JP6185768B2 - 乾式目地部材、乾式目地部材を取り付けた外壁パネル、及びそれを用いた乾式目地構造 - Google Patents

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Description

本発明は、架構体に外壁パネルを隣り合わせで組み付ける際に形成される外壁パネル間の縦目地部を、効率よくシールする乾式目地部材、乾式目地部材を取り付けた外壁パネル、及びそれを用いた乾式目地構造に関する。
例えば、柱や梁などの架構体に、外壁パネルを順次組み付けることにより建物の外壁を形成するパネル工法においては、隣り合う外壁パネル間に生じる縦目地部をシールして塞ぐことが必要となる。
そして、縦目地部をシールする乾式目地構造として、下記の特許文献1、2に記載のものが広く採用される。この乾式目地構造では、図7(A)、(B)に示すように、架構体に組み付けられた外壁パネルa、a間の縦目地部bに、乾式目地部材cを挿入したのち、この乾式目地部材cを屋内側からナットdを用いて固定している。具体的には、前記乾式目地部材cは、外壁パネルa、aの前面間を跨るカバー部c1と、このカバー部c1の裏面に貼着されるゴム製の水密材c2と、前記カバー部c1の裏面から突出しかつ上下に配列する複数本のネジ棒c3とを具える。そして、外壁パネルa、aの後面間を跨るワッシャー状の止め板eを介して前記ネジ棒c3をナット止めすることで、乾式目地部材cが固定される。
このような乾式目地構造では、乾式目地部材cを上方側から挿入でき、かつ屋内側からナット止めしうる。そのため、足場の設置が困難な狭小住宅においても施工を可能とするという利点がある。
しかしながら、外壁パネルの組み付け作業後に、乾式目地部材cの取付け作業が別途必要となるため工期の延長を招く。又取付け作業が高所作業であり、しかも手作業による多数のナット止めとなるため作業効率に劣るという問題もある。
実開昭57−102609号公報 特開2004−360334号公報
本発明は、特に足場の設置が困難な狭小住宅に好適であり、外壁パネルの組み付け作業のみによって縦目地部のシールを効率よく行うことができ、現場作業の効率化、及び工期の短縮化を達成しうる乾式目地部材、乾式目地部材を取り付けた外壁パネル、及びそれを用いた乾式目地構造を提供することを課題としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、隣り合う外壁パネルの向き合う側端面にそれぞれ貼着され、互いに圧接することにより前記側端面間に形成される縦目地部をシールするゴム弾性を有する乾式目地部材であって、
前記側端面に貼着される板状のベース部と、圧接面となる外面が前記ベース部からそれぞれ半円形状に突出するとともに屋外側又は屋内側のうちの一方側に配される第1のガスケット部と、他方側に配される第2のガスケット部とを一体に具えるとともに、
前記第1、第2のガスケット部は、それぞれ、半円弧状のアーチ状リップ片からなる中空状をなし、かつ該アーチ状リップ片は、前記一方側の端部が前記ベース部から切り離されていることにより、圧縮変形容易とし、
かつ前記第1、第2のガスケット部は、各アーチ状リップ片の前記一方側の端部に、滑り面部を具えたことを特徴としている。
また請求項2では、前記第2のガスケット部は、前記第1のガスケット部と同質のゴム弾性材からなる内層部と、この内層部よりも硬質のゴム弾性材からなる外層部とからなることを特徴としている。
また請求項3では、隣り合う外壁パネルの向き合う側端面にそれぞれ貼着され、互いに圧接することにより前記側端面間に形成される縦目地部をシールするゴム弾性を有する乾式目地部材であって、
前記側端面に貼着される板状のベース部と、圧接面となる外面が前記ベース部からそれぞれ半円形状に突出するとともに屋外側又は屋内側のうちの一方側に配される第1のガスケット部と、他方側に配される第2のガスケット部とを一体に具えるとともに、
少なくとも前記第1のガスケット部は、半円弧状のアーチ状リップ片からなる中空状をなし、かつ該アーチ状リップ片は、前記一方側の端部が前記ベース部から切り離されていることにより、圧縮変形容易とし、
かつ前記第2のガスケット部は、前記第1のガスケット部と同質のゴム弾性材からなる内層部と、この内層部よりも硬質のゴム弾性材からなる外層部とからなることを特徴としている。
