JP6196463B2 - 情報媒体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的な回路を有するモジュールを備えたカード型またはシート型の情報媒体およびその製造方法に関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、そのカードを用いた情報管理や決済などが行われている。
このような情報管理や決済などに用いられるカードとしては、ICチップが内蔵されたICカードや、磁気により情報が書き込まれた磁気カードなどが挙げられる。これらのICカードや磁気カードなどのカード型の情報媒体は、専用の装置を用いて情報の書込みや読み出しが行われる。
このようなカード型の情報媒体は、電気的な回路を有するモジュールを備えている。また、この情報媒体では、モジュールを、基材に対して所定の位置に配置するためにフレーム材が用いられている。すなわち、この情報媒体は、モジュールが所定の位置に内設されたフレーム材が、接着剤を介して、一対の基材で挟持された構造をなしている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2012−053607号公報 特開2012−053608号公報
上記のような情報媒体では、内蔵するモジュールが従来のものよりも厚いものの場合、JIS等の規格内に収めるために基材を薄くし、代わりにフレーム材を厚くする必要がある。単層構造のフレーム材を用いる場合、フレーム材の種類が少ない上に、厚いフレーム材の打ち抜き加工用に、別途、打ち抜き型が必要になる。また、薄いフレーム材を複数個積層して用いる方法も考えられるが、薄いフレーム材を複数個打ち抜き加工する必要があったり、別途、それらを接着するための工程が必要であったりするため、製造コストが増大するという課題があった。さらに、情報媒体の形状が、平面視した場合に正方形状などをなして、特徴がない場合、情報媒体を側面から見ただけでは、その情報媒体の向きを判別することができないため、例えば、情報書込/読出装置(リーダライタ)による書込/読出方向が限定されている場合、書込/読出における不具合が発生するという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、フレーム材の側面を目視する方向によって、情報媒体の向きを判別することが可能であるとともに、製造が容易な情報媒体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の情報媒体は、複数の部材が間隔を隔てて積層されてなるフレーム材と、該フレーム材に内設されたモジュールと、前記フレーム材および前記モジュールを被覆する樹脂層と、該樹脂層を介して前記フレーム材および前記モジュールを挟持する第一基材および第二基材と、を備え、前記複数の部材の少なくとも1つが、前記第一基材の一面または前記第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明の情報媒体の製造方法は、複数の部材が間隔を隔てて積層されてなるフレーム材と、該フレーム材に内設されたモジュールと、前記フレーム材および前記モジュールを被覆する樹脂層と、該樹脂層を介して前記フレーム材および前記モジュールを挟持する第一基材および第二基材と、を備え、前記複数の部材の少なくとも1つが、前記第一基材の一面または前記第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜している情報媒体の製造方法であって、単層のフレーム材料に打ち抜き加工を施して、前記複数の部材が連接部を介して並列に連接されてなる前記フレーム材を形成する工程Aと、前記連接部の長手方向に沿う中心線を基準として、前記フレーム材を折り曲げて、前記複数の部材を重ね合わせる工程Bと、前記第一基材および前記第二基材の一方に前記樹脂層をなす接着剤を塗布する工程Cと、前記工程Bにて折り曲げた前記フレーム材を、前記接着剤が塗布された前記第一基材および前記第二基材の一方上に配設する工程Dと、前記モジュールを、前記フレーム材内に配設する工程Eと、前記フレーム材および前記モジュール上に前記樹脂層をなす接着剤を塗布する工程Fと、前記接着剤を介して、前記フレーム材および前記モジュールに、前記第一基材および前記第二基材の他方を積層する工程Gと、前記接着剤を硬化させて、前記樹脂層を形成する工程Hと、前記一対の基材、前記樹脂層、前記フレーム材および前記モジュールを含む積層体の外縁部の不要部分を裁断する工程Iと、を有することを特徴とする。
本発明の情報媒体によれば、フレーム材の側面を目視する方向によって、フレーム材と樹脂層によって形成される断面形状が異なるものとなる。従って、フレーム材の側面を目視することによって、情報媒体の向きを判別することができる。ゆえに、例えば、情報媒体を平面視した場合、正方形状をなしていて、外形に特徴がない場合であっても、容易に情報媒体の向きを判別することができる。よって、例えば、情報書込/読出装置などによる書込/読出方向が限定されている場合、書込/読出における不具合が発生することがない。
