JP6172944B2 - 浄化処理装置及び加熱処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、揮発性有機化合物(アセトアルデヒド、アセトン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエンなどの揮発性化学物質、ガソリンなどの揮発油、トルエン、トリクロロエチレンなどの有機溶剤など)、水銀や砒素などの揮発性金属および金属化合物、アンモニア、硫化水素などの揮発性無機化合物など(これらの物質を揮発性物質とも言う)が混入している土壌等の処理対象物を加熱処理して浄化する技術に関する。
従来より、アセトアルデヒド、アセトン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエン等の揮発性有機化合物や、ガソリン、灯油、軽油等の揮発油が種々の原因で土壌に混入されてそのまま放置された場合、時間の経過に伴って地中深く浸透しついには地下水を汚染するなどの環境汚染や、臭いの問題などを防止することは重要な課題となっている。
ここにおいて、例えば、特許文献1には、揮発性有機化合物が含まれた土壌に、水と発熱反応する生石灰等の無機化合物を混合することで、その反応熱を利用して揮発性有機化合物を揮発させて除去する方法が提案されている。
特許第2589002号明細書 特開2006−150176号公報
しかしながら、特許文献1に記載の土壌浄化方法は、生石灰を必要とするためコストが嵩むといった実情がある。このようなことから、生石灰を必要とせずコストの掛らない別の土壌浄化技術の発展が望まれているといった実情がある。
ここで、特許文献2には、汚染土壌をバーナーにて加熱して浄化処理する加熱処理用キルンを利用した土壌浄化技術の一例が記載されている。
具体的には、図9に示すように、回転駆動される円筒状のドラム18を傾斜支持すると共に、ドラム18の一端部に配設されたバーナー21によりドラム18内に熱風を送り込むことで、ドラム18内に投入された汚染土壌を、高温ガス流に接触させて加熱浄化するようにしている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術のように加熱処理用キルンを利用した土壌浄化技術にあっても、更なる改良の要求があり、より効率良く高温ガス(燃焼ガス)を利用できるようにして汚染土壌の高効率化を図ることなどが望まれている。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、比較的簡単かつコスト低減可能な構成でありながら、より一層効果的に、水分や揮発性物質等が混入している処理対象物(土壌、砂、石、コンクリートなどのガラ、草・葉・根などの植物由来の物質など)から、水分や揮発性物質等を加熱して除去することができる浄化処理装置を提供することを目的とする。また、このような浄化処理に適した加熱処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る浄化処理装置は、
処理対象物を加熱処理して浄化する浄化処理装置であって、
処理対象物を内部に収容して長手方向中心軸廻りに回転駆動される中空状の筒状部と、
前記中空状の筒状部の回転動作から独立して前記中空状の筒状部の内部を長手方向に貫通して配設され、前記中空状の筒状部の内部に臨んで開口された開口部から熱風を供給する熱風通路と、
前記中空状の筒状部の長手方向上流側に配設され、処理対象物を前記中空状の筒状部に供給する入口部と、
前記中空状の筒状部の長手方向下流側に配設され、前記入口部から前記中空状の筒状部の内部に供給され前記中空状の筒状部の回転動作により長手方向下流側に搬送されつつ加熱浄化された処理対象物を排出する出口部と、
を含んで構成される加熱処理装置と、
該加熱処理装置の上流側に備えられ、処理対象物を所定サイズに破砕する細粒化装置と、
を含んで構成され、
前記細粒化装置は、
処理対象物が投入される処理容器と、
該処理容器内に略垂直方向に沿って延在されて回転駆動される回転軸と、
該回転軸に装備された複数段かつ放射状の回転要素と、
を備えると共に、
前記入口部は、
処理対象物を収容するホッパと、
ホッパから処理対象物を前記中空状の筒状部に搬送する搬送装置と、
を含んで構成され、
前記搬送装置は、
ホッパと前記中空状の筒状部の内部とを接続する搬送通路と、
該搬送通路内に配設されると共に該搬送通路から突き出してその搬送面が晒された状態で前記中空状の筒状部の内部に所定に延在するように配設されたベルトコンベアを含んで構成され、該ベルトコンベアの搬送面に、その外周が前記搬送通路の内周と所定隙間をもった仕切板を所定間隔で設けることにより、ホッパと前記中空状の筒状部の内部との間で所定の気密性をもって処理対象物を搬送する搬送部と、
を含んで構成されることを特徴とする。
本発明において、前記加熱処理装置は、前記中空状の筒状部の内周壁に突出部が設けられていることを特徴とすることができる。
前記突出部は、前記中空状の筒状部の長手方向に沿った螺旋状の少なくとも一部を構成するように設けられていることを特徴とすることができる。
本発明において、
