JP6192599B2 - ロボット制御装置および制御方法 - Google Patents

ロボット制御装置および制御方法 Download PDF

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本発明は、力センサを有するロボットを制御するロボット制御装置およびロボット制御装置によってロボットを制御する制御方法に関する。
従来、産業用のロボットが使用される環境において、エンドエフェクタ(以降、手先ともいう)にかかる微少な力の検出が必要となる力覚動作を行うために、ロボットの手先に力センサが具備されることがある。力覚動作とは、例えば嵌め合い作業、位相合わせ作業、またはコンプライアンス制御を含む。力覚動作においては、ロボット制御装置は、力センサからの信号に基づいてロボットの動作を調整する。
特開平7−223190号公報 特開2013−43232号公報
ここで、力センサが常時、信号を出力する場合、ロボットの動作によって加速度または遠心力の影響により力センサの信号が過大となることで、誤ってエラーと判定されてしまう場合がある。これに対し、例えば特許文献1は、ロボットの動作毎に力センサの信号の予測値を逐次演算し、演算された予測値に基づいてエラー判定のためのしきい値を演算する技術を開示している。また、例えば特許文献2は、力センサにかかる外力のしきい値を動作毎に記憶しておき、記憶されているしきい値を力センサにかかる外力が超えたときにエラーと判定する技術を開示している。
一方、ロボット制御装置をできるだけ多機能にするために、個々の機能を実現するための計算負荷をできるだけ低減したいという要望がある。上記特許文献1、2の技術のように、しきい値の取得およびそのしきい値を用いたエラー判定を常に実行することは、ロボット制御装置にとって計算負荷が大きい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、力センサに関する計算負荷を低減したロボット制御装置および制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、手先に力センサが配設される、複数の関節を備えるロボットを制御するロボット制御装置であって、ユーザプログラムを予め記憶する記憶部と、前記ユーザプログラムに基づいて前記ロボットの関節毎の角度指令値を生成する軌道生成部と、前記関節毎の角度指令値に各関節の角度が追従するように前記複数の関節を駆動するサーボ制御部と、前記サーボ制御部によって使用される前記関節毎の角度指令値を補正する補正量を前記力センサの検出値に基づいて演算する第1の力覚動作を実行する力覚制御部と、前記ユーザプログラムに基づいて前記力覚制御部に第1の力覚動作を実行させたり停止させたりする切り替え部と、を備え、前記力覚制御部は、前記切り替え部の指示によって前記第1の力覚動作を停止した場合、前記力センサの検出値と予め設定された値とが一致するか否かを判定し、双方の値が一致しないとき、エラー処理を実行し、双方の値が一致するとき、前記エラー処理を実行しない、ことを特徴とする。
本発明によれば、力センサの検出値をロボットの制御にフィードバックする力覚動作と力センサの検出値をロボットの制御にフィードバックしない通常動作とをユーザプログラムから切り替えることが可能であるので、力センサに関する計算負荷を低減することが可能となる。
図1は、実施の形態1のロボット制御装置を示す図である。 図2は、力覚動作の一例を説明するための図である。 図3は、力覚動作の一例を説明するための図である。 図4は、力覚動作の一例を説明するための図である。 図5は、力覚動作の一例を説明するための図である。 図6は、力覚動作の一例を説明するための図である。 図7は、ロボット制御装置のハードウェア構成例を示す図である。 図8は、ロボット制御装置の実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。 図9は、ロボット制御装置の実施の形態2の動作を説明するフローチャートである。 図10は、手先がピンを解放した後のロボットの動作の例を示す図である。 図11は、手先がピンを解放した後のロボットの動作の例を示す図である。
