JP6171938B2 - タスク配置最適化システム、タスク配置最適化方法、及びタスク配置最適化プログラム - Google Patents

タスク配置最適化システム、タスク配置最適化方法、及びタスク配置最適化プログラム Download PDF

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Description

本発明はマルチコアシステムを対象としたタスク配置最適化システム、タスク配置最適化方法、及びタスク配置最適化プログラムに関する。
近年のデジタル機器の高性能化及び低消費電力化要求の高まりをうけ、LSI(Large Scale Integration)に複数のプロセッサ・コア(以下、単に「コア」とも記載する。)を搭載するマルチコア構成が注目を集めている。このLSIのマルチコア化は、システム制御を目的とするリアルタイムシステム等においても重要な技術となってきている。
マルチコアシステムは、主にSMP(Symmetric Multi Processing)方式とAMP(Asymmetric Multi Processing)方式に大別される。
SMP方式では、コアの空き状況、現在実行中のタスクの優先度等に応じてタスク切り替えが行われ、それぞれのタスクはいずれのコア上でも実行され得る。このため、自動的に負荷分散を行うことが可能となり、システム全体の性能は向上する。しかし、自動的な負荷分散はリアルタイム性能の予測を困難とするため、SMP方式をリアルタイムシステムに適応することは困難である。
一方、AMP方式は、各タスクが特定のコア上でのみ実行される機能分散型の構成である。このため、AMP方式は、システムの挙動を予測できることが重要なリアルタイムシステムや特定のハードウェアが接続されたコアが限定される組み込みシステム等に好適である。
このようなAMP方式のマルチコアシステムでは、タスクをどのコアに配置するかにより性能が異なってくる。このため、AMP方式のマルチコアシステムでは、最適な実行状態となるように様々なタスク配置を探索し、最適配置を決定する必要がある。
以上、AMP方式のマルチコアシステムを例として説明した。上記の説明は、AMP方式以外の方式であっても、マルチコアシステム内の各コアに固定的にタスクを配置する機能分散型方式のマルチコアシステムに、一般に当てはまるものである。
特開2007−264734(以降、「特許文献1」という。)には、複数のコアを備えたマルチコアプロセッサ向けのソフトウェアチューニングを効率的に行うチューニング支援装置に関する技術が開示されている。図21は特許文献1に記載のチューニング支援装置の構成を示す。
当該チューニング支援装置では、はじめに粒度情報取得部201が、各コアに割り当てられた粒度に関する情報(以降、「粒度情報」という。)を取得する。ここで「粒度」とは、例えばプロセッサが行う処理の単位であって、タスク、関数、さらには関数を構成する処理の規模を表す総称である。
構造情報生成部204は、取得された粒度情報に基づいて、タスクごとあるいはタスクが有する関数ごとに出現回数を算出し、算出された出現回数に関する情報(以降、「構造情報」という。)を生成する。
依存情報生成部206は、取得された粒度情報に基づいて、タスクごとあるいはタスクが有する関数ごとの、他タスクあるいは関数への依存に関する情報(以降、「依存情報」という。)を生成する。出力部203がこれらの各情報を出力する。
この構成により、チューニング支援装置は、負荷分散のための構造情報を効率的に解析、及び管理することができる。この解析情報を用いることにより、マルチプロセッサに対して、処理性能が高くなるように、タスクがコアに配置される。
しかしながら、特許文献1に記載のチューニング支援装置によるタスク配置には、ある動作ステートにおいては最適なタスク配置とはならないという問題が生じ得る。当該問題について以下に述べる。
一般的なシステム上では、常にすべてのタスクが動作しているわけではなく、システムが動作しているときの動作ステートに応じて、動作するタスクの組み合わせが異なる。上述のチューニング支援装置では、すべてのタスクを用いてタスク配置を最適化すること、及び特定の動作ステートでのみ動作するタスクセットを用いてタスク配置を最適化することが想定されている。これにより、すべてのタスク又は考察対象の動作ステートで動作するタスクセットに関するタスク配置が最適化され、負荷のバランスを均等にすることができる。しかし、当該チューニング支援装置において考慮されていない動作ステートでは、負荷のバランスが偏るなど、著しく性能が悪化するケースが生じ得る。
(発明の目的)
本発明は、上述の問題を解決するために主になされたものであり、特定の動作ステートにおいて性能劣化が生じることがないマルチプロセッサシステムのタスク配置を実現するタスク配置最適化システム、タスク配置最適化方法、タスク配置最適化プログラムを提供することを主たる目的とする。
本発明のタスク配置最適化システムは、複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、複数のプロセッサ・コアへのタスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となるタスクセットを構成するタスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、動作ステートごとの、タスク配置の良好度を示す評価値であるステート評価関数値を生成するステート評価関数値生成手段と、動作ステートにおけるステート評価関数値を統合した評価対象のタスクセット全体の良好度を示す評価値である統合評価関数値を生成する統合評価関数値生成手段と、統合評価関数値の良好度を最大化するタスク配置を探索することにより、タスク配置を行う最適配置探索手段と、を備える。
本発明のタスク配置最適化方法では、複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、複数のプロセッサ・コアへのタスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となるタスクセットを構成するタスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、動作ステートごとの、タスク配置の良好度を示す評価値であるステート評価関数値を生成し、動作ステートにおけるステート評価関数値を統合した評価対象のタスクセット全体の良好度を示す評価値である統合評価関数値を生成し、統合評価関数値の良好度を最大化するタスク配置を探索することにより、タスク配置を行う。
本発明のタスク配置最適化プログラムは、コンピュータを、複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、複数のプロセッサ・コアへのタスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となるタスクセットを構成するタスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、動作ステートごとの、タスク配置の良好度を示す評価値であるステート評価関数値を生成するステート評価関数値生成手段と、動作ステートにおけるステート評価関数値を統合した評価対象のタスクセット全体の良好度を示す評価値である統合評価関数値を生成する統合評価関数値生成手段と、統合評価関数値の良好度を最大化するタスク配置を探索することにより、タスク配置を行う最適配置探索手段と、として機能させる。
本発明によれば、特定の動作ステートにおいて性能劣化が生じることがないマルチプロセッサシステムのタスク配置を実現するタスク配置最適化システム、タスク配置最適化方法、タスク配置最適化プログラムを提供することができる。
