JP6179797B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関し、詳しくは、読取原稿の斜行による読取画像データの欠落を抑制する技術に関する。
従来、読取原稿の斜行による読取画像データの欠落を抑制する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。その従来技術文献においては、原稿センサが原稿先端を検知した時刻を基準として、原稿長さに対して所定長さ拡大した範囲を走査ヘッドが読み取るように読取開始タイミングを決定することで、斜行による画像データ欠落を防止する技術が開示されている。
特開2000−184145号公報
しかしながら、読取装置の小型化により原稿センサと走査ヘッドの距離を十分取れないと、原稿センサが原稿先端を検知した時点で、傾いた原稿先端が既に走査ヘッドを通過してしまっていて、画像データが欠落する虞がある。
本発明は、原稿先端データが欠落するのを抑制しつつ、読取データを格納するメモリサイズを節約する技術を提供するものである。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送されてくる原稿を検出する原稿センサと、前記原稿センサを通過してくる原稿を読み取る読取部と、原稿の搬送基準位置から前記読取部までの搬送距離である基準搬送距離と、前記原稿センサの検出信号が原稿無しから原稿有りに変化する時点で原稿最先端部が前記読取部を通過している傾斜角度で原稿が傾いている場合の、前記原稿センサから前記原稿最先端部までの原稿搬送方向の距離から、前記原稿センサと前記読取部との間の距離を引いた距離以上である、先読必要距離と、を格納するメモリと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記基準搬送距離から前記先読必要距離を引いた距離である先読搬送距離だけ、前記搬送部によって前記搬送基準位置から原稿が搬送されると、前記読取部で原稿を読み取る第1読取処理を実行する。
本構成によれば、基準搬送距離から、先読必要距離を引いた距離である先読搬送距離だけ、搬送部によって搬送基準位置から原稿が搬送されると、読取部によって原稿を読み取る第1読取処理が実行される。そのため、原稿センサと読取部との間隔が短い場合であっても、原稿先端データが欠落するのを抑制しつつ、読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
上記画像読取装置において、原稿を載置する載置部を備え、前記搬送基準位置は、前記載置部に載置された原稿の先端部の位置であるようにしてもよい。
本構成によれば、搬送基準位置が載置部に載置された原稿の先端部の位置とされる。そのため、読取原稿が一枚の場合に、あるいは複数原稿の一枚目の原稿を読取る場合に、搬送基準位置から先読搬送距離だけ原稿が搬送された際に、原稿読取を確実に開始することができる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、原稿の搬送方向に直交する方向である原稿幅方向の長さを検出する第1検出処理を実行し、前記第1読取処理において、前記基準搬送距離から、前記第1検出処理において検出した前記原稿幅方向の長さに対応した前記先読必要距離を引いた前記先読搬送距離だけ、前記搬送部によって前記搬送基準位置から原稿が搬送されると、前記読取部で原稿を読み取るようにしてもよい。
本構成によれば、先読必要距離が原稿幅方向の長さに応じて変わることを考慮するので、原稿先端データが欠落するのを抑制しつつ、一層読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
また、上記画像読取装置において、原稿の先端部のエッジを検出する機能を有効とするか否かの指示を受け付ける受付部を備え、前記制御部は、前記機能を有効とする指示を受け付けた場合、前記第1読取処理を実行し、前記機能を無効とする指示を受け付けた場合、前記原稿センサの検出信号が原稿無しから原稿有りに変化するタイミングにしたがって、前記読取部で原稿を読み取る第2読取処理を実行するようにしてもよい。
本構成によれば、原稿の先端部のエッジを検出する機能が有効か無効かに応じて読取処理を切替えることができ、利便性が向上する。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記原稿に後続する後続原稿の有無を判断する判断処理を実行し、前記判断処理において、前記後続原稿が有りと判断した場合、前記第1読取処理において、前記搬送基準位置は、前記原稿の後端部から前記後続原稿の先端部までの距離である紙間距離だけ、前記原稿センサの位置から原稿搬送上流側の位置であり、前記基準搬送距離は、前記読取部と前記原稿センサとの間の距離に前記紙間距離を加えた距離であり、前記後続原稿が、前記原稿の後端部が前記原稿センサによって検出された時から、前記搬送基準位置から前記先読搬送距離だけ搬送されると、前記読取部で前記後続原稿を読み取るようにしてもよい。
本構成によれば、後続原稿がある場合、すなわち、読取原稿が複数枚である場合においても、後続原稿の先端データが欠落するのを抑制しつつ、読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、後続原稿が有りと判断した場合の前記第1読取処理において、前記基準搬送距離から、前記第1検出処理において検出した前記後続原稿の前記原稿幅方向の長さに対応した前記先読必要距離を引いた前記先読搬送距離だけ、前記搬送部によって前記搬送基準位置から前記後続原稿が搬送されると、前記読取部で前記後続原稿を読み取るようにしてもよい。
