JP6183321B2 - 車両のフィラーリッド部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、車体の給油開口を開閉可能に塞ぐフィラーリッドと、上記給油開口から燃料供給口に連なるフィラーボックスと、上記フィラーボックスの車外側に、取付部材によって取り付けられた上記フィラーリッドを押し開くプッシュリフタと、を備えた車両のフィラーリッド部構造に関する。
従来より、車両のフィラーリッド部構造には、給油する際に、車体の側壁に略面一に設けられ閉じているフューエルリッドを内側から押して僅かに浮かせるプッシュリフタを備えたプッシュオープン機構のものがある。
このようなフィラーリッド部構造の中には、プッシュリフタを、ハウジングにおけるロッドと反対側のハウジング端部に形成された空気穴を塞がないように、該ハウジング端部とフィラーボックスとの間に隙間を確保した状態で取付部材を介してフィラーボックスに取り付けられた構成のものが知られている。
しかしながら、このようにハウジング端部とフィラーボックスとの間に隙間を有する場合、取付部材に沿って流下した水が取付部材の下端部からフィラーボックスの側へ落下する際に、取付部材内に水が回り込むなどして侵入し、プッシュリフタのハウジング端部に付着し易くなる。
仮に、洗車等によりプッシュシリフタのハウジングの特に、ロッドと反対側の端部側に水が付着すると、ロッドがハウジングに対して伸状態へスライドする際に、例えば、ハウジングの端部側に形成された空気穴からロッドが収容されたハウジングの内部空間へ水が吸い込まれ、その際に異音を発するという問題がある。
さらに、プッシュリフタのハウジングの内部空間に水が侵入すると、その水が凍結してロッドの伸縮が阻害されるおそれもあった。
このため、洗車等により、プッシュリフタのハウジングに水が付着しないように対策が施された様々な車両のフィラーリッド部構造が提案されており、その一例として、下記特許文献1の車両の燃料供給装置を挙げることができる。
下記特許文献1の車両の燃料供給装置は、プッシュリフタのケース部を箱形状の外側から通して嵌め込む植え込みクリップを設けたフューエルアダプタと、フューエルアダプタの裏側に突き出したプッシュリフタのケース部を覆うフラップカバー部を備えた構成である。
しかし、下記特許文献1の車両の燃料供給装置は、被水を防ぐためのフラップカバー部を備えた構成であるため、部品点数が増え、コストや組み付け作業工程が増加するという問題がある。さらに、プッシュリフタは、フューエルアダプタの表側から植え込みクリップを着脱するとともに、フューエルアダプタの裏側からフラップカバー部を着脱する必要があり、フューエルアダプタに対して表裏両側からの着脱作業を要するため、プッシュリフタのフューエルアダプタへの組み付けや、交換等のメンテナンスに労力を要するという問題も有する。
特許第4738445号公報
そこでこの発明は、取付部材内への水の侵入を抑制することにより、プッシュリフタ内に水が侵入することを抑制可能な車両のフィラーリッド部構造の提供を目的とする。
この発明による車両のフィラーリッド部構造は、車体の給油開口を開閉可能に塞ぐフィラーリッドと、上記給油開口から燃料供給口に連なるフィラーボックスと、上記フィラーボックスの車外側に、取付部材によって取り付けられた上記フィラーリッドを押し開くプッシュリフタと、を備えた車両のフィラーリッド部構造において、上記プッシュリフタが、車幅方向外側ほど上方に傾斜するよう取り付けられ、上記取付部材に、上記プッシュリフタを覆うように保持する保持部を有し、該保持部の下端の外周にフランジ部を設け、該フランジ部が、上記取付部材の上方側に位置する下端外周にのみ設けられたものである。
上記構成によれば、取付部材内への水の侵入を抑制することにより、プッシュリフタの空気穴からプッシュリフタ内に水が侵入することを抑制することができる。
