JP6169064B2 - 空気輸送方法、空気輸送システム - Google Patents

空気輸送方法、空気輸送システム Download PDF

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Description

本発明は、粉粒体を吸引輸送するための空気輸送方法、及び空気輸送システムに関する。
輸送元に存する粉粒体を、空気の流れに乗せて輸送先に配管輸送する空気輸送システムは、図13(a)に示す「圧送式」の空気輸送システム100と、図14(b)に示す「吸引式」の空気輸送システム200と、に大別される。
図13(a)に示す圧送式の空気輸送システム100は、空気輸送装置2に一端が連結された輸送管5の他端側からコンプレッサーなどによって空気を「送り込む」ことによって、前記輸送管5の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、輸送元のホッパーHに存する粉粒体を輸送する仕組みとなされている。
一方、図13(b)に示す吸引式の空気輸送システム200は、バキュームポンプなどの吸引装置3を用いて、空気輸送装置2内に存する空気を「吸引」することによって、前記輸送管5の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、輸送元のホッパーHに存する粉粒体を吸引輸送する仕組みとなされている。
これらの空気輸送システムは、粉粒体を輸送するための空気の流れを、空気の導入によって形成するか、吸引によって形成するかの違いがあるものの、いずれも閉回路輸送であるため、異物の混入や雑菌等による汚染、粉粒体の飛散等の恐れが少なく、又、自動化や省力化が容易なことから、薬品、食品、化成品等の分野において幅広く利用されている。
ところで、これらの空気輸送システムにおいては、カーボンブラックや酸化チタンなどの付着性の高い粉粒体の輸送が要求される場合がある。この種の付着性の高い粉粒体を空気輸送によって輸送すると、粉粒体が輸送管の内壁に付着し、最終的に輸送管が閉塞する。
この点につき、輸送管の内壁に付着した粉粒体を剥離させるための手段が開発されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開平5‐201538号公報
前記特許文献1に開示された付着粉体剥離除去方法は、圧送式の一種であるブロータンク式の空気輸送システムにおいて、輸送管を弾性内管と外管との二重管構造とし、前記弾性内管に輸送用の空気を導入することによって空気輸送を実行した後、輸送用の空気の導入を止め、前記弾性内管と前記外管とが形成する間隙空間に加圧空気を導入することによって前記弾性内管を変形させ、もって、前記弾性内管に付着した粉粒体を剥離するものである。なお、剥離して前記弾性内管の管底に落下した粉粒体は、前記弾性内管に再度導入される空気によって、輸送先に輸送される。
しかしながら、前記特許文献1に開示された付着粉体剥離除去方法は、吸引式の空気輸送システムに適用することができない。なぜなら、吸引式の空気輸送システムでは、粉粒体の輸送時に輸送管の内圧が下がるため、前記輸送管を弾性内管と外管との二重管構造とすると、前記弾性内管が変形し、管径を確保することができなくなる。
本発明は前記技術的課題に鑑みて開発されたものであり、吸引式の空気輸送システムにおいて、二重管構造となされた輸送管の内管の管径を確保することができる新規な空気輸送方法、及び空気輸送システムを提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために、本発明の空気輸送方法は、輸送管の一端が連結された空気輸送装置内に存する空気を吸引することによって、前記輸送管の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、粉粒体を吸引輸送する空気輸送方法であって、前記輸送管として、前記空気輸送装置内に連通させた可撓性の内管と、前記内管を外気から隔離する外管と、を具備する二重管構造となされたものを用い、前記粉粒体を吸引輸送する際に、前記内管と前記外管とがなす間隙空間の内圧を前記内管内の内圧より負圧にすることによって、前記内管の管径を確保することを特徴とする(以下、「本発明方法」と称する。)。
本発明方法においては、前記粉粒体の吸引輸送時、又は、前記粉粒体の吸引輸送後、前記空気輸送装置内を減圧する一方で、前記間隙空間を大気開放、若しくは、前記間隙空間内に気体を導入することによって、前記内管を変形させ、もって、前記内管の内壁に付着した前記粉粒体を前記内管から剥離させることが好ましい態様となる。
