JP6197593B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2個のスピーカ用接触部とマイクロフォン用接触部と接地用接触部とが設けられた4極プラグを挿入可能なオーディオジャック(以下、「ジャック」という。)を備える信号処理装置に関する。
近年、例えば携帯型オーディオ装置や、所謂スマートフォンなどの携帯型コンピュータが普及している。これら携帯可能な信号処理装置には、例えばマイクロフォンやヘッドフォンなどを接続するためのジャックが設けられている。このジャックには、例えばマイクロフォンやヘッドフォンなどに係るプラグが挿入され、それら機器と当該信号処理装置とが接続される。
このようなプラグには種々の規格が存在する。例えばエレクトレット・コンデンサ・マイクロフォンやステレオ・イヤフォンは共に所謂3極プラグを備え、モノラル・イヤフォンは2極プラグを備え、ヘッドセットと称されているマイクロフォンとヘッドフォンとが共に設けられた機器は4極プラグを備えている。
ここで信号処理装置のジャック及びジャックに係る回路は、各プラグの規格に応じて構成する必要がある。従って、接続対象の機器に係るプラグの規格の数だけ、信号処理装置にジャックを設ける必要がある。
しかしながら、近年の信号処理装置の小型化の観点からは、一つのジャックで複数種類の規格のプラグに対応可能であることが好ましい。これを可能とするためには、信号処理装置が、ジャックに挿入されたプラグの規格を判定し、その判定結果に基づいてジャックに係る回路構成を切り替える必要がある。
このような事情から、例えば特許文献1には、ジャックに接続されたプラグの規格を判定可能な信号処理装置が提案されている。特許文献1に開示された信号処理装置によれば、ジャックに挿入されたプラグに係る機器を、当該機器のインピーダンスを測定せずに識別することが可能となる。
特開2010−278691号公報
ところで、ヘッドセットが備える4極プラグには、同じ4極プラグであってもCTIA(Cellular Telephone Industry Association)と称される規格、及び、OMTP(Open Mobile Terminal Platform)と称される規格の2つの規格が存在する。
CTIA規格の4極プラグでは、そのピンの側面にジャックへの挿入方向に沿って、ピン先端から順に、左スピーカ用接触部と、右スピーカ用接触部と、接地用接触部と、マイクロフォン用接触部とが順次形成されている。CTIA規格の4極プラグでは、スリーブ部位と称される部位にマイクロフォン用接触部が形成されている。
他方、OMTP規格の4極プラグでは、そのピンの側面にジャックへの挿入方向に沿って、ピン先端から順に、左スピーカ用接触部と、右スピーカ用接触部と、マイクロフォン用接触部と、接地用接触部とが順次形成されている。OMTP規格の4極プラグでは、スリーブ部位と称される部位に接地用接触部が形成されている。
ここで、同じ4極プラグであっても、プラグの規格とジャックの規格とが不一致の場合、当該プラグに係る機器は正常に機能しない。なお、特許文献1に開示された技術では、4極プラグとしてCTIA規格のプラグのみを想定しており(特許文献1における段落0018、図3、及び図5などを参照)、4極プラグのCTIA規格とOMTP規格とを識別することはできない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ジャックに挿入された4極プラグの規格を識別可能な信号処理装置を提供することを解決課題の一つとする。
以上の課題を解決するために本発明の一態様に係る信号処理装置は、第1スピーカに接続された第1スピーカ用接触部と、第2スピーカに接続された第2スピーカ用接触部と、マイクロフォンに接続されたマイクロフォン用接触部と、接地用接触部とが形成されたプラグのうち、前記マイクロフォン用接触部がスリーブ部位に配置された第1プラグと、前記接地用接触部がスリーブ部位に配置された第2プラグとを挿入可能なジャック部を備える信号処理装置であって、前記第1スピーカ用接触部と接触する第1接点と、前記第2スピーカ用接触部と接触する第2接点と、前記マイクロフォン用接触部及び前記接地用接触部のいずれか一方と接触する第3接点と、前記マイクロフォン用接触部及び前記接地用接触部のいずれか他方と接触する第4接点とが設けられたジャック部と、前記ジャック部に挿入されたプラグに対して、試験信号を所定の経路で供給する信号供給部と、前記プラグが前記ジャック部に挿入されると、前記経路を第1経路に設定して前記試験信号を前記プラグに供給し、その後、前記経路を前記第1経路とは異なる第2経路に設定して前記試験信号を前記プラグに供給するように、前記信号供給部を制御する制御部と、前記第1経路と前記第2経路とに共通のノードにおける電位を、前記試験信号が前記第1経路で前記プラグに供給されたとき、及び、前記試験信号が前記第2経路で前記プラグに供給されたときに検出する電位検出部と、前記ノードの電位に基づいて、前記プラグが前記第1プラグ及び前記第2プラグのいずれのプラグであるかを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
この一態様によれば、当該信号処理装置の回路構成と、プラグの規格とが適合している適合期間に電位検出部により検出される電位と、それらが適合していない不適合期間に電位検出部により検出される電位とに差があることを利用して、プラグの規格を識別することができる。
