JP6196587B2 - 補助具付き広口容器 - Google Patents

補助具付き広口容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6196587B2
JP6196587B2 JP2014140095A JP2014140095A JP6196587B2 JP 6196587 B2 JP6196587 B2 JP 6196587B2 JP 2014140095 A JP2014140095 A JP 2014140095A JP 2014140095 A JP2014140095 A JP 2014140095A JP 6196587 B2 JP6196587 B2 JP 6196587B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
permanent magnet
ferromagnetic
auxiliary tool
wide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014140095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016016879A (ja
Inventor
西川 浩二
浩二 西川
就介 片山
就介 片山
宇洸 岩津
宇洸 岩津
大友 唯一
唯一 大友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Key Trading Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Corp
Key Trading Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp, Key Trading Co Ltd filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2014140095A priority Critical patent/JP6196587B2/ja
Priority to CN201510218823.6A priority patent/CN105286268B/zh
Publication of JP2016016879A publication Critical patent/JP2016016879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6196587B2 publication Critical patent/JP6196587B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/0068Jars
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/18Casings combined with other objects

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

本発明は、容器本体内の内容物を取り扱うための補助具が組み合わせられた、補助具付き広口容器に関するものである。
保湿クリームやマッサージクリームといった比較的粘度の高い化粧料は、一般に、図9(a)に示すような、広口の容器本体100と蓋体101とからなる広口容器(いわゆる「ジャー容器」)に充填されて、これを取り出すための補助具(スパチュラ等)102とともに包装箱に収容された状態で販売されている。
ところが、補助具102は、これを載置するための専用部材がないため、顧客がこれを購入した後は、広口容器は箱等から取り出され、補助具102は、広口容器近傍の、適当な場所に置かれることが多い。そして、使用後の補助具102には化粧料が付着しているため、これをきれいに拭わないと、補助具102を置いた場所が化粧料で汚れたり、補助具102が不衛生になったりするおそれがある。また、補助具102を適当な場所に置くことで紛失しやすいという問題もある。
そこで、例えば図9(b)に示すように、包装箱(この例では透明箱)103の内側に、広口容器104と補助具102を一まとまりで保持するための凹部105、106を備えた台座107を設け、広口容器104等を包装箱103から取り出した後も、この台座107に広口容器104と補助具102を保持した状態のまま使用できるようにしたものが提案されている〔台座107の平面図である図9(c)を参照〕。
また、例えば図10に示すように、広口容器104の容器本体100に、補助具102を挿通係止する透孔108が形成された環状体109を取り付けて、補助具102を常に広口容器104と一体的に保管できるようにしたものも提案されている(特許文献1、2を参照)。
特開2004−201970号公報 特開2004−331105号公報
しかしながら、図9(b)、(c)に示すような台座107を用いると、その分嵩張って、余分なスペースが必要となる上、補助具102を立てるための凹部106の開口形状が、補助具102がぐらつかないよう比較的余裕のない設定になっているため、これをスムーズに差し込む動作が難しく、とりわけこの容器の使用者が年配層であると、差し込みに手間がかかって煩わしいという問題がある。
