JP6178695B2 - サイドメンバおよびその製法 - Google Patents
サイドメンバおよびその製法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6178695B2 JP6178695B2 JP2013220917A JP2013220917A JP6178695B2 JP 6178695 B2 JP6178695 B2 JP 6178695B2 JP 2013220917 A JP2013220917 A JP 2013220917A JP 2013220917 A JP2013220917 A JP 2013220917A JP 6178695 B2 JP6178695 B2 JP 6178695B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side member
- flange
- surface flange
- intermediate position
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 11
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 38
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 6
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
このサイドメンバは、長方形に形成した鋼板の素材を断面コ形に曲成しており、対向する端縁が直線状に延びる前記素材を加工することで、フランジ幅やウエブ高さが一定となる断面に形成することが一般的である。
しかし、前記サイドメンバは、前後輪を支点とした単純梁構造であり、車両前後方向の位置によってかかる入力の値は異なる。
例えば、ホイールベース間では下方への曲げ入力がかかり、下面フランジには引張り応力が発生し、上面フランジには圧縮の応力が発生し、ホイールベースの中央部でその応力値が最大となる。
また、トラックでは、積荷や架装物、またホイールベースの長短によってサイドメンバにかかる応力が異なるが、車種ごとに断面寸法の異なるサイドメンバを製作するには大きな設備費がかかるため、発生応力の大きな車種や部位に合わせた寸法で統一したり、車種や部位によって補強を追加したりする必要があるという問題点がある。
上記問題点に対して、例えば特開平6−48316号のトラックの車台フレームの構造では、長方形の素材を加工し、上面フランジのフランジ幅を下面フランジのフランジ幅より一律に短くする構成を採っている。
しかし、上記構成では、サイドメンバには長方形の素材を用い、下面フランジが常に上面フランジのフランジ幅よりも広くなるように成形する必要があるため、熱延ロール材をスリット加工して製作する場合には、熱延材はその製作過程で内部残留応力が発生しているため、スリット加工すると左右両側が外側に向かって弓状に変形してしまう(図7参照)ので、弓状に変形した素材をまっすぐな長方形の状態に修正する必要があり、手間やコストがかかるという問題点がある。
熱延ロール材をスリット加工して弓状に変形したサイドメンバ用素材を中央の外側壁の上端縁及び下端縁を折り曲げてそれぞれ連設された上面フランジ及び下面フランジを有する断面チャンネル状に形成されたサイドメンバ構造において、
上面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が狭くなる円弧状とし、下面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が広くなる円弧状とし、
前記中間位置が、サイドメンバの車両装着時におけるホイールベースの中央位置に対応してなることを特徴とする。
請求項2の発明では、
上面フランジの幅と下面フランジの幅の和が、サイドメンバの全部または主要部に亘って同一に設定されていることを特徴とする。
請求項3のサイドメンバの製法の発明では、
熱延ロール材をスリット加工して同一幅で弓状に変形するサイドメンバ用素材を、中央の外側壁とその上下を折り曲げて上面フランジと下面フランジとに形成したサイドメンバの製法において、
上面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が狭くなる円弧状とし、下面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が広くなる円弧状とし、
前記中間位置が、サイドメンバの車両装着時におけるホイールベースの中央位置に対応してなることを特徴とする。
即ち、サイドメンバの長手方向の中間位置、即ち、トラックへ装着時にホイールベースの中央位置に相当する下面フランジの中間位置の幅を広くすることで、その部位に発生する引張り応力を緩和することができ、フレームの耐久性が向上する。
また、サイドメンバの強度が向上することで、素材板厚を薄くしたり、断面寸法を小さくするなどの設計が可能となり、材料費の節約と車両の軽量化に貢献することができる。
熱延ロールのスリット時の残留応力による弓なり変形の特性をそのまま利用するため、製造に際しては素材加工費がかからない。
また、従来のように、弓なりな素材を、まっすぐな長方形に修正するための工数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
以下に、この発明の好適実施例について図面を参照しながら説明する。
この発明では上記弓なりに変形したサイドメンバ用素材10をそのまま利用して略コ形に成形し、サイドメンバ1を製作する。
サイドメンバ用素材10の円弧形状の1例を挙げると、全長Lが10mの場合に、中央の最も窪んだ位置の長さDが5mmと仮定すると、円弧の半径は約2500mとなるが、これに限定されないことは勿論である。
これにより、サイドメンバ1は、上面フランジ3を、その縁部13が中間位置でフランジ幅が狭くなる円弧状とし、下面フランジ4を、その縁部14が中間位置でフランジ幅が広くなる円弧状とする。
即ち、図4(a)に示すサイドメンバ1の前方のA−A断面、図4(b)に示す中央のB−B断面、および図4(c)に示す後方のC−C断面のそれぞれにおける上面フランジの幅と下面フランジの幅の和は、同一(3A+4A=3B+4B=3C+4C)に設定される。
なお、上記実施例ではサイドメンバ用素材は2条取りした場合を例示したが、多条取りした場合に同様に弓なりに変形した素材を用いてもよい。
また、サイドフレームの形状は、前方の幅が小さくなるものに限らず、全長に亘ってほぼ同一の幅のものでもよく、少なくとも、応力のかかる主要部において発明の構成が採られていればよい。
その他、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうる。
