JP6170792B2 - ダイカスト成形機のペレット供給装置 - Google Patents

ダイカスト成形機のペレット供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6170792B2
JP6170792B2 JP2013196123A JP2013196123A JP6170792B2 JP 6170792 B2 JP6170792 B2 JP 6170792B2 JP 2013196123 A JP2013196123 A JP 2013196123A JP 2013196123 A JP2013196123 A JP 2013196123A JP 6170792 B2 JP6170792 B2 JP 6170792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pellet
discharge unit
guide tube
port
pouring port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013196123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015058474A (ja
Inventor
幸夫 黒川
幸夫 黒川
勇 大沼
勇 大沼
工藤 淳一
淳一 工藤
文博 及川
文博 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2013196123A priority Critical patent/JP6170792B2/ja
Publication of JP2015058474A publication Critical patent/JP2015058474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6170792B2 publication Critical patent/JP6170792B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ダイカスト成形機の注湯口に潤滑剤等のペレットを供給するペレット供給装置に関する。
ダイカスト成形機の一例であるコールドチャンバ方式のダイカスト成形機は、ラドルによって汲み取られた金属の溶湯を射出スリーブ(ショットスリーブとも称される)に供給したのち、射出スリーブ内の溶湯をプランジャの先端(ショットピストンあるいはプランジャチップとも称される)によって金型内のキャビティに高圧で射出するようになっている。このようなダイカスト成形機では、射出スリーブの内面とプランジャとの摺動部分を潤滑するために、適宜のタイミングで射出スリーブ内に潤滑剤が供給されている。油性の潤滑剤(液状潤滑剤)の場合には、供給ポンプや配管系を介して潤滑剤が射出スリーブの注湯口から射出スリーブ内に供給されていた。しかし油性の潤滑剤はダイカスト成形機の周囲を汚しやすく、作業環境上も好ましくないため、最近ではペレット状の固形潤滑剤の使用が推奨されている。
固形潤滑剤のペレットを射出スリーブ内に一定量ずつ供給するためには、計量されたペレットを射出スリーブの注湯口へ移送するペレット供給装置が不可欠である。例えば特許文献1に開示されているように、計量されたペレットをエアによって射出スリーブの注湯口に移送するための装置が提案されている。
特開2002−240041号公報
特許文献1のようにペレットをエアによって被供給部(射出スリーブの注湯口)に送る供給装置は、供給管の先端開口からペレットがエアと共に噴出する際に、エアの勢いなどによって、ペレットの一部が被供給部に入らずに周囲に散らばるという問題があった。この問題に対処するために、供給装置のペレット出口部に銅管等からなるペレットガイド管を取付け、このペレットガイド管の下端を被供給部(射出スリーブの注湯口)の上方に開口させることが考えられた。ペレットガイド管を備えたペレット供給装置は、吐出ユニットから吐出されるペレットをペレットガイド管によって射出スリーブの注湯口に導くことができる。
しかし銅管などからなるペレットガイド管が溶湯や射出スリーブの熱を受けて高温になると、ペレットガイド管内を落下するペレットが溶けてペレットガイド管の内面に溶着し、ペレットガイド管が詰まる原因になることがあった。ペレットガイド管が詰まってしまうと、注湯口にペレットを供給することができなくなる。このためペレットガイド管の詰まりを除去する作業が必要となる。
従って本発明の目的は、吐出ユニットから注湯口に向かって移動するペレットがペレットガイド管に付着することを回避できるペレット供給装置を提供することにある。
