JP6174544B2 - 燃料電池用含水量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側に電極が設けられた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に組み込まれ、前記電解質膜の含水量を計測する燃料電池用含水量計測装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜を採用している。この燃料電池は、電解質膜の一方側にアノード電極が、前記電解質膜の他方側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持することにより構成されている。
燃料電池では、所望の発電を確実に行うために、発電状況を正確に把握することが必要である。例えば、電解質膜は、発電性能を維持するために所望の湿潤状態に加湿しなければならず、この電解質膜が乾燥状態になると、発電性能が低下してしまう。
一方、発電による生成水量が多く、水過剰状態になると、フラッディングが惹起され易い。このため、反応ガスを流通させる通路等が詰まり、発電性能が低下するおそれがある。また、燃料ガスの不足に起因して性能低下が発生する場合がある。
ここで、燃料電池の内部水分量は、前記燃料電池のインピーダンスを測定することにより測定することができる。例えば、印加する正弦波の周波数を変化させながら、多数の点でインピーダンスを計測する交流インピーダンス法が採用されている。
この種の技術として、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池のインピーダンス分布測定装置が知られている。このインピーダンス分布測定装置では、燃料電池は、アノード側及びカソード側のガス流路の一方の口から他方の口に向かって、複数の領域に分割され、分割された個々の前記領域間で、セパレータは互いに絶縁された状態で分割されている。
そして、インピーダンス分布測定装置は、アノード側のガス流路の一方の口から他方の口に向かって燃料ガスを供給するとともに、カソード側のガス流路の一方の口から他方の口に向かって酸化ガスを供給するガス供給手段を備えている。さらに、インピーダンス分布測定装置は、ガス供給手段により燃料ガス及び酸化ガスが供給された状態で、電解質膜を挟んで対向する、個々の分割されたセパレータ間のインピーダンスを独立して測定する測定手段を備えている。
特許第5103813号公報
上記のインピーダンス分布測定装置では、燃料電池が複数の領域に分割されるとともに、分割された個々の前記領域間で、セパレータが互いに絶縁された状態で分割されている。このため、構成が複雑化するとともに、製造コストが高騰するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、インピーダンスを確実に計測することができ、電解質膜・電極構造体の任意の部分の含水量を正確且つ容易に計測することが可能な燃料電池用含水量計測装置を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に電極が設けられた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に組み込まれ、前記電解質膜の含水量を計測する燃料電池用含水量計測装置に関するものである。燃料電池用含水量計測装置は、電解質膜・電極構造体の一方の面に、電極の一部を切り欠いて設けられる第1切り欠き部を備えている。燃料電池用含水量計測装置は、電解質膜・電極構造体の他方の面に、電極の一部を切り欠いて設けられる第2切り欠き部を備えている。
燃料電池用含水量計測装置は、さらに第1切り欠き部に配置される第1電極部、第2切り欠き部に配置される第2電極部、第1シート部材及び第2シート部材を備えている。第1シート部材は、一端部が第1電極部に電気的に接続されるとともに、他端部が電解質膜・電極構造体の外方に延在されている。第2シート部材は、一端部が第2電極部に電気的に接続されるとともに、他端部が電解質膜・電極構造体の外方に延在されている。そして、第1シート部材の他端部と第2シート部材の他端部とには、交流印加部が接続されている。
また、この燃料電池用含水量計測装置では、第1電極部及び第2電極部は、それぞれ単一又は複数箇所に設けられるとともに、電解質膜・電極構造体の電解質膜範囲内に配置されることが好ましい。
本発明によれば、電解質膜・電極構造体の両面に、電極の一部を切り欠いて第1切り欠き部と第2切り欠き部とが設けられ、前記第1切り欠き部に第1電極部が配置される一方、前記第2切り欠き部に第2電極部が配置されている。このため、第1切り欠き部及び第2切り欠き部の位置を設定するだけで、電解質膜・電極構造体の必要な部分におけるインピーダンスの計測を行うことが可能になる。
また、本発明によれば、電解質膜・電極構造体の両面に、第1電極部と第2電極部とが配置されている。従って、電解質膜・電極構造体の必要な部分におけるインピーダンスの計測を行うことが可能になる。
