JP6168435B1 - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関し、表示手段に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】第一のメータ表示MWが第一の状態(空の状態)のまま第三の状態(満タン状態)に変化しなかった場合よりも、第一のメータ表示MWが第一の状態(空の状態)から第三の状態(満タン状態)に変化した場合(図25に示す例の場合)のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく、第四のメータ表示MRが第四の状態(空の状態)まま第六の状態(満タン状態)に変化しなかった場合よりも、第四のメータ表示MRが第四の状態(空の状態)から第六の状態(満タン状態)に変化した場合(図16及び図17に示す例の場合)のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。【選択図】図16

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が入賞可能な入賞口、始動口、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が入賞すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
また、こういった遊技台の中には、表示手段を備えたものがある。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、表示手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示であり、
前記第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
前記第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
空の状態で表示されている前記第一のメータ表示よりも、空の状態で表示されている前記第四のメータ表示のほうが、満タンの状態に変化しやすいように構成されており、
前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第一の量だけ上昇するように構成されており、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第四の量だけ上昇するように構成されており、
前記第四の量は、前記第一の量よりも多い量であり、
前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
前記第四の演出は、第四の表示が、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 同パチンコ機100を背面側から見た外観図である。 同パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 (a)は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。 ボタン演出の一例を段階的に示す図である。 図1に示すパチンコ機100に設けられた操作手段について詳しく説明するための図である。 図1に示すパチンコ機100における操作手段を絡めた演出を説明するための図である。 操作手段Aを絡めた演出と操作手段Bを絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。 操作手段を絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。 メータ演出の一例を段階的に示す図である。 図14に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 メータ演出が行われて大当りする例を段階的に示す図である。 図16に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図16を用いて説明した変化ボールアイコンcIによる演出の変形例を段階的に示す図である。 色々な種類のメータ表示について詳しく説明するための図である。 メータ表示が変化するかを占うランクアップ演出の一例を段階的に示す図である。 図20に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図21に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図22(41)から続く場合がある再抽選の一例を段階的に示す図である。 メータ表示が出現するか否かを占うミニゲームの一例を段階的に示す図である。 メータ表示が満タン状態になると当該変動で大当りが確定する例を段間的に示す図である。 メータ表示が保留枠内に表示される例を段階的に示す図である。 メータ表示のメータが満タンになるとミニアイテムを獲得してストックする例を段階的に示す図である。 メータ表示の一回の満タンで複数アイテムがストックされる例を段階的に示す図である。 満タン状態のメータ表示が次の図柄変動表示まで持ち越される場合がある例を段階的に示す図である。 メータ表示が満タンになってアイテムが出現してもストックされずに消化される例を段階的に示す図である。 メータ表示が2つ表示され、2つとも消える例を段階的に示す図である。 メータ表示が2つ表示され、片方だけ消える例を段階的に示す図である。 図32に示す例の続きを段階的に示す図である。 、増加タイプのメータ表示が途中まで貯まった状態で表示が開始される例を段階的に示す図である。 数値を示すメータ表示によるメータ演出の一例を段階的に示す図である。 図35に示す数値型メータ表示が、操作手段の操作に応じて変化する例を段階的に示す図である。 これまで説明したメータ演出とは異なる演出の一例を段階的に示す図である。 メータ表示の表示中にエラーが発生した場合の一例を段階的に示す図である。 図38に示すエラー表示ER1の一例の続きを段階的に示す図である。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。 本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本実施形態に係るパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を背面側から見た外観図である。 パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 パチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 パチンコ機100の表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 (a)は主制御部電源投入時処理のフローチャートであり、(b)は復帰起動処理のフローチャートであり、(c)は初期起動処理のフローチャートである。 主制御部メインループ処理のフローチャートである。 主制御部タイマ割込み処理のフローチャートである。 特図状態更新処理のフローチャートである。 (a)は特図関連抽選処理のフローチャートであり、(b)は特図当り抽選処理のフローチャートである。 図柄変動中処理のフローチャートである。 特図表示確定ウエイト処理のフローチャートである。 (a)は当り開始ウエイト処理のフローチャートであり、(b)は特電役開放処理のフローチャートである。 特電役作動処理のフローチャートである。 特電役制御処理のフローチャートである。 (a)は特電役動作パターンデータテーブルの内容について説明する図であり、(b)は特電役作動データテーブルの内容について説明する図である。 特電役残存球検出処理のフローチャートである。 特電役作動終了処理のフローチャートである。 当り終了表示ウエイト処理のフローチャートである。 当否判定用テーブルの内容について説明する図である。 特図決定用テーブルの内容について説明する図である。 特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 パチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。 パチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第2副制御部タイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は第2副制御部画像制御処理のフローチャートである。 (a)は、演出装置206の第1の構成例について説明する図であり、(b)は、演出装置206の第2の構成例について説明する図である。 本実施形態において適用可能な演出例について説明する図である。 本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。 図69に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図70に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図71に示す演出の別の例について段階的に示す図である。 本実施形態のパチンコ機100で行うことができるカスタマイズの内容を示す図である。 会員サービスを利用していない状態におけるオプションメニュー画面の遷移図である。 デモ画面から、オプションメニュー画面、音量調整ウィンドウ、輝度調整ウィンドウを呼び出す一例を示す図である。 図75に示す例の続きを示す図である。 図76に示す例の続きを示す図である。 図77に示す例の続きを示す図である。 図76を用いて説明した例の変形例を示す図である。 その他の変形例を示す図である。 (1)はトップメニュー画面の遷移図であり、(2)は機種カスタマイズ画面の遷移図である。 ダイトモ画面の遷移図である。 トップメニュー画面およびダイトモ画面を示す図である。 機種カスタマイズ画面を示す図である。 変動アイコンを用いた演出の一例を示す図である。 図85に示す例の変形例を示す図である。 図85に示す例の他の変形例を示す図である。 ナビキャラクタYMによる保留アイコンの変化演出と変動アイコンの変化演出の組合せの例を示す図である。 図88に示す例の続きと変形例等を示す図である。 保留枠が一時的に視認不能になる演出例を示す図である。 演出アイコン表示領域DISに複数のナビキャラクタYMが出現する演出の一例を示す図である。 図91に示す変形例等を示す図である。 