JP2013019578A - フィンチューブ熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィンチューブ熱交換器における圧力損失を低減する。
【解決手段】フィンチューブ熱交換器100は、気体の流路を形成するために平行に並べられた複数のフィン31と、複数のフィン31を貫通しており、気体と熱交換する媒体が内部を流れる伝熱管21とを備えている。フィン31は、伝熱管21の周囲に形成された平坦部36を有するとともに、気体の流れ方向に沿って山部34と谷部35とが交互に現れるように成形されている。複数のフィン31の配列方向を高さ方向、フィン31の前縁30aの位置を高さ方向における基準位置と定義したとき、基準位置から山部34までの高さH1と、基準位置から谷部35までの高さH2と、基準位置から平坦部36までの高さH3とが、0<H2、0<H3、H3≦H1の関係を満たす。
【選択図】図2B

Description

本発明は、フィンチューブ熱交換器に関する。
フィンチューブ熱交換器は、所定間隔で並べられた複数のフィンと、複数のフィンを貫通する伝熱管とによって構成されている。空気は、フィンとフィンとの間を流れて伝熱管の中の流体と熱交換する。
図7A及び図7Bは、それぞれ、従来のフィンチューブ熱交換器に使用されたフィンの平面図及びVIIB-VIIB線に沿った断面図である。フィン1は、気流方向に沿って山部4と谷部5とが交互に現れるように成形されている。このようなフィンは、一般に「コルゲートフィン」と呼ばれている。コルゲートフィンによれば、伝熱面積を増やす効果だけでなく、気流3を蛇行させることによって温度境界層を薄くする効果が得られる。
特許文献1には、改良されたコルゲートフィンを備えたフィンチューブ熱交換器が記載されている。図8A〜図8Cは、それぞれ、特許文献1のフィンチューブ熱交換器に使用されたフィンの平面図、VIIIB-VIIIB線に沿った断面図及びVIIIC-VIIIC線に沿った断面図である。特許文献1のフィンチューブ熱交換器において、フィン11の山部14の高さh1は、フィンピッチPよりも大きく、フィンピッチPの2倍よりも小さい。谷部15は、平坦部16よりも高い位置に形成されている。山部14と平坦部16との間の高低差が傾斜面18によって補われている。同様に、谷部15と平坦部16との間の高低差が傾斜面18によって補われている。
特許第3367353号明細書
特許文献1のフィンチューブ熱交換器によれば、山部14と山部14との間において、谷部15の高さh2に起因してフィン11の勾配が緩やかになっている。そのため、圧力損失の増加を抑制しながら伝熱性能の向上を図ることができると考えられる。また、山部14と谷部15との間の高低差が小さいので、成形時におけるフィン11の破断を抑制できる。
近年、地球温暖化や資源枯渇の問題を背景として、より高性能なフィンチューブ熱交換器が必要とされている。本発明は、フィンチューブ熱交換器における圧力損失を低減することを目的とする。本発明は、また、フィンチューブ熱交換器の製造し易さを改善することを目的とする。
すなわち、本発明は、
気体の流路を形成するために平行に並べられた複数のフィンと、
前記複数のフィンを貫通しており、前記気体と熱交換する媒体が内部を流れる伝熱管とを備え、
前記フィンは、前記伝熱管の周囲に形成された平坦部を有するとともに、前記気体の流れ方向に沿って山部と谷部とが交互に現れるように成形されており、
前記複数のフィンの配列方向を高さ方向、前記フィンの前縁の位置を前記高さ方向における基準位置と定義したとき、前記基準位置から前記山部までの高さH1と、前記基準位置から前記谷部までの高さH2と、前記基準位置から前記平坦部までの高さH3とが、0<H2、0<H3、H3≦H1の関係を満たす、フィンチューブ熱交換器を提供する。
