JP6191778B2 - 質量分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は質量分析装置に関し、さらに詳しくは、探針エレクトロスプレーイオン化法によるイオン源を備えた質量分析装置に関する。
近年、癌の診断などを目的として、生体組織に含まれる特定の物質(腫瘍マーカー)をリアルタイムで測定することができる質量分析装置の開発が盛んに進められている。
特許文献1、非特許文献1には、大気圧イオン化法の一つである探針エレクトロスプレーイオン化(PESI=Probe Electrospray Ionization)法によるイオン源を備えた質量分析装置を利用した癌診断支援装置が開示されている。
PESI法は比較的新しいイオン化法であり、PESIイオン源は、導電性の探針と、該探針の先端に試料を付着させるべく該探針又は試料の少なくとも一方を移動させる変位部と、探針の先端に試料が付着された状態で該探針に高電圧を印加する高電圧発生部と、を含む。測定時には、変位部により探針又は試料の少なくとも一方を移動させて、該探針の先端を試料に接触させ又は僅かに刺入させ、探針の先端表面に試料を付着させる。そのあと、変位部により探針を試料から離脱させ、高電圧発生部から探針に高電圧を印加する。すると、探針先端に付着している試料に強い電場が作用し、エレクトロスプレー現象が起こって試料分子が離脱しながらイオン化する。
一般に、エレクトロスプレー現象を利用したイオン化は他の手法、例えばレーザ光の照射によるイオン化法などに比べて、イオン化効率が高い。そのため、PESIイオン源では、微量な試料中の分子を効率良くイオン化することができる。また、例えば被検者から採取したごく微量の生体組織に対し溶解や分散化等を含めた何らの前処理を行うことなく、そのままの状態でイオン化を行うことができる。さらに、探針が刺入される試料上の位置を変えることによって、試料上の一次元的な又は二次元的な領域中の複数の部位に対するイオン化を順次実行することができる。それによって、一次元的な又は二次元的な領域の分布分析が可能である、といった利点がある。
ただし、上述したようなPESIイオン源では、一つの試料(又は一つの試料上の一箇所)を測定すると探針先端に試料が付着するため、コンタミネーションを避けるためには、1回の測定毎に探針を新しいものに取り替えるか、或いは探針先端を洗浄する必要がある。後者は構成が複雑になるうえに、洗浄によってもコンタミネーションが完全に避けられるとは限らない。そこで、通常、探針はディスポーザブルとされ、1回の測定毎に交換されるようになっている。
探針を容易に交換するために、従来のPESIイオン源では、探針(例えば先端径が数百nm程度である鍼灸用の金属針)は、その基部がホルダに形成された孔に差し込まれることで固定される構成となっている。こうしたホルダへの探針の着脱は、オペレータがピンセットなどを用いて行うが、探針は細く小さいため、ホルダの孔への差し込みが不十分で、測定中に探針がホルダから脱落してしまう場合がある。また、オペレータの不注意で、使用済みの探針をホルダから取り外したあとに新しい探針を装着するのを忘れたまま測定を開始してしまうような場合もある。
探針がホルダに適切に装着されていなかったりホルダから脱落してしまったりしていると、適切な測定結果を得ることができず、測定時間を浪費することになる。また、測定対象が、生体から採取された試料である場合、採取から時間が経過するに従い劣化や変性が生じるため、上記要因によって測定に不要な時間が掛かってしまうと、測定をやり直そうとしても試料自体が使いものにならなくなっているおそれもある。
特開2014−44110号公報
竹田 扇、ほか7名、「質量分析法と統計的学習機械を組み合わせた新規がん診断支援装置の開発」、島津評論 Vol.69、No.3・4、2013年3月
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、探針の装着不良や装着漏れを防止することができる質量分析装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明は、導電性の探針と、該探針を保持するホルダと、前記探針に高電圧を印加する高電圧発生部と、前記探針の先端に試料を付着させるべく該探針又は該試料の少なくとも一方を移動させる変位部と、を具備し、前記変位部により前記探針の先端に試料の一部を付着させ、該探針の先端を試料から離脱させた状態で該探針に高電圧を印加することにより、エレクトロスプレー現象を利用して試料中の成分を大気圧下でイオン化する質量分析装置において、
a)前記探針の先端に試料を付着させる前の該探針が該試料から離脱している状態で、該探針に高電圧を印加しないときの質量分析と、該探針に高電圧を印加したときの質量分析とをそれぞれ実行するように各部を制御する分析制御部と、