本発明の1つの実施形態に係るペレット供給装置は、ペレット出口部を有した吐出ユニットと、一端と他端とを有するペレットガイド管を具備している。該ペレットガイド管の一端は前記ペレット出口部に接続されている。該ペレットガイド管の他端にペレット吐出口が形成されている。このペレット吐出口は、該ペレットガイド管の前記一端よりも低い位置において、射出スリーブの注湯口の上方に配置される。前記ペレットガイド管は、金属製のフレキシブルホースと、該フレキシブルホースに挿入されたガラス繊維チューブとを具備している。前記フレキシブルホースは、山部と谷部とを交互に形成してなる凹凸壁を有し、前記吐出ユニットと前記注湯口との相対的な位置に応じた形状に塑性変形可能である。
前記吐出ユニットの一例は、前記注湯口に対する相対的な位置が一定の固定式吐出ユニットであり、該吐出ユニットに前記ペレットガイド管が取付けられている。この実施形態において、前記ペレットガイド管は、溶湯を供給するラドルを避ける形状に曲げられた曲がり部を有している。他の実施形態の吐出ユニットは、前記注湯口に対し移動可能な可動式吐出ユニットであり、該吐出ユニットに前記ペレットガイド管が取付けられている。
本発明によれば、吐出ユニットと注湯口との相対的な位置に応じてフレキシブルホースを曲げることにより、ペレット吐出口を注湯口の上方に位置させることができる。このフレキシブルホースの内側にガラス繊維チューブが配置されているため、フレキシブルホースの凹凸壁がガラス繊維チューブによって内側から覆われ、かつ、フレキシブルホースの熱がペレットに直接作用することをガラス繊維チューブによって回避できる。このためペレットガイド管の内側を落下するペレットがペレットガイド管に溶着することを防止でき、ペレットガイド管が詰まることを防止できるものである。
第1の実施形態に係るペレット供給装置を備えたダイカスト成形機を一部断面で模式的に示す側面図。 図1に示されたダイカスト成形機の一部とペレット供給装置の吐出ユニットを示す斜視図。 図2に示された吐出ユニットの側面図。 図2に示された吐出ユニットの一部を拡大した側面図。 図2に示された吐出ユニットのペレットガイド管の一部の断面図。 図5に示されたペレットガイド管を構成するフレキシブルホースとガラス繊維チューブの一部の断面図。 第2の実施形態に係るペレットガイド管を備えたペレット供給装置の側面図。
以下に本発明の第1の実施形態に係るペレット供給装置を備えたダイカスト成形機について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、ダイカスト成形機の一例であるコールドチャンバ方式のダイカスト成形機10を模式的に示している。このダイカスト成形機10は、固定ダイプレート11と、移動ダイプレート12と、互いに平行に延びるタイバー13,14(4本のうち2本を示す)と、ダイプレート駆動機構15と、溶湯供給装置16と、離型剤供給系17と、ペレット供給装置18と、制御手段として機能するコントロールユニット19などを含んでいる。
固定ダイプレート11に固定側金型20が取付けられている。移動ダイプレート12に移動側金型21が取付けられている。ダイプレート駆動機構15は、移動ダイプレート12をタイバー13,14に沿って水平方向に移動させる機能を有している。金型20,21が閉じると、金型20,21の内面20a,21a間にダイカスト製品(成形品)のためのキャビティ22が形成される。キャビティ22には、溶湯通路としての湯口23が連通している。
溶湯供給装置16は、射出スリーブ26と、プランジャ27と、プランジャ27を軸線X1方向に移動させる駆動ユニット28などを含んでいる。駆動ユニット28の一例は、油圧回路28aによって駆動される油圧シリンダである。射出スリーブ26は、湯口23を介してキャビティ22に連通している。射出スリーブ26の上面の一部に注湯口26aが形成されている。
プランジャ27の先端にプランジャチップ27aが設けられている。プランジャチップ27aは射出スリーブ26内に挿入されている。射出スリーブ26の注湯口26aの近傍に、溶湯供給手段として機能するラドル29が配置されている。金型20,21が閉じてプランジャチップ27aが後退した状態において、注湯口26aに溶融金属が供給され、プランジャチップ27aが前進することにより、溶融金属がキャビティ22に供給されるようになっている。
図2は、ダイカスト成形機10の一部とペレット供給装置18の一部とを示している。図2に示されたプランジャチップ27aは、注湯口26aを開口させる位置に後退している。ラドル29は支持部材30に取付けられており、注湯口26aに対し矢印X2で示す方向に移動可能である。ラドル29が図2に示す前進位置に移動するとともに、軸30aを中心に回動することにより、ラドル29内の溶融金属が注湯口26aに注がれる。
