JP6190782B2 - 水電解システムの運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水を電気分解して酸素及び水素を発生させる水電解装置及び複数の貯蔵用タンクを備える水電解システムの運転方法に関する。
一般的に、燃料電池の発電反応に使用される燃料ガスとして、水素が使用されている。この水素は、例えば、水電解装置により製造されている。水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜(イオン交換膜)を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、給電体を配設して単位セルが構成されている。
そこで、複数の単位セルが積層されたセルユニットには、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、アノード側の給電体に水が供給される。このため、電解質膜・電極構造体のアノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が製造される。
そこで、水電解装置により製造された水素ガスを、燃料電池車両に搭載されている燃料ガスタンク(外部貯蔵部)に充填するために、種々の水素充填システムが採用されている。例えば、特許文献1では、水電解装置から導出される水素を貯留する複数個の水素貯留タンクを備えている。
特開2012−26463号公報
ところで、上記の水素充填システムでは、各水素貯留タンクに、貯留用配管と放出用配管とがそれぞれ設けられるとともに、それぞれ開閉弁及び逆止弁を有する弁機構が配設されている。
本発明は、この種のシステムの運転方法に関連してなされたものであり、特に部品点数を削減することができ、経済的且つ効率的に水電解処理を遂行することが可能な水電解システムの運転方法を提供することを目的とする。
本発明に係る水電解システムは、水電解装置、水素導出配管、複数の貯蔵用タンク及び複数本のタンク用配管を備えている。水電解装置は、水を電気分解して酸素及び水素を発生させている。水素導出配管は、水電解装置から水素を導出するとともに、外部貯蔵部に該水素を充填する充填用ノズルが設けられている。各タンク用配管は、水素を貯蔵する各貯蔵用タンクと水素導出配管とにそれぞれ独立して接続され、水素の貯留及び放出を行っている。
そして、各タンク用配管の各貯蔵用タンクと水素導出配管との間には、及び水素導出配管の最下流の前記タンク用配管と前記充填用ノズルとの間には、それぞれ単一の開閉弁のみを有する弁機構が配設されている。
また、本発明に係る水電解システムの運転方法は、貯蔵工程と、充填工程と、タンク切り替え工程とを有している。貯蔵工程では、水電解装置から導出される水素を貯蔵用タンクに貯蔵している。充填工程では、貯蔵用タンクから放出される水素を、充填用ノズルを介して外部貯蔵部に充填している。タンク切り替え工程では、貯蔵工程及び充填工程で、開弁する開閉弁を切り替えることにより、使用される貯蔵用タンクを切り替えている。
そして、タンク切り替え工程では、水電解装置の定格運転よりも低出力運転を行う低出力運転モード、又は前記水電解装置の電解を継続しながら該水電解装置の脱圧を行う脱圧運転モードにより、電解を継続している。
さらに、タンク切り替え工程では、予め、全ての開閉弁を閉弁させることが好ましい。
さらにまた、充填工程では、水素導出配管における水電解装置と弁機構との間の水素圧力を検出する配管圧力検出工程を有することが好ましい。その際、配管圧力検出工程では、検出された水素圧力が閾値未満である際、低出力運転モードを選択することが好ましい。
また、配管圧力検出工程では、検出された水素圧力が閾値以上である際、脱圧運転モードを選択することが好ましい。
さらに、タンク切り替え工程の後、定格運転に移行する際、電解電流値を定格電流値まで段階的に上昇させる通常電解復帰工程を有することが好ましい。
本発明によれば、複数の貯蔵用タンクを備えるとともに、各貯蔵用タンクは、それぞれ1本のタンク用配管を介して水素導出配管に接続されている。さらに、各タンク用配管には、単一の開閉弁のみが配設されている。このため、部品点数を有効に削減することができ、経済的且つ効率的に水電解処理を遂行することが可能になる。
