JP6173238B2 - 破損検出装置、破損検出システム、及び破損検出方法 - Google Patents

破損検出装置、破損検出システム、及び破損検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガス絶縁避雷器を構成する一部の素子の破損を検出する技術に関する。
特許文献1,2,3及び非特許文献1は、変電所等に設置されるガス絶縁開閉装置(GIS)における故障点標定システムを開示している。GIS内部で地絡事故が発生した場合、地絡アークのアーク電流とアーク継続時間によって決定される一瞬のアークエネルギーによって、事故点周囲のガスが急激に加熱され、膨張する。そのようなガスの急激な膨張は、急峻な圧力波として事故タンク内を伝わる。そして、そのような急峻な圧力波による急激で衝撃的なガス圧力の増加が、ガス圧力センサを用いることにより検出される。特許文献2や非特許文献1で報告されているように、地絡事故時の急激なガス圧力増加は、数10秒程度の過渡的な現象である。
特開平6−201752号公報 特開平7−055871号公報 特開平9−229990号公報
太田他、「154kVGIS故障点標定用センサの検証」、平成14年電気学会電力・エネルギー部門大会、予稿集、ページ127〜128
GISの1つの構成要素として、GIS内の機器を雷撃から保護するために設置される「ガス絶縁避雷器」がある。ガス絶縁避雷器は、SF等の絶縁ガスが封入されたタンクと、そのタンク内に収納された避雷器(LA:Lightning Arrester)とを備える。高い耐電圧を確保するため、一般的に、LAは複数の素子を直列接続することにより構成される。
ここで、本願発明者は、次の点に初めて着目した。それは、LAを構成する複数の素子のうち一部だけが雷撃によって破損する可能性がある、ということである。
雷のエネルギーレベルや波形によっては、複数の素子のうち一部だけが破損し、残りの素子は健全なまま残る可能性がある。この場合、LAの全路破壊は起きないことから、地絡事故には発展せず、地絡アークに起因する衝撃的なガス圧力増加も発生しない。すなわち、一部の素子の破損という事象は、地絡事故を対象とした従来の故障点標定システムからすれば、想定外の事象なのである。
しかしながら、一部の素子の破損は、次回の雷撃時に、別の素子の破損、あるいは、LAの全路破壊を誘発する可能性がある。特に、全路破壊が発生した場合には、地絡事故により大きな損害が発生する。そのような大事故の発生を未然に防ぐために、一部の素子の破損をも検出することが望まれる。
本発明の1つの目的は、ガス絶縁避雷器を構成する一部の素子の破損を検出することができる技術を提供することにある。
本発明の1つの観点において、ガス絶縁避雷器を構成する一部の素子の破損を検出する破損検出装置が提供される。その破損検出装置の破損検出部は、ガス絶縁避雷器のタンク内のガスの温度に相当する物理量を検出するセンサから、当該検出された物理量を示すセンサデータを受け取る。破損検出部は、受け取ったセンサデータに基づいて一部の素子の破損を検出する。より詳細には、破損検出部は、雷撃によって当該物理量が増加し、且つ、当該増加の挙動がタンク、ガス及びタンク内の構造物の熱時定数に依存することを検出した場合、一部の素子の破損が発生したと判定する。
本発明の他の観点において、ガス絶縁避雷器を構成する一部の素子の破損を検出する破損検出方法が提供される。その破損検出方法は、(A)ガス絶縁避雷器のタンク内のガスの温度に相当する物理量を検出するステップと、(B)当該検出された物理量に基づいて一部の素子の破損を検出するステップと、を含む。上記(B)一部の素子の破損を検出するステップは、雷撃によって物理量が増加し、且つ、当該増加の挙動がタンク、ガス及びタンク内の構造物の熱時定数に依存することを検出した場合、一部の素子の破損が発生したと判定するステップを含む。
本発明によれば、ガス絶縁避雷器を構成する一部の素子の破損を検出することが可能となる。
図1は、ガス絶縁避雷器の構成を示す概略図である。 図2は、ガス絶縁避雷器の一部の素子が破損した場合を示す概略図である。 図3は、素子破損時のガス圧力の増加の挙動を示すグラフ図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る破損検出システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係る破損検出システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態2における一部素子破損の検出方法を説明するための概念図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る破損検出装置の破損検出部の構成例を示すブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態3における一部素子破損の検出方法を説明するための概念図である。 