これにより、簡単な構成で、インピーダンスを確実に計測することができ、電解質膜・電極構造体の任意の部分の含水量を正確且つ容易に計測することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係るインピーダンス計測装置が組み込まれた燃料電池スタックの概略側面説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する計測用燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の、図2中、III−III線断面図である。 前記燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の一方の面の正面説明図である。 前記電解質膜・電極構造体の他方の面の正面説明図である。 前記インピーダンス計測装置の一部斜視説明図である。 交流インピーダンスの直流抵抗成分と含水量との関係説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るインピーダンス計測装置が組み込まれた電解質膜・電極構造体の要部断面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るインピーダンス計測装置が組み込まれた電解質膜・電極構造体の正面説明図である。 前記インピーダンス計測装置の概略斜視説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るインピーダンス計測装置が組み込まれた電解質膜・電極構造体の正面説明図である。 本発明の第5の実施形態に係るインピーダンス計測装置の概略斜視説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池用含水量計測装置であるインピーダンス計測装置10は、燃料電池スタック12に組み込まれる。
燃料電池スタック12は、少なくとも1つの計測用燃料電池14Sと、複数の燃料電池14とが積層されるとともに、例えば、車載用燃料電池スタックとして構成される。燃料電池スタック12は、燃料電池14の積層方向(矢印A方向)一端にターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが配設される。燃料電池スタック12は、積層方向他端にターミナルプレート16b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが配設される。
ターミナルプレート16aは、絶縁プレート18a内に収容されるとともに、積層方向一端側に端子部16atが突出する。ターミナルプレート16bは、絶縁プレート18b内に収容されるとともに、積層方向他端側に端子部16btが突出する。端子部16at、16btには、外部負荷22が接続される。
図2に示すように、燃料電池14Sは、電解質膜・電極構造体24と、前記電解質膜・電極構造体24を挟持する第1セパレータ26及び第2セパレータ28とを備える。第1セパレータ26及び第2セパレータ28は、例えば、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
燃料電池14Sの矢印B方向(矢印A方向に交差する水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス供給連通孔30a、冷却媒体供給連通孔32a及び燃料ガス排出連通孔34bが設けられる。酸化剤ガス供給連通孔30aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給し、冷却媒体供給連通孔32aは、冷却媒体を供給し、燃料ガス排出連通孔34bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。酸化剤ガス供給連通孔30a、冷却媒体供給連通孔32a及び燃料ガス排出連通孔34bは、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池14Sの矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガス供給連通孔34a、冷却媒体排出連通孔32b及び酸化剤ガス排出連通孔30bが矢印C方向に配列して設けられる。燃料ガス供給連通孔34aは、燃料ガスを供給し、冷却媒体排出連通孔32bは、冷却媒体を排出し、酸化剤ガス排出連通孔30bは、酸化剤ガスを排出する。
電解質膜・電極構造体24は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、該固体高分子電解質膜36を挟持するカソード電極38及びアノード電極40とを備える。
カソード電極38は、図3に示すように、固体高分子電解質膜36の一方の面に接合される電極触媒層38aと、前記電極触媒層38aに配設されるカーボンペーパ等からなる多孔性且つ導電性を有するガス拡散層38bとを設ける。アノード電極40は、固体高分子電解質膜36の他方の面に接合される電極触媒層40aと、前記電極触媒層40aに配設されるカーボンペーパ等からなる多孔性且つ導電性を有するガス拡散層40bとを設ける。電極触媒層38a、40aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を固体高分子電解質膜36の両面に一様に塗布して形成される。なお、電極触媒層38a、40aは、多層で構成されてもよい。
図2に示すように、第1セパレータ26の電解質膜・電極構造体24に向かう面26aには、酸化剤ガス流路42が設けられる。酸化剤ガス流路42は、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有しており、酸化剤ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔30bとに連通する。第1セパレータ26の面26bには、第2セパレータ28の面28bとの間に冷却媒体流路44が設けられる。