このダイカスト成形機10は、制御手段として機能するコントロールユニット19によって制御される。コントロールユニット19の一例は、ダイプレート駆動機構15や溶湯供給装置16、離型剤供給系17、ペレット供給装置18などを制御する機能を有している。このコントロールユニット19には、以下に説明する型開閉動作や成形動作、離型剤の噴霧動作、ペレットの供給動作等を制御するためのコンピュータプログラムとメモリ等が組込まれている。
離型剤供給系17は、図1に示すロボット31と、ロボット31のアーム31aに取付けられたノズルユニット32と、ノズルユニット32に離型剤を供給する離型剤供給機構33などを含んでいる。離型剤供給機構33に、離型剤供給源34と、エアの供給源35などが接続されている。離型剤供給機構33は、コントロールユニット19からの指令に基いて、離型剤やエアをノズルユニット32に圧送する機能を有している。図1中の矢印Aは離型剤が流れる方向を示している。ノズルユニット32は、金型20,21に向けて離型剤を噴霧する。
次にペレット供給装置18について説明する。
ペレット供給装置18は、図1に示すペレット計量部40と、ペレット移送管41と、吐出ユニット42と、ペレット計量部40の動作をつかさどる制御手段であるシーケンサなどを含んでいる。シーケンサは、ダイカスト成形機10のコントロールユニット19に組込まれていてもよい。
このペレット供給装置18は、潤滑剤成分を有するペレットを射出スリーブ26の注湯口26aに供給する機能を有している。ペレットの一例はワックスと黒鉛を含む固形潤滑剤であり、例えば90〜100℃で溶ける。このペレットが、注湯口26aから射出スリーブ26内に供給されることにより、射出スリーブ26とプランジャチップ27aとの摺動部が潤滑され、プランジャチップ27aのかじりを防止するようにしている。ペレットの粒径が大きくなると、射出スリーブ26内でペレットが溶融するのに要する時間が長くなる。このため離型剤の粒径は、溶融しやすさを考慮すると1mm以下が推奨される。しかしこれ以外の粒径であってもよい。
ペレット計量部40(図1に示す)は、ホッパ45に収容されたペレットを計量するための計量機構46を有している。計量機構46によって計量されたペレットは、エアの供給源35から供給されるエアによって、ペレット移送管41から吐出ユニット42に圧送される。ペレット移送管41の一端41aは計量機構46に接続されている。ペレット移送管41の他端41bは吐出ユニット42に接続されている。図1中の矢印Bは、ペレット移送管41内をペレットが流れる方向を示している。
図2と図3に、ダイカスト成形機10の一部と吐出ユニット42が示されている。吐出ユニット42は、固定ダイプレート11側のフレーム部材11a(図3に示す)に、クランプ部47によって支持されている。吐出ユニット42は、射出スリーブ26の注湯口26aよりも高い位置に取付けられている。クランプ部47は、ブラケット48とクランプ部材49とを有している。クランプ部材49はペレット移送管41を保持している。ブラケット48は、フレーム部材11aの側面にボルト49aによって取付けられ、フレーム部材11aに対する上下方向の位置を調節可能としている。
図4は、吐出ユニット42を拡大して示す側面図である。吐出ユニット42は、ボディ50を備えている。ボディ50は三方に分岐する継手口51,52,53を有している。第1の継手口51はボディ50の側部に形成されている。第2の継手口52は、ボディ50の上部に形成されている。第3の継手口53はボディ50の底部に形成されている。ボディ50の内部には、空洞からなる流入室55が形成されている。
第1の継手口51に、継手部材56を介してペレット移送管41が接続されている。ペレット移送管41の内部の流路は流入室55と連通している。第2の継手口52には、継手部材57を介してエア供給管60とエア制御ユニット61が接続されている。図1中の矢印Cは、エア供給管60をエアが流れる方向を示している。
エア制御ユニット61は、逆止弁62と、エアの速度を制御する制御弁63とを含んでいる。逆止弁62は、エア供給管60から流入室55に向かうエアの流れを許容するが、流入室55内のエアとペレットがエア供給管60に向かうことを阻止する。制御弁63は、エア供給管60から流入室55に供給されるエアの速度を制御する。制御弁63を通るエアの速度は、操作部63aを操作することによって調整することが可能である。
ボディ50の周壁にエア放出用開口70が形成されている。このエア放出用開口70を外側から覆うように通気部材71が設けられている。通気部材71の一例は、ステンレス鋼などからなる薄い金属板にプレスによって多数の孔(通気孔)を開けたパンチングメタルである。なおパンチングメタル以外に、例えば金網等のメッシュ部材や、フォトエッチングによって形成された極薄い多孔板などでもよい。要するにペレットPの粒径よりも小さな開口寸法の孔(通気孔)が形成された部材であればよい。通気部材71は緊縛用バンド部材72,73によってボディ50に固定されている。