ナビキャラクタYMにボタン保留アイコンの演出を絡めた演出例を示す。 ナビキャラクタYMが表示されない期間がある例を示す図である。 ナビキャラクタYMが表示されない他の期間がある例を示す図である。 保留アイコンが最大8個表示される例を示すである。 ナビキャラクタYMに普図の装飾図柄を絡めた演出例を示す。 変化予告表示が待機表示される例を示す図である。 これまで説明した保留枠とは異なる保留枠を用いた演出例を示す図である。 これまで変化予告報知のアイコンとして使用されてきた宝箱のアイコンI1が、保留アイコンとして出現する例を示す図である。 ナビキャラクタYMにメータ演出を絡めた演出例を示す。 図101を用いて説明した例の変形例を示す図である。 図101を用いて説明した例のさらに別の変形例を示す図である。 ナビキャラクタYMにテロップ演出を絡めた演出例を示す。 図67(b)に示す演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めた演出の一例を示す図である。 図67(b)に示す演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めた他の演出の一例を示す図である。 図67(b)に示す演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めたさらに他の演出の一例を示す図である。 装飾図柄表示装置208(第1表示装置)の下方に第2表示装置が設けられた演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めた演出の一例を示す図である。 遊技者によって選択された演出の実行中に他の演出が実行された場合の一例を示す図である。 図109に示す例の変形例を示す図である。 スピーカ120から出力可能な楽曲についてまとめた表である。 図111を用いて説明した楽曲選択が行われる例を示す図である。 図112に示す例の続きを示す図である。 図67(b)に示す演出装置206による演出の一例を示す図である。 図114に示す例の続きを示す図である。 遊技者が選択した保留枠が変更される例を示す図である。 図116に示す例の変形例等を示す図である。 オートボタンモードに設定に設定されたパチンコ機における演出例を示す図である。 図118に示す例の続き等を示す図である。 図118に示す例の変形例を示す図である。 皿満タンエラーの発生によって報知される球抜き報知の表示と、輝度調整ウィンドウBWそれぞれの、他の表示とのオーバーラップ関係について説明する図である。 球抜き報知の表示例を示す図である。 複数種類のエラー表示が表示される例を示す図である。 パチンコ機100の主制御部300が検出可能なエラーの一例を示した図である。 パチンコ機100の払出制御部600が検出可能なエラーの一例を示した図である。 パチンコ機100によるエラー報知の報知態様の一例を示した図である。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。 本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
以下、図面を用いて、本発明を適用可能なパチンコ機100等の弾球遊技機(封入式のものも含む)について詳細に説明する。なおここにいう封入式のものとは、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機等のことをいう。
<全体構成>
まず、図1を用いて、パチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図3参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122が取り付けられている。なお、枠ランプ122は、発光手段の一例であり、本明細書では、光源をLEDとするものもランプと称する他、蛍光灯、冷陰極管等、光を発するものであればランプと称する場合があり、光を発するものは発光手段の一例に相当する。
前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図3参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する扉開放センサ609(図4参照)を備える。
また、前面枠扉106には、透過部ユニット190が設けられている。この透過部ユニット190は、透明板部材118とは別の透過部191を備え、その透過部191が、下部に設けられた不図示の駆動軸を中心に、前後方向に回動可能である。また、透過部ユニット190には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図1に示す透過部ユニット190の透過部191は初期位置にある。この透過部191は、操作手段(ボタン)として機能するとともに、可動手段の一例にも相当する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。このチャンスボタン136は演出ボタンであって、操作手段の一例に相当する。また、チャンスボタン136は、可動手段の一例でもあり、図1に示すチャンスボタン136は初期位置にある。詳しくは後述するように、このチャンスボタン136は進退動作を実行可能なものである。さらに、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
加えて、チャンスボタン136の右横には、操作キーユニット181が設けられている。この操作キーユニット181は、十字キー181aと、OKボタン181bと、キャンセルボタン181cを有する。また、操作キーユニット181の右上には、パネル表示部183も設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図3に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。この遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、後述する普図始動口228および第2特図始動口232と、第1特図始動口230とに分けることができる。具体的には、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口230が備えられた第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は第2特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口232が備えられた第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口230への入球が困難又は不可能に構成されている。なお、本発明は、右打ち機の遊技盤を備えたパチンコ機100に限って適用されるものではなく、広く一般の遊技盤を備えたパチンコ機に適用することができる。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206では、3つの装飾図柄表示装置が横に並べられている。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われる。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、高さも短い。ただし、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの表示画面が、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面より小さければよく、幅方向の長さや高さは図3に示す態様に限定されるものではない。また、図3に示す第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、同じく図3に示す第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの右端辺部分の前面側に重なっている。この図3に示す第2装飾図柄表示装置208Mの位置が、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置であってもよい。また、図3に示す第3装飾図柄表示208Nの位置が、第3装飾図柄表示装置208Nの初期位置であってもよい。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置は、第1装飾図柄表示装置208Lとは部分的にも重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって左側に離れた位置)であってもよい。また、第3装飾図柄表示装置208Mの初期位置も、第1装飾図柄表示装置208Lとは重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって右側に離れた位置)であってもよい。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に沿って、互いに接離する方向にスライド移動可能に構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。なお、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、これらの装飾図柄表示装置(第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)をまとめたものを演出表示手段とし、演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を行ったり、複数種類の演出表示を行ったりするということもできる。さらに、装飾図柄表示装置の数について限定はなく、装飾図柄表示装置が、1つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、2つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、4つ以上備えられているパチンコ機であってもよい。また、複数の装飾図柄表示装置の位置関係も図3に示す位置関係に限定されるものではない。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側には、透明の導光板が配置されており、遊技者は導光板を介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。