b)前記分析制御部よる制御の下で実行された、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と該探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果との差又は比に基づいて、前記ホルダへの前記探針の装着状況を判定する探針装着判定部と、
を備えることを特徴としている。
即ち、本発明に係る質量分析装置は、上記特許文献1、非特許文献1等に開示されたPESI法によるイオン源を具備する。なお、このイオン源は、探針の先端に溶媒をスプレーする噴霧部を補助的に備える構成とすることができる。
本発明に係る質量分析装置において、探針の先端に試料が付着していない状態で高電圧発生部により該探針に高電圧を印加すると、該探針の周囲の空気中の成分がイオン化される。そのため、分析制御部の制御の下で実行される、探針に高電圧を印加したときの質量分析では、空気中の成分由来のイオンの量を反映した信号が得られる。一方、探針に高電圧を印加しないとイオン化は行われないから、探針に高電圧を印加しないときの質量分析で得られた信号には、主として測定系のノイズのみが反映される。そのため、ホルダに探針が適切に装着されていて該探針に高電圧が印加され得る状態であれば、探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果である信号と探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果である信号とには大きな差が生じる。
これに対し、ホルダに探針が適切に装着されていなかったり探針がホルダから脱落したりしている状態では、探針に高電圧を印加するために高電圧発生部において高電圧を発生しても、空気中の成分のイオン化は実質的に行われない。そのため、探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果である信号と探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果である信号とには殆ど差が生じない。そこで、探針装着判定部は、探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果との差又は比を、例えば予め定められた閾値と比較することによって、探針がホルダに適切に装着されているか否かを判定する。
目的試料に対する質量分析の開始前に、探針がホルダに適切に装着されていないことが判明した場合には、できるだけ早くその旨を使用者(オペレータ)に報知し、探針の再装着を促す必要がある。そこで、本発明に係る質量分析装置において好ましくは、前記探針装着判定部により前記ホルダへの前記探針の装着が適切でないと判定されたときに、オペレータに対し警告報知を行う報知部をさらに備える構成とするとよい。
報知部は例えば、表示画面上にエラーメッセージを表示したり警告音を発したりするものとすればよい。この構成によれば、探針の装着が適切でなかったり探針がホルダから脱落してしまったりした場合に、オペレータは速やかにその状況を把握して、分析の実行を中止し、探針を装着し直す等の適切な対応を採ることができる。それによって、無駄な測定時間を浪費することを回避することができるとともに、生体試料の劣化や変性が生じることも回避することができる。
また、探針が適切に装着されているか否かの判定に利用される上記閾値は、探針が適切に装着されている状態における、探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果とに基づいて予め決めておくようにすればよい。質量分析結果には装置の個体差が或る程度存在するから、探針が適切に装着された状態での実測に基づいて閾値を求めて記憶しておく機能は、装置毎に備えられていることが望ましい。
即ち、本発明に係る質量分析装置において好ましくは、
前記探針が前記ホルダに適切に装着された状態で、前記分析制御部よる制御の下で実行された、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と該探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果との差又は比に基づいて、装着状況判定用の閾値を算出して保存する閾値取得部をさらに備え、