2 外側壁
3 上面フランジ
4 下面フランジ
10 サイドメンバ用素材
11 上方の長手方向の縁部
12 下方の長手方向の縁部
13 縁部
14 縁部
20 熱延ロール
21 スリット
C キャブ
W 車輪
F 折り曲げ線
Claims (3)
- 熱延ロール材をスリット加工して弓状に変形したサイドメンバ用素材を中央の外側壁の上端縁及び下端縁を折り曲げてそれぞれ連設された上面フランジ及び下面フランジを有する断面チャンネル状に形成されたサイドメンバ構造において、
上面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が狭くなる円弧状とし、下面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が広くなる円弧状とし、
前記中間位置が、サイドメンバの車両装着時におけるホイールベースの中央位置に対応してなることを特徴とするサイドメンバ。 - 上面フランジの幅と下面フランジの幅の和が、サイドメンバの全部または主要部に亘って同一に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のサイドメンバ。
- 熱延ロール材をスリット加工して同一幅で弓状に変形するサイドメンバ用素材を、中央の外側壁とその上下を折り曲げて上面フランジと下面フランジとに形成したサイドメンバの製法において、
上面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が狭くなる円弧状とし、下面フランジは、その端部が中間位置でフランジ幅が広くなる円弧状とし、
前記中間位置が、サイドメンバの車両装着時におけるホイールベースの中央位置に対応してなることを特徴とするサイドメンバの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013220917A JP6178695B2 (ja) | 2013-10-24 | 2013-10-24 | サイドメンバおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013220917A JP6178695B2 (ja) | 2013-10-24 | 2013-10-24 | サイドメンバおよびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015081049A JP2015081049A (ja) | 2015-04-27 |
JP6178695B2 true JP6178695B2 (ja) | 2017-08-09 |
Family
ID=53011889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013220917A Active JP6178695B2 (ja) | 2013-10-24 | 2013-10-24 | サイドメンバおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6178695B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5225057B2 (ja) * | 2008-12-24 | 2013-07-03 | プレス工業株式会社 | シャシフレーム用のサイドレール |
-
2013
- 2013-10-24 JP JP2013220917A patent/JP6178695B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015081049A (ja) | 2015-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2012046647A1 (ja) | 車両用バンパー | |
US20050014015A1 (en) | Sheet-metal elements made of flexibly rolled material strip | |
US20070035118A1 (en) | Variable thickness member for vehicles | |
JP5926089B2 (ja) | プレス成形品 | |
JP6529514B2 (ja) | ロール成形バンパビーム、およびバンパビームの製造方法 | |
CN105383425A (zh) | 车辆的冲击吸收盒 | |
US20150003898A1 (en) | Joint structure | |
JP6090464B2 (ja) | プレス成形品及びプレス成形品の製造方法並びにプレス成形品の製造装置 | |
US20200023424A1 (en) | Front axle beam and production method thereof | |
AU2017248439A1 (en) | Profiled bar, and vehicle spring produced therefrom | |
JP6178695B2 (ja) | サイドメンバおよびその製法 | |
JP2012081878A (ja) | クロスメンバの製造方法 | |
JP6712218B2 (ja) | 自動車のドアビーム | |
US20080001432A1 (en) | Beam, and Method for Making Such Beam | |
US11260443B2 (en) | Method for manufacturing press formed product | |
KR20160067271A (ko) | 테일러 롤드 블랭크를 이용한 구성부재 및 그 제조방법 | |
KR101725608B1 (ko) | 구성부재 및 그 제조방법 | |
CN113286672B (zh) | 冲压成形方法、板状材料的落料、中间成形品、冲压成形品的制造方法和冲压成形品 | |
JP7006666B2 (ja) | プレス成形品の設計方法、プレス成形品およびプレス成形品の製造方法 | |
JP6125466B2 (ja) | 自動車用構造部材 | |
JP2014101053A (ja) | バンパーリインフォースメント | |
JP5225057B2 (ja) | シャシフレーム用のサイドレール | |
JP5016522B2 (ja) | サイドメンバ及びその製造方法 | |
JP6520906B2 (ja) | フロントピラー構造 | |
JP4391799B2 (ja) | 車枠用クロスメンバの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6178695 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |