JP6170833B2 - 気中清浄度管理システムおよび気中清浄度管理方法 - Google Patents

気中清浄度管理システムおよび気中清浄度管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、クリーンルームなどの管理対象エリアの気中清浄度を管理する気中清浄度管理システムおよび気中清浄度管理方法に関するものである。
従来、医薬品や食品などの製造工程において使用するクリーンルームの気中清浄度管理手段として、光学技術を用いて粒子の数を計測したり微生物がいるかどうかを検討したりする技術が知られている。
例えば特許文献1に開示された微生物検出装置では、計測空間の気体を吸引して含有する微粒子を濃縮する微粒子濃縮手段と、微粒子濃縮手段による濃縮微粒子を付着させる基材と、基材上の濃縮微粒子に紫外線を照射する紫外線照射手段と、紫外線照射手段により濃縮微粒子から発する蛍光を、蛍光位置の情報で捕らえる蛍光位置検出手段と、蛍光位置検出手段で得た蛍光を発する微粒子にレーザビームを照射するレーザ照射手段と、レーザ照射手段によって、蛍光を発する微粒子からのラマン散乱光を分光する分光手段と、分光手段による分光を検出する分光検出手段と、微生物の種類ごとのラマンスペクトル情報を格納する基準微生物情報格納手段と、分光検出手段で得たラマンスペクトルと基準微生物情報格納手段内のラマンスペクトル情報を比較して、微生物を特定する手段とを備えている。このような手段により、特許文献1に開示された微生物検出装置では、微生物の特定を可能にしている。
また、非特許文献1、非特許文献2に開示されたリアルタイム細菌ディテクタでは、空中にレーザ光を照射し、粒子にレーザ光が当たったときの散乱光をフォトダイオードで検出し、フォトダイオードでの検出結果から粒子の数および粒子径を求めると同時に、レーザの照射エネルギーによって励起された粒子の蛍光をPMT(フォトマル)で検出することにより、粒子が蛍光を発する物質であるか否かを判断している。生物の内部にはリボフラビンなどの生命由来物質が存在し、レーザを照射した際に蛍光を発することが知られている。このような特性を利用して、リアルタイム細菌ディテクタは、微生物がいるかどうかを判定する。
特開2012−217382号公報
長谷川倫男他,「気中微生物リアルタイム検出技術とその応用」,アズビル株式会社,azbil Technical Review 2009年12月号,p.2−7,2009年 "リアルタイム細菌ディテクタ",2012年4月,[online],アズビル株式会社,インターネット<http://www.azbil.com/jp/product/ba/doc/catalog/AC-921-R3.1.pdf>
特許文献1、非特許文献1および非特許文献2で開示された技術では、レーザモジュールを使用しているが、現状のレーザモジュールには寿命(例えば10000h)があるので、レーザモジュールの交換および再調整が必要になり、保守コストがかかるという問題点があった。特に、複数の微生物検出装置やリアルタイム細菌ディテクタを環境に設置している場合には、保守コストが膨らむことになる。
また、菌の混入は、人による介在が大きいことが知られている。人が介入すればするほど、クリーンルームに細菌や粒子が舞うリスクは高くなる。装置の保守点検のために人が介入することは、細菌や粒子などをクリーンルームに持ち込んでしまう可能性があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、装置の保守コストを低減することができる気中清浄度管理システムおよび気中清浄度管理方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、人が細菌や粒子などを管理対象エリアに持ち込む可能性を低減することができる気中清浄度管理システムおよび気中清浄度管理方法を提供することを目的とする。
本発明の気中清浄度管理システムは、管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置と、前記管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置と、前記気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定手段と、前記気中環境安定度測定装置による測定を制御する測定制御手段とを備え、前記気中環境安定度判定手段は、前記入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入退室を認識し、人の入退室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定し、前記測定制御手段は、前記管理対象エリアの気中環境が安定状態と判定された場合に、前記気中環境安定度測定装置による測定を停止させることを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムの1構成例は、さらに、前記管理対象エリアに人がいるかどうかを判定する在不在判定手段を備え、前記測定制御手段は、前記管理対象エリアへの人の入退室時の前記在不在判定手段による在不在判定処理の結果、前記管理対象エリアに人がいると判定された場合に、前記気中環境安定度測定装置による測定を継続させ、前記気中環境安定度判定手段は、前記管理対象エリアへの人の入退室時の前記在不在判定手段による在不在判定処理の結果、前記管理対象エリアに人がいないと判定された場合に、前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムの1構成例において、前記気中環境安定度判定手段は、前記管理対象エリアから人が退室したと認識される状態において前記在不在判定手段による在不在判定処理で在室と一旦判定された後に再度の前記在不在判定処理で不在と判定されたときに、前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムの1構成例において、前記気中環境安定度判定手段は、前記管理対象エリアから人が退室したと認識される状態において前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムの1構成例において、前記管理対象エリアの気中環境の安定度を示す情報は、前記管理対象エリアの空気を前記気中環境安定度測定装置へ吸い込む吸込機構のブロアへの出力電圧、前記気中環境安定度測定装置が測定する粒子数、前記気中環境安定度測定装置が測定する微生物数のうち少なくとも1つである。
また、本発明の気中清浄度管理システムの1構成例は、さらに、前記管理対象エリアへの人の入室を制限する入室制限手段を備え、前記気中環境安定度判定手段は、前記在不在判定手段による在不在判定処理の結果、前記管理対象エリアに人がいると判定された場合に、前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定し、前記入室制限手段は、前記管理対象エリアの気中環境が不安定状態と判定された場合、または前記気中環境安定度測定装置で測定された微生物数が予め設定された微生物数しきい値を超えた場合に、前記気中環境が安定状態となるか前記微生物数が前記微生物数しきい値以下となるまで、前記管理対象エリアへの人の入室を制限することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムの1構成例は、さらに、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、気中清浄度管理の教育を前記管理対象エリアへ入室した人に実施すべきことを勧告することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムの1構成例は、さらに、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、前記管理対象エリアへ入室した人の前記管理対象エリアへの再度の入室および前記管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの入室を制限することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムは、管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置と、前記管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置と、前記気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定手段と、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、前記気中環境安定度判定手段は、前記