JP6189643B2 - カメラ保護カバーおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載用カメラ、監視用カメラ等の撮像装置の撮像レンズの保護に用いられる樹脂製の保護カバー、およびその保護カバーを装着した撮像装置に関する。
近年、車載カメラモジュールの需要が増えた事に伴い、様々な環境下で使用される事を想定して対策しなければならなくなってきている。例えば、車体に外装される車載用カメラに用いられる撮像レンズのうち最も物体側に配置される第1レンズは、厳しい環境にさらされる為、樹脂を用いると傷や紫外線等で劣化してしまう。そのため、第1レンズには一般的にガラスが用いられる。あるいは、特許文献1に示されるように、レンズの前面に保護ガラスを設けることで、ほこりや外力からレンズを保護することが必要である。
しかしながら砂漠等の過酷な環境下であると、ガラスであっても品質を長期間維持することは困難であり、都度カメラモジュールごと交換することはコストも手間もかかる。そこで、カメラモジュールの第1レンズを保護する交換可能なカバーを用いて厳しい環境下では定期的に交換するのが好ましい。カバーの材料として、性能的にはガラスが望ましいが、コスト的には樹脂が有利となる。ただし、樹脂は、軽量性、経済性の点でガラスより優れ広く使用されているが、硬度に劣り、擦傷性十分なプラスチック材料は未だ実用化されていない。さらに保護カバーがレンズとしての機能をもつ為、収差が発生し光学性能を劣化させるおそれがある。
特開2010−271545号公報
本発明は、車載カメラや監視カメラ等のカメラの光学系を保護し、耐環境性能に優れ、光学系に対する収差の影響を抑えた樹脂製の球状カバーおよびそのカバーを装着可能な撮像装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の保護カバーは、撮像レンズと当該撮像レンズを介して結像する物体像を光電変換する撮像素子を備える撮像装置の前記撮像レンズの被写体側に取り付け可能な球状であって、前記撮像レンズの最も物体側のレンズの物体側面と光軸との接点を基準0とし、撮像素子側を正方向として、前記撮像素子に入射する全光線における入射瞳位置の物体側限界をEPO、撮像素子側限界をEPIとし、カメラモジュールを保護する球状保護カバーの曲率半径および中心位置をそれぞれR、T、前記最も物体側のレンズの物体側面の光線有効径をYとすると、EPO<T<EPIおよびR>√{(
Y/2) +EPO }を満足することを特徴とする。
更に好適には、保護カバーの物体側の面にハードコートが形成されていることを特徴とする。
更に好適には、前記ハードコートの膜厚dが5μm<d<15μmを満たすことを特徴とする。
更に好適には、前記ハードコートのd線の反射率RdがRd<5.0%および厚み10μmにおけるd線の吸収率KdがKd<1.0%を満たすことを特徴とする。
更に好適には、前記ハードコートの−30℃〜70℃における熱膨張係数αが10−7mm/℃<α<10−5mm/℃を満たすことを特徴とする。
更に好適には、保護カバーがシクロオレフィン樹脂によって形成されることを特徴とする。
更に好適には、前記ハードコートは少なくともアクリル系を含む有機材料およびシリカ系の反応性微粒子を含む無機材料を有するハイブリッド材料によって形成されることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、前記保護カバーを取り付け可能なことを特徴とする。
本発明によれば、車載カメラや監視カメラ等のカメラの光学系を保護し、耐環境性能に優れ、光学系に対する収差の影響を抑えた樹脂製の球状カバーおよびそのカバーを装着可能な撮像装置を提供することができる。
