JP6182161B2 - 多層無煙タバコ組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、タバコから作製されるかタバコに由来する製品、あるいは他の方法でタバコを取り入れた製品であって、人間の消費を目的とする製品に関する。特に、本発明は、ハナタバコ種の植物から得られるか又はこれに由来する含有成分又は構成要素を含有する無煙タバコ製品に関する。
タバコ、葉巻及びパイプは、普及している喫煙製品であり、様々な形式でタバコを使用する。これらの喫煙製品は加熱又は燃焼タバコによって用いられ、エアロゾル(例えば煙)が喫煙者に吸入される。また、タバコは、いわゆる「無煙」の形状で楽しむこともできる。特に普及している無煙タバコ製品は、タバコ処理製品又はタバコ含有調合物の形態を使用者の口に挿入することによって使用される。例えば、無煙タバコの調合物、成分及び処理方法の種類は、Schwartzの米国特許第1,376,586号、Leviの第3,696,917号、Pittmanらの同第4,513,756号、Sensabaugh,Jr.らの同第4,528,993号、Storyらの同第4,624,269号、Tibbettsの第4,991,599号、Townsendの第4,987,907号、Sprinkle,IIIらの同第5,092,352号、Whiteらの同第5,387,416号、Williamsの第6,668,839号、Williamsの第6,834,654号、Atchleyらの同第6,953,040号、Atchleyらの同第7,032,601号、及びAtchleyらの同第7,694,686号、Williamsの米国特許出願公開公報第2004/0020503号、Quinterらの同第2005/0115580号、Stricklandらの同第2006/0191548号、Holton,Jr.らの同第2007/0062549号、Holton,Jr.らの同第2007/0186941号、Stricklandらの同第2007/0186942号、Dubeらの同第2008/0029110号、Robinsonらの同第2008/0029116号、Robinsonらの同第2008/0173317号、Engstromらの同第2008/0196730号、Neilsenらの同第2008/0209586号、Crawfordらの同第2008/0305216号、Essenらの同第2009/0065013号、Kumarらの同第2009/0293889号、Gaoらの同第2010/0291245号、Muaらの同第2011/0139164号、Arnarpらの国際公開04/095959号、ならびにAtchleyの2010/132444A2号を参照されたく、これらそれぞれの開示は、参照により本明細書に援用される。市場に流通している無煙タバコ製品の代表例としては、R. J. Reynolds Tobacco Company社のキャメル・スヌース(CAMEL Snus)、キャメル・オーブズ(CAMEL Orbs)、キャメル・ストリップス(CAMEL Strips)及びキャメル・スティックス(CAMEL Stiks)、American Snuff Company,LLC社のGRIZZLY moist tobacco、KODIAK moist tobacco、LEVI GARRETT loose tobacco及びTAYLOR'S PRIDE loose tobacco、Swisher International,Inc.社のKAYAK moist snuff及びCHATTANOOGA CHEW chewing tobacco、Pinkerton Tobacco Co. LP社のREDMAN chewing tobacco、U.S. Smokeless Tobacco Company社のCOPENHAGEN moist tobacco,COPENHAGEN Pouches,
SKOAL Bandits,SKOAL Pouches,RED SEAL long cut及びREVEL Mint Tobacco Packs、ならびに、Philip Morris USA社のMARLBORO Snus and Tabokaを挙げることができる。
米国特許第1376586号明細書 米国特許第3696917号明細書 米国特許第4513756号明細書 米国特許第4528993号明細書 米国特許第4624269号明細書 米国特許第4991599号明細書 米国特許第4987907号明細書 米国特許第5092352号明細書 米国特許第5387416号明細書 米国特許第6668839号明細書 米国特許第6834654号明細書 米国特許第6953040号明細書 米国特許第7032601号明細書 米国特許第7694686号明細書 米国特許出願公開第2004/0020503号明細書 米国特許出願公開第2005/0115580号明細書 米国特許出願公開第2006/0191548号明細書 米国特許出願公開第2007/0062549号明細書 米国特許出願公開第2007/0186941号明細書 米国特許出願公開第2007/0186942号明細書 米国特許出願公開第2008/0029110号明細書 米国特許出願公開第2008/0029116号明細書 米国特許出願公開第2008/0173317号明細書 米国特許出願公開第2008/0196730号明細書 米国特許出願公開第2008/0209586号明細書 米国特許出願公開第2008/0305216号明細書 米国特許出願公開第2009/0065013号明細書 米国特許出願公開第2009/0293889号明細書 米国特許出願公開第2010/0291245号明細書 米国特許出願公開第2011/0139164号明細書 国際公開第2004/095959号 国際公開第2010/132444号
無煙タバコ製品などの楽しめる形状のタバコ製品を提供すること、ならびに、無煙タバコ製品に使用するための適切なタバコ含有組成物を調製するための方法を提供することが望まれる。
本発明は、ハナタバコ種の植物から得られるタバコ又はその誘導体を含有する無煙タバコ製品を提供する。本発明の製品は、経口での消費に適合された組成物であり、異なる特性を有する一連の2種以上の異なる調合物を一般に含有し、これらはさまざまな方法で配置されてもよい。この製品を含有する種々の調合物が、例えば多層の形状で、提供することができる。例えば、無煙タバコ組成物は、一方の調合物の内部のコア及び他の調合物の1つ以上のコーティングを備えることができ、このコーティングは、全体又は部分のコーティングであってもよい。このように、同じ製品内に、異なる官能特性を有する調合物を組み合わせて、固有の組成物を提供することが可能である。特定の実施形態では、この多層組成物は、使用の間、改質された放出プロファイルを提供する。例えば、タバコの有効成分の迅速な放出のために、特定の調合物を与えてもよく、一方、タバコの有効成分の長期の放出のために、他の調合物を与えてもよい。
本発明の一つの態様では、異なる官能特性を有する2種以上の調合物を含有する多層無煙タバコ製品が提供され、調合物は、i)少なくとも約80重量%の砂糖代替品及び糖アルコールシロップを含有する溶解性調合物と、ii)約36℃〜約45℃の融点を有する脂質を含有する溶融可能な調合物と、iii)多糖類充填剤を含有する香錠調合物と、iv)糖アルコール及び天然ガム結合剤成分を含有する香錠調合物と、v)バインダ、乳化剤及び約36℃〜約45℃の融点を有する脂質を含有するチュアブル調合物と、vi)バインダ、砂糖代替品及び糖アルコールシロップを含有するハードコーティング調合物と
から成る群より選択され、少なくとも1種の調合物は更に、タバコを、粒状のタバコ材料又はタバコ抽出物の形態で含む。特定の実施形態では、多層無煙タバコ製品の全ての調合物は、粒状のタバコ材料又はタバコ抽出物の形態でタバコを含有することができる。タバコ抽出物は、任意に、熱処理抽出物であってもよく、これは、アクリルアミドを約500ng/g未満の量で含有することを特徴としてもよい。
無煙タバコ製品の形状は、様々に変更することができる。例えば、一部の実施形態では、無煙タバコ製品の形状を、1種以上の連続する層によって囲まれるコア調合物又は1つ以上の不連続な(例えば部分)層によって覆われているコア調合物とすることにより、2以上の調合物が、層構成又は隣り合う構成を形成する。層数は、異なっていてもよく、例えば、多層無煙タバコ製品は、一部の実施形態では、2層〜10層の層、例えば2層〜5層の層を含有してもよい。
各種調合物の成分は、様々に変更することができる。例えば、溶解性調合物が存在する場合、この溶解性調合物は、特定の実施形態では、半透明又は透過性であることを特徴とする、限外濾過されたタバコ抽出物を含有してもよい。一部の実施形態では、溶解性調合物の砂糖代替品は、イソマルトを含有してもよく、及び/又は溶解性調合物の糖アルコールシロップは、マルチトールシロップを含有してもよい。例示的な一実施形態では、溶解性調合物は、約3重量%以上のタバコ抽出物と、約80重量%の以上の砂糖代替品と、糖アルコールシロップとを含有する。
特定の実施形態において、溶融可能な調合物は、これが存在する場合、約38℃〜約41℃の融点を有する脂質を含有してもよい。脂質は、例えば、動物由来又は植物由来の脂肪、ワックス又は油を挙げることができる。例示的な一実施形態では、溶融可能な調合物は、約25重量%〜約45重量%の量の粒状のタバコをと、約10重量%〜約50重量%の量の融点約36℃〜約45℃の脂質と、約20重量%〜約40重量%の量の充填剤とを含有する。他の例示的な実施形態では、溶融可能な調合物は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約30重量%以上の量の約36℃〜約45℃の融点を有する脂質と、約30重量%以上の量の充填剤とを含有する。
特定の実施形態において、香錠調合物iii)は、これが存在する場合、多糖類充填剤成分としてポリデキストロースを含有してもよい。多糖類充填剤成分には、一部の実施形態では、香錠調合物が、乾燥重量ベースで約10重量パーセント〜約25重量パーセント存在することができる。例示的な一実施形態では、香錠調合物iii)は、約20重量%以上の量のタバコと、約10重量%以上の量の多糖類充填剤と、約20重量%以上の量の保湿剤と、約10重量%以上の量のバインダと、約1重量%以上の量の乳化剤とを含有する。
特定の実施形態において、香錠調合物iv)は、これが存在する場合、タバコ由来のバインダ成分を更に含有してもよい。一部の実施形態では、タバコ由来のバインダ成分は、乾燥重量ベースで少なくとも約50パーセントの澱粉を含有してもよい。例示的な一実施形態では、香錠調合物iv)は、約25重量%以上の量の粒状タバコと、約0.5重量%以上の量の保湿剤と、約20重量%以上の量の糖アルコール充填剤と、約10%以上の量のバインダとを含有する。他の例示的な実施形態では、香錠調合物iv)は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約0.5重量%以上の量の保湿剤と、約20重量%以上の量の糖アルコール充填剤と、約10%以上の量の天然ガム結合剤とを含有する。
特定の実施形態において、チュアブル調合物は、これが存在する場合、結合材としてアラビアゴムを含有してもよい。例示的な一実施形態では、チュアブル調合物は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約30重量%以上の量の結合材と、約15重量%以上の量の約36℃〜約45℃の融点を有する脂質とを含有する。
特定の実施形態において、ハードコーティング調合物は、これが存在する場合、バインダ成分としてカルボキシメチルセルロースを含有してもよい。特定の実施形態において、ハードコーティング調合物は、砂糖代替品としてイソマルトを含有してもよい。例示的な一実施形態では、ハードコーティング調合物は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、バインダと、約20重量%以上の量の砂糖代替品と、約5重量%以上の量の糖アルコールシロップとを含有する。
ここに記載される調合物の2つ以上のあらゆる組合せが、本発明の多層無煙タバコ製品の範囲内で用いられてもよい。例えば、製品は、特定の実施形態では、2つの異なる調合物を含有してもよく、この場合、調合物は、調合物i)及びii)、調合物i)及びiii)、調合物i)及びiv)、調合物i)及びv)、調合物i)及びvi)、調合物ii)及びiii)、調合物ii)及びiv)、調合物ii)及びv)、調合物ii)及びvi)、調合物iii)及びiv)、調合物iii)及びv)、調合物iii)及びvi)、調合物iv)及びv)、又は、調合物iv)及びvi)を含有し、またこれら調合物はいかなる方法で配置されてもよい。上記について、一覧で示された調合物には、その順番を入れ替えたもの含まれ、また調合物は、互いに関して、さまざまな方法で構築されてもよい。例えば、「調合物i)及びii)」は調合物ii)及び調合物i)を含み、「調合物iv)及びvi)」は調合物vi)及び調合物iv)を含んでもよい。換言すれば、「調合物i)及びii)」は、調合物i)がコアで、調合物ii)がその上の部分又は全体層である実施形態だけでなく、調合物ii)がコアで、調合物i)がその上の部分又は全体層である実施形態をカバーすることも意図している。
特定の実施形態では、ここに記載される調合物の3つ以上の組合せを、本発明の多層無煙タバコ製品の範囲内で用いてもよい。特定の実施形態では、製品は、調合物i)、ii)及びiii);調合物i)、ii)及びiv);調合物i)、ii)及びv);調合物i)、ii)及びvi);調合物i)、iii)及びiv);調合物i)、iii)及びv);調合物i)、iii)及びvi);調合物i)、iv)及びv);調合物i)、iv)及びvi);調合物i)、v)及びvi);調合物ii)、iii)及びiv);調合物ii)、iii)及びv);調合物ii)、iii)及びvi);調合物ii)、iv)及びv);調合物ii)、iv)及びvi);調合物ii)、v)及びvi);調合物iii)、iv)及びv);調合物iii)、iv)及びvi);又は、調合物iii)、v)及びvi)を含有してもよく、これら調合物はどのように配置されてもよい。上記について、一覧で示された調合物には、その順番を入れ替えたもの含まれ、また調合物は、互いに関して、さまざまな方法で構築されてもよい。例えば、「調合物i)、ii)及びiii)」は、調合物i)、iii)及びii);調合物ii)、iii)及びi);調合物ii)、i)及びiii);調合物iii)、i)及びii)及び調合物iii)、ii)及びi)を有してもよい。換言すれば、「調合物i)、ii)及びiii)」は、調合物i)がコアで、調合物ii)が調合物i)上の部分又は全体層であり、調合物iii)が調合物ii)上の部分又は全体層である実施形態に加えて、調合物i)がコアであり、調合物iii)が調合物i)上の部分又は全体層であり、調合物ii)が調合物iii)上の部分又は全体層である実施形態、調合物ii)がコアであり、調合物iii)が調合物ii)上の部分又は全体層であり、調合物i)が調合物iii)上の部分又は全体層である実施形態、調合物ii)がコアであり、調合物i)が調合物ii)上の部分又は全体層であり、調合物iii)が調合物ii)の上の部分又は全体層である実施形態、調合物iii)がコアであり、調合物i)が調合物iii)上の部分又は全体層であり、調合物ii)が調合物i)の上の部分又は全体層である実施形態、調合物iii)がコアであり、調合物ii)が調合物iii)上の部分又は全体層であり、調合物i)が調合物ii)上の部分又は全体層である実施形態を、カバーすることを意図する。
本発明のまた別の態様では、使用者の口に挿入するように構成される多層無煙タバコ製品を調製するための方法が提供され、この方法は、タバコ材料を、バインダ、脂質成分、多糖類充填剤、砂糖代替品、糖アルコールシロップ、香料、甘味料、乳化剤、分解助剤、保湿剤、バッファ剤及びそれらの混合物から成る群より選択される1種以上の成分と組み合わせることによって、無煙タバコ混合物を形成し、無煙タバコ混合物を所望の形状に形成することにより、第1の調合物を調製することと、タバコ材料を、バインダ、脂質成分、多糖類充填剤、砂糖代替品、糖アルコールシロップ、香料、甘味料、乳化剤、分解助剤、保湿剤、バッファ剤及びそれらの混合物から成る群より選択される1種以上の成分と組み合わせることによって、無煙タバコ混合物を形成し、無煙タバコ混合物を所望の形状に形成することにより、第2の調合物を調製することと、
第2の調合物を第1の調合物に適用することと、を含み、調合物は、調合物i)、ii)、iii)、iv)、v)及びiv)より選択される。
特定の実施形態では、第1の調合物は、無煙タバコ混合物を型へ注入ないし導入すること、無煙タバコ混合物をインジェクション成形すること、又は調合物を提供するための他の適切な手段により、所望の形に形成されてもよい。特定の実施形態では、第2の調合物は、スプレーコーティング、ディップコーティングにより塗布されてもよく、第2の調合物をシートに成形し、それを第1の調合物に適用してサンドイッチ状のコーティングとして適用してもよい。スプレーコーティング又はディップコーティングは、第1の調合物が実質的に損なわれていない形状に維持されるような温度で実施されてもよい。一部の実施形態では、この方法は更に、第3の調合物を第2の調合物上のコーティングとして塗布することを備える。調合物を含有する第3のタバコは、例えば、スプレーコーティング、ディップコーティングにより塗布されてもよく、第3のタバコ含有調合物をシートに成形し、それを第2の調合物に適用してサンドイッチ状のコーティングとしてもよい。
ここでは、本発明を以下に更に詳細に説明する。しかしながら、本発明は、様々な形態で実現することができ、ここに記載される実施形態に限定されると解釈すべきではなく、むしろ、この開示を綿密かつ完全なものにし、当業者に本発明の範囲を詳細に伝えるために、これらの実施形態は与えられる。この明細書及び請求項にて用いられているように、文脈から明らかに解釈出来ない限り、単数形の表現ならびに初出以外の名詞は、複数形も含む。「乾燥重量パーセント」又は「乾燥重量ベース」の語は、乾燥成分(すなわち水以外の全ての成分)に基づく重量を意味する。
