JP6191362B2 - 発電機出力推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統の配電線区間開閉器から得られる情報を基に配電線区間内に連系される発電機の出力を推定する発電機出力推定装置に関する。
分散型電源の電力系統への連系が増加しつつある。分散型電源は主として需要家内に設置されるため、電力会社が直接その出力を常時計測し把握することは難しい。そのような分散型電源が大量に連系した場合、配電線事故復旧時や系統切り替え時において、分散型電源の出力を考慮せずに事故復旧や系統切り替えを行うと、配電線過負荷による電圧低下や停電が発生することがあり、電力品質の悪化が懸念される。
そこで、電力会社の設備を用いて、分散型電源の出力を精度良く推定することができる技術が求められている。発電機の出力を直接測定することなく、電力系統の配電線区間開閉器から得られる情報を基に配電線区間内に連系される発電機の出力を推定するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
これは、下記(1)式で示される正相電流I1と逆相電流I2との関係を表した負荷特性回帰式を予め作成しておき、配電線区間の正相電流と逆相電流とから負荷特性回帰式を用いて発電機の出力を推定するものである。A、Bは係数であり、I1、I2、A、Bはすべて複素数である。負荷特性回帰式の傾きの係数A及び切片の係数Bは、所定期間の正相電流と逆相電流に基づいて最小二乗法によって計算され決定される。
I1=A・I2+B …(1)
この負荷特性回帰式は、送配電線の対象区間に、電圧、電流、力率の要素を含む電気量を測定し、分散型電源の発電機(以下、発電機という)が停止中の配電線区間の逆相/正相電流を計算し、逆相/正相電流の関係から作成された区間負荷の特性を表す複素数での1次回帰式である。
図9に、逆相/正相電流の関係から作成された区間負荷の特性を表す負荷特性回帰式Cの一例を示す。実測した配電線区間の正相電流I1aと逆相電流I2aとから負荷特性回帰式Cを用いて発電機の出力を推定するには、まず、発電機が運転中の配電線区間の逆相電流(実測値)I2aと負荷特性回帰式Cとに基づいて、発電機が停止中の配電線区間の正相電流I11を推定する。発電機が運転中の配電線区間の正相電流I1aと発電機が停止中の配電線区間の正相電流I11との差分ΔI1から、発電機の出力を推定する。
これにより、適切な負荷特性回帰式を用いることができれば、電力会社が自ら所有する設備(常時、正相電流や逆相電流を計測できる設備)を用いて、発電機の出力を精度良く推定できる。さらに、経年的・季節的な負荷変動に対して、係数A、Bを変更して適切な負荷特性回帰式に修正するようにしたものもある(特許文献2参照)
特開2010−213513 特開2012−196012
しかし、発電機の停止中の配電線区間の負荷特性を表す正相電流と逆相電流の負荷特性回帰式は、1日を通して不平衡率が一定であると仮定し、1日1本の回帰式を基本としている。従って、1日の中で電気の使われ方が大きく変わる場合は、係数A、Bを変更しても適切な負荷特性回帰式が得られず、1日1本の負荷特性回帰式では負荷分布を表現しきれず、誤差が大きくなることがある。
また、1日1本の負荷特性回帰式で推定を行った場合、非発電時に推定誤差が大きくなる傾向があり、定格発電時に推定発電量が定格発電量を超過する場合がある。図10は、1日1本の負荷特性回帰式で推定を行った場合の発電機出力電流の実測値曲線S1及び推定値曲線S2を示すグラフである。図10に示すように、非発電時T1に推定誤差が大きくなる傾向があり、定格発電時T2に推定発電量S21が定格発電量Prを超過する場合がある。
非発電時T1に推定誤差の原因は、負荷特性回帰式作成時の誤差や日ごとの負荷特性の違いが考えられる。発電有無の判断ができないために、非発電時T1に不要な推定をしている。また、定格発電量Prを超過するのは、回帰式作成時の誤差や日ごとの負荷特性の違いが原因と考えられる。
本発明の目的は、1日の中で電気の使われ方が大きく変わる場合であっても配電線区間の負荷特性を精度良く表現でき、非発電時や定格発電時の推定誤差をなくすことができる発電機出力推定装置を提供することである。