前記一態様において、前記第1経路は、前記第3接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第4接点に係る電気的接続を開放する経路であり、前記第2経路は、前記第4接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第3接点に係る電気的接続を開放する経路であり、前記試験信号は、余弦波の上側ピークから次の上側ピークまでの1波長を単位とする波形から成る信号であり、前記ノードの電位は、前記第1接点に係る電位であることが好ましい。
このようにテスト信号として余弦波の1波長の波形を採用することで、短時間でプラグの判定が終了し、利用者に試験信号が異音として感知され難くなる。また、この余弦波の1波長の波形は、余弦波の上側ピークから次の上側ピークまでの波形であるから、当該試験信号は、その肩の部分がなだらかに変化するものであるため、高調波成分の発生を抑制することができる。
前記一態様において、前記信号供給部は、前記試験信号として、前記マイクロフォンのバイアス電源電位を生成するバイアス電源電位発生部を含み、前記第1経路は、前記第3接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第4接点の電位を前記マイクロフォンのバイアス電源電位がマイクバイアス抵抗とマイクロフォン抵抗とによって分圧された電位に保持する経路であり、前記第2経路は、前記第4接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第3接点の電位を前記マイクロフォンのバイアス電源電位がマイクバイアス抵抗とマイクロフォン抵抗とによって分圧された電位に保持する経路であり、前記ノードの電位は、前記経路を前記第1経路に設定したときには前記第4接点に係る電位であり、前記第2経路に設定したときには前記第3接点に係る電位である、ことが好ましい。
このように構成することで、マイクロフォンのバイアス電源電位が試験信号としても用いられるため、試験信号を別途生成する必要がなく、当該信号処理装置の構成及び処理の簡略化が実現する。
この一態様において、前記第1接点には前記第1スピーカに供給する信号を増幅する第1増幅器が接続されており、前記第2接点には前記第2スピーカに供給する信号を増幅する第2増幅器が接続されており、前記制御部は、前記試験信号を前記プラグに供給するときには、前記第1増幅器及び前記第2増幅器の出力端をハイ・インピーダンスに設定する、ことが好ましい。
このように構成することで、プラグの判定に係る処理中に、第1スピーカ及び第2スピーカに信号が供給されない。これにより、第1スピーカ及び第2スピーカにおいて、試験信号の印加に起因するポップノイズが生じない。従って、第1スピーカ及び第2スピーカに係るヘッドセットを装着しているユーザに何ら異音を感じさせることなく、4極プラグの規格を判定することができる。
以上説明した各態様において、前記判定部は、前記ノードの電位と、所定の閾値との大小関係に基づいて前記判定を行う、ことが好ましい。このように構成することで、簡易な処理でプラグの判定を行うことができるため、処理負担が軽減される。
本発明の第1実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 本発明の第1実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 本発明の第1実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 本発明の第1実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 試験信号SIG及び電位HPDETの波形の一例を示す図。 試験信号SIG及び電位HPDETの波形の一例を示す図。 マイクロフォン抵抗の値と、端子間電圧との関係を示す図 本発明の第2実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 本発明の第2実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 本発明の第2実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 本発明の第2実施形態に係る信号処理装置の回路構成例を示す図。 試験信号MICBIAS及び電位MICDETの波形の一例を示す図。 試験信号MICBIAS及び電位MICDETの波形の一例を示す図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る信号処理装置について説明する。図1乃至図4は、本発明の第1実施形態に係る信号処理装置1の回路構成例を示す図である。信号処理装置1は、例えば、ジャック部11に挿入されたプラグ100に係るヘッドセットHSに供給する音声信号を生成するとともに、同ヘッドセットHSのマイクロフォンMICから供給される音声信号を受信して処理する装置である。
図1及び図2は、CTIA規格のプラグ100が信号処理装置1のジャック部11に挿入された例を示しており、図3及び図4は、OMTP規格のプラグ100が信号処理装置1のジャック部11に挿入された例を示している。
図1及び図3に示す回路構成はCTIA規格に対応する回路構成であり、図2及び図4に示す回路構成はOMTP規格に対応する回路構成である。
従って、図1及び図4に示す例では、信号処理装置1のジャック部11に挿入されるプラグ100の規格と、信号処理装置1の回路構成とが「適合」しており、図2及び図3に示す例では、信号処理装置1のジャック部11に挿入されるプラグ100の規格と、信号処理装置1の回路構成とが「不適合」である。なお、本明細書において「適合」とは、本体部10の接地端61に、プラグ100の接地用接触部100Gが接続されることをいい、「不適合」とは、本体部10の接地端61に、プラグ100のマイクロフォン用接触部100Mが接続されることをいう。また、プラグ100の規格と信号処理装置1の回路構成とが適合している期間を適合期間といい、適合していない期間を不適合期間という。