本発明の情報媒体の製造方法によれば、フレーム材を折り曲げて、複数の部材を重ね合わせ、複数の部材が間隔を隔てて積層された状態で用いるので、フレーム材を厚くするために、異なる複数の部材を用いる必要がないから、フレーム材を作製する工程を簡略化することができ、ひいては、製造コストを削減することができる。
本発明の情報媒体の一実施形態を示す概略構成図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 本発明の情報媒体の一実施形態を示す概略側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略平面図ある。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の情報媒体の製造方法の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
本発明の情報媒体およびその製造方法の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
「情報媒体」
図1は、本発明の情報媒体の一実施形態を示す概略構成図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図である。図2は、本発明の情報媒体の一実施形態を示す概略側面図である。
本実施形態の情報媒体10は、形状が略等しく、平面視略長方形状をなす2つの部材(以下、2つの部材をそれぞれ「第一部材12、第二部材13」と言うことがある。)が間隔を隔てて積層されてなるフレーム材11と、フレーム材11に内設されたモジュール14と、フレーム材11およびモジュール14を被覆する樹脂層15と、樹脂層15を介してフレーム材11およびモジュール14を挟持する一対の基材16,17(以下、一対の基材16,17をそれぞれ「第一基材16、第二基材17」と言うことがある。)とから概略構成されている。
すなわち、情報媒体10は、モジュール14を内設したフレーム材11が、樹脂層15を介して第一基材16および第二基材17に挟持され、これらの部材がその厚さ方向において積層された構造をなしている。したがって、フレーム材11は、樹脂層15を形成する接着剤によって、第一基材16および第二基材17に接着されている。これにより、情報媒体10は、平面視略長方形状をなしている。
また、第一基材16と第一部材12の間に樹脂層15(15A)が形成され、第一部材12と第二部材13の間に樹脂層15(15B)が形成され、第二基材17と第二部材13の間に樹脂層15(15C)が形成されている。
ここで、フレーム材11にモジュール14を内設するとは、フレーム材11の内側にモジュール14を配設することを言う。
情報媒体10では、例えば、図2(a)、(b)に示すように、第一部材12および第二部材13が、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜している。言い換えれば、第一基材16とフレーム材11(第一部材12)の間において、樹脂層15(15A)における第一基材16側の面および第二基材17側の面は、第一基材16の一面(樹脂層15と対向する面)16aまたは第二基材17の一面(樹脂層15と対向する面)17aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第一基材16の一面16aおよび第二基材17の一面17aと平行な方向に沿って厚みが変化している。すなわち、図2(a)に示すように、第一基材16とフレーム材11の間において、樹脂層15(15A)は、紙面の左側から右側に向かって次第に厚みが小さくなっている。また、図2(b)に示すように、第一基材16とフレーム材11の間において、樹脂層15(15A)は、紙面の左側から右側に向かって次第に厚みが大きくなっている。
一方、図2(c)、(d)に示すように、第一基材16とフレーム材11の間において、樹脂層15(15A)は、第一基材16の一面16aと平行であり、かつ、第一基材16の一面16aと平行な方向に沿って厚みが一定である。
なお、樹脂層15(15A)が設けられている第一基材16とフレーム材11の間隔も、樹脂層15(15A)の厚みと同様の関係にある。