本発明は、タバコ又はタバコ由来の材料を含有する経口消費用に構成される無煙タバコ製品に関するものであり、所与のタバコ製品は、少なくとも2種の異なる調合物を含有する。具体的には、このタバコ製品は一般に、例えば多層タバコ製品等、感覚受容性の異なる調合物を含有し、2種以上の調合物が、タバコ製品の層として与えられる。無煙タバコ製品中のそれぞれの調合物は、タバコ材料又はその1種以上の成分を含有してもよい。無煙タバコ製品中の少なくとも1種の調合物がタバコ材料を含有するが、特定の実施形態では、無煙タバコ製品中の他の調合物の1種以上(例えば1層以上の層に)が、タバコに由来するタバコ又は成分を本質的に(完全に含む)含まなくてもよい。本発明は、多層無煙タバコ製品を調製するためのプロセスを更に提供する。
「層構造の」とは、多層無煙タバコ組成物の構造体が一般に、コアが、部分層又は全体層とすることができる1層以上の被覆層によって包囲されている形状であることを意味する。換言すれば、それぞれのコーティング層は、コア又は手前の層を完全に覆ってもよく、あるいは、その一部をカバーするだけでもよい。コアは、あらゆる形状をとってもよく、例えば、所与の形状(例えば、正方形、円形、楕円形、矩形又は方形)の平坦なシート又は構造体、又は、球形、円筒形(例えば、平坦な円盤の一般的な形状から比較的長い細長い棒の一般的な形状までの範囲の形状)、らせん形、横長形等と一般に記載することができる形状であってもよい。一部の実施形態では、コア及び/又は多層無煙タバコ組成物は、ビーズ、粒状粉、カプセル、膜、小片、ジェル等の形状を有してもよい。組成物の形状は、特定の実施形態では、多種多様な丸薬、錠剤、口内錠、カプセル及びカプレットタイプの製品に類似していてもよい。隣り合うタイプの構成が、本発明の範囲内でカバーされることが意図されることに注目すべきであり、例えば、組成物は、2枚の層が表面に沿って接着されたものと、任意に、これらの2層の一方又は両方に接着した追加の層とを含有する。無煙タバコ製品を備る層数は、異なってもよいが、通常約2層〜約10層であり、2、3、4、5、6、7、8、9又は、10の層等であってもよい。ここでは、無煙タバコ製品が、「層構造」又は「多層」であると記載されているが、これら層は、層間が明確な境界として画定される、異なる調合物の別々の層でなくてもよいことに注目されるべきである。例えば、製品の層が隣接し合う構成を含有する調合物と調合物との間では、ある程度の混合があってもよい。しかしながら、好適な具体例では、無煙タバコ製品は、個別的な調合物の特性及び挙動を保持する。
多層タバコ製品を調合する1種以上の調合物の感覚受容性は、一般に様々に変更することができる。本明細書で使用されるように、「官能」とは、使用者の知覚によって感じられるような、無煙タバコ調合物と関連するあらゆる態様のことを意味する。官能特性の非限定的な例としては、味覚、嗅覚、口あたり(例えば、テクスチャ、溶解性/溶融性、かたさ、弾力性、歯切れの良さ、かみ応え)等を挙げることができる。例えば、所与の多層タバコ製品中の調合物は、特定の実施形態では、固さ、溶解性、チュアブル性、噛み応え、溶融可能性、サクサク感、ならびにこれらの組合せから独立して選択される官能特性を有していてもよい。本発明に係る無煙タバコ製品の成分として有用な特定の調合物は、口内錠状又は香錠状と記載することができる。得られた多層タバコ製品は、特定の実施形態では、官能特性が異なる調合物を組合せて得られる、独自の官能特性を有する混合物を含むことができる。例えば、特定の実施形態では、無煙タバコ製品は、固い、口内錠状の外側調合物及び溶融可能なコア調合物を有することで、使用者の口に配置されれば、使用者は初めに溶解効果を感じ、使用の後期には、溶融効果を感じる。これ以外に、異なる官能特性を組合せた調合物の組合せの多くが、本願にカバーされることに注目すべきである。
本明細書で使用されるように、語「溶解する」、「溶解している」及び「溶解可能な」とは、口腔中の湿気と相互作用して溶解し、徐々に製品が消費されるような、水に溶解する成分を有する調合物のことをいう。
本明細書で使用されるように、「溶融する」、「溶融している」及び「溶融可能な」という語は、固体から液態に変化する調合物の能力のことをいう。すなわち、通常加熱を加えることにより、物質(例えば、無煙タバコ製品中の調合物)が固形物から液体に変化するときに、溶融が起こる。使用者の口の内部の温度によって、本発明の無煙タバコ製品が加熱がされる。ゆえに、「溶融可能である」という語は、製品が固形物から液体に相変化して、使用者の口の中で液化することができる調合物のことをいい、調合物の水に溶解可能な成分が湿気と相互作用して口腔中で単に溶解するだけの1種以上の調合物内で、口腔中で粘着性の喪失を通して単に崩壊するだけの調合物や製品とは区別することを意図する。
本明細書で使用されるように、「香錠」という語は、最終生産物が固化した固形物ゲルとなるように、ゲル化又は結合剤を含む組成物等の液体又はゲル組成物を固体化することによって作製される、溶解可能な経口の調合物をいう。特定の実施形態では、この調合物は、口腔中で急速に分散することなく軽い咀嚼行動に耐えるような十分な粘着性によって、特徴付けられる。本開示の香錠状調合物は、従来のチューインガムで見られるような変形可能性の高い咀嚼性は、通常示さない。
本明細書で使用されるように、「チュアブル」とは、香錠より高いがガムより一般に低い粘着性により、口中で変形可能であることを意味する。この調合物は、香錠よりも大きな範囲の咀嚼に耐える十分な粘着性によって特徴付けられてもよいが、この組成物は(ガム調合物と違い)、口腔中で一般に崩壊する。
本明細書で使用されるように、「ハードコーティング状」とは、ある程度の硬さや歯切れの良さを示す層を意味する。これは一般に、使用者の歯によって容易に壊れ得る、及び/又は、使用者の口中で容易に分解され得るような、ある程度薄い層である、これはここでは「コーティング」と呼ばれるが、この層は、無煙タバコ製品の外層を含有する必要がなく、また、その内部に製品の層を備えてもよいことに注目すべきである。
本発明の製品及びプロセスの1種以上のタバコ含有成分に利用されるハナタバコ種からの植物の選択は、異なってもよく、特に、1種以上のタバコのタイプは、異なってもよい。使用可能なタバコは、熱風乾燥又はヴァージニア種(例えばK326)、バレー種の日光乾燥(例えば、Katerini、Prelip、Komotini、Xanthi及びYambolタバコを含むIndian Kurnool及びOrientalタバコ)、ダーク、ダークに燻した、ダークに空気保存したメリーランド種(例えば、Passanda、Cubano、Jatin及びBezukiタバコ)、ライトに空気熟成したメリーランド種(例えば、North Wisconsin及びGalpaoタバコ)、空気熟成のIndian種、Red Russian及びRusticaタバコに加えて、他の各種稀有又は高級品タバコを挙げることができる。様々なタバコの種類、成育の実務及び採取の実務の説明が、Tobacco Production,Chemistry and Technology,Davis et al. (Eds.) (1999)に記載されており、この開示は、参照により本明細書に援用される。ハナタバコ種からの各種代表的種類の植物が、Goodspeed,The Genus Nicotiana,(Chonica Botanica) (1954)、Sensabaugh,Jr.らの米国特許第4,660,577号、Whiteらの同第5,387,416号、Lawsonらの同第7,025,066号、Lawrence,Jr.の第7,798,153号、ならびにMarshallらの米国特許出願公開第2008/0245377号に記載されており、これらの開示は、参照により本明細書に援用される。
例示的なハナタバコ種としては、N.tabacum、N.rustica、N.alata、N.arentsii、N.excelsior、N.forgetiana、N.glauca、N.glutinosa、N.gossei、N.kawakamii、N.knightiana、N.langsdorffi、N.otophora、N.setchelli、N.sylvestris、N.tomentosa、N.tomentosiformis、N.undulata、N.xsanderae、
N.africana、N.amplexicaulis、N.benavidesii、N.bonariensis、N.debneyi、N.longiflora、N.maritina、N.megalosiphon、N.occidentalis、N.paniculata、N.plumbaginifolia、N.raimondii、N.rosulata、N.simulans、N.stocktonii、N.suaveolens、N.umbratica、N.velutina、N.wigandioides、N.acaulis、N.acuminata、N.attenuata、N.benthamiana、N.cavicola、N.clevelandii、N.cordifolia、N.corymbosa、N.fragrans、N.goodspeedii、N.linearis、N.miersii、N.nudicaulis、N.obtusifolia、N.occidentalissubsp.Hersperis、N.pauciflora、N.petunioides、N.quadrivalvis、N.repanda、N.rotundifolia、N.solanifolia及びN.spegazziniiを挙げることができる。
ハナタバコ種は、遺伝子組み替え又は異種交配技術を用いて得られてもよい(例えば、タバコは遺伝子工学又は異種交配により、その成分、特性又は属性を増減してもよい)。例えば、植物の遺伝子組み替えの種類としては、Fitzmauriceらの米国特許第5,539,093号、Wahabらの同第5,668,295号、Fitzmauriceらの同第5,705,624号、Weiglの第5,844,119号、Dominguezらの同第6,730,832号、Liuらの同第7,173,170号、Colliverらの同第7,208,659号、Benningらの同第7,230,160号、Conklingらの米国特許出願公開第2006/0236434号、Nielsenらの同第2008/0209586号を参照されたく、これらの開示は、参照により本明細書に援用される。
無煙タバコ製品の調製については、一部の実施形態では、ハナタバコ種の収穫された植物は、熟成プロセスを受ける。様々な種類のタバコの様々な種類の熟成の説明が、Tobacco Production,Chemistry and Technology,Davis et al. (Eds.) (1999)に記載されており、この開示は、参照により本明細書に援用される。熟成熱風乾燥タバコの例示的な技術及び条件は、Nestor et al.,Beitrage Tabakforsch. Int.,20,467-475 (2003)及びPeeleの米国特許第6,895,974号に記載されており、これらは参照により本明細書に援用される。空気熟成タバコの代表的な技術及び条件は、Roton et al.,Beitrage Tabakforsch. Int.,21,305-320 (2005) 及びStaaf et al.,Beitrage Tabakforsch. Int.,21,321-330 (2005),に記載されており、これらは参照により本明細書に援用される。特定の種類のタバコは、代替的な種類の熟成プロセス(例えば加熱熟成又は日光熟成)を受けてもよい。通常、収穫したタバコを熟成し、その後、熟成させる。燻した空気熟成タバコを含むタバコ組成物は、Marshallらの米国特許出願公開第2008/0245377号に記載され、この開示は、参照により本明細書に援用される。また、Beesonらの米国特許出願公開第2011/0247640号に記載されるタバコのタイプを参照されたく、この開示は、参照により本明細書に援用される。
ハナタバコ種は、含まれる各種化合物の含有量に対して選択されてもよい。例えば、タバコ抽出物が本発明の製品に使用される場合、望まれる化合物の1種以上を比較的高い収量で産生し、そこから分離できることを基礎にして、植物が選択されてもよい。特定の実施形態では、ハナタバコ種(例えば、Galpao communタバコ)の植物は、葉表面化合物が豊富であるため、特に成育が行われている。タバコ植物は温室、生育箱又は屋外の畑で成長させてもよく、又は、水耕により成長させてもよい。
ハナタバコ種の植物は、その各部分ないし約要素を使用してもよい。例えば、実際上、植物(例えば、全部の植物)の全てを収穫し、そのように使用することができる。代替的には、収穫後の更なる使用のため、植物の各種部分又は断片を収穫してもよく、又は、分離してもよい。例えば、花、葉、葉柄、軸、根、種子及びその各種組合せを、更なる使用又は処理のために分離してもよい。
植物又はその一部の収穫後処理は、様々に変更することができる。収穫の後、植物又はその一部を、生の状態で用いてもよい(例えば、植物又はその一部を熟成プロセスでも受けることなく用いてもよい)。例えば、長期の貯槽、処理又は加工条件を受けることなく、植物又はその一部を用いてもよい。ある状況では、植物又はその一部が実際上収穫の直後に用いられることが有利である。代替的には、例えば、後の使用のために、その植物又は一部は生の状態で冷蔵されてもよく又は冷凍されてもよく、凍結乾燥されてもよく、照射を受けてもよく、黄化、乾燥、熟成(例えば風乾技術又は加熱を使用する技術を用いて)されてもよく、加熱又は調理され(例えば焙焼され、揚げされ、又は、茹でられ)てもよく、又はこれ以外に、後の使用のために貯槽又は処理を受ける。このタバコは、熟成条件下に置かれてもよい。
タバコ材料は、特定の実施形態では、ケーシングされ乾燥され、次いで、所望の形状で粉砕されてもよい。例えば、場合により、タバコ材料調合物は、糖類(例えば果糖、ブドウ糖及びショ糖)、保湿剤(例えばグリセリン及びプロピレングリコール)、香味成分(例えば、ココア及び甘草)等の成分を含有する水性ケーシングでケーシングされてもよい。非水溶ケーシング成分が、タバコの乾燥重量ベースで約1パーセント〜約15パーセントの量で、タバコに施されてもよい。
収穫された植物又はその一部を、物理的に処理してもよい。植物又はその一部を、個別的な部分又は断片に分離してもよい(例えば、葉は葉柄から取りはずされてもよく、及び/又は、葉柄及び葉は軸から取りはずされてもよい)。収穫された植物又は個別的な部分又は断片は、更に部分又は断片に再分割されてもよい(例えば、葉は、細かく刻まれ、切断され、粉砕され、微粉砕され、粉化され又は圧砕されて、充填剤様断片、顆粒、微粒子又は細粉として特徴づけられる断片又は部分にされてもよい)。植物又はその部分は、外力又は圧力を受けてもよい(例えば、押圧又はロール処理を受ける)。この加工条件を遂行する際、植物又はその一部は、その自然な含水量(例えば、収穫の直後のその含水量)に近い水分含有量を有してもよく、植物又はその一部に水分を加えることによって実現される水分含有量を有してもよく、又は植物又はその一部の乾燥により得られる水分含有量を有してもよい。例えば、粉砕され、微粉砕され、圧砕され又は粉化された植物又はその一部は、約25重量パーセント未満の水分含有量を有してもよく、これはしばしば約20重量パーセント未満、多くの場合約15の重量パーセント未満であってもよい。
タバコ材料は、様々な形式で用いられてもよい。例えば、それは、粒子として記載できる(すなわち細かく刻まれ、圧砕され、粒状化され又は粉体化された)形状で用いられてもよい。微細に分割されたか又は粉末状での形状でタバコ材料を提供する方法は、様々に変更することができる。好ましくは、植物部分又は断片は、圧砕、摩砕等のための装置及び技術を用いて、粉砕され、圧砕され又は微粉砕されて、粒状形状にされる。最も好ましくは、植物材料は、ハンマーミル、カッターヘッド、空気調節ミル等の装置を用いて圧砕又は摩砕中に、比較的乾燥した形状である。特定の実施形態では、タバコ材料は、無煙タバコ調合物内で、約50ミクロン未満の平均粒子径を有する部分又は断片の形状で使用される。一実施形態では、タバコの粒子の平均粒子径は、約25ミクロン以下であってもよい。場合により、タバコの粒子は篩メッシュを通過するようにサイズ設定されてもよい。望む場合、所望のサイズ又はサイズ範囲の小粒のタバコ粒子を確実に収集できるように、空気分級装置を用いてもよい。望む場合、サイズの異なる粒状化タバコの断片を、一緒に混合してもよい。
ハナタバコ種又はその一部の植物は、他のタイプの加工条件で処理してもよい。例えば、各成分を、お互いから分離してもよく、あるいは、化学分類又は個別的な化合物の混合物に細分してもよい。典型的な分離プロセスは、1つ以上の生産工程(例えば極性溶剤、有機溶剤又は超臨界溶液を用いる溶剤抽出)、クロマトグラフィ、蒸留、濾過、再結晶、及び/又は溶媒−溶媒間分割を有してもよい。例示的な抽出及び分離の溶媒又はキャリアは、水、アルコール(例えばメタノール又はエタノール)、炭化水素(例えばヘプタン及びヘキサン)、ジエチルエーテルジクロロメタン及び超臨界炭酸ガスを含む。
例えば、特定の実施形態では、本発明のタバコ調合物の1種以上に使用されるタバコ材料の少なくとも一部は、水の特性を有する溶媒(例えば蒸留水又は水道水)を用いてタバコを抽出することにより得られる抽出物等、抽出物の形態を有してもよい。そのように、水でタバコを抽出することにより水性タバコ抽出物を提供することができるので、水不溶性パルプ材料は、水中で溶解ないし分散する水性溶媒及び水溶性ないし水分散性タバコ成分から分離される。本発明に従い、ここに記載される無煙タバコ製品に用いられるタバコ抽出物は、(例えば収穫したてのタバコ植物、フラッシュ乾燥生植物又は冷凍された生植物からの)生抽出物でもよく、あるいは、乾燥及び/又は熟成タバコ(例えば代替的な熟成葉、半熟成葉、過度熟成葉、通常熟成葉、発酵葉、熱熟成葉、葉巻葉又は陰葉)からの抽出物であってもよい。
