JP6190313B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
サーバベースコンピューティングシステムにおいては、サーバ装置はクライアント装置用のプログラムを実行して表示データを作成し、これをクライアント装置に送る。クライアント装置では、使用者のキーやマウス装置、タブレット等の操作情報を、ネットワークを介してサーバ装置へ送り、前記サーバ装置側で作成されたクライアント装置用の表示データを受け取って表示する。クライアント装置は、ネットワーク機器、表示装置、マウス装置やキーボード、タブレット等の入力装置を備えているだけでよく、データをクライアント装置内に持たないためハードディスク等の記憶装置が基本的には不要であり、プログラムの実行を行なわないためクライアント装置に必要となる処理の負荷は軽い。
しかしながら、サーバ装置側で作成されたクライアント装置用の表示データを送信する際に、表示データの量が多い場合は通信時間が長くなり、表示するまでに時間がかかるという問題がある。
また、表示データが頻繁に更新される場合も、表示データの更新の都度、更新された表示データを送信する必要があるので通信時間が長くなり、表示するまでに時間がかかるという問題がある。
入力装置としてペンとタブレットを用いる場合は、入力操作の検出部と入力操作に対応した表示部とが一体になっているので、入力操作に対応した速やかな表示が特に要求される。
ネットワークの回線速度が高速で遅延時間が少ない場合は、クライアント側の操作に対して実行結果がすぐに表示されて問題ないが、回線の速度が遅い場合や遅延時間が大きい場合には、操作から結果表示されるまでの時間がかかるので、操作レスポンスが悪く使い勝手が悪いといった問題点がある。
そこで、サーバベースコンピューティングシステムではないが、手書き入力表示装置(タブレット)において、予測座標点を生成することにより滑らかな手書き曲線を形成することによりユーザが手書き入力してから応答表示が行われるまでの遅延時間を減少させるように表示する技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平9−190275号公報
特許文献1の方法では、手書き入力表示装置において、ユーザが手書き入力してから応答表示が行われるまでの遅延時間を減少させるようにしているが、手書き入力用のペンの軌跡の表示に関する技術であり、ペンを入力に使用したプログラムの動作を制御するものではない。したがって、クライアント装置からの入力に応じてサーバ装置がプログラムの処理を行うサーバベースコンピューティングシステムにおいて、有効とはいえないといった問題があった。
本発明の目的は、タッチ操作面に対する非接触操作あるいは接触操作による位置指示に応じて、その操作内容に応じた処理を適切に行えるようにすることである。
請求項1は、タッチ操作面のタッチ指示に応じて情報処理を制御する情報処理装置であって、前記タッチ操作面上における任意の指示位置を、非接触操作の検出で指示操作したか、またその指示位置を変化なく指示操作したか、を判別する判別手段と、前記判別手段が前記指示位置を非接触操作で且つ指示位置を変化なく指示操作したことが判別された際は、その指示位置を予測指示位置として特定し、その指示位置に対応した所定処理の実行が可能であれば、当該所定処理実行するよう制御する予測制御手段と、前記非接触操作の検出後にあって前記タッチ操作面の任意位置の指示を接触操作で検出した際は、その指示位置前記予測指示位置とする前記所定処理による処理内容が存在する場合には、当該処理内容直ちに出力させ、一方、前記処理内容が存在しない場合には、前記指示位置の選択に基づく所定処理をその時点で実行させて処理内容を出力させるよう制御する出力制御手段と、を具備したことを特徴とする
請求項5は、タッチ操作面のタッチ指示に応じて情報処理を制御する情報処理装置であって、前記タッチ操作面所望する位置の近傍位置が非接触操作で指示されたことを検出した際は、前記検出位置を予測指示位置として特定し、その特定された予測指示位置の指示選択に基づくデータ取得し、その取得したデータを前記予測指示位置に対応付けて記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御手段と、前記非接触操作の検出後にあって前記タッチ操作面任意の位置が接触操作で指示されたことを検出した際は、その検出された指示位置を前記予測指示位置として前記記憶手段に対応付けて記憶されたデータ存在する場合には、当該データを前記記憶手段から読み出して出力させるよう制御し、一方、前記記憶手段に対応付けて記憶されたデータが存在しない場合には、前記指示位置の選択に基づくデータをその時点で取得して出力させるよう制御する出力制御手段を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、タッチ操作面に対する非接触操作あるいは接触操作による位置指示に応じて、その操作内容に応じた処理を適切に行うことができる。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