しかし、上記プッシュリフタが、車幅方向外側ほど上方に傾斜するよう取り付けられ、上記フランジ部が、上記取付部材の上方側に位置する下端外周にのみ設けられたものであるから、上記取付部材の下端から水が流下する際に、水がプッシュリフタ内に侵入し易い位置となる上記取付部材の下端外周における上方側の位置にフランジ部を設けたため、該フランジ部によって、上記取付部材の下端外周における上方側の位置から水が流下することを抑制することができ、プッシュリフタ内に水が侵入することを、より確実に抑制することができる。
さらに、上記フランジ部が、上記取付部材の上方側に位置する下端外周にのみ設けられた構成とすることで、上記取付部材の下端外周における上方側に位置しない位置からは、フランジ部によって阻害されることなく水を積極的に流下させることができるため、上記取付部材の下端外周における上方側の位置に形成したフランジ部を越えて水が流下するおそれがなく、フランジ部を形成することによる上述した効果を確実に得ることができる。
この発明による車両のフィラーリッド部構造は、また、車体の給油開口を開閉可能に塞ぐフィラーリッドと、上記給油開口から燃料供給口に連なるフィラーボックスと、上記フィラーボックスの車外側に、取付部材によって取り付けられた上記フィラーリッドを押し開くプッシュリフタと、を備えた車両のフィラーリッド部構造において、上記取付部材が、締結部材によって上記フィラーボックスに取り付けられており、該締結部材が、上記フィラーボックスにおける上記取付部材の取り付け箇所に形成された貫通孔から該フィラーボックスの外側に突出するロックピンを備えたオープナーロック部材の取り付けも兼ねるものである。
上記構成によれば、取付部材内への水の侵入を抑制することにより、プッシュリフタの空気穴からプッシュリフタ内に水が侵入することを抑制することができる。
しかも、上記締結部材によって、上記取付部材、及びオープナーロック部材が上記フィラーボックスに取り付けられているため、上記取付部材、及びオープナーロック部材の双方の部材の取り付けを1種類の締結部材によって兼ねることができ、構成を簡素化することができる。
この発明によれば、取付部材内への水の侵入を抑制することにより、プッシュリフタ内に水が侵入することを抑制できる効果がある。
本実施形態の給油開口を備えた車両の外観図。 本実施形態の給油開口、及びその周辺の斜視図。 フィラーリッドを省略して示した本実施形態のフィラーリッド部構造を上方から視た斜視図。 プッシュリフタを取り付ける前後の状態の取付部材の外観図。 図2のA−A線端面図。 プッシュリフタを取り付けた取付部材を下方から視た外観図。 車両後方から視た取付部材の外観図。 図2のB−B線端面図。 取付部材の作用説明図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
なお、図中において矢印(F)は車体前方、矢印(R)は車体後方、矢印(U)は車体上方、矢印(D)は車体下方、矢印(OUT)は車幅方向外側、矢印(IN)は車幅方向内側を示す。
図面は本実施形態の車両のフィラーリッド部構造を示し、図1は本実施形態の給油開口を備えた車両の外観図を示し、図2は本実施形態の給油開口、及びその周辺の斜視図を示し、図3はフィラーリッドを省略して示した本実施形態のフィラーリッド部構造を上方から視た斜視図を示し、図4はプッシュリフタを取り付ける前後の状態の取付部材の外観図を示し、図5は図2のA−A線端面図を示し、図6はプッシュリフタを取り付けた取付部材を下方から視た外観図を示し、図7は車両後方から視た取付部材の外観図を示し、図8は図2のB−B線端面図を示し、図9は取付部材の作用説明図を示す。但し、図5中のハウジング本体部46の内部構成、及び図8中のプッシュリフタ30の内部構成は省略して示すものとする。
図1に示すように、自動車100のリアフェンダパネル101等の車体ボディの後部には、車体の燃料を補給するための給油開口10が設けられており、該給油開口10には、燃料供給口11(図2参照)が底面部22に配設され、該燃料供給口11を囲む凹状に形成された金属製のフィラーボックス20が固定されている。
