JP6189120B2 - 伝熱管構造 - Google Patents

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Description

本発明は、排熱回収ボイラ等に適用される伝熱管構造に係り、特に、優れた伝熱性能を有する伝熱管構造に関する。
従来、ガスタービンによる発電と、蒸気タービンによる発電とを組み合わせたコンバインドサイクル発電設備(以下、「複合発電設備」)が知られている。このような複合発電設備においては、ガスタービンから排出される高温の燃焼排ガスを導入して蒸気を生成し、この蒸気を蒸気タービンに供給する排熱回収ボイラを備えている。
排熱回収ボイラの内部には多数の伝熱管が配設され、伝熱管内部を流れる水と伝熱管外側を流れる燃焼排ガスとの熱交換により、伝熱管内部の水が加熱を受けて蒸気となる。
上述した排熱回収ボイラにおいては、排熱回収効率の向上が望まれており、従って、例えば下記の特許文献に開示されているように、伝熱管の外周面にフィンを取り付けて伝熱促進を図ることが行われている。なお、排熱回収ボイラで使用するフィン付伝熱管は、400〜600℃程度と空調用熱交換器よりかなり高い温度領域での使用となるため、フィンの素材としてアルミニウムではなく鉄系材料の板材が一般的に使用されている。
図8に示す従来のフィン付伝熱管1は、伝熱管本体2の外周面にセレーテッドフィン3を巻き付けるようにして取り付けたものである。図示のセレーテッドフィン3は、フィン内周側で連続する板状のフィン根元部3aと、フィン外周側を円周方向に分割して鋸歯状としたフィン先端部3bとにより構成される。
特表平7−509774号公報
ところで、近年のフィン付伝熱管は、複合発電設備の高効率化を達成するため、より一層の伝熱性能向上及び低コスト化が求められている。
従来のセレーテッドフィン3を備えたフィン付伝熱管1は、例えば図9に示すように、鋸歯状としたフィン外周側のフィン先端部3bに局所熱伝達率の高い領域Hが存在する。一方、セレートされずに連続する板状となっているフィン内周側のフィン根元部3aは、全体として局所熱伝達率がそれほど高くない。特に、ガス流れ方向においてフィン付伝熱管1の下流側となる位置に取り付けられたフィン根元部3aには、すなわち、流れ方向から見て伝熱管本体2の裏側となる範囲に取り付けられているフィン根元部3aには、他の領域と比較して熱伝達率の低い領域Lが存在する。
上述した熱伝達率の低い領域Lは、セレーテッドフィン3の表面流れを可視化した試験結果によれば、伝熱管本体2の下流側で流れが淀んで伝熱管表面からの剥離を起こしている領域であり、この剥離が熱伝達率を低下させる原因と考えられる。
このような剥離を生じる領域は死水領域と呼ばれ、加熱側の燃焼排ガスがセレーテッドフィン3の周囲をほとんど流れていない状況にある。
このため、セレーテッドフィン3を備えたフィン付伝熱管1においては、死水領域にも燃焼排ガスの流れを導いて、すなわち、死水領域の低減または死水領域をなくすことにより、伝熱管全体の熱伝達率を向上させることが望まれる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、セレーテッドフィンやソリッドフィンを備えたフィン付伝熱管の死水領域を低減し、伝熱管全体の熱伝達率向上を達成できる伝熱管構造を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の参考例に係る伝熱管構造は、ガス流れ方向と交差する直線上にフィン付伝熱管の管軸を所定の軸間ピッチ(ST)に配列してなる第1の伝熱管列と、前記フィン付伝熱管の管軸を前記第1の伝熱管列から前記ガス流れ方向と交差する方向にずらして所定の軸間ピッチ(ST)に配列してなる第2の伝熱管列とを備え、1または複数の前記第1の伝熱管列及び前記第2の伝熱管列を前記ガス流れ方向へ所定の流れ方向軸間ピッチ(SL)で交互に配列して前記フィン付伝熱管を千鳥配置にするとともに、前記フィン付伝熱管のフィン外周直径(df)を基準とする前記軸間ピッチ(ST)の比(ST/df)及び前記千鳥配置における千鳥軸間ピッチ(SD)の比(SD/df)が、1以上1.28未満の範囲内に設定されていることを特徴とするものである。
