JP6187716B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents
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Description
1.はじめに
1.1.周波数リソースの有効利用のための技術分野
1.2.遊休状態の周波数リソースを有効活用する周波数2次利用
1.3.1次システム及び2次システム
1.4.LTEにおけるFDD/TDD
1.5.技術的課題
2.1次システム及び2次システムの概略的な構成
3.第1の実施形態
3.1.概要
3.2.eNodeBの構成
3.3.Home eNodeBの構成
3.4.UEの構成
3.5.処理の流れ
3.6.変形例
4.第2の実施形態
4.1.概要
4.2.eNodeBの構成
4.3.Home eNodeBの構成
4.4.処理の流れ
5.第3の実施形態
5.1.概要
5.2.eNodeBの構成
5.3.処理の流れ
6.まとめ
まず、周波数リソースの有効利用のための技術分野、時間的に又は空間的に遊休状態の周波数リソースを有効活用する周波数2次利用、1次システム及び2次システム、LTEにおけるFDD/TDD、及び技術的課題を説明する。
まず、周波数リソースの有効利用のための技術分野を説明する。周波数リソースの有効利用のための技術分野として、例えば、以下のような技術分野が代表的である。
・単一の事業者内での周波数シェアリング
・異なる事業者間での周波数シェアリング
・時間的に又は空間的に遊休状態の周波数リソースを有効活用する周波数2次利用
・遊休状態の周波数リソースのリアルタイムオークション
(LTEにおける周波数2次利用の前提)
LTEの無線通信システムにおいて、リソースブロック(RB)が、アップリンク及びダウンリンクにおけるスケジューリングの単位である。このリソースブロックは、12サブキャリア×7OFDMシンボルの通信リソースである。通信リソースは、このように周波数方向及び時間方向で分けられ得る。ユーザ機器(UE:User Equipment)は、リソースブロック単位の通信リソースを使用できる。また、UEへのダウンリンク及びアップリンクの通信リソースの割当ては、リソースブロックの単位で行われる。
上述したように、遊休状態の通信リソースとして、12サブキャリア×7OFDMシンボルの通信リソースであるリソースブロックを説明した。当該リソースブロックは、スケジューリングの最小単位である。第1の例として、2次システムに開放される遊休状態の通信リソースの単位は、このリソースブロックである。また、第2の例として、2次システムに開放される遊休状態の通信リソースの単位は、サブフレームである。即ち、周波数帯域(例えば、コンポーネントキャリア)×1ミリ秒(ms)の通信リソースが、2次システムに開放される。
(概要)
次に、一般的な1次システム及び2次システムを説明する。1次システムは、通信リソースの利用についての優先権を有するシステムである。一方、2次システムは、1次システムの通信リソースの中に遊休状態の通信リソースがある場合に、1次システムに影響を与えないという条件の下で、上記遊休状態の通信リソースを利用するシステムである。よって、1次システムの方が2次システムよりも優先度が高いといえる。なお、1次システムと2次システムとは、異なる無線アクセス技術を用いてもよい。
1次システムは、一例としてLTEの無線通信システムである。一方、2次システムは、一例として、無線LANの通信システムである。別の例として、2次システムは、P2Pモードで動作するLTEのUEを含む無線通信システムであってもよい。また、さらに別の例として、2次システムは、独立したスモールセルのeNodeB(例えば、Home eNodeB、Pico eNodeB)と当該eNodeBと通信するUEとを含む無線通信システムであってもよい。
上述したように、1次システムの優先度が高く、2次システムの優先度が低い。この場合に、2次システムが1次システムに何らかの信号を送信することは考えにくい。即ち、遊休状態の通信リソースについて2次システムが1次システムに問い合わせることは、考えにくい。なぜならば、このような問い合わせは、1次システムへの負荷が増大し得るからである。一般的には、2次システムは、1次システムとの信号の送受信を行うことなく、1次システムの遊休状態の通信リソースを独立して判別し、1次システムに影響を与えないように、判別した通信リソースを利用する。ここで、2次システムが1次システムに影響を与えるとは、例えば、2次システムの通信リソースの利用による送信信号が1次システムにとっての干渉源となって、1次システムのスループットが下がることを意味する。
ここで、LTEの無線通信システムにおける周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)について説明する。LTEでは、FDD又はTDDのいずれも採用可能である。FDDでは、周波数方向において、アップリンク専用の周波数帯域とダウンリンク専用の周波数帯域とが使用される。また、FDDでは、時間方向において、10個のサブフレームを含む無線フレームのフォーマットが使用される。一方、TDDでも、時間方向において、10個のサブフレームを含む無線フレームのフォーマットが使用される。しかし、TDDでは、アップリンク及びダウンリンクの両方の通信に同一の周波数帯域が使用される。以下、TDDの無線フレームのフォーマットを図1を参照してより具体的に説明する。
