JP6196443B2 - 有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、損傷した貨幣を処理する有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法に関し、特に、中央銀行による鑑定処理や損傷貨幣をその価値に相当する正常な貨幣と引き換える引換処理が必要な損傷貨幣を受け付けるための有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法に関する。
従来、市場で使用できないほど損傷した紙幣や硬貨(損傷貨幣)は、金融機関に持ち込まれて処理されている。例えば、大きく破れてしまった紙幣、欠損して一部が無くなってしまった紙幣、火災等により変形した硬貨等は、市場で使用できないので、銀行等の金融機関に持ち込んで市場で使用可能な正常な貨幣への引き換えを依頼する。
以下、紙幣を例に説明すると、銀行では、持ちこまれた紙幣が損傷してはいるものの紙幣としての形を留めており、紙幣であることが明らかな場合には、受け付けた紙幣を同額の紙幣と引き換える。銀行では、紙幣の識別や計数を行うために、紙幣の特徴を読み取って金種や真偽を識別する紙幣識別装置が利用されている。紙幣の損傷度合いが、この紙幣識別装置に投入して紙幣であると識別できる程度であれば、受け付けた紙幣を真の紙幣ではあるが市場流通には適さない傷んだ紙幣(損券)として取り扱う。そして、両替処理と同様に、受け付けた金額と同額の貨幣と引き換えて処理を完了する。
一方、例えば、紙幣識別装置によって識別できないほど損傷した紙幣(損傷券)については、これが真の紙幣であるか否かを鑑定する処理が必要となるが、紙幣の鑑定は一般の銀行で行うことはできず、中央銀行(日本では日本銀行)で行われることになる。このため、顧客から損傷券の処理を依頼された銀行は、顧客から預かった損傷券を中央銀行に持ち込んで鑑定処理を依頼する。中央銀行では、鑑定処理に関する手続き方法や必要な書類等が規定されているので、処理を依頼する銀行は、この規定に基づいて必要な書類を準備して手続きを行うことになる。中央銀行では、損傷券を鑑定して、損傷券が真の紙幣であり価値を有する場合には、その価値に相当する貨幣と引き換える。顧客から損傷券を受け付けた銀行は、中央銀行により鑑定結果に基づいて引き換えられた貨幣を顧客へ支払うことにより処理を完了する。
また、中央銀行で正常な紙幣と引き換えてもらう必要がある場合には、銀行は、中央銀行に引換処理を依頼する。この場合も、銀行は、中央銀行による規定に基づいて必要な書類を準備して手続きを行うことになる。そして、銀行が、中央銀行で引き換えられた貨幣を顧客に支払うことにより処理を完了する。
中央銀行では、損傷券に関する引換基準が定められている。例えば、一部が欠損した紙幣について、日本銀行による引換基準によれば、紙幣全体の2/3以上が残存している場合には紙幣の額面相当の価値が認められ、2/5以上2/3未満が残存している場合には紙幣の額面の半分の価値が認められ、残存する部分が紙幣全体の2/5に満たない場合には失効として貨幣としての価値が認められない。日本銀行における損傷券引換手続きの方法や引換基準は非特許文献1に開示されている。なお、硬貨についても、同様に、金貨であれば量目の98%以上のものが額面相当の価値を有すると認められ、金貨以外の量目の50%を超えるものが額面相当の価値を有すると認められる。
日本銀行が行う損傷現金の引換えに関する取扱手続[平成24年12月26日検索]、インターネット(URL:http://www5.boj.or.jp/hakken/hikikae/hikikae.pdf)
しかしながら、損傷貨幣の処理を求める顧客により損傷貨幣が持ちこまれると、銀行では処理の受け付けに手間がかかるという問題がある。例えば、銀行の窓口で、顧客により損傷貨幣を正常貨幣と引き換えるよう依頼されると、依頼を受けた窓口係は、損傷貨幣について中央銀行による鑑定処理が必要であるか否かを判断する。そして、鑑定処理が必要であると判断した場合には、中央銀行で規定されている複数の書類を準備して、顧客に必要な情報の記入を依頼する。そして、各書類で記入漏れ等がないことを確認した後、損傷貨幣の預り証を発行して、後に中央銀行へ鑑定を依頼するまでの間、銀行内で損傷貨幣及び書類を管理する。また、中央銀行へ引換処理を依頼する場合にも、同様に、規定に従って書類等を準備する必要がある。このように、損傷券の処理を受け付けるために必要な書類の種類や数が多く、各書類での確認事項も多くなるため、一連の処理には手間と時間がかかる。
銀行等の金融機関では、貨幣の識別計数、収納、管理等を自動化して、行員による貨幣処理作業を補助するために様々な貨幣処理装置が利用されているが、従来の貨幣処理装置では、銀行員が損傷貨幣を受け付ける処理を適切に補助することができなかった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、中央銀行による鑑定処理や引換処理が必要な損傷貨幣の処理を受け付ける際に、この受付作業を補助することができる有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、有価媒体の処理を受け付ける有価媒体処理装置であって、顧客によって持ち込まれた有価媒体の画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部によって取得された有価媒体画像に基づいて、前記有価媒体が有価媒体の処理を受け付ける条件を定めた受付条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、前記条件判定部によって前記有価媒体が前記受付条件を満たすと判定した場合に前記有価媒体の処理に必要な書類を選択してプリンタ出力する書類選択部とを備え、前記条件判定部は、前記有価媒体の鑑定処理の要否を判定する条件を定めた鑑定条件を満たすか否かを判定して、前記書類選択部は、前記条件判定部により前記有価媒体が前記鑑定条件を満たすと判定された場合に、前記鑑定処理に必要な書類を選択してプリンタ出力することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記有価媒体画像に基づく金種識別を行って得られた金種情報又は外部からの入力により指定された前記有価媒体の金種情報のいずれかに基づいて前記有価媒体の金種を特定する紙葉類識別部をさらに備え、前記条件判定部は、前記有価媒体が一部が欠損した損傷券である場合には、前記紙葉類識別部によって特定された金種の紙幣の面積と前記有価媒体画像から求めた前記損傷券の面積との割合が予め定められた条件を満たす場合にのみ前記受付条件を満たすと判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記有価媒体画像に基づく金種識別を行って得られた金種情報又は外部からの入力により指定された前記有価媒体の金種情報のいずれかに基づいて前記有価媒体の金種を特定する紙葉類識別部をさらに備え、前記条件判定部は、前記有価媒体画像上で文字認識を行って得られた記番号が、前記紙葉類識別部によって特定された金種の紙幣で使用される記番号について定められた記番号判定条件を満たさない場合、又は前記損傷券画像上で前記紙葉類識別部によって特定された金種の紙幣が有すべき特徴が観察されない場合には、前記鑑定処理が必要であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記書類選択部は、前記顧客の身分証明書画像から抽出された情報を前記書類上の所定箇所に印字するように前記書類をプリンタ出力することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記画像取得部によって取得された有価媒体画像及び前記有価媒体を処理するために必要な情報が記入された書類の画像を関連付けて管理するデータ管理部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記データ管理部は、前記書類の画像に基づく判定を行って、前記有価媒体の処理に必要な書類が不足している場合又は前記書類上で情報が記入されるべき領域が空白である場合にこれを報知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記データ管理部は、前記有価媒体画像及び前記書類の画像を特定する情報を暗号化したコード情報を作成して、該コード情報を付加した預り証をプリンタ出力することを特徴とする。
また、本発明は、有価媒体の処理を受け付ける有価媒体処理方法であって、画像取得部が、顧客によって持ち込まれた有価媒体の画像を取得する有価媒体画像取得工程と、条件判定部が、前記有価媒体画像取得工程で取得された有価媒体画像に基づいて、前記有価媒体が有価媒体の処理を受け付ける条件を定めた受付条件を満たすか否かを判定する条件判定工程と、書類選択部が、前記条件判定工程で前記有価媒体が前記受付条件を満たすと判定された場合に前記有価媒体の処理に必要な書類を選択してプリンタ出力する書類出力工程とを含み、前記条件判定工程では、前記有価媒体の鑑定処理の要否を判定する条件を定めた鑑定条件を満たすか否かの判定が行われ、前記有価媒体が前記鑑定条件を満たすと判定された場合に、前記書類出力工程で、前記鑑定処理に必要な書類が選択されてプリンタ出力されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記画像取得部が、前記書類出力工程で出力された前記書類に必要な情報が記入された後にこの書類の画像を取得する書類画像取得工程と、データ管理部が、前記有価媒体画像取得工程で取得された前記有価媒体画像及び前記書類画像取得工程で取得された前記書類の画像を関連付けて記憶部に保存して管理するデータ管理工程とを含んだことを特徴とする。

