JP6188488B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、放射線を検知することで撮影された画像データを補正する技術に関するものである。
近年、TFTアクティブマトリクス基板上に蛍光体を配置し、X線を電荷として蓄積し、それをデジタル信号に変換してX線画像データを提供するFPD(flat panel detector)が実用化され、盛んに用いられている。このようなX線画像撮影装置は、従来のモダリティと一体的に形成され、専用装置として構成されていたが、既存のモダリティのフィルムやイメージングプレート等の撮影媒体をFPDに置き換えたいという要求も多くある。
既存のモダリティの撮影媒体をFPDに置き換える場合、X線発生装置とFPDとの間のインタフェースの構築が困難なことがある。これに対して、特許文献1には、X線発生装置とFPDとの間にインタフェースを設けず、FPD側でX線照射を検出して電荷の蓄積動作を開始する技術が開示されている。
ところで、FPDは、フォトダイオードで光子を電子に変換するが、実際は光子がない場合でも熱励起やリーク電流により暗電荷が発生する。この暗電荷が蓄積されると、実際のX線による電荷に加算されてデータにムラが生じ、アーチファクトが発生する。また、暗電荷が蓄積されることでX線を蓄積できる量が低下してしまう。このため、FPDでは、X線撮影前に絶えずTFTをオンにして暗電荷を排出するリセット動作を行っている。
しかしながら、上述したようにX線照射を検出して電荷の蓄積動作を開始する場合、電荷の蓄積動作を開始するまでは、ある程度のX線量が必要であり、その間はリセット動作が行われてしまう。このため、電荷の蓄積動作を開始するまでに照射されたX線による電荷は排出されてしまい、データ欠損が生じ、アーチファクトが発生する。
これに対して、特許文献2には、X線検出時のリセット動作を1ライン毎に行い、フレーム毎に偶数ラインと奇数ラインとを入れ替えて、リセット動作を行う技術が開示されている。特許文献2に開示された技術では、X線照射から電荷の蓄積動作の開始までに生じるデータ欠損によるアーチファクトは1ライン置きになるため、補間処理によりアーチファクトを補正することができる。
ところで、X線撮影においては、グリッドを用いた撮影が頻繁に行われる。グリッドはX線撮影における基本用具の一つであり、被写体内部で散乱されたX線を遮断し、X線画像データがボケてしまうのを抑制する働きがある。グリッドを用いた撮影において、特許文献2に開示された技術では、グリッドラインの方向と走査線の方向とが一致した場合、グリッド縞とX線検出時に発生したアーチファクトとが干渉してしまう。このX線画像データに補間処理で補正を行うと、新たなアーチファクトが発生する場合や、グリッド縞が部分的に消去されてしまうことがある。
特許文献3には、モデルフィッティングにより、グリッド縞を除去する技術が開示されている。しかしながら、特許文献3に開示された技術では、X線検出時に発生するアーチファクトがある場合は想定されておらず、グリッド縞が部分的に消去されてしまったりする場合は、グリッド縞を適切に除去できないことがある。
特開2012−075077号公報 特開2011−249891号公報 特開2005−52553号公報
しかしながら、従来技術では、グリッドがセットされる方向に応じてアーチファクトが発生する可能性がある。これにより、再撮影が必要になると、患者は無駄な被曝を受けることになる。
そこで、本発明の目的は、グリッドを用いて放射線撮影が行われた場合であっても、放射線検出の際に生じたデータ欠損を適切に補正することにある。
本発明の画像処理装置は、放射線撮影装置の前面にグリッドを配置した状態で前記グリッドを介して入射した放射線を前記放射線撮影装置で検知して撮影された画像データを取得する取得手段と、前記グリッドの成分が含まれる画像データにおいて放射線照射開始から放射線検知までのデータ欠損率を算出する算出手段と、データ欠損を表すモデル関数を前記データ欠損率にフィッティングさせるフィッティング手段と、前記フィッティング手段によりフィッティングされた前記モデル関数に基づいて、前記データ欠損率から前記グリッドの成分を除いたデータ欠損率を算出し、前記画像データを補正する補正手段とを有する。
本発明によれば、グリッドを用いて放射線撮影が行われた場合であっても、放射線検出の際に生じたデータ欠損を適切に補正することが可能となる。
