JP6191834B2 - 素材移送装置におけるチャック機構 - Google Patents

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本発明は、パンチと共に圧造ステーションを構成するダイに対して素材を搬出入する圧造成形機に用いられる素材移送装置におけるチャック機構に関するものである。
従来、この種の素材移送装置におけるチャック機構としては、例えば実開平5−28535号公報に開示されているように、左右一対のチャック取付軸と、これら取付軸に取り付けられ、各取付軸の回動により開閉される左右一対のチャック爪と、上記両取付軸を昇降動作により回転させ、チャック爪を開閉させて素材の挟持及び解除を行わせる昇降軸とを備えたチャック本体を、機台側固定部材に移動可能に支持された可動フレームに支持する一方、上記固定部材と可動フレームとの間に移動可能に配設された中間フレームの上に、一端が昇降ロッドの上部に連携部材を介して連係され、他端が固定部材側に延びるロッカーアームを揺動可能に設けると共に、機台上にパンチの駆動系に連動され、かつパンチの進退動作に同期して回転されるカム軸が配設され、このカム軸にチャック爪を開閉させるための開閉用カムが固設されると共に、開閉用カムにより揺動されるカムアームが設けられ、カムアームの先端部がロッカーアームの他端部に連係され、開閉カムの回転に基づいてカムアームを揺動させることによりロッカーアームを揺動させ、これに伴う昇降ロッドの昇降動作により各取付軸を回転させ、チャック爪部材を開閉させて素材の把持および解除を行わせるように構成したものが知られている。
実開平5−28535号公報
ところで、圧造成形しようとする製品のなかには、例えば図3に示すように、前端が大径の薄肉鍔部X1で、中間部が薄肉鍔部X1に対し比較的軸方向に長さを有する小径の中間筒状部X2で、後端がさらに小径の短寸筒状部X3となる特殊な径の異なる段付製品がある。そして、このような特殊な形状の段付製品、つまり図2に示す段付成形品については、上述した従来の素材移送装置におけるチャック機構では、その正しい姿勢での掴持及び移送が困難となっていた。なお、仮に掴持し得たとしても、次段のダイへ移送した後パンチの圧造加工動作だけで次段のダイ内に短寸筒状部X3のみを正確に挿入して穴抜き加工を行うといった精度の高い動作はきわめて困難となるものであった。
そこで、本発明は、径の異なる複数の段付成形品の両端二箇所を二種類のチャックにて掴持するようにして、段付成形品を正確な姿勢で確実に掴持でき、かつその正確な姿勢を維持したまま次段のダイへ移送及び挿入ができる素材移送装置におけるチャック機構の提供を課題とする。
本願の請求項1記載の発明は、パンチと共に圧造ステーションを構成するダイに対して径の異なる複数の段付成形品を搬出入する圧造成形機に用いられる素材移送装置におけるチャック機構であって、機台側固定部材に対し移動可能に支持された可動フレームに取り付けられるチャック本体と、チャック本体に設けられ、かつ相対向させた一対の圧入チャック爪間にそのチャック爪間よりも直径が大きい段付成形品の先端最大径外周部をばねに抗して圧入することにより掴持させる圧入式チャック部と、チャック本体に設けられ、かつ互いに開閉自在とされた一対の開閉チャック爪により段付成形品の後端最小径外周部を任意のタイミングで掴持及び解除する開閉式チャック部とを備え、段付成形品の先端及び後端二箇所を上記二種類のチャック部にて掴持するように構成する一方、圧入式チャック部の圧入チャック爪と開閉式チャック部の開閉チャック爪とは共にダイの軸芯周りに配置され、圧入チャック爪はその爪部分の前後長さが段付成形品の軸方向長さとほぼ同寸に形成されると共に、ダイ前面近くからパンチ側へ延びるように設けられ、かつ該爪部分の後端中間部分に切欠凹所が形成されており、開閉チャック 爪はその爪部分の前後幅が段付成形品の後端最小径外周部の長さよりも短く形成されると共に、ダイの前面に位置するように設けられ、かつ開閉チャック爪の先端部が上記切欠凹所を介して圧入チャック部内に干渉することなく出入り可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記した構成により、たとえば図2に示すような径の異なる複数の段付成形品の先端最大径外周部を圧入式チャック部の圧入チャック爪により圧入掴持させると共に、段付成形品の後端最小径外周部を開閉式チャック部の開閉チャック爪で開閉掴持させられる。これにより、段付成形品が径の異なる特殊形状であってもその両端2箇所で傾斜が生じたりすることなく正確な姿勢を保った状態で掴持することができる。