導光板は、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板の側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。例えば、導光板には所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板は光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板が可動するものであってもよい。また、導光板は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの少なくとも一つの表示装置よりも手前側に設けられていればよい。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mの下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206についは後述する。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mは、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分けて見ることができ、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lとして液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段である。なお、第1装飾図柄表示装置208Lに表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、第1装飾図柄表示装置208Lも、図柄表示手段の一種である。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、中央可変入賞口234と、右側可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の右側に1つ配設している。このため、普図始動口228は、右打ちすることによって遊技球の進入が期待される。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられており、右打ちすることによって入球が期待される。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
図1に示すパチンコ機100には、可変入賞口が2つ設けられている。遊技盤200の中央に設けられた中央可変入賞口234(第1の可変入賞口に相当)は、第1特図始動口230の下に配置されている。また、遊技盤200の右側に設けられた右側可変入賞口235(第2の可変入賞口に相当)は、第2特図始動口232の下に配置されており、右打ちすることによって入球が期待される。いずれの可変入賞口234,235も、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341,2351とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234,235はアタッカと呼ばれることがある。中央可変入賞口234は、非電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。右側可変入賞口235は、電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、いずれの可変入賞口234,235も、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、非電サポ状態で特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合には、中央可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。一方、電サポ状態で特図変動遊技に当選して第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合には、右側可変入賞口235の扉部材2351が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、いずれの可変入賞口234,235においても、閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、中央可変入賞口234に入球した球も、右側可変入賞口235に入球した球も、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
以上説明した、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の配置によれば、電サポ状態では、右打ちが遊技者にとって有利になる打ち方であり、非電サポ状態では、左打ちが遊技者にとって有利になる打ち方である。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、上述した3つの装飾図柄表示装置208L〜Nを配設している。すなわち、演出装置206において、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nは、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを完全に開いた状態(全開状態)では、遊技者は第1装飾図柄表示装置208Lの表示の一部又は全部を視認可能である。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、第1装飾図柄表示装置208Lに表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態(全閉状態)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cに表示された装飾図柄の全てを遮蔽する。したがって、演出表示手段である第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lの遮蔽手段でもあり、演出可動手段でもある。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、演出可動体の一つである八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されており、演出内容に応じてそれぞれ上下方向に移動することができるように構成されている。また、八代役物224Fa及び将軍役物224Fbはいずれも内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
なお、上述の、進退動作を実行可能なチャンスボタン136や、前後方向に回動可能な透過部191も演出可動手段の一種である。
さらに、演出可動手段として、ここでは不図示の家紋役物224E(図14等参照)が用意されている。家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方の初期位置に配置されている。家紋役物224Eは、動作を開始すると、初期位置から第1装飾図柄表示装置208Lよりも前側に上昇してきて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側(遊技者側)から重なる。この家紋役物224Eは、初期位置にある状態では、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側から重なった状態よりも、遊技者から視認しにくい状態にある。また、家紋役物224Eには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを制御手段ととらえることもできるし、主制御部300を第一の制御手段とし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを第二の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材2321や中央可変入賞口234の扉部材2341や右側可変入賞口235の扉部材2351等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nの駆動制御を行うための駆動回路432と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの現在位置を検出する位置検出センサ430と、チャンスボタン136が押下されたことを検出するための検出部710と、位置検出センサ430やチャンスボタン136の検出部710や操作キーユニット181の操作を検出する操作キーユニットセンサ425からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれに画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、各種の可動手段(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、八代役物224Fa、将軍役物224Fb、家紋役物224E)の駆動制御を行うための駆動回路516と、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの現在位置を検出するための各種可動手段センサ424と、各種可動手段センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。さらに、基本回路502には、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
なお、図1に示すパチンコ機100では、第1副制御部400が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第2副制御部500が各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの制御を行っているが、第2副制御部500が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第1副制御部400が各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの制御を行ってもよいし、いずれか一方の副制御部が、両方の制御を行ってもよい。
