JP6197380B2 - バケットエレベータの組立方法 - Google Patents
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Description
上記特許文献1に記載された方法によれば、高所での組み立て作業をほとんど必要としないために作業効率が良く、工期の短縮を図ることができる。
上部回転体を軸支する上部ケーシングと、下部回転体を軸支する下部ケーシングと、前記両ケーシング間に配設されて前記両回転体間に掛け渡される複数のバケットを装着した無端帯状体を収容する中間ケーシングと、を備えるバケットエレベータの組立方法であって、
前記中間ケーシングは、平行する二側面が開放される中間ケーシング本体と、前記二側面に装着される蓋体と、を有してなり、
前記上部回転体に複数のバケットを装着した帯状体を掛けた状態で前記上部ケーシングを持ち上げる工程と、
前記上部回転体の両側から前記上部ケーシングの下方へ垂下する前記帯状体のそれぞれを、前記中間ケーシング本体の開口する上面及び前記開放される二側面から該中間ケーシング本体内に収容しつつ当該中間ケーシング本体を前記上部ケーシングに固定するとともに、該中間ケーシング本体の開放される二側面に前記蓋体を装着する工程と、
を含むことを特徴とする。
前記中間ケーシング本体を前記上部ケーシングに固定した後に前記中間ケーシング本体の開放される二側面に前記蓋体を装着することが好ましい。
前記中間ケーシング本体の平行する二側面が互いに反対方向外向きに開放されてなり、前記上部回転体の両側から垂下する前記帯状体のそれぞれを、前記複数のバケットを装着した面の背面側から、前記中間ケーシング本体内に収容することが好ましい。
前記中間ケーシングが複数の中間ケーシングを上下に組み付けてなり、前記上部ケーシングに固定される中間ケーシングが第1中間ケーシングであって、
第1中間ケーシング本体を前記上部ケーシングに固定するとともに前記第1中間ケーシング本体の開放される二側面に前記蓋体を装着した後に、前記上部ケーシングをさらに持ち上げる工程と、
前記上部回転体の両側から前記第1中間ケーシングの下方へ垂下する前記帯状体のそれぞれを、第2中間ケーシング本体の開口する上面及び前記開放される二側面から該第2中間ケーシング本体内に収容しつつ当該第2中間ケーシング本体を前記第1中間ケーシングに固定するとともに、該第2中間ケーシング本体の開放される二側面に蓋体を装着する工程と、を含み、
前記複数の中間ケーシングを順次下方から組み付けることが好ましい。
前記中間ケーシングが1又は上下に組み付けた複数の中間ケーシングからなり、最下部の中間ケーシングに前記下部ケーシングを固定するとともに、前記上部回転体の両側から前記最下部の中間ケーシングの下方へ垂下する前記帯状体の両端部を接続して前記両回転体間に掛け渡される無端帯状体となす工程と、
を含むことが好ましい。
前記上部回転体が駆動プーリー、前記下部回転体が従動プーリーであり、前記帯状体はベルトであることが好ましい。
図1はバケットエレベータの正面図を示す。
本発明の実施の形態におけるバケットエレベータ1は、上部ケーシング2、中間ケーシング3及び下部ケーシング4を組み付けてなるケーシング内に、当該バケットエレベータ1の設置面に垂直な方向に配設される図示しないバケットコンベアを備える。
そして、上部ケーシング2には、前記駆動プーリーに動力を伝達する図示しないモータが設置されている。
前記バケットエレベータ1は、前記モータにより前記バケットコンベアを駆動することで、前記下部ケーシング4の供給口から供給される被搬送物を前記バケット内に収容して上方へ搬送し、前記搬送物を前記上部ケーシング2の排出口から排出する。
図4に示すように、前記中間ケーシング3は中間ケーシング本体34と二枚の蓋体35,35を有する。
前記中間ケーシング本体34は、一対のC型鋼31,31の下部が複数の梁部材32,33で一体に連結されてなり、平行する二側面が互いに反対方向外向きに開放されている。
前記C型鋼31,31と前記梁部材32,33は、図3の断面A−A及び断面B−Bに示すようにエンボス加工等による凹凸により精度よく組み付けられる。
前記蓋体35は、図3の断面C−Cに示すように下端に挿入部37を有し、当該挿入部37により下方のケーシングの上端と精度良く接続される。
図5に示すように、前記中間ケーシング本体34にはH型鋼を使用することもできる。前記H型鋼は平行する二側面が互いに反対方向外向きに開放されているため、図4に示す中間ケーシング本体34と同様に用いることができる。
図6はバケットエレベータの組立方法の概略説明図であって、上部ケーシングをクレーン等により持ち上げた状態を示す。また、図7は図6における上部ケーシング内の様子の説明図を示す。
そして、作業者は、前記第1中間ケーシング本体34aの開放される二側面に蓋体35a,35aを装着し、第1中間ケーシング3aの上部ケーシング2への組付けを完了する。
第1中間ケーシング本体34aの上部ケーシング2への固定と、前記第1中間ケーシング本体34aの開放される二側面への蓋体35a,35aの装着の順序は、作業性や安全性等を考慮して作業者が任意に定めることができる。