ボディ50の底壁にペレット出口部75が形成されている。ペレット出口部75は、流入室55内に供給されたペレットを第3の継手口53に向けて落下させるようにボディ50の底壁に開口している。第3の継手口53には、継手部材77を介してペレットガイド管80が接続されている。
図5と図6に示されるようにペレットガイド管80は、耐熱性のフレキシブルホース81と、フレキシブルホース81に挿入されたガラス繊維チューブ82とによって構成されている。
ペレットガイド管80は、一端(上端)80aと他端(下端)80bとを有している。ペレットガイド管80の一端80aは、継手部材77を介して第3の継手口53に接続されている。ペレットガイド管80の他端80bにペレット吐出口83が形成されている。ペレット吐出口83は、ペレットガイド管80の一端(上端)80aよりも低い位置に配置され、射出スリーブ26の注湯口26aの真上において開口している。
このようにペレットガイド管80は、ボディ50の底部に形成されたペレット出口部75と注湯口26aとの間に配置されている。注湯口26aに対するペレットガイド管80の上下方向の位置は、クランプ部47(図3に示す)のブラケット48の取付け位置を変えることによって、微調整することができる。
図5は、ペレットガイド管80の一部を示す断面図である。ペレットガイド管80の外壁をなすフレキシブルホース81は、例えば外径15mm、厚さ0.8mm前後のステンレス鋼などの金属からなり、蛇腹管あるいはベローズ管と称されることもある。この明細書で言う「耐熱性」とは、注湯口26aの周囲の温度に耐えることができる性質を意味する。またこのペレットガイド管80は、ペレットPの溶融温度程度では溶融したり変質したりしないように、少なくとも100℃以上(望ましくは200℃以上)の高温に耐える耐熱性を有している。
図5に示すようにフレキシブルホース81は、山部90と谷部91とが交互に形成された凹凸壁(蛇腹部)92を有し、所望の形状に手で曲げる(塑性変形させる)ことが可能な適度な剛性を有し、かつ、曲げられた形状を維持できる形状保持性も有している。このフレキシブルホース81を、内部に挿入されたガラス繊維チューブ82ごと、吐出ユニット42のペレット出口部75と注湯口26aとの相対的な位置に応じて曲げることにより、ペレット吐出口83が注湯口26aの上方に位置するようにしている。またこのペレットガイド管80は、給湯時に移動するラドル29との干渉を避ける形状の曲がり部80c(図2に示す)を有している。
ペレットガイド管80の内壁をなすガラス繊維チューブ82は、例えば多数のガラス繊維を管状に編組してなり、ペレットガイド管80に挿入可能な滑らかな表面状態を有し、かつ、しなやかに曲がることができる可撓性も有している。しかもこのガラス繊維チューブ82は耐熱性を有している。ガラス繊維チューブ82の外径d1(図6に示す)は、フレキシブルホース81の内径d2よりも小さい。
ガラス繊維チューブ82をフレキシブルホース81に挿入したのち、フレキシブルホース81をガラス繊維チューブ82ごと、所望形状に手で曲げる。なお、必要があれば治具等を用いて曲げてもよい。このガラス繊維チューブ82は、フレキシブルホース81に挿入された状態において、フレキシブルホース81の曲がり形状に追従して、しなやかに曲がることができる。
吐出ユニット42はクランプ部47(図3と図4に示す)によって一定位置に保持されているため、予め所定の形状に曲げられたペレットガイド管80は、ダイカスト成形機10の成形動作にかかわらず、ペレット吐出口83が注湯口26aに対して常に一定の位置となるように保持されている。すなわち本実施形態の吐出ユニット42は、注湯口26aとの相対的な位置関係が一定の固定式吐出ユニットであり、吐出ユニット42のボディ50にペレットガイド管80が取付けられている。このように構成されたペレットガイド管80によって、吐出ユニット42内のペレットがペレット出口部75から注湯口26aに向かって案内される。
ペレットガイド管80は、所望の形状に曲げられた金属製のフレキシブルホース81と、フレキシブルホース81の内部に挿入されたガラス繊維チューブ82とを有している。このため、フレキシブルホース81の外側から作用する熱がガラス繊維チューブ82の内側を通るペレットPに直接及ぶことが回避される。しかもフレキシブルホース81の山部90と谷部91とからなる凹凸壁92がガラス繊維チューブ82によってペレットガイド管80の内側から覆われているため、ペレットPがフレキシブルホース81の凹凸壁92に引っ掛かることが回避されることにより、ペレットガイド管80内をペレットPが円滑に落下することができる。これらの理由から、ペレットガイド管80にペレットPが付着してしまうことを防止できるものである。
なお、エア供給管60から流入室55にエアを供給する場合には、エアの一部がペレットガイド管80内を流れることにより、ペレットガイド管80を冷却することができる。このため、射出スリーブ26の近くに位置するペレットガイド管80が高温になることを抑制でき、特にペレット吐出口83付近が高温になることを抑制でき、ペレットガイド管80の内面にペレットが溶着してしまうなどの目詰まりの原因をさらに効果的に防止することができるものである。