前記探針装着判定部は、前記分析制御部よる制御の下で実行された、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と該探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果との差又は比を、前記閾値取得部により保存されている前記閾値と比較することによって、前記ホルダへの前記探針の装着状況を判定する構成とすることができる。
上記閾値取得部による閾値の保存は頻繁に行う必要はなく、通常、装置の据付時や修理などのメンテナンス時に行えば十分である。そこで、例えば装置の保守管理担当者や装置メーカのサービス担当者などが、通常の分析時とは異なる操作手順で以て上記閾値取得部による閾値の保存処理を実行可能であるようにしておけばよい。
また本発明に係る質量分析装置では、前記質量分析の結果として、所定の質量電荷比範囲に亘る全イオン電流信号を用いるとよい。これにより、探針先端に試料を付着させない状態で高電圧を印加したときに主として生成されるイオンの質量電荷比が分からない場合でも、ホルダへの探針の装着状況を的確に判定することが可能である。
また本発明に係る質量分析装置の一実施態様として、
前記分析制御部は、目的試料に対する質量分析の実行に先立って、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析と該探針に高電圧を印加したときの質量分析とをそれぞれ実行するように各部を制御し、
その制御の下で前記探針装着判定部により前記ホルダへの前記探針の装着が適切であると判定されたならば、引き続いて目的試料に対する質量分析を実行する構成とするとよい。
即ち、この構成では、目的試料に対する質量分析を実行する直前に、ホルダへの探針の装着状況の判定を自動的に実行する。これにより、探針が適切に装着されていないという分析上不適切な状況を迅速にオペレータに知らせることができる。また、探針が適切に装着されていないにも拘わらず目的試料に対する質量分析を実行してしまうことを確実に防止することができる。
本発明に係る質量分析装置によれば、オペレータが目視で行う確認では把握することが困難である探針の不適切な装着があった場合や、新しい探針の装着忘れがあった場合でも、これを自動的に検知して例えば使用者に報知したり目的試料に対する分析の実行を停止したりすることができる。それによって、探針が適切に装着されていない状況で測定を実行してしまい、測定時間が無駄になることや、時間経過に伴い試料が劣化することで試料自体が無駄になることを回避することができる。また、本発明に係る質量分析装置によれば、探針の装着の適否が電気的に判定されるので、オペレータによる探針装着の確認作業の負担が軽減されるという利点もある。
本発明の一実施例によるPESIイオン源を用いた質量分析装置の概略構成図。 本実施例の質量分析装置における探針装着判定用閾値取得時のフローチャート。 本実施例の質量分析装置における探針装着判定時のフローチャート。 本実施例の質量分析装置において、探針が適切に装着されている状態及び探針が装着されていない状態で得られるトータルイオンクロマトグラムの実測例を示す図。
本発明に係る質量分析装置の一実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は本実施例によるPESIイオン源を用いた質量分析装置の概略構成図である。
本実施例の質量分析装置は、大気圧の下で試料中の成分のイオン化を行うイオン化室1と高真空度の下でイオンの質量分離及び検出を行う分析室4との間に、段階的に真空度が高められた複数(この例では二つ)の中間真空室2、3を備えた差動排気系の構成となっている。なお、図1では記載を省略しているが、一般に、第1中間真空室2内はロータリーポンプにより真空排気され、第2中間真空室3及び分析室4内はロータリーポンプに加えターボ分子ポンプにより真空排気される。
略大気圧に維持されるイオン化室1内には、試料9を保持する試料ステージ8が配置され、試料ステージ8上の空間にはホルダ5に保持された金属性の探針6が配置されている。ホルダ5には保持孔が穿設され、該保持孔に探針6の基部を挿入して押し込むことで、該探針6はホルダ5に保持される。ホルダ5に保持される探針6は、モータや減速機構或いはアクチュエータなどを含むZ方向駆動部11により、図中のZ軸方向に移動可能となっている。後述するように探針6の交換作業などを円滑に行えるようにするために、ホルダ5はX軸方向、Y軸方向の少なくとも一方にもマニュアルで移動可能となっている。また、高電圧発生部12から探針6には、最大で数kV程度の高電圧を印加できるようになっている。一方、試料ステージ8は、モータや減速機構などを含むX−Y方向駆動部10により、図中のX軸方向及びY軸方向に移動可能となっている。それによって、探針6が降下したときに、該探針6の先端が接触する試料9表面上の位置がX−Y平面内で任意に移動可能となっている。
る。