上述した時間的に又は空間的に遊休状態の周波数リソースを有効活用する周波数2次利用を実装する場合の技術的課題を説明する。ここでは、サブフレーム単位での通信リソースが開放されるものとする。また、一例として、LTE又はLTE−Aのプラットフォーム上で、上記周波数2次利用が実装される場合を説明する。
まず、図3を参照して、本開示の実施形態に係る1次システム及び2次システムの概略的な構成について説明する。図3は、本開示の実施形態に係る1次システム及び2次システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。図3を参照すると、eNodeB100及びUE200を含む1次システムと、Home eNodeB300及びUE400を含む2次システムとが示されている。このように、1次システム及び2次システムは、一例として、LTE又はLTE−Aの無線通信システムである。
上述したように、1次システムは、例えば、eNodeB100及びUE200を含む。eNodeB100は、1次システムのセル10内で、1次システムが有する周波数帯域を用いてUE200と無線通信する。例えば、当該周波数帯域は、コンポーネントキャリア(CC)である。当該CCは、最大20MHzの帯域幅を有する。
上述したように、2次システムは、例えば、Home eNodeB300及びUE400を含む。当該2次システムは、1次システムが有する周波数帯域を二次的に利用する。換言すると、Home eNodeB300は、1次システムにおいて使用されない遊休状態の通信リソースを用いて、UE400と通信する。とりわけ、本開示の実施形態では、サブフレーム単位での遊休状態の通信リソースが、2次システムにより利用される。即ち、Home eNodeB300は、1次システムがCCを使用しないサブフレーム内で、当該CCを用いてUE400と通信する。
<3.1.概要>
次に、本開示の第1の実施形態を説明する。第1の実施形態では、1次システムは、2次システムにとって周波数帯域が利用可能であるサブフレームを選択する。そして、1次システムは、選択されたサブフレームの識別情報を含むシステム情報を送信する。即ち、1次システムは、2次システムにとって周波数帯域が利用可能であるサブフレームの識別情報を、システム情報の一部として送信する。
図4〜図9を参照して、第1の実施形態に係る1次システムのeNodeB100−1の構成の一例について説明する。図4は、第1の実施形態に係る1次システムのeNodeB100−1の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、eNodeB100−1は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び制御部140を備える。
無線通信部110は、1次システムが有する周波数帯域を用いて、1次システムのUE200と無線通信する。例えば、当該周波数帯域は、最大20MHzの帯域幅を有するコンポーネントキャリア(CC)である。また、無線通信部110は、時間方向において、無線通信における時間の単位ごとに、即ち10msの無線フレーム(又は1msのサブフレーム)単位で、CCを用いて、UE200と通信する。
ネットワーク通信部120は、他の通信ノードと通信する。例えば、ネットワーク通信部120は、直接的に又はいずれかの通信ノードを介して、2次システムのHome eNodeB300−1と通信する。
記憶部130は、eNodeB100−1の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。記憶部130は、例えばハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体を含む。
制御部140は、eNodeB100−1の様々な機能を提供する。例えば、制御部140は、CPU又はDSP等のプロセッサに相当し、記憶部130又は他の記憶媒体に記憶されるプログラムを実行することにより、上記様々な機能を提供する。制御部140は、スケジューリング部141、サブフレーム選択部143、サブフレーム設定部145及びシステム情報生成部147を含む。
スケジューリング部141は、アップリンク及びダウンリンクのスケジューリングを行う。例えば、スケジューリング部141は、リソースブロックの単位でスケジューリングを行う。即ち、eNodeB100は、リソースブロックの単位のアップリンク通信リソース及びダウンリンク通信リソースをUE200に割り当てる。
サブフレーム選択部143は、2次システムにとって上記周波数帯域が利用可能であるサブフレームを選択する。例えば、サブフレーム選択部143は、周波数帯域の使用状況に基づいて、2次システムにとって上記周波数帯域が利用可能であるサブフレームを選択する。以下、1次システムでFDDが採用される場合のサブフレームの選択の例、及び1次システムでTDDが採用される場合のサブフレームの選択の例を説明する。
