JP6196091B2 - カプセル剤 - Google Patents

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Description

本発明は、健康食品、化粧品、入浴剤、医薬品、芳香剤等に用いられる、ソフトカプセルまたは液体充填ハードカプセルに製剤化したカプセル剤に関するものである。
ソフトカプセル及び液体充填ハードカプセルは、通常、水溶性のカプセル皮膜内に内容液を注入(充填)したものであり、水に接触させるとカプセル皮膜が溶解して内容液を放出することを利用して、上記製品の分野で製剤化されており、胃腸等の消化器官や入浴時の湯、芳香剤中の水等がカプセル皮膜の溶解用の水や水溶液として利用されている。
上記したソフトカプセル及び液体充填ハードカプセルは、内容液に水、水溶液を含むと、カプセル皮膜が溶け易く、外部の温度、湿度、包装形態にもよるが、通常の室温保管では、注入後の製造工程、流通段階、保管中に内容液を漏出し、製品として機能しなくなるので、内容液の基剤は大半が油液になっている。
そして、この例外としてポリエチレングリコール(PEG)400〜1000水溶液をカプセル内容液の基剤としたものが、医薬品分野でニフェジピンなどの舌下吸収、即効性のソフトカプセル製剤として細々と市販されている。
しかしPEG400〜1000は我国では食品として使用することはできず、又、合成品であることから、食品として使用できる国においても実際にはほとんど使用されていない。
内容液の基剤が油液だと、唾液、胃液、腸液あるいは入浴時の湯、芳香剤の水等には溶解、拡散し難い場合があり、PEG400〜1000に代わって食品用にもなる基剤が求められている。それ故、本発明は、上記の課題を解決する、食品用にもできる親水性基剤を内容液とする新規なソフトカプセル及び液体充填ハードカプセルを提供することを目的とする。
本発明者は、できるだけ天然物に近い食用可能な成分で、ソフトカプセル及び液体充填ハードカプセルの内容液として、唾液、胃液、腸液あるいは入浴時の湯、芳香剤の水等と自由に混合、溶解する基剤でありながら、水溶性のカプセル皮膜を溶解しない材料について鋭意検討した結果、健康食品の主成分、有効成分として一部に使われており、それ自体が健康食品としても有用な以下の成分が該当することを発見し、これらを内容液の親水性基剤として用いたソフトカプセル及び液体充填ハードカプセルを提案するに至った。
この新規の親水性基剤はポリデキストロース、キシロオリゴ糖、またはL−カルニチンの水溶液である。
本発明の基剤は、水溶性のカプセル皮膜を溶解させず、しかも、カプセル皮膜が溶解して放出されると、唾液、胃液、腸液あるいは入浴時の湯、芳香剤の水等と自由に混合、溶解する。しかも、食用にもなる。従って、この基剤を内容液としてソフトカプセル及び液体充填ハードカプセルに製剤化すれば、健康食品、化粧品、入浴剤、医薬品、芳香剤等として用いることができる。
以下、本発明のカプセル剤について詳細に説明する。
(カプセル内容液)
基剤は、水溶性のポリデキストロース、キシロオリゴ糖、またはL−カルニチンを水で溶解させたものである。これらは単独で使用しても、併用してもよい。
これらは、特に共通の構造的特徴は無いが、膨大な候補を試験に供した上で見出したものである。
ポリデキストロースは、水溶性の食物繊維の一種であり、とうもろこし由来でブドウ糖、ソルビトール、クエン酸を高圧下で重合してつくられた、水溶性の人工繊維である。
水溶性の食物繊維には、他にもあり、例えば、ジャガイモのデンプンを処理して得られる難消化性デキストリン、寒天が挙げられるが、カプセルへの製剤化や分散性の面から、ポリデキストロースが実用に耐え得ると確認されている。
キシロオリゴ糖は、単糖がグリコシル結合で複数個結合した短い糖鎖であるオリゴ糖の一種であり、コーンコブ、綿実殻等から得られるホモ多糖キシラン(ヘミセルロース)を原料とし、キシロースがβ-1,4結合で数個結合した水溶性の高分子である。食物繊維を特別な酵素で分解することによりつくられる。
オリゴ糖は、他にもあり、例えば、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖が挙げられるが、カプセルへの製剤化や分散性の面から、キシロオリゴ糖が実用に耐え得ると確認されている。
L−カルニチンは、必須アミノ酸であるL−リジンの炭素骨格をもとに、トリメチル化剤として機能するもう一つの必須アミノ酸(L−メチオニン)を原料として主に動物界でつくられる水溶性の分子である。このL−カルニチンが実用に耐え得ると確認されている。なお、本発明では、アセチルL−カルニチン等の誘導体も含まれる。
上記した3種のポリデキストロース、キシロオリゴ糖、L−カルニチンは、いずれも水で溶解して溶媒乃至分散媒にすることが想定されている。但し、水のみに限定されるわけではなく、例えば薬剤などの目的成分の溶解を促すために少量のエタノールを加えることも考えられる。
基剤に含ませる目的成分は、油性物質でも、水溶性物質でも、難溶性物質でもよい。またはこれらは、併用してもよい。