また、図4では図示省略したが、第1副制御部400あるいは第2副制御部500で、図1に示すパネル表示部183の表示制御も行う。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図4では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、図1に示すパチンコ機100では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、第1装飾図柄表示装置208L、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が図柄変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するための確定表示を行う。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまでが図柄変動表示の一例に相当する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。図1に示すパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では第1装飾図柄表示装置208Lに表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、図1に示すパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。ここでの装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、第1装飾図柄表示装置208Lの左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。装飾図柄の変動表示は、開始当初は、各図柄表示領域ごとに装飾図柄が高速変動する(スクロール表示される)。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図3(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
また、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nには第5図柄が表示される場合がある。第5図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cに表示される装飾図柄よりも小さな装飾図柄の表示である。例えば、図5(b)に示す装飾図柄が縮小されたものであったり、図5(b)に示す装飾図柄の表示態様とは異なる表示態様の数字であったりする。したがって、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nも、図柄表示手段の一種である。なお、第5図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lにおいても、図柄表示領域208a〜208cから外れた領域に表示される場合がある。
さらに、3つの装飾図柄表示装置208L〜Mには第4図柄が表示される場合もある。第4図柄は、図柄の変動表示中か停止表示中を表す装飾図柄の表示である。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6(a)を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、特図1および特図2ごとに、大当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、小当り時特図決定用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ、および特図タイマ番号決定用乱数カウンタの各カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1および特図2ごとに、保留数、大当り判定用乱数値、大当り時特図決定用乱数値、小当り時特図決定用乱数値、ハズレ時特図決定用乱数値、当否事前判定結果、特図事前判定結果、当否判定結果、特図決定結果、および特図タイマ決定結果それぞれが記憶される。さらにRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図の保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、特図1大当り判定用乱数値、大当り時特図1決定用乱数値、小当り時特図1決定用乱数値、およびハズレ時特図1決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。また、特図2の保留記憶部には、特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、まず、初期設定1として、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、およびWDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、図1に示すパチンコ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。次に、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する(以下、この処理をWDT処理と称する)。WDT処理に続いて、ステップS101の初期化処理では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはWDT処理に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)には初期設定2を行う。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
次いで、ステップS103では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。ここでの基本乱数初期値更新処理では、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタそれぞれの初期値を生成するための3つの初期値生成用カウンタを更新する。この基本乱数初期値更新処理の終了後にステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。主制御部300のRAM308には、特図用および普図用それぞれのタイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、これらのカウンタはいずれも、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数値を生成する。ステップS105では、このカウンタの値を更新する。この演出乱数更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS103に戻る。
主制御部300は、所定の周期(例えば4ms)ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS103およびS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図6(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図6(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(例えば、約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。なお、このタイマ割込処理スタート時には、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避したり、WDT314を定期的に(例えば、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行ったりする。
まず、ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、このステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。図1に示すパチンコ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(例えば、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
基本乱数初期値更新処理(ステップS203)では、各種乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、続く基本乱数更新処理(ステップS205)では、各種乱数カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、例えば、大当り時特図1決定用乱数カウンタが1周するごとに、その生成用カウンタの値を、大当り時特図1決定用乱数カウンタにセットする。その他の乱数カウンタについても同様に処理する。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
続いて、入賞判定処理(ステップS209)を行う。入賞判定処理(ステップS209)では、まず、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
続いて、この入賞判定処理では、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が所定数(例えば、4)未満である場合に、所定の始動情報を記憶する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、大当り判定用乱数値、および各種の特図決定用乱数値を記憶する。大当り判定用乱数値は、図4に示す乱数値生成回路318の乱数値記憶用レジスタから取得した値を加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)である。一方、特図決定用乱数値は、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段の一例に相当する。各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図の保留記憶部は、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の上限数(ここでは4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段の一例に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、特図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図の保留数の値に1を加算し、特図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(例えば、2)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に、始動情報である普図当選乱数値として記憶する。