次に、ダイカスト製品の成形工程と、離型剤およびペレット(潤滑剤)Pの供給工程等について説明する。コントロールユニット19は、メモリに格納されたコンピュータプログラムに基いて、ダイカスト製品の成形プロセスを実行する。さらに成形プロセスの1サイクル毎に、以下に述べる離型剤の塗布工程と、ペレットの供給工程が行なわれる。離型剤の塗布は、図1に示すように金型20,21が開いた状態で行なわれる。ペレットの供給は、金型20,21が閉じた状態で行なわれる。
図1に示すように、ロボット31によって金型20,21間にノズルユニット32が挿入される。この状態のもとで、金型20,21の種類や成形条件等に応じて、ノズルユニット32から金型20,21の内面20a,21aに向けて離型剤を噴霧したり、エアを噴出したりする。例えば金型20,21にエアを吹付けることにより、鋳ばり等が除去されるとともに、金型20,21の内面20a,21aの清掃がなされる。金型20,21の内面20a,21aに塗布された離型剤は、成形された製品が金型20,21に固着することを防止する。
ペレット計量部40によって計量された所定量のペレットPは、エアの供給源35から供給されるペレット移送用のエアによって、ペレット移送管41内を移動し、吐出ユニット42の流入室55に圧送される。流入室55に供給されたペレットPとエアは、第1の継手口51から流入室55内に噴出するとともに、エア放出用開口70に向かって移動することにより、通気部材71に衝突する。
通気部材71に衝突したエアとペレットPのうち、エアは通気部材71を通り抜けてボディ50の外部に放出される。通気部材71に衝突したペレットPは、通気部材71を通り抜けることができないため、通気部材71の内面に衝突したのち、自重により下方に落ちる。下方に落ちたペレットPは、ボディ50の底部に形成されたペレット出口部75からペレットガイド管80に入り込んでペレットガイド管80内を下方に向かい、ペレット吐出口83から射出スリーブ26の注湯口26aに落下する。
こうして射出スリーブ26内に供給されたペレットPは、射出スリーブ26の熱によって気化し、射出スリーブ26の内面に潤滑剤成分が付着することにより、射出スリーブ26とプランジャ27およびプランジャチップ27aとの摺動部分の潤滑をなすことができる。
ペレットの供給工程が終了し、射出スリーブ26内に供給されたペレットPが溶融したのち、ダイカスト成形機10の成形サイクルの一環として、注湯工程においてラドル29によって溶湯が注湯口26aから射出スリーブ26内に供給される。さらに駆動ユニット28によってプランジャ27が前進することにより、射出スリーブ26内の溶湯がキャビティ22に供給される。キャビティ22内に射出された溶湯は、保圧されかつ冷却されることにより固化し、キャビティ22に応じた形状の成形品となる。
成形品が固化したのち、移動側の金型21がダイプレート駆動機構15によって固定側の金型20から離される。こうして金型20,21が開くと、成形品は移動側の金型21に付着した状態となっている。成形品取り出し工程では、移動側の金型21に付着している成形品がエジェクタピン(図示せず)によって移動側の金型21から押し出されるとともに、ロボットによって成形品が移動側の金型21から取り出されて、1回の成形サイクルが終了となる。
以上説明したように本実施形態によれば、吐出ユニット42の流入室55内に供給されたペレットPをペレットガイド管80によって流入室55から注湯口26aへと案内することができる。このペレットガイド管80は、吐出ユニット42と注湯口26aとの相対的な位置に応じた形状に曲げることができるため、注湯口26aの上方にペレット吐出口83を配置することができる。このため注湯口26aの周囲にペレットが散らばるなどの不具合を回避することができる。
また、フレキシブルホース81の内部にガラス繊維チューブ82が配置されているため、ペレットガイド管80の内部を注湯口26aに向かって落下するペレットPが熱の影響によってペレットガイド管80に付着することが抑制され、ペレットガイド管80の目詰まりの原因を排除できるものである。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るペレット供給装置18Aを示している。このペレット供給装置18Aは、射出スリーブ26の注湯口16aに対して矢印Zで示す方向に移動可能な移動式の吐出ユニット42Aを有している。吐出ユニット42Aは、エアシリンダ等のアクチュータを備えた駆動機構100の移動部材101に取付けられていて、矢印Zで示す方向に往復移動する。