また、本発明によれば、タンク切り替え工程では、低出力運転モード又は脱圧運転モードにより、電解を継続している。従って、水素導出配管は、水電解装置と貯蔵用タンクとの間で必要以上に高圧になることを確実に抑制することができる。
本発明に係る各実施形態の運転方法が適用される差圧式水電解システムの概略構成説明図である。 第1の実施形態に係る運転方法を説明するフローチャートである。 前記差圧式水電解システムの要部説明図である。 前記差圧式水電解システムの動作説明図である。 第2の実施形態に係る運転方法を説明するフローチャートである。 第3の実施形態に係る運転方法を説明するフローチャートである。 第1貯蔵用タンクに貯蔵する際の動作説明図である。 第3貯蔵用タンクによりリークチェックする際の動作説明図である。 前記第1貯蔵用タンクから充填する際の動作説明図である。 前記第3貯蔵用タンクから充填する際の動作説明図である。 前記第3貯蔵用タンクに貯蔵する際の動作説明図である。
図1に示すように、本発明に係る各実施形態の運転方法が適用される差圧式水電解システム(水電解システム)10は、水(純水)を電気分解することによって酸素及び高圧水素を製造する水電解装置12を備える。高圧水素とは、常圧である酸素圧力よりも高圧の、例えば、1MPa〜80MPaの水素をいう。
水電解装置12には、複数の水分解セル(単位セル)14が積層されており、前記水分解セル14の積層方向両端には、エンドプレート16a、16bが配設される。水電解装置12には、直流電源である電解電源18が接続される。水分解セル14は、図示しないが、固体高分子電解質膜の両側にアノード側電極触媒層とカソード側電極触媒層とが設けられる。
エンドプレート16aには、水供給配管20aが接続されるとともに、エンドプレート16bには、水排出配管20b及び水素配管20cが接続される。水供給配管20aには、純水が供給される一方、水排出配管20bから反応により生成した酸素(及び透過した水素)と未反応の水とが排出される。
水素配管20cは、水電解装置12から導出される高圧な水素に含まれる液状水分を除去する気液分離装置22に接続される。水素配管20cには、水素圧力を検出する配管圧力検出部、例えば、圧力計24が配設され、前記圧力計24の検出信号は、制御装置26に入力される。
気液分離装置22には、水が除去された水素を送出する水素導出配管28の一端部が接続されるとともに、前記水素導出配管28の途上から脱圧配管30が分岐する。脱圧配管30には、減圧弁32及び脱圧弁34が配設される。脱圧弁34は、例えば、電磁弁であり、制御装置26により開閉駆動される。なお、脱圧配管30は、水素導出配管28に代えて水素配管20cの途上から分岐してもよい。
水素導出配管28には、逆止弁36、精製部38及び背圧弁40が下流に向かって、順次、配設される。精製部38は、例えば、冷却機構及び水吸着機構を備え、前記水吸着機構は、水素に含まれる水蒸気(水分)を吸着する。精製部38から排出される製品水素(ドライ水素)は、背圧弁40の規定圧力値に昇圧された後、充填用ノズル42に送られる。充填用ノズル42は、水素導出配管28の先端部に設けられ、燃料電池車両44の水素燃料タンク(外部貯蔵部)46に水素を充填する。
水素導出配管28には、背圧弁40の下流に位置して、複数本、例えば、3本の配管である第1タンク用配管48a、第2タンク用配管48b及び第3タンク用配管48cの一端部が連結される。第1タンク用配管48a、第2タンク用配管48b及び第3タンク用配管48cは、それぞれ独立するとともに、水素ガス流れ方向(矢印F方向)に沿って互いに離間する。
第1タンク用配管48a、第2タンク用配管48b及び第3タンク用配管48cの他端部は、第1貯蔵用タンク50a、第2貯蔵用タンク50b及び第3貯蔵用タンク50cに接続される。第1貯蔵用タンク50a、第2貯蔵用タンク50b及び第3貯蔵用タンク50cは、同一のタンク部材により構成されるとともに、同一の容量を有する。
第1タンク用配管48aの途上には、第1貯蔵用タンク50aの水素貯蔵時の流れ方向上流(以下、単に上流ともいう)に位置して単一の第1開閉弁52aのみを有する第1弁機構54aが配設される。第2タンク用配管48bには、第2貯蔵用タンク50bの上流に位置して単一の第2開閉弁52bのみを有する第2弁機構54bが配設される。第3タンク用配管48cには、第3貯蔵用タンク50cの上流に位置して単一の第3開閉弁52cのみを有する第3弁機構54cが配設される。