本発明の空気輸送システムは、空気輸送装置と、吸引装置と、一端が前記空気輸送装置に連結され、他端が前記吸引装置に連結された吸引管と、一端が前記空気輸送装置に連結された輸送管と、を具備してなり、前記吸引装置にて前記吸引管を通じて前記空気輸送装置内に存する空気を吸引することによって、前記輸送管の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、粉粒体を吸引輸送する空気輸送システムであって、前記輸送管が、前記空気輸送装置内に連通させた可撓性の内管と、前記内管を外気から隔離する外管と、を具備する二重管構造となされ、前記吸引管から分岐させたバイパス管が、前記内管と前記外管とがなす間隙空間に連通されてなり、前記粉粒体を吸引輸送する際、前記吸引装置にて、前記空気輸送装置内に存する空気を吸引すると共に、前記バイパス管を通じて前記間隙空間内に存する空気を吸引し、前記内管内から吸引される空気と、前記間隙空間内から吸引される空気との間に生じる圧力損失の差によって、前記間隙空間の内圧を前記内管内の内圧より負圧となし、もって、前記内管の管径が確保されるようになされたことを特徴とする(以下、「本発明システム」と称する。)。
本発明システムにおいては、更に、前記間隙空間を大気開放させるための大気開放弁を具備してなるものが好ましい態様となる。
本発明システムにおいては、更に、前記間隙空間内に気体を導入するための気体導入装置を具備してなるものが好ましい態様となる。
本発明システムにおいては、前記内管の外径(R)と、前記外管の内径(φ)とが、πR/2>φの関係となるようになされたものが好ましい態様となる。
本発明によれば、吸引式の空気輸送システムにおいて、二重管構造となされた輸送管の内管の管径を確保することができる。
図1(a)は、実施形態1に係る本発明システムを示す概略図であり、図1(b)は、輸送管を断面状態にて示す側面図であり、図1(c)は、前記輸送管を断面状態にて示す正面図である。 図2は、実施形態1に係る本発明システムを用いた本発明方法を示すフローチャートである。 図3(a)は、吸引輸送工程時における輸送管を断面状態にて示す正面図であり、図3(b)は、管内浄化工程時における輸送管を断面状態にて示す正面図である。 図4(a)、(b)は、外管と内管のサイズによって生じる、管内浄化工程時における内管の変形状態の差異を断面状態にて示す正面図である。 図5は、実施形態2に係る本発明システムを示す概略図である。 図6は、実施形態2に係る本発明システムにおいて用いられる輸送管を断面状態にて示す側面図である。 図7は、実施形態2に係る本発明システムを用いた本発明方法を示すフローチャートである。 図8は、管内浄化工程時における輸送管を断面状態にて示す側面図である。 図9は、実施形態3に係る本発明システムを示す概略図である。 図10は、輸送管の一端側を拡大して示す断面図である。 図11は、輸送管の他端側を拡大して示す断面図である。 図12(a)、(b)は、実施形態3に係る本発明システムを用いた本発明方法を示すフローチャートである。 図13(a)は、従来の圧送式の空気輸送システムを示す概略図であり、図13(b)は、従来の吸引式の空気輸送システムを示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
<本発明システム1>
図1(a)に、実施形態1に係る本発明システム1を示す。本発明システム1は、空気輸送装置2と、吸引装置3と、吸引管4と、輸送管5と、を具備してなり、更に、バイパス管6を具備する。
‐空気輸送装置2‐
前記空気輸送装置2は、中空の装置本体20と、前記装置本体20の下部に取り付けられたダンパ式の開閉機構21と、前記装置本体20の側壁を通じて前記装置本体20内に連通させた導入口22と、前記装置本体20の天井壁を通じて前記装置本体20内に連通させた排出口23と、前記装置本体20内に取り付けられ、前記装置本体20の内部空間Aを、前記導入口22側の一次空間A1と、前記排出口23側の二次空間A2と、に仕切るバグフィルター24と、前記バグフィルター24内に圧空を吹き込むための逆洗装置25と、を具備する。
‐吸引装置3‐
前記吸引装置3は、バキュームポンプである。
‐吸引管4‐
前記吸引管4は、中空の管体であり、一端が前記空気輸送装置2の前記排出口23に連結され、他端が前記吸引装置3の吸気口に連結されている。
‐輸送管5‐
図1(b)、(c)に示すように、前記輸送管5は、可撓性の内管51と、前記内管51を外気から隔離する外管52と、を具備する二重管構造となされている。
本実施形態においては、前記内管51として、軟質塩化ビニル製の管体(内径(r):50mm、外径(R):58mm)が用いられている。前記内管51の、一端側(図中右側)の開口端には、へルール継手7の円筒部分71が差し込まれている。又、前記へルール継手7は、平バンドBの締結力によって、前記内管51に固定されている。