本構成によれば、後続原稿がある場合においても、先読必要距離が原稿幅方向の長さに応じて変わることを考慮するので、後続原稿の先端データが欠落するのを抑制しつつ、一層読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
また、上記画像読取装置において、前記第1検出処理において、前記読取部によって前記原稿の原稿先端部を読み取ることにより、前記後続原稿の原稿幅方向の長さを推定するようにしてもよい。
本構成によれば、後続原稿の読取において、推定精度が高く、しかも原稿先端部付近で推定を終了できる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記原稿の搬送方向の長さを検出する第2検出処理を実行し、前記第1検出処理において、検出された前記原稿の原稿搬送方向の長さに基づいて前記後続原稿の原稿幅方向の長さを推定するようにしてもよい。
本構成によれば、原稿の原稿搬送方向の長さと原稿幅方向の長さには相対関係があり、原稿の原稿搬送方向の長さを検出することによって原稿幅方向の長さを推定することができる。原稿搬送方向の長さは原稿センサを用いて検出できるため、原稿の先端部を読み取ることと比べて、推定処理が簡単である。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記第2検出処理にて検出した前記後続原稿の搬送方向の長さを用いて、前記紙間距離を決定する決定処理を実行するようにしてもよい。
本構成によれば、紙間距離が原稿搬送方向の長さに応じて変わることを考慮するので、原稿先端データが欠落するのを抑制しつつ、一層読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記先読搬送距離だけ前記原稿が前記搬送基準位置から搬送される前に前記原稿センサが前記原稿を検出すると、前記原稿センサから所定距離だけ前記原稿を搬送後、前記読取部で前記原稿を読み取るようにしてもよい。
先読必要距離は原稿のサイズに応じて変わるため、先読搬送距離も原稿のサイズに応じて変化する。通常、原稿が小さいほど先読搬送距離は長くなる。そのため、例えば、B5サイズの読取設定の際に、誤ってA4サイズの原稿が搬送されると、先読搬送距離を搬送する前に、原稿センサが原稿を検出することが考えられる。この場合さらに先読搬送距離に達するまで原稿を搬送すると、原稿が傾いている場合、原稿の先端が読み取れない可能性がある。そのため、この場合、本構成のように、原稿センサから所定距離だけ原稿を搬送後、読取部で原稿の読み取りを開始することで、誤った原稿サイズの原稿が傾いていて搬送された場合であっても、原稿を読取ることができる。ここで、所定距離は、誤ったサイズの原稿が搬送された場合であっても、読取欠落が生じない距離として、読取部と原稿センサとの間の距離に応じて事前に決定される。なお、所定距離は「ゼロ」であってもよい、すなわち、原稿センサが原稿を検出すると、読取を開始してもよい。
また、上記画像読取装置において、前記傾斜角度は、当該画像読取装置において読取可能な最大サイズの原稿によって決定される角度としてもよい。
本構成によれば、原稿サイズの異なる原稿を読取る画像読取装置において、一個の傾斜角度を設定することで、原稿サイズにかかわらず、読取欠落を抑制できる。
本明細書によって開示される画像読取装置では、基準搬送距離から、先読必要距離を引いた距離である先読搬送距離だけ、搬送部によって搬送基準位置から原稿Gが搬送されると、読取部による原稿の読取が開始される。そのため、原稿センサと読取部との間隔が短い場合であっても、原稿先端データが欠落するのを抑制しつつ、読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
画像読取装置の概略的な断面図 画像読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図 実施形態1の読取処理の一部を示すフローチャート 原稿搬送に係る各種距離の関係を示す概略的な平面図 後続原稿がある場合の各種距離の関係を概略的に示す平面図 原稿サイズと各種距離の関係を示すテーブル 実施形態1の読取処理の一部を示すフローチャート 実施形態2の読取処理を概略的に示すフローチャート
<実施形態1>
実施形態1を、図1から図7を用いて説明する。
1.画像読取装置の機械的構成
図1に示されるように、画像読取装置1は、給紙トレイ(載置部の一例)2と、本体部3と、排紙トレイ4と、を含む。画像読取装置1は、給紙トレイ2に載置された複数の原稿Gを1枚ずつ排紙トレイ4に搬送するとともに、搬送中の原稿Gを本体部3に含まれるCIS(Contact Image Sensor)24を用いて読み取るシートフィードスキャナである。
図2に示すように、本体部3は、給紙トレイ2、排紙トレイ4、分離パッド21、給紙ローラ20、および給紙トレイ2に載置された原稿を搬送経路22に沿って搬送する搬送ローラ23を含む。また、搬送経路22上には、CIS24、フロントセンサ(以下、Fセンサ)25、およびリアセンサ(以下、Rセンサ)26が設けられる。Rセンサ26は、原稿走査方向において、傾きのない原稿Gにおける中央位置に相当する位置に配置されている(図4参照)。CIS24は、読取部の一例であり、Rセンサ26は、原稿センサの一例である。
給紙ローラ20は、給紙トレイ2に載置された原稿Gに当接しており、摩擦力により、給紙トレイ2に載置された原稿Gを本体部3の内部へと引き込む。分離パッド21は、摩擦力により、複数枚の原稿Gを1枚の原稿Gに分離する。給紙トレイ2に載置された複数枚の原稿Gは、これらによって、1枚の原稿Gに分離されて本体部3の内部へと引き込まれる。
搬送ローラ23は、モータ28(図2参照)により駆動され、本体部3の内部へと引き込まれた原稿Gを搬送経路22上に搬送する。CIS24は、搬送経路22上に位置し、読取位置P1において搬送経路22内を搬送される原稿Gを読み取る。