第2セパレータ28の電解質膜・電極構造体24に向かう面28aには、燃料ガス流路46が設けられる。燃料ガス流路46は、酸化剤ガス流路42と同様に、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有し、燃料ガス供給連通孔34aと燃料ガス排出連通孔34bとに連通する。第1セパレータ26には、第1シール部材48aが設けられる一方、第2セパレータ28には、第2シール部材48bが設けられる。
図3及び図4に示すように、インピーダンス計測装置10は、電解質膜・電極構造体24の一方の面に、すなわち、アノード電極40側の面に、前記アノード電極40の一部を切り欠いて設けられる第1切り欠き部50aを備える。第1切り欠き部50aは、電極触媒層40a及びガス拡散層40bの一部を切り欠いて単一又は複数個設けられるとともに、固体高分子電解質膜36の範囲内に配置される。
第1切り欠き部50aは、例えば、燃料ガス供給連通孔34aの近傍及び燃料ガス排出連通孔34bの近傍に設けられるとともに、好ましくは、アノード電極40の外周端部に近接する位置に配置される。燃料ガスの流れに影響を及ぼすことがないからである。
第1切り欠き部50aは、閉塞された又は一辺が開放された矩形状を有するが、これに限定されるものではなく、多角形や円形、楕円形等、種々の形状に設定することができる。第1切り欠き部50aの個数及び設置位置は、種々変更可能であり、例えば、酸化剤ガス供給連通孔30aの近傍及び酸化剤ガス排出連通孔30bの近傍に設けてもよい。
第1切り欠き部50aには、アノード電極40と接触しない状態で、隙間を有して第1電極部52aが固体高分子電解質膜36と一体に配置される。すなわち、第1電極部52aは、アノード電極40から独立して島状に構成される。第1電極部52a同士を互いに絶縁させるためである。第1電極部52aは、例えば、触媒層を構成する白金又は白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を用いている。
図3及び図5に示すように、インピーダンス計測装置10は、電解質膜・電極構造体24の他方の面に、すなわち、カソード電極38側の面に、前記カソード電極38の一部を切り欠いて単一又は複数個設けられる第2切り欠き部50bを備える。第2切り欠き部50bは、電極触媒層38a及びガス拡散層38bの一部を切り欠いて複数個設けられるとともに、固体高分子電解質膜36の範囲内であって、好ましくは、第1切り欠き部50aと積層方向から見て重なり合う位置に配置される。なお、第1切り欠き部50aと第2切り欠き部50bとは、固体高分子電解質膜36を挟んで同一の位置に配置されていなくてもよく、少なくとも一部が重なっていればよい。
第2切り欠き部50bは、第1切り欠き部50aと同様に構成されており、矩形状を有するが、これに限定されるものではなく、多角形や円形、楕円形等、種々の形状に設定することができる。第2切り欠き部50bの個数及び設置位置は、種々変更可能である。
第2切り欠き部50bには、カソード電極38と接触しない状態で、隙間を有して第2電極部52bが固体高分子電解質膜36と一体に配置される。すなわち、第2電極部52bは、カソード電極38から独立して島状に構成される。第2電極部52b同士を互いに絶縁させるためである。第2電極部52bは、例えば、触媒層を構成する白金又は白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を用いている。
インピーダンス計測装置10は、一端部が第1電極部52aに電気的に接続されるとともに、他端部が電解質膜・電極構造体24の外方に延在される第1シート部材54を備える。インピーダンス計測装置10は、さらに一端部が第2電極部52bに電気的に接続されるとともに、他端部が電解質膜・電極構造体24の外方に延在される第2シート部材56を備える。
図3及び図6に示すように、第1シート部材54は、短冊状の絶縁フィルム54a、54b間に交流印加用配線58a及び測定用配線58bを配置する。絶縁フィルム54a、54bは、電気的絶縁性を有し、ガスや水蒸気を通す一方、液水を通さないものが好ましい。絶縁フィルム54a、54bは、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、液晶ポリマ(LCP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フッ素系電解質膜又は炭化水素系電解質膜等で形成される。
図3に示すように、絶縁フィルム54aは、絶縁フィルム54bよりも短尺に構成され、前記絶縁フィルム54aの先端から前方に交流印加用配線58a及び測定用配線58bが延在し、第1電極部52aに接続(接触)される。絶縁フィルム54aの先端と固体高分子電解質膜36の先端との間には、液状電解質又は液状樹脂である充填材59aが設けられる。絶縁フィルム54bは、交流印加用配線58a及び測定用配線58bよりも外方に突出することが好ましい。また、測定精度を向上させるために、交流印加用配線58aと測定用配線58bとを分離させることが好ましい。
図3及び図6に示すように、第2シート部材56は、短冊状の絶縁フィルム56a、56b間に交流印加用配線60a及び測定用配線60bを配置する。絶縁フィルム56a、56bは、電気的絶縁性を有し、ガスや水蒸気を通す一方、液水を通さないものが好ましい。絶縁フィルム56a、56bは、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、液晶ポリマ(LCP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フッ素系電解質膜又は炭化水素系電解質膜等で形成される。