本発明によれば、顧客から正常貨幣への引き換えを依頼された損傷貨幣を有価媒体処理装置に投入するだけで、鑑定処理や引換処理に必要な書類が自動的に選択されて印刷されるので、処理の受け付けに係る作業負担を軽減することができる。また、損傷貨幣が予め設定された受付条件を満たすか否かが自動的に判定されるので受付時の作業負担が軽減されると共に、受付条件を満たす場合にのみ書類が印刷されるので無駄な書類が印刷されることがない。
また、本発明によれば、損傷した紙幣である損傷券の記番号が偽造紙幣の記番号としてブラックリストに登録されている場合や複数個所に印刷された記番号の各々が一致しないような場合、又は、損傷券の所定位置で観察されるべき紙幣の特徴が観察されない場合等には、鑑定が必要であると自動的に判定されるので、鑑定処理に必要な書類を自動的に選択することができる。
また、本発明によれば、損傷券の金種を特定する情報を取得して、例えば、特定した金種の紙幣が有すべき面積に対する損傷券の面積の割合が、中央銀行による引換基準に基づいて設定された条件を明らかに満たさない場合には受付条件を満たさないと自動的に判定されるので、中央銀行によって正常貨幣と引き換えられる可能性がない損傷券について書類を印刷したり受付処理を進めたりすることを回避することができる。
また、本発明によれば、顧客に提示を求めた運転免許証等の身分証明書の画像を取得して、この画像から抽出できる氏名や住所等の情報が書類上の該当する箇所に印字された状態で書類が印刷されるので、書類への情報記入や捺印等に係る作業負担を軽減することができる。
また、本発明によれば、損傷貨幣の画像と、損傷貨幣の処理に必要な書類の画像とが関連付けて保管されるので、処理の受け付け後に、損傷貨幣の状態や書類の内容を容易かつ正確に確認することができる。また、例えば、中央銀行への鑑定依頼時に中央銀行へ事前送付が必要な書類がある場合も、保管している書類の画像を利用して書類送付の作業を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、損傷貨幣の処理に必要な情報の記入や捺印がなされた書類の画像が入力されると、足りない書類がないか、書類上に記入漏れや捺印漏れがないか自動的にチェックされるので、書類チェックに係る作業負担を軽減することができる。
また、本発明によれば、損傷貨幣の処理を受け付けた際に発行する預り証に、損傷券画像や書類画像を特定する情報を含む2次元バーコード等のコード情報が付加されるので、このコード情報を読み取ることにより損傷貨幣画像や書類画像を容易に特定することができる。また、情報を暗号化したコード情報を利用することにより、預り証をコピーして偽造された場合でも、預り証の内容とコード情報に含まれる情報との整合性から偽造されたものであることを認識できるので、セキュリティを確保することができる。
図1は、本実施形態に係る有価媒体処理装置を利用して行われる損傷券の処理内容を説明する模式図である。 図2は、本実施形態に係る有価媒体処理装置を利用するシステム構成の例を説明する図である。 図3は、本実施形態に係る有価媒体処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。 図4は、損傷券を受け付ける際の処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、損傷券が受付条件を満たさないと判定された際に表示される画面の例を示す図である。 図6は、損傷券が鑑定条件を満たさないと判定された際に表示される画面の他の例を示す図である。 図7は、損傷券の処理に必要な書類が自動選択された際に表示される画面の例を示す図である。 図8は、損傷券画像の詳細を確認する際の画面の例を示す図である。 図9は、自動選択された書類の内容を確認する際の画面の例を示す図である。 図10は、書類漏れ及び記入漏れの判定結果が表示された画面の例を示す図である。 図11は、書類に不備があると判定された場合の画面例と不備が修正された場合の画面例とを示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る有価媒体処理装置の好適な実施例を詳細に説明する。本実施形態では、有価媒体処理装置を銀行に設置して、顧客から、損傷貨幣を正常貨幣と引き換える依頼を受け付けるために利用する場合を例に説明する。なお、損傷貨幣として硬貨を受け付ける場合も、損傷した紙幣(損傷券)を受け付ける場合と同様に処理を行うことができるので、以下では損傷券を受け付ける場合を例に説明することとする。
まず、本実施形態で有価媒体処理装置による処理対象とされる損傷券と損券の違いについて説明する。銀行では入出金に係る貨幣処理を補助するための貨幣処理装置が利用されており、市場での流通に適さない紙幣が損券として処理されている。具体的には、紙幣としての外形を留めており、貨幣処理装置による識別処理の結果から真の紙幣であることは明らかであるが、傷みの程度から市場流通には適さないと判定された紙幣が損券として処理される。
これに対して、貨幣処理装置で紙幣であると認識することができず、真の紙幣であるか否かの鑑定を中央銀行に依頼する必要がある紙幣は、損傷券として処理される。例えば、一部が欠損して紙幣としての外形を留めていない紙幣は損傷券として処理される。また、例えば、3片以上に細かく分割された紙幣については、残存面積によって価値が変動するので価値を判定するため、鑑定処理を必要とする損傷券として処理される。また、紙幣に油や糊等の異物が付着して貨幣処理装置に投入できなかったり搬送できなかったりする場合にも損傷券として処理される。どのような紙幣を損傷券として受け付けるか、また、どのような損傷券を鑑定処理を必要とする損傷券として処理するかについては、例えば、銀行の運用に応じて定められている。
破れたり燃えたりして一部が欠損した紙幣、シュレッダー等でバラバラになった紙幣、紙幣であるか否かを判断することが困難なほど汚れた紙幣、油や糊等が付着した紙幣等、一般に利用されている貨幣処理装置では受付不可能である様々な紙幣が損傷券として処理されるが、以下では、一部が欠損した損傷券を例に説明を行うこととする。
次に、顧客から損傷券を正常貨幣と引き換える依頼を受け付ける際に、有価媒体処理装置を利用して行われる処理の内容について説明する。図1は、有価媒体処理装置1を利用して行われる処理内容を説明する模式図である。図1(a)は、顧客の依頼を受けてから損傷券100の処理を進めるために必要な書類200及び預り証300を印刷するまでの処理を示している。また、図1(b)は、同図(a)で印刷された書類200及び預り証300に顧客による情報記入、署名、捺印等がなされた後、顧客に預り証303を発行するまでの処理を示している。そして、図1(c)は、顧客から損傷券100の処理を受け付けた後、修復した損傷券103と書類201を中央銀行へ持ち込む際の処理を示している。
銀行の窓口で、顧客から、一部が欠損した損傷券100の正常貨幣への引き換えを依頼されると、この依頼を受けた窓口係は、損傷券100を有価媒体処理装置1に投入する(図1(a)A−1)。有価媒体処理装置1では、投入された損傷券100を撮像して損傷券画像101が取得される(A−2)。このとき、有価媒体処理装置1内では、損傷券画像101から金種識別が可能であれば、金種識別処理によって損傷券100の金種が特定される。また、有価媒体処理装置1内で正確に金種識別できない場合には、窓口係によって有価媒体処理装置1に損傷券100の金種情報が入力される。
こうして損傷券100の金種が特定されると、有価媒体処理装置1では、損傷券100を受け付けてよいか否かの受付条件の判定が行われる。例えば、損傷券100が中央銀行(以下では日本を例に「日本銀行」と記載する)による引換基準を明らかに満たさない場合等に、受付条件を満たさないと判定される。日本銀行の引換基準では、紙幣の残存部分の面積が40%に満たない場合には価値を有さないとみなし貨幣との引換を行わないと規定されている。有価媒体処理装置1では、特定された損傷券100の金種情報に基づいて損傷券100に欠損がなく紙幣としての外形を留めている場合の紙幣全面の面積が取得されると共に、損傷券画像101に基づいて損傷券100の残存部分の面積が求められて、これらの面積の割合が算出される。そして、算出された割合が、明らかに日本銀行の引換基準を満たさない場合には、この損傷券100を受け付けても日本銀行で価値を有さないものとして処理されるだけであるため、受付条件を満たさないと判定するものである。
また、有価媒体処理装置1では、日本銀行による損傷券100の鑑定処理が必要であるか否かの判定が行われる。例えば、紙幣の特徴部分が欠損したために金種や真偽を識別できない場合、破れた紙幣である場合、一部が欠損した紙幣である場合、テープ等で貼り合わせられた紙幣である場合等に、損傷券100として受け付けられるが、これらのうち、識別できない場合や、3片以上に分割されて全体の2/3以上の面積を有する紙片が含まれない場合には、日本銀行による鑑定処理を必要とする損傷券100として処理される。このため、有価媒体処理装置1は、損傷券画像101に基づいて、日本銀行による鑑定処理が必要であるか否かを自動的に判定する。鑑定処理要否の判定結果は、損傷券100の処理に必要な書類を選択するために利用される。具体的には、鑑定処理が必要であると判定されると、日本銀行に鑑定処理を依頼するために必要な書類が選択されることになる。