前記出口部には、
処理対象物を排出する排出通路と、
該排出通路の上流側に配設される上流側開閉手段と、
該上流側開閉手段の下流側に配設される下流側開閉手段と、
が備えられ、
通路を閉路した閉状態の上流側開閉手段の上に処理対象物を貯留し、
処理対象物が所定に貯留されたら、上流側開閉手段を排通路を開路した開状態として、排通路を閉路した閉状態の下流側開閉手段の上に処理対象物を落下させ、
その後において、上流側開閉手段を閉状態とした後、下流側開閉手段を排通路を開路した開状態として処理対象物を外部へ排出し、再び下流側開閉手段を閉状態とする
ことを特徴とすることができる。
本発明において、前記加熱処理装置は、処理対象物に含まれるおそれのある放射性物質の沸点以下の温度で加熱処理することを特徴とすることができる。
本発明に係る加熱処理装置は、
処理対象物を内部に収容して長手方向中心軸廻りに回転駆動される中空状の筒状部と、
前記中空状の筒状部の回転動作から独立して前記中空状の筒状部の内部を長手方向に貫通して配設され、前記中空状の筒状部の内部に臨んで開口された開口部から熱風を供給する熱風通路と、
前記中空状の筒状部の長手方向上流側に配設され、処理対象物を前記中空状の筒状部に供給する入口部と、
前記中空状の筒状部の長手方向下流側に配設され、前記入口部から前記中空状の筒状部の内部に供給され前記中空状の筒状部の回転動作により長手方向下流側に搬送されつつ加熱浄化された処理対象物を排出する出口部と、
を含んで構成され、
前記入口部は、
処理対象物を収容するホッパと、
ホッパから処理対象物を前記中空状の筒状部に搬送する搬送装置と、
を含んで構成され、
前記搬送装置は、
ホッパと前記中空状の筒状部の内部とを接続する搬送通路と、
該搬送通路内に配設されると共に該搬送通路から突き出してその搬送面が晒された状態で前記中空状の筒状部の内部に所定に延在するように配設されたベルトコンベアを含んで構成され、該ベルトコンベアの搬送面に、その外周が前記搬送通路の内周と所定隙間をもった仕切板を所定間隔で設けることにより、ホッパと前記中空状の筒状部の内部との間で所定の気密性をもって処理対象物を搬送する搬送部と、
を含んで構成されることを特徴とする。
本発明によれば、比較的簡単かつコスト低減可能な構成でありながら、より一層効果的に、水分や揮発性物質等が混入している処理対象物(土壌、砂、石、コンクリートなどのガラ、草・葉・根、樹木等の表皮・チップ材などの植物由来の物質など)から、水分や揮発性物質等を加熱して除去することができる浄化処理装置を提供することができる。また、このような浄化処理に適した加熱処理装置を提供することができる。
本発明に係る一実施の形態の浄化処理装置の全体構成のうちの前半の前処理部分(土塊解砕装置、細粒化装置)を示す図(その1)である。 同上実施の形態に係る浄化処理装置の全体構成のうちの後半の加熱処理部分(加熱処理装置)を示す図(その2)である。 (A)は同上実施の形態に係る細粒化混合装置の構成例を示す側面図であり、(B)は(A)に示される容器21の断面図である。 同上実施の形態に係る加熱処理装置の全体構成を示す図であり、(A)は上面図であり、(B)は正面図(水平方向から搬送方向と直交する方向を見た図)であり、(C)は(B)の左側面図(入口部側より見た図)であり、(D)は(B)のA−A矢視図であり、(E)は(B)の右側面図(出口部側より見た図)である。 (A)は同上実施の形態に係る加熱処理装置の入口部及び回転ドラム部の一部を正面から見た(水平方向から搬送方向と直交する方向を見た)断面図であり、(B)は(A)のB−B矢視図である。 同上実施の形態に係る加熱処理装置の円筒部(一部に切り欠きのある螺旋状突出部を備えた一例)、熱風通路の一例を示す斜視図である。 同上実施の形態に係る加熱処理装置の出口部における処理対象物の排出方法を説明する断面図である。 同上実施の形態に係る熱交換器の一構成例を示す断面図である。 従来の加熱処理用キルンを利用した土壌浄化装置の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る浄化処理装置及び方法の一態様である実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
ここで、本発明において、土壌等の処理対象物から除去すべき揮発性物質としては、例えば、土壌に混入した揮発性有機化合物、例えば、トリクロロエチレン(沸点88〜90°C)、テトラクロロエチレン(沸点121.2°C)、ジクロロメタン(沸点40°C)、四塩化炭素(沸点76.7°C)、1,2−ジクロロエタン(沸点83.7°C)、1,1−ジクロロエチレン(沸点57.3°C)、1,1,1−トリクロロエタン(沸点74.0°C)、1,1,2−トリクロロエタン(沸点113.7°C)、1,3−ジクロロプロペン(沸点112.6°C)等の有機塩素系化合物、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系化合物、アセトン等のケトン類、シマジン、チオベンカルブ、低沸点の石油系炭化水素(デカン、ドデカン、シクロヘキサン等)等が挙げられる(これら物質は単独の場合は勿論、少なくとも2つの物質が混合している場合も本発明の対象である)。
