JP6188396B2 - 表示ドライバ - Google Patents

表示ドライバ Download PDF

Info

Publication number
JP6188396B2
JP6188396B2 JP2013087225A JP2013087225A JP6188396B2 JP 6188396 B2 JP6188396 B2 JP 6188396B2 JP 2013087225 A JP2013087225 A JP 2013087225A JP 2013087225 A JP2013087225 A JP 2013087225A JP 6188396 B2 JP6188396 B2 JP 6188396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
command
power
control circuit
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013087225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014211507A (ja
Inventor
原田 昌樹
昌樹 原田
谷 邦彦
邦彦 谷
壯介 辻
壯介 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Synaptics Japan GK
Original Assignee
Synaptics Japan GK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Synaptics Japan GK filed Critical Synaptics Japan GK
Priority to JP2013087225A priority Critical patent/JP6188396B2/ja
Priority to US14/246,048 priority patent/US9269314B2/en
Priority to CN201410156012.3A priority patent/CN104112434B/zh
Publication of JP2014211507A publication Critical patent/JP2014211507A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6188396B2 publication Critical patent/JP6188396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/34Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source
    • G09G3/36Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using liquid crystals
    • G09G3/3611Control of matrices with row and column drivers
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2330/00Aspects of power supply; Aspects of display protection and defect management
    • G09G2330/02Details of power systems and of start or stop of display operation
    • G09G2330/025Reduction of instantaneous peaks of current
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2360/00Aspects of the architecture of display systems
    • G09G2360/12Frame memory handling
    • G09G2360/122Tiling
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2360/00Aspects of the architecture of display systems
    • G09G2360/18Use of a frame buffer in a display terminal, inclusive of the display panel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Description

本発明は、表示ドライバに関し、特に画像メモリを内蔵する表示ドライバIC(Integrated Circuit)に好適に利用できるものである。
画像メモリとしてSRAM(Static Random Access Memory)を搭載した表示ドライバ、例えば液晶表示(LCD: Liquid Crystal Display)ドライバにおいて、130nm以上のプロセスルールを適用した製品では、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタのオフリークが十分小さく、SRAM全体のリーク電流がLCDドライバの動作電力に比べ十分小さいため、LCDドライバ全体の消費電力への影響は、無視できる程度に小さかった。近年、LCDパネルの画素数が増加するに伴い、LCDドライバに搭載するSRAMのメモリ容量も数十Mbit級となり、チップサイズ低減のためにプロセスシュリンクが進められている。例えば、130nmから90nmプロセスへ移行する際、MOSトランジスタの耐圧の関係から電源電圧を1.5Vから1.3Vに下げるが、同時にMOSトランジスタの性能を維持するため、閾値電圧(Vth: Threshold Voltage)も下げる必要がある。その結果、SRAMのオフリーク電流が増え、LCDドライバ全体の消費電流が無視できない程度に増加するという問題が生じる。
特許文献1には、表示ドライバICに混載されるメモリにおけるオフリーク電流を低減し、且つ、そのメモリの通常時の動作を安定化する技術が開示されている。表示ドライバICが通常動作モードかスタンバイモードかのどちらの動作モードにあるかによって、メモリの電源に接続されるスイッチトランジスタをオン/オフ制御して、不要な部分への電源供給を遮断し、オフリーク電流を低減する。スイッチトランジスタには、そのスイッチトランジスタによる電圧降下を補うことができる程度の、より高い電圧の電源を接続することにより、メモリ自体の電源を高く保つことができ、メモリの通常時の動作を安定化することができる。
特開2008−191442号公報
特許文献1について本発明者が検討した結果、以下のような新たな課題があることがわかった。
LCDドライバの機能として、コマンドラムモード(Command RAM Mode)と、ビデオスルーモード(Video Through Mode)がある。コマンドラムモードでは、プロセッサからの画像データをLCDドライバに内蔵した画像メモリとして機能するSRAMに保存し、その画像データが変化しない静止画の場合は、SRAMのデータをLCDパネルに表示し続ける。ビデオスルーモードでは、プロセッサからの画像データを逐次LCDパネルに表示し続ける。コマンドラムモードの場合、画像データを保持し続ける必要があるため、SRAMには常に電力を供給しなければならないが、ビデオスルーモードの場合、画像データをSRAMに保存する必要がないため、オフリーク低減のためSRAMへの電源供給を停止する事が可能となる。
ビデオスルーモードからコマンドラムモードに遷移するときには、停止されていた画像メモリへの電源供給を再開する必要がある。このとき、画像メモリには突入電流と呼ばれる大きな電流が流れ込む。発明者が検討したところ、ビデオスルーモードからコマンドラムモードに遷移するときには、LCDドライバは、ビデオスルーモードでの動作その他、通常動作中であるから、突入電流に起因して発生するノイズが、その動作に与える影響を無視することができないことがわかった。特に、近年の表示パネルの画素数の増加に伴って、画像メモリの記憶容量も大規模化する傾向にあり、プロセスシュリンクと相まって突入電流がより大きくなってきているので、この問題はより深刻になると予想される。
以上のように、本発明者が検討した結果、表示ドライバにおいて、画像メモリへの電源供給のオン/オフ制御を行なう際に、突入電流を抑える必要があることが、明らかとなった。
特許文献1に開示される表示ドライバICでは、動作モードに基づいてスイッチトランジスタをオン/オフ制御するが、メモリ不使用の動作モードからメモリを使用する動作モードに遷移するときに、メモリへの電源供給を開始する際に、メモリに流れ込む突入電流については、何ら考慮されていない。
また、本発明者が検討した結果、例えばスイッチトランジスタのサイズを小さくするなどして、画像メモリへの電源の立ち上げを緩やかにすることにより突入電流を抑えることは、必ずしも適切ではない、または、それだけでは十分ではないことも、明らかになった。動作モードを遷移させるときには、動作モードを指定するコマンドが入力されてから、画像メモリに書き込むべきデータ入力されるまでに、画像メモリへの安定した電源供給を開始しておく必要があり、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることは、許されないからである。
このような課題を解決するための手段を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本発明に係る表示ドライバは、複数のメモリマットを含んで構成される画像メモリと、複数のメモリマットのそれぞれに対する電源供給をオン/オフ制御可能な複数の電源スイッチと、その電源スイッチをオン/オフ制御する制御回路とを備える。制御回路は、複数のメモリマットのうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、複数の電源スイッチをオンする制御を行う。
