JP6182445B2 - 点火装置 - Google Patents

点火装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6182445B2
JP6182445B2 JP2013254659A JP2013254659A JP6182445B2 JP 6182445 B2 JP6182445 B2 JP 6182445B2 JP 2013254659 A JP2013254659 A JP 2013254659A JP 2013254659 A JP2013254659 A JP 2013254659A JP 6182445 B2 JP6182445 B2 JP 6182445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary current
primary
discharge
ignition
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013254659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015113730A (ja
Inventor
高伸 青地
高伸 青地
一樹 深津
一樹 深津
覚 中山
覚 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013254659A priority Critical patent/JP6182445B2/ja
Publication of JP2015113730A publication Critical patent/JP2015113730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6182445B2 publication Critical patent/JP6182445B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

この発明は内燃機関の点火を行う点火装置に係り、特に、放電開始後に点火コイルの一次側コイルの低圧側に重畳的に電流を流して放電維持を図る補助電源を設けた点火装置に関するものである。
近年、内燃機関の点火装置においては、燃焼バラツキを低減するために、点火プラグに供給する電流を大きくする要求がある。
例えば、特許文献1には、一次コイルと二次コイルを備える点火コイルと、前記一次コイルに第1電気エネルギを印加する第1電気エネルギ印加手段を具備し、前記第1電気エネルギが前記一次コイルに与えられた状態で前記一次コイルの通電を断続することで、前記二次コイルに通常二次電流を発生させるエンジン点火装置において、このエンジン点火装置は、前記第1電気エネルギ印加手段とは別に、前記通常二次電流より多い大二次電流を前記二次コイルに発生させることが可能な第2電気エネルギ印加手段を備えることを特徴とするエンジン点火装置が開示されている。
特開2006−63973号公報
ところが、特許文献1にあるように、一次コイルに流れる一次電流モニタ手段を備え、検出された一次電流に基づき、DC−DCコンバータの昇圧値をフィードバック制御することで、二次コイルに流れる二次電流を制御しようとした場合、DC−DCコンバータの昇圧の時間応答速度を10μsオーダにするため、複雑な回路構成が必要となり、回路の大型化、複雑化を招くおそれがある。
本発明者等は、点火コイルの一次コイルに流れる電流の大きさと、点火プラグに流れる電流の大きさとは、比例する関係にあり、一次コイルに流れる電流の大きさを制御することで、点火プラグに流れる電流の大きさの制御が可能となる点に着目した。
また、点火コイルの二次側に流れる電流を検出、制御することも考えられるが、点火コイルの二次側には極めて高い電圧が発生するため、二次電流検出手段として高電圧に対する耐久性が要求されることになり、製造コストの増加を招くおそれがある。
さらに、点火コイルの一次側に流れる電流を検出する際に、一次側に印加される電圧を検出して電流換算することも考えられる。
しかし、一次電圧を検出して補助電源の制御に利用した場合、点火コイルの一次側に印加される電圧が、補助電源から供給された電圧なのか、二次電圧の上昇に伴う一次電圧の上昇なのかを区別することができなくなる。