搬送ローラ23は、搬送経路22上に搬送された原稿Gを排紙トレイ4に送り出す。搬送ローラ23により排紙トレイ4に供給された原稿Gは、排紙トレイ4に積層される。つまり、給紙ローラ20と搬送ローラ23とによって、給紙トレイ2に載置された複数枚の原稿Gを搬送経路22上に搬送する搬送部27が形成されている。給紙ローラ20および搬送ローラ23は搬送部の一例である。
Fセンサ25は、給紙トレイ2に配置され、給紙トレイ2に原稿Gが載置された場合にオンし、給紙トレイ2に原稿Gが載置されていない場合にオフするように設定されている。Rセンサ26は、搬送経路22上のCIS24よりも上流側の位置P2に配置され、搬送経路22上の位置P2を原稿Gが通過する場合にオンし、位置P2を原稿Gが通過していない場合にオフするように設定されている。また、本体部3には、この他に、電源スイッチや各種設定ボタンからなり、ユーザからの操作指令等を受け付ける入力部5や、LEDからなり、画像読取装置1の状況を表示する表示部6等が含まれる(図2参照)。入力部5は、後述する斜行補正機能を有効とするか否かの指示を、ユーザから受け付ける。
2.画像読取装置の電気的構成
図2に示されるように、画像読取装置1は、画像読取装置1の各部を制御するASIC(特定用途向け集積回路)10を含む。ASIC10は、中央処理装置(以下、CPU)11、ROM12、RAM13、デバイス制御部14、アナログフロントエンド(以下、AFE)15、駆動回路16、画像処理回路17、搬送カウンタ18およびタイマ19を備える。これらにバスBLを介して、Fセンサ25、Rセンサ26などが接続されている。
ROM12には、画像読取装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU11は、ROM12から読み出したプログラムに従って各部の制御を行う制御部として機能する。デバイス制御部14は、CIS24に接続されており、CPU11からの命令に基づいて読み取りを制御する信号をCIS24に送信する。CIS24は、デバイス制御部14からの信号に基づいて原稿Gを読み取り、読み取った読取データをAFE15に出力する。
AFE17は、CIS24に接続されており、CPU11からの命令に基づいて、CIS24から出力されるアナログ信号である読取データをデジタル信号である階調データに変換する。読取データおよび階調データは、バス18を介してRAM13に記憶される。画像処理回路17は、RAM13に記憶された階調データに傾き補正処理を行い、補正データを生成する。
駆動回路16は、ステッピングモータ28に接続されており、CPU11からの命令に基づいてパルス信号をステッピングモータ28に送信する。ステッピングモータ28は、パルス信号の1パルスで、1ステップの回転角度分、回転する。そして、ステッピングモータ28が1ステップ分回転すると、それに応じて、駆動機構(図示せず)を介して搬送部27のローラが回転し、搬送経路22上を原稿Gが規定距離だけ搬送される。
搬送カウンタ18は、例えば、パルス信号のパルス数、すなわち、ステッピングモータ28の駆動ステップ数をカウントする。そのため、CPU11は、搬送カウンタ18のカウント値から原稿Gの搬送距離を認識することができる。また、タイマ19は読取処理に係る各種時間を計時する。
3.読取処理
次に、図3から図7を参照して、実施形態1における、CIS24を用いて原稿Gを読み取る読取処理について説明する。読取処理は、所定のプログラムにしたがってCPU11によって実行される。CPU11は、Fセンサ25を用いて給紙トレイ2に原稿Gが載置されたことが確認され、ユーザによって入力部5を介して原稿Gの読取指示が入力されると、処理を開始する。
CPU11は、処理を開始すると、駆動回路16を用いてモータ28にパルス信号を送信し、搬送部27によって原稿Gの搬送を開始させるとともに(ステップS102)、搬送カウンタ18を初期化して、ステップ数のカウントを開始させる(ステップS104)。
次いで、CPU11は、斜行補正機能は有効か否かを判断する(ステップS106)。ここで斜行補正機能とは、読取データの、原稿の斜行に係る補正である斜行補正の機能である。斜行補正の機能として、具体的には、例えば、原稿の斜き角度に応じて、読取データが所定角度、回転補正される。斜行補正機能は、原稿の先端部のエッジを検出する機能の一例である。ここで、原稿Gの先端部のエッジは、図4に示されるように、原稿Gの搬送方向最先端の辺部GTLに相当する。なお、原稿の先端部のエッジを検出する機能は、斜行補正機能に限られず、例えば、原稿サイズ自動検出機能であってもよい。
入力部5は、斜行補正機能が有効か否かの指示をユーザから受け付け、CPU11は、入力部5を参照して、斜行補正機能は有効か否かを判断する。入力部5は、受付部の一例である。
ステップS106において、斜行補正機能が有効であると判断された場合(ステップS106:YES)、CPU11は、第2搬送距離を「K2」に設定する(ステップS108)。ここで、第2搬送距離は、図4に示される先読搬送距離K2に相当する。先読搬送距離K2は、図4に示されるように、基準搬送距離K0から所定の先読必要距離K1を引いた距離である。言い換えれば、給紙トレイ2に載置された原稿Gの先端部が、先読搬送距離K2だけ搬送された時に、原稿読取が開始される。ここで、給紙トレイ2に載置された原稿Gの先端部の位置P3(図1参照)は、搬送基準位置の一例である。なお、給紙トレイ2に載置された原稿Gの先端部の位置P3は、原稿Gが一枚の場合の、あるいは複数原稿の一枚目の原稿Gを読取る場合の搬送基準位置とされる。