また、圧入チャック爪はその爪部分の前後長さが段付成形品の軸方向長さとほぼ同寸に形成されると共に、ダイ前面近くからパンチ側へ延びるように設けられ、かつ該爪部分の後端中間部分に切欠凹所が形成されている一方、開閉チャック爪はその爪部分の前後幅が段付成形品の後端最小径外周部の長さよりも短く形成されると共に、ダイの前面に位置するように設けられ、かつ開閉チャック爪の先端部が上記切欠凹所を介して圧入チャック爪部内に干渉することなく出入り可能に構成されているので、次段のダイへ移動させてそのダイ内に挿入する際、開閉チャック爪により段付成形品の後端最小径外周部を次段のダイの成形孔に正確に位置合わせすることができると同時に、パンチの圧造加工動作による挿入時にはその挿入開始タイミングで開閉チャック爪のみを開放して後端最小径外周部の掴持を解除できる。その結果、開閉チャック爪がダイに当たって干渉したりすることなく、残った圧入チャック爪による圧入掴持の状態を維持しながら次段のダイ内部に正確に挿入できる。
本発明の素材移送装置におけるチャック機構を備えた圧造成形装置の一部省略正面図である。 段付成形品の一部切欠正面図である。 最終成形品の一部切欠正面図である。 本発明となる第3チャック機構の正面図である。 同チャック機構の一部省略側面図である。 同チャック機構の一部省略縦断面図である。 同チャック機構の開閉チャック部の閉状態の正面図である。 同チャック機構の開閉チャック部の開状態の正面図である。 同チャック機構による素材移送完了時の縦断平面図である。 同チャック機構による素材掴持前の縦断平面図である。 同チャック機構による素材掴持途中の縦断平面図である。 同チャック機構による素材掴持完了時の縦断平面図である。 同チャック機構による後段への素材移送途中の縦断平面図である。 チャック機構による素材移送完了と孔抜き時の縦断平面図である。
以下本発明に係る素材移送装置におけるチャック機構を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る素材移送装置におけるチャック機構を備えた多段式圧造成形機を示し、圧造成形機1は、機台2にダイブロック3を有し、ダイブロック3には粗から精に至る複数個(図では3個)のダイ4a〜4cが一定間隔おいて並列して配設され、ダイ4aとダイ4bには素材押出し用のノックアウトピン(ダイ4a内のノックアウトピンについては図示せず)5bがそれぞれ内蔵されている。そして、ダイブロック3の前方には、図示されていないが、ダイブロック3に向って往復進退するラム(図示せず)が備えられラムの前面には、上記したダイ4a〜4cと同数のパンチ(ダイ4a内のパンチについては図示せず)6b,6cが各ダイと対をなしてそれぞれ対向するように配設されている。
一方、機台2の上方には、素材移送装置10が設けられている。この装置10は、機台2の上部に設けられた水平ガイド部材(図示せず)に可動フレーム(支持部材)11が左右方向、即ちダイ4a〜4cの並設方向に移動可能に支持されていると共に、可動フレーム11の図面上、右側の端部には駆動ロッド12が連結され、この駆動ロッド12が図示しないラムのダイ側への進退動に同期して左右方向に進退駆動されることにより、可動フレーム11が左右に往復動されるようになっている。
可動フレーム11の前面には、3つのチャック機構20,30,40が取り付けられ、可動フレーム11の左右方向の往復動により、最も左側、即ち上段側に位置する第1チャック機構20がアプセットステーションと第1成形ステーションとの間で、中間に位置する第2チャック機構30が第1成形ステーションと第2成形ステーションとの間で、最も右側、即ち最下段側に位置する第3チャック機構40が第2成形ステーションと第3成形ステーションとの間でそれぞれ往復移動し、上段側で受け取った素材Aを下段側に位置する次工程の成形ステーションにおけるダイ4a〜4cにそれぞれ供給するようになっている。
