JP6186853B2 - 米に含まれるタンパク質の回収方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記特許文献1に記載された方法は、タンパク質を選択的に回収できるものでなく、プロラミンに着目した場合、回収されるプロラミンの純度が低くなる問題がある。
しかしながら、上記特許文献2に記載された方法は、工程の数だけ回収ロスが発生し、前記プロラミンの回収率が低下する懸念がある。
米にアルカリ溶液及びアルコール溶液を加えてタンパク質を溶解させるタンパク質溶解工程と、
前記タンパク質溶解工程で得られる上清を酸で中和し、プロラミン以外のアルコール溶液に不溶なタンパク質を沈殿させるタンパク質分離工程と、
を備えることを特徴とする。
前記タンパク質分離工程で得られる上清からプロラミンを回収するプロラミン回収工程を備えることが好ましい。
前記プロラミン回収工程が、前記タンパク質分離工程で得られる上清からアルコール溶液を留去することで、アルコール溶液に溶解したプロラミンを沈殿させることが好ましい。
前記タンパク質溶解工程が、前記アルカリ溶液を加えて水素イオン濃度指数(pH)を調整した後に前記アルコール溶液を加えることが好ましい。
前記プロラミンが、13kDaプロラミンであることが好ましい。
米にアルカリ溶液及びアルコール溶液を加えてタンパク質を溶解させるタンパク質溶解工程と、
前記タンパク質溶解工程で得られる上清を酸で中和し、プロラミン以外のアルコール溶液に不溶なタンパク質を沈殿させるタンパク質分離工程と、を備え、
前記タンパク質分離工程で得られるプロラミン以外のタンパク質を含む沈殿物を回収することを特徴とする。
図1は本発明の実施例におけるタンパク質回収方法のフローを示す。
本実施例では、難消化性タンパク質であるプロラミンを効率良く得るため、高難消化性タンパク質米であるLGCソフト(品種名)の玄米を使用することとし、前記玄米を90%精米した後に製粉機で米粉にした。そして、前記米粉を原料とし、以下の各工程を経てプロラミンを抽出・回収した。
前記米粉500gに対しイオン交換水2000mLを加え、強アルカリ(NaOH)水溶液を使い水素イオン濃度指数をpH12.5に調整した。次いで、アルコール(エタノール)3000mLを加え、40℃の恒温庫内で2時間攪拌した。その後、3080×gの遠心力で5分間遠心分離を行い、上清を回収した。
前記上清に強酸(硫酸)を滴下して中和しpH3に調整した。その後、3080×gの遠心力で5分間遠心分離を行い、プロラミンを含む上清と、プロラミン以外のエタノールに不溶なタンパク質を含む沈殿物とを分離回収した。
減圧濃縮機(湯浴40℃、圧力90hPa)を使い、前記プロラミンを含む上清からエタノールを留去した後、3080×gの遠心力で5分間遠心分離を行い、沈殿物を回収した。そして、前記沈殿物にエタノール50mLを加え、ボルテックスミキサーで混合した後、3080×gの遠心力で5分間遠心分離を行い、沈殿物を回収した(洗浄、脱脂の準備)。その後、前記沈殿物にn−ヘキサン50mLを加え、ボルテックスミキサーで混合した後、3080×gの遠心力で5分間遠心分離を行い、沈殿物を回収した(脱脂)。さらに、前記沈殿物にエタノール50mLを加え、ボルテックスミキサーで混合した後、3080×gの遠心力で5分間遠心分離を行い、沈殿物を回収した(洗浄、乾燥準備)。そして、前記沈殿物を室温で一晩(約16時間)予備乾燥し、前記予備乾燥した固形物を微粉末化して40℃で24時間乾燥することで抽出物を得た。
図2は比較例1におけるタンパク質回収方法のフローを示す。比較例1は、上記特許文献1に記載された方法に基づくものである。