また、本発明は、有機溶剤や比較的揮発温度の低いガソリン、灯油、軽油等の揮発油なども、土壌等の処理対象物から除去すべき対象とすることができ、更には、水銀、有機金属化合物なども含まれ、従って、本発明に係る揮発性物質としては、揮発性を有する物質であれば特に限定されるものではない。加えて、揮発性物質が溶解した液体も、本発明に係る揮発性物質に含めるものである。また、水分も、土壌等の処理対象物から除去すべき対象とすることができる。
なお、ここでは、本発明に係る浄化処理装置及び加熱処理装置の処理対象物の代表例として土壌を用いて説明するが、本発明において処理対象物は土壌に限定されるものではなく、例えば、土、砂などを含む土壌の他、石、路盤などの土木構造物、廃棄物、砕石、コンクリートなどのガラ、草・葉・根・樹木等の表皮・チップ材などの植物由来の物質なども含まれる。
本実施の形態に係る土壌等の処理対象物を浄化するための浄化処理装置1は、図1に示すように、揮発性有機化合物等で汚染された土壌等の処理対象物の大きな塊を比較的小さなサイズに砕いて解す土塊解砕装置(土塊解砕機)10が備えられる。
この土塊解砕装置10にて解砕された土壌等の処理対象物は、ベルトコンベア等を含んで構成される搬送装置61により搬送され、土壌等の処理対象物を十分に細粒化するための細粒化装置100に搬送される。
そして、細粒化装置100により細粒化された土壌等の処理対象物は、ベルトコンベア等を含んで構成される搬送装置62により搬送され、図2に示すように、加熱処理装置200に搬入(投入)され、ここで加熱処理を受けて揮発性有機化合物等が揮発されて浄化されて排出されるようになっている。
ここで、本実施の形態に係る細粒化装置100は、揮発性有機化合物等で汚染された土壌等の処理対象物を、十分に細粒化して均一化することができる装置(回転式破砕混合機)で、例えば、図3に示すような装置(特開2005−296903号公報等参照)が好適である。
図3に示したように、細粒化装置100には、搬入系の搬送装置61が備えられ、この搬入系の搬送装置61は処理対象物である汚染土壌を搬送し、これを処理容器21の入口部22から処理容器21内に投入する。
処理容器21内では、電動機15からの動力伝達を受けて回転軸35とこれに装備された複数段かつ放射状の各カッティングブレード41(回転要素に相当)が高速回転され、処理容器21内に投入された汚染土壌等は、入口部22から出口部23に至るまでの間、複数段かつ放射状の各カッティングブレード41(すなわち、高速水平回転中の各カッティングブレード41)で数次にわたる打撃・切断を受け、所定の大きさまで細粒化されながら混合される。なお、一段あたりカッティングブレード数が多くなったり、カッティングブレードの段数が多くなったりするに従い直径が小さくなる傾向を示し、また、各カッティングブレード41の周速が速くなるにしたがい直径が小さくなる傾向を示す。
細粒化処理を施された汚染土壌は、処理容器21の出口部23を通って、例えば、ベルトコンベア等から構成される搬出系の搬送装置62を介して、図2に示したように、加熱処理装置200に供給される。
続いて、本実施の形態に係る加熱処理装置200について説明する。
図2、図4に示すように、加熱処理装置200は、電動モータなどを含んで構成される回転駆動部201により回転駆動される筒状の回転ドラム部210と、当該回転ドラム部210の一端部に設けられ該回転ドラム部210内の中空部分へ汚染土壌等を供給(搬入)する入口部220と、前記回転ドラム部210の他端部に設けられ前記回転ドラム部210で加熱処理され浄化された土壌等の処理対象物を排出(搬出)する出口部230と、を備えて構成される。
回転ドラム部210は、図2、図4、図5に示すように、内部に空間を有する中空状の筒状部211を含んで構成され、長手方向中心軸廻りに回転可能に構成されている。筒状部211は、円筒状とすることができるが、他の断面形状、例えば、楕円、多角形形状などとすることも可能である。
図2、図5(A)等に示すように、円筒状の筒状部211の内周面には、長手方向に沿って螺旋状に、所定量内方に突出する突出部(突起部)212が設けられている。前記突出部212の螺旋状は連続である場合に限定されるものではなく、途中で一部切り欠かれた不連続な螺旋状として形成されることができる(図6等参照)。なお、突出部212の突出方向は、筒状部211の長手方向中心軸方向と略直交する方向(半径方向)に限定されるものでなく、図2、図5(A)等に示したように、筒状部211の長手方向中心軸方向と略直交する方向(半径方向)に対して所定角度をもって交差する方向に形成されることができる。
なお、入口部220と出口部230は、回転駆動される回転ドラム部210の筒状部211を所定の気密性を保って回転自在に支持するように構成され、入口部220と出口部230は、装置本体フレーム或いは地面等に固定的に設置されるように構成されている。