本実施形態の撮像装置の撮像レンズ構成を示す図である。 本実施形態における撮像レンズの球面収差、および非点収差、ディスト―ションを示す収差特性図である。 本実施形態における撮像レンズと入射瞳の関係を示す図である。 本実施形態における本発明を適用した保護カバーを示す図である。 本実施形態における撮像レンズの全光線の入射瞳位置を示す図である。 本実施形態における撮像レンズに保護カバーを適用した状態での収差特性図である。 本実施形態の撮像装置に保護カバーを取り付けた図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1に実施の形態の撮像レンズ構成をそれぞれ光学断面で示す。これらの実施形態は、図1の100に示すように、物体側から順に、第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、開口絞り140、第4レンズ150、IRCFないしカバーガラス160、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Mental-Oxide Semiconductor device)等の撮像素子170が配置される4枚構成の撮像レンズ100である。
そして、第1レンズ110は、物体側に凸面を向け負の屈折力を有し撮像側の面が非球面をなすメニスカス凹レンズであり、第2レンズ120は、負の屈折力を有し撮像側の面が非球面をなす凹レンズであり、第3レンズ130は、物体側の面に凸面を向け正の屈折力を有する両非球面凸レンズであり、第4レンズ150は、撮像側の面に凸面を向け正の屈折力を有し両非球面となる凸レンズである。
また、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズは樹脂材料により構成されている。このように、樹脂材料で構成することにより、軽量化や低コスト化が実現できるとともに、非球面形状の作製が容易となる。特に、第3レンズ130を高分散材料で構成することにより、倍率の色収差を良好に補正することが可能となる。
なお、図1の100に示すように、物体側より入射した光は、第1レンズ110の物体側R1面1、撮像面側R2面2、第2レンズ120の物体側R3面3、撮像面側R4面4、第3レンズ130の物体側R5面5、撮像面側R6面6、開口絞り140の面7、第4レンズ150の物体側R7面8、撮像面側R8面9、カバーガラス160の物体側R9面10、撮像面側R10面11を順次通過し撮像素子170の結像面12へと集光される。
撮像レンズ100における入射瞳は図3に示すような位置となる。入射瞳位置は絞りの中央を通過する主光線の物体側空間の部分を延長して光軸と交わる点であり、前記撮像素子170に入射する全光線について考えた場合、最も物体側に位置する入射瞳位置をEPO、最も撮像素子に位置する入射瞳位置をEPIとする。
撮像レンズ100には、光軸に平行な光線のみならず、さまざまな角度からの光線が入射し、結像に寄与する。特に車載用カメラや監視用カメラにおいては、広い範囲を撮像する必要があることから広角レンズが多く用いられ、場合によっては画角が180°近くに及ぶ魚眼レンズとなることもある。撮像レンズ100の物体側に保護カバー180を設ける場合、このようにさまざまな角度から入射する光線に対して光学性能を劣化させないように考慮することが肝要である。
入射光線に対して光学性能を劣化させる収差等を発生させないためには、保護カバー180がレンズとして働かないようにすることで回避が可能である。そのための保護カバー180の形状と撮像レンズ100への取り付け位置について図4を用いて説明する。
図4に示すように、保護カバー180を球状に形成して、その球の曲率半径中心が入射瞳の位置となるように配する。このようにすることで、撮像レンズ100の結像に寄与するさまざまな角度からの光線が保護カバー180の球面に対して法線方向から入射することになるので、保護カバー180で光線が屈折することが無く、レンズとして働くことが回避でき、収差等の光学性能の劣化を抑えることが可能となる。
しかしながら光学系の入射瞳は、各画角光線によって図5に示すように位置が異なってくる。図5の縦軸は撮像レンズ100の結像面における光軸中心からの距離を示し、横軸は第1レンズの物体側面の面頂点を基準として撮像素子側を正方向とする入射瞳の位置を示す。撮像レンズ100において、入射瞳位置は光軸中心から離れるに従って撮像素子側から物体側面へと変化してしまうことが図5から分かる。
従って、保護カバー180の曲率半径は一点に決まるものではなく、全光束に対して法線関係が成り立つのは厳密には球状ではない。原理的には非球面形状で保護カバー180を作成すれば成立可能であるが高コストになってしまう。そこで、撮像レンズ100の結像に寄与する全光束の入射瞳位置の物体側限界EPOと撮像素子側限界EPIの間に球状の保護カバー180の曲率半径中心を配置することで、収差の影響を極力抑えた保護カバー180を球形状で安価に実現できる。