以下に、本発明にかかる実施の形態のロボット制御装置および制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のロボット制御装置を示す図である。ロボット制御装置1は、ロボット2に接続されている。ロボット2の先端には、手先4が力センサ3を介して配設されている。手先4は、例えばワークを把持する機構を有する。力センサ3としては、例えば6軸力センサが採用される。力センサ3は、手先4に作用する力を検出することができる。
また、ロボット2は、複数の関節を備えており、各関節は夫々可動軸(図示せず)によって駆動される。また、各関節には、関節角度を検出する角度センサが夫々配設されている。ロボット制御装置1は、ロボット2に対し、各可動軸を駆動する駆動電流を供給する。また、ロボット制御装置1は、各角度センサが出力する角度センサ信号、および、力センサ3が出力する力センサ信号をロボット2から取得する。角度センサ信号は、関節角度の検出値を示し、力センサ信号は、力の検出値を示す。
ロボット制御装置1は、プログラム記憶部12と、プログラム実行部13と、軌道生成部14と、外部入出力部15と、センサ入力部16と、力覚制御部17と、サーボ制御部18とを備えている。
プログラム記憶部12は、ロボットプログラム11を予め記憶する。ロボットプログラム11は、作業に必要な手順が記述されたユーザプログラムである。特に、ロボットプログラム11は、ロボット2の軌道を離散データで指令する記述を含んでいる。軌道を指令する各離散データ(以降、移動指令)は、例えば、手先4の位置を示すデータと姿勢を示すデータとを含む。また、ロボットプログラム11は、例えば生産ラインにおいてロボット2と他の機械(以降、外部機器)とを同期させながら動かす場合において、外部機器に対して同期のためのデータを送信する指令または外部機器から同期のためのデータの受信を待機する指令が記述されてもよい。
また、ロボットプログラム11は、力覚動作として移動指令を実行するか通常動作として移動指令を実行するかを指令することが可能に構成されている。力覚動作および通常動作の指令の形態は、特に限定されない。例えば、力覚動作および通常動作のうちのいずれの動作モードを指定する指令が定義されてもよい。また、力覚動作の開始(実行)の指令および力覚動作の終了(停止)の指令が定義され、力覚動作が開始する前および力覚動作が終了した後は、通常動作であると認識されるようにしてもよい。
なお、力覚動作とは、ここでは、力センサ信号をフィードバックしながらロボット2を制御する動作をいう。具体的には、力覚動作は、関節角度の指令値である角度指令値を力センサ信号に基づいて補正しながらロボット2を制御する動作である。例えば、嵌め合い作業、位相合わせ作業、およびコンプライアンス制御は、力覚動作によって実現する。例えば、ロボットプログラム11は、力覚動作において、手先4に把持したワークを対象物に押しつける場合には、ワークをどのくらいの力で押しつけるかが指定可能である。また、例えば、ロボットプログラム11は、力覚動作において、手先4に把持したワークにかかる力のしきい値が指定可能である。通常動作とは、力センサ信号に基づく補正をしない角度指令値を用いてロボット2を制御する動作をいう。
センサ入力部16は、逐次変化する力センサ信号を力センサ3から逐次取得する。また、センサ入力部16は、関節毎の逐次変化する角度センサ信号をロボット2から逐次取得する。
プログラム実行部13は、ロボットプログラム11をプログラム記憶部12から読み出し、解釈する。そして、プログラム実行部13は、ロボットプログラム11に記述されている手順にしたがって、各移動指令を軌道生成部14に逐次供給する。例えば、プログラム実行部13は、実行中の移動指令を認識しており、その移動指令の実行が完了したとき、次の移動指令を軌道生成部14に供給する。また、プログラム実行部13は、ロボットプログラム11に記述されている手順にしたがって、力覚制御部17に力覚動作の開始を指令したり、通常動作の開始を指令したりする。即ち、プログラム実行部13は、ロボットプログラム11に基づいて力覚制御部17に力覚動作を実行させたり停止させたりする切り替え部として機能することができる。
また、プログラム実行部13は、外部機器とのデータの送受信を、外部入出力部15を介して実行することができる。