このような参考例によれば、各フィン付伝熱管の管軸をガス流れ方向と交差する方向にずらした配置とし、かつ、各フィン付伝熱管の管軸が所定の軸間ピッチ(ST)に配列されている1または複数の第1の伝熱管列及び第2の伝熱管列を千鳥配置にして、フィン付伝熱管のフィン外周直径(df)を基準とする軸間ピッチ(ST)の比(ST/df)及び千鳥配置における千鳥軸間ピッチ(SD)の比(SD/df)が、1以上1.28未満の範囲内に設定したので、隣接するフィン付伝熱管の配置が密となり、この結果、後流側に配置されたフィン付伝熱管がガス流れに影響を与えることで、上流側に位置するフィン付伝熱管の死水領域を低減できる。すなわち、千鳥配置のフィン付伝熱管が密に配置されたことにより、ガス流れが後流側のフィン付伝熱管に衝突するなどして、死水領域を形成していたガス流れに乱れを生じさせることが可能になる。
なお、フィン付伝熱管のフィン外周直径(df)を基準とする軸間ピッチ(ST)及び千鳥軸間ピッチ(SD)の比(ST/df,SD/df)は、1未満の小さな値になると隣接するフィンが互いに干渉することになり、反対に、1.28より大きな値になると千鳥配置のフィン付伝熱管密度が粗くなり、従って、死水領域の低減に有効なガス流れの乱れは小さくなる。
本発明の請求項に係る伝熱管構造は、ガス流れ方向と交差するように管軸を千鳥配置された複数のフィン付伝熱管が、フィン内周側で連続する板状のフィン根元部、及びフィン外周側を円周方向に分割して鋸歯状としたフィン先端部を備えたフィンと、前記ガス流れ方向の下流側となるフィン外周部に管軸方向へ延在してガス流路の一部を塞ぐ閉塞板と、を備え、前記閉塞板は、前記ガス流れ方向及び該ガス流れ方向と直交する方向とにより4分割される前記フィン外周部の円周方向に対して、前記ガス流れ方向の中心線から前記ガス流れ方向と直交する方向へ高さ(WA)の位置から、前記ガス流れ方向と直交する中心線から前記ガス流れ方向へ高さ(WB)の位置まで、円弧断面形状の範囲に設けられ、前記高さ(WA)は、前記フィン先端部の高さであるフィン高さ(hf)を基準として、0.7hf〜1.3hfの範囲内に設定され、かつ、前記高さ(WB)は、前記フィン高さ(hf)を基準としてhf以下に設定されていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、ガス流れ方向の下流側となるフィン外周部に、ガス流れ方向及び該ガス流れ方向と直交する方向とにより4分割されるフィン外周部の円周方向に対して、ガス流れ方向の中心線からガス流れ方向と直交する方向へ高さ(WA)の位置からガス流れ方向と直交する中心線からガス流れ方向へ高さ(WB)の位置まで、円弧断面形状の範囲に管軸方向へ延在してガス流路の一部を塞ぐ閉塞板を設けたので、死水領域となっていたフィン付伝熱管の下流側へ確実にガス流れを導くことができる。
この場合、前記高さ(WA)は、フィン高さ(hf)を基準として、0.7hf〜1.3hfの範囲内に設定され、かつ、前記高さ(WB)は、前記フィン高さ(hf)を基準としてhf以下に設定されている。これにより、圧力損失の増大を抑制して死水領域を低減することができる。