本第1実施形態に係る信号処理装置1は、ジャック部11に挿入されたプラグ100がCTIA規格及びOMTP規格のいずれの規格であるかを判定する。換言すれば、信号処理装置1は、ジャック部11に挿入されたプラグ100におけるマイクロフォン用接触部100Mと接地用接触部100Gとの配置順を判定する。
信号処理装置1は、図1乃至図4に示すように、信号を処理する本体部10と、例えばヘッドセットなどに係るプラグ100(ピン100p)が挿入されるジャック部11と、を備える。本体部10については、主としてジャック部11の機能に関連した要素が図1に示されている。
図1及び図2に示すプラグ100は、CTIA規格の4極プラグであり、ピン100pの側面には、ジャック部11への挿入方向に沿って、ピン100pの先端から順に、左スピーカ用接触部100Lと、右スピーカ用接触部100Rと、接地用接触部100Gと、マイクロフォン用接触部100Mとが順次形成されている。
他方、図3及び図4に示すプラグ100は、OMTP規格の4極プラグであり、ピン100pの側面には、ジャック部11への挿入方向に沿って、ピン100pの先端から順に、左スピーカ用接触部100Lと、右スピーカ用接触部100Rと、マイクロフォン用接触部100Mと、接地用接触部100Gとが順次形成されている。
各接触部100L、100R、100G、100M同士は、それら間に形成された絶縁部100nによって互いに絶縁されている。ここで、左スピーカ用接触部100Lは、ヘッドフォンにおけるLチャネルのスピーカSP−Lに接続されており、右スピーカ用接触部100Rは、ヘッドフォンにおけるRチャネルのスピーカSP−Rに接続されている。
接地用接触部100Gは、各スピーカSP−L,SP−R及びマイクロフォンMICの接地端に接続されている。マイクロフォン用接触部100Mは、マイクロフォンMICに接続されている。
信号処理装置1のジャック部11は、ピン100pに対する接点(例えばバネ式の接点)として、第1接点T1、第2接点T2、第3接点T3、及び第4接点T4を備える。
図1及び図2に示す例では、プラグ100がCTIA規格のプラグであり、ジャック部11にピン100pが挿入されると、第1接点T1は左スピーカ用接触部100Lと接触し、第2接点T2は右スピーカ用接触部100Rと接触し、第3接点T3は接地用接触部100Gと接触し、第4接点はマイクロフォン用接触部100Mと接触する。
図3及び図4に示す例では、プラグ100がOMTP規格のプラグであり、ジャック部11にピン100pが挿入されると、第1接点T1は左スピーカ用接触部100Lと接触し、第2接点T2は右スピーカ用接触部100Rと接触し、第3接点はマイクロフォン用接触部100Mと接触し、第4接点は接地用接触部100Gと接触する。
本体部10は、図1乃至図4に示すように、制御回路21と、第1接点T1の電位(ヘッドフォン抵抗検知電位)HPDETを検出する電位検出部25と、試験信号SIGを発生する試験信号発生部27と、試験信号SIGを増幅する試験信号用増幅器31と、左スピーカに印加する信号(以下、左スピーカ信号という。)HPOUTLを出力する左スピーカ用増幅器33Lと、右スピーカに供給する信号(以下、右スピーカ信号という。)HPOUTRを出力する右スピーカ用増幅器33Rと、マイクロフォンからの出力信号(以下、マイクロフォン出力信号という。)MICINを増幅するマイクロフォン用増幅器37と、マイクロフォン・バイアス電源電位(以下、バイアス電位という。)MICBIASを生成するバイアス電位生成部39と、当該本体部10の回路構成を切り替えるスイッチ設定部41と、左スピーカ信号及び右スピーカ信号を処理する出力信号処理部30−1と、マイクロフォン用増幅器37に供給された信号を処理する入力信号処理部30−2とを有する
左スピーカ用増幅器33Lは、プラグ100に接続されているヘッドフォンの左右2チャネルのスピーカのうち左スピーカを駆動するための信号HPOUTLを出力する。
右スピーカ用増幅器33Rは、プラグ100に接続されているヘッドフォンの左右2チャネルのスピーカのうち右スピーカを駆動するための信号HPOUTRを出力する。
マイクロフォン用増幅器37には、マイクロフォン出力信号MICINが入力される。マイクロフォン用増幅器37と、スイッチ設定部41との間には、デカップリングコンデンサ51が接続されている。
バイアス電位生成部39は、制御回路21からの制御信号に従い、マイクロフォンMICに与えるバイアス電位MICBIASを生成する。バイアス電位生成部39の出力側にはマイクバイアス抵抗Rmbsが接続されている。
スイッチ設定部41は、本体部10の回路において試験信号SIGが流れる「第1経路」と、該第1経路と異なる「第2経路」と、使用するプラグ100の規格に応じて内部結線を正常な状態とに設定するスイッチである。
第1経路は、第3接点T3を接地端61に接続してグラウンドに保持し、且つ、第4接点T4の電気的接続を開放して成る経路である。以下、この第1経路の設定を第1設定という。
第2経路は、第3接点T3の電気的接続を開放し、第4接点T4を接地端61に接続してグラウンドに保持して成る経路である。以下、この第2経路の設定を第2設定という。
図1及び図3に示す例では、当該本体部10の回路構成は第1設定に切り替えられている。図2及び図4に示す例では、当該本体部10の回路構成は第2設定に切り替えられている。
なお、本体部10に係る回路の一部または全部を、半導体集積回路として構成してもよい。