また、情報媒体10では、例えば、図2(a)、(b)に示すように、第一部材12および第二部材13が、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜している。言い換えれば、第一部材12と第二部材13の間において、樹脂層15(15B)における第一基材16側の面および第二基材17側の面は、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第一基材16の一面16aおよび第二基材17の一面17aと平行な方向に沿って厚みが変化している。すなわち、図2(a)に示すように、第一部材12と第二部材13の間において、樹脂層15(15B)は、紙面の左側から右側に向かって次第に厚みが大きくなっている。また、図2(b)に示すように、第一部材12と第二部材13の間において、樹脂層15(15B)は、紙面の左側から右側に向かって次第に厚みが小さくなっている。
一方、図2(c)、(d)に示すように、第一部材12と第二部材13の間において、樹脂層15(15B)は、第一基材16の一面16aと平行であり、かつ、第一基材16の一面16aと平行な方向に沿って厚みが一定である。
なお、樹脂層15(15B)が設けられている第一部材12と第二部材13の間隔も、樹脂層15(15B)の厚みと同様の関係にある。
また、情報媒体10では、例えば、図2(a)、(b)に示すように、第一部材12および第二部材13が、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜している。言い換えれば、第二基材17とフレーム材11(第二部材13)の間において、樹脂層15(15C)における第一基材16側の面および第二基材17側の面は、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第一基材16の一面16aおよび第二基材17の一面17aと平行な方向に沿って厚みが変化している。すなわち、図2(a)に示すように、第二基材17とフレーム材11の間において、樹脂層15(15C)は、紙面の左側から右側に向かって次第に厚みが小さくなっている。また、図2(b)に示すように、第二基材17とフレーム材11の間において、樹脂層15(15C)は、紙面の左側から右側に向かって次第に厚みが大きくなっている。
一方、図2(c)、(d)に示すように、第二基材17とフレーム材11の間において、樹脂層15(15C)は、第二基材17の一面17aと平行であり、かつ、第二基材17の一面17aと平行な方向に沿って厚みが一定である。
なお、樹脂層15(15C)が設けられている第二基材17とフレーム材11の間隔も、樹脂層15(15C)の厚みと同様の関係にある。
このように、第一基材16とフレーム材11の間において、樹脂層15(15A)は、第一基材16の一面16aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第一基材16の一面16aと平行な方向に沿って厚みが変化し、また、第一部材12と第二部材13の間において、樹脂層15(15B)は、第一基材16の一面16aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第一基材16の一面16aと平行な方向に沿って厚みが変化し、さらに、第二基材17とフレーム材11の間において、樹脂層15(15C)は、第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第二基材17の一面17aと平行な方向に沿って厚みが変化しているので、フレーム材11の側面11a、すなわち、情報媒体10の側面を目視する方向によって、フレーム材11と樹脂層15とが異なる位置関係で積層されている。
フレーム材11の材質としては、少なくとも表層部に、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの;ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの;ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合基材;ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン−ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材;ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン−ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材にマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、または各種易接着処理などの表面処理を施したもの、発泡PET(ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を押出発泡成形したシート)などの公知のものから選択して用いられる。