まず、本実施形態における構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るサーバベースコンピューティングシステムの全体構成を示すブロック図である。
このサーバベースコンピューティングシステムは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)からなるネットワーク3上に接続されたサーバ装置1および複数のクライアント装置2を備える。クライアント装置2はシンクライアント(thin client)とも呼ばれる。
サーバ装置1は、文書作成処理プログラム,表計算処理プログラム,プレゼン資料作成プログラム,メール処理プログラム,インターネット接続処理プログラム、Webブラウザなど、複数のプログラムを有し、当該サーバ装置1に接続されたクライアント装置2からの操作入力(入力イベント)信号に応じて起動しその処理を実行する。
このサーバ装置1において、クライアント装置2からの操作入力信号に応じたプログラムの実行に伴い、後述の端末用のフレームバッファ上に生成された表示出力用の画面データは、アクセス元のクライアント装置2へ送信される。
そして、クライアント装置2では、前記サーバ装置1から転送された画面データがフレームバッファRAMに展開され、表示部に表示される。
つまり、このサーバベースコンピューティングシステムにおける各クライアント装置2は、何れもタブレットなどのユーザ操作に応じた入力機能と表示部への出力機能を主要な機能として有し、少なくとも前記サーバ装置1が有している各種のプログラムを実行する機能やデータファイルの管理機能を一切持っていない。
図2は、本実施形態に係るサーバ装置1の主要部構成を示すブロック図である。
サーバ装置1は、コンピュータとしてのCPU11を備え、このCPU11には、バス12を介してROM13、RAM14、フレームバッファRAM15、表示装置16が接続される。RAM14には、端末用のフレームバッファ14a、選択項目管理テーブル14bが含まれる。
また、CPU11には、バス12を介してキーボード,マウスなどの入力装置17、ハードディスクなどの外部記憶装置18、クライアント装置2との通信I/F(インターフェイス)19が接続される。
CPU11は、ROM13に予め記憶されているシステム制御プログラムや種々のプログラムに従ってRAM14を作業用メモリとし回路各部の動作を制御するもので、入力装置17からのキー入力信号や通信I/F19を介して受信されるクライアント装置2からのユーザ操作(入力イベント)に応じた処理指令信号などに応じて前記種々のプログラムが起動・実行される。
このサーバ装置1において、クライアント装置2からの入力イベント信号に応じて起動・実行されるプログラムに従い生成された種々のデータは、例えばそのユーザIDに対応付けられて外部記憶装置18に記憶され、また表示用の画面データは、RAM14内の端末用フレームバッファ14aを使用して生成されると共に、通信I/F19からクライアント装置2へ転送されて表示出力される。
なお、当該サーバ装置1自身の表示装置16にて表示させるための画面データは、フレームバッファRAM15上に生成される。
図3は、本実施形態に係るクライアント装置2の主要部構成を示すブロック図である。
クライアント装置2は、コンピュータとしてのCPU21を備え、このCPU21には、バス22を介してROM23、RAM24、フレームバッファRAM25が接続される。そして、このフレームバッファRAM25に書き込まれた画面データが表示部27dに出力されて表示される。
また、CPU21には、バス22を介して入力装置である電磁誘導方式のタブレット27、フラッシュメモリなどの外部記憶装置28、前記サーバ装置1との通信I/F(インターフェイス)29が接続される。なお、タブレットの代わりにキーボード,マウス,マイク,光センサなどの入力装置を接続してもよい。
CPU21は、ROM23に予め記憶されているシステム制御プログラムに従ってRAM24を作業用メモリとし回路各部の動作を制御するもので、電磁誘導ペン27eの操作によりタブレット入力部27aから電磁誘導制御部27bにより発生した入力信号や、通信I/F29を介して受信されるサーバ装置1からのプログラム応答信号や画面データなどに応じて、前記システム制御プログラムが起動され実行される。
