JP6196172B2 - プレ加工鋼製柱とそれを用いた建築物の骨組 - Google Patents

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この発明は、構造材として予め工場で加工された鋼製の柱(これをここではプレ加工鋼製柱と言う)とそれを用いた建築物の骨組に関する。
家屋などに用いられる鉄骨の骨組は、鋼製の柱と梁を主体にし、必要に応じてブレースやトラスなどを追設して構成されている。
ブレースやトラスは、骨組を補強するものであって、耐震性が要求される建築物についてはそのような補強材が多用されている。本出願人が「K型フレーム」という名称で販売しているユニット化された製品もブレースとトラスを組み合わせたような補強材である。
また、下記特許文献1は、柱に鋼製ブラケットを取り付け、その鋼製ブラケットに鉄骨梁を乗せてボルトで連結する、柱と鉄骨梁の接合構造を提案しており、その接合構造に採用されている鋼製ブラケットも補強材である。
なお、骨組の強度を高める技術として、鋼製梁の両端を鋼製柱に溶接してつなぐラーメン構造も知られている。
特開2005−126973号公報
鉄骨作りの間口の狭い家屋の場合、間口の骨組をブレース、トラス、本出願人の製品である上記「K型フレーム」などで補強すると、間口の開口が狭くなる。
例えば、家屋の間口が1間半(2.7m)あるとして、そのうち、補強材が仮に半間(0.9m)を占めたと仮定すると、出入口として有効に利用できるのは1間以下(よくて1.5m程度)になってしまう。
このような狭い出入口では、車の出し入れなどに支障がでる。従って、このような場合には、ラーメン構造の鉄骨が使用されている。ところが、ラーメン構造の鉄骨を使用すると、鋼材の使用にロスがでる。
例えば、2階建て家屋の鉄骨造りの骨組のうち1階部分の骨組にラーメン構造を採用する場合、そのラーメン構造のフレームの鋼製梁の上に2階部分の骨組を支えるH型鋼を連結する方法が採られている。この構造は、ラーメン構造のフレームの鋼製梁の上にさらにH型鋼を乗せて連結するため、1本でよい鋼製梁が2本設けられた状況になり、鋼材が無駄に使用されることになって骨組のコストを上昇させる。
また、現場で溶接して作るラーメン構造の骨組は、現場での超音波探傷検査(以下、UT検査と言う)が要求される。
その超音波探傷検査は、費用が決して安くはなく、これも家屋の施工費を高める原因となっている。さらに、現場での溶接作業は、建屋の施工効率を低下させる原因ともなっている。
なお、特許文献1の接合構造は、現場でのUT検査は不要であるが、柱に対して鋼製ブラケットをボルトで連結するので、ラーメン構造の骨組ほどの強度を期待することができない。
また、ブラケットもそのサイズを大きくすれば鋼製梁の支持長が長くなって骨組の強度が増すが、サイズの大きなブラケットを使用すると、ブレースやトラスを使用する場合と同様に、家屋の出入口として有効に利用できる間口が狭められてしまう。
この発明は、鉄骨作りの骨組について、現場での溶接作業とUT検査を不要となし、なおかつ、ラーメン構造と比べて遜色のない強度を得ることを可能にするプレ加工鋼製柱とそれを用いた建築物の骨組を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、所定長さの鋼管製角柱の上端にH型鋼で形成された所定長さの腕木を片持ち支持の状態に予め溶接して水平に取り付け、その腕木の上側フランジに締結ボルトを通すボルト孔を加工したプレ加工鋼製柱を提供する。
そのプレ加工鋼製柱は、前記腕木を前記鋼管製角柱の1側面に水平配置にして取り付けており、逆L字状をなす。
この発明は、かかるプレ加工鋼製柱を使用した建築物用の骨組も併せて提供する。その骨組は、前記プレ加工鋼製柱の腕木上にH型鋼で形成される梁を載せ、その梁を前記腕木にボルトで連結してラーメン構造に近似したフレームに仕立てた部分を含むものである。
2本の柱間に渡す梁の少なくとも片端を、前記プレ加工鋼製柱の腕木にボルトで連結してそのプレ加工鋼製柱で支える。梁の他方の端は、同じプレ加工鋼製柱で支えることもできるが、間口の狭い家屋の出入口部のフレームの場合、梁の他端に予め連結用のフランジを溶接しておいてそのフランジを鋼製の柱にボルトで連結する構造にしても差し支えない。
この発明のプレ加工鋼製柱は、予め工場で製造して出荷する。そのために、量産性が向上する。
また、腕木を工場で鋼管製角柱に溶接したことで、家屋などの建築現場においてUT検査を行うことが不要になり、多数のプレ加工鋼製柱の工場での一括検査を行うことでUT検査の費用を削減することが可能になる。
また、この発明の建築物の骨組は、H型鋼製梁の少なくも片端をプレ加工鋼製柱の腕木上に載せて腕木にボルトで連結しており、ラーメン構造に似た剛性の高いフレームをボルト接合によって作り出すことができる。
そのフレームは、プレ加工鋼製柱の腕木をH型鋼で形成しているため、ブレースなどの補強材を使用する場合の間口の開口縮小の問題が起こらず、間口のほぼ全域を家屋などの出入口として利用することが可能になる。