また、本実施の形態に係る加熱処理装置200には、前記回転ドラム部210の筒状部211内に熱風を供給するための筒状の熱風通路(熱風送風管)240が設けられている。この熱風通路240は、固定的な入口部220と出口部230に渡って取り付けられていて、回転ドラム部210の筒状部211とは別に(からは独立して)、入口部220や出口部230と同様、装置本体フレーム或いは地面等に固定的に設置されている。
ここで、本実施の形態において、入口部220と、回転ドラム部210と、出口部230とは、前記回転ドラム部210の筒状部211内に供給された熱風が所定以上に外部に漏洩しないように、ある程度の気密性(所定の気密性)をもって接続されると共に、それぞれが構成されている。
この熱風通路240の上流側には、図2、図4(A)に示すように、化石燃料その他の燃料を燃焼させて燃焼ガス(燃焼熱)を発生させる燃焼バーナ250が配設されている。そして、この燃焼バーナ250により発生される燃焼ガス(燃焼熱)から熱風炉260では熱を取り出して熱風(クリーンな熱風)を生成し、熱風通路240の上流側に熱風を導くように構成されている。
熱風炉260から熱風通路240に導かれた熱風の少なくとも一部は、熱風通路240の途中部分に設けられた開口部241を介して、回転ドラム部210の中空状の筒状部211内に供給される。
なお、開口部241は、燃焼ガス通路(熱風管)240の長手方向に沿って複数配設することができるが、これに限定されるものではなく、単一の開口部241とすることができ、そのような場合には、例えば、長手方向に沿って長いスリット状の開口部などとすることができる。
また、図4(D)に示すように、複数の開口部241のうちの一部について、図4(D)平面内において、開口位置が異なる方向となるように配設することができる。
また、熱風通路240の下流側は、出口部230に接続され、そこから排気通路242を介して、熱交換器243、バグフィルタ244、HEPAフィルタ245、活性炭吸着塔などに接続され、熱風は廃熱利用及び浄化されて外部に排出されるように構成されている。
なお、バグフィルタ244、HEPAフィルタ245、活性炭吸着塔などにより浄化された熱風は、外部へ排出する場合に限らず、再び熱風経路の上流側(例えば熱風路250)へ戻して再循環させることで熱効率の向上等を図ることも可能である。
なお、熱風を良好に、熱風通路240へ導き外部に排出することができるように、熱風を吸引或いは送出可能なブロア装置などを配設することも可能である。
ここで、中空状の筒状部211の内側には、細粒化装置100において細粒化された汚染土壌等が、図2、図5に示すように、入口部220のホッパ221、ベルトコンベア222(本発明の搬送部の一例に相当)を介して供給(搬入)される。
なお、本実施の形態に係るベルトコンベア222(本発明の搬送部の一例に相当)の搬送面には、図5に示すような仕切板223が所定間隔で取り付けられている。そして、仕切板223の外周と所定隙間(所定の気密性)をもって形成される搬送通路224を通って、汚染土壌等は、中空状の筒状部211の内側に供給されるようになっている。
このように、本実施の形態では、仕切板223と、この仕切板223の外周を包囲するような搬送通路224を設けることで、図5に示すような、所定の気密性をもった閉空間225が形成されるため、熱風通路240の開口部241を介して中空状の筒状部211の内側に供給された熱風が、搬送通路224(延いては入口部220)を通過して外部へ漏洩することを抑制することができ、以って効率良く汚染土壌等を昇温させることができ、浄化効率を向上させることができる。
また、図5に示したように、ベルトコンベア222の搬送方向下流端付近において、搬送面に載置されている汚染土壌等に、効率良く熱風を吹き付けることができるように、開口部241の開口位置やサイズなどが調整されていて、これにより、例えば、細粒化されてはいるがやや塊状となった汚染土壌等の処理対象物をほぐして、加熱処理の初期段階から効率良く汚染土壌等の温度を上昇させることが可能となっている。
なお、本実施の形態では、ベルトコンベア222の汚染土壌等の搬送面が仕切板223によって仕切られているため、開口部241から噴出する熱風が仕切板223より外側に拡がることが抑制されるため、仕切板223間の汚染土壌等に比較的力強く或いは効果的に熱風を衝突させることができる(図5(A)の左端の開口部241付近を参照)。
そして、このようにしてベルトコンベア222から筒状部211内に供給された汚染土壌等は、回転駆動されている筒状部211の内周に設けられた螺旋状の突出部212の作用によって搬送方向下流側に搬送されて出口部230まで搬送される。
本実施の形態において、汚染土壌等の処理対象物は、筒状部211内を搬送されて出口部230へ到る間に、熱風通路240へ導かれ開口部241から供給される熱風の熱により昇温され、汚染土壌等の処理対象物に含まれる水分は蒸発されると共に、揮発性有機化合物等は揮発されることになる。
更に、本実施の形態に係る回転ドラム部210の筒状部211の内周には突出部212が配設されているため、図2、図5などに示すように、汚染土壌の少なくとも一部は、筒状部211の回転動作に伴い、突出部212を介して、所定量持ち上げられた後、突出部212の先端が下方を向く位置へ回転移動するに連れて徐々に落下される。
