全ての中間部を平行に配置し、且つ中間部の幅及び中間部の間隔を同一とするためには、全ての端子の中間部の傾斜角を、当該端子のうちの傾斜方向側の最端の端子の中間部の傾きに合わせる必要がある。これを行うと、端子の傾斜方向の反対方向にいくにしたがって、端子の中間部の接点部に対する傾きが不必要に大きくなる。これが、端子のうちの反対方向側に位置し且つ隣り合う一対の差動信号端子によって伝送される信号の劣化に繋がる。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、信号の劣化を抑制することができるコネクタ及び伝送線路構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1コネクタは、絶縁性を有するボディと、前記ボディに部分的に略同じ高さ位置で第1方向に間隔をあけて保持された一対の第1端子、第2端子及び第3端子とを備えている。前記第1端子は前記第1方向に交差する第2方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号端子であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第1端子と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第1端子とを有している。当該一方及び他方の第1端子は、第1接点部と、前記第1接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第1接続部と、前記第1接点部と前記第1接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第1中間部とを有している。前記第1中間部は前記第1方向の一対の縁を有している。当該一方及び他方の第1端子の前記第1中間部の前記縁が平行である。前記第2端子は前記第2方向に延びた信号端子である。当該第2端子は、第2接点部と、前記第2接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第2接続部と、前記第2接点部と前記第2接続部との間に設けられ、前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びており且つ前記第1中間部よりも前記第1方向の一方に傾斜している第2中間部とを有している。前記第2中間部は、互いに平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行である前記第1方向の一対の縁を有している。前記第3端子は、前記第2方向に延びたグランド端子、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1、第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、前記一方の第1端子と前記第2端子との間に配置されている。前記第3端子は、第3接点部と、前記第3接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第3接続部と、前記第3接点部と前記第3接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第3中間部とを有している。前記第3中間部は、互いに非平行である前記第1方向の一対の縁を有している。当該第3中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第1端子の前記第1中間部の隣に位置する縁が、当該第1端子の前記第1中間部の前記縁に対して略平行である。当該第3中間部の前記一対の縁のうち、前記第2端子の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2端子の前記第2中間部の前記縁に対して略平行である。
このような態様の第1コネクタによる場合、一対の第1端子によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。これは、次の構成によって実現される。グランド端子又は低速信号端子である第3端子の第3中間部の一対の縁が互いに非平行である。この一対の縁のうち一方が、一方の第1端子の第1中間部の縁に隣接し且つ当該縁に対して略平行であり、他方が第2端子の第2中間部の縁に隣接し且つ当該縁に対して略平行である。よって、一対の第1端子の第1中間部の縁が平行であることを維持しつつ、第1中間部の第1接点部に対する傾きを第2中間部の第2接点部に対する傾きよりも小さくすることができる。よって、第1端子によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。
前記第2端子は、互いに隣り合う一対の差動信号端子であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第2端子と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第2端子とを有する構成とすることが可能である。当該一方及び他方の第2端子の前記第2中間部の前記縁が平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行とすることが可能である。前記第3端子は、前記一方の第1端子と前記他方の第2端子との間に配置された構成とすることが可能である。前記第3端子の前記第3中間部の前記一対の縁のうち、前記第2端子の前記第2中間部の隣に位置する縁が、前記他方の第2端子の隣に位置し、当該第2端子の前記第2中間部の前記縁に対して略平行にすることが可能である。
第1コネクタは、第4端子と、第5端子とを更に備えた構成とすることが可能である。前記第4端子は、前記第2方向に延びたグランド端子、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、前記他方の第1端子の前記第1方向の他方側で、前記ボディに部分的に保持された構成とすることが可能である。前記第5端子は、前記第2方向に延びたグランド端子、又は前記第2方向に延びており且つ前記第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、前記一方の第2端子の前記第1方向の一方側で、前記ボディに部分的に保持された構成とすることが可能である。
このような態様の第1コネクタによる場合、一対の第1端子のインピーダンス整合を図ることができ、且つ一対の第2端子のインピーダンス整合を図ることができる。これは、次の構成によって実現される。グランド端子又は低速信号端子である第3端子が、一方の第1端子の前記第1方向の一方側に配置され、グランド端子又は低速信号端子である第4端子が他方の第1端子の第1方向の他方側に配置されている。グランド端子又は低速信号端子である第5端子が、一方の第2端子の第1方向の一方側に配置され、グランド端子又は低速信号端子である第3端子が他方の第2端子の第1方向の他方側に配置されている。
前記第4端子は、第4接点部と、前記第4接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第4接続部と、前記第4接点部と前記第4接続部との間に設けられた第4中間部とを有する構成とすることが可能である。前記第4中間部は、前記第1方向の一対の縁を有する構成とすることが可能である。当該第4中間部の前記一対の縁のうち、前記他方の第1端子の前記第1中間部の隣に位置する縁が、当該第1端子の前記第1中間部の前記縁に対して略平行とすることが可能である。前記第5端子は、第5接点部と、前記第5接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第5接続部と、前記第5接点部と前記第5接続部との間に設けられた第5中間部とを有する構成とすることが可能である。前記第5中間部は、前記第1方向の一対の縁を有する構成とすることが可能である。当該第5中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第2端子の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2端子の前記第2中間部の前記縁に対して略平行とすることが可能である。前記一方の第1端子の前記第1中間部と前記第3端子の前記第3中間部との間の距離と、前記他方の第1端子の前記第1中間部と前記第4端子の前記第4中間部との間の距離とを略同じにすることが可能である。前記一方の第2端子の前記第2中間部と前記第5中間部との間の距離と、前記他方の第2端子の前記第2中間部と前記第3端子の前記第3中間部との間の距離とを略同じにすることが可能である。
このような態様の第1コネクタによる場合、一対の第1端子のインピーダンス整合を更に図ることができ、且つ一対の第2端子のインピーダンス整合を更に図ることができる。一方の第1端子の第1中間部と第3端子の第3中間部との間の距離と、他方の第1端子の第1中間部と第4端子の前記第4中間部との間の距離とが略同じであり、一方の第2端子の第2中間部と第5中間部との間の距離と、他方の第2端子の第2中間部と第3端子の第3中間部との間の距離とが略同じであるからである。
前記第1端子は、前記第1接続部と前記第1中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第2端子は、前記第2接続部と前記第2中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第3端子は、前記第3接続部と前記第3中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第1端子、前記第2端子及び前記第3端子の前記境界部が前記第1方向に並んだ構成とすることが可能である。
前記第3端子の前記第3中間部の前記縁の間の距離のうち最も大きい距離が、前記第1端子の前記第1中間部の前記縁の間の距離及び前記第2端子の前記第2中間部の前記縁の間の距離よりも大きくすることが可能である。
このような態様の第1コネクタによる場合、第3端子の一方の縁を、一方の第1端子の第1中間部の縁に対して略平行に、他方の縁を他方の第2端子の第2中間部の縁に対して略平行にし易くなる。
本発明の第2コネクタは、絶縁性を有するボディと、前記ボディに、部分的に略同じ高さ位置で第1方向に間隔をあけて保持された一対の第1端子、第2端子、第6端子及び第7端子とを備えている。前記第1端子は前記第1方向に交差する第2方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号端子であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第1端子と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第1端子とを有している。当該一方及び他方の第1端子は、第1接点部と、前記第1接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第1接続部と、前記第1接点部と前記第1接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第1中間部とを有している。前記第1中間部は前記第1方向の一対の縁を有している。当該一方及び他方の第1端子の前記第1中間部の前記縁が平行である。前記第2端子は前記第2方向に延びた信号端子である。当該第2端子は、第2接点部と、前記第2接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第2接続部と、前記第2接点部と前記第2接続部との間に設けられ、前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びており且つ前記第1中間部よりも前記第1方向の一方に傾斜している第2中間部とを有している。前記第2中間部は、互いに平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行である前記第1方向の一対の縁を有している。前記第6端子は、前記第2方向に延びたグランド端子、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1、第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、前記一方の第1端子と前記第2端子との間で、当該一方の第1端子の隣に配置されている。前記第6端子は、第6接点部と、前記第6接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第6接続部と、前記第6接点部と前記第6接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第6中間部とを有している。前記第6中間部は、前記第1方向の一対の縁を有している。当該第6中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第1端子の前記第1中間部の隣に位置する一方の縁が、当該第1端子の前記第1中間部の前記縁に対して略平行である。前記第7端子は、前記第2方向に延びたグランド端子、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1、第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、前記一方の第1端子と前記第2端子との間で、当該第2端子の隣に配置されている。前記第7端子は、第7接点部と、前記第7接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第7接続部と、前記第7接点部と前記第7接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第7中間部とを有している。前記第7中間部は、前記第1方向の一対の縁を有している。当該第7中間部の前記一対の縁のうち、前記第2端子の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2端子の前記第2中間部の前記縁に対して略平行であり且つ前記第6端子の前記第6中間部の前記一方の縁に対して非平行である。
このような態様の第2コネクタによる場合、一対の第1端子によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。これは、次の構成によって実現される。グランド端子又は低速信号端子である第6端子の第6中間部の一対の縁のうちの一方の第1端子の第1中間部の隣に位置する一方の縁と、グランド端子又は低速信号端子である第7端子の第7中間部の一対の縁のうちの第2端子の第2中間部の隣に位置する縁とが互いに非平行である。前者の縁が、一方の第1端子の第1中間部の縁に対して略平行であり、後者の縁が、他方が第2端子の第2中間部の縁に対して略平行である。よって、一対の第1端子の第1中間部の縁が平行であることを維持しつつ、第1中間部の第1接点部に対する傾きを第2中間部の第2接点部に対する傾きよりも小さくすることができる。よって、第1端子によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。