このため、筒内気流によってアーク放電が引き延ばされることによって、二次電圧が上昇し、その影響で一次電圧が高くなった場合に、一次電流が大きいと誤判断されて補助電源からの放電を停止してしまうと、一次電圧が低下し、補助電源からの放電が必要と判断され、補助電源からの放電を再開しようとしたときには、放電経路が消滅し、放電維持が困難となるおそれがあることが判明した。
本発明は、かかる実情に鑑み、簡易な構成により、通常の点火装置に加えて、放電エネルギを供給する補助電源を設けて放電の安定化を図る点火装置において、簡易な構成で、安定した着火を実現できる点火装置の実現を目的とする。
本発明の点火装置(6)は、少なくとも、直流電源(1)と、該直流電源(1)からの通電の遮断によって一次側コイル(20)の電流を増減して二次側コイル(21)に高電圧を発生する点火コイル(2)と、機関の運転状況に応じて発信された点火信号(IGt)にしたがって前記一次側コイル(20)への電流の供給と遮断を切り換える点火スイッチ(4)と、前記二次側コイル(21)に接続され、前記二次側コイル(21)からの高い二次電圧(V)の印加により、内燃機関(7)の燃焼室内に火花放電を発生させる点火プラグ(3)と、前記点火プラグ(3)からの火花放電を開始した後に前記点火コイル(2)の一次側コイル(20)の下流側に重畳的に電気エネルギを投入する補助電源(5)と、を具備する点火装置であって、前記補助電源(5)が、前記点火コイル(2)への放電と停止とを切り換える放電スイッチ(51)と、該放電スイッチ(51)を開閉駆動する放電スイッチ駆動制御回路(52)と、前記補助電源から放電される電流の方向を整流する整流素子(53)と、前記点火コイル(2)の放電期間中に一次側コイル(20)に流れる一次電流(I)を検出する一次電流検出手段(54)と、を具備し、前記放電スイッチ駆動制御回路(52)が、前記点火信号(IGt)から所定の遅延時間(τd)だけ遅れて前記補助電源(5)から所定の期間だけ放電を行うための放電期間信号(IGw)を生成する放電期間信号生成手段(521)と、前記一次電流検出手段(54)によって検出した一次電流(I)を閾値判定する一次電流判定手段(522)と、前記一次電流判定手段(522)の判定結果と、前記放電期間(IGt)との論理積を算出する論理積回路(520)とを具備して、検出した一次電流(I)の判定結果を前記放電スイッチ(51)の開閉に反映させたフィードバック制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、前記一次電流検出手段(54)によって、前記点火コイル(2)の一次側コイル(20)に流れる一次電流(I)を検出し、前記一次電流判定手段(522)によって閾値判定した結果を、前記放電スイッチ(51)の開閉にフィードバックして、前記補助電源(5)からの放電エネルギの供給と停止とを制御することで、極めて簡易な構成でありながら、二次電圧(V)の上昇や、装置の個体差や、経年劣化、放電環境の変化等に影響されることなく、前記点火プラグ(3)に過不足なく放電エネルギを供給して、放電の維持を図り、着火を安定化することのできる信頼性の高い点火装置(6)を実現できる。
燃焼室内に流れる気流の影響により、放電アークが引き延ばされ、二次電圧(V)が上昇し、これに比例して一次電圧(V)も上昇することがある。
しかし、本発明では、内燃機関の燃焼条件の影響を受ける一次電圧(V)ではなく、一次電流(I)を検出することで、精度良く一次電流(I)を目標範囲内に維持し、さらに、放電維持に必要な放電エネルギを過不足なく供給することができ、安定した着火を実現できる。
本発明の実施形態における点火装置6の概要を示す構成図 図1の点火装置6に用いられる電流検出手段54の概要を示す構成図 電流検出手段の変形例54aを示す構成図 本発明の点火装置6に用いられる一次電流判定手段の具体例を示す構成図 図1の実施例における点火装置の6作動を示すタイムチャート図 図3の一次電流判定手段522bを用いた場合のタイムチャート図
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における点火装置6について説明する。
点火装置6は、内燃機関7の気筒毎に設けられ、図略の燃焼室内に導入された燃料と空気の混合気に火花放電を発生させて点火を行うものである。