タバコ抽出物は、様々な形状で使用されてもよい。例えば、水性タバコ抽出物は、噴霧乾燥又は凍結乾燥過程、他の同様の種類の処理工程の使用の結果として得ることができる等の、本質的に溶剤を含まない形状に分離されてもよい。代替的には、水性タバコ抽出物は、液体状態で使用されてもよく、そのため、液体溶媒中で可溶なタバコの含有量は、抽出のために使用される溶媒の量の選択、溶媒の除去による液体タバコ抽出物の濃度、液体タバコ抽出物を希釈する溶媒の付加等により調節することができる。タバコの成分を抽出するための例示的な技術は、Fioreの米国特許第4,144,895号、Osborne,Jr.らの同第4,150,677号、Reidの第4,267,847号、Wildmanらの同第4,289,147号、Brummerらへの第4,351,346号、Brummerらへの第4,359,059号、Mullerの第4,506,682号、Keritsisへの第4,589,428号、Sogaらの同第4,605,016号、Pouloseらへの第4,716,911号、Niven、Jr.らの同第4,727,889号、Bernasekらへの第4,887,618号、Clappらの同第4,941,484号、Faggらの同第4,967,771号、Robertsらの同第4,986,286号、Faggらの同第5,005,593号、Grubbsらの同第5,018,540号、Whiteらの同第5,060,669号、Faggの第5,065,775号、Whiteらの同第5,074,319号、Whiteらの同第5,099,862号、Whiteらの同第5,121,757号、Faggの第5,131,414号、Munozらの同第5,131,415号、Faggの第5,148,819号、Kramerの第5,197,494号、Smithらへの第5,230,354号、Faggの第5,234,008号、Smithへの第5,243,999号、Raymondらの同第5,301,694号、GonzalezParraらの同第5,318,050号、Teagueの第5,343,879号、Newtonの第5,360,022号、Clappらの同第5,435,325号、Brinkleyらの同第5,445,169号、Lauterbachの第6,131,584号、Turpenらの同第6,284,875号、Kierulffらの同第6,298,859号、Muaらの同第6,772,767号、Beritらの同第6,817,970号、Bratcherらの同第6,906,172号、Turpenらの同第7,034,128号、Bratcherらの同第7,048,211号、Thompsonの第7,337,782に記載されており、これらの開示全てが、参照により本明細書に援用される。
他のタイプの分離技術が、例えば、Brandt et al.,LC−GC Europe,p. 2−5 (March,2002)及びWellings,A Practical Handbook of Preparative HPLC (2006)に記載されており、これらは参照により本明細書に援用される。更に、植物又はその一部は、Ishikawa et al.,Chem. Pharm. Bull.,50,501−507 (2002);Tienpont et al.,Anal. Bioanal. Chem.,373,46−55 (2002);Ochiai,Gerstel Solutions Worldwide,6,17−19 (2006);Coleman,III,et al.,J. Sci. Food and Agric.,84,1223−1228 (2004);Coleman,III et al.,J. Sci. Food and Agric.,85,2645−2654 (2005);Pawliszyn,ed.,Applications of Solid Phase Microextraction,RSC Chromatography Monographs,(Royal Society of Chemistry,UK) (1999);
Sahraoui et al.,J. Chrom.,1210,229−233 (2008);に記載されられる処理のタイプを受けてもよく、これらの開示全てが、参照により本明細書に援用される。
噴霧乾燥、又は、冷凍乾燥させた粒状形状のタバコ抽出物を利用する一部の実施形態では、乾燥過程により混合特性が向上した粒状乾燥混合物を形成する前に、増量剤成分(例えばマルトデキストリン、シクロデキストリン又はアラビアゴム等ここで注目される充填剤又はバインダ成分)をタバコ抽出物に混合することは有用であり、これにより、最終生産物を更に均一なものとすることができる。例えば、増量剤成分は、水性組成物の乾燥前固形分を約18〜約22重量パーセント(例えば約20重量パーセント)まで上げるに十分な量で、水性タバコ抽出物に添加されてもよい。その後、混合した混合物は噴霧乾燥又は凍結乾燥されてもよく、得られた材料は、通常約7:1〜約1:1の抽出液:増量剤の重量比を有し、これはしばしば約5:1〜約2:1(例えば、約3:1)である。
特定の実施形態では、ハナタバコ種の植物又はその一部(例えばその水抽出液)は、タバコ材料の透明度を向上させるための処理を受ける。透明度が向上したタバコ抽出物は、例えば、タバコ抽出物から高分子量成分(高分子量メイラード褐変ポリマー、タンパク質、多糖類、特定の顔料及びバクテリアを含むが、これに限定されるものではない)を除去することによって得られてもよい。立体排除クロマトグラフィ、微量濾過、限外濾過、ナノ濾過、逆浸透及びその組合せを含む各種方法を、これに用いてもよい。
一実施形態では、限外濾過を、タバコ材料中の高分子量成分を除去するため用いる。限外濾過方法は、タバコ抽出物(例えばタバコ水抽出物)を含有するタバコ材料に対して、通常実施される。限外濾過では、濾過をしようとする材料を半透膜と接触させるが、これは、2011年9月22日に出願のHoltonJr.の米国特許出願公開公報第13/240,525号に詳細に記載され、この開示は、参照により本明細書に援用される。この実施形態では、限外濾過ステップは、浮遊固形物のレベルが減少し、透明度のレベルが増加したタバコ抽出物を実現するように設計される。
商業的限外濾過システムは、容易に入手可能であり、一部の実施形態では、タバコ抽出物の限外濾過のために用いられてもよい。例えば、商業的供給元、例えば、Millipore,Spectrum(登録商標) Labs,Pall Corporation,Whatman(登録商標),Porex Cooporation及びSnyder Filtrationが、各種フィルタ膜及びカートリッジ、及び/又は濾過システム(例えば、接線方向流れ濾過システム)を製造している。例示的な膜の非限定的な例としては、Biomax(登録商標) and Ultracel(登録商標)膜及びPellicon(商標)XL cassettes(Milliporeより),Microkros(登録商標),Minikros(登録商標),及びKrosFlo(登録商標)Hollow Fiber Modules (Spectrum(登録商標) Labsより),及びMicrozaフィルタ及びCentramate(商標),Centrasette(商標),Maximate(商標),及びMaxisette(商標),Tangential Flow Filtration Membrane Cassettesを挙げることができる。商業的に入手可能濾過システムは、MilliporeのLabscale(商標)及びTangential Flow Filtration (TFF)システム、ならびにSpectrum(登録商標) LabのKrosFlo(登録商標)及びMiniKros(登録商標) Tangential Flow Filtrationシステムを挙げることができるが、これに限定されるものではない。
本発明に従って有用とすることができるフィルタ及び/又は膜は、約100,000Da未満、約75,000Da未満、約50,000未満、約25,000Da未満、約20,000Da未満、約15,000Da未満、約10,000Da未満、及び約5,000Da未満の分子量カットオフとしてもよい。特定の実施形態では、多段濾過法を用いて、透明度が向上した抽出物を提供する。この実施形態は、異なる(通常は低くした)分子重量カットオフの複数のフィルタや膜を使用する。任意の数のフィルタや膜を連続して、本発明に従って用いてもよい。例えば、50,000Daの分子量カットオフフィルタを用いて第1の濾過を実施し、5,000Daの分子量カットオフフィルタを用いて2回目の濾過を実施してもよい。従って、フィルタの分子量カットオフに従い、限外濾過された抽出物は、約50,000未満、約25,000未満、約10,000Da未満、約7,500Da未満、約5,000Da未満、約2,500Da未満、又は、約1,000Da未満の分子量の化合物のみを含有してもよい。限外濾過された抽出物は、通常主に、糖、ニコチン及びアミノ酸を含有する。限外濾過された抽出物は、非限外濾過抽出物に対して、透明度が改善したレベルを示してもよい。
抽出物、及びこれから作製される本発明に係るタバコ製品の透明度は、典型的には、半透過性に関して定義される。本明細書で使用されるように、「透過性」又は「半透過性」は、光の一定のレベルがそれを通過して拡散することが可能になるような材料のことをいう。個別の実施形態では、本発明の特定の材料(例えば、そこから作製される成分を含有する特定のタバコ抽出物又は最終的な無煙タバコ製品)は、材料又はその一部が「透過する」又は「透過性」を示すと分類されてもよい高度な透明度を有してもよく、この透過性は、光が顕著な拡散なしに自由に通過することができる材料として定義される。限外濾過された抽出物の透明度は、半透過性のレベルが、不透過性(光が浸透できない材料のことをいう)と対照的にあることを指す。特定の実施形態では、限外濾過された抽出物は視覚的に解析され、又は、抽出物を光と接触させ、抽出物により吸収されず及び/又は分散しなかった光のパーセントを測定することによって解析される。この測定は、例えば、所与の波長で標準的な分光光度計を用いて、なされてもよい。分光光度計は典型的には、脱イオン水で較正され、その際、100%の透過性値を割り当てられる。限外濾過された抽出物は、一部の実施形態では、約5%超過、約10%超過、約15%超過、約20%超過、約20%超過、約25%超過、約30%超過、約40%超過、約50%超過、約60%超過、約60%超過、約70%超過、約80%超過、又は約90%超過の半透過性を示していてもよい。典型的には、限外濾過された抽出物は無色でなく、識別可能な茶色の/黒い色彩を有することになる。限外濾過に続いて、抽出物は、冷蔵庫又は冷凍庫の中に保存されてもよく、又は、抽出物は、本発明の製品に使用する前に、凍結乾燥又は噴霧乾燥されてもよい。特定の実施形態では、それはシロップの形状で提供される。
一部の実施形態では、タバコ材料又はその抽出液は、本発明の無煙タバコ製品中に取り入れる前に、熱処理されてもよい。任意の熱処理をあらゆるタバコ又はその抽出物に実施してもよく、一部の実施形態では、限外濾過と組み合わせて用いる事ができる。例えば、タバコ材料の熱的処理は、リジン、グリシン、ヒスチジン、アラニン、メチオニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、フェニルアラニン、バリン、アルギニン、二価及び三価カチオン、アスパラギナーゼ、サッカライド、フェノール類、還元剤、遊離チオール基を有する化合物、酸化剤(例えば過酸化水素)、酸化触媒、植物エキス及びその組合せから成る群より選択される添加物と、水とを、タバコ材料に混合することによって、湿性タバコ混合物を形成し、この湿性タバコ混合物を少なくとも約60℃の温度に加熱することにより、熱処理タバコ混合物を形成することで、熱的処理を行うことが可能である。
一実施形態では、処理されたタバコ抽出物は、水、NaOH及び添加物(例えば、リジン)の存在下で約88℃、約60分間熱処理される。この加熱処理は、アスパラギンとタバコ材料中の還元糖との反応に起因したアクリルアミド生成を防止することに役立ち、ある程度の低温殺菌を提供することができる。例えば、Chenらの米国特許出願公開第2010/0300463号を参照されたく、この開示は、参照により本明細書に援用される。熱処理タバコ抽出物が、本発明の無煙タバコ製品に用いられる特定の実施形態では、製品は、極めて低いアクリルアミド含有量によって特徴付けられてもよい。例えば、一部の実施形態では、無煙タバコ製品は、約500ppb未満(ng/g)、約400ppb未満、約300ppb未満、約200ppb未満、又は、約100ppb未満のアクリルアミド含有量によって特徴付けられる。
場合により、タバコ材料調合物の調製の前に、タバコ部分又は断片は、光照射を受けてもよく、あるいはそれらの部分及び断片は、低温殺菌されてもよく、又はそうでなければ、制御された加熱処理を受けてもよい。更に、望む場合、全て又は一部のタバコ材料調合物の調製の後、成分材料は光照射を受けてもよく、あるいはそれらの成分材料は低温殺菌されてもよく、又はそうでなければ、制御された加熱処理を受けてもよい。例えば、タバコ材料調合物が調製された後、照射又は低温殺菌が続き、次いで、香味成分が調合物に塗布されてもよい。代表的なプロセスは、Muaらの米国特許出願公開第2009/0025738号、Brinkleyらの2009/0025739号、Beesonらの2011/0247640に記載されており、これらの開示全てが、参照により本明細書に援用される。
ここに記載される様々な形式の1種以上のタバコ(例えば、タバコ抽出物又は粒状タバコ)が、無煙タバコ製品の製造に用いられる。具体的には、タバコ材料を1種以上の追加の成分と組み合わせて、タバコ調合物を与え、これを他のタバコ含有調合物又はタバコ非含有調合物と組み合わせて用いて、本発明の多層無煙タバコ製品を提供することができる。本発明に従って無煙タバコ製品に含まれる調合物のタイプは、様々に変更することができ、口内錠タイプ調合物、溶融可能タイプ調合物、チュアブルタイプ調合物、ハードコーティングタイプ調合物ならびに澱粉成形及び射出成形調合物を非限定的に含んでいてもよい。それぞれの成分はタバコ含有でもよく、又は、タバコ非含有でもよい。しかしながら、多層無煙タバコ組成物の少なくとも1種の成分は、タバコを典型的には含有する。
多層無煙タバコ組成物中のそれぞれの調合物の成分は、様々に変更することができ、2種以上の調合物が他の成分の異なる組合せを一般に含有するように、独立して選択される。各個の成分(任意にタバコ材料を含む)を、処理、配合、処方、組み合わせ、及び/又は、混合することにより、所望の調合物を製造してもよい。例えば、代表的な成分、成分の組合せ、それらの成分及び成分のタバコに対する相対的な量、それらの成分を使用する手法及び方法については、Holton Jr.らの米国特許出願公開第2007/0062549号及びHolton Jr.らの同第2007/0186941号の記載を参照されたく、この開示のそれぞれは、参照により本明細書に援用される。
調合物の他の成分は、人工もよく、あるいは、植物又は生物的供給源から得られ又は誘導されてもよい。本発明に係る1種以上の調合物内に取り入れることができる例示的な種類の成分としては、塩(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等)、天然甘味料(例えば、果糖、ショ糖、ブドウ糖、マルトース、バニリン、エチルバニリングルコシド、マンノース、ガラクトース、ラクトース等)、人工甘味料(例えば、スクラロース、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムK、ネオテーム等)、有機充填剤及び無機充填剤(例えば、粒子、処理粒子、パフ粒子、マルトデキストリン、ブドウ糖、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、コーンスターチ、ラクトース、イソマルト、マンニトール、キシリトール又はソルビトール等の糖アルコール、微細分割セルロース、植物性タンパク質等)、バインダ(例えば、ポビドン、カルボキシメチルセルロース及びその他の改質セルロースタイプのバインダ、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、澱粉ベースのバインダ、アラビアゴム、ゲランゴム、レシチン等)、ゲル化剤(例えば、フィッシュゼラチン)、pH調整剤又は緩衝剤(例えば、金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、及び金属炭酸塩等の他のアルカリ金属バッファ、好ましくは炭酸カリウム又は炭酸ナトリウム、又は、重炭酸ナトリウム等の金属重炭酸塩等)、乳化剤、着色剤(例えば、キャラメル着色剤、二酸化チタンをはじめとする染料及び顔料等)、保湿剤(例えば、グリセリン、プロピレングリコール等)、オーラルケア添加剤(例えば、サイム油、ユーカリ油及び亜鉛)、防腐剤(例えば、ソルビン酸カリウム等)、シロップ(例えば、蜂蜜、異性化糖等)、分解又は圧縮助剤(例えば、微結晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ナトリウム澱粉グリコール酸塩、プレゼラチン化コーンスターチ等)、香料及び調味料混合物、抗酸化剤及びそれらの混合物を挙げることができる。例示的な種類の成分には、例えば、Gaoらの米国特許出願公開第2010/0291245号に記載されたものが含まれ、この開示が、参照により本明細書に援用される。