図10に示すように上部ケーシング2への第1中間ケーシング3aの組み付けを完了した後に、図11に示すように前記上部ケーシング2をクレーン等によりさらに持ち上げる。
そして、作業者は、バケットエレベータの設置面上において、前記駆動プーリーの両側から前記第1中間ケーシング3aの下方へ垂下する前記ベルト53のそれぞれを、第2中間ケーシング本体34bの開口する上面及び前記開放される二側面から該第2中間ケーシング本体34b内に収容しつつ当該第2中間ケーシング本体34bを前記第1中間ケーシング3aの下部に固定する。
ここで、第2中間ケーシング本体34bの第1中間ケーシング本体34aへの固定と、前記第2中間ケーシング本体34bの開放される二側面への蓋体35b,35bの装着の順序は、作業性や安全性等を考慮して作業者が任意に定めることができる。
中間ケーシングの数だけ上記組み付け作業を繰り返した後、最後に組み付けた中間ケーシングの下部に前記下部ケーシング4を固定するとともに、前記駆動プーリーの両側から前記最後に組み付けた中間ケーシングの下方へ垂下する前記ベルト53の両端部を接続して前記駆動プーリーと前記下部ケーシング4に軸支される従動プーリー間に掛け渡される無端ベルトとなす。
また、前記ベルト53の両端部の接続は、前記下部ケーシング4に設けられるメンテナンス用の開口等を利用して行うことができる。
その場合、前記駆動プーリーに代えて駆動スプロケット、前記従動プーリーに代えて従動スプロケットを用い、前記両スプロケット間に複数のバケットを装着した無端チェーンを掛け渡すこととすればよい。
2 上部ケーシング
3 中間ケーシング
3a 第1中間ケーシング
3b 第2中間ケーシング
3c 第3中間ケーシング
3d 第4中間ケーシング
31 C型鋼
32 梁部材
33 梁部材
34 中間ケーシング本体
35 蓋体
36a,36b 係止部材
37 挿入部
4 下部ケーシング
51 駆動プーリー
52 バケット
53 ベルト
Claims (6)
- 上部回転体を軸支する上部ケーシングと、下部回転体を軸支する下部ケーシングと、前記両ケーシング間に配設されて前記両回転体間に掛け渡される複数のバケットを装着した無端帯状体を収容する中間ケーシングと、を備えるバケットエレベータの組立方法であって、
前記中間ケーシングは、平行する二側面が開放される中間ケーシング本体と、前記二側面に装着される蓋体と、を有してなり、
前記上部回転体に複数のバケットを装着した帯状体を掛けた状態で前記上部ケーシングを持ち上げる工程と、
前記上部回転体の両側から前記上部ケーシングの下方へ垂下する前記帯状体のそれぞれを、前記中間ケーシング本体の開口する上面及び前記開放される二側面から該中間ケーシング本体内に収容しつつ当該中間ケーシング本体を前記上部ケーシングに固定するとともに、該中間ケーシング本体の開放される二側面に前記蓋体を装着する工程と、
を含むことを特徴とするバケットエレベータの組立方法。 - 前記中間ケーシング本体を前記上部ケーシングに固定した後に前記中間ケーシング本体の開放される二側面に前記蓋体を装着する請求項1記載のバケットエレベータの組立方法。
- 前記中間ケーシング本体の平行する二側面が互いに反対方向外向きに開放されてなり、前記上部回転体の両側から垂下する前記帯状体のそれぞれを、前記複数のバケットを装着した面の背面側から、前記中間ケーシング本体内に収容する請求項1又は2記載のバケットエレベータの組立方法。
- 前記中間ケーシングは複数の中間ケーシングを上下に組み付けてなり、前記上部ケーシングに固定される中間ケーシングは第1中間ケーシングであって、
第1中間ケーシング本体を前記上部ケーシングに固定するとともに前記第1中間ケーシング本体の開放される二側面に前記蓋体を装着した後に、前記上部ケーシングをさらに持ち上げる工程と、
前記上部回転体の両側から前記第1中間ケーシングの下方へ垂下する前記帯状体のそれぞれを、第2中間ケーシング本体の開口する上面及び前記開放される二側面から該第2中間ケーシング本体内に収容しつつ当該第2中間ケーシング本体を前記第1中間ケーシングに固定するとともに、該第2中間ケーシング本体の開放される二側面に蓋体を装着する工程と、を含み、
前記複数の中間ケーシングを順次下方から組み付ける請求項1乃至3の何れかに記載のバケットエレベータの組立方法。 - 前記中間ケーシングは1又は上下に組み付けた複数の中間ケーシングからなり、最下部の中間ケーシングに前記下部ケーシングを固定するとともに、前記上部回転体の両側から前記最下部の中間ケーシングの下方へ垂下する前記帯状体の両端部を接続して前記両回転体間に掛け渡される無端帯状体となす工程と、
を含む請求項1乃至4の何れかに記載のバケットエレベータの組立方法。 - 前記上部回転体は駆動プーリー、前記下部回転体は従動プーリーであり、前記帯状体はベルトである請求項1乃至5の何れかに記載のバケットエレベータの組立方法。
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