本発明のフィンチューブ熱交換器によれば、基準位置から山部までの高さH1と、基準位置から谷部までの高さH2と、基準位置から平坦部までの高さH3とが、上記の関係を満たす。これにより、気流の通過時における圧力損失を効果的に低減することができる。また、成形時におけるフィンの破断も極力防止できる。すなわち、本発明のフィンチューブ熱交換器は製造しやすい。
本発明の一実施形態に係るフィンチューブ熱交換器の斜視図 図1のフィンチューブ熱交換器に用いられたフィンの平面図 図2Aに示すフィンのIIB-IIB線に沿った断面図 図2Aに示すフィンのIIC-IIC線に沿った断面図 図2Aに示すフィンの斜視図 第一変形例に係るフィンの平面図 図3Aに示すフィンのIIIB-IIIB線に沿った断面図 図3Aに示すフィンのIIIC-IIIC線に沿った断面図 図3Aに示すフィンの斜視図 第二変形例に係るフィンの平面図 図4Aに示すフィンのIVB-IVB線に沿った断面図 図4Aに示すフィンのIVC-IVC線に沿った断面図 第三変形例に係るフィンの平面図 図5Aに示すフィンのVB-VB線に沿った断面図 図5Aに示すフィンのVC-VC線に沿った断面図 (H2/H1)=0.5の条件での解析結果を示すグラフ (H2/H1)=0.33の条件での解析結果を示すグラフ 従来のフィンチューブ熱交換器に使用されたフィンの平面図 図7Aに示すフィンのVIIB-VIIB線に沿った断面図 特許文献1のフィンチューブ熱交換器に使用されたフィンの平面図 図8Aに示すフィンのVIIIB-VIIIB線に沿った断面図 図8Aに示すフィンのVIIIC-VIIIC線に沿った断面図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。明細書に記載した具体的な数値は、例示にすぎず、本発明はそれらの数値によって限定されない。
図1に示すように、本実施形態のフィンチューブ熱交換器100は、空気A(気体)の流路を形成するために平行に並べられた複数のフィン31と、これらのフィン31を貫通する伝熱管21とを備えている。フィンチューブ熱交換器100は、伝熱管21の内部を流れる媒体Bと、フィン31の表面に沿って流れる空気Aとを熱交換させるように構成されている。媒体Bは、例えば、二酸化炭素、ハイドロフルオロカーボン等の冷媒である。伝熱管21は、1本につながっていてもよいし、複数本に分かれていてもよい。
フィン31は直線状の前縁30a及び後縁30bを有する。本実施形態では、伝熱管21の中心に関してフィン31が左右対称の構造を有している。従って、熱交換器100を組み立てるときに、フィン31の方向を考慮する必要がない。
本明細書では、フィン31の配列方向を高さ方向、前縁30aに平行な方向を幅方向、高さ方向及び幅方向に垂直な方向を気流方向(空気Aの流れ方向)と定義する。気流方向、高さ方向及び幅方向は、それぞれ、X方向、Y方向及びZ方向に対応している。
図2Aに示すように、フィン31は、典型的には、長方形かつ平板の形状を有する。フィン31の長手方向は幅方向に一致している。本実施形態において、フィン31は一定の間隔(フィンピッチFP)で並べられている。ただし、高さ方向に関して互いに隣り合う2つのフィン31の間隔(フィンピッチFP)は必ずしも一定である必要はなく、異なっていてもよい。フィンピッチFPは、例えば、1.0〜1.5mmの範囲に調整されうる。図2Cに示すように、フィンピッチFPは、隣り合う2つのフィン31の距離で表される。
前縁30aを含む一定幅の部分及び後縁30bを含む一定幅の部分は、気流方向に平行である。ただし、これらの部分は、成形時にフィン31を金型に固定するために使用される部分であり、フィン31の性能に大きな影響を及ぼさない。
フィン31の材料として、打ち抜き加工された肉厚0.05〜0.8mmのアルミニウム製の平板を好適に使用できる。フィン効率を向上させる観点から、フィン31の肉厚が0.08mm以上であることが特に好ましい。フィン31の表面にベーマイト処理、親水性塗料の塗布等の親水性処理が施されていてもよい。親水性処理に代えて、撥水処理を行うことも可能である。