すなわちこの実施形態の吐出ユニット42Aは、注湯口26aに対し移動可能な可動式吐出ユニットであり、吐出ユニット42Aのボディ50にペレットガイド管80が取付けられている。このペレットガイド管80は、第1の実施形態のペレットガイド管80と同様に、フレキシブルホース81とガラス繊維チューブ82(図5と図6に示す)とによって構成されている。
注湯口16aにペレットを供給する際に、駆動機構100によって吐出ユニット42Aを矢印Z1方向に前進させることにより、ペレット吐出口83を注湯口16aの上方に位置させる。注湯口16aに注湯する際には、駆動機構100によって吐出ユニット42Aを矢印Z2方向に後退させることにより、ラドルとの干渉を避けるようにしている。それ以外の構成と作用は第1の実施形態のペレット供給装置18と共通であるため、両者に共通の箇所に共通の符号を付して説明を省略する。
なお本発明を実施するに当たって、ダイカスト成形機やペレット供給装置等の具体的な構成をはじめとして、ペレットガイド管を構成するフレキシブルホースやガラス繊維チューブ等の具体的な態様を必要に応じて変更して実施できることは言うまでもない。またペレットは、潤滑剤成分と離型剤成分との双方を含有する多機能複合ペレットであってもよい。
10…ダイカスト成形機、18,18A…ペレット供給装置、26…射出スリーブ、26a…注湯口、27…プランジャ、29…ラドル、42,42A…吐出ユニット、50…ボディ、75…ペレット出口部、80…ペレットガイド管、80a…一端、80b…他端、81…フレキシブルホース、82…ガラス繊維チューブ、83…ペレット吐出口、90…山部、91…谷部、92…凹凸壁。

Claims (4)

  1. ペレット出口部を有した吐出ユニットと、
    一端と他端を有し、前記一端が前記ペレット出口部に接続され、前記他端に形成されたペレット吐出口が前記一端よりも低い位置において射出スリーブの注湯口の上方に配置されるペレットガイド管とを具備し、
    前記ペレットガイド管は、
    山部と谷部とを交互に形成してなる凹凸壁を有し前記吐出ユニットと前記注湯口との相対的な位置に応じた形状に塑性変形可能な金属製のフレキシブルホースと、
    前記フレキシブルホースに挿入されガラス繊維チューブと、
    を具備したことを特徴とするペレット供給装置。
  2. 前記吐出ユニットは、前記注湯口に対する相対的な位置が一定の固定式吐出ユニットであり、該吐出ユニットに前記ペレットガイド管が取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のペレット供給装置。
  3. 前記ペレットガイド管は、溶湯を供給するラドルを避ける形状に曲げられた曲がり部を有していることを特徴とする請求項2に記載のペレット供給装置。
  4. 前記吐出ユニットは、前記注湯口に対し移動可能な可動式吐出ユニットであり、該吐出ユニットに前記ペレットガイド管が取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のペレット供給装置。
JP2013196123A 2013-09-20 2013-09-20 ダイカスト成形機のペレット供給装置 Active JP6170792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196123A JP6170792B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ダイカスト成形機のペレット供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196123A JP6170792B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ダイカスト成形機のペレット供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015058474A JP2015058474A (ja) 2015-03-30
JP6170792B2 true JP6170792B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=52816431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013196123A Active JP6170792B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ダイカスト成形機のペレット供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6170792B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5045523Y2 (ja) * 1972-11-14 1975-12-23