本発明は、直流電源1と、直流電源からの通電の遮断によって一次側コイル20の電流を増減して二次側コイル21に高電圧を発生する点火コイル2と、内燃機関の運転状況に応じて発信された点火信号IGtにしたがって一次側コイル20への電流の供給と遮断を切り換える点火スイッチ4と、二次側コイル21に接続され、二次側コイル21からの高い二次電圧Vの印加により、内燃機関7の燃焼室内に火花放電を発生させる点火プラグ3と、点火プラグ3からの火花放電を開始した後に一次側コイル20の下流側に重畳的に電気エネルギを投入する補助電源5と、を具備する点火装置6に関するものである。
補助電源5は、点火コイル2への放電と停止とを切り換える放電スイッチ51と、放電スイッチ51を開閉駆動する放電スイッチ駆動制御回路52と、補助電源5から放電される電流の方向を整流する整流素子53と、点火コイル2からの放電期間中に一次側コイル20に流れる一次電流Iを検出する一次電流検出手段54を具備する。
放電スイッチ駆動制御回路52は、点火信号IGtの立下りから所定の遅延時間τdだけ遅れて補助電源5から所定の期間だけ放電を行うための放電期間信号IGwを生成する放電期間信号生成手段521と、一次電流検出手段54によって検出した一次電流Iを閾値判定する一次電流判定手段522と、一次電流判定手段の判定結果を二値で示したフィードバック信号SFBと、放電期間信号IGtとの論理積を算出する論理積回路520とを具備する。
点火装置6は、点火スイッチ4の開閉により、直流電源1から点火コイル2への電流の供給と遮断を切り換えて、点火コイル2の二次コイル21側に高い二次電圧V(例えば、25kV)を発生させて、点火プラグ10に印加して、火花放電を発生させ、火花放電の開始後、所定の放電期間IGw内において、補助電源5からのエネルギ投入を重畳的に行い、放電の維持を図る点火装置において、電流検出手段54によって検出した点火コイル2の一次コイル20側に流れる一次電流Iを後述する一次電流判定手段522によって閾値判定し、検出した一次電流Iの判定結果を放電スイッチ51の開閉に反映させたフィードバック制御を実行することで、過不足なく補助電源5から放電エネルギを供給し、安定した着火の実現を図ろうとするものである。
直流電源1には、バッテリや、交流電源をスイチングレギュレータ等によって安定化した直流安定化電源が用いられ、例えば、14V、24V等の一定の直流電圧+Bを供給している。
また、直流電源1として、バッテリ電圧をDC−DCコンバータ等によって昇圧したものを用いることもできる。
点火コイル2は、一次側コイル20と二次側コイル21と整流素子22を含み、公知の昇圧トランスを構成している。
点火コイル2は、直流電源1からの通電の遮断によって一次側コイル20の電流を増減したときに二次側コイル21に高電圧を発生する。
一次側コイル20は、図略の中心コアの周囲を取り囲むように設けた一次側ボビンに、公知の絶縁被覆を施した一次巻線を所定の巻回数N(自己インダクタンス:L≒N )だけ巻回して構成されている。
二次側コイル21は、一次側コイル20の外周を覆うように設けた図略の二次側ボビンに公知の絶縁被覆を施した二次巻線を所定の巻回数N(自己インダクタンス:L≒N )だけ巻回して構成されている。
点火コイル2は、点火スイッチ4の開閉によって、直流電源1から一次側コイル20への通電を遮断したときに、二次側コイル21に一次電圧Vの巻回比(N=N/N)倍の高い二次電圧Vを発生し、点火プラグ3に印加する。
整流素子22は、ダイオードが用いられ、二次側コイル21に流れる電流の向きを整流する。
一次側コイル20は、上流側が直流電源1に接続され、下流側が点火スイッチ4を介して接地されている。
さらに、一次側コイル20の下流側には、補助電源5が接続されている。
点火コイル2の一次コイル20と点火スイッチ4とを接続する一次電流配線WR1には、一次電流検出手段54が設けられている。
二次側コイル21は、図略の高圧タワー等を介して、内燃機関9に設けられた点火プラグ3の中心電極に接続されている。
本発明において、点火コイル2には、プラグホール内に収容可能な、いわゆるスティック型の点火コイルと、プラグホールの上部に固定されたハウジング内に収容可能な、いわゆるプラグトップ型の点火コイルとのいずれも採用可能である。
点火プラグ3には、図略の絶縁体を介して対向せしめた中心電極と接地電極とを具備する公知の点火プラグを適宜採用することができる。