又、本実施形態においては、前記外管52として、軟質塩化ビニル製の管本体520の外周面が硬質塩化ビニル521によって補強されてなる耐圧ホース(内径(φ):76.2mm、外径(Φ):87.5mm)が用いられている。前記外管52の一端側の開口端には、前記内管51の一端側に外嵌させたフランジ8の円筒部分81が差し込まれている。又、前記フランジ8は、平バンドBの締結力によって、前記外管52に固定されている。更に、前記フランジ8の円盤部分82と、前記内管51の外周面との接点には、Oリング80が介在されており、係るOリング80によって前記内管51と前記外管52とがなす間隙空間Sの気密性が確保されるようになされている。なお、前記フランジ8の円筒部分81には、前記間隙空間Sに連通するエア導出管83が設けられている。
前記輸送管5は、前記へルール継手7の継手部分72を介して、一端が、前記空気輸送装置2の前記導入口22に連結される。
なお、本実施形態において、前記輸送管5の他端側(図中左側)も一端側と同様の構造となされている。前記輸送管5の他端は、当該他端側に存するへルール継手7を介して、ホッパーHに連結される。前記ホッパーHには、ホッパー開閉弁H1が取り付けられており、前記ホッパー開閉弁H1を開けば、前記ホッパーH内に存する粉粒体が前記輸送管5に導入され、前記ホッパー開閉弁H1を閉じれば、前記輸送管5への粉粒体の導入が遮断される仕組みとなされている。
又、前記輸送管5の他端側に存するエア導入管84には、大気開放弁9が取り付けられており、前記大気開放弁9を開くことによって、前記間隙空間Sが大気開放される仕組みとなされている。
‐バイパス管6‐
前記バイパス管6は、前記吸引管4から分岐させた中空の管体であり、前記輸送管5の一端側に設けられた前記フランジ8の前記エア導出管83に連結されることによって、前記間隙空間Sに連通されている。
又、前記バイパス管6には、前記バイパス管6の管路を開閉するためのバイパス開閉弁61が取り付けられている。
<本発明方法>
以下、前記本発明システム1を用いた本発明方法を、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
‐吸引輸送工程‐
前記本発明システム1を用いた本発明方法では、前記吸引装置3にて前記吸引管4を通じて前記空気輸送装置2内に存する空気を吸引することによって、前記輸送管5の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、前記ホッパーH内に存する粉粒体を、前記空気輸送装置2まで空気輸送し、最終的に前記空気輸送装置2の下部に置かれた容器Vに粉粒体を投下する吸引輸送工程を実行する(図1参照)。
前記吸引輸送工程を実行するにあたっては、まず、前記ホッパー開閉弁H1を閉じた状態(S1)、且つ、前記バイパス管6に取り付けられている前記バイパス開閉弁61を開いた状態(S2)としたうえで、前記吸引装置3を作動させる(S3)。
前記吸引装置3を作動させると、前記吸引管4を通じて前記空気輸送装置2内に存する空気が吸引され、前記空気輸送装置2内が減圧される。前記空気輸送装置2内が減圧されると、前記空気輸送装置2内に連通させた前記内管51内の空気が吸引される。
又、前記バイパス開閉弁61が開かれているため、前記バイパス管6を通じて、前記内管51と前記外管52とがなす間隙空間S内に存する空気も吸引される。
この際、前記内管51内から吸引される空気は、前記空気輸送装置2内に存する前記バグフィルター24の濾布を通過しながら吸引されるため、前記バイパス管6を通じて、直接的に前記間隙空間S内から吸引される空気より、圧力損失(単位時間単位流量あたりのエネルギー損失)が高くなる。
そのため、図3(a)に示すように、前記間隙空間Sの内圧(P)は、前記内管51内の内圧(P)より負圧となる。そして、この圧力差は、前記内管51を押し広げる方向への力となるため、前記内管51の管径が確保される。
この状態で、前記ホッパー開閉弁H1を開くと(S4)、前記輸送管5の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れが形成される。なお、前記ホッパー開閉弁H1が開かれることにより、前記内管51内の内圧(P)と前記間隙空間S内の内圧(Ps)との圧力差が更に大きくなり、前記内管51を押し広げる方向への力はより強くなる。
前記ホッパー開閉弁H1が開かれることによって、前記ホッパーH内に存する粉粒体は、前記輸送管5内に導入され、前記輸送管5の管路に形成された空気の流れに乗って吸引輸送され、前記空気輸送装置2内に導入される。
前記空気輸送装置2内に導入された粉粒体は、そのほとんどが、空気の流れと切り離されて、前記空気輸送装置2内の底部に堆積する。一方、前記空気輸送装置2内において空気の流れと切り離されなかった一部の粉粒体は、空気の流れに乗ったまま前記排出口23に向かい、前記排出口23の上流側に配された前記バグフィルター24の濾布を通過する際に濾過捕集される。
前記吸引輸送工程を所定時間実行すれば(S5)、所定時間に応じた量の粉粒体が輸送され、前記空気輸送装置2内の底部(前記開閉機構21のダンパ上)に堆積する。前記空気輸送装置2内の底部に堆積した粉粒体は、前記開閉機構21を作動させることによって(S6)、前記空気輸送装置2の下部に置かれた容器Vに向かって投下される。なお、前記開閉機構21は、粉粒体を投下した後、再度閉じられる仕組みとなされている。