また、図10に示す環状体109を用いる場合も、上記の場合と同様、その透孔108に補助具102を差し込む動作が煩わしいという問題がある。しかも、せっかく広口容器104全体に統一感あるデザインが付与されていても、その容器本体100に環状体109が取り付けられるため、全体の統一感が損なわれて見栄えが悪くなるという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、余分な部材を用いることなく、ごく簡単な動作で補助具を容器に保持させることができる、使い勝手のよい補助具付き広口容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、内容物を収容する有底筒状の容器本体と、その上面開口を蓋する蓋体と、容器本体内に収容された内容物を取り扱うための補助具を備えた広口容器であって、上記容器本体もしくは蓋体の少なくとも一部が、樹脂中に強磁性粉末もしくは永久磁石粉末が分散含有され強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体によって構成され、上記樹脂成形体の、容器表面として表れる部分に金属光沢層が形成されているとともに、上記補助具の少なくとも一部に、永久磁石もしくは強磁性体が補助具の表面より内側に埋設され永久磁石特性もしくは強磁性が付与されており、上記容器本体もしくは蓋体の強磁性もしくは永久磁石特性付与部分に、上記補助具の永久磁石特性もしくは強磁性付与部分を当接させることにより、補助具が、容器本体もしくは蓋体に着脱自在に保持されるようになっている補助具付き広口容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、内容物を収容する有底筒状の容器本体と、その上面開口を蓋する蓋体と、容器本体内に収容された内容物を取り扱うための補助具を備えた広口容器であって、上記容器本体もしくは蓋体の少なくとも一部に永久磁石もしくは強磁性体が容器本体もしくは蓋体の表面より内側に埋設され永久磁石特性もしくは強磁性が付与されているとともに、上記補助具の少なくとも一部が、樹脂中に強磁性粉末もしくは永久磁石粉末が分散含有され強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体によって構成され、上記樹脂成形体の、補助具表面として表れる部分に金属光沢層が形成されており、上記容器本体もしくは蓋体の、強磁性もしくは永久磁石特性付与部分に、上記補助具の、永久磁石特性もしくは強磁性付与部分を当接させることにより、補助具が、容器本体もしくは蓋体に着脱自在に保持されるようになっている補助具付き広口容器を第2の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、広口容器が化粧料を収容するジャー容器であり、上記補助具が化粧料塗布具もしくはスパチュラである補助具付き広口容器を第3の要旨とする。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、補助具または容器本体もしくは蓋体に付与される永久磁石特性が、磁力500〜5000ガウスに設定されている補助具付き広口容器を第の要旨とし、特に、強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体が、樹脂材料100質量部に対し強磁性粉末もしくは永久磁石粉末を10〜60質量部含有するものである補助具付き広口容器を第5の要旨とする。
すなわち、本発明の補助具付き広口容器は、容器と付属品である補助具とを、互いに磁力で引き合わせることによって、補助具を容器本体か蓋体に着脱自在に保持できるようにしたものである。より具体的には、上記容器と補助具の一方の、少なくとも一部を樹脂中に強磁性粉末もしくは永久磁石粉末が分散含有され強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体で構成し、上記樹脂成形体の、容器表面として表れる部分に金属光沢層を形成するようにしている。そして、上記容器と補助具の他方の、少なくとも一部に永久磁石もしくは強磁性体を、その表面より内側に埋設して磁性を付与している。この構成によれば、補助具を保持するために余分な部材を設ける必要がないため、容器周りが嵩張ることがない。また、容器の外観が余分な部材によって損なわれることがなく、視覚的に好ましいだけでなく、補助具を容器に保持させる際、特定の凹部に補助具を嵌め込む等の煩わしい動作が不要である。したがって、だれでも簡単に取り扱うことができ、長期にわたって、補助具を紛失することがない。また、内容物が付着した補助具を落として周囲を汚すようなこともない。さらに、強磁性もしくは永久磁石特性を付与した部分の表面形状が平滑で、美麗な外観が得られるという利点を有する。
なお、本発明のなかでも、特に、広口容器が化粧料を収容するジャー容器であり、補助具が化粧料塗布具もしくはスパチュラであるものは、毎日の化粧において、補助具を使用する際の取り扱いが簡単であり、その実用的効果が大きい。
そして、それらのなかでも、特に、補助具または容器本体もしくは蓋体に付与される永久磁石特性が、磁力500〜5000ガウスに設定されているものは、繰り返し人に接してもその磁力が人体に何ら影響を与えるおそれがなく、しかも補助具を充分に容器側に保持することのできる範囲になっており、好適である。また、特に、強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体が、樹脂材料100質量部に対し強磁性粉末もしくは永久磁石粉末を10〜60質量部含有するものは、成形性と、得られる磁性との兼ね合いの点で、好適である。