なお、この実施例では設けられていないが、特許文献1等に記載されているように、イオン化を補助するために、探針6の先端付近に向けて、水、アルコール類、アセトニトリルなど所定の溶媒を微細液滴として噴出するノズルを設けるようにしてもよい。
イオン化室1内と第1中間真空室2内とは細径の脱溶媒管13を通して連通しており、脱溶媒管13の両端開口の圧力差によって、イオン化室1内のガスは脱溶媒管13を通して第1中間真空室2内へと引き込まれる。第1中間真空室2内には、イオン光軸Cに沿って配列された複数枚の円板状の電極板を一つの仮想的ロッド電極とし、イオン光軸Cの周りに四つの仮想的ロッド電極を配置したQアレイと呼ばれる第1イオンガイド14が設置されている。第1中間真空室2内と第2中間真空室3内とはスキマー15の頂部に形成された小径のオリフィスを通して連通している。第2中間真空室3内には、イオン光軸Cの周りに8本のロッド電極を配置したオクタポール型の第2イオンガイド16が設置されている。最後段の分析室4内には、イオン光軸Cの周りに4本のロッド電極を配置した四重極マスフィルタ17と、到達したイオンの数(量)に応じた信号を出力するイオン検出器18とが配置されている。第1イオンガイド14、第2イオンガイド16、四重極マスフィルタ17、さらには信号線の記載を省略しているものの、脱溶媒管13やイオン検出器18などの各部には、電圧発生部19よりそれぞれ所定の電圧が印加される。
分析制御部30は試料9から採取された一部の試料に対する質量分析を実行するために、X-Y方向駆動部10、Z方向駆動部11、高電圧発生部12、電圧発生部19などをそれぞれ制御する。分析制御部30は特徴的な機能ブロックとして、探針装着判定制御部31を含む。また、イオン検出器18による検出信号はデータ処理部20に入力され、ここでデジタルデータに変換されたあとに所定のデータ処理が実行される。データ処理部20は、TIC(全イオン電流)データ収集部21、探針装着判定用閾値算出部22、閾値メモリ23、探針装着判定部24、を特徴的な機能ブロックとして含む。中央制御部40には入力部41や表示部42が接続されており、これらを通したユーザインターフェースを担うとともに、分析制御部30よりも上位のシステム制御を担う。
なお、一般に、分析制御部30、中央制御部40、データ処理部20は、パーソナルコンピュータをハードウエア資源とし、パーソナルコンピュータに予めインストールされた専用の制御・処理ソフトウエアをコンピュータ上で動作させることで、それぞれの機能を実現させるようにすることができる。
まず、本実施例の質量分析装置において、目的試料に対するマススペクトルデータを取得する際の質量分析動作について説明する。ここで分析対象とする試料9は例えば、被検者から採取された癌であることが疑われる生体組織の一部などである。
図1に示すように、探針6がイオン化位置(探針6から生成されたイオンが脱溶媒管13に良好に吸い込まれるX−Y上の位置)に設定され、試料9が試料ステージ8上に載置された状態で、分析制御部30の制御の下にZ方向駆動部11は探針6を、その先端が試料9に僅かに刺入される位置(図1中の点線6’の位置)まで降下させ、次いで探針6を所定位置(図1中の実線の位置)まで上昇させる。これにより、探針6の先端には試料9の一部が付着する。説明の都合上、試料ステージ8上の試料を符号9、探針6に付着した試料を符号7で記す。X-Y方向駆動部10により試料ステージ8を適宜移動させることで、試料9上で探針6により試料7として捕捉される部位を任意に変更することができる。
そのあと、高電圧発生部12は探針6に所定の高電圧を印加する。なお、探針6に印加される高電圧の極性は、生成したいイオンの極性に依存する。探針6の先端に高電圧が印加されると、探針6先端に捕捉されている試料7中に大きな電場が作用し、クーロン斥力等により試料7中の成分は片寄った電荷を有しながら脱離する(つまりはエレクトロスプレーされる)。その過程で、試料7中の成分はイオン化される。これにより発生したイオンは、上述したように圧力差によって生じているガスの流れに乗って脱溶媒管13中に吸い込まれ、第1中間真空室2内に送られる。
第1中間真空室2に送り込まれた試料7由来のイオンは第1イオンガイド14により形成される高周波電場で収束されつつ輸送され、スキマー15頂部のオリフィスを経て第2中間真空室3へ送られる。さらに、イオンは第2イオンガイド16により形成される高周波電場で収束されつつ分析室4へと送られる。四重極マスフィルタ17には電圧発生部19から直流電圧に高周波電圧を重畳した電圧が印加され、その電圧に応じた質量電荷比m/zを有するイオンのみが四重極マスフィルタ17の長軸方向の空間を通り抜け、それ以外の質量電荷比のイオンは途中で発散する。電圧発生部19から四重極マスフィルタ17に印加される電圧は所定の範囲で走査され、その走査に伴い四重極マスフィルタ17を通過し得るイオンの質量電荷比は所定範囲で走査される。したがって、1回の電圧走査の間にイオン検出器18に到達するイオンの強度を時間経過に伴って測定することで、所定の質量電荷比範囲のイオン強度情報、つまりはマススペクトル情報を得ることができる。