図2に示すように、フィラーボックス20の燃料供給口11の一端には、該フィラーボックス20内側の凹状空間を覆うフィラーリッド12が図示しないヒンジを介して枢着されている。
図2、図3、及び図8に示すように、フィラーボックス20は、底面部22と周壁部21とですり鉢状に形成し、フィラーボックス20の周壁部21の後方側には、フィラーリッド12を押し開くプッシュリフタ30と、フィラーリッド12を閉状態でロックするオープナーロック部材40が取付部材50によって取り付けられている。
なお、フィラーボックス20の周壁部21の後方側には、取付部材50を面接触状態で取付け可能に平坦状に隆起した取付面21aを形成している(図2、及び図5参照)。
取付面21aには、取付部材50に突設した後述する係合突片59と係合する係合孔21bが形成されている(図3参照)。
図2、図3、図4、及び図6に示すように、プッシュリフタ30は、フィラーリッド12を押し上げずに閉状態になるまで退避する退避位置と、フィラーリッド12を僅かに開いた状態まで押し上げる突出位置とのれかの位置に切り替える装置であり、フィラーリッド12を押し上げるロッド31と、該ロッド31を突出方向に付勢するスプリング(図示せず)と、ロッド31、及びスプリングを収容する略円筒状のハウジング32とを構成要素に有している。
また、ハウジング32のロッド31の有する側と反対側の端部、すなわちハウジング32の下端部であって、該ハウジング32の下端部の周縁における中心部を隔てて対向する各側には、図6に示すように、ハウジング32内外と連通し、ハウジング32の内部に対して空気を吸排気する空気穴33を形成している。
図2、図3、及び図5に示すように、オープナーロック部材40は、フィラーリッド12に対して裏面側から当接可能に突出するロックピン41と、該ロックピン41を収容するハウジング45と、フィラーボックス20に対して車内側に配置され、ドア(図示せず)のロック操作に連動してロックピン41を進退自在に駆動する電磁式のアクチュエータ48とを構成要素に有している。
ハウジング45は、図5に示すように、フィラーボックス20の車内側に配置され、アクチュエータ48に接続されたハウジング本体部46と、フィラーボックス20の周壁部21における取付部材50の取付け箇所に形成した貫通孔21Hに貫通する外径となるようにハウジング本体部46に対して円筒状の先細り形状で形成されたハウジング先端部47とを備えている。
ハウジング先端部47の外周には、ナット60と締結可能に螺子部47aを有した雄螺子状に形成している(図5参照)。なお、フィラーリッド12の裏面には、オープナーロック部材40のロックピン41先端と係合する図示しないロックピン係合部が設けられ、ロックピン41はハウジング先端部47からロッド係合部に対して進退自在に突出する。
図4、図6、及び図7に示すように、取付部材50は、樹脂製であり、プッシュリフタ30を覆うように保持する保持部51と、該保持部51に対して車幅方向内側に突出する取付け片55とで成形により一体に形成している。
取付部材50は、フィラーボックス20の周壁部21に設けた取付面21aに取り付けた状態において、プッシュリフタ30におけるロッド31の先端が上下方向に対して傾いた取り付け姿勢で取付面21aに取り付けられる(図3参照)。
具体的には、取付部材50の軸方向Yは、上記プッシュリフタ30が、上方ほど車幅方向外側に傾斜するように上下方向に対して車両外側に傾いている。さらに、図8に示すように、取付部材50を取付面21aに取り付けた際に、プッシュリフタ30のハウジング32の下端部とフィラーボックス20の底面部22との間には、ハウジング32の下端部に設けられた空気穴33を塞がないように僅かな隙間Sが設けられている。
保持部51は、図4、及び図7に示すように、プッシュリフタ30のロッド31が取付部材50の軸方向Y(保持部の軸方向Y)の上端から突出した姿勢となるようにプッシュリフタ30の略円筒状のハウジング32を嵌込んで挿着する嵌込み孔58を有する筒状に形成している。取付部材50の周方向におけるフィラーボックス20の周壁部21の取付面21aとの当接箇所には、平坦状の当接面54を形成している(図7参照)。