本発明によって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、画像メモリへの電源供給をオン/オフ制御して画像メモリのオフリーク電流を低減する場合にも、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることなく、メモリへの電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
図1は、実施形態1に係る表示ドライバの要部を示すブロック図である。 図2は、実施形態1に係る表示ドライバのコマンドラムモードにおける動作を示す説明図である。 図3は、実施形態1に係る表示ドライバのビデオスルーモードにおける動作を示す説明図である。 図4は、実施形態1に係る表示ドライバの動作例を示すタイミング図である。 図5は、実施形態1に係る表示ドライバを、接続される表示パネルの画素数に適応させる動作を可能に構成した場合のブロック図である。 図6は、実施形態2に係る表示ドライバの要部を示すブロック図である。 図7は、実施形態2に係る表示ドライバの動作例を示すタイミング図である。 図8は、実施形態3に係る表示ドライバの要部を示すブロック図である。 図9は、実施形態3に係る表示ドライバの動作例を示すタイミング図である。 図10は、実施形態4に係る表示ドライバの動作例を示すタイミング図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕<メモリへの電源供給開始時の突入電流の分散>
本願において開示される代表的な実施の形態に係る表示ドライバ(1)は、ドライバ回路(10)と、メモリ(3)と、電源スイッチ(2、2_1〜2_8)と、制御回路(7)とを備える。ドライバ回路(10)は、外部に接続される表示パネル(12)に駆動信号を出力可能に構成される。メモリ(3)は、複数のメモリマット(4、4_1〜4_8)を含んで構成され、前記駆動信号を生成するための画像データを記憶可能に構成される。複数の電源スイッチ(2_1〜2_8)は、前記複数のメモリマットのそれぞれに対する電源供給をオン/オフ制御可能で、制御回路(7)は、前記複数の電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成される。
前記制御回路は、前記複数のメモリマットのうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、前記複数の電源スイッチをオンする制御を可能に構成される。
これにより、画像メモリへの電源供給をオン/オフ制御して画像メモリのオフリーク電流を低減する場合にも、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることなく、メモリ(3)への電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
〔2〕<大小サイズで並列接続された電源スイッチ>
項1において、前記複数の電源スイッチは、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続される第1スイッチ(21_1〜21_3)と第2スイッチ(22_1〜22_3)とを含んで構成される。前記第1スイッチと前記第2スイッチとは並列接続され、前記第1スイッチは前記第2スイッチよりもオン抵抗が低い。
前記制御回路は、最初に画像データが書き込まれる前記メモリマットに対して、前記第1スイッチを前記第2スイッチよりも早くオンすることにより電源供給を開始し、他のメモリマットに対して前記第2スイッチを前記第1スイッチよりも早くオンすることにより電源供給を開始する。
これにより、複雑なタイミング制御を行うことなく、メモリへの電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
〔3〕<大小サイズのスイッチMOS>
項2において、前記第1スイッチと前記第2スイッチはMOSFET(21_1〜21_3、22_1〜22_3)で構成され、前記第1スイッチを構成するMOSFETは、前記第2スイッチを構成するMOSFETよりもゲート幅/ゲート長の比が大きい。
これにより、第1と第2の電源スイッチのオン抵抗を、簡単かつ正確に設定することができる。
〔4〕<タイミング制御>
項1において、前記複数の電源スイッチは、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続される電源スイッチ(23_1〜23_3)を含んで構成される。
前記制御回路は、最初に画像データが書き込まれる前記メモリマットに接続される電源スイッチを、他のメモリマットに接続される電源スイッチよりも早くオンすることにより電源供給を開始する。
これにより、1個のメモリマットにそれぞれ1個の電源スイッチを備えるだけで、メモリへの電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
〔5〕<順次オン制御>
項4において、前記制御回路は、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続される前記電源スイッチを、順次オンすることにより電源供給を開始する。
これにより、メモリへの電源供給を開始するときの突入電流のピーク値をより低く抑えることができる。
〔6〕<ホストプロセッサからのコマンドに基づく電源制御>
項1から項5のうちのいずれか1項において、前記制御回路は、外部に接続されるホストプロセッサ(11)から供給されるコマンドを受信可能に構成され、受信したコマンドに基づいて前記複数の電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成される。
これにより、表示ドライバは、特別な設定なしに、適切な電源制御を行うことができる。
〔7〕<コマンドラムモードとビデオスルーモード>
項6において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を遮断する制御を行う。
これにより、メモリに記憶された静止画を表示するコマンドラムモードではメモリへ電源を供給し、メモリを介さずに動画を表示するビデオスルーモードではメモリへの電源供給を遮断して、不必要なメモリのオフリーク電流を抑えることができる。
〔8〕<コマンドラムモードにおいて指定されるアドレスの解釈>
項7において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに、前記コマンドに伴って指定される、前記メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、最初に画像データが書き込まれる前記メモリマットを特定する機能を備える。
これにより、表示ドライバは、特別な設定なしに、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定することができる。
〔9〕<外部に接続される表示パネルのサイズを指定するレジスタ>
項1から項8のうちのいずれか1項において、前記制御回路は、外部に接続される前記表示パネルのサイズを指定可能なレジスタ(13)を備える。前記表示ドライバは、前記レジスタに保持される値に基づいて、前記複数のメモリマットのうちの一部に対する電源供給を行わない制御を可能に構成される。
これにより、表示ドライバは、外部に接続される表示パネルのサイズに応じて、適切な電源制御を行うことができる。
〔10〕<メモリへの電源供給開始時の突入電流の分散>
本願において開示される代表的な実施の形態に係る表示ドライバ(1)は、ドライバ回路(10)と、メモリ(3)と、第1電源スイッチ(21_1〜21_3)と、第2電源スイッチ(22_1〜22_3)と、制御回路(7)とを備える。ドライバ回路(10)は、外部に接続される表示パネル(12)に駆動信号を出力可能に構成される。メモリ(3)は、複数のメモリマット(4_1〜4_3)を含んで構成され、前記駆動信号を生成するための画像データを記憶可能に構成される。第1電源スイッチ(21_1〜21_3)と第2電源スイッチ(22_1〜22_3)は、互いに並列接続され、前記複数のメモリマットを構成するそれぞれのメモリマットに接続され、それぞれが前記メモリマットへの電源供給をオン/オフ制御可能に構成される。前記第1電源スイッチは、前記第2電源スイッチよりもオン抵抗が小さい。制御回路(7)は、前記複数の第1及び第2電源スイッチをそれぞれオン/オフ制御可能に構成される。
前記制御回路は、前記複数のメモリマットのうち、少なくとも1個のメモリマットに対して、前記第1電源スイッチを前記第2電源スイッチよりも早くオンし、他のメモリマットに対して前記第2電源スイッチを前記第1電源スイッチよりも早くオンする、制御を可能に構成される。
これにより、画像メモリへの電源供給をオン/オフ制御して画像メモリのオフリーク電流を低減する場合にも、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることなく、また複雑なタイミング制御を行うことなく、メモリ(3)への電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
〔11〕<大小サイズのスイッチMOS>
項10において、前記第1電源スイッチと前記第2電源スイッチはMOSFET(21_1〜21_3、22_1〜22_3)で構成され、前記第1電源スイッチを構成するMOSFETは、前記第2電源スイッチを構成するMOSFETよりもゲート幅/ゲート長の比が大きい。
これにより、第1及び第2電源スイッチのオン抵抗を、簡単かつ正確に設定することができる。
〔12〕<ホストプロセッサからのコマンドに基づく電源制御>
項10において、前記制御回路は、外部に接続されるホストプロセッサ(11)から供給されるコマンドを受信可能に構成され、受信したコマンドに基づいて前記複数の第1及び第2電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成される。
