JP6190952B2 - 磁場による組織の刺激用の磁気刺激器 - Google Patents

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Description

本発明は、磁場による組織の刺激用の磁気刺激器に関する。
磁気刺激器を、組織の、特に生体組織の非侵襲的調査および非侵襲的刺激のために使用することができる。これに関連して、交番磁場は、コイルを通る電流の短時間の流れによって生成される。経頭蓋磁気刺激器(TMS)は、例えば、印加される交番磁場によって人間の脳を、刺激するために使用される。例えば脳の運動領域の刺激によって、筋肉組織内の運動誘発電位(MEP)を推定することができ、運動誘発電位の特性および運動誘発電位の変化は、調査中の脳の領域の興奮性について、結論が出されることを可能にする。TMSは、皮質可塑性の誘導および評価において、主に重要である。皮質可塑性は、変更された条件に適合するための脳の能力に関する。また、パルス磁場による繰り返し刺激を、種々の条件の処置中に、特に鬱病中に、使用することができる。皮質脊髄系を評価するために、経頭蓋磁気刺激器は、通常は、その高レベルの感度および比較的単純な実装のおかげで、神経学的診断のために使用される。経頭蓋磁気刺激器用の刺激プロトコルの適用によって、神経回路網の機能は、影響されかつ評価されることができる。
刺激コイルによって生成される交番磁場によって、組織の運動ニューロンを、運動誘発電位までかつ付随する筋反応まで、活性化することができる。この運動誘発電位を、推定しかつ評価することができる。刺激のために使用される誘導電場は、パルス磁場によって生成される。これを、非接触の方法で患者に印加することができ、かつ、これは、その位置で全く痛みを発生させない。
従来の磁気刺激器は、交番磁場を生成するために、発振回路を使用する。この発振回路は、パルスコンデンサおよび刺激コイルを備える。図1は、DE102006024467A1に記載される従来の磁気刺激器を示す。この磁気刺激器は、パルスコンデンサCを有する発振回路と、磁場を生成する刺激コイルとを含んでいる。充電回路は、パルスコンデンサCを充電するために設けられている。また、図1における従来の磁気刺激器は、発振回路を遮断しかつ閉じるために制御可能スイッチを含む。発振回路によって、調整可能な数の半波または全波を有する刺激パルスを生成することができるように、制御回路は、制御可能スイッチを開閉する。制御可能スイッチを、例えば、サイリスタまたはIGBTとすることができる。制御可能スイッチを用いて、整数倍の全波を印加することができる。パルスがトリガする前に、パルスコンデンサは、所望の電圧まで充電される。パルスコンデンサのエネルギー含量は、刺激コイルを通る電流強度、したがって、出力されるべきパルスのパルス強度(パルス強さ)を設定する。スイッチが閉じられる場合、電流は、刺激コイルを通って流れ始め、パルスコンデンサは、放電し始める。コイル電流が弱まった後、パルスエネルギーのすべてが消費され、パルスコンデンサが完全に放電される。その後、パルスコンデンサを、次のパルスの前に所望の電圧レベルまで充電する必要がある。しかしながら、このような従来の磁気刺激器は、パルス発生装置によって生成されるパルスの数が時間的に制限されているという欠点を有する。従来の磁気刺激器では、最大繰り返し率、すなわち、単位時間当たりに出力されるパルスの数は、秒当たり100パルスである。従来の磁気刺激器のさらなる実質的な欠点は、それらが正弦波パルスのみを生成できるということである。従来の磁気刺激器は、一般的に、調整可能なパルス幅を有する単相パルスおよび2相パルスを生成する。また、従来の磁気刺激器を用いて、同一パルス形状のパルスを含むパルスシーケンスのみを生成することができる。複合パルスシーケンスを生成するための、複数のパルスの個別の設定であって、それらのパルス形状および/またはパルス極性に関する個別の設定は、不可能である。このように、調査されるべき組織または臨床像への、生成されたパルスシークエンスの個別のまたは柔軟な適合を、従来の磁気刺激器を用いて行うことはできない。
そのため、磁場による組織の刺激用の磁気刺激器を作りだすことが本発明の目的であり、この磁気刺激器において、上述の欠点が回避され、かつ、パルスシーケンスを、調査されるべき組織に対して、または、患者の臨床像に対して、柔軟に適合させることができる。
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載の特徴を有する磁気刺激器によって達成される。
したがって、本発明は、磁場による組織の刺激用の磁気刺激器を作りだす。前記磁気刺激器は、パルスコンデンサを備えるパルス発生装置であって、前記パルスコンデンサは、複数のパルスからなっていて調整可能な繰り返し率を有するパルスシーケンスを生成するように、充電回路によって充電されることができるパルス発生装置を備える。前記磁気刺激器は、個別に設定可能なパルスを有する複合パルスシーケンスを生成するために、前記パルス発生装置を調整するプログラム可能制御装置であって、生成された前記複合パルスシーケンスが、前記磁場を生成するために、刺激コイルに印加される、プログラム可能制御装置を備える。
本発明に係る磁気刺激器は、調整可能な高繰り返し率において複合パルスシーケンスおよびパルスパターンを生成すること、および、交番磁場を生成するために、前記磁気刺激器に接続された刺激コイルを提供することを、可能にする。この方法では、再現可能かつ効果的な変化を、柔軟に、刺激された脳内で達成することができる。
本発明に係る磁気刺激器の1つの可能な実施形態では、前記パルス発生装置によって出力される前記パルスシーケンスは、複数のパルスからなる単一パルスシーケンスであるか、または複合パルスシーケンスである。
生成された複合パルス周波数は、好ましくは、複数のパルストレインを有し、前記複数のパルストレインのそれぞれは、複数のパルスパケットを有し、前記複数のパルスパケットのそれぞれは、一連の複数のパルスからなり、前記複数のパルスのパルス形状および/またはパルス極性は、個別に設定可能である。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記磁気刺激器の前記プログラム可能制御装置を、インタフェースを介してコンピュータに接続することができる。前記コンピュータに、ユーザエディタが、前記パルスシーケンスを設定するために設けられている。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記磁気刺激器に接続された前記コンピュータの前記ユーザエディタは、前記パルスシーケンスの各パルスのパルス形状を設定するための刺激設計器を有する。
さらなる可能な実施形態では、前記ユーザエディタは、複数のパルスからなる少なくとも1つのパルスパケットを設定するためのパルスパケット補助装置を、さらに備える。
さらなる可能な実施形態では、前記ユーザエディタは、複数のパルスパケットからなる少なくとも1つのパルストレインを設定するためのパルストレイン補助装置を、追加的に備える。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記ユーザエディタによって設定される前記複合パルスシーケンスは、前記インタフェースを介して、前記磁気刺激器の前記プログラム可能制御装置に送信され、かつ、前記磁気刺激器のメモリユニットに格納される。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、秒当たりに出力されるパルスの数を示す前記パルスシーケンスの前記繰り返し率を、0〜1kHzの範囲内で調整することができる。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、刺激された前記組織の運動筋反応を測定するための評価パルスは、前記磁気刺激器の前記パルス発生装置によって生成された前記複合パルスシーケンスの複数のパルスパケット間に出力される。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記磁気刺激器の前記パルス発生装置は、前記パルスコンデンサおよび前記刺激コイルを含む発振回路と、前記磁気刺激器の前記プログラム可能制御装置によって制御されることができる駆動回路に接続された少なくとも1つの電力スイッチと、を備える。
本発明に係る磁気刺激器の1つの可能な実施形態では、前記刺激コイルは、パルスを生成するために、4つの電力スイッチを有するフルブリッジ回路接続内にあり、前記パルスのパルス形状を、複数のパルスセグメントとすることができる。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記磁気刺激器の前記パルス発生装置は、調整された前記繰り返し率を用いて前記パルスコンデンサを再充電するための充電回路を有する。
本発明に係る磁気刺激器の1つの可能な実施形態では、前記パルス発生装置の前記充電回路は、リニア充電回路である。
1つの可能な実施形態では、このリニア充電回路は、電力供給網への接続用の幹線電源アダプタと、前記幹線電源アダプタによって供給される電気エネルギーの中間貯蔵用の中間エネルギー回路と、前記パルス発生装置の前記発振回路に接続された充電レギュレータと、を備える。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な代替の実施形態では、前記パルス発生装置の前記充電回路は、クロック化充電回路を有する。
前記クロック化充電回路の1つの可能な実施形態では、この充電回路は、電力供給網への接続用の幹線電源アダプタと、連続操作用の第1DC/DC切り替えレギュレータと、前記第1DC/DC切り替えレギュレータから供給される電気エネルギーの中間貯蔵用の中間エネルギー回路と、前記パルス発生装置の前記発振回路に接続された、パルス操作用の第2DC/DC切り替えレギュレータと、を備える。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記パルス発生装置は、コイル監視回路を有する。
前記コイル監視回路の1つの可能な実施形態では、このコイル監視回路は、刺激コイルが前記磁気刺激器に接続されているかどうかを監視する。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記コイル監視回路は、前記刺激コイルの操作パラメータ、特に、前記刺激コイルの操作温度を監視するためのセンサを有する。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記プログラム可能制御装置は、前記磁気刺激器のパラメータのシステム検査が正常に終了した後にのみ、パルス発生装置に、前記刺激コイルへと前記パルスシーケンスを出力させる。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記プログラム可能制御装置を、測定信号を伝導するために、および/または、トリガ信号を生成するために、刺激されるべき組織に取り付けられた導電電極に接続することができる。