サブフレーム設定部145は、選択されるサブフレームを、ダウンリンクのユニキャスト送信には使用されない所定の種類のサブフレームに設定する。例えば、サブフレーム設定部145は、選択されるサブフレームをMBSFN(Multicast-Broadcast Single Frequency Network)サブフレームに設定する。より具体的には、サブフレーム設定部145は、対象の周波数帯域が1次システムのダウンリンク周波数帯域であり、又は選択されるサブフレームが1次システムのダウンリンクサブフレームである場合に、選択されるサブフレームをMBSFNサブフレームに設定する。即ち、1次システムでFDDが採用される場合に、サブフレーム設定部145は、ダウンリンク周波数帯域について、選択されるサブフレームをMBSFNサブフレームに設定する。また、1次システムでTDDが採用される場合に、サブフレーム設定部145は、選択されるダウンリンクサブフレームをMBSFNサブフレームに設定する。このようなMBSFNサブフレームの設定により、2次システムがサブフレーム内でより多くの通信リソースを使用することが可能になる。以下、この点について図5を参照してより具体的に説明する。
システム情報生成部147は、1次システムが有する周波数帯域のシステム情報を生成する。例えば、当該システム情報は、サブフレーム選択部143により選択されたサブフレームの識別情報を含む。また、例えば、当該システム情報は、サブフレーム(例えば、サブフレーム選択部143により選択されたサブフレーム)がMBSFNサブフレームであることを通知するための情報を含んでもよい。
図10を参照して、第1の実施形態に係る2次システムのHome eNodeB300−1の構成の一例について説明する。図10は、第1の実施形態に係る2次システムのHome eNodeB300−1の構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、eNodeB300−1は、無線通信部310、ネットワーク通信部320、記憶部330及び制御部340を備える。
無線通信部310は、1次システムの有する周波数帯域が2次システムにとって利用可能であるサブフレームが、eNodeB100−1により選択された場合に、無線通信部310は、選択されたサブフレームの識別情報を含む、上記周波数帯域のシステム情報を受信する。そして、無線通信部310は、制御部340の制御に応じて、上記識別情報から識別されるサブフレーム内で、上記周波数帯域を用いてUE400と無線通信する。
ネットワーク通信部320は、他の通信ノードと通信する。例えば、ネットワーク通信部320は、直接的に又はいずれかの通信ノードを介して、1次システムのeNodeB100−1と通信する。
記憶部330は、Home eNodeB300−1の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。記憶部330は、例えばハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体を含む。
制御部340は、Home eNodeB300−1の様々な機能を提供する。例えば、制御部340は、CPU又はDSP等のプロセッサに相当し、記憶部330又は他の記憶媒体に記憶されるプログラムを実行することにより、上記様々な機能を提供する。
図11を参照して、第1の実施形態に係る2次システムのUE400の構成の一例について説明する。図11は、第1の実施形態に係る2次システムのUE400の構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、UE400は、無線通信部410、記憶部420及び制御部430を備える。
無線通信部410は、1次システムの有する周波数帯域が2次システムにとって利用可能であるサブフレームがeNodeB100−1により選択された場合に、選択されたサブフレーム内で周波数帯域を用いてHome eNodeB300−1と無線通信する。
記憶部420は、UE400の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。記憶部420は、例えばハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体を含む。
制御部430は、UE400の様々な機能を提供する。例えば、制御部430は、CPU又はDSP等のプロセッサに相当し、記憶部430又は他の記憶媒体に記憶されるプログラムを実行することにより、上記様々な機能を提供する。
次に、図12〜図15を参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理の一例について説明する。図12は、第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
次に、図13を及び図14を参照して、上記サブフレーム選択処理(ステップS600)を説明する。
まず、図13は、第1の実施形態に係るサブフレーム選択処理(FDDを採用時)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
次に、図14は、第1の実施形態に係るサブフレーム選択処理(TDDを採用時)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
次に、図15を参照して、上記サブフレーム設定処理(ステップS700)を説明する。図15は、第1の実施形態に係るサブフレーム設定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