電磁誘導制御部27bは表示部27dの背面に設置されているタブレット入力部27aを制御し、電磁誘導ペン27eの位置座標(x、y、z)を検出する。電磁誘導ペン27e内部にはコイルを有し、タブレット入力部27aに対して磁界を変化させる用に動作する。使用者は表示された情報を見て電磁誘導ペン27eを表示部27dの画面にタップすることによりクライアント装置2の入力操作をする。
電磁誘導方式のタブレット27と電磁誘導ペン27eとの動作原理を、以下に示す。
1 タブレット27にX、Y軸と垂直に交差された入力面のセンサーコイル群に、ある短い時間だけ、交流の電流を流し、これにより磁界が発生する。
2 電磁誘導ペン27eはコイルを持っており、発生した磁界に反応して誘電電流が流れコンデンサに電荷が蓄えられる。
3 センサーコイルに電流を流すのをやめる。
4 コンデンサに蓄えられた電荷を放出して、電磁誘導ペン27e側のコイルに電流が流れ、磁界が発生する。
5 電磁誘導ペン27eの先に発生した磁界の影響により、電磁誘導ペン27eの下にあるセンサーコイルに静電電流が流れ、センサーコイル群のうち、電流が流れたセンサーコイルの上に、電磁誘導ペン27eがあると判断される。また、その量によりZ軸の検出を行う。
具体的な動作としては、まず、電磁誘導ペン27eの位置検出を行い、電磁誘導ペン27eがタブレット入力部27aに近づいた場合X、Y、Z座標を監視し次のように電磁誘導ペン27eの操作を検出する。
1 X、Y、Z座標値の検出を常に行う。(通常1秒間当り、100回から1000回程度)
2 電磁誘導ペン27eが移動する、単位時間当たりに決められた移動量を検出する。
(例えば10msにx=5mm、y=10mm、z=5mmなど移動量が大きくペンを動かした状態)
3 電磁誘導ペン27eがタブレット入力部27a上にあり、ペンの移動量と距離が規定値(タップするだろうという予測を決定するためのしきい値)を超えた場合、(例えば10msにx=1mm、y=1mm、z=1mmなどペンがほとんど動かない状態)その情報を検出し、ペン位置情報を作成する。
このクライアント装置2において、前記サーバ装置1におけるプログラムを実行させて生成した種々のデータは、適宜、外部記憶装置28に書き込んで記憶させる。また、受信した表示用の画面データは、フレームバッファRAM25に書き込まれ表示制御部27cの制御の下で表示部27dに表示出力される。
次に、本実施形態において使用するデータについて説明する。
図4は、サーバ装置1のRAM14に記憶される選択項目管理テーブル14bの一例を示す図である。選択項目管理テーブル14bは、画面に表示される選択項目と、選択項目をタップ操作した場合のプログラム実行結果画面とを関連付けするテーブルである。
選択項目管理テーブル14bは、使用者がタップ操作により選択する選択項目の名称を示す「選択項目名」、選択項目の左上端の位置をX座標とY座標とで示す「位置」、選択項目のサイズを幅と高さで示す「サイズ」、選択項目をタップ操作した場合のプログラム実行結果画面の内容を示す「実行結果画面」、選択項目を優先順位を付けて管理する場合に用いる「優先順位」の各項目から構成される。
優先順位を用いる場合は、優先順位の値に従って昇順に、選択項目の行データが並び替えされる。その結果、先頭行から選択項目管理テーブル14bの行データを読み出せば、優先順位に従った行データを読み出すことができる。
次に、本実施形態における画面データについて説明する。
図5は、クライアント装置2の表示部27dへ表示される選択項目が表示された画面の一例を示す図である。画面31には、方法1、方法2、方法3の3つの選択項目の中から1つの選択項目をチェックボックスのタップ操作により使用者に選択させる表示と、リンク先A、リンク先B、リンク先Cの3つの選択項目の中から1つの選択項目を選択項目名のタップ操作により使用者に選択させる表示とが表示されている。
次に、従来のタブレット27を使用した項目選択処理の動作について説明する。
図6は、従来の項目選択処理におけるサーバ装置1とクライアント装置2とのシーケンス図である。
従来の項目選択処理は、クライアント装置2の使用者が電磁誘導ペン27eをタブレット27にタップ操作し、タップ操作された選択項目に対応した処理をサーバ装置1が実行して実行結果の画面データをクライアント装置2へ送信し、受信した実行結果の画面データをクライアント装置2で表示する処理である。
図5の画面31に示すようなチェックボックスによる選択項目がクライアント装置2の表示部27dに表示されているとする。