本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置の処理を示すフローチャートである。 FPDの回路構成を示す図である。 第1の実施形態におけるFPDの駆動を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態で取得されるX線画像データの例を示す図である。 X線波形モデルを説明するための図である。 実際に被写体が存在しない状態で撮影されたX線画像データから算出されたデータ欠損率と、当該データ欠損率でフィッティングしたモデル関数(実線)とを示す図である。 FPDのナイキスト周波数に近い周期構造を持ったグリッドを挿入して撮影されたX線画像データから算出されたデータ欠損率を示す図である。 第2の実施形態におけるFPDの駆動を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態で取得されるX線画像データの例を示す図である。 第2の実施形態におけるデータ欠損率算出部で算出されたデータ欠損率と、当該データ欠損率でフィッティングしたモデル関数とを示す図である。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る放射線撮影装置としてのX線画像撮影装置では、PIN型フォトダイオードを用いたセンサを適用しているが、MIS型フォトダイオードを用いたセンサを適用してもよい。また、X線を直接電子に変換する直接型FPDを適用してもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るX線画像撮影装置100の構成を示す図である。図1において、X線管101は、被検体103に対してX線を照射する。X線発生装置104は、曝射スイッチの押下でX線管101に高電圧パルスを与え、X線を発生させる。FPD102は、FPD制御部105の制御に基づき、被検体103を通過したX線を蛍光体により可視光に変換し、フォトダイオードで電気信号を検出する。検出された電気信号は、デジタル信号にAD変換され、X線画像データとしてFPD制御部105に出力される。グリッド114は、FPD102の前面に配置され、被写体内部で散乱されたX線を遮断し、X線画像データがボケてしまうのを抑制する。
FPD制御部105は、画像処理部109、画像保存部108、モニタ106及び操作部107と接続される。また、FPD制御部105には、一又は複数のコンピュータが内蔵される。コンピュータは、例えば、CPU等の主制御部、並びに、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶部を備える。また、コンピュータは、GPU(Graphics Processing Unit)等のグラフィック制御部、ネットワークカード等の通信部、及び、キーボード、ディスプレイ又はタッチパネル等の入出力部等を備える。なお、これら各構成は、バス等により接続され、主制御部が記憶部に記憶されたプログラムを実行することで制御される。
モニタ106は、FPD制御部105から入力したX線画像データを表示する。操作部107は、画像処理部109やFPD102に対する指示を入力する。画像保存部108は、FPD制御部105から出力されたX線画像データや画像処理部109で処理されたX線画像データを保存する。
画像処理部109は、関数算出部110、データ欠損率算出部111、フィッティング部112及び補正処理部113を備え、FPD制御部105からの指示に従って、取得したX線画像データを処理する。
関数算出部110は、FPD102がX線照射を検出して電荷の蓄積動作を開始するまでに、リセット動作で生じるデータ欠損によるアーチファクト形状を表すモデル関数を算出する。データ欠損率算出部111は、データ欠損が生じた画素数とデータ欠損が生じていない画素数との比を算出することで、データ欠損率を算出する。フィッティング部112は、データ欠損率算出部111で算出されたデータ欠損率に関数算出部110で算出されたモデル関数をフィッティングする。補正処理部113は、フィッティング部112でフィッティングされたモデル関数を用いて、X線画像データに対して補正処理を行う。
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係るX線画像撮影装置100の処理について説明する。ステップS101において、FPD制御部105は、X線画像データを取得する。これは、X線発生装置104により高電圧パルスをX線管101に印加し、X線を被検体に照射することで行う。X線画像データの撮影条件としては任意の値を設定することが可能であるが、胸部等の撮影では、100kV及び2mAs程度に設定すればよい。また、FPD102とX線管101との間の距離は、一般的に100cm〜150cm程度に設定される。本実施形態では、X線発生装置104とFPD102との間にインタフェースを設けておらず、FPD102は、X線照射を検知して電荷の蓄積動作を開始する。