有価媒体処理装置1で行われた判定の結果は、有価媒体処理装置1の有する画面上に表示される(A−3)。損傷券100が受付条件を満たさない場合には、これを確認した窓口係によって所定の処理が行われる。例えば、損傷券100が日本銀行の引換条件を満たさない場合には、窓口係は、顧客に理由を説明した上で受付処理を中止して、損傷券100を顧客に返却する。
このように、損傷券100が受付条件を満たすか否かが自動的に判定されるので、窓口係の作業負担を軽減することができる。また、損傷券100が明らかに日本銀行の引換条件を満たさない場合には、受付段階でこれを認識して処理を中止できるので以降の処理を行わずに済む。
一方、損傷券100が受付条件を満たす場合には、画面上に、判定結果と共に、損傷券100の引換処理を受け付けるために必要な書類の種類が表示されるので、窓口係は、この表示を確認して承認する(A−3)。有価媒体処理装置1では、損傷券画像101に基づいて、損傷券100の処理を続けるために必要な書類が自動的に選択される。例えば、日本銀行による鑑定処理が必要な場合には鑑定依頼に必要な書類が選択され、鑑定は不要であるが日本銀行による引換処理が必要な場合には引換処理に必要な書類が選択される。窓口係は、有価媒体処理装置1によって画面上に列挙された書類の種類を確認して、不足する書類があれば画面上で書類を追加したり、余計な書類が含まれていれば画面上で書類を削除したり、必要な操作を行ってから書類の印刷を承認する。また、画面上には、損傷券100を受け付ける処理の管理番号や取得された損傷券画像101が表示される。窓口係はこれらの情報を確認して、例えば、損傷券画像101の画像品質に問題がある場合には画像を再取得するための作業を行う。
窓口係による承認がなされると、損傷券100の受け付けに必要な書類200及び預り証300が印刷される(A−4)。書類200とは、例えば、日本銀行へ損傷券100の鑑定処理又は引換処理を依頼する際に提出するよう規定されている鑑定申込書や引換依頼書等である。また、預り証300とは、損傷券100を受け付けた銀行が、損傷券100を預かったことの証明として発行する書類である。顧客から受け付けた損傷券100は、すぐには処理されず、後日、銀行から日本銀行へ持ち込まれて、日本銀行による鑑定処理又は引換処理が行われる。このため、損傷券100を受け付けた銀行から顧客へ預り証300が発行される。預り証300には、窓口係による承認がなされた後に付与された管理番号が含まれており、以降の処理では有価媒体処理装置1内で管理される画像や情報が、預り証300に含まれる管理番号によって特定される。
書類200及び預り証300の印刷は、有価媒体処理装置1の有するプリンタ又は窓口近傍に設置されたプリンタによって行われる。このとき、書類200や預り証300に記入すべき情報のうち日付や顧客の氏名等、既に判明している情報があれば、これらの情報を含んだ状態で書類200及び預り証300が印刷される。例えば、窓口係が、顧客の身元確認のための身分証明書として運転免許証を預かった場合に、この運転免許証を有価媒体処理装置1に投入すると運転免許証の画像が取得される。そして、有価媒体処理装置1では、運転免許証の画像から顧客の氏名や住所等の情報が抽出される。有価媒体処理装置1は、抽出した顧客の氏名や住所等の情報を挿入した状態で、書類200及び預り証300をプリンタ出力する。これにより、書類200及び預り証300は、顧客による署名や捺印等、最低限の作業のみを行えばよい状態で印刷される。
このように、損傷券100を受け付ける場合には、必要な書類200の種類が自動的に判断されて印刷されるので、窓口係の作業負担を軽減することができる。また、印刷された書類200には日付等の情報が含まれた状態にあり、顧客は、自筆による記入が必要な情報の記入、署名、捺印等、必要最低限の作業のみを行えばよいので、顧客の負担も軽減される。
損傷券100の処理依頼を受け付けることが決定されると、有価媒体処理装置1内では、損傷券100、損傷券画像101、印刷された書類200及び預り証300の情報等が管理番号によって関連付けて管理される。また、顧客から身分証明書として運転免許証を預かった場合には、身分証明書画像として運転免許証画像も合わせて管理される。
なお、損傷券100の処理依頼を受け付ける場合には、有価媒体処理装置1に投入された損傷券100は、有価媒体処理装置1内の所定収納部に収納して管理される。ただし、損傷券100の収納タイミングは設定により変更可能である。例えば、書類200及び預り証300を印刷する段階では、損傷券100を有価媒体処理装置1から投出するように設定することもできる。この場合には、顧客が書類200や預り証300への記入や捺印を行った後に、窓口係が、損傷券100を有価媒体処理装置1に再投入する。そして、損傷券画像101を取得した後、損傷券100は有価媒体処理装置1内の所定収納部に収納されることになる。
損傷券100の受け付けに必要な書類200及び預り証300がプリンタから出力されると、顧客は、これらの内容を確認し、必要に応じて、情報の記入、署名、捺印等の作業を行う。こうして顧客によって各種の情報が付加された書類201及び301は、再び、顧客から窓口係へ手渡され、窓口係によって有価媒体処理装置1へ投入される(図1(b)(B−1))。
有価媒体処理装置1では、顧客による記入や捺印がなされた各書類201及び預り証301を撮像して、書類画像202及び預り証画像302が取得される(B−2)。このとき、有価媒体処理装置1は、預り証画像302に含まれる引換処理の管理番号を読み取って、この管理番号に対応して保存されている損傷券画像101や先に印刷された書類200の種類等を認識する。そして、顧客から受け取った書類201及び預り証301を確認する処理を行う。例えば、顧客から受け取った書類201が不足している場合等に、画面への表示によって窓口係にこれを報知する。具体的には、印刷した書類200の数と顧客から受け取った書類201の数とが合わない場合、預り証301が投入されていない場合、印刷した書類200上で顧客による記入や捺印がなされるべき場所に何も記入されていないような場合等に、これを報知して窓口係に確認を促す。有価媒体処理装置1では、書類200及び預り証300に関するデータが管理されており、このデータには各書類上で情報記入や捺印がなされるべき領域を特定する情報が含まれている。これにより、有価媒体処理装置1は、書類画像202及び預り証画像302上で、この領域の画素値を確認して空白のままであるか否かを判定することができる。
書類201の一部が不足している場合、預り証301が投入されなかった場合、書類上で記入漏れや捺印漏れがあった場合等に、有価媒体処理装置1の有する画面上でこれが報知されると、窓口係は、画面上の情報に基づいて、書類や記入の不備を確認して必要に応じて修正する作業を行う。
このように、有価媒体処理装置1では、書類201の数、各書類201及び預り証301に記入された情報や捺印に漏れがないことが自動的に確認されるので、確認作業に係る負担を軽減すると共に損傷券100を受け付ける処理を正確に行うことができる。
一方、全ての書類201及び預り証301が揃っており情報記入や捺印にも漏れがないことが確認されると(B−3)、有価媒体処理装置1内では、損傷券画像101、書類画像202及び預り証画像302が関連付けて保存され、これらが管理番号によって管理される(B−4)。このとき、運転免許証画像や運転免許証番号等、身分証明書画像や身分証明書情報が管理番号と関連付けて保存されていた場合には、引き続き、これらも管理される。
その後、有価媒体処理装置1に投入された預り証301は、装置外へ投出されて、窓口係から顧客へ手渡される(B−5)。これに対して、各書類201は、後に日本銀行へ鑑定処理又は引換依頼を依頼する際に利用するために、有価媒体処理装置1内の所定収納部へ収納されて保管管理される。ただし、書類201については、銀行の運用によって、有価媒体処理装置1外で保管管理される場合もある。この場合には、設定により、書類201が装置外へ投出される。
損傷券100の受付処理を終えて、再度、有価媒体処理装置1から預り証303が投出される際には(B−5)、預り証303にバーコード304が印刷される。このバーコード304に係る情報も、損傷券画像101等と関連付けて有価媒体処理装置1内で管理される。バーコード304には、有価媒体処理装置1内に保存された損傷券画像101等を特定するファイル名等の情報が含まれる。また、バーコード304には、管理番号に基づいてハッシュ関数等の技術を利用して作成された暗号コードが埋め込まれる。すなわち、預り証303のバーコード304には、一意に付与された管理番号と、この管理番号から暗号化技術を利用して作成された暗号コードとが含まれるので、これらが一致するか否かによって預り証303が偽造されたものではないことを確認することができる。
また、後日、顧客によって銀行に預り証303が持ち込まれると、窓口係は、端末上で、預り証303のバーコード304を読み取って、暗号コードから預り証303が偽造されたものではないことを確認すると共に、管理番号に基づいて有価媒体処理装置1に保存されている画像や関連する情報を参照することができる。これにより、例えば、顧客から依頼された損傷券100に係る処理の状況や、損傷券画像101、書類画像202等の内容を容易に確認することができる。