入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定し、前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、気中清浄度管理の教育を前記管理対象エリアへ入室した人に実施すべきことを勧告することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理システムは、管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置と、前記管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置と、前記気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定手段と、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、前記気中環境安定度判定手段は、前記入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定し、前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、前記管理対象エリアへ入室した人の前記管理対象エリアへの再度の入室および前記管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの入室を制限することを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理方法は、管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定ステップと、前記気中環境安定度測定装置による測定を制御する測定制御ステップとを含み、前記気中環境安定度判定ステップは、前記管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入退室を認識し、人の入退室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定するステップを含み、前記測定制御ステップは、前記管理対象エリアの気中環境が安定状態と判定された場合に、前記気中環境安定度測定装置による測定を停止させるステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理方法は、管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定ステップと、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を履歴情報記憶手段に記録する履歴情報記録ステップと、気中清浄度管理の教育の実施を勧告する勧告ステップとを含み、前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、前記気中環境安定度判定ステップは、前記管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定するステップを含み、前記勧告ステップは、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、気中清浄度管理の教育を前記管理対象エリアへ入室した人に実施すべきことを勧告するステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の気中清浄度管理方法は、管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定ステップと、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を履歴情報記憶手段に記録する履歴情報記録ステップと、前記管理対象エリアへの人の入室を制限する入室制限ステップとを含み、前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、前記気中環境安定度判定ステップは、前記管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定するステップを含み、前記入室制限ステップは、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、前記管理対象エリアへ入室した人の前記管理対象エリアへの再度の入室および前記管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの入室を制限するステップを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、管理対象エリアへの人の入退室時に気中環境安定度判定処理を行って気中環境が安定状態という判定結果が得られた場合に、気中環境安定度測定装置による測定を停止させるようにしたので、気中環境安定度測定装置の発光素子(レーザモジュール)と受光素子(PMT)の寿命を延ばすことができ、気中環境安定度測定装置の保守コストを低減することができる。さらに、本発明では、気中環境安定度測定装置による測定を停止させることで、省エネルギーに貢献することができる。
また、本発明では、管理対象エリアから人が退室したと認識される状態において在不在判定手段による在不在判定処理で在室と一旦判定された後に再度の在不在判定処理で不在と判定されたときに、管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定することにより、設備の故障などに対応することができる。
また、本発明では、管理対象エリアから人が退室したと認識される状態において管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定することにより、設備の故障などに対応することができる。
また、本発明では、在不在判定手段による在不在判定処理の結果、管理対象エリアに人がいると判定された場合に、管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定し、管理対象エリアの気中環境が不安定状態と判定された場合、または気中環境安定度測定装置で測定された微生物数が予め設定された微生物数しきい値を超えた場合に、気中環境が安定状態となるか微生物数が微生物数しきい値以下となるまで、管理対象エリアへの人の入室を制限することにより、人が細菌や粒子などを管理対象エリアに持ち込む可能性を低減することができ、医薬品や食品などの製造ラインの信頼性を高めることができる。
また、本発明では、不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、気中清浄度管理の教育を管理対象エリアへ入室した人に実施すべきことを勧告することにより、人が細菌や粒子などを管理対象エリアに持ち込む可能性を低減することができ、医薬品や食品などの製造ラインの信頼性を高めることができる。
また、本発明では、不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、管理対象エリアへ入室した人の管理対象エリアへの再度の入室および管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの入室を制限することにより、人が細菌や粒子などを管理対象エリアや管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアに持ち込む可能性を低減することができ、医薬品や食品などの製造ラインの信頼性を高めることができる