本発明に係る磁気刺激器のさらなる可能な実施形態では、前記導電電極を介して伝導された前記測定信号は、運動閾値を決定するために、前記プログラム可能制御装置によって評価される。
本発明は、以下の特徴を有する、磁場を生成する方法をさらに提供する。
さらなる観点によれば、磁場を生成する方法が提供され、この方法は、
パルス発生装置によって、可変パルス形状を有する個別に設定可能な複数のパルスからなる複合パルスシーケンスを生成する工程と、
そこから前記磁場を生成する刺激コイルに、調整可能な繰り返し率を有する、生成された前記パルスシーケンスを、印加する工程と、
調整された前記繰り返し率を用いて、充電回路によって、前記パルス発生装置のパルスコンデンサを再充電する工程と、を備える。
1つの可能な実施形態に係る方法では、単位時間当たりのパルスの数を示す繰り返し率は、0から1kHzの範囲内で調整される。
本方法の1つの可能な実施形態では、生成された前記複合パルスシーケンスは、複数のパルストレインを備え、前記パルストレインのそれぞれは、複数のパルスパケットを備え、前記パルスパケットのそれぞれは、一連のパルスからなり、前記パルスのパルス形状および/またはパルス極性は、個別に設定可能である。
さらなる観点によれば、磁場による組織を刺激する方法における使用のための装置が提供され、
可変パルス形状を有する個別に設定された複数のパルスからなる複合パルスシーケンスは、パルス発生装置によって生成され、
調整可能な高繰り返し率を有する、生成された前記パルスシーケンスは、そこから磁場を生成する刺激コイルに印加され、
前記パルス発生装置のパルスコンデンサは、調整された前記繰り返し率を用いて、充電回路によって再充電される。
磁場による組織の刺激用の、本発明に係る磁気刺激器の可能な実施形態は、添付の図面を参照して、より詳細に、以下において説明されている。
図1は、従来技術に係る従来の磁気刺激器のブロック回路図である。 図2は、磁場による組織の刺激用の、本発明に係る磁気刺激器の可能な実施形態を説明するブロック回路図である。 図3は、本発明に係る磁気刺激器の例示的な実施形態を説明するさらなるブロック回路図である。 図4は、本発明に係る磁気刺激器内の制御装置によって実行されるシステム検査を説明する図である。 図5は、本発明に係る磁気刺激器のパルス発生装置に用いられる駆動回路の例示的な実施形態を説明するブロック回路図である。 図6Aは、図5において使用される駆動回路に使用されている電流ゼロクロス識別を説明する信号図を示す。 図6Bは、図5において使用される駆動回路に使用されている電流ゼロクロス識別を説明する信号図を示す。 図6Cは、図5において使用される駆動回路に使用されている電流ゼロクロス識別を説明する信号図を示す。 図6Dは、図5において使用される駆動回路に使用されている電流ゼロクロス識別を説明する信号図を示す。 図6Eは、図5において使用される駆動回路に使用されている電流ゼロクロス識別を説明する信号図を示す。 図7は、刺激コイルがフルブリッジ回路接続内にあるパルス発生装置の例示的な実施形態を説明する回路図である。 図8Aは、パルスセグメントからのパルスの生成のための、図7に示されるフルブリッジ回路の操作のモードを説明する図を示す。 図8Bは、パルスセグメントからのパルスの生成のための、図7に示されるフルブリッジ回路の操作のモードを説明する図を示す。 図9は、交番極性を有する図7に示されるフルブリッジ回路の作動を説明する信号図である。 図10は、個別極性を有する図7に示されるフルブリッジ回路の作動を説明する信号図である。 図11は、位相の保持を有する図7に示されるフルブリッジ回路の作動を説明する信号図である。 図12は、切り替えられた静電容量を有するフルブリッジ回路の可能な実施形態を示す図である。 図13は、例示的な非対称パルス形状を説明する信号図である。 図14は、磁気刺激器のパルス発生装置内で使用される充電回路の例示的な実施形態を説明するブロック回路図である。 図15は、充電回路内で使用される中間エネルギー回路の操作のモードを説明する充電曲線である。 図16は、パルスコンデンサにおける電圧の進行であって、充電回路内に設けられかつ図14に示される充電調整の充電スイッチの作動用の電圧の進行を説明する信号図である。 図17は、本発明に係る磁気刺激器のパルス発生装置内で使用されるクロック化充電回路のブロック回路図である。 図18は、図17に示されるクロック化充電回路の特定の実施形態の操作のモードを説明する電流の進行を示す。 図19は、上流コンバータとしての電力形態補正回路の実施形態を説明する回路図である。 図20は、クロック化充電回路に使用される充電レギュレータの変形実施形態を説明する回路図である。 図21は、図20に示される充電レギュレータの変形実施形態のパルスコンデンサの充電電流を説明する図である。 図22は、図17に係るクロック化充電回路において使用されることができる充電レギュレータのさらなる変形実施形態を説明する回路図である。 図23は、図22に示される充電レギュレータの変形例における電流の流れを説明する図である。 図24は、図17に係るクロック化充電回路に使用することができるような充電レギュレータのさらなる変形実施形態を説明する回路図である。 図25は、本発明に係る磁気刺激器で使用される複合パルスシーケンスのパルス形状の設定用の作業プロシージャを説明する図である。 図26Aは、本発明に係る磁気刺激器の複合パルスシーケンスにおいて達成できかつこの複合パルスシーケンスに含めることができるパルスの変形例を説明する図である。 図26Bは、本発明に係る磁気刺激器の複合パルスシーケンスにおいて達成できかつこの複合パルスシーケンスに含めることができるパルスの変形例を説明する図である。 図27は、本発明に係る磁気刺激器の複合パルスシーケンスにおいて達成できかつ含めることができるパルスの変形例を説明する図である。 図28は、本発明に係る磁気刺激器の複合パルスシーケンスにおいて達成できかつ含めることができるパルスの変形例を説明する図である。 図29は、パルスパケットが事前設定数のパルスからなる複合パルスシーケンス内のパルスパケットを説明する図である。 図30は、各パルスパケットが個別のパルスからなる複数のパルスパケットを説明する信号図である。 図31は、磁気刺激器の複合パルスシーケンス内に含まれることができるような単一波を説明する信号図である。 図32は、本発明に係る磁気刺激器の複合パルスシーケンス内に含めることができるような2重波を説明する信号図である。 図33は、複数のパルストレインを有する完全な複合パルスシーケンスであって、各パルストレインが複数のパルスパケットを有し、複数のパルスパケットは、それらの一部が、設定可能パルスからなる本発明に係る磁気刺激器による刺激コイルに出力することができるような完全な複合パルスシーケンスを説明する図である。 図34は、本発明に係る磁気刺激器の変形実施形態を説明するために、複合パルスシーケンスであって、その中に含まれる評価パルスを有する複合パルスシーケンスを説明する信号図である。 図35は、本発明に係る磁気刺激器の1つの可能な変形実施形態の操作手順を説明する図である。 図36は、刺激設計器を有する、本発明に係る磁気刺激器で使用されるユーザエディタの変形実施形態を説明する図である。 図37は、ユーザエディタで使用されるパルスパケット補助装置の図である。 図38は、ユーザエディタで使用されるパルストレイン補助装置を説明する図である。 図39は、ユーザエディタで使用される刺激設計器を説明する図である。 図40Aは、ユーザエディタで使用されるパルスパケットおよびパルストレイン補助装置を説明する図である。 図40Bは、ユーザエディタで使用されるパルスパケットおよびパルストレイン補助装置を説明する図である。 図41は、1つの可能な変形実施形態で使用されるパルス選択器を説明する図である。 図42は、ユーザエディタを使用して構成されるパルスの例を示す図である。 図43は、本発明に係る磁気刺激器によって引き起こされ得るような標準化筋電位を、従来の磁気刺激器と比較して、説明する図である。 図44は、異なる電流の流れ方向に対する、本発明に係る磁気刺激器によって引き起こされ得るような標準化筋電位を説明する図である。 図45は、2重正弦波を使用するときに、本発明に係る磁気刺激器によって引き起こされ得るような標準化筋電位を説明する、さらなる図である。 図46は、本発明に係る磁気刺激器に使用される電流の流れの方向に依存する運動閾値を説明する図を示す。
図2は、磁場による組織の刺激用の、本発明に係る磁気刺激器1の例示的な実施形態を示す。組織を、例えば、患者Pの生体組織、特に脳組織とすることができる。図示の実施形態では、磁気刺激器1は、パルス発生装置2およびプログラム可能コントローラ3を有する。パルス発生装置2は、少なくとも1つのパルスコンデンサを備える。複数のパルスからなっていて調整可能な繰り返し率を有するパルスシーケンスを生成するために、そのパルスコンデンサを、充電回路によって充電することができる。制御装置3は、複合パルスシーケンスPSを生成するためのパルス発生装置Zを調整しおよび/または作動させるプログラム可能制御装置である。この複合パルスシーケンスは、個別に設定可能なパルスを備えることができる。パルス発生装置2によって生成された複合パルスシーケンスPSは、配線5を介して処理コイルまたは刺激コイル4へ出力される。配線5は、高電圧伝送線または高電流伝送線とすることができる。治療コイルまたは刺激コイル4は、刺激される組織、例えば、図2に示されるような患者Pの脳組織の付近に配置される。図2に示される例示的な実施形態では、磁気刺激器1のプログラム可能制御装置3は、インタフェース6を介してコンピュータ7に接続されている。
複合パルスシーケンスの設定用のユーザエディタは、好ましくは、コンピュータ7に設けられている。コンピュータ7は、PC、タブレットコンピュータ、またはラップトップコンピュータとすることができ、コンピュータ7のユーザエディタを、複合パルスシーケンスPSを生成するためにまたは設定するために、使用することができる。1つの可能な変形実施形態では、ユーザエディタを、例えば、グラフィカルユーザインタフェース、GUIを介して、患者Pを治療しているユーザに、表示することができる。1つの可能な変形実施形態では、ユーザエディタは、個別のパルスのパルス形状を設定する刺激設計器を有する。さらに、ユーザエディタは、複数のパルスからなる少なくとも1つのパルスパケットの設定用のパルスパケット補助装置を備えることができる。また、ユーザエディタは、複数のパルスパケットからなる少なくとも1つのパルストレインを設定するパルストレイン補助装置も備えることができる。このようにして、ユーザは、患者Pの個別の要件に合わせた複合パルスシーケンスPSを設定することおよび/またはプログラムすることが、可能である。このように、複合パルスシーケンスPSは、複数のパルストレインPZからなり、各パルストレインは、複数のパルスパケットPPを備え、複数のパルスパケットPPは、それらの一部が、一連のパルスからなっている。複数のパルスまたは個別のパルスのパルス形状は、それらのパルス形状および/またはパルス極性に関して、ユーザエディタを用いて、好ましくは、個別に設定可能である。さらなる可能な実施形態では、ユーザエディタによって設定されたパルスシーケンスPSを、磁気刺激器1のプログラム可能制御装置3にインタフェース6を介して送信し、かつ、磁気刺激器1のメモリユニット8に格納することができる。メモリ8は、例えば、EEPROMメモリとすることができる。インタフェース6は、複合パルスパターンを送信するのに適している。例えば、インタフェース6は、USBインタフェースまたはイーサネット(登録商標)インタフェースとすることができる。