本発明の発電機出力推定装置は、配電線区間における発電機が停止中の負荷の不平衡率が一定と近似できる期間ごとに測定された正相電流を実部と虚部に分解し正相電流特性変化を把握することにより1日を区分し前記期間ごとに正相電流と逆相電流との関係を表した複数の負荷特性回帰式を作成する負荷特性回帰式演算部と、前記発電機の運転中における前記配電線区間の正相電流の実部または虚部に基づいて前記正相電流特性変化を判定しその判定結果により前記負荷特性回帰式演算部で作成された複数の負荷特性回帰式のいずれかの負荷特性回帰式を選択する負荷特性回帰式選択部と、前記配電線区間の正相電流と逆相電流及び前記負荷特性回帰式選択部で選択された負荷特性回帰式を用いて前記発電機の出力を推定演算する発電機出力推定演算部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、1日の中で電気の使われ方が大きく変わる場合であっても配電線区間の負荷特性を精度良く表現でき、非発電時や定格発電時の推定誤差をなくすことができる。
本発明の実施形態による発電機出力推定装置の構成図。 1日の中で電気の使われ方が大きく変わる負荷が接続された配電区間の正相電流の特性変化の一例を示すグラフ。 発電機の運転中における配電線区間の正相電流の実部及び虚部の一例を示すグラフ。 1日の中で電気の使われ方が大きく変わる負荷が接続された配電区間の有効電力Pと無効電力Qとの特性変化の一例を示すグラフ。 発電機の運転中における配電線区間の有効電力P及び無効電力Qの一例を示すグラフ。 発電機出力電流IGと配電線区間の逆相インピーダンスZG2との関係を示すグラフ。 発電機出力電流IGと配電線区間の第3次高調波電流f3との関係を示すグラフ。 本発明の実施形態による複数の負荷特性回帰式を用い非発電時や定格発電時の推定誤差を修正した場合の発電機出力電流の推定値曲線S3のグラフ。 逆相/正相電流の関係から作成された区間負荷の特性を表す負荷特性回帰式の一例のグラフ。 1日1本の負荷特性回帰式で推定を行った場合の発電機出力電流の実測値曲線S1及び推定値曲線S2を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態による発電機出力推定装置の構成図である。対象配電区間として、変圧器11からの電力が供給される2個のIT開閉器12a、12bに挟まれた配電線区間13について考える。IT開閉器12a、12bは、電圧、電流及び力率などの電気量などを測定する機能を有し、電気量の測定の際に時刻hをGPS等を用いて同期させる機能を有する開閉器である。
配電線区間13内には、需要家の負荷14と発電機15とが接続されている。図1では、負荷14は1個に集約して図示しているが、複数の需要家による1日の中で電気の使われ方が大きく変わる負荷である。また、発電機15は分散型電源を有した需要家の発電機である。
IT開閉器12a、12bで検出された電気量は、発電機出力推定装置16の入力部17により所定の周期でサンプリングされ、入力データ記憶部18に記憶される。入力データ記憶部18に記憶されるデータには、配電線区間13の正相電流及び逆相電流が含まれる。負荷特性回帰式演算部19は、入力記憶部18に記憶されたデータを入力し、配電線区間13における発電機15が停止中の負荷14の不平衡率が一定と近似できる期間ごとに1日を区分し、期間ごとに正相電流と逆相電流との関係を表した複数の負荷特性回帰式を作成する。発電機15が停止中の負荷14の不平衡率が一定と近似できる期間ごとの区分は、測定された正相電流I1を実部と虚部に分解し、正相電流特性変化を把握することにより行う。
図2は、1日の中で電気の使われ方が大きく変わる負荷が接続された配電区間の正相電流の特性変化の一例を示すグラフである。図中のI1は正相電流、I1rは正相電流実部、I1iは正相電流虚部である。図2から分かるように、時点taにおいて、正相電流実部I1rが急激に大きくなり、正相電流虚部I1iが急激に小さくなっている。また、時点tbにおいて、正相電流実部I1rが急激に小さくなり、正相電流虚部I1iが急激に大きくなっている。