第1の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの構成を示すブロック図 第1の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの処理の流れを示すフローチャート 第2の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの構成を示すブロック図 第3の実施の形態にかかるステート・タスクセット対応表の具体例を示す図 第3の実施の形態にかかるタスクセットパラメータの具体例を示す図 第3の実施の形態にかかるステート・タスクセット対応表と、タスクパラメータセットと、の統合表 特許文献1にかかるチューニング支援装置の最適化の動作を示すステート・タスクセット対応表 第3の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの最適化の動作を示すステート・タスクセット対応表 第6の実施の形態にかかるタスクパラメータを示す図 図9に示されるタスクセットパラメータに記述された依存関係を示す図 第6の実施の形態にかかるステート・タスクセット対応表を示す図 第6の実施の形態にかかる、各動作ステートにおいて動作するタスク、及び有効なコア間依存を示す図 第7の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの、図8と同様の配置をとった場合の最適化の動作を示すステート・タスクセット対応表 第7の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの最適化の動作を示すステート・タスクセット対応表 第8の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの構成を示すブロック図 第8の実施の形態にかかるステート重要度リストを示す図 第6の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムと同様の最適化の動作及び第8の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの最適化の動作を示すステート・タスクセット対応表 第8の実施の形態にかかる、各動作ステートにおいて動作するタスク、及び有効なコア間依存を示す図 第9の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの構成を示すブロック図 第1の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの最小構成を示すブロック図 特許文献1にかかるチューニング支援装置の構成を示すブロック図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。AMP方式のマルチコアシステムにおいては、タスクをどのコアに配置するかによって性能が異なる。本実施の形態にかかるタスク配置最適化システムは、各タスクが特定のコアで実行される「機能分散型」の構成をとるAMP方式等のマルチコアシステムを設計・実装する際に、性能のよいタスクの配置となるよう最適化を行うことを目的とする。以下の説明では、本実施の形態にかかるタスク配置最適化システムによる最適化対象のAMP方式のマルチコアシステムを、単にマルチコアシステムと表記する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる第1の実施の形態の、タスク配置最適化システムの全体構成を示すブロック図である。タスク配置最適化システム1は、タスクセットパラメータ保持部11と、ステート・タスクセット対応表保持部12と、最適化部13と、を備える。
タスクセットパラメータ保持部11は、外部から入力されるタスクセットパラメータを保持する。「タスクセットパラメータ」とは、タスクセット(マルチコアシステムに配置される複数のタスクの集合)を構成する各タスクの特性を表す情報であり、タスク配置の際の参照情報となる。タスクセットパラメータの具体例として、起動周期、他のタスクとの依存関係、実行時間、必要メモリサイズ等が挙げられ、これらがタスクごとに記載される。
ステート・タスクセット対応表保持部12は、動作ステートの一覧及びステート・タスクセット対応表を保持する。動作ステートは、マルチコアシステムの動作状況に応じて変化する、個々の状態を表す。ステート・タスクセット対応表は、動作ステートと動作ステートごとに動作するタスクセットとの対応を示す。
マルチコアシステムを含む一般的なシステムは、動作状況に応じてその動作ステートを変化させながら動作する。システムの動作ステートが変化することにより、そのシステムの動作は様々に変化する。このため、一般的に特定の動作ステートの際に動作するタスクは、全タスクのうち一部のタスクとなる。ステート・タスクセット対応表は、システムの動作ステートの一覧と、動作ステートごとに動作するタスクセットの対応と、を表す。
最適化部13は、ステート評価関数値生成部131と、統合評価関数値生成部132と、最適配置探索部133と、を備える。
ステート評価関数値生成部131は、特定動作ステートに対応したタスクセットを対象として、ステート評価関数値を生成する。詳細には、ステート評価関数値生成部131は、タスクセットパラメータ保持部11からタスクセットパラメータを読み出し、ステート・タスクセット対応表保持部12からステート・タスクセット対応表を読み出す。そして、ステート評価関数値生成部131は、これらの情報を基に特定動作ステートに対応したタスクセットを対象として、ステート評価関数値を生成する。一般的に、検証対象の全動作ステートに対してそれぞれステート評価関数値が生成される。「ステート評価関数値」は、動作ステートごとの、タスク配置の良好度を示す評価値である。
統合評価関数値生成部132は、検討対象の全動作ステートについてのステート評価関数値を統合し、統合評価関数値を生成する。「統合評価関数値」は、評価対象のタスクセット全体での、タスク配置の良好度を示す評価値である。
最適配置探索部133は、統合評価関数値生成部132が出力する統合評価関数値の良好度を最大化するタスク配置を探索する。最も単純な探索手法として全探索が挙げられる。全探索では、すべての配置候補を順に生成し、その中で最も統合評価関数値が良好な配置を探索結果として表示画面等に出力する。しかしながら、効率的な探索を実現するため、枝限定法、グリーディー法、遺伝的アルゴリズム等の一般に知られる高速化手法を用いることが望ましい。
なお、タスクセットパラメータ、ステート・タスクセット対応表、ステート評価関数値、及び統合評価関数値の具体例は、後述する第3の実施の形態等として説明する。
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施の形態にかかるタスク配置最適化システム1の動作について説明する。
初めに、タスクセットパラメータ保持部11は、外部から入力されたタスクセットパラメータを保持する(ステップS101)。次に、ステート・タスクセット対応表保持部12は、外部から入力されたステート・タスクセット対応表を保持する(ステップS102)。
なお、上述のステップS101及びS102は順不同の処理であり、ステップS102を先に実行することや、ステップS101及びステップS102を同時に実行することも可能である。
最適配置探索部133は、タスク配置候補(どのタスクをどのコアに配置するかの候補データ)を生成する(S103)。そして、ステート評価関数値生成部131は、生成したタスク配置候補について、各動作ステートのステート評価関数値を生成する(S104)。
統合評価関数値生成部132は、ステート評価関数値生成部131が生成したステート評価関数値を統合した統合評価関数値を生成する(S105)。
最適配置探索部133は、統合評価関数値を考慮し、タスク配置の探索終了条件を満たすか否かを判定する(S106)。タスク配置の探索終了条件を満たさない場合(S106:No)、再度S103から処理を繰り返す。一方、タスク配置の探索終了条件を満たす場合(S106:Yes)、最適配置探索部133は、タスク配置の最適化結果を出力して処理を終了する。
ここで、タスク配置の探索終了条件は、どのような最適化アルゴリズムを最適配置探索部133が採用するかにより異なる。最適化アルゴリズムとして単純な全探索を用いる場合、探索終了条件は、全タスク配置候補の生成が終了することとなる。この場合、最適配置探索部133は、最適な統合評価関数値を持つタスク配置候補を最適化結果として出力する。一方、他の一般的な最適化アルゴリズムを採用する場合は、統合評価関数値がこれ以上良くなることがないと判定された場合や、タスク配置候補の生成を一定回数繰り返しても統合評価関数値が改善しない場合等、を考慮して探索終了条件が定められる。
続いて、本実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの効果について説明する。上述のように、ステート評価関数値生成部131は、ステート・タスクセット対応表と、タスクセットパラメータと、に基づいて、動作ステートごとにタスク配置の良好度を示すステート評価関数値を算出する。統合評価関数値生成部132は、このステート評価関数値を評価対象の全動作ステートについて統合し、評価対象のタスクセット全体での、タスク配置の良好度を示す評価値である統合評価関数値を算出する。この統合評価関数値を用いてタスク配置の最適化を行うことにより、それぞれの動作ステートにおける処理性能を考慮することが可能になる。これにより、特定動作ステートにおいて著しく性能劣化が起こる問題を回避することができる。
特許文献1に記載のチューニング装置のように全タスクを用いてタスク配置の最適化を行う場合、実際には性能が充足されるマルチコアシステムにおいても、性能が足りない(例えばリアルタイムシステムの場合、デッドラインを充足しない等)と誤判定される場合がある。これは、前述の通り、一般的なシステムにおいてはすべてのタスクが常に動作しているわけではないことに起因する。例えば、ある2つのタスクは、マルチコアシステム内の動作ステートに応じてどちらか一方しか動作しない等のケースがあり、すべてのタスクをまとめて扱うことが不適切なケースがある。