前記第2端子は、互いに隣り合う一対の差動信号端子であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第2端子と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第2端子とを有する構成とすることが可能である。当該一方及び他方の第2端子の前記第2中間部の前記縁が平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行にすることが可能である。前記第6端子は、前記一方の第1端子と前記他方の第2端子との間で、当該一方の第1端子の隣に配置された構成とすることが可能である。前記第7端子は、前記一方の第1端子と前記他方の第2端子との間で、当該他方の第2端子の隣に配置された構成とすることが可能である。前記第7端子の前記第7中間部の前記一対の縁のうち、前記第2端子の前記第2中間部の隣に位置する縁が、前記他方の第2端子の隣に位置し、当該第2端子の前記第2中間部の前記縁に対して略平行であり且つ前記第6端子の前記第6中間部の前記一方の縁に対して非平行にすることが可能である。
第2コネクタは、第4端子と、第5端子とを更に備えた構成とすることが可能である。前記第4端子は、前記第2方向に延びたグランド端子、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、前記他方の第1端子の前記第1方向の他方側で、前記ボディに部分的に保持された構成とすることが可能である。前記第5端子は、前記第2方向に延びたグランド端子、又は前記第2方向に延びており且つ前記第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、前記一方の第2端子の前記第1方向の一方側で、前記ボディに部分的に保持された構成とすることが可能である。
このような態様の第2コネクタによる場合、一対の第1端子のインピーダンス整合を図ることができ、且つ一対の第2端子のインピーダンス整合を図ることができる。これは、次の構成によって実現される。グランド端子又は低速信号端子である第6端子が、一方の第1端子の第1方向の一方側に配置され、グランド端子又は低速信号端子である第4端子が他方の第1端子の第1方向の他方側に配置されている。グランド端子又は低速信号端子である第5端子が、一方の第2端子の第1方向の一方側に配置され、グランド端子又は低速信号端子である第7端子が他方の第2端子の第1方向の他方側に配置されている。
前記第4端子は、第4接点部と、前記第4接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第4接続部と、前記第4接点部と前記第4接続部との間に設けられた第4中間部とを有する構成とすることが可能である。前記第4中間部は、前記第1方向の一対の縁を有する構成とすることが可能である。当該第4中間部の前記一対の縁のうち、前記他方の第1端子の前記第1中間部の隣に位置する縁が、当該第1端子の前記第1中間部の前記縁に対して略平行とすることが可能である。前記第5端子は、第5接点部と、前記第5接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第5接続部と、前記第5接点部と前記第5接続部との間に設けられた第5中間部とを有する構成とすることが可能である。前記第5中間部は、前記第1方向の一対の縁を有した構成とすることが可能である。当該第5中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第2端子の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2端子の前記第2中間部の前記縁に対して略平行とすることが可能である。前記一方の第1端子の前記第1中間部と前記第6端子の前記第6中間部との間の距離と、前記他方の第1端子の前記第1中間部と前記第4端子の前記第4中間部との間の距離とを略同じにすることが可能である。前記一方の第2端子の前記第2中間部と前記第5中間部との間の距離と、前記他方の第2端子の前記第2中間部と前記第7端子の前記第7中間部との間の距離とを略同じにすることが可能である。
このような態様の第2コネクタによる場合、一対の第1端子のインピーダンス整合を更に図ることができ、且つ一対の第2端子のインピーダンス整合を更に図ることができる。一方の第1端子の第1中間部と第6端子の第6中間部との間の距離と、他方の第1端子の第1中間部と第4端子の第4中間部との間の距離とが略同じであり、一方の第2端子の第2中間部と第5中間部との間の距離と、他方の第2端子の第2中間部と第7端子の第7中間部との間の距離とが略同じであるからである。
前記第1端子は、前記第1接続部と前記第1中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第2端子は、前記第2接続部と前記第2中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第6端子は、前記第6接続部と前記第6中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第7端子は、前記第7接続部と前記第7中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第1端子、前記第2端子、前記第6端子及び前記第7端子の前記境界部が前記第1方向に並んだ構成とすることが可能である。
前記第6端子の前記第6中間部の前記縁の間の距離のうち最も大きい距離が、前記第1端子の前記第1中間部の前記縁の間の距離及び前記第2端子の前記第2中間部の前記縁の間の距離よりも大きくすることが可能である。前記第7端子の前記第7中間部の前記縁の間の距離のうち最も大きい距離が、前記第1端子の前記第1中間部の前記縁の間の距離及び前記第2端子の前記第2中間部の前記縁の間の距離よりも大きくすることが可能である。
このような態様の第2コネクタによる場合、第6端子の第6中間部の一対の縁のうちの一方の第1端子の第1中間部の隣に位置する一方の縁を、一方の第1端子の第1中間部の縁に対して略平行に、第7端子の第7中間部の一対の縁のうちの他方の第2端子の第2中間部の隣に位置する縁を、他方の縁を他方の第2端子の第2中間部の縁に対して略平行にし易くなる。
本発明の第1伝送線路構造は、絶縁体と、前記絶縁体上に、第1方向に間隔をあけて設けられた一対の第1線路、第2線路及び第3線路とを備えている。前記第1線路は前記第1方向に交差する第2方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号線路であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第1線路と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第1線路とを有している。当該一方及び他方の第1線路は、第1接点部と、前記第1接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第1接続部と、前記第1接点部と前記第1接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第1中間部とを有している。前記第1中間部は前記第1方向の一対の縁を有している。当該一方及び他方の第1線路の前記第1中間部の前記縁が平行である。前記第2線路は前記第2方向に延びた信号線路である。当該第2線路は、第2接点部と、前記第2接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第2接続部と、前記第2接点部と前記第2接続部との間に設けられ、前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びており且つ前記第1中間部よりも前記第1方向の一方に傾斜している第2中間部とを有している。前記第2中間部は、平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行である前記第1方向の一対の縁を有している。前記第3線路は、前記第2方向に延びたグランド線路、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1、第2線路よりも低速の信号を伝送可能な低速信号線路であって、前記一方の第1線路と前記第2線路との間に配置されている。前記第3線路は、第3接点部と、前記第3接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第3接続部と、前記第3接点部と前記第3接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第3中間部とを有している。前記第3中間部は、互いに非平行である前記第1方向の一対の縁を有している。当該第3中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第1線路の前記第1中間部の隣に位置する縁が、当該第1線路の前記第1中間部の前記縁に対して略平行である。当該第3中間部の前記一対の縁のうち、前記第2線路の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2線路の前記第2中間部の前記縁に対して略平行である。
このような態様の第1伝送線路構造による場合、一対の第1線路によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。これは、次の構成によって実現される。グランド線路又は低速信号線路である第3線路の第3中間部の一対の縁が互いに非平行である。この一対の縁のうち一方が、一方の第1線路の第1中間部の縁に隣接し且つ当該縁に対して略平行であり、他方が第2線路の第2中間部の縁に隣接し且つ当該縁に対して略平行である。よって、一対の第1線路の第1中間部の縁が平行であることを維持しつつ、第1中間部の第1接点部に対する傾きを第2中間部の第2接点部に対する傾きよりも小さくすることができる。よって、第1線路によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。
前記第2線路は、互いに隣り合う一対の差動信号線路であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第2線路と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第2線路とを有した構成とすることが可能である。当該一方及び他方の第2線路の前記第2中間部の前記縁が平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行にすることが可能である。前記第3線路は、前記一方の第1線路と前記他方の第2線路との間に配置された構成とすることが可能である。前記第3線路の前記第3中間部の前記一対の縁のうち、前記第2線路の前記第2中間部の隣に位置する縁が、前記他方の第2線路の隣に位置し、当該第2線路の前記第2中間部の前記縁に対して略平行にすることが可能である。
第1伝送線路構造は、第4線路と、第5線路とを更に備えた構成とすることが可能である。前記第4線路は、前記第2方向に延びたグランド線路、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1線路よりも低速の信号を伝送可能な低速信号線路であって、前記絶縁体上の前記他方の第1線路の前記第1方向の他方側の部分に設けられた構成とすることが可能である。前記第5線路は、前記第2方向に延びたグランド線路、又は前記第2方向に延びており且つ前記第2線路よりも低速の信号を伝送可能な低速信号線路であって、前記絶縁体上の前記一方の第2線路の前記第1方向の一方側の部分に設けられた構成とすることが可能である。
このような態様の第1伝送線路構造による場合、一対の第1線路のインピーダンス整合を図ることができ、且つ一対の第2線路のインピーダンス整合を図ることができる。これは次の構成によって実現される。グランド線路又は低速信号線路である第3線路が、一方の第1線路の第1方向の一方側に配置され、グランド線路又は低速信号線路である第4線路が他方の第1線路の第1方向の他方側に配置されている。グランド線路又は低速信号線路である第5線路が、一方の第2線路の第1方向の一方側に配置され、グランド線路又は低速信号線路である第3線路が他方の第2線路の第1方向の他方側に配置されている。
前記第4線路は、第4接点部と、前記第4接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第4接続部と、前記第4接点部と前記第4接続部との間に設けられた第4中間部とを有した構成とすることが可能である。前記第4中間部は、前記第1方向の一対の縁を有した構成とすることが可能である。当該第4中間部の前記一対の縁のうち、前記他方の第1線路の前記第1中間部の隣に位置する縁が、当該第1線路の前記第1中間部の前記縁に対して略平行にすることが可能である。前記第5線路は、第5接点部と、前記第5接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第5接続部と、前記第5接点部と前記第5接続部との間に設けられた第5中間部とを有した構成とすることが可能である。前記第5中間部は、前記第1方向の一対の縁を有した構成とすることが可能である。当該第5中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第2線路の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2線路の前記第2中間部の前記縁に対して略平行にすることが可能である。前記一方の第1線路の前記第1中間部と前記第3線路の前記第3中間部との間の距離と、前記他方の第1線路の前記第1中間部と前記第4線路の前記第4中間部との間の距離とが略同じにすることが可能である。前記一方の第2線路の前記第2中間部と前記第5中間部との間の距離と、前記他方の第2線路の前記第2中間部と前記第3線路の前記第3中間部との間の距離とが略同じにすることが可能である。
このような態様の第1伝送線路構造による場合、一対の第1線路のインピーダンス整合を更に図ることができ、且つ一対の第2線路のインピーダンス整合を更に図ることができる。一方の第1線路の第1中間部と第3線路の第3中間部との間の距離と、他方の第1線路の第1中間部と第4線路の前記第4中間部との間の距離とが略同じであり、一方の第2線路の第2中間部と第5中間部との間の距離と、他方の第2線路の第2中間部と第3線路の第3中間部との間の距離とが略同じであるからである。
前記第1線路は、前記第1接続部と前記第1中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第2線路は、前記第2接続部と前記第2中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第3線路は、前記第3接続部と前記第3中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第1線路、前記第2線路及び前記第3線路の前記境界部が前記第1方向に並んだ構成とすることが可能である。
前記第3線路の前記第3中間部の前記縁の間の距離のうち最も大きい距離が、前記第1線路の前記第1中間部の前記縁の間の距離及び前記第2線路の前記第2中間部の前記縁の間の距離よりも大きくすることが可能である。
このような態様の第1伝送線路構造による場合、第3線路の一方の縁を、一方の第1線路の第1中間部の縁に対して略平行に、他方の縁を他方の第2線路の第2中間部の縁に対して略平行にし易くなる。