前述の成分は、タバコ材料との混合のために、粉体又は粒状化形状で提供されてもよく、或いは、液態で提供されてもよい。最も好ましくは、これら成分は、粉体又は粒状化形状で提供される場合に、平均粒径が約50ミクロン未満の部分又は断片の形状で使用される。一部の態様に従い、これら成分の平均粒径は、約25ミクロン以下でもよい。粉体又は粒状化形状で提供される成分の水分含有量は、異なってもよい。最も好ましくは、粉体又は粒状化形状で提供される成分の水分含有量は、約10重量パーセント未満であり、約5重量パーセント未満であってもよく、しばしば約2.5重量パーセント未満である。成分は、液状成分を加える前に、例えばパドル付きのホーバートミキサー中でタバコ材料と混合されてもよい。液状成分が提供される場合には、得られた混合物は、約10重量パーセント未満の比較的低い水分含有量を有してもよく、約5パーセント未満であってもよく、しばしば約2.5重量パーセント未満である。無煙タバコ製品中の各種付加的な成分の相対量は、変化してもよい。
前記のタイプの成分を、一緒に(例えば、成分調合物として)使用しても、又は、別々に(例えば、各個の成分は、タバコ調合物及び最終的なタバコ製品の調製に関与される異なる段階で加えてもよい)使用してもよい。無煙タバコ調合物中の各種成分の相対量は、様々に変更することができ、典型的には、タバコ製品に所望の感覚の及び性能特性を提供するように選択される。更にまた、前記のタイプの成分は、最終生産物又は組成物に提供されるようにカプセル化されてもよい。例示的なカプセル化成分は、例えば、Atchleyの国際公開公報2010/132444A2号に記載され、これは、参照により本明細書に援用される。
本発明の無煙タバコ組成物のための成分の上記の分類のいずれかは、タバコ植物の少なくとも一部(例えば、葉、種子、花、軸、根又は葉柄)に分離プロセスを施すことによりタバコ材料から誘導でき、この分離プロセスは典型的には、タバコ材料の所望の成分を分離するために適切な複数の逐次抽出ステップを含むことができる。例示的な分離プロセスには、クロマトグラフィ、蒸留、濾過、再結晶、溶媒−溶媒分割、常温圧縮、溶剤抽出(例えば、水、アルコール又はヘプタン又はヘキサン等の炭化水素等の溶媒を用いる)又はこれらの組合せが含まれる。単離して得られたタバコ成分は、本発明の組成物に使用する前に、化学的に変化させてもよい。例示的な化学変化には、水素化、エステル化、エステル交換反応、異性体変換、アセタール生成、アセタール分解、酸/塩基反応、加水分解、熱処理、酵素の処理及びこれらステップの組合せが含まれる。
本発明の組成物で使用するためにタバコ分離物を調製するための技術は、例えば、Coleman,IIIらの米国特許出願公開第2011/0174323号及びColeman,IIIらの同第2011/0259353号に記載されており、これら全体が、参照により本明細書に援用される。タバコ分離物の中に存在してもよい化合物のタイプの例としては、炭化水素、セルロース、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、アミノ酸、エステル、ラクトン、無水物、炭水化物(例えば還元糖)、フェノール、キノン、エーテル、ニトリル、アミン、アミド、イミド、プラスチド顔料、タンパク質、補酵素Q、ペクチン、澱粉、リグニン及び脂質を挙げることができる。追加の実施例は、Lipowiczの国際公開第2007/012980号に、天然タール希釈液として記載され、その全体が、参照により本明細書に援用される。タバコ分離物から調製される無煙タバコ調合物のタイプ又は機能は、この分離物の組成に従って変化し、この分離物の組成は、使用する抽出プロセス、関係するタバコ植物の一部、利用した化学変化の種類等に基づいて、ある程度変更することができる。特定のタバコ分離物は、本発明の無煙タバコ組成物のための糖、充填剤、バインダ、分解又は圧縮助剤又は香料を提供してもよい。例えば、タバコ由来結合材を得る方法及びこれを用いるための方法は、2010年12月1日出願のCantrellらの米国特許出願第12/957,821号に記載され、この開示は、参照により本明細書に援用される。
本明細書で使用されるように、「香料」又は「香味料」は、無煙タバコ組成物と関連して感覚受容性を変えることが可能な、風味を有する又は芳香を有する物質である。香料によって変性可能な例示的な感覚受容性は、味覚、口あたり、湿気、冷たさ/加熱や香り/香りを含む。香料は天然でも又は合成でもよく、これらの香味の特徴は非限定的に、フレッシュな、甘い、ハーブの、菓子のような、花の、フルーティな又はスパイスのような、と記載することができる。特定の種類の香味の非限定的な例としては、バニラ、コーヒー、チョコレート、クリーム、ミント、スペアミント、メントール、ハッカ、ヒメコウジ、ラベンダー、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブ、カスカリラ、ビャクダン、蜂蜜、ジャスミン、ショウガ、アニス、セージ、甘草、レモン、オレンジ、リンゴ、桃、ライム、サクランボ及びイチゴを挙げることができる。また、本発明に利用される香料は、ユーカリ等、給湿、冷却又はスムーズ化剤と考えられる成分を有してもよい。これらの香味はストレートで(すなわち単独で)提供されてもよくて、又は、複合物(例えば、スペアミント及びメントール又はオレンジ及びシナモン)としてもよい。場合により、香料は、噴霧乾燥の形状で提供されてもよい。香料は典型的には、約0.5〜約10乾燥重量パーセントの量で存在し、しばしば、約1〜約6乾燥重量パーセント、最も多くの場合、約2〜約5乾燥重量パーセントである。
甘味料は、天然もしくは人工の形状、又は、人工甘味料と天然甘味料との組合せとして用いてもよい。一実施形態では、スクラロース、ショ糖又はその組合せが、主要な甘味料成分である。人工甘味料にせよ天然糖にせよ、存在する場合は、甘味料の代表的な量は、組成物の全乾燥重量において、少なくとも約0.2パーセントを占めてもよく、少なくとも約1パーセント、又は、少なくとも約5パーセントであってもよい。好ましくは、組成物の全乾燥重量において、組成物中の甘味料の量は約40パーセントを超えず、しばしば約35パーセントを超えない、多くの場合約30パーセントを超えないようにする。
ショ糖は、特定の実施形態においては、(例えば、澱粉を成形したタイプの調合物の成分として)特に有利な甘味料とすることができ、この理由は、最終生産物の咀嚼抵抗又は「弾力」に関与すると実際に考えられているからである。更に、粒状化ショ糖はスクラロースと比較して、甘味効果は非常に小さいものの、ショ糖の存在は、追加の充填剤成分として有利に働くことができる。この2種の甘味料が一緒に存在する場合は、スクラロースは典型的には、少なくとも約0.25乾燥重量パーセントの量で存在し、しばしば少なくとも約0.5乾燥重量パーセント、最も多くの場合少なくとも約1.0乾燥重量パーセント(例えば、約0.25〜約2.0乾燥重量パーセント)で存在し、また、ショ糖は典型的には、少なくとも約2.0乾燥重量パーセントの量で存在し、しばしば少なくとも約3.0の乾燥重量パーセント、最も多くの場合少なくとも約4.0乾燥重量パーセント(例えば、約1.0〜約6.0乾燥重量パーセント)で存在する。
特定の実施形態では、一部の調合物(又は、全体の無煙タバコ製品)には糖が存在せず(シュガーフリー)、1種以上の砂糖代替品を含有する。本明細書で使用されるように「シュガーフリー」とは、重量で約1/15未満の糖、又は重量で約1/10未満の糖を有する製品を含むことを意図する。砂糖代替品は、これが用いられる場合は、純粋な固体の形状(例えば、粒状又は粉状の形状)で提供されてもよい。特定の実施形態では、砂糖代替品は乾燥状態で、含水量が極めて低い。例えば、砂糖代替品は、重量で約5%未満の水分を含有してもよく、重量で約3%未満の水分、重量で約2%未満の水分、又は、重量で約1%未満の水分を含有してもよい。
一部の実施形態では、好ましくは、シロップ(例えばコーンシロップ)は、無煙タバコ組成物に所望の香味属性を提供するに十分な量で使用されてもよい。一部の実施形態では(例えば、澱粉成形されたタイプの調合物では)、シロップは、咀嚼性を提供し溶解化を遅らせるに十分な量で使用されてもよい。シロップ(例えば、異性化糖)の代表的な量は、組成物の全乾燥重量の約10パーセント未満又は約5パーセント未満を占めてもよい。
特定の実施形態では、糖シロップ又は糖アルコールシロップを、口内錠タイプの調合物に加えることで、調製(例えば砂糖代替品の溶融)の間の、調合物の他の成分の再結晶に影響を及ぼす。この目的のための例示的な糖アルコールシロップとしては、マルチトールシロップ、キシリトール、マンニトール、グリセリン、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ズルシトール、イジトール、イソマルト、ラクチトール及びポリグリシトールシロップを挙げることができる。他のシロップ、例えばコーンシロップ、糖蜜又は糖液を用いてもよい。糖アルコールシロップの量は、変化してもよいが、典型的には、無煙タバコ製品混合物の約0.1重量%〜約2重量%の範囲にあり、しばしば約0.5重量%〜約1.5重量%まで、更にしばしば1重量%である。特定の実施形態では、糖アルコールシロップの量はより高く、例えば、混合物の多くとも約2重量%、多くとも混合物の約5重量%、多くとも混合物の約10重量%、又は多くとも混合物の約20重量%である。
本開示の無煙タバコ組成物は典型的には、少なくとも1種の充填剤成分を有してもよい。多糖類充填剤成分が存在する場合は、任意の充填剤成分が、多糖類充填剤成分に加えて提供されてもよい。組成物のこの充填剤成分は、テクスチャ及び口あたり等の特定の官能特性を高める、製品の粘着性又は圧縮性を高める等、複数の機能をしばしば成し遂げる。特定の実施形態(例えば澱粉成形されたタイプ調合物)では、糖アルコールは、特に充填剤成分として有利であり、この理由は、それらが一部の甘さに寄与する一方で、最終生産物の所望のチュアブル特性を妨害しないからである。糖アルコール(例えばイソマルト)は、単糖又は二糖に由来するポリオールであり、部分的又は全体に水素化された形状を有する。例示的な糖アルコールは、約4〜約20個の炭素を有し、エリスリトール、アラビトール、リビトール、イソマルト、マルチトール、ズルシトール、イジトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、ソルビトール及びその組合せを含む(例えば水素化された澱粉加水分解物)。糖アルコールは、水溶液又は懸濁液の形状で添加されてもよく、例えば約50〜約90重量パーセントの固形分を有する溶液又は懸濁液等であってもよい。更なる充填剤成分と糖アルコールとの組合せを用いてもよい。存在する場合は、有機の充填剤にせよ無機の充填剤にせよ、充填剤の代表量は、組成物の全乾燥重量に基づき、少なくとも約10パーセントを占めてもよく、少なくとも約20パーセント、又は、少なくとも約25パーセント、を占めてもよい。好ましくは、組成物中の追加の充填剤の量は、組成物の全乾燥重量の約50パーセントを超えず、高い頻度で約40パーセントを超えない。一実施形態では、ソルビトール等の糖アルコールが、追加の充填剤として提供される。
塩(例えば、塩化ナトリウム、小麦粉塩)は、無煙タバコ組成物に所望の感覚の属性を提供するに十分な量で使用されてもよい。存在する場合、塩の代表量は、組成物の全乾燥重量の、少なくとも約0.5乾燥重量パーセントであり、又は、少なくとも約1.0乾燥重量パーセント又は少なくとも約1.5乾燥重量パーセントであるが、約5パーセント未満を典型的には占める(例えば、約0.5〜約4乾燥重量パーセント)。一部の実施形態では、塩は、存在する場合、組成物の全乾燥重量の約2パーセント未満、又は約1パーセント未満を占める。
保湿剤(例えばグリセリン)は、無煙タバコ組成物に所望の水分属性を提供する十分な量で使用されてもよい。更に、場合により、保湿剤は、望ましい流動率(例えば澱粉型内に堆積するための)を無煙タバコ組成物に与えてもよい。存在する場合、保湿剤の代表量は、組成物の全乾燥重量の少なくとも約1パーセントを典型的には占め、少なくとも約1.5乾燥重量パーセント、又は少なくとも約2乾燥重量パーセントを占める。特定の実施形態では、保湿剤の量は、少なくとも約10乾燥重量パーセントであり、又は、少なくとも約20乾燥重量パーセントである。例示的な乾燥重量範囲は、約1〜約40重量パーセントであり、より頻繁には約3〜約35乾燥重量パーセントである。一部の実施形態では、保湿剤は、提供される組成物の全乾燥重量の約5パーセント未満の量(例えば、約0.5〜約4乾燥重量パーセント)である。
バインダ(又は、バインダの組合せ)は、無煙タバコ組成物に所望の物理属性及び物理完全性を提供するに十分な量で使用されてもよい。存在する場合、バインダの代表量は、組成物の全乾燥重量の少なくとも約5パーセントを占めてもよく、少なくとも約10パーセント、少なくとも約15パーセント、少なくとも約20パーセント、又は少なくとも約25パーセントを占めてもよい。好ましくは、組成物中のバインダの量は、組成物の全乾燥重量の約35パーセント、約40パーセント又は約45パーセントを超えない。しばしば、望ましい組成物中のバインダの量は、組成物の全乾燥重量の約20パーセントを超えず、高い頻度で、約15パーセントを超えない。上記に触れたように、バインダは、一部の実施形態ではタバコ由来材料を有してもよく、これは1種以上の追加のバインダ成分と組み合わせてもよい。特定の実施形態では、バインダ材料は、天然ゴムを含む。本明細書で使用されるように、天然ゴムは、濃化剤又はゲル化剤として有用な、天然起源の多糖類材料のことをいう。代表的な天然ゴムは、植物に由来し、それは典型的にはある程度の水溶性を有し、キサンタンガム、グアーガム、アラビアゴム、ガティガム、トラガントガム、インドゴム、ローカストビーンガム、ゲランゴム及びその組合せが含まれる。
乳化剤は、無煙タバコ組成物に所望の安定化属性を提供するに十分な量で使用されてもよい。存在する場合、乳化剤の代表量は典型的には、組成物の全乾燥重量の約5パーセント未満を占める。
特定のバッファリング剤は、約6〜約10pHの範囲内に緩衝し、例示的な緩衝剤は、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属重炭酸塩又はそれらの混合物を含む。緩衝剤は、それが存在する場合、調合物の乾燥重量に基づいて、約1パーセント未満の量で典型的には存在する。
所与の調合物中の特定の成分及び量は、その調合物の所望の特性に依存する。例えば、成分は、所望の香味、テクスチャ及び他の特性によって変化してもよい。特定の例示的な調合物は、下記に更に詳細に提供される。これらは例示的な調合物のみであり、本発明を制限することを意図するものではないことに留意すべきである。
例えば、典型的な口内錠タイプ調合物は、限外濾過された抽出液、砂糖代替品及び糖アルコールシロップを含有してもよい。砂糖代替品(例えば、イソマルト)は、できる非吸水性糖アルコールであり、これはガラス状のマトリックスを形成することができる。本発明の特定の一実施形態では、口内錠タイプ調合物は、少なくとも約3重量%の量のタバコ抽出物と、少なくとも約80重量%の量の砂糖代替品と、糖アルコールシロップとを含有する。特定の実施形態では、砂糖代替品は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%の量で存在する。特定の実施形態では、口内錠タイプ調合物は、イソマルト、マルチトールシロップ、熱処理、限外濾過によるタバコ抽出物、NaCl及びスクラロースを含有してもよい。特定の実施形態では、調合物は透明である。代表的な口内錠タイプ調合物のさらなる詳細については、2011年9月22日に出願のHoltonJr.の米国特許出願公開公報第13/240,525号を参照されたく、この開示は、参照により本明細書に援用される。
典型的な溶融可能タイプ調合物は、タバコ材料(例えば粒状タバコ材料又はタバコ抽出物)及び脂質を一般に含有する。脂質は様々なものを使用することができ、例えば、脂肪、油又はワックス物質(又は、その組合せ)でもよく、無煙タバコ調合物の一部を形成する。脂質成分は、動物材料又は植物材料から由来してもよく、典型的には、より小さい量の遊離脂肪酸及びモノグリセリド又はジグリセリドとともに、主にトリグリセリドを含有してもよい。特定の実施形態では、脂質は、植物由来の脂肪質であり、室温(すなわち約25℃)で固形又は半固形であり、使用者の口腔の熱を受けて、少なくともその一部が液化する。脂質の融点は、様々に変更することができ、特定の実施形態では、約36℃〜約45℃の範囲内にあってもよい(例えば、約38℃〜約41℃)。
植物由来の脂肪は、主に飽和脂肪酸鎖又は不飽和脂肪酸鎖を含有し、その大部分がトリグリセリド構造内で結合しており、約10〜約26の炭素原子の炭素長さを有し、典型的には約14〜約20の炭素原子、しばしば約14〜約18の炭素原子の炭素長さを有する。用いることができる例示的な植物由来の脂肪は、パーム油、パーム核油、ダイズ油、綿実油及びこれらの混合物を含む。一部の態様に従い、脂質実質は水素化されてもよくて、部分的に水素化されてもよくて、又は水素化されなくてもよい。場合により、脂質物質は、脂質成分の混合物を有してもよい。例えば、脂質物質は、パーム油とパーム核油とのブレンドを有してもよい。脂質物質は、典型的には、粒状タバコ材料とは別々かつ異なる、無煙タバコ組成物を形成するために用いられる各個の成分である。
特定の実施形態では、溶融可能タイプ調合物が提供され、それは、無煙タバコ組成物の全乾燥重量に基づき、約25〜約45パーセントの粒状タバコと、約10〜約50パーセントの脂質成分と、約0〜約1パーセントの人工甘味料と、約20〜約40パーセントの充填剤と、多くとも約10パーセントの量の香料と、約5パーセントまでの量の塩とを含有する。一部の実施形態では、抽出液の形状でタバコを含有する、溶融可能タイプ調合物が提供され、この調合物は、約2パーセント以上の量のタバコと、約30パーセント以上の量の脂質成分と、約30パーセント以上の量の充填剤とを含有する。特定の脂質及び脂質を含有する溶融可能タイプの調合物に関するさらなる詳細については、2011年12月20日に出願のCantrellらの米国特許出願第13/330,929号に見出すことができ、この開示は、参照により本明細書に援用される。