すなわち、高さ(WA)が0.7hfより小さいとガス流路が狭められて圧力損失を増し、反対に高さ(WA)が1.3hfより大きいと閉塞板としての機能が低下して死水領域にガス流れを導くことができなくなる。
また、高さ(WB)がhf以下に設定されることにより、閉塞板としての機能を確保して死水領域にガス流れを導くことができる。
本発明の参考例に係る伝熱管構造は、管軸がガス流れ方向と交差するように配置されているフィン付伝熱管のフィンに、前記ガス流れ方向において伝熱管本体より下流側のガス流れを、前記管軸を通るガス流れ方向の中心線に向けて導くガイド部を設け、前記ガイド部は、フィンの一部を切り欠いて折曲した一対の三角形状部であり、前記ガス流れ方向の中心線に対し、略対称となるように配置して設けられていることを特徴とするものである。
このような参考例によれば、ガス流れ方向において伝熱管本体より下流側のガス流れを中心線の方向へ導くガイド部をフィンに設けたので、死水領域となっていたフィン付伝熱管の下流側へ確実にガス流れを導くことができ、伝熱管本体より下流側で管軸を通るガス流れ方向の中心線周辺に形成されていた死水領域の低減が可能となる。
なお、この場合に有効なガイド部としては、例えばフィンの一部を切り欠いて折曲したものや、フィンの端部を折曲したものがある。
上述した本発明によれば、フィン付伝熱管のガス流れ方向下流側に形成される死水領域の低減が可能となり、この結果、熱伝達率の高いフィン先端部に加えてフィン根元部の熱伝達率も向上するので、フィン付伝熱管全体としての熱伝達率向上を達成することができる。従って、複合発電設備を構成する排熱回収ボイラの熱回収効率が向上するので、複合発電設備の高効率化に顕著な効果を奏する。
本発明に係る伝熱管構造の第1参考例として、セレーテッドフィンを備えるとともに、ガス流れ方向と管軸が交差するように配列されたフィン付伝熱管の配置例を示す断面図である。 本発明に係る伝熱管構造の第1実施形態として、セレーテッドフィンを備えるとともにガス流れ方向と管軸が交差するように配列され、かつ、ガス流路の一部を塞ぐ閉塞板を備えたフィン付伝熱管の配置例を示す断面図である。 図2に示した閉塞板の円周方向設置範囲に関する説明図である。 図3に示す閉塞板を備えたフィン付伝熱管について、ガス流れ方向の下流側から見た図である。 ソリッドフィンの外周部に閉塞板を取り付けた第2参考例に係るフィン付伝熱管の配置例を示す断面図である。 本発明に係る伝熱管構造の第3参考例として、伝熱管のソリッドフィンにガイド部を設けた構成例を示す斜視図である。 図6に示したガイド部の参考例を示す斜視図である。 従来のセレーテッドフィンを備えたフィン付伝熱管について、その断面形状及び伝熱管下流側に形成されるガス流れの死水領域を示す断面図である。 従来のセレーテッドフィンを備えたフィン付伝熱管について、フィン表面の平均熱伝達率分布図である。
以下、本発明に係る伝熱管構造の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す第1参考例の伝熱管構造は、排熱回収ボイラの内部に多数配列されることにより、伝熱管内部を流れる水と伝熱管外部を流れる高温の燃焼排ガスとの熱交換に使用される。なお、伝熱管内部を流れる水は、燃焼排ガスによる加熱を受けて蒸気となり、排熱回収ボイラから蒸気タービンへ供給される。
図示の伝熱管構造は、燃焼排ガスのガス流れ方向と交差する直線上に、フィン付伝熱管1の管軸を所定の軸間ピッチSTに配列してなる伝熱管列(第1の伝熱管列)Paと、フィン付伝熱管1の管軸を伝熱管列Paからガス流れ方向と交差する方向にずらして所定の軸間ピッチSTに配列してなる伝熱管列(第2の伝熱管列)Pbとを備えている。