本発明の第2伝送線路構造は、絶縁体と、前記絶縁体上に、第1方向に間隔をあけて設けられた一対の第1線路、第2線路、第6線路及び第7線路とを備えている。前記第1線路は前記第1方向に交差する第2方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号線路であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第1線路と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第1線路とを有している。当該一方及び他方の第1線路は、第1接点部と、前記第1接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第1接続部と、前記第1接点部と前記第1接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第1中間部とを有している。前記第1中間部は前記第1方向の一対の縁を有している。当該一方及び他方の第1線路の前記第1中間部の前記縁が平行である。前記第2線路は前記第2方向に延びた信号線路である。当該第2線路は、第2接点部と、前記第2接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第2接続部と、前記第2接点部と前記第2接続部との間に設けられ、前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びており且つ前記第1中間部よりも前記第1方向の一方に傾斜している第2中間部とを有している。前記第2中間部は、互いに平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行である前記第1方向の一対の縁を有している。前記第6線路は、前記第2方向に延びたグランド線路、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1、第2線路よりも低速の信号を伝送可能な低速信号線路であって、前記一方の第1線路と前記第2線路との間で、当該一方の第1線路の隣に配置されている。前記第6線路は、第6接点部と、前記第6接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第6接続部と、前記第6接点部と前記第6接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第6中間部とを有している。前記第6中間部は、前記第1方向の一対の縁を有している。当該第6中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第1線路の前記第1中間部の隣に位置する一方の縁が、当該第1線路の前記第1中間部の前記縁に対して略平行である。前記第7線路は、前記第2方向に延びたグランド線路、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1、第2線路よりも低速の信号を伝送可能な低速信号線路であって、前記一方の第1線路と前記第2線路との間で、当該第2線路の隣に配置されている。前記第7線路は、第7接点部と、前記第7接点部の前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第7接続部と、前記第7接点部と前記第7接続部との間に設けられており且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第7中間部とを有している。前記第7中間部は、前記第1方向の一対の縁を有している。当該第7中間部の前記一対の縁のうち、前記第2線路の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2線路の前記第2中間部の前記縁に対して略平行であり且つ前記第6線路の前記第6中間部の前記一方の縁に対して非平行である。
このような態様の第2伝送線路構造による場合、一対の第1線路によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。これは、次の構成によって実現される。グランド線路又は低速信号線路である第6線路の第6中間部の一対の縁のうちの一方の第1線路の第1中間部の隣に位置する一方の縁と、グランド線路又は低速信号線路である第7線路の第7中間部の一対の縁のうちの第2線路の第2中間部の隣に位置する縁とが互いに非平行である。前者の縁が、一方の第1線路の第1中間部の縁に対して略平行であり、後者の縁が、他方が第2線路の第2中間部の縁に対して略平行である。よって、一対の第1線路の第1中間部の縁が平行であることを維持しつつ、第1中間部の第1接点部に対する傾きを第2中間部の第2接点部に対する傾きよりも小さくすることができる。よって、第1線路によって伝送される信号の劣化を抑制することができる。
前記第2線路は、互いに隣り合う一対の差動信号線路であって、前記第1方向の一方側に位置する一方の第2線路と、前記第1方向の他方側に位置する他方の第2線路とを有した構成とすることが可能である。当該一方及び他方の第2線路の前記第2中間部の前記縁が平行であり且つ前記第1中間部の前記縁に対して非平行にすることが可能である。前記第6線路は、前記一方の第1線路と前記他方の第2線路との間で、当該一方の第1線路の隣に配置された構成とすることが可能である。前記第7線路は、前記一方の第1線路と前記他方の第2線路との間で、当該他方の第2線路の隣に配置された構成とすることが可能である。前記第7線路の前記第7中間部の前記一対の縁のうち、前記第2線路の前記第2中間部の隣に位置する縁が、前記他方の第2線路の隣に位置し、当該第2線路の前記第2中間部の前記縁に対して略平行であり且つ前記第6線路の前記第6中間部の前記一方の縁に対して非平行にすることが可能である。
第2伝送線路構造は、第4線路と、第5線路とを更に備えた構成とすることが可能である。前記第4線路は、前記第2方向に延びたグランド線路、又は前記第2方向に延びており且つ前記第1線路よりも低速の信号を伝送可能な低速信号線路であって、前記絶縁体上の前記他方の第1線路の前記第1方向の他方側の部分に設けられた構成とすることが可能である。前記第5線路は、前記第2方向に延びたグランド線路、又は前記第2方向に延びており且つ前記第2線路よりも低速の信号を伝送可能な低速信号線路であって、前記絶縁体上の前記一方の第2線路の前記第1方向の一方側の部分に設けられた構成とすることが可能である。
このような態様の第2伝送線路構造による場合、一対の第1線路のインピーダンス整合を図ることができ、且つ一対の第2線路のインピーダンス整合を図ることができる。これは次の構成によって実現される。グランド線路又は低速信号線路である第6線路が、一方の第1線路の第1方向の一方側に配置され、グランド線路又は低速信号線路である第4線路が他方の第1線路の第1方向の他方側に配置されている。グランド線路又は低速信号線路である第5線路が、一方の第2線路の第1方向の一方側に配置され、グランド線路又は低速信号線路である第7線路が他方の第2線路の第1方向の他方側に配置されている。
前記第4線路は、第4接点部と、前記第4接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第4接続部と、前記第4接点部と前記第4接続部との間に設けられた第4中間部とを有した構成とすることが可能である。前記第4中間部は、前記第1方向の一対の縁を有した構成とすることが可能である。当該第4中間部の前記一対の縁のうち、前記他方の第1線路の前記第1中間部の隣に位置する縁が、当該第1線路の前記第1中間部の前記縁に対して略平行にすることが可能である。前記第5線路は、第5接点部と、前記第5接点部の前記第2方向の成分を含む方向側に位置する第5接続部と、前記第5接点部と前記第5接続部との間に設けられた第5中間部とを有した構成とすることが可能である。前記第5中間部は、前記第1方向の一対の縁を有した構成とすることが可能である。当該第5中間部の前記一対の縁のうち、前記一方の第2線路の前記第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2線路の前記第2中間部の前記縁に対して略平行にすることが可能である。前記一方の第1線路の前記第1中間部と前記第6線路の前記第6中間部との間の距離と、前記他方の第1線路の前記第1中間部と前記第4線路の前記第4中間部との間の距離とが略同じにすることが可能である。前記一方の第2線路の前記第2中間部と前記第5中間部との間の距離と、前記他方の第2線路の前記第2中間部と前記第7線路の前記第7中間部との間の距離とが略同じにすることが可能である。
このような態様の第2伝送線路構造による場合、一対の第1線路のインピーダンス整合を更に図ることができ、且つ一対の第2線路のインピーダンス整合を更に図ることができる。一方の第1線路の第1中間部と第6線路の第6中間部との間の距離と、他方の第1線路の第1中間部と第4線路の第4中間部との間の距離とが略同じであり、一方の第2線路の第2中間部と第5中間部との間の距離と、他方の第2線路の第2中間部と第7線路の第7中間部との間の距離とが略同じであるからである。
前記第1線路は、前記第1接続部と前記第1中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第2線路は、前記第2接続部と前記第2中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第6線路は、前記第6接続部と前記第6中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第7線路は、前記第7接続部と前記第7中間部との間の境界部を更に有した構成とすることが可能である。前記第1線路、前記第2線路、前記第6線路及び前記第7線路の前記境界部が前記第1方向に並んだ構成とすることが可能である。
前記第6線路の前記第6中間部の前記縁の間の距離のうち最も大きい距離が、前記第1線路の前記第1中間部の前記縁の間の距離及び前記第2線路の前記第2中間部の前記縁の間の距離よりも大きくすることが可能である。前記第7線路の前記第7中間部の前記縁の間の距離のうち最も大きい距離が、前記第1線路の前記第1中間部の前記縁の間の距離及び前記第2線路の前記第2中間部の前記縁の間の距離よりも大きくすることが可能である。
このような態様の第2伝送線路構造による場合、第6線路の第6中間部の一対の縁のうちの一方の第1線路の第1中間部の隣に位置する一方の縁を、一方の第1線路の第1中間部の縁に対して略平行に、第7線路の第7中間部の一対の縁のうちの他方の第2線路の第2中間部の隣に位置する縁を、他方の縁を他方の第2線路の第2中間部の縁に対して略平行にし易くなる。
〈本発明の実施例に係るコネクタCについて〉
以下、本発明の実施例に係るコネクタCついて図1A〜図5を参照しつつ説明する。コネクタCは、図示しないケースと、ボディ100と、端子群200とを備えている。なお、図2A〜図5に示すX−X’方向は、コネクタCの端子群200の複数の端子の配列方向であり且つ特許請求の範囲の第1方向に相当する。X−X’方向のうちのX方向が第1方向の一方、X’方向が第1方向の他方に相当する。図3A〜図5に示すY−Y’方向は、コネクタCの端子群200の端子の長手方向であり且つ特許請求の範囲の第2方向に相当する。Y−Y’方向は、X−X’方向に直角に交差している。図2A及び図2Bに示すZ−Z’方向は、コネクタCの端子群200の端子の厚み方向である。Z−Z’方向は、Y−Y’方向及びX−X’方向に直角に交差している。
ボディ100は絶縁樹脂で構成されている。ボディ100及び端子群200は、上記ケースに収容されている。ケース内のボディ100よりもY方向側の空間が、相手方コネクタが接続可能な接続孔となっている。
端子群200の端子は、図1A〜図5に示すように、端子S1a、S1b、S2a、S2b、S3a、S3b、S4a、S4b、G1、G2、G3a、G3b、G4、G5を含む。端子群200の端子は、G5、S4b、S4a、G4、S3b、S3a、G3b、G3a、S2b、S2a、G2、S1b、S1a、G1の順で、ボディ100内に同じ高さ位置(第1高さ位置)でX−X’方向に間隔をあけて部分的に保持されている。具体的には、端子群200の端子は、前述の順で、ボディ100内に第1高さ位置でX−X’方向に間隔をあけて保持されるようにインサート成形されている。なお、図5では、端子群200の端子の後述する中間部の縁が、説明の便宜上、強調表示されている。
端子S1a、S1bは、図1A〜図5に示されるように、Y−Y’方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号端子である。端子S1aがX’方向側に位置し、端子S1bがX方向側に位置している。
端子S1aは、接点部S1a1と、接続部S1a2と、中間部S1a3とを有している。接点部S1a1は、Y−Y’方向に延びている。接点部S1a1は、ボディ100からY方向に突出しており且つ上記接続孔内に配置されている。接点部S1a1の先端部は、Z’方向に湾曲している。
接続部S1a2はY−Y’方向に延びている。接続部S1a2は、接点部S1a1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部S1a2は接点部S1a1と同じ高さ位置に位置している。接続部S1a2は、前部と、後部とを有している。接続部S1a2の前部は、接続部S1a2のY方向側の部分であって、ボディ100内に保持されている。接続部S1a2の後部は、接続部S1a2の前部に連続するY’方向側の部分であって、ボディ100からY’方向に突出している。
中間部S1a3は、接点部S1a1と接続部S1a2の前部との間に設けられ、接点部S1a1と接続部S1a2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S1a3は、接点部S1a1から接続部S1a2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S1a3は、X−X’方向の一対の縁S1a4を有している。縁S1a4は互いに平行である。なお、図5中のS1a5は、中間部S1a3と接続部S1a2との境界部であり、S1a6は中間部S1a3と接点部S1a1との境界部である。
端子S1bは、接点部S1b1と、接続部S1b2と、中間部S1b3とを有している。接点部S1b1は、接点部S1a1と同様の構成である。接点部S1b1は、接点部S1a1のX方向側に間隔をあけて配置され且つ上記接続孔内に配置されている。
接続部S1b2は、接続部S1a2と同様の構成である。接続部S1b2は接続部S1a2のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部S1b2は、接点部S1b1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部S1b2は接点部S1b1と同じ高さ位置に位置している。
中間部S1b3は、接点部S1b1と接続部S1b2の前部との間に設けられ、接点部S1b1と接続部S1b2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S1b3は、接点部S1b1から接続部S1b2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S1b3は中間部S1a3のX方向側に間隔をあけて配置されている。中間部S1b3の接点部S1b1に対する傾斜角は、中間部S1a3の接点部S1a1に対する傾斜角と同じである。中間部S1b3は、X−X’方向の一対の縁S1b4を有している。縁S1b4は互いに平行であり且つ縁S1a4に対しても平行である。なお、図5中のS1b5は中間部S1b3と接続部S1b2との境界部であり、S1b6は中間部S1b3と接点部S1b1との境界部である。