本実施の形態にかかるタスク配置最適化システムは、動作ステートごとのステート評価関数値を算出し、それを統合して最適化を行うことにより、実際には同時に動作しないタスクを考慮した最適化を行うことが可能になる。これにより、本実施の形態にかかるタスク配置最適化システムは、全タスクを用いてタスク配置の最適化を行う場合には性能が足りないと判定されるようなマルチコアシステムを対象とした場合でも、適切に性能を充足する最適なタスク配置を出力することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムを、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの全体構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるタスク配置最適化システムでは、第1の実施の形態において説明した処理がコンピュータ5によりプログラムとして実行されることを特徴とする。プログラムとして実行される各処理は、第1の実施の形態における処理とほぼ同一である。
コンピュータ5は、プロセッサ51と、記憶装置52と、を備える。記憶装置52には、例えばハードディスク等が該当する。プロセッサ51がプログラムを実行することにより、タスク配置最適化システムとして動作する。
タスクセットは、タスクセット定義ファイル62上に表現される。ステート・タスクセット対応表は、ステート・タスクセット対応表定義ファイル63上に表現される。タスクセット定義ファイル62及びステート・タスクセット対応表定義ファイル63は、タスク配置最適化プログラム61が実行される際にプロセッサ51から読み出される。プロセッサ51は、タスク配置最適化プログラム61を実行することにより、タスク配置の最適化を行う。プロセッサ51は、タスク配置の最適化結果をタスク最適配置定義ファイル64として記憶装置52上に出力する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、CD−R(Recordable)、CD−R/W(ReWritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
上述のように、ハードウェアによる処理のみでなく、コンピュータによって処理されるプログラムの形式であっても、AMP方式を含む機能分散型のマルチプロセッサシステムのタスク配置の最適化を実現することができる。
(第3の実施の形態)
次に、具体的な実施例を用いて、第3の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの動作を説明する。以下の第3乃至第6の実施の形態では、タスク配置最適化システム1が対象とするマルチコアシステムは、コア0及びコア1を備える。
本実施の形態では、ステート評価関数値生成部131は、コア0に配置されたタスクをコア0が実行するときの実行時間の合計値と、コア1に配置されたタスクをコア1が実行するときの実行時間の合計値と、の差の絶対値をステート評価関数値として生成する。統合評価関数値生成部132は、各動作ステートにおけるステート評価関数値の総和を統合評価関数値として生成する。最適配置探索部133は、統合評価関数値が最小となる配置を探索する最適化を行う。以上のように、本実施の形態のタスク配置最適化方式は、各コアの実行時間の合計値がなるべく均等になるよう、負荷バランスが調整された配置を得るものである。
図4は、ステート・タスクセット対応表の具体例を示す図である。このように、マルチコアシステムが取り得る全動作ステートと、当該動作ステートにて実行されるタスクの関係が示される。図4の例では、マルチコアシステムは、動作ステートとしてS1、S2、S3、S4の4つを取り得る。さらに、ステートS1では、タスクA及びタスクBが実行され、ステートS2では、タスクC、タスクE、タスクFが実行される。同様に、ステートS3では、タスクC〜Gが実行され、ステートS4では、タスクE、タスクF、タスクGが実行される。
図5は、タスクセットパラメータの例を示す図である。本実施の形態では、各タスクの実行に必要な実行時間がパラメータとして表記されている。図6は、図4のステート・タスクセット対応表の具体例と、図5のタスクセットパラメータの具体例と、を統合した表である。
以下に、図4のステート・タスクセット対応表、図5のタスクセットパラメータが入力された場合の、タスク配置最適化システムによるタスク配置の最適化について説明する。最適化は、各コアに割り当てられたタスクの実行時間を平均化させる観点により行われる。
ここで、ステートS1に注目した最適化は独立して行われる。ステートS2〜S4の最適化においては、特許文献1に記載された最適化手法を用いて行った最適化と、第1の実施の形態に記載された最適化手法とが比較される。
特許文献1に記載された最適化手法において、最も多くのタスクが動作するステートS3に着目した最適化を行った場合について説明する。図7は、当該最適化の様子を示す、ステート・タスクセット対応表である。
図7において、各タスク行には、そのタスクが該当動作ステートにて実行される場合に図5にて示した実行時間が表記されている。このうち、破線に囲まれたタスク(タスクA、C、D)はコア0に、それ以外のタスクはコア1に配置される。図7において、コア0、コア1の行には、それぞれのステート(S1〜S4)における各コアに割り当てられたタスクの実行時間の合計が示されている。
ここで、図7の例では、ステートS3に着目した最適化が行われる。すなわち、ステートS3において、コア0における実行時間と、コア1における実行時間が完全にバランス(すなわち同じ32という値となる)している。一方、このタスク配置の場合、ステートS4ではコア1でのみタスクが実行され、コア0ではまったくタスクが実行されていない。すなわち、ステートS4では、タスク配置がアンバランスな状態となってしまっている。
このときのステート評価関数値、すなわち、コア0の実行時間の合計値とコア1の実行時間の合計値との差の絶対値は、ステートS1では|10−8|=2、ステートS2では|18−23|=5、ステートS3では|32−32|=0、ステートS4では|0−32|=32である。
続いて、第1の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムによる最適化結果について例示する。上述の図7のタスク配置での統合評価関数値、すなわち、各動作ステートにおけるステート評価関数値の総和は、2+5+0+32=39である。しかしながら、実際には統合評価関数値がさらに小さいタスク配置が存在する。本例のタスク配置最適化システム1は、統合評価関数値が最小となる配置を最適配置とする。最適配置探索部133には、様々な既存技術の最適化アルゴリズムが応用可能である。最適配置探索部133が算出した最適配置の一例を図8に示す。
図8の配置におけるステート評価関数値は、ステートS1では|10−8|=2、ステートS2では|25−16|=9、ステートS3では|34−30|=4、ステートS4では|16−16|=0である。
従って、図8の配置における統合評価関数値は、2+9+4+0=15となり、図7に示した統合評価関数値よりも小さくなっている。図7と比較して、図8の配置は、各ステートでの実行時間のバランスが取れている配置となっている。
次に、3個以上のコアからなるシステムにおける例について説明する。前述のように、本実施例のタスク配置最適化方式は、各コアの実行時間の合計値がなるべく均等になるよう、負荷バランスが調整された配置を得るものである。
そこで、n個(nは3以上の整数)のコアからなるシステムでは、まずn個のコアにタスクを配置し、各々のコアに配置されたタスクをそれぞれのコアが実行するときの実行時間の合計値を求める。そして、n個のコアのうちの2つのコアを選択して、上述の2個のコアの場合と同様に、実行時間の合計値の差の絶対値を暫定ステート評価関数値として生成する。この処理を、n個のコアの内から選択された2つのコアの組み合わせの、複数組について実施し、複数個の暫定ステート評価関数値を生成する。そして、2個のコアからなるシステムの場合と同様の、あるステートにおけるシステム全体としてのステート評価関数値は、各動作ステートに対応する、複数の暫定ステート評価関数によって構成される。一般的には、2つのコアからなる組み合わせのすべてについて、暫定ステート評価関数値を生成する。ステート評価関数値は、すべての組み合わせに対応する暫定ステート評価関数値から構成される。このように、3個以上のコアからなるシステムでは、一旦、コアの組み合わせごとに、各ステートの暫定ステート評価関数値を求め、暫定ステート評価関数値を統合して、各ステートのステート評価関数値を求める。ステート評価関数値を求めるための、暫定ステート評価関数値の統合方法は特に限定されない。統合方法は、総和、相乗等、システムに求められる特性等の必要条件や要求条件に従って、適切な演算方法を用いることができる。