図2に示される実施形態では、磁気刺激器1のプログラム可能コントローラ3は、分離回路9を介して導電電極10に接続されている。導電電極10は、例えば、EMG信号を伝導する粘着性電極である。導電電極10は、回路9に配線11を介して接続され、回路9は、筋信号を増幅し、デジタル化し、かつ記録するために、設けられている。回路9は、一方では、配線12を介してトリガ信号を出力することができ、他方では、配線13を介して、磁気刺激器1のプログラム可能制御装置3に、測定信号を出力することができる。トリガ信号により、磁気刺激器1は、パルスが記録装置に出力されることを示唆する。また、配線12を介するトリガ信号の送信を、双方向に行うことができる。配線13を用いて、測定された信号を、例えば、患者Pに出力された刺激信号の刺激パラメータに適合させるために、磁気刺激器1に戻すことができる。これらの刺激パラメータは、例えば、信号の強度または周波数を含む。1つの可能な変形実施形態では、信号経路13は、非活性化される。この場合には、信号経路13は、使用されない。というのは、自己調整急速刺激システムが、特定の場合において医療リスクを表すため、例えば、患者Pにてんかん発作を引き起こし得るため、である。他の場合には、戻り信号経路または戻り信号チャネルが、パラメータの、特に運動閾値の自動決定用のフィードバックを使用するために、活性化される。このように、例えば運動閾値を決定するために、約10秒毎に、固有の強度を有する刺激パルスが患者Pに出力され、かつ、筋反応が評価される。最尤法を用いて、測定された測定された筋反応の特定の部分が、特定の電圧範囲内になる(例えば、20パルスのうちの15パルスが、最大刺激出力の65%の強度において50μVより大きな筋反応電位を生成する)まで、強度を変化させることができる。その後、この強度は、それぞれの患者Pの運動閾値になる。この変形実施形態では、運動閾値の決定を、自動化された方法で行うことができ、それにより、ユーザにとっての操作快適性が増加され、同時に、患者Pの運動閾値の決定を、より迅速に行うことができる。
図3は、本発明に係る磁気刺激器1内の回路技術の詳細を説明するブロック回路図を示す。図3に示される例示的な実施形態では、パルス発生装置2は、充電回路2aと、刺激電極または処置電極4に接続されたパルススイッチを有する発振回路2bと、刺激電極または処置電極4に同様に接続されたコイル監視回路2cと、を備える。プログラム可能コントローラ3と、パルス発生装置2の別のユニットまたは別の部品とは、例えば、内部CANバスを介して、装置内部制御信号を交換することができる。パルス発生装置2は、調整可能な繰り返し率を用いてパルスコンデンサを再充電するために設けられた充電回路2aを含む。パルスコンデンサCPULSは、好ましくは、発振回路の一部であり、発振回路内に、刺激コイルまたは処置コイル4が配置されている。充電回路2aは、好ましくは、幹線電源接続を介して、電力供給網に接続されている。プログラム可能制御装置3は、複数のインタフェース、特に、コンピュータ7への接続用のインタフェース6と、信号処理回路9への接続用のトリガ入力/出力12と、導電電極10からの戻り信号を取得するためのインタフェース13と、を備えることができる。図3に示されるプログラム可能コントローラ3は、本質的に、複合パルスプロトコルの処理を制御するのに、磁気刺激器1の重要なパラメータを監視するのに、および、ユーザとの通信のために、役立つ。1つの可能な変形実施形態では、プログラム可能コントローラ3は、専用のグラフィカルユーザインタフェース、GUIを有し、そのために、複合シーケンスPSをプログラムすることは、外部コンピュータ7を接続することなく、可能である。
1つの可能な変形実施形態では、プログラム可能制御装置3は、磁気刺激器1のパラメータのシステム検査が正常に終了した後にのみ、パルス発生装置2に、刺激コイル4へパルスシーケンスPSを出力させる。図4は、プログラム可能制御装置3によって実行されるシステム検査の変形実施形態を説明するフロー図を示す。このように、1つの可能な変形実施形態におけるシステム検査中に、コイルの監視、発振回路、充電回路、および/またはユーザの通信に関連する種々のパラメータが、得られる。例えば、コイルの監視に関して、検査が、まず、治療コイルまたは刺激コイル4が磁気刺激器1に接続されているかについて、または、磁気刺激器1に差し込まれているかについて、なされる。さらに、監視が、刺激コイル4のコイル温度がどのような高さであるのかについて、行われる。さらに、すべての部品がプログラム可能制御装置3の指令に応答するかまたは反応するかを、確認することができる。1つの可能な変形実施形態では、パルス発生装置2の図3に示されるコイル監視回路2cは、刺激コイル4が実際に磁気刺激器1に接続されているかどうかを監視することができる。1つの可能な実施形態では、刺激コイル4が設けられているか否かの検出は、コイルプラグ内にまたは符号化抵抗内にまたはRFIDタグによって構築された短絡リンク、または、刺激コイル4におけるインピーダンス測定によって、行うことができる。さらに可能な変形実施形態では、コイル監視回路2cは、刺激コイル4の操作パラメータを監視するためのセンサを、追加的に有する。1つの可能な実施形態では、コイル監視回路2cは、治療コイルまたは刺激コイル4の操作温度Tを監視するための温度センサを有する。このように、特に、検査が、患者Pが接触する刺激コイル4の表面温度が例えば40℃の温度を超えたかどうかについて、なされる。コイル監視回路2cは、温度センサによって送られる温度値を評価する。1つの可能な実施形態では、コイル監視回路2cは、2つの温度センサを有し、互いにそれらの2つの値を比較する。測定された2つの温度が互いに大きく異なる場合、および、温度が例えば40℃より高い場合、プログラム可能コントローラ3を用いて、パルス発生装置2によって出力されるさらなるパルスが、遮断されまたは非活性化される。必要な場合、エラーは、ユーザインタフェースを介して、ユーザに通知される。また、プログラム可能制御装置3は、刺激コイル4が、磁気刺激器1に接続されていない、または、磁気刺激器1に差し込まれていないとき、パルスの出力を遮断するまたは非活性化することができる。このように、例えば、望ましくないアークの形成を、防止することができる。1つの可能な変形実施形態では、センサ、特に、温度センサの監視は、少なくとも1つのマイクロプロセッサを用いて、行うことができる。このように、1つの変形実施形態では、重複した相互検査を用いるマイクロプロセッサを、構築することができる。あるいは、重複する監視チャネルを、別個のハードウェアによって実現することができる。
図4に示されるシステム検査中に、発振回路に関するパラメータも、パルススイッチを使用して、検査することができる。例えば、その内部に設けられた電力スイッチでの操作温度がどのくらい高いのかを決定することが可能である。また、関係する部品が、プログラム可能制御装置3の指令に応答するかどうかを検査することができる。また、例えば、すべての必要な補助電圧が存在しているかどうかを検査することができる。
また、システム検査は、充電回路2aのパラメータを検査することができる。例えば、検査が、充電回路2aの中間回路に電圧の非対称性が存在するかどうかについてなされる。
また、パルスコンデンサCPULSにおける電圧の非対称性を検査することができる。また、すべての電圧が、例えば、中間回路またはパルスコンデンサにおいて、許容可能電圧範囲内に存在しているかどうかを検査することが可能である。また、検査が、例えば、充電回路2aの充電レギュレータでの温度が有効範囲内にあるかどうかについて、なされる。
また、図4に示されるシステム検査は、ユーザ通信のパラメータを検査することができる。例えば、検査は、ユーザが、有効なパルスパターンまたは有効な複合パルスシーケンスPCを、選択するかまたは送信したかについて、なされる。また、検査を、ユーザが、パルスシーケンスPSの電流出力を遮断したいか否かについて、なすことができる。1つまたは複数の検査されたパルスパラメータが、危機的状態が存在することを示しているか、または、ユーザが、パルス出力を遮断したい場合、パルス発生装置2によるパルス出力は、自動的にプログラム可能制御装置3によって阻止されまたは遮断される。
プログラム可能コントローラ3の1つの可能な実施形態では、このコントローラは、1つまたは複数のマイクロプロセッサを有する。これらのマイクロプロセッサを、リアルタイム対応の、エラー耐性の、またはエラー検出のバス、好ましくは、CANバスを介して、他の部品に接続することができ、かつ、それにより、これらのマイクロプロセッサは、これらの部品と通信することができる。
1つの可能な実施形態では、ユーザへのインタフェースは、特定の標準化データ伝送プロトコル、好ましくは、USBまたはイーサネット(登録商標)を用いた、標準化インタフェースによって形成される。このインタフェースを用いて、磁気刺激器1のプログラム可能制御装置3を、コンピュータ7、例えば、PC、ラップトップまたはタブレットコンピュータに、または、携帯端末、特にスマートフォンなどに、接続することができる。また、プログラム可能制御装置3を、対応するインタフェースを介して、測定装置および互換性のある測定装置に接続することができ、プログラム可能制御装置3は、トリガ入力およびトリガ出力を有することができる。1つの可能な変形実施形態では、プログラム可能制御装置3は、磁気刺激器1の表示要素または表示装置に接続されている。
図3に示されるように、磁気刺激器1のパルス発生装置2は、パルススイッチ2cを有する発振回路を有する。別の変形実施形態が、この場合に提供される。1つの可能な変形実施形態では、パルススイッチ2cを有する発振回路は、単一の電力スイッチを用いて具体化される。さらなる可能な実施形態では、パルススイッチ2cを有する発振回路は、フルブリッジから構成されている。さらに別の変形実施形態では、パルススイッチ2cを有する発振回路は、切り替えられたパルス静電容量を有するフルブリッジからなる。
パルススイッチ2cを有する発振回路の第1変形実施形態は、もっぱら、2相の(正弦波の)パルス形状/刺激の出力を、可能にする。対照的に、パルススイッチを有する発振回路がフルブリッジとして構成された変形実施形態は、少なくとも4つの電力スイッチを必要とするが、引き換えに、各パルス形状に対する大きく自由な形状の利点を提供する。この変形実施形態を用いて、複合パルスシーケンスを、ユーザが完全にパラメータ化することができる。