点火プラグ3は、点火コイル2から高い二次電圧Vの印加によって、燃焼室内に火花放電を発生する。
点火スイッチ4には、IGBT、サイリスタ等の公知のパワートランジスタが用いられている。
点火スイッチ4の上流側端子(エミッタ:E)は、一次電流配線WR1を介して点火コイル2の一次側コイル20の下流側に接続されている。
点火スイッチ4の下流側端子(コレクタ:C)は、接地されている。
点火スイッチ4の駆動端子(ゲート:G)には、内燃機関9の運転状況に応じて、エンジン制御装置(ECU)8から発信された点火信号IGtが入力されている。
点火スイッチ4は、点火信号IGtの立ち上がりに同期してONとなり、点火信号IGtの立ち下がりに同期してOFFとなる。
補助電源5に用いられる第2の直流電源50には、公知のDc−Dcコンバータを用いることができる。なお、第2の直流電源50は外部に設けても良い。
補助電源5は、点火コイル2の一次コイル20の下流側に接続されている。
放電スイッチ51には、n−MOSFET、FET等のパワートランジスタが用いられている。
放電スイッチ51を開閉駆動する放電スイッチ駆動制御回路52によって開閉駆動されるが、本発明においては、後述する一次電流検出手段54によって検出した一次電流Iを一次電流判定手段522によって閾値判定した結果を利用することにより補助電源5から過不足なく、放電維持エネルギを供給することができるようになっている。
内燃機関7には、一般的に用いられているように、エンジン回転数NE、エンジン水温TW、クランク角CA等の運転状況を監視する各種センサSENが設けられ、エンジン制御装置(ECU)8では、これらのセンサからの情報INFに基づいて、所定の点火タイミングを算出し、点火装置6に点火信号IGtを発信するようになっている。
点火信号IGtは、点火スイッチ4を直接開閉駆動するとともに、放電期間信号生成手段521にも入力される。
放電スイッチ駆動制御回路52に設けられた放電期間信号生成手段521は、点火信号IGtの立ち下がりから、所定の遅延時間τdだけ遅れて、所定の放電期間だけ、放電を維持するための放電期間信号IGwを生成する。
放電期間信号IGwがオンとなっている間は、補助電源5から放電エネルギの供給が可能となる。
本実施形態における、一次電流判定手段522では、一次電流検出手段54によって検出した一次電流Iを閾値生成回路523で発生させた一次電流上限閾値I1Hと一次電流下限閾値I1Lとを比較する。
なお、実際の回路では、電流値の比較ではなく、電圧変換した値で閾値判定される。
一次電流Iが、一次電流上限閾値I1Hを下回るときには、出力不要と判断して、フィードバック信号SFBとして、0又はL側の出力をし、一次電流Iが、一次電流下限閾値I1Lを下回るときには、出力要と判断して、フィードバック信号SFBとして、1又はH側の出力をする。
AND回路520は、放電期間信号IGwと一次電流判定手段522の出力SFBとの論理積を算出し、その結果に応じてオンオフが切り換えられ、所定のゲート電圧Vgに調整した駆動パルスを放電スイッチ51のゲートGに印加する。
したがって、一次電流Iが所定の一次電流上限閾値I1Hを上回るときには、放電スイッチ51が開かれ、第2の直流電源50からの放電エネルギの投入は停止され、一次電流Iが所定の一次電流下限閾値I1Lを下回るときには、放電スイッチ51が閉じられ、第2の直流電源50からの放電エネルギの投入が開始される。
図2A、図2Bを参照して、本発明の点火装置に用いられる一次電流検出手段54とその変形例54aについて説明する。
一次電流検出手段54は、少なくとも、一次電流Iの変化の伴い発生する磁束を吸収するトロイダルコア540と、トロイダルコア540に設けた間隙に配設され、磁界の変化を検出する磁気素子541と、磁気素子541の検出結果を増幅する増幅器542を含み、一次電流Iの流れる一次電流配線WRと非接触状態で電流を検出するものである。
本実施例においては、一次電流Iの流れる一次電流配線WR1に非接触状態で配設されるドーナツ環状に形成したトロイダルコア540と、その一部を切り欠いた間隙に配設された磁気素子541と、磁気素子541の出力を増幅する増幅器542によって構成された磁気比例方式の電流センサが用いられている。
トロイダルコア540は、軟磁性材料によって形成され、一次電流I1の変化によってトロイダルコア540のギャップに一次電流I1に比例する磁界が発生する。