本発明の第1の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの入退室管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの気中環境安定度測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの気中清浄度管理装置の構成を示すブロック図である。 クリーンルームへの人の入室時の気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャートである。 クリーンルームへの人の入室時の気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。 カメラで撮影された画像に基づく在不在判定処理を説明する図である。 気中環境安定度測定装置のブロアへの出力電圧に基づく気中環境安定度判定処理を説明する図である。 クリーンルームからの人の退室時の気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャートである。 クリーンルームからの人の退室時の気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。 クリーンルームに人がいないときの気中清浄度管理システムの在不在判定処理を示すフローチャートである。 クリーンルームに人がいないときの気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。 クリーンルームに人がいないときの気中清浄度管理システムの気中環境安定度判定処理を示すフローチャートである。 クリーンルームに人がいないときの気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態において気中清浄度管理装置のユーザ履歴情報記憶部に記憶される履歴情報の1例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャートである。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る気中清浄度管理システムの構成を示すブロック図である。図1では、管理対象エリアとなるクリーンルーム内の様子を平面的に表している。気中清浄度管理システムは、管理対象エリアとなるクリーンルーム100への人の入退室を管理する入退室管理装置1と、クリーンルーム100の気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置2−1,2−2,2−3と、クリーンルーム100内を撮影するカメラ3−1,3−2,3−3と、クリーンルーム100の出入口に設けられたカードリーダなどの入退室検出センサ4と、赤外線、超音波、可視光などを用いてクリーンルーム100内に人がいるかどうかを検出する人検知センサ5と、クリーンルーム100の気中清浄度を管理する気中清浄度管理装置6と、入退室管理装置1と気中環境安定度測定装置2−1〜2−3と気中清浄度管理装置6とを互いに接続する通信ネットワーク7とから構成される。
図1における101はクリーンルーム100内において例えば医薬品や食品などを製造する監視対象製造ラインである。本実施の形態では、3台の気中環境安定度測定装置2−1〜2−3が設けられており、1台の気中環境安定度測定装置2−1がクリーンルーム100の出入口付近に設けられ、2台の気中環境安定度測定装置2−2,2−3が監視対象製造ライン101に沿って設けられている。気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各々にはカメラ3−1〜3−3が付属しており、クリーンルーム100内の様子を撮影するようになっている。
図2は入退室管理装置1の構成を示すブロック図である。入退室管理装置1は、クリーンルーム100への入室を許可されている人の個人識別情報(例えばカードID、顔画像、指紋画像など)を予め記憶する入室許可ユーザ登録部10と、入退室検出センサ4によって読み取られた個人識別情報に基づき人の入退室を許可すべきかどうかを判定するユーザ認証部11と、人検知センサ5の検出結果を受け取る人検知センサ検出結果受信部12と、クリーンルーム100に入室した人の履歴情報を記憶するユーザ履歴情報記憶部13と、通信ネットワーク7を介して他の装置との情報のやり取りを行う通信部14と、気中清浄度管理の教育を受けるよう人に促す教育勧告部15とを備えている。
図3は気中環境安定度測定装置2−1の構成を示すブロック図である。気中環境安定度測定装置2−1は、クリーンルーム100内の空気をサンプリングポート20(吸い込み口)を介して吸い込む吸込機構21と、吸込機構21で吸い込んだ空気に対してレーザ光を照射して空気中の粒子の数および微生物の数を測定する測定部22と、吸込機構21を制御する吸込機構制御部23と、気中環境安定度測定装置2−1に付随して設けられたカメラ3−1で撮像された画像を取り込む画像取込部24と、通信ネットワーク7を介して他の装置との情報のやり取りを行う通信部25とを備えている。図3では、気中環境安定度測定装置2−1の構成を示しているが、気中環境安定度測定装置2−2,2−3も構成は同一である。気中環境安定度測定装置2−1〜2−3としては、非特許文献1、非特許文献2に開示されたリアルタイム細菌ディテクタを利用することができる。
図4は気中清浄度管理装置6の構成を示すブロック図である。気中清浄度管理装置6は、人検知センサ5の検出結果またはカメラ3−1〜3−3で撮影された画像に基づきクリーンルーム100内の人の在不在を判定する在不在判定部60と、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を制御する測定制御部61と、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の測定結果に基づいてクリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定部62と、クリーンルーム100内への入室を制限する入室制限部63と、クリーンルーム100に入室した人の履歴情報を記憶するユーザ履歴情報記憶部64と、クリーンルーム100に入室した人の履歴情報をユーザ履歴情報記憶部64に記録するユーザ管理部65と、情報表示のための表示部66と、通信ネットワーク7を介して他の装置との情報のやり取りを行う通信部67とを備えている。
[人の入室時の動作]
以下、本実施の形態の気中清浄度管理システムの動作について説明する。まず、クリーンルーム100への人の入室時の動作を図5、図6(A)〜図6(E)を用いて説明する。図5は気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャート、図6(A)〜図6(E)は気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。
まず、入退室管理装置1は、クリーンルーム100への人の入退室を管理する。入退室検出センサ4は、クリーンルーム100に入室しようとする人の個人識別情報(例えばカードID、顔画像、指紋画像など)を読み取る。入退室管理装置1のユーザ認証部11は、入退室検出センサ4が読み取った個人識別情報を入室許可ユーザ登録部10に予め登録されている入室許可ユーザの個人識別情報と照合することにより、人の入室を許可すべきかどうかを判定する。
ユーザ認証部11は、クリーンルーム100への人の入室を許可する場合、クリーンルーム100の扉に設けられた電気錠を開錠する(あるいは扉を開く)と共に、図6(A)に示すように気中清浄度管理装置6に対して入室許可信号Eadを送信する。入室許可信号Eadは、有効(入室許可)になったときから一定時間経過後に無効(入室不許可)となり、クリーンルーム100の扉の電気錠が施錠される。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、入退室管理装置1から入室許可信号Eadを受信すると(図5ステップS100においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を開始させる(図5ステップS101、図6(D))。気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各測定部22は、気中清浄度管理装置6から測定開始指示を受けると、内部の発光素子(レーザモジュール)および受光素子(PMT)を稼働させ、クリーンルーム100の気中環境の安定度を連続的に検出する。
気中環境の安定度を示す情報としては、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の吸込機構21に設けられたブロア(不図示)への出力電圧、測定部22が測定する粒子数および微生物数がある。吸込機構制御部23は、吸込機構21による吸引風量を一定に保つために吸込機構21に設けられたブロアをPID制御している。クリーンルーム100への人の出入りがあると、クリーンルーム100の圧力が変化するので、ブロアの出力が変化する。したがって、吸込機構制御部23がブロアに供給する電圧は、クリーンルーム100の気中環境の安定度を示す情報の1つとなる。空気中の粒子の数および微生物の数の測定方法については、非特許文献1、非特許文献2に開示されており、周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
次に、気中清浄度管理装置6の在不在判定部60は、入室許可信号Eadを受信してから所定の人検知判断処理遅延時間Tdetだけ待機した後に(図5ステップS102)、クリーンルーム100内に人がいるかどうかを判定する(図5ステップS103)。