水素導出配管28には、最下流の第3タンク用配管48cと充填用ノズル42との間に位置して、単一の第4開閉弁52dのみを有する第4弁機構54dが配設される。
このように構成される差圧式水電解システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、差圧式水電解システム10の始動時には、例えば、市水から生成された純水が、水電解装置12の水供給配管20aに供給される。一方、水電解装置12に電気的に接続されている電解電源18を介して、電解電圧が付与される。
このため、各水分解セル14では、アノード側に供給された水が電気により分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が得られる。従って、カソード側に生成された水素は、水素配管20cを介して水電解装置12の外部に取り出し可能となる。
一方、アノード側には、反応により生成した酸素(及び透過した水素)と、使用済みの水とが流動しており、これらの混合流体が水排出配管20bから排出される。この使用済みの水は、酸素(及び透過した水素)から分離された後、水供給配管20aに導入される。
水電解装置12内に生成された水素は、水素配管20cを流通して気液分離装置22に送られる。気液分離装置22では、水素に含まれる液状水が、この水素から分離される。水素は、水素導出配管28に送出され、精製部38に供給されて前記水素に含まれる水蒸気(水分)が吸着される。精製部38から排出される製品水素(ドライ水素)は、背圧弁40の規定圧力値に昇圧される。
次いで、本発明の第1の実施形態に係る差圧式水電解システム10の運転方法について、図2に示すフローチャートに沿って、以下に説明する。
制御装置26では、水電解装置12による水電解により生成された水素を、例えば、第1貯蔵用タンク50aに貯蔵させる(ステップS1)。具体的には、図3に示すように、第1開閉弁52aが開弁される一方、第2開閉弁52b〜第4開閉弁52dが閉弁される。このため、水電解装置12から導出される水素は、第1タンク用配管48aを通って第1貯蔵用タンク50aに貯蔵される(貯蔵工程)。
第1貯蔵用タンク50aに所定圧の水素が貯留されると、前記第1貯蔵用タンク50aから第2貯蔵用タンク50bに切り替えられるか否かが判断される(ステップS2)。第2貯蔵用タンク50bに切り替えられると判断されると(ステップS2中、YES)、ステップS3に進む(タンク切り替え工程)。このステップS3では、第1開閉弁52aが閉弁されるとともに、水電解装置12が、定格運転モード(電解モード)から低出力運転モード又は脱圧運転モードに変更される。
低出力運転モード及び脱圧運転モードでは、電解電流値を停止時脱圧と同様の電流値(水電解装置12に劣化が発生しない最低電流値、例えば、約60A)まで下げる。低出力運転モードでは、図1に示すように、脱圧弁34の閉弁が維持される一方、脱圧運転モードでは、前記脱圧弁34が開弁される。
圧力計24による検出圧力(水素圧力)が、閾値未満である際、低出力運転モードが選択される一方、前記検出圧力が、閾値以上である際、脱圧運転モードが選択される。閾値は、例えば、図3に示すように、水電解装置12から第4開閉弁52dまでの経路容積(水素導出配管28の容積)56に基づいて、設定される。
低出力運転モードにおいて、第1開閉弁52a〜第4開閉弁52dが閉弁された状態が継続される時間から、経路容積56の上昇圧力が算出される。従って、この上昇圧力と現在の経路内圧力との和が、水素導出配管28の耐圧力を超えるか否かを判断し、該耐圧力を超えると判断された経路内圧力を、閾値に設定すればよい。
そこで、脱圧運転モードが選択されると、脱圧(減圧)時の印加電流が設定される。この印加電流は、水素のクロスリーク量に対して水素の膜ポンプ効果が高くなるような電流値に設定される。従って、制御装置26は、水電解装置12を構成する水分解セル14に、上記の印加電流が付与されるように、電解電源18の制御を行う。この状態で、カソード側の高圧水素の減圧が開始される。