試験信号発生部27は、プラグ100の規格を判定するための試験信号SIGを生成する。図5は、試験信号SIG及び電位HPDETの一例を示す図である。
本第1実施形態では、第1設定に係る回路構成にて試験信号SIGを左スピーカSP−Lの一方端に印加する第1期間、及び、第2設定に係る回路構成にて試験信号SIGを左スピーカSP−Lの一方端に印加する第2期間の両期間において、第1接点T1の電位HPDETを検出する。
ここで試験信号SIGとは、連続する余弦波から1波長の波形を切り出した部分を含む波形の信号である。より具体的には、試験信号SIGは、余弦波の上側ピーク(第1の上側ピーク)から次の上側ピーク(第2の上側ピーク)までの1波長の波形を切り出して、第1の上側ピークと第2の上側ピークが接地電位GNDとなるようにレベルシフトさせたものである。
このような試験信号SIGを生成するのは、利用者に異音(ポップノイズ)を感じさせないためである。試験信号SIGを左スピーカSP−Lまたは右スピーカSP−Rに印加したときに、当該スピーカSP−L,SP−Rに係るヘッドフォンを装着しているユーザに異音(ポップノイズ)が聞こえないようにするためには、1)試験信号SIGの周波数成分を可聴帯域において人の聴覚で感じられない程度に小さくすること、2)試験信号SIGの振幅を人の聴覚で感じられない程度に小さくすることが必要である。
しかしながら、人の聴覚で感じられない程度に試験信号SIGの振幅を小さくすると、例えばヘッドフォン抵抗Rhpを計測する際にSN比が低下し、測定されたインピーダンスが不正確になってしまう。また、例えば試験信号SIGの波形を矩形波または正弦波にすると、試験信号SIGの周波数成分はその高調波において大きなエネルギーを持つため、人の聴覚で感じられ易くなってしまう。
そこで、本第1実施形態では、試験信号SIGとして、低周波の余弦波を用いることで、高調波成分を殆ど発生しないようにした。
以下、試験信号SIGを用いたプラグ100の規格判定に係る処理について詳細に説明する。
図5は、ジャック部11にCTIA規格のプラグ100(ピン100p)が挿入されたときの第1期間及び第2期間に、電位検出部25によって検出される電位HPDETの波形を示す図である。図6は、ジャック部11にOMTP規格のプラグ100(ピン100p)が挿入されたときの第1期間及び第2期間に、電位検出部25によって検出される電位HPDETの波形を示す図である。
図5に示す第1期間及び図6に示す第2期間は適合期間である。他方、図5に示す第2期間及び図6に示す第1期間は不適合期間である。
まず、ジャック部11にプラグ100(ピン100p)が挿入されると、制御回路21は、スイッチ設定部41を制御して本体部10の回路構成を第1設定に切り替える(第1設定切り替えステップ)と共に、左スピーカ用増幅器33L及び右スピーカ用増幅器33Rに対して、それらの出力端を所謂ハイ・インピーダンス状態に設定するコントロール信号CTLを供給する。
さらに、制御回路21は、試験信号発生部27に試験信号SIGを発生させて左スピーカSP−L(ヘッドフォン抵抗Rhp)の一方端に印加し(試験信号印加ステップ)、電位検出部25によって第1接点T1の電位HPDETを検出する(電位検出ステップ)。以上、第1期間における主な処理である。
続いて、制御回路21は、スイッチ設定部41を制御して当該本体部10の回路構成を第2設定に切り替える(第2設定切り替えステップ)。
さらに、制御回路21は、試験信号発生部27に試験信号SIGを発生させて左スピーカ(ヘッドフォン抵抗Rhp)の一方端に印加し(試験信号印加ステップ)、電位検出部25によって第1接点T1の電位HPDETを検出する(電位検出ステップ)。以上、第2期間における主な処理である。
そして、制御回路21は、第1期間及び第2期間でそれぞれ検出した電位HPDETのピーク値Vpと、所定の閾値Vthとの大小関係を特定し、該特定結果に基づいてプラグ100の規格を判定する(判定ステップ)。以下、判定ステップについて詳細に説明する。
まず適合期間における電位HPDETの波形について説明する。上述したように図5に示す第1期間、及び図6に示す第2期間が適合期間である。
適合期間において、電位検出部25によって検出された電位HPDETのピーク値の絶対値は、不適合期間におけるそれと比べて小さい。換言すれば、適合期間における電位HPDETのピーク値Vhと、不適合期間における電位HPDETのピーク値Vhmと、試験信号SIGのピーク値Vsigとは、下記(式1)の関係を満たす。
|Vh|<|Vhm|<|Vsig| …(式1)
このような関係となるのは、主として次の理由による。まず、適合期間(図5に示す第1期間、図6に示す第2期間)において、左スピーカ(ヘッドフォン抵抗Rhp)の一方端に試験信号SIGが印加されると、当該試験信号SIGは高電位側から低電位側へ流れる。具体的には図1及び図4に示すように、試験信号SIGは、スイッチ設定部41による接地端61、左スピーカSP−L(ヘッドフォン抵抗Rhp)、及び基準抵抗Rrefをこの順に流れ、試験信号用増幅器31の出力端に至る。そして当該適合期間の中間時点(図5に示す測定タイミングTm1、図6に示す測定タイミングTm2)において、電位HPDETはピーク値Vhをとる。ここで適合期間に係る回路構成(図1及び図4に示す回路構成)を鑑みると、ピーク値Vhは下記(式2)によって表される値である。
Figure 0006197593

本例において、Rhpは例えば16Ω程度であり、Rrefは例えば200Ω程度であるため、Vhの値は、図5及び図6に示すようにVsigよりも大幅に小さい値となる。
なお、Vh、Vsig、及びRrefの値は、信号処理装置1にとって既知であるため、(式2)を用いることでRhpの値を算出することが可能である。