例えば、窓口係が、有価媒体処理装置1によって印刷した預り証300と損傷券100とを顧客に手渡して、情報の記入や捺印を依頼したにも拘わらず、この顧客がこれ以降の手続きを行わず、預り証300を持ち帰った場合には、この預り証300にはバーコード304が印刷されていない。これにより、後日、預り証300が銀行に持ち込まれた場合でも、窓口係は、この預り証300が処理途中で持ち出されたものであることを容易に認識することができる。また、バーコード304には各管理番号に対応して作成された暗号コードが含まれているので、預り証303とこれに付されたバーコード304を利用して別の預り証を偽造しても、この預り証に記載された管理番号とバーコードの暗号コードによって偽造されたものであることを判定することができる。
また、例えば、日本銀行による引換処理がなされて、損傷券100がその価値に相当する貨幣に引き換えられた後、顧客が日本銀行による引換結果に疑問を抱く場合がある。この顧客が、銀行に預けた損傷券100の再確認を希望しても、日本銀行で正常貨幣に引き換えられた後であるため損傷券100の現物を確認することはできない。このような場合でも、有価媒体処理装置1では、銀行で受け付けた損傷券100の損傷券画像101及び書類201の書類画像202を顧客に確認してもらうことができるので、顧客の要望に応えることが可能となる。また、日本銀行による鑑定結果についても、同様に、後に損傷券の確認等を行うことができる。
損傷券100の受付処理を完了して有価媒体処理装置1内に収納された損傷券100は、後に装置から取り出される。そして、日本銀行によって定められた取扱手続の規定に基づいて、欠損した部分の補修作業が行われる(図1(c)C−1)。補修作業を終えた損傷券103は、保管されていた書類201と共に日本銀行へ持ち込まれ、日本銀行で鑑定処理又は引換処理が行われることになる。損傷券100を日本銀行へ持ち込む際には、各書類201を事前にファックスにより送信するよう規定されているが、有価媒体処理装置1には書類画像202が保存されているので、この画像を利用してファックス送信する作業を容易に行うことができる(C−2)。また、銀行と日本銀行との間でインターネット回線を利用したデータの送受信が可能である場合には、損傷券画像101や書類画像202等のデータを銀行から日本銀行へ送信することもできる。なお、損傷券100が補修された際には、補修した損傷券103の画像が取得されて、この画像も管理番号によって損傷券画像101、書類画像202及び預り証画像302と共に、有価媒体処理装置1内で管理される。
次に、有価媒体処理装置1を含む銀行内でのシステムついて説明する。図2は、銀行51内部での貨幣処理システム5について説明する図である。銀行51内では、各窓口係が担当する窓口で利用する窓口端末9と、窓口で利用されるプリンタ7及びスキャナ8と、窓口の後方で窓口係による業務を支援するための貨幣処理システム5と、銀行51内での各種データを管理すると共に他の銀行や日本銀行52との間でネットワーク50を介したデータの送受信を実現するためのサーバ6とが通信可能に接続されている。貨幣処理システム5は、日本で出納機と呼ばれる装置で、本実施形態で説明する有価媒体処理装置1の他に、紙幣及び紙幣束の入出金を行うための紙幣処理装置2と、硬貨及び包装硬貨の入出金を行うための硬貨処理装置3と、小切手や手形等を処理するための小切手・手形処理装置4とを含んでいる。貨幣処理システム5及びこれを構成する装置2〜4の機能及び動作については従来技術を利用することができるので説明を省略して、以下では、有価媒体処理装置1の構成について説明する。
図3は、有価媒体処理装置1の構成概略を示す機能ブロック図である。有価媒体処理装置1は、各部の動作を制御して図1に示した損傷券100の処理を実現する制御部10と、制御部10で利用される情報及び制御部10によって取得された画像等のデータが保存される記憶部20と、損傷券100を含む紙葉類の搬送及び収納を行う紙葉類搬送収納部30と、制御部10への指示操作及び各種情報の表示が行われる操作表示部40と、他の装置2〜4、サーバ6、プリンタ7、スキャナ8及び窓口端末9との間でデータの送受信を行うための通信インターフェイス41と、各書類200及び預り証300の印刷や預り証301へのバーコード304の印刷を行うためのプリンタ42とを有している。
紙葉類搬送収納部30は、有価媒体処理装置1の投入口に投入された損傷券100、書類201、預り証301等の紙葉類の画像を取得するための搬送、画像を取得した後に紙葉類を投出口から投出するための搬送、紙葉類を所定の収納部に収納するための搬送、収納部に収納された紙葉類を投出口から投出するための搬送等を行う。また、紙葉類搬送収納部30は、記入済書類収納部31、損傷券収納部32及び補修済損傷券収納部33とを有している。記入済書類収納部31は、顧客による記入や捺印がなされた後の書類201を収納保管するために利用される。損傷券収納部32は顧客から受け付けた損傷券100を収納するための収納部であり、補修済損傷券収納部33は損傷券収納部32から取り出されて補修された後に、この補修済損傷券を保管するために利用される。なお、損傷券100は、損傷度合いによって、専用のキャリアシートを利用して装置内に投入される。キャリアシートは一部が接合された透明な2枚のシートによって形成されており、これらのシートの間に損傷券100を挟んだ状態で、このキャリアシートを装置に投入することにより、正常な紙幣と同様に損傷券100を搬送することができる。
記憶部20は半導体メモリやハードディスクによって構成される記憶装置で、内部に、損傷券100の処理を受け付けるか否かを判定するための受付条件21と、損傷券100を撮像して得られた損傷券画像101や補修後の損傷券103を撮像した画像等が含まれる損傷券画像データ22と、書類画像202、預り証画像302、運転免許証等の身分証明書画像が含まれる書類画像データ23と、損傷券100の金種及び真偽を識別するために利用される識別用データ24と、損傷券100の引換処理を受け付ける際に必要となる書類200の種類、書類200上で顧客による記入や捺印がなされる領域を特定する情報等のデータが管理される書類データベース25と、日本銀行52による損傷券100の鑑定処理が必要であるか否かを判定するための鑑定条件26とが保存されている。なお、有価媒体処理装置1で取得される損傷券画像101、補修後の損傷券103の画像、書類画像202、預り証画像302、身分証明書画像等の各画像は、損傷券100の処理を受け付けた際に発行された管理番号によって関連付けて管理されている。
書類データベース25では、日本銀行52へ損傷券100の鑑定処理や引換処理を依頼する際に、日本銀行52へ提出する様々な書類200、銀行51から顧客に発行される預り証300、銀行51の内部で必要となる管理用の書類等、各書類のフォーマットが管理されている。このフォーマットに基づいて各書類をプリンタ7又は42によって印刷することができる。また、書類データベース25には、各書類200及び預り証300で、顧客による情報の記入や捺印等が必要な領域を特定する情報が含まれている。これにより、書類画像202や預り証画像302上で、顧客による情報の記入や捺印に漏れがないことを確認することができる。また、書類データベース25には、書類200及び預り証300で情報が記入される領域に、記入される可能性がある情報を示す辞書データ、記入される文字種又は記入されるべきではない文字種の情報が含まれている。これにより、例えば、記入されるはずのない情報が記入されている場合や、氏名が記入されるべき領域にアラビア数字が記入されていたり電話番号が記入されるべき領域に漢字等が記入されたりしている場合に、窓口係に記入情報の確認を促すことができる。
また、書類データベース25には、損傷券100の処理を受け付ける際、どのような条件を満たした場合にどの書類を選択するかを設定した選択条件が含まれている。例えば、損傷券100と引き換えられた正常貨幣を口座振込により受け取るか現金で受け取るかが選択されると、この選択結果に応じて専用の書類が印刷される。また、例えば、顧客が銀行51に口座を有さない場合に勧誘の書類を印刷したり、損傷券100の引換処理を初めて依頼した顧客には説明用の書類を印刷したりするように設定することもできる。
鑑定条件26では、損傷券画像101に基づいて、日本銀行52による損傷券100の鑑定処理が必要であるか否かを判定するための条件を設定できるようになっている。例えば、金種や真偽を識別できない場合、3片以上に分割されて全体の2/3以上の面積を有する紙片が含まれない場合、インクや薬品等で汚損、変質している場合、焼けている場合、ラミネートされている場合、洗濯等で収縮したり脱色したりしている場合等に、日本銀行52による鑑定処理が必要となる。鑑定条件26は、損傷券画像101に基づいて、鑑定処理が必要な紙幣であるか否かが自動的に判定されるように設定されている。具体的には、例えば、キャリアシートに挟まれた状態で搬送される損傷券100を撮像した損傷券画像10から、識別処理の結果、分割された紙片の数や各紙片の面積、紙幣の色等の情報を取得して、取得した情報がどのような条件を満たす場合に鑑定処理が必要であると判定するかが鑑定条件26として設定される。また、この他にも、損傷券100で観察されるべき透かしやマイクロ文字等、紙幣が有すべき特徴が、損傷券画像101に含まれていない場合等に、鑑定が必要であると判定されるよう鑑定条件26が設定される。