‐管内浄化工程‐
前記本発明システム1を用いた本発明方法では、前記吸引輸送工程を実行した後、前記輸送管5の前記内管51の内壁に付着した粉粒体を剥離する管内浄化工程を実行する。
前記管内浄化工程を実行するにあたっては、まず、前記ホッパー開閉弁H1を閉じると共に(S7)、前記バイパス開閉弁61を閉じたうえで(S8)、前記大気開放弁9を開く(S9)。
前記大気開放弁9を開くことによって大気開放された前記間隙空間Sの内圧(P)はほぼ常圧となる。一方、前記内管51内の空気は、前記吸引輸送工程に引き続いて吸引されているため、前記内管51内の内圧(P)は、前記間隙空間Sの内圧(P)より負圧となる。そして、この圧力差は、前記内管51を押し潰す方向への力となるため、図3(b)に示すように、前記内管51が変形し、前記内管51の内壁に付着していた粉粒体が剥離される。
この管内浄化工程を所定時間実行した後(S10)、前記バイパス開閉弁61を開くと共に(S11)、前記ホッパー開閉弁H1を開けば(S4)、前記吸引輸送工程が再度実行される。前記管内浄化工程によって剥離した粉粒体は、再度実行される前記吸引輸送工程によって吸引輸送される粉粒体と共に、吸引輸送される。
ところで、本実施形態においては、前記吸引装置3にて、前記吸引管4を通じて前記空気輸送装置2内を減圧すると共に、前記吸引管4から分岐させた前記バイパス管6を通じて、前記間隙空間S内に存する空気を吸引しているが、本発明方法においては、前記空気輸送装置2内を減圧するための前記吸引装置3とは別体の吸引手段を用いて、前記間隙空間S内に存する空気を吸引しても良い。
又、本実施形態においては、前記管内浄化工程を実行するにあたり、前記間隙空間Sを大気開放させることによって前記内管51を変形させているが、エアコンプレッサーなどの圧空を噴出させる気体導入装置を用い、前記間隙空間S内に気体を積極的に導入することによって、前記内管51を変形させても良い。
更に、本実施形態においては、前記輸送管5につき、可撓性の内管51と、前記内管51を外気から隔離する外管52と、を具備する二重管構造とし、前記内管51として、軟質塩化ビニル製の管体を用いる一方で、前記外管52として、軟質塩化ビニル製の管本体520の外周面が硬質塩化ビニル521によって補強されてなる耐圧ホースを用いているが、前記内管51と前記外管52は、前記内管51が可撓性を有し、且つ、前記外管52につき、前記内管51より剛性が高いものであれば、前記内管51及び前記外管52を形成する素材は特に限定されるものではない。
但し、前記内管51の外径(R)と、前記外管52の内径(φ)については、πR/2>φの関係式を満たすサイズとすることが好ましい態様となる。
図4(a)に示すように、前記内管51の外径(R)と、前記外管52の内径(φ)とが、πR/2>φの関係式を満たさないと(即ち、πR/2≦φ)、前記管内浄化工程において前記内管51を変形させた際に、前記内管51が完全に偏平し、管路が閉塞する場合がある。
一方、図4(b)に示すように、前記内管51の外径(R)と、前記外管52の内径(φ)とが、πR/2>φの関係式を満たす場合にあっては、前記管内浄化工程において前記内管51を変形させると、前記内管51の外壁が前記外管52の内壁に当接し、前記内管51が閉塞することが好適に防止される。
これより、本発明においては、前記内管51の外径(R)と、前記外管52の内径(φ)につき、πR/2>φ(より好ましくは、πR/2の値が、φの1.1倍以上)となるようにサイズ設定することが好ましい。
なお、本実施例においては、前記空気輸送装置2の前記排出口23から排出される空気に粉粒体が混入することを防止すべく、前記バグフィルター24によって粉粒体を濾過捕集しているが、濾過捕集された粉粒体は、前記バグフィルター24の濾布に対し、徐々に目詰まりを生じさせる。
そのため、本実施形態に係る本発明システム1では、所定のタイミングで前記逆洗装置25を作動させて、前記バグフィルター24内に向けられたノズルから圧縮空気を噴射し、もって、前記バグフィルター24を逆洗する逆洗工程を実行することが好ましい。
この逆洗工程を実行するタイミングは、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、前記管内浄化工程の実行時に、前記逆洗工程を実行することが好ましい。
[実施形態2]
<本発明システム1>
図5に、実施形態2に係る本発明システム1を示す。本発明システム1は、空気輸送装置2と、吸引装置3と、吸引管4と、輸送管5と、を具備してなり、更に、バイパス管6と、気体導入装置90と、を具備する。
‐空気輸送装置2‐
前記空気輸送装置2は、開閉機構21がダブルダンパ式となされた以外は、前記実施形態1において用いた前記空気輸送装置2と同様の構造を有する。