モジュール14としては、各種の電気的な回路を有するモジュールが挙げられる。例えば、図1(c)に示すような、表示素子18、非接触型のICチップ19、および、電極20を介して表示素子18と電気的に接続された制御装置21を備えたモジュールや、互いに接続されたアンテナおよび非接触型のICチップを備えたRFID用途のモジュール、これらに、さらに、電池、ダイオード、制御装置などを備えたモジュールなどが挙げられる。
表示素子18としては、電子ペーパー、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)などが挙げられる。
また、非接触型のICチップ19としては、特に限定されず、アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは、非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
モジュール14がRFID用途のモジュールである場合、アンテナは、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば、100〜150℃程度でアンテナをなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナをなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することにより形成され、この塗膜の抵抗値は10−5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型あるいは架橋/熱可塑併用型(ただし、熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型あるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、アンテナをなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナをなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
モジュール14がRFID用途のモジュールである場合、ICチップとしては、特に限定されず、上記のアンテナを介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能であり、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは、非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
樹脂層15をなす接着剤としては、表示素子18による表示内容を目視により認識できるようにするために透明なものが用いられ、使用前は液状であり、加熱、紫外線照射、電子線照射などの外的条件を加えることにより硬化する接着剤が用いられる。このような接着剤としては、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂が挙げられる。また、外的条件を加えなくても主剤と硬化剤の反応によって硬化する2液硬化型接着剤も用いられる。
熱硬化型樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アクリル系反応樹脂などが挙げられる。
紫外線硬化性樹脂としては、紫外線硬化性アクリル樹脂、紫外線硬化性ウレタンアクリレート樹脂、紫外線硬化性ポリエステルアクリレート樹脂、紫外線硬化性ポリウレタン樹脂、紫外線硬化性エポキシアクリレート樹脂、紫外線硬化性イミドアクリレート樹脂などが挙げられる。
電子線硬化性樹脂としては、電子線硬化性アクリル樹脂、電子線硬化性ウレタンアクリレート樹脂、電子線硬化性ポリエステルアクリレート樹脂、電子線硬化性ポリウレタン樹脂、電子線硬化性エポキシアクリレート樹脂、カチオン硬化型樹脂などが挙げられる。
2液硬化型接着剤としては、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの混合物、ウレタンとポリイソシアネートとの混合物、エポキシ樹脂とアミンの混合物などが挙げられる。
また、樹脂層15をなす接着剤には、必要に応じて、公知の無機顔料、有機顔料、染料などの着色剤が含まれていてもよい。この着色剤により、表示素子18による表示内容を目視により認識できる範囲内で、樹脂層15を任意の色に着色することもできる。
第一基材16としては、有色または透明のものが用いられ、第二基材17としては、表示素子18による表示内容を目視により認識できるようにするために透明なものが用いられる。第一基材16および第二基材17の材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。
また、主に、第二基材17の樹脂層15と対向する面とは反対側の面(以下、「他面」と言う。)17bには、モジュール14を構成する表示素子18の表示部22以外の部分を隠蔽するための隠蔽印刷層23が設けられていてもよい。なお、第二基材17に隠蔽印刷層23が設けられる場合、第二基材17における、表示素子18の表示部22と対向する窓部17cを除いた部分に設けられる。