また、基準搬送距離K0は、図1に示されるように、給紙トレイ2に載置された原稿Gの先端部の位置(搬送基準位置)P3から、CIS24まで、詳細には読取位置P1までの原稿搬送距離である。また、先読必要距離K1は、図4に示されるように、Rセンサ26の検出信号が原稿無しから原稿有りに変化する時点で原稿最先端部GtpがCIS24を通過している、詳しくは、読取位置P1を通過している傾斜角度θで原稿Gが傾いている場合の、Rセンサ26から原稿最先端部Gtpまでの原稿搬送方向の距離TKから、Rセンサ26とCIS24との間の距離K3を引いた距離以上となる距離である。すなわち、距離K0、K1、K2、K3、TKには以下の関係がある。ここで、「GW」は原稿幅であり、「θ」は原稿Gの最大傾き保証角度である。
K2=K0−K1……式(1)
K1≧TK−K3……式(2)
TK=(1/2)*GWsinθ……式(3)
ここで、例えば、K0を45mmとし、K3を5mmとし、θを5°とする。また、原稿サイズをA4サイズとし、原稿幅を210mmとすると、TKは9.15mmとなり、K1≧4.15mmとなる。そのため、例えば、K1を5mmとすると、式(1)から、先読搬送距離K2は、40mmとなる。
なお、基準搬送距離K0および距離TKは固定値として、先読必要距離K1および先読搬送距離K2は原稿サイズに応じた複数の値として、それぞれROM(メモリの一例)12に記憶されている。また、最大傾き保証角度θとは、原稿サイズにかかわらず読取欠落がなく原稿読取が保証される原稿Gの傾き角度であり、固定角度である。最大傾き保証角度θは、本実施形態では、画像読取装置1において読取可能な最大サイズの原稿、例えば、A4サイズによって決定される角度である。すなわち、本実施形態における最大傾き保証角度θは、傾斜角度の一例であり、Rセンサ26の検出信号が原稿無しから原稿有りに変化する時点で、A4サイズの原稿最先端部GtpがCIS24(読取位置P1)を通過している角度である。
このように、最大傾き保証角度(傾斜角度)θを、画像読取装置1において読取可能な最大サイズの原稿によって決定される角度とすることによって、原稿サイズの異なる原稿を読取る画像読取装置において、一個の傾斜角度を設定することで、原稿サイズにかかわらず、読取欠落を抑制できる。なお、上記傾斜角度は、本実施形態の最大傾き保証角度θに限られず、例えば、読取される原稿サイズが一種類の場合、その一種類の原稿サイズに応じた角度とされてもよい。
また、式(3)は、図4に示されるように、Rセンサ26の走査方向の設置位置が、給紙トレイ2の中央である場合に相当する。そのため、式(3)は、Rセンサ26の走査方向の設置位置に応じて異なる。
また、式(2)において、K1=TK−K3の場合は、読取領域の原稿搬送方向の長さが原稿長GLに等しく、読取領域に原稿搬送方向の拡張幅(搬送方向の読取拡張幅)が設定されない場合に相当する。そのため、読取領域に、所定の原稿搬送方向の拡張幅(マージン)を設定する場合には、K1>TK−K3とすることが好ましい。すなわち、先読搬送距離K2を、K1=TK−K3とした場合の距離よりも短く設定することが好ましい。
また、先読搬送距離K2は、読取る原稿のサイズに応じて設定するようにしてもよい。すなわち、CPU11は、原稿Gの搬送方向に直交する方向である原稿幅方向の長さGWを検出する第1検出処理を実行する。そして、CPU11は、第1読取処理において、基準搬送距離K0から、第1検出処理において検出した原稿幅方向の長さGWに対応した先読必要距離K1を引いた先読搬送距離K2だけ、搬送部27によって搬送基準位置P3から原稿Gが搬送されると、CIS24で原稿を読み取るようにしてもよい。
この場合、先読必要距離K1が原稿幅方向の長さGWに応じて変わることを考慮するので、すなわち、先読必要距離K1が原稿サイズに応じて変わることを考慮するので、原稿先端データが欠落することをより的確に抑制できる。なお、第1検出処理として、例えば、入力部5を介してユーザによって設定される読取原稿サイズのデータに基づいて原稿幅方向の長さGWを検出する処理であってもよい。あるいは、原稿幅方向の長さGWを検出するセンサを設け、センサからの検出信号に基づいて原稿幅方向の長さGWを検出する処理であってもよい。
なお、モータ28の回転を制御するステップ数、すなわち搬送カウンタ18のカウント値と、搬送距離とには比例関係があるため、以下、搬送距離を示す符号は、搬送カウンタ18のカウント値の意味でも使用する。例えば、カウント値「K2」は、原稿Gを搬送距離「K2」、搬送するための搬送カウンタ18のカウント値を意味するものとする。
次いで、CPU11は、原稿Gの先端がRセンサ26によって検知されたか否かを判断する(ステップS110)。Rセンサ26は、図4に示されるように、走査方向の設置位置が、給紙トレイ2の中央原稿Gの検知は、Rセンサ軸26a上において行われる。すなわち、原稿Gの検知は、Rセンサ軸26a上の原稿Gの先端部分GcfがRセンサ26によって検知されることによって、行われる。原稿Gの先端がRセンサ26によって検知されない場合は(ステップS110:NO)、搬送カウンタ18のカウント値が「K2」に到達したか否かを判断する(ステップS120)。
搬送カウンタ18のカウント値が「K2」に到達しない場合は(ステップS120:NO)、ステップS110の処理に戻り、一方、搬送カウンタ18のカウント値が「K2」に到達した場合は(ステップS120:YES)、原稿Gが先読開始位置に達したとして、CIS24による原稿Gの読取を開始する(ステップS122)。なお、原稿Gが先読開始位置に達した場合を、図4において、二点鎖線で示す。
すなわち、CPU11は、基準搬送距離K0から先読必要距離K1を引いた距離である先読搬送距離K2だけ、搬送部27によって搬送基準位置P3から原稿Gが搬送されると、CIS24で原稿Gを読み取る処理(第1読取処理の一例)を実行する。このように、本実施形態では、原稿GがCIS24まで、詳細には、読取位置P1まで搬送される以前であって、搬送基準位置P3から先読搬送距離K2、原稿Gが搬送された時に原稿読取が開始される。この場合は、先読開始位置が搬送基準位置P3とRセンサ26の間にある場合に相当する。