人検知センサ5がクリーンルーム100内の人の存在を検出すると、人検知センサ5の出力信号である人検知信号Hdetが図6(B)に示すように在室を示す値(例えばHighレベル)になる。入退室管理装置1の人検知センサ検出結果受信部12は、人検知センサ5から人検知信号Hdetを受信すると、この人検知信号Hdetを通信部14に渡す。通信部14は、人検知信号Hdetを気中清浄度管理装置6に送信する。在不在判定部60は、在室を示す人検知信号Hdetを通信部67を介して受信したことで、クリーンルーム100内に人がいると判定する。また、在不在判定部60は、不在を示す人検知信号Hdetを受信した場合、クリーンルーム100内に人がいないと判定する。
また、入室許可信号Eadを受信してから所定の人検知判断処理遅延時間Tdetだけ待機した後に、カメラ3−1〜3−3で撮影された画像に基づきクリーンルーム100内に人がいるかどうかを判定してもよい。図7(A)、図7(B)はカメラ3−1〜3−3で撮影された画像に基づく在不在判定処理を説明する図であり、カメラ3−1で撮影された画像の1例を示す図である。
気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各画像取込部24は、カメラ3−1〜3−3で取得された画像信号を取り込み、この画像信号を通信部25に渡す。通信部25は、画像信号を気中清浄度管理装置6に送信する。気中清浄度管理装置6の在不在判定部60は、通信部67を介して気中環境安定度測定装置2−1〜2−3からの画像信号を受信する。在不在判定部60は、クリーンルーム100内に人がいないときに、カメラ3−1で撮影されたバックグラウンド画像(図7(A))を予め取得しておく。
そして、在不在判定部60は、入室許可信号Eadを受信してから所定の人検知判断処理遅延時間Tdetだけ待機した後、現時点でカメラ3−1によって撮影された最新の画像(図7(B))と予め取得しておいたバックグラウンド画像(図7(A))とを予め設定された画像比較対象エリアAcomについて画素毎に比較し、最新の画像とバックグラウンド画像との画像差異率(%)が予め設定された画像差異率しきい値を超えたときに、クリーンルーム100内に人がいると判定する。ここでは、カメラ3−1で撮影された画像についてのみ説明しているが、このような画像比較をカメラ毎に行ない、少なくとも1つのカメラについて画像差異率が画像差異率しきい値を超えたときに、クリーンルーム100内に人がいると判定する。
また、在不在判定部60は、最新の画像とバックグラウンド画像とを予め設定された画像比較対象エリアAcomについて画素毎に比較した結果、予め設定された静的物判定時間の間、最新の画像とバックグラウンド画像との画像差異率(%)に変化がなかった場合、クリーンルーム100内に人がいないと判定し、最新の画像をバックグラウンド画像として更新する。
なお、人検知信号Hdetに基づく在不在判定処理とカメラ3−1〜3−3で撮影された画像に基づく在不在判定処理の両方を実行する場合には、実行した全ての在不在判定処理で人がいないと判定した場合、クリーンルーム100に人がいないと最終的に判定し、実行した少なくとも1つの在不在判定処理で人がいると判定した場合、クリーンルーム100に人がいると最終的に判定すればよい。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、クリーンルーム100内に人がいると判定された場合(ステップS103においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を継続させる(図5ステップS104、図6(D))。
また、気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、クリーンルーム100内に人がいないと判定された場合(ステップS103においてNO)、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを判定する(図5ステップS105)。
上記のとおり気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各吸込機構制御部23が吸込機構21のブロアに供給する電圧は、クリーンルーム100の気中環境の安定度を示す情報の1つとなる。気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各吸込機構制御部23は、それぞれ吸込機構21のブロアへの出力電圧の情報を通信部25に渡す。通信部25は、出力電圧情報を気中清浄度管理装置6に送信する。気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、通信部67を介して気中環境安定度測定装置2−1〜2−3からの出力電圧情報を受信する。そして、気中環境安定度判定部62は、ブロアへの出力電圧の情報を基にクリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを判定する。
図8は気中環境安定度測定装置2−1〜2−3のブロアへの出力電圧に基づく気中環境安定度判定処理を説明する図であり、ブロアへの出力電圧の1例を示す図である。気中環境安定度判定部62は、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3のブロアへの出力電圧Vbを参照して、出力電圧Vbが通常動作時の所定の出力電圧Vrefに所定の安定状態上限電圧Vhighを加えた値(Vref+Vhigh)を連続して上回る継続時間が所定の不安定状態判断遅延時間Tun以上の場合、または出力電圧Vbが所定の出力電圧Vrefから所定の安定状態下限電圧Vlowを引いた値(Vref−Vlow)を連続して下回る継続時間が不安定状態判断遅延時間Tun以上の場合、不安定状態と判定する。このような判定を気中環境安定度測定装置毎に行う。
また、気中環境安定度判定部62は、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3のブロアへの出力電圧Vbが(Vref+Vhigh)以下で、かつ(Vref−Vlow)以上である継続時間が所定の安定状態判断遅延時間Tst以上の場合、安定状態と判定する。このような判定を気中環境安定度測定装置毎に行う。
また、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各測定部22は、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3が稼働している間、空気中の粒子の数および微生物の数を連続的に測定する。気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各測定部22は、粒子数および微生物数の測定結果を通信部25に渡す。通信部25は、測定結果を気中清浄度管理装置6に送信する。気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、通信部67を介して気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の測定結果を受信する。
そして、気中環境安定度判定部62は、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3で測定された1秒間あたりの粒子数が所定のバックグラウンド粒子数Nbに所定の上限値Nhighを加えた値(Nb+Nhigh)を連続して上回る継続時間が所定の不安定状態判断遅延時間Tun以上の場合、不安定状態と判定する。このような判定を気中環境安定度測定装置毎に行う。
また、気中環境安定度判定部62は、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3で測定された1秒間あたりの粒子数が(Nb+Nhigh)以下である継続時間が所定の安定状態判断遅延時間Tst以上の場合、安定状態と判定する。このような判定を気中環境安定度測定装置毎に行う。
なお、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3のブロアへの出力電圧に基づく気中環境安定度判定処理は、測定中か否かに関係なく行われる処理で、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の測定結果に基づく気中環境安定度判定処理は、測定中のみ行われる処理である。気中環境安定度判定部62は、実行した全ての気中環境安定度判定処理で安定状態と判定した場合、クリーンルーム100の気中環境が安定状態と最終的に判定し、実行した少なくとも1つの気中環境安定度判定処理で不安定状態と判定した場合、クリーンルーム100の気中環境が不安定状態と最終的に判定すればよい。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、クリーンルーム100内に人が存在せず、所定の測定停止処理遅延時間Tsus以上連続してクリーンルーム100の気中環境が安定状態と判定された場合(図5ステップS105においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を停止させる(図5ステップS106、図6(E))。気中環境安定度測定装置2−1〜2−3の各測定部22は、気中清浄度管理装置6から測定停止指示を受けると、内部のレーザ(不図示)およびPMT(不図示)の稼働を停止させる。以上で、クリーンルーム100への人の入室時の動作の説明を終了する。