これにより、表示ドライバは、特別な設定なしに、適切な電源制御を行うことができる。
〔13〕<コマンドラムモードとビデオスルーモード>
項12において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を遮断する制御を行う。
これにより、メモリに記憶された静止画を表示するコマンドラムモードではメモリへ電源を供給し、メモリを介さずに動画を表示するビデオスルーモードではメモリへの電源供給を遮断して、不必要なメモリのオフリーク電流を抑えることができる。
〔14〕<コマンドラムモードにおいて指定されるアドレスの解釈>
項13において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに、前記コマンドに伴って指定される、前記メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、前記第1電源スイッチを前記第2電源スイッチよりも早くオンする制御の対象である、メモリマットを特定する機能を備える。
これにより、表示ドライバは、特別な設定なしに、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定することができる。
〔15〕<画像メモリによるデータの保持>
項12において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を低リーク電流で維持する制御を行う。
これにより、表示ドライバは、リーク電流を低く抑えながら、画像メモリに画像データを保持することができる。
〔16〕<メモリへの電源供給開始時の突入電流のタイミング制御による分散>
本願において開示される代表的な実施の形態に係る表示ドライバ(1)は、ドライバ回路(10)と、メモリ(3)と、電源スイッチ(2、23_1〜23_3)と、制御回路(7)とを備える。ドライバ回路(10)は、外部に接続される表示パネルに駆動信号を出力可能に構成される。メモリ(3)は、複数のメモリマット(4_1〜4_3)を含んで構成され、前記駆動信号を生成するための画像データを記憶可能に構成される。電源スイッチ(2、23_1〜23_3)は、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続され、前記複数のメモリマットのそれぞれに対する電源供給をオン/オフ制御可能で、制御回路(7)は、前記電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成される。
前記制御回路は、前記複数のメモリマットのうち、少なくとも1個のメモリマットに接続される電源スイッチを、他のメモリマットに接続される電源スイッチよりも早くオンする制御を可能に構成される。
これにより、画像メモリへの電源供給をオン/オフ制御して画像メモリのオフリーク電流を低減する場合にも、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることなく、また1個のメモリマットにそれぞれ1個の電源スイッチを備えるだけで、メモリ(3)への電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
〔17〕<順次オン制御>
項16において、前記制御回路は、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続される前記電源スイッチを、順次オンすることにより電源供給を開始する。
これにより、メモリへの電源供給を開始するときの突入電流のピーク値をより低く抑えることができる。
〔18〕<ホストプロセッサからのコマンドに基づく電源制御>
項16において、前記制御回路は、外部に接続されるホストプロセッサ(11)から供給されるコマンドを受信可能に構成され、受信したコマンドに基づいて前記複数の電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成される。
これにより、表示ドライバは、特別な設定なしに、適切な電源制御を行うことができる。
〔19〕<コマンドラムモードとビデオスルーモード>
項18において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を遮断する制御を行う。
これにより、メモリに記憶された静止画を表示するコマンドラムモードではメモリへ電源を供給し、メモリを介さずに動画を表示するビデオスルーモードではメモリへの電源供給を遮断して、不必要なメモリのオフリーク電流を抑えることができる。
〔20〕<コマンドラムモードにおいて指定されるアドレスの解釈>
項19において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに、前記コマンドに伴って指定される、前記メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、他のメモリマットよりも電源スイッチを早くオンする制御の対象である、メモリマットを特定する機能を備える。
これにより、表示ドライバは、特別な設定なしに、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定することができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
〔実施形態1〕<メモリへの電源供給開始時の突入電流の分散>
図1は、実施形態1に係る表示ドライバの要部を示すブロック図である。
実施形態1に係る表示ドライバ1は、図示を省略したドライバ回路10と、メモリ3と、電源スイッチ2_1〜2_8と、制御回路7とを備える。ドライバ回路10は、外部に接続される表示パネル12(図示を省略)に駆動信号を出力する。表示ドライバ1は、特に制限されないが、例えば液晶表示ドライバ(LCDドライバ)であって、後述の図2、図3に示されるように、ホストプロセッサ11と表示パネル12が接続され、ホストプロセッサ11から入力される画像データに基づいて、表示パネル12に画像を表示することができる。表示ドライバ1は、特に制限されないが、例えば、公知のCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor field effect transistor)半導体集積回路の製造技術を用いて、シリコンなどの単一半導体基板上に形成される。
メモリ3は画像メモリであって、複数のメモリマット4_1〜4_8とそれらのメモリマットを制御する制御回路5を含んで構成され、駆動回路10によって表示パネル12を駆動する駆動信号を生成するための画像データを記憶する。複数の電源スイッチ2_1〜2_8は、電源回路6から複数のメモリマット4_1〜4_8のそれぞれの電源に直列に挿入されて接続されており、電源供給をオン/オフ制御することができる。制御回路7は、アドレス生成回路9とスイッチ制御回路8を含んで構成される。アドレス生成回路9は、入力される画像データを、所定の順序でメモリマット4_1〜4_8に書き込み、所定の順序で読み出してドライバ回路10に出力する制御を行う。スイッチ制御回路8は、複数の電源スイッチ2_1〜2_8をオン/オフ制御する。
制御回路7のスイッチ制御回路8は、複数のメモリマット4_1〜4_8のうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、複数の電源スイッチ2_1〜2_8をオンする。
これにより、画像メモリへの電源供給をオン/オフ制御して画像メモリのオフリーク電流を低減する場合にも、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることなく、メモリ3への電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
この原理を以下、詳細に説明する。例えば特許文献1に開示される従来の表示ドライバICでは、メモリが不使用の場合に電源供給を遮断し、メモリを使用するときに電源供給を再開するが、電源供給を再開されたメモリに対する突入電流については考慮されていない。メモリを構成する複数のメモリマットの全てに同時に電源供給を再開すれば、メモリ全体の突入電流は、メモリマット1個当たりの突入電流と電源供給を再開するメモリマットの数の積となり、ピーク値の大きな電流となる。これに対して、本発明に係る表示ドライバでは、メモリ3を構成する複数のメモリマット4_1〜4_8のそれぞれに電源スイッチ2_1〜2_8を設け、複数のメモリマット4_1〜4_8のうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、複数の電源スイッチ2_1〜2_8をオンする。例えばメモリマット4_1に最初に画像データが書き込まれるとすると、メモリマット4_1への電源供給は、その画像データが書き込まれる前に安定している必要がある。そのため、メモリマット4_1へ電源を供給する電源スイッチ2_1は、他のメモリマット4_2〜4_8へ電源を供給する電源スイッチ2_2〜2_8よりも早く電源が安定するように構成され、制御される。
より具体的には、実施形態2で詳述するように、最初にオンする、電源スイッチ2_1のオン抵抗を他の電源スイッチのオン抵抗よりも低くして、最初に画像データが書き込まれるメモリマット4_1への電源供給が、他のメモリマット4_2〜4_8への電源供給よりも早く安定するように構成される。また、実施形態3で詳述するように、タイミング制御によって、最初に画像データが書き込まれるメモリマット4_1へ電源を供給する電源スイッチ2_1を、他のメモリマット4_2〜4_8へ電源を供給する電源スイッチ2_2〜2_8よりも早くオンする。本発明は、これらの具体例に制限されず、他の如何なる方法によって、複数のメモリマットのうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように制御しても良い。