具体的には、脱圧弁34が開弁されるため、気液分離装置22内が脱圧配管30に連通している。これにより、カソード側に充填されている高圧な水素は、水素配管20cを通って、脱圧配管30から脱圧弁34の減圧作用下に徐々に減圧処理される。
図2に示すように、ステップS4では、第1開閉弁52a〜第3開閉弁52cの全閉が確認された後、ステップS5に進んで、第2開閉弁52bが開弁される。そして、第2開閉弁52bが全開されたと判断されると(ステップS6中、YES)、ステップS7に進んで、水電解装置12が定格運転モード(電解モード)に変更される。その際、電解電源18は、制御装置26により電解電流値を定格電流値まで段階的に上昇させることが好ましい。図4に示すように、水電解装置12から導出される水素は、第2タンク用配管48bを通って第2貯蔵用タンク50bに貯蔵される。
この場合、差圧式水電解システム10は、複数、例えば、3個のタンクである第1貯蔵用タンク50a、第2貯蔵用タンク50b及び第3貯蔵用タンク50cを備えている。第1貯蔵用タンク50a、第2貯蔵用タンク50b及び第3貯蔵用タンク50cは、それぞれ1本の第1タンク用配管48a、第2タンク用配管48b及び第3タンク用配管48cを介して水素導出配管28に接続されている。
さらに、第1タンク用配管48a、第2タンク用配管48b及び第3タンク用配管48cには、それぞれ単一の第1開閉弁52a、第2開閉弁52b及び第3開閉弁52cのみが配設されている。このため、部品点数を有効に削減することができ、経済的且つ効率的に水電解処理を遂行することが可能になるという効果が得られる。
また、第1の実施形態によれば、タンク切り替え工程では、水電解装置12は、低出力運転モード又は脱圧運転モードにより、電解を継続している。従って、水素導出配管28は、水電解装置12と第1貯蔵用タンク50a、第2貯蔵用タンク50b及び第3貯蔵用タンク50cとの間で、必要以上に高圧になることを確実に抑制することができる。しかも、低出力運転モードでは、特に廃棄される水素量を削減させることが可能になり、経済的であるとぃう利点がある。
さらに、タンク切り替え工程では、一旦、全ての開閉装置である第1開閉弁52a、第2開閉弁52b及び第3開閉弁52cが閉弁されている。これにより、水素の逆流を確実に防止することができる。
さらにまた、水電解装置12では、タンク切り替え工程の後、定格運転に移行する際、電解電流値を定格電流値まで段階的に上昇させる通常電解復帰工程を有している。このため、水電解装置12において、電圧が急激に上昇することを抑制することが可能になる。
また、低出力運転モード及び脱圧運転モードでは、電解電流値を停止時脱圧と同様の電流値まで下げている。従って、水電解装置12の劣化を確実に抑制することができる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る運転方法を説明するフローチャートである。
第2の実施形態では、第1の実施形態のステップS1及びステップS2と同様に、ステップS11及びステップS12が行われる。そして、ステップS13では、第1開閉弁52aが閉弁された後、ステップS14に進んで、第1開閉弁52a〜第3開閉弁52cが全て閉弁される。さらに、ステップS15では、第2開閉弁52bが開弁される。
このように、第2の実施形態では、水電解装置12は、定格運転モードを継続しており、脱圧運転モード又は低出力運転モードが不要になる。すなわち、ステップS13〜ステップS15までの処理の間、経路容積56の圧力が異常状態まで上昇しない容積に設定することにより、定格運転モードの継続が可能になるからである。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る運転方法を説明するフローチャートである。
先ず、ステップS21では、水電解装置12による水電解中に、第1貯蔵用タンク50aに前記水電解装置12から導出される水素の貯蔵が行われている。その際、図7に示すように、第2貯蔵用タンク50b及び第3貯蔵用タンク50cには、予め、所定圧の水素が貯留されている。