同様に、主に、第一基材16の樹脂層15と対向する面とは反対側の面(以下、「他面」と言う。)16bには、装飾用の印刷が施されるが、情報媒体10の内部を隠蔽するための隠蔽印刷層や装飾用の印刷層が設けられていてもよい。
本実施形態の情報媒体10によれば、第一基材16とフレーム材11の間において、樹脂層15(15A)は、第一基材16の一面16aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第一基材16の一面16aと平行な方向に沿って厚みが変化し、また、第一部材12と第二部材13の間において、樹脂層15(15B)は、第一基材16の一面16aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第一基材16の一面16aと平行な方向に沿って厚みが変化し、さらに、第二基材17とフレーム材11の間において、樹脂層15(15C)は、第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜し、かつ、第二基材17の一面17aと平行な方向に沿って厚みが変化しているので、フレーム材11の側面11aを目視する方向によって、フレーム材11と樹脂層15とが異なる位置関係で積層される。これにより、フレーム材11の側面11aを目視する方向によって、フレーム材11と樹脂層15によって形成される断面形状(模様)が異なるものとなる。従って、フレーム材11の側面11aを目視することによって、情報媒体10の向きを判別することができる。ゆえに、例えば、情報媒体10を平面視した場合、正方形状をなしていて、外形に特徴がない場合であっても、容易に情報媒体10の向きを判別することができる。よって、例えば、情報書込/読出装置(リーダライタ)などによる書込/読出方向が限定されている場合、書込/読出における不具合が発生することがない。
なお、本実施形態では、フレーム材11が、2つの部材(第一部材12と第二部材13)が間隔を隔てて積層されてなる場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明にあっては、フレーム材が、形状が略等しい3つ以上の部材が間隔を隔てて積層されてなるものであってもよい。
また、本実施形態では、第一部材12と第二部材13の形状が略等しい場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明にあっては、複数の部材の形状が互いに異なっていてもよく、それぞれの部材に形成される、モジュールを内設するための穴の形状が異なっていてもよい。
また、本実施形態では、第一部材12および第二部材13が、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜することにより、樹脂層15(15A)における第一基材16側の面および第二基材17側の面は、第一基材16の一面(樹脂層15と対向する面)16aまたは第二基材17の一面(樹脂層15と対向する面)17aと平行な方向に対して傾斜し、また、樹脂層15(15B)における第一基材16側の面および第二基材17側の面は、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜し、また、樹脂層15(15C)における第一基材16側の面および第二基材17側の面は、第一基材16の一面16aまたは第二基材17の一面17aと平行な方向に対して傾斜している場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明にあっては、フレーム材を構成する複数の部材の少なくとも1つが、第一基材の一面または第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜していればよい。すなわち、第一基材および第二基材とフレーム材の間、並びに、複数の部材の間において、樹脂層における第一基材側の面または第二基材側の面の少なくとも一方が、第一基材または第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜していればよい。なお、例えば、フレーム材を構成する部材が3つであり、これら3つの部材がZ(ゼット)状に積層されている場合、第一基材および第二基材とフレーム材とが平行に配置され、第一基材および第二基材と、フレーム材との間において、樹脂層全体が第一基材の一面または第二基材の一面と平行に配置されていてもよい。この場合、第一基材の一面に沿って配置される部材(部材A)と第二基材の一面に沿って配置される部材(部材B)との間に配置される部材(部材C)のみが、第一基材の一面または第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜して配置され、部材Aと部材Cの間、および、部材Bと部材Cの間において、樹脂層における第一基材とは反対側の面または第二基材とは反対側の面が、第一基材の一面または第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜する。また、フレーム材を構成する部材が5以上の奇数個からなる場合も同様である。