また請求項は、外壁パネルの発明であって、矩形状の支持枠と、この支持枠の屋外側の前面に固定される面材とを具えるとともに、前記面材の側端面に、請求項1〜3の何れかに記載の乾式目地部材を貼着したことを特徴としている。
また請求項は、外壁パネルの向き合う側端面間に形成される縦目地部をシールする乾式目地構造であって、
請求項記載の外壁パネルを隣り合わせて架構体に組み付け、一方の外壁パネルに貼着される乾式目地部材と、他方の外壁パネルに貼着される乾式目地部材とを圧接させることにより、前記第1のガスケット部同士の圧接によりレインバリア又はウインドバリアを形成し、前記第2のガスケット部同士の圧接によりウインドバリア又はレインバリアを形成し、かつ前記第1、第2のガスケット部間に配される凹部同士により等圧空間を形成することを特徴としている。
本発明の乾式目地部材は、外壁パネルの側端面に貼着される板状のベース部と、圧接面となる外面が前記ベース部からそれぞれ半円形状に突出するとともに屋外側又は屋内側のうちの一方側に配される第1のガスケット部と、他方側に配される第2のガスケット部とを一体に具える。
従って、外壁パネルを架構体に組み付ける際、一方の外壁パネルに貼着された乾式目地部材と、他方の外壁パネルに貼着される乾式目地部材とが圧接するように、外壁パネルを組み付けることにより、第1のガスケット部同士の圧接によりレインバリア又はウインドバリアを形成し、前記第2のガスケット部同士の圧接によりウインドバリア又はレインバリアを形成し、かつ第1、第2のガスケット部間に配される凹部同士により等圧空間を形成でき、縦目地部を高精度でシールすることが可能となる。
この時、第1、第2のガスケット部の双方の弾性が大な場合、外壁パネルの組み付け時に、大きな圧接力が必要となる。そのため、外壁パネルの組み付け作業性を低下させるとともに、外壁パネルに位置ずれが生じて組み付け精度を損ねる。又前記位置ずれによって、第2のガスケット部同士の密着性が不十分となりシール性能を低下させるという問題も招く。
これに対して本発明では、少なくとも前記第1のガスケット部は、半円弧状のアーチ状リップ片からなる中空状をなし、かつ該アーチ状リップ片の一方側の端部が、前記ベース部から切り離されていることによって、圧縮変形容易に形成されている。従って、外壁パネルの組み付け時、圧接力が小さくてすみ、組み付け作業性の低下、組み付け精度の低下、及びシール性能の低下を抑制することができる。
なお、前記アーチ状リップ片の両端部がベース部に連結している場合、弾性はある程度減じるものの、圧接時、アーチ状リップ片は、その圧接部分が凹状に局部的に変形したり、又前後(屋内外方向)に位置ずれしていびつに変形する。そのため、圧接部分での密着性が不安定となってシール性能を安定して得ることは難しくなる。これに対して、アーチ状リップ片の一方側の端部がベース部から切り離されて自由端となる場合、圧接時、アーチ状リップ片の全体が凸円弧状を維持しながら厚さ方向にのみ変形する。従って、圧接部分では凸円弧状同士が前後(屋内外方向)に位置ずれすることなく偏平に変形しながら互いに接触するため、シール性能を安定して得ることができる。
本発明の乾式目地構造を採用した家屋の外壁部の一実施例を示す部分斜視図である。 その主要部を拡大して示す部分斜視図である。 乾式目地部材の圧接前の状態を示す断面図である。 乾式目地部材の圧接後の状態を示す断面図である。 外壁パネルの横目地部を示す斜視図である。 乾式目地部材の他の使用方法を例示する断面図である。 (A)は従来の乾式目地構造を示す分解斜視図、(B)はその主要部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1、2に示すように、本発明の乾式目地構造は、隣り合って配される外壁パネル1、1の向き合う側端面S、S間に形成される縦目地部2を、乾式目地部材3を用いてシールする。
各前記外壁パネル1は、家屋の架構体4に、順次隣り合って組み付けられる。同図には、前記架構体4が、支柱(図示しない)間に架け渡される梁材5である場合が示される。本例の梁材5は、水平な上下のフランジ部5a、5a間を垂直なウエブ5bで継ぐ断面I字状の型鋼材から形成される。そしてこの梁材5に、本例では、取付け板6を介して前記外壁パネル1が順次取り付けられる。本例の取付け板6は、例えば上のフランジ部5aにボルト止めされる基板部6aと、その屋外側を向く前端から折れ曲がって垂直に立上がる立片部6bとを有する断面L字状をなす。