図9は、本発明の実施の形態3に係る破損検出装置の破損検出部の構成例を示すブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態4における一部素子破損の検出方法を説明するための概念図である。 図11は、本発明の実施の形態4に係る破損検出装置の破損検出部の構成例を示すブロック図である。 図12は、本発明の実施の形態5に係る破損検出装置の破損検出部の構成例を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態6に係る破損検出システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 図14は、本発明の実施の形態8に係る破損検出システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 図15は、本発明の実施の形態8に係る破損検出システムの動作例を示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
<ガス絶縁避雷器>
図1は、変電所等に設置されるガス絶縁避雷器10の構成を概略的に示している。ガス絶縁避雷器10は、LAタンク11と避雷器(LA)13を備えている。LAタンク11は、密閉された金属容器であり、その内部にSF等の絶縁性のガス12が封入されている。LA13は、LAタンク11内に収納配置されている。LA13の一端は高圧導体1に接続されており、その他端は接地線2を介してグランドに接続されている。
図1に示されるように、LA13は、複数の素子13−1〜13−k(kは2以上の整数)を積層することにより構成されている。言い換えれば、複数の素子13−1〜13−kが、高圧導体1と接地線2との間に直列に接続されている。各々の素子は、例えば酸化亜鉛素子である。このように直列接続された複数の素子13−1〜13−kを用いることにより、高い耐電圧が確保される。
<一部素子破損時の現象>
このようなガス絶縁避雷器10に、LA13の耐量を超える雷サージが侵入した場合を考える。このとき、雷のエネルギーレベルや波形によっては、LA13を構成する複数の素子13−1〜13−kのうち一部だけが破損し、残りの素子は健全なまま残る可能性がある。例えば、図2は、素子13−3だけが破損した状態を示している。このような状態は、以下「一部素子破損」と参照される場合がある。
一部素子破損の場合、全路破壊は起きないことから、地絡事故には発展せず、地絡アークに起因する衝撃的なガス圧力増加は発生しない。しかしながら、本願発明者は、一部素子破損に起因する別の現象を初めて発見した。図3を参照して、一部素子破損時の現象を説明する。
図3において、横軸は時間を表し、縦軸は雷撃後のガス圧力の上昇を表している。ここでの「ガス圧力」とは、LAタンク11の内部のガス12の圧力であって、LAタンク11に設置されたガス圧力センサによって計測される圧力を意味する。図3中の“P”は、雷撃前のガス圧力を表す。図3に示されるように、一部素子破損時、ガス圧力はゆっくりと上昇し、且つ、ガス圧力が増加した状態が数十分(典型的には10〜60分)継続する。
比較として、地絡事故時のガス圧力の挙動も示す。尚、時間的な挙動を比較するため、縦軸の値は正規化されていることに留意されたい。上述の通り、地絡事故時には、一瞬のアークエネルギーによるガスの急加熱、急膨張によって急峻な圧力波が発生し、その圧力波による急激で衝撃的なガス圧力の増加が検出される。地絡事故時の急激なガス圧力増加は、数10秒程度の過渡的な現象なのである。
それに対して、一部素子破損時のガス圧力の上昇は、非常に緩慢であり、且つ、継続的であることが分かる。このような一部素子破損時のガス圧力の挙動は、次のように説明される。
一部素子破損時、LA13が、雷サージのエネルギーを吸収し、発熱する。つまり、LA13の温度が上昇する。LA13の温度上昇は、熱拡散方程式に従って、LAタンク11内に拡散する。その結果、LAタンク11内のガス12の温度がゆっくりと上昇し、それに伴って、ガス圧力もゆっくりと上昇する。すなわち、一部素子破損時のガス圧力の増加は、圧力波の伝播によるものではなく、熱の拡散によるものである。従って、一部素子破損時のガス圧力増加の挙動は、LAタンク11、ガス12、及びLAタンク11内の構造物(LA13等)の“熱時定数”に依存することになり、そのタイムスケールは、典型的には10〜60分程度となる。尚、雷サージエネルギーが一部素子破損が発生しない程度に小さい場合、発熱も小さく、ガス温度の上昇も限定的であることから、図3のような顕著なガス圧力上昇挙動は観測されない。