軌道生成部14は、手先4がプログラム実行部13から供給される移動指令が示す位置に至るまでの軌道を補間によって演算し、演算した軌道に沿って手先4が移動するように演算周期毎の角度指令値を生成する。角度指令値が生成される時間的および空間的な間隔は、各位置指令間の間隔よりも小さい。なお、軌道生成部14は、角度指令値を関節(すなわち可動軸)毎に生成する。以降、角度指令値と表記した場合には、関節毎の角度指令値を指すものとする。軌道生成部14は、演算周期毎に生成した角度指令値を、逐次、サーボ制御部18に供給する。
力覚制御部17は、力覚動作の実行時においては、センサ入力部16から力センサ信号を取得し、軌道生成部14から角度指令値を取得し、力センサ信号に基づいて角度指令値の補正量を演算する。そして、力覚制御部17は、演算した補正量を軌道生成部14に供給する。力覚制御部17は、力センサ信号および角度指令値の取得と、角度指令値の補正量の演算および供給とを、演算周期毎に実行する。軌道生成部14は、力覚動作の実行時においては、力覚制御部17から供給された補正量を用いて角度指令値を補正し、補正後の角度指令値をサーボ制御部18に供給する。即ち、力覚制御部17は、サーボ制御部18が使用する関節毎の角度指令値を補正する補正量を力センサ3の検出値に基づいて演算することができる。
また、力覚制御部17は、通常動作の実行時においては、力センサ信号の取得、角度指令値の取得、および補正量の演算を実行しない。軌道生成部14は、通常動作の実行時においては、演算した角度指令値を補正することなくサーボ制御部18に供給する。
また、力覚制御部17は、力覚動作から通常動作に移行する時、力センサ信号に基づいてエラー判定を行う。力覚制御部17は、エラーが発生したと判定した場合には、エラー処理を実行する。ここでは、力覚制御部17は、エラー処理として、サーボ制御部18に停止指令を供給する。
サーボ制御部18は、例えばサーボアンプである。サーボ制御部18は、センサ入力部16から角度センサ信号を取得し、各関節の角度センサ信号が示す関節角度が軌道生成部14から供給される角度指令値に追従するように関節毎の駆動電流を生成し、出力する。サーボ制御部18は、力覚制御部17から停止指令を受け取ったとき、駆動電流の出力を停止する。
外部入出力部15は、外部機器からの入力を受け付けたり、外部機器にデータを出力したりする。
図2〜図6は、力覚動作の一例を説明するための図である。ここでは、嵌め合い作業を説明する。図2に示すように、手先4は、爪5を用いてワークとしてのピン6を把持している。この例における嵌め合い作業によれば、ピン6は、穴7に嵌め込まれる。穴7は、嵌め合い作業が行いやすいように、穴7の入り口がテーパ状に加工されている。
ピン6が穴7に向けて移動せしめられても穴7の入り口の位置とピン6の位置とが一致しなかったりロボット2がピン6を押し込む方向が穴7の挿入方向と異なったりする場合、例えば図3に示すようにピン6が穴7の入り口のテーパ部に衝突する。衝突時には、ピン6はテーパ部からの反力(矢印31)をうける。力覚動作においては、この反力は、力センサ3によって検出される。力センサ3は、多軸の力センサである場合には、反力は、その大きさだけでなく方向まで判明する。なお、図3においては、ピン6を移動する方向と穴7においてピン6を受け入れ可能な方向とがずれている。
ピン6がテーパ部に衝突後、ピン6がテーパ部からうける反力の大きさおよび方向に基づいて、反力の大きさおよび方向に基づいて手先4の位置および方向を修正する制御が行われる。例えば、図4に示す矢印32,33のように位置および方向が修正される。この制御によって、図5に示すようにピン6が嵌め込み完了位置まで移動せしめられる。その後、図6に示すように、手先4がピン6を解放する。ピン6を解放するとは、手先4がピン6の把持をやめることである。
このように、力センサ3の検出値に基づいて関節毎の角度指令値の補正が行われることにより、嵌め合い作業が実現される。
図7は、ロボット制御装置1のハードウェア構成例を示す図である。ロボット制御装置1は、コンピュータとしてのハードウェア構成を備えている。具体的には、ロボット制御装置1は、演算装置21、メインメモリ22、不揮発性メモリ23、I/Oインタフェース24、バス25、およびサーボ制御部18を備えている。バス25は、演算装置21、メインメモリ22、不揮発性メモリ23、I/Oインタフェース24、およびサーボ制御部18を相互に接続する。