また、この入賞判定処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、または右側可変入賞口235への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば、それらの始動情報を記憶せずに、ステップS211に進む。
この入賞判定処理(ステップS209)が終了すると先読み処理が呼び出される。この先読み処理では、まず、前回実行した先読み処理から保留数が増加しているか否かを判定する。すなわち、主制御部300のRAM308には、これまでの保留数(前回のタイマ割込処理終了時点での保留数であり、旧保留数と呼ぶものとする)も記憶されており、CPU304は、入賞判定処理(ステップS209)を経た今回の先読み処理を実行する時点の保留数と、旧保留数とを比較し、保留数が増加しているか否かを判定する。保留数が増加していなければ、始動情報を先読みせずにこの先読み処理は終了する。一方、保留数が増加していれば、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の特図1大当り判定用乱数値の増加分を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の特図2大当り判定用乱数値の増加分を先読みする。ここでの先読みは、増加分だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の先読み処理では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。
図1に示すパチンコ機100では、大当りに当選する確率が相対的に低い特図低確率状態と、相対的に高い特図高確率状態のいずれか一方の制御状態にある。特図高確率状態であることは確率変動中と呼ばれる。主制御部300のRAM308には、確変フラグが用意されている。この確率変動グラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、確率変動グラグがオフに設定されていると、特図低確率状態である。
主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる当否事前判定用テーブルが記憶されている。この当否事前判定用テーブルには、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値の先読みが終了すると、今度は、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、当否事前判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、RAM308に用意された確変フラグを参照し、特図低確率状態の場合には、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、所定の数値範囲であるときには、当否事前判定結果は「大当り」と事前判定し、それ以外であるときには、当否事前判定結果は「ハズレ」と事前判定する。なお、後述する特図関連処理(図6(b)に示すステップS213)でも、当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の当否判定用テーブルを用いて特図変動遊技の当否判定を改めて行い、ここでの判定結果は、あくまで事前判定の結果である。
当否事前判定結果が、「大当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の大当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の大当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「小当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の小当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の小当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「ハズレ」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内のハズレ時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内のハズレ時特図2決定用乱数値を先読みする。主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる特図事前判定用テーブルも記憶されている。特図事前判定用テーブルには、図5(a)に示す10種類の停止図柄態様(「特図A」から「特図J」)それぞれに対応した乱数範囲が規定されており、先読みした特図決定用乱数値が、いずれの乱数範囲に属するかによって特図事前判定結果(図5(a)に示すいずれの停止図柄態様が停止表示されるのか)を得る。なお、ここでの特図の判定結果も、あくまで事前判定の結果であり、特図の停止図柄態様の判定も後述する特図関連処理(図6(b)に示すステップS213)において改めて行われる。
以上説明した始動情報の先読みや、先読みした始動情報を用いての事前判定は、後述する特図関連処理(S213)の当否判定(本抽選)が行われる前に実行されるものである。特図1大当り判定用乱数値および各種の特図1決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第1始動情報先読み手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値および各種の特図2決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第2始動情報先読み手段の一例に相当する。また、特図1大当り判定用乱数値と、各種の特図1決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第1事前判定手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値と、各種の特図2決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第2事前判定手段の一例に相当する。
主制御部300のRAM308には、保留ごとの領域に区分けされた特図1用の先読み情報一時記憶部と、同じく保留ごとの領域に区分けされた特図2用の先読み情報一時記憶部が設けられている。特図事前判定結果を表す情報(特図を表す情報でもあり以下、先読み情報と称する)は、それらの先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に格納される。
なお、保留数が増加していなければ、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域には「保留なし」という先読情報が記憶される。また、先読み処理では、大当り遊技中であった場合、および現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合には、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、先読みした特図1の始動情報に基づく停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に記憶する。すなわち、一対の羽根部材2321が設けられていない始動口(状態が固定的な始動領域である第1特図始動口230)へ入球したことに基づいて、大当り遊技中および電サポ中に取得した始動情報に基づく事前判定は行われず、その事前判定結果の報知(先読み予告)も行われない。こうすることによって、遊技者の公平性が担保される。なお、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定およびその結果報知(先読み予告)は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、事前判定結果の報知(先読み予告)は行わない態様であってもよい。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、ステップS209の入賞判定処理に続いて普図関連処理を行う(ステップS211)。この普図関連処理では、まず、普図状態更新処理として、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における処理では、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)のいずれか一方の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、ここでの普図関連処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄およびハズレ図柄のいずれか一方の図柄態様の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば0.6秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を必ず設定する。この設定により、確定表示された当り図柄が所定期間、必ず停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。