次に、前記外壁パネル1は、パネル本体8と、このパネル本体8の側端面Sに貼着されるゴム弾性を有する乾式目地部材3とを具える。前記パネル本体8は、例えば金属製の枠材9aによって矩形状に枠組みされた支持枠9と、この支持枠9の屋外側の前面に固定される面材10とを具える。本例では、前記枠材9aが断面コ字状の溝形鋼から形成され、その溝部9a1を内側に向けて枠組みされる。又前記面材10は、例えばALC(軽量気泡コンクリート)等のコンクリート製の板材10aから形成され、例えばボルト等を用いて前記支持枠9に一体固定される。本例では、外観性や耐候性を高めるために、前記コンクリート製の板材10aの前面に、複数のタイル10bが貼着された第1実施形態の場合が示される。この場合、タイル10b、10b間の目地部分1Aの巾と、前記縦目地部2の巾とはほぼ等しく設定されるのが好ましい。なお面材10として、コンクリート製の板材10aのみで形成することもできる。
図3に示すように、前記乾式目地部材3は、前記面材10の側端面Sに貼り着される板状のベース部11と、圧接面となる外面が前記ベース部11からそれぞれ半円形状に突出する第1、第2のガスケット部12、13とを一体に具える。第1のガスケット部12は、屋外側又は屋内側のうちの一方側に配され、第2のガスケット部13が他方側に配される。本例では、一方側が屋外側、他方側が屋内側となる場合が示される。
前記第1、第2のガスケット部12、13のうち、少なくとも第1のガスケット部12は、半円弧状のアーチ状リップ片14からなる中空状をなす。しかもこのアーチ状リップ片14の屋外側(前記一方側)の端部14Eは、前記ベース部11から切り離された自由端として形成される。これにより、第1のガスケット部12が圧接力を受けたとき、アーチ状リップ片14の前記端部14Eは、前記ベース部11の外面上を滑って前方側に自由に移動できる。従って、アーチ状リップ片14は、その全体が凸円弧状を維持しながら、厚さ方向にのみ容易に圧縮変形することができる。
本例では、第2のガスケット部13も、半円弧状のアーチ状リップ片15からなる中空状をなすとともに、その屋外側(前記一方側)の端部15Eもベース部11から切り離されている。従って、第2のガスケット部13が圧接力を受けたとき、アーチ状リップ片15の前記端部15Eもベース部11の外面上を滑って前方側に自由に移動でき、アーチ状リップ片15の全体が凸円弧状を維持しながら、厚さ方向にのみ容易に圧縮変形することが可能となる。
各アーチ状リップ片14、15の前記端部14E、15Eは、前記ベース部11に向く面が平面又は凸円弧状の曲面からなる滑らかな滑り面部16を具える。これにより、前記端部14E、15Eをベース部11に引っ掛かることなくスムーズに滑らせることができ、圧縮変形を円滑化しうる。なお滑り面部16の巾W1は0.5mm以上が好ましい。
本例では、第1のガスケット部12の外面の曲率半径R12と、第2のガスケット部13の外面の曲率半径R13とは実質的に等しく、また第1のガスケット部12の厚さt12と、第2のガスケット部13の厚さt13とは実質的に等しい。これに対して、第2のガスケット部13の曲げ剛性は、第1のガスケット部12の曲げ剛性よりも大に設定されている。特に本例の第2のガスケット部13は、第1のガスケット部12と同質のゴム弾性材からなる内層部13iと、この内層部13iよりも硬質のゴム弾性材からなる外層部13oとから形成され、これにより第2のガスケット部13の曲げ剛性を、第1のガスケット部12の曲げ剛性よりも大としている。
前記外層部13oは、アーチ状リップ片15の円弧の頂点Pよりも屋外側(前記一方側)に位置する一端E1から、ベース部11の底面上に位置する他端E2まで延在する。従って、前記外層部13oは、第2のガスケット部13の外面のうちの、少なくとも前記頂点Pよりも屋内側(前記他方側)の領域範囲を被覆している。
前記内層部13iをなすゴム弾性材として、ゴム硬さHsiが70±5の範囲のものが好適であり、また外層部13oをなす硬質のゴム弾性材として、ゴム硬さHsoが75±5、かつ前記ゴム硬さHsiとの差が3〜7の範囲のものが好適に採用しうる。なお前記「ゴム硬さ」とは、JIS−K6253に基づきデュロメータータイプAにより、23℃の環境下で測定したデュロメータA硬さを意味する。