保持部51の当接面54の中央部には、図3、図6、及び図7に示すように、取付面21aに形成した係合孔21b(図3参照)に挿入して係合する係合突片59が突設されており、係合突片59は、柱状に突出する係合突片本体59aと、該係合突片本体59aに対して外側へ広がりながら撓み変形可能に基端側に向けて突出する一対の係合爪59bとで形成している。
保持部51の下部は、図6、図7、及び図8に示すように、外周縁部全体が径方向内側部分に対して下方へ突出し、円筒状の外周縁部に対して径方向内側部分には、保持部51内側へ凹状となる凹状空間Aを有して形成している。
プッシュリフタ30を保持部51の嵌込み孔58に嵌挿した状態においてプッシュリフタ30のハウジング32における下部は、保持部51の下部の凹状空間Aにおいて下方に突出し、ハウジング32の下端に形成した空気穴33を外部に露出させているが、保持部51下部の円筒状の外周縁部によって囲繞されている(図6、及び図8参照)。
また、図2、図4、図6及び図8に示すように、保持部51の軸方向Yの下端外周には、フランジ部52が設けられている。
具体的に、フランジ部52は、保持部51の軸方向Yの下端外周における取付部材50の上方側に位置する部分(下端上側位置51tu)にのみ設けられている。すなわち、フランジ部52は、保持部51の軸方向Yの下端外周における取付け片55の側半分にのみ設けられている(図2、図4、及び図6参照)。
さらに、保持部51は、該保持部51の軸方向Yの下端部外周における下方側に位置する部分(下端下側位置51td)を下端上側位置51tuに対して保持部51の軸方向Yの上方へ切欠いた形状に形成し、保持部51の下端部外周における下端上側位置51tuと下端下側位置51tdとの境界部分に、下端上側位置51tuから下端下側位置51tdへ段状に立ち上がる段状下端部53を形成している(図2、図4、及び図6参照)。
一方、図4、図5、図6及び図7に示すように、取付け片55は、取付部材50の当接面54が保持部51の側と略面一となるように保持部51に対して幅方向に並設され、オープナーロック部材40のハウジング先端部47を挿通可能に貫通する取付け孔56を形成している。
取付部材50は、図2、図3、及び図5に示すように、取付け片55において、ナット60によってフィラーボックス20に取り付けられており、該ナット60が、フィラーボックス20における取付部材50の取り付け箇所としての取付面21aに形成された貫通孔21Hから該フィラーボックス20の外側に突出するロックピン41を備えたオープナーロック部材40の取り付けも兼ねている。
具体的には、オープナーロック部材40のハウジング先端部47を、フィラーボックス20の車両内側からフィラーボックス20の周壁部21の取付面21aに形成された貫通孔21H、及び取付け片55の取付け孔56にこの順で挿通させ、フィラーボックス20の車外側に突出させる(図5参照)。
ハウジング先端部47は、外周に螺子部47aが形成された雄螺子状に形成しているため、フィラーボックス20の車外側に突出するハウジング先端部47にナット60を締結させることで、オープナーロック部材40と取付部材50をフィラーボックス20の周壁部21に取り付けている。
上述した車両のフィラーリッド部構造によれば、車体の給油開口10を開閉可能に塞ぐフィラーリッド12と、給油開口10から燃料供給口11に連なるフィラーボックス20と、フィラーボックス20の車外側に、取付部材50によって取り付けられたフィラーリッド12を押し開くプッシュリフタ30と、を備えた車両のフィラーリッド部構造において、取付部材50に、プッシュリフタ30を覆うように保持する保持部51を有し、該保持部51の下端の外周にフランジ部52を設けたものである(図2、図4、図6、及び図8参照)。
上記構成によれば、取付部材50内への水の侵入を抑制することにより、プッシュリフタ30の空気穴33からプッシュリフタ30内に水が侵入することを抑制することができる。