まず、素材移送装置10の第1チャック機構20と第2チャック機構30は、いずれも既存の圧入式チャック機構のものであって、図1に示すように可動フレーム11に取り付けられたチャック本体21,31と、これら各チャック本体21,31に中間部が揺動自在に支持されて下端部が開閉する左右一対の圧入チャック爪22,22及び32,32と、各圧入チャック爪22,22及び32,32を常時閉方向に付勢するばね23,23及び33,33とで構成されている。これら第1チャック機構20と第2チャック機構30は、可動フレーム11の左方向への移動によりアプセットステーションと第1成形ステーションの前面に位置した状態のもとで、第1の圧入チャック爪22,22間に素材Aが、また第2の圧入チャック爪32,32間にノックアウトピンにより押し出された中間成形品Bがそれぞれ圧入掴持される。その後、可動フレーム11の右方向への移動により素材Aと中間成形品Bは第1成形ステーションと第2成形ステーションの前面位置に移送させられ、この位置で各ステーションのパンチ6a,6bとダイ4a,4bにより成形するようになっている。第2成形ステーションでは、そのダイ4bとパンチ6bで成形された図2に示すような段付成形品C、即ち、前端が大径の薄肉鍔部C1で、中間部が薄肉鍔部C1に対し比較的軸方向に長さを有する小径の中間筒状部C2で、後端がさらに小径の短寸筒状部C3となっている有底で径の異なる複数の段付成形品Cが形成される。
次に、本発明である素材移送装置10の第3チャック機構40について説明する。
第3チャック機構40は、上記第2成形ステーションで成形した有底で径の異なる複数の段付成形品Cを、その薄肉鍔部C1と短寸筒状部C3との前後両端2箇所で傾いたりすることなく正確な姿勢のまま掴持する構成を備えている。そして、その2箇所での掴持状態のまま段付成形品Cを最終段の成形ステーションのダイ4cの前面に移送すると共に、最終段の成形ステーションにおいては、薄肉鍔部C1の掴持は維持したままで短寸筒状部C3の掴持のみを孔抜きパンチ6cによる孔抜き動作のタイミングで解放して、短寸筒状部C3のみをダイ4c内に挿入させると同時にその挿入状態で段付成形品Cの中心部に抜き成形を行うようになされている。これにより図3に示すような径の異なる薄肉鍔部X1、中間筒状部X2、短寸筒状部X3を有しかつ軸孔X4を備えた段付製品X(最終成形品)を成形するようになされている。
第3チャック機構40の具体的な構成としては、図4〜図6に示すように可動フレーム11に取り付けられたチャック本体41に、相対向させた一対の圧入チャック爪42,43間にチャック爪間よりも直径が大きい段付成形品Cの薄肉鍔部C1をばね44に抗して圧入することにより掴持させる圧入式チャック部40Aと、互いに開閉自在とされた一対の開閉チャック爪52,53により段付成形品Cの後端で最小径の短寸筒状部C3の外周部を任意のタイミングで掴持及び解除する開閉式チャック部50Aとを備えている。
圧入式チャック部40Aは、図4に示すようにチャック本体41の下部に、上端部が枢支ピン45,46周りに揺動自在に支持されて下端部側が開閉する左右一対の圧入チャック爪42,43と、これら圧入チャック爪42,43を常時閉方向に付勢するばね44とで構成されている。そしてばね44により閉状態に保たれた相対向する圧入チャック爪42,43の先端部間にノックアウトピン5cにより押し出された段付成形品Cの先端で最大径の薄肉鍔部X1における外周部をばね45に抗して圧入掴持させるようになっている。その場合、一対の圧入チャック爪42,43の上端部は、細幅でチャック本体41下部の幅方向中間位置に位置し、その中間位置において、枢支ピン45,46を抱き込むよう互いに突合せ状態に設けられると共に、押え板51により該押え板51とチャック本体41との間に挟まれた状態で揺動自在に保持されている。また、一対の圧入チャック爪42,43の先端部は、チャック本体41の下端よりも下方に延び、かつその先端部は、爪部分の前後長さが段付成形品Cの軸方向長さとほぼ同寸に形成されると共に、ダイ前面近くからパンチ側へ延びるようにチャック本体41の厚さ分だけ肉厚になるように後方へ膨出形成されていると共に、膨出先端部の後端側中間部分には、該膨出先端部の外側方から内部への開閉チャック爪52,53の出入りを許す切欠凹所42a,43aが形成されている。
開閉式チャック部50Aは、図7に示すように圧入チャック爪42,43のやや上方においてチャック本体41と押え板51とに回転可能に架設され、かつ先端が押え板47から前方に突出しその突出端に伝動ギヤ54,55が噛合い状態に備えられた左右一対の回動軸56,57と、これら各回動軸56,57のチャック本体41と押え板51間部分に一体的に固設され、かつ各回動軸56,57の回動により共に開閉される一対の開閉チャック爪52,53と、両回動軸56,57を同時に回転させ、開閉チャック爪52,53を開閉させて段付成形品Cの後端最小径の短寸筒状部C3の挟持及び解除を行わせる回動手段を備えている。