演算装置21は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。メインメモリ22は、不揮発性メモリ23よりも高速なアクセスが可能なメモリである。メインメモリ22は、例えばRAM(Random Access Memory)によって構成される。
不揮発性メモリ23は、各種データの保存領域として用いられるメモリである。不揮発性メモリ23は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスク、着脱可能なメモリデバイス、またはこれらの組み合わせによって構成される。I/Oインタフェース24は、ロボット2から角度センサ信号および力センサ信号を取得したり、外部機器とロボット制御装置1との間を接続したりするためのインタフェース装置である。
また、不揮発性メモリ23は、ファームウェアプログラム26を予め記憶する記録媒体に該当する。ファームウェアプログラム26は、ロボットプログラム11を実行するための環境を提供するシステムプログラムであり、実施の形態1の制御方法を実現するためのコンピュータプログラムである。また、不揮発性メモリ23は、ファームウェアプログラム26のほかに、ロボットプログラム11を予め記憶する。
演算装置21は、ファームウェアプログラム26を不揮発性メモリ23からメインメモリ22にロードする。そして、演算装置21は、メインメモリ22にロードされたファームウェアプログラム26に基づいて、プログラム実行部13、軌道生成部14、外部入出力部15、センサ入力部16、および力覚制御部17として機能する。プログラム記憶部12は、メインメモリ22、不揮発性メモリ23、または両者の組み合わせによって実現する。
図8は、ロボット制御装置1の実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。ここでは、ロボットプログラム11には、力覚動作と通常動作とをこの順番で実行する手順が記述されているものとする。
まず、力覚制御部17は、力センサ3の初期化を実行し、初期化時の力センサ信号の値を力センサ信号の初期値として記憶する(S1)。手先4がワークを把持していない場合であっても、手先4の重さによって力センサ3はゼロ値以外の力を検出する。さらに、このときに検出する値は、手先4の姿勢によっても異なる。S1においては、手先4がワークを把持しておらず、かつ、手先4が基準の姿勢をとっているときに、力覚制御部17はセンサ入力部16を介して力センサ信号を取得する。
S1の処理に続いて、ロボット制御装置1は、ロボットプログラム11によって指令された動作を開始する(S2)。ここでは、最初に力覚動作が実行されることとしているので、ロボット制御装置1は、まず、力覚動作を実行する(S3)。
S3の処理は、プログラム実行部13から力覚制御部17に対して力覚動作の開始が指令されて開始される。S3の処理は、具体的には次のとおりである。すなわち、S3の処理においては、軌道生成部14は、移動指令に基づいて角度指令値の演算を実行する。力覚制御部17は、力センサ信号の取得と角度指令値の取得とを実行し、取得した角度指令値の補正量を、取得した力センサ信号に基づいて演算する。演算された補正量は、軌道生成部14によって取得され、軌道生成部14は、演算した角度指令値を取得した補正量を用いて補正する。そして、軌道生成部14は、補正後の角度指令値をサーボ制御部18に供給する。力覚制御部17による補正量の演算と、軌道生成部14による角度指令値の演算、補正、および供給とは、演算周期毎に実行される。
プログラム実行部13から力覚制御部17に対して力覚動作の停止が指令されると(S4)、力覚制御部17は、力センサ信号の値がS1の処理において記憶した初期値と一致するか否かを判定する(S5)。S5の処理は、手先4が基準の姿勢に移動せしめられてから実行されてもよい。力センサ信号の値が初期値と一致しない場合(S5、No)、力覚制御部17は、エラー処理を実行する(S6)。ここでは、力覚制御部17は、エラー処理として、サーボ制御部18に停止指令を供給する。サーボ制御部18は、停止指令をうけとったとき、駆動電流の出力を停止する。これにより、例えばユーザがロボットプログラム11を作成したとき、誤って力覚動作の後にワークの解放の指令を記載しなかった場合、手先4がワークを把持したまま次のロボット2の動作が実行されることが防止される。