次いで、CPU11は、原稿Gの先端がRセンサ26によって検知されたか否かを判断する(ステップS124)。原稿Gの先端がRセンサ26によって検知されない場合は待機し、すなわち、搬送部27による原稿Gの搬送を継続し(ステップS124:NO)、一方、原稿Gの先端がRセンサ26によって検知された場合は(ステップS124:YES)、原稿長GLの算出を開始する(ステップS126)。原稿長GLの算出は、例えば、原稿GがRセンサ26を通過する時間をタイマ19によって計測し、計測された時間に原稿Gの搬送速度を積算することによって算出される。そのため、ステップS126においては、CPU11は、タイマ19による時間計測を開始させる。
一方、ステップS110において、原稿Gの先端がRセンサ26によって検知された場合、すなわち、搬送カウンタ18のカウント値が「K2」に到達すり前に原稿Gの先端がRセンサ26によって検知された場合、(ステップS110:YES)、タイマ19による時間計測を開始させ、原稿長GLの算出を開始する(ステップS112)。
次いで、CPU11は、搬送カウンタ18のカウント値が「K2」に到達したか否かを判断する(ステップS114)。搬送カウンタ18のカウント値が「K2」に到達しない場合は待機し(ステップS114:NO)、一方、搬送カウンタ18のカウント値が「K2」に到達した場合は(ステップS114:YES)、原稿Gが先読開始位置に達したとして、CIS24による原稿Gの読取を開始する(ステップS116)。この場合は、先読開始位置がRセンサ26と読取位置P1との間にある場合に相当する。
次いで、CPU11は、原稿Gの後端がRセンサ26によって検知されたか否かを判断する(ステップS130)。原稿Gの後端がRセンサ26によって検知されない場合は待機し、すなわち、CIS24による原稿Gの読取を継続し(ステップS130:NO)、一方、原稿Gの後端がRセンサ26によって検知された場合は(ステップS130:YES)、搬送カウンタ18を初期化する(ステップS132)とともに、タイマ19による時間計測を終了させ、時間計測から原稿長GLの算出し、原稿長算出処理を終了する(ステップS134:第2検出処理の一例)。そして、所定距離、原稿Gを搬送後、原稿Gの読取を終了する(ステップS136)。
次いで、CPU11は、次の原稿(後続原稿)GがFセンサ25によって検知されたか否かを判断する(ステップS138)。後続原稿GがFセンサ25によって検知された場合(ステップS150:YES)、算出された原稿長GLから、後続原稿Gに関する距離「K2」を決定する(ステップS150:決定処理の一例)。その際、CPU11は、ROM12に記憶された、図6に示されるようなテーブルを参照して後続原稿用の距離「K2」を決定する。例えば、先の原稿GがA4サイズである場合、紙間距離KSは33mmとされ、その時の先読必要距離K1は、9.15mmに決定され、後続原稿用の先読搬送距離K2は28.85mmに決定される。なお、これに限られず、先読必要距離K1は、9.15mm以上の値、すなわち、後続原稿用の先読搬送距離K2は28.85mm以下の値とされてもよい。また、図6のテーブルに示される先読必要距離K1の値および先読搬送距離K2の値は、最大傾き保証角度θを5度、距離K3を5mmとして、式(1)から式(3)によって算出される値である。その際、後述するように、基準搬送距離K0の値は、図4に示される場合、すなわち、一枚目の原稿の場合とは、変更される。
なお、図6のテーブルは、図4および図5に示されるようにRセンサ26が、原稿走査方向において、原稿Gの中央位置に相当する位置に配置されている場合の例を示すものである。したがって、Rセンサ26の原稿走査方向の設置位置に応じて、テーブルは異なる。
そして、先の原稿用の距離「K2」を、決定された後続原稿用の距離「K2」によって更新し(ステップS152)、ステップS110の処理に戻って、ステップS110からステップS138までの処理を繰返す。
なお、搬送基準位置である、一枚目の原稿Gの先端部の位置P3に相当する後続原稿Gの位置は、図5に示されるように先の原稿Gの後端部から後続原稿Gの先端部までの距離である紙間距離KSだけ、Rセンサ26の位置P2から原稿搬送上流側の位置(搬送基準位置の一例)P4となる。また、基準搬送距離K0は、CIS24とRセンサ26との間の距離K3に紙間距離KSを加えた距離となる。すなわち、K0=K3+KSとなり、式(1)から
K2=K0−K1=(K3+KS)−K1……式(4)
となる。そのため、CPU11は、後続原稿Gが、先の原稿Gの後端部がRセンサ26によって検出された時の位置P4から、式(4)による、後続原稿用の先読搬送距離K2だけ搬送されると、CIS24によって後続原稿Gの読取りを開始する。なお、図6に示される各紙間距離KSは、本実施形態では、原稿サイズに応じてメカニカルな設計から決定される。
このように、本実施形態では、CPU11は、原稿長(原稿の搬送方向の長さの一例)GLを用いて、図6に示されるテーブルを参照して紙間距離KSを決定する。すなわち、紙間距離KSが原稿長GLに応じて変わることを考慮するので、原稿先端データが欠落するのを抑制しつつ、一層読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
一方、後続原稿GがFセンサ25によって検知されなかった場合(ステップS138:NO)、後続原稿がないと判断して、原稿Gを排紙トレイ4に排出した後、原稿Gの搬送を終了して(ステップS140)、斜行補正機能が有効である場合の読取処理を終了する。
上記したように、本実施形態では、斜行補正機能が有効である場合、CPU11は、基準搬送距離K0から先読必要距離K1を引いた距離である先読搬送距離K2だけ、搬送部27によって搬送基準位置(P3、P4)から原稿Gが搬送されると、CIS24で原稿Gを読み取る「第1読取処理」を実行する。