更に詳しく説明すると、前記開閉機構21は、上側ダンパ211と、下側ダンパ212とを具備してなる。そして、前記開閉機構21を作動させると、まず、前記上側ダンパ211のみが開かれて、粉粒体が前記下側ダンパ212上に投下され、再度前記上側ダンパ211が閉じられた後、前記下側ダンパ212のみが開かれて、粉粒体が前記空気輸送装置2外に排出される仕組みとなっている。なお、粉粒体の排出後は、前記下側ダンパ212も再度閉じられる。
‐吸引装置3‐
前記吸引装置3は、前記実施形態1と同様のバキュームポンプである。
‐吸引管4‐
前記吸引管4も、前記実施形態1と同様の中空の管体であり、一端が前記空気輸送装置2の前記排出口23に連結され、他端が前記吸引装置3の吸気口に連結されている。
‐輸送管5‐
図6に示すように、前記輸送管5は、可撓性の内管51と、前記内管51を外気から隔離する外管52と、を具備する二重管構造となされている。
前記輸送管5の一端及び他端は、前記実施形態1と同様の構造(図1(b)参照)を有しており、へルール継手7を介して、一端が、前記空気輸送装置2の前記導入口22に連結され、他端が、ロータリーバルブ式のホッパーHに連結される。
又、図6に示すように、本実施形態において用いられる前記輸送管5は、前記内管51と前記外管52とがなす間隙空間Sが、複数の小室に仕切られている。
更に詳しく説明すると、前記輸送管5における前記外管52は、複数個所において分断されており、当該分断箇所の各開口端に取り付けられたフランジ8同士を突き合わせた状態で連結させることによって繋がれている。そして、突き合わせた前記フランジ8の間には、中央に貫通孔を有する円環状の隔離パッキン800が挟持されている。
前記隔離パッキン800の貫通孔の内径は、前記内管51の外径(R)と同寸となされており、前記内管51は、前記隔離パッキン800の貫通孔に挿入された状態にて保持されている。これにより、前記輸送管5における前記間隙空間Sが複数の小室に仕切られている。
‐バイパス管6‐
前記バイパス管6は、前記吸引管4から分岐させた中空の管体であり、その管路は、さらに複数の管路60に分岐している(図5参照)。
複数に分岐された前記バイパス管6の各管路60は、それぞれ、前記輸送管5の一端側に設けられた前記フランジ8、及び、前記輸送管5における分断された前記外管52を繋ぐ前記フランジ8、の各々に存するエア導出管83に連結されることによって、前記間隙空間Sに連通されている。
又、前記バイパス管6の各管路60には、各管路60を開閉するためのバイパス開閉弁61が取り付けられている。
‐気体導入装置90‐
前記気体導入装置90は、エアコンプレッサーである。前記気体導入装置90の吐出口には、気体導入管91の一端が連結されており、前記気体導入管91の管路は、さらに複数の管路92に分岐している。
複数に分岐された前記気体導入管91の各管路92は、それぞれ、前記輸送管5の他端側に設けられた前記フランジ8、及び、前記輸送管5における分断された前記外管52を繋ぐ前記フランジ8、の各々に存するエア導入管84に連結されることによって、前記間隙空間Sに連通されている。
又、前記気体導入管91の各管路92には、各管路92を開閉するための気体導入弁93が取り付けられている。
<本発明方法>
以下、前記本発明システム1を用いた本発明方法を、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
‐吸引輸送工程‐
前記本発明システム1を用いた本発明方法では、前記吸引装置3にて前記吸引管4を通じて前記空気輸送装置2内に存する空気を吸引することによって、前記輸送管5の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、前記ホッパーH内に存する粉粒体を、前記空気輸送装置2の下部に置かれた容器Vまで空気輸送する吸引輸送工程を実行する(図5参照)。
前記吸引輸送工程を実行するにあたっては、まず、前記バイパス管6の各管路60に取り付けられている各バイパス開閉弁61を開いた状態としたうえで(S12)、前記吸引装置3を作動させる(S13)。
前記吸引装置3を作動させると、前記吸引管4を通じて前記空気輸送装置2内に存する空気が吸引され、前記空気輸送装置2内が減圧される。前記空気輸送装置2内が減圧されると、前記空気輸送装置2内に連通させた前記内管51内の空気が吸引される。
又、前記バイパス開閉弁61が開かれているため、前記バイパス管6を通じて、前記内管51と前記外管52とがなす間隙空間S内に存する空気も吸引される。
この際、前記内管51内から吸引される空気は、前記空気輸送装置2内に存する前記バグフィルター24の濾布を通過しながら吸引されるため、前記バイパス管6を通じて、直接的に前記間隙空間S内から吸引される空気より、圧力損失が高くなる。
そのため、前記間隙空間Sの内圧(P)は、前記内管51内の内圧(P)より負圧となる。そして、この圧力差は、前記内管51を押し広げる方向への力となるため、前記内管51の管径が確保される(図3(a)参照)。