伝熱管21は、フィン31に形成された貫通孔37hに挿入されている。貫通孔37hの周りにはフィンカラー37がフィン31の一部によって形成されており、このフィンカラー37と伝熱管21とが密着している。複数の貫通孔37hが幅方向に一列に形成されており、そのそれぞれに伝熱管21が嵌め合わされている。貫通孔37hの直径は、例えば1〜20mmであり、4mm以下であってもよい。貫通孔37hの直径は、伝熱管21の外径に一致している。幅方向に互いに隣り合う2つの貫通孔37hの距離(管ピッチ)は、例えば、貫通孔37hの直径の2〜3倍である。また、気流方向に関するフィン31の寸法Lは、例えば15〜25mmである。
図2A〜図2Dに示すように、フィン31は、気流方向に沿って山部34と谷部35とが交互に現れるように成形されている。山部34の稜線及び谷部35の谷線は、それぞれ、幅方向に平行である。すなわち、フィン31は、コルゲートフィンと呼ばれるフィンである。本実施形態において、フィン31は、気流方向に沿って2つの山部34と1つの谷部35とを有する。気流方向に関して、谷部35の位置は伝熱管21の中心の位置に一致している。ただし、谷部35と伝熱管21との位置関係、及び山部34と伝熱管21との位置関係は特に限定されない。山部34の数及び谷部35の数も特に限定されない。
フィン31は、また、伝熱管21の周囲に形成された平坦部36を有する。平坦部36は、フィンカラー37に隣接している部分であって、伝熱管21の周囲に形成された円環状の部分である。平坦部36の表面は、気流方向に平行で高さ方向に垂直である。さらに、フィン31は、山部34と平坦部36との間の高低差を補う傾斜面38aを有する。図2Dの斜視図から理解できるように、傾斜面38aは、緩やかな曲面で構成されている。
図2Bに示すように、フィン31の前縁30aの位置を高さ方向における基準位置と定義したとき、基準位置から谷部35までの高さH2は、ゼロよりも大きい(0<H2)。また、基準位置から平坦部36までの高さH3は、基準位置から谷部35までの高さH2に一致している(H2=H3)。さらに、基準位置から山部34までの高さH1は、基準位置から平坦部36までの高さH3よりも大きい(H3<H1)。
なお、本明細書において、基準位置から山部34までの高さH1を単に「山部34の高さH1」とも言う。同様に、基準位置から谷部35までの高さH2を単に「谷部35の高さH2」とも言う。基準位置から平坦部36までの高さH3を単に「平坦部36の高さH3」とも言う。
山部34の高さH1及び谷部35の高さH2は特に限定されない。山部34の高さH1は、例えば、フィンピッチFPを基準として調整されうる。フィンピッチFPに対する山部34の高さH1の比率(H1/FP)は、例えば、0.5〜2の範囲に調整されうる。谷部35の高さH2は、例えば、山部34の高さH1を基準として調整されうる。山部34の高さH1に対する谷部35の高さH2の比率(H2/H1)は、例えば、0.1〜0.9(好ましくは0.2〜0.8)の範囲に調整されうる。
前縁30aと山部34との間の部分は、緩やかに傾斜した平坦面30pで構成されている。同様に、山部34と谷部35との間の部分も緩やかに傾斜した2つの平坦面30qで構成されている。山部34と後縁30bとの間の部分も緩やかに傾斜した平坦面30pで構成されている。フィン31の配列方向(Y方向)に垂直な平面に対する平坦面30pの傾斜角度θ1は、例えば、0度よりも大きく30度以下の範囲に調整されている。平坦面30pの傾斜角度θ1は、平坦面30qの傾斜角度θ2と異なっていてもよいし、一致していてもよい。本実施形態では、傾斜角度θ2が傾斜角度θ1よりも小さい。
本実施形態のフィンチューブ熱交換器100に使用されたフィン31によれば、以下に説明する効果を得ることができる。