[人の退室時の動作]
次に、クリーンルーム100からの人の退室時の動作を図9、図10(A)〜図10(E)を用いて説明する。図9は気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャート、図10(A)〜図10(E)は気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。
入退室検出センサ4は、クリーンルーム100から退室しようとする人の個人識別情報を読み取る。入退室管理装置1のユーザ認証部11は、入退室検出センサ4が読み取った個人識別情報を入室許可ユーザ登録部10に予め登録されている入室許可ユーザの個人識別情報と照合することにより、人の退室を許可すべきかどうかを判定する。
ユーザ認証部11は、クリーンルーム100からの人の退室を許可する場合、クリーンルーム100の扉に設けられた電気錠を開錠する(あるいは扉を開く)と共に、図10(A)に示すように気中清浄度管理装置6に対して退室許可信号Ladを送信する。退室許可信号Ladは、有効(退室許可)になったときから一定時間経過後に無効(退室不許可)となり、クリーンルーム100の扉の電気錠が施錠される。
気中清浄度管理装置6の在不在判定部60は、入退室管理装置1から退室許可信号Ladを受信すると(図9ステップS200においてYES)、所定の人検知判断処理遅延時間Tdetだけ待機した後に(図9ステップS201)、クリーンルーム100内に人がいるかどうかを判定する(図9ステップS202)。ここでは、クリーンルーム100から人がいなくなるため、人検知センサ5の出力信号である人検知信号Hdetが図10(B)に示すように不在を示す値(例えばLowレベル)になる。人検知信号Hdetに基づく在不在判定処理とカメラ3−1〜3−3で撮影された画像に基づく在不在判定処理については上記で説明したとおりである。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、クリーンルーム100内に人がいると判定された場合(ステップS202においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を継続させる(図9ステップS203、図10(D))。
また、気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、クリーンルーム100内に人がいないと判定された場合(ステップS202においてNO)、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを判定する(図9ステップS204)。気中環境安定度判定処理については上記で説明したとおりである。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、クリーンルーム100内に人が存在せず、所定の測定停止処理遅延時間Tsus以上連続してクリーンルーム100の気中環境が安定状態と判定された場合(図9ステップS204においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を停止させる(図5ステップS205、図10(E))。以上で、クリーンルーム100からの人の退室時の動作の説明を終了する。
[不在時の在不在判定処理]
次に、クリーンルーム100に人がいないときの在不在判定処理を図11、図12(A)〜図12(D)を用いて説明する。図11は気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャート、図12(A)〜図12(D)は気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。クリーンルーム100から人が退室した状態でも、設備等の故障などを想定し、定期的に在不在判定処理を行う必要がある。
気中清浄度管理装置6の在不在判定部60は、人が退室していて不在と認識している状態において、クリーンルーム100内に人がいるかどうかを定期的に判定する(図11ステップS300)。人検知信号Hdet(図12(B))に基づく在不在判定処理とカメラ3−1〜3−3で撮影された画像に基づく在不在判定処理については上記で説明したとおりである。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、クリーンルーム100内に人がいると判定された場合(ステップS300においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を開始させる(図11ステップS301、図12(D))。
在不在判定部60は、ステップS300の在不在判定処理でクリーンルーム100内に人がいると判定した場合、クリーンルーム100内に人がいるかどうかをさらに定期的に判定する(図11ステップS302)。
測定制御部61は、ステップS302の在不在判定処理でクリーンルーム100内に人がいると判定された場合(ステップS302においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を継続させる(図11ステップS303)。
一方、気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、ステップS302の在不在判定処理でクリーンルーム100内に人がいないと判定された場合(ステップS302においてNO)、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを判定する(図11ステップS304)。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、所定の測定停止処理遅延時間Tsus以上連続してクリーンルーム100の気中環境が安定状態と判定された場合(図11ステップS304においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を停止させる(図11ステップS305、図12(D))。
[不在時の気中環境安定度判定処理]
次に、クリーンルーム100に人がいないときの気中環境安定度判定処理を図13、図14(A)〜図14(D)を用いて説明する。図13は気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャート、図14(A)〜図14(D)は気中清浄度管理システムの各部の信号および判定結果を示す図である。クリーンルーム100から人が退室した状態でも、設備等の故障などを想定し、定期的に気中環境安定度判定処理を行う必要がある。
気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、人が退室していて不在と認識されている状態において、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定する(図13ステップS400)。
気中清浄度管理装置6の測定制御部61は、ステップS400の気中環境安定度判定処理でクリーンルーム100の気中環境が不安定状態と判定された場合(ステップS400においてNO)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を開始させる(図13ステップS401、図14(D))。
気中環境安定度判定部62は、ステップS400の気中環境安定度判定処理でクリーンルーム100の気中環境が不安定状態と判定した場合、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかをさらに定期的に判定する(図13ステップS402)。
測定制御部61は、ステップS402の気中環境安定度判定処理でクリーンルーム100の気中環境が不安定状態と判定した場合、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を継続させる(図13ステップS403)。
また、測定制御部61は、クリーンルーム100の気中環境が不安定状態から安定状態に復帰し、所定の測定停止処理遅延時間Tsus以上連続してクリーンルーム100の気中環境が安定状態と判定された場合(図13ステップS402においてYES)、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を停止させる(図13ステップS404、図14(D))。