この磁界をホール素子やGMR素子等の公知の磁気素子541によって電圧変換し、これを増幅器542によって増幅し、一次電流検出電圧VI1とし、一次電流判定手段522、又は、後述する一次電流判定手段522bに出力する。
図2Bに示す変形例54bでは、図2Aに示した電流センサの構成に加えて、トロイダルコア540に二次巻線543が施された、磁気平衡方式の電流センサを構成している。
本実施形態では、一次電流I1の変化によって生じた磁界が常にゼロになるように二次巻線543にフィードバック電流を流し、フィードバック電流を電流検出抵抗544によって電圧変換して、一次電流I1に比例する一次電流検出電圧VI1を得ることができる。これを一次電流判定手段522に、又は、一次電流判定手段522b出力する。
図3を参照して、本発明の点火装置6bに用いられる第2の実施形態における一次電流検出手段522bについて説明する。
前記実施形態における一次電流判定手段522では、閾値生成回路523で別途形成した上限閾値I1Hと下限閾値I1Lとを用いた例を示したが、本実形態においては、一次電流検出手段522bとして、ヒステリシスコンパレータを用いることで、外部からの閾値の入力を必要とせず自己完結的に閾値判定できる構成としてある。
本実施形態における一次電流判定手段522bは、比較器525を具備する。
比較器525の反転入力(−)には、一次電流検出手段54、又は、54aによって検出した一次電流Iを電圧変換した一次電流検出電圧VI1が入力されている。
比較器525の非反転入力(+)には、制御電圧+Bを所定の分圧抵抗RΩ、RΩで案分した上限閾値VI1Hと、所定の下限閾値分圧抵抗526(RΩ)を介して出力Voutを帰還させて下限閾値VI1Lとが入力されている。
このような構成とすることでヒステリシスを形成するようにして、一次電流検出電圧VI1が上昇しているときには、上限閾値VI1Hによって閾値判定し、一次電流検出電圧VI1が下降しているときは、下限閾値VI1Lによって閾値判定されることになる。
一次電流検出電圧VI1が上限閾値VI1Hを上回ると、比較器525の出力はHとなり、同時に非反転入力(+)には、下限閾値VI1Lが入力される。
一次電流検出電圧VI1が下限閾値VI1Lを下回ると、比較器525の出力はLとなり、同時に非反転入力(+)には、上限閾値VI1Hが入力される。
比較器525の出力VOUTは、プルアップ抵抗527(RΩ)によって制御電圧+Bに引き上げられた状態で、H、Lの二値を取るフィードバック信号SFBとして、トランジスタなどの開閉素子529のベースに入力されている。
開閉素子529のエミッタ側はプルアップ抵抗528(RΩ)を介して制御電圧+Bにつり上げられており、コレクタ側が接地されている。
一次電流I1を閾値判定の結果は、ハイ・ローが切り替わる二値のフィードバック信号SFBとして出力され、開閉素子529が開閉駆動され、その結果、フィードバック信号SFBが反転した駆動パルスPFBを生成する。
駆動パルスPFBと放電期間信号IGwとがAND回路520に入力され、論理積が出力される。
なお、AND回路520の出力は、適宜、放電スイッチ51の開閉駆動が可能なゲート電圧に変換されて放電スイッチ51のゲートに入力される。
その結果、一次電流Iが所定の上限閾値I1Hを超えると判断されたときには、補助電源5からの放電を停止すべく、放電スイッチ51を開き、一次電流I1が所定の下限閾値I1Lを下回ると判断されたときには、補助電源5からの放電を実施すべく、放電スイッチ51を閉じることになる。
図4を参照して、第1の実施形態における点火装置6の作動を説明する。
本図(a)に示すように、点火信号IGtが所定のタイミングでオンオフする。
すると、本図(f)に示すように点火信号IGtの立ち下がりに同期して、直流電源1から点火コイル2の一次コイル20に流れていた一次電流I1が遮断される。
これによって、点火コイル2の磁界が急激に変化し、本図(e)に示すように、二次コイル21に高い二次電圧V2が発生する。
すると、点火プラグ3の中心電極と接地電極と間の放電空間において絶縁破壊がおこり、火花放電を伴い、本図(h)に示すように大きな二次電流I2が流れる。
一方、本図(b)に示すように、放電期間信号生成手段521において、点火信号IGtの立ち下がりに同期して、所定の遅延時間τd(例えば、10μs〜50μs)だけ遅れて、立ち上がり、所定の期間経過後立ち下がる放電期間信号IGwが生成される。