一方、力センサ信号の値が初期値と一致する場合(S5、Yes)、ロボット制御装置1は、通常動作を実行する(S7)。S7の処理においては、力覚制御部17は、力センサ信号の取得、角度指令値の取得および補正量の演算を終了する。そして、軌道生成部14は、演算した角度指令値を補正することなくサーボ制御部18に供給する。
S7の処理の後、ロボット制御装置1は動作を終了する。
このように、実施の形態1によれば、ロボット制御装置1は、ロボットプログラム11に基づいてロボット2の関節毎の角度指令値を生成する軌道生成部14と、関節毎の角度指令値に各関節の角度が追従するように複数の関節を駆動するサーボ制御部18と、サーボ制御部18によって使用される関節毎の角度指令値を補正する補正量を力センサ3の検出値に基づいて演算する第1の力覚制御を実行する力覚制御部17と、ロボットプログラム11に基づいて力覚制御部17に力覚動作を実行させたり停止させたりする切り替え部としてのプログラム実行部13と、を備える。これにより、ロボット制御装置1は力センサ信号をロボット2の制御にフィードバックする力覚動作と力センサ信号をロボット2の制御にフィードバックしない通常動作とを切り替えることが可能であるので、力センサ信号を常にフィードバックする場合に比べて力センサ3に関する計算負荷を低減することが可能となる。
また、力覚制御部17は、力覚動作を停止した後、力センサ信号の値とS1の処理により予め設定された初期値とが一致するか否かを判定し、双方の値が一致しないとき、エラー処理を実行し、双方の値が一致するとき、エラー処理を実行しない。これにより、例えば手先4がワークを把持したまま次の動作が開始されるようなエラーが検出されるので、ロボット2の破損の可能性を低減することが可能となる。
実施の形態2.
図9は、ロボット制御装置1の実施の形態2の動作を説明するフローチャートである。実施の形態2においては、S11〜S13の夫々において、S1〜S3と同様の処理が実行される。
プログラム実行部13から力覚制御部17に対して力覚動作の停止が指令されると(S14)、力覚制御部17は、力センサ信号の値が許容範囲を逸脱したか否かを判定する(S15)。力センサ信号の値が許容範囲を逸脱していない場合(S15、No)、力覚制御部17は、停止が指令されてから予め設定された判定期間が経過したか否かを判定する(S16)。なお、許容範囲は、力センサ3を破損しないための数値範囲であって、予め設定される。許容範囲は、絶対値のしきい値によって定義されてもよい。許容範囲は、ロボットプログラム11から設定されてもよい。許容範囲の境界値は、力センサ3が破損する限界の値から所定の値だけオフセットされたものであってもよい。設定期間が経過していない場合(S16、No)、力覚制御部17は、S15の処理を再び実行する。
力センサ信号の値が許容範囲から逸脱した場合(S15、Yes)、ロボット制御装置1は、力回避動作を実行する(S17)。力回避動作とは、サーボ制御部18に供給される角度指令値を、力センサ信号の値が許容範囲内となるように補正する動作である。例えば、S13の力覚動作と同様に、力回避動作においても、補正量は力覚制御部17において演算され、角度指令値の補正は軌道生成部14において実行される。S17の処理の後、力覚制御部17は、S16の処理を実行する。
設定期間が経過した場合(S16、Yes)、S5〜S7の処理と夫々同じ処理がS18〜S20において実行され、動作が終了する。
図10および図11は、手先4がピン6を解放した後のロボット2の動作の例を示す図である。手先4がピン6を解放した後、通常は、図10に示すように、手先4がピン6を把持できない位置まで離脱され、その後、手先4が次の動作の開始位置まで移動せしめられる。ここで、ロボットプログラム11の記述ミスなどにより手先4の離脱が行われないで手先4が次の動作の開始位置まで移動せしめられる場合、図11に示すように、手先4がピン6と衝突する。そして、そのまま移動が実行されると、力センサ3が破損する。ロボットプログラム11から指令された力覚動作(S13)が終了した後に、サーボ制御部18に供給される角度指令値を力センサ信号の値が許容範囲内となるように補正する第2の力覚動作が自動で実行されることにより、例え手先4がピン6と衝突したとしても、衝突位置において手先4が停止せしめられることによって力センサ3の破損を防止することができる。