パルススイッチ2cを有する発振回路は、駆動回路に接続された少なくとも1つの電力スイッチを有し、この駆動回路を、プログラム可能制御装置3が制御することができる。1つの可能な変形実施形態では、この駆動回路または作動回路は、電力スイッチ用の最大切り替え周波数を有する。IGBT電力スイッチは、好ましくは、電力スイッチのために使用される。作動回路または駆動回路の最大切り替え周波数は、1つの可能な変形実施形態では100kHzである。図5は、電力スイッチSWのために構成された制御可能駆動回路TSの可能な実施形態のブロック回路図を示す。電力スイッチは、好ましくは、IGBT電力スイッチである。発振回路では、このIGBT電力スイッチは、図5に示されるように、パルスコンデンサCPLUSと刺激コイル4との間に配置されている。図5に示される変形実施形態では、駆動回路TSは、CANバスを介してプログラム可能コントローラ3に接続されているマイクロプロセッサMPを含む。図5に示される駆動回路TSは、治療コイルまたは刺激コイル4のインダクタンスLを検出するための電流ゼロクロス検出を有する。電流ゼロクロス認識を用いて、ドライバの切り替え動作を、図6Aから図6Eに示されるように、刺激コイル4のインダクタンスLに適合させることができる。図6Bから図6Eは、一例として、種々のインダクタンスLにおける、かつ、特に、短絡の場合、すなわち、残留インダクタンスが存在する短絡されたコイルの場合における、電流ゼロクロス時の場所を示す。図6Aは、充電回路2aに接続された発振回路と、発振回路の中に含まれる電力スイッチSWとを示す。図6Bは、適切なインダクタンスでの電流ゼロクロスを示す。図6Cは、刺激コイル4において過度に高いインダクタンスの場合における進行を示す。図6Dは、刺激コイル4におけるインダクタンスが低すぎる場合を示す。最後に、図6Eは、短絡の場合を示す。1つの可能な実施形態では、駆動回路TS内の電流ゼロクロス認識は、各電力スイッチSWを介する電圧降下の測定を介して行われる。導体での電流測定との比較では、このことは、測定された電圧が、実際に保護部品上に存在する電圧であるが、導体内に、すなわちIGBTモジュールの上流に提供される電流ではないという特別な利点を提供する。また、このような進行により、逆回復効果によって課される短期の逆回復電流がゼロクロスの後に同様に弱まった場合にのみ、電圧における変化が、起こる。
図5に示されるように、駆動回路TSのマイクロプロセッサMPは、発振回路、特に刺激コイルにおける温度Tを、評価することができ、温度Tは、センサによって検出される。図5に示される駆動回路TSは、バイポーラドライバを備えることができる。ここで、外部電圧を、図5に示されるように、マイクロプロセッサMPまで戻すことができる。非対称ゲート作動+18V/12Vを、安全なスイッチオンおよびスイッチオフのために、提供することができる。また、補助電圧を、マイクロプロセッサMPによって監視することが、可能である。図5に示されるように、マイクロプロセッサMPは、冗長信号を受信することができるANDゲートにパルス指令を渡す。1つの可能な変形実施形態では、スイッチオン時間は、スイッチオン損失を低減するために、1から2マイクロ秒の間である。また、1つの可能な変形実施形態では、スイッチオフ時間は、8マイクロ秒とすることができ、それは、個別のハードウェア回路と協力して、過剰電圧の切り替えの最小化につながる。
1つの可能な変形実施形態では、ただ1つの電力スイッチSW、特にIGBTスイッチは、発振回路に設けられている。この変形実施形態では、複合パルスシーケンス内で使用可能なパルス形状は、もっぱら正弦波である。この変形実施形態の利点は、実装するために低い労力を必要とすることであるとわかる。好ましい代替実施形態では、パルススイッチを有する発振回路は、フルブリッジ内に具現化される。図7は、柔軟なパルス形状用のフルブリッジ回路の例示的な実施形態を説明する回路図を示す。この実施形態では、刺激コイル4は、パルスを生成するために、4つの電力スイッチQ1、Q2、Q3、Q4に、フルブリッジ内で接続されている。このパルスのパルス形状を、パルスセグメントから構成できる。パルスコンデンサCPULSにおける電圧は、パルスを有し、かつ充電回路2aによって決定される。異なる電力スイッチQ1からQ4を、関連するIGBTドライバを介して、作動させることができる。図7に示される回路に設けられたコンデンサC1、C2は、電圧の対称化に役立つ。また、図7に示されるフルブリッジ回路は、いわゆるスナバ回路SNを備えることができる。スナバ回路SNは、インダクタンスLがオフされたときに発生し得る電圧ピークを下げるために、設けられている。パルスコンデンサCPULSは、エネルギーを蓄えるのに役立つ。スナバ回路SNは、刺激コイル4に抵抗R1、R2を介して接続されているいくつかのコンデンサC3からC10を含む。スナバコンデンサは、例えば、100から300nFの間の静電容量を有する。スナバ抵抗R1、R2は、例えば、1から10オームの抵抗値を有することができる。IGBT電力スイッチQ1からQ4と並列に、フリーホイールダイオードD1からD4を、図7に示されるように、各場合において設けることができる。1つの可能な実施形態では、対称化コンデンサC1、C2は、それぞれ、0.1から1マイクロファラドの静電容量を有することができる。パルスコンデンサCPULSの静電容量は、好ましくは、20μFより大きな、例えば66μFの、比較的高い貯蔵容量を有する。パルスコンデンサCPULSの静電容量は、数mFに達することができる。
図8は、図7に示されるフルブリッジ回路内の電流の流れを説明する図を示す。この電流の流れは、パルスコンデンサCPULSおよび刺激コイル4を含むLC発振回路から生じるので、この電流の流れは、正弦波の進行を有する。振動の振幅は、パルスコンデンサCPULSの充電電圧によって決定される。振動の周波数は、キャパシタの静電容量CPLUSおよびコイル4のインダクタンスLに由来する。正弦波振動のセグメントとして、位相の保持を、また、図7に示されるフルブリッジ回路を用いて、行うことができ、すなわち、ほとんど任意の数の異なるパルス形状を生成することができる。この目的のために、コイル4は、図8Aに示されるように、電流の導通中の位相において、短絡している。この際、エネルギーがコイル4内に留まる。このため、減衰が発生する。これは、正弦波振動中と、また、位相の保持中との両方に、発生することができる。減衰は、パルスコンデンサCPLUSの刺激コイル4と電気配線との抵抗損失によってもたらされる。また、電流の進行は、電力スイッチQiでの時間損失によって減衰する。また、図7に示される変形実施形態では、複数の電力スイッチQiは、複数のIGBTによって具現化され、各IGBTは、フリーホイールダイオードD1からD4を有する。したがって、図7に示されるフルブリッジ回路の変形実施形態では、位相の保持中に、1つの電力スイッチQiだけを閉じた状態に保つことで十分である。したがって、例えば、正レベルでの位相の保持のために、電力スイッチQ1のみを閉じる必要がある。ここで、電力スイッチQ4におけるダイオードD4は、必要とされる電流方向用のスイッチQ4を自動的に閉じる。
図7に示されるフルブリッジ回路が使用される場合、3つの可能なセグメント型が生じる。このセグメント型を用いて、単一パルスを構成するまたは設定することができる。3つの可能なセグメント型は、すなわち、(時定数T=L×CPULSを有する正弦波の)立上り部と、一定部と、(時定数T=L×CPULSを有する正弦波の)立下がり部と、である。ここで、抵抗損失は無視されている。
これらの3つのセグメントを、ほぼすべての長さにおいて、かつ、任意の組み合わせにおいて、一緒に一列に並べることができる。それによって、任意のパルス形状を、広い限界内で生成することができる。このように、電力スイッチQをランダム周波数において切り替えることができないので、切り替え損失および最小スイッチオン期間が考慮される。
図8Aは、図7に示されるフルブリッジ回路を介する、他の電流の流れの位相を示す。図8Bは、生成された単一パルスに対する関連するセグメントを示す。
一例として、関連するスイッチ位置の表現を有するパルス形状が、図9、図10、図11に示されている。したがって、図9は、極性を変化させる、フルブリッジ回路の作動を示す。図10は、単一極性を有する、フルブリッジ回路の作動を示す。図11は、位相の保持を有する、フルブリッジ回路の作動を示す。
図12は、少なくとも2つのパルスコンデンサに対するフルブリッジ回路の拡張を示す。この目的のために、複数の充電回路を設けることができる。図12に示されるフルブリッジ回路における利点は、異なるパルスコンデンサを異なる電圧レベルまで充電することができること、である。この方法では、1kHzよりもさらに高い繰り返し率が、可能である。必要なパルスエネルギーが異なるパルス静電容量から交互に提供されることにより、より高い繰り返し率を実現できる。変形実施形態のさらなる利点は、異なる時定数の可能な使用からなる。この使用は、図7に示される単一フルブリッジ回路とは対照的に、図13に示されるように、非対称パルス形状を強く設定しまたは形成する可能性を広げる。複合パルスシーケンスPS内の非対称パルス形状の使用は、治療されている患者Pにおける脳の別の領域の刺激を、潜在的に可能にする。図13は、一例として、2つの時定数TおよびTを有する、強い非対称パルス形状を示す。
磁気刺激器1において使用されるパルス発生装置2は、調整可能な高繰り返し率を用いてパルスコンデンサCPLUSを再充電するように設けられた充電回路2aを含む。1つの可能な実施形態では、パルスコンデンサCPULSの、パルス出力中に失われるエネルギーの充電が、例えば1msの時間内に、行われる。この変形実施形態では、最大繰り返し率は、1kHzである。1つの可能な実施形態では、パルスコンデンサを充電するための充電電流は、約100Aである。
1つの可能な実施形態では、パルス発生装置2で使用される充電回路2aは、リニア充電回路である。さらなる代替の実施形態では、パルス発生装置2で使用される充電回路は、クロック化充電回路である。
図14は、リニア充電回路2aの可能な実施形態用のブロック回路図を示し、リニア充電回路2aを、磁気刺激器1のパルス発生装置2の内部で使用することができる。充電回路2aは、特定の電圧レベルUVOLLにパルスコンデンサを充電するのに、かつ、例えば、パルス出力後の最大1msの短い時間内に失われるエネルギーを再充電するのに、役立つ。図14に示されるリニア充電回路2aは、電力供給網への接続用の幹線電源アダプタNTと、幹線電源アダプタNTによって供給される電気エネルギーの中間貯蔵用の中間エネルギー回路EZKと、パルス発生装置2の発振回路に接続された充電レギュレータと、を備える。使用される幹線電源アダプタNTを、標準的な幹線電源アダプタまたは整流器を有するトランスとすることができる。幹線電源アダプタNTの始動電圧のUPSを、例えば、2000から4000V程度の大きさとすることができる。図4に示される幹線電源アダプタNTを、異なる変形実施形態では、単相幹線電源アダプタまたは3相幹線電源アダプタNTのどちらかとして設計することができる。パルス出力における良好なデューティサイクルのため、従来の単相幹線電源アダプタは、好ましくは、必要なパルス電力を提供するために使用される。