このように、正相電流I1を実部と虚部とに分解することにより、正相電流I1の特性変化が明らかになり、顕著な特性変化が現れた。すなわち、時点ta〜時点tbの期間は、他の期間(時点0〜時点ta、時点tb〜時点23)と異なる特性変化をしている。そこで、本発明の実施形態では、1日を、時点ta〜時点tbの期間と、その他の期間(時点0〜時点ta、時点tb〜時点23)との2つの期間に区分する。
そして、負荷特性回帰式演算部19は、その期間の負荷パターンに基づき、その期間ごとの負荷パターンに適合した負荷特性回帰式を作成する。つまり、(1)式で示される正相電流I1と逆相電流I2との関係を表した負荷特性回帰式を予め作成する。本実施例の場合は、2つの期間に区分したので、各期間に対応した2つの負荷特性回帰式を作成することになる。例えば、時点ta〜時点tbの期間の負荷特性回帰式をC1とし、その他の期間(時点0〜時点ta、時点tb〜時点23)の負荷特性回帰式をC2とする。負荷特性回帰式演算部19で作成された負荷特性回帰式C1、C2は、負荷特性回帰式記憶部20に記憶される。
次に、負荷特性回帰式選択部21は、入力データ記憶部18から発電機15の運転中における配電線区間13の正相電流を入力し、正相電流を実部と虚部とに分解して、正相電流の実部または虚部に基づいて負荷特性回帰式記憶部20に記憶された複数の負荷特性回帰式C1、C2のいずれかの負荷特性回帰式を選択する。
図3は、発電機15の運転中における配電線区間13の正相電流の実部及び虚部の一例を示すグラフである。図3に示すように、時点ta1において、正相電流実部I1rが急激に大きくなり、正相電流虚部I1iが急激に小さくなっている。従って、時点ta1以前の時点0〜時点ta1の期間は、負荷特性回帰式C2を選択している状態である。この負荷特性回帰式C2を選択している状態から、負荷特性回帰式C1に選択を切り替える場合の切り替えの判定は、正相電流実部の変化分△I1r及び正相電流虚部の変化分△I1iの双方が閾値を超えたときか否かで判定する。そして、正相電流実部の変化分△I1r及び正相電流虚部の変化分△I1iの双方が閾値を超えたときは、負荷特性回帰式C1に選択を切り替える。
同様に、負荷特性回帰式C1を選択している状態から、負荷特性回帰式C2に選択を切り替える場合の切り替えの判定も、正相電流実部の変化分△I1r及び正相電流虚部の変化分△I1iの双方が閾値を超えたときか否かで判定する。つまり、正相電流実部の変化分△I1r及び正相電流虚部の変化分△I1iの双方が閾値を超えた時点tb1で、負荷特性回帰式C1から負荷特性回帰式C2に切り替えられることになる。
以上の説明では、正相電流実部の変化分△I1r及び正相電流虚部の変化分△I1iの双方が閾値を超えたときに、負荷特性回帰式C1、C2の切り替えを行うようにしたが、正相電流実部I1rと正相電流虚部I1iとのクロス点で切り替えるようにしてもよい。その場合は、図3において、負荷特性回帰式C2から負荷特性回帰式C1への切り替えは、時点t1aで同じであるが、負荷特性回帰式C1から負荷特性回帰式C2への切り替えは、時点t1bではなく時点20となる。
また、発電機15からは、ほぼ有効電力分のみ供給されるため、IT開閉器の正相電流虚部と実負荷の正相電流虚部とはほぼ一致する。従って、正相電流実部の変化分△I1r及び正相電流虚部の変化分△I1iの双方が閾値を超えたときに、負荷特性回帰式C1、C2の切り替えを行うようにしたが、正相電流虚部の変化分△I1iのみが閾値を超えたか否かで切り替えるようにしてもよい。
このように、負荷特性回帰式選択部21は、発電機15の運転中における配電線区間13の正相電流を入力し、負荷特性回帰式C1、C2のいずれかの負荷特性回帰式を選択するので、負荷特性の日ごとの違いに沿って負荷特性回帰式を選択できる。
発電機出力推定演算部22は、入力データ記憶部18から発電機15の運転中における配電線区間13の正相電流を入力し、その配電線区間13の正相電流と逆相電流、及び負荷特性回帰式選択部21で選択された負荷特性回帰式を用いて、発電機15の出力を推定演算する。この発電機出力推定演算は、前述したように、発電機15が運転中の配電線区間の逆相電流と負荷特性回帰式とに基づいて、発電機が停止中の配電線区間の正相電流を推定し、発電機15が運転中の配電線区間の正相電流と発電機15が停止中の配電線区間の正相電流との差分から、発電機15の出力を推定する。発電機出力推定演算部22で演算された発電機出力推定値は、演算結果記憶部23に記憶され、必要に応じて出力部24を介して外部に出力される。