また、鑑定条件26として、予め準備されている記番号判定条件を利用することもできる。損傷券画像101から記番号を読み取ることができた場合に、記番号判定条件に基づいて鑑定の要否判定が行われる。例えば、損傷券100の記番号を形成する文字の文字種や桁数等が損傷券100の金種の紙幣に印刷されるべき記番号フォーマットと一致しない、損傷券100の記番号が偽造紙幣のものとして管理されている記番号と一致する、1枚の損傷券100であるのに複数個所に印刷された記番号が異なる番号である等の場合には、損傷券100は偽造紙幣である可能性があるため、鑑定が必要であると判定される。
受付条件21では、どのデータを利用して、どのように判定して、どのような処理を行うかを設定できるようになっている。例えば、損傷券画像101を利用して、損傷券100で残存する面積の割合が日本銀行52によって規定された引換条件を満たさない場合に、この損傷券100は条件を満たさないと判定して、窓口係に顧客への損傷券返却を指示する情報を操作表示部40に表示するよう設定することができる。
また、例えば、制御部10によって顧客の運転免許証等の身分証明書画像が取得された場合には、これを利用した受付条件21を設定することもできる。具体的には、身分証明書画像から読み取った顧客の氏名、住所又は運転免許証番号が、予めブラックリストとして作成された情報に含まれる場合に、受付条件を満たさないと判定して、窓口係に所定処理の実行を指示するよう設定することもできる。また、運転免許証から顔画像を取得して、予めブラックリストとして作成された顔画像データベースとの顔照合を行って、判定結果に基づいて警察への通報等、所定処理を行うよう設定することもできる。
また、例えば、受付条件21を利用して、制御部10によって取得された情報と、銀行51で管理されている顧客データベースとを照合して、損傷券100の引換処理を依頼した顧客が銀行51内に口座を有していない場合には、窓口係に口座開設の勧誘を行うよう設定することもできる。また、顧客から過去に受け付けた処理履歴を管理するデータベースを参照して、損傷券100の引換処理の経験がある顧客には詳細な説明を省略するよう指示したり、損傷券100の引換処理を初めて依頼する顧客にはプリンタ出力される書類200を利用して詳細を説明するよう指示したり、処理履歴に応じて対応を変更するように設定することもできる。また、処理履歴から、顧客が損傷券100を何度も持ち込んでいる場合には、窓口係へ注意を促す情報を表示するように設定することもできる。
図3に示す制御部10は、紙葉類の画像を取得する画像取得部11と、紙葉類の種類を識別する紙葉類識別部12と、紙葉類画像に基づいて紙葉類が受付条件21や鑑定条件26等で設定された条件を満たすか否かを判定する条件判定部13と、紙葉類の処理を受け付けるために必要な書類を選択する書類選択部14と、受け付けた紙葉類に関するデータを管理するデータ管理部15とを有している。
ラインセンサによって構成される画像取得部11は、有価媒体処理装置1の投入口から投入されて紙葉類搬送収納部30によって搬送される損傷券100、書類201及び預り証301の画像を取得する機能を有する。また、画像取得部11は、運転免許証等の身分証明書が投入された場合に、身分証明書画像を取得する機能も有している。
紙葉類識別部12は、画像取得部11で取得された紙葉類画像から抽出した紙葉類の特徴と記憶部20に保存されている識別用データ24とを比較することにより、紙葉類の種類等を識別する機能を有する。具体的には、損傷券100を撮像した損傷券画像101に基づいて損傷券100の真偽識別及び金種識別を行う。また、書類201を撮像した書類画像202に基づいて、書類201の種類を特定する機能を有している。
また、紙葉類識別部12は、金種識別により損傷券100の金種を特定できなかった場合には、操作表示部40を利用して金種情報を取得する機能を有している。具体的には、操作表示部40に、損傷券画像101と、金種識別ができなかったため損傷券100の金種を入力するよう指示する情報とを表示する。操作表示部40の表示を確認した窓口係によって金種が入力されると、紙葉類識別部12は、入力された金種を損傷券100の金種情報として利用する。
なお、紙葉類識別部12は、金種識別により損傷券の金種を特定できた場合も、操作表示部40に損傷券画像101と識別結果を表示して窓口係に確認を求めるよう設定することもできる。この場合は、窓口係によって識別結果が承認されることにより、識別結果が損傷券100の金種情報として利用される。一方、識別結果が承認されず窓口係によって修正された場合には、修正後の金種が損傷券100の金種情報として利用されることになる。
本実施形態では紙葉類識別部12により識別処理を行う態様を説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、紙葉類識別部12による金種識別を行わない態様であってもよい。この場合には、紙葉類識別部12による金種識別を行わずに操作表示部40を利用した金種情報の入力が行われることになる。損傷券100の処理時に紙葉類識別部12による金種識別を行うか否かについては、設定により変更可能となっている。また、図3では画像取得部11と紙葉類識別部12とが別体である例を示しているが、本実施形態がこれに限定されるものではなく、画像取得部11と紙葉類識別部12とが一体として構成される態様であっても構わない。
条件判定部13は、受付条件21で設定された各条件を満たすか否かを判定する機能を有する。受付条件21として様々な条件が設定可能となっており、条件判定部13は、設定内容に基づいて、必要なデータを取得してこのデータが判定条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて操作表示部40への情報表示等の所定処理を行う。
また、条件判定部13は、鑑定条件26に基づいて、日本銀行52による損傷券100の鑑定処理が必要であるか否かを判定する機能を有する。判定は、損傷券画像101を利用して行われる。鑑定処理の要否を判定した結果は、書類選択部14に入力される。そして、鑑定処理が必要であると判定された場合には、書類選択部14によって、日本銀行52へ鑑定処理を依頼するために必要な書類が選択されることになる。
また、条件判定部13は、顧客による情報の記入や捺印がなされた書類201及び預り証301が有価媒体処理装置1に投入された後、書類画像202及び預り証画像302に基づく判定を行う機能を有している。まず、先に印刷された書類200及び預り証300のうち、再投入が必要な書類201及び預り証301が全て投入されたか否かを判定する。具体的には、預り証301に含まれる管理番号から先に印刷された書類200の種類を認識して、印刷された書類200のうち顧客への説明書類等を除いて必要な書類201が再投入されたことを確認する。そして、書類201が足りない場合には、操作表示部40を介して窓口係にこれを報知する。
さらに、条件判定部13は、紙葉類識別部12によって識別された各書類201の種類に基づいて記憶部20の書類データベース25を参照して、書類201及び預り証301で顧客による情報入力や捺印が必要な領域を認識する。そして、書類画像202及び預り証画像302上で、これらの領域に文字や捺印等が存在するか否かを判定して、記入漏れや捺印漏れがある場合には、操作表示部40を介して窓口係にこれを報知する。
書類選択部14は、損傷券100が受付条件21を満たすと判定された場合に、損傷券100を受け付けて処理を進めるために必要な書類を選択する機能を有する。どのような条件を満たしたときにどの書類が選択されるかについては、書類データベース25に設定されている。書類選択部14は、この設定を参照して印刷すべき書類の選択を行う。
また、書類選択部14は、プリンタ42を制御して選択した書類を印刷する機能を有する。日本銀行52へ鑑定処理や引換処理を依頼する際に必要な鑑定申込書や引換依頼書等を含む書類200、銀行51から顧客に発行される預り証300の他、必要に応じて日本銀行52による引換基準等の説明書や、銀行51に口座を持たない顧客へ口座開設を勧誘するための書類等が印刷される。書類200や預り証300は、有価媒体処理装置1の備えるプリンタ42によって印刷される。なお、有価媒体処理装置1から通信インターフェイス41を介して図2に示すプリンタ7にデータを送信して、窓口近傍に設置されたプリンタ7によって書類200や預り証300を印刷するように設定することもできる。
データ管理部15は、画像取得部11によって取得される損傷券画像101、書類画像202及び預り証画像302等のデータを、管理番号によって関連付けて管理する機能を有する。これらの画像データは、記憶部20内で損傷券画像データ22及び書類画像データ23として管理される。
また、データ管理部15は、この他にも、紙葉類識別部12による識別結果、条件判定部13による判定結果、書類選択部14による選択結果、運転免許証等の身分証明書画像等を管理番号によって関連付けて管理する。どのようなデータをいつまで保持するかについては設定によって変更できるようになっている。
また、データ管理部15は、通信インターフェイス41を介して図示しないファックスを制御し、記憶部20に書類画像データ23として保存されている書類画像202を、所定のタイミングで日本銀行等の所定の送信先へ送信する機能も有している。送信するデータ、送信タイミング及び送信先は、設定によって変更できるようになっている。