表示ドライバの画像メモリは、一般のメモリとは異なり、複数のメモリマットへ画像データを書き込む順序を、制御回路7がアドレス生成回路9によって指定するので、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源を開始するための制御を、他のメモリマットよりも優先するような制御が可能となる。制御回路7は、外部に接続されるホストプロセッサ11から供給されるコマンドを受信することができ、受信したコマンドに基づいて複数の電源スイッチ2_1〜2_8をオン/オフ制御する。
これにより、表示ドライバ1は、特別な設定なしに、適切な電源制御を行うことができる。
<コマンドラムモードとビデオスルーモード>
図2は、実施形態1に係る表示ドライバのコマンドラムモードにおける動作を示す説明図であり、図3は、実施形態1に係る表示ドライバのビデオスルーモードにおける動作を示す説明図である。既に述べたように、図2に示すように、コマンドラムモードでは、プロセッサ11から入力される画像データをメモリ3に保存し、静止画の場合は、メモリ3に保存される画像データを表示パネル12に繰り返し転送することによって、同じ静止画を表示し続ける。図3に示すように、ビデオスルーモードでは、プロセッサ11から入力される画像データを逐次表示パネル12に表示する。例えば、動画を表示する場合には、ビデオスルーモードが用いられる。図2に示すコマンドラムモードの場合、画像データを保持し続ける必要があるため、メモリ3には常に電力を供給しなければならないので、電源スイッチ2はオンされている。図3に示すビデオスルーモードの場合、画像データをメモリ3に保存する必要がないため、オフリーク低減のためメモリ3への電源供給を停止する事が可能となり、電源スイッチ2はオフされる。
図4は、実施形態1に係る表示ドライバの動作例を示すタイミング図である。横軸に時間、縦方向に上から、表示ドライバ1の状態、プロセッサ11から入力されるコマンドとデータ、メモリ3の状態(RAM状態)を示す。時刻t0にプロセッサ11から表示ドライバ1をビデオスルーモードに設定するコマンドが入力されると、制御回路7は、そのコマンドを解釈(デコード)して、図3に示したように、入力される画像データを直接ドライバ回路10に供給できるように制御し、さらに電源スイッチ2をオフしてメモリ3への電源供給を遮断する。時刻t1、t2、…t4にそれぞれ入力される画像データ1、2…nは、メモリ3へは書き込まれず、ドライバ回路10に供給される。時刻t5にプロセッサ11から表示ドライバ1をコマンドラムモードに設定するコマンドが入力されると、制御回路7は、そのコマンドを解釈(デコード)して、図2に示したように、表示ドライバ1をコマンドラムモードに設定する。制御回路7は、入力される画像データがメモリ3に書き込まれ、ドライバ回路10にはメモリ3から読み出された画像データが供給されるように、制御する。時刻t6にプロセッサ11によって、コマンドラムモードで使用されるメモリ3のスタートアドレスとエンドアドレスが設定される。制御回路7は、これを解釈(デコード)して、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定し、そのメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、上述の制御を実行する。時刻t7に最初の画像データ1が入力されたときには、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給は既に安定している。他のメモリマットへの電源供給は、その時点では開始されていなくても良いし、開始されていても未だ安定していなくても良い。時刻t8〜t10に残りの画像データ2〜nが入力されるときまでに、他のメモリマットへの電源供給が安定されていればよい。時刻t11に再び、プロセッサ11から表示ドライバ1をビデオスルーモードに設定するコマンドが入力されると、時刻t0以降の動作と同様の動作を繰り返して、ビデオスルーモードに遷移し、メモリ3への電源供給は再び遮断される。
以上のように、制御回路7は、入力されたコマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときにメモリ3への電源供給を開始する制御を行い、入力されたコマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、メモリ3への電源供給を遮断する制御を行う。これにより、メモリ3に記憶された静止画を表示するコマンドラムモードではメモリ3へ電源を供給し、メモリ3を介さずに動画を表示するビデオスルーモードではメモリ3への電源供給を遮断して、不必要なメモリ3のオフリーク電流を抑えることができる。
また、このとき制御回路7は、コマンドラムモードを指定するコマンドに伴って指定される、メモリ3のスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定する。これにより、表示ドライバ1は、特別な設定なしに、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定することができる。
<外部に接続される表示パネルのサイズを指定するレジスタ>
図5は、実施形態1に係る表示ドライバを、接続される表示パネルの画素数に適応可能に構成した場合のブロック図である。表示ドライバ1は、ドライバ回路10と、複数のメモリマット4_1〜4_9を備えるメモリ3と、電源回路6からそれぞれのメモリマット4_1〜4_9に直列に挿入されて接続される電源スイッチ2_1〜2_9と、制御回路7とを備える。ドライバ回路10は、外部に接続される表示パネル12に駆動信号を出力する。表示ドライバ1は、ホストプロセッサ11と表示パネル12が接続され、ホストプロセッサ11から入力される画像データに基づいて、表示パネル12に画像を表示することができる。表示パネル12は、特に制限されないが、例えば液晶表示パネル(LCDパネル)である。表示ドライバ1は、種々のサイズ、即ち、種々の画素数の表示パネル12を接続することができるよう構成される。表示パネル12は、例えば、1080RGB×1920dotのフルハイビジョンであり、または、960RGB×1280dotのQuad-VGAであってもよい。1個のメモリマット4のメモリ容量を、120RGBの画像データを記憶することができるビット数とすると、接続される表示パネル12が、1080RGB×1920dotのフルハイビジョンの場合は、9個すべてのメモリマット4_1〜4_9に電源を供給する必要があるので、電源スイッチ2_1〜2_9の全てをオンする。接続される表示パネル12が、960RGB×1280dotのQuad-VGAの場合は、8個すべてのメモリマット4_1〜4_8に電源を供給すれば足りるので、電源スイッチ2_1〜2_8をオンし、電源スイッチ2_9は常にオフに制御する。
制御回路7は、外部に接続される表示パネル12のサイズを指定可能なレジスタ13を備える。表示ドライバ1は、レジスタ13に保持される値に基づいて、複数のメモリマット4_1〜4_9のうちの一部に対する電源供給を行わないように、電源スイッチ2_1〜2_9を制御することができる。
これにより、表示ドライバ1は、外部に接続される表示パネル12のサイズ(画素数)に応じて、適切な電源制御を行うことができる。
図1に示した表示ドライバ1のブロック図には、メモリマットの数が8個のメモリ3を例示し、図5にはメモリマットの数が9個のメモリ3を例示した。メモリ3を構成するメモリマットの数は、アクセス性能とチップ面積などに基づいて、任意に定めればよく、図1、図5などに示した例、及び以下の実施形態に示す例は、単なる例示に過ぎない。
電源スイッチ2は、電源回路6とメモリマット4に直列に挿入されるが、電源を遮断した後に、メモリマット4に残留する電荷を、積極的に放電するために、メモリマット4の電源線を接地電位に短絡する、シャントスイッチをさらに備えても良い。
〔実施形態2〕<大小サイズで並列接続された電源スイッチ>
複数のメモリマット4のうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、電源スイッチ2をオンする、具体的な方法の一例として、最初にオンする、電源スイッチ2_1のオン抵抗を他の電源スイッチのオン抵抗よりも低く構成する方法について説明する。
図6は、実施形態2に係る表示ドライバの要部を示すブロック図である。
実施形態2に係る表示ドライバ1は、図1に図示した表示ドライバ1と同様に、図示を省略したドライバ回路10と、メモリ3と、電源スイッチ2と、制御回路7とを備え、図示を省略したホストプロセッサ11と表示パネル12が接続され、ホストプロセッサ11から入力される画像データに基づいて、表示パネル12に画像を表示することができる。
本実施形態2においても、実施形態1と同様に、外部に接続されるプロセッサ11から供給されるコマンドに基づいて複数の第1及び第2電源スイッチがオン/オフ制御されることにより、表示ドライバ1は、特別な設定なしに、適切な電源制御を行うことができる。また、制御回路7は、供給されたコマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときにメモリ3への電源供給を開始する制御を行い、コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、メモリ3への電源供給を遮断する制御を行う。制御回路7は、コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときには、それに伴って指定される、メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定する。
図6には、実施形態2に係る表示ドライバ1の要部が示される。