具体的に、コア0、コア1及びコア2の3コアからなるシステムについて説明する。このシステムにおいて、あるステートの暫定ステート評価関数値は、各コアに配置されたタスクの実行時間の合計値の、差の絶対値とする。例えば、コア0に配置されたタスクの実行時間の合計値と、コア1に配置されたタスクの実行時間の合計値と、の差の絶対値を暫定ステート評価関数値01とする。同様に、コア0の実行時間の合計値とコア2の実行時間の合計値の差の絶対値を暫定ステート評価関数値02とする。コア1とコア2の場合についても、実行時間の合計値の差の絶対値を暫定ステート評価関数値12とする。このように、ステート評価関数値は、暫定ステート評価関数値01、暫定ステート評価関数値02及び暫定ステート評価関数値12の、3つの暫定ステート評価関数値により構成される。
この場合、統合評価関数値生成手段132は、各動作ステートにおける複数の暫定ステート評価関数値の総和をとり、ステート評価関数値を生成する。そして、統合評価関数値生成手段132は、2個のコアの場合と同様に、評価対象のすべての動作ステートについてステート評価関数値の総和をとり、例えば1つの評価値からなる統合評価関数値を生成する。
なお、上記の説明では、暫定ステート評価関数値、ステート評価関数値は総和がとられ、それぞれステート評価関数値、統合評価関数値として生成されたが、上述のように、演算方法は総和には限定されない。
具体的に、コア0、コア1及びコア2の3コアからなるシステムについて、ステート評価関数値を絶対値の総和として統合する例を説明する。このシステムにおいて、あるステートの暫定ステート評価関数値は、各コアに配置されたタスクの実行時間の合計値の、差の絶対値とする。例えば、コア0に配置されたタスクの実行時間の合計値と、コア1に配置されたタスクの実行時間の合計値と、の差の絶対値を暫定ステート評価関数値01とする。同様に、コア0とコア2の場合の絶対値を暫定ステート評価関数値02、コア1とコア2の場合の絶対値を暫定ステート評価関数値12とする。このとき、ステート評価関数値は、暫定ステート評価関数値01+暫定ステート評価関数値02+暫定ステート評価関数値12として生成することができる。
このように、3個以上のコアからなるシステムにおいてステート評価関数値を1つの評価値として構成する手法では、まず、ステート評価関数値の構成要素となる複数の暫定ステート評価関数値を統合して1つの評価値からなるステート評価関数値を生成する演算を行う。そして次に、統合評価関数値生成手段132が、複数のステート評価関数値を統合して統合評価関数値を生成する演算を行う。その結果、種々のタスク配置に対応した、異なる複数の統合評価関数値が求まる。従って、適切な統合評価関数値を採用することによって、様々な特性を持ったタスク配置を行うことが可能となる。
これらの方式をとることで、コア0、コア1、コア2のそれぞれに配置されたタスクの実行時間の合計値が均等になったときに、ステート評価関数値が最小となる。従って、2コアの場合と同様に、実行時間の合計値がなるべく均等になるよう、負荷バランスが調整されたタスク配置を得ることができる。
以上の3コアの場合の実施の形態は、4コア以上の場合においても同様に拡張することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、第3の実施の形態のタスク配置最適化システム1の応用例として、各コアに配置されたタスクを各コアが実行するときの実行時間の合計値の差の自乗をステート評価関数値とするものである。すなわち、ステート評価関数値生成部131が、コア0に配置されたタスクの実行時間の合計値とコア1に配置されたタスクの実行時間の合計値との差を求め、求めた差の自乗をステート評価関数値として生成する。統合評価関数値生成部132は、各動作ステートにおけるステート評価関数値の総和を統合評価関数値として生成する。以上のように、本実施の形態のタスク配置最適化方式は、第3の実施の形態と同様に、各コアの実行時間の合計値の均等化に注目している。
以下の説明では、第3の実施の形態のタスク配置最適化システム1によっては、統合評価関数値が同一となる2つの配置例について述べる。一つ目の配置Aは、ステートS1、S2、S3、S4におけるステート評価関数値が夫々1、1、1、5となる。二つ目の配置Bは、ステートS1、S2、S3、S4におけるステート評価関数値が夫々2、2、2、2となる。第3の実施の形態のタスク配置最適化システム1によりこれらの配置の統合評価関数値を生成すると、配置Aは1+1+1+5=8、配置Bは2+2+2+2=8となり同一値となる。
第4の実施の形態のタスク配置最適化システム1では、ステート評価値関数値は実行時間の差の自乗であり、統合評価関数値は配置Aでは1+1+1+25=28、配置Bでは4+4+4+4=16となる。ここで、最適配置探索部133は、統合評価関数値が最も小さい配置を最適配置とするため、配置Bが適切な配置と判断する。
このように、第4の実施の形態では、タスク配置のバランスのずれ(ステート評価関数値のずれ)が大きい動作ステートが統合評価関数値に与える影響が大きくなる。「ステート評価関数値のずれが大きい動作ステート」とは、その動作ステートのステート評価関数値が、他の動作ステートのステート評価関数値から離れていることを意味する。そのため、極端にバランスが悪い動作ステートが生じることを極力避けたい場合に、本例のようにステート評価関数値を実行時間の差の自乗とすることが有効である。
次に、3個以上のコアからなるシステムにおける例について説明する。前述のように、本実施例のタスク配置最適化方式は、第3の実施の形態と同様に、各コアの実行時間の合計値の均等化に注目している。
そこで、n個(nは3以上の整数)のコアからなるシステムでは、まずn個のコアにタスクを配置し、各々のコアに配置されたタスクをそれぞれのコアが実行するときの実行時間の合計値を求める。そして、n個のコアのうちの2つのコアを選択して、上述の2個のコアの場合と同様に、実行時間の合計値の差の自乗を暫定ステート評価関数値として生成する。この処理を、n個のコアの内から選択された2つのコアの組み合わせの、複数組について実施し、複数個の暫定ステート評価関数値を生成する。そして、2個のコアからなるシステムの場合と同様の、あるステートにおけるシステム全体としてのステート評価関数値は、各動作ステートに対応する、複数の暫定ステート評価関数によって構成される。一般的には、2つのコアからなる組み合わせのすべてについて、暫定ステート評価関数値を生成する。ステート評価関数値は、すべての組み合わせに対応する暫定ステート評価関数値から、ステート評価関数値が構成される。このように、3個以上のコアからなるシステムでは、一旦、コアの組み合わせごとに、各ステートの暫定ステート評価関数値を求め、暫定ステート評価関数値を統合して、各ステートのステート評価関数値を求める。ステート評価関数値を求めるための、暫定ステート評価関数値の統合方法は特に限定されない。統合方法は、総和、相乗等、システムに求められる特性等の必要条件や要求条件に従って、適切な演算方法を用いることができる。
具体的に、コア0、コア1及びコア2の3コアからなるシステムについて説明する。このシステムにおいて、あるステートの暫定ステート評価関数値は、各コアに配置されたタスクの実行時間の合計値の、差の自乗とする。例えば、コア0に配置されたタスクの実行時間の合計値と、コア1に配置されたタスクの実行時間の合計値と、の差の自乗を暫定ステート評価関数値01とする。同様に、コア0の実行時間の合計値とコア2の実行時間の合計値の差の自乗を暫定ステート評価関数値02とする。コア1とコア2の場合についても、実行時間の合計値の差の自乗を暫定ステート評価関数値12とする。このようにとき、ステート評価関数値は暫定ステート評価関数値01、暫定ステート評価関数値02及び暫定ステート評価関数値12の、3つの暫定ステート評価関数値により構成される。
この場合、統合評価関数値生成手段132は、各動作ステートにおける複数の暫定ステート評価関数値の総和をとり、ステート評価関数値を生成する。そして、統合評価関数値生成手段132は、2個のコアの場合と同様に、評価対象のすべての動作ステートについてステート評価関数値の総和をとり、例えば1つの評価値からなる統合評価関数値として生成する。
なお、上記の説明では、暫定ステート評価関数値、ステート評価関数値は総和がとられ、それぞれステート評価関数値、統合評価関数値として生成されたが、上述のように、演算方法は総和には限定されない。