すなわち、本実施の形態では、突出部212を介して汚染土壌等の少なくとも一部を持ち上げる際に、汚染土壌等の少なくとも一部を他部から分離することになるため、汚染土壌等が熱風と接触する面積を増加させることができ、効果的かつ確実に、汚染土壌の表面だけでなく内部にまで熱風を接触させることができ、以って効果的に汚染土壌等に含まれる水分の蒸発や揮発性有機化合物等の揮発を行わせることができる。
また、落下される汚染土壌等の処理対象物の少なくとも一部は、落下される際に、反転されるなどの動作を伴いながら、ばら撒かれることになるため、内部まで燃焼ガス(熱風)と接触する機会が増えることになり、以って効果的かつ確実に、汚染土壌等の処理対象物の表面だけでなく内部にまで熱風を接触させることができる。
このように、本実施の形態によれば、筒状部211内の汚染土壌等の処理対象物全体の隅々まで熱風と効率良く接触させることができるので、水分の蒸発や揮発性有機化合物等の揮発を大幅に促進することができ、以って汚染土壌等の処理対象物の浄化効率を高めることができる。言い換えれば、本実施の形態は、汚染された土壌等に含まれる水分や揮発性有機化合物等が蒸発或いは揮発するのに適した環境を提供することができ、揮発性有機化合物等により汚染された土壌の浄化効率を高めることができる。
また、汚染土壌等の処理対象物を、細粒化装置100により細粒化したうえで、上述した熱風による加熱処理を行うため、最大限、浄化効率を高めることができるため、生石灰などの発熱させるための物質などを利用しなくても良好に、汚染土壌等の処理対象物を昇温させて浄化することができる。
また、効率良く熱風を汚染土壌等の処理対象物の隅々まで触れさせることができるため、浄化のための処理時間を短縮することができる。更には、処理すべき土壌が粘性土であっても良好に浄化することができる。
ここで、筒状部211は、汚染土壌等の処理対象物を搬出させるべき方向に進むほど低い位置となるように所定に傾斜されて配設されることができる。かかる場合には、螺旋状の突出部212の作用を利用した汚染土壌等の処理対象物の搬送能力を不要とする或いは小さくすることも可能である。
なお、本実施の形態では、回転ドラム部210の筒状部211内において、汚染土壌等の処理対象物中の水分や揮発性有機化合物等が十分に蒸発或いは揮発され処理対象物が浄化された後、図2に示すように、処理対象物は出口部230から外部のトレイ235上へ排出(搬出)される。
本実施の形態では、処理対象物の排出口から、熱風や揮発した揮発性有機化合物等が漏洩してしまうことを抑制することができるように、出口部230は構成されている。
すなわち、回転ドラム部210の筒状部211内で昇温されつつ、出口部230まで搬送されてきた土壌等の処理対象物は、図2、図6などに示すように、筒状部211の末端付近(搬送方向下流端付近)からシュート部231へ落下される。
そして、シュート部231の底部には排出通路232が接続され、その排出通路232の排出方向上流側には上流側開閉板233が取り付けられている。また、この上流側開閉板233から所定に離れた排出方向下流側に、下流側開閉板234が配設されている。
なお、上流側開閉板233と下流側開閉板234は、排出通路232を開路/閉路切り換え可能に、排出通路232の側方から内側に突き出して閉路した状態と、排出通路232の内側から退避して開路した状態と、の間で移動することができるように構成されている(所謂スライドバルブとして構成されている)。かかる動作は、図示しない電動モータの動力や弾性スプリングの付勢力などを利用することで実現可能である。
なお、上流側開閉板233は上流側開閉手段の一例であり、下流側開閉板234は上流側開閉手段の一例であり、スライドバルブ構造に限定されるものではなく、例えば、バタフライバルブ構造など他の開閉手段を採用することができるものである。
そして、下流側開閉板234の排出方向下流側には、下流側開閉板234を通過して自然落下してくる処理対象物を収容するトレイ235が配設されている。
かかる構成を備えた排出部230では、以下のようにして、回転ドラム部210の筒状部211内で加熱昇温されて浄化されながら搬送されてきた土壌等の処理対象物を外部へ排出する。
すなわち、
ステップ1では、まず、図6(A)に示すように、回転ドラム部210の筒状部211内を搬送され排出部230まで搬送されてきた処理対象物が、筒状部211の末端付近からシュート部231へ落下され、排出通路232の入口部へと導かれる。
このとき、図6(A)に示すように、上流側開閉板233と下流側開閉板234は、排出通路232を閉路した閉状態にセットされているため、処理対象物は上流側開閉板233の上面に貯留(載置)されることになる。そして、回転ドラム部210の筒状部211に供給された熱風(処理対象物から蒸発された水分や揮発された揮発性有機化合物等を含む)は、上流側開閉板233より下流側への流出が規制された状態となっている。
ステップ2では、図6(B)に示すように、上流側開閉板233を退避させて排出通路232を開路した開状態とする一方で、下流側開閉板234は閉状態を維持する。
これにより、上流側開閉板233の上面に載置されていた処理対象物は、上流側開閉板233の上面から落下して、下流側開閉板234の上面に貯留(載置)されるようになる。