ここで、図3を参照しながら、FPD102の回路構成について説明する。FPD102は、ガラス基板301上においてTFT302及びフォトダイオード303の組み合わせで一つの画素を形成している。ここでは、FPD102は、縦1000個×横1000個の百万個の画素から構成されているものとする。なお、図3では、説明の便宜上、百万個の画素のうちの16個の画素をのみを示している。なお、FPD102は、放射線検知装置の例となる構成である。
走査線制御回路306は、G1〜G1000(G5以降は図示せず)に順次オン信号を印加してTFT302のスイッチをオンにする。これにより、1ラインずつフォトダイオード303から電荷を読み出すことができる。S1〜S1000(S5以降は図示せず)は信号線であり、フォトダイオード303から読み出された電荷は信号線を伝達して、信号検出回路305で読み取られる。信号検出回路305は、読み取った電荷の保持、増幅及びAD変換等を実行して、デジタル信号としてFPD制御部105に出力する。電源304は、各フォトダイオード303に動作電圧を供給する。
図4は、FPD102の駆動を示すタイミングチャートである。図4において、FPD102は、X線が照射されていないとき、「X線検出駆動」と呼ばれる状態で待機する。「X線検出駆動」状態では、走査線制御回路306は、第1のフレームにおいて、走査線をG1、G3、G5、・・・というように1ラインのライン間隔(1ライン以上のライン間隔)を空けて奇数番目のラインだけを順次駆動し、奇数番目の走査線に接続された画素の暗電荷を読み取ってリセットしていく。次に、走査線制御回路306は、第2のフレームにおいて、走査線をG2、G4、G6というように1ラインのライン間隔(1ライン以上のライン間隔)を空けて偶数番目のラインだけを順次駆動し、偶数番目の走査線に接続された画素を読み取ってリセットしていく。このように、本実施形態では、奇数フレームでは奇数ラインをリセットし、偶数フレームでは偶数ラインをリセットする。
X線が照射されると、フォトダイオード303により電荷が生成されるため、信号線の出力が上昇する。信号検出回路305は、信号線の出力が予め定められた閾値を超えたとき、X線照射を検知する。信号検出回路305によりX線照射が検知されると、走査線制御回路306は、全TFT302をオフにする。これにより、電荷の蓄積動作が開始する。ここで、閾値が小さいほどX線を素早く検知することができるが、ノイズ等の誤動作が生じるため、検知感度及びノイズレベルに応じた適切な値が設定される。
上述したX線検知動作では、X線照射開始とX線検知との間に必ずタイムラグが生じる。そして、電荷の蓄積動作に入るまでに照射されたX線に対応する電荷はリセット動作により排出されるため、X線画像データに寄与することができず、データ欠損によるアーチファクトが生じることになる。
ステップS102において、データ欠損率算出部111は、ステップS101で取得されたX線画像データからデータ欠損率を算出する。図5は、ステップS101で取得されたX線画像データの例を示す図である。ここでは、図5における1つの矩形を1つの画素と考える。例えば、偶数フレームのG156ラインでX線照射が開始され、G190ラインでX線が検知されたとする。この場合、奇数ラインはリセットされないため、正常な画素値の電荷が蓄積される。他方、G156〜G190の偶数ラインはリセット動作によりX線照射で蓄積されるはずの電荷が欠損している。
一般的に、自然画像データは連続的に画素値が変化するため、被写体にエッジやグリッド等の高周波成分が含まれない場合、隣接ライン同士の画素値は近い値となる。従って、本実施形態では、次の式1に示すように、隣接ライン(y座標方向で隣接するライン)が正常なことを利用して、データ欠損が生じたラインの画素とデータ欠損が生じていない画素との比を算出することでデータ欠損率AT(x,y)を算出する。ここで、P(x,y)は、位置座標(x,y)における画素値を表している。
Figure 0006188488
ステップS103において、フィッティング部112は、ステップS102で算出されたデータ欠損率に関数算出部110で算出されたモデル関数をフィッティングする。これにより、ステップS202で算出されたデータ欠損率からエッジやグリッドの高周波成分を除いた真のデータ欠損率が算出される。
ここで、モデル関数のフィッティング処理について詳細に説明する。X線照射開始からX線検知までのデータ欠損は、X線照射開始から所定のラインのリセットまでに蓄積された電荷が欠損することで生じる。従って、X線照射開始から所定のラインのリセットまでX線波形を時間積分したものがデータ欠損となる。
X線波形は、X線発生装置104の電圧パルスの形状に等しいと考えてよい。一般的な電圧パルスは、電気的なインピーダンスによるなまりを持って立ち上がる。この波形モデルを式2に示す。
Figure 0006188488