比較例1では、実施例と同じ米粉を原料とし、該米粉にn−ヘキサンを加えて脱脂を行い、水とNaOHを加えてpH12.5に調整し、4時間撹拌した。その後、遠心分離を行い、上清に硫酸を滴下して中和しpH3に調整し、さらに遠心分離を行い、沈殿物を回収した。そして、前記沈殿物を実施例と同様に乾燥することで抽出物を得た。
図3は比較例2におけるタンパク質回収方法のフローを示す。比較例2は、上記特許文献2に記載された方法に基づくものである。
比較例2では、実施例と同じ米粉を原料とし、該米粉にn−ヘキサンを加えて脱脂した後、脱イオン蒸留水(ddH2O)を加えて4時間揺らし、その後、遠心分離を行い、沈殿物を回収した。
次に、前記沈殿物にddH2Oを加え、前記作業を繰り返した後の沈殿物にNaClを加え、4時間揺らし、その後、遠心分離を行い、沈殿物を回収した。
次に、前記沈殿物にNaClを加え、前記作業を繰り返した後の沈殿物にNaOHを加え、30分間揺らし、その後、遠心分離を行い、沈殿物を回収した。
そして、前記沈殿物にエタノールを加え、前記作業を繰り返し、該作業の2回の上清を混合した抽出液から、実施例と同様のプロラミン回収工程を経て抽出物を得た。
図4は比較例3におけるタンパク質回収方法のフローを示す。
比較例3では、比較例1において得られた抽出物にエタノールを加えた後、遠心分離を行い、回収した上清から、図4に示すプロラミン回収工程を経て抽出物を得た。
図5は比較例4におけるタンパク質回収方法のフローを示す。
比較例4では、比較例2において脱脂した後の原料米粉に直接エタノールを加え、遠心分離を行い、沈殿物を回収した。
そして、前記沈殿物にエタノールを加えることで、前記作業を繰り返し、該作業の2回の上清を混合した抽出液から、実施例と同様のプロラミン回収工程を経て抽出物を得た。
原料の各成分量は、原料100g中に含まれる質量(g)であり、抽出物の各成分量は、原料100g当たりの抽出物中に含まれる質量(g)である。
また、プロラミンの純度は、抽出物におけるプロラミンの質量割合(%)であり、プロラミンの回収率は、原料に含まれるプロラミンに対する抽出物に含まれるプロラミンの質量割合(%)である。
ここで、実施例及び比較例1〜4により得られるプロラミンは13kDaプロラミンである。
したがって、本実施例は、高純度のプロラミンを効率よく回収する方法として優れていることが分かる。
Claims (6)
- 米にアルカリ溶液及びアルコール溶液を加えてタンパク質を溶解させるタンパク質溶解工程と、
前記タンパク質溶解工程で得られる上清を酸で中和し、プロラミン以外のタンパク質を沈殿させるタンパク質分離工程と、
を備えることを特徴とするプロラミン回収方法。 - 前記タンパク質分離工程で得られる上清からプロラミンを回収するプロラミン回収工程を備える請求項1記載のプロラミン回収方法。
- 前記プロラミン回収工程は、前記タンパク質分離工程で得られる上清からアルコール溶液を留去し、前記プロラミンを沈殿させる請求項2記載のプロラミン回収方法。
- 前記タンパク質溶解工程は、前記アルカリ溶液を加えて水素イオン濃度指数(pH)を調整した後に前記アルコール溶液を加える請求項1乃至3のいずれか一項記載のプロラミン回収方法。
- 前記プロラミンは、13kDaプロラミンである請求項1乃至4のいずれか一項記載のプロラミン回収方法。
- 米にアルカリ溶液及びアルコール溶液を加えてタンパク質を溶解させるタンパク質溶解工程と、
前記タンパク質溶解工程で得られる上清を酸で中和し、プロラミン以外のタンパク質を沈殿させるタンパク質分離工程と、を備え、
前記タンパク質分離工程で得られるプロラミン以外のタンパク質を含む沈殿物を回収することを特徴とするプロラミン以外のタンパク質を含む沈殿物回収方法。
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