なお、図示の伝熱管列Pa,Pbには2本または1本のフィン付伝熱管1を示しているが、多数のフィン付伝熱管1よりなる管列の一部を示すものであり、管列の本数が特に限定されることはない。
図示の伝熱管列Paは、ガス流れ方向と直交する直線上に各フィン付伝熱管1の管軸が位置するように配置されている。伝熱管列Paのフィン付伝熱管1は、ガス流れ方向と直交する直線上において、互いの軸間ピッチがSTとなるように配列されている。
ここで使用するフィン付伝熱管1は、伝熱管本体2の外周面にセレーテッドフィン3を巻き付けるようにして取り付けたものである。なお、図示のセレーテッドフィン3は、鉄系材料の板材であり、フィン内周側で連続する板状のフィン根元部3aと、フィン外周側を円周方向に分割して鋸歯状としたフィン先端部3bとにより構成される。
また、伝熱管列Pbは、伝熱管列Paと同様に、ガス流れ方向と直交する直線上に各フィン付伝熱管1の管軸が位置するように配置され、各フィン付伝熱管1は、ガス流れ方向と直交する直線上において、互いの軸間ピッチがSTとなるように配列されている。この場合、フィン付伝熱管1の管軸位置は、伝熱管列Paと千鳥配置となるように、ガス流れ方向と直交する直線上において上下方向へ1/2STだけずれている。
さらに、ガス流れ方向においては、伝熱管列Paのガス流れ方向と直交する直線及び伝熱管列Pbのガス流れ方向と直交する直線が流れ方向軸間ピッチ(直線間距離)SLに設定され、互いに平行となっている。
上述した伝熱管列Pa,Pbは、ガス流れ方向へ1または複数が所定の流れ方向軸間ピッチSLで交互に配列されることにより、フィン付伝熱管1の管群全体として千鳥配置となる。すなわち、伝熱管列Pa及び伝熱管列Pbは、ガス流れ方向へ流れ方向軸間ピッチSLで交互に配列されることにより、ガス流れ方向と直交する方向の軸間ピッチST及びガス流れ方向の流れ方向軸間ピッチSLの千鳥配置となる。
このような千鳥配置において、伝熱管列Pa及び伝熱管列Pbの隣接するフィン付伝熱管1の軸間距離は、すなわち千鳥配置における千鳥軸間ピッチはSDとなる。
また、フィン付伝熱管1は、そのフィン外周直径がdfであり、フィン先端部3bの高さがhfとなる。
参考例では、上述した軸間ピッチST及び千鳥軸間ピッチSDについて、フィン外周直径dfを基準とする軸間ピッチSTの比(ST/df)及び千鳥軸間ピッチSDの比(SD/df)が、1以上1.28未満の範囲内に設定されている。すなわち、軸間ピッチST及び千鳥軸間ピッチSDは、フィン外周直径df以上1.28df未満の範囲内に設定される。
上述した第1参考例によれば、千鳥配置とした各フィン付伝熱管1は、隣接するフィン付伝熱管1との軸間ピッチが互いに近くなった密の配置となる。この結果、ガス流れ方向において後流側に配置された伝熱管列Pbのフィン付伝熱管1は、上流側に位置する伝熱管列Paのフィン付伝熱管1の周辺を通過するガス流れに影響を与えることとなる。
すなわち、千鳥配置のフィン付伝熱管1が密に配置されたことにより、後流側のフィン付伝熱管1がガス流れの障害物となり、この結果、ガス流れが後流側のフィン付伝熱管1に衝突するなどして死水領域を形成していたガス流れに乱れを生じさせる。このようなガス流れの乱れは、従来の死水領域に対するガス流れを生じさせるので、上流側に位置するフィン付伝熱管1の死水領域を低減することができる。
ところで、上述した軸間ピッチST及び千鳥軸間ピッチSDの比(ST/df,SD/df)は、軸間ピッチST及び千鳥軸間ピッチSDがフィン外周直径dfより小さい1未満の小さな値になると、隣接するフィンが互いに干渉するため好ましくない。