本実施例の質量分析装置では、探針6はディスポーザブルとされ、1回の測定毎に交換される。その際に、探針6がホルダ5に適切に装着されれば問題ないが、ホルダ5の保持孔への差し込みが不十分であると、探針6に高電圧が印加されなかったり、途中で探針6が抜け落ちたりする場合がある。また、オペレータが使用済みの探針6を取り外したあとに新しい探針6を装着し忘れることもある。
そこで、以下のような手順で、探針6がホルダ5に適切に装着されているか否かの判定が自動的に行われるようになっている。図2、図3を参照して、その処理について説明する。図2は探針装着判定用閾値取得時のフローチャート、図3は探針装着判定時のフローチャートである。
本実施例の質量分析装置において、探針装着判定を行う場合には、予めその判定に使用される閾値を求めて閾値メモリ23に格納しておく必要がある。そのために、目的試料の測定に先立つ適宜の時点で、探針6が適切にホルダ5に装着されている状態で探針装着判定用閾値取得処理が実施される。通常、この処理は頻繁に行う必要はなく、装置据付け時や装置の定期点検時などに行えばよい。また、この処理の際には、試料ステージ8上に試料9は載置されない。
探針装着判定用閾値取得処理の開始時に、探針6がイオン化位置にない場合には、オペレータはマニュアル操作で探針6をイオン化位置まで移動させる(ステップS1)。
そのあと、探針装着判定制御部31の制御の下に、高電圧発生部12が通常のイオン化時における高電圧の発生を実施しない状態で、質量分析データの収集が開始される(ステップS2)。探針6に電圧は印加されないので、イオン化室1内でイオン化は行われず、脱溶媒管13以降の分析部にイオンは供されない。その状態で、四重極マスフィルタ17は所定の質量電荷比範囲を繰り返し走査するように制御され、データ処理部20においてTICデータ収集部21はその質量電荷比範囲に亘るTIC信号を時間経過に伴い順次取得する。そして、質量分析データの収集開始時点から所定の時間Toffが経過する(ステップS3でYesとなる)まで、その状態が保たれる。なお、この所定の時間Toffの期間中には実質的なイオン化は行われないので、ここでは、このときの状態を非イオン化状態という。
データ収集開始時点から所定時間Toffが経過すると、高電圧発生部12は探針6への高電圧の印加を開始する(ステップS4)。このとき、探針6の先端に試料7は付着していないが、探針6の先端に集中する電場の作用によって該先端の周囲にある空気中の成分がイオン化され、このイオンが脱溶媒管13以降の分析部に供される。したがって、高電圧印加が開始されたあとに得られるTIC信号には、空気中の成分由来のイオンの量が反映される。そして、高電圧の印加開始時点から所定の時間Tonが経過する(ステップS5でYesとなる)まで、その状態が保たれる。なお、この所定の時間Tonの期間中にはイオン化が行われるので、ここでは、このときの状態をイオン化状態という。
高電圧印加開始時点から所定時間Tonが経過すると、探針6への電圧印加を停止するとともに質量分析データの収集も停止する(ステップS6)。
一例として、ステップS2〜S6において取得されたTIC信号の時間的な変化を示す全イオン電流クロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)を図4(a)に示す。ここでは、Toff、Tonはそれぞれ6秒、探針6に印加する電圧は2.76kVに設定した。なお、ここでの電圧値は、通常の装置のオートチューニング機能で設定された電圧値を元にして調整されたものであり、探針6が適切に装着されている状態で十分なイオン量が得られる値である。図4(a)から、非イオン化状態からイオン化状態に移行すると、信号強度(TIC値)が顕著に変化することが分かる。
次いで、探針装着判定用閾値算出部22は、非イオン化状態とイオン化状態とのそれぞれにおいて得られたTIC値の差を計算する。このTIC値の差は、非イオン化状態の特定の時点におけるTIC値をN(Noise)、イオン化状態の特定の時点におけるTIC値をS(Signal)としたときに|S−N|で表すことができる。例えば、Nはデータ収集開始時点からToff/2が経過した時点(図4(a)中のP1)におけるTIC値、Sはデータ収集開始時点からToff+(Ton/2)が経過した時点(図4(a)中のP2)におけるTIC値とすればよい。図4(a)の例では、N=6.5×106、S=25.0×106であるから、TIC値差|S−N|は約18.5×106となる。