まず、シーケンスA01では、クライアント装置2の使用者が電磁誘導ペン27eをタブレット27にタップ操作することにより、方法1または方法2または方法3のいずれかの選択項目を選択するのをスキャンする。このペン入力スキャン処理の詳細は後述する。
シーケンスA02で、タップ操作の位置を検出すると、タップ操作が行われた位置を示すタップ位置情報を作成し(シーケンスA03)、作成したタップ位置情報をサーバ装置1へ送信する(シーケンスA04)。
サーバ装置1は、受信したタップ位置情報に対応したプログラムの処理を実行することにより実行結果の画面データを作成し(シーケンスA05)、作成した画面データをクライアント装置2へ送信する(シーケンスA06)。
クライアント装置2は、受信した画面データを表示部27dに表示する(シーケンスA07)。
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
図7は、項目選択処理におけるサーバ装置1とクライアント装置2とのシーケンス図である。
項目選択処理は、クライアント装置2の使用者が電磁誘導ペン27eをタブレット27にタップ操作するのをクライアント装置2が予測し、タップ操作が予測される選択項目に対応した処理をサーバ装置1が実行して実行結果の画面データを選択項目管理テーブル14bに記録する。その後、実際にタップ操作された際に、選択項目管理テーブル14bに記録した画面データを読み出してクライアント装置2へ送信し、受信した実行結果の画面データをクライアント装置2で表示する処理である。
図5の画面31に示すようなチェックボックスによる選択項目がクライアント装置2の表示部27dに表示されているとする。
まず、シーケンスB01では、クライアント装置2の使用者が電磁誘導ペン27eをタブレット27にタップ操作することにより、方法1または方法2または方法3のいずれかの選択項目を選択するのをスキャンする。このペン入力スキャン処理の詳細は後述する。
シーケンスB02で、タップ操作が予測される位置を検出すると、タップ操作が予測される位置を示すタップ予測位置情報を作成し(シーケンスB03)、作成したタップ予測位置情報をサーバ装置1へ送信する(シーケンスB04)。
サーバ装置1は、受信したタップ予測位置情報に対応したプログラムの処理を実行することにより実行結果の画面データを作成する(シーケンスB05)。
シーケンスB06では、作成した実行結果の画面データを、選択項目管理テーブル14bの選択項目に対応する場所へ記録する。例えば、選択項目として方法1が選択されたとすると、図4の選択項目名が方法1の行へ記録する。
その後、クライアント装置2では、実際にタップ操作が行われるのを待つ。
シーケンスB07では、クライアント装置2の使用者が電磁誘導ペン27eをタブレット27にタップ操作することにより、方法1または方法2または方法3のいずれかの選択項目を選択するのをスキャンする。
シーケンスB08で、タップ操作の位置を検出すると、タップ操作が行われた位置を示すタップ位置情報を作成し(シーケンスB09)、作成したタップ位置情報をサーバ装置1へ送信する(シーケンスB10)。
サーバ装置1は、受信したタップ位置情報に対応した実行結果の画面データを、選択項目管理テーブル14bから読み出し(シーケンスB11)、読み出した画面データをクライアント装置2へ送信する(シーケンスB12)。
なお、シーケンスB11において、受信したタップ位置情報に対応した実行結果の画面データが選択項目管理テーブル14bに存在しない場合は、受信したタップ位置情報に対応したプログラムの処理を実行することにより実行結果の画面データを作成し、作成した画面データをクライアント装置2へ送信する(シーケンスB12)。
クライアント装置2は、受信した画面データを表示部27dに表示する(シーケンスB13)。
次に、上述の図6のシーケンスA01、図7のシーケンスB01、B07で示したペン入力スキャン処理の詳細について説明する。
図8は、クライアント装置2において実行されるペン入力スキャン処理の詳細を示すフローチャートである。
クライアント装置2では電磁誘導ペン入力方式により、電磁誘導ペン27eが電磁誘導制御部27bに実際にタップされなくても常にその位置(x、y、z)が検出できる範囲(電磁波が届く範囲)にあれば測定できる。使用者が電磁誘導ペン27eを実際にタップしたときZ軸(ここでは画面法線方向)の座標がz(>0)から0に変化する。また、X軸、Y軸はほぼ変わらない座標を示す。
すなわち、表示部が電磁誘導ペン27eによりタップが予測されるタップ予測位置の検出方法は、X軸、Y軸の座標値の変化のみを監視してスキャンしておき、X軸、Y軸の座標値の時間変化がなくなった場合に、タップ予測位置に入ったと判断し、その時のX軸、Y軸の座標値をペン予測位置データとする。