まず、谷部35と平坦部36とが同一平面上に存在しているので、谷部35と平坦部36との間において滑らかな風速分布が達成される。同様に、山部34と平坦部36との間の段差が比較的小さいので、山部34と平坦部36との間において滑らかな風速分布が達成される。従って、空気Aが最も加速される領域における圧力損失を大幅に低減することができる。また、山部34と平坦部36との距離が近く、谷部35と平坦部36とが同一平面上に存在しているため、傾斜面38aの面積を減らすことができる。その結果、山部34の稜線及び谷部35の谷線を十分に確保でき、伝熱促進効果の向上を期待できる。さらに、谷部35と平坦部36との間に段差が存在しないため、フィン31を製造する際に材料を無理に伸ばす必要がない。すなわち、成形時のフィン31の破断を防止できる。
圧力損失を低減する効果は、図3A〜図3Dに示すフィン41を使用した場合にも得られる。
図3A〜図3Dに示すフィン41において、高さ方向の基準位置(前縁30a)から谷部35までの高さH2は、ゼロよりも大きい(0<H2)。また、基準位置から平坦部36までの高さH3は、基準位置から谷部35までの高さH2よりも大きい(H2<H3)。詳細には、基準位置から平坦部36までの高さH3は、基準位置から山部34までの高さH1に一致している(H3=H1)。
図3A〜図3Dに示すフィン41によれば、山部34と平坦部36との間に段差が存在しない。そのため、空気Aの通過時において、伝熱管21の前後で気流の乱れや剥離を防ぐことができ、ひいては圧力損失を大幅に低減することができる。また、山部34と平坦部36とが同一平面上に存在しているため、傾斜面38bの面積を小さくすることができる。その結果、山部34の稜線を十分に確保することができ、伝熱促進効果の向上も期待できる。
また、圧力損失を低減する効果は、図4A〜図4Cに示すフィン51を使用した場合にも得られる。
図4A〜図4Cに示すフィン51において、高さ方向の基準位置(前縁30a)から谷部35までの高さH2は、ゼロよりも大きい(0<H2)。また、基準位置から平坦部36までの高さH3は、基準位置から谷部35までの高さH2と基準位置から山部34までの高さH1との間にある(H2<H3<H1)。
図4A〜図4Cに示すフィン51によれば、平坦部36が谷部35と山部34との間に位置している。フィン51は、山部34と平坦部36との間の高低差を補う傾斜面38a、及び、谷部35と平坦部36との間の高低差を補う傾斜面38bの両方を有する。谷部35と平坦部36との間の傾斜面38bは、山部34と平坦部36との間の傾斜面38aから分断されている。従って、フィン51によれば、フィン31の効果とフィン41の効果とを平均した効果が期待できる。
傾斜面38bの近傍においては、谷部35と平坦部36との間に段差が存在しないフィン31(図2A)と比べると、大きい圧力損失が生ずる。ただし、フィン51の傾斜面38bの近傍における圧力損失は、フィン41(図3A)の傾斜面38bの近傍における圧力損失よりも小さい。
傾斜面38aの近傍においては、山部34と平坦部36との間に段差が存在しないフィン41(図3A)と比べると、大きい圧力損失が生ずる。ただし、フィン51の傾斜面38aの近傍における圧力損失は、フィン31(図2A)の傾斜面38aの近傍における圧力損失よりも小さい。
また、山部34と平坦部36との距離が比較的近く、谷部35と平坦部36との距離も比較的近いので、傾斜面38a及び38bの面積を小さくすることができる。その結果、山部34の稜線及び谷部35の谷線を十分に確保することができ、伝熱促進効果の向上も期待できる。
以上に説明したフィン31,41及び51は、0<H2、及びH2≦H3≦H1の関係を満たす。
ただし、圧力損失を低減する効果は、図5A〜図5Cに示すフィン61を使用した場合にも得られる。
図5A〜図5Cに示すフィン61において、高さ方向の基準位置(前縁30a)から谷部35までの高さH2は、ゼロよりも大きい(0<H2)。基準位置から平坦部36までの高さH3は、ゼロよりも大きい(0<H3)。また、基準位置から谷部35までの高さH2は、基準位置から平坦部36までの高さH3と基準位置から山部34までの高さH1との間にある(H3<H2<H1)。