この状態で、前記ホッパーHのロータリーバルブを回転させると(S14)、前記ホッパーH内に存する粉粒体は、前記輸送管5内に導入され、前記輸送管5の管路に形成された空気の流れに乗って吸引輸送され、前記空気輸送装置2内に導入される。
前記吸引輸送工程を所定時間実行すれば(S15)、所定時間に応じた量の粉粒体が輸送され、前記空気輸送装置2内の底部に堆積する。前記空気輸送装置2内の底部に堆積した粉粒体は、前記開閉機構21を作動させることによって(S16)、前記空気輸送装置2の下部に置かれた容器Vに向かって投下される。
そして、前記本発明システム1を用いた本発明方法では、前記開閉機構21としてダブルダンパ式を採用しているから、粉粒体を前記容器Vに向かって投下する際に、前記輸送管5の管路に沿って流れる空気の流れが停止されない。そのため、前記本発明システム1を用いた本発明方法では、前記吸引輸送工程を連続的に実行しながら、前記輸送管5の前記内管51の内壁に付着した粉粒体を剥離する管内浄化工程を実行することができる。
‐管内浄化工程‐
前記管内浄化工程を実行するにあたっては、閉じられている各バイパス開閉弁61から選択された少なくとも一つ以上を閉じたうえで(S17)、前記気体導入装置90を作動させる(S18)。
次いで、複数に分岐された前記気体導入管91の各管路92に取り付けられている複数の前記気体導入弁93から選択された少なくとも一つ以上を開く(S18)。
前記気体導入弁93を開くことによって前記気体導入装置90から前記間隙空間S内に空気が導入される。一方、前記内管51内は、引き続き吸引されているため、前記内管51内の内圧(P)は、前記間隙空間Sの内圧(P)より負圧となる。そして、この圧力差は、前記内管51を押し潰す方向への力となるため、図8に示すように、前記内管51が変形する。
前記内管51の変形により、前記内管51の内壁に付着していた粉粒体が剥離され、前記内管51の管路に沿って、前記空気輸送装置2に導入される。
そして、前記本発明システム1を用いた本発明方法では、この管内浄化工程を所定時間実行した後(S20)、前記気体導入弁を閉じ(S21)、次いで、前記バイパス開閉弁61が開かれる(S22)。
即ち、前記実施形態1に係る本発明システム1を用いた本発明方法では、管内浄化工程を実行するにあたり、前記輸送管5における内管51の全体にわたって変形させていたが、本実施形態に係る本発明システム1を用いた本発明方法では、前記輸送管5における内管51の一部分を変形させることができる。もちろん、前記バイパス開閉弁61を全部閉じた上で、全部の気体導入弁93を開くことによって、管内浄化工程を行えば、前記輸送管5における内管51の全体にわたって変形させることもできる。
これより、本実施形態に係る本発明システム1を用いた本発明方法では、前記輸送管5の屈曲部分などの粉粒体が付着しやすい部分に対し、集中的な浄化を行うことができる。
その余は、前記実施形態1と同様であり、繰り返しの説明を避けるためここでは説明を省略する。
[実施形態3]
<本発明システム1>
図9に、実施形態2に係る本発明システム1を示す。本発明システム1は、空気輸送装置2と、吸引装置3と、吸引管4と、輸送管5と、を具備してなり、更に、バイパス管6と、気体導入装置90と、を具備する。
‐空気輸送装置2‐
前記空気輸送装置2は、前記実施形態1において用いた前記空気輸送装置2と同様の構造を有する。
‐吸引装置3‐
前記吸引装置3は、前記実施形態1と同様のバキュームポンプである。
‐吸引管4‐
前記吸引管4も、前記実施形態1と同様の中空の管体であり、一端が前記空気輸送装置2の前記排出口23に連結され、他端が前記吸引装置3の吸気口に連結されている。
‐輸送管5‐
図10に示すように、前記輸送管5は、可撓性の内管51と、前記内管51を外気から隔離する外管52と、を具備する二重管構造となされている。
前記輸送管5は、前記外管52の一端側の開口端にフランジ8Aの円筒部分81Aが差し込まれており、前記フランジ8Aは、平バンドBの締結力によって、前記外管52に固定されている。なお、前記フランジ8Aの円筒部分81Aには、前記内管51と前記外管52とがなす間隙空間Sに連通するエア導出管83が設けられている。
前記フランジ8Aは、別のフランジ8Bと、互いの円盤部分(82A、82B)同士を介して連結されており、相対させた前記フランジ8Aの円盤部分82Aと前記フランジ8Bの円盤部分82Bの間には、フランジ形状となされたフランジパッキン810の円盤部分812が介在されている。
前記フランジパッキン810の円筒部分811の内径は、前記内管51の外径と同寸とされており、前記内管51は、前記フランジパッキン810の円筒部分811内に差し込まれた状態で保持されている。又、前記フランジパッキン810の円筒部分811と、前記内管51との接触部分は、接着剤によって接着されている。
そして、前記輸送管5の一端は、前記フランジ8Bの円筒部分81Bを介して、前記空気輸送装置2の前記導入口22に連結されている。又、前記内管51の一端は、前記空気輸送装置2内に差し込まれている。