まず、ステップC01では、電磁誘導制御部27bによりスキャンして、電磁誘導ペン27eのX軸、Y軸、Z軸の座標(x、y、z)を検出する。
検出したZ軸の座標値が0の場合(ステップC02:Yes)は、電磁誘導ペン27eがタップ操作をしたことを示すので、このときのX軸、Y軸の座標値をタップ位置として検出する(ステップC03)。
検出したZ軸の座標値が0ではない場合(ステップC02:No)は、X軸方向の変化の有無(ステップC04)と、Y軸方向の変化の有無(ステップC05)をチェックし、X軸とY軸のいずれも変化がない場合は、タップ予測位置に入ったと判断し、その時のX軸、Y軸の座標値をペン予測位置データとして検出する(ステップC06)。
次に、上述の図7のシーケンスB05で示したタップ予測位置情報によるプログラム実行処理と、シーケンスB06で示した画面データを選択項目管理テーブルへ記録処理とを、タップ予測処理としてその詳細について説明する。
図9は、サーバ装置1において実行されるタップ予測処理の第1実施形態の詳細を示すフローチャートである。タップ予測位置が選択項目管理テーブル14bの選択項目に該当するか否かを判別してタップ予測処理を行う。
(第1実施形態)
まず、ステップS01では、受信したタップ予測位置情報のタップ予測位置の座標と選択項目管理テーブル14bの選択項目の位置の座標とを照合し、該当する選択項目を見つける。
該当する選択項目が見つかった場合は(ステップS02:Yes)、該当する選択項目をタップ操作したときのプログラムの処理を実行することにより実行結果の画面データを作成する(ステップS03)。
ステップS04では、作成した実行結果の画面データを、選択項目管理テーブル14bの選択項目に対応する場所へ記録する。記録した画面データは、実際にタップ操作が行われた際に、読み出される。
図10は、サーバ装置1において実行されるタップ予測処理の第2実施形態の詳細を示すフローチャートである。タップ予測位置と選択項目管理テーブル14bの選択項目との距離を計算し、距離の近い順に定められた項目数分のタップ予測処理を行う。
(第2実施形態)
まず、ステップS11では、受信したタップ予測位置情報のタップ予測位置の座標と選択項目管理テーブル14bの選択項目の位置の座標との距離を計算して求める。この計算を選択項目管理テーブル14bの全ての選択項目について行う。
次に、計算した距離の近い順に優先順位を付け、優先順位の昇順に選択項目管理テーブル14bの選択項目をソートして並び替える(ステップS12)。
予め設定された優先順位が上位の選択項目の数nだけ処理するために、優先順位の上位から並んでいる選択項目管理テーブル14bの先頭アドレスをポインターにセットし(ステップS13)、繰返しカウンタNに予め設定された優先順位が上位の選択項目の数nをセットする(ステップS14)。
ステップS15では、繰返しカウンタNの値が0、すなわち予め設定された優先順位が上位の選択項目の数nだけ繰り返したかを判別し、繰返しカウンタNが0になれば(ステップS15:Yes)、処理を終了する。最初は繰返しカウンタNの値がnになっているので、次に進む。
ポインターが指示する選択項目をタップ操作したときのプログラムの処理を実行することにより実行結果の画面データを作成する(ステップS16)。
ステップS17では、作成した実行結果の画面データを、選択項目管理テーブル14bの選択項目に対応する場所へ記録する。記録した画面データは、実際にタップ操作が行われた際に、読み出される。
ポインターのアドレスを選択項目管理テーブル14bの次の選択項目の位置にセットし(ステップS18)、繰返しカウンタNの値を1だけ減算する(ステップS19)。そして、ステップS15に戻り処理を繰り返す。
以上のように、予めタップ予測位置情報に対応してプログラムを実行して画面データを作成しておくので、実際にタップ操作が行われた時にプログラムを実行する必要がなく、タップ操作に対応したプログラムの実行結果を高速に表示することができる。
前記実施形態において、タップの位置検出方法は、ペンのX、Y座標のスキャンをして予測に利用したが、タップの位置検出方法はペンの時間当たりの移動距離(スピード)や移動方向などにより予測してもいい。
また、前記実施形態において、電磁誘導方式のペンを用いたが、スクロール操作の場合においては、抵抗膜方式のペンを用いても予測可能である。
また、前記実施形態において、電磁誘導方式のペンを用いたが、入力装置にスライドバーを用いる場合は、タップ以外の操作としてスライド操作(スライドバーを触りながらスライドする操作)においても予測位置を割り出し、スクロール操作の予測画面を先に作成準備できるようにしてもいい。