実施形態2に係る表示ドライバ1のメモリ3は、複数のメモリマット4_1〜4_3を含んで構成される。3個のメモリマットのみを図示するが、メモリ3は、より多くのメモリマットを含んで構成されても良い。複数のメモリマット4_1〜4_3には、第1電源スイッチ21_1〜21_3と第2電源スイッチ22_1〜22_3とがそれぞれ接続される。第1電源スイッチ21_1〜21_3と第2電源スイッチ22_1〜22_3とはそれぞれ互いに並列接続され、電源回路6からメモリマット4_1〜4_3への電源線Vdd_MAT1〜Vdd_MAT3にそれぞれ直列に挿入されている。制御回路7は、アドレス生成回路9とスイッチ制御回路8を含んで構成される。アドレス生成回路9は、入力される画像データのメモリマット4_1〜4_3への書き込みと読み出しの制御を行う。スイッチ制御回路8は、複数の電源スイッチ21_1〜21_3と22_1〜22_3をオン/オフ制御する。第1電源スイッチ21_1〜21_3は、第2電源スイッチ22_1〜22_3よりも低いオン抵抗のスイッチ素子で構成される。
例えば、第1と第2電源スイッチ(21_1〜21_3、22_1〜22_3)はMOSFETで構成され、第1電源スイッチを構成するMOSFET21_1〜21_3は、第2電源スイッチを構成するMOSFET22_1〜22_3よりもゲート幅/ゲート長の比が大きいMOSFETを用いることにより、簡単かつ正確に、第1電源スイッチ21_1〜21_3のオン抵抗を、第2電源スイッチ22_1〜22_3のオン抵抗よりも低くすることができる。制御回路7のスイッチ制御回路8から、第1電源スイッチ21_1〜21_3と第2電源スイッチ22_1〜22_3のそれぞれのゲート端子には、制御信号sw_MAT1a〜sw_MAT3aとsw_MAT1b〜sw_MAT3bとが接続されており、第1電源スイッチ21_1〜21_3と第2電源スイッチ22_1〜22_3は、それぞれ独立にオン/オフ制御することができる。
一般に電源スイッチのオン抵抗は、低ければ低い程良いとされ、第1電源スイッチ21_1〜21_3のオン抵抗は、メモリ3へのアクセスの際に、電源線Vdd_MAT1〜Vdd_MAT3に発生する電圧降下が、許容範囲内になるように設計される。一方、第2電源スイッチ22_1〜22_3のオン抵抗は、それよりも十分に高い値に設計される。第1電源スイッチ21_1〜21_3がオフで第2電源スイッチ22_1〜22_3のみがオンの期間は、当該メモリマットへのアクセスはないか、電源線Vdd_MAT1〜Vdd_MAT3に許容範囲内の電圧降下しか発生させないようなメモリアクセスに限られるように、設計される。
図6では、第1及び第2電源スイッチを構成するMOSFET21_1〜21_3と22_1〜22_3がPチャネルMOSである例を示したが、リーク電流の低減方法や制御方法、回路構成、レイアウト構成によって、NチャネルMOSによって構成しても良い。その場合には、後述の図7の制御信号sw_MAT1a〜sw_MAT3aとsw_MAT1b〜sw_MAT3bはハイ/ロウを反転させる。
制御回路7は、複数のメモリマット4_1〜4_3のうち、少なくとも1個のメモリマット例えばメモリマット1に対して、第1電源スイッチ21_1を第2電源スイッチ22_1よりも早くオンし、他のメモリマット例えば4_2と4_3に対して第2電源スイッチを第1電源スイッチ21_2〜21_3よりも早くオンする。
これにより、画像メモリへの電源供給をオン/オフ制御して画像メモリのオフリーク電流を低減する場合にも、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることなく、また複雑なタイミング制御を行うことなく、メモリ3への電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
図7は、実施形態2に係る表示ドライバの動作例を示すタイミング図である。横軸に時間、縦方向に上から、プロセッサ11から入力されるコマンドとデータ、第1電源スイッチ21_1〜21_3と第2電源スイッチ22_1〜22_3を制御する制御信号sw_MAT1a〜sw_MAT3aとsw_MAT1b〜sw_MAT3bの波形、メモリマット4_1〜4_3の電源線Vdd_MAT1〜Vdd_MAT3の電圧、及び、メモリ3に流れ込む突入電流の状態を示す。メモリ3に流れ込む突入電流には、最初に画像データが書き込まれるMAT1(メモリマット4_1)に流れ込む突入電流iMAT1と、その他のMAT2〜3(メモリマット4_2〜4_3)に流れ込む突入電流iMAT2〜iMAT3と、メモリ3全体に流れ込む突入電流iMEMが示され、さらに、比較例として、メモリ3への電源供給を開始するために、全てのメモリマットに接続される電源スイッチの全てを同時にオンにする制御を行った場合の、メモリ3へ流れ込む突入電流irefが示される。このとき、全てのメモリマットに接続される電源スイッチ(第1電源スイッチ21_1〜21_3と第2電源スイッチ22_1〜22_3とがそれぞれ並列接続された電源スイッチ)は、一般の電源スイッチのオン抵抗と同様に、メモリ3へのアクセスの際に、電源線Vdd_MAT1〜Vdd_MAT3に発生する電圧降下を許容範囲内に抑えるように設計されているものとする。実際の突入電流の大きさは、メモリマットの記憶容量や、物理的な定数によって決まるので、図7では任意単位(a.u.: arbitrarily unit)で示す。
図7の時間軸(横軸)は、図4の時刻t6から時刻t9までに対応する。時刻t5にプロセッサ11から表示ドライバ1をコマンドラムモードに設定するコマンドが入力された後、時刻t6にコマンドラムモードで使用されるメモリ3のスタートアドレスとエンドアドレスが指定され、時刻t7に画像データ1が入力されてMAT1(メモリマット4_1)に書き込まれ、時刻t8に画像データ2が入力されてMAT2(メモリマット4_2)に書き込まれる。
図7に示した例では、時刻t6にプロセッサ11によって指定された、コマンドラムモードで使用されるメモリ3のスタートアドレスとエンドアドレスを、制御回路7が解釈(デコード)することにより、最初に画像データが書き込まれるメモリマットがMAT1(メモリマット4_1)であると特定される。その後、時刻t20に、最初に画像データが書き込まれるMAT1に対して優先して電源供給を開始するために、MAT1に接続される、よりオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_1がオンされる。このとき、第2電源スイッチ22_1も同時にオンしてもよい。一方、時刻t20には、他のメモリマット(MAT2,MAT3)4_2〜4_3に対しては、よりオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_2〜21_3がオフにされたまま、第2電源スイッチ22_2〜22_3がオンに制御される。第1電源スイッチ21_1はオン抵抗が低いので、MAT1の電源Vdd_MAT1は急峻に立ち上がって安定化される。これに伴って、MAT1には比較的大きい突入電流iMAT1が流れ込む。これに対して、他のメモリマット(MAT2,MAT3)4_2〜4_3には、オン抵抗の高い第2電源スイッチ22_2〜22_3によって電源供給が開始されるので、MAT2とMAT3の電源Vdd_MAT2とVddMAT3は緩やかに立上り、長い時間をかけて安定化する一方、MAT2とMAT3に流れ込む突入電流iMAT2、iMAT3は、低く抑えることができる。そのため、メモリ3全体に流れ込む突入電流iMEMも、比較例の突入電流irefに比べて著しく低く抑えることができる。時刻t21にはMAT2とMAT3に接続される、オン抵抗の低い第1電源スイッチ21_2〜21_3もオンに制御される。
最初に画像データが書き込まれるMAT1のオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_1がオンされる時刻t20は、画像データ1のMAT1への書き込みが開始される時刻t7において、MAT1の電源電圧Vdd_MAT1が所定電圧を超えて安定するための時間的余裕をもって定められる。次の画像データ2が入力されるMAT2のオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_2がオンされる時刻t21は、時刻t20よりも後で画像データ2の入力が始まる時刻t8よりも前に設定される。時刻t21が時刻t20に近いと、MAT2の電源電圧Vdd_MAT2がまだ十分に上昇しておらず、オン抵抗の低い第1電源スイッチ21_2がオンされることによって、その時点から突入電流iMAT2が増加する。MAT1に流れ込む突入電流iMAT1の波形との重なりを少なくして、メモリ3全体の突入電流iMEMが大きくならないように設定される。一方、画像データ2が入力される時刻t8までには、MAT2のオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_2がオンされ、Vdd_MAT2が所定電圧を超えて安定し、かつ、電源インピーダンスが所定値以下になっている必要がある。さらに次の画像データ3が入力されるMAT3のオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_3は、必ずしも時刻t8よりも前にオンされる必要はない。画像データ3が入力される時刻までに、Vdd_MAT3が所定電圧を超えて安定し、かつ、電源インピーダンスが所定値以下になっていればよい。
以上の考え方により、最初に画像データ1が書き込まれるMAT1のオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_1がオンされる時刻と、その他のメモリマットの第1電源スイッチ21_2〜3がオンされる時刻とを定めることができる。これにより、画像データのメモリへの書き込みを、電源電圧が安定するまで遅らせる必要なく、また複雑なタイミング制御を行うことなく、メモリ3への電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
〔実施形態3〕<電源スイッチを順次オン>
複数のメモリマット4のうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、電源スイッチ2をオンする、具体的な方法の一例として、タイミング制御によって、最初に画像データが書き込まれるメモリマット4_1へ電源を供給する電源スイッチ2_1を、他のメモリマット4_2〜4_8へ電源を供給する電源スイッチ2_2〜2_8よりも早くオンする方法について説明する。