フィン61は、基準位置よりも上に位置している平坦部36を有する点で従来のフィン11(図8A〜図8C)と異なる。平坦部36が基準位置よりも上に位置していると、山部34と平坦部36との間の高低差を縮小することができるとともに、谷部35と平坦部36との間の高低差を縮小することができる。そのため、傾斜面38aの近傍での圧力損失を低減することができる。また、フィン61によれば、傾斜面38aの面積を従来のフィン11よりも小さくすることができる。その結果、山部34の稜線及び谷部35の谷線を十分に確保することができ、伝熱促進効果の向上も期待できる。
以上に説明したフィン31,41,51及び61は、0<H2、0<H3、H3≦H1の関係を満たす。
なお、各フィンにおいて、傾斜面38aの勾配を緩やかにすれば、傾斜面38aの近傍における気流の剥離や風速勾配を抑え、圧力損失を低減する効果を更に期待できる。このことは、傾斜面38bについても同じである。
本発明の熱交換器の性能を確認するため、市販の汎用解析ツールを用いた熱流体数値解析を実施した。谷部の高さH2に対する平坦部の高さH3の比(H3/H2)が0〜2.0又は0〜3.0の範囲にあるフィンを用いた熱交換器について、熱流体数値解析を実施した。山部の高さH1に対する谷部の高さH2の比(H2/H1)は、0.5又は0.33に固定した。解析条件は以下の通りである。
ソフトウェア:FLUENT(アンシスジャパン社製)
フィンの長さ(気流方向):18.9mm
フィンの厚み:0.09mm
フィンピッチ:1.34mm
伝熱管の外径:7.35mm
伝熱管の表面温度:43℃
気流の速度:1m/秒
気流の温度:35℃
山部の高さH1に対する谷部の高さH2の比率(H2/H1):0.5又は0.33
図6Aは、(H2/H1)=0.5の条件での解析結果を示すグラフである。図6Bは、(H2/H1)=0.33の条件での解析結果を示すグラフである。各グラフの横軸は、(H3/H2)の値を表している。各グラフの縦軸は、(H3/H2)=0を満たすフィンを用いた熱交換器の結果を100%としたときの性能比を表している。具体的には、(H3/H2)=0を満たすフィンを用いた熱交換器の熱交換量を100%としたとき、0<(H3/H2)を満たすフィンを用いた熱交換器の熱交換量を表している。同様に、(H3/H2)=0を満たすフィンを用いた熱交換器の圧力損失を100%としたとき、0<(H3/H2)を満たすフィンを用いた熱交換器の圧力損失を表している。
図6Aにおいて、(H3/H2)=1.0のデータは、図2A〜図2Dを参照して説明したフィン(H2=H3<H1)を用いた熱交換器の解析結果を表している。この熱交換器の熱交換量は99.2%であり、圧力損失は91.5%であった。
図6Aにおいて、(H3/H2)=2.0のデータは、図3A〜図3Dを参照して説明したフィン(H2<H3=H1)を用いた熱交換器の解析結果を表している。この熱交換器の熱交換量は99.5%であり、圧力損失は87.5%であった。
図6Bにおいて、(H3/H2)=1.0のデータは、図2A〜図2Dを参照して説明したフィン(H2=H3<H1)を用いた熱交換器の解析結果を表している。この熱交換器の熱交換量は99.5%であり、圧力損失は94.0%であった。
図6Bにおいて、(H3/H2)=3.0のデータは、図3A〜図3Dを参照して説明したフィン(H2<H3=H1)を用いた熱交換器の解析結果を表している。この熱交換器の熱交換量は99.8%であり、圧力損失は88.7%であった。
図6A及び図6Bに示すように、熱交換量は、平坦部の高さH3に殆ど依存しなかった。これは、山部の稜線及び谷部の谷線の長さを十分に確保できたことによって伝熱促進効果が向上し、伝熱面積の減少の影響を補うことができた結果であると考えられる。