そして、前記熱風(処理対象物から蒸発された水分や揮発された揮発性有機化合物等を含む)は、上流側開閉板233を通過するものの、下流側開閉板234より下流側への流出が規制された状態となっている。
ステップ3では、図6(C)に示すように、上流側開閉板233を突出させて排出通路232を閉路した閉状態とする一方で、下流側開閉板234は閉状態を維持する。
これにより、下流側開閉板234の上面に載置されている処理対象物はそのまま維持される一方、その後に落下してくる処理対象物は、上流側開閉板233の上面に貯留(載置)されるようになる。
そして、前記熱風(処理対象物から蒸発された水分や揮発された揮発性有機化合物等を含む)は、上流側開閉板233により下流側への流出が規制されつつ、上流側開閉板233と下流側開閉板234との間に維持された状態となっている。この状態のときに、上流側開閉板233と下流側開閉板234との間の空気を吸い込んで、バグフィルタ244、HEPAフィルタ245、活性炭吸着塔に導いて、浄化してから外部に排出する或いは再循環させるように構成することもできる。
ステップ4では、図6(D)に示すように、上流側開閉板233を閉状態に維持した状態で、下流側開閉板234を退避させて排出通路232を開路した開状態に切り換える。
これにより、下流側開閉板234の上面に載置されていた処理対象物は、外部へ排出されてトレイ235の上に収容される一方で、回転ドラム部210の筒状部211から落下してくる処理対象物は、上流側開閉板233の上面に貯留(載置)されることになる。
このとき、処理対象物を外部へ排出させるために下流側開閉板234を開状態にしても、本実施の形態では、上流側開閉板233を閉状態に維持しているので、処理対象物を外部へ排出させる間も、前記熱風(処理対象物から蒸発された水分や揮発された揮発性有機化合物等を含む)は、上流側開閉板233より下流側への流出が規制され、外部への流出を抑制することができることになる。
このように、本実施の形態では、排出部230から浄化された処理対象物を外部へ排出させる際に、回転ドラム部210の筒状部211に供給された熱風(処理対象物から蒸発された水分や揮発された揮発性有機化合物等を含む)が外部へ流出してしまうことを抑制することができるため、環境をクリーンに維持することができる。また、熱風が外部へ漏洩することを抑制できるため、熱の再利用や熱効率の改善を図ることができるので、燃焼バーナ250や熱風炉260の省燃費化、小容量化などに貢献することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、生石灰等の無機化合物との間で起きる発熱反応を利用することなく、揮発性有機化合物等で汚染された土壌等の処理対象物を加熱処理装置により熱風を利用して加熱する構成としたので、低コストで土壌等の処理対象物に含まれる水分を蒸発させたり揮発性有機化合物等を揮発させて浄化することができる。
また、本実施の形態によれば、汚染土壌等の処理対象物に対して、その表面だけでなく内部まで熱風と接触させることができるので、水分の蒸発や揮発性有機化合物等の揮発をより一層促進することができ、以って汚染土壌等の処理対象物をより迅速かつ確実に浄化することができる。
このようなことから、本実施の形態によれば、生石灰を利用した低温熱処理方法、高温熱処理設備に対して、コンパクトな設備を実現することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、比較的簡単かつコスト低減可能な構成でありながら、より一層効果的に、水分や揮発性物質等が混入している処理対象物(土壌、砂、石、コンクリートなどのガラ、草・葉・根、樹木等の表皮・チップ材などの植物由来の物質など)から、水分や揮発性物質等を加熱して除去することができる浄化処理装置1を提供することができる。また、このような浄化処理に適した加熱処理装置200を提供することができる。
ここで、本実施の形態に係る熱交換器243の構成例について、図8に基づいて説明する。
図8に示すように、本実施の形態に係る熱交換器243は、入口部243Aと、出口部243Bと、これらを接続する複数回上下方向に折り曲げられた熱風排気管243Cを備えて構成されている。
熱風排気管243Cは、入口部243Aから複数に分岐されて並設され(図8のA−A断面では3本であるが、これに限定されるものではない)、出口部243Cにて再び合流されて、熱風排気管243Cの内部を流れる熱風が、後流側のバグフィルタ244、HEPAフィルタ245などへ向かって排出されように構成されている。なお、入口部243Aには、回転ドラム部210の筒状部211を通過した熱風が排気通路242を介して導かれるように構成されている。
図8に示すように、熱風排気管243Cと隣接する熱風排気管243Cなどと、の間には、冷却媒体(水、油、気体など)が通過するように構成されていて、この冷却媒体に、熱風排気管243C内を流れる高温の熱風から熱が伝達されるように構成されている。これにより、熱風は冷却される一方で、熱を受けた冷却媒体は、熱風路260などの他の機器に循環されることで熱の再利用などが可能となっている。