端子S2a、S2bは、図1A〜図5に示されるように、Y−Y’方向に延びており且つ端子S1a、S1bよりもX方向側で互いに隣り合う差動信号端子である。端子S2aがX’方向側に位置し、端子S2bがX方向側に位置している。
端子S2aは、接点部S2a1と、接続部S2a2と、中間部S2a3とを有している。接点部S2a1は、接点部S1a1と同様の構成である。接続部S2a2は、接続部S1a2と同様の構成であって、接点部S2a1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部S2a2は接点部S2a1と同じ高さ位置に位置している。
中間部S2a3は、接点部S2a1と接続部S2a2の前部との間に設けられ、接点部S2a1と接続部S2a2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S2a3は、接点部S2a1から接続部S2a2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S2a3は、中間部S1a3、S1b3よりもX方向に傾斜している。換言すると、中間部S2a3の接点部S2a1に対する傾斜角は、中間部S1a3、S1b3の接点部S1a1、S1b1に対する傾斜角よりも大きい。中間部S2a3は、X−X’方向の一対の縁S2a4を有している。縁S2a4は互いに平行であり且つ縁S1a4、S1b4に対して非平行である。なお、図5中のS2a5は、中間部S2a3と接続部S2a2との境界部であり、S2a6は中間部S2a3と接点部S2a1との境界部である。
端子S2bは、接点部S2b1と、接続部S2b2と、中間部S2b3とを有している。接点部S2b1は、接点部S1b1と同様の構成であって、接点部S2a1のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部S2b2は、接続部S1b2と同様の構成である。接続部S2b2は、接点部S2b1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置するように、接続部S2a2のX方向側に間隔をあけて配置されている。
中間部S2b3は、接点部S2b1と接続部S2b2の前部との間に設けられ、接点部S2b1と接続部S2b2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S2b3は、接点部S2b1から接続部S2b2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S2b3は中間部S2a3のX方向側に間隔をあけて配置されている。中間部S2b3の接点部S2b1に対する傾斜角は、中間部S2a3の接点部S2a1に対する傾斜角と同じである。中間部S2b3は、X−X’方向の一対の縁S2b4を有している。縁S2b4は互いに平行であり且つ縁S2a4に対しても平行である。なお、図5中のS2b5は中間部S2b3と接続部S2b2との境界部であり、S2b6は中間部S2b3と接点部S2b1との境界部である。
端子G2は、図1A〜図5に示されるように、Y−Y’方向に延びており且つ端子S1bと端子S2aとの間に配置されたグランド端子又は低速信号端子である。この低速信号端子は、端子S1a、S1b、S2a、S2bよりも低速の信号を伝送可能な端子である。例えば、低速信号端子として、端子S1a、S1b、S2a、S2bに伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号端子、電源端子又は機能端子等を用いることが可能である。
端子G2は、接点部G21と、接続部G22と、中間部G23とを有している。接点部G21は、Y−Y’方向に延び、ボディ100からY方向に突出しており且つ上記接続孔内に配置されている。接点部G21の先端部は、Z’方向に湾曲している。接点部G21は、端子S1bの接点部S1b1と端子S2aの接点部S2a1との間に、各々と間隔をあけて配置されている。
接続部G22はY−Y’方向に延びている。接続部G22は、端子S1bの接続部S1b2と端子S2aの接続部S2a2との間に、各々と間隔をあけて配置されている。接続部G22は、接点部G21のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部G22は、接点部G21と同じ高さ位置に位置している。接続部G22は、前部と、後部とを有している。接続部G22の前部は、接続部G22のY方向側の部分であって、ボディ100内に保持されている。接続部G22の後部は、接続部G22の前部に連続するY’方向側の部分であって、ボディ100からY’方向に突出している。
中間部G23は、接点部G21と接続部G22の前部との間に設けられ、接点部G21と接続部G22とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部G23は、接点部G21から接続部G22へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部G23は、端子S1bの中間部S1b3と端子S2aの中間部S2a3との間に、各々と間隔をあけて配置されている。中間部G23は、X−X’方向の一対の縁G24を有している。縁G24は互いに非平行である。中間部G23は、一対の縁G24間のX−X’方向の距離(幅寸法)が接点部G21から接続部G22にかけて漸次拡大する形状となっている。前記距離のうち最も小さい距離が、端子S1aの中間部S1a3の一対の縁S1a4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、端子S1bの中間部S1b3の一対の縁S1b4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、端子S2aの中間部S2a3の一対の縁S2a4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、及び端子S2bの中間部S2b3の一対の縁S2b4間のX−X’方向の距離(幅寸法)よりも大きい。これにより、縁G24を次のように配置するための中間部G23の幅寸法が確保されている。
縁G24のうちX’方向側の縁G24は、端子S1bの中間部S1b3のX方向側の縁S1b4の隣に位置し、縁S1b4に対して略平行である。具体的には、X’方向側の縁G24の縁S1b4に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G24の縁S1b4に対する角度が±5°であると良い。縁G24のうちX方向側の縁G24は、端子S2aの中間部S2a3のX’方向側の縁S2a4の隣に位置し、縁S2a4に対して略平行である。具体的には、X方向側の縁G24の縁S2a4に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G24の縁S2a4に対する角度が±5°であると良い。X’方向側の縁G24とX方向側の縁S1b4との間の距離は、X方向側の縁G24とX’方向側の縁S2a4との間の距離と略同じに設定されている。なお、図5中のG25は中間部G23と接続部G22との境界部であり、G26は中間部G23と接点部G21との境界部である。
端子G1は、図1A〜図5に示されるように、Y−Y’方向に延びており且つ端子S1aのX’方向側に配置されたグランド端子又は低速信号端子である。この低速信号端子は、端子S1a、S1bよりも低速の信号を伝送可能な端子である。例えば、低速信号端子として、端子S1a、S1bに伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号端子、電源端子又は機能端子等を用いることが可能である。
端子G1は、接点部G11と、接続部G12と、中間部G13とを有している。接点部G11は、接点部G21と同様の構成である。接点部G11は、端子S1aの接点部S1a1のX’方向側に間隔をあけて配置されている。
接続部G12はY−Y’方向に延びている。接続部G12は、接点部G11のY’方向(後方)に位置し且つ端子S1aの接続部S1a2のX’方向側に間隔をあけて配置されている。接続部G12は、前部と、後部とを有している。接続部G12の前部は、接続部G12のY方向側の部分であって、ボディ100内に保持されている。接続部G12の後部は、接続部S1a2の前部に連続するY’方向側の部分であって、ボディ100からY’方向に突出している。
中間部G13は、接点部G11と接続部G12の前部との間に設けられ、接点部G11と接続部G12とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部G13は接点部G11から接続部G12へY’方向に延びている。中間部G13は、端子S1aの中間部S1a3のX’方向側に間隔をあけて配置されている。中間部G13は、X−X’方向の一対の縁G14を有している。縁G14は互いに非平行であるが、平行であっても良い。本実施例では、縁G14は互いに非平行であるので、中間部G13は、一対の縁G14間のX−X’方向の距離(幅寸法)が接点部G11から接続部G12にかけて漸次拡大する形状となっている。前記距離のうち最も小さい距離が、端子S1aの中間部S1a3の一対の縁S1a4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、及び端子S1bの中間部S1b3の一対の縁S1b4間のX−X’方向の距離(幅寸法)よりも大きい。これにより、縁G1a4を次のように配置するための中間部G1a3の幅寸法が確保されている。
縁G14のうちX方向側の縁G14は、端子S1aの中間部S1a3のX’方向側の縁S1a4の隣に位置し、縁S1a4に対して略平行である。具体的には、X方向側の縁G14の縁S1a4に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G14の縁S1a4に対する角度が±5°であると良い。縁G14のうちX’方向側の縁G14は、Y−Y’方向に対して略平行である。X方向側の縁G14とX’方向側の縁S1a4との間の距離は、X’方向側の縁G24とX方向側の縁S1b4との間の距離と略同じに設定されている。なお、図5中のG25は中間部G23と接続部G22との境界部であり、G26は中間部G23と接点部G21との境界部である。
端子S3a、S3bは、図1A〜図5に示されるように、Y−Y’方向に延びており且つ端子S2a、S2bよりもX方向側で互いに隣り合う差動信号端子である。端子S3aがX’方向側に位置し、端子S3bがX方向側に位置している。
端子S3aは、接点部S3a1と、接続部S3a2と、中間部S3a3とを有している。接点部S3a1は、接点部S1a1と同様の構成である。接続部S3a2は、接続部S1a2と同様の構成であって、接点部S3a1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部S3a2は接点部S3a1と同じ高さ位置に位置している。
中間部S3a3は、接点部S3a1と接続部S3a2の前部との間に設けられ、接点部S3a1と接続部S3a2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S3a3は、接点部S3a1から接続部S3a2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S3a3は、中間部S2a3、S2b3よりもX方向に傾斜している。換言すると、中間部S3a3の接点部S3a1に対する傾斜角は、中間部S2a3、S2b3の接点部S2a1、S2b1に対する傾斜角よりも大きい。中間部S3a3は、X−X’方向の一対の縁S3a4を有している。縁S3a4は互いに平行であり且つ縁S2a4、S2b4に対して非平行である。なお、図5中のS3a5は、中間部S3a3と接続部S3a2との境界部であり、S3a6は中間部S3a3と接点部S3a1との境界部である。
端子S3bは、接点部S3b1と、接続部S3b2と、中間部S3b3とを有している。接点部S3b1は、接点部S1b1と同様の構成であって、接点部S3a1のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部S3b2は、接続部S3a2と同様の構成である。接続部S3b2は、接点部S3a1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部S3b2は接点部S3b1と同じ高さ位置に位置している。
中間部S3b3は、接点部S3b1と接続部S3b2の前部との間に設けられ、接点部S3b1と接続部S3b2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S3b3は、接点部S3b1から接続部S3b2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S3b3は中間部S3a3のX方向側に間隔をあけて配置されている。中間部S3b3の接点部S3b1に対する傾斜角は、中間部S3a3の接点部S3a1に対する傾斜角と同じである。中間部S3b3は、X−X’方向の一対の縁S3b4を有している。縁S3b4は互いに平行であり且つ縁S3a4に対しても平行である。なお、図5中のS3b5は中間部S3b3と接続部S3b2との境界部であり、S3b6は中間部S3b3と接点部S3b1との境界部である。
端子G3a、G3bは、図1A〜図5に示されるように、Y−Y’方向に延びており且つ端子S2bと端子S3aとの間で互いに隣り合うように配置されたグランド端子又は低速信号端子である。この低速信号端子は、端子S2a、S2b、S3a、S3bよりも低速の信号を伝送可能な端子である。例えば、低速信号端子として、端子S2a、S2b、S3a、S3bに伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号端子、電源端子又は機能端子等を用いることが可能である。端子G3aは、端子S2bの隣に配置されている。端子G3bは、端子S3aの隣に配置されている。
端子G3aは、接点部G3a1と、接続部G3a2と、中間部G3a3とを有している。接点部G3a1は、接点部G21と同様の構成である。接点部G3a1は、端子S2bの接点部S2b1のX方向側に間隔をあけて配置されている。
接続部G3a2はY−Y’方向に延びている。接続部G3a2は、端子S2bの接続部S2b2のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部G3a2は、接点部G3a1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部G3a2は、接点部G3a1と同じ高さ位置に位置している。接続部G3a2は、前部と、後部とを有している。接続部G3a2の前部は、接続部G3a2のY方向側の部分であって、ボディ100内に保持されている。接続部G3a2の後部は、接続部G3a2の前部に連続するY’方向側の部分であって、ボディ100からY’方向に突出している。