次に、第1の実施形態の変形例を説明する。本変形例では、1次システムは、時分割複信方式の無線通信システムである。そして、1次システムは、選択されるサブフレームをアップリンクサブフレームに設定する。このように選択されるサブフレームがアップリンクサブフレームであることで、当該サブフレーム内の全ての制御信号をなくすことが可能である。よって、2次システムがより多くの通信リソースを利用できるようになる。
サブフレーム設定部145は、選択されるサブフレームを、ダウンリンクのユニキャスト送信には使用されない所定の種類のサブフレームに設定する。とりわけ本変形例では、サブフレーム設定部145は、選択されるサブフレームをアップリンクサブフレームに設定する。より具体的には、例えば、サブフレーム設定部145は、サブフレーム選択部143により既に選択されたサブフレームが1次システムのダウンリンクサブフレームである場合に、選択されたサブフレームをアップリンクサブフレームに設定する。又は、サブフレーム設定部145は、無線フレームに含まれるサブフレームのうちのいくつかのサブフレームをアップリンクサブフレームに設定し、サブフレーム選択部143は、アップリンクサブフレームに設定されたサブフレームを選択してもよい。
図16を参照して、本変形例に係るサブフレーム設定処理(ステップS700)を説明する。図16は、第1の実施形態の変形例に係るサブフレーム設定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
<4.1.概要>
次に、本開示の第2施形態を説明する。1次システムがFDDを採用する場合に、ダウンリンク周波数帯域の通信リソースが開放されることがあり得る。また、1次システムがTDDを採用する場合に、ダウンリンクサブフレームの通信リソースが開放されることがあり得る。第2の実施形態では、これらの場合に、周波数帯域は、選択されたサブフレーム内で、1次システムのセルの端部で無線通信する2次システムにより利用されない。以下、この点について図17を参照してより具体的に説明する。
図19を参照して、第2の実施形態に係る1次システムのeNodeB100−2の構成の一例について説明する。図19は、第2の実施形態に係る1次システムのeNodeB100−2の構成の一例を示すブロック図である。図19を参照すると、eNodeB100−2は、無線通信部111、ネットワーク通信部120、記憶部130及び制御部150を備える。
無線通信部111は、1次システムが有する周波数帯域を用いて、1次システムのUE200と無線通信する。また、例えば、2次システムにとって周波数帯域が利用可能であるサブフレームが、制御部140(サブフレーム選択部143)により選択されると、無線通信部111は、選択されたサブフレームの識別情報を含む、周波数帯域のシステム情報を送信する。これらの点については、第1の実施形態の無線通信部110と同様である。
システム情報生成部147は、1次システムが有する周波数帯域のシステム情報を生成する。例えば、当該システム情報は、サブフレーム選択部143により選択されたサブフレームの識別情報を含む。また、例えば、当該システム情報は、サブフレーム(例えば、サブフレーム選択部143により選択されたサブフレーム)がMBSFNサブフレームであることを通知するための情報を含んでもよい。これらの点については、第1の実施形態のシステム情報生成部147と同様である。
図20を参照して、第2の実施形態に係る2次システムのHome eNodeB300−2の構成の一例について説明する。図20は、第2の実施形態に係る2次システムのHome eNodeB300−2の構成の一例を示すブロック図である。図20を参照すると、Home eNodeB300−2は、無線通信部310、ネットワーク通信部320、記憶部330及び制御部350を備える。
制御部350は、Home eNodeB300−1の様々な機能を提供する。例えば、制御部350は、1次システムが有する周波数帯域のシステム情報に含まれる識別情報から、サブフレームを識別する。当該サブフレームは、通信リソースが開放されるサブフレームである。そして、制御部350は、当該サブフレーム内で、無線通信部310に、上記周波数帯域を用いて通信させる。これらの点については、第1の実施形態の制御部340と同様である。
次に、図21及び図22を参照して、第2の実施形態に係る通信制御処理の例について説明する。まず1次システム側の処理を説明する。図21は、第2の実施形態に係るeNodeB側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
<5.1.概要>
次に、本開示の第3施形態を説明する。第3の実施形態では、1次システムは、TDDの無線通信システムである。そして、1次システムは、2次システムにとって周波数帯域が利用可能であるサブフレームとして、アップリンクサブフレームの直前のアップリンクサブフレームよりも、ダウンリンクサブフレームの直前のアップリンクサブフレームを優先的に選択する。
図24を参照して、第3の実施形態に係る1次システムのeNodeB100−3の構成の一例について説明する。図24は、第3の実施形態に係る1次システムのeNodeB100−3の構成の一例を示すブロック図である。図24を参照すると、eNodeB100−3は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び制御部160を備える。