また、特に、本実施の形態では、入口部243A、出口部243B、熱風排気管243Cなどの略垂直方向に延びる通路の少なくとも一部には、その上部に、図8に示したように、ミストスプレー(水噴霧装置)243Dが備えられている。
かかるミストスプレー(水噴霧装置)243Dからは、熱風排気管243Cなどの略垂直方向に延びる通路の下方に向けて、水が噴霧状に噴射供給されるように構成されている。
この噴霧状の水は、熱風中に含まれる塵埃などの物質と接触して取り込むことで、熱風を浄化し、その後に熱風排気管243Cなどの略垂直方向に延びる通路の底部243Eに集められる。なお、この底部243Eには、熱風が冷却媒体により冷却されることで、熱風排気管243Cなどの内表面に結露した熱風内に含まれていた水分も集められる。
底部243Eは、図8に示すように傾斜して形成されていると共に、各底部243Eを接続する排水路243Fが設けられていて、各底部243Eに集められた水が、収容容器243Gに収容されるように構成されている。
収容容器243Gに収容された水は、ミストスプレー(水噴霧装置)243Dのために再利用することができると共に、他の装置の冷却水として利用可能であり、更にはこの水から熱を取り出して再利用することも可能である。なお、集められた水が汚染などされているような場合には、浄化してから再利用或いは廃棄などするような構成とすることができる。
本実施の形態では、上述したように、熱交換器243がミストスプレー(水噴霧装置)243Dを備える構成としたので、確実かつ効果的に塵埃などを取り除いて浄化しながら熱風から熱を取り出すことができるので、クリーンな装置を実現しながら有効な熱の再利用を可能なものとすることができる。
また、本実施の形態に係る熱交換器243によれば、「ミストスプレー(水噴霧装置)243Dにより噴射された水」(熱風に含まれて冷却により凝縮された水も含まれる)を、自動的に集めて回収することができるようにしたので、手間を掛けることなく水の再利用などが可能である。
ところで、本実施の形態に係る筒状部211の断熱性を高めるために、例えば、前記筒状部211の周囲に断熱材やヒータを配設したり、前記筒状部211を空気の層を間に有する二重管で構成したり、前記空気の層に断熱材やヒータ等を配設したり、或いは、前記空気の層に熱風を流したりする構成とすることができる。
また、本実施の形態に係る筒状部211の長手方向と略直交する方向の断面形状は、円形状に限定されるものではなく、楕円形状、多角形形状など、内部空間を有する他の形状とすることも可能である。
また、本実施の形態では、ベルトコンベア222の搬送面に、図4に示すような仕切板223を所定間隔で設け、この仕切板223の外周と所定隙間をもって形成される搬送通路224を通って、処理対象物を回転ドラム部210の筒状部211内へ搬送する構成としたが、これに限らず、例えば断面円形状の搬送通路224の内周面に対応した外径のスクリュウにより熱風の外部への漏洩を抑制しつつ処理対象物を搬送可能なスクリュウ式コンベアなどを採用することも可能である。
本実施の形態において、処理対象物を200°C〜300°C程度まで加熱することで効果的に揮発性有機化合物等を揮発させることができるが、同時に水分を蒸発させることができるため、処理対象物の減容化(容積を減らすこと)や軽量化(重量を減らすこと)ができる。
このことは、例えば、放射能で汚染された処理対象物を除染するために、現地から除染施設まで運搬する際や、中間貯蔵施設で除染後に保管する際に、膨大な量の処理対象物を減容化や軽量化することができれば、極めて有益なものとなる。
なお、処理対象物の減容化(容積を減らすこと)や軽量化(重量を減らすこと)には高い温度で加熱処理をすることで迅速化できるが、このような放射能で汚染された処理対象物を減容化や軽量化する場合には、放射性物質が飛散しないことが必要である。
このため、本実施の形態に係る加熱処理装置200では、処理対象物に対して、放射性Cs(セシウム)の沸点(約650°C)以下、安全を考慮して500°C以下の低温加熱処理を行うことが望ましい。これにより、処理対象物に放射性Cs(セシウム)を閉じ込めた状態で、減容化や軽量化することができ、安全性と減容化や軽量化の両立を図ることができる。
なお、本実施の形態に係る浄化処理装置1はコンパクトに構成可能であり、このような装置を現場に持ち込んで現場での浄化処理が可能である。
以上で説明した本発明に係る実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
1 浄化処理装置
10 土塊解砕装置
100 細粒化装置
200 加熱処理装置
210 回転ドラム部
211 中空状の筒状部
212 突出部(突起部)
220 入口部
221 ホッパ
222 ベルトコンベア(本発明の搬送部の一例に相当)
223 仕切板
224 搬送通路
230 出口部
232 排出通路
233 上流側開閉板
234 下流側開閉板
235 トレイ
240 熱風通路
241 開口部
243 熱交換器
250 燃焼バーナ
260 熱風炉

Claims (6)