具体的に、雨や洗車等により、フィラーリッド12とフィラーボックス20との隙間からフィラーボックス20の凹状空間に侵入した水が取付部材50を伝って流れ落ちる場合を例に採り図9を用いて説明する。
取付部材50は、上下方向に対して傾けてフィラーボックス20の取付面21aに取り付けているため、取付部材50に付着した水は、取付部材50の上方から特に、保持部51と取付け片55との間を伝って保持部51の軸方向Yに沿って流れ落ち(図9中の矢印W1参照)、保持部51の軸方向Yの下端外周の下端上側位置51tuにおいて、フランジ部52によって該下端上側位置51tuから流れ落ちないように堰き止められる(受け止められる)。
そして、フランジ部52によって堰き止められた水は、フランジ部52に沿って流れることで、保持部51の軸方向Y下端外周の下端上側位置51tuから下端下側位置51tdに流れるようにフランジ部52によって案内される(図9中の矢印W2参照)。これにより、保持部51の軸方向Yの下端外周の下端下側位置51tdからフィラーボックス20の底面に流下する(図9中の矢印W3参照)。
このように、フィラーリッド12とフィラーボックス20との隙間から侵入した水が取付部材50を伝って流れ落ちる場合であっても、そのまま保持部51の軸方向Yの下端外周において下端上側位置51tuから流下することなく、フランジ部52によって保持部51の軸方向Yの下端外周の下端上側位置51tuから該下端上側位置51tuよりも下側に位置する下端下側位置51tdに案内され、該下端下側位置51tdから流下させることができる。
これにより、取付部材50の上方から保持部51と取付け片55との間を伝って流れ落ちる水が保持部51の軸方向Yの下端外周に達した際に、保持部51の内周面側に回り込むことがなく流下させることができるため、プッシュリフタ30の特に、ハウジング32に水が付着することがなく、水が保持部51の下端外周から流下する際に、ハウジング32の下端に形成した空気穴33から水がハウジング32内部に侵入することを抑制することができる。
従って、例えば、プッシュリフタ30のハウジング32の下端部に形成された空気穴33からハウジング32の内部に水が侵入することがないため、ロッド31が伸縮する際に、異音を発することがなく、また、ハウジング32の内部に侵入した水が凍結してロッド31の伸縮が阻害されることもない。
この発明の一実施形態においては、プッシュリフタ30が、車幅方向外側ほど上方に傾斜するよう取り付けられ、フランジ部52が、取付部材50における特に、保持部51の上方側に位置する下端外周としての下端上側位置51tuにのみ設けられたものである。
上記構成によれば、保持部51の下端から水が流下する際に、水がプッシュリフタ30内に侵入し易い位置となる保持部51の下端外周における下端上側位置51tuにフランジ部52を設けたため、該フランジ部52によって、保持部51の下端外周における下端上側位置51tuから水が流下することを抑制することができ、プッシュリフタ30のハウジング32の空気穴33から内部に水が侵入することを、より確実に抑制することができる。
さらに、上記構成によれば、フランジ部52が、保持部51の下端上側位置51tuにのみ設けられた構成とすることで、保持部51の下端外周における下端下側位置51tdからは、フランジ部52によって阻害されることなく水を積極的に流下させることができるため、保持部51の下端外周における下端上側位置51tuに形成したフランジ部52を水が越えて流下するおそれがなく、フランジ部52を形成することによる上述した効果を確実に得ることができる。
この発明の一実施形態においては、取付部材50が、締結部材としてのナット60によってフィラーボックス20に取り付けられており、該ナット60が、フィラーボックス20における取付部材50の取付け箇所としての取付面21aに形成された貫通孔21Hから該フィラーボックス20の外側に突出するロックピン41を備えたオープナーロック部材40の取り付けも兼ねたものである(図2、図3、及び図5参照)。