実際には、外気によるLAタンク11の冷却もガス圧力に影響を与える。そのため、図3に示されるように、ガス圧力は、ゆっくりと立ち上がった後、平衡状態に達し、その後、更にゆっくりと減少する。しかしながら、ガス圧力増加の立ち上がり時間が、上記の熱時定数に依存しており、地絡事故の場合とは比較にならない程長くなっていることに変わりはない。また、ガス圧力が増加した状態が、上記の熱時定数に依存する長期間(立ち上がり時間も含む)にわたって継続しており、地絡事故の場合とは全く異なることにも変わりはない。
本願発明は、本願発明者によって初めて得られた以上の知見に基づいている。
<破損検出システム>
図4は、本発明の実施の形態1に係る破損検出システムの構成例を概略的に示すブロック図である。破損検出システムは、ガス絶縁避雷器10、センサ20、及び破損検出装置30を備えている。
センサ20は、ガス絶縁避雷器10のLAタンク11内のガス12の温度に相当する物理量を検出する。ガス12の温度に相当する物理量は、ガス12の温度であってもよいし、ガス12の圧力であってもよい。つまり、センサ20は、ガス温度センサであってもよいし、ガス圧力センサであってもよい。センサ20は、検出した物理量を示すセンサデータSENを出力する。
破損検出装置30は、ガス絶縁避雷器10の一部素子破損を検出するための装置である。破損検出装置30は、センサ20に接続されており、センサ20からセンサデータSENを受け取る。そして、破損検出装置30は、受け取ったセンサデータSENに基づいて、一部素子破損を検出する。尚、破損検出装置30は、その一部がマイクロコンピュータやパソコンで構成されていてもよい。
破損検出装置30は、一部素子破損を検出する機能ブロックとして破損検出部40を備えている。この破損検出部40は、センサ20から出力されたセンサデータSENを受け取り、受け取ったセンサデータSENに基づいて、一部素子破損を検出する。尚、破損検出部40の少なくとも一部が、マイクロコンピュータやパソコンで実行されるソフトウェア(プログラム)によって実現されていてもよい。
より詳細には、破損検出部40は、雷撃によって上記物理量が増加し、且つ、当該増加の挙動が図3で示されたようなゆっくりとしたものであることを検出した場合、一部素子破損が発生したと判定する。すなわち、破損検出部40は、当該増加の挙動がLAタンク11、ガス12、及びLAタンク11内の構造物(LA13等)の“熱時定数”に依存することを検出した場合、一部素子破損が発生したと判定する。
一部素子破損を検出した場合、破損検出部40は、アラームを鳴動させてもよい。
<効果>
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、ガス絶縁避雷器10の一部素子破損を検出することが可能となる。一部素子破損は、地絡事故を対象とした従来の故障点標定システムからすれば想定外の事象であり、本実施の形態は極めて有用である。
また、一部素子破損は、次回の雷撃時に、別の素子の破損、あるいは、LAの全路破壊を誘発する可能性がある。特に、全路破壊が発生した場合には、地絡事故により大きな損害が発生する。本実施の形態によって一部素子破損を検出することができれば、そのような大事故の発生を未然に防ぐことが可能となる。このことは、コストの観点からも好適である。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る破損検出システムの構成例を概略的に示すブロック図である。本実施の形態において、センサ20は、圧力センサ20Aである。圧力センサ20Aは、ガス絶縁避雷器10のLAタンク11内のガス12の圧力を検出し、検出したガス圧力を示すセンサデータSENを出力する。
破損検出部40は、センサデータSENが示すガス圧力に基づいて、一部素子破損を検出する。本実施の形態では、破損検出部40は、雷撃によるガス圧力増加の“立ち上がり”が図3で示されたように緩慢なものであった場合、一部素子破損が発生したと判定する。すなわち、破損検出部40は、雷撃によるガス圧力増加の立ち上がり時間がLAタンク11、ガス12、及びLAタンク11内の構造物(LA13等)の“熱時定数”に依存することを検出した場合、一部素子破損が発生したと判定する。
図6は、ガス圧力増加の“緩慢な立ち上がり”を検出するための方法の一例を説明するための概念図である。一部素子破損が発生した場合、ガス圧力は、雷撃前の基準圧力Pから、曲線C1で示されるようにゆっくりと上昇する。このゆっくりとした上昇を検出するために、破損検出部40は、一定期間Δt毎のガス圧力の増加分ΔP,ΔP,ΔP・・・を算出し、モニタする。より詳細には、破損検出部40は、算出した増加分ΔP,ΔP,ΔP・・・の各々を所定の閾値ΔPt(第1閾値)と比較し、増加分が当該閾値ΔPt以上となる回数をカウントする。