本実施例の撮像レンズ100では、図5に示されるような特性に基づいて、入射瞳位置の物体側限界EPOと撮像素子側限界EPIの間にある第1レンズの物体側面の面頂点から2mmの位置に図4に示すように保護カバー180の曲率半径中心を配置して、
また、保護カバー180は撮像レンズ100を保護するために、少なくとも第1レンズを覆う必要がある。そこで、保護カバー180の球の曲率半径をRとし、第1レンズの物体側面の光線有効径をYとすると、R>√{(Y/2)+EPO}を満足するように保護カバー180の球の曲率半径Rが決定される。
本実施例の撮像レンズ100では、図5に示される特性に基づいて、入射瞳位置の物体側限界EPOと撮像素子側限界EPIの間にある第1レンズの物体側面の面頂点から2mmの位置を保護カバー180の曲率半径中心として、内径6mm、外径7mmの保護カバー180を図4に示すように配置している。
更に、耐環境について、従来監視カメラや車載カメラには第1レンズにガラスが使われている。これは、耐環境性能の中でも擦傷性、薬品性、耐候性の3つに関しては樹脂だと要求を満足できないからである。そのため樹脂にハードコートを施す事で上記3つの耐環境性能を向上させる。
また、本実施形態の保護カバー180によれば、ハードコート19の膜厚dが5μmより大きいので、ハードコートが十分な強度を備えることが可能である。また、本実施形態の撮像光学系によれば、ハードコートの膜厚dが15μmより小さいので、保護カバー180の材料との熱膨張係数αの差に起因するクラックの発生を抑制可能である。
また、本実施形態の保護カバー180によれば、ハードコートのd線の反射率Rdが5.0%未満且つ厚み10μmにおけるd線の吸収率Kdが1.0%未満である。ハードコートを施した保護カバー180の透過率は、低いと迷光や光量不足の原因となるため高いことが好ましく、ハードコートにおける光量の劣化を抑制することが望まれている。光量の劣化を抑制するために、ハードコートの反射率Rdおよび吸収率Kdの低減化が要求される。ハードコート19の反射率Rdはハードコート19の屈折率ndや表面粗さにより調整可能であり、屈折率Kdが高くなりすぎたり、表面粗さが荒れて光が乱反射したりすると反射率が高くなる。上述の反射率Rdを満たすことにより光量の劣化を反射率側から抑制可能である。また、ハードコート19の吸収率Kdは、ハードコート19の耐環境性能の向上のために添加する紫外線吸収剤の添加量により調整可能であり、上述の吸収率を満たすことにより、十分な耐紫外線と特性を有しながら光量の劣化を吸収率側から抑制可能である。
また、本実施形態の保護カバー180によれば、−30℃〜70℃における熱膨張係数αが10−7mm/℃<α<10−5mm/℃である。ハードコートおよび保護カバー180の熱膨張係数αの大きな差は、温度変化時に応力がかかりハードコートにクラックが発生する要因となり得る。クラックの発生を抑制するためには、ハードコートの熱膨張係数αが、保護カバー180の材料の熱膨張係数αの1/10から10倍の範囲に含まれることが要求される。保護カバー180の形成に用いられる材料は、一般的に、使用が想定される温度環境である−30℃〜70℃において、x×10−6mm/℃(xは10未満の正の整数)である。それゆえ、ハードコートが上述の熱膨張特性を有することにより、ハードコートにおけるクラックの発生を抑制可能となる。
また、本実施形態の保護カバー180によれば、保護カバー180の材料として、シクロオレフィン樹脂を用いるので、上述の屈折力、色分散特性、および吸収特性を備えさせることが可能である。
また、本実施形態の保護カバー180によれば、ハードコートは少なくともアクリル系を含む有機材料およびシリカ系の反応性微粒子を含む無機材料を有するハイブリッド材料によって形成される。アクリル系を含む有機材料は紫外線により硬化可能であって、例えばシリコン系のように熱硬化性の有機材料に比べて、硬化速度が速く、使用エネルギーが少なく、工程の連続化が可能であって、溶剤が不要であって、低温で硬化可能なため樹脂製保護カバー180への適用可能であるという効果を有する。一方、アクリル系を含む有機材料は、粘度の高い多官能オリゴマー成分を多量に含むため、コーティング液の配合作業性および塗装作業性を低下させる。