さらに、一次電流検出手段522においては、一次電流I1と上限閾値I1H、下限閾値I1Lとの閾値判定がなされ、本図(c)に示すようなフィードバック信号SFBが出力される。
その結果、AND回路520の出力は、本図(d)のようなフィードバックパルスPFBとなる。
その結果、二次電流Iの放電開始から、所定の遅延時間τdが経過した後、フィードバックパルスPFBにしたがって、放電スイッチ51が開閉駆動される。
本図(h)に示すように、放電開始から徐々に二次電流Iが低下すると、これに比例して、本図(f)に示すように、一次電流Iも低下する。
補助電源5から放電エネルギの供給が開始されると、本図(f)に示すように一次電流Iが上昇し、これに比例して、二次電流Iも増加する。
本図(f)に示すように、一次電流Iが上限閾値I1Hを超えると、補助電源5からの放電が停止され、一次電流Iが低下する。
これに伴い、本図(h)に示すように、二次電流Iも低下する。
一次電流Iが所定の下限閾値I1Lを下回ると、本図(d)に示すようにフィードバックパルスPFBがオンに切り替わり補助電源からの放電が開始され、一次電流Iが上昇に切り替わる。
これに追従して、本図(h)に示すように、二次電流Iも、一次電流Iに比例して上昇に切り替わる。
一次電流Iが所定の上限閾値I1Hを上回ると、本図(d)に示すようにフィードバックパルスPFBがオフに切り替わり補助電源5からの放電が停止され、一次電流Iが下降に切り替わる。
これに追従して、本図(h)に示すように、二次電流Iも、一次電流Iに比例して下降に切り替わる。
このように、一次電流Iの上昇と下降にあわせて、補助電源5からの放電の停止と再開とが繰り替えされ、二次電流Iの放電を長期に亘って維持することが可能となる。
なお、補助電源5にエネルギ蓄積手段としてコンデンサを用いた場合、本図(g)に示すように、放電電圧Vdcが徐々に低下していく。
所定の放電期間が経過すると、放電期間信号IGwが立ち下がり、補助電源からの放電が終了されることになる。
また、本図(e)に示すように二次電圧Vは、昇降を繰り返しながら時間の経過と共に徐々に上昇し、さらに、燃焼室内に流れる気流によって引き延ばされると、急激に上昇することになり、これに比例して、一次電圧Vも変化することになるが、本発明では、一次電流I1を用いて補助電源5からの放電制御を行っているので、二次電圧V2や一次電圧V1の変化に影響されることなく、放電期間内において、安定して二次電流I2を流し続けることができる。
図5を参照して、一次電流判定手段522bを用いた場合の一次電流I1の変化について説明する。
図5に示すように、一次電流Iが上昇しているときには、一次電流検出電圧上限閾値VI1Hが閾値として選択され、一次電流検出電圧VI1が上限閾値VI1Hを上回ると、補助電源5からの放電が停止され、若干のオーバーシュートがあるものの、一次電流I及び一次電流検出電圧VI1は、下降に転じる。
このとき、比較器525の非反転入力(+)に入力される閾値は、下限閾値VI1Lが入力される。
その結果、一次電流検出電圧VI1が限閾値VI1Lを下回ると、補助電源5からの放電が開始され、若干のオーバーシュートがあるものの、一次電流I及び一次電流検出電圧VI1は、上昇に転じる。
このように、一次電流Iは上昇と下降を繰り返しながら一定の範囲に維持されることになる。
その結果、本実施形態においても、安定した着火を実現することができる。
1 直流電源
2 点火コイル
20 一次側コイル
21 二次側コイル
22 整流素子
3 点火プラグ
4 点火スイッチ
5 補助電源
50 直流電源(Dc−Dcコンバータ)
51 放電スイッチ
52 放電スイッチ駆動ドライバ
520 AND回路
521 放電期間信号生成手段
522 一次電流判定手段
522b 一次電流判定手段
523 閾値生成回路
53 整流素子
54 一次電流検出手段
540 トロイダルコア
541 磁気素子
542 増幅器
543 巻線
6 点火装置
7 内燃機関
8 エンジン制御装置
IGt 点火信号
IGw 放電期間信号
一次電流
1H 一次電流上限閾値
1L 一次電流下限閾値
Ith 放電維持電流閾値(吹き消え限界閾値)
I1 一次電流検出電圧
I1H 一次電流検出電圧上限閾値
I1L 一次電流検出電圧下限閾値
FB フィードバック信号
FB フィードバックパルス