又屋外側となる第1のガスケット部12は、外壁パネル1におけるタイル10b、10b間の目地部分1A(図1に示す)と同色(本例では黒色)であるのが好ましい。この黒色のために、さらには耐オゾン性、耐候性、耐熱性も考慮して、前記ベース部11、第1のガスケット部12及び第2のガスケット部13の内層部13iにはEPDM(エチレン-プロピレンゴム)が採用される。これに対して前記外層部13oは、コンクリート製の前記板材10aと同色(本例では灰色)に設定されるとともに、この灰色のために、外層部13oには着色容易かつ変色し難いCPE(塩素化ポリエチレン)が採用されている。
又乾式目地部材3は、接着剤Tを介して、面材10の側端面Sに貼着されるが、接着剤Tとして接着強度の観点からゴム系接着剤が好適に採用できる。特に、耐水性や耐候性の観点からブチルテープが好適に採用しうる。
このような乾式目地部材3は、予め工場などによってパネル本体8に取り付けられ、独立した外壁パネル1として形成される。
次に、乾式目地構造では、外壁パネル1を架構体4に順次組み付ける際、新たに組み付けようとする外壁パネル1を、その乾式目地部材3を、先に組み付けられた外壁パネル1の乾式目地部材3に圧接させながら架構体4に取り付ける。これにより、図4に示すように、前記第1のガスケット部12、12同士の圧接により、本例ではレインバリア30が形成され、前記第2のガスケット部13、13同士の圧接により、本例ではウインドバリア31が形成される。又前記第1、第2のガスケット部12、13間に配される凹部同士によって形成される空間32は、その上端及び下端で外気に連通し、これによって前記空間32が等圧空間33として機能する。従って、前記等圧空間33は、雨水等の侵入を促進させる減圧状態にはならず、レインバリア30の作用と相俟って雨水等の侵入を確実に防止することができる。又前記ウインドバリア31は屋内の気密性を保持する。
特に本例では、第2のガスケット部13の曲げ剛性は、第1のガスケット部12の曲げ剛性よりも相対的に大きい。そのため第2のガスケット部13、13間の圧接力が高くなり、ウインドバリア31の気密性、即ち屋内の気密性をより向上させることが可能となる。
又前記第1実施形態においては、外壁パネル1、1間の隙間Gから第1のガスケット部12の一部が見える。しかし前記第1のガスケット部12は、タイル10b、10b間の目地部分1Aと同色の黒色であるため、この縦目地部2の見栄えの低下を防止することができる。
図5に、上下で隣り合う外壁パネル1、1間に形成される横目地部35の横目地構造を例示する。この横目地構造では、下方側の外壁パネル1の上端面に固定される目地金具36が使用される。本例の目地金具36は、屋外側の第1の目地板37と、屋内側の第2の目地板38とから構成される。
前記第2の目地板38は、後端部が外壁パネル1の支持枠9の上端面に固定されかつ面材10の上端面に沿ってのびる基板部38aと、この基板部38aの前端から前記面材10の前面に沿って下方に折れ曲がる水切り板部38bとを具える。又前記基板部38aには、上方側の外壁パネル1の面材10の下端面に沿って水平にのびる支持板部40が設けられる。この支持板部40の上面に、前記上方側の外壁パネル1の面材10との間をシールする第2の水密材39Bが貼着される。
又前記第1の目地板37は、後端部が前記支持板部40の前端部にフック状に係止されかつ前記水切り板部38bを越えた位置まで前方にのびる基板部37aと、この基板部37aの先端から前記水切り板部38bとは間隔を隔てて下方に折れ曲がる水切り板部37bとを具える。又基板部37aは、前記支持板部40と同高さの支持板部分37a1を有し、その上面に、前記上方側の外壁パネル1の面材10との間をシールする第1の水密材39Aが貼着される。又基板部37aには、その後端側を切り曲げた複数の脚部分37a2が、間隔を有して形成される。この脚部分37a2は、その下端が、前記第2の目地板38の基板部38aの上面と当接し、前記第1の目地板37の基板部37aを水平に支持する。
従って本例の横目地構造では、前記レインバリア30から雨水等が侵入してしまった場合、その雨水等は、前記等圧空間33を通って下方に落ち、前記支持板部分37a1、脚部分37a2のための切り曲げ部41、及び前記水切り板部37b、38b間の間隙を通って屋外に排出することができる。又等圧空間33は、同経路を通って外気に連通している。
図6に、乾式目地部材3の他の使用方法が例示される。本例は、外壁パネル1の面材10が、板材10aのみで形成される場合(第2実施形態の場合)であって、前記乾式目地部材3は、前記第1実施形態の場合とは逆向きに取り付けられる。