中間部G3a3は、接点部G3a1と接続部G3a2の前部との間に設けられ、接点部G3a1と接続部G3a2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部G3a3は、接点部G3a1から接続部G3a2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部G3a3は、端子S2bの中間部S2b3のX方向側に間隔をあけて配置されている。中間部G3a3は、X−X’方向の一対の縁G3a4を有している。縁G3a4は互いに非平行であるが、平行であっても良い。縁G3a4のうちX’方向側の縁G3a4は、端子S2bの中間部S2b3のX方向側の縁S2b4の隣に位置し、縁S2b4に対して略平行である。具体的には、X’方向側の縁G3a4の縁S2b4に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G3a4の縁S2b4に対する角度が±5°であると良い。なお、図5中のG3a5は中間部G3a3と接続部G3a2との境界部であり、G3a6は中間部G3a3と接点部G3a1との境界部である。
端子G3bは、接点部G3b1と、接続部G3b2と、中間部G3b3とを有している。接点部G3b1は、接点部G3a1と同様の構成であって、端子G3aの接点部G3a1と端子S3aの接点部S3a1との間に、各々と間隔をあけて配置されている。
接続部G3b2は、接続部G3a2と同様の構成であって、端子G3aの接続部G3a2と端子S3aの接続部S3a2との間に、各々と間隔をあけて配置されている。接続部G3b2は、接点部G3b1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部G3b2は、接点部G3b1と同じ高さ位置に位置している。
中間部G3b3は、接点部G3b1と接続部G3b2の前部との間に設けられ、接点部G3b1と接続部G3b2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部G3b3は、接点部G3b1から接続部G3b2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部G3b3は、端子G3aの中間部G3a3と端子S3aの中間部S3a3との間に、各々と間隔をあけて配置されている。中間部G3b3は、X−X’方向の一対の縁G3b4を有している。縁G3b4は互いに非平行であるが、平行であっても良い。縁G3b4のうちX方向側の縁G3b4は、端子S3aの中間部S3a3の縁S3a4のX’方向側の隣に位置し、縁S3a4に対して略平行である。具体的には、X方向側の縁G3b4の縁S3a4に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G3b4の縁S3a4に対する角度が±5°であると良い。縁G3b4のうちX’方向側の縁G3b4は、縁G3a4のうちX方向側の縁G3a4に対して略平行である。X方向側の縁G3b4とX’方向側の縁S3a4との間の距離が、X’方向側の縁G3a4とX方向側の縁S2b4との間の距離と略同じに設定されている。なお、図5中のG3a5は中間部G3a3と接続部G3a2との境界部であり、G3a6は中間部G3a3と接点部G4a1との境界部である。
端子S4a、S4bは、Y−Y’方向に延びており且つ端子S3a、S3bよりもX方向側で互いに隣り合う差動信号端子である。端子S4aがX’方向側に位置し、端子S4bがX方向側に位置している。
端子S4aは、接点部S4a1と、接続部S4a2と、中間部S4a3とを有している。接点部S4a1は、接点部S1a1と同様の構成である。接続部S4a2は、接続部S1a2と同様の構成であって、接点部S4a1のX方向及びY’方向の成分を含む方向(斜め後方に)に配置されている。接続部S4a2は、接点部S4a1と同じ高さ位置に位置している。
中間部S4a3は、接点部S4a1と接続部S4a2の前部との間に設けられ、接点部S4a1と接続部S4a2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S4a3は、接点部S4a1から接続部S4a2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S4a3は、中間部S3a3、S3b3よりもX方向に傾斜している。換言すると、中間部S4a3の接点部S4a1に対する傾斜角は、中間部S3a3、S3b3の接点部S3a1、S3b1に対する傾斜角よりも大きい。中間部S4a3は、X−X’方向の一対の縁S4a4を有している。縁S4a4は互いに平行であり且つ縁S3a4、S3b4に対して非平行である。なお、図5中のS4a5は、中間部S4a3と接続部S4a2との境界部であり、S4a6は中間部S4a3と接点部S4a1との境界部である。
端子S4bは、接点部S4b1と、接続部S4b2と、中間部S4b3とを有している。接点部S4b1は、接点部S1b1と同様の構成であって、接点部S4a1のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部S4b2は、接続部S1b2と同様の構成である。接続部S4b2は、接点部S4b1のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置するように、接続部S4a2のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部S4b2は、接点部S4b1と同じ高さ位置に位置している。
中間部S4b3は、接点部S4b1と接続部S4b2の前部との間に設けられ、接点部S4b1と接続部S4b2とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部S4b3は、接点部S4b1から接続部S4b2へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部S4b3は中間部S4a3のX方向側に間隔をあけて配置されている。中間部S4b3の接点部S4b1に対する傾斜角は、中間部S4a3の接点部S4a1に対する傾斜角と同じである。中間部S4b3は、X−X’方向の一対の縁S4b4を有している。縁S4b4は互いに平行であり且つ縁S4a4に対しても平行である。なお、図5中のS4b5は中間部S4b3と接続部S4b2との境界部であり、S4b6は中間部S4b3と接点部S4b1との境界部である。
端子G4はY−Y’方向に延びており且つ端子S3bと端子S4aとの間に配置されたグランド端子又は低速信号端子である。この低速信号端子は、端子S3a、S3b、S4a、S4bよりも低速の信号を伝送可能な端子である。例えば、低速信号端子として、端子S3a、S3b、S4a、S4bに伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号端子、電源端子又は機能端子等を用いることが可能である。
端子G4は、接点部G41と、接続部G42と、中間部G43とを有している。接点部G41は、接点部G21と同様の構成であって、端子S3bの接点部S3b1と端子S4aの接点部S4a1との間に、各々と間隔をあけて配置されている。接続部G42は、接続部G22と同様の構成である。接続部G42は、端子S3bの接続部S3b2と端子S4aの接続部S4a2との間に、各々と間隔をあけて配置されている。接続部G42は、接点部G41のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部G42は、接点部G41と同じ高さ位置に位置している。
中間部G43は、接点部G41と接続部G42の前部との間に設けられ、接点部G41と接続部G42とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部G43は、接点部G41から接続部G42へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部G43は、端子S3bの中間部S3b3と端子S4aの中間部S4a3との間に、各々と間隔をあけて配置されている。中間部G43は、X−X’方向の一対の縁G44を有している。縁G44は互いに非平行である。中間部G43は、一対の縁G44間のX−X’方向の距離(幅寸法)が接点部G41から接続部G42にかけて漸次拡大する形状となっている。前記距離のうち最も小さい距離が、端子S3aの中間部S3a3の一対の縁S3a4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、端子S3bの中間部S3b3の一対の縁S3b4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、端子S4aの中間部S4a3の一対の縁S4a4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、及び端子S4bの中間部S4b3の一対の縁S4b4間のX−X’方向の距離(幅寸法)よりも大きい。これにより、縁G44を次のように配置するための中間部G43の幅寸法が確保されている。
縁G44のうちX’方向側の縁G44は、端子S3bの中間部S3b3のX方向側の縁S3b4の隣に位置し、縁S3b4に対して略平行である。具体的には、X’方向側の縁G44の縁S3b4に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G44の縁S3b4に対する角度が±5°であると良い。縁G44のうちX方向側の縁G44は、端子S4aの中間部S4a3のX’方向側の縁S4a4の隣に位置し、縁S4a4に対して略平行である。具体的には、X方向側の縁G44の縁S4a4に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G44の縁SS4a4に対する角度が±5°であると良い。X’方向側の縁G44とX方向側の縁S3b4との間の距離は、X方向側の縁G3b4とX’方向側の縁S3a4との間の距離、及びX方向側の縁G44とX’方向側の縁S4a4との間の距離と略同じに設定されている。なお、図5中のG45は中間部G43と接続部G42との境界部であり、G46は中間部G43と接点部G41との境界部である。
端子G5は、Y−Y’方向に延びており且つ端子S4bのX方向側に配置されたグランド端子又は低速信号端子である。この低速信号端子は、端子S4a、S4bよりも低速の信号を伝送可能な端子である。例えば、低速信号端子として、端子S4a、S4bに伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号端子、電源端子又は機能端子等を用いることが可能である。
端子G5は、接点部G51と、接続部G52と、中間部G53とを有している。接点部G51は、接点部G21と同様の構成であって、端子S4bの接点部S4b1のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部G52は、接続部G22と同様の構成であって、端子S4bの接続部S4b2のX方向側に間隔をあけて配置されている。接続部G52は、接点部G51のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置している。接続部G52は、接点部G51と同じ高さ位置に位置している。
中間部G53は、接点部G51と接続部G52の前部との間に設けられ、接点部G51と接続部G52とを繋いでおり且つボディ100内に保持されている。中間部G53は、接点部G51から接続部G52へX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向に延びている(傾斜している)。中間部G53は、端子S4bの中間部S4b3のX方向側に間隔をあけて配置されている。中間部G53は、X−X’方向の一対の縁G54を有している。縁G54は互いに非平行であるが、平行であっても良い。中間部G53は、一対の縁G54間のX−X’方向の距離(幅寸法)が接点部G51から接続部G52にかけて漸次拡大する形状となっている。前記距離のうち最も小さい距離が、端子S4aの中間部S4a3の一対の縁S4a4間のX−X’方向の距離(幅寸法)、及び端子S4bの中間部S4b3の一対の縁S4b4間のX−X’方向の距離(幅寸法)よりも大きい。これにより、縁G54を次のように配置するための中間部G53の幅寸法が確保されている。
縁G54のうちX’方向側の縁G54は、端子S4bの中間部S4b3のX方向側の縁S4b4の隣に位置し、縁S4b4に対して略平行である。具体的には、X’方向側の縁G54の縁S4b4に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G54の縁S4b4に対する角度が±5°であると良い。X方向側の縁G54とX’方向側の縁S4b4との間の距離は、X方向側の縁G44とX’方向側の縁S4a4との間の距離と略同じに設定されている。なお、図5中のG55は中間部G53と接続部G52との境界部であり、G56は中間部G53と接点部G51との境界部である。
上記接点部G11、S1a1、S1b1、G21、S2a1、S2b1、G3a1、G3b1、S3a1、S3b1、G41、S4a1、S4b1、G51は、上記収容孔内で同じ高さ位置でX−X’方向に一列に並んでいる。接続部G12、S1a2、S1b2、G22、S2a2、S2b2、G3a2、G3b2、S3a2、S3b2、G42、S4a2、S4b2、G52は、同じ高さ位置でX−X’方向に一列に並んでいる。中間部G13、S1a3、S1b3、G23、S2a3、S2b3、G3a3、G3b3、S3a3、S3b3、G43、S4a3、S4b3、G53は、ボディ100内でX−X’方向に一列に並んでいる。境界部G15、S1a5、S1b5、G25、S2a5、S2b5、G3a5、G3b5、S3a5、S3b5、G45、S4a5、S4b5、G55は、X−X’方向に一列で並んでいる。境界部G16、S1a6、S1b6、G26、S2a6、S2b6、G3a6、G3b6、S3a6、S3b6、G46、S4a6、S4b6、G56も、X−X’方向に一列で並んでいる。
上記したコネクタCの上記接続孔内に相手方コネクタが挿入されると、コネクタCの上記端子の接点部に相手方コネクタの接点部が接触する。このようにして相手方コネクタがコネクタCに接続される。コネクタCの端子の接続部は、基板や別のコネクタの端子に接触する。これにより、コネクタCが基板や別のコネクタに接続される。
ここで、上記コネクタCの端子と比較するための比較例のコネクタの端子10a、10b、20a、20b、30a、30bについて説明する。端子10a、10b、20a、20b、30a、30bは、図6に示すように、この順で間隔をあけて配置されている。端子10a、10bは、端子の並び方向(図6の左右方向)に直交する直交方向(図6の上下方向)に延びており且つ互いに隣り合う差動信号端子である。端子10a、10bは、接点部11a、11bと、接続部12a、12bと、中間部13a、13bとを有している。接続部12a、12bは、接点部11a、11bの斜め後方に配置されている。中間部13a、13bは、接点部11a、11bと接続部12a、12bとの間に設けられており且つ斜め後方に延びている(傾斜している)。
端子30a、30bも、前記直交方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号端子である。端子30a、30bは、接点部31a、31bと、接続部32a、32bと、中間部33a、33bとを有している。接続部32a、32bは、接点部31a、31bの斜め後方に配置されている。中間部33a、33bは、接点部31a、31bと接続部32a、32bとの間に設けられており且つ斜め後方に延びている(傾斜している)。
端子20a、20bは、端子10bと端子20aとの間に配置されたグランド端子である。端子20a、20bは、接点部21a、21bと、接続部22a、22bと、中間部23a、23bとを有している。接続部22a、22bは、接点部21a、21bの斜め後方に配置されている。中間部23a、23bは、接点部21a、21bと接続部22a、22bとの間に設けられており且つ斜め後方に延びている(傾斜している)。