また、本実施形態では、情報媒体10が平面視略長方形状をなしている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、情報媒体は、平面視した場合、略正方形状をなしていてもよい。
また、本実施形態では、表示素子18を有するモジュール14を備えた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、モジュールが表示素子を備えていなくてもよい。
「情報媒体の製造方法」
次に、図1〜図11を参照して、本実施形態の情報媒体の製造方法を説明する。
まず、図3に示すように、単層のフレーム材料に打ち抜き加工を施して、2つの部材(第一部材12、第二部材13)が連接部31を介して並列に連接されてなるフレーム材11を形成する(工程A)。
工程Aでは、一定の厚みを有するフィルム状またはシート状のフレーム材料30に打ち抜き加工を施して、後段の工程にて配設されるモジュール14を内設可能な大きさおよび形状を有し、フレーム材料30を厚み方向に貫通する穴(開口部)32,33を形成する。この穴32,33は、所定の間隔を隔てて形成される。
なお、ここで所定の間隔とは、上記の連接部31の長手方向に沿う中心線34に対して対称(線対称)な位置に穴32,33が配置される間隔のことである。
また、工程Aでは、穴32,33の形成と同時に、フレーム材料30の打ち抜き加工により、フレーム材料30の外縁部であって、それぞれの穴32,33と所定の間隔を隔てた位置に、フレーム材料30を厚み方向に貫通する貫通穴35,36,37,38を形成する。この貫通穴35,36,37,38は、後段の工程にて、フレーム材11と他の部材(材料)との位置合わせに用いられる位置決めピンを挿入するために用いられる。
なお、ここで所定の間隔とは、中心線34に対して対称(線対称)な位置に貫通穴35と貫通穴38が配置され、かつ、中心線34に対して対称(線対称)な位置に貫通穴36と貫通穴37が配置される間隔のことである。
モジュール14を配設するための穴32,33は、必ずしも同一の形状である必要はなく、モジュール14を安定に配置、固定することができる形状に適宜形成される。
また、フレーム材料30において、中心線34に対して対称(線対称)な位置に、ハーフカット等の加工により、中心線34に沿う2つの折り目線39,40を形成する。
2つの折り目線39,40の間隔は、フレーム材11とモジュール14の間の空間に、後段の工程にて、接着剤を充填する際、その空間に接着剤が容易に浸透するような間隔を、第一部材12と第二部材13の間に保てるように、最適な大きさが選択される。例えば、後段の工程にて用いられる接着剤の粘度が1000〜2000mPa・sの場合、2つの折り目線39,40の間隔は0.1〜0.5mm程度であることが好ましい。
次いで、図4に示すように、中心線34を基準として、2つの折り目線39,40を起点として、フレーム材11を折り曲げて、第一部材12と第二部材13を重ね合わせる(工程B)。
工程Bでは、フレーム材11に形成された穴32と穴33を重ね合わせ、フレーム材11に形成された貫通穴35と貫通穴38を重ね合わせ、フレーム材11に形成された貫通穴36と貫通穴37を重ね合わせる。
工程Bにおいて、第一部材12と第二部材13を重ね合わせた場合、例えば、図4(b)に示すように、第一部材12の一面(第二部材13と対向する面)12aに対して、第二部材13が傾斜して配置される。これにより、第一部材12と第二部材13は間隔を隔てて積層され、その間隔は、第一部材12の一面(第二部材13と対向する面)12aと平行な方向に沿って、その大きさが変化するように設定される。
また、第一基材16として、例えば、図5に示すように、予め外縁部において、所定の間隔を隔てた位置に、第一基材16を厚み方向に貫通する貫通穴41,42が形成されたものを用意する。
この貫通穴41,42は、後段の工程にて、第一基材16と他の部材(材料)との位置合わせに用いられる位置決めピンを挿入するために用いられる。
次いで、図6に示すように、第一基材16の一面16aに、樹脂層15をなす接着剤43を塗布する(工程C)。
工程Cでは、第一基材16の一面16aのほぼ全面に、接着剤43を塗布する。
接着剤43としては、上記の樹脂層15を形成する接着剤と同様のものが用いられる。