そのようなカウントの結果、最終的なカウント値がn1となったとする。これは、ガス圧力増加の立ち上がりが、少なくとも“n1×Δt”の期間にわたって継続したことを意味する。従って、最終的なカウント値について、熱時定数に応じた適切な閾値nt(第2閾値)を設定することによって、ガス圧力増加の立ち上がりが熱時定数に応じた緩慢なものであるか否かを判定することができる。すなわち、破損検出部40は、カウント値n1が当該閾値nt以上となった場合、一部素子破損が発生したと判定することができる。
尚、地絡事故の場合、ガス圧力増加は瞬間的であるため、カウント値が閾値ntを超えることはない。また、雷撃によって素子破損が発生しなかった場合、素子温度(ガス圧力)の上昇は小さいため、やはりカウント値が閾値ntを超えることはない。
図7は、図6で示された方法を実現するための破損検出部40の構成の一例を示すブロック図である。破損検出部40は、サンプリング部50と判定部60を備えている。
サンプリング部50は、センサ20から出力されたセンサデータSENを受け取る。そして、サンプリング部50は、所定のサンプリング期間Δt毎に、センサデータSENのサンプリングを行う。すなわち、サンプリング部50は、A/D変換を行う。サンプリング部50は、サンプリングにより得られたサンプリングデータDATを、判定部60に出力する。
判定部60は、メモリ61、比較器62、カウンタ63、及び比較器64を備えている。メモリ61には、サンプリング部50によって得られたサンプリングデータDATが順次格納される。比較器62は、時間的に連続する2点のサンプリングデータDATの差分(ΔP,ΔP,ΔP・・・)を算出し、その差分と閾値ΔPt(第1閾値)との比較を行う。カウンタ63は、比較器62による比較の結果に基づき、差分が当該閾値ΔPt以上となる回数をカウントし、カウント結果を示すカウント値CNTを出力する。比較器64は、カウント値CNTと閾値nt(第2閾値)とを比較し、その比較の結果を示す検出結果信号DSTを出力する。
例えば、カウント値CNTが閾値nt未満の場合、検出結果信号DSTはLowレベルであり、カウント値CNTが閾値nt以上となった場合、検出結果信号DSTはHighレベルとなる。検出結果信号DST=Highは、一部素子破損の検出を意味する。この検出結果信号DST=Highに応答して、破損検出部40は、アラームを鳴動させてもよい。
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、簡単な回路構成で、ガス絶縁避雷器10の一部素子破損を検出することが可能となる。
実施の形態3.
同じ一部素子破損という現象が発生した場合であっても、その破損の程度は毎回異なり得る。具体的には、LA13に侵入した雷サージのエネルギーが大きくなるほど、破損する素子数は多くなり、また、ガス圧力の上昇も大きくなる。
図8は、図6で示された場合よりも雷サージのエネルギーが大きい場合のガス圧力増加の挙動を示している。ガス圧力は、基準圧力Pから、曲線C2で示されるようにゆっくりと上昇する。但し、曲線C2は、図6で示された曲線C1よりも、立ち上がり期間が長く、また、到達点も高くなっている。結果として、最終的なカウント値CNTは、図6の場合のn1よりも大きなn2となる。すなわち、雷サージのエネルギーの大小が、そのままカウント値CNTに反映される。
逆に言えば、カウント値CNTから、一部素子破損の原因となった雷サージのエネルギーを推定することができる。この知見に基づき、本実施の形態によれば、破損検出部40が、カウント値CNTに基づいて、一部素子破損の原因となった雷サージのエネルギーを推定する。これは、LA13の破損の程度を推定することと等価である。
図9は、本実施の形態における破損検出部40の構成の一例を示すブロック図である。既出の実施の形態2の場合と重複する説明は適宜省略する。図9に示されるように、本実施の形態における破損検出部40は、上記の構成に加えて、解析部70を更に備えている。解析部70は、カウント値CNTと雷サージエネルギーとの対応関係を示すデータベース71を備えている。
解析部70は、上述の判定部60から、カウント値CNT及び検出結果信号DSTを受け取る。検出結果信号DSTが一部素子破損の検出を示す場合、解析部70は、カウント値CNTとデータベース71とを参照することにより、一部素子破損の原因となった雷サージのエネルギーを推定する。すなわち、解析部70は、LA13の破損の程度を推定する。尚、解析部70は、例えばマイクロコンピュータやパソコンにより実現可能である。
本実施の形態によれば、一部素子破損の原因となった雷サージのエネルギー、ひいては、LA13の破損の程度を推定することが可能となる。
実施の形態4.