図8は、実施形態3に係る表示ドライバの要部を示すブロック図である。
実施形態3に係る表示ドライバ1は、図1に図示した表示ドライバ1と同様に、図示を省略したドライバ回路10と、メモリ3と、電源スイッチ2と、制御回路7とを備え、図示を省略したホストプロセッサ11と表示パネル12が接続され、ホストプロセッサ11から入力される画像データに基づいて、表示パネル12に画像を表示することができる。
本実施形態3においても、実施形態1と同様に、外部に接続されるプロセッサ11から供給されるコマンドに基づいて複数の電源スイッチがオン/オフ制御されることにより、表示ドライバ1は、特別な設定なしに、適切な電源制御を行うことができる。また、制御回路7は、供給されたコマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときにメモリ3への電源供給を開始する制御を行い、コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、メモリ3への電源供給を遮断する制御を行う。制御回路7は、コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときには、それに伴って指定される、メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定する。
図8には、実施形態3に係る表示ドライバ1の要部が示される。
実施形態3に係る表示ドライバ1のメモリ3は、複数のメモリマット4_1〜4_3を含んで構成される。3個のメモリマットのみを図示するが、メモリ3はより多くのメモリマットを含んで構成されても良い。電源回路6からメモリマット4_1〜4_3への電源線Vdd_MAT1〜Vdd_MAT3にそれぞれ電源スイッチ23_1〜23_3が直列に挿入されている。制御回路7は、アドレス生成回路9とスイッチ制御回路8を含んで構成される。アドレス生成回路9は、入力される画像データのメモリマット4_1〜4_3への書き込みと読み出しの制御を行う。スイッチ制御回路8は、複数の電源スイッチ23_1〜23_3をオン/オフ制御する。電源スイッチ23_1〜23_3は、実施形態2における第1電源スイッチ21_1〜21_3と第2電源スイッチ22_1〜22_3が並列接続されたオン抵抗と等しいオン抵抗のスイッチ素子で構成される。
電源スイッチ23_1〜23_3は、例えば、MOSFETで構成される。制御回路7のスイッチ制御回路8から、電源スイッチ23_1〜23_3のそれぞれのゲート端子には、制御信号sw_MAT1〜sw_MAT3が接続されており、電源スイッチ23_1〜23_3をそれぞれ独立にオン/オフ制御することができる。
図8では、電源スイッチを構成するMOSFET23_1〜23_3がPチャネルMOSである例を示したが、リーク電流の低減方法や制御方法、回路構成、レイアウト構成によって、NチャネルMOSによって構成しても良い。その場合には、後述の図9の制御信号sw_MAT1〜sw_MAT3はハイ/ロウを反転させる。
制御回路7は、複数のメモリマット4_1〜4_3のうち、少なくとも1個のメモリマット例えばMAT1(メモリマット4_1)に接続される電源スイッチ23_1を、他のメモリマット例えばMAT2〜3(メモリマット4_2〜4_3)に接続される電源スイッチ23_2〜23_3よりも早くオンする制御を可能に構成される。
これにより、画像メモリへの電源供給をオン/オフ制御して画像メモリのオフリーク電流を低減する場合にも、画像データのメモリへの書き込みを遅らせることなく、また1個のメモリマットにそれぞれ1個の電源スイッチを備えるだけで、メモリ3への電源供給を開始するときの突入電流を低く抑えることができる。
さらに、制御回路7は、複数のメモリマット4_1〜4_3のそれぞれに接続される電源スイッチ23_2〜23_3を、順次オンすることにより電源供給を開始することにより、メモリ3への電源供給を開始するときの突入電流のピーク値をより低く抑えることができる。
図9は、実施形態3に係る表示ドライバの動作を示すタイミング図である。横軸に時間、縦方向に上から、プロセッサ11から入力されるコマンドとデータ、電源スイッチ23_1〜23_3を制御する制御信号sw_MAT1〜sw_MAT3の波形、メモリマット4_1〜4_3の電源線Vdd_MAT1〜Vdd_MAT3の電圧、及び、メモリ3に流れ込む突入電流の状態を示す。メモリ3に流れ込む突入電流には、各メモリマット4_1〜4_3に流れ込む突入電流iMAT1、iMAT2、iMAT3、と、メモリ3全体に流れ込む突入電流iMEMが示され、さらに、比較例として、メモリ3への電源供給を開始するために、全てのメモリマットに接続される電源スイッチの全てを同時にオンにする制御を行った場合に、メモリ3へ流れ込む突入電流irefが示される。実際の突入電流の大きさは、メモリマットの記憶容量や、物理的な定数によって決まるので、図9では任意単位(a.u.)で示す。
図9の時間軸(横軸)は、図4の時刻t6から時刻t9までに対応する。時刻t5にプロセッサ11から表示ドライバ1をコマンドラムモードに設定するコマンドが入力された後、時刻t6にコマンドラムモードで使用されるメモリ3のスタートアドレスとエンドアドレスが指定され、時刻t7に画像データ1が入力されてMAT1(メモリマット4_1)に書き込まれ、時刻t8に画像データ2が入力されてMAT2(メモリマット4_2)に書き込まれる。
図9に示した例では、実施形態2について図7に示したのと同様に、時刻t6にプロセッサ11によって指定された、コマンドラムモードで使用されるメモリ3のスタートアドレスとエンドアドレスを、制御回路7が解釈(デコード)することにより、最初に画像データが書き込まれるメモリマットがMAT1(メモリマット4_1)であると特定される。その後、時刻t20に、最初に画像データが書き込まれるMAT1に対して優先して電源供給を開始するために、最初にMAT1に接続される電源スイッチ23_1がオンされ、その後、他のメモリマット(MAT2,MAT3)4_2〜4_3に接続される電源スイッチ23_2〜3がオンに制御される。図9には、複数のメモリマット4_1〜4_3のそれぞれに接続される電源スイッチ23_2〜23_3を、時刻t20、t22、t23に、順次オンする例が示される。電源スイッチ23_1はオン抵抗が低いので、MAT1の電源Vdd_MAT1は急峻に立ち上がって安定化される。これに伴って、MAT1には比較的大きい突入電流iMAT1が流れ込む。その後順次、時刻t22からMAT2(メモリマット4_2)の電源電圧Vdd_MAT2が立上り、MAT2へ突入電流iMAT2が流れ込み、時刻t23からMAT3(メモリマット4_3)の電源電圧Vdd_MAT3が立上り、MAT3へ突入電流iMAT3が流れ込む。それぞれの突入電流の波形は同じであるが、ピークが時間的にずれているため、メモリ3全体の突入電流iMEMのピーク値は、比較例の突入電流irefのピーク値に比べて、大幅に低く抑えることができる。
〔実施形態4〕<画像データ保持モード>
本実施形態4に係る表示ドライバ1は、実施形態2と同様に、複数のメモリマットのそれぞれには、よりオン抵抗の低い第1電源スイッチとよりオン抵抗の高い第2電源スイッチが並列接続されて構成される、電源スイッチが接続される。MAT1(メモリマット4_1)の電源スイッチを、第1電源スイッチ21_1と第2電源スイッチ22_1の並列接続で構成し、その制御信号をそれぞれsw_MAT1aとsw_MAT1bとする。また、実施形態1で説明したように、接続される表示パネル12のサイズ(画素数)に合わせて、複数のメモリマットのうち、そのサイズの画像データの格納に必要な個数のメモリマットのみをイネーブル状態とし、それ以外のメモリマットをディスエイブル状態として電源供給を遮断する。
本実施形態4に係る表示ドライバ1の制御回路7は、コマンドに基づいて、特定されるメモリマットに接続される第1電源スイッチをオフし、第2電源スイッチをオンする、機能を備える。実施形態2では、過渡的に、オン抵抗の高い第2電源スイッチのみがオンされ、突入電流を抑える効果を奏するが、メモリマットがアクセスされる時点までには、オン抵抗の低い第1電源スイッチもオンされる。これに対し、本実施形態4では、第1電源スイッチがオフされたまま、第2電源スイッチのみがオンされた期間を、積極的に設ける。これにより、メモリアクセスのない期間に、リーク電流を低く抑えながら、画像メモリ3に画像データを保持することができる。第2電源スイッチは、第1電源スイッチと並列接続されるオン抵抗の高い電源スイッチに代えて、メモリセルにバックバイアスを印加してリーク電流を抑える電源スイッチとすることもでき、また、メモリセルを構成するMOSFETのソース電位を制御して、逆バイアス状態とすることによりリーク電流を抑える電源スイッチとすることもできる。このとき、メモリ3を低リーク電流の画像データ保持モードで動作させるために、さらにデータ保持用の電源を備えてもよい。
図10は、実施形態4に係る表示ドライバの動作を示すタイミング図である。図4に示した実施形態2に係る表ドライバ1の動作を示すタイミング図と同様に、横軸に時間、縦方向に上から、表示ドライバ1の状態、プロセッサ11から入力されるコマンドとデータ、メモリ3の状態(RAM状態)を示す。メモリ3の状態(RAM状態)は、格納される画像サイズに基づいて選択制御された、イネーブル状態のメモリマット(Enable MAT)と、ディスエイブル状態のメモリマット(Disable MAT)とに分けて示される。