一方、図11に示すように、前記輸送管5は、前記内管51の他端側の開口端にへルール継手7の円筒部分71が差し込まれており、前記へルール継手7は、平バンドBの締結力によって、前記内管51に固定されている。又、前記外管52の他端側の開口端には、前記内管51の一端側に外嵌させたフランジ8Cの円筒部分81Cが差し込まれており、前記フランジ8Cは、平バンドBの締結力によって、前記外管52に固定されている。なお、前記フランジ8Cの円筒部分81Cには、前記間隙空間Sに連通するエア導入管84が設けられている。
又、前記フランジ8Cの円盤部分82Cには、フランジパッキン810が取り付けられており、係るフランジパッキン810によって前記内管51と前記外管52とがなす間隙空間Sの気密性が確保されるようになされている。
そして、前記輸送管5の他端は、前記へルール継手7の継手部分72を介して、漏斗状のホッパーHに連結されている。
前記ホッパーHには、内壁に沿って非金属製(ここでは、ネオプレンゴム製)のスリーブH2が設けられており、従って、前記ホッパーHに投入された粉粒体は、前記スリーブH2の内面に沿って前記輸送管5に導入される。又、前記ホッパーHには、その壁面を通じて内部に連通する空気導入管H3が設けられている。前記ホッパーHは、前記スリーブH2の内面に沿って前記輸送管5に導入される粉粒体が、前記スリーブH2の出口付近において滞留して、いわゆる「ブリッジ」が形成した場合に、前記空気導入管H3を通じて、前記ホッパーHの内面と前記スリーブH2の外面との間に存する間隙に空気を導入し、前記スリーブH2を変形させてブリッジを破壊する仕組みとなされている。
‐バイパス管6‐
前記バイパス管6は、前記吸引管4から分岐させた中空の管体であり、前記輸送管5の一端側に設けられた前記エア導出管83に連結されることによって、前記間隙空間Sに連通されている。
又、前記バイパス管6には、前記バイパス管6の管路を開閉するためのバイパス開閉弁61が取り付けられている。
‐気体導入装置90‐
前記気体導入装置90は、エアコンプレッサーである。前記気体導入装置90の吐出口には、気体導入管91の一端が連結されており、前記気体導入管91は、他端が前記エア導入管84に連結されることによって、前記間隙空間Sに連通されている。
又、前記気体導入管91の各管路92には、各管路92を開閉するための気体導入弁93が取り付けられている。
<本発明方法>
以下、前記本発明システム1を用いた本発明方法を、図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
‐吸引輸送工程(図12(a)参照)‐
前記本発明システム1を用いた本発明方法では、前記吸引装置3にて前記吸引管4を通じて前記空気輸送装置2内に存する空気を吸引することによって、前記輸送管5の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、前記ホッパーH内に存する粉粒体を、前記空気輸送装置2の下部に置かれた容器Vまで空気輸送する吸引輸送工程を実行する(図9参照)。
前記吸引輸送工程を実行するにあたっては、まず、前記バイパス管6に取り付けられているバイパス開閉弁61を開いた状態としたうえで(S23)、前記吸引装置3を作動させる(S24)。
前記吸引装置3を作動させると、前記吸引管4を通じて前記空気輸送装置2内に存する空気が吸引され、前記空気輸送装置2内が減圧される。前記空気輸送装置2内が減圧されると、前記空気輸送装置2内に連通させた前記内管51内の空気が吸引される。
又、前記バイパス開閉弁61が開かれているため、前記バイパス管6を通じて、前記内管51と前記外管52とがなす間隙空間S内に存する空気も吸引される。
この際、前記内管51内から吸引される空気は、前記空気輸送装置2内に存する前記バグフィルター24の濾布を通過しながら吸引されるため、前記バイパス管6を通じて、直接的に前記間隙空間S内から吸引される空気より、圧力損失が高くなる。
そのため、前記間隙空間Sの内圧(P)は、前記内管51内の内圧(P)より負圧となる。そして、この圧力差は、前記内管51を押し広げる方向への力となるため、前記内管51の管径が確保される(図3(a)参照)。
そして、本実施形態における前記本発明システム1では、前記ホッパーHと前記輸送管5とが常に連通されているため、各バイパス開閉弁61を開いた状態としたうえで(S23)、前記吸引装置3を作動させれば(S24)、前記ホッパーH内に存する粉粒体は、前記輸送管5内に順次導入され、前記輸送管5の管路に形成された空気の流れに乗って吸引輸送され、前記空気輸送装置2内に導入される。
前記吸引輸送工程を所定時間実行すれば(S25)、所定時間に応じた量の粉粒体が輸送され、前記空気輸送装置2内の底部に堆積する。前記空気輸送装置2内の底部に堆積した粉粒体は、前記開閉機構21を作動させることによって(S26)、前記空気輸送装置2の下部に置かれた容器Vに向かって投下される。