続いて、この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、以上説明したステップS211の普図関連処理に続いて特図関連処理(ステップS213)を行う。この特図関連処理では、まず最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、2R特別大当たり図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第1ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(特別遊技状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)にする。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、RAM308には、大当りフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、特図2変動遊技の開始時に大当りフラグがオンされている。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を開始することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出開始設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を閉鎖状態に保持する信号を所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を終了することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中(特別遊技状態中)に、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、扉部材2341,2351の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。主制御部300のCPU304は、遊技球の、第2特図始動口232(可変始動領域)への進入のしやすさ(進入率)を制御した状態である進入率制御状態を、第1の進入率制御状態である非電サポ状態と第2の進入率制御状態である電サポ状態との間で変化させる進入率変化手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、RAM308にはハズレフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
以上説明した特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う。特図関連抽選処理では、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)が行われ、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)が行われる。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミング(所定の契機で開始した主制御部タイマ割込処理における入賞判定処理S209)で第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の結果報知よりも優先して行われ、抽選が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく抽選の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく抽選の結果の報知よりも先に行われる。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。
特図2関連抽選処理では、抽選(当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、およびタイマ番号の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割り込み処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割り込み処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割り込み処理に戻り、1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
次いで、当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、当否決定用テーブルも記憶されている。この当否決定用テーブルの内容は、先に説明した当否事前判定用テーブルの内容と同じである。この当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、制御状態(特図低確率状態,特図高確率状態)に応じて、特図2大当り判定用乱数値が当否決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、当否決定結果として「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出する。特図高確率状態では、特図低確率状態に比べて、大当りに当選する確率が高い。「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出することが当否判定(抽選)に相当し、ここで当否判定処理を実行する主制御部30のCPU304が、抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。また、「大当り」は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
当否判定処理の実行が完了すると、特図の図柄決定処理へ進む。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。この特図決定用テーブルの内容は、先に説明した特図事前判定用テーブルの内容と同じである。この特図の図柄決定処理では、当否決定結果が、「大当り」の場合には、大当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図A」〜「特図F」のいずれかに決定する。また、当否決定結果が、「小当り」の場合には、小当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図G」または「特図H」に決定する。さらに、当否決定結果が、「ハズレ」の場合には、ハズレ時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図I」または「特図J」に決定する。特図の図柄決定処理を実行する主制御部30のCPU304が、図柄決定手段の一例に相当する。
特図の図柄決定処理に続いて変動時間決定処理において、特図の変動停止表示における変動表示期間を決定する。この変動時間決定処理では、RAM308に設けられたタイマ番号決定用乱数カウンタからタイマ番号決定用乱数を取得する。タイマ番号決定用乱数の取得タイミングは、特図変動開始直前のタイミングであるが、始動情報を取得するタイミングであってもよい。主制御部300のROM306には、タイマ番号決定用テーブルも記憶されている。このタイマ番号決定用テーブルには、タイマ番号と、そのタイマ番号に対応した乱数範囲が、特図決定結果ごとに規定されている。タイマ番号は、第2特図表示装置214あるいは第1特図表示装置212が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図が変動表示する変動表時期間(特図変動時間)を表すものであるが、装飾図柄の変動表時期間としてもよい。
図1に示すパチンコ機100では、タイマとしてタイマ1〜8のタイマが用意されている。タイマ1は特図変動停止期間が2秒になり、超短縮された特図変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動停止期間が5秒になり、短縮された特図変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動停止期間が10秒になる。タイマ1〜タイマ3では図3に示す第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。
タイマ4は特図変動停止期間が12秒になることを表し、タイマ4に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示(厳密には仮停止)させ(第一停止および第二停止を行い)、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示(第三停止あるいは最終停止)すれば所定の大当り図柄の組合せを停止表示することとなる状態のことである。タイマ5は特図変動時間が40秒になることを表し、タイマ6は特図変動時間が60秒になることを表し、タイマ7は特図変動時間が80秒になることを表す。タイマ5〜7に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。
タイマ8は特図変動時間が120秒になることを表す。タイマ8に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンは特殊変動が選択される。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、タイマ8に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンは全回転リーチが選択される。タイマ8が選択される確率は、他のタイマが選択される確率より極めて低く、この全回転リーチはプレミアリーチに相当する。
なお、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。
このリーチは、特図関連処理における当否判定(本抽選)の結果が特定の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
ここでの変動時間決定処理では、タイマ番号決定用テーブルを用いて、タイマ番号決定用乱数に基づいて、タイマ番号を決定する。すなわち、取得したタイマ番号決定用乱数が特図決定結果に対応したいずれの乱数範囲に属するかによってタイマ番号を決定する。このタイマ番号の決定にあたっては、タイマ番号決定用テーブルが、保留数に応じてタイマ番号を規定しているものであれば、タイマ番号決定用乱数の他、現在の特図2の保留数にも基づいて、タイマ番号を決定すればよい。