また、第一基材16の一面16aに対する接着剤43の塗布量は、特に限定されないが、この接着剤43によって被覆される、フレーム材11(特に第一部材12)の形状や大きさ、フレーム材11に設けられた穴32,33の大きさや深さなどに応じて、適宜調整される。
次いで、図7に示すように、工程Bにて折り曲げたフレーム材11を、接着剤43が塗布された第一基材16の一面16a上に配設する(工程D)。
工程Dでは、フレーム材11に形成された貫通穴35,38と、第一基材16に形成された貫通穴41を重ね合わせるとともに、フレーム材11に形成された貫通穴36,37と、第一基材16に形成された貫通穴42を重ね合わせる。
また、工程Dでは、第一基材16の一面16aのほぼ全面に接着剤43が塗布されているので、第一基材16の一面16a上にフレーム材11を配設することによって、第一基材16とフレーム材11との間には、隙間なく接着剤43が充填される。
また、工程Dでは、フレーム材11を構成する第一部材12および第二部材13における第一基材16側の面が、第一基材16の一面(接着剤43と対向する面)16aと平行な方向に対して傾斜するように、フレーム材11を、第一基材16の一面16a上に配設する。
次いで、図8に示すように、モジュール14を、フレーム材11に設けられた穴32,33内に配設する(工程E)。
工程Eでは、第一基材16の一面16aのほぼ全面に接着剤43が塗布されているので、フレーム材11に設けられた穴32,33内にモジュール14を配設することによって、第一基材16とモジュール14との間には、隙間なく接着剤43が充填される。
次いで、図9に示すように、フレーム材11およびモジュール14上(フレーム材11およびモジュール14において、第一基材16と対向する面とは反対側の面)に、樹脂層15をなす接着剤44を塗布する(工程F)。
工程Fでは、フレーム材11およびモジュール14における、第一基材16と対向する面とは反対側の面のほぼ全面に、接着剤44を塗布する。
接着剤44としては、上記の樹脂層15を形成する接着剤と同様のものが用いられる。
また、フレーム材11およびモジュール14における、第一基材16と対向する面とは反対側の面に対する接着剤44の塗布量は、特に限定されないが、この接着剤44によって被覆される、フレーム材11(特に第二部材13)の形状や大きさ、フレーム材11に設けられた穴32,33の大きさや深さなどに応じて、適宜調整される。
次いで、図10に示すように、接着剤44を介して、フレーム材11およびモジュール14に、第二基材17を積層する(工程G)。
工程Gでは、第二基材17として、例えば、図10に示すように、予め外縁部において、所定の間隔を隔てた位置に、第二基材17を厚み方向に貫通する貫通穴45,46が形成されたものを用いる。
この貫通穴45,46は、第二基材17と他の部材(材料)との位置合わせに用いられる位置決めピンを挿入するために用いられる。
工程Gでは、フレーム材11に形成された貫通穴35,38と、第二基材17に形成された貫通穴45を重ね合わせるとともに、フレーム材11に形成された貫通穴36,37と、第二基材17に形成された貫通穴46を重ね合わせる。
また、工程Gでは、フレーム材11およびモジュール14における、第一基材16と対向する面とは反対側の面のほぼ全面に接着剤44が塗布されているので、フレーム材11およびモジュール14上に第二基材17を配設することによって、フレーム材11およびモジュール14と、第二基材17との間には、隙間なく接着剤44が充填される。
また、工程Gでは、フレーム材11およびモジュール14と、第二基材17との間に接着剤44を流入させ、最終的に得られる情報媒体10の厚みを一定にするために、所定の圧力で第二基材17の他面17b側から、第二基材17の厚み方向に押圧する。このとき、目的とする情報媒体10の厚みとなるように、第一基材16と第二基材17の間隔を保って押圧する。
このとき、上述のように、第一部材12と第二部材13は間隔を隔てて積層され、その間隔は、第一部材12の一面12aと平行な方向に沿って、その大きさが変化するように設定されているので、第二基材17を押圧することにより、第一部材12と第二部材13の間にも接着剤44を充填することができる。また、第二基材17を押圧した状態を保持することにより、毛細管現象によって、細い隙間内にも徐々に接着剤44が浸透する。
また、第一部材12と第二部材13の間隔が大き過ぎると、接着剤43,44が必要以上に外部に流出したり、情報媒体10の厚みが安定しなくなったりするなどの問題が発生する。一方、第一部材12と第二部材13の間隔が小さ過ぎると、第一部材12と第二部材13の間に、接着剤43,44が十分に充填されず、第一部材12と第二部材13が接着されない現象が発生する。
このようなことから、充填する接着剤43,44の粘度が1000〜2000mPa・sの場合、第一部材12と第二部材13の間隔は0.05mm〜0.3mが好ましい。
次いで、接着剤43,44を硬化させて、樹脂層15を形成する(工程H)。