図3に示すように、絶縁フィルム56aは、絶縁フィルム56bよりも短尺に構成され、前記絶縁フィルム56aの先端から前方に交流印加用配線60a及び測定用配線60bが延在し、第2電極部52bに接続(接触)される。絶縁フィルム56aの先端と固体高分子電解質膜36の先端との間には、液状電解質又は液状樹脂である充填材59bが設けられる。絶縁フィルム56bは、交流印加用配線60a及び測定用配線60bよりも外方に突出することが好ましい。また、測定精度を向上させるために、交流印加用配線60aと測定用配線60bとを分離させることが好ましい。
図6に示すように、第1シート部材54の一端部側及び第2シート部材56の一端部側は、第1電極部52a及び第2電極部52bが固体高分子電解質膜36を挟持し得るように互いに分離して外部に露呈する一方、それぞれの他端部は、互いに熱圧着等により一体化(溶着)される。
第1シート部材54及び第2シート部材56の他端部は、互いに熱圧着等により一体化(溶着)されるとともに、コネクタ62に接続される。コネクタ62は、ケーブル64を介してコントローラ66に接続される。コントローラ66は、交流電圧・電流印加部68、電圧測定部70及び電流測定部72を備える。図1に示すように、交流印加用配線58a、60aは、交流電圧・電流印加部68に接続される一方、測定用配線58b、60bは、電圧測定部70及び電流測定部72に接続される。コントローラ66では、交流の印加方法は電圧や電流に限定されず、測定方法により電流をコントロールするか、電圧をコントロールするかの選択が行われる。
図1に示すように、燃料電池14は、電解質膜・電極構造体24と、前記電解質膜・電極構造体24を挟持する第1セパレータ26及び第2セパレータ28とを備える。なお、燃料電池14では、上記の燃料電池14Sと同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。実質的には、燃料電池14は、インピーダンス計測装置10が組み込まれていない他、燃料電池14Sと同一に構成される。
このように構成される燃料電池スタック12の動作について、以下に説明する。
図2に示すように、酸化剤ガス供給連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔32aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、第1セパレータ26に設けられている酸化剤ガス流路42に導入され、電解質膜・電極構造体24を構成するカソード電極38に沿って移動する。一方、燃料ガス供給連通孔34aに供給された燃料ガスは、第2セパレータ28の燃料ガス流路46に導入され、電解質膜・電極構造体24を構成するアノード電極40に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体24では、カソード電極38に供給される酸化剤ガスと、アノード電極40に供給される燃料ガスとが、電極触媒層38a、40a内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード電極38に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔30bに排出される。同様に、アノード電極40に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔34bに排出される。
また、冷却媒体供給連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ26及び第2セパレータ28間の冷却媒体流路44に導入される。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体24を冷却した後、冷却媒体排出連通孔32bに排出される。
上記の発電時において、図1に示すように、コントローラ66では、外部負荷22により燃料電池スタック12から直流電流(インピーダンス計測では、交流又は電圧でもよい)を出力させる。コントローラ66から外部負荷22とは別の負荷(図示せず)によって、交流電流又は電圧を第1電極部52a及び第2電極部52bに重畳させている。
このため、電圧測定部70は、交流電流に対する交流応答電圧を測定する一方、電流測定部72により交流電流が測定されている。従って、測定された交流電圧及び交流電流から、第1電極部52a及び第2電極部52b間の交流インピーダンスが算出される。これにより、燃料電池14Sの電極面内の局所部位の交流インピーダンスを検出することが可能になる。
検出された交流インピーダンスに基づいて、該交流インピーダンスの直流抵抗成分が算出される。ここで、交流インピーダンスは、固体高分子電解質膜36の含水率に依存している。図7に示すように、高湿度(高RH)(多含水量)になる程、小さな抵抗値となるとともに、低湿度(低RH)(少含水量)になる程、大きな抵抗値となる。このため、直流抵抗成分から固体高分子電解質膜36の含水状態を把握することができる。