さらに、データ管理部15は、顧客へ発行する預り証303に印刷するバーコード304を生成する機能を有している。データ管理部15は、預り証303に対応する損傷券画像101や書類画像202等を特定するために受付処理毎に個別に付与された管理番号と、この管理番号に基づいて暗号化技術により生成された暗号コードとを埋め込んだ2次元バーコードを生成する。
図3に示す操作表示部40は、例えば、タッチパネル式の液晶ディスプレイによって構成され、窓口係によって入力される各種の情報を受け付けたり、制御部10から出力される各種の指示や情報を表示してこれを窓口係に報知したりするために利用される。
通信インターフェイス41は、外部装置との間でデータの送受信を行うために利用される。そして、プリンタ42は、書類200や預り証300を印刷したり、データ管理部15によって生成されたバーコード304を預り証301上に印刷したりするために利用される。
次に、有価媒体処理装置1で行われる損傷券100の処理の流れについて詳細を説明する。図4は、損傷券100を受け付ける処理の流れを説明するフローチャートである。まず、顧客が銀行51へ損傷券100を持ち込んで、窓口で正常貨幣への引き換えを依頼すると、この依頼を受けた窓口係は、持ち込まれた損傷券100を有価媒体処理装置1へ投入する(ステップS1)。有価媒体処理装置1では、画像取得部11により、投入された損傷券100の画像が取得される(ステップS2)。取得された損傷券画像101は、損傷券画像データ22として記憶部20に保存される。
このとき、窓口係は、顧客に運転免許証や保険証等、顧客の身元確認を行うための身分証明書の提出を求めるが、以下では、顧客から運転免許証の提示があったものとして説明を続ける。顧客から提示された運転免許証については、顧客の許可を受けて画像化して、顧客に関する情報を抽出するために利用される。運転免許証の画像化については、有価媒体処理装置1に投入して画像取得部11によって画像を取得する態様であってもよいし、有価媒体処理装置1と通信可能に接続されたスキャナ8を利用する態様であってもよい。例えば、窓口に設置したスキャナ8を利用して顧客から受け取った運転免許証の画像を取得し、これを有価媒体処理装置1に送信することにより、運転免許証をすぐに顧客に返却することができる。取得した運転免許証画像は、書類画像データ23の一部として記憶部20に保存される。
続いて、紙葉類識別部12が、画像取得部11で取得された損傷券画像101と記憶部20に保存された識別用データ24とを利用して損傷券100の金種識別を行う(ステップS3)。そして、金種を識別できた場合には(ステップS4;Yes)、操作表示部40に、金種識別の結果を表示すると共に(ステップS5)、窓口係に金種識別結果の確認を促す情報を表示する。また、損傷券100の金種を識別できなかった場合には(ステップS4;No)、操作表示部40に、損傷券画像101と、窓口係に損傷券100の金種情報を入力するよう促す情報とを表示する(ステップS6)。窓口係による金種識別結果の承認又は金種情報の入力がなされると(ステップS7;Yes)、以降の処理では、窓口係による承認又は入力がなされた金種情報が紙葉類識別部12によって得られた金種情報として利用される。
続いて、条件判定部13が、記憶部20に保存されている受付条件21を読み出して、損傷券画像101に基づいて、損傷券100が受付条件21を満たすか否かを判定する。そして、受付条件21を満たさない場合には(ステップS8;No)、損傷券100を受け付けられない理由を操作表示部40に表示する(ステップS9)。図5は、このとき操作表示部40に表示される画面の例をしている。
図5は、損傷券100の面積が日本銀行52によって定められた引換基準を満たさない場合に表示される画面例である。このように、操作表示部40には、損傷券画像101と、条件判定部13によって求められた紙幣全体に対する残存領域(損傷券100の面積)の割合と、この割合が引換基準を満たさないことを示す情報とが表示される。画面上では、損傷券画像101の残存割合を目視確認できるように、格子状の補助線と割合を示す数字とが表示される。また、矩形の各格子では、格子内に損傷券100が全く含まれない格子と、格子内に損傷券100の一部が含まれる格子とが区別できるように表示される。また、有価媒体処理装置1に複数枚の損傷券100が投入された場合には、画面右上部に判定結果の表示を切り替えるボタンが表示され、このボタンを操作することにより判定結果を表示する損傷券100を切り替えられるようになっている。図5では、投入された複数の損傷券100のうち3枚の損傷券100が受付条件を満たさないと判定されて、3枚のうち1枚目の損傷券100の判定結果が表示された例を示している。
損傷券100を受け付けられないと判定する際のしきい値については、記憶部20の受付条件21で設定することができる。例えば、日本銀行52による引換基準が紙幣面積の40%である場合に、明らかに引換基準を満たさないと判断できるように、しきい値を30%に設定する。銀行51では、有価媒体処理装置1で30%に満たないと判定された場合にのみ受付処理を中止して、40%に満たないが30%以上残存していると判定された場合には最終判断を日本銀行52による鑑定処理に委ねるよう設定するものである。
図5に示す画面を確認した窓口係が、画面上で受付処理中止のボタンを操作すると処理が中止される。なお、日本銀行52による鑑定を行うために受付処理を継続すると判断した場合には、受付処理継続ボタンを操作することにより、受付処理を中止せず処理を継続することもできる。例えば、顧客が、日本銀行52による鑑定を希望する場合には、受付処理継続ボタンを操作して処理を継続する。
全ての受付条件21を満たすと判定された場合や(図4ステップS8;Yes)、受付条件21を満たさないと判定されたものの窓口係によって受付処理を継続するとの指示が行われた場合には、続いて、条件判定部13によって、鑑定条件26に基づいて日本銀行52による鑑定処理の要否を判定する処理が行われる(ステップS10)。
紙幣には、偽造防止のために様々な技術が利用されている。鑑定条件26に基づく判定では、紙葉類識別部12によって得られた金種情報に基づいて、例えば、損傷券画像101上で各金種の紙幣が有する特徴の有無が確認される。そして、損傷券画像101上で特徴が観察されない場合には、偽造紙幣の可能性があることから鑑定が必要であると判定される。鑑定条件26による判定結果は、操作表示部40で確認できるようになっている。図6は、損傷券100が鑑定条件26を満たさないと判定された場合の画面例を示している。偽造紙幣の可能性があると判定された場合には、図6に示すように、左側に損傷券画像101が表示され、この画像上で紙幣の有する特徴が観察されるべき位置401が示される。そして、図6では表示を省略しているが、右側には、この位置401で観察されるべき特徴部の見本と、損傷券画像101で実際に得られた位置401の拡大図とが表示される。例えば、窓口係が、画面上で特徴部の画像を確認して、この紙幣は真券であり鑑定の必要はないと判断した場合には、鑑定対象からの除外を指示するボタンを操作して、鑑定を行わないよう変更することもできる。この他、記番号判定条件に基づいて鑑定が必要であると判定した場合にも、同様に、損傷券画像101から得られた記番号画像を画面上で確認できるようになっている。窓口係が、受付処理継続ボタンを操作すると、次の処理へ進む。
受付条件21及び鑑定条件26による判定結果が得られると、これに基づいて、書類選択部14によって、必要な書類200が選択される。書類選択部14によって選択された書類や損傷券画像101は、操作表示部40に表示され、窓口係によって、これを確認する処理が行われる(図4ステップS11)。
図7は、確認処理時に操作表示部40に表示される画面例である。このように、画面上には、損傷券画像101として取得された表面及び裏面の画像が表示される。また、画面上には、書類選択部14によって自動的に選択された書類200が一覧表示される。画面上部には、この損傷券100の受付処理に付与される管理番号も表示される。図7は、画面左上にあるようにNo.001〜003の3枚の損傷券100が受付条件21を満たすと判定されて、これらを処理するために、書類200として、鑑定申込書及び引換依頼書(手続委任状及び損傷券内訳)が必要であると判定された例である。複数枚の損傷券100が処理される場合に1枚でも鑑定条件26を満たす損傷券100が含まれていれば、書類選択部14により鑑定申込書が選択されることになる。
図7に示す画面上で、損傷券画像101に触れると、図8に示す損傷券画像101の確認画面に切り替わる。図8は、損傷券画像101を確認する際に表示される画面の例である。この画面では、左側に表面及び裏面の損傷券画像101が表示され、右側にはこれらの画像上で指定された矩形領域402及び403を拡大した拡大画像が表示される。左側の損傷券画像101上で矩形領域402及び403を指定すると、指定された領域の拡大画像が右側に表示される。窓口係が、損傷券画像101上で確認したい領域がある場合には、この画面上で画像を拡大して細部を確認することができる。そして、画像品質に問題があると判断した場合には(図4ステップS12;No)、図8の画面上で画像再取得のボタンを操作することにより損傷券100の画像を再取得する処理を行うことができる(ステップS13)。また、画面上で戻るボタンを操作すると、図7の画面に戻る。