具体的に、コア0、コア1及びコア2の3コアからなるシステムについて、ステート評価関数値を自乗の総和として統合する例を説明する。このシステムにおいて、あるステートの暫定ステート評価関数値は、各コアに配置されたタスクの実行時間の合計値の、差の自乗とする。例えば、コア0に配置されたタスクの実行時間の合計値と、コア1に配置されたタスクの実行時間の合計値と、の差の自乗を暫定ステート評価関数値01とする。同様に、コア0とコア2の場合の自乗を暫定ステート評価関数値02、コア1とコア2の場合の自乗を暫定ステート評価関数値12とする。このとき、ステート評価関数値は、暫定ステート評価関数値01+暫定ステート評価関数値02+暫定ステート評価関数値12として生成することができる。
このように、3個以上のコアからなるシステムにおいてステート評価関数値を1つの評価値として構成する手法では、まず、ステート評価関数値の構成要素となる複数の暫定ステート評価関数値を統合して1つの評価値からなるステート評価関数値を生成する演算を行う。そして次に、統合評価関数値生成手段132が、複数のステート評価関数値を統合して統合評価関数値を生成する演算を行う。その結果、種々のタスク配置に対応した、異なる複数の統合評価関数値が求まる。従って、適切な統合評価関数値を採用することによって、様々な特性を持ったタスク配置を行うことが可能となる。
これらの方式をとることで、コア0、コア1、コア2のそれぞれに配置されたタスクの実行時間の合計値が均等になったときに、ステート評価関数値が最小となる。従って、2コアの場合と同様に、実行時間の合計値がなるべく均等になるよう、負荷バランスが調整されたタスク配置を得ることができる。
以上の3コアの場合の実施の形態は、4コア以上の場合においても同様に拡張することができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、第3の実施の形態のタスク配置最適化システム1の変形例として、統合評価関数値をステート評価関数値の相乗とする。すなわち、ステート評価関数値生成部131は、コア0の実行時間とコア1の実行時間との差を求め、求めた差の絶対値をステート評価関数値として生成する。統合評価関数値生成部132は、各動作ステートにおけるステート評価関数値の相乗を統合評価関数値として生成する。本実施の形態のタスク配置最適化方式でも、第3、第4の実施の形態と同様に、各コアの実行時間の合計値の均等化に注目している。
本実施の形態の処理内容を、第4の実施の形態と同様の配置A及び配置Bを用いて説明する。この場合、統合評価関数値は、配置Aでは1×1×1×5=5、配置Bでは2×2×2×2=16となる。ここで、最適配置探索部133は、統合評価関数値が最も小さい配置を最適配置とするため、配置Aが適切な配置と判断する。
このように、第5の実施の形態では、タスク配置のバランスのずれが小さい動作ステート(ステート評価関数値の差の小さい動作ステート)が数多くある場合に、総合評価関数値が小さくなる。「ステート評価関数値の差の小さい動作ステート」とは、その動作ステートのステート評価関数値が、他の動作ステートのステート評価関数値とほぼ等しいことを意味する。このような性質を持つため、多少負荷バランスが悪い動作ステート(ステート評価関数値の差の大きい動作ステート)が存在する場合であっても、なるべく多くの動作ステートの負荷バランスを小さくしたい場合に第5の実施の形態の方式(統合評価関数値をステート評価関数値の相乗とする方式)が有効である。
ただし、統合評価関数値をステート評価関数値の乗算とする場合、ステート評価関数値が一つでも0であると他の動作ステートのステート評価関数値に関わらず統合評価関数値が0となる。このため、ステート評価関数値の算出方法を定める際に、値が0とならないように、適当なオフセット値を加える等の注意が必要である。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態のタスク配置最適化システム1として、タスク間の依存が記載されたタスクパラメータセットが入力される例を示す。ステート評価関数値生成部131は、異なるコアに配置されている複数タスク間の依存の大きさを示す「コア間依存数」を動作ステートごとに求め、ステート評価関数値として出力する。「タスク間の依存」とは、ある2つのタスク間において、一方のタスクの処理結果を他方が使用するために、処理の順序に条件があることを意味する。
そして、「コア間依存」とは、依存関係がある複数のタスクが存在するとき、それぞれのタスクが異なるコアに配置されている状態をいう。一例として、タスクAと、タスクAに依存するタスクBという2つのタスクのみを考える。タスクAとタスクBが異なるコアに配置された場合、コア間依存数は1である。タスクAとタスクBが同じコアに配置された場合、コア間依存数は0である。
一般的に、コア間でデータ転送をする場合には一定の時間を必要とすることから、コア間依存数は極力少ないことが望ましい。
ここで、本実施の形態では、全動作ステートにおいて、各コアに割り当てるタスク数が同一又は1つのみ異なることを条件に、コア間依存数を最小化する最適化の例を示す。
タスクセットパラメータの例を図9に示す。図9において、依存関係の列には、そのタスクに依存しているタスクの情報が記述されている。例えば、タスクAの行には、タスクB、タスクC、及びタスクGと記載されている。このことより、タスクB、タスクC、及びタスクGは、タスクAに依存することを示す。すなわち、タスクB、タスクC、及びタスクGは、タスクAの処理結果を利用して、それぞれの処理を行う。
図10は、図9に示されるタスクセットパラメータに記述された依存関係を図示したものである。
図11は、システムの動作ステートの一覧、及びその動作ステートごとに動作するタスクのセットの対応を表す、ステート・タスクセット対応表を示す。図11の例では、システムの動作ステートとしてS5、S6、S7の3つがある。ステートS5においては、タスクA、タスクB、タスクC、タスクD、タスクFが動作する。ステートS6においては、タスクA、タスクC、タスクE、タスクF、タスクGが動作する。同様に、ステートS7においては、タスクA、タスクC、タスクFが動作する。
まず、特許文献1に記載の最適化手法による最適配置の決定について説明する。当該手法では、動作ステートごとにどのタスクが動作するかは考慮されない。そのため、タスクセット全体の依存度を考えた場合に、最も依存数が少ないタスク間でタスク配置を分割する配置候補が出力される。図10の例では、分割位置21でタスク配置が分割される。すなわち、タスクA、タスクB、タスクGがコア0に、タスクC、タスクD、タスクE、タスクFがコア1(もしくはその逆)に配置される配置がタスク配置候補として出力される。このように、「タスク配置の分割」とは、複数のタスクを異なるコアに配置することを意味する。
ここで、当該手法によるタスク配置候補(図10における分割位置21で分割したタスク配置)におけるコア間依存数を以下に示す。図12は、各動作ステートにおいて動作するタスク、及び有効なコア間依存のみを太線により示したものである。図12より明らかなように、特許文献1に記載の最適化手法ではすべての動作ステートにおいてコア間依存が1つ存在する。
次に、本実施の形態のタスク配置最適化システム1による最適化について説明する。上述のように、ステート評価関数値生成部131は、動作ステートごとのコア間依存数をステート評価関数値として出力する。統合評価関数値生成部132は、このステート評価関数値を統合した統合評価関数値を算出する。最適配置探索部133は、この統合評価関数値を用いて最適化を行う。これにより、図10及び図12における分割位置21以外の分割位置が候補となり得る。
ここで、図10及び図12における分割位置22をタスク配置候補とする場合、タスクCとタスクDとの間、及びタスクCとタスクEとの間で、タスク配置が分割される。ステートS5、S6、S7のそれぞれにおいて動作するタスクを考慮すると、ステート評価関数値は、それぞれのステートにおいて夫々1、1、0となり、統合評価関数値は1+1+0=2となる。
一方、特許文献1の手法における配置例では、最も依存数が少ないタスク間として、分割位置21でタスク配置が分割されるため、統合評価関数値は1+1+1=3となる。
以上のように、本実施の形態のタスク配置最適化システム1は、よりよい評価値を持つ配置、すなわち、タスクA、タスクB、タスクC、タスクGがコア0に、タスクD、タスクE、タスクFがコア1(もしくはその逆)に配置する最適化結果を出力することが可能になる。
このように、本実施の形態のタスク配置最適化システム1は、動作ステートが遷移するとき、動作ステートの全体として、コア間依存数が最も小さくなるようなタスク配置を選択することができる。すなわち、タスク依存度が最も小さくなるようなタスク配置を選択することができる。従って、本実施の形態のタスク配置最適化システム1は、より性能のよいタスク配置を算出することができる。
特に、ステートS7においては、コア間依存数が0となる配置を出力することが可能となり、最も性能のよいタスク配置を算出することが可能となる。