図6Aのグラフにおいて、1.0<(H3/H2)<2.0の関係を満たすデータは、図4A〜図4Cを参照して説明したフィン(H2<H3<H1)を用いた熱交換器の解析結果を表している。同様に、図6Bのグラフにおいて、1.0<(H3/H2)<3.0の関係を満たすデータは、図4A〜図4Cを参照して説明したフィン(H2<H3<H1)を用いた熱交換器の解析結果を表している。図6A及び図6Bから理解できるように、H2<H3<H1の関係を満たすフィンは、低い圧力損失を達成できる。
図6A及び図6Bのグラフにおいて、0<(H3/H2)<1の関係を満たすデータは、図5A〜図5Cを参照して説明したフィン(H3<H2<H1)を用いた熱交換器の解析結果を表している。図6A及び図6Bから理解できるように、H2<H3<H1の関係を満たすフィンも低い圧力損失を達成できる。圧力損失の低減効果は、平坦部の高さH3の増加に伴って増加している。数%の圧力損失の低減効果を得るためには、例えば、0.5<(H3/H2)の関係を満たすことが必要となる。
図2A〜図2Dを参照して説明したフィンは、加工性に優れている。図3A〜図3Dを参照して説明したフィンは、低圧力損失の点で優れている。図4A〜図4Cを参照して説明したフィンは、加工性と低圧力損失の両面をバランス良く兼ね備えている。図5A〜図5Cを参照して説明したフィンによっても、圧力損失を低減する効果を得ることができる。
本発明のフィンチューブ熱交換器は、空気調和装置、給湯装置、暖房装置等に用いられるヒートポンプに有用である。特に、冷媒を蒸発させるための蒸発器に有用である。
21 伝熱管
30a 前縁
31,41,51,61 フィン
34 山部
35 谷部
36 平坦部
37 フィンカラー
38a,38b 傾斜面
100 フィンチューブ熱交換器

Claims (7)

  1. 気体の流路を形成するために平行に並べられた複数のフィンと、
    前記複数のフィンを貫通しており、前記気体と熱交換する媒体が内部を流れる伝熱管とを備え、
    前記フィンは、前記伝熱管の周囲に形成された平坦部を有するとともに、前記気体の流れ方向に沿って山部と谷部とが交互に現れるように成形されており、
    前記複数のフィンの配列方向を高さ方向、前記フィンの前縁の位置を前記高さ方向における基準位置と定義したとき、前記基準位置から前記山部までの高さH1と、前記基準位置から前記谷部までの高さH2と、前記基準位置から前記平坦部までの高さH3とが、0<H2、0<H3、H3≦H1の関係を満たす、フィンチューブ熱交換器。
  2. 0<H2、H2≦H3≦H1の関係を満たす、請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。
  3. 0<H2、H2=H3<H1の関係を満たす、請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。
  4. 0<H2、H2<H3=H1の関係を満たす、請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。
  5. 0<H2、H2<H3<H1の関係を満たす、請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。
  6. 0<H2、0<H3、H3<H2<H1の関係を満たす、請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。
  7. 前記平坦部は、前記伝熱管の周囲に形成された円環状の部分であり、
    前記フィンは、前記山部と前記平坦部との間の高低差を補う傾斜面、及び、前記谷部と前記平坦部との間の高低差を補う傾斜面の少なくとも1つを有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィンチューブ熱交換器。
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