式2に示すように、電圧パルスの立ち上がりは、図6(a)に示す抵抗RとキャパシタンスCとの積である時定数τで表現することができ、図6(b)に示すような波形となる。従って、データ欠損は、これをX線照射開始時間t0から所定のラインのリセット時間tまでを積分した次の式3のモデル関数で表すことができる。
Figure 0006188488
なお、式3におけるτ、V及びt0は、X線発生装置104の設計値や発生条件により決まる未知数であり、フィッティングにより求められる。具体的には、次の式4を最小化するようにτ、V、t0が求められる。最小化アルゴリズムは、一般に知られているニュートン法や共役勾配法等を用いればよい。
Figure 0006188488
図7は、実際に被写体が存在しない状態で撮影されたX線画像データから算出されたデータ欠損率(□)と、当該データ欠損率でフィッティングしたモデル関数(実線)とを示す図である。図7に示すように、フィッティング後のモデル関数がX線画像データから算出されたデータ欠損率によく合致していることがわかる。
図8は、FPD102のナイキスト周波数に近い周期構造を持ったグリッド114を挿入して撮影されたX線画像データから算出されたデータ欠損率(破線及び□)を示す図である。この例では、グリッドラインが走査線と並行となるようにグリッド114を挿入した状態でX線画像データが撮影されている。図8に示すように、グリッドラインが走査線と並行となるようにグリッド114を挿入して状態で撮影されたX線画像データから算出されたデータ欠損率は、図7のデータ欠損率に「うなり」を伴った振動が加わっていることがわかる。
フィッティング後のモデル関数は、X線波形及びFPD102の駆動に基づいたデータ欠損率の形状を有する。従って、フィッティング後のモデル関数は、X線画像データから算出されたデータ欠損率に入り込んだグリッドの縞や上記「うなり」からの影響を受けず、X線波形及びFPD102の駆動に起因した真のデータ欠損率を抽出できていることがわかる。
ステップS104において、補正処理部113は、フィッティング後のモデル関数を用いてX線画像データを補正する。この補正処理は、補正後の画素値をPC(x,y)、補正前の画素値をP(x,y)とすると、次の式5で行われる。
Figure 0006188488
その結果、グリッドラインがFPD102の走査線と平行な方向に入っている場合でもX線照射開始から電荷の蓄積動作開始までに生じたデータ欠損を適切に補正し、X線画像データを復元することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態に係るX線画像撮影装置は、図1に示した構成と同様であるため、以下の説明においても、図1の符号を用いるものとする。
第1の実施形態では、「X線検出駆動」中に、フレーム毎に偶数ラインと奇数ラインとのリセットを切り替える駆動を行うものである。しかしながら、このような特殊な駆動をしなくても、X線照射開始からX線検知までに生じるデータ欠損を補正することが可能である。
FPD制御部105は、図2のステップS101と同様に、X線画像データを取得する。図9は、第2の実施形態におけるFPD102の駆動を示すタイミングチャートである。第2の実施形態におけるFPD102の駆動においては、「X線検出駆動」状態におけるリセット動作をG1、G2、G3、G4と順次行い、1フレームで全ての走査線をリセットする。従って、第2の実施形態において、データ欠損は、図10に示すように連続的に生じることになる。
データ欠損率算出部111は、次の式6に従って、FPD制御部105で取得されたX線画像データからデータ欠損率ATを算出する。
Figure 0006188488
式6において、ydetectはX線が検知されたラインである。即ち、ydetectの1つ上のライン、ydetect+1からは正常に電荷の蓄積動作が開始されているため、そのラインを基準としてデータ欠損率が算出される。
図11は、第2の実施形態におけるデータ欠損率算出部111で算出されたデータ欠損率AT(□)と、当該データ欠損率でフィッティングしたモデル関数(実線)とを示す図である。データ欠損率ATは、被写体の影響を受けて変動している。フィッティング部112は、上記データ欠損率ATで式3のモデル関数をフィッティングする。式3に示すモデル関数は、X線波形及びFPD102の駆動に基づいたデータ欠損率の形状を有する。従って、フィッティング後のモデル関数は、X線画像データから算出されたデータ欠損率に入り込んだ被写体の影響を受けず、X線波形及びFPD102の駆動に起因した真のデータ欠損率を抽出できていることがわかる。
補正処理部113は、フィッティングで係数が定まった式3のモデル関数(フィッティング後のモデル係数)を用いてX線画像データを補正する。この補正は、補正後の画素値をPC(x,y)、補正前の画素値をP(x,y)とすると、次の式7で行われる。