図14に係るリニア充電回路2aのために、中間エネルギー回路EZKは、幹線電源アダプタのDC側に設けられている。この中間エネルギー回路EZKは、幹線電源アダプタNTによって供給される電気エネルギーのバッファリングおよび中間貯蔵に役立つ。したがって、中間エネルギー回路EZKにおける中間回路電圧は、図15に示されるようなRC充電曲線の勾配を利用するために、かつ、したがって中間エネルギー回路EZKの急速なエネルギー再充電を可能にするために、好ましくは、発振回路のパルスコンデンサCPULSでの最大所望電圧USOLLmaxよりも大きくなるように選択される。中間エネルギー回路EZKに設けられたコンデンサは、静電容量CZWを有し、静電容量CZWは、好ましくは、パルスコンデンサのパルス静電容量CPULSよりも実質的に大きく、したがって、可能な最大のエネルギー貯蔵を提供することができる。
図14に示されるリニア充電回路2aは、中間エネルギー回路EZKに接続されている充電レギュレータLRを含む。充電レギュレータLRは、所望の電圧値USOLLまでパルスコンデンサのパルス静電容量を充電する。この目的のために、充電レギュレータLRの充電スイッチS1からS4は、パルスコンデンサに与えられる実際の電圧Uに依存して作動される。充電スイッチS1からS4を、好ましくは、高電圧かつ急速切り替え位相のため、IGBTスイッチとして形成することができる。パルスコンデンサでの実際の電圧は、充電レギュレータLRのマイクロプロセッサMPによって、検出されかつ処理される。その後、充電レギュレータLRのマイクロプロセッサMPは、充電スイッチスイッチS1からS4を制御する。加えて、充放電抵抗R1からR4での温度を、マイクロプロセッサMPによって監視することができる。抵抗R5と組み合わせたスイッチS5は、問題の発生した場合におけるパルスコンデンサの緊急放電のために、設けられている。したがって、スイッチS5は、好ましくは、高電圧リレーとして形成される。この高電圧リレーを、マイクロプロセッサMPを介して切り替えることができる。1つの可能な変形実施形態では、高電圧リレーを、個別のハードウェア回路(図示せず)による冗長性のために、切り替えることができる。
リニア充電回路2a内の充電レギュレータLRのマイクロプロセッサMPを、1つの可能な実施形態では、デバイスコントローラまたはプログラム可能制御装置3に、CANバスを介して、接続することができる。1つの可能な実施形態では、マイクロプロセッサMPは、冗長構成要素として使用される。この変形実施形態では、同じ方法で接続することができる2つのマイクロプロセッサが、構成されている。これらの2つのマイクロプロセッサは、それらの測定結果および作動結果を互いに検査する。例えば、2つのマイクロプロセッサの一方が機能しない場合、または、2つのマイクロプロセッサが矛盾する結果を出力した場合に、1つの可能な変形実施形態では、緊急放電をスイッチS5および抵抗R5を用いて、行うことができる。代替の変形実施形態では、冗長マイクロプロセッサが構成されていない場合、さらなる冗長回路が、電圧を監視するために、好ましくは、具現化される。エラーが発生した場合、特に、過電圧が発生した場合、そのとき、この検査回路または検査実体は、スイッチS5および抵抗R5を用いて、高電圧をオフにする。特に、磁気刺激器1が医療機器として使用される場合に、この冗長回路が設けられる。
図16は、図14に示されるLRリニア充電回路2aの充電レギュレータLR内で、充電スイッチS1からS4の動作を説明する図を示す。図16に示される変形実施形態では、充電スイッチS1からS4の作動は、充電レギュレータLRのマイクロプロセッサMPによって、直接にバイポーラドライバステージを介して、行われる。図16は、パルスコンデンサでの電圧の進行Uと、異なる状況に対する充電スイッチS1からS4のために必要な作動信号とを示す。
調整可能な繰り返し率を用いてパルスコンデンサを再充電するために磁気刺激器1のパルス発生装置2内で使用される充電回路2aは、さらなる実施形態におけるクロック化充電回路とすることができる。図17は、クロック化充電回路2aの例示的な実施形態を説明するブロック回路図を示す。クロック化充電回路2aは、図17に示されるように、電力供給網への接続用の幹線電源アダプタNTと、連続操作用の第1DC/DC切り替えレギュレータと、第1DC/DC切り替えレギュレータによって供給される電気エネルギーの中間貯蔵用の中間エネルギー回路EZKと、パルス発生装置2の電流回路に接続された、パルス操作用の第2DC/DC切り替えレギュレータと、を備える。幹線電源アダプタは、ダイオードフルブリッジおよび入力フィルタを備える。幹線電源アダプタに接続された第1DC/DC切り替えレギュレータは、連続操作、例えば、2000W連続定格のために、配置されている。第1DC/DC切り替えレギュレータは、事前設定電圧、例えば、400Vにおいて中間エネルギー回路EZKの中間回路コンデンサCを、連続的に充電する。中間エネルギー回路EZKは、好ましくは、中間回路コンデンサにおける貯蔵エネルギーが、発振回路のパルスコンデンサCPULSにおける貯蔵可能最大エネルギーと比べて大きくなるように、配置されている。図17に示されるクロック化充電回路2aの第2DC/DC切り替えレギュレータは、例えば、5000Wまでの、大量のエネルギーの伝送用のパルス操作のために、配置されている。したがって、デューティサイクルは、好ましくは、適切に大きさが決められている。第2DC/DC切り替えレギュレータは、刺激における休止中に、パルスコンデンサCPULSを充電する。図17に示されるように、発振回路SWが閉じ、パルスが出力されるとき、第2DC/DC切り替えレギュレータは、作動しない。第2DC/DC切り替えレギュレータは、発振回路のパルスコンデンサCPULSに直接的に作用し、そのため、もっぱら容量性負荷を駆動する必要がある。このことは、高リップルコンテンツに繋がる。というのは、パルスコンデンサCPULSでの充電電圧が、第2DC/DC切り替えレギュレータは、もはや活性化されていないときにのみ、パルス出力のために使用されるため、クロック化充電処理が全く重大ではないためである。
1つの可能な実施形態では、電力形態補正、PFCは、クロック化充電回路2aの第1DC/DC切り替えレギュレータで行われる。この切り替えステップは、特定の定格電力からの規範的に規定された電力形態補正を実行するように役立つ。このような電力形態補正を用いて、電力供給網からの電流の引き込みが、できるだけ正弦波的となることを確実にすることができる。図18は、完全な正弦波電流の引き込みと比較した、コンバータ入力での可能な電流の流れを示す。電力形態補正の操作のモードは、入力(操作の型CCM=連続導通モード)において測定された正弦波電圧に応じて引き込まれる電流を制御することからなる。したがって、図18に示される連続正弦波線は、理想的な状態を示す。その他、破線は、PFCを有する電流の引き込みを示し、かつ、コンバータの切り替え時間を表す(破線は、理想状態への近似値を表す)。
ブーストコンバータとしての電力形態補正(PFC)回路の1つの可能な実施形態が、図19に示されている。設けられたスイッチS1が閉じられる場合、コイル電流が、コイルLによって作り上げられる。その後、スイッチが開かれる場合、電流が、ダイオードDを介して中間回路コンデンサに流れる。ここで、コイル電流が減少する。下限閾値に達すると、スイッチS1が閉じられ、コイル電流が増加する。図19に示される変形実施形態は、中間回路コンデンサにおける低電圧(例えば、400V)のため、スイッチS1を、また、MOSFETとして形成することができるという特別な利点を有する。あるいは、スイッチS1を、IGBT電力スイッチとして同様に具現化することができる。
別の変形実施形態が、図17に示されるクロック化充電回路2a内の充電レギュレータに対して可能である。1つの可能な変形実施形態では、第2DC/DC切り替えレギュレータは、図20に示されるように、プッシュプルフラックスコンバータとして具現化される。この変形実施形態では、パルスコンデンサCPULSを充電のみすることができる。パルスコンデンサの放電は、リニア充電回路の場合と同様の方法により、さらなるスイッチおよび放電抵抗を介して行われる。このように、この変形実施形態では、パルスコンデンサCPULSは、1つの極性を用いてのみ充電することができ、極性の反転は容易に可能ではない。図21は、パルスコンデンサCPULSを通る電流の流れを示す。図示の変形実施形態では、電流の流れIは、遮断されておらず、すなわち、連続的に流れる充電電流が存在する。Hブリッジを有するトランスの作動のおかげで、このトランスには、両方の電流方向において交互に負荷が掛けられる。
さらなる変形実施形態では、図17に示されるクロック化充電回路2aの充電レギュレータLRを、パルスコンデンサCPULSを充電するフライバックコンバータとして形成することができる。図22は、充電レギュレータLRがフライバックコンバータとして形成された変形実施形態の回路図を示す。このように、切り替えの労力は、図20に示されるプッシュプルフラックスコンバータと比較して、低減される。図22に示される充電レギュレータLRの変形例では、エネルギーが伝送トランスから引き出されたとき、すなわち、充電電流が図23に示されるように遮断されたときに、パルスコンデンサCPULSが充電のみされる。図2に示される充電レギュレータLRのスイッチS1が閉じられた場合、電流がトランスを介して増加し、ここで、エネルギーが転送される。対照的に、スイッチS1が開いている場合、エネルギーは、トランスからパルスコンデンサに流れる。ここで、トランスにおける電流の流れは、スイッチS1が閉じられるまで、減少する。このことの欠点は、充電電流の断続的な操作である。ここで、同一量のエネルギーが伝送されるとき、図20に示されるように、プッシュプルフラックスコンバータにおいてよりも高い電流最大値が必要とされる。また、図22に示される充電レギュレータLRを用いると、パルスコンデンサCPULSを1つのみの極性を用いて充電するという、すなわち、極性の反転が容易には可能ではないという欠点がある。
図17に示されるクロック化充電回路内の充電レギュレータのさらなる変形実施形態では、この充電レギュレータは、パルスコンデンサを充電および放電するフライバックコンバータとして形成されている。この変形実施形態では、フライバックコンバータは、図24に示されるように、さらなるスイッチによって拡張されている。このように、回路トポロジーを、パルスコンデンサCPULSを充電するために、また放電するために、使用することができる。
充電レギュレータLRの上述した変形実施形態では、それぞれの場合に、生成された電圧用の測定装置と、スイッチの作動用の関連するマイクロプロセッサとは、明確にするために図示されていない。