また、アクリル系を含む有機材料の硬化における収縮率は、ハードコートの材料としては比較的大きいため、硬化時に反りおよび内部応力の発生要因となり得る。シリカ系の反応性微粒子を含む無機材料は、コーティング液の粘度の増加の抑制効果およびアクリル系を含む有機材料の収縮率の低減化効果を有する。それゆえ、本実施形態では、上述のハイブリッド材料を用いてハードコートを形成することにより、アクリル系有機材料を用いることによる上述の効果を得ながら、コーティング液の配合作業性および塗装作業性の低下を抑制し且つ収縮率の低減化が可能である。さらに、シリカ系の反応性微粒子を含む無機材料は、有機材料に比べて耐擦傷が高く、全体としての耐擦傷性の向上が可能である。また、さらに、シリカ系の反応性微粒子を含む無機材料は、アクリル系を含む有機材料に比べて架橋密度が低いため硬化による残留応力が低い。したがって、シリカ系の反応性微粒子を含む無機材料を用いることにより、環境の変化によって受ける影響の表層および内部における差が、アクリル系を含む有機材料に比べて小さく、全体としての耐候性の向上が可能である。
また、本実施形態の保護カバー180は、外部に設置されることが多いと想定されるため、高湿の外気にさらされたり、液体が付着したりする場合もある。保護カバー180はハードコートにより覆われてはいるが、ハードコートを通して僅かながら水分は浸透するため、保護カバー180が吸湿し、屈折率が変化したり、膨張して形状が変化したりし得る。そのため、保護カバー180には吸水率の低い材料を使うことが好ましく、具体的には0.1%未満の吸水率で屈折率および形状の変化を抑制することが望ましい。
図1の100Aに示すように、第1レンズ110の厚さとなるR1面1とR2面2間の距離をD1、第1レンズ110のR2面2と第2レンズ120のR3面3までの距離をD2、第2レンズ120の厚さとなるR3面3とR4面4間の距離をD3、第2レンズ120のR4面4と第3レンズ130のR5面5間の距離をD4、第3レンズ130の厚さとなるR5面5とR6面6間の距離をD5、第3レンズ130のR6面6と開口絞り140の面7までの距離をD6、開口絞り140の面7と第4レンズ150のR7面8間の距離をD7、第4レンズ150の厚さとなるR7面8とR8面9間の距離をD8、第4レンズ150のR8面9とカバーガラス160の物体側R9面10間の距離をD9、カバーガラス160の厚さとなるR9面10とR10面11間の距離をD10、カバーガラス160のR10面11と結像面12間の距離をD11とする。
なお、以下の数値実施例の中で記載されるレンズの非球面の形状は次式で表される。物体側から像面側へ向かう方向を正として、kを円錐係数、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数としたとき次式で表される。hは光線の高さ、cは中心曲率半径の逆数を、Zは面頂点に対する接平面からの深さを、それぞれ表している。
Figure 0006189643
以下に、撮像レンズ100の具体的な数値による実施例を示す。実施例の数値において、焦点距離、Fナンバー、水平画角、垂直画角、像高、レンズ全長、バックフォーカス(BF)は次の表1に記載の通りである。
Figure 0006189643
実施の形態1における撮像レンズ100の基本構成は図1に示され、各数値データ(設定値)は表2に、球面収差、および非点収差を示す収差図は図2にそれぞれ示される。図2は、実施例において、左が球面収差を、中央 が非点収差を、右がディストーションを示している。 球面収差図 の縦軸は、瞳径を1に正規化したもので、非点収差図の縦軸は像高 を表し、実線Mはメリジオナル像面の値、破線Sはサジタル像面の値をそれぞれ示している。 ディストーション図の縦軸が像高、横軸がディストーションを示している。 図2 からわかるように、実施例によれば、球面、非点の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた撮像レンズ100が得られる。図1に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は両面凹となる形状、第3レンズ130は両凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は両側に凸面を向けた両凸形状を有する。樹脂レンズはそれぞれ非球面を有する。