他方、不適合期間(図5に示す第2期間、図6に示す第1期間)における電位HPDETの波形は次のようになる。
不適合期間において、左スピーカ(ヘッドフォン抵抗Rhp)の一方端に試験信号SIGが印加されると、当該試験信号SIGは高電位側から低電位側へ流れる。具体的には図2及び図3に示すように、試験信号SIGは、スイッチ設定部41による接地端61、マイクロフォンMIC(順方向インピーダンスRmic_f)、左スピーカSP−L(ヘッドフォン抵抗Rhp)、及び基準抵抗Rrefをこの順に流れ、試験信号用増幅器31の出力端に至る。そして不適合期間の中間時点(図5に示す測定タイミングTm2、図6に示す測定タイミングTm1)において、電位HPDETはピーク値Vhmをとる。ここで不適合期間に係る回路構成(図2及び図3に示す回路構成)を鑑みると、ピーク値Vhmは下記(式3)によって表される値である。
Figure 0006197593
Rmic_f及びRmic_r(後述)は共にマイクロフォンMICの抵抗(以下、マイクロフォン抵抗という。)を示している。ここでマイクロフォン抵抗について説明する。本実施形態においてマイクロフォンMICとして想定しているマイクロフォンは、例えば圧電素子により音声信号を電気信号に変換するマイクフォンであり、具体的にはエレクトレットコンデンサマイクロフォン(Electret Condenser Microphone;ECM)等である。マイクロフォン抵抗は、マイクロフォンMICのプラス端側からマイナス端側へ電流が流れるときの抵抗(以下、順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fという。)と、マイナス端側からプラス端側へ電流が流れるときの抵抗(以下、逆方向マイクロフォン抵抗Rmic_rという。)とでその値が異なる。
図7は、マイクロフォン抵抗の値と、「端子間電圧」との関係を示す図である。ここで「端子間電圧」とは、マイクロフォンMICのプラス端の電位から、マイナス端の電位を減算して求まる値である。同図に示すように、順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fは、概ね端子間電圧の大きさに比例して大きくなるが、逆方向マイクロフォン抵抗Rmic_rは、端子間電圧の大きさに関わらず概ね一定の値である。
また、逆方向マイクロフォン抵抗Rmic_rの値は、通常、順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fの値よりも小さい。
本例では、ヘッドフォン抵抗Rhpは例えば16Ω程度であり、基準抵抗Rrefは例えば200Ω程度であるところ、マイクロフォンMICの順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fは例えば数kΩ乃至数10kΩ程度と格段に大きい抵抗値である。
従って、(式3)における右辺の分数式は、(式2)におけるそれと比較して、より1に近い値となることから、不適合期間に電位検出部25によって検出されるピーク値Vhmの絶対値は、適合期間に電位検出部25によって検出されるピーク値Vhの絶対値より大きい値となる。
ここで話を判定ステップにおける処理に戻す。本第1実施形態では、このように適合期間と不適合期間とで、電位HPDETのピーク値の絶対値が大きく異なる点を利用して、プラグ100の規格を識別する。
具体的には、電位HPDETのピーク値Vhとピーク値Vhmとの間の所定値(以下、閾値Vthという。)を、制御回路21のメモリ(不図示)に予め記憶させておき、制御回路21は、第1期間及び第2期間に検出した電位HPDETのピーク値をそれぞれ閾値Vthと比較し、該比較結果に基づいてプラグ100の規格を判定する。
具体的には、第1期間において|Vp|<|Vth|であり且つ第2期間において|Vth|<|Vp|のとき(電位HPDETが図5に示す波形のとき)、第1期間が適合期間であり且つ第2期間が不適合期間である。これは、CTIA規格に対応する第1期間が適合期間であることを意味するので、プラグ100はCTIA規格のプラグであると判定できる。
他方、第1期間において|Vth|<|Vp|であり且つ第2期間において|Vp|<|Vth|のとき(電位HPDETが図6に示す波形のとき)、第1期間が不適合期間であり且つ第2期間が適合期間である。これは、OMTP規格に対応する第2期間が適合期間であることを意味するので、プラグ100はOMTP規格のプラグであると判定できる。
つまり、制御回路21は、第1期間において|Vp|<|Vth|であり且つ第2期間において|Vth|<|Vp|である場合に、当該プラグ100をCTIA規格のプラグであると判定する。また、制御回路21は、第1期間において|Vth|<|Vp|であり且つ第2期間において|Vp|<|Vth|である場合に、当該プラグ100をOMTP規格のプラグであると判定する。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、ジャックに挿入された4極プラグの規格(CTIA規格、OMTP規格)を識別可能な信号処理装置1を提供することができる。
さらに、本発明の第1実施形態に係る信号処理装置1によれば、上述したように試験信号SIGを生成することで、ヘッドセットHSの左スピーカSP−Lに試験信号SIGを印加するにも関わらず、当該左スピーカSP−Lのユーザに何ら異音(ポップノイズ)を感じさせることなく、4極プラグの規格を判定することができる。