この場合、第1の実施形態では、電解質膜・電極構造体24の一方の面に、アノード電極40の一部を切り欠いて第1切り欠き部50aが設けられている。電解質膜・電極構造体24の他方の面に、カソード電極38の一部を切り欠いて第2切り欠き部50bが設けられている。そして、第1切り欠き部50aには、第1電極部52aが配置される一方、第2切り欠き部50bには、第2電極部52bが配置されている。
このため、第1切り欠き部50a及び第2切り欠き部50bの位置を設定するだけで、電解質膜・電極構造体24の必要な部分における交流インピーダンスの計測を行うことが可能になる。
従って、簡単な構成で、交流インピーダンスを確実に計測することができ、電解質膜・電極構造体24の任意の部分の含水量を正確且つ容易に計測することが可能になるという効果が得られる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池用含水量計測装置であるインピーダンス計測装置80が組み込まれた電解質膜・電極構造体82の要部断面説明図である。なお、第1の実施形態に係るインピーダンス計測装置10を構成する電解質膜・電極構造体24と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
インピーダンス計測装置80は、固体高分子電解質膜36の一方の面側(アノード電極40側)に配置される第1シート部材84と、前記固体高分子電解質膜36の他方の面側(カソード電極38側)に配置される第2シート部材86とを備える。
第1シート部材84は、絶縁フィルム84a、84b間に交流印加用配線58a及び測定用配線58bを配置するとともに、前記交流印加用配線58a及び測定用配線58bには、第1電極部52aが設けられる。第2シート部材86は、絶縁フィルム86a、86b間に交流印加用配線60a及び測定用配線60bを配置するとともに、前記交流印加用配線60a及び測定用配線60bには、第2電極部52bが設けられる。
絶縁フィルム84aは、絶縁フィルム84bよりも短尺に形成され、前記絶縁フィルム84aの先端部は、固体高分子電解質膜36の先端部に重なり合っており、第1電極部52aに隣接していることが好ましい。絶縁フィルム84aの先端部は、固体高分子電解質膜36と接着していることが好ましく、また、前記絶縁フィルム84aは、第1電極部52aよりも厚さが薄い方が好ましい。
絶縁フィルム86aは、絶縁フィルム86bよりも短尺に形成され、前記絶縁フィルム86aの先端部は、固体高分子電解質膜36の先端部に重なり合っており、第2電極部52bに隣接していることが好ましい。絶縁フィルム86aの先端部は、固体高分子電解質膜36と接着していることが好ましく、また、前記絶縁フィルム86aは、第2電極部52bよりも厚さが薄い方が好ましい。固体高分子電解質膜36の一方の面には、第1電極部52aが当接するとともに、前記固体高分子電解質膜36の他方の面には、第2電極部52bが当接する。絶縁フィルム84aと絶縁フィルム86aの外延部は、接着されていることが好ましい。
このように構成される第2の実施形態では、簡単な構成で、交流インピーダンスを確実に計測することができ、電解質膜・電極構造体82の任意の部分の含水量を正確且つ容易に計測することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第2の実施形態では、絶縁フィルム86a、86bの各先端部は、固体高分子電解質膜36の先端部に重なり合っているがこれに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態と同様に、絶縁フィルム86a、86bの各先端部と固体高分子電解質膜36の先端部との間に間隙を設け、この間隙に充填材を設けてもよい。一方、上記の第2の実施形態の構造を、第1の実施形態に採用してもよい。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池用含水量計測装置であるインピーダンス計測装置90が組み込まれた電解質膜・電極構造体92の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係るインピーダンス計測装置10を構成する電解質膜・電極構造体24と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図10に示すように、インピーダンス計測装置90は、固体高分子電解質膜36の一方の面側(アノード電極40側)に配置される第1シート部材94と、前記固体高分子電解質膜36の他方の面側(カソード電極38側)に配置される第2シート部材96とを備える。
第1シート部材94は、絶縁フィルム94a、94b間に交流印加用配線58aを配置するとともに、前記交流印加用配線58aの先端には、第1電極部98aが前記絶縁フィルム94aに固定されて設けられる。第2シート部材96は、絶縁フィルム96a、96b間に交流印加用配線60aを配置するとともに、前記交流印加用配線60aの先端には、第2電極部98bが前記絶縁フィルム96bに固定されて設けられる。
第1電極部98a及び第2電極部98bは、白金(Pt)、白金又は白金合金が担持されているカーボンを用いた電極等により構成される。なお、第1シート部材94と第2シート部材96とは、端部が一体化されているが、それぞれ別体で構成してもよい。
図9に示すように、電解質膜・電極構造体92には、切り欠き部が設けられておらず、例えば、インピーダンス計測装置90を構成する第1電極部98aと第2電極部98bとは、固体高分子電解質膜36の両面の任意の位置(発電領域外)に直接配置される。図9では、2個のインピーダンス計測装置90が配置されているが、1個又は3個以上であってもよい。