なお、本実施例において、コア間依存数はシステムを構成するコア数が増加しても同様に計測可能であり、3コア以上のシステムについても容易に拡張できる。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態は、第3の実施の形態のタスク配置最適化システム1の応用例として、あるステートにおける、タスクが配置されたコアの数をステート評価関数値とするものである。すなわち、n個(nは2以上の整数)のコアから構成されるシステムを対象とした場合に、あるステートで動作する、タスクが割り当てられたコア数がm個のとき、このmをそのステートにおけるステート評価関数値として生成する。(n−m)個のコアにはこのステートで動作するタスクが存在しない。統合評価関数値生成部132は、例えば各動作ステートにおけるステート評価関数値の総和を統合評価関数値として生成してもよい。
以上のように、本実施の形態のタスク配置最適化方式は、第3、第4の実施の形態等とは異なり、各ステートにおいて動作するコアの数の最小化に注目している。動作するコアの数を最小化することにより、動作に必要のないコアの電源を落として低消費電力化する等の応用が可能となる。
次に、第3の実施の形態と同様のタスクセットを用いて、第7の実施の形態のタスク配置最適化システム1の詳細を説明する。ここでは、各コアについて、配置されたタスクの実行時間の合計が35を超えてはならないという制約がある例を用いて説明する。つまり、すべてのステートにおいて、コアごとにタスクの実行時間の合計に上限があり、ある特定のコアにタスクを配置することによって、動作するコア数を最小化する、といった単純なタスク配置方法を用いることはできないケースを想定する。すべてのステートにおいて、タスクの実行時間の合計が、あるコアの実行時間の上限までに収まる場合は、動作するコア数は常に1であり、タスク配置の決定は容易である。
図13は、図8と同様の配置をとった場合の、第7の実施の形態におけるステート評価関数値を表に示したものである。すなわち、破線に囲まれたタスク(タスクA、C、E、G)はコア0に、それ以外のタスクはコア1に配置される。この配置では、各コアに配置されたタスクの実行時間の合計は35以下であり、上記の上限を満たしている。
一方で、この配置では、いずれのステートでも双方のコアでいずれかのタスクが実行されるため、ステート評価関数値はすべてのステートにおいて2である。このため、統合評価関数値生成部132が各動作ステートにおけるステート評価関数値の総和を統合評価関数値とする場合には、統合評価関数値は8となる。この配置においては、いずれかのコアの電源を落として低消費電力化することはできない。低消費電力化するためには、各コアの実行時間の合計値の上限を満足しながら、いずれかのコアの電源を落とすことができるようなタスク配置が望ましい。
図14は、第7の実施の形態のタスク配置最適化システム1において、タスクのコア配置の最適化を行った場合の一例を示している。図14に示す配置では、破線に囲まれたタスクA、B、C、Dがコア0に、それ以外がコア1に配置される。この配置では、ステートS1ではコア0のみ、ステートS4ではコア1のみでの動作が可能であり、これらのステートの評価関数値はそれぞれ1となる。ステートS2、ステートS3のステート評価関数値はそれぞれ2である。このため、統合評価関数値生成部132が各動作ステートにおけるステート評価関数値の総和を統合評価関数値とする場合には、統合評価関数値は6となり、図13よりも値が小さい。
この配置では、ステートS1ではコア0のみ、ステートS4ではコア1のみでの動作が可能であることから、ステートS1ではコア1の電源を、ステートS4ではコア0の電源を落とすことで低消費電力化することが可能である。
このように、本実施例においては、ステート評価関数値を各ステートにおいて動作するコアの数とし、それらを統合した統合評価関数値を最小化する配置を探索する。そして、特定のステートにおいて、いずれのタスクも実行しないコアの数を最大化する。従って、動作しないコアの電源を落とすことにより、低消費電力化を図る応用などが実現可能である。
なお、本実施例において、動作するコアの数は、システムを構成するコアの数が増加しても同様に計測可能であり、3コア以上のシステムについても容易に拡張できる。すなわち、各コアに配置されるタスクを各コアが処理するときの、実行時間の合計値の上限を守りながら、タスクを配置するコアの数を最小化すればよい。従って、コア数がいくつであっても、コアごとの上限値が与えられれば、容易にタスク配置を決定することができる。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態のタスク配置最適化システム1の構成を、図15に示す。本実施例の構成では、実施例1〜5のタスク配置最適化システム1の構成に加え、さらにステート重要度リスト保持部14を備える。
ステート重要度リスト保持部14は、ステートごとのステート重要度を指定するステート重要度リストを保持する。「ステート重要度」は、統合評価関数値生成手段132がステート評価関数値を統合して統合評価関数値を生成する際に、各ステートのステート評価関数値が統合評価関数値に与える影響度を変化させる係数である。
統合評価関数値生成手段132は、各ステートのステート評価関数値をステート重要度リストに指定されたステート重要度に応じて変化させた重要度反映済みステート評価関数値を生成する。そして、統合評価関数値生成手段132は、生成された重要度反映済みステート評価関数値を統合した統合評価関数値を生成する。
応用例として、タスク配置を行う際に特定のステートにおけるタスク配置を特に重視したい場合がある。例えば、実行時間に余裕がないステート、空きメモリ容量に余裕がないステートなど、そのステートにおけるタスク配置が悪い場合にシステムに深刻な影響が出る場合などがこれに該当する。第8の実施の形態のタスク配置最適化システム1は、このようなシステムを対象とした場合に、特定のステートの配置の良否を他のステートより重視したタスク配置を可能とすることを目的とする。
次に、第6の実施の形態と同様の図9及び図10に示すタスクセットパラメータを備えるタスクセットを用いて第6の実施の形態の手法との比較を行いながら、本実施の形態の詳細について説明する。
図16は、第8の実施の形態のタスクセットにおけるステート重要度リストの具体例である。図16の例では、数値が大きい場合に重要度が高いものとしており、ステートS5、ステートS6のステート重要度は1、ステートS7の重要度が2である。また、統合評価関数値生成手段132は、例えば各ステートのステート評価関数値にステート重要度を乗じた値を算出し、評価対象のすべてのステートについて総和をとるものとしてもよい。以下はこの方式を用いた例を示す。
ステート評価関数値生成手段131は、第6の実施の形態と同様に、コア間依存数をステート評価関数値として生成する。図17は、第6の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムと同様の最適化の動作、及び第8の実施の形態にかかるタスク配置最適化システムの最適化の動作を示すステート・タスクセット対応表である。
分割位置についても、図18に示すように、図12に示された第6の実施の形態と同様例を用いるが、図12での分割位置21、22は、図18ではそれぞれ分割位置23、24である。なお、図17及び図18に示すように、第8の実施の形態では、ステートS5における動作タスクは第6の実施の形態とは異なる例を用いて説明する。第8の実施の形態の例は、ステート7の影響度が大きいことから、ステート7では極力コア間依存が存在しない配置を得ることが望ましい例である。
まず、図17、図18に示すように、第6の実施の形態の手法を用いた場合には、分割位置23、24のいずれの場合にも統合評価関数値は3である。具体的には、分割位置23ではいずれのステートのステート評価関数値も1であり、それらの総和である統合評価関数値は3である。また、分割位置24でのステート評価関数値は、ステートS5では2、ステートS6、S7ではそれぞれ1、0であることから、統合評価関数値は2+1+0=3となる。すなわち、いずれの分割点でも統合評価関数値は同一であり、必ずしもステート7で極力コア間依存が存在しない配置が得られるとは限らない。
一方、第8の実施の形態の手法を用いた場合、分割位置23における統合評価関数値は、1×1+1×1+2×1=4である。分割位置24における統合評価関数値は1×2+1×1+2×0=3となる。従って、統合評価関数値が小さくなる分割位置、すなわち、分割位置24での分割が採用される。このように、ステート7でのコア間依存がない配置を得ることが可能となる。以上のように、本実施例の方式を用いた場合には、ステート重要度による重み付けが行われた統合評価関数値を最小化するよう最適化を行う。従って、重要度の高いステートにおいて分割が少なくなるようなタスク配置、すなわち、コア間依存が少ないタスク配置を得ることが可能となる。