以上のように、本実施の形態では、クリーンルーム100への人の入室時、クリーンルーム100からの人の退室時、人が退室していて不在と認識している状態において在不在判定処理で在室と一旦判定した後に在不在判定処理で不在と判定したとき、あるいは人が退室していて不在と認識している状態においてクリーンルーム100の気中環境が不安定状態と判定したときに、気中環境安定度判定処理を行って気中環境が安定状態という判定結果が得られた場合に、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を停止させるようにしたので、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3のレーザモジュールの寿命を延ばすことができる。さらに、本実施の形態では、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定を停止させることで、省エネルギーに貢献することができる。
なお、本実施の形態では、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを判定する情報として粒子数を用いているが、粒子数の代わりに微生物数を用いてもよい。また、粒子数と微生物数の両方を用いてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、気中清浄度管理システムの構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1〜図4の符号を用いて説明する。図15は本実施の形態の気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャートである。
気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、クリーンルーム100内に人がいる状況下(在不在判定処理でクリーンルーム100内に人がいると判定される状態)で、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定する(図15ステップS500)。このとき、クリーンルーム100内に人がいるので、第1の実施の形態で説明したとおり気中環境安定度測定装置2−1〜2−3による測定は継続的に実施されている。
気中清浄度管理装置6の入室制限部63は、クリーンルーム100の気中環境が不安定状態と判定された場合(ステップS500においてNO)、または気中環境安定度測定装置2−1〜2−3で測定された、単位サンプル風量に対する微生物数が予め設定された微生物数しきい値を超えた場合(図15ステップS501においてNO)、通信部67を介して入退室管理装置1に対し入室制限信号を送信する。入室制限信号を受信した入退室管理装置1のユーザ認証部11は、クリーンルーム100への人の入室を全て一時的に禁止する(図15ステップS502)。
気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、クリーンルーム100への入室制限が実施された後、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかをさらに定期的に判定する(図15ステップS503)。
気中清浄度管理装置6の入室制限部63は、ステップS503の気中環境安定度判定処理でクリーンルーム100の気中環境が安定状態と判定された場合、または気中環境安定度測定装置2−1〜2−3で測定された、単位サンプル風量に対する微生物数が予め設定された微生物数しきい値以下となった場合(図15ステップS504においてYES)、または人が全て退室し(退室許可信号が発生)、気中清浄度管理装置6の在不在判定部60による在不在判定処理でクリーンルーム100内に人がいないと判定された場合(ステップS505においてNO)、通信部67を介して入退室管理装置1に対し入室制限解除信号を送信する。
入室制限解除信号を受信した入退室管理装置1のユーザ認証部11は、クリーンルーム100への人の入室制限を解除し、以後、第1の実施の形態で説明したとおりクリーンルーム100に入室しようとする人の認証処理を行う(図15ステップS506)。
以上のように、本実施の形態では、クリーンルーム100の気中環境が不安定状態になった場合、または単位サンプル風量に対する微生物数が微生物数しきい値を超えた場合、クリーンルーム100への人の入室を制限する。気中の微生物や粒子を管理している環境下で、人の介在が粒子や微生物の混入をもたらすリスクは非常に高い。人が介在しない安定した自動設備環境下では、粒子や微生物が混入するリスクは、非常に小さい。本実施の形態では、入室制限を実施することで、人が細菌や粒子などを持ち込む可能性を低減することができ、医薬品や食品などの製造ラインの信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態は、第1の実施の形態の動作と組み合わせてもよいし、組み合わせなくてもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、気中清浄度管理システムの構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1〜図4の符号を用いて説明する。図16は本実施の形態の気中清浄度管理システムの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態では、クリーンルーム100に人が入室したときに、入室した人の識別情報(例えばカードIDなど)と氏名とが入退室管理装置1の通信部14を通じて気中清浄度管理装置6に通知されるようになっている。個人の識別情報と氏名とは、入退室管理装置1の入室許可ユーザ登録部10に予め登録されている。また、第1の実施の形態で説明したとおり、クリーンルーム100への人の入室が許可された場合、入退室管理装置1のユーザ認証部11から気中清浄度管理装置6に対して入室許可信号が送信される。
気中清浄度管理装置6の気中環境安定度判定部62は、入退室管理装置1から入室許可信号を受信すると(図16ステップS600においてYES)、所定の判定処理遅延時間だけ待機した後に(図16ステップS601)、クリーンルーム100の気中環境が安定しているかどうかを判定する(図5ステップS602)。
気中清浄度管理装置6のユーザ管理部65は、クリーンルーム100の気中環境が安定状態から不安定状態に変化したと判定された場合(ステップS602においてNO)、クリーンルーム100に入室した人の識別情報を基にユーザ履歴情報記憶部64に記憶されている当人の履歴情報を参照し、この履歴情報に記録されている、当該クリーンルーム100への入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数を1増やす(図16ステップS603)。
また、ユーザ管理部65は、気中環境安定度測定装置2−1〜2−3で測定された、単位サンプル風量に対する微生物数が予め設定された微生物数しきい値を超えた場合(図16ステップS604においてNO)、クリーンルーム100に入室した人の識別情報を基にユーザ履歴情報記憶部64に記憶されている当人の履歴情報を参照し、この履歴情報に記録されている、当該クリーンルーム100への入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数を1増やす(図16ステップS605)。
ユーザ管理部65は、不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合(ステップS606においてYES)、クリーンルーム100に入室した人に対して当該クリーンルーム100への入室に際しての気中清浄度管理の教育が既に実施されているかどうかを確認する(図16ステップS607)。クリーンルーム100に入室した当人に対して気中清浄度管理の教育が実施されたかどうかはユーザ履歴情報記憶部64に記憶されている。
ユーザ管理部65は、クリーンルーム100に入室した人に対して当該クリーンルーム100の気中清浄度管理の教育が実施されていない場合(ステップS607においてNO)、気中清浄度管理の教育を実施すべきことを勧告する旨のメッセージを表示部66に表示させる(図16ステップS608)。
また、ユーザ管理部65は、通信部67を介して入退室管理装置1に対し入室制限を勧告する入室制限勧告信号を送信する(図16ステップS609)。この入室制限勧告信号には、入室制限の対象となる人(ステップS606で判定NOとなった人)の識別情報と入室制限の対象となるエリア(クリーンルーム100およびクリーンルーム100よりも厳しい環境モニタリングレベルのエリア)の情報とが付加されている。
入室制限勧告信号を受信した入退室管理装置1のユーザ認証部11は、この入室制限勧告信号に付加された識別情報で指定された人が入室制限の対象となるエリアへ入室しようとするときに、入室を一時的に禁止する。