時刻t0にプロセッサ11から表示ドライバ1をビデオスルーモードに設定するコマンドが入力されると、制御回路7は、そのコマンドを解釈(デコード)して、図3に示したように、入力される画像データを直接ドライバ回路10に供給できるように制御する。このとき実施形態2では、電源スイッチ2をオフしてメモリ3への電源供給を遮断したが、本実施形態4においては、制御信号sw_MAT1aによりオン抵抗の低い第1電源スイッチ21_1はオフしたまま、制御信号sw_MAT1bによりオン抵抗の高い第2電源スイッチ22_1をオンする制御を行う。時刻t1、t2、…t4にそれぞれ入力される画像データ1、2…nは、メモリ3へは書き込まれず、ドライバ回路10に供給される。その期間、実施形態2では、メモリ3内の画像データは消失するが、本実施形態4ではメモリ3内の画像データが保持される。
その後は実施形態2と同様に、時刻t5にプロセッサ11から表示ドライバ1をコマンドラムモードに設定するコマンドが入力されると、制御回路7は、そのコマンドを解釈(デコード)して、図2に示したように、表示ドライバ1をコマンドラムモードに設定する。制御回路7は、入力される画像データがメモリ3に書き込まれ、ドライバ回路10にはメモリ3から読み出された画像データが供給されるように、制御する。時刻t6にプロセッサ11によって、コマンドラムモードで使用されるメモリ3のスタートアドレスとエンドアドレスが指定される。制御回路7は、これを解釈(デコード)して、最初に画像データが書き込まれるメモリマットを特定し、そのメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、第1電源スイッチ21_1をオンする制御を実行する。時刻t7に最初の画像データ1が入力されたときには、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給のための電源インピーダンスは、アクセスに耐えられる程度に低く切替えられている。他のメモリマットへの電源供給の電源インピーダンスは、その時点では低く変更されていなくても良く、時刻t8〜t10に残りの画像データ2〜nが入力されるときまでに、低く変更されていればよい。時刻t11に再び、プロセッサ11から表示ドライバ1をビデオスルーモードに設定するコマンドが入力されると、時刻t0以降の動作と同様の動作を繰り返して、ビデオスルーモードに遷移し、メモリ3への電源供給は高インピーダンスの第2電源スイッチのみで維持され、画像データは保持される。
以上のように、メモリアクセスのない期間に、リーク電流を低く抑えながら、画像メモリ3に画像データを保持することができる。また、画像メモリ3に対し、電源遮断状態から電源供給を再開するよりも、短時間で、メモリアクセスが可能な電源供給状態に遷移させることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明の表示ドライバによって駆動される表示デバイスとしては、主に液晶表示パネルを例に採って説明したが、有機EL(Electro Luminescence)表示パネル、プラズマ表示パネル、その他、如何なる表示デバイスを駆動する表示ドライバにも適用することができる。
1 表示ドライバ
2 電源スイッチ
21、22、23 スイッチMOS(MOSFETによる電源スイッチ)
3 画像メモリ(RAM, SRAM)
4 メモリマット(MAT)
5 メモリマット制御回路
6 電源回路
7 制御回路
8 スイッチ制御回路
9 アドレス生成回路
10 ドライバ回路
11 ホストプロセッサ
12 表示パネル(LCDパネル)
13 レジスタ

Claims (17)

  1. 外部に接続される表示パネルに駆動信号を出力可能なドライバ回路と、
    複数のメモリマットを含んで構成され、前記駆動信号を生成するための画像データを記憶可能なメモリと、
    前記複数のメモリマットのそれぞれに対する電源供給をオン/オフ制御可能な複数の電源スイッチと、
    前記複数の電源スイッチをオン/オフ制御可能な制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記複数のメモリマットのうち、最初に画像データが書き込まれるメモリマットへの電源供給が他のメモリマットへの電源供給よりも早く安定するように、前記複数の電源スイッチをオンする制御を可能に構成される、表示ドライバ。
  2. 請求項1において、前記複数の電源スイッチは、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続される第1スイッチと第2スイッチとを含んで構成され、前記第1スイッチと前記第2スイッチとは並列接続され、前記第1スイッチは前記第2スイッチよりもオン抵抗が低く、
    前記制御回路は、最初に画像データが書き込まれる前記メモリマットに対して、前記第1スイッチを前記第2スイッチよりも早くオンすることにより電源供給を開始し、他のメモリマットに対して前記第2スイッチを前記第1スイッチよりも早くオンすることにより電源供給を開始する、表示ドライバ。
  3. 請求項2において、前記第1スイッチと前記第2スイッチはMOSFETで構成され、前記第1スイッチを構成するMOSFETは、前記第2スイッチを構成するMOSFETよりもゲート幅/ゲート長の比が大きい、表示ドライバ。
  4. 請求項1において、前記複数の電源スイッチは、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続される電源スイッチを含んで構成され、
    前記制御回路は、最初に画像データが書き込まれる前記メモリマットに接続される電源スイッチを、他のメモリマットに接続される電源スイッチよりも早くオンすることにより電源供給を開始する、表示ドライバ。
  5. 請求項4において、前記制御回路は、前記複数のメモリマットのそれぞれに接続される前記電源スイッチを、順次オンすることにより電源供給を開始する、表示ドライバ。
  6. 請求項1において、前記制御回路は、外部に接続されるホストプロセッサから供給されるコマンドを受信可能に構成され、受信したコマンドに基づいて前記複数の電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成される、表示ドライバ。
  7. 請求項6において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を遮断する制御を行う、表示ドライバ。
  8. 請求項7において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに、前記コマンドに伴って指定される、前記メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、最初に画像データが書き込まれる前記メモリマットを特定する機能を備える、表示ドライバ。
  9. 請求項1において、前記制御回路は、外部に接続される前記表示パネルのサイズを指定可能なレジスタを備え、前記レジスタに保持される値に基づいて、前記複数のメモリマットのうちの一部に対する電源供給を行わない制御を可能に構成される、表示ドライバ。
  10. 外部に接続される表示パネルに駆動信号を出力可能なドライバ回路と、
    複数のメモリマットを含んで構成され、前記駆動信号を生成するための画像データを記憶可能なメモリと、
    前記複数のメモリマットを構成するそれぞれのメモリマットに、互いに並列接続され、それぞれが前記メモリマットへの電源供給をオン/オフ制御可能な、第1電源スイッチと第2電源スイッチが接続され、
    前記第1電源スイッチは、前記第2電源スイッチよりもオン抵抗が低く、
    前記複数の第1及び第2電源スイッチをそれぞれオン/オフ制御可能な制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記複数のメモリマットのうち、少なくとも1個のメモリマットに対して、前記第1電源スイッチを前記第2電源スイッチよりも早くオンし、他のメモリマットに対して前記第2電源スイッチを前記第1電源スイッチよりも早くオンする、制御を可能に構成される、表示ドライバ。
  11. 請求項10において、前記第1電源スイッチと前記第2電源スイッチはMOSFETで構成され、前記第1電源スイッチを構成するMOSFETは、前記第2電源スイッチを構成するMOSFETよりもゲート幅/ゲート長の比が大きい、表示ドライバ。
  12. 請求項10において、前記制御回路は、外部に接続されるホストプロセッサから供給されるコマンドを受信可能に構成され、受信したコマンドに基づいて前記複数の第1及び第2電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成される、表示ドライバ。
  13. 請求項12において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を遮断する制御を行う、表示ドライバ。
  14. 請求項13において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに、前記コマンドに伴って指定される、前記メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、前記第1電源スイッチを前記第2電源スイッチよりも早くオンする制御の対象である、メモリマットを特定する機能を備える、表示ドライバ。
  15. 請求項12において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を低リーク電流で維持する制御を行う、表示ドライバ。
  16. 外部に接続される表示パネルに駆動信号を出力可能なドライバ回路と、
    複数のメモリマットを含んで構成され、前記駆動信号を生成するための画像データを記憶可能なメモリと、
    前記複数のメモリマットのそれぞれに接続され、前記複数のメモリマットのそれぞれに対する電源供給をオン/オフ制御可能な電源スイッチと、
    前記電源スイッチをオン/オフ制御可能な制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記複数のメモリマットのうち、少なくとも1個のメモリマットに接続される電源スイッチを、他のメモリマットに接続される電源スイッチよりも早くオンする制御を可能に構成され