第3貯蔵用タンク50cは、第2貯蔵用タンク50b及び第1貯蔵用タンク50aよりも高圧の水素が貯留されている。後述するように、第3貯蔵用タンク50cは、充填時のリークチェック用タンクとして使用されるからであり、第2貯蔵用タンク50bよりも所定圧αだけ高圧に維持されている。
そこで、燃料電池車両44の水素燃料タンク46に、水素の充填指示がなされると(ステップS22中、YES)、ステップS23に進む。このステップS23では、第1開閉弁52aが閉弁されるとともに、水電解装置12は、定格運転モードから低出力運転モード又は脱圧運転モードに変更される。
さらに、ステップS24に進んで、リークチェックが行われる。図8に示すように、リークチェックは、第3貯蔵用タンク50cを用いて行われるため、第3開閉弁52c及び第4開閉弁52dが開弁される一方、充填用ノズル42が閉じられる。これにより、充填用ノズル42からの水素漏れの有無が検知される。なお、リークチェックは、後述するステップS27とステップS28との間に行ってもよい。
リークチェックの後、ステップS25に進んで、第1開閉弁52a〜第3開閉弁52cの全閉が確認された後、第4開閉弁52dが開弁される(ステップS26)。そして、第4開閉弁52dが全開されたと判断されると(ステップS27中、YES)、ステップS28に進む。
ステップS28では、水電解装置12が定格運転モードに変更されるとともに、第1開閉弁52a〜第3開閉弁52cは、充填モードに従って選択的に開閉操作される。例えば、第1貯蔵用タンク50aが充填モードであると、図9に示すように、第1開閉弁52aが開弁される。このため、第1貯蔵用タンク50aに貯蔵されている水素は、第1タンク用配管48aから水素導出配管28を通って、燃料電池車両44の水素燃料タンク46に充填される。
その際、水電解装置12により製造される水素は、水素燃料タンク46に充填される。従って、水素燃料タンク46への水素充填作業が迅速に遂行可能になる。しかも、水電解装置12では、水素燃料タンク46の最高充填圧力以上の圧力で水素を製造している。これにより、確実且つ迅速に水素燃料タンク46を満タンにすることができる。
次いで、第1貯蔵用タンク50aの水素圧と水素燃料タンク46の水素圧とが均圧化されると、第1開閉弁52aが閉弁される一方、第2開閉弁52bが開弁される。従って、第2貯蔵用タンク50bに貯蔵されている水素は、第2タンク用配管48bから水素導出配管28を通って、水素燃料タンク46に充填される。
さらに、第2貯蔵用タンク50bの水素圧力と、水素燃料タンク46の水素圧力とが均圧化された後、第2開閉弁52bが閉弁される一方、第3開閉弁52cが開弁される。これにより、図10に示すように、第3貯蔵用タンク50cに貯蔵されている水素は、第3タンク用配管48cから水素導出配管28を介して、水素燃料タンク46に充填される。この水素燃料タンク46が満タン状態となることにより、充填工程が終了される(ステップS29中、YES)。
充填終了後、ステップS30に進んで、第4開閉弁52dが閉弁されるとともに、水電解装置12は、定格運転モードから低出力運転モード又は脱圧運転モードに変更される。なお、上記のように、第3貯蔵用タンク50cによる充填が終了した際には、第3開閉弁52cが閉弁されている。
次に、ステップS31に進んで、第4開閉弁52dの全閉が確認された後、ステップS32に進み、第1開閉弁52a〜第3開閉弁52cの選択開弁指示がなされる。
ステップS32では、実際上、第1貯蔵用タンク50a〜第3貯蔵用タンク50cの水素貯蔵状態により設定される。例えば、上記のように、最後の充填に使用された第3貯蔵用タンク50cに水素貯蔵工程が必要であれば、第3開閉弁52cの閉弁処理が不要になるとともに、水電解装置12の低出力運転モードへの切り替えも不要となる。
一方、第3貯蔵用タンク50cへの水素貯蔵工程が不要であると判断され、第2貯蔵用タンク50bに水素貯蔵工程を行う際には、ステップS30の処理が必要となる。
ステップS32により選択された、例えば、第3開閉弁52cが全開であると判断されると(ステップS33中、YES)、ステップS34に進み、水電解装置12が定格運転モードに変更される。これにより、図11に示すように、水電解装置12により製造される水素は、第3タンク用配管48cを通って、第3貯蔵用タンク50cに貯蔵される。