サブフレーム選択部163は、2次システムにとって上記周波数帯域が利用可能であるサブフレームを選択する。また、1次システムがTDDの無線通信システムである場合に、例えば、サブフレーム選択部163は、2次システムにとって周波数帯域が利用可能であるサブフレームとして、ダウンリンクサブフレームよりもアップリンクサブフレームを優先的に選択する。また、サブフレーム選択部163は、選択されたサブフレームの識別情報を生成する。これらの点については、第1の実施形態のサブフレーム選択部143と同様である。
次に、図25参照して、第3の実施形態に係るサブフレーム選択処理の例について説明する。なお、第3の実施形態に係る通信制御処理全体は、図12を参照して説明された第1の実施形態の通信制御処理と同様である。
ここまで、図1〜図25を用いて、本開示の実施形態に係る各装置及び通信制御処理について説明した。本実施形態によれば、1次システムのeNodeB100は、2次システムにとって周波数帯域が利用可能であるサブフレームを選択する。そして、1次システムのeNodeB100は、選択された上記サブフレームの識別情報を含む、上記周波数帯域のシステム情報を送信する。これにより、1次システムが遊休状態の通信リソースを効率的に通知し、且つ2次システムが当該通信リソースを容易に確認することが可能になる。
(1)
1次システムが有する周波数帯域を用いて、前記1次システムの端末装置と無線通信する無線通信部と、
無線通信における時間の単位であるサブフレームであって、前記周波数帯域を二次的に利用する2次システムにとって当該周波数帯域が利用可能である前記サブフレームを選択する選択部と、
を備え、
前記無線通信部は、選択された前記サブフレームの識別情報を含む、前記周波数帯域のシステム情報を送信する、
通信制御装置。
(2)
前記通信制御装置は、選択される前記サブフレームを、ダウンリンクのユニキャスト送信には使用されない所定の種類のサブフレームに設定する設定部、をさらに備える、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記設定部は、選択される前記サブフレームをMBSFNサブフレームに設定する、前記(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記1次システムは、時分割複信方式の無線通信システムであり、
前記設定部は、選択される前記サブフレームをアップリンクサブフレームに設定する、前記(2)に記載の通信制御装置。
(5)
前記1次システムは、時分割複信方式の無線通信システムであり、
前記選択部は、前記2次システムにとって前記周波数帯域が利用可能である前記サブフレームとして、ダウンリンクサブフレームよりもアップリンクサブフレームを優先的に選択する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(6)
選択された前記サブフレーム内では、リファレンス信号の通信リソースと周波数方向及び時間方向で近い通信リソースは、前記2次システムにより利用されない、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(7)
選択された前記サブフレームの直前のサブフレームが前記選択部により選択されない場合に、選択された前記サブフレーム内で、前記周波数帯域は、当該サブフレームの開始時点から所定の時間が経過するまで前記2次システムにより利用されず、選択された前記サブフレームの直後のサブフレームが前記選択部により選択されない場合に、選択された前記サブフレーム内で、前記周波数帯域は、当該サブフレームの終了時点の所定の時間前から当該終了時点まで前記2次システムにより利用されない、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(8)
前記周波数帯域が前記1次システムのダウンリンク周波数帯域であり、又は選択された前記サブフレームが前記1次システムのダウンリンクサブフレームである場合に、前記周波数帯域は、選択された前記サブフレーム内で、前記1次システムのセルの端部で無線通信する2次システムにより利用されない、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(9)
前記無線通信部は、前記周波数帯域が前記1次システムのダウンリンク周波数帯域であり、又は選択された前記サブフレームが前記1次システムのダウンリンクサブフレームである場合に、前記1次システムのセルの端部で無線通信する2次システムにとって、選択された前記サブフレーム内で前記周波数帯域が利用不能であることを示す利用制約情報を送信する、前記(8)に記載の通信制御装置。
(10)
前記無線通信部は、前記周波数帯域が前記1次システムのダウンリンク周波数帯域であり、又は選択された前記サブフレームが前記1次システムのダウンリンクサブフレームである場合に、前記利用制約情報を含む前記システム情報を送信する、前記(9)に記載の通信制御装置。
(11)
前記1次システムは、時分割複信方式の無線通信システムであり、
前記選択部は、前記2次システムにとって前記周波数帯域が利用可能である前記サブフレームとして、アップリンクサブフレームの直前のアップリンクサブフレームよりも、ダウンリンクサブフレームの直前のアップリンクサブフレームを優先的に選択する、
前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(12)
1次システムが有する周波数帯域を用いて、前記1次システムの端末装置と無線通信することと、