具体的には、本例では、屋内側が一方側、屋外側が他方側となる。すなわち乾式目地部材3において、第1のガスケット部12が屋内側に配され、かつ第2のガスケット部13が屋外側に配されており、第1のガスケット部12、12同士の圧接によりウインドバリア31が形成され、かつ第2のガスケット部13、13同士の圧接によりレインバリア30が形成される。これ以外、第1実施形態の場合と同様である。
この第2実施形態の場合には、前記タイル10bが装着されない分、縦目地部2の巾W2は、第1実施形態における縦目地部2の巾W2よりも大である。そのため、レインバリア30からの雨水の浸入が懸念される。しかし第2実施形態の場合、屋外側となる第2のガスケット部13の曲げ剛性が大となるため、前記レインバリア30の密着性が第1実施形態に比して相対的に高まり、水密性が向上される。
又第2実施形態においては、外壁パネル1、1間の隙間Gから第2のガスケット部12の一部が見える。しかしこの第2のガスケット部13の外層部13oが、板材10aと同色の灰色であるため、この縦目地部2の見栄えの低下を防止することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 外壁パネル
2 縦目地部
3 乾式目地部材
9 支持枠
10 面材
11 ベース部
12 第1のガスケット部
13 第2のガスケット部
13i 内層部
13o 外層部
14 アーチ状リップ片
14E 端部
15 アーチ状リップ片
15E 端部
16 滑り面部
19 半円柱状体
30 レインバリア
31 ウインドバリア
32 等圧空間
S 側端面

Claims (5)

  1. 隣り合う外壁パネルの向き合う側端面にそれぞれ貼着され、互いに圧接することにより前記側端面間に形成される縦目地部をシールするゴム弾性を有する乾式目地部材であって、
    前記側端面に貼着される板状のベース部と、圧接面となる外面が前記ベース部からそれぞれ半円形状に突出するとともに屋外側又は屋内側のうちの一方側に配される第1のガスケット部と、他方側に配される第2のガスケット部とを一体に具えるとともに、
    前記第1、第2のガスケット部は、それぞれ、半円弧状のアーチ状リップ片からなる中空状をなし、かつ該アーチ状リップ片は、前記一方側の端部が前記ベース部から切り離されていることにより、圧縮変形容易とし、
    かつ前記第1、第2のガスケット部は、各アーチ状リップ片の前記一方側の端部に、滑り面部を具えたことを特徴とする乾式目地部材。
  2. 前記第2のガスケット部は、前記第1のガスケット部と同質のゴム弾性材からなる内層部と、この内層部よりも硬質のゴム弾性材からなる外層部とからなることを特徴とする請求項1記載の乾式目地部材。
  3. 隣り合う外壁パネルの向き合う側端面にそれぞれ貼着され、互いに圧接することにより前記側端面間に形成される縦目地部をシールするゴム弾性を有する乾式目地部材であって、
    前記側端面に貼着される板状のベース部と、圧接面となる外面が前記ベース部からそれぞれ半円形状に突出するとともに屋外側又は屋内側のうちの一方側に配される第1のガスケット部と、他方側に配される第2のガスケット部とを一体に具えるとともに、
    少なくとも前記第1のガスケット部は、半円弧状のアーチ状リップ片からなる中空状をなし、かつ該アーチ状リップ片は、前記一方側の端部が前記ベース部から切り離されていることにより、圧縮変形容易とし、
    かつ前記第2のガスケット部は、前記第1のガスケット部と同質のゴム弾性材からなる内層部と、この内層部よりも硬質のゴム弾性材からなる外層部とからなることを特徴とする乾式目地部材。
  4. 矩形状の支持枠と、この支持枠の屋外側の前面に固定される面材とを具えるとともに、前記面材の側端面に、請求項1〜3の何れかに記載の乾式目地部材を貼着したことを特徴とする外壁パネル。
  5. 外壁パネルの向き合う側端面間に形成される縦目地部をシールする乾式目地構造であって、
    請求項4記載の外壁パネルを隣り合わせて架構体に組み付け、一方の外壁パネルに貼着される乾式目地部材と、他方の外壁パネルに貼着される乾式目地部材とを圧接させることにより、前記第1のガスケット部同士の圧接によりレインバリア又はウインドバリアを形成し、前記第2のガスケット部同士の圧接によりウインドバリア又はレインバリアを形成し、かつ前記第1、第2のガスケット部間に配される凹部同士により等圧空間を形成することを特徴とする乾式目地構造。
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