WR 一次電流配線

Claims (3)

  1. 少なくとも、直流電源(1)と、該直流電源からの通電の遮断によって一次側コイル(20)の電流を増減して二次側コイル(21)に高電圧を発生する点火コイル(2)と、内燃機関の運転状況に応じて発信された点火信号(IGt)にしたがって前記一次側コイルへの電流の供給と遮断を切り換える点火スイッチ(4)と、前記二次側コイルに接続され、前記二次側コイルからの高い二次電圧(V)の印加により、内燃機関(7)の燃焼室内に火花放電を発生させる点火プラグ(3)と、前記点火プラグからの火花放電を開始した後に前記一次側コイルの下流側に重畳的に電気エネルギを投入する補助電源(5)と、を具備する点火装置であって、
    前記補助電源(5)が、
    前記点火コイルへの放電と停止とを切り換える放電スイッチ(51)と、該放電スイッチを開閉駆動する放電スイッチ駆動制御回路(52、52a、52b)と、前記補助電源から放電される電流の方向を整流する整流素子(53)と、前記点火コイルからの放電期間中に前記一次側コイルに流れる一次電流(I)を検出する一次電流検出手段(54、54a)と、を具備し、
    前記放電スイッチ駆動制御回路が、
    前記点火信号の立下りから所定の遅延時間(τd)だけ遅れて前記補助電源から所定の期間だけ放電を行うための放電期間信号(IGw)を生成する放電期間信号生成手段(521)と、
    前記一次電流検出手段によって検出した一次電流(I)を閾値判定する一次電流判定手段(522、522b)と、
    該一次電流判定手段の判定結果を二値で示したフィードバック信号(SFB)と、前記放電期間信号(IGt)との論理積を算出する論理積回路(520)とを具備して、
    検出した一次電流(I)の判定結果を前記放電スイッチ(51)の開閉に反映させたフィードバック制御を実行することを特徴とする点火装置(6、6a、6b)
  2. 前記一次電流検出手段が、
    少なくとも、
    一次電流I1の変化の伴い発生する磁束を吸収するトロイダルコア(540)と、
    該トロイダルコアに設けた間隙に配設され、磁界の変化を検出する磁気素子(541)と、
    該磁気素子(541)の検出結果を増幅する増幅器(542)を含み、
    一次電流I1の流れる一次電流配線(WR)と非接触状態で電流を検出する請求項1に記載の点火装置(6、6a、6b)
  3. 前記一次電流判定手段(522b)が、
    比較器(525)を具備し、
    該比較器(525)の反転入力(−)には、前記一次電流検出手段(54)によって検出した一次電流I1を電圧変換した一次電流検出電圧VI1を入力し、
    制御電圧(+B)を所定の分圧抵抗(R、R)で案分した上限閾値(VI1H)と、所定の下限閾値分圧抵抗(R)を介して出力(Vout)を帰還させた下限閾値(VI1L)と、を非反転入力(+)に入力してヒステリシスを形成するようにして、
    前記一次電流検出電圧が上昇しているときには、前記上限閾値によって閾値判定し、
    前記一次電流検出電圧が下降しているときは、前記下限閾値によって閾値判定して、
    前記一次電流検出電圧が前記上限閾値を超えると判断されたときには、前記補助電源からの放電を停止し、
    前記一次電流検出電圧が前記下限閾値を下回ると判断されたときには、前記補助電源からの放電を行う請求項1又は2に記載の点火装置(6b)
JP2013254659A 2013-12-10 2013-12-10 点火装置 Active JP6182445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013254659A JP6182445B2 (ja) 2013-12-10 2013-12-10 点火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013254659A JP6182445B2 (ja) 2013-12-10 2013-12-10 点火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015113730A JP2015113730A (ja) 2015-06-22