無線通信における時間の単位であるサブフレームであって、前記周波数帯域を二次的に利用する2次システムにとって当該周波数帯域が利用可能である前記サブフレームを選択することと、
選択された前記サブフレームの識別情報を含む、前記周波数帯域のシステム情報を送信することと、
を含む通信制御方法。
(13)
1次システムが有する周波数帯域を用いて前記1次システムの端末装置と無線通信する通信制御装置が、無線通信における時間の単位であるサブフレームであって、前記周波数帯域を二次的に利用する2次システムにとって当該周波数帯域が利用可能である前記サブフレームを、選択した場合に、選択された前記サブフレームの識別情報を含む、前記周波数帯域のシステム情報を受信する無線通信部と、
前記識別情報から識別されるサブフレーム内で、前記無線通信部に、前記周波数帯域を用いて無線通信させる制御部と、
を備える通信装置。
30 2次システムのセル
100 eNodeB
110、111 無線通信部
120 ネットワーク通信部
130 記憶部
140、150、160 制御部
141 スケジューリング部
143、163 サブフレーム選択部
145 サブフレーム設定部
147、157 システム情報生成部
300 Home eNodeB
310 無線通信部
320 ネットワーク通信部
330 記憶部
340、350 制御部
400 UE
410 無線通信部
420 記憶部
430 制御部
Claims (2)
- 無線通信する無線通信部と、
1次システムが有する周波数帯域を用いて前記1次システムの端末装置と無線通信する通信制御装置が、無線通信における時間の単位であるサブフレームであって、前記周波数帯域を二次的に利用する2次システムにとって当該周波数帯域が利用可能である前記サブフレームを設定した場合に、設定された前記サブフレーム内で前記周波数帯域を用いて無線通信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
を備え、
前記1次システムは、FDD(Frequency Division Duplex)またはTDD(Time Division Duplex)で動作可能なLTE無線システムであり、前記2次システムは、D2D(device-to-device)で動作するLTE無線システムであり、
設定される前記サブフレームとしてアップリンクサブフレームが優先的に設定され、
前記無線通信部は、前記1次システムがFDD及びTDDのいずれで動作する場合であっても、予め決められた複数のフレームパターンのうちいずれかのパターンとして設定された前記サブフレームの識別情報を受信し、
前記サブフレームの識別情報は、複数のビットを含み、前記複数のビットは、前記周波数帯域が前記1次システムによって通信に使用されていない場合に前記2次システムの端末装置により使用可能な前記サブフレームを特定する情報であり、前記複数のビットのビット数は、LTE(Long Term Evolution)における無線フレームに含まれるサブフレームの数よりも少なく、
設定された前記サブフレームの最初及び最後の1つのシンボルは、前記2次システムに用いられないガード領域であり、
設定された前記サブフレームのうちCRS(Common Reference Signal)に対応するリソース及びCRSに対応するリソースの周囲のリソースは、前記2次システムに用いられないガード領域である、通信装置。 - 通信装置が無線通信することと、
1次システムが有する周波数帯域を用いて前記1次システムの端末装置と無線通信する通信制御装置が、無線通信における時間の単位であるサブフレームであって、前記周波数帯域を二次的に利用する2次システムにとって当該周波数帯域が利用可能である前記サブフレームを設定した場合に、設定された前記サブフレーム内で前記周波数帯域を用いて無線通信するよう前記通信装置のプロセッサにより制御することと、
を含み、
前記1次システムは、FDD(Frequency Division Duplex)またはTDD(Time Division Duplex)で動作可能なLTE無線システムであり、前記2次システムは、D2D(device-to-device)で動作するLTE無線システムであり、
設定される前記サブフレームとしてアップリンクサブフレームが優先的に設定され、
前記無線通信することは、前記1次システムがFDD及びTDDのいずれで動作する場合であっても、予め決められた複数のフレームパターンのうちいずれかのパターンとして設定された前記サブフレームの識別情報を受信することを含み、
前記サブフレームの識別情報は、複数のビットを含み、前記複数のビットは、前記周波数帯域が前記1次システムによって通信に使用されていない場合に前記2次システムの端末装置により使用可能な前記サブフレームを特定する情報であり、前記複数のビットのビット数は、LTE(Long Term Evolution)における無線フレームに含まれるサブフレームの数よりも少なく、
設定された前記サブフレームの最初及び最後の1つのシンボルは、前記2次システムに用いられないガード領域であり、
設定された前記サブフレームのうちCRS(Common Reference Signal)に対応するリソース及びCRSに対応するリソースの周囲のリソースは、前記2次システムに用いられないガード領域である、通信方法。
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