本発明の一実施の形態である補助具付き広口容器の外観斜視図である。 図1のA−A′断面図である。 上記実施の形態に用いられるスパチュラの平面図である。 (a)はスパチュラの変形例を示す平面図、(b)はその側面図である。 スパチュラの他の変形例を示す平面図である。 本発明の他の実施の形態における広口容器を示す縦断面図である。 (a)は本発明のさらに他の実施の形態を示す縦断面図、(b)はその実施の形態に用いられる永久磁石の変形例を示す斜視図である。 (a)は上記一連の実施の形態におけるスパチュラの販売時の形態を示す平面図、(b)はそのB−B′断面図である。 (a)は一般的な広口容器と補助具の説明図、(b)は従来の補助具付き広口容器の一例を示す正面図、(c)はそれに用いる台座の平面図である。 従来の補助具付き広口容器の他の例を示す説明図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の補助具付き広口容器の一実施の形態を示している。この広口容器は、クリーム状の化粧料を収容する容器で、そのA−A′断面図である図2に示すように、容器本体1と蓋体2からなる外容器3の内側に、化粧料を収容するレフィル容器4が、交換可能な状態で保持されている。そして、上記外容器3の側面には、中身である化粧料をすくって取り出すためのスパチュラ5が、磁力によって外容器3側に直接引き付けられて保持されている。
上記外容器3の容器本体1は、有底筒状の本体ベース1aと、肩リング1bの、上下二つのパーツで構成されており、両者は、レフィル容器4の外周面に設けられたガイドフランジ6を挟み込んだ状態で、ねじ係合によって一体化されるようになっている。
そして、本体ベース1aは、赤色に着色された樹脂成形品によって形成されている。また、肩リング1bは、白色樹脂に、強磁性体である鉄粉が分散含有された灰色の樹脂成形品からなり、その上面と周側面に、アルミニウム蒸着によって金属光沢層7が形成されている。したがって、肩リング1bは、上記鉄粉の存在によって、どの部分においても、磁石に対し引き付けられる強磁性特性が付与されている。
また、外容器3の蓋体2は、本体ベース1aと同様、赤色に着色された樹脂成形品によって形成されており、その内側面に、円板状のパッキング2aが取り付けられている。なお、図2において、8は、レフィル容器4の上面開口を蓋する中蓋である。
一方、この容器の付属品であるスパチュラ5は、透明な樹脂成形品によって形成されており、根元側が比較的厚肉の柄部5aになっており、先端側が比較的薄肉のへら部5bになっている。そして、この柄部5aには、3個の小さな粒状の永久磁石(直径2mm、厚み1mmのボタン型ネオジム磁石)10が埋め込まれている。これをより詳しく説明すると、スパチュラ5の柄部5aには、永久磁石10を埋め込む3個所の部分に、予め凹部が形成されており、この凹部内に永久磁石10を嵌め込んだ後、凹部内に二液硬化型接着剤を注入して硬化させることにより、永久磁石10を柄部5a内に埋め込んだ状態で固定したものである。二液硬化型接着剤は透明で、スパチュラ5の「地」である透明な樹脂成形品と一体化するため、あたかも、透明な一体成形品の内側に、永久磁石10が当初から埋め込まれていたかのように見える。
上記の構成によれば、外容器3の容器本体1のうち、肩リング1bの周面のいずれかの部分に、スパチュラ5の、永久磁石10が埋め込まれた部分を近づけるか、軽く触れるだけで、両者の間に働く磁力によって、スパチュラ5が肩リング1bに引き寄せられ、安定した力で保持される。また、スパチュラ5を使用するときは、これを簡単に外すことができる。
したがって、スパチュラ5を外容器3に保持させる際、従来のように、特定の凹部に嵌め込む等の煩わしい動作が不要で、年配者にとっても取り扱いやすいものとなる。そして、誤ってスパチュラ5を落としたりすることもないため、周囲が汚れたり、スパチュラ5を紛失することがない。しかも、スパチュラ5を保持するための余分な部材が不要であるため、容器周りが嵩張らず、また、容器の外観も、余分な部材によって損なわれることがなく、すっきりした印象を与えることができる。
なお、上記の例では、スパチュラ5に、3個の永久磁石10を埋め込んだが、このように、複数の小さな永久磁石10を配置する場合は、これらを互いに等間隔で配置することが好ましく、その間隔P(図3を参照)は、永久磁石10の大きさと、これと引き合う強磁性体の領域幅、すなわち、この例では、肩リング1bの幅W(図2を参照)を考慮して決定される。
スパチュラ5における永久磁石10の間隔Pを調整することによって、永久磁石10が埋め込まれた領域のどの部分を肩リング1bに当てても、スパチュラ5が肩リング1bで保持され、落下することがないようにすることができるからである。ちなみに、この例では、肩リング1bの幅Wは8mmであり、永久磁石10の直径は2mm、間隔Pは8mmに設定されている。ただし、永久磁石10の磁力によっては、その間隔Pをより狭くして2つの永久磁石10が同時に接するようにしたり、永久磁石10と強磁性領域とが直接重ならなくても磁力が作用してスパチュラ5が落下しない範囲であれば、その間隔Pをもっと広げたりすることができる。
また、永久磁石10は、上記の例のように、複数の小さな永久磁石10を分配する以外に、例えば図4(a)、(b)に示すように、スパチュラ5の柄部5aの長手方向に沿って延びる1本の細長い永久磁石10′を用いるようにしてもよい。この場合も、上記の例と同様にして、永久磁石10′を、スパチュラ5に埋め込む。
もちろん、複数の永久磁石10や単一の永久磁石10′をスパチュラ5に設ける際、耐久性や表面の平滑性を考慮して、上記のように、それらをスパチュラ5の表面より内側に埋め込むようにする。
さらに、スパチュラ5を成形するための樹脂材料に、永久磁石の粉末を分散含有させて成形するようにしてもよい。このものは、図5に示すように、スパチュラ5の全体が磁石特性を示すため、スパチュラ5のどの部分を肩リング1bに当てても、保持できるという利点を有する。なお、永久磁石粉末を練り込んで樹脂成形を行うと、磁石に影響されない金型が必要となるため、設備コストが高くなるという問題がある。そこで、樹脂成形品全体に磁石特性を付与するには、フェライト等の着磁可能な材料粉末を樹脂材料に配合して成形後、その成形品全体を着磁装置にかけて磁石特性を付与することが望ましい。