一方、ステップS106において、斜行補正機能は有効でないと判断した場合(ステップS106:NO)、図7に示すように、CPU11は、ステップS160以降の従来の読取処置を実行する。すなわち、CPU11は、第1搬送距離を「K3」に設定する(ステップS160)。ここで、第1搬送距離K3は、Rセンサ26からCIS24までの距離であり、詳しくは、Rセンサ26から読取位置P1(図1参照)までの距離であり、図4に示される距離「K3」に相当する。
次いで、CPU11は、原稿Gの先端がRセンサ26によって検知されたか否かを判断する(ステップS162)。原稿Gの先端がRセンサ26によって検知されない場合は待機し、すなわち、搬送部27による原稿Gの搬送を継続し(ステップS162:NO)、一方、原稿Gの先端がRセンサ26によって検知された場合は(ステップS162:YES)、搬送カウンタ18を初期化する(ステップS164)。次いで、搬送カウンタ18のカウント値が「K3」に到達したか否かを判断する(ステップS166)。
搬送カウンタ18のカウント値が「K3」に到達しない場合は待機し、すなわち、搬送部27による原稿Gの搬送を継続し(ステップS166:NO)、一方、搬送カウンタ18のカウント値が「K3」に到達した場合は(ステップS166:YES)、原稿Gが読取位置P1に達したとして、CIS24による原稿Gの読取を開始する(ステップS168)。すなわち、ステップS168の処理は、斜行補正機能、すなわち、第1読取処理を実行する機能を無効とする指示を受け付けた場合、Rセンサ26の検出信号が原稿無しから原稿有りに変化するタイミングにしたがって、CIS24で原稿Gを読み取る第2読取処理の一例である。
次いで、CPU11は、原稿Gの後端がRセンサ26によって検知されたか否かを判断する(ステップS170)。原稿Gの後端がRセンサ26によって検知されない場合は待機し、すなわち、CIS24による原稿Gの読取を継続し(ステップS170:NO)、一方、原稿Gの後端がRセンサ26によって検知された場合は(ステップS170:YES)、所定距離、原稿Gを搬送後、原稿Gの読取を終了する(ステップS172)。次いで、次の原稿(後続原稿)GがFセンサ25によって検知されたか否かを判断する(ステップS174)。
後続原稿GがFセンサ25によって検知された場合(ステップS174:YES)、ステップS162の処理に戻って、ステップS162からステップS174までの処理を繰返す。一方、後続原稿GがFセンサ25によって検知されなかった場合(ステップS174:NO)、原稿Gを排紙トレイ4に排出した後、原稿Gの搬送を停止して(ステップS176)、斜行補正機能が有効でない場合の従来の読取処理を終了する。
4.実施形態1の効果
上記したように、CPU11は、基準搬送距離K0から、先読必要距離K1を引いた距離である先読搬送距離K2だけ、搬送部27によって、搬送基準位置である、給紙トレイ2に載置された原稿Gの先端部の位置P3、あるいは後続原稿位置P4から原稿Gが搬送されると、CIS24によって原稿Gを読み取る第1読取処理を実行する。
ここで、先読必要距離K1は、Rセンサ26の検出信号が原稿無しから原稿有りに変化する時点で原稿最先端部GtpがCIS24を通過している、詳しくは、読取位置P1を通過している傾斜角度θで原稿が傾いている場合の、Rセンサ26から原稿最先端部Gtpまでの原稿搬送方向の距離TKから、Rセンサ26とCIS24との間の距離K3を引いた距離以上となる距離とされる。すなわち、K1≧TK−K3とされる。言い換えれば、先読必要距離K1は、Rセンサ26の検出信号が原稿無しから原稿有りに変化する時点で原稿最先端部GtpがCIS24を通過している角度θで原稿Gが傾いている場合の、CIS24から原稿先端部Gtpまでの距離以上となる距離とされる。そのため、Rセンサ26とCIS24との間隔K3が短い場合であっても、原稿先端データが欠落するのを抑制しつつ、読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
また、原稿Gが一枚の場合の、あるいは複数原稿の一枚目の原稿Gを読取る場合の搬送基準位置が、給紙トレイ2に載置された原稿Gの先端部の位置P3とされる。そのため、原稿Gが一枚の場合に、あるいは複数原稿の一枚目の原稿Gを読取る場合に、搬送基準位置P3から先読搬送距離K2だけ原稿Gが搬送された際に、原稿読取を確実に開始することができる。
なお、搬送基準位置は、給紙トレイ2に載置された原稿Gの先端部の位置P3に限られず、例えば、Fセンサ25の位置であってもよいし、あるいは給紙ローラ20の位置、詳しくは、給紙ローラ20が原稿Gに当接する位置であってもよい。これらの場合であっても、基準搬送距離K0を固定値とすることができ、それによって先読搬送距離K2を決定することができる。
また、入力部5は、斜行補正機能を有効とするか否かの指示を受け付ける。そして、CPU11は、斜行補正機能を有効とする指示を受け付けた場合、先読搬送距離K2に基づいて原稿読取を開始し、斜行補正機能を有効とする指示を受け付けた場合、Rセンサ26の検出信号が原稿無しから原稿有りに変化するタイミングに基づいて原稿読取を開始する。そのため、斜行補正機能が有効か無効かに応じて読取処理を切替えることができ、利便性が向上する。
また、後続原稿Gがある場合、先読搬送距離K2が後続原稿用の先読搬送距離K2に更新され、更新された先読搬送距離K2にしたがって後続原稿Gの読取が開始される。そのため、後続原稿Gがある場合、すなわち、読取原稿が複数枚である場合においても、後続原稿Gの先端データが欠落するのを抑制しつつ、読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