また、前記実施形態において記載したサーバ装置1、クライアント装置2の処理、すなわち図6乃至図10に示す各処理は、何れもコンピュータが読み取り可能なプログラムとして、外部記憶装置18、外部記憶装置28に記憶されている。なお、これらのプログラムは、半導体メモリ(ROM、RAM等)、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)の記録媒体に記憶してもよく、更に、プログラムの一部若しくは全部をサーバ装置1やクライアント装置2に備えられた記録媒体に記憶し、ネットワーク3を介して受信して読み取る構成にしてもよい。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
本発明の実施形態に係るサーバベースコンピューティングシステムの全体構成を示すブロック図。 本実施形態に係るサーバ装置1の主要部構成を示すブロック図。 本実施形態に係るクライアント装置2の主要部構成を示すブロック図。 サーバ装置1のRAM14に記憶される選択項目管理テーブル14bの一例を示す図。 クライアント装置2の表示部27dへ表示される選択項目が表示された画面の一例を示す図。 従来の項目選択処理におけるサーバ装置1とクライアント装置2とのシーケンス図。 項目選択処理におけるサーバ装置1とクライアント装置2とのシーケンス図。 クライアント装置2において実行されるペン入力スキャン処理の詳細を示すフローチャート。 サーバ装置1において実行されるタップ予測処理の第1実施形態の詳細を示すフローチャート。 サーバ装置1において実行されるタップ予測処理の第2実施形態の詳細を示すフローチャート。
1 …サーバ装置
2 …クライアント装置
3 …通信ネットワーク
11、21…CPU
12、22…バス
13、23…ROM
14、24…RAM
14a…クライアント用フレームバッファ
14b…選択項目管理テーブル
15、25…フレームバッファRAM
16…表示装置
17…入力装置
18、28…外部記憶装置
19、29…通信I/F
27…タブレット
27a…タブレット入力部
27b…電磁誘導制御部
27c…表示制御部
27d…表示部
27e…電磁誘導ペン

Claims (11)

  1. タッチ操作面のタッチ指示に応じて情報処理を制御する情報処理装置であって、
    前記タッチ操作面上における任意の指示位置を、非接触操作の検出で指示操作したか、またその指示位置を変化なく指示操作したか、を判別する判別手段と、
    前記判別手段が前記指示位置を非接触操作で且つ指示位置を変化なく指示操作したことが判別された際は、その指示位置を予測指示位置として特定し、その指示位置に対応した所定処理の実行が可能であれば、当該所定処理実行するよう制御する予測制御手段と、
    前記非接触操作の検出後にあって前記タッチ操作面の任意位置の指示を接触操作で検出した際は、その指示位置前記予測指示位置とする前記所定処理による処理内容が存在する場合には、当該処理内容直ちに出力させ、一方、前記処理内容が存在しない場合には、前記指示位置の選択に基づく所定処理をその時点で実行させて処理内容を出力させるよう制御する出力制御手段と、
    を具備したことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記予測制御手段は、前記指示位置に対応した前記タッチ操作面の位置に選択可能な選択肢が存在し、その選択肢に対する選択で、当該選択肢に対応する所定処理の実行が可能であれば、当該所定処理を予め行うよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記予測制御手段は、前記タッチ操作面における前記予測指示位置の近傍位置に、選択可能な複数の選択肢が存在する場合には、その複数の選択肢に対する個々の選択で、その個々の選択肢に対応する複数の所定処理を予め行うよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記予測制御手段は、前記タッチ操作面における前記予測指示位置の近傍位置に、選択可能な複数の選択肢が存在する場合には、その複数の選択肢の内で前記予測指示位置に最も近い位置に存在する選択肢を優先して選択して、その選択肢に対応する所定処理を予め行うよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の情報処理装置。
  5. タッチ操作面のタッチ指示に応じて情報処理を制御する情報処理装置であって、