また、上記の例では、肩リング1bに強磁性を付与するために、肩リング1b全体に、鉄粉を分散含有させているが、鉄に限らず、強磁性を有する材料として、ニッケル、コバルト、ネオジム、フェライト、マルテンサイト系ステンレス、フェライト系ステンレス等を用いることができる。ただし、樹脂材料とのなじみ性や均一分散性の点から、鉄、フェライト、ネオジムを用いることが好適である。
あるいは、肩リング1bの全体に強磁性特性を付与するのではなく、例えば、肩リング1bのアルミニウム蒸着による金属光沢層7を、図6に示すように、強磁性を有するステンレス等の強磁性層11に置き換えることにより、より簡単に強磁性の肩リング1bを得ることができる。また、必ずしもこの部分を蒸着によって形成する必要はなく、転写シートを用いて肩リング1bの外周面に、目的とする強磁性層を転写してもよいし、強磁性体からなるリング体を作製し、その表面にアルミ蒸着やコーティングを施して美観を高めた上、肩リング1bとして用いることもできる。
さらに、スパチュラ5を保持するために強磁性特性を付与する部位は、上記の例のように、肩リング1bである必要はなく、蓋体2や本体ベース1aであってもよい。例えば、蓋体2に強磁性を付与した例を図7(a)に示す。この例では、蓋体2の内側面とパッキング2aとの間に、鉄やステンレスからなる円板状の強磁性体12を挟み込むことにより、蓋体2の上面において、スパチュラ5を引き付けて保持できるようにしている。なお、上記強磁性体12は、図7(b)に示すように、中心部に穴のあいた、ドーナツ状であっても差し支えない。
また、肩リング1bに強磁性を付与する場合と同様、蓋体2や本体ベース1aの表面に、強磁性層を蒸着したり、強磁性層を転写したり貼付もしくはコーティングしたりして、強磁性を付与することができる。あるいは、蓋体2や本体ベース1a自体を、鉄粉等の強磁性粉末を練り込んで成形することによって、強磁性の樹脂成形品にすることもできる。
なお、上記一連の例において、この広口容器(外容器3+レフィル容器4)をスパチュラ5とともに包装して販売する際、例えば図8(a)およびそのB−B′断面図である図8(b)に示すように、外容器3を収容する台座20を設け、この台座20の外容器保持用の凹部21と重ねて、この凹部21の底面21aよりさらに深い、スパチュラ保持用の細長い凹部22を設けることにより、スパチュラ5をコンパクトに収納することができる。なお、スパチュラ5を取り出しやすくするために、外容器保持用の凹部21の底面21aに、スパチュラ保持用の凹部22と重なる配置で、その底面21aから凹部22の底面に向かってテーパ状に深くなる、平面視円形の段差部23が設けられている。
また、上記一連の例では、外容器3の容器本体1や蓋体2に強磁性を付与し、スパチュラ5に永久磁石特性を付与したが、逆に、外容器3の容器本体1や蓋体2に永久磁石特性を付与し、スパチュラ5に強磁性を付与するようにしても差し支えない。そして、その場合も、強磁性の付与方法や永久磁石特性の付与方法は、前述の場合と同様である。
そして、いずれの場合も、永久磁石特性を付与する場合、その部材表面において発現する磁力の強さは、500〜5000ガウスであることが好適である。すなわち、上記の範囲よりも磁力が弱いと、スパチュラ5を容器本体1や蓋体2から外れないように固定保持することが困難になるおそれがあり、逆に、上記の範囲よりも磁力が強いと、磁力の影響によって製品製造上の問題が発生するおそれがあるからである。
なお、本発明において、容器本体1や蓋体2を形成するための樹脂材料としては、容器部材の成形に用いられるどのような樹脂材料であってもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ乳酸またはこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル、プロピレン−エチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリメタクリル酸メチル等があげられる。これらは単独で用いても2種以上をブレンドしたものであってもよい。
そして、容器本体1や蓋体2に、強磁性粉末や永久磁石の粉末(成形後に着磁するものを含む)を含有させる場合、樹脂材料に対する強磁性粉末等の含有割合は、その粉末の強磁性もしくは永久磁石特性の強弱にもよるが、通常、樹脂材料100質量部に対して、強磁性粉末等を、10〜60質量部に設定することが好適である。すなわち、上記の範囲よりも強磁性粉末が多すぎると、成形性が悪くなるおそれがあり、逆に、上記の範囲よりも少な過ぎると、目的とする磁性を付与できないおそれがあるからである。
なお、本発明において、広口容器は、上記の例のように、化粧料容器である必要はなく、食品や薬品等、これに収容する内容物の種類は問わない。また、上記の例のように、外容器3とレフィル容器4とを組み合わせたものである必要もない。ただし、内容物を取り出したり、何らかの、手指ではできない取り扱いを施したりするために、補助具を組み合わせて用いるものでなければならない。このような補助具としては、広口容器が化粧料容器である場合には、スパチュラの他、化粧用チップ、化粧筆といった化粧料塗布具があげられる。また、広口容器が食品や薬品を収容するものである場合には、計量用スプーンや小カップ等があげられる。
本発明は、磁力を利用して補助具を直接容器の側面や上面に引き付けて保持する補助具付き広口容器に利用することができる。
1 容器本体
1a 本体ベース
1b 肩リング
2 蓋体
3 外容器
5 スパチュラ
10 永久磁石