その際、CPU11は、後続原稿が有りと判断した場合(ステップS138:YES)の第1読取処理において、基準搬送距離K0から、第1検出処理において検出した後続原稿の原稿幅方向の長さに対応した、言い換えれば、後続原稿のサイズに対応した先読必要距離K1を引いた先読搬送距離K2だけ、搬送部27によって搬送基準位置P4から後続原稿が搬送されると(ステップS120:YES)、CIS24で後続原稿を読み取らせる。そのため、後続原稿がある場合においても、先読必要距離K1および先読搬送距離K2が原稿幅方向の長さに応じて変わることを考慮するので、より的確に後続原稿の先端データが欠落するのを抑制しつつ、一層読取データを格納するメモリサイズを節約できる。
また、その際、CPU11は、先の原稿の搬送方向の長さ(原稿長)GLを検出し(ステップS134)、検出された原稿の原稿長GLに基づいて後続原稿の原稿幅方向の長さ(原稿幅)GWを推定する。通常、原稿長GLと原稿幅GWには相対関係があり、原稿長GLを検出することによって原稿幅GWを推定することができる。推定された原稿幅GWに基づいて原稿サイズを推定することができ、原稿サイズに応じた先読搬送距離K2を決定することができる。また、原稿長GLはRセンサ26を用いて検出できるため、例えば、原稿Gの先端部のエッジGTLを読み取ることと比べて、推定処理が簡単である。
なお、CIS24によって先の原稿の先端部のエッジGTLを読み取ることにより、後続原稿の原稿幅GWを推定するようにしてもよい。この場合、後続原稿の読取において、推定精度が高く、しかも原稿先端部付近で推定を終了できる。
<実施形態2>
次に実施形態2を、図8を用いて説明する。実施形態1とは読取処理のみが異なる。そのため、実施形態2の説明において、実施形態1と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
すなわち、実施形態1では、読取処理において、斜行補正機能が有効である場合に、CPU11は、原稿の読取開始を先読搬送距離K2に基づいて行う例、すなわち、第1読取処理のみを実行する例を示した。一方、実施形態2では、斜行補正機能が有効である場合に、CPU11は、第1読取処理、および、Rセンサ26の検出信号が原稿無しから原稿有りに変化するタイミングにしたがって原稿の読取を開始する処理、すなわち、第2読取処理を実行する。
そのため、CPU11は、斜行補正機能が有効である場合(ステップS106:YES)において、第2搬送距離を「K2」に設定する(ステップS108)とともに、第1搬送距離を「K4」に設定する(ステップS210)。ここで、第1搬送距離「K4」(所定距離の一例)は、先読搬送距離K2だけ原稿Gが搬送基準位置(P3またはP4)から搬送される前にRセンサ26が原稿Gを検出した場合に、Rセンサ26から原稿Gを搬送させて、CIS24による原稿Gの読取を開始させる距離である。すなわち、Rセンサ26の位置P2から、第1搬送距離「K4」、原稿Gが搬送された場合に原稿読取が開始される。
なお、ここで、第1搬送距離「K4」は、誤ったサイズの原稿が搬送された場合であっても、読取欠落が生じない距離として、CIS24とRセンサ26との間の距離K3に応じて事前に決定される。なお、第1搬送距離「K4」は「ゼロ」であってもよい、すなわち、Rセンサ26が原稿を検出すると、読取が開始してもよい。
そのため、先読搬送距離K2だけ原稿Gが搬送基準位置(P3またはP4)から搬送される前にRセンサ26が原稿Gを検出した場合に(ステップS110:YES)、CPU11は、タイマ19のカウントを開始して原稿長GLの算出を開始するとともに(ステップS112)、搬送カウンタ18を初期化する(ステップS220)。次いで、CPU11は、搬送カウンタ18のカウント値が「K4」に到達したか否かを判断する(ステップS230)。
搬送カウンタ18のカウント値が「K4」に到達しない場合は待機し、すなわち、搬送部27による原稿Gの搬送を継続し(ステップS230:NO)、一方、搬送カウンタ18のカウント値が「K4」に到達した場合は(ステップS230:YES)、原稿Gが読取開始位置に達したとして、CIS24による原稿Gの読取を開始する(ステップS116)。すなわち、斜行補正機能が有効である場合にも、CPU11は、第2読取処理を実行する。
5.実施形態2の効果
先読必要距離K1は原稿のサイズに応じて変わるため、先読搬送距離K2も原稿のサイズに応じて変化する。通常、原稿が小さいほど先読搬送距離K2は長くなる(図6参照)。そのため、例えば、B5サイズの読取設定の際に、誤ってA4サイズの原稿が搬送されると、先読搬送距離K2を搬送する前に、Rセンサ26が原稿を検出することが考えられる。この場合さらに先読搬送距離K2に達するまで原稿Gを搬送すると、原稿Gが傾いている場合、原稿Gの最先端Gtpが読み取れない可能性がある。そのため、この場合、Rセンサ26から所定距離K4だけ原稿Gを搬送後、CIS24による原稿Gの読み取りを開始することで、誤った原稿サイズの原稿Gが傾いて搬送された場合であっても、原稿Gを欠落なしで読取ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、画像読取装置1を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、画像の形成を行うプリンタ機能を、コピー機能、ファクシミリ機能等の少なくとも1つの機能をスキャナ機能と共に有する複合機であっても良い。
(2)上記実施形態では、画像読取装置1が1つのASIC10を有し、制御部として機能するCPU11によって読取処理を実行する例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、複数のCPU、ASICなどによって読取処理を実行してもよい。
1…画像読取装置、2…給紙トレイ、11…CPU、12…ROM、20…給紙ローラ、23…搬送ローラ、24…CIS、26…Rセンサ、27…搬送部