なお、話を(式3)に戻すが、同式中のVhm、Vsig、及びRrefの値は、信号処理装置1にとって既知であり、Rhpは(式2)を用いて算出できる値であるので、(式3)を用いて順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fの値を算出することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る信号処理装置について説明する。図8乃至図11は、本発明の第2実施形態に係る信号処理装置1Aの回路構成例を示す図である。
本第2実施形態に係る信号処理装置1Aでは、順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fと、逆方向マイクロフォン抵抗Rmic_rとの大きさの相違を利用してプラグ100の規格を判定する。
第1実施形態に係る信号処理装置1との主な相違点は、ジャック部11に挿入されたプラグ100の規格を判定する方法及び回路構成である。説明の重複を避けるため、第1実施形態に係る信号処理装置1と同様の構成要素については同様の符号を付して説明を省略する。
図8及び図9は、CTIA規格のプラグ100が信号処理装置1Aのジャック部11に挿入された例を示しており、図10及び図11は、OMTP規格のプラグ100が信号処理装置1Aのジャック部11に挿入された例を示している。
図8及び図11に示す回路構成は、適合期間に係る回路構成である。図9及び図10に示す回路構成は、不適合期間に係る回路構成である。
本第2実施形態に係る信号処理装置1Aの本体部10は、図8乃至図11に示すように、制御回路21Aと、第3接点T3または第4接点T4の電位(マイクロフォン抵抗検知電位)MICDETを検出する電位検出部23と、左スピーカ信号HPOUTLを出力する左スピーカ用増幅器33Lと、右スピーカ信号HPOUTRを出力する右スピーカ用増幅器33Rと、マイクロフォン出力信号MICINを増幅するマイクロフォン用増幅器37と、正電圧であるバイアス電位MICBIASを生成するバイアス電位生成部39と、スイッチ設定部41とを有する。
制御回路21Aは、ジャック部11にプラグ100が挿入されると、当該プラグ100の規格を識別する処理を行う。このとき制御回路21Aは、左スピーカ用増幅器33L及び右スピーカ用増幅器33Rに対して、それらの出力端を所謂ハイ・インピーダンス状態に設定するコントロール信号CTLを供給する。
これにより、当該プラグ100の規格を識別する処理において、ヘッドセットHS側に試験信号(本第2実施形態ではバイアス電位MICBIASを利用)を印加しても、左スピーカSP−L及び右スピーカSP−Rには信号が流れない。従って、当該左スピーカSP−L及び右スピーカSP−Rにおける異音(ポップノイズ)の発生が防止される。
本第2実施形態に係る信号処理装置1Aにおいては、第1設定は、第3接点T3を接地端61に接続して当該第3接点T3の電位をグラウンドに保持し、且つ、第4接点T4をバイアス電位生成部39の出力端に接続してバイアス電位MICBIASに保持する設定である。第2設定は、第4接点T4を接地端61に接続して当該第4接点T4の電位をグラウンドに保持し、且つ、第3接点T3をバイアス電位生成部39の出力端に接続してバイアス電位MICBIASに保持する設定である。
以下、本第2実施形態に係る信号処理装置1Aによるプラグ100の規格判定に係る処理について詳細に説明する。
まず、ジャック部11にプラグ100が挿入されると、制御回路21Aは、スイッチ設定部41を制御して本体部10の回路構成を第1設定に切り替える(第1設定切り替えステップ)。また、制御回路21Aは、左スピーカ用増幅器33L及び右スピーカ用増幅器33Rの出力端をハイ・インピーダンス状態に設定する(ハイ・インピーダンス設定ステップ)。例えば、左スピーカSP−L及び右スピーカSP−Rの一方端に係る電気的接続を開放し、左スピーカ用増幅器33L及び右スピーカ用増幅器33Rの出力側に電流が流れ込まないようにする。
さらに制御回路21Aは、バイアス電位MICBIASを第4接点T4を介してピン100pに印加し(試験信号印加ステップ)、電位検出部23によってバイアス電位生成部39の出力端の電位がマイクバイアス抵抗Rmbsとマイクロフォン抵抗Rmic_fまたはRmic_rとによって分圧された電位MICDETを検出する(電位検出ステップ)。以上、第1期間における主な処理である。
続いて、制御回路21Aは、スイッチ設定部41を制御して本体部10の回路構成を第2設定に切り替える(第2設定切り替えステップ)。また、制御回路21Aは、左スピーカ用増幅器33L及び右スピーカ用増幅器33Rの出力端をハイ・インピーダンス状態に設定する(ハイ・インピーダンス設定ステップ)。
続いて、制御回路21Aは、バイアス電位MICBIASを第3接点T3を介してピン100pに印加し(試験信号印加ステップ)、電位検出部23によってバイアス電位生成部39の出力端の電位がマイクバイアス抵抗Rmbsとマイクロフォン抵抗Rmic_fまたはRmic_rとによって分圧された電位MICDETを検出する(電位検出ステップ)。以上、第2期間における主な処理である。
そして、制御回路21Aは、第1期間及び第2期間においてそれぞれ検出した電位MICDETのピーク値Vmpと、所定の閾値Vmthとの大小関係を特定し、該特定結果に基づいてプラグ100の規格を判定する(判定ステップ)。以下、判定ステップについて詳細に説明する。
図12は、CTIA規格のプラグがジャック部11に挿入された場合に、第1期間及び第2期間に電位検出部23によって検出される電位MICDETの波形を示す図である。図13は、OMTP規格のプラグがジャック部11に挿入された場合に、第1期間及び第2期間に電位検出部23によって検出される電位MICDETの波形を示す図である。