ユーザ履歴情報記憶部64に記憶される履歴情報の1例を図17に示す。ユーザ履歴情報記憶部64には、管理対象エリアに入室した人の履歴情報として、氏名と、人の識別情報と、入室したエリアと、当該エリアの環境モニタリングレベルと、当該エリアへの入室時に当該エリアの気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と、当該エリアへの入室時に当該エリアの微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数と、気中清浄度管理の教育の必要性を示す情報と、気中清浄度管理の教育を実施した日付とがユーザ毎および入室したエリア毎に記録されている。ユーザ管理部65は、このような履歴情報の記録および管理を管理対象エリアに入室したユーザ毎およびユーザが入室したエリア毎に行う。
図17の例では、図1に示したクリーンルーム100のようなエリアが100−1,100−2,100−3の3つあるものとしている。エリア100−1,100−2,100−3の環境モニタリングレベルはそれぞれB,A,Cであり、Aが最も厳しく、Cが最も緩く、BがAとCの中間の環境モニタリングレベルであるとする。したがって、図17に示したユーザBKがエリア100−1に入室したことで、当該エリアの気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数が不安定状態回数しきい値を超えた場合、ユーザBKはエリア100−1よりも環境モニタリングレベルの緩いエリア100−3への入室は許可されるが、エリア100−1およびエリア100−1よりも環境モニタリングレベルの厳しいエリア100−2への入室が禁止される。
気中清浄度管理装置6の表示部66に表示された教育勧告のメッセージを見た管理者は、この教育勧告で指定された当人に対して気中清浄度を向上させる気中清浄度管理の教育(例えば衛生管理、微生物学、製造技術、更衣手順などの教育)を実施する。気中清浄度管理の教育を実施した管理者は、教育の対象となった人の氏名と教育を実施した日付の情報と対象となったエリア(ステップS606で判定NOとなった対象のエリア)の情報とを気中清浄度管理装置6に対して入力する。これにより、ユーザ管理部65は、ユーザ履歴情報記憶部64に記憶されている該当するユーザの該当する入室エリアの履歴情報に教育実施日を記録する。
ユーザ管理部65は、ユーザ履歴情報記憶部64の履歴情報に教育実施日を記録した場合(図18ステップS700においてYES)、この教育の対象となった人について対象エリアへの入室制限勧告を実施したかどうかを判定する(図18ステップS701)。ユーザ管理部65は、入室制限勧告を過去に実施した場合(ステップS701においてYES)、通信部67を介して入退室管理装置1に対し入室制限解除を勧告する入室制限解除勧告信号を送信する(図18ステップS702)。この入室制限解除勧告信号には、入室制限解除の対象となる人の識別情報と入室制限解除の対象となるエリア(クリーンルーム100およびクリーンルーム100よりも厳しい環境モニタリングレベルのエリア)の情報とが付加されている。
入室制限解除勧告信号を受信した入退室管理装置1のユーザ認証部11は、この入室制限解除勧告信号に付加された識別情報で指定された人の入室制限を解除する。
以上のように、本実施の形態では、管理対象エリアに人が入室したときに気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合、気中清浄度管理の教育を管理対象エリアに入室した人に実施すべきことを勧告すると共に、当該管理対象エリアおよび当該管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの当人の入室を制限するようにしたので、人が細菌や粒子などを持ち込む可能性を低減することができ、医薬品や食品などの製造ラインの信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態は、第1の実施の形態の動作と組み合わせてもよいし、組み合わせなくてもよい。
また、入室制限を勧告する代わりに、管理対象エリアへ入室しようとする人に対して気中清浄度管理の教育を受けるようにユーザ認証時に促すようにしてもよい。この場合には、カードリーダなどの入退室検出センサ4に簡単なメッセージを表示できる機能が必要となる。
具体的には、図16のステップS609の処理の代わりに、気中清浄度管理装置6のユーザ管理部65は、気中清浄度管理の教育を受けるよう促す教育勧告信号を入退室管理装置1に対して送信する。この教育勧告信号には、対象となる人(ステップS606で判定NOとなった人)の識別情報が付加されている。教育勧告信号を受信した入退室管理装置1の教育勧告部15は、この教育勧告信号に付加された識別情報で指定された人が管理対象エリアへ入室しようとするときに、気中清浄度管理の教育を受けるよう促すメッセージを管理対象エリアの入退室検出センサ4に表示させる。
なお、第1〜第3の実施の形態で説明した入退室管理装置1と気中清浄度管理装置6の各々は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各々の装置のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第3の実施の形態で説明した処理を実行する。
また、第1〜第3の実施の形態では、管理対象エリアに設置された気中環境安定度測定装置を複数としているが、気中環境安定度測定装置は複数でも単数でもよいことは言うまでもない。
本発明は、クリーンルームなどの管理対象エリアの気中清浄度を管理する技術に適用することができる。
1…入退室管理装置、2−1〜2−3…気中環境安定度測定装置、3−1〜3−3…カメラ、4…入退室検出センサ、5…人検知センサ、6…気中清浄度管理装置、7…通信ネットワーク、10…入室許可ユーザ登録部、11…ユーザ認証部、12…人検知センサ検出結果受信部、13,64…ユーザ履歴情報記憶部、14,25,67…通信部、15…教育勧告部、21…吸込機構、22…測定部、23…吸込機構制御部、24…画像取込部、60…在不在判定部、61…測定制御部、62…気中環境安定度判定部、63…入室制限部、65…ユーザ管理部、66…表示部、100…クリーンルーム、101…監視対象製造ライン。

Claims (13)

  1. 管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置と、
    前記管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置と、
    前記気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定手段と、
    前記気中環境安定度測定装置による測定を制御する測定制御手段とを備え、
    前記気中環境安定度判定手段は、前記入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入退室を認識し、人の入退室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定し、
    前記測定制御手段は、前記管理対象エリアの気中環境が安定状態と判定された場合に、前記気中環境安定度測定装置による測定を停止させることを特徴とする気中清浄度管理システム。
  2. 請求項1記載の気中清浄度管理システムにおいて、
    さらに、前記管理対象エリアに人がいるかどうかを判定する在不在判定手段を備え、
    前記測定制御手段は、前記管理対象エリアへの人の入退室時の前記在不在判定手段による在不在判定処理の結果、前記管理対象エリアに人がいると判定された場合に、前記気中環境安定度測定装置による測定を継続させ、
    前記気中環境安定度判定手段は、前記管理対象エリアへの人の入退室時の前記在不在判定手段による在不在判定処理の結果、前記管理対象エリアに人がいないと判定された場合に、前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  3. 請求項記載の気中清浄度管理システムにおいて、
    前記気中環境安定度判定手段は、前記管理対象エリアから人が退室したと認識される状態において前記在不在判定手段による在不在判定処理で在室と一旦判定された後に再度の前記在不在判定処理で不在と判定されたときに、前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の気中清浄度管理システムにおいて、
    前記気中環境安定度判定手段は、前記管理対象エリアから人が退室したと認識される状態において前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の気中清浄度管理システムにおいて、