実施の形態4では、一部素子破損を検出するための具体的な方法の他の例を提案する。本実施の形態では、図3で示されたような、立ち上がり時間も含むガス圧力増加の“長い継続時間”に着目する。すなわち、破損検出部40は、雷撃によってガス圧力が増加した状態が上記熱時定数に依存する期間にわたって継続したことを検出した場合、一部素子破損が発生したと判定する。ガス圧力が増加した状態の継続時間は、典型的には10分以上である。
図10は、ガス圧力増加の“長い継続時間”を検出するための方法の一例を説明するための概念図である。一部素子破損が発生した場合、ガス圧力は、雷撃前の基準圧力Pからゆっくりと上昇する。破損検出部40は、雷撃後のガス圧力の増加が所定の閾値Pt(第3閾値)を超えている継続期間を計測する。そして、その継続期間が所定の閾値Dt(第4閾値)以上となった場合、破損検出部40は、一部素子破損が発生したと判定する。閾値Dtは、例えば10分に設定される。
尚、地絡事故の場合、ガス圧力増加は瞬間的であるため、継続期間が閾値Dtを超えることはない。また、雷撃によって素子破損が発生しなかった場合、素子温度(ガス圧力)の上昇は小さいため、ガス圧力増加が閾値Ptを超えることはない。
図11は、図10で示された方法を実現するための破損検出部40の構成の一例を示すブロック図である。破損検出部40は、サンプリング部50と判定部60を備えている。サンプリング部50は、既出の実施の形態2の場合と同様であり、その説明は省略する。
判定部60は、比較器65、計時器66、及び比較器67を備えている。比較器65は、サンプリングデータDATと所定の閾値Pt(第3閾値)との比較を行う。計時器66は、比較器65による比較の結果に基づき、サンプリングデータDATが当該閾値Ptを超えている継続期間を計測する。比較器67は、継続期間と所定の閾値Dt(第4閾値)とを比較し、その比較の結果を示す検出結果信号DSTを出力する。
例えば、継続期間が閾値Dt未満の場合、検出結果信号DSTはLowレベルであり、継続期間が閾値Dt以上となった場合、検出結果信号DSTはHighレベルとなる。検出結果信号DST=Highは、一部素子破損の検出を意味する。この検出結果信号DST=Highに応答して、破損検出部40は、アラームを鳴動させてもよい。
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、簡単な回路構成で、ガス絶縁避雷器10の一部素子破損を検出することが可能となる。
尚、本実施の形態の手法と既出の実施の形態2,3の手法を併用することも可能である。その場合、一部素子破損の検出精度は更に向上し、好適である。
実施の形態5.
LAタンク11の温度は、外気温に応じて変動する。LAタンク11の温度変化は、LAタンク11内のガス12の温度、すなわち、ガス圧力にも影響を及ぼす。特に、一部素子破損の場合のガス圧力増加現象のタイムスケールは、地絡事故時よりもはるかに長いため、外気温の変動も考慮に入れることが好ましい。
図12は、本実施の形態に係る破損検出部40の構成例を示している。本実施の形態によれば、破損検出部40は、サンプリング部50と判定部60に加えて、補正部80を更に備えている。サンプリング部50及び判定部60の構成は、既出の実施の形態の場合と同様であり、その詳細な説明は省略する。
補正部80は、外気温を測定する外気温センサ21から、測定された外気温を示す外気温データTEを受け取る。そして、補正部80は、サンプリング部50から出力されるサンプリングデータDATを、外気温データTEで示される外気温に応じて補正する。つまり、補正部80は、外気温の変動によるガス圧力の変動をキャンセルするように、ガス圧力のサンプリングデータDATを補正する。補正部80は、当該補正処理の結果得られる補正データDAT’を判定部60に出力する。判定部60は、サンプリングデータDATの代わりに補正データDAT’を用いることによって、一部素子破損の検出を行う。
このように、本実施の形態によれば、外気温の変動によるガス圧力の変動をキャンセルするように、ガス圧力が適宜補正される。従って、誤判断の確率が減少し、一部素子破損の検出精度が更に向上する。尚、本実施の形態は、既出の実施の形態のいずれにも適用可能である。
実施の形態6.