JP6182445B2 true JP6182445B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=53527783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013254659A Active JP6182445B2 (ja) 2013-12-10 2013-12-10 点火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6182445B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6622513B2 (ja) * 2015-08-19 2019-12-18 株式会社Soken 点火装置
JP6739644B2 (ja) * 2017-06-14 2020-08-12 日立オートモティブシステムズ阪神株式会社 内燃機関用点火装置
US10995726B2 (en) * 2018-03-29 2021-05-04 Woodward, Inc. Current profile optimization
WO2020121375A1 (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 日立オートモティブシステムズ阪神株式会社 内燃機関用点火装置
KR102154956B1 (ko) * 2020-04-28 2020-09-11 이도훈 정제유를 이용한 재생연료 제조장치
CN115875172B (zh) * 2023-03-03 2023-05-09 南京工业大学 一种无人机发动机的电感式双点火系统驱动电路

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170632A (ja) * 1998-12-07 2000-06-20 Ngk Spark Plug Co Ltd 点火装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015113730A (ja) 2015-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6182445B2 (ja) 点火装置
JP6274056B2 (ja) 点火装置
US7404396B2 (en) Multiple discharge ignition control apparatus and method for internal combustion engines
WO2014168243A1 (ja) 点火装置
JP5979068B2 (ja) 点火装置
JP6375452B2 (ja) 内燃機関用点火装置および内燃機関用点火装置の点火制御方法
JP6094403B2 (ja) 点火装置
EP3374626B1 (en) Method and apparatus to control an ignition system
JP5991295B2 (ja) 点火装置
JP5909977B2 (ja) 内燃機関の点火装置
JPWO2018034014A1 (ja) バリア放電型点火装置
JP6337585B2 (ja) 点火装置
US10815955B2 (en) Capacitive ignition system
CN109563799B (zh) 阻挡放电型点火装置
JP2008106723A (ja) 内燃機関の点火制御装置
WO2021059761A1 (ja) 内燃機関用点火装置
JP2015200255A (ja) 点火制御装置
JP6627644B2 (ja) 点火制御装置
JP6451876B2 (ja) 点火装置
JP6297899B2 (ja) 点火装置
WO2019008850A1 (ja) 電力変換装置
JP2015017544A (ja) 点火装置
WO2019225018A1 (ja) 内燃機関用点火装置
WO2019106776A1 (ja) 点火装置
JP2016180335A (ja) 点火制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161027

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6182445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250