典型的なチュアブルタイプ調合物は、天然ゴム(例えば、アラビアゴム)と、脂質成分と、乳化剤とを典型的には含有する。特定の一実施形態では、チュアブルタイプ調合物は、アラビアゴム、乳化剤、脂質成分、グリセリン、タバコ抽出物、スクラロース、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム及び香料を含有する。
典型的なハードコーティングタイプの調合物は、バインダ及び糖アルコールシロップを典型的には含有する。特定の一実施形態では、外側マトリックスは、タバコ抽出物、バインダ、糖アルコール、イソマルト、水酸化ナトリウム、スクラロース及び香料を含有する。本発明に係るハードコーティングタイプの調合物には、これらの成分が、典型的に含まれているが、他のタイプのコーティングが、特定の実施形態に適用されてもよく、一部の実施形態では、ハードコーティングタイプの調合物にも適用されてもよいことに留意すべきである。例えば、本発明の全体の多層無煙タバコ製品及び/又はここに記載される成分調合物のいずれかは、特定の実施形態では、外部コーティングを含んでいてもよく、この外部コーティングは、カルナバワックス等の成分、及び/又は、薬理学的に許容される形態のセラック塗料、艶出し組成物及び表面研磨剤を含有してもよい。コーティングの塗布は、エアレス・スプレー、流動浸漬塗装、コーティングパンの使用等の技術を用いて達成できる。コーティングとして他の材料は、セルロース系材料(例えば、フタル酸酪酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びカルボキシメチルエチルセルローズ)等の自然界でのポリマーでもよく、また、アクリル酸、メタアクリル酸及びそのエステルのポリマー及び共重合体であってもよい。例えば、そのようなコーティングは、膜形成ポリマー、例えばセルロースのポリマー及び任意の可塑剤等を含有してもよい。他の任意のコーティング成分としては、香料、甘味料、着色剤及び塩が含まれる。
典型的な射出成形タイプの調合物(すなわち、香錠)は、例えば、乾燥重量ベースで約10重量パーセント〜約25重量パーセントの多糖類充填剤成分を含有してもよい。多糖類充填剤は様々に変更することができるが、特定の実施形態では、ポリデキストロースを含有する。特定の実施形態では、糖アルコール充填剤(例えばソルビトール)、水溶性ゴム(例えばアラビアゴム)を含有するバインダ、及び/又は香料、バインダ、乳化剤、分解助剤、保湿剤及びそれらの混合物を含む成分の1種以上を含有する。特定の一実施形態では、調合物は、組成物の全重量に基づき、少なくとも約20乾燥重量パーセントのタバコ材料、少なくとも約10乾燥重量パーセントの多糖類充填剤成分、少なくとも約10乾燥重量パーセントの少なくとも1種のバインダ、少なくとも約20乾燥重量パーセントの少なくとも1種の保湿剤、及び少なくとも約1乾燥重量パーセントの少なくとも1種の乳化剤を含有する。代表射出成形タイプの調合物の上のさらなる詳細のため、2010年12月1日出願のCantrellらの米国特許出願番号12/957,838を参照されたく、これは参照により本明細書に援用される。
典型的な澱粉成形されたタイプ調合物(すなわち香錠)は、例えば、粒状タバコ材料、天然ゴムの形の少なくとも1種のバインダ又はゲル化剤、及び充填剤成分としての少なくとも1種の糖アルコールを含有してもよい。別の実施形態では、無煙タバコ組成物は、粒状タバコ材料、天然ゴムの形状で少なくとも1種のバインダ又はゲル化剤、ショ糖及びコーンシロップを含有する。例えば、一実施形態では、澱粉成形タイプの調合物は、無煙タバコ組成物の全乾燥重量に基づき、約25〜約35パーセントのタバコ、約0.1〜約2パーセントの人工甘味料、約1〜約5パーセントの保湿剤、約1〜約5パーセントの天然甘味料、約20〜約30パーセントの糖アルコール充填剤、約10〜約30パーセントのバインダ、多くとも約5パーセントの量の香料成分、及び多くとも約3パーセントの量の塩を含有する。
1種の特定の澱粉成形タイプの調合物は、組成物の全重量に基づき、少なくとも約25乾燥重量パーセントのタバコ材料、少なくとも約10乾燥重量パーセントの糖アルコール(例えば、ソルビトール、イソマルト、マルチトール及びその組合せ)、少なくとも約10又は15乾燥重量パーセントの天然ガムバインダ成分(例えばアラビアゴム)、少なくとも約0.5乾燥重量パーセントのタバコ由来バインダ成分、少なくとも約0.5乾燥重量パーセントの保湿剤(例えばグリセリン)、少なくとも約0.2乾燥重量パーセントの甘味料(例えばスクラロース)、ならびに少なくとも約0.5乾燥重量パーセントの香料香料を含有する。他の例示的な組成物では、組成物の全重量に基づき、少なくとも約30乾燥重量パーセントのタバコ材料、少なくとも約20乾燥重量パーセントの糖アルコール、少なくとも約25乾燥重量パーセントの天然ガムバインダ成分、少なくとも約2乾燥重量パーセントのタバコ由来バインダ成分、少なくとも約2乾燥重量パーセントの保湿剤、少なくとも約1乾燥重量パーセントの甘味料、及び少なくとも約4乾燥重量パーセントの香料を含有する。なお更なる実施形態では、組成物は、組成物の全重量に基づき、水性タバコ抽出物の形態での少なくとも約2乾燥重量パーセントのタバコ材料、少なくとも約30乾燥重量パーセントの糖アルコール、少なくとも約40乾燥重量パーセントの天然ガムバインダ成分、少なくとも約2乾燥重量パーセントの保湿剤、及び少なくとも約2乾燥重量パーセントの塩(例えば、NaCl)を含有する。更に他の実施形態では、組成物の全重量に基づき、水性タバコ抽出物の形態での少なくとも約2乾燥重量パーセントのタバコ材料、少なくとも約30乾燥重量パーセントのショ糖、少なくとも約40乾燥重量パーセントの天然ガムバインダ成分、少なくとも約2乾燥重量パーセントのシロップ(例えばコーンシロップ)、少なくとも約2乾燥重量パーセントの保湿剤、及び少なくとも約2乾燥重量パーセントの塩を含有する。代表的な澱粉成形タイプの調合物のさらなる詳細は、2010年12月1日出願のCantrellらの米国特許出願第12/957,821号を参照されたく、この開示は、参照により本明細書に援用される。
本発明の無煙タバコ製品を占める調合物は、様々な官能特性を有していてもよい。例えば、澱粉成形タイプの調合物は、特定の実施形態では、溶解可能で軽くチュアブルであり、一般に硬化した固形物ゲル(例えば「香錠」)の形状であることを特徴とする。特定の実施形態では、澱粉成形タイプの調合物は、急速に崩壊することなく口腔の中に軽質咀嚼動作に耐えるに十分な粘着性を有することを特徴とする。本開示のこの調合物は、従来のチューインガムに見られるような、高い変形可能性を有する咀嚼質を典型的には示さない。溶融可能な調合物は、特定の実施形態では、使用者の口の中にあるとき、(なめらかな、すべすべの、又は、ぬるぬるした感覚ではなく)スムーズかつクリーミーな感覚を提供することができると記載することができる。口内錠タイプ調合物は、一般に固いテクスチャをもち、溶解可能な性質を示す。チュアブル調合物は一般に、ここに記載される香錠のそれとガムのそれとの中間の咀嚼性を示す。香錠のように、チュアブル調合物は、口腔中での軽質咀嚼動作に耐える粘着性を典型的には示すが、これは典型的には、香錠よりも遅い速度で崩壊するので、組成物を完全に分解させる前には、さらなる咀嚼動作が考慮される。ハードコーティングタイプの調合物は、歯切れの良さ又はサクサク感といった知覚を一般に提供する。
所与の多層無煙タバコ製品中の調合物の構造及び組立ては、様々に変更することができる。特定の実施形態では、2−成分及び3−成分無煙タバコ製品が、表1で示すように提供され、ここでは、コアは、被覆調合物の一番内側の構成要素を指してもよく、また、層1及び層2は、連続してコア調合物に塗布される層である。このコアは、並行型の構成の1つ以上の構成要素を代替的には指してもよく、この並行型の構成では、層1は、少なくとも1種の表面上でコア調合物に付着するように塗布され、層2は、これが存在する場合は、少なくとも1つの表面上で層1調合物に付着する。
表1は、多層無煙タバコ製品を含んでもよい調合物の様々な組合せを記載する。それぞれの調合物の特定の組成物に従い、表1は、異なる調合物の異なる組合せを有する本発明の例示的な製品を表す。表1の中に提供されるそれぞれの調合物は好ましくは、ここに記載されるように、特定の組成物を有する調合物である。
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本発明に係る無煙タバコ製品は、官能特性の様々な組み合わせを示すことができる点で、利点がある。特定の実施形態では、この無煙タバコ製品は多層であるので、広い範囲の官能感覚を、製品を使用中の使用者に提供することができる。例えば、無煙タバコ製品は、所望の体験の順序(例えば、最初は固く、溶解可能な感覚が来た後、噛み甲斐がある感覚が続く)で官能特性の特定の範囲を示すように、合わせて調整されてもよい。
本発明の無煙タバコ製品は、多層の構造体を有するので、特定の実施形態では、全体として製品のタバコ香味及び/又はタバコ成分の放出プロファイルを合わせて調整することが可能である。換言すれば、タバコ成分がリリースされる方法や速度は、様々に変更することができる。特定の種類の調合物は、活性成分(例えば、ニコチン)のより高速の又はより低速の放出を、典型的には示す。この調合物は、製品が所望の放出プロファイルを示すよう、無煙タバコ製品の多層の構造体内に配置することができ、これは有利である。例えば、特定の一実施形態では、外側の調合物が、活性成分が比較的高速で放出する調合物を含有する一方、1種以上の内側の調合物が、長時間の放出プロファイルを示すことにより、初期には活性成分が高速で放出し、活性成分が長期間の放出する製品を提供することができる。特定の実施形態では、異なる香料や他の成分(例えば、センセイツ)を、特定の層内に取り入れてもよい。香味及び/又は官能感を層毎に変えることにより、製品の使用中における独自の範囲の味覚及び/又は感覚の経験を使用者に提供することができる。
本発明に係る代表的な多層無煙タバコ製品は、様々な種類の形態及び構成を有してもよく、その結果として、組成物の特性、自然、挙動、一貫性、形状、形状、サイズ及び重量を様々に変更することができる。代表的な組成物の形状は、一般に、球状、円筒状(平坦な略円盤状の形状から比較的長く細長い略棒状の形状までの範囲)、らせん状、横長状、正方形状、長方形状等であってもよく、又は、組成物はビーズ、粒状粉、結晶粉末、カプセル、膜、小片、ゲル又は等の形状を有してもよい。組成物の形状は、多種多様な丸薬、錠剤、口内錠、カプセル及び製品のカプレットタイプに類似していてもよい。
多層無煙タバコ製品を産生するための手段は、様々なものであってもよい。一般に、コア調合物は、この調合物を提供するためのあらゆる手段により提供可能である。特定の種類の調合物を提供するための例示的な手段がここに提供されているが、本発明から逸脱しない範囲で、他の方法を用いてもよいことに留意すべきである。典型的には、コア調合物が産生され、1つ以上の追加の層がそれに塗布される。コアは、例えば、調合物混合物を直接、型に注入し、所望の形状に成形(例えば、ロール又はプレス)し、又は、押出加工することにより、所望の形状に形成することができる。一部の実施形態では、混合物は押し出され、澱粉成形され、又は、射出成形されてもよい。
特定の実施形態では、1つ以上の追加の層を形成するための方法は、無煙タバコ製品のコア又は一つ前の層の上へ調合物を塗布できるように、ある程度合わせて調整してもよい。例えば、無煙タバコ製品の第2層及びそれ以降の層は、しばしばコーティングによって塗布される(例えば、ディップコーティング、スプレーコーティングにより、又は、コア調合物を包むために使用可能な、又は隣り合うタイプの構成でコア調合物の1つ以上の表面に付着させるために使用可能な、調合物の別々のシートを調製する)。
ここに記載した食品グレードの製品の製造に関連した典型的な状況は、加熱及び温度(すなわち、生産及び生産環境の温度にある間に、各種成分が曝露される加熱の度合い)、水分含有量(例えば、個々の成分にそして最終的な組成物に存在する含水率)、生産環境、環境制御(例えば窒素雰囲気)中の湿気、製造工程の間に各種成分が遭遇する気流、ならびに他の同様の種類の要因、の制御を含んでいる。更に、製品生産の中に関係する各種生産工程は、特定の溶媒及び加工助剤の選択、加熱及び輻射、冷凍及び低温状況の使用、成分混合速度等が関与してもよい。また、各種成分の形状(例えば、固体、液体又は気体)の選択、固体形状の成分の粒径又は結晶性質、液体状態の成分の濃度等の製造条件が、制御されてもよい。これら成分は、押し出し、圧縮、スプレー等技術によって所望の組成物に加工することができる。
溶融可能なタイプ調合物は、特定の実施形態では、成分(例えば、タバコ材料及び追加の成分)を溶融脂質と組み合わせて溶融無煙タバコ組成物スラリーを形成し、次にこれを型内に堆積するか、又は、これで他の調合物の上を覆うことにより、調製することができる。
口内錠タイプ調合物は、特定の実施形態では、イソマルトを高いパーセンテージで含有する成分の混合物を約143℃に加熱することによって、調製されてもよい。一度全ての成分が溶解した後、温度を、厳しいクラック段階(例えば約166℃)を過ぎて上昇させ、次いで、加熱から混合物を取り除いて冷却する。各種成分は、特定の段階で添加されてもよい(例えば、各種成分はイソマルト混合物に、室温で添加されてもよく、混合物が143℃又は166℃に到達したときに添加されてもよく、あるいは、所与の温度での冷却プロセスの間に添加されてもよい)。
射出成形タイプの調合物は、特定の実施形態では、(例えば、タバコ材料、バインダ及び多糖類充填剤成分等の)成分を混合して無煙タバコ混合物を形成し、無煙タバコ混合物を射出成形(例えば、少なくとも約75,000kPa又は少なくとも約100,000kPaの圧縮力を用いて無煙タバコ混合物を圧縮することにより)し、無煙タバコ混合物を冷却(例えば、約20℃〜約25℃の温度へ冷却)することで固体化された無煙タバコ調合物を形成することにより、調製することができる。
調合物を調製するための手段は、様々に変更することができ、特定の調合物タイプを作る特定の方法は、所与の無煙タバコ製品の組立てに応じて構成する必要がある場合もある。例えば、従来より成形が行われる調合物を、外層が含有する場合、調合物が他の調合物の上に覆われてもよいように、方法を修正する必要があるだろう。例えば、この調合物はウェット又はドライスプレーにより他の表面上へスプレーされてもよく、又は、その表面を調合物に浸すことによって他の表面に塗布されてもよい。調合物の性質に従い、塗布の方法は、従来のスプレーコーティング技術の修正を必要とする場合もある。例えば、他の調合物上へ口内錠タイプ調合物をスプレーコーティングするためには、プロセスの間に調合物及びスプレーコーティング装置を高い温度に維持することが必要となる場合もある。特定の実施形態では、他の調合物の性質を変えることを防止するために、温度調節が重要である。例えば、新たな層の塗布の間に、溶融可能なタイプの調合物が、無煙タバコ製品のコア内で溶融することを防止するための配慮が、なされなければならない。
特定の実施形態では、ここに明確に述べられるように、無煙タバコ製品は透過性又は半透過性である。透過性/半透過性は、当該技術分野で一般に用いられるあらゆる手段で測定されてよいが、しかしながら、所定の波長範囲(例えば約400〜700nm)の分光透過光度によって一般に測定される。本発明の無煙タバコ製品の透過率測定値は、典型的には、無煙タバコ製品を含有する伝統的なタバコ抽出物のそれらよりも高い。半透過性は、単純に光源まで近づけて無煙タバコ製品を把持し、光が製品の中を分散して進行することを決定することによる、外観検査によって確認されてもよい。
以下の実施例により、本発明の態様をより詳細に例示し、これらの実施例は本発明の特定の態様を例示するために記載するものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
実施例1:口内錠タイプ調合物の調製
a)加熱処理のない調製
経口使用の無煙タバコ製品の口内錠タイプ成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。イソマルト、NaCl及びバニリンを、ポット内で混合し、混合物の温度を143℃にする。イソマルトが溶融するまで、混合物を143℃に保持し、次いで温度を166℃まで上昇する。別の容器に、限外濾過されたタバコ抽出物(例えば、2011年9月22日に出願のHoltonJr.の米国特許出願第13/240,525号に記載の方法に従って調製し、この開示は、参照により本明細書に援用される)、マルチトールシロップ、H2O、スクラロース、任意に、L−リジンを混合し、溶液を生成する。任意に、第2の別の容器内に、水及び水酸化ナトリウムを混合して、溶液を生成する。
イソマルト混合物を熱から外し、放置して132℃に冷却する。残りの成分(すなわち、抽出物を含む溶液及び任意の水酸化ナトリウム溶液)を混合し、任意に、1種以上の調味料で混合した溶液にこれを加える。混合した溶液を、高温のイソマルト混合物に注入し、混合する。
得られた混合物を、型へ注入する。混合物の粘性が、注入するには高くなり過ぎる場合は、混合物は、高熱を用いるマイクロ波内で加熱されてもよい(例えば約7秒間)。代表的な無煙タバコ調合物混合物を、下記に挙げる。下記の混合物1は、塩基を含有しない一方、混合物2及び混合物3は、水酸化ナトリウムを異なるレベルで含有する。
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b)タバコ抽出物の加熱処理を含む調製