センサ20は、圧力センサ20Aに限られない。図13に示されるように、センサ20は、ガス絶縁避雷器10のLAタンク11内に設置された温度センサ20Bであっても構わない。この温度センサ20Bは、LAタンク11内のガス12の温度を直接検出し、検出したガス温度を示すセンサデータSENを出力する。このような構成であっても、既出の実施の形態と同じ処理及び効果を実現可能である。
実施の形態7.
ガス絶縁開閉装置(GIS)では、雷サージから機器を保護するために、ガス絶縁避雷器10の他に遮断器が設置されている。雷サージを変流器(CT)が検出した瞬間、保護信号が発令され、遮断器がトリップする。このような遮断器をトリップさせる保護信号をトリガとして、破損検出装置30を起動させてもよい。すなわち、破損検出装置30は、保護信号の入力に応じて起動するように構成されていてもよい。これにより、破損検出装置30の不要動作を防止し、システムの信頼度を向上させることが可能となる。
実施の形態8.
破損検出装置30によって一部素子破損が検出された場合、ガス絶縁避雷器10を解体して、LAタンク11内部の破損箇所を修理することになる。但し、このような解体修理は停電を伴う工事であるため、確実に破損が発生しているという確証が多いほど好ましい。そこで、本実施の形態では、破損検出装置30と共に、ガス圧力増加以外の現象を検出する「補助検出装置」が用いられる。
図14は、本実施の形態に係る破損検出システムの構成例を概略的に示すブロック図である。本実施の形態に係る破損検出システムは、破損検出装置30に加えて、補助検出装置として分解ガス検出装置100と漏れ電流検出装置110を備えている。
一部素子破損が発生した場合、破損時のエネルギーによって、LAタンク11内のガス12(SF)の分解が発生する。つまり、分解ガスの発生は、一部素子破損に伴って観測され得る共存現象である。分解ガス検出装置100は、LAタンク11内に設置された分解ガスセンサ101を用いて、このような分解ガスの発生を検出する。
また、一部素子破損が発生した場合、LA13から接地線2への漏れ電流ileakが増加する。つまり、漏れ電流ileakの増加は、一部素子破損に伴って観測され得る共存現象である。漏れ電流検出装置110は、電流センサ111を用いて、このような漏れ電流ileakを検出する。
本実施の形態では、破損検出装置30から出力される上記の検出結果信号DSTが、分解ガス検出装置100及び漏れ電流検出装置110に入力される。そして、検出結果信号DSTがLowからHighへ切り替わったこと、すなわち、一部素子破損の検出をトリガとして、分解ガス検出装置100及び漏れ電流検出装置110が起動する。
図15は、本実施の形態に係る破損検出システムの動作例を示すフローチャートである。
まず、破損検出装置30が、一部素子破損の検出を行う(ステップS1)。一部素子破損が検出されない場合(ステップS1;No)、GISはそのまま運転を継続する。一方、破損検出装置30によって一部素子破損が検出された場合(ステップS1;Yes)、その検出結果信号DSTに応答して、分解ガス検出装置100及び漏れ電流検出装置110が起動する。
分解ガス検出装置100が分解ガスを検出し、且つ、漏れ電流検出装置110が漏れ電流の増加を検出した場合、すなわち、補助検出装置が異常を検出した場合(ステップS2;Yes)、一部素子破損の発生は確実であると考えられる。従って、解体修理に移行する。それ以外の場合(ステップS2;No)、GISはそのまま運転を継続する。
このように、本実施の形態によれば、破損検出装置30と共に補助検出装置も用いられる。これにより、一部素子破損の確証を増やすことが可能となる。結果として、不要な解体修理や停電を回避することが可能となる。すなわち、破損検出システムの信頼性が向上する。
尚、補助検出装置として、分解ガス検出装置100と漏れ電流検出装置110のうちいずれか一方が用いられてもよい。一方だけが用いられる場合、コストの観点で有利である。両方が用いられる場合、信頼性の観点で有利である。
尚、矛盾しない範囲で、上述の実施の形態同士を組み合わせることも可能である。
以上、本発明の実施の形態が添付の図面を参照することにより説明された。但し、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