図24に示される変形実施形態におけるスイッチS7が、開かれた状態に保たれ、かつ、スイッチS1がクロックされている条件では、コンバータは、図22に係る以前に説明した変形実施形態のように、動作する。対照的に、スイッチ場合S1が開いた状態に保たれ、かつ、スイッチS7が、クロックされた状態で作動される場合、エネルギーは、まず、パルスコンデンサCPULSからトランスに送信され(閉じられたスイッチS7)、その後、トランスから中間回路コンデンサCに送信される(閉じられたスイッチS7)。この実施形態では、中間回路コンデンサCと、したがってまた第1DC/DC切り替えレギュレータとの、電圧レベルの影響が、考慮されるべきである。例えば、第1DC/DC切り替えレギュレータは、400Vの電圧に中間回路コンデンサにおける電圧を保とうとする。しかし、ここで、中間回路コンデンサは、500Vの充電電圧まで耐えることができる。中間回路コンデンサCが400Vの電圧レベルを有し、さらに、パルスコンデンサが中間回路コンデンサCに対して完全に放電されるとき、この電圧を達成することができる。図24に示される変形実施形態では、スイッチS7は、比較的高い電圧レベルのため、MOSFETとして形成することができない。したがって、スイッチS7は、この変形実施形態では、好ましくは、IGBTスイッチとして設計されている。図24に示される回路トポロジーの利点は、能動放電処理を通じてエネルギーの回収を達成することからなる。
磁気刺激器1内のパルス発生装置2の充電回路2aを、リニア充電回路として、またはクロック化充電回路として、形成することができる。例えば、図14は、リニア充電回路を有する実施形態を示す。対照的に、図17は、クロック化充電回路を有する変形実施形態を示す。クロック化充電回路と比較して、リニア充電回路は、高電圧に適しかつ例えば2000V以上のコンデンサ電圧を有する中間回路コンデンサを必要とする。抵抗であって、その抵抗を介して中間回路からのエネルギーがパルスコンデンサCPULSに送信される抵抗は、刺激コイル4へのパルス出力中のパルス損失に加えて、追加的な損失につながる。ここで、このことは、温度におけるかなりの上昇に関連し得る。対照的に、クロック化充電回路は、例えば、400Vの比較的低い電圧レベルにおいて、中間回路のエネルギーを貯蔵できる。パルス出力のために必要な高電圧は、パルスコンデンサ自体においてのみ、または、切り替えられたモードの幹線電力供給の出力においてのみ、発生する。したがって、クロック化充電回路内の損失は、リニア充電回路を使用した場合よりも、低い。このため、クロック化充電回路を、リニア充電回路よりも実質的によりコンパクトに構成することができる。また、クロック化充電回路は、図17に例として示されており、リニア充電回路よりも高い程度の有効性を有する。したがって、本発明に係る磁気刺激器1の好ましい実施形態では、クロック化充電回路は、パルス発生装置2の充電回路2aとして使用される。
本発明に係る磁気刺激器1の好ましい実施形態では、磁気刺激器1のプログラム可能制御装置3を、インタフェース6を介してコンピュータ7に接続することができる。コンピュータには、パルスシーケンスPSを構成するためにユーザエディタが、設けられている。このユーザエディタを、好ましくは、例えば、コンピュータが実行することができ、かつ、コンピュータのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を介してユーザに表示することができる。ユーザは、例えば、患者Pを治療しているユーザである。さらなる可能な実施形態では、ユーザエディタは、磁気刺激器1内に設置されたコンピュータ(組み込みPC)上で実行される。この変形実施形態では、磁気刺激器1は、適切なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を有する。
図25は、一例として、特定のパルス形状を有するパルスの設定またはパラメータ化用の操作処理を示す。1つの可能な実施形態では、パルス形状は、まず、特定のパルス設計アプリケーションを用いて、作成される。その後、この作成されたパルスを、刺激の形式にエクスポートすることができる。その後、それは、インタフェースを介して、磁気刺激器1に直接に伝達される。パルスを、エクスペリメントおよび/またはセッションまたはプロシージャを実行するために、さらに処理することができる。この目的のために、パルスを、パルス強度アプリケーションを用いて充電することができる。これにより、所望のパルス強度を調整すること、または、一連のパルスを生成することが、できる。また、パルスの順序を、それぞれのプロシージャ用の特定のランダマイザアプリケーションを介して、ランダム化することが、可能である。パルスを作りだした後、これらのパルスを、例えば、USBスティックに読み込むことができ、USBインタフェースを介して、磁気刺激器1にコピーすることができる。作りだされたパルスを、また、別の通信方式を介して、磁気刺激器1にコピーすることができる。1つの可能な変形実施形態では、特定のパルス形状および/またはパルス極性を有する、このように作りだされたパルスを、磁気刺激器1のメモリ内に、さらなる使用のために蓄えることができる。
図26は、単一波(図26A)からなる、または、2重波(図26B)からなる刺激またはパルスを説明する図を示す。図示の刺激は、刺激コイル4を流れる電流の、単一の、2重の、または多重の正弦波振動からなる。刺激パルスは、強度Iを有し、刺激パルスを、ユーザによって定義された時間tに、または、形成された複合パルスプロトコルに対応して、トリガすることができる。刺激またはパルスの極性を、好ましくは、変更することができる。すなわち、最初の正弦波振動は、時間軸を中心にして反転される。図26は、正の単振動および2倍振動用の刺激またはパルスの図を示す。刺激を、本明細書中では、図26に示されるような長方形により、表すことができる。
図27は、2重パルス(パルス対)を示す。同一または異なる振幅を有する2つの直接的に連続した刺激またはパルスが、2重パルスとして指定されている。図27は、関連付けられている電流の時間進行を用いた、刺激コイル4を通る、2重パルスの概略図を示す。2つの刺激またはパルス間の時間間隔は、TPPと、ΔIによる強度の差とによって、指定されている。図27は、複合パルスシーケンスPS内で、最も頻繁に使用される2つの2重パルスの変化を示す。1つの可能な変形実施形態では、評価パルスEPは、このような2重パルスによって形成される。
同一強度を有する刺激の間の時間間隔tISIは、刺激間間隔として指定されている。パルスシーケンスまたはパルスプロトコルPSは、異なる、定義された属性を有する、複数の刺激または複数のパルス、複数のパケット/複数のバースト、および複数の2重パルスの際に、直列配置を構成する。パルスシーケンスまたはパルスプロトコルPSは、自動的に処理されおよび/または出力される。パルス形状または刺激形状は、刺激コイルまたは処置コイルを通る電流の時間プロファイルの曲線形状である。患者Pの2相刺激の場合、例えば、単一波、2重波、および多重波がある。
図29は、複合パルスシーケンスPSのパルストレインPZ内のパルスパケットPPの構造を示す。パルスパケットまたはパルスバーストPPは、刺激間間隔tISIを有するn個の刺激またはパルスのコンテナを指定する。パルスパケットまたはパルスバーストPP内で、すべてのパルスまたは刺激の、強度I、極性、および刺激間間隔が、同一に保たれている。n=4の刺激を有する特別な場合は、4重パルス刺激として指定されている。
図30は、パケット間隔またはバースト間間隔を明確にする図を示す。パケット間隔またはバースト間間隔tIBIは、2つのパルスパケットまたは2つのパルスバースト間の時間間隔である。2つの連続パルスパケットPPは、必ずしも同じではない。
図31は、単一波を説明する図である。単一波は、2相刺激の最も単純な刺激形状またはパルス形状を設定する。単一波は、図31に示されるように、事前設定期間τを用いた、正確に1つの単一正弦波振動からなる。
図32は、2重波を示す図である。2重波は、図32に示されるように、2つの完全な正弦波振動からなる。このように、任意の数の連続した正弦波振動を有することが可能である。しかし、システムによって課されたデバイスの減衰のため、振幅は、指数関数的に減少し、それにより、実用的用途は、まれにのみ2より大きな振動からなされる。
図33は、一例として、複数のパルストレインPZを有する複合パルスシーケンスPSを示す。各パルストレインPZは、複数のパルスパケットPPからなる。複数のパルスパケットPPは、それらの一部が、一連のパルスからなる。パルストレインPZは、n個の異なるパルスパケットまたはパルスバーストPPのコンテナを指定し、かつ、図33に示されるように、複合パルスシーケンスPSのまたは複合パルスプロトコルの最上ネストレベルを形成する。種々の異なるパルストレインPZを連続して提供することができる。2つのパルストレインPZ間の時間間隔は、トレイン間間隔tITIとして指定される。
繰り返し率は、単位時間当たりの刺激またはパルスの数を示す。従来の刺激器は、通常、100Hzまでの繰り返し率を達成する一方、本発明に係る磁気刺激器1のパルス発生装置2を用いると、1kHzまでおよび1kHzよりも高い繰り返し率を設定することができる。
複合パルスシーケンスPSの基本プロトコルは、パルスパケットPPからなり、個別のパルスまたは刺激が、その中に含まれている。基本プロトコルのパラメータ化は、例えば、刺激間間隔tISIまたはパルス形状またはパルスパケットPP当たりのパルスの割合およびパケット間隔tIBIを示すことができる。
図34は、変形プロトコルまたは複合パルスシーケンスであって、その中に含まれた評価パルスEPを有する変形プロトコルまたは複合パルスシーケンスを示す。この評価パルスEPは、2つのパルスパケットPPの間に設けられ、かつ、例えば、2重パルスとして形成され得る。一般的には、トリガ信号は、この評価パルスEPに関する磁気刺激器からトリガされ、それにより例えば、運動筋反応を測定するためにEMG増幅器を始動させる。基本プロトコルのパラメータ化のオプションに加えて、以下のパラメータを、図34に示される変形プロトコルにおいて調整することができる。すなわち、評価パルスのパルス強度(0から100%)、評価パルスEPを形成する2重パルスの2つのパルス間のパルス強度差ΔI(例えば、ΔI=+/−20%)、最後のパルスパケットtEVからの間隔(例えば、100ms)、および次のパルスパケットtDELAYまでの間隔(例えば、同様に少なくとも100ms)である。
1つの可能な実施形態または変形プロトコルでは、複合パルスシーケンスPSの異なるパルスパケットPP間の個別のパルスまたは刺激の極性を、反転させることができる。例えば、最初のパルスパケットPPのパルスが正パルスである場合、後続のパルスパケットPP内のパルスの極性を負にすることができる。パルスパケットPP内のパルスの極性の反転は、一般的には与えられない。
本発明に係る磁気刺激器1の1つの可能な変形実施形態では、I波の待ち時間が決定される。I波の待ち時間は、個人によって異なるか、患者によって異なる。I波の待ち時間を、基本波に対しては、1msから2msの範囲内とすることができる。他のすべてのI波の待ち時間は、この基本待ち時間の整数倍である。1つの可能な実施形態では、患者PのI波の待ち時間は、運動筋反応を測定することにより、異なる刺激間間隔を有する2重パルス(パルス刺激対)の出力によって決定される。このように、最大の運動筋応答が測定されるまで、刺激間間隔が連続的に調整される。この刺激間間隔は、患者のI波の待ち時間に相当する。