中間部13a、13b、23a、23b、33a、33bの接点部11a、11b、21a、21b、31a、31bに対する傾斜角は、中間部33bの傾斜角に合わせた傾斜角となっている。よって、中間部13a、13b、23a、23b、33a、33bは平行である。中間部13a、13b、23a、23b、33a、33bの幅は同一である。中間部13a、13bの間の距離、中間部13b、23aの間の距離、中間部23a、23bの間の距離、中間部23b、33aの間の距離、及び中間部33a、33bの間の距離が同一である。このため、中間部13a、13bの接点部11a、11bに対する傾斜角が不必要に大きくなる。また、中間部13aの長さ寸法が中間部13bの長さ寸法よりも短くなり、接続部12aの長さ寸法が、接続部12bの長さ寸法よりも長くなる。すなわち、端子10a、10bの形状が大きく相違する。このため、端子10a、10bにより伝送される信号にノイズが生じたり、信号のロスが生じたりし、信号の劣化が生じる。
一方、上記コネクタCの端子のうちの端子G1、S1a、S1b、G2、S2a、S2b、G3aに着目すると、端子G2のX’方向側の縁G24とX方向側の縁G24が非平行であり、X’方向側の縁G24が、端子S1bの中間部S1b3の縁S1b4に対して略平行であり、X方向側の縁G24が、端子S2aの中間部S2a3の縁S2a4に対して略平行である。このため、端子S1aの中間部S1a3の縁S1a4及び端子S1bの中間部S1b3の縁S1b4が平行であり、且つ端子S2aの中間部S2a3の縁S2a4及び端子S2bの中間部S2b3の縁S2b4が平行であることを維持しつつ、中間部S1a3、S1b3の接点部S1a1、S1b1に対する傾斜角を中間部S2a3、S2b3の接点部S2a1、S2b1に対する傾斜角よりも小さくすることができる。中間部S1a3、S1b3の傾斜角が中間部S2a3、S2b3の傾斜角に依存しないので、中間部S1a3、S1b3の長さの相違が抑制され、当該長さの相違から生じる接続部S1a2、S1b2の長さ寸法の相違が抑制される。すなわち、端子S1a、S1bの形状の相違が低減される。よって、端子S1a、S1bにより伝送される信号のノイズ及び信号のロスを低減することができ、信号の劣化を低減することができる。更に、端子S1aのX’方向の隣に端子G1が配置されており、端子S1bのX方向の隣に端子G2が配置されている。端子S1aのX’方向側の縁S1a4と端子G1のX方向側の縁G14とが略平行である。端子S1bのX方向側の縁S1b4と端子G2のX’方向側の縁G24とが略平行である。端子S1aのX’方向側の縁S1a4と端子G1のX方向側の縁G14との間の距離と、端子S1bのX方向側の縁S1b4と端子G2のX’方向側の縁G24との間の距離とは、略同じである。よって、端子S1aと端子S1bとのインピーダンス整合を図ることができる。端子S2aのX’方向の隣に端子G2が配置されており、端子S2bのX方向の隣に端子G3aが配置されている。端子S2aのX’方向側の縁S2a4と端子G2のX方向側の縁G24とが略平行である。端子S2bのX方向側の縁S2b4と端子G3aのX’方向側の縁G3a4とが略平行である。端子S2aのX’方向側の縁S2a4と端子G2のX方向側の縁G24との間の距離と、端子S2bのX方向側の縁S2b4と端子G3aのX’方向側の縁G3a4との間の距離とは、略同じである。よって、端子S2aと端子S2bとのインピーダンス整合を図ることができる。なお、ここでは(本段落では)、端子S1b、S1aが特許請求の範囲の一方の第1端子、他方の第1端子に相当する。接点部S1b1、S1a1が特許請求の範囲の第1接点部に相当する。接続部S1b2、S1a2が特許請求の範囲の第1接続部に相当する。中間部S1b3、S1a3が特許請求の範囲の第1中間部に相当する。端子S2b、S2aが特許請求の範囲の一方の第2端子、他方の第2端子に相当する。接点部S2b1、S2a1が特許請求の範囲の第2接点部に相当する。接続部S2b2、S2a2が特許請求の範囲の第2接続部に相当する。中間部S2b3、S2a3が特許請求の範囲の第2中間部に相当する。端子G2が特許請求の範囲の第3端子に相当する。接点部G21が特許請求の範囲の第3接点部に相当する。接続部G22が特許請求の範囲の第3接続部に相当する。中間部G23が特許請求の範囲の第3中間部に相当する。端子G1が特許請求の範囲の第4端子に相当する。接点部G11が特許請求の範囲の第4接点部に相当する。接続部G12が特許請求の範囲の第4接続部に相当する。中間部G13が特許請求の範囲の第4中間部に相当する。端子G3aが特許請求の範囲の第5端子に相当する。接点部G3a1が特許請求の範囲の第5接点部に相当する。接続部G3a2が特許請求の範囲の第5接続部に相当する。中間部G3a3が特許請求の範囲の第5中間部に相当する。
上記コネクタCの端子のうちの端子G2、S2a、S2b、G3a、G3b、S3a、S3b、G4に着目すると、端子G3aのX’方向側の縁G3a4と端子G3bのX方向側の縁G3b4とが非平行であり、X’方向側の縁G3a4が、端子S2bの中間部S2b3の縁S2b4に対して略平行であり、X方向側の縁G3b4が、端子S3aの中間部S3a3の縁S3a4に対して略平行である。このため、端子S2aの中間部S2a3の縁S2a4及び端子S2bの中間部S2b3の縁S2b4が平行であり、且つ端子S3aの中間部S3a3の縁S3a4及び端子S3bの中間部S3b3の縁S3b4が平行であることを維持しつつ、中間部S2a3、S2b3の接点部S2a1、S2b1に対する傾斜角を中間部S3a3、S3b3の接点部S3a1、S3b1に対する傾斜角よりも小さくすることができる。中間部S2a3、S2b3の傾斜角が中間部S3a3、S3b3の傾斜角に依存しないので、中間部S2a3、S2b3の長さの相違が抑制され、当該長さの相違から生じる接続部S2a2、S2b2の長さ寸法の相違が抑制される。すなわち、端子S2a、S2bの形状の相違が低減される。よって、端子S2a、S2bにより伝送される信号のノイズ及び信号のロスを低減することができ、信号の劣化を低減することができる。更に、端子S2aのX’方向の隣に端子G2が配置されており、端子S2bのX方向の隣に端子G3aが配置されている。端子S2aのX’方向側の縁S2a4と端子G2のX方向側の縁G24とが略平行である。端子S2bのX方向側の縁S2b4と端子G3aのX’方向側の縁G3a4とが略平行である。端子S2aのX’方向側の縁S2a4と端子G2のX方向側の縁G24との間の距離と、端子S2bのX方向側の縁S2b4と端子G3aのX’方向側の縁G3a4との間の距離とは、略同じである。よって、端子S2aと端子S2bとのインピーダンス整合を図ることができる。端子S3aのX’方向の隣に端子G3bが配置されており、端子S3bのX方向の隣に端子G4が配置されている。端子S3aのX’方向側の縁S3a4と端子G3bのX方向側の縁G3b4とが略平行である。端子S3bのX方向側の縁S3b4と端子G4のX’方向側の縁G44とが略平行である。端子S3aのX’方向側の縁S3a4と端子G3bのX方向側の縁G3b4との間の距離と、端子S3bのX方向側の縁S3b4と端子G4のX’方向側の縁G44との間の距離とは、略同じである。よって、端子S3aと端子S3bとのインピーダンス整合を図ることができる。なお、ここでは(本段落)、端子S2b、S2aが特許請求の範囲の一方の第1端子、他方の第1端子に相当する。接点部S2b1、S2a1が特許請求の範囲の第1接点部に相当する。接続部S2b2、S2a2が特許請求の範囲の第1接続部に相当する。中間部S2b3、S2a3が特許請求の範囲の第1中間部に相当する。端子S3b、S3aが特許請求の範囲の一方の第2端子、他方の第2端子に相当する。接点部S3b1、S3a1が特許請求の範囲の第2接点部に相当する。接続部S3b2、S3a2が特許請求の範囲の第2接続部に相当する。中間部S3b3、S3a3が特許請求の範囲の第2中間部に相当する。端子G3aが特許請求の範囲の第6端子に相当する。接点部G3a1が特許請求の範囲の第6接点部に相当する。接続部G3a2が特許請求の範囲の第6接続部に相当する。中間部G3a3が特許請求の範囲の第6中間部に相当する。中間部G3a3のX’方向側の縁G3a4が特許請求の範囲の第6中間部の一方の縁に相当する。端子G3bが特許請求の範囲の第7端子に相当する。接点部G3b1が特許請求の範囲の第7接点部に相当する。接続部G3b2が特許請求の範囲の第7接続部に相当する。中間部G3b3が特許請求の範囲の第7中間部に相当する。端子G2が特許請求の範囲の第4端子に相当する。接点部G21が特許請求の範囲の第4接点部に相当する。接続部G22が特許請求の範囲の第4接続部に相当する。中間部G23が特許請求の範囲の第4中間部に相当する。端子G4が特許請求の範囲の第5端子に相当する。接点部G41が特許請求の範囲の第5接点部に相当する。接続部G42が特許請求の範囲の第5接続部に相当する。中間部G43が特許請求の範囲の第5中間部に相当する。
上記コネクタCの端子のうちの端子G3b、S3a、S3b、G4、S4a、S4b、G5に着目すると、端子G4のX’方向側の縁G44とX方向側の縁G44が非平行であり、X’方向側の縁G44が、端子S3bの中間部S3b3の縁S3b4に対して略平行であり、X方向側の縁G44が、端子S4aの中間部S4a3の縁S4a4に対して略平行である。このため、端子S3aの中間部S3a3の縁S3a4及び端子S3bの中間部S3b3の縁S3b4が平行であり、且つ端子S4aの中間部S4a3の縁S4a4及び端子S4bの中間部S4b3の縁S4b4が平行であることを維持しつつ、中間部S3a3、S3b3の接点部S3a1、S3b1に対する傾斜角を中間部S4a3、S4b3の接点部S4a1、S4b1に対する傾斜角よりも小さくすることができる。中間部S3a3、S3b3の傾斜角が中間部S4a3、S4b3の傾斜角に依存しないので、中間部S3a3、S3b3の長さの相違が抑制され、当該長さの相違から生じる接続部S3a2、S3b2の長さ寸法の相違が抑制される。すなわち、端子S3a、S3bの形状の相違が低減される。よって、端子S3a、S3bにより伝送される信号のノイズ及び信号のロスを低減することができ、信号の劣化を低減することができる。更に、端子S3aのX’方向の隣に端子G3bが配置されており、端子S3bのX方向の隣に端子G4が配置されている。端子S3aのX’方向側の縁S3a4と端子G3bのX方向側の縁G3b4とが略平行である。端子S3bのX方向側の縁S3b4と端子G4のX’方向側の縁G44とが略平行である。端子S3aのX’方向側の縁S3a4と端子G3bのX方向側の縁G3b4との間の距離と、端子S3bのX方向側の縁S3b4と端子G4のX’方向側の縁G44との間の距離とは、略同じである。よって、端子S3aと端子S3bとのインピーダンス整合を図ることができる。端子S4aのX’方向の隣に端子G4が配置されており、端子S4bのX方向の隣に端子G5が配置されている。端子S4aのX’方向側の縁S4a4と端子G4のX方向側の縁G44とが略平行である。端子S4bのX方向側の縁S4b4と端子G6のX’方向側の縁G54とが略平行である。端子S4aのX’方向側の縁S4a4と端子G4のX方向側の縁G44との間の距離と、端子S4bのX方向側の縁S4b4と端子G6のX’方向側の縁G54との間の距離とは、略同じである。よって、端子S4aと端子S4bとのインピーダンス整合を図ることができる。なお、ここでは(本段落)、端子S3b、S3aが特許請求の範囲の一方の第1端子、他方の第1端子に相当する。接点部S3b1、S3a1が特許請求の範囲の第1接点部に相当する。接続部S3b2、S3a2が特許請求の範囲の第1接続部に相当する。中間部S3b3、S3a3が特許請求の範囲の第1中間部に相当する。端子S4b、S4aが特許請求の範囲の一方の第2端子、他方の第2端子に相当する。接点部S4b1、S4a1が特許請求の範囲の第2接点部に相当する。接続部S4b2、S4a2が特許請求の範囲の第2接続部に相当する。中間部S4b3、S4a3が特許請求の範囲の第2中間部に相当する。端子G4が特許請求の範囲の第3端子に相当する。接点部G41が特許請求の範囲の第3接点部に相当する。接続部G42が特許請求の範囲の第3接続部に相当する。中間部G43が特許請求の範囲の第3中間部に相当する。端子G3bが特許請求の範囲の第4端子に相当する。接点部G3b1が特許請求の範囲の第4接点部に相当する。接続部G3b2が特許請求の範囲の第4接続部に相当する。中間部G3b3が特許請求の範囲の第4中間部に相当する。端子G5が特許請求の範囲の第5端子に相当する。接点部G51が特許請求の範囲の第5接点部に相当する。接続部G52が特許請求の範囲の第5接続部に相当する。中間部G53が特許請求の範囲の第5中間部に相当する。
〈本発明の実施例に係る伝送線路構造Sについて〉
以下、本発明の実施例に係る伝送線路構造Sついて図7A及び図7Bを参照しつつ説明する。構造Sは、絶縁体300と、線路群400とを備えている。なお、図7A及び図7Bに示すX−X’方向は、構造Sの線路群の線路の配列方向であり且つ特許請求の範囲の第1方向に相当する。X−X’方向のうちのX方向が第1方向の一方、X’方向が第1方向の他方に相当する。Y−Y’方向は、構造Sの線路群の線路の長手方向であり且つ特許請求の範囲の第2方向に相当する。Y−Y’方向は、X−X’方向に直角に交差している。
絶縁体300は基板である。線路群400は、線路S1a’、S1b’、S2a’、S2b’、S3a’、S3b’、S4a’、S4b’、G1’、G2’、G3a’、G3b’、G4’を含んでいる。線路群400の線路は、G4’、S3b’、S3a’、G3b’、G3a’、S2b’、S2a’、G2’、S1b’、S1a’、G1’の順で、絶縁体300上にX−X’方向に間隔をあけて形成されている。
線路S1a’、S1b’は、Y−Y’方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号線路である。線路S1a’、S1b’は、絶縁体300上に形成された導体である以外、端子S1a、S1bと略同じ構成である。線路S1a’は、接点部S1a1’と、接続部S1a2’と、中間部S1a3’とを有している。中間部S1a3’は、X−X’方向の一対の縁S1a4’を有している。図7B中のS1a5’は中間部S1a3’と接続部S1a2’との境界部であり、S1a6’は中間部S1a3’と接点部S1a1’との境界部である。線路S1b’は、接点部S1b1’と、接続部S1b2’と、中間部S1b3’とを有している。中間部S1b3’は、X−X’方向の一対の縁S1b4’を有している。図7B中のS1b5’は中間部S1b3’と接続部S1b2’との境界部であり、S1b6’は中間部S1b3’と接点部S1b1’との境界部である。
線路S2a’、S2b’は、Y−Y’方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号線路である。線路S2a’、S2b’は、絶縁体300上に形成された導体である以外、端子S2a、S2bと略同じ構成である。線路S2a’は、接点部S2a1’と、接続部S2a2’と、中間部S2a3’とを有している。中間部S2a3’は、X−X’方向の一対の縁S2a4’を有している。図7B中のS2a5’は中間部S2a3’と接続部S2a2’との境界部であり、S2a6’は中間部S2a3’と接点部S2a1’との境界部である。線路S2b’は、接点部S2b1’と、接続部S2b2’と、中間部S2b3’とを有している。中間部S2b3’は、X−X’方向の一対の縁S2b4’を有している。図7B中のS2b5’は中間部S2b3’と接続部S2b2’との境界部であり、S2b6’は中間部S2b3’と接点部S2b1’との境界部である。