以上の説明では、正相電流を実部と虚部に分解し正相電流特性変化を把握することにより複数の負荷特性回帰式を作成し、負荷特性回帰式の選択の切り替えは測定された正相電流の実部及び虚部に基づき行うようにしたが、配電線区間13の正相電流の実部と虚部とに代えて、配電線区間13の有効電力Pと無効電力Qとしてもよい。
図4は、1日の中で電気の使われ方が大きく変わる負荷14が接続された配電区間の有効電力Pと無効電力Qとの特性変化の一例を示すグラフである。図4から分かるように、時点taにおいて、有効電力Pが急激に大きくなり、無効電力Qが急激に小さくなっている。また、時点tbにおいて、有効電力Pが急激に小さくなり、無効電力Qが急激に大きくなっている。つまり、図2に示す正相電流の特性変化と同じような変化をしている。従って、負荷特性回帰式演算部19は、その期間の電力パターンに基づき、その期間ごとの電力パターンに適合した負荷特性回帰式を作成できる。
図5は発電機の運転中における配電線区間13の有効電力P及び無効電力Qの一例を示すグラフである。この場合も、図3に示す正相電流の実部及び虚部の特性変化と同様な変化をしているので、時点ta1、時点tb1で負荷特性回帰式を切り替えることができる。
このように、負荷特性回帰式演算部19は、正相電流の実部と虚部に代えて、配電線区間13における有効電力Pまたは無効電力Qに基づいて複数の負荷特性回帰式を作成し、負荷特性回帰式選択部21は、配電線区間における有効電力または無効電力に基づいて負荷特性回帰式演算部19で作成された複数の負荷特性回帰式のいずれかの負荷特性回帰式を選択する。
次に、非発電時に推定誤差が大きくなることの対策について説明する。図10に示すように、非発電時T1であっても、負荷特性回帰式を用いて発電機出力を推定演算すると、零ではなく有限値となる。そこで、発電機出力推定演算部22は非発電時の発電機出力の推定誤差を以下のように修正する。すなわち、発電機15が発電状態か否かを判断し、発電機15が非発電状態であると判断したときは発電機の出力を零とする。
発電機15が発電状態か否かの判断は、配電線区間13の逆相インピーダンスが閾値より大きいか否か、または配電線区間13の第3次高調波電流が閾値より大きいか否かで判断する。配電線区間13の逆相インピーダンスが閾値より大きいときは発電機15は非発電状態にあると判断する。また、配電線区間13の第3次高調波電流が閾値より大きいときは、発電機15は非発電状態にあると判断する。
図6は、発電機出力電流IGと配電線区間13の逆相インピーダンスZG2との関係を示すグラフである。図6に示すように、発電機15の発電時(時点8以降)は、配電線区間13の逆相インピーダンスZGが減少する。これは、配電線区間13の逆相インピーダンスZG2は、発電機15の逆相インピーダンスと負荷14の逆相インピーダンスとが並列接続された状態で示され、発電機15の逆相インピーダンスは、負荷14の逆相インピーダンスに比べて非常に小さいためである。すなわち、発電時には、負荷14の逆相インピーダンスに、非常に小さい発電機15の逆相インピーダンスが並列接続されることになり、その合成インピーダンス(配電線区間13の逆相インピーダンスZG2)が小さくなるためである。
図7は、発電機出力電流IGと配電線区間13の第3次高調波電流f3との関係を示すグラフである。図7に示すように、発電機15の発電時(時点8以降)は、配電線区間13の第3次高調波電流f3が減少する。これは、負荷14のインピーダンスに比較して発電機15の拘束インピーダンスが非常に小さいためである。すなわち、発電時には、第3次高調波電流が系統から発電機15方向へ流入し、発電機15に接続された図示省略の昇圧変圧器のΔ結線で環流するためである。
これにより、発電機出力推定演算部22は、逆相インピーダンスまたは第3次高調波電流が閾値より大きいときは、発電機は非発電状態にあると判断し、発電機15の出力を零とする。