複合パルスプロトコルまたは複合パルスシーケンスPSの印加中に、必要に応じて、人間の脳内の可塑性の変化を誘導するために、治療中の決定されたI波の待ち時間にプロトコルパラメータを適合することが、最大の効果を発揮する。
図35は、一例として、本発明に係る磁気刺激器1を用いて行うことができるような操作手順を示す。患者Pの治療または磁場に対する組織の露出は、いわゆるプロシージャ(セッション)内で行われる。プロシージャ中に、複合パルスシーケンスは、刺激コイル4を介して、調査されるべき組織に出力される。複合パルスシーケンスPSは、個別のパルスまたは刺激の最も単純な場合を基礎とする。複合パルスシーケンスPSは、プロシージャ中に出力されるが、パルストレインPZからなる。パルストレインPZは、それらの部分に関して、パルスパケットPPのパルスバーストからなる。パルスバーストまたはパルスパケットPPは、刺激またはパルスを含む。刺激は、単一パルスとすることができるが、図35に示されるように、多重パルスとすることもできる。本発明に係る磁気刺激器1を用いて、ユーザが個別に複合パルスシーケンスPSを設定することが可能である。1つの可能な実施形態では、そのパルス形状に対するパルスの設定の後に、または、複合パルスシーケンスの設定の後に、エディターは、設定されたパルスまたは設定されたパルスシーケンスPSが許容可能であるか否かを検査する。
図36は、本発明に係る磁気刺激器1において使用され得るユーザエディタの操作のモードの説明用のグラフィカルユーザインタフェース、GUI上の表示を示す。図36において、パルス周波数は、セッションまたはプロシージャ中に形成され、2相波形を有する9つの個別のパルスからなる。図36に示されるように、強度Iを、さまざまな変形において選択することができる。また、ユーザは、トリガ時間を設定することが可能である。各設定トリガポイントで、磁気刺激器1は、インタフェースを介して信号を出力する。この信号を、この刺激に続く筋反応を格納するための記録装置が、使用できる。
ユーザエディタでは、パルストレインPZおよびパルスバーストまたはパルスパケットPPを、それぞれ、専用補助装置が生成できる。したがって、例えば、ドロップダウンボックスにおいて、パルスパケット用の「バースト」またはパルストレイン用の「トレイン」を、ユーザが選択できる。パルストレインPZは、パルスパケットに基づいており、パルスパケットのPPは、刺激に基づいている。セッションまたはプロシージャを、刺激またはパルスシーケンスPSとして格納することができ、かつ、ユーザエディタのバースト設計器においてさらに使用することができる。1つの可能な実施形態では、ユーザエディタは、刺激設計器、パルスパケット補助装置PPA、およびパルストレイン補助装置PZAを含む。これらの補助装置は、大きな間隔が個別のパルス間に発生する場合に、特に適している。
図37は、表示されたユーザエディタにおいてバーストPPがユーザによって追加された図を示す。
図38は、パルストレインPZがユーザインタフェースを介してユーザによって追加された図を示す。
図39は、一例として、刺激またはパルスの設定用の刺激設計器を示す。ユーザは、例えば、「詳細」をクリックすることによって、刺激またはパルスの機能を変更する選択枝を有する。例えば、ユーザは、刺激またはパルスのまたはそれぞれの波の、開始の極性または期間を調整することができる。1つの可能な実施形態では、形成されまたは設定されたそれぞれの刺激またはパルスを、格納することができ、かつ、さらなる処理のために、このメモリからダウンロードできる。パルスシーケンスPSを、患者Pにおけるそれらの効果に関して、および/またはそれらのパルス構造に関して、評価することができる。パルスシーケンスPSを、患者における測定結果および/または効果と相関させることができる。
図40A、図40Bは、一例として、バースト補助装置PPAを用いて形成されたパルスパケットPPを示す。図40Bは、トレイン補助装置PZAを用いて形成されたパルストレインPZを示す。
さらなる可能な実施形態では、一例として図41に示されるように、パルス選択器を用いて、パルスのパルス形状を設定することが可能である。図41に示される例示的な実施形態では、選択画面は、2つの部分に形成されている。パルス選択器は、好ましくは、デバイス上で直接に実行され、かつ、デバイスに格納されているプロトコルの選択に役立つ。この方法では、磁気刺激器1の操作も、外部PCの接続なしに、可能である。左側の領域では、パルス形状を選択することができ、パルス形状は、選択画面の右側部分にグラフィカルに示されている。有効パルスおよび無効パルスを、左側領域における選択ツリーに応じて特徴づけることができる。種々のパルスの特性時間も、示すことができる。曲線の種類、すなわち、コイル電流、電場または電場勾配を、メニューにおけるドロップダウンフィールドによって選択することができる。
パルス設計器を用いて、各パルスのパルス形状を構成するまたは確立することが可能である。図42は、例えば、正弦波、2つの休止、および負の半波からなる合成パルスを示す。ダブルクリックすることで、個別の部分の持続時間を編集することが可能である。パルスの異なる部分の長さも、マウスを用いてドラッグすることによって変更することができる。
本発明に係る磁気刺激器1は、生体組織の磁気刺激器のために使用することができる。磁気刺激器は、非侵襲的であって、ほとんど痛みのない方法である。この方法を用いて、組織内の神経は、磁場によって影響される。磁場は、その電気的作動における誘導を介して、時間の経過とともに変化することができる。このように、神経を、活性化させまたは抑制することができる。
磁気刺激器1の刺激コイル4は、皮膚の表面に近接して配置される。刺激コイル4は、時間の経過とともに急速に変化できかつ組織に浸透する磁場を、発生させる。この浸透磁場は、組織の導電領域内への誘導をもたらす。さらなる適用では、組織内に刺激コイル4を導入することも可能である。
本発明に係る磁気刺激器1の使用は、患者Pの皮膚表面がどのようなものであれ、特別な準備を必要としない。磁気刺激器1は、衣類、毛髪などを通過する磁場を生成することができ、刺激を生成する。磁場が、例えば、頭蓋冠のような骨構造に浸透するので、深い領域にさえ達することができる。浸透の深さは、数センチメートルに限られている。
良好な刺激は、刺激コイル4によって誘導される磁場の強度および方向と、磁気刺激器1に設定されたパルス形状とに、依存している。決定された刺激閾値は、それぞれ、調査のプロシージャまたはセッションに適用する。というのは、それらの刺激閾値は、各患者の生理的な性質(疲労、神経過敏または例えば血糖値)に大きく依存しているためである。
異なる患者間または比較可能な被験者間に磁気刺激を行うために、刺激強度は、個別の運動刺激閾値に関して、好ましくは正規化される。運動閾値は、少なくとも半分の場合において弛緩した筋肉内の特定の筋活動電位を生成するのに十分である最小の刺激強度として、定義される。弛緩した筋肉において得られる閾値は、このように、休止運動閾値、RMTとして指定される。能動運動閾値AMTを、同様に、予め緊張させた筋肉において決定することができ、能動運動閾値AMTは、通常、休止運動閾値RMTよりも5から20%低い。本発明に係る磁気刺激器1は、異なるパルス形状の出力を可能し、それらの異なるパルス形状を自ら構成することができる。1つの可能な実施形態では、出力されるべき刺激パルスの強度Iを、磁気刺激器1のユーザインタフェースにおける設定ホイールによって、調整することができる。また、1つの可能な実施形態において、格納されたパルス形状を、ディスプレイ上のパルス選択器を介して、選択スイッチにより選択することができる。
また、設定ホイールを用いることにより、1つの可能な実施形態では、繰り返し周波数または繰り返し率を調整することが可能である。さらなる実施形態では、パルスシーケンスの持続時間を選択するために、さらなる設定ホイールを使用することが可能であり、すなわち、パルスシーケンスの最大長さが出力される。
磁気刺激器1の単一パルス操作では、ボタンの作動時に、選択されたパルス形状を有する単一刺激パルスが出力される。磁気刺激器1の繰り返し操作において、設定された繰り返し周波数または繰り返し率を有するパルスシーケンスが、特定のボタンが押された状態に保たれている限り、出力される。
可能な実施形態では、パルス強度、パルスシーケンス、パルスシーケンス持続時間、およびパルス形状に対する、現在設定値を、ユーザがメモリボタンを押すことによって、格納することができる。磁気刺激器1がオフされたときも、保存された値が得られる。それにより、例えば、磁気刺激器1をオンにした後に、予め格納された標準設定の設定を、急速にかつ簡単に読みだすことができる。
1つの可能な実施形態では、操作要素が事前設定時間の間作動されなかった場合、磁気刺激器1は、待機モードに変化する。待機操作モードを終了させるために、例えば、磁気刺激器1の前面プレート上の、任意の操作要素を、作動させることができる。この方法では、磁気刺激器1は、操作可能な状態に置かれ、対応する表示が点灯する。
単一パルスをトリガするために、磁気刺激器1がオンされる。ここで、刺激コイル4が接続されているかどうかについて、検査がなされる。このようにして、次に、設定素子上の所望のパルス強度を、選択することができる。また、パルス周波数が設定される。特定の操作要素、例えば、空気圧フットスイッチの作動によって、刺激コイル4を、正確に設定するまたは活性化することができる。その後、パルスボタンの作動により、単一パルスが出力される。
パルスシーケンス、特に、複合パルスシーケンスPSを解釈するために、例えば、長期表示モードに変更することが可能である。ここで、所望のパルスシーケンス持続時間が選択される。刺激コイル4の活性化用の空気圧フットスイッチの作動後に、パルスボタンを作動させることができる。したがって、各ボタンが押された状態に保たれる限り、所望のパルスシーケンスが、患者Pに出力される。設定されたパルスシーケンス持続時間に到達した後には、ボタンが押されたままであっても、パルス出力は自動的に停止される。
本発明に係る磁気刺激器1では、非常に高い繰り返し率を用いて刺激またはパルスを生成することができる。これは、パルス損失の急速な再充電のため可能である。本発明に係る磁気刺激器1は、1000Hzより高い周波数の繰り返し率を達成することができる。このことは、このように、明らかに長くかつより安定した効果を、刺激中に、達成することができるという利点を提供する。この刺激は、基礎研究中に関連し、かつ、治療用途においても関連する。強い持続的な効果は、患者Pにおける治療の成功のための必要条件である。