このように、本実施例においては、各ステートのステート評価関数値が統合評価関数値に与える影響度を変化させる係数であるステート重要度が用いられる。そしてステートごとにステート重要度を指定したステート重要度リストを用いて統合評価関数値が生成される。従って、特定のステートの配置の良否を、他のステートより重視したタスク配置を得ることが可能となる。
なお、上記の実施例では、ステート重要度は、統合評価関数値生成部132にて反映される。ステート重要度は、ステート評価関数値生成部131にてステート評価関数値を生成する際にあらかじめ反映され、統合評価関数値生成部132はステート重要度を参照せずにステート評価関数値を統合してもよい。
他に、ステート重要度リストをステート・タスクセット対応表と統合した応用も考えられる。すなわち、ステート・タスクセット対応表が、マルチコアシステムが取り得る全動作ステートと各動作ステートにて実行されるタスクを示すのみでなく、各動作ステートの重要度も示すようにしてもよい。
また、本実施の形態は、ステート重要度を考慮したタスク配置を行うが、ステート重要度はコアの個数には無関係である。従って、本実施の形態は、3コア以上のシステムについても容易に拡張できる。
さらに、ステート重要度が直接ステート評価関数値生成部131又は統合評価関数値生成部132に供給されることで、ステート重要度リスト保持部14が省略されてもよい。
(第9の実施の形態)
図19に示すように、第9の実施の形態のタスク配置最適化システム1は、第8の実施の形態の構成に加え、さらにステート重要度生成部15を備える。
ステート重要度生成部15は、ステート重要度リストを生成する。このとき、ステート重要度生成部15は、配置の善し悪しの影響が大きいステートの重要度と、影響が小さいステートの重要度に差をつけ、影響が大きいステートの重要度を相対的に大きくする。
各ステートの重要度の生成方法の具体例としては、例えば、タスクセットパラメータ及びステート・タスクセット対応表を参照し、実行時間に余裕がないステート、空きメモリ容量に余裕がないステートなどの重要度を大きく方法がある。あるいは、それら以外のステートについて、重要度を小さくすることも可能である。このように重要度を設定することにより、各ステートにおけるタスク配置の善し悪しの影響度を考慮して、タスク配置を行うことができる。
なお、第9の実施の形態の動作は、ステート重要度リストがステート重要度生成部15によって生成されることを除いて、第8の実施の形態と同様の手法を用いることが可能である。
上記のように、本実施例では、タスクセットパラメータ及びステート・タスクセット対応表の入力から自動的にステート重要度リストが生成され、配置の善し悪しの影響が大きいステートを重視したタスク配置が行われる。従って、より効果的な配置を容易に得ることが可能となる。
また、本実施例においても、コアの個数は処理内容に影響を与えないので、3コア以上のシステムについても容易に拡張できる。
さらに、ステート重要度が直接ステート評価関数値生成部131又は統合評価関数値生成部132に供給されることで、ステート重要度リスト保持部14が省略されてもよい。
なお、本発明は上記の第1乃至第9の実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の最適化部13の内部の各処理部による処理は、それぞれ異なるハードウェアで分散して実行されてもよい。また、以上の実施の形態は、各々他の実施の形態と組み合わせることができる。
第1の実施の形態にかかるタスク配置最適化システム1の最小構成を図20に示す。本構成は、タスクセットパラメータ及びステート・タスクセット対応表が直接ステート評価関数値生成部131に供給される点を除いて、図1の構成と同様である。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び前記動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、前記複数のプロセッサ・コアへの前記タスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となる前記タスクセットを構成する前記タスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、前記動作ステートごとの、前記タスク配置の良好度を示す評価値であるステート評価関数値を生成するステート評価関数値生成手段と、
前記動作ステートにおける前記ステート評価関数値を統合した評価対象の前記タスクセット全体の良好度を示す評価値である統合評価関数値を生成する統合評価関数値生成手段と、
前記統合評価関数値の前記良好度を最大化する前記タスク配置を探索することにより、前記タスク配置を行う最適配置探索手段と、
を備えるタスク配置最適化システム。
(付記2)
前記ステート評価関数値生成手段は、前記最適配置探索手段によって割り当てられた前記タスクを前記複数のプロセッサ・コアの各々が実行するときの実行時間を前記複数のプロセッサ・コアごとに合計して合計値を求め、前記複数のプロセッサ・コアの各々に対応する前記合計値の差の絶対値又は自乗を前記ステート評価関数値とする
付記1に記載のタスク配置最適化システム。
(付記3)
前記システムはN個(Nは3以上の整数)の前記プロセッサ・コアを有し、
前記ステート評価関数値生成手段は、前記最適配置探索手段によって割り当てられた前記タスクを前記N個の前記プロセッサ・コアの各々が実行するときの実行時間を前記N個の前記プロセッサ・コアごとに合計して合計値を求め、前記N個の前記プロセッサ・コアのうちの2個の前記コア・プロセッサからなる組み合わせの全部又は一部について前記プロセッサ・コアの各々に対応する前記実行時間の合計値の差の絶対値又は自乗を、前記組み合わせの全部又は一部のそれぞれに対応する暫定ステート評価関数値として生成し、前記暫定ステート評価関数値を統合し前記ステート評価関数値を生成する
付記1に記載のタスク配置最適化システム。
(付記4)
前記ステート評価関数値生成手段は、前記暫定ステート評価関数値の総和又は相乗を前記ステート評価関数値として生成する
ことを特徴とする付記3に記載のタスク配置最適化システム。
(付記5)
前記統合評価関数値生成手段は、前記ステート評価関数値の総和又は相乗を前記統合評価関数値として生成する
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載のタスク配置最適化システム。
(付記6)
前記ステート評価関数値生成手段は、前記複数のプロセッサ・コアのそれぞれの間の依存数を前記ステート評価関数値として生成する
付記1に記載のタスク配置最適化システム。
(付記7)
前記ステート評価関数値生成手段は、前記動作ステートにおいて、配置された前記タスクを実行するのに要する前記複数のプロセッサ・コアの内のコアの個数を前記ステート評価関数値として生成する
付記1に記載のタスク配置最適化システム。
(付記8)
前記統合評価関数値生成手段は、前記統合評価関数値生成手段が前記ステート評価関数値を統合して前記統合評価関数値を生成する際に、前記ステート評価関数値が前記統合評価関数値に与える影響度を変化させる係数であるステート重要度を前記動作ステートごとに指定したステート重要度リストを参照し、前記ステートごとの前記ステート評価関数値を前記ステート重要度に応じて変化させた重要度反映済みステート評価関数値を生成し、前記重要度反映済みステート評価関数値を統合して前記統合評価関数値として生成する
付記1乃至付記7のいずれか1項に記載のタスク配置最適化システム。
(付記9)
前記動作ステートごとに、前記良好度への影響度に従ってステート重要度を設定し、前記ステート重要度リストを生成する、ステート重要度リスト生成手段をさらに備える
付記7に記載のタスク配置最適化システム。
(付記10)
外部から入力される前記ステート・タスクセット対応表を保持するステート・タスクセット対応表保持手段と、
外部から入力される前記タスクセットパラメータを保持するタスクセットパラメータ保持手段と、をさらに備える
付記1乃至付記9のいずれか1項に記載のタスク配置最適化システム。
(付記11)
前記他最適配置探索手段は、前記統合評価関数値が小さいタスクの配置候補を、優先的に最適配置として選択する
付記1乃至付記10のいずれか1項に記載のタスク配置最適化システム。
(付記12)
複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、複数のプロセッサ・コアへのタスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となるタスクセットを構成するタスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、動作ステートごとの、タスク配置の良好度を示す評価値であるステート評価関数値を生成し、動作ステートにおけるステート評価関数値を統合した評価対象のタスクセット全体の良好度を示す評価値である統合評価関数値を生成し、統合評価関数値の良好度を最大化するタスク配置を探索することにより、タスク配置を行うタスク配置最適化方法。