上記構成によれば、ナット60によって、取付部材50、及びオープナーロック部材40がフィラーボックス20に取り付けられているため、取付部材50、及びオープナーロック部材40の双方の部材の取り付けを1つのナット60によって兼ねることができ、構成を簡素化することができる。
その他にもこの発明の一実施形態においては、取付部材50の下端外周における下端下側位置51tdを上方側に位置する上方側下端に対して上方へ切欠いた形状に形成し、取付部材50の下端外周における下端上側位置51tuと下端下側位置51tdとの境界部分に、下端上側位置51tuから下端下側位置51tdへ段状に立ち上がる段状下端部53を形成している(図2、及び図4参照)。
上記構成により、フランジ部52に沿って流下してきた水を段状下端部53によって切る、すなわち取付部材50の下端外周の下端下側位置51tdからしっかりと流下させることができる。
具体的には、保持部51の下端外周における下端上側位置51tuと下端下側位置51tdとの境界部分に、段状下端部53を形成することにより、フランジ部52に沿って流れ込んだ水を段状下端部53に集中させて滴下させることができる。
これにより、例えば、水が保持部51の軸方向Xの下端外周における下端下側位置51tdにおいて分散した状態で残留することや、保持部51の周方向のフランジ部52の側と反対側から回り込むことを阻止することで、プッシュリフタ30内に水が侵入することを、より確実に抑制できる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の取付箇所は、実施例の取付面21aに対応し、同様に、
締結部材はナット60に対応し、
上記取付部材の上方側に位置する下端外周は、下端上側位置51tuに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、例えば、車体の給油開口を開閉可能に塞ぐフィラーリッドと、上記給油開口から燃料供給口に連なるフィラーボックスと、上記フィラーボックスの車外側に、取付部材によって取り付けられた上記フィラーリッドを押し開くプッシュリフタと、を備えた車両のフィラーリッド部構造について有用である。
10…給油開口
11…燃料供給口
12…フィラーリッド
21a…取付面(取付箇所)
21H…貫通孔
30…プッシュリフタ
40…オープナーロック部材
41…ロックピン
50…取付部材
51…保持部
51tu…下端上側位置
52…フランジ部
60…ナット(締結部材)

Claims (2)

  1. 車体の給油開口を開閉可能に塞ぐフィラーリッドと、上記給油開口から燃料供給口に連なるフィラーボックスと、上記フィラーボックスの車外側に、取付部材によって取り付けられた上記フィラーリッドを押し開くプッシュリフタと、を備えた車両のフィラーリッド部構造において、
    上記プッシュリフタが、車幅方向外側ほど上方に傾斜するよう取り付けられ、
    上記取付部材に、上記プッシュリフタを覆うように保持する保持部を有し、該保持部の下端の外周にフランジ部を設け
    該フランジ部が、上記取付部材の上方側に位置する下端外周にのみ設けられた
    車両のフィラーリッド部構造。
  2. 車体の給油開口を開閉可能に塞ぐフィラーリッドと、上記給油開口から燃料供給口に連なるフィラーボックスと、上記フィラーボックスの車外側に、取付部材によって取り付けられた上記フィラーリッドを押し開くプッシュリフタと、を備えた車両のフィラーリッド部構造において、
    上記取付部材が、締結部材によって上記フィラーボックスに取り付けられており、該締結部材が、
    上記フィラーボックスにおける上記取付部材の取り付け箇所に形成された貫通孔から該フィラーボックスの外側に突出するロックピンを備えたオープナーロック部材の取り付けも兼ねる
    車両のフィラーリッド部構造。
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