反対に、上述した軸間ピッチST及び千鳥軸間ピッチSDの比(ST/df,SD/df)は、軸間ピッチST及び千鳥軸間ピッチSDが1.28dfより大きな値になると、千鳥配置のフィン付伝熱管ピッチが大きくなる。このため、千鳥配置のフィン付伝熱管1は配置の密度が粗くなり、後流側のフィン付伝熱管1が上流側のフィン付伝熱管周辺を通過するガス流れ与える影響は低下する。この結果、死水領域の低減に有効なガス流れの乱れが小さくなり、十分な死水領域低減ができなくなるため好ましくない。
次に、伝熱管構造の第1実施形態を図2〜図4に基づいて説明する。本実施形態の伝熱管構造は、ガス流路の一部を塞ぐ閉塞板10を備えている。なお、上述した第1参考例と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、ガス流れ方向と交差するように管軸を千鳥配置された複数のフィン付伝熱管1Aには、ガス流れ方向の下流側となるフィン外周部に、ガス流路の一部を塞ぐ閉塞板10が設けられている。この閉塞板10は、図4に示すように、管軸方向へ延在して設けられ、円周方向においてガス流路の一部を塞いでいる。なお、図2〜図4は、セレーテッドフィン3を備えたフィン付伝熱管1Aを示している。図5には、閉塞板10を、ソリッドフィン3Aを備えたフィン付伝熱管1Bに適用した第2参考例を示している。
図示の閉塞板10は、ガス流れ方向及びガス流れ方向と直交する方向とにより4分割されるフィン外周部の円周方向に対して、図3に示すように、点Aから点Bまでの範囲に円弧断面形状に設けられている。すなわち、ガス流れ方向を基準として円周方向を90度ピッチに分割し、ガス流れ方向の下流側となる二つの1/4円弧外周に対して、点Aから点Bの範囲でガス流路を塞ぐように閉塞板10が設けられている。
円形断面を有するフィン付伝熱管1Aにおいて、点Aは、ガス流れ方向の中心線Chからガス流れ方向と直交する方向へ高さWAの位置にあり、点Bは、ガス流れ方向と直交する中心線Cvからガス流れ方向へ高さWBの位置にある。
このような閉塞板10は、伝熱管本体2の下流(陰)になって死水領域となっていた中心線Chの周辺部分が開口しているので、伝熱管本体2の外周を流れたガス流れは、閉塞板10の開口部へ強制的に導かれる。すなわち、閉塞板10を取り付けることにより、死水領域となっていたフィン付伝熱管1Aの下流側で中心線Chの周辺領域に対し、ガス流れを確実に導くことができる。
この場合、圧力損失の増大を抑制して死水領域を低減するための最適値として、閉塞板10を設ける点Aの高さWAは、フィン高さhfを基準として、0.7hf〜1.3hfの範囲内に設定され、かつ、点Bの高さWBは、同じくフィン高さhfを基準として、hf以下に設定されている。
すなわち、点Aの高さWAが0.7hfより小さいと、ガス流路が狭められて圧力損失を増すため好ましくない。
反対に、点Aの高さWAが1.3hfより大きいと、ガス流れを中心部に導く閉塞板10としての機能が低下するので、死水領域にガス流れを導くことができなくなる。
また、点Bの高さWBがhf以下に設定されていれば、閉塞板10としての機能を確保して死水領域にガス流れを導くことができる。
続いて、第3参考例の伝熱管構造を図6に基づいて説明する。本参考例の伝熱管構造は、ガス流路の一部を塞ぐ閉塞板10を備えている。なお、上述した第1参考例及び第1実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すフィン付伝熱管1Cは、管軸がガス流れ方向と交差するように配置されている。本実施形態では、フィン付伝熱管1Cに対して、ガイド部20が設けられている。このガイド部20は、ソリッドフィン3Bに対して、ガス流れ方向において伝熱管本体2より下流側のガス流れを、管軸を通るガス流れ方向の中心線方向へ向けて、すなわち、伝熱管本体2のガス流れ方向下流側において、管軸を通るガス流れ方向の中心線の周辺に形成されていた死水領域へ向けて導くように設けられている。なお、このようなガイド部20は、セレーテッドフィン3のフィン根元部3aに設けてもよい。