    前記制御回路は、外部に接続されるホストプロセッサから供給されるコマンドを受信可能に構成され、受信したコマンドに基づいて前記複数の電源スイッチをオン/オフ制御可能に構成され、
    前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに前記メモリへの電源供給を開始する制御を行い、前記コマンドがビデオスルーモードを指定するコマンドであるときに、前記メモリへの電源供給を遮断する制御を行う、表示ドライバ。
  17. 請求項16において、前記制御回路は、前記コマンドがコマンドラムモードを指定するコマンドであるときに、前記コマンドに伴って指定される、前記メモリのスタートアドレスとエンドアドレスに基づいて、他のメモリマットよりも電源スイッチを早くオンする制御の対象である、メモリマットを特定する機能を備える、表示ドライバ。
JP2013087225A 2013-04-18 2013-04-18 表示ドライバ Active JP6188396B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087225A JP6188396B2 (ja) 2013-04-18 2013-04-18 表示ドライバ
US14/246,048 US9269314B2 (en) 2013-04-18 2014-04-05 Display driver
CN201410156012.3A CN104112434B (zh) 2013-04-18 2014-04-17 显示驱动器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087225A JP6188396B2 (ja) 2013-04-18 2013-04-18 表示ドライバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014211507A JP2014211507A (ja) 2014-11-13
JP6188396B2 true JP6188396B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=51709196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013087225A Active JP6188396B2 (ja) 2013-04-18 2013-04-18 表示ドライバ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9269314B2 (ja)
JP (1) JP6188396B2 (ja)
CN (1) CN104112434B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102264710B1 (ko) * 2014-11-12 2021-06-16 삼성전자주식회사 디스플레이 구동 방법, 디스플레이 구동 회로, 이를 포함하는 전자 장치
CN104393500A (zh) * 2014-12-01 2015-03-04 苏州立瓷电子技术有限公司 一种led显示屏的分时供电系统
KR102490238B1 (ko) * 2017-12-27 2023-01-18 엘지디스플레이 주식회사 표시장치 및 그 구동방법
US11881182B1 (en) * 2022-07-04 2024-01-23 Tcl China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd. Light-emitting device driver chip, backlight module, and display panel

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100204334B1 (ko) * 1996-07-05 1999-06-15 윤종용 표시모드 변환기능을 갖는 비디오신호 변환장치 및 그 장치를 구비한 표시장치
JP3749147B2 (ja) * 2001-07-27 2006-02-22 シャープ株式会社 表示装置
JP3596507B2 (ja) * 2001-09-28 2004-12-02 ソニー株式会社 表示メモリ、ドライバ回路、及びディスプレイ
JP2003108092A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Sony Corp ドライバ回路及びディスプレイ
JP4665677B2 (ja) * 2005-09-09 2011-04-06 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置及び電子機器
US7408829B2 (en) * 2006-02-13 2008-08-05 International Business Machines Corporation Methods and arrangements for enhancing power management systems in integrated circuits
JP4968778B2 (ja) * 2006-11-27 2012-07-04 ルネサスエレクトロニクス株式会社 表示制御用半導体集積回路
JP2008191442A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Nec Electronics Corp 表示ドライバic
JP5580751B2 (ja) * 2011-01-18 2014-08-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9269314B2 (en) 2016-02-23
CN104112434B (zh) 2018-03-30
US20140313183A1 (en) 2014-10-23
JP2014211507A (ja) 2014-11-13
CN104112434A (zh) 2014-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7319199B2 (ja) シフトレジスタユニット、ゲート駆動回路及び表示装置
US9728152B2 (en) Shift register with multiple discharge voltages
EP3789994B1 (en) Scan driver and display device
US8933919B2 (en) Liquid crystal panel driving circuit for display stabilization
US9230482B2 (en) Shift register and method of driving the same
US10977998B2 (en) Pixel circuit
US10573223B2 (en) Scan driver and a display device including the same
US20130106828A1 (en) Pixel Circuit, Organic Light Emitting Display Device Having the Same, and Method of Driving an Organic Light Emitting Display Device
US11393399B2 (en) Pixel circuit and display device including the same
US9620063B2 (en) Gate driving circuit and organic light emitting display device having the same
JP6188396B2 (ja) 表示ドライバ
US10504478B2 (en) Semiconductor device having shifted operation voltages in different modes and electronic apparatus thereof
US20080186266A1 (en) Display driver ic having embedded memory
KR102460558B1 (ko) 화소 회로 및 이를 포함하는 유기 발광 표시 장치
US10008173B2 (en) Liquid crystal display device with a discharge control circuit
KR20160062372A (ko) 데이터 구동 장치 및 이를 포함하는 표시 장치
JP6192209B2 (ja) ワードレベルのパワーゲーティングを有するメモリ
KR101493487B1 (ko) 구동 장치, 이를 포함하는 액정표시장치 및 이의 구동방법
JP2006209957A (ja) 信号線の電圧等化及びプリチャージ回路とその動作方法
US8723559B2 (en) Dynamic driver circuit
JP6845220B2 (ja) 被給電回路に電圧を供給するレートを制御するためのスイッチ式電力制御回路ならびに関連するシステムおよび方法
KR20120057108A (ko) 액정표시장치
US20150244361A1 (en) Gate driving circuit and display panel using the same
KR20100070735A (ko) 게이트 드라이버 및 이를 구비한 액정표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170215

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170420

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6188396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250