‐管内浄化工程(図12(b)参照)‐
前記本発明システム1を用いた本発明方法では、前記吸引輸送工程の実行中の任意の時点において、前記輸送管5の前記内管51の内壁に付着した粉粒体を剥離する管内浄化工程を実行する。
前記管内浄化工程を実行するにあたっては、まず、閉じられている前記バイパス開閉弁61を閉じたうえで(S27)、前記気体導入装置90を作動させる(S28)。
次いで、前記気体導入管91に取り付けられている前記気体導入弁93を開く(S29)。
前記気体導入弁93を開くことによって前記気体導入装置90から前記間隙空間S内に空気が導入されると、前記内管51内の内圧(P)は、前記間隙空間Sの内圧(P)より負圧となる。そして、この圧力差は、前記内管51を押し潰す方向への力となるため、前記内管51が変形する(図3(b)参照)。
前記内管51の変形により、前記内管51の内壁に付着していた粉粒体は、剥離され、前記内管51の管路に沿って、前記空気輸送装置2に導入される。
この管内浄化工程を所定時間実行した後(S30)、前記気体導入弁93を閉じ(S31)、次いで、前記バイパス開閉弁61が開かれることによって(S32)、前記管内浄化工程が完了する。
その余は、前記実施形態1、2と同様であり、繰り返しの説明を避けるためここでは説明を省略する。
なお、本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、粉粒体を空気輸送するための手段として好適に用いられる。
1 本発明システム(空気輸送システム)
2 空気輸送装置
3 吸引装置
4 吸引管
5 輸送管
51 内管
52 外管
6 バイパス管
61 バイパス開閉弁
7 へルール継手
8 フランジ
80 Oリング
83 エア導出管
84 エア導入管
800 隔離パッキン
810 フランジパッキン
9 大気開放弁
90 気体導入装置
91 気体導入管
93 気体導入弁
S 間隙空間
H ホッパー
V 容器

Claims (6)

  1. 輸送管の一端が連結された空気輸送装置内に存する空気を吸引することによって、前記輸送管の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、粉粒体を吸引輸送する空気輸送方法であって、
    前記輸送管として、前記空気輸送装置内に連通させた可撓性の内管と、前記内管を外気から隔離する外管と、を具備する二重管構造となされたものを用い、
    前記粉粒体を吸引輸送する際に、前記内管と前記外管とがなす間隙空間の内圧を前記内管内の内圧より負圧にすることによって、前記内管の管径を確保することを特徴とする空気輸送方法。
  2. 請求項1に記載の空気輸送方法において、
    前記粉粒体の吸引輸送時、又は、前記粉粒体の吸引輸送後、
    前記空気輸送装置内を減圧する一方で、前記間隙空間を大気開放、若しくは、前記間隙空間内に気体を導入することによって、前記内管を変形させ、
    もって、前記内管の内壁に付着した前記粉粒体を前記内管から剥離させる空気輸送方法。
  3. 空気輸送装置と、
    吸引装置と、
    一端が前記空気輸送装置に連結され、他端が前記吸引装置に連結された吸引管と、
    一端が前記空気輸送装置に連結された輸送管と、
    を具備してなり、
    前記吸引装置にて前記吸引管を通じて前記空気輸送装置内に存する空気を吸引することによって、前記輸送管の管路に他端側から一端側に向かう空気の流れを形成し、係る空気の流れに乗せて、粉粒体を吸引輸送する空気輸送システムであって、
    前記輸送管が、前記空気輸送装置内に連通させた可撓性の内管と、前記内管を外気から隔離する外管と、を具備する二重管構造となされ、
    前記吸引管から分岐させたバイパス管が、前記内管と前記外管とがなす間隙空間に連通されてなり、
    前記粉粒体を吸引輸送する際、前記吸引装置にて、前記空気輸送装置内に存する空気を吸引すると共に、前記バイパス管を通じて前記間隙空間内に存する空気を吸引し、
    前記内管内から吸引される空気と、前記間隙空間内から吸引される空気との間に生じる圧力損失の差によって、前記間隙空間の内圧を前記内管内の内圧より負圧となし、
    もって、前記内管の管径が確保されるようになされたことを特徴とする空気輸送システム。
  4. 請求項3に記載の空気輸送システムにおいて、
    更に、前記間隙空間を大気開放させるための大気開放弁を具備してなる空気輸送システム。
  5. 請求項3又は4に記載の空気輸送システムにおいて、
    更に、前記間隙空間内に気体を導入するための気体導入装置を具備してなる空気輸送システム。
  6. 請求項3ないし5のいずれか1項に記載の空気輸送システムにおいて、
    前記内管の外径(R)と、前記外管の内径(φ)とが、πR/2>φの関係となるようになされた空気輸送システム。

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