Claims (5)

  1. 内容物を収容する有底筒状の容器本体と、その上面開口を蓋する蓋体と、容器本体内に収容された内容物を取り扱うための補助具を備えた広口容器であって、
    上記容器本体もしくは蓋体の少なくとも一部が、樹脂中に強磁性粉末もしくは永久磁石粉末が分散含有され強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体によって構成され、上記樹脂成形体の、容器表面として表れる部分に金属光沢層が形成されているとともに、
    上記補助具の少なくとも一部に、永久磁石もしくは強磁性体が補助具の表面より内側に埋設され永久磁石特性もしくは強磁性が付与されており、
    上記容器本体もしくは蓋体の強磁性もしくは永久磁石特性付与部分に、上記補助具の永久磁石特性もしくは強磁性付与部分を当接させることにより、補助具が、容器本体もしくは蓋体に着脱自在に保持されるようになっていることを特徴とする補助具付き広口容器。
  2. 内容物を収容する有底筒状の容器本体と、その上面開口を蓋する蓋体と、容器本体内に収容された内容物を取り扱うための補助具を備えた広口容器であって、
    上記容器本体もしくは蓋体の少なくとも一部に永久磁石もしくは強磁性体が容器本体もしくは蓋体の表面より内側に埋設され永久磁石特性もしくは強磁性が付与されているとともに、
    上記補助具の少なくとも一部が、樹脂中に強磁性粉末もしくは永久磁石粉末が分散含有され強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体によって構成され、上記樹脂成形体の、補助具表面として表れる部分に金属光沢層が形成されており、
    上記容器本体もしくは蓋体の、強磁性もしくは永久磁石特性付与部分に、上記補助具の、永久磁石特性もしくは強磁性付与部分を当接させることにより、補助具が、容器本体もしくは蓋体に着脱自在に保持されるようになっていることを特徴とする補助具付き広口容器。
  3. 広口容器が化粧料を収容するジャー容器であり、補助具が化粧料塗布具もしくはスパチュラである請求項1または2記載の補助具付き広口容器。
  4. 補助具または容器本体もしくは蓋体に付与される永久磁石特性が、磁力500〜5000ガウスに設定されている請求項1〜のいずれか一項に記載の補助具付き広口容器。
  5. 強磁性もしくは永久磁石特性が付与された樹脂成形体が、樹脂材料100質量部に対し強磁性粉末もしくは永久磁石粉末を10〜60質量部含有するものである請求項1〜4のいずれか一項に記載の補助具付き広口容器。
JP2014140095A 2014-07-08 2014-07-08 補助具付き広口容器 Active JP6196587B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140095A JP6196587B2 (ja) 2014-07-08 2014-07-08 補助具付き広口容器
CN201510218823.6A CN105286268B (zh) 2014-07-08 2015-04-30 带辅助器具的广口容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140095A JP6196587B2 (ja) 2014-07-08 2014-07-08 補助具付き広口容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016016879A JP2016016879A (ja) 2016-02-01
JP6196587B2 true JP6196587B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=55184754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014140095A Active JP6196587B2 (ja) 2014-07-08 2014-07-08 補助具付き広口容器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6196587B2 (ja)
CN (1) CN105286268B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017160633A2 (en) 2016-03-16 2017-09-21 HCT Group Holdings Limited Magnetic lid and assembly
JP6861019B2 (ja) * 2016-11-30 2021-04-21 株式会社吉野工業所 取り出し具付き容器
JP7039018B2 (ja) * 2018-03-29 2022-03-22 紀伊産業株式会社 取り出し用具およびそれを用いた組合せ容器
JP7300194B2 (ja) * 2021-09-29 2023-06-29 株式会社イワミズ 保持部材
FR3141315B1 (fr) * 2022-10-27 2024-10-04 Pochet Récipient à contenant interne suspendu dans un pot externe et méthode d’assemblage du récipient en pressant axialement le contenant interne directement contre une bague en verre du pot