目的成分の用途に関しては、所謂健康食品や入浴剤だけでなく、医薬品や医薬部外品も含まれる。具体的には、油性物質としてはビタミンA、ビタミンD、コエンザイムQ10、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられ、水溶性物質としてはビタミンB群、ビタミンC、コラーゲン等や、生薬、動植物、発酵物等を水又は含水アルコール等で抽出した水性エキス等が挙げられ、難溶性物質としてはセサミン、ジンセノサイド等が挙げられる。
目的成分が粉末状の難溶性物質である場合には、基剤への分散を助けるために、分散剤を配合してもよい。分散剤の例としては、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の乳化剤や、グァーガム、キサンタンガム等の増粘多糖類が挙げられる。
更に、防腐剤、着色剤、酸化チタン等の添加成分を加えることもできる。
但し、上記の薬剤は、いずれも、親水性基剤としての特性を損なわない範囲で加えられるべきものであり、合わせても精々10質量%程度に収めるのが好ましい。
内容液を作製するに際して、水の適正量は、基剤の種類によっても変わるし、目的成分の性質、すなわち水溶性か油溶性か難溶性かによっても変わるし、目的成分の配合量によっても変わるが、最終的にはカプセルに製剤化することから、内容液の粘度が指標となっており、粘度は10〜50,000cpsに収めることが好ましい。なお、粘度は回転粘度計(BROOKFIELD製VISCOMETER)による測定結果により規定したものである。
(カプセル皮膜)
カプセル皮膜の素材はカプセルに成形でき、且つ水溶性であれば特に限定されず、動物系のゼラチンを基剤とし、グリセリン等の可塑剤を含むものが代表的であるが、これに限定されず、植物系のプルラン、寒天、カラギーナン、デンプン、デンプン分解物、アルギン酸やHPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ジェランガム等や、これらの酸化・アルカリ化した増粘多糖類も使用できる。
ゼラチン系では、ゼラチンがアミノ基を有しているため内容液側に配合する成分の種類によっては不溶化するため、それを阻止するために分子量の小さいポリペプチドのような水溶性高分子物質を含ませる場合もあるが、その場合でも本発明では内容液側の基剤を上記したもので構成することで、皮膜の変形や溶解は阻止される。
(製造方法)
カプセル剤は、常法により製造できる。例えば、ハードカプセル剤の場合には成型した空カプセルに内容液を充填して封止することで製造でき、ソフトカプセル剤の場合には金型が回転式のロータリーダイを利用して、二枚の皮膜シートの間にその内容液をそのまま充填しながら立体成型することで製造できる。
このポリデキストロース、キシロオリゴ糖、L−カルニチンを基剤とし、代表的な健康食品成分であるビタミンC、ウコン粉末、コエンザイムQ10、水性エキスである黒酢エキス、梅エキスをそれぞれ目的成分として配合したものを内容液としたソフトカプセル剤と、対照として基剤に従来技術の代表的油液を用いたソフトカプセル剤を製造した。そして、それらの安定性および人工腸液への溶解性(体内吸収パラメーター)を比較した。
評価方法は、各検体をガラス瓶で包装し、40℃、室温、冷蔵、冷凍の各保管条件(30日間)で保存し、外観の安定性を比較した。
各検体の体内吸収パラメーターとして、人工腸液内での溶解・拡散性(完全に拡散するまでの時間)を比較した。
本試験の処方および評価結果を以下の表1〜5に示す。
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表1〜3の結果から、本発明品はカプセル内容液として、水と自由に混合、溶解する基剤でありながら、水溶性カプセル皮膜は溶解せずにカプセル化が可能となり、保管期間中、良好な外観を保ち、人工腸液との溶解性、分散性も優れており、体内吸収が高いことが確認された。
表4〜5の結果から、水性エキスである黒酢エキス、梅エキスを従来技術の代表的案油液を用いたソフトカプセル剤と比較し、高配合することができ尚且つカプセル化の安定性も確認がとれ、体内吸収が高いことも確認された。
ソフトカプセル剤は内容液が液体であり、一般的な錠剤等の固形剤より体内吸収、AUC(血中濃度−時間曲線下面積)が高いと言われており、水溶性のカプセル皮膜は水に溶解しても内容液が水に溶解しないという問題があったが、本発明の新規の親水性基剤を用いることにより、その有用性、利便性を高めることができることが確認された。

Claims (3)

  1. カプセル内容液の親水性基剤としてポリデキストロース、またはキシロオリゴ糖の水溶液を用い、ソフトカプセル剤または液体充填ハードカプセルとして製剤化したことを特徴とするカプセル剤。
  2. 請求項1に記載したカプセル剤において、目的成分として油溶性成分及び/または難溶性成分を親水性基剤に含ませたことを特徴とするカプセル剤。
  3. 請求項1または2に記載したカプセル剤において、体内吸収を向上させたことを特徴とするカプセル剤。
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