また、図7に示す画面右側で、下線が付された書類名に触れると、書類200の確認画面に切り替わる。例えば、図7の画面上で預り証の部分に触れると、図9に示す画面に切り替わる。図9は、預り証300の印刷内容を確認する際に表示される画面の例である。この画面では、左側に預り証300として印刷される内容が表示され、右側には預り証300の印刷内容に利用された情報が表示される。図9の例では、画面右側に、運転免許証画像が表示されている。また、画面左側には、記憶部20の書類データベース25に保存されている白紙状態の預り証画像に、データ管理部15によって運転免許証画像から抽出された氏名、住所及び免許証番号が合成された預り証300の画像が表示される。また、預り証300の画像には、運転免許証から抽出した情報の他にも、日付や管理番号が含まれる。また、銀行51に口座を有する顧客である場合には、銀行51内で別途管理されているデータベースを参照して取得された口座番号が含まれる。
図9に示すように書類確認画面に表示される画像と同一内容の書類が、プリンタ7又は42によって印刷される。窓口係は、画面上で、預り証300として印刷される内容と、運転免許証画像に含まれる内容とを比較して内容に誤りがないことを確認する。そして、修正が必要な場合には(図4ステップS12;No)、画面上で修正ボタンを操作して、預り証300の内容を修正する(ステップS13)。画面上で、戻るボタンを操作すると、図7の画面に戻る。
なお、図9では預り証300の例を示したが、例えば、鑑定申込書や引換依頼書等の他の書類についても、同様に、プリンタ出力される書類200の内容を確認画面により確認することができる。また、他の書類200についても、預り証300の場合と同様に、日付等、この段階で書類200に記入可能な情報を合成した状態で書類画像が表示される。ただし、書類200及び預り証300に自動入力する情報の内容は、設定により変更できるようになっている。例えば、日付を顧客に記入させたい場合等には、日付の合成を行わないように設定することもできる。
図7に示す確認画面では、書類選択部14によって選択された書類だけが表示される。例えば、図7の例は、図9に示すように顧客が銀行51に口座を有する場合の例であるが、顧客が口座を有さない場合には、書類選択部14によって口座開設を勧誘する書類が自動的に選択され、図7右側の書類の一覧表示には勧誘用の書類が加えられることになる。
窓口係は、図7に示す確認画面上で、印刷される書類の種類を確認して、必要があれば(ステップS12;No)、画面上で、自動選択された書類の選択を解除したり、書類追加ボタンを操作してリスト表示される書類の中から印刷する書類を選択して追加したりすることができる(ステップS13)。損傷券画像101、印刷される書類の種類、書類に含まれる情報の内容確認を終えて、窓口係が、図7に示す確認画面で書類印刷ボタンを操作すると、プリンタ7又は42によって書類200及び預り証300が印刷される(図4ステップS14)。
こうして、損傷券100が受付条件21を満たすことが決定されて、受け付けに必要な書類200及び預り証300の印刷がされた後、窓口係と顧客との間で、各書類を準備する作業が開始される。具体的には、窓口係が、印刷された書類200及び預り証300を窓口で顧客に手渡して内容説明を行う。顧客は、書類200及び預り証300の内容を確認しながら、必要に応じて、書類200上に情報の記入、署名、捺印等の作業を行う。この作業を終えると、情報の記入や捺印等がなされた書類201及び預り証301が再び窓口係に手渡される。
窓口係は、顧客により情報の記入や捺印等がなされた書類201及び預り証301を、再び、有価媒体処理装置1へ投入する(ステップS15)。有価媒体処理装置1では、画像取得部11により、投入された書類201及び預り証301の画像が取得される(ステップS16)。取得された書類201及び預り証301の画像は、書類画像データ23の一部として記憶部20に保存される。そして、条件判定部13によって、各書類201及び預り証301に不備がないことを確認するための処理が行われる(ステップS17)。具体的には、条件判定部13は、必要な書類201及び預り証301が投入されたか否かを判定すると共に、取得した書類画像202及び預り証画像302上で情報記入や捺印に漏れがないことを判定する。そして、判定結果を操作表示部40に表示する。
図10は、操作表示部40に表示される判定結果の画面例である。図10に示すように、画面左側には、先に取得されて記憶部20の損傷券画像データ22に保存されていた損傷券画像101が表示される。そして、画面右側には、顧客による記入済の書類画像202及び預り証画像302に関する判定結果が表示される。この画面上で、損傷券画像や下線が付された書類名に触れると、これらの内容を別画面で確認することができる。図10に示す例では、鑑定申込書及び引換依頼書には問題がないと判定されているが、預り証301に問題があると判定されている。このため、画面上では、預り証301の判定結果に「要確認」と表示されると共に、画面下部にある受付完了ボタンがグレーアウトされて操作できない状態で表示される。この画面を確認した窓口係が、画面上で預り証の部分に触れると図11に示す別画面に切り替わる。
図11は、判定結果を確認する別画面の例を示す図である。この画面上では、判定条件を満たさないとされた場所が分かるように矢印等のマーク404が表示され、画面右側には判定理由が表示される。図11(a)は、顧客により電話番号として記入された数字の文字認識結果が、予め設定された電話番号の辞書データにはない数字であるために確認するよう表示された画面の例である。このように、有価媒体処理装置1では、文字認識を行った結果、文字認識結果に問題がある場合や、文字認識できない場合に判定条件を満たさないと判定するように設定することができる。図11(a)の画面を確認した窓口係が、預り証301に問題があると判断すると(図4ステップS18;No)、修正ボタンを操作して電話番号の文字認識結果を修正する処理が行われる(ステップS19)。修正処理が行われると、図11(b)に示すように修正された結果が画面上に表示される。
預り証画像302で電話番号の文字認識を行う場合には、得られた結果を損傷券画像101等と共に管理番号によって管理するように設定することも可能である。また、図11に示す画面では、預り証画像302に二次元バーコードを合成した画像が表示される。このバーコード304は、データ管理部15によって、管理番号と管理番号に基づく暗号コードとを含むように生成されたもので、損傷券100の引換処理の受付を完了すると、画面に表示されたように、預り証301にバーコード304が印刷されることになる。
こうして、必要に応じて書類201や預り証301の修正が行われて、全ての判定条件が満たされると、図10に示す判定結果が全てOKの表示となって、受付完了ボタンを操作可能となる。窓口係が、画面上で受付完了ボタンを操作すると(ステップS18;Yes)、プリンタ42によって預り証301にバーコード304が印刷されて有価媒体処理装置1から投出される(図4ステップS20)。投出された預り証303は、窓口係から顧客へ手渡される。
なお、損傷券100は、図4のステップS14の処理時に有価媒体処理装置1の損傷券収納部32に収納されるが、設定によって、ステップS14の段階では損傷券100を装置外へ投出させて、ステップS15の処理時に有価媒体処理装置1に再投入してステップS20の処理時に損傷券収納部32に収納させることもできる。また、書類201は、ステップS20の処理時に、所定の記入済書類収納部31に収納させることもできるし、設定によって、預り証303と共に装置外へ投出させることもできる。書類201を有価媒体処理装置1から投出させる場合には、投出された書類201は、別途、銀行51内で管理されることになる。
また、図4では、全ての処理を有価媒体処理装置1によって行う態様を説明したが、ステップS14で印刷された書類200及び預り証300を利用して窓口で行われる処理(ステップS15〜S20)については、窓口に設置された窓口端末9と、スキャナ8及びプリンタ7とを利用して行うこともできる。具体的には、顧客から受け取った記入済の書類201及び預り証301をスキャナ8によってスキャンさせると(ステップS15)、スキャナ8で取得された画像が有価媒体処理装置1に送信されて(ステップS16)、これ以降の判定等の処理を有価媒体処理装置1内で行いながら、得られた結果の表示、確認、修正等の操作(ステップS17〜S19)を、窓口端末9を利用して行うことができる。この場合には、窓口係が受付完了の操作を行った後、預り証301をプリンタ42にセットすることにより、預り証301にバーコード304が印刷される(ステップS20)。このように、有価媒体処理装置1では、画像取得部11、操作表示部40及びプリンタ42に代えて、窓口近傍に設置されたスキャナ8、プリンタ7及び窓口端末9を利用しながら各処理を行うことも可能である。
また、本実施形態では、有価媒体処理装置1が独立した装置として実現される態様を示したが、紙幣処理装置2又は小切手・手形処理装置4での動作モードの1つとして有価媒体処理装置1が実現される態様であってもよい。具体的には、例えば、図3と同様の構成を有する紙幣処理装置2が、通常は紙幣の入出金処理に利用され、動作モードを損傷券処理モードに切り換えた際に、本実施形態に係る有価媒体処理装置1として動作する態様であっても構わない。