JPS6261354U (ja) * 1985-10-04 1987-04-16
JPH069727Y2 (ja) * 1989-02-15 1994-03-16 東芝機械株式会社 移動ノズル付プランジャ潤滑装置
JP2595776Y2 (ja) * 1993-12-28 1999-06-02 古河電気工業株式会社 不燃被覆導管
US5988461A (en) * 1997-08-26 1999-11-23 Aluma-Tech, Llc Dry lube dispenser
JP2006177496A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Inoac Corp コルゲート管
JP2012110924A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Toshiba Mach Co Ltd ペレット供給装置と、ペレット吐出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015058474A (ja) 2015-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101070972B1 (ko) 다이 캐스팅에 의해 금속 부품들을 제조하기 위한 방법 및장치
US6830094B2 (en) Device and method for producing metal diecast parts, particularly made of nonferrous metals
CN101497117B (zh) 模具和制造铸造制品的方法
CS65190A3 (en) Process of injection die casting of metallic material exhibiting dendriticproperties and a machine for making the same
JP6131106B2 (ja) ダイカスト成形機の被覆剤供給装置
EP3825036B1 (en) Core for hollow product manufacture including multilayer filling material and method of manufacturing hollow product using the core
JP6170792B2 (ja) ダイカスト成形機のペレット供給装置
JP2014223637A (ja) ペレット供給装置
RU2725585C2 (ru) Система охлаждения литейных форм для литья металлов или сплавов металлов и формовочная установка, содержащая указанную систему охлаждения и по меньшей мере одну литейную форму
CN110461502B (zh) 用于有色合金的热室压铸的设备
JP6088902B2 (ja) ペレット供給装置
CN105848809B (zh) 用于压铸金属构件的装置
US20170136527A1 (en) High pressure die cast machine
ITMI20101606A1 (it) Dispositivo perfezionato per il riempimento di metallo fuso in camere di pressatura nelle macchine di pressofusione
JP6726528B2 (ja) 固形潤滑剤供給装置
US3613772A (en) Injection piston for diecasting
KR20090061370A (ko) 다이 캐스팅용 카세트 장치
JP5942863B2 (ja) ダイカスト用金型構造
JP2016215232A (ja) ビーズ投入装置
JP4175602B2 (ja) 鋳造用注湯装置
CA2658574A1 (en) Cooling structure of metal-molding system for shot located downstream of blockage
JP6747884B2 (ja) 固形潤滑剤供給装置
JP2008264797A (ja) ダイカスト鋳造装置及びダイカスト鋳造方法
JP7246157B2 (ja) 噴出装置、半凝固金属製造装置及びダイカストマシン
CN207563718U (zh) 缝纫机油盘压铸装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6170792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350