Figure 0006188488
その結果、FPDの駆動で連続的にラインがリセットされる場合でも、X線照射開始から電荷の蓄積動作開始までに生じたデータ欠損を適切に補正し、X線画像データを復元することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100:X線画像撮影装置、101:X線管、102:FPD、103:被検体、104:X線発生装置、105:FPD制御部、106:モニタ、107:操作部、108:画像保存部、109:画像処理部、110:関数算出部、111:データ欠損率算出部、112:フィッティング部、113:補正処理部、114:グリッド

Claims (9)

  1. 放射線撮影装置の前面にグリッドを配置した状態で前記グリッドを介して入射した放射線を前記放射線撮影装置で検知して撮影された画像データを取得する取得手段と、
    前記グリッドの成分が含まれる画像データにおいて放射線照射開始から放射線検知までのデータ欠損率を算出する算出手段と、
    データ欠損を表すモデル関数を前記データ欠損率にフィッティングさせるフィッティング手段と、
    前記フィッティング手段によりフィッティングされた前記モデル関数に基づいて、前記データ欠損率から前記グリッドの成分を除いたデータ欠損率を算出し、前記画像データを補正する補正手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記グリッドは、そのグリッドラインが前記放射線撮影装置の走査線と平行になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記グリッドを配置した状態で撮影された前記画像データから算出された前記データ欠損率は、うなりを伴った振動が加わっていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記モデル関数は、所定の放射線波形を時間積分した関数であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記モデル関数は、抵抗とキャパシタンスとの積である時定数を放射線照射開始時間から所定のラインのリセット時間までを積分した関数であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記算出手段は、前記画像データにおいてデータ欠損が生じた画素とデータ欠損が生じていない画素との比に基づいて、前記データ欠損率を算出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像データは、前記放射線を電荷に変換する複数のラインの画素を備える前記放射線撮影装置において1ライン以上の間隔を空けて又はライン間隔を空けずに読み出された電荷に基づく画像データであることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置によって実行される画像処理方法であって、
    放射線撮影装置の前面にグリッドを配置した状態で前記グリッドを介して入射した放射線を前記放射線撮影装置で検知することで撮影された画像データを取得する取得ステップと、
    前記グリッドの成分が含まれる画像データにおいて放射線照射開始から放射線検知までのデータ欠損率を算出する算出ステップと、
    データ欠損を表すモデル関数を前記データ欠損率にフィッティングさせるフィッティングステップと、
    前記フィッティングステップによりフィッティングされた前記モデル関数に基づいて、前記データ欠損率から前記グリッドの成分を除いたデータ欠損率を算出し、前記画像データを補正する補正ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 放射線撮影装置の前面にグリッドを配置した状態で前記グリッドを介して入射した放射線を前記放射線撮影装置で検知することで撮影された画像データを取得する取得ステップと、
    前記グリッドの成分が含まれる画像データにおいて放射線照射開始から放射線検知までのデータ欠損率を算出する算出ステップと、
    データ欠損を表すモデル関数を前記データ欠損率にフィッティングさせるフィッティングステップと、
    前記フィッティングステップによりフィッティングされた前記モデル関数に基づいて、前記データ欠損率から前記グリッドの成分を除いたデータ欠損率を算出し、前記画像データを補正する補正ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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