経口使用の無煙タバコ製品の口内錠タイプ成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。添加剤を変えて熱処理したタバコ抽出物を用いて、特定の無煙タバコ製品を調製することにより、アクリルアミドの量を低減した。限外濾過されたタバコ抽出物を添加物と組み合わせて、熱処理タバコ抽出物を調製することで、水中のアクリルアミドを低減し、また、溶液が生成されるまで撹拌した。得られた混合物は88℃まで加熱されて、この温度で60分間保持される。混合物を冷却し、新たな水を加えて、200gの開始重量に混合物を戻す。
下の表に記載される混合物4〜7は、このように調製される熱処理タバコ抽出物を含有する無煙タバコ調合物に関する。パートAでは、加熱処理プロセスの成分について概説する。混合物は、アクリルアミドの還元のために、異なる種類の試薬を含有する。得られた熱処理タバコ抽出物は、使用まで冷凍にて保存することができる。この熱処理タバコ抽出物は、上記に提供される方法に従い、混合物4〜7のパートBで詳述される成分を用いて、無煙タバコ調合物を調製するために用いられる。
1種以上の具体的な例として、H2O(65.79g)、固形分77%(118.42g)の処置タバコ抽出物、NaOH(8.90g)及びL−リジン(6.89g)を混合し、溶解されるまで撹拌し、88℃に加熱し、60分間のこの温度に保持することにより、熱処理タバコ抽出物が調製される。混合物を29℃まで冷却し、新たなH2Oを加えて、混合物を200gの開始重量に戻す。
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熱処理タバコ抽出物を含有する組成物は、最終的な無煙タバコ製品中でのアクリルアミドレベルが比較的低かった(混合物4=343ng/g、混合物5=44.8ng/g、混合物6=190ng/g、及び混合物7=445ng/g)。これらのアクリルアミドレベルは、熱処理されなかったタバコ抽出物と比較して顕著な減少を示す。例えば、加熱処置タバコ抽出物は、アクリルアミドレベルにつき、非熱処理タバコ抽出物に対して、多くとも約98%の減少を示し得る。混合物4〜7で表される無煙タバコ製品の値は、タバコ抽出物が熱処理されなかった比較のための無煙タバコ製品に対して、約60%〜約96%のアクリルアミドレベルの減少を示した。他の例示的な口内錠タイプ調合物としては、2011年9月22日に出願のHoltonJr.の米国特許出願公開公報第13/240,525号を参照されたく、この開示は、参照により本明細書に援用される
実施例2:溶融可能なタイプの調合物の調製
a)溶融可能な調合物1
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。約30ミクロンの平均粒径のタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。タバコ材料を、オープンな雰囲気中、約54℃で乾燥して、水分含有量を約50パーセントから約10パーセント未満まで低減する。充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び香料(バニリン、噴霧乾燥ハッカ、噴霧乾燥メントール)を含有する各種乾燥成分が提供される。粉体形状の全ての乾燥成分は、乾燥タバコ材料と共に、ホーバートミキサー内でこれらを一緒に加えて、パドルで約3分間約120rpmで完全に混合する。
融点が約38℃〜約42℃の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−24−Bとして入手可能)。この脂質物質は、パーム核油及びパーム油のブレンドを含有する、非水素化ラウリン酸のコーティング用脂肪である。脂質物質は、混合容器内で溶融される。溶融脂質物質を有する混合容器で加熱状態を維持しつつ、混合を行いながら、混合乾燥調合物を加えることにより、それによって、約10パーセント未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動的スラリーを形成する。無煙タバコ製品1個につき約1グラムの重さを実現するよう、スラリーが、型の中に堆積される。スラリーは、約45分間の雰囲気による空気乾燥により固化することができ、その後、溶融可能な無煙タバコ調合物の個々の要素が、型から取り除かれる。無煙タバコ組成物の混合物は、脂質物質が約34部、充填剤が25.5部、タバコ材料が36部、塩が0.5部、甘味料が0.45部、そして香料が3.55部を含んでいる。
b)溶融可能な調合物2
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。約30ミクロンの平均粒径のタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。タバコ材料を、オープンな雰囲気中、約54℃で乾燥して、水分含有量を約50パーセントから約10パーセント未満まで低減する。充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び香料(バニリン、噴霧乾燥ハッカ、噴霧乾燥メントール)を含有する各種乾燥成分が提供される。粉体形状の全ての乾燥成分は、乾燥タバコ材料と共に、ホーバートミキサー内でこれらを一緒に加えて、パドルで約3分間約120rpmで完全に混合する。
融点が約38℃〜約42℃の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−24−Bとして入手可能)。この脂質物質は、パーム核油及びパーム油のブレンドを含有する、非水素化ラウリン酸のコーティング用脂肪である。脂質物質は、混合容器内で溶融される。溶融脂質物質を有する混合容器で加熱状態を維持しつつ、混合を行いながら、混合乾燥調合物を加えることにより、それによって、約10パーセント未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動的スラリーを形成する。無煙タバコ製品1個につき約1グラムの重さを実現するよう、スラリーが、型の中に堆積される。スラリーは、約45分間の雰囲気による空気乾燥により固化することができ、その後、溶融可能な無煙タバコ調合物の個々の要素が、型から取り除かれる。無煙タバコ組成物の混合物は、脂質物質が約34部、充填剤が24.5部、タバコ材料が36部、塩が0.5部、甘味料が0.45部、そして香料が4.55部を含んでいる。
c)溶融可能な調合物3
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。約30ミクロンの平均粒径のタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。タバコ材料を、オープンな雰囲気中、約54℃で乾燥して、水分含有量を約50パーセントから約10パーセント未満まで低減する。充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び香料(バニリン、噴霧乾燥ハッカ、噴霧乾燥メントール)を含有する各種乾燥成分が提供される。粉体形状の全ての乾燥成分は、乾燥タバコ材料と共に、ホーバートミキサー内でこれらを一緒に加えて、パドルで約3分間約120rpmで完全に混合する。
融点が約38℃〜約42℃の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−24−Bとして入手可能)。この脂質物質は、パーム核油及びパーム油のブレンドを含有する、非水素化ラウリン酸のコーティング用脂肪である。脂質物質は、混合容器内で溶融される。溶融脂質物質を有する混合容器で加熱状態を維持しつつ、混合を行いながら、混合乾燥調合物を加えることにより、それによって、約10パーセント未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動的スラリーを形成する。無煙タバコ製品1個につき約1グラムの重さを実現するよう、スラリーが、型の中に堆積される。スラリーは、約45分間の雰囲気による空気乾燥により固化することができ、その後、溶融可能な無煙タバコ調合物の個々の要素が、型から取り除かれる。無煙タバコ組成物の混合物は、脂質物質が約34部、充填剤が23.5部、タバコ材料が36部、塩が0.5部、甘味料が0.45部、そして香料が5.55部である。
d)溶融可能な調合物4
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。約30ミクロンの平均粒径のタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。タバコ材料を、約54℃で約24時間乾燥し、水分含有量を約50パーセントから約3パーセント未満まで低減する。充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)及び香料(バニリン)を含有する各種乾燥成分が提供される。粉体形状の全ての乾燥成分は、乾燥タバコ材料と共に、ホーバートミキサー内でこれらを一緒に加えて、パドルで約3分間約120rpmで完全に混合する。
融点が約38℃〜約42℃の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−24−Bとして入手可能)。この脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含有する、非水素化ラウリン酸のコーティング用脂肪である。脂質物質は、混合容器内で溶融される。溶融脂質物質を有する混合容器で加熱状態を維持しつつ、混合を行いながら、混合乾燥調合物を加えることにより、それによって、約10パーセント未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動的スラリーを形成する。無煙タバコ製品1個につき約1グラムの重さを実現するよう、スラリーが、型の中に堆積される。スラリーは、約45分間の雰囲気による空気乾燥により固化することができ、その後、無煙タバコ調合物の個々の要素が、型から取り除かれる。無煙タバコ組成物の混合物は、脂質物質が約34.21部、充填剤が29.79部、タバコ材料が35.51部、甘味料が0.45部、そして香料が0.04部である。
e)溶融可能な調合物5
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。約30ミクロンの平均粒径のタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。タバコ材料を、オープンな雰囲気中、約54℃で乾燥して、水分含有量を約50パーセントから約10パーセント未満まで低減する。充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)及び香料(バニリン)を含有する各種乾燥成分が提供される。粉体形状の全ての乾燥成分は、乾燥タバコ材料と共に、ホーバートミキサー内でこれらを一緒に加えて、パドルで約3分間約120rpmで完全に混合する。
融点が約38℃〜約42℃の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−24−Bとして入手可能)。この脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含有する、非水素化ラウリン酸のコーティング用脂肪である。脂質物質は、混合容器内で溶融される。溶融脂質物質を有する混合容器で加熱状態を維持しつつ、混合を行いながら、混合乾燥調合物を加えることにより、それによって、約10パーセント未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動的スラリーを形成する。無煙タバコ製品1個につき約1グラムの重さを実現するよう、スラリーが、型の中に堆積される。
スラリーは、約45分間の雰囲気による空気乾燥により固化することができ、その後、無煙タバコ調合物の個々の要素が、型から取り除かれる。無煙タバコ組成物の混合物は、脂質物質が約34部、充填剤が29部、タバコ材料が36部、添加物が0.5部、甘味料が0.45部、そして香料が0.05部である。
f)溶融可能な調合物6
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。約30ミクロンの平均粒径のタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。タバコ材料を、オープンな雰囲気中、約54℃で乾燥して、水分含有量を約50パーセントから約10パーセント未満まで低減する。充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)及び香料(バニリン)を含有する各種乾燥成分が提供される。粉体形状の全ての乾燥成分は、乾燥タバコ材料と共に、ホーバートミキサー内でこれらを一緒に加えて、パドルで約3分間約120rpmで完全に混合する。
融点が約39℃〜約41℃の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−48−Bとして入手可能)。この脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含有する、非水素化ラウリン酸のコーティング用脂肪である。
脂質物質は、混合容器内で溶融される。溶融脂質物質を有する混合容器で加熱状態を維持しつつ、混合を行いながら、混合乾燥調合物を加えることにより、それによって、約10パーセント未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動的スラリーを形成する。無煙タバコ製品1個につき約1グラムの重さを実現するよう、スラリーが、型の中に堆積される。スラリーは、約45分間の雰囲気による空気乾燥により固化することができ、その後、溶融可能な無煙タバコ製品の個々の要素が、型から取り除かれる。無煙タバコ組成物の混合物は、脂質物質が約34部、充填剤が29部、タバコ材料が36部、添加物が0.5部、甘味料が0.45部、そして香料が0.05部である。
g)溶融可能な調合物7
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。水性タバコ抽出物の形態でのタバコ材料(75重量%の熱風乾燥タバコ及びそして25重量%のバーレータバコを含有するタバコ混合物の抽出物)リジンの存在下で熱処理され、噴霧乾燥される。充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び2つの香料(バニリン及びミント)を含有する各種乾燥成分が提供される。粉体形状の全ての乾燥成分は、スプレードライタバコ材料と共に、ホーバートミキサー内でこれらを一緒に加えて、パドルで約3分間約120rpmで完全に混合する。
融点が約38℃〜約42℃の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−24−Bとして入手可能)。この脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含有する、非水素化ラウリン酸のコーティング用脂肪である。脂質物質は、マイクロ波を用いる混合容器内で溶融される。溶融脂質は、撹拌しながら、ドライブレンドにゆっくり添加される。混合容器に加熱を維持している間、
全体の溶融脂質成分の付加は、無煙タバコ組成物の流動的スラリーを形成する。無煙タバコ製品1個につき約1グラムの重さを実現するよう、スラリーが、型の中に堆積される。スラリーは、約45分間の雰囲気による空気乾燥により固化することができ、その後、無煙タバコ調合物の個々の要素が、型から取り除かれる。無煙タバコ組成物の混合物は、脂質物質が約40部、充填剤が56部、タバコ材料が2部、塩が0.5部、甘味料が0.45部、そして香料が1.05部である。
h)溶融可能な調合物8
経口使用の無煙タバコ製品の溶融可能な成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。組成物の調製は、熱処理タバコ抽出物は、噴霧乾燥の前に、マルトデキストリン、シクロデキストリン及びアラビアゴムから選択される増量剤成分と先ず混合される点を除いて、前出の溶融可能な調合物について記載されているように行われる。液体抽出液に添加される増量剤の量は、約20重量%まで液体抽出液の固形分を上げるのに十分な量である。得られた混合物を噴霧乾燥して、密度が大きく流動性が高められた粒状組成物を生成し、これは粉体材料の混合特性を高める。最終的な噴霧乾燥粉体は、タバコ抽出物対増量剤成分の重量比が約3:1である。実施例3
4に記載されるタバコ抽出物成分の代わりに、噴霧乾燥粉体が用いられるが、噴霧乾燥タバコ抽出物組成物が、約2.5重量部の量で最終的な無煙タバコ組成物中に存在し、脂質成分が39.5重量部まで低減されるように、噴霧乾燥材料の量を増やす。
他の例示的な溶融可能なタイプ調合物については、2011年12月20日に出願のCantrellらの米国特許出願第13/330,929号を参照されたく、この開示は、参照により本明細書に援用される。
実施例3:澱粉成形タイプの調合物(香錠)の調製
a)澱粉成形調合物1
経口使用の無煙タバコ製品の澱粉成形成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。水性混合溶媒が、調製される。水性混合溶媒は、バインダ材料(アラビアゴム)を水と水和させることによって形成され、次いで、高剪断力ミキサーを用いて、水和物ガムを、充填剤(イソマルト)、すなわち新たな充填剤(マルチトール;Roquette Freres S.A.よりLYCASINとして入手可能である)及び塩と混合する。水性混合溶媒は、バインダ材料を約33部、イソマルトを29部、マルチトールを4.1部、塩を2部、ならびに水を33部含んでいる。
水性混合溶媒は、ホーバート混合ボウル内で、甘味料(スクラロース)及びタバコ材料と混合され、無煙タバコ組成物を生成する。無煙タバコ組成物の混合物は、水性混合溶媒を約74.5部、タバコ材料を25部、及びスクラロースを0.5部含んでいる。