また、ラーメン構造のフレームを使用する構造と違って、ラーメン構造のフレームの鋼製梁が腕木に置き換えられたものになっており、これにより、従来2段に重ねていた鋼製梁が1本に減り、鋼材の無駄使いがなくなって骨組のコストがさらに引き下げられる。
この発明のプレ加工鋼製柱の一例を示す斜視図である。 図1のプレ加工鋼製柱の鋼管製角柱の軸直角断面図である。 図1のプレ加工鋼製柱のH型鋼製腕木の長手直角断面図である。 この発明の骨組の一例を示す正面図である。 図4の骨組の左側面図である。 図4の骨組の右側面図である。 この発明の骨組を構成するフレームの要部の斜視図である。 図7のフレームを、締結ボルトと接続金具を取り外した状態にして示す斜視図である。
以下、この発明のプレ加工鋼製柱と建築物の骨組の実施の形態を、添付図面の図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、プレ加工鋼製柱1は、鋼管製角柱2の上端にH型鋼で形成された所定長さの腕木3を片持ち支持の状態に予め溶接して取り付け、その腕木3に締結ボルトを通すボルト孔4を設けて構成されている。
例示の鋼管製角柱2のサイズは、図2に示した横幅w1:200×奥行きd:150×厚みt1:9(単位はmm。以下も同様)である。このサイズの鋼管製角柱2と組み合わせる腕木3は、例えば、図3に示した高さh:197×フランジ幅w2:150×ウェブ厚みt2:9×フランジ厚みt3:6のH型鋼で形成される。鋼管製角柱2と腕木3を構成するH型鋼は、ここに挙げたサイズのものに限定されるものではない。
腕木3の鋼管製角柱2との接合部は、材料のH型鋼のウェブの左右に、補強プレート5を溶接して取り付けると腕木の上からの荷重に対する耐力が高まって好ましい。図示の補強プレート5は、3辺をH型鋼の上側のフランジとウェブの側面と下側のフランジに溶接している。
ボルト孔4は、腕木3の両端近くにおいて材料のH型鋼上側のフランジに設けている。このボルト孔4の設置位置と数は、図示の位置、数に限定されない。
このプレ加工鋼製柱1は、工場で製造し、腕木3の溶接部のUT検査も工場で実施して建築現場に持ち込む。
次に、この発明の建築物の骨組の一例を添付図面の図4〜図8に基づいて説明する。図示の骨組は、2階建て家屋用の鉄骨作りである。
図5は、図4の骨組の左側面、図6は、図4の骨組の右側面である。図示の骨組は、プレ加工鋼製柱1と、そのプレ加工鋼製柱1の鋼管製角柱2よりもサイズの小さい鋼管製角柱6と、2階の天井梁と床梁を構成する鋼製梁(H型鋼の梁)7,10と、(株)コーヨークリエイト社製のK型フレーム(製品名)8などを組み合わせて構成されている。
プレ加工鋼製柱1は、家屋の入口となる側に配置されている。図4に示すように、そのプレ加工鋼製柱1の2本を腕木3が対向する向きにして基礎9の地中梁上に立設し、その2本のプレ加工鋼製柱1、1間に2階の床梁の一部となる鋼製梁10を掛け渡している。
2階の床梁や、天井の梁は、水平一軸方向の梁とそれに対して直角な水平2軸方向の梁をそれらの梁によって作り出されるフレームの形状が平面視で四角形をなすように組み合わされており、その平面視四角形のフレームは、必要に応じて水平ブレース(図示せず)を設置して補強される。
鋼製梁10は、プレ加工鋼製柱1に対して図7に示すように、ボルト・ナット11を用いて連結される。鋼製梁10には、腕木3のボルト孔4に対応させたボルト孔12を設けており、鋼製梁10に腕木3をボルト・ナット11で締結することができる。
ハイテンションボルトを用いて規定のトルクに締め付けることで、ラーメン構造のフレームと比べて遜色の無い強度を持ったフレームを構成することができる。
図7、図8の13は、必要に応じて設ける補強用の接続金具である。コの字状に曲げ加工した金具の内側に補強リブ13aを取り付けたこの接続金具13を介して腕木3に鋼製梁10を連結すると連結部の強度が高まる。2階の構造材の鋼製梁10に対する固定もその接続金具13を介して行うと好ましい。
1 プレ加工鋼製柱
2、6 鋼管製角柱
3 腕木
4,12 ボルト孔
5 補強プレート
7,10 鋼製梁
8 K型フレーム
9 基礎
11 ボルト・ナット
13 接続金具
13a 補強リブ

Claims (2)

  1. 所定長さの鋼管製角柱(2)の上端にH型鋼で形成された所定長さの腕木(3)を片持ち支持の状態に予め溶接して水平に取り付け、その腕木(3)の上側フランジに締結ボルトを通すボルト孔(4)を加工したプレ加工鋼製柱。
  2. 請求項1に記載のプレ加工鋼製柱(1)の腕木(3)上にH型鋼で形成される鋼製梁(10)を載せ、その鋼製梁(10)を前記腕木(3)にボルトで連結してラーメン構造に近似したフレームに仕立てた部分を含ませた建築物の骨組。
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