また、本実施形態では、銀行内での処理のみを示したが、処理中に得られた情報を他の銀行と共有することもできる。例えば、損傷券画像101から得られた記番号等の情報から、損傷券100が偽造紙幣である可能性が高いと判定された場合に、記番号等の情報を他の銀行へ送信するように、受付条件21や鑑定条件26の設定を行うこともできる。損傷券100が偽造紙幣の可能性がある場合には、同様の偽造紙幣が複数存在する可能性がある。また、偽造紙幣の可能性がある損傷券100は受け付けることなく顧客に返却する運用を行う銀行が存在する。このため、同様の偽造紙幣が複数の銀行へ持ちこまれたり、銀行から返却された損傷券が他の銀行へ持ち込まれたりする場合がある。このような場合に、過去に他行で得られた情報を利用すべく、偽造紙幣の可能性がある損傷券100の記番号等の情報を銀行間で共有するものである。
また、本実施形態では、有価媒体処理装置1が、窓口後方に設置される態様を示したが、本実施形態がこれに限定されるものではなく、窓口等に設置されてもよい。装置の設置場所は、各銀行の運用に応じて適宜変更されるものである。
また、本実施形態では、損傷券を処理対象としたが、上述した各処理は、他の有価媒体の処理にも適用できるものである。例えば、顧客から、旧券(旧紙幣)、旧硬貨、記念硬貨等の引き換えを依頼された場合にも、本実施形態で説明した処理を行って、同様の効果を得ることが可能である。
また、本実施形態に記載した受付条件21及び鑑定条件26は一例であって、これらの設定は、銀行での運用により設定変更できるようになっている。例えば、本実施形態で鑑定条件26として記載した記番号判定条件を、受付条件21として利用することもできる。
上述してきたように、本実施形態によれば、顧客から損傷券100を正常貨幣へ引き換えるよう依頼された銀行51は、窓口で行われる受付処理を、有価媒体処理装置1を利用して行うことができる。有価媒体処理装置1では、損傷券100の受付条件21を判定して損傷券100が明らかに中央銀行による引換条件を満たさないことを自動的に判定して、これを窓口係に報知して所定の処理を行わせることができる。また、損傷券100を受け付けるために必要な書類200が自動的に選択されてプリンタ7又は42から出力されるので、窓口係は必要な書類200を確認して準備する必要がなく、窓口係の処理負担を軽減することができる。また、書類200は、顧客から預かった運転免許証等の身分証明書から得られる情報等を含んだ状態で印刷される。顧客は、署名や捺印等、必要最低限の作業のみを行えばよいので、顧客の作業負担を軽減することもできる。
また、有価媒体処理装置1では、顧客による記入や捺印がなされた書類201が揃っていることや、各書類201に記入漏れや捺印漏れがないことが自動的に確認されるので、確認作業に係る窓口係の作業負担を軽減すると共に、書類不備、記入漏れ、捺印漏れ等の発生を回避して正確に処理を進めることができる。
また、有価媒体処理装置1では、受け付けた損傷券100を撮像した損傷券画像101と、この損傷券100の引換処理を行うために準備された書類201の書類画像202と、顧客に発行された預り証301の預り証画像302とを、記憶部20に関連付けて保存して管理することができる。最終的に顧客に発行される預り証303には、損傷券100に関するデータを特定する情報がバーコード304として印刷されているので、このバーコード304を読み取ることによって、損傷券画像101や書類画像202等を容易に確認することができる。また、損傷券100、書類201及び預り証301が画像として保管されるので、後に確認したい事項がある場合でも、画像を表示して情報確認を容易かつ正確に行うことができる。
また、預り証303に印刷されるバーコード304には、預り証303を偽造できないように管理番号に基づく暗号コードが含まれているので、預り証303に関するセキュリティを確保することができる。
以上のように、本発明は、銀行等の金融機関が、中央銀行による鑑定や引換が必要な損傷券の処理を依頼された際に、この損傷券の引換処理を受け付けるために有用な技術である。
1 有価媒体処理装置
2 紙幣処理装置
3 硬貨処理装置
4 小切手・手形処理装置
5 貨幣処理システム
6 サーバ
7、42 プリンタ
8 スキャナ
9 窓口端末
10 制御部
11 画像取得部
12 紙葉類識別部
13 条件判定部
14 書類選択部
15 データ管理部
20 記憶部
21 受付条件
22 損傷券画像データ
23 書類画像データ
24 識別用データ
25 書類データベース
26 鑑定条件
30 紙葉類搬送収納部
31 記入済書類収納部
32 損傷券収納部
33 補修済損傷券収納部
40 操作表示部
41 通信インターフェイス
50 ネットワーク
51 銀行
52 日本銀行
100、103 損傷券
101 損傷券画像
200、201 書類
202 書類画像
300、301、303 預り証
302 預り証画像
304 バーコード

Claims (9)

  1. 有価媒体の処理を受け付ける有価媒体処理装置であって、
    顧客によって持ち込まれた有価媒体の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部によって取得された有価媒体画像に基づいて、前記有価媒体が有価媒体の処理を受け付ける条件を定めた受付条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、
    前記条件判定部によって前記有価媒体が前記受付条件を満たすと判定した場合に前記有価媒体の処理に必要な書類を選択してプリンタ出力する書類選択部と
    を備え
    前記条件判定部は、前記有価媒体の鑑定処理の要否を判定する条件を定めた鑑定条件を満たすか否かを判定して、
    前記書類選択部は、前記条件判定部により前記有価媒体が前記鑑定条件を満たすと判定された場合に、前記鑑定処理に必要な書類を選択してプリンタ出力する
    ことを特徴とする有価媒体処理装置。
  2. 前記有価媒体画像に基づく金種識別を行って得られた金種情報又は外部からの入力により指定された前記有価媒体の金種情報のいずれかに基づいて前記有価媒体の金種を特定する紙葉類識別部をさらに備え、
    前記条件判定部は、前記有価媒体が一部が欠損した損傷券である場合には、前記紙葉類識別部によって特定された金種の紙幣の面積と前記有価媒体画像から求めた前記損傷券の面積との割合が予め定められた条件を満たす場合にのみ前記受付条件を満たすと判定することを特徴とする請求項に記載の有価媒体処理装置。
  3. 前記有価媒体画像に基づく金種識別を行って得られた金種情報又は外部からの入力により指定された前記有価媒体の金種情報のいずれかに基づいて前記有価媒体の金種を特定する紙葉類識別部をさらに備え、
    前記条件判定部は、
    前記有価媒体画像上で文字認識を行って得られた記番号が、前記紙葉類識別部によって特定された金種の紙幣で使用される記番号について定められた記番号判定条件を満たさない場合、又は
    前記損傷券画像上で前記紙葉類識別部によって特定された金種の紙幣が有すべき特徴が観察されない場合には、
    前記鑑定処理が必要であると判定することを特徴とする請求項に記載の有価媒体処理装置。
  4. 前記書類選択部は、前記顧客の身分証明書画像から抽出された情報を前記書類上の所定箇所に印字するように前記書類をプリンタ出力することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の有価媒体処理装置。
  5. 前記画像取得部によって取得された有価媒体画像及び前記有価媒体を処理するために必要な情報が記入された書類の画像を関連付けて管理するデータ管理部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の有価媒体処理装置。
  6. 前記データ管理部は、前記書類の画像に基づく判定を行って、前記有価媒体の処理に必要な書類が不足している場合又は前記書類上で情報が記入されるべき領域が空白である場合にこれを報知することを特徴とする請求項に記載の有価媒体処理装置。
  7. 前記データ管理部は、前記有価媒体画像及び前記書類の画像を特定する情報を暗号化したコード情報を作成して、該コード情報を付加した預り証をプリンタ出力することを特徴とする請求項5又は6に記載の有価媒体処理装置。
  8. 有価媒体の処理を受け付ける有価媒体処理方法であって、
    画像取得部が、顧客によって持ち込まれた有価媒体の画像を取得する有価媒体画像取得工程と、
    条件判定部が、前記有価媒体画像取得工程で取得された有価媒体画像に基づいて、前記有価媒体が有価媒体の処理を受け付ける条件を定めた受付条件を満たすか否かを判定する条件判定工程と、
    書類選択部が、前記条件判定工程で前記有価媒体が前記受付条件を満たすと判定された場合に前記有価媒体の処理に必要な書類を選択してプリンタ出力する書類出力工程と
    を含み、
    前記条件判定工程では、前記有価媒体の鑑定処理の要否を判定する条件を定めた鑑定条件を満たすか否かの判定が行われ、前記有価媒体が前記鑑定条件を満たすと判定された場合に、前記書類出力工程で、前記鑑定処理に必要な書類が選択されてプリンタ出力されることを特徴とする有価媒体処理方法。
  9. 前記画像取得部が、前記書類出力工程で出力された前記書類に必要な情報が記入された後にこの書類の画像を取得する書類画像取得工程と、
    データ管理部が、前記有価媒体画像取得工程で取得された前記有価媒体画像及び前記書類画像取得工程で取得された前記書類の画像を関連付けて記憶部に保存して管理するデータ管理工程
    を含んだことを特徴とする請求項に記載の有価媒体処理方法。
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