表2は、実施例における撮像レンズ100の各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、およびアッべ数νdを示している。表3は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例>
Figure 0006189643
Figure 0006189643
図6は、保護カバー180を装着した撮像レンズ100の収差特性図で、左が球面収差を、中央 が非点収差を、右がディストーションを示している。 球面収差図 の縦軸は、瞳径を1に正規化したもので、非点収差図の縦軸は像高 を表し、実線Mはメリジオナル像面の値、破線Sはサジタル像面の値をそれぞれ示している。 ディストーション図の縦軸が像高、横軸がディストーションを示している。 図6からわかるように、保護カバー180を装着しても、球面、非点の諸収差は図2に示す保護カバー180を装着しないときの諸特性に比べて優位な差は無く良好であり、結像性能に優れた撮像レンズ100の光学特性が維持されている。
図7に本発明による撮像装置200に保護カバー180を装着した実施形態の断面図を示す。撮像レンズ100は筐体190によって位置関係を規定、保持される。保護カバー180の取り付け時における最も撮像素子側の内周には筺体側への取り付けのためのねじもしくは突起や溝181が形成されており、筺体側の外周にはそれに対応して螺合するねじもしくは嵌合する溝や突起191が設けられている。撮像装置200への保護カバー180の取り付けにあたって、これらのねじによる螺合もしくは突起と溝を嵌合させることにより、撮像装置200に対する保護カバー180の固定に併せて図4に示されるような位置が規定されて、耐環境性能に優れ、収差の影響を抑えて結像性能に優れた撮像装置200が実現できる。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
100,100A ・・・撮像レンズ
110 ・・・第1レンズ
120 ・・・第2レンズ
130 ・・・第3レンズ
140 ・・・開口絞り
150 ・・・第4レンズ
160 ・・・カバーガラス(またはIRCF)
170 ・・・撮像素子(または撮像面・結像面)
180 ・・・保護カバー
190 ・・・筐体
200 ・・・撮像装置

Claims (8)

  1. 撮像レンズと当該撮像レンズを介して結像する物体像を光電変換する撮像素子を備える撮像装置の前記撮像レンズの被写体側に取り付け可能な球状の保護カバーであって、
    前記撮像レンズの最も物体側のレンズの物体側面と光軸との接点を基準0とし、撮像素子側を正方向として、前記撮像素子に入射する全光線における入射瞳位置の物体側限界をEPO、撮像素子側限界をEPIとし、カメラモジュールを保護する球状保護カバーの曲率半径および中心位置をそれぞれR、T、前記最も物体側のレンズの物体側面の光線有効径をYとすると、EPO<T<EPIおよびR>√{(Y/2) +EPO }を満足することを特徴とする。
  2. 保護カバーの物体側の面にハードコートが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保護カバー。
  3. 前記ハードコートの膜厚dが5μm<d<15μmを満たすことを特徴とする請求項2に記載の保護カバー。
  4. 前記ハードコートのd線の反射率RdがRd<5.0%および厚み10μmにおけるd線の吸収率KdがKd<1.0%を満たすことを特徴とする請求項2もしくは3に記載の保護カバー。
  5. 前記ハードコートの−30℃〜70℃における熱膨張係数αが10−7mm/℃<α<10−5mm/℃を満たすことを特徴とする請求項2乃至4に記載の保護カバー。
  6. 保護カバーがシクロオレフィン樹脂によって形成されることを特徴とする請求項2乃至5に記載の保護カバー。
  7. 前記ハードコートは少なくともアクリル系を含む有機材料およびシリカ系の反応性微粒子を含む無機材料を有するハイブリッド材料によって形成されることを特徴とする請求項2乃至6に記載の保護カバー。
  8. 請求項1乃至7に記載の保護カバーを取り付け可能な撮像装置。
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