JP6196115B2 - パワーウインドウ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造時の作業工数が少ない挟み込み防止機能を備えたパワーウインドウ装置を提供することにある。
しかも、第2の記憶部には、第2の登録作業によって第2のウインドウガラスが変位する中間位置と全閉との間の領域については当該作業によって得られた第2の負荷を登録し、第2の登録作業によって第2のウインドウガラスが変位していない全開と中間位置との間の領域についてはこの領域に対応する第1の負荷を第2の負荷として登録する。すなわち、第2の記憶部に登録されている第2の負荷の一部は第2のモータにかかる負荷である。これにより、第2のコントローラは、第2のウインドウガラスが変位する全ての領域において第1の負荷を第2の負荷として挟み込みの有無を判断する場合と比較して、より正確な判断をすることができる。
<車両の構成>
図1に示すように、車両1は、運転席ドアに設けられる第1のウインドウガラス11と、助手席ドアに設けられる第2のウインドウガラス21と、これらウインドウガラス11,21の開閉を制御するパワーウインドウ装置2と、を備えている。図示は省略するが、ウインドウガラス11,21は、車両の前後方向に延びる中心軸に対して線対象の関係とされている。なお、ウインドウガラス11,21は、上下方向に変位するものとし、下方向に変位するとき開き、上方向に変位するとき閉じるものする。
図1に示すように、パワーウインドウ装置2は、第1のウインドウガラス11を開閉する運転席側開閉部10と、第2のウインドウガラス21を開閉する助手席側開閉部20と、を備えている。
第1の開閉機構15は、第1のモータ14が第1の方向に回転駆動する場合には当該回転を第1のウインドウガラス11が上方向(閉じ方向)に変位するように、第1のモータ14が第2の方向に回転駆動する場合には当該回転を第1のウインドウガラス11が下方向(開き方向)に変位するように、それぞれ変換する。
次に、メモリ17a,27aへの登録にかかる処理及びその作業について説明する。当該作業は、パワーウインドウ装置2、ひいては車両1の製造時において、ウインドウガラス11,21をそれぞれの窓枠に取り付けた後に行われる。なお、ウインドウガラスは、全開及び全閉の位置への取り付けができないことが周知である。すなわち、それぞれの窓枠に取り付けられたウインドウガラス11,21は、それぞれ全開位置と全閉位置との間(中間位置)に位置している。なお、第1及び第2のコントローラ13,23は製造後であるため登録モードとされている。また、パルスカウンタ19,29は初期状態、すなわち、0(零)とされている。
次に、作業者は、第2のスイッチ22の操作を通じて第2のウインドウガラス21を中間位置から全閉位置まで変位させる(ステップS5)。
(1)第2のコントローラ23は、第2の登録作業において、第2のウインドウガラス21が変位していない中間位置から全開位置までに相当する第1の負荷情報を第2の負荷情報として登録する。
・上記実施形態において、第2のコントローラ23は、第2のウインドウガラス21を変位させることを通じてメモリ27aに登録できなかった領域に相当する第1の負荷情報をメモリ17aから取得してこれを第2の負荷情報として登録するようにしてもよい。
・上記実施形態において、ウインドウガラス11,21は、上下方向に開閉するものであったが、前後方向をはじめその他の方向に開閉するものであってもよい。
・上記実施形態において、パワーウインドウ装置は、建造物等、車両以外に適用してもよい。
(イ)第1のスイッチの操作を通じて駆動する第1のモータと、第1のモータの駆動を通じて開閉する第1のウインドウガラスと、第1のモータに実際にかかる負荷と、第1のウインドウガラスを閉方向に変位させる第1の登録作業を通じて予め第1の記憶部に登録されている挟み込みがない通常時に第1のモータにかかる第1の負荷との比較を通じて第1のウインドウガラスにおける挟み込みの有無を判断し、挟み込みが有ると判断される場合には第1のウインドウガラスが開方向に変位するように第1のモータを駆動させる第1のコントローラと、第1のモータと同じ構成とされ、第2のスイッチの操作を通じて駆動する第2のモータと、第1のウインドウガラスと同じ構成とされ、第2のモータの駆動を通じて開閉する第2のウインドウガラスと、第2のモータに実際にかかる負荷と、第2のウインドウガラスを閉方向に変位させる第2の登録作業を通じて予め第2の記憶部に登録されている挟み込みがない通常時に第2のモータにかかる第2の負荷との比較を通じて第2のウインドウガラスにおける挟み込みの有無を判断し、挟み込みが有ると判断される場合には第2のウインドウガラスが開方向に変位するように第2のモータを駆動させる第2のコントローラと、第1のコントローラと第2のコントローラとの間を接続する通信経路を備えるパワーウインドウ装置において、第2のコントローラが、通信経路を介して第1の記憶部に登録されている第1の負荷を取得してこれを第2の負荷として第2の記憶部に登録するステップを有するパワーウインドウ装置における挟み込み判断基準値の登録方法。
Claims (2)
- 第1のスイッチの操作を通じて駆動する第1のモータと、
第1のモータの駆動を通じて開閉する第1のウインドウガラスと、
第1のモータに実際にかかる負荷と、第1のウインドウガラスを閉方向に変位させる第1の登録作業を通じて予め第1の記憶部に登録されている挟み込みがない通常時に第1のモータにかかる第1の負荷との比較を通じて第1のウインドウガラスにおける挟み込みの有無を判断し、挟み込みが有ると判断される場合には第1のウインドウガラスが開方向に変位するように第1のモータを駆動させる第1のコントローラと、
第1のモータと同じ構成とされ、第2のスイッチの操作を通じて駆動する第2のモータと、
第1のウインドウガラスと同じ構成とされ、第2のモータの駆動を通じて開閉する第2のウインドウガラスと、
第2のモータに実際にかかる負荷と、第2のウインドウガラスを閉方向に変位させる第2の登録作業を通じて予め第2の記憶部に登録されている挟み込みがない通常時に第2のモータにかかる第2の負荷との比較を通じて第2のウインドウガラスにおける挟み込みの有無を判断し、挟み込みが有ると判断される場合には第2のウインドウガラスが開方向に変位するように第2のモータを駆動させる第2のコントローラと、を備えるパワーウインドウ装置において、
第1のコントローラと第2のコントローラとの間を接続する通信経路を備え、
第2のコントローラは、通信経路を介して第1の記憶部に登録されている第1の負荷を取得してこれを第2の負荷として第2の記憶部に登録し、
第1の登録作業は、第1のウインドウガラスを全開から全閉まで変位させることによって行われ、
第2の登録作業は、第2のウインドウガラスを全開と全閉との間である中間位置から全閉まで変位させることによって行われ、
第2のコントローラは、第2のウインドウガラスが全開となる位置から中間位置に対応する第1の負荷を第2の負荷として第2の記憶部に登録するパワーウインドウ装置。 - 請求項1に記載のパワーウインドウ装置において、
第1及び第2のウインドウガラスは、それぞれ閉じきり時にガラスランに接触するものであって、
第2のコントローラは、第2のウインドウガラスの閉じきり時における第2の負荷を第2の登録作業を通じて登録するパワーウインドウ装置。
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