ただし、SやNの定義はこれに限るものでなく、例えば非イオン化状態(Toff期間中)におけるTIC値の最大値をN、イオン化状態(Ton期間中)におけるTIC値の最大値をSとしてもよい。また、非イオン化状態及びイオン化状態それぞれにおける所定期間中のTIC値の平均値などをN、Sとしてもよい。
上記のように算出された|S−N|は探針6がホルダ5に適切に装着されているという理想的な状態におけるTIC値差である。そこで、この値に基づいて、適当なマージンを見込んで閾値を決定する(ステップS7)。例えば、算出された|S−N|の50%の値などを閾値と定めればよい。そして、こうして求めた閾値を閾値メモリ23に記憶する(ステップS8)。
次に、目的試料に対する測定実行前に実施される探針装着判定処理を図3により説明する。例えば、試料ステージ8上に測定対象である試料9が載置され、オペレータが入力部41において測定の開始を指示すると、分析制御部30において探針装着判定制御部31は実際の測定に先立って探針装着判定処理のための制御を実行する。
図3におけるステップS11〜S16は上述した図2におけるステップS1〜S6と実質的に同じであるので説明を省略する。このときには、試料ステージ8上に試料9が載置されているものの、探針6の先端は試料9に接触せず、探針6の先端に試料7は付着していない状態である。
ステップS12〜S16により、ステップS1〜S6と同様に、TIC信号の時間的な変化を示す全イオン電流クロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)が得られる。次いで、探針装着判定部24は、非イオン化状態とイオン化状態とのそれぞれにおいて得られたTIC値の差を計算する。このTIC値差の算出方法は閾値を求めた際と同じであり、|S−N|が求まる(ステップS17)。ホルダ5に探針6が適切に装着されていれば、上記閾値の決定時と同様に、つまりは図4(a)に示したような、非イオン化状態とイオン化状態とでTIC値に大きな差が生じる全イオン電流クロマトグラムが得られる筈である。これに対し、ホルダ5に探針6が適切に装着されていないと、Ton期間中にも探針6の先端周囲の空気中成分のイオン化は行われないため、実質的には非イオン化状態と同じである。したがって、全イオン電流クロマトグラムにおいて、Toff期間中のTIC値とTon期間中のTIC値とには有意な差は生じない。
一例として、ホルダ5に探針6が装着されていない状態でステップS12〜S16の処理を行うことで取得されたTIC信号の時間的な変化を示す全イオン電流クロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)を図4(b)に示す。Toff、Ton、及び、探針6に印加する電圧の値は、図4(a)と同じである。図4(b)から、非イオン化状態とイオン化状態とで、信号強度(TIC値)に有意な差がないことは明らかである。この図4(b)の例において|S−N|を計算すると、N=3.18×106、S=3.17×106であるから、|S−N|は約0.01×106となる。このことから、探針6が適切に装着されている状態で得られる|S−N|とは顕著な差があり、上述したように決定した閾値を基準として、探針6が適切に装着されているか否かを的確に判定可能であることが分かる。
そこで、探針装着判定部24は閾値メモリ23から閾値を読み出し(ステップS18)、ステップS17において算出したTIC値差の値を閾値と比較し、そのTIC値が閾値以上であるか否かを判定することで探針6がホルダ5に適切に装着されているか否かを判定する(ステップS19)。TIC値差が閾値以上であれば探針6がホルダ5に適切に装着されていると推定できるから、本判定処理を終了し、引き続き、試料ステージ8上に載置されている試料9に対する測定を実行する。
これに対し、ステップS19においてTIC値差が閾値未満であると判定された場合には、探針6がホルダ5に適切に装着されていない可能性が高い。そこで、探針装着判定部24は中央制御部40を介して、探針の装着不良を示すエラーメッセージを表示部42の表示画面上に出力する(ステップS20)。表示出力とともに、警告音を出すようにしてもよい。なお、エラーメッセージを表示した際には、試料9に対する測定の実行に進めないようにしてもよいし、或いは、エラーメッセージを表示したうえで測定を実行するようにしてもよい。いずれにしても、オペレータはエラーメッセージにより探針6が装着不良である可能性を認識できるから、測定を中断して目視で確認する等の適切な対応を速やかに採ることができる。