図12に示す第1期間及び図13に示す第2期間は適合期間であり、図12に示す第2期間及び図13に示す第1期間は不適合期間である。
適合期間(図8または図11に示す回路構成)においては、バイアス電位MICBIASがマイクロフォン用接触部100Mに印加され、電流はマイクロフォンMICのプラス端側からマイナス端側へ流れ、接地端61へ流入する。他方、不適合期間(図9または図10に示す回路構成)においては、バイアス電位MICBIASが接地用接触部100Gに印加され、電流がマイクロフォンMICのマイナス端側からプラス端側へ流れ、接地端61へ流入する。
ここで両期間とも、左スピーカ用増幅器33L及び右スピーカ用増幅器33Rの出力端がハイ・インピーダンス状態に設定されているため、左スピーカSP−L及び右スピーカSP−Rに電流が流入しない。従って、左スピーカSP−L及び右スピーカSP−Rにおいて、バイアス電位MICBIASの印加に起因する異音(ポップノイズ)が生じない。つまり、スピーカSP−L,SP−Rのユーザに異音(ポップノイズ)を聞かせてしまうことなく、プラグ100の規格を判定することができる。
図12及び図13に示すように、適合期間に電位検出部23によって検出された電位MICDETの値Vmfと、不適合期間における電位MICDETの値Vmrと、バイアス電位MICBIASの値Vmbsとは、下記(式4)の関係を満たす。
Vmr<Vmf<Vmbs …(式4)
このような関係となるのは、適合期間(図12に示す第1期間、図13に示す第2期間)では、図8及び図11に示すように電流がマイクロフォンMICのプラス端側からマイナス端側へ流れるため、マイクロフォンMICは順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fを有する。
他方、不適合期間(図12に示す第2期間、図13に示す第1期間)においては、図9及び図10に示すように電流がマイクロフォンMICのマイナス端側からプラス端側へ流れるため、マイクロフォンMICは逆方向マイクロフォン抵抗Rmic_rを有する。
ここで適合期間に係る回路構成(図8及び図11に示す回路構成)を鑑みると、適合期間に電位検出部23によって検出された電位MICDETの値Vmfは下記(式5)によって表される。
Figure 0006197593
他方、不適合期間に係る回路構成(図9及び図10に示す回路構成)を鑑みると、不適合期間に電位検出部23によって検出された電位MICDETの値Vmrは下記(式6)によって表される値である。
Figure 0006197593
本例では順方向マイクロフォン抵抗Rmic_fは例えば数kΩ乃至数10kΩ程度であり、マイクバイアス抵抗Rmbs(例えば2.2kΩ)よりも大きい抵抗値である。
従って、(式5)における右辺の分数式は、(式6)におけるそれと比較して、より1に近い値であり、適合期間に電位検出部23によって検出されるVmfの値は、不適合期間に電位検出部23によって検出されるVmrの値より大きい値となる。
ここで話を判定ステップにおける処理に戻す。本第2実施形態では、このように適合期間と不適合期間とで、マイクロフォン抵抗の値が大きく異なる点を利用して、プラグ100の規格を識別する。
具体的には、VmfとVmrとの間の所定値(以下、閾値Vmthという。)を、制御回路21Aのメモリ(不図示)に予め記憶させておき、制御回路21Aは、第1期間及び第2期間に検出した電位MICDETの値Vmdを、それぞれ閾値Vmthと比較し、該比較結果に基づいてプラグ100の規格を判定する。
すなわち、第1期間においてVmth<Vmdであり且つ第2期間においてVmd<Vmthのとき(電位MICDETが図12に示す波形のとき)、第1期間が適合期間であり且つ第2期間が不適合期間である。これは、CTIA規格に対応する第1期間が適合期間であることを意味するので、プラグ100はCTIA規格のプラグであると判定できる。
他方、第1期間においてVmd<Vmthであり且つ第2期間においてVmth<Vmdのとき(電位MICDETが図13に示す波形のとき)、第1期間が不適合期間であり且つ第2期間が適合期間である。これは、OMTP規格に対応する第2期間が適合期間であることを意味するので、プラグ100はOMTP規格のプラグであると判定できる。
つまり、制御回路21Aは、第1期間においてVmth<Vmdであり且つ第2期間においてVmd<Vmthの場合、当該プラグ100をCTIA規格のプラグであると判定する。また、制御回路21Aは、第1期間においてVmd<Vmthであり且つ第2期間においてVmth<Vmdの場合、当該プラグ100をOMTP規格のプラグであると判定する。
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、ジャック部11に挿入された4極プラグの規格を識別可能な信号処理装置1Aを提供することができる。
さらに、本発明の第2実施形態に係る信号処理装置1Aによれば、プラグ100の識別処理において左スピーカ用増幅器33L及び右スピーカ用増幅器33Rの出力端がハイ・インピーダンス状態に設定されているため、左スピーカSP−L及び右スピーカSP−Rに電流が流入しない。これにより、左スピーカSP−L及び右スピーカSP−Rにおいて、バイアス電位MICBIASの印加に起因するポップノイズが生じない。従って、左右スピーカSP−L,SP−Rのユーザに何ら異音(ポップノイズ)を感じさせることなく、4極プラグの規格(CTIA規格、OMTP規格)を判定することができる。
なお、話を(式5)に戻すと、同式中のVmf,Vmbs,及びRmbsの値は、信号処理装置1Aにとって既知であるため、同式を用いることでRmic_fの値を算出することができる。同様に、話を(式6)に戻すと、同式中のVmr,Vmbs,及びRmbsの値は、信号処理装置1Aにとって既知であるため、(式6)を用いることでRmic_rの値を算出することができる。