以上説明した特図変動時間を表すタイマ番号は、RAM308の所定領域に格納される。
なお、特図抽選関連処理が実行される前(例えば、上述の入賞判定処理S209)に、1または複数の期間情報であるタイマ番号を含む複数種類のタイマ選択テーブルから、特図事前判定結果に基づいて、あるいは所定の専用乱数抽選によって1種類のタイマ選択テーブルを選択しておき、ここでは、そのタイマ選択テーブルからタイマ番号を決定してもよい。ここでのタイマ番号の決定にあたっても、専用乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)による抽選を行ってもよいし、抽選を行わなくともタイマ番号が一義的に既に決まっている態様であってもよい。また、この特図抽選関連処理においてタイマ選択テーブルを選択し、タイマ選択テーブルに基づいて装飾図柄の変動パターンを第1副制御部400に選択させてもよい。
変動時間決定処理が完了すると、その他の処理が行われ、特図2関連抽選処理は終了になる。
続いて、特図関連処理では、特図1関連抽選処理を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
以上で、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理における特図関連処理(ステップS213)は終了し、コマンド設定送信処理(ステップS215)に進む。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、タイマ番号を表す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、中央可変入賞口234への入賞の有無、右側可変入賞口235への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、タイマ番号を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、特図決定結果を表す情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。ここにいう入賞演出開始コマンドは大当り遊技開始コマンドに相当する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に3つの装飾図柄表示装置208L〜208N・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を終了することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示させ、大当り遊技が終了する。ここにいう終了演出開始コマンドは大当り遊技終了コマンドに相当する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、大入賞口開放コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、大入賞口閉鎖コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の停止図柄を表す情報(特図事前判定結果)を設定する。
さらに、このステップS215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS217)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、図4に示す情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップS201において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。ここで設定したデバイス情報は基本コマンドに含められて、第1副制御部400に送信される。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS219のデバイス監視処理が終了すると、図6(a)に示す主制御部メイン処理に復帰するが、復帰前には、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行う。また、復帰前に、低電圧信号がオンであるか否かを監視して、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行って、その後、主制御部メイン処理に復帰するようにしてもよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図7を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。以下に説明する、操作手段を絡めた演出も、この演出制御処理でまずは制御される。すなわち、図柄の変動時間に関する情報を含む図柄変動開始コマンドを受信した場合には、その変動時間の長さに応じて、操作手段を絡めた演出を実行するか否かを、この演出制御処理における抽選処理によって決定し、実行する場合には、ROM406から演出データを読み出す。ここで読み出した演出データに応じて、3つの装飾図柄表示装置208L〜208Nそれぞれにおける画像表示制御がステップS313で実行され、可動手段制御については、第2副制御部500に、ここで読み出した演出データに応じた制御コマンドを送信し、後述するステップS713で第2副制御部500によって行われる。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン136が押下されたか否かを判定する。ここでの判定の結果、チャンスボタン136の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン136の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nへの動作命令(移動命令又は回転命令)がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eに関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。また、主制御部300から扉開放コマンドが送信されてきていた場合には、このステップS321で、扉開放コマンドを第2副制御部に出力する設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(例えばが、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が第1装飾図柄表示装置208L等に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図8を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動手段制御処理を行い、その後、ステップS703に戻る。ここでの可動手段制御処理では、第1副制御部400から、各種の可動手段(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、上下動可能な八代役物224Fa及び将軍役物224Fb、同じく上下動可能な家紋役物224E)に関する制御コマンドを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行い、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eそれぞれの稼働制御を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(例えば、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
続いて、図1に示すパチンコ機100における具体的な演出の一例について説明する。
図9は、ボタン演出の一例を段階的に示す図である。この図9では、かっこ書きで記されたアルファベット等の順に、時間が経過していく(以降の図においても、特に断らない限り同じ。)。なお、かっこ書きで記されたアルファベット等と、次にかっこ書きで記されたアルファベット等との時間間隔は、一つの図において、等間隔であってもよいし、異なる間隔であってもよいし、等間隔と異なる間隔が混在していてもよい(以降の図においても同じ。)。
図9では、3つの装飾図柄表示装置208208L〜Nのうち、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを図示省略し、第1装飾図柄表示装置208Lのみ示している。
図9に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、演出表示領域208dの中央部分に、変動アイコン表示領域208eが設けられており、その変動アイコン表示領域208eの右横には、保留アイコン表示領域208fが設けられている。変動アイコン表示領域208eの外周には、変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像が表示されている。この枠状画像は、常時表示されているが、表示条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域に変動アイコンが表示されていないとき、あるいは反対に表示されているとき、さらにはリーチ演出が行われていないとき)にのみ表示されるようにしてもよい。なお、変動アイコン表示領域208eと保留アイコン表示領域208fとのうち、いずれか一方の表示領域のみしか設けないようにしてもよい。