なお、上記実施例では、|S−N|を算出するために質量分析装置で採取した全質量電荷比範囲(実際には所定の広い質量電荷比範囲)のイオン量の合算値(TIC値)を用いていたが、装置の設置場所の影響などにより特定の比較的狭い質量電荷比範囲又は特定の質量電荷比のイオンが顕著に検出される場合には、質量電荷比範囲を限定したイオン量の時間変化であるEIC(Extracted Ion Chromatogram)を用いて|S−N|を算出してもよい。また、TIC値の差である|S−N|の代わりに、TIC値の比(S/N)を用いることもできる。
また、上記実施例は本発明の一例であり、本発明の趣旨の範囲で適宜変形、修正、追加を行っても本願特許請求の範囲に包含されることは明らかである。
1…イオン化室
2…第1中間真空室
3…第2中間真空室
4…分析室
5…ホルダ
6…探針
7、9…試料
8…試料ステージ
10…Y方向駆動部
11…Z方向駆動部
12…高電圧発生部
13…脱溶媒管
14…第1イオンガイド
15…スキマー
16…第2イオンガイド
17…四重極マスフィルタ
18…イオン検出器
19…電圧発生部
20…データ処理部
21…TICデータ収集部
22…探針装着判定用閾値算出部
23…閾値メモリ
24…探針装着判定部
30…分析制御部
31…探針装着判定制御部
40…中央制御部
41…入力部
42…表示部

Claims (5)

  1. 導電性の探針と、該探針を保持するホルダと、前記探針に高電圧を印加する高電圧発生部と、前記探針の先端に試料を付着させるべく該探針又は該試料の少なくとも一方を移動させる変位部と、を具備し、前記変位部により前記探針の先端に試料を付着させ、該探針の先端を試料から離脱させた状態で該探針に高電圧を印加することにより、エレクトロスプレー現象を利用して試料中の成分を大気圧下でイオン化する質量分析装置において、
    a)前記探針の先端に試料を付着させる前の該探針が該試料から離脱した状態で、該探針に高電圧を印加しないときの質量分析と、該探針に高電圧を印加したときの質量分析とをそれぞれ実行するように各部を制御する分析制御部と、
    b)前記分析制御部よる制御の下で実行された、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と、該探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果との差又は比に基づいて、前記ホルダへの前記探針の装着状況を判定する探針装着判定部と、
    を備えることを特徴とする質量分析装置。
  2. 請求項1に記載の質量分析装置であって、
    前記探針装着判定部により前記ホルダへの前記探針の装着が適切でないと判定されたときに、使用者に対し警告報知を行う報知部をさらに備えることを特徴とする質量分析装置。
  3. 請求項1又は2に記載の質量分析装置であって、
    前記探針が前記ホルダに適切に装着された状態で、前記分析制御部よる制御の下で実行された、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と、該探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果との差又は比に基づいて、装着状況判定用の閾値を算出し保存する閾値取得部をさらに備え、
    前記探針装着判定部は、前記分析制御部よる制御の下で実行された、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析の結果と、該探針に高電圧を印加したときの質量分析の結果との差又は比を、前記閾値取得部により保存されている前記閾値と比較することにより、前記ホルダへの前記探針の装着状況を判定することを特徴とする質量分析装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の質量分析装置であって、
    前記質量分析の結果は、所定の質量電荷比範囲に亘る全イオン電流(TIC)信号であることを特徴とする質量分析装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の質量分析装置であって、
    前記分析制御部は、目的試料に対する質量分析の実行に先立って、前記探針に高電圧を印加しないときの質量分析と該探針に高電圧を印加したときの質量分析とをそれぞれ実行するように各部を制御し、その制御の下で前記探針装着判定部により前記ホルダへの前記探針の装着が適切であると判定されたならば、目的試料に対する質量分析を実行することを特徴とする質量分析装置。
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