最後に、第一基材16、第二基材17、樹脂層15、フレーム11材およびモジュール14を含む積層体の外縁部の不要部分を裁断により除去し、図11に示すように、情報媒体10を得る(工程I)。
工程Iでは、フレーム材11における、連接部31および貫通穴35,36,37,38よりも内側の領域まで裁断することにより、フレーム材11の外縁部の不要部分を除去し、工程Bにおいて、第一部材12と第二部材13を重ね合わせた状態よりも内側の部分が最終的な情報媒体10の外縁(外周面)をなすように加工する。
本実施形態の情報媒体の製造方法によれば、フレーム材11を折り曲げて、第一部材12と第二部材13を重ね合わせ、第一部材12と第二部材13が間隔を隔てて積層された状態で用いるので、フレーム材11を厚くするために、異なる複数の部材を用いる必要がないから、フレーム材11を作製する工程を簡略化することができ、ひいては、製造コストを削減することができる。
なお、本実施形態では、工程Bにおいて、中心線34を基準として、2つの折り目線39,40を起点として、フレーム材11を折り曲げて、第一部材12と第二部材13を重ね合わせて、第一部材12の一面12aに対して、第二部材13を傾斜して配置した場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明にあっては、第二部材の一面に対して、第一部材を傾斜して配置してもよい。
また、本実施形態では、工程Dでは、フレーム材11を構成する第一部材12および第二部材13における第一基材16側の面が、第一基材16の一面16aと平行な方向に対して傾斜するように、フレーム材11を、第一基材16の一面16a上に配設した場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明にあっては、フレーム材を構成する複数の部材の少なくとも1つが、第一基材の一面または第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜するように、フレーム材を、第一基材の一面上に配設してもよい。
10・・・情報媒体、11・・・フレーム材、12・・・第一部材、13・・・第二部材、14・・・モジュール、15・・・樹脂層、16・・・第一基材、17・・・第二基材、18・・・表示素子、19・・・ICチップ、20・・・電極、21・・・制御装置、22・・・表示部、23・・・隠蔽印刷層、30・・・フレーム材料、31・・・連接部、32,33・・・穴(開口部)、34・・・中心線、35,36,37,38・・・貫通穴、39,40・・・折り目線、41,42・・・貫通穴、43,44・・・接着剤、45,46・・・貫通穴。

Claims (2)

  1. 複数の部材が間隔を隔てて積層されてなるフレーム材と、該フレーム材に内設されたモジュールと、前記フレーム材および前記モジュールを被覆する樹脂層と、該樹脂層を介して前記フレーム材および前記モジュールを挟持する第一基材および第二基材と、を備え、 前記複数の部材の少なくとも1つが、前記第一基材の一面または前記第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜していることを特徴とする情報媒体。
  2. 複数の部材が間隔を隔てて積層されてなるフレーム材と、該フレーム材に内設されたモジュールと、前記フレーム材および前記モジュールを被覆する樹脂層と、該樹脂層を介して前記フレーム材および前記モジュールを挟持する第一基材および第二基材と、を備え、前記複数の部材の少なくとも1つが、前記第一基材の一面または前記第二基材の一面と平行な方向に対して傾斜している情報媒体の製造方法であって、
    単層のフレーム材料に打ち抜き加工を施して、前記複数の部材が連接部を介して並列に連接されてなる前記フレーム材を形成する工程Aと、
    前記連接部の長手方向に沿う中心線を基準として、前記フレーム材を折り曲げて、前記複数の部材を重ね合わせる工程Bと、
    前記第一基材および前記第二基材の一方に前記樹脂層をなす接着剤を塗布する工程Cと、
    前記工程Bにて折り曲げた前記フレーム材を、前記接着剤が塗布された前記第一基材および前記第二基材の一方上に配設する工程Dと、
    前記モジュールを、前記フレーム材内に配設する工程Eと、
    前記フレーム材および前記モジュール上に前記樹脂層をなす接着剤を塗布する工程Fと、
    前記接着剤を介して、前記フレーム材および前記モジュールに、前記第一基材および前記第二基材の他方を積層する工程Gと、
    前記接着剤を硬化させて、前記樹脂層を形成する工程Hと、
    前記第一基材および前記第二基材、前記樹脂層、前記フレーム材および前記モジュールを含む積層体の外縁部の不要部分を裁断する工程Iと、を有することを特徴とする情報媒体の製造方法。
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