ここで、開閉チャック爪52,53は、その爪部分の前後幅が段付成形品の短寸筒状部C3の長さよりも短く形成されると共に、ダイ4cの直ぐ前面に位置するように設けられ、かつ開閉チャック爪52,53の先端部が上記切欠凹所42a,43aを介して圧入チャック部40A内に干渉することなく出入り可能に構成されている。その場合、開閉チャック爪52,53は、圧入チャック爪42,43と干渉することがないように、圧入チャック爪42,43の上方外側部から下方に延び、中間部で一旦後方へ向って折曲し、その後再び下方に延びる折れ曲り形状となっている。そして、これら開閉チャック爪52,53は回動軸回動軸56,57の回動により圧入チャック爪42,43の膨出後端部に形成された上記切欠凹部42a,43aによりその外側方から該チャック爪42,43内に出入りが自由に行えるように形成されている。
回動手段としては、一方の開閉チャック爪42,43の上端に外側方に突出する揺動レバー58が一体に連設されると共に、揺動レバー58には、チャック本体41に上下方向に移動自由に支持される移動ロッド59の下端部が連結されている。移動ロッド59の上端部には該ロッド59を上下動させる揺動体60がチャック本体41上部に揺動可能に設けられ、かつ移動ロッド59を押し下げるスプリング61により常時は揺動レバー58が下方に付勢され、開閉チャック爪56,57が閉状態に保たれている。
揺動体60の上端側には、揺動体60の上端部を押し下げるロッカーアーム62が設けられ、ロッカーアーム62は、例えばパンチ側の駆動系に連動連結されるカム軸(図示せず)に固設されたチャック開閉用のカムの回転により、パンチの進退動作に同期してカムアーム(図示せず)揺動させ、カムアームからロッカーアーム62、揺動体60、移動ロッド59、揺動レバー58を上下揺動させるように構成されている。
なお、回動手段としては、上記したようにパンチ側の駆動系を利用したカム回動手段を用いる他、例えばサーボモータやその他の適宜駆動手段を用いてもよいこと勿論である。
次に、以上のように構成される本発明の素材移送装置における第3チャック機構40の作用について説明する。
まず、図9に示すように、第2成形ステーションにおいては、そのダイ4bとパンチ6bとにより、前端が大径の薄肉鍔部C1で、中間部が薄肉鍔部C1に対し比較的軸方向に長さを有する小径の中間筒状部C2で、後端がさらに小径の短寸筒状部C3となっている有底の段付成形品Cが形成される。次に、パンチ6bがダイ4bから後退したタイミングで、第2ダイ4bの前面に第3チャック機構40が移動される。このとき、カム回動手段のカム及びロッカーアームによる揺動体60の押さえ込みが解除されていて、圧入式チャック部40Aの圧入チャック爪42,43及び開閉式チャック部50Aの開閉チャック爪52,53は共に閉状態のまま移動される。
そして、図10に示すようにノックアウトピン5bにより段付成形品Cをダイから押し出すタイミングで、カム回動手段のカム、カムレバー及びロッカーアーム62を介して揺動体60の上端部を押し下げ、移動ロッド59をスプリング61に抗して上方に移動させる。この移動ロッド59の上方移動で揺動レバー58を上方へ揺動させることにより両回動軸56,57を同時に回動させて、図10に示すように開閉チャック爪52,53を開いて圧入チャック爪42,43の内部から障害物とならない外側方に逃す。その開放状態のもとでノックアウトピン5bにより段付成形品Cをダイ外に押し出し、図11に示すように相対向する圧入チャック爪42,43間に段付成形品Cの先端最大径の薄肉鍔部C1をばね44に抗して圧入させ圧入チャック爪42,43で掴持させる。このとき、段付成形品Cの薄肉鍔部C1は、ダイ前面から押し出されるとダイ前面に位置する圧入チャック爪42,43の内周面に直ちに案内されてスムーズに圧入される。