    前記タッチ操作面所望する位置の近傍位置が非接触操作で指示されたことを検出した際は、前記検出位置を予測指示位置として特定し、その特定された予測指示位置の指示選択に基づくデータ取得し、その取得したデータを前記予測指示位置に対応付けて記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御手段と、
    前記非接触操作の検出後にあって前記タッチ操作面任意の位置が接触操作で指示されたことを検出した際は、その検出された指示位置を前記予測指示位置として前記記憶手段に対応付けて記憶されたデータ存在する場合には、当該データを前記記憶手段から読み出して出力させるよう制御し、一方、前記記憶手段に対応付けて記憶されたデータが存在しない場合には、前記指示位置の選択に基づくデータをその時点で取得して出力させるよう制御する出力制御手段と、
    を具備したことを特徴とする情報処理装置。
  6. 記記憶制御手段は、前記予測指示位置に対応した前記タッチ操作面の位置に選択可能な選択肢が存在する場合に、その選択肢の指示選択に基づくデータを予め取得する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記記憶制御手段は、前記選択肢が存在し、その選択肢に対する指示選択で当該選択肢に対応するデータを取得可能であれば、そのデータを予め取得する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記記憶制御手段は、前記タッチ操作面における前記予測指示位置の近傍位置に、選択可能な複数の選択肢が存在する場合には、その複数の選択肢に対する個々の指示選択で、その個々の選択肢に対応する複数のデータを予め取得する、
    ことを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の情報処理装置。
  9. 記記憶制御手段は、前記タッチ操作面における前記予測指示位置の近傍位置に、選択可能な複数の選択肢が存在する場合には、その複数の選択肢の内で前記予測指示位置に最も近い位置に存在する選択を優先して指示選択して、その選択肢に対応するデータを予め取得する、
    ことを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の情報処理装置。
  10. タッチ操作面のタッチ指示に応じて情報処理を制御する情報処理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記タッチ操作面上における任意の指示位置を、非接触操作の検出で指示操作したか、またその指示位置を変化なく指示操作したか、を判別する判別手段、
    前記判別手段が前記指示位置を非接触操作で且つ指示位置を変化なく指示操作したことが判別された際は、その指示位置を予測指示位置として特定し、その指示位置に対応した所定処理の実行が可能であれば、当該所定処理実行するよう制御する予測制御手段、
    前記非接触操作の検出後にあって前記タッチ操作面の任意位置の指示を接触操作で検出した際は、その指示位置前記予測指示位置とする前記所定処理による処理内容が存在する場合には、当該処理内容直ちに出力させ、一方、前記処理内容が存在しない場合には、前記指示位置の選択に基づく所定処理をその時点で実行させて処理内容を出力させるよう制御する出力制御手段、
    として機能させるようにしたプログラム。
  11. タッチ操作面のタッチ指示に応じて情報処理を制御する情報処理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記タッチ操作面所望する位置の近傍位置が非接触操作で指示されたことを検出した際は、前記検出位置を予測指示位置として特定し、その特定された予測指示位置の指示選択に基づくデータ取得し、その取得したデータを前記予測指示位置に対応付けて記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御手段、
    前記非接触操作の検出後にあって前記タッチ操作面任意の位置が接触操作で指示されたことを検出した際は、その検出された指示位置を前記予測指示位置として前記記憶手段に対応付けて記憶されたデータ存在する場合には、当該データを前記記憶手段から読み出して出力させるよう制御し、一方、前記記憶手段に対応付けて記憶されたデータが存在しない場合には、前記指示位置の選択に基づくデータをその時点で取得して出力させるよう制御する出力制御手段、
    として機能させるようにしたプログラム。
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