なお、上述した実施形態及び変形例には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決できる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1,1A…信号処理装置、10…本体部、11…ジャック部、100…プラグ、100G…接地用接触部、100L…左スピーカ用接触部、100M…マイクロフォン用接触部、100R…右スピーカ用接触部、100n…絶縁部、100p…ピン、21,21A…制御回路、23,25…電位検出部、27…試験信号発生部、31…試験信号用増幅器、33L…左スピーカ用増幅器、33R…右スピーカ用増幅器、37…マイクロフォン用増幅器、39…バイアス電位生成部、41…スイッチ設定部、51…デカップリングコンデンサ、61…接地端、HPDET…ヘッドフォン抵抗検知電位、HPOUTL…左スピーカ信号、HPOUTR…右スピーカ信号、MIC…マイクロフォン、MICBIAS…バイアス電位、MICIN…マイクロフォン出力信号、MICDET…マイクロフォン抵抗検知電位、Rhp…ヘッドフォン抵抗、Rmbs…マイクバイアス抵抗、Rref…基準抵抗、SIG…試験信号、SP−L…左スピーカ、SP−R…右スピーカ、T1…第1接点、T2…第2接点、T3…第3接点、T4…第4接点。

Claims (5)

  1. 第1スピーカに接続された第1スピーカ用接触部と、第2スピーカに接続された第2スピーカ用接触部と、マイクロフォンに接続されたマイクロフォン用接触部と、接地用接触部とが形成されたプラグのうち、前記マイクロフォン用接触部がスリーブ部位に配置された第1プラグと、前記接地用接触部がスリーブ部位に配置された第2プラグとを挿入可能なジャック部を備える信号処理装置であって、
    前記第1スピーカ用接触部と接触する第1接点と、前記第2スピーカ用接触部と接触する第2接点と、前記マイクロフォン用接触部及び前記接地用接触部のいずれか一方と接触する第3接点と、前記マイクロフォン用接触部及び前記接地用接触部のいずれか他方と接触する第4接点とが設けられたジャック部と、
    前記ジャック部に挿入されたプラグに対して、試験信号を所定の経路で供給する信号供給部と、
    前記プラグが前記ジャック部に挿入されると、前記経路を第1経路に設定して前記試験信号を前記プラグに供給し、その後、前記経路を前記第1経路とは異なる第2経路に設定して前記試験信号を前記プラグに供給するように、前記信号供給部を制御する制御部と、
    前記第1経路と前記第2経路とに共通のノードにおける電位を、前記試験信号が前記第1経路で前記プラグに供給されたとき、及び、前記試験信号が前記第2経路で前記プラグに供給されたときに検出する電位検出部と、
    前記ノードの電位に基づいて、前記プラグが前記第1プラグ及び前記第2プラグのいずれのプラグであるかを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記第1経路は、前記第3接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第4接点に係る電気的接続を開放する経路であり、
    前記第2経路は、前記第4接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第3接点に係る電気的接続を開放する経路であり、
    前記試験信号は、余弦波の上側ピークから次の上側ピークまでの1波長を単位とする波形から成る信号であり、
    前記ノードの電位は、前記第1接点に係る電位である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記信号供給部は、前記試験信号として、前記マイクロフォンのバイアス電源電位を生成するバイアス電源電位発生部を含み、
    前記第1経路は、前記第3接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第4接点の電位を前記マイクロフォンのバイアス電源電位がマイクバイアス抵抗とマイクロフォン抵抗とによって分圧された電位に保持する経路であり、
    前記第2経路は、前記第4接点の電位をグラウンドに保持し、且つ、前記第3接点の電位を前記マイクロフォンのバイアス電源電位がマイクバイアス抵抗とマイクロフォン抵抗とによって分圧された電位に保持する経路であり、
    前記ノードの電位は、前記経路を前記第1経路に設定したときには前記第4接点に係る電位であり、前記第2経路に設定したときには前記第3接点に係る電位である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記第1接点には前記第1スピーカに供給する信号を増幅する第1増幅器が接続されており、前記第2接点には前記第2スピーカに供給する信号を増幅する第2増幅器が接続されており、
    前記制御部は、前記試験信号を前記プラグに供給するときには、前記第1増幅器及び前記第2増幅器の出力端をハイ・インピーダンスに設定する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 前記判定部は、前記ノードの電位と、所定の閾値との大小関係に基づいて前記判定を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の信号処理装置。
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