Claims (11)

  1. 原稿を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されてくる原稿を検出する原稿センサと、
    前記原稿センサを通過してくる原稿を読み取る読取部と、
    原稿の搬送基準位置から前記読取部までの搬送距離である基準搬送距離と、前記原稿センサの検出信号が原稿無しから原稿有りに変化する時点で原稿最先端部が前記読取部を通過している傾斜角度で原稿が傾いている場合の、前記原稿センサから前記原稿最先端部までの原稿搬送方向の距離から、前記原稿センサと前記読取部との間の距離を引いた距離以上である、先読必要距離と、を格納するメモリと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記基準搬送距離から前記先読必要距離を引いた距離である先読搬送距離だけ、前記搬送部によって前記搬送基準位置から原稿が搬送されると、前記読取部で原稿を読み取る第1読取処理を実行する、画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    原稿を載置する載置部を備え、
    前記搬送基準位置は、前記載置部に載置された原稿の先端部の位置である、画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    原稿の搬送方向に直交する方向である原稿幅方向の長さを検出する第1検出処理を実行し、
    前記第1読取処理において、前記基準搬送距離から、前記第1検出処理において検出した前記原稿幅方向の長さに対応した前記先読必要距離を引いた前記先読搬送距離だけ、前記搬送部によって前記搬送基準位置から原稿が搬送されると、前記読取部で原稿を読み取る、画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記原稿に後続する後続原稿の有無を判断する判断処理を実行し、
    前記判断処理において、前記後続原稿が有りと判断した場合、
    前記第1読取処理において、
    前記搬送基準位置は、前記原稿の後端部から前記後続原稿の先端部までの距離である紙間距離だけ、前記原稿センサの位置から原稿搬送上流側の位置であり、
    前記基準搬送距離は、前記読取部と前記原稿センサとの間の距離に前記紙間距離を加えた距離であり、
    前記後続原稿が、前記原稿の後端部が前記原稿センサによって検出された時から、前記搬送基準位置から前記先読搬送距離だけ搬送されると、前記読取部で前記後続原稿を読み取る、画像読取装置。
  5. 請求項3に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記原稿に後続する後続原稿の有無を判断する判断処理を実行し、
    前記判断処理において、前記後続原稿が有りと判断した場合、
    前記第1読取処理において、
    前記搬送基準位置は、前記原稿の後端部から前記後続原稿の先端部までの距離である紙間距離だけ、前記原稿センサの位置から原稿搬送上流側の位置であり、
    前記基準搬送距離は、前記読取部と前記原稿センサとの間の距離に前記紙間距離を加えた距離であり、
    前記基準搬送距離から、前記第1検出処理において検出した前記後続原稿の前記原稿幅方向の長さに対応した前記先読必要距離を引いた前記先読搬送距離だけ、前記搬送部によって前記搬送基準位置から前記後続原稿が搬送されると、前記読取部で前記後続原稿を読み取る、画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置において、
    前記第1検出処理において、前記読取部によって原稿の先端部のエッジを読み取ることにより、前記後続原稿の前記原稿幅方向の長さを推定する、画像読取装置。
  7. 請求項5に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記原稿の搬送方向の長さを検出する第2検出処理を実行し、
    前記第1検出処理において、前記第2検出処理によって検出された前記原稿の原稿搬送方向の長さに基づいて前記後続原稿の前記原稿幅方向の長さを推定する、画像読取装置。
  8. 請求項7に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記第2検出処理にて検出した前記後続原稿の搬送方向の長さを用いて、前記紙間距離を決定する決定処理を実行する、画像読取装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    原稿の先端部のエッジを検出する機能を有効とするか否かの指示を受け付ける受付部を備え、
    前記制御部は、
    前記機能を有効とする指示を受け付けた場合、前記第1読取処理を実行し、
    前記機能を無効とする指示を受け付けた場合、前記原稿センサの検出信号が原稿無しから原稿有りに変化するタイミングにしたがって、前記読取部で原稿を読み取る第2読取処理を実行する、画像読取装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、前記先読搬送距離だけ前記原稿が前記搬送基準位置から搬送される前に前記原稿センサが前記原稿を検出すると、前記原稿センサから所定距離だけ前記原稿を搬送後、前記読取部で前記原稿を読み取る、画像読取装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記傾斜角度は、当該画像読取装置において読取可能な最大サイズの原稿によって決定される角度である、画像読取装置。
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