第3貯蔵用タンク50cへの水素貯蔵工程が終了すると、第3開閉弁52cが閉弁される一方、第2開閉弁52bが開弁される。このため、水電解装置12から導出される水素は、第2タンク用配管48bを通って、第2貯蔵用タンク50bに貯蔵される。
この第2貯蔵用タンク50bへの水素貯蔵工程が終了すると、第2開閉弁52bが閉弁される一方、第1開閉弁52aが開弁される。従って、水電解装置12から導出される水素が、第1タンク用配管48aを通って、第1貯蔵用タンク50aに、所定の水素圧に至るまで貯蔵される。このため、第1貯蔵用タンク50a〜第3貯蔵用タンク50cへの水素貯蔵工程が終了する(ステップS35中、YES)。
なお、リークチェック工程では、第1開閉弁52a及び第2開閉弁52bを、一旦、閉弁させた後、第3開閉弁52cを開放させている。これにより、低圧タンクである第1貯蔵用タンク50a及び第2貯蔵用タンク50bへの水素逆流を防止している。
ここで、第1貯蔵用タンク50a及び第2貯蔵用タンク50bが空であり、第3貯蔵用タンク50cへの水素貯蔵処理中に、充填指令が出力された際には、バルブ閉弁処理が不要である。すなわち、第3貯蔵用タンク50cによるリークチェックが、迅速に開始される。
このように、第3の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10…差圧式水電解システム 12…水電解装置
14…水分解セル 20c…水素配管
24…圧力計 26…制御装置
28…水素導出配管 30…脱圧配管
32…減圧弁 34…脱圧弁
36…逆止弁 38…精製部
40…背圧弁 42…充填用ノズル
44…燃料電池車両 46…水素燃料タンク
48a〜48c…タンク用配管 50a〜50c…貯蔵用タンク
52a〜52d…開閉弁 54a〜54d…弁機構

Claims (5)

  1. 水を電気分解して酸素及び水素を発生させる水電解装置と、
    前記水電解装置から前記水素を導出するとともに、外部貯蔵部に該水素を充填する充填用ノズルが設けられる水素導出配管と、
    前記水素を貯蔵する複数の貯蔵用タンクと、
    各貯蔵用タンクと前記水素導出配管とにそれぞれ独立して接続され、前記水素の貯留及び放出を行う複数本のタンク用配管と、
    各タンク用配管の各貯蔵用タンクと前記水素導出配管との間に、及び前記水素導出配管の最下流の前記タンク用配管と前記充填用ノズルとの間に、それぞれ配設される単一の開閉弁のみを有する弁機構と、
    を有する水電解システムの運転方法であって、
    前記水電解装置から導出される前記水素を前記貯蔵用タンクに貯蔵する貯蔵工程と、
    前記貯蔵用タンクから放出される前記水素を、前記充填用ノズルを介して前記外部貯蔵部に充填する充填工程と、
    前記貯蔵工程及び前記充填工程で、開弁する前記開閉弁を切り替えることにより、使用される前記貯蔵用タンクを切り替えるタンク切り替え工程と、
    を有し、
    前記タンク切り替え工程では、前記水電解装置の定格運転よりも低出力運転を行う低出力運転モード、又は前記水電解装置の電解を継続しながら該水電解装置の脱圧を行う脱圧運転モードにより、前記電解を継続することを特徴とする水電解システムの運転方法。
  2. 請求項記載の運転方法において、前記タンク切り替え工程では、予め、全ての前記開閉弁を閉弁させることを特徴とする水電解システムの運転方法。
  3. 請求項又は記載の運転方法において、前記充填工程では、前記水素導出配管における前記水電解装置と前記弁機構との間の水素圧力を検出する配管圧力検出工程を有し、
    前記配管圧力検出工程では、検出された前記水素圧力が閾値未満である際、前記低出力運転モードを選択することを特徴とする水電解システムの運転方法。
  4. 請求項記載の運転方法において、前記配管圧力検出工程では、検出された前記水素圧力が閾値以上である際、前記脱圧運転モードを選択することを特徴とする水電解システムの運転方法。
  5. 請求項のいずれか1項に記載の運転方法において、前記タンク切り替え工程の後、前記定格運転に移行する際、電解電流値を定格電流値まで段階的に上昇させる通常電解復帰工程を有することを特徴とする水電解システムの運転方法。
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