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52147587U (ja) * 1976-05-04 1977-11-09
JPS56115981U (ja) * 1980-02-06 1981-09-05
JP2004201970A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Kanebo Ltd 塗布具付き化粧料容器
CN2681633Y (zh) * 2003-12-26 2005-03-02 广州市励信市场营销策划有限公司 奶粉匙
JP4872109B2 (ja) * 2008-03-18 2012-02-08 日東電工株式会社 永久磁石及び永久磁石の製造方法
CN201282933Y (zh) * 2008-11-20 2009-08-05 林道藩 一种陶瓷储物罐
US8757421B2 (en) * 2011-02-14 2014-06-24 Starbucks Corporation Beverage packaging and method of manufacture
CN103525011A (zh) * 2013-09-25 2014-01-22 吴江市天源塑胶有限公司 一种磁性抗老化塑料

Also Published As

Publication number Publication date
CN105286268A (zh) 2016-02-03
CN105286268B (zh) 2019-08-16
JP2016016879A (ja) 2016-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6196587B2 (ja) 補助具付き広口容器
AU2016326289B2 (en) Screw-type container-closure systems with magnetic feature
CA2999722C (en) Magnetic closure system for a container with a wand-type applicator and wiper
US10881187B2 (en) Finger insertion mascara container provided with elastic slit part
KR101703698B1 (ko) 편심으로 형성된 솔대를 구비한 손가락 삽입 마스카라 용기
ES2274042T3 (es) Aplicador de muestras cosmeticas en escamas, procedimiento de fabricacion y uso.
US20180049530A1 (en) Styler for Eyelashes
AU2024203638A1 (en) Cosmetic dosing system
WO2015101358A1 (zh) 化妆品包装
US20200085169A1 (en) Magnetic cosmetic applicator
JPH11290119A (ja) 粉末化粧料容器
KR200482295Y1 (ko) 고정돌기를 구비한 화장료 접시
JP2019076440A (ja) 棒状化粧料容器
JP3183106U (ja) 塗布具付き化粧料容器
JP6286629B1 (ja) ネイルアート用ブラシ、ネイルアート容器、及び、爪化粧料の塗布方法
KR102414857B1 (ko) 스패츌러를 포함하는 화장품 용기
US20190315518A1 (en) Container system
JP6810961B2 (ja) 化粧料簡易容器
KR20160100477A (ko) 화장용 브러쉬케이스
KR20200072655A (ko) 파운데이션과 일체형인 퍼프
KR20170022024A (ko) 색연필 화장품
KR20140102945A (ko) 일회용 입술화장품

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170630

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6196587

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250