図示のガイド部20は、ソリッドフィン3Bの一部を切り欠いて略90度の角度に折曲した一対の三角形状部であり、伝熱管本体2の管軸を通るガス流れ方向の中心線に対し、略対称となるように配置して設けられている。このガイド部20は、伝熱管本体2の外周面と略平行に折曲されてガイド面21を形成し、さらに、ガイド面21は、ガス流れ方向の下流側が管軸を通るガス流れ方向の中心線に接近するよう傾斜している。
このようなガイド部20を設けたことにより、フィン付伝熱管1Cの下流側では、伝熱管本体2の外周部を通過したガス流れがガイド部20のガイド面21に導かれて強制的に流れ方向を変化させる。この結果、フィン付伝熱管1Cの下流側では、ガス流れが死水領域へ流入するようになるので、死水領域を確実に低減することができる。
また、図7に示すフィン付伝熱管1Dは、ガイド部20Aを備えている。このガイド部20Aは、上述したガイド部20の参考例であり、ソリッドフィン3Cのフィン端部を折曲してガイド面21Aを形成したものである。
このようなガイド部20Aを備えたフィン付伝熱管1Dとしても、フィン付伝熱管1Dの下流側では、ガス流れが死水領域へ流入するようになるので、死水領域を確実に低減することができる。
上述した各実施形態及び参考例によれば、フィン付伝熱管1,1A〜1Dのガス流れ方向下流側に形成される死水領域の低減が可能になるので、セレーテッドフィン3においては、熱伝達率の高いフィン先端部3aに加えてフィン根元部3bの熱伝達率も向上する。また、ソリッドフィン3A〜3Cにおいても、死水領域の低減が可能となる。
この結果、フィン付伝熱管1,1A〜1Dは、全体としての熱伝達率向上を達成することができるので、複合発電設備を構成する排熱回収ボイラの熱回収効率向上に伴って、複合発電設備の高効率化が可能になる。
ところで、上述した各実施形態は、単独での適用が可能なだけでなく、適宜組み合わせて適用することも可能である。また、上述した各実施形態は、排熱回収ボイラのフィン付伝熱管に限定されることはなく、類似する他の熱交換器においても適用可能なことは言うまでもない。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1,1A〜1D フィン付伝熱管
2 伝熱管本体
3 セレーテッドフィン
3a フィン根元部
3b フィン先端部
3A〜3C ソリッドフィン
10 閉塞板
20,20A ガイド部
21,21A ガイド面

Claims (1)

  1. ガス流れ方向と交差するように管軸を千鳥配置された複数のフィン付伝熱管が、
    フィン内周側で連続する板状のフィン根元部、及びフィン外周側を円周方向に分割して鋸歯状としたフィン先端部を備えたフィンと、
    前記ガス流れ方向の下流側となるフィン外周部に管軸方向へ延在してガス流路の一部を塞ぐ閉塞板と、を備え、
    前記閉塞板は、前記ガス流れ方向及び該ガス流れ方向と直交する方向とにより4分割される前記フィン外周部の円周方向に対して、前記ガス流れ方向の中心線から前記ガス流れ方向と直交する方向へ高さ(WA)の位置から、前記ガス流れ方向と直交する中心線から前記ガス流れ方向へ高さ(WB)の位置まで、円弧断面形状の範囲に設けられ、
    前記高さ(WA)は、前記フィン先端部の高さであるフィン高さ(hf)を基準として、0.7hf〜1.3hfの範囲内に設定され、かつ、前記高さ(WB)は、前記フィン高さ(hf)を基準としてhf以下に設定されていることを特徴とする伝熱管構造。
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