そして、ノックアウトピン5bによる段付成形品Cの押し出しが終ったタイミングで、カム回動手段のロッカーアーム62による揺動体60の押さえ込みが解除され、移動ロッド59がスプリング61により下方に移動されて揺動レバー58を下方へ揺動させる。これより両回動軸56,57が同時に回動されて、図12に示すように開閉チャック爪52,53を閉じて圧入チャック爪42,43の内部に入り込ませ段付成形品Cの後端短寸筒状部C3を掴持させる。これにより、段付成形品Cが径の異なる特殊形状であってもその両端2箇所で傾斜が生じたりすることなく正確な姿勢を保った状態で掴持する。
次に、上記したように両端2箇所を掴持した状態で第3チャック機構40を図13に示すように最終段のダイ4c側へ移送し、最終段のダイ4cの成形孔に段付成形品Cの短寸筒状部C3を一致させて停止する。然る後、図14に示すように最終段の穴抜きパンチ6cによる穴抜き動作タイミングで、つまり穴抜きパンチ6cが段付成形品Cの底部に当接するタイミングで上記カム回動手段のロッカーアーム62を介して揺動体60の上端部を押し下げ、移動ロッド59をスプリング61に抗して上方に移動させる。移動ロッド59の揺動移動で揺動レバーを上方へ揺動させ両回動軸56,57を開方向に回動させる。これにより図14の左側図面に示すように開閉チャック爪52,53を開いて掴持解除すると共に圧入チャック爪42,43の内部から外側方に逃す。その開状態のもとで穴抜きパンチ6cによる穴抜き加工を行い、中心部に貫通孔X4をもった径の異なる段付製品Xを成形する。
その後は、穴抜きパンチ6cの後退に伴って穴抜きされた段付製品Xは、穴抜きパンチ6cと一緒にダイ4cから引き抜かれて後退し、ダイの前方に配設された抜出部材63により穴抜きパンチ6cから抜き出されて落下排出される。また、穴抜きパンチ6cの後退タイミングに合わせてカム回動手段のロッカーアーム62による揺動体60の押さえ込みが解除され、開閉チャック爪52,53は閉状態となり、圧入チャック爪42,43と共に開閉チャック爪52,53は閉状態のまま前段のダイ4b前面位置に移動して、最初の状態に戻される。そして、上記した一連の動作が繰り返し行われることになる。
以上の実施の形態では、本発明に係るチャック機構40を、第3番目のチャック機構に装備したものについて説明したけれども、何ら第3番目の位置のチャック機構に限定されるものではなく、例えば第1番目又は第2番目のチャック機構の位置、或いはその他の適宜チャック機構の位置に適用しても良いし、また、一個に限らず必要に応じて複数個チャック機構を設けるようにしてもよいこと勿論である。
1 圧造成形機
4a〜4c ダイ
6b パンチ
10 素材移送装置
11 可動フレーム
40 チャック機構
40A 圧入式チャック部
41 チャック本体
42,43 圧入チャック爪
42a,43a 切欠凹所
44 ばね
50A 開閉式チャック部
52,53 開閉チャック爪
C 段付成形品
C1 薄肉鍔部(先端最大径外周部)
C2 中間筒状部
C3 短寸筒状部(後端最小径外周部)
X 段付製品

Claims (1)

  1. パンチと共に圧造ステーションを構成するダイに対して径の異なる複数の段付成形品を搬出入する圧造成形機に用いられる素材移送装置におけるチャック機構であって、機台側固定部材に対し移動可能に支持された可動フレームに取り付けられるチャック本体と、チャック本体に設けられ、かつ相対向させた一対の圧入チャック爪間にそのチャック爪間よりも直径が大きい段付成形品の先端最大径外周部をばねに抗して圧入することにより掴持させる圧入式チャック部と、チャック本体に設けられ、かつ互いに開閉自在とされた一対の開閉チャック爪により段付成形品の後端最小径外周部を任意のタイミングで掴持及び解除する開閉式チャック部とを備え、段付成形品の先端及び後端二箇所を上記二種類のチャック部にて掴持するように構成する一方、圧入式チャック部の圧入チャック爪と開閉式チャック部の開閉チャック爪とは共にダイの軸芯周りに配置され、圧入チャック爪はその爪部分の前後長さが段付成形品の軸方向長さとほぼ同 寸に形成されると共に、ダイ前面近くからパンチ側へ延びるように設けられ、かつ該爪部分の後端中間部分に切欠凹所が形成されており、開閉チャック爪はその爪部分の前後幅が段付成形品の後端最小径外周部の長さよりも短く形成されると共に、ダイの前面に位置するように設けられ、かつ開閉チャック爪の先端部が上記切欠凹所を介して圧入チャック部内に干渉することなく出入り可能に構成されていることを特徴とする素材移送装置におけるチャック機構。
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