1 高圧導体、2 接地線、10 ガス絶縁避雷器、11 LAタンク、12 ガス、13 LA、13−1〜13−k 素子、20 センサ、21 外気温センサ、20A 圧力センサ、20B 温度センサ、30 破損検出装置、40 破損検出部、50 サンプリング部、60 判定部、61 メモリ、62 比較器、63 カウンタ、64 比較器、65 比較器、66 計時器、67 比較器、70 解析部、71 データベース、80 補正部、100 分解ガス検出装置、101 分解ガスセンサ、110 漏れ電流検出装置、111 電流センサ、CNT カウント値、DAT サンプリングデータ、DAT’ 補正データ、DST 検出結果信号、SEN センサデータ、TE 外気温データ。

Claims (12)

  1. ガス絶縁避雷器を構成する一部の素子の破損を検出する破損検出装置であって、
    前記ガス絶縁避雷器のタンク内のガスの温度に相当する物理量を検出するセンサから前記検出された物理量を示すセンサデータを受け取り、前記センサデータに基づいて前記一部の素子の破損を検出する破損検出部を備え、
    前記破損検出部は、雷撃によって前記物理量が増加し、且つ、当該増加の挙動が前記タンク、前記ガス及び前記タンク内の構造物の熱時定数に依存することを検出した場合、前記一部の素子の破損が発生したと判定する
    破損検出装置。
  2. 前記破損検出部は、雷撃による前記物理量の増加の立ち上がり時間が前記熱時定数に依存することを検出した場合、前記一部の素子の破損が発生したと判定する
    請求項1に記載の破損検出装置。
  3. 前記破損検出部は、一定期間毎の前記物理量の増加分をモニタし、前記増加分が第1閾値以上となる回数をカウントし、前記回数が第2閾値以上となった場合、前記一部の素子の破損が発生したと判定する
    請求項1に記載の破損検出装置。
  4. 前記破損検出部は、前記回数に基づいて、前記一部の素子の破損の原因となった雷サージのエネルギーを推定する
    請求項3に記載の破損検出装置。
  5. 前記破損検出部は、雷撃によって前記物理量が増加した状態が前記熱時定数に依存する期間にわたって継続したことを検出した場合、前記一部の素子の破損が発生したと判定する
    請求項1に記載の破損検出装置。
  6. 前記期間は10分以上である
    請求項5に記載の破損検出装置。
  7. 前記破損検出部は、雷撃後の前記物理量の増加が第3閾値を超えている継続期間を計測し、前記継続期間が第4閾値以上となった場合、前記一部の素子の破損が発生したと判定する
    請求項1に記載の破損検出装置。
  8. 前記破損検出部は、外気温に応じて前記物理量を補正し、補正後の前記物理量に基づいて、前記一部の素子の破損が発生したか否かの判定を行う
    請求項1から7のいずれか一項に記載の破損検出装置。
  9. 前記センサは、前記タンク内の前記ガスの圧力を検出する圧力センサである
    請求項1から8のいずれか一項に記載の破損検出装置。
  10. 前記センサは、前記タンク内の前記ガスの温度を検出する温度センサである
    請求項1から8のいずれか一項に記載の破損検出装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の破損検出装置と、
    前記タンク内の前記ガスの分解により生成される分解ガスと、前記ガス絶縁避雷器からの漏れ電流とのうち少なくとも一方を検出する補助検出装置と
    を備え、
    前記破損検出装置による前記一部の素子の破損の検出をトリガとして、前記補助検出装置が起動する
    破損検出システム。
  12. ガス絶縁避雷器を構成する一部の素子の破損を検出する破損検出方法であって、
    前記ガス絶縁避雷器のタンク内のガスの温度に相当する物理量を検出するステップと、
    前記検出された物理量に基づいて前記一部の素子の破損を検出するステップと
    を含み、
    前記一部の素子の破損を検出するステップは、雷撃によって前記物理量が増加し、且つ、当該増加の挙動が前記タンク、前記ガス及び前記タンク内の構造物の熱時定数に依存することを検出した場合、前記一部の素子の破損が発生したと判定するステップを含む
    破損検出方法。
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