線路G2’は、Y−Y’方向に延びており且つ線路S1b’と線路S2a’との間に配置されたグランド線路又は低速信号線路である。低速信号線路は、線路S1a’、S1b’、S2a’、S2b’よりも低速の信号を伝送可能である。例えば、低速信号線路として、線路S1a’、S1b’、S2a’、S2b’に伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号線路、電源線路又は機能線路等を用いることが可能である。線路G2’は、絶縁体300上に形成された導体である以外、端子G2と略同じ構成である。線路G2’は、接点部G21’と、接続部G22’と、中間部G23’とを有している。中間部G23’は、X−X’方向の一対の縁G24’を有している。図7B中のG25’は中間部G23’と接続部G22’との境界部であり、G26’は中間部G23’と接点部G21’との境界部である。
線路G1’は、Y−Y’方向に延びており且つ線路S1a’のX’方向側に配置されたグランド線路又は低速信号線路である。低速信号線路は、線路S1a’、S1b’よりも低速の信号を伝送可能である。例えば、低速信号線路として、線路S1a’、S1b’に伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号線路、電源線路又は機能線路等を用いることが可能である。線路G1’は、絶縁体300上に形成された導体である以外、端子G1と略同じ構成である。線路G1’は、接点部G11’と、接続部G12’と、中間部G13’とを有している。中間部G13’は、X−X’方向の一対の縁G14’を有している。図7B中のG15’は中間部G13’と接続部G12’との境界部であり、G16’は中間部G13’と接点部G11’との境界部である。
線路S3a’、S3b’は、Y−Y’方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号線路である。線路S3a’、S3b’は、絶縁体300上に形成された導体である以外、端子S3a、S3bと略同じ構成である。線路S3a’は、接点部S3a1’と、接続部S3a2’と、中間部S3a3’とを有している。中間部S3a3’は、X−X’方向の一対の縁S3a4’を有している。図7B中のS3a5’は中間部S3a3’と接続部S3a2’との境界部であり、S3a6’は中間部S3a3’と接点部S3a1’との境界部である。線路S3b’は、接点部S3b1’と、接続部S3b2’と、中間部S3b3’とを有している。中間部S3b3’は、X−X’方向の一対の縁S3b4’を有している。図7B中のS3b5’は中間部S3b3’と接続部S3b2’との境界部であり、S3b6’は中間部S3b3’と接点部S3b1’との境界部である。
線路G3a’、G3b’は、Y−Y’方向に延びており且つ線路S2b’と線路S3a’との間で互いに隣り合うように配置されたグランド線路又は低速信号線路である。低速信号線路は、線路S2a’、S2b’、S3a’、S3b’よりも低速の信号を伝送可能である。例えば、低速信号線路として、線路S2a’、S2b’、S3a’、S3b’に伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号線路、電源線路又は機能線路等を用いることが可能である。線路G3a’は、線路S2b’の隣に配置されている。線路G3b’は、線路S3a’の隣に配置されている。
線路G3a’、G3b’は、絶縁体300上に形成された導体である以外、端子G3a、G3bと略同じ構成である。線路G3a’は、接点部G3a1’と、接続部G3a2’と、中間部G3a3’とを有している。中間部G3a3’は、X−X’方向の一対の縁G3a4’を有している。図7B中のG3a5’は中間部G3a3’と接続部G3a2’との境界部であり、G3a6’は中間部G3a3’と接点部G3a1’との境界部である。線路G3b’は、接点部G3b1’と、接続部G3b2’と、中間部G3b3’とを有している。中間部G3b3’は、X−X’方向の一対の縁G3b4’を有している。図7B中のG3b5’は中間部G3b3’と接続部G3b2’との境界部であり、G3b6’は中間部G3b3’と接点部G3b1’との境界部である。
線路G4’は、Y−Y’方向に延びており且つ線路S3b’のX方向側に配置されたグランド線路又は低速信号線路である。低速信号線路は、線路S3a’、S3b’よりも低速の信号を伝送可能である。例えば、低速信号線路として、線路S3a’、S3b’に伝送される信号の周波数の1/10以下又は1/100以下の周波数の信号を伝送可能なシングルエンド信号線路、電源線路又は機能線路等を用いることが可能である。線路G4’は、絶縁体300上に形成された導体である以外、端子G4と略同じ構成である。線路G4’は、接点部G41’と、接続部G42’と、中間部G43’とを有している。中間部G43’は、X−X’方向の一対の縁G44’を有している。図7B中のG45’は中間部G43’と接続部G42’との境界部であり、G46’は中間部G43’と接点部G41’との境界部である。
伝送線路構造Sの線路のうちの線路G1’、S1a’、S1b’、G2’、S2a’、S2b’、G3a’に着目すると、線路G2’のX’方向側の縁G24’とX方向側の縁G24’が非平行であり、X’方向側の縁G24’が、線路S1b’の中間部S1b3’の縁S1b4’に対して略平行(X’方向側の縁G24’の縁S1b4’に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G24’の縁S1b4’に対する角度が±5°)であり、X方向側の縁G24’が、線路S2a’の中間部S2a3’の縁S2a4’に対して略平行(X方向側の縁G24’の縁S2a4’に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G24’の縁S2a4’に対する角度が±5°)である。このため、線路S1a’の中間部S1a3’の縁S1a4’及び線路S1b’の中間部S1b3’の縁S1b4’が平行であり、且つ線路S2a’の中間部S2a3’の縁S2a4’及び線路S2b’の中間部S2b3’の縁S2b4’が平行であることを維持しつつ、中間部S1a3’、S1b3’の接点部S1a1’、S1b1’に対する傾斜角を中間部S2a3’、S2b3’の接点部S2a1’、S2b1’に対する傾斜角よりも小さくすることができる。中間部S1a3’、S1b3’の傾斜角が中間部S2a3’、S2b3’の傾斜角に依存しないので、中間部S1a3’、S1b3’の長さの相違が抑制され、当該長さの相違から生じる接続部S1a2’、S1b2’の長さ寸法の相違が抑制される。すなわち、線路S1a’、S1b’の形状の相違が低減される。よって、線路S1a’、S1b’により伝送される信号のノイズ及び信号のロスを低減することができ、信号の劣化を低減することができる。更に、線路S1a’のX’方向の隣に線路G1’が配置されており、線路S1b’のX方向の隣に線路G2’が配置されている。線路S1a’のX’方向側の縁S1a4’と線路G1’のX方向側の縁G14’が略平行(X方向側の縁G14’の縁S1a4’に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G14’の縁S1a4’に対する角度が±5°)である。線路S1b’のX方向側の縁S1b4’と線路G2’のX’方向側の縁G24’が略平行(X’方向側の縁G24’の縁S1b4’に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G24’の縁S1b4’に対する角度が±5°)である。線路S1a’のX’方向側の縁S1a4’と線路G1’のX方向側の縁G14’との間の距離と、線路S1b’のX方向側の縁S1b4’と線路G2’のX’方向側の縁G24’との間の距離とは、略同じである。よって、線路S1a’と線路S1b’とのインピーダンス整合を図ることができる。線路S2a’のX’方向の隣に線路G2’が配置されており、線路S2b’のX方向の隣に線路G3a’が配置されている。線路S2a’のX’方向側の縁S2a4’と線路G2’のX方向側の縁G24’が略平行(X方向側の縁G24’の縁S2a4’に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G24’の縁S2a4’に対する角度が±5°)である。線路S2b’のX方向側の縁S2b4’と線路G3a’のX’方向側の縁G3a4’が略平行(X’方向側の縁G3a4’の縁S2b4’に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G3a4’の縁S2b4’に対する角度が±5°)である。線路S2a’のX’方向側の縁S2a4’と線路G2’のX方向側の縁G24’との間の距離と、線路S2b’のX方向側の縁S2b4’と線路G3a’のX’方向側の縁G3a4’との間の距離とは、略同じである。よって、線路S2a’と線路S2b’とのインピーダンス整合を図ることができる。なお、ここでは(本段落では)、線路S1b’、S1a’が特許請求の範囲の一方の第1線路、他方の第1線路に相当する。接点部S1b1’、S1a1’が特許請求の範囲の第1接点部に相当する。接続部S1b2’、S1a2’が特許請求の範囲の第1接続部に相当する。中間部S1b3’、S1a3’が特許請求の範囲の第1中間部に相当する。線路S2b’、S2a’が特許請求の範囲の一方の第2線路、他方の第2線路に相当する。接点部S2b1’、S2a1’が特許請求の範囲の第2接点部に相当する。接続部S2b2’、S2a2’が特許請求の範囲の第2接続部に相当する。中間部S2b3’、S2a3’が特許請求の範囲の第2中間部に相当する。線路G2’が特許請求の範囲の第3線路に相当する。接点部G21’が特許請求の範囲の第3接点部に相当する。接続部G22’が特許請求の範囲の第3接続部に相当する。中間部G23’が特許請求の範囲の第3中間部に相当する。線路G1’が特許請求の範囲の第4線路に相当する。接点部G11’が特許請求の範囲の第4接点部に相当する。接続部G12’が特許請求の範囲の第4接続部に相当する。中間部G13’が特許請求の範囲の第4中間部に相当する。線路G3a’が特許請求の範囲の第5線路に相当する。接点部G3a1’が特許請求の範囲の第5接点部に相当する。接続部G3a2’が特許請求の範囲の第5接続部に相当する。中間部G3a3’が特許請求の範囲の第5中間部に相当する。
上記伝送線路構造Sの線路のうちの線路G2’、S2a’、S2b’、G3a’、G3b’、S3a’、S3b’、G4’に着目すると、線路G3a’のX’方向側の縁G3a4’と線路G3b’のX方向側の縁G3b4’とが非平行であり、X’方向側の縁G3a4’が、線路S2b’の中間部S2b3’の縁S2b4’に対して略平行(X’方向側の縁G3a4’の縁S2b4’に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G3a4’の縁S2b4’に対する角度が±5°)であり、X方向側の縁G3b4’が、線路S3a’の中間部S3a3’の縁S3a4’に対して略平行(X方向側の縁G3b4’の縁S3a4’に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G3b4’の縁S3a4’に対する角度が±5°)である。このため、線路S2a’の中間部S2a3’の縁S2a4’及び線路S2b’の中間部S2b3’の縁S2b4’が平行であり、且つ線路S3a’の中間部S3a3’の縁S3a4’及び線路S3b’の中間部S3b3’の縁S3b4’が平行であることを維持しつつ、中間部S2a3’、S2b3’の接点部S2a1’、S2b1’に対する傾斜角を中間部S3a3’、S3b3’の接点部S3a1’、S3b1’に対する傾斜角よりも小さくすることができる。中間部S2a3’、S2b3’の傾斜角が中間部S3a3’、S3b3’の傾斜角に依存しないので、中間部S2a3’、S2b3’の長さの相違が抑制され、当該長さの相違から生じる接続部S2a2’、S2b2’の長さ寸法の相違を抑制することができる。すなわち、線路S2a’、S2b’の形状の相違が低減される。よって、線路S2a’、S2b’により伝送される信号のノイズ及び信号のロスを低減することができ、信号の劣化を低減することができる。更に、線路S2a’のX’方向の隣に線路G2’が配置されており、線路S2b’のX方向の隣に線路G3a’が配置されている。線路S2a’のX’方向側の縁S2a4’と線路G2’のX方向側の縁G24’が略平行(X方向側の縁G24’の縁S2a4’に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G24’の縁S2a4’に対する角度が±5°)である。線路S2b’のX方向側の縁S2b4’と線路G3a’のX’方向側の縁G3a4’が略平行(X’方向側の縁G3a4’の縁S2b4’に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G3a4’の縁S2b4’に対する角度が±5°)である。線路S2a’のX’方向側の縁S2a4’と線路G2’のX方向側の縁G24’との間の距離と、線路S2b’のX方向側の縁S2b4’と線路G3a’のX’方向側の縁G3a4’との間の距離とは、略同じである。よって、線路S2a’と線路S2b’とのインピーダンス整合を図ることができる。線路S3a’のX’方向の隣に線路G3b’が配置されており、線路S3b’のX方向の隣に線路G4’が配置されている。線路S3a’のX’方向側の縁S3a4’と線路G3b’のX方向側の縁G3b4’が略平行(X方向側の縁G3b4’の縁S3a4’に対する角度が0°(平行)又はX方向側の縁G3b4’の縁S3a4’に対する角度が±5°)である。線路S3b’のX方向側の縁S3b4’と線路G4’のX’方向側の縁G44’が略平行(X’方向側の縁G44’の縁S3b4’に対する角度が0°(平行)又はX’方向側の縁G44’の縁S3b4’に対する角度が±5°)である。線路S3a’のX’方向側の縁S3a4’と線路G3b’のX方向側の縁G3b4’との間の距離と、線路S3b’のX方向側の縁S3b4’と線路G4’のX’方向側の縁G44’との間の距離とは、略同じである。よって、線路S3a’と線路S3b’とのインピーダンス整合を図ることができる。なお、ここでは(本段落)、線路S2b’、S2a’が特許請求の範囲の一方の第1線路、他方の第1線路に相当する。接点部S2b1’、S2a1’が特許請求の範囲の第1接点部に相当する。接続部S2b2’、S2a2’が特許請求の範囲の第1接続部に相当する。中間部S2b3’、S2a3’が特許請求の範囲の第1中間部に相当する。線路S3b’、S3a’が特許請求の範囲の一方の第2線路、他方の第2線路に相当する。接点部S3b1’、S3a1’が特許請求の範囲の第2接点部に相当する。接続部S3b2’、S3a2’が特許請求の範囲の第2接続部に相当する。中間部S3b3’、S3a3’が特許請求の範囲の第2中間部に相当する。線路G3a’が特許請求の範囲の第6線路に相当する。接点部G3a1’が特許請求の範囲の第6接点部に相当する。接続部G3a2’が特許請求の範囲の第6接続部に相当する。中間部G3a3’が特許請求の範囲の第6中間部に相当する。中間部G3a3’のX’方向側の縁G3a4’が特許請求の範囲の第6中間部の一方の縁に相当する。線路G3b’が特許請求の範囲の第7線路に相当する。接点部G3b1’が特許請求の範囲の第7接点部に相当する。接続部G3b2’が特許請求の範囲の第7接続部に相当する。中間部G3b3’が特許請求の範囲の第7中間部に相当する。線路G2’が特許請求の範囲の第4線路に相当する。接点部G21’が特許請求の範囲の第4接点部に相当する。接続部G22’が特許請求の範囲の第4接続部に相当する。中間部G23’が特許請求の範囲の第4中間部に相当する。線路G4’が特許請求の範囲の第5線路に相当する。接点部G41’が特許請求の範囲の第5接点部に相当する。接続部G42’が特許請求の範囲の第5接続部に相当する。中間部G43’が特許請求の範囲の第5中間部に相当する。