(付記13)
コンピュータを、複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、複数のプロセッサ・コアへのタスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となるタスクセットを構成するタスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、動作ステートごとの、タスク配置の良好度を示す評価値であるステート評価関数値を生成するステート評価関数値生成手段と、動作ステートにおけるステート評価関数値を統合した評価対象のタスクセット全体の良好度を示す評価値である統合評価関数値を生成する統合評価関数値生成手段と、統合評価関数値の良好度を最大化するタスク配置を探索することにより、タスク配置を行う最適配置探索手段と、として機能させるタスク配置最適化プログラム。
(付記14)
付記13記載のタスク配置最適化プログラムを記憶した、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2011年11月17日に出願された日本出願特願2011−277267を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明のタスク配置最適化システムは、例えば、マルチプロセッサシステムのタスク配置を支援する各種システムに応用可能である。本システムの具体的な実現手段としては、特殊なハードウェアは要求されない。従って、本システムは、一般的なコンピュータに組み込まれ、実現され得る。
1 タスク配置最適化システム
11 タスクセットパラメータ保持部
12 ステート・タスクセット対応表保持部
13 最適化部
131 ステート評価関数値生成部
132 統合評価関数値生成部
133 最適配置探索部
14 ステート重要度リスト保持部
15 ステート重要度リスト生成部
21、22、23、24 分割位置
5 コンピュータ
51 プロセッサ
52 記憶装置
61 タスク配置最適化プログラム
62 タスクセット定義ファイル
63 ステート・タスクセット対応表定義ファイル
64 タスク最適配置定義ファイル
201 粒度情報取得部
202 粒度情報登録部
203 出力部
204 構造情報生成部
205 構造情報登録部
206 依存情報生成部
207 依存情報登録部
208 性能情報登録部

Claims (10)

  1. 複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び前記動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、前記複数のプロセッサ・コアへの前記タスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となる前記タスクセットを構成する前記タスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、前記動作ステートごとの、前記タスク配置に関する評価値であるステート評価関数値を生成するステート評価関数値生成手段と、
    前記動作ステートにおける前記ステート評価関数値を統合した評価対象の前記タスクセット全体の配置に関する評価値である統合評価関数値を生成する統合評価関数値生成手段と、
    前記統合評価関数値を最も良好にする前記タスク配置を探索することにより、前記タスク配置を行う最適配置探索手段と、
    を備えるタスク配置最適化システム。
  2. 前記ステート評価関数値生成手段は、前記最適配置探索手段によって割り当てられた前記タスクを前記複数のプロセッサ・コアの各々が実行するときの実行時間を前記複数のプロセッサ・コアごとに合計して合計値を求め、前記複数のプロセッサ・コアの各々に対応する前記合計値の差の絶対値又は自乗を前記ステート評価関数値とする
    請求項1に記載のタスク配置最適化システム。
  3. 前記システムはN個(Nは3以上の整数)の前記プロセッサ・コアを有し、
    前記ステート評価関数値生成手段は、前記最適配置探索手段によって割り当てられた前記タスクを前記N個の前記プロセッサ・コアの各々が実行するときの実行時間を前記N個の前記プロセッサ・コアごとに合計して合計値を求め、前記N個の前記プロセッサ・コアのうちの2個の前記プロセッサ・コアからなる組み合わせの全部又は一部について前記プロセッサ・コアの各々に対応する前記実行時間の合計値の差の絶対値又は自乗を、前記組み合わせの全部又は一部のそれぞれに対応する暫定ステート評価関数値として生成し、前記暫定ステート評価関数値を統合し前記ステート評価関数値を生成する
    請求項1に記載のタスク配置最適化システム。
  4. 前記ステート評価関数値生成手段は、前記暫定ステート評価関数値の総和又は相乗を前記ステート評価関数値として生成する
    ことを特徴とする請求項3に記載のタスク配置最適化システム。
  5. 前記統合評価関数値生成手段は、前記ステート評価関数値の総和又は相乗を前記統合評価関数値として生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタスク配置最適化システム。
  6. 前記ステート評価関数値生成手段は、前記複数のプロセッサ・コアのそれぞれの間の依存数を前記ステート評価関数値として生成する
    請求項1に記載のタスク配置最適化システム。
  7. 前記ステート評価関数値生成手段は、前記動作ステートにおいて、配置された前記タスクを実行するのに要する前記複数のプロセッサ・コアの内のコアの個数を前記ステート評価関数値として生成する
    請求項1に記載のタスク配置最適化システム。
  8. 前記統合評価関数値生成手段は、前記統合評価関数値生成手段が前記ステート評価関数値を統合して前記統合評価関数値を生成する際に、前記ステート評価関数値が前記統合評価関数値に与える影響度を変化させる係数であるステート重要度を前記動作ステートごとに指定したステート重要度リストを参照し、前記動作ステートごとの前記ステート評価関数値を前記ステート重要度に応じて変化させた重要度反映済みステート評価関数値を生成し、前記重要度反映済みステート評価関数値を統合して前記統合評価関数値として生成する
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のタスク配置最適化システム。
  9. 複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び前記動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、前記複数のプロセッサ・コアへの前記タスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となる前記タスクセットを構成する前記タスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、前記動作ステートごとの、前記タスク配置に関する評価値であるステート評価関数値を生成し、
    前記動作ステートにおける前記ステート評価関数値を統合した評価対象の前記タスクセット全体の配置に関する評価値である統合評価関数値を生成し、
    前記統合評価関数値を最も良好にする前記タスク配置を探索することにより、前記タスク配置を行う
    タスク配置最適化方法。
  10. コンピュータを、
    複数のプロセッサ・コアを有するシステムの動作状況に応じて変化する複数の動作ステートの一覧及び前記動作ステートごとに動作するタスクの集合であるタスクセットの対応を示すステート・タスクセット対応表と、前記複数のプロセッサ・コアへの前記タスクの割り当てであるタスク配置を行う際の参照情報となる前記タスクセットを構成する前記タスクの特性を示すタスクセットパラメータと、に基づいて、前記動作ステートごとの、前記タスク配置に関する評価値であるステート評価関数値を生成するステート評価関数値生成手段と、
    前記動作ステートにおける前記ステート評価関数値を統合した評価対象の前記タスクセット全体の配置に関する評価値である統合評価関数値を生成する統合評価関数値生成手段と、
    前記統合評価関数値を最も良好にする前記タスク配置を探索することにより、前記タスク配置を行う最適配置探索手段と、
    して機能させるタスク配置最適化プログラム。

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