図43は、繰り返し刺激によって達成できる効果を説明するために、正常な筋電位を示す。垂直の矢印は、効果の大きさを象徴する。すなわち、上昇は、脳の興奮性における増加を意味し、下降は、脳の興奮性における減少を意味する。図示された水平の矢印は、患者Pの個別の筋肉において推定することができる効果の持続時間を示し、この持続時間は、興奮性における変化についての直接的な結論を可能にする。曲線CTBS(連続シータバースト)は、最大で50Hz(tISI=20ms)の周波数の従来のプロトコルを用いた効果を示す。図43に示される他の2つの曲線は、本発明に係る磁気刺激器1を用いて、いわゆる4重パルスを用いて実行される研究を示す。この研究は、200Hzの繰り返し率(tISI=5ms)および20Hzの繰り返し率(tISI=50ms)において、実行される。図43に示されるように、本発明に係る磁気刺激器1を用いた高周波数刺激の場合における効果は、従来の刺激と比べて、より長くかつより顕著である。図43において、「前」は、刺激の前の状態を意味し、一方、「後」は、0から60分の時間範囲の刺激の後の1から4分を意味する。
対象者または患者Pの生理学的特徴に適合する個別の刺激が可能となるので、複合パルスパターンまたはパルスシーケンスPSの設定の自由度は有利である。磁気刺激器による個別化した刺激の具体例は、いわゆるI波に適合された刺激である。この刺激は、従来の磁気刺激器において、2つのパルスのみを用いて可能である。ここで、観察された効果は、非常に短い時間の間のみ持続する。特に、複数のパルスを用いた、特に4から8のパルスを用いた、磁気刺激器の適用の適合は、達成される効果にとって関連性がある。この効果は、それにより、著しく拡張され得ると共に、より顕著である。また、脳または組織内の電流の流れ方向は、パルス極性によって決定されるが、関連する影響も有する。
図44は、刺激された脳内における電流の流れ(これは極性における変化に対応する)における反転の効果を示す図であり、これは、本発明に係る磁気刺激器1を介して可能である。図44において、666Hzの周波数の、いわゆるI波適合刺激が示されている。APは、脳内の電流の流れを意味し、この電流の流れは、経頭蓋磁気刺激器TMSによって生成され、前方から後方に流れる。PAは、後方から前方に流れる電流を意味する。図44における水平の矢印は、効果の持続時間を示し、かつ、垂直の矢印は、効果のレベルを示す。図44において、極性が反転したときに、脳の興奮性における増加から減少への効果における反転を確認することが可能である。「前」は、高周波経頭蓋磁気刺激器TMSによる介入の前の状態を意味する。「後」は、介入の開始後の0から60分内の状態を意味する。
また、2重正弦波の印加後には、図45に示されるように、さらに低いばらつきを有する同一効果を実験的に証明することが可能である。これらの刺激形状(約2分)の短さは、若い患者または子どもPにおける調査にとって、刺激形状を実用可能にする。図45は、2重正弦波の場合における4重刺激の効果を示す。この効果を、本発明に係る磁気刺激器1を用いて、実現することができる。666Hzの周波数での、すなわち4つのパルス間に1.5ms間隔でのI波適合刺激が、同様に図示されている。水平の矢印は、効果の持続時間を示し、垂直方向の矢印は、効果のレベルを示す。図45は、ごく少数の対象者Pに対する測定中でさえばらつきが低い非常に安定した効果(脳の興奮性における増加)を示す。
柔軟に設定可能なパルスシーケンスを有する本発明に係る磁気刺激器1のさらなる決定的な利点は、患者Pの個別の生理学的特徴へのパルス形状の個別の適合である。例えば、子供において、いわゆる運動閾値は、刺激部位での脳の興奮性の尺度を表すが、成人患者における運動閾値よりも高い。小児神経学的診断においておよび基礎研究において、従来の磁気刺激器を使用するとき、このことは、大変若い対象者を限定的にのみ調査できることを、しばしば意味する。
図46は、異なるパルス形状の場合における運動閾値が示されている図を示す。パルスは、(脳内において)前方から後方への電流の流れ方向APにおいて、または、前方から後方への逆電流の流れ方向PAにおいて、脳に印加される。図46において、パルス形状の運動閾値は、前方から後方に(AP)印加されるが、後方から前方に(PA)印加されるまたは負の極性を有するパルスよりも、長いことを理解できる。
本発明に係る磁気刺激器1の場合に使用されるグラフィカルインタフェースを有するユーザエディタは、ユーザによる単純な直観的な操作を、特にパルスプロトコルまたは複合パルスシーケンスPSの簡単な設定を、可能にする。また、磁気刺激器1のパラメータのフィードバックによって、測定された神経生理学的パラメータに対する自動適合を実行することができる。磁気刺激器1の使用によって、プロトコルの強く減少した個体間のばらつきと、既存の従来のプロトコルに関する明確な効果を有する皮質可塑性の安定した誘導とを、達成できる。これらの効果的な可塑性を誘導するパルスプロトコルまたはパルスシーケンスPSは、特に神経学的状態および精神医学的状態の場合における、彼/彼女の神経可塑性を最適化するために、患者Pへの治療的介入を可能にする。さらに、本発明に係る磁気刺激器1は、科学的知識を得るために、人間の脳のより広範な調査を可能にする。

Claims (15)

  1. 磁場による組織の刺激用の磁気刺激器(1)であって、
    (a)パルスコンデンサ(Cpuls)を備えるパルス発生装置(2)であって、前記パルスコンデンサ(Cpuls)は、複数のパルスからなっていて調整可能な繰り返し率を有するパルスシーケンス(PS)を生成するように、充電回路(2a)によって充電されることができる、パルス発生装置(2)を備え、
    前記パルス発生装置(2)は、前記パルスコンデンサ(Cpuls)および刺激コイル(4)を含む発振回路(2b)を備え、前記刺激コイル(4)は、複数のパルスを生成するように、複数の電力スイッチ(Qi)を有するフルブリッジ回路内にあり、前記複数のパルスのパルス形状は、複数のパルスセグメントからなり、
    前記複数の電力スイッチ(Qi)のそれぞれは、プログラム可能制御装置(3)によって制御されることができる駆動回路(TS)に接続され、
    (b)前記プログラム可能制御装置(3)は、個別に設定可能な複数の単一パルスを有する複合パルスシーケンス(PS)を生成するために、前記パルス発生装置(2)を調整し、生成された前記複合パルスシーケンス(PS)が、前記磁場を生成するために、前記刺激コイル(4)に印加され、前記複数の単一パルスは、前記複数の単一パルスのパルス形状およびパルス極性に関して個別に設定可能である、
    磁気刺激器(1)。
  2. 前記パルス生成装置(2)によって出力される前記複合パルスシーケンスは、複数のパルストレイン(PZ)を備え、前記複数のパルストレイン(PZ)のそれぞれは、複数のパルスパケット(PP)を含み、前記複数のパルスパケット(PP)のそれぞれは、一連の複数のパルスからなっており、前記複数の単一パルスのパルス形状および/またはパルス極性は、個別に設定されることができる、請求項1に記載の磁気刺激器。
  3. 前記磁気刺激器(1)の前記プログラム可能制御装置(3)は、インタフェース(6)を介してコンピュータ(7)に接続されることができ、そのコンピュータに、ユーザエディタが、前記パルスシーケンス(PS)を設定するために設けられている、請求項1または2に記載の磁気刺激器。
  4. 前記磁気刺激器(1)に接続された前記コンピュータ(7)の前記ユーザエディタは、前記複数の単一パルスのパルス形状の設定用の刺激設計器と、複数の単一パルスからなる少なくとも1つのパルスパケット(PP)の設定用のパルスパケット補助装置(PPA)と、複数のパルスパケット(PP)からなる少なくとも1つのパルストレイン(PZ)の設定用のパルストレイン補助装置(PZA)と、を備える、請求項3に記載の磁気刺激器。
  5. 前記ユーザエディタによって設定される前記パルスシーケンス(PS)は、前記コンピュータ(7)から、前記磁気刺激器(1)の前記インタフェース(6)を介して、前記磁気刺激器(1)の前記プログラム可能制御装置(3)に送信され、かつ、前記磁気刺激器(1)のメモリユニットに格納される、請求項1から4のいずれか1つに記載の磁気刺激器。
  6. 前記パルスシーケンス(PS)の前記繰り返し率は、秒当たりのパルス数を表し、かつ、0から1kHzの範囲内で調整されることができる、請求項1から5のいずれか1つに記載の磁気刺激器。
  7. 前記磁気刺激器(1)の前記パルス発生装置(2)によって生成される前記複合パルスシーケンス(PS)の複数のパルスパケット(PP)間に、刺激された前記組織の運動筋反応の測定用の評価パルス(EP)が、出力される、請求項2から6のいずれか1つに記載の磁気刺激器。
  8. 前記パルスセグメントは、正弦波状に上昇するパルスセグメントと、一定のパルスセグメントと、正弦波状に下降するパルスセグメントとを備える、請求項1から7のいずれか1つに記載の磁気刺激器。
  9. 前記磁気刺激器(1)の前記パルス発生装置(2)は、調整された前記繰り返し率を用いて前記発振回路(2b)の前記パルスコンデンサ(Cpuls)を再充電するための充電回路(2a)を有する、請求項1から8のいずれか1つに記載の磁気刺激器。
  10. 前記パルス発生装置(2)の前記充電回路(2a)は、電力供給網への接続用の幹線電源アダプタ(NT)と、前記幹線電源アダプタから供給される電気エネルギーの中間貯蔵用の中間エネルギー回路(EZK)と、前記パルス発生装置(2)の前記発振回路(2b)に接続された充電レギュレータ(LR)と、を備えるリニア充電回路である、請求項9に記載の磁気刺激器。
  11. 前記パルス発生装置(2)の前記充電回路(2a)は、
    電力供給網への接続用の幹線電源アダプタ(NT)と、
    連続操作用の第1DC/DC切り替えレギュレータと、
    前記第1DC/DC切り替えレギュレータから供給される前記電気エネルギーの中間貯蔵用の中間エネルギー回路(EZK)と、
    前記パルス発生装置(2)の前記発振回路(2b)に接続されたパルス操作用の第2DC/DC切り替えレギュレータと、を備えるクロック化充電回路である、請求項9に記載の磁気刺激器。
  12. 前記パルス発生装置(2)は、前記刺激コイル(4)が前記磁気刺激器(1)に接続されているかどうかを監視するコイル監視回路(2c)であって、前記刺激コイル(4)の操作パラメータを監視するセンサを備えるコイル監視回路(2c)を備える、請求項1から11のいずれか1つに記載の磁気刺激器。
  13. 前記プログラム可能制御装置(3)は、前記磁気刺激器(1)のパラメータのシステム検査が正常に終了した後にのみ、前記パルス発生装置(2)に、前記刺激コイル(4)へ前記パルスシーケンス(PS)を出力させる、請求項1から12のいずれか1つに記載の磁気刺激器。
  14. 前記プログラム可能制御装置(3)は、測定信号を伝導するためにおよびトリガ信号を生成するために、刺激されるべき組織に取り付けられた導電電極(10)に接続されることができる、請求項1から13のいずれかに記載の磁気刺激器。
  15. 伝導された前記測定信号は、運動閾値を決定するために、前記プログラム可能制御装置(3)によって評価される、請求項14に記載の磁気刺激器。
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