次に、定格発電時の推定誤差、つまり定格発電時に推定発電量が定格発電量を超過することに対する対策を説明する。図10に示すように、定格発電時T2に推定発電量S21が定格発電量Prを超過する場合がある。そこで、発電機出力推定演算部22は定格発電時T2の発電機出力の推定誤差を以下のように修正する。
すなわち、発電機15の出力の演算結果から理論最大発電量超過分をカットする。発電機出力推定演算部22は、発電機15の出力の演算結果が発電機15の理論最大発電量を超過するときは、超過分をカットした発電機15の理論最大発電量を発電機15の出力とする。これにより、定格発電時T2の発電機出力の推定誤差を修正する。
図8は、本発明の実施形態による複数の負荷特性回帰式を用い非発電時や定格発電時の推定誤差を修正した場合の発電機出力電流の推定値曲線S3のグラフである。図8に示すように、非発電時や定格発電時の推定誤差を修正しているので、推定値曲線S3は、非発電時に発電機出力電流が有限値を示すことがなく、また、定格発電時に定格発電量を超過することがない。また、配電線区間の負荷特性に応じて負荷特性回帰式を切り替えて選択しているので、配電線区間の負荷特性を精度良く表現できている。推定値曲線S3と図10の発電機出力電流の実測値曲線S1とを比較すると、推定値曲線S3は実測値曲線S1に近いことがわかる。これにより、1日の中で電気の使われ方が大きく変わる場合であっても配電線区間の負荷特性を精度良く表現でき、非発電時や定格発電時の推定誤差をなくすことができる。
以上の説明では、IT開閉器12a、12bを用いた場合について説明したが、IT開閉器12a、12bでなくとも、通常の開閉器の両端に別途センサを設けて、このセンサで電気量を測定するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…変圧器、12…IT開閉器、13…配電区間、14…負荷、15…発電機、16…発電機出力推定装置、17…入力部、18…入力データ記憶部、19…負荷特性回帰式演算部、20…負荷特性回帰式記憶部、21…負荷特性回帰式選択部、22…発電機出力推定演算部、23…演算結果記憶部、24…出力部

Claims (4)

  1. 配電線区間における発電機が停止中の負荷の不平衡率が一定と近似できる期間ごとに測定された正相電流を実部と虚部に分解し正相電流特性変化を把握することにより1日を区分し前記期間ごとに正相電流と逆相電流との関係を表した複数の負荷特性回帰式を作成する負荷特性回帰式演算部と、
    前記発電機の運転中における前記配電線区間の正相電流の実部または虚部に基づいて前記正相電流特性変化を判定しその判定結果により前記負荷特性回帰式演算部で作成された複数の負荷特性回帰式のいずれかの負荷特性回帰式を選択する負荷特性回帰式選択部と、
    前記配電線区間の正相電流と逆相電流及び前記負荷特性回帰式選択部で選択された負荷特性回帰式を用いて前記発電機の出力を推定演算する発電機出力推定演算部とを備えたことを特徴とする発電機出力推定装置。
  2. 前記発電機出力推定演算部は、配電線区間の逆相インピーダンスまたは配電線区間の第3次高調波電流が閾値より大きいときは前記発電機は非発電状態にあると判断し、前記発電機の出力を零とすることを特徴とする請求項1に記載の発電機出力推定装置。
  3. 前記発電機出力推定演算部は、前記発電機の出力の演算結果が前記発電機の理論最大発電量を超過するときは、超過分をカットした前記発電機の理論最大発電量を前記発電機の出力とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発電機出力推定装置。
  4. 前記負荷特性回帰式演算部は、前記正相電流の実部と虚部に代えて、配電線区間における有効電力または無効電力に基づいて複数の負荷特性回帰式を作成し、前記負荷特性回帰式選択部は、配電線区間における有効電力または無効電力に基づいて前記負荷特性回帰式演算部で作成された複数の負荷特性回帰式のいずれかの負荷特性回帰式を選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発電機出力推定装置。
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