このように、実施の形態2によれば、力覚制御部17は、ロボットプログラム11から力覚動作の終了が指令された後の予め設定された期間だけ、力センサ信号の値が力センサ3を破損から保護するための予め設定された数値範囲を逸脱しないように角度指令値の補正量を演算するので、ロボットプログラム11の記述ミスにより力センサ3が破損することを防止することが可能となる。
以上のように、本発明にかかるロボット制御装置および制御方法は、力センサを備えたロボットを制御するロボット制御装置および制御方法に適用して好適である。
1 ロボット制御装置、2 ロボット、3 力センサ、4 手先、5 爪、6 ピン、7 穴、11 ロボットプログラム、12 プログラム記憶部、13 プログラム実行部、14 軌道生成部、15 外部入出力部、16 センサ入力部、17 力覚制御部、18 サーボ制御部、21 演算装置、22 メインメモリ、23 不揮発性メモリ、24 I/Oインタフェース、25 バス、26 ファームウェアプログラム、31,32,33 矢印。

Claims (4)

  1. 手先に力センサが配設される、複数の関節を備えるロボットを制御するロボット制御装置であって、
    ユーザプログラムを予め記憶する記憶部と、
    前記ユーザプログラムに基づいて前記ロボットの関節毎の角度指令値を生成する軌道生成部と、
    前記関節毎の角度指令値に各関節の角度が追従するように前記複数の関節を駆動するサーボ制御部と、
    前記サーボ制御部によって使用される前記関節毎の角度指令値を補正する補正量を前記力センサの検出値に基づいて演算する第1の力覚動作を実行する力覚制御部と、
    前記ユーザプログラムに基づいて前記力覚制御部に第1の力覚動作を実行させたり停止させたりする切り替え部と、
    を備え
    前記力覚制御部は、前記切り替え部の指示によって前記第1の力覚動作を停止した場合、前記力センサの検出値と予め設定された値とが一致するか否かを判定し、双方の値が一致しないとき、エラー処理を実行し、双方の値が一致するとき、前記エラー処理を実行しない、
    とを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記力覚制御部は、前記切り替え部の指示によって前記第1の力覚動作を停止した後の予め設定された期間だけ、前記力センサの検出値が前記力センサを保護するための予め設定された数値範囲を逸脱しないように前記関節毎の角度指令値の補正量を演算する、第2の力覚動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 手先に力センサが配設される複数の関節を備えるロボットの、ロボット制御装置による制御方法であって、
    ユーザプログラムに基づいて前記ロボットの関節毎の角度指令値を生成する第1ステップと、
    前記関節毎の角度指令値に各関節の角度が追従するように前記複数の関節を駆動する第2ステップと、
    を備え、
    前記第1ステップは、
    前記第2ステップにて使用される前記関節毎の角度指令値を前記力センサの検出値に基づいて補正する第3ステップと、
    前記ユーザプログラムに基づいて前記第3ステップの処理を開始したり停止したりする第4ステップと、
    前記第4ステップによって前記第3ステップの処理を停止した場合、前記力センサの検出値と予め設定された値とが一致するか否かを判定し、双方の値が一致しないとき、エラー処理を実行し、双方の値が一致するとき、前記エラー処理を実行しない、第5ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  4. 前記第1ステップは、前記第4ステップによって前記第3ステップの処理を停止した後の予め設定された期間だけ、前記力センサの検出値が前記力センサを保護するための予め設定された数値範囲を逸脱しないように前記関節毎の角度指令値を補正する第6ステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の制御方法。
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