なお、上記したコネクタC及び伝送線路構造Sは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
本発明のコネクタは、絶縁性を有するボディと、上記実施例又は後述の設計変更例の複数の端子と備えている限り任意に設計変更することが可能である。本発明のボディは、少なくとも上記実施例又は後述の設計変更例の一対の第1端子、第2端子及び第3端子を略同じ高さ位置で第1方向に間隔をあけて部分的に保持し得る絶縁体、又は、少なくとも上記実施例又は後述の設計変更例の一対の第1端子、第2端子、第6端子及び第7端子を略同じ高さ位置で第1方向に間隔をあけて部分的に保持し得る絶縁体である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、ボディに設けられた複数の圧入孔や圧入溝に、一対の第1端子、第2端子及び第3端子、又は、一対の第1端子、第2端子、第6端子及び第7端子が圧入され、保持される構成とすることが可能である。
本発明の伝送電路構造は、絶縁体と、上記実施例又は後述の設計変更例の複数の線路を備えている限り任意に設計変更することが可能である。本発明の絶縁体は、当該絶縁体上に少なくとも上記実施例又は後述の設計変更例の一対の第1線路、第2線路及び第3線路が第1方向に間隔をあけて設けられ得る、又は、当該絶縁体上に少なくとも上記実施例又は後述の設計変更例の一対の第1線路、第2線路、第6線路及び第7線路が第1方向に間隔をあけて設けられ得るものである限り任意に設計変更することが可能である。例えば、絶縁体は、絶縁樹脂製の板やブロック等であっても良い。
本発明の一対の第1端子は、次の構成である限り任意に設計変更することが可能である。一対の第1端子は、第1方向に交差する第2方向に延びており且つ互いに隣り合う差動信号端子であって、第1方向の一方側に位置する一方の第1端子と、第1方向の他方側に位置する他方の第1端子とを有している。当該一方及び他方の第1端子は、第1接点部と、第1接点部の第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第1接続部と、第1接点部と第1接続部との間に設けられており且つ第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第1中間部とを有している。第1中間部は第1方向の一対の縁を有している。当該一方及び他方の第1端子の第1中間部の縁が平行である。なお、本発明の一対の第1線路は、絶縁体上に設けられた差動信号線路である以外、本発明の第1端子と同様の構成とすることが可能である。
本発明の第2端子は少なくとも一つあれば良い。本発明の少なくとも一つの第2端子は、次の構成である限り任意に設計変更することが可能である。第2端子は、第2方向に延びた信号端子である。当該第2端子は、第2接点部と、第2接点部の第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第2接続部と、第2接点部と第2接続部との間に設けられ、第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向に延びており且つ第1中間部よりも前記第1方向の一方に傾斜している第2中間部とを有している。第2中間部は、第1方向の一対の縁を有する。この縁は互いに平行であり且つ第1中間部の縁に対して非平行である。なお、本発明の第2線路は、絶縁体上に設けられた信号線路である以外、本発明の第2端子と同様の構成とすることが可能である。
本発明の第3端子は、次の構成である限り任意に設計変更することが可能である。第3端子は、第2方向に延びたグランド端子、又は第2方向に延びており且つ第1、第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、一方の第1端子と第2端子との間に配置されている。当該第3端子は、第3接点部と、第3接点部の第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第3接続部と、第3接点部と第3接続部との間に設けられており且つ第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第3中間部とを有している。第3中間部は、互いに非平行である第1方向の一対の縁を有している。当該第3中間部の一対の縁のうち、一方の第1端子の第1中間部の隣に位置する縁が、当該第1端子の第1中間部の縁に対して略平行である。当該第3中間部の一対の縁のうち、第2端子の第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2端子の第2中間部の縁に対して略平行である。
本発明の第3端子の第3中間部の一対の縁の間の距離は、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離及び第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくても良い。本発明の第3端子の第3中間部の一対の縁の間の距離のうち最も大きい距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離及び第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも大きく、且つ本発明の第3端子の第3中間部の一対の縁の間の距離のうち最も小さい距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離及び第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくすることが可能である。本発明の第3端子の第3中間部の一対の縁の間の距離のうち中間の大きさ距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離及び第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも大きく、且つ本発明の第3端子の第3中間部の一対の縁の間の距離のうち最も小さい距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離及び第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくすることが可能である。なお、本発明の第3線路は、絶縁体上に設けられたグランド線路又は低速信号線路である以外、本発明の第3端子と同様の構成とすることが可能である。
本発明の第6端子は、次の構成である限り任意に設計変更することが可能である。第6端子は、第2方向に延びたグランド端子、又は第2方向に延びており且つ第1、第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、一方の第1端子と第2端子との間で、当該一方の第1端子の隣に配置されている。当該第6端子は、第6接点部と、第6接点部の第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第6接続部と、第6接点部と第6接続部との間に設けられており且つ第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第6中間部とを有している。第6中間部は、第1方向の一対の縁を有している。当該第6中間部の一対の縁のうち、一方の第1端子の第1中間部の隣に位置する一方の縁が、当該第1端子の第1中間部の縁に対して略平行である。
本発明の第6端子の第6中間部の一対の縁の間の距離は、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくても良い。本発明の第6端子の第6中間部の一対の縁の間の距離のうち最も大きい距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離よりも大きく、且つ本発明の第6端子の第6中間部の一対の縁の間の距離のうち最も小さい距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくすることが可能である。本発明の第6端子の第6中間部の一対の縁の間の距離のうち中間の大きさ距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離よりも大きく、且つ本発明の第6端子の第6中間部の一対の縁の間の距離のうち最も小さい距離が、第1端子の第1中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくすることも可能である。なお、本発明の第6線路は、絶縁体上に設けられたグランド線路又は低速信号線路である以外、本発明の第6端子と同様の構成とすることが可能である。
本発明の第7端子は、次の構成である限り任意に設計変更することが可能である。第7端子は、第2方向に延びたグランド端子、又は第2方向に延びており且つ第1、第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、一方の第1端子と第2端子との間で、当該第2端子の隣に配置されている。当該第7端子は、第7接点部と、第7接点部の第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向側に位置する第7接続部と、第7接点部と第7接続部との間に設けられており且つ第1方向の一方及び第2方向の成分を含む斜め方向に延びた第7中間部とを有している。第7中間部は、第1方向の一対の縁を有しており、当該第7中間部の一対の縁のうち、第2端子の第2中間部の隣に位置する縁が、当該第2端子の第2中間部の縁に対して略平行であり且つ第6端子の第6中間部の一方の縁に対して非平行である。
本発明の第7端子の第7中間部の一対の縁の間の距離は、第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくても良い。本発明の第7端子の第7中間部の一対の縁の間の距離のうち最も大きい距離が、第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも大きく、且つ本発明の第7端子の第7中間部の一対の縁の間の距離のうち最も小さい距離が、第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくすることも可能である。本発明の第7端子の第7中間部の一対の縁の間の距離のうち中間の大きさ距離が、第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも大きく、且つ本発明の第7端子の第7中間部の一対の縁の間の距離のうち最も小さい距離が、第2端子の第2中間部の一対の縁の間の距離よりも小さくすることも可能である。なお、本発明の第7線路は、絶縁体上に設けられたグランド線路又は低速信号線路である以外、本発明の第7端子と同様の構成とすることが可能である。
上記実施例又は上記設計変更例の第6端子と上記実施例又は上記設計変更例の第7端子とは、互いに隣り合っている必要はなく、両者の間に少なくとも一つの第8端子が配置されていても良い。この第8端子は、上記実施例又は上記設計変更例のボディに保持されていれば良い。上記実施例又は上記設計変更例の第6線路と上記実施例又は上記設計変更例の第7線路とは、互いに隣り合っている必要はなく、両者の間に少なくとも一つの第8線路が配置されていても良い。この第8線路は、上記実施例又は上記設計変更例の絶縁体に保持されていれば良い。
本発明の第4端子は省略可能である。本発明の第4端子は、第2方向に延びたグランド端子、又は第2方向に延びており且つ第1端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、他方の第1端子の第1方向の他方側で、ボディに部分的に保持されている限り任意に設計変更することが可能である。本発明の第4端子も、ボディの圧入孔又は圧入溝に圧入され、保持された構成とすることが可能である。なお、本発明の第4線路は、絶縁体上に設けられたグランド線路又は低速信号線路である以外、本発明の第4端子と同様の構成とすることが可能である。
本発明の第5端子は省略可能である。本発明の第5端子は、第2方向に延びたグランド端子、又は第2方向に延びており且つ第2端子よりも低速の信号を伝送可能な低速信号端子であって、一方の第2端子の第1方向の一方側で、ボディに部分的に保持されている限り任意に設計変更することが可能である。本発明の第5端子も、ボディの圧入孔又は圧入溝に圧入され、保持された構成とすることが可能である。なお、本発明の第5線路は、絶縁体上に設けられたグランド線路又は低速信号線路である以外、本発明の第5端子と同様の構成とすることが可能である。
上記実施例又は上記設計変形例の接点部は、直線状とすることが可能である。上記実施例又は上記設計変形例の接点部のうちの一部又は全部の長さ寸法が相違しても良い。上記実施例又は上記設計変形例の接点部と上記実施例又は上記設計変形例の中間部との間の境界部は、X−X’方向に一列に並んでいなくても良い。
上記実施例又は上記設計変形例の接続部の一部又は全部の長さ寸法が相違しても良い。例えば、グランド端子の接続部又は低速信号端子の接続部が差動信号端子の接続部よりも長くなっていても良いし、短くなっていても良い。グランド線路の接続部又は低速信号線路の接続部が差動信号線路の接続部よりも長くなっていても良いし、短くなっていても良い。上記実施例又は上記設計変形例の接続部と上記実施例又は上記設計変形例の中間部との間の境界部は、X−X’方向に一列に並んでいなくても良い。上記実施例又は上記設計変形例の接続部は、上記実施例又は上記設計変形例の接点部のX方向、Y’方向及びZ方向の成分を含む斜め方向側、又はX方向、Y’方向及びZ’方向の成分を含む斜め方向側に位置する構成とすることが可能である。この場合、上記実施例又は上記設計変形例の中間部は、X方向、Y’方向及びZ方向の成分を含む斜め方向、又はX方向、Y’方向及びZ’方向の成分を含む斜め方向に延びた(傾斜した)構成とすることが可能である。
上記実施例又は上記設計変形例の接続部は、上記実施例又は上記設計変形例の接点部のX方向及びY’方向の成分を含む斜め方向側に位置する接続部本体と、この接続部本体からZ方向又はZ’方向の成分を含む方向に伸びる延長部を有する構成とすることが可能である。
なお、上記実施例におけるコネクタC及び伝送線路構造Sの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記した実施例及び設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。本発明の第1方向(X−X’方向)は、上記実施例又は上記設計変更例の端子又は線路が間隔をあけて配列される配列方向である限り任意に設定することが可能である。本発明の第2方向(Y−Y’方向)は、第1方向に交差している限り任意に設定することが可能である。本発明の第3方向(Z−Z’方向)は、第1方向及び第2方向に交差している限り任意に設定することが可能である。本発明の第1方向、第2方向、第3方向の何れか一方を各方向の一方、他方を各方向の他方にすれば良い。