    前記管理対象エリアの気中環境の安定度を示す情報は、前記管理対象エリアの空気を前記気中環境安定度測定装置へ吸い込む吸込機構のブロアへの出力電圧、前記気中環境安定度測定装置が測定する粒子数、前記気中環境安定度測定装置が測定する微生物数のうち少なくとも1つであることを特徴とする気中清浄度管理システム。
  6. 請求項2記載の気中清浄度管理システムにおいて、
    さらに、前記管理対象エリアへの人の入室を制限する入室制限手段を備え、
    前記気中環境安定度判定手段は、前記在不在判定手段による在不在判定処理の結果、前記管理対象エリアに人がいると判定された場合に、前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを定期的に判定し、
    前記入室制限手段は、前記管理対象エリアの気中環境が不安定状態と判定された場合、または前記気中環境安定度測定装置で測定された微生物数が予め設定された微生物数しきい値を超えた場合に、前記気中環境が安定状態となるか前記微生物数が前記微生物数しきい値以下となるまで、前記管理対象エリアへの人の入室を制限することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  7. 請求項1記載の気中清浄度管理システムにおいて、
    さらに、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、
    前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、
    前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、気中清浄度管理の教育を前記管理対象エリアへ入室した人に実施すべきことを勧告することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  8. 請求項1記載の気中清浄度管理システムにおいて、
    さらに、前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、
    前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、
    前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、前記管理対象エリアへ入室した人の前記管理対象エリアへの再度の入室および前記管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの入室を制限することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  9. 管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置と、
    前記管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置と、
    前記気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定手段と、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、
    前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、
    前記気中環境安定度判定手段は、前記入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定し、
    前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、気中清浄度管理の教育を前記管理対象エリアへ入室した人に実施すべきことを勧告することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  10. 管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置と、
    前記管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置と、
    前記気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定手段と、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記録するユーザ管理手段とを備え、
    前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、
    前記気中環境安定度判定手段は、前記入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定し、
    前記ユーザ管理手段は、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、前記管理対象エリアへ入室した人の前記管理対象エリアへの再度の入室および前記管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの入室を制限することを特徴とする気中清浄度管理システム。
  11. 管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定ステップと、
    前記気中環境安定度測定装置による測定を制御する測定制御ステップとを含み、
    前記気中環境安定度判定ステップは、前記管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入退室を認識し、人の入退室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定するステップを含み、
    前記測定制御ステップは、前記管理対象エリアの気中環境が安定状態と判定された場合に、前記気中環境安定度測定装置による測定を停止させるステップを含むことを特徴とする気中清浄度管理方法。
  12. 管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定ステップと、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を履歴情報記憶手段に記録する履歴情報記録ステップと、
    気中清浄度管理の教育の実施を勧告する勧告ステップとを含み、
    前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、
    前記気中環境安定度判定ステップは、前記管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定するステップを含み、
    前記勧告ステップは、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、気中清浄度管理の教育を前記管理対象エリアへ入室した人に実施すべきことを勧告するステップを含むことを特徴とする気中清浄度管理方法。
  13. 管理対象エリアの空気にレーザ光を照射した結果から前記管理対象エリアの気中環境の安定度を測定する気中環境安定度測定装置の測定結果に基づいて前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定する気中環境安定度判定ステップと、
    前記管理対象エリアに入室した人の履歴情報を履歴情報記憶手段に記録する履歴情報記録ステップと、
    前記管理対象エリアへの人の入室を制限する入室制限ステップとを含み、
    前記履歴情報は、前記管理対象エリアへの入室時に気中環境が不安定状態に変化した不安定状態変化回数と前記管理対象エリアへの入室時に微生物数がしきい値を超えた微生物数超過回数の情報を含み、
    前記気中環境安定度判定ステップは、前記管理対象エリアへの人の入退室を管理する入退室管理装置からの通知により前記管理対象エリアへの人の入室を認識し、人の入室時に前記管理対象エリアの気中環境が安定しているかどうかを判定するステップを含み、
    前記入室制限ステップは、前記不安定状態変化回数が予め設定された不安定状態回数しきい値を超えるか、または前記微生物数超過回数が予め設定された微生物数超過回数しきい値を超えた場合に、前記管理対象エリアへ入室した人の前記管理対象エリアへの再度の入室および前記管理対象エリアよりも厳しい環境モニタリングレベルのエリアへの入室を制限するステップを含むことを特徴とする気中清浄度管理方法。
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