無煙タバコ組成物は約54℃まで加熱された後、澱粉の型に堆積される。無煙タバコ組成物は、澱粉型内で、約60℃で約19時間静置される。無煙タバコ組成物は、冷却された後、澱粉型から取り外される。次いで、無煙タバコ組成物は、雰囲気温度で約24時間熟成される。
b)澱粉成形調合物2
経口使用の無煙タバコ製品の澱粉成形成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。水性混合溶媒が、調製される。水性混合溶媒は、バインダ材料(アラビアゴム)を水と水和させることによって形成され、次いで、高剪断力ミキサーを用いて、水和物ガムを、充填剤(イソマルト)、新たな充填剤(マルチトール;Roquette Freres S.A.よりLYCASINとして入手可能である)及び塩と混合する。水性混合溶媒は、ソルビトール70溶液(Roquette Freres S.A.より入手可能である)に水を加えることにより生成され、次いで、高剪断力ミキサーを用いてい、バインダ材料(アラビアゴム)を、水及びソルビトール70溶液混合物と水和させる。甘味料(粒状化糖)を、水、ソルビトール70溶液、及びバインダ材料と混合し、溶解させる。水性混合溶媒は、バインダ材料を約40部、ソルビトール70溶液を41部、甘味料を5部、及び水を14部含んでいる。
水性混合溶媒は、ホーバート混合ボウル内で、甘味料(スクラロース)、香料、塩、緩衝剤(水酸化ナトリウム)、水、2種類のタバコ材料のタバコ材料ブレンド及びタバコ由来の澱粉材料と混合され、無煙タバコ組成物を生成する。無煙タバコ組成物の混合物は、水性混合溶媒を約53部、タバコ材料を22部、タバコ由来の澱粉成分を1.8部、スクラロースを0.7部、塩を1.6部、緩衝剤を0.2部、香料を2.7部、ならびに水を18部含んでいる。
無煙タバコ組成物は約54℃まで加熱された後、澱粉の型に堆積される。無煙タバコ組成物は、澱粉型内で、約60℃で約19時間静置される。無煙タバコ組成物は、冷却された後、澱粉型から取り外される。次いで、無煙タバコ組成物は、雰囲気温度で約24時間熟成される。
a)澱粉成形調合物3
経口使用の無煙タバコ製品の澱粉成形成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。水性混合溶媒は、バインダ材料(アラビアゴム)を水と水和させ、水酸化ナトリウムを加えて、混合物をpH8.0に調整することにより、調製される。混合物は、約82℃まで加熱される。これとは別に、イソマルトとマルチトールシロップが混合され、約166℃まで加熱され、約132℃まで冷却され、水性混合溶媒に添加される。香料、塩、スクラロース、グリセリン及び熱処理タバコ抽出物が添加されて、混合される。無煙タバコ組成物の混合物は、水性混合溶媒を約64.2部(水が32部、バインダが32部、緩衝剤が0.2部)、熱処理タバコ材料を2.5部、グリセリンを2.4部、イソマルトを26.7部、マルチトールシロップを1.3部、スクラロースを0.3部、塩を2部、香料を0.6部含む。
無煙タバコ組成物は、約71℃の温度(堆積温度は約66℃より高い必要がある)で澱粉型内に堆積される。無煙タバコ組成物は、澱粉型内で、約60℃で約72時間静置される。無煙タバコ組成物は、冷却された後、澱粉型から取り外される。次いで、無煙タバコ組成物は、雰囲気温度で約24時間熟成される。
他の例示的な澱粉成形タイプの調合物に関しては、2010年12月1日出願のCantrellらの米国特許出願第12/957,821号を参照されたく、この開示は、参照により本明細書に援用される。
実施例4:射出成形タイプの調合物(香錠)の調製
a)射出成形調合物1
経口使用の無煙タバコ製品の射出成形成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。保湿剤(Corn Products InternationalからHYSTAR 3375として入手可能)、乳化剤(Loders CroklaanからDUR−EM 117として入手可能)、コーンシロップ、グリセリン及び香料を混合し、加熱して、液体ブレンドを生成する。
約100ミクロン未満の平均粒径を有する2種類のタバコ材料のタバコ材料ブレンドを、ホーバート混合ボウル内で、塩、スクラロース、バインダ材料(アラビアゴム)及びポリデキストロース粉体(Danisco A/SからLITESSEとして入手可能)と混合する。タバコ材料ブレンド、バインダ材料及びポリデキストロース粉体を収容しているホーバート混合ボウルに、この液体ブレンドを加え、これら成分は、ホーバートミキサー(ModelN−50)内で約4〜5分間、約120rpmで混合され、無煙タバコ組成物を生成する。無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサー上の肉挽き器に通され、液体成分が乾燥成分に取り込まれる。無煙タバコ組成物は、グラインダ装置によって押し出される。押し出してすぐに、無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサーの中に投入されて、粉体造粒が行われる。無煙タバコ組成物の混合物は、バインダ材料を約14.6部、タバコ材料を31.8部、保湿剤を29.2部、乳化剤を1部、ポリデキストロースを14.6部、コーンシロップを3.6部、グリセリンを2.2部、塩を1.9部、スクラロースを0.2部、及び香料を0.8部含んでいる。
粒状化された無煙タバコ組成物は、射出モールドに移送され、約103,500kPaで1分間圧縮される。型は、ステンレス鋼のツーピースのブロックで構成されており、無煙タバコ組成物が充填され、次いで、水圧プレスユニットの係合を介して圧縮される(Wabach Hydraulic Press,Model 12−102T,Serial 2201)。約60分間の雰囲気温度での冷却の後、無煙タバコ組成物は、射出モールドから取りはずされる。
b)射出成形調合物2
経口使用の無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物は以下の方法で提供される。充填剤(マルチトール;Roquette Freres S.A.よりLYCASINとして入手可能である)、乳化剤(Loders CroklaanからDUR−EM 117として入手可能)、コーンシロップ、グリセリン及び香料を混合し、加熱して、液体ブレンドを生成する。
約100ミクロン未満の平均粒径を有する2種類のタバコ材料のタバコ材料ブレンドを、ホーバート混合ボウル内で、塩、スクラロース、バインダ材料(アラビアゴム)及び多糖類(Grain Processing CorporationからのMALTRIN M100として入手可能)と混合する。液体ブレンドを、タバコ材料ブレンド、バインダ材料及び多糖類を収容するホーバート混合ボウルに加え、これら成分を、ホーバートミキサー(ModelN−50)内で、約4〜5分間約120rpmで混合して、無煙タバコ組成物を生成する。無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサー上の肉挽き器に通され、液体成分が乾燥成分に取り込まれる。無煙タバコ組成物は、グラインダ装置によって押し出される。押し出してすぐに、無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサーの中に投入されて、粉体造粒が行われる。無煙タバコ組成物の混合物は、バインダ材料を約14.6部、タバコ材料を31.8部、多糖類を14.6部、充填剤を29.2部、乳化剤を1部、コーンシロップを3.6部、グリセリンを2.2部、塩を1.9部、スクラロースを0.2部、及び香料を0.8部、含有する。
粒状化された無煙タバコ組成物は、射出モールドに移送され、約103,500kPaで1分間圧縮される。型は、ステンレス鋼のツーピースのブロックで構成されており、無煙タバコ組成物が充填され、次いで、水圧プレスユニットの係合を介して圧縮される(Wabach Hydraulic Press,Model 12−102T,Serial 2201)。約60分間の雰囲気温度での冷却の後、無煙タバコ組成物は、射出モールドから取りはずされる。
c)射出成形調合物3
経口使用の無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物は以下の方法で提供される。充填剤(マルチトール;Roquette Freres S.A.よりLYCASINとして入手可能である)、乳化剤(Loders CroklaanからDUR−EM 117として入手可能)、コーンシロップ、グリセリン及び香料を混合し、加熱して、液体ブレンドを生成する。
約100ミクロン未満の平均粒径を有する2種類のタバコ材料のタバコ材料ブレンドを、ホーバート混合ボウル内で、塩、スクラロース、バインダ材料(アラビアゴム)及び多糖類(プルラン粉体)と混合する。液体ブレンドを、タバコ材料ブレンド、バインダ材料及び多糖類を収容するホーバート混合ボウルに加え、これら成分を、ホーバートミキサー(ModelN−50)内で、約4〜5分間約120rpmで混合して、無煙タバコ組成物を生成する。無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサー上の肉挽き器に通され、液体成分が乾燥成分に取り込まれる。無煙タバコ組成物は、グラインダ装置によって押し出される。押し出してすぐに、無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサーの中に投入されて、粉体造粒が行われる。無煙タバコ組成物の混合物は、バインダ材料を約14.6部、タバコ材料を31.8部、多糖類を14.6部、充填剤を29.2部、乳化剤を1部、コーンシロップを3.6部、グリセリンを2.2部、塩を1.9部、スクラロースを0.2部、及び香料を0.8部含有する。
粒状化された無煙タバコ組成物は、射出モールドに移送され、約103,500kPaで1分間圧縮される。型は、ステンレス鋼のツーピースのブロックで構成されており、無煙タバコ組成物が充填され、次いで、水圧プレスユニットの係合を介して圧縮される(Wabach Hydraulic Press,Model 12−102T,Serial 2201)。約60分間の雰囲気温度での冷却の後、無煙タバコ組成物は、射出モールドから取りはずされる。
d)射出成形調合物4
経口使用の無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物は以下の方法で提供される。保湿剤(Corn Products InternationalからHYSTAR 3375として入手可能)、乳化剤(Loders CroklaanからDUR−EM 117として入手可能)、コーンシロップ、グリセリン及び香料を混合し、加熱して、液体ブレンドを生成する。
約100ミクロン未満の平均粒径を有する2種類のタバコ材料のタバコ材料ブレンドを、ホーバート混合ボウル内で、塩、スクラロース、バインダ材料(アラビアゴム)及びポリデキストロース粉体(Danisco A/SからLITESSEとして入手可能)と混合する。タバコ材料ブレンド、バインダ材料及びポリデキストロース粉体を収容しているホーバート混合ボウルに、この液体ブレンドを加え、これら成分は、ホーバートミキサー(ModelN−50)内で約4〜5分間、約120rpmで混合され、無煙タバコ組成物を生成する。無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサー上の肉挽き器に通され、液体成分が乾燥成分に取り込まれる。無煙タバコ組成物は、グラインダ装置によって押し出される。押し出してすぐに、無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサーの中に投入されて、粉体造粒が行われる。無煙タバコ組成物の混合物は、バインダ材料を約15.1部、タバコ材料を32.9部、保湿剤を26.9部、乳化剤を1.1部、ポリデキストロースを15.1部、コーンシロップを3.8部、グリセリンを2.3部、塩を1.9部、スクラロースを0.2部、及び香料を0.9部含有する。
粒状化された無煙タバコ組成物は、射出モールドに移送され、約103,500kPaで1分間圧縮される。型は、ステンレス鋼のツーピースのブロックで構成されており、無煙タバコ組成物が充填され、次いで、水圧プレスユニットの係合を介して圧縮される(Wabach Hydraulic Press,Model 12−102T,Serial 2201)。約60分間の雰囲気温度での冷却の後、無煙タバコ組成物は、射出型から取り外される。
e)射出成形調合物5
経口使用の無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物は以下の方法で提供される。保湿剤(Corn Products InternationalからHYSTAR 3375として入手可能)、乳化剤(Loders CroklaanからDUR−EM 117として入手可能)、コーンシロップ、グリセリン及び香料を混合し、加熱して、液体ブレンドを生成する。
約100ミクロン未満の平均粒径を有する2種類のタバコ材料のタバコ材料ブレンドを、ホーバート混合ボウル内で、塩、スクラロース、バインダ材料(アラビアゴム)及びポリデキストロース粉体(Danisco A/SからLITESSEとして入手可能)と混合する。タバコ材料ブレンド、バインダ材料及びポリデキストロース粉体を収容しているホーバート混合ボウルに、この液体ブレンドを加え、これら成分は、ホーバートミキサー(ModelN−50)内で約4〜5分間、約120rpmで混合され、無煙タバコ組成物を生成する。無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサー上の肉挽き器に通され、液体成分が乾燥成分に取り込まれる。無煙タバコ組成物は、グラインダ装置によって押し出される。押し出してすぐに、無煙タバコ組成物は、ホーバートミキサーの中に投入されて、粉体造粒が行われる。無煙タバコ組成物の混合物は、バインダ材料を約25.2部、タバコ材料(純粋な噴霧乾燥タバコ抽出物)を3部、保湿剤を30.6部、乳化剤を1.1部、ポリデキストロースを25.2部、コーンシロップを6部、グリセリンを4部、塩を1.9部、スクラロースを0.2部、及び香料を0.9部含有する。
粒状化された無煙タバコ組成物は、射出モールドに移送され、約103,500kPaで1分間圧縮される。型は、ステンレス鋼のツーピースのブロックで構成され、無煙タバコ組成物が充填され、次いで、水圧プレスユニットの係合を介して圧縮される(Wabach Hydraulic Press,Model 12−102T,Serial 2201)。約60分間の雰囲気温度での冷却の後、無煙タバコ組成物は、射出モールドから取りはずされる。
他の代表的な射出成形タイプの調合物については、2010年12月1日出願のCantrellらの米国特許出願番号12/957,838を参照されたく、これは参照により本明細書に援用される。
実施例5:チュアブルタイプ調合物の調製
経口使用の無煙タバコ製品のチュアブル成分としての使用に適した無煙タバコ調合物を以下のように提供する。水性混合溶媒が、調製される。水性混合溶媒は、タバコ抽出物を加え、バインダ材料(アラビアゴム)を水と水和させることによって生成される。水性混合溶媒は、バインダを約47部、タバコ抽出物を約6部、及び水を約47部含有する。
水性混合溶媒は、塩(NaCl)、緩衝剤(水酸化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)、グリセリン、及び乳化剤(ヒマワリレシチン)と混合され、添加された成分が溶解される。混合物は、約49℃まで加熱される。加熱した混合物は、融液及び香料へ加熱された融点が約38℃〜約42℃の脂質物質(AarhusKarlshamn USA Inc.から108−24−Bとして入手可能)と混合される。無煙タバコ組成物の混合物は、水性混合溶媒(約32部アラビアゴムが及び4部タバコ材料が)を約36部、脂質物質を24部、グリセリンを6部、乳化剤成分を0.2部、スクラロースを0.2部、塩を0.6部、緩衝剤を0.3部、香料を0.6部、及び水を32部含有する。
無煙タバコ組成物は、様々な方法で形成される。一例では、これは型内に堆積され、乾燥するまで雰囲気条件で型内に静置され、その後、型から取りはずされる。他の実施例では、テーブルトップに注入されて、やや湿った状態で乾燥空気がなされ、ドロップローラーを用いて所望の形状に形成される。
実施例6:ハードコーティングタイプの調合物の調製
水性混合溶媒は、水酸化ナトリウム、タバコ抽出物及びバインダ(CMC−15)を加えることにより調製され、この混合物は約57℃まで加熱される。水性混合溶媒は、水酸化ナトリウムを約0.3部、タバコ抽出物を約5部、CMC−15を約13部、及び水を約83部含有する。ソルビトール、イソマルト、マルチトールシロップ及びスクラロースの混合物は、液状に溶融された後、約135℃まで冷却され、水性混合溶媒に添加される。(真珠光沢の外観を提供するための)香料及び顔料が添加されて無煙タバコ組成物を与え、この無煙タバコ組成物は、水性混合溶媒を約10部(タバコ抽出物が約3部)、ソルビトールを約7部、イソマルトを約26.2部、スクラロースを約0.2部、マルチトールシロップを約8.2部、香料を約0.2部、及び水を約48.2部含有する。
得られた調合物は、シートにキャスティング(例えば、ステンレス鋼板上でキャスティングしてシートを形成)してもよく、又は、この実施例で前記の組成物上へディップコーティング又はスプレーを行ってもよい。調合物がキャストされてシートになった時は、この実施例であらかじめ記載したように、切断(例えば、成型用のナイフで)して、サンドイッチコーティングとして組成物上に適用することができる。調合物がディップコーティング又はスプレーコーティングされる場合は、約66℃よりも高い温度に維持されて、液体として塗布された後、冷却されて固化する。