  1. 処理対象物を加熱処理して浄化する浄化処理装置であって、
    処理対象物を内部に収容して長手方向中心軸廻りに回転駆動される中空状の筒状部と、
    前記中空状の筒状部の回転動作から独立して前記中空状の筒状部の内部を長手方向に貫通して配設され、前記中空状の筒状部の内部に臨んで開口された開口部から熱風を供給する熱風通路と、
    前記中空状の筒状部の長手方向上流側に配設され、処理対象物を前記中空状の筒状部に供給する入口部と、
    前記中空状の筒状部の長手方向下流側に配設され、前記入口部から前記中空状の筒状部の内部に供給され前記中空状の筒状部の回転動作により長手方向下流側に搬送されつつ加熱浄化された処理対象物を排出する出口部と、
    を含んで構成される加熱処理装置と、
    該加熱処理装置の上流側に備えられ、処理対象物を所定サイズに破砕する細粒化装置と、
    を含んで構成され、
    前記細粒化装置は、
    処理対象物が投入される処理容器と、
    該処理容器内に略垂直方向に沿って延在されて回転駆動される回転軸と、
    該回転軸に装備された複数段かつ放射状の回転要素と、
    を備えると共に、
    前記入口部は、
    処理対象物を収容するホッパと、
    ホッパから処理対象物を前記中空状の筒状部に搬送する搬送装置と、
    を含んで構成され、
    前記搬送装置は、
    ホッパと前記中空状の筒状部の内部とを接続する搬送通路と、
    該搬送通路内に配設されると共に該搬送通路から突き出してその搬送面が晒された状態で前記中空状の筒状部の内部に所定に延在するように配設されたベルトコンベアを含んで構成され、該ベルトコンベアの搬送面に、その外周が前記搬送通路の内周と所定隙間をもった仕切板を所定間隔で設けることにより、ホッパと前記中空状の筒状部の内部との間で所定の気密性をもって処理対象物を搬送する搬送部と、
    を含んで構成されることを特徴とする浄化処理装置。
  2. 前記加熱処理装置は、前記中空状の筒状部の内周壁に突出部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の浄化処理装置。
  3. 前記突出部は、前記中空状の筒状部の長手方向に沿った螺旋状の少なくとも一部を構成するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の浄化処理装置。
  4. 前記出口部には、
    処理対象物を排出する排出通路と、
    該排出通路の上流側に配設される上流側開閉手段と、
    該上流側開閉手段の下流側に配設される下流側開閉手段と、
    が備えられ、
    通路を閉路した閉状態の上流側開閉手段の上に処理対象物を貯留し、
    処理対象物が所定に貯留されたら、上流側開閉手段を排通路を開路した開状態として、排通路を閉路した閉状態の下流側開閉手段の上に処理対象物を落下させ、
    その後において、上流側開閉手段を閉状態とした後、下流側開閉手段を排通路を開路した開状態として処理対象物を外部へ排出し、再び下流側開閉手段を閉状態とする
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1つに記載の浄化処理装置。
  5. 前記加熱処理装置は、処理対象物に含まれるおそれのある放射性物質の沸点以下の温度で加熱処理することを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1つに記載の浄化処理装置。
  6. 処理対象物を内部に収容して長手方向中心軸廻りに回転駆動される中空状の筒状部と、
    前記中空状の筒状部の回転動作から独立して前記中空状の筒状部の内部を長手方向に貫通して配設され、前記中空状の筒状部の内部に臨んで開口された開口部から熱風を供給する熱風通路と、
    前記中空状の筒状部の長手方向上流側に配設され、処理対象物を前記中空状の筒状部に供給する入口部と、
    前記中空状の筒状部の長手方向下流側に配設され、前記入口部から前記中空状の筒状部の内部に供給され前記中空状の筒状部の回転動作により長手方向下流側に搬送されつつ加熱浄化された処理対象物を排出する出口部と、
    を含んで構成され
    前記入口部は、
    処理対象物を収容するホッパと、
    ホッパから処理対象物を前記中空状の筒状部に搬送する搬送装置と、
    を含んで構成され、
    前記搬送装置は、
    ホッパと前記中空状の筒状部の内部とを接続する搬送通路と、
    該搬送通路内に配設されると共に該搬送通路から突き出してその搬送面が晒された状態で前記中空状の筒状部の内部に所定に延在するように配設されたベルトコンベアを含んで構成され、該ベルトコンベアの搬送面に、その外周が前記搬送通路の内周と所定隙間をもった仕切板を所定間隔で設けることにより、ホッパと前記中空状の筒状部の内部との間で所定の気密性をもって処理対象物を搬送する搬送部と、
    を含んで構成されることを特徴とする加熱処理装置。
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