従って、第3の実施形態では、電解質膜・電極構造体92に切り欠き部を設けなくてもよく、任意の位置にインピーダンス計測装置90を容易に配置することができる。これにより、インピーダンス計測が一層簡易に遂行可能になる。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池用含水量計測装置であるインピーダンス計測装置90が組み込まれた電解質膜・電極構造体100の正面説明図である。なお、第3の実施形態に係るインピーダンス計測装置90及び電解質膜・電極構造体92と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
電解質膜・電極構造体100では、インピーダンス計測装置90を構成する第1電極部98aと第2電極部98bとは、アノード電極40とカソード電極38の任意の位置(発電領域内)に直接配置される。図11では、2個のインピーダンス計測装置90が配置されているが、1個又は3個以上であってもよい。
従って、第4の実施形態では、電解質膜・電極構造体100に切り欠き部を設けなくてもよく、任意の位置にインピーダンス計測装置90を容易に配置することができる。これにより、インピーダンス計測が一層簡易に遂行可能になる等、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
図12は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池用含水量計測装置であるインピーダンス計測装置110の概略斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係るインピーダンス計測装置10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
インピーダンス計測装置110は、第1シート部材112と第2シート部材114とを備える。第1シート部材112は、絶縁フィルム112a、112b間に交流印加用配線58a及び測定用配線58bを配置する。交流印加用配線58a及び測定用配線58bの先端には、第1電極部116aが絶縁フィルム112aに固定されて設けられる。第2シート部材114は、絶縁フィルム114a、114b間に交流印加用配線60a及び測定用配線60bを配置する。交流印加用配線60a及び測定用配線60bの先端には、第2電極部116bが絶縁フィルム114bに固定されて設けられる。
このように構成されるインピーダンス計測装置110は、上記のインピーダンス計測装置90に代えて使用することができ、特に交流印加用配線58a、60aと測定用配線58b、60bとが分離して設けられている。従って、より正確なインピーダンス計測処理が遂行される。
10、80、90、110…インピーダンス計測装置
12…燃料電池スタック 14、14S…燃料電池
24、82、92、100…電解質膜・電極構造体
26、28…セパレータ 30a…酸化剤ガス供給連通孔
30b…酸化剤ガス排出連通孔 32a…冷却媒体供給連通孔
32b…冷却媒体排出連通孔 34a…燃料ガス供給連通孔
34b…燃料ガス排出連通孔 36…固体高分子電解質膜
38…カソード電極 38a、40a…電極触媒層
38b、40b…ガス拡散層 40…アノード電極
42…酸化剤ガス流路 44…冷却媒体流路
46…燃料ガス流路 48a、48b…シール部材
50a、50b…切り欠き部
52a、52b、98a、98b、116a、116b…電極部
54、56、84、86、94、96、112、114…シート部材
54a、54b、56a、56b、84a、84b、86a、86b、94a、94b、96a、96b、112a、112b、114a、114b…絶縁フィルム
58a、60a…交流印加用配線 58b、60b…測定用配線
59a、59b…充填材 66…コントローラ

Claims (2)

  1. 電解質膜の両側に電極が設けられた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に組み込まれ、前記電解質膜の含水量を計測する燃料電池用含水量計測装置であって、
    前記電解質膜・電極構造体の一方の面に、前記電極の一部を切り欠いて設けられる第1切り欠き部と、
    前記電解質膜・電極構造体の他方の面に、前記電極の一部を切り欠いて設けられる第2切り欠き部と、
    前記第1切り欠き部に配置される第1電極部と、
    前記第2切り欠き部に配置される第2電極部と、
    一端部が前記第1電極部に電気的に接続されるとともに、他端部が前記電解質膜・電極構造体の外方に延在される第1シート部材と、
    一端部が前記第2電極部に電気的に接続されるとともに、他端部が前記電解質膜・電極構造体の外方に延在される第2シート部材と、
    前記第1シート部材の前記他端部と前記第2シート部材の前記他端部とに接続される交流印加部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池用含水量計測装置。
  2. 請求項1記載の燃料電池用含水量計測装置において、前記第1電極部及び前記第2電極部は、それぞれ単一又は複数箇所に設けられるとともに、
    前記電解質膜・電極構造体の電解質膜範囲内に配置されることを特徴とする燃料電池用含水量計測装置。
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