実施例7:2層体の調製
a)口内錠/溶融可能
限外濾過されたタバコ抽出物を含有する口内錠タイプ調合物は、実施例1に記載されている通りに調製され、型内に注入され、冷却される。実施例2に記載の溶融可能なタイプ調合物が、調製される。しかしながら、流動スラリーを型へ注入するではなく、それは、冷却された口内錠タイプ調合物の表面に直接塗布される。例えば、成形された口内錠タイプ調合物を、流動スラリーに含浸し、室温で乾燥及び固化することにより、口内錠タイプのコア及び溶融可能なタイプのコーティングを備える2層構造の製品を提供する。
1)口内錠/チュアブル
限外濾過されたタバコ抽出物を含有する口内錠タイプの調合物を、実施例1に記載されているように調製し、型内に注入し、冷却する。実施例5に記載のチュアブル調合物が、調製される。調合物は、テーブルトップの上へ注入され、やや湿った状態で空気乾燥し、口内錠タイプ調合物の表面の周りに形成され、口内錠タイプのコア及びチュアブルタイプのコーティングを備える2層構造の製品を提供する。
c)口内錠/ハードコーティング
限外濾過されたタバコ抽出物を含有する口内錠タイプの調合物を、実施例1に記載されているように調製し、型内に注入し、冷却する。実施例6に記載のハードコーティングタイプの調合物が、調製される。コーティングされた調合物は、シートにキャストされ、切断され、サンドイッチコーティングとして口内錠タイプ製品の表面に直接適用され、口内錠タイプコア及びハードコーティングタイプのコーティングを備える2層構造の製品を提供する。
d)溶融可能/口内錠
粒状タバコ又は水性タバコ抽出物を含有する溶融可能なタイプの調合物が、実施例2に記載されると同様に調製される。高温の混合物を型へ注入するのではなく、溶融可能なタイプ調合物の表面に直接適用する点を除いて、実施例1に記載と同様に、口内錠タイプ調合物が、調製される。例えば、約132℃の温度を維持するように構成されるスプレーコーティング装置に、高温の混合物が導入されてもよく、これが、冷却された溶融可能なタイプ調合物の表面上にスプレーされてもよい。実施例1で言及されるように、混合物を高い温度に保持する必要があり、これにより十分な柔軟性及び撓み性を維持して、所望の形状を付与する。溶融可能なタイプ調合物がそのような高い温度である程度の溶融を示すだろうことから、口内錠タイプ調合物の塗布の間、溶融可能なタイプ調合物の溶融を防止又は限定する工程を行う必要がある。 例えば、口内錠タイプ調合物を塗布する前に、溶融可能なタイプ調合物を冷凍して、溶融の程度を制限してもよい。
e)溶融可能/ハードコーティング
溶融可能なタイプの調合物粒子タバコ又は水性タバコ抽出物は、実施例2に記載されたように調製される。実施例6に記載のハードコーティングタイプの調合物が、調製される。コーティングされた調合物は、シートにキャストされ、切断され、サンドイッチコーティングとして溶融可能なタイプの製品の表面に直接適用され、溶融可能なタイプのコア及びハードコーティングタイプのコーティングを備える2層構造の製品を提供する。
f)澱粉成形/溶融可能
澱粉成形タイプの調合物を、実施例3に記載されるように調製し、型内に注入し、冷却する。実施例2に記載の溶融可能なタイプ調合物が、調製される。しかしながら、流動スラリーを型へ注入するではなく、それは、冷却された澱粉成形タイプの調合物の表面に直接塗布される。例えば、澱粉成形タイプ調合物を、流動スラリーに含浸し、室温で乾燥及び固化することにより、澱粉成形タイプのコア及び溶融可能なタイプのコーティングを備える2層構造の製品を提供する。
g)澱粉成形/口内錠
澱粉成形タイプの調合物を、実施例3に記載されるように調製し、型内に注入し、冷却する。高温の混合物を型へ注入するのではなく、澱粉成形タイプ調合物の表面に直接適用する点を除いて、実施例1に記載と同様に、口内錠タイプ調合物が、調製される。
例えば、約132℃の温度を維持するように構成されるスプレーコーティング装置に、高温の混合物が導入されてもよく、これが、冷却された澱粉成形タイプ調合物の表面上にスプレーされてもよい。実施例1で言及されるように、混合物を高い温度に保持する必要があり、これにより十分な柔軟性及び撓み性を維持して、所望の形状を付与する。
h)射出成形/溶融可能な
射出成形タイプの調合物を、実施例4に記載のように調製し、所望のサイズ及び形状に射出成形し、冷却する。実施例2に記載の溶融可能タイプ調合物を、調製する。しかしながら、流動スラリーを型へ注入するではなく、それは、冷却された射出成形タイプの調合物の表面に直接塗布される。例えば、射出成形タイプの調合物を、流動スラリーに含浸し、室温で乾燥及び固化することにより、射出成形タイプのコア及び溶融可能なタイプのコーティングを備える2層構造の製品を提供する。
i)射出成形/口内錠
射出成形タイプの調合物を、実施例4に記載のように調製し、所望のサイズ及び形状に射出成形し、冷却する。高温の混合物を型へ注入するのではなく、射出成形タイプ調合物の表面に直接適用する点を除いて、実施例1に記載と同様に、口内錠タイプ調合物が、調製される。例えば、約132℃の温度を維持するように構成されるスプレーコーティング装置に、高温の混合物が導入されてもよく、これが、冷却された射出成形タイプ調合物の表面上にスプレーされてもよい。実施例1で言及されるように、混合物を高い温度に保持する必要があり、これにより十分な柔軟性及び撓み性を維持して、所望の形状を付与する。
実施例8:3層体の調製
a)口内錠/溶融可能/ハードコーティング
口内錠タイプコア及び溶融可能タイプコーティングを備える2層構造の製品を、上記の実施例7aのように調製する。実施例6に記載のハードコーティングタイプの調合物を、調製する。コーティングされた調合物は、シートにキャストされ、切断され、サンドイッチコーティングとして2層の口内錠/溶融可能組成物の表面に直接適用され、口内錠タイプのコア、溶融可能なタイプ第1のコーティング及びハードコーティングタイプの第2のコーティングを備える3層構造の製品を提供する。
b)澱粉成形/口内錠/溶融可能
澱粉成形タイプのコア及び口内錠タイプコーティングを備える2層構造の製品を、上記の実施例7gのように調製する。実施例2に記載の溶融可能なタイプ調合物を、調製する。しかしながら、流動スラリーを型へ注入するではなく、それは、冷却された2層構造の澱粉成形/口内錠組成物の表面に直接塗布される。例えば、2層構造の組成物を、流動スラリーに含浸し、室温で乾燥及び固化することにより、澱粉成形タイプのコア、口内錠タイプ第1のコーティング及び溶融可能タイプ第2のコーティングを備える3層構造の製品を提供する。
前述の説明で示された教示の利益を享受する当業者は、本発明の多くの変形及び他の実施形態を想到しうる。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、その変形及び他の実施形態は、添付の請求項の範囲内に含まれることが意図されると理解される。特定の語がここに使用されるが、それらは広い意味で説明の趣旨のみに使用され、限定を目的するものではない。

Claims (28)

  1. 異なる官能特性を有する2種以上の調合物を含有する多層無煙タバコ製品であって、
    前記調合物は、
    i)少なくとも約80重量%の砂糖代替品及び糖アルコールシロップを含有する溶解性調合物と、
    ii)約36℃〜約45℃の融点を有する脂質を含有する溶融可能な調合物と、ここで、前記溶融可能な調合物は、約25重量%〜約45重量%の量の粒状タバコと、約10重量%〜約50重量%の量の脂質と、約20重量%〜約40重量%の量の充填剤とを含有するか、又は、前記溶融可能な調合物は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約30重量%以上の量の脂質と、約30重量%以上の量の充填剤とを含有する、
    iii)ポリデキストロースを含む多糖類充填剤を含有する香錠調合物と、
    iv)糖アルコール及び天然ガム結合剤成分を含有する香錠調合物と、
    v)バインダ、乳化剤及び約36℃〜約45℃の融点を有する脂質を含有するチュアブル調合物と、
    vi)バインダ、砂糖代替品及び糖アルコールシロップを含有するハードコーティング調合物と
    から成る群より選択され、
    少なくとも1種の調合物は更に、タバコを、粒状のタバコ材料又はタバコ抽出物の形態で含む多層無煙タバコ製品。
  2. 前記多層無煙タバコ製品の全ての調合物が、粒状タバコ材料又はタバコ抽出物の形態でタバコを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  3. 前記タバコ抽出物は、アクリルアミドを約500ng/g未満の量で含有することを特徴とすることができる熱処理抽出物である請求項2に記載の多層無煙タバコ製品。
  4. 前記多層無煙タバコ製品は、2層〜10層の層を含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  5. 前記多層無煙タバコ製品は、2層〜5層の層を含有する請求項4に記載の多層無煙タバコ製品。
  6. 2以上の前記調合物が、層構成又は隣り合う構成を形成するように、前記多層無煙タバコ製品の形状を、1つ以上の連続する層によって囲まれるコア調合物又は1つ以上の不連続な層によって覆われているコア調合物とする請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  7. 前記溶解性調合物は、半透過性又は透過性であることを特徴とする限外濾過されたタバコ抽出物を含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  8. 前記溶解性調合物の前記砂糖代替品は、イソマルトを含有し、前記溶解性調合物の前記糖アルコールシロップは、マルチトールシロップを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  9. 前記溶解性調合物は、約3重量%以上の量のタバコ抽出物と、約80重量%以上の量の砂糖代替品と、糖アルコールシロップとを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  10. 前記溶融可能な調合物の脂質は、約38℃〜約41℃の融点を有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  11. 前記香錠調合物iii)の前記多糖類充填剤は、乾燥重量ベースで前記香錠調合物の約10重量パーセント〜約25重量パーセントの量で存在する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  12. 前記香錠調合物iii)は、約20重量%以上の量のタバコと、約10重量%以上の量の多糖類充填剤と、約20重量%以上の量の保湿剤と、約10重量%以上の量のバインダと、約1重量%以上の量の乳化剤とを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  13. 前記香錠調合物iv)は、タバコ由来のバインダ成分を更に含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  14. 前記タバコ由来のバインダ成分は、乾燥重量ベースで少なくとも約50パーセントの澱粉を含有する請求項13に記載の多層無煙タバコ製品。
  15. 前記香錠調合物iv)は、約25重量%以上の量の粒状タバコと、約0.5重量%以上の量の保湿剤と、約20重量%以上の量の糖アルコール充填剤と、約10%以上の量のバインダとを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  16. 前記香錠調合物iv)は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約0.5重量%以上の量の保湿剤と、約20重量%以上の量の糖アルコール充填剤と、約10%以上の量のバインダとを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  17. 前記チュアブル調合物の前記バインダは、アラビアゴムである請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  18. 前記チュアブル調合物は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約30重量%以上の量のバインダ材料と、約15重量%以上の量の、約36℃〜約45℃の融点を有する脂質とを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  19. 前記ハードコーティング調合物の前記バインダは、カルボキシメチルセルロースを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  20. 前記ハードコーティング調合物の前記砂糖代替品は、イソマルトを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  21. 前記ハードコーティング調合物は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約20重量%以上の量の砂糖代替品と、約5重量%以上の量の糖アルコールシロップとを含有する請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  22. 前記多層無煙タバコ製品は、調合物i)及びii);調合物i)及びiii);調合物i)及びiv);調合物i)及びv);調合物i)及びvi);調合物ii)及びiii);調合物ii)及びiv);調合物ii)及びv);調合物ii)及びvi);調合物iii)及びiv);調合物iii)及びv);調合物iii)及びvi);調合物iv)及びv);調合物iv)及びvi);調合物i)、ii)及びiii);調合物i)、ii)及びiv);調合物i)、ii)及びv);調合物i)、ii)及びvi);調合物i)、iii)及びiv);調合物i)、iii)及びv);調合物i)、iii)及びvi);調合物i)、iv)及びv);調合物i)、iv)及びvi);調合物i)、v)及びvi);調合物ii)、iii)及びiv);調合物ii)、iii)及びv);調合物ii)、iii)及びvi);調合物ii)、iv)及びv);調合物ii)、iv)及びvi);調合物ii)、v)及びvi);調合物iii)、iv)及びv);調合物iii)、iv)及びvi);及び調合物iii)、v)及びvi)から成る群より選択される調合物の組合せを含有する、請求項1に記載の多層無煙タバコ製品。
  23. 使用者の口に挿入するように構成された多層無煙タバコ製品を調製するためのプロセスであって、
    タバコ材料を、バインダ、脂質成分、多糖類充填剤、砂糖代替品、糖アルコールシロップ、香料、甘味料、乳化剤、分解助剤、保湿剤、バッファ剤及びそれらの混合物から成る群より選択される1種以上の成分と組み合わせることによって、無煙タバコ混合物を形成し、前記無煙タバコ混合物を所望の形状に形成することにより、第1の調合物を調製することと、
    タバコ材料を、バインダ、脂質成分、多糖類充填剤、砂糖代替品、糖アルコールシロップ、香料、甘味料、乳化剤、分解助剤、保湿剤、バッファ剤及びそれらの混合物から成る群より選択される1種以上の成分と組み合わせることによって、無煙タバコ混合物を形成し、前記無煙タバコ混合物を所望の形状に形成することにより、第2の調合物を調製することと、
    前記第2の調合物を前記第1の調合物に適用することと、を含み、前記第1の調合物及び前記第2の調合物は、
    i)少なくとも約80重量%の砂糖代替品及び糖アルコールシロップを含有する溶解性調合物と、
    ii)約36℃〜約45℃の融点を有する脂質を含有する溶融可能な調合物と、ここで、前記溶融可能な調合物は、約25重量%〜約45重量%の量の粒状タバコと、約10重量%〜約50重量%の量の脂質と、約20重量%〜約40重量%の量の充填剤とを含有するか、又は、前記溶融可能な調合物は、約2重量%以上の量のタバコ抽出物と、約30重量%以上の量の脂質と、約30重量%以上の量の充填剤とを含有する、
    iii)ポリデキストロースを含む多糖類充填剤を含有する香錠調合物と、
    iv)糖アルコール及び天然ガム結合剤成分を含有する香錠調合物と、
    v)バインダ、乳化剤及び約36℃〜約45℃の融点を有する脂質を含有するチュアブル調合物と、
    vi)バインダ、砂糖代替品及び糖アルコールシロップを含有するハードコーティング調合物と
    から成る群より選択される、プロセス。
  24. 前記第1の調合物は、前記無煙タバコ混合物を型へ注入することにより、又は、前記無煙タバコ混合物を射出成形することにより、所望の形状に形成される請求項23に記載のプロセス。
  25. 前記第2の調合物は、スプレーコーティング、ディップコーティングにより塗布され、又は、前記第2の調合物をシートに成形し、それを前記第1の調合物に適用してサンドイッチ状のコーティングとする請求項23に記載のプロセス。
  26. 前記スプレーコーティング又は前記ディップコーティングは、前記第1の調合物が実質的に損なわれていない形状に維持されるような温度で実施される請求項25に記載のプロセス。
  27. 3の調合物を前記第2の調合物上のコーティングとして塗布することを更に含有する請求項23に記載のプロセス。
  28. 前記第3の調合物は、スプレーコーティング、ディップコーティングにより塗布され、又は、前記第3の調合物をシートに成形し、それを前記第2の調合物に適用してサンドイッチ状のコーティングとする請求項27に記載のプロセス。
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