保留アイコン表示領域208fには、一又は複数の保留アイコンが表示可能である。図9(a)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4はいずれも黒丸の表示であり、点線による白丸の表示は保留アイコンが非表示であることを表す。保留アイコンは、特図の図柄変動表示の開始あるいは特図の当否判定の開始が保留されていることを表すアイコンであり、表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。ただし、保留消化時前後では、保留アイコンの表示個数が、保留数を表さなくなるタイミングがあってもよい。保留アイコンには、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンがあり、保留アイコン表示領域208fを2分割して、両アイコンごとの表示領域としてもよい。また、保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行される増加アニメーション、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行される移動アニメーション、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行される変化アニメーション、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行される消去アニメーション、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行される退避アニメーション等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能な待機アニメーションがある。この待機アニメーションとしては、表示位置を変えずにその場で行われるアニメーション(例えば、一定の尺のアニメーションの繰り返しアニメーション)が一例としてあげられる。なお、保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
変動アイコン表示領域208eには、一つの変動アイコンが表示可能である。図9(b)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、星形の変動アイコンcが表示されている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコン、言い換えれば、実行中の図柄変動表示に関するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンになる。より厳密には、始動入賞が最も古い第一の保留アイコンが保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動する場合、移動中のアイコンを変動アイコンと称したり、変動アイコンが移動すると表現してもよい。あるいは、変動アイコン表示領域208eへの移動が完了した後のアイコンを変動アイコンと称してもよい。この変動アイコンは、保留アイコンとは異なる表示サイズ(保留アイコンよりも大きい表示サイズあるいは小さい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコン表示領域208fに表示されている、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンを、当該保留が消化されたときに、変動アイコン表示領域208eに変動アイコンとして移動させる移動アニメーションと、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させる変化アニメーションとがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行される待機アニメーションや、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行される消去アニメーション、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行される変化アニメーション等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
また、図9に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、右上に、特図1の第4図柄2081と特図2の第4図柄2082が表示されている。特図1の第4図柄2081は丸形の表示であり、特図2の第4図柄2082は四角形の表示である。いずれの第4図柄2081,2082も、灰色が変動中であることを表し、黒色が大当り図柄の停止表示(確定表示)中であることを表し、白色がハズレ図柄の停止表示(確定表示)中であることを表す。これらの第4図柄2081,2082も装飾図柄の一種である。
さらに、図9には、第1装飾図柄表示装置208Lの他、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図柄保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220が示されている。
加えて、図9には、第1装飾図柄表示装置208Lの右横に、チャンスボタン136も示されている。図9に示すチャンスボタン136は、白色の表示が、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138の白色の点灯状態、あるいは消灯状態を表し、ハッチングを施した表示が、そのチャンスボタンランプ138の赤色の点灯状態を表す。チャンスボタンランプ138が赤色に点灯している状態は、チャンスボタン136の押下を促している状態である。なお、ハッチングを施した表示は、赤色以外の点灯状態であってもよい。また、ここでは「点灯」としたが、「点滅」であってもよい(以下、同じ)。
図9に示す第1装飾図柄表示装置208Lの背景画像は、城下町の背景画像である。背景画像が、城下町の背景画像である場合には、パチンコ機100は、複数種類用意された演出モードのうちの、城下町モードであることになる。すなわち、背景画像と演出モードは対応付けられている。
図9(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、第1装飾図柄表示装置208Lには、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図9(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は4つ点灯しているとともに、第1装飾図柄表示装置208Lには、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図9(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、第1装飾図柄表示装置208Lでも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lでは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。また、図9(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は3個のみ点灯し、第1装飾図柄表示装置208Lにおける保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されている。これは、同図(a)に表示されていた4つの保留アイコンh1〜h4のうち、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンh1が、変動アイコンになって、保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動した結果である。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図9(c)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、リーチ演出が開始されている。これまで、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれにおいて行われていた装飾図柄の変動表示は、左隅に縮小表示され、3の数字によるリーチ状態になっている。
この例では、リーチ演出が開始されると、ボタン演出も開始される。ここでのボタン演出は、スーパーリーチへの発展を占う演出になる。また、ボタン演出は、発展するスーパーリーチの種類を占う演出であってもよい。ボタン演出が開始されると、図9(d)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lの中央には、図1に示すチャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効なものとして受付ける期間(操作有効期間)に関する表示としての残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。なお、残期間メータ表示136cは、チャンスボタン136の操作を受付ける残期間を表す表示である。また、図9に示すチャンスボタン136はどの段階でも初期位置にある状態であり、同図(d)に示すチャンスボタンランプ138は、赤色に点灯し始め、押下を促している。
この例では、遊技者は、ボタン演出が開始されてからすぐにはチャンスボタン136を操作せず、少し経ってからチャンスボタン136が操作(押下)される(図9(f)参照)。チャンスボタン136が操作されると、それまで赤色に点灯していたチャンスボタン136は、白色への点灯に切り替わったり、あるいは消灯する。
チャンスボタン136が、操作有効期間内に操作されると、第1装飾図柄表示装置208Lには、スーパーリーチへ発展しそうか否かを示唆するカットイン予告が表示される。図9(g)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、“CHANCE”という表示が背景画像にオーバーラップするように割り込んで、その後、同図(h)に示すように、スーパーリーチAに発展している。図9(h)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、スーパーリーチAという文字が表示され、スーパーリーチAの演出が行われていることを示している。この例では、最初から最後まで城下町の背景であり、スーパーリーチAの演出表示も城下町の背景で行われる。また、スーパーリーチAの演出表示が開始されると、保留アイコンh1〜h3は総て消え、視認不能になっている。一方、第4図柄2081,2082、および変動アイコンcや変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像は表示され続けている。なお、第4図柄2081,2082や変動アイコンcや枠状画像も消し、視認不能にしてもよい。スーパーリーチAは、大当り確定のスーパーリーチではなく、スーパーリーチAに発展したからといって必ず大当りするとは限らない。また、“CHANCE”というスーパーリーチへ発展しそうなことを期待させる表示がなされた場合であっても、必ずしもスーパーリーチが開始されるわけではなく、スーパーリーチが開始されずにハズレ図柄が停止表示される場合もある。また、図9(g)に示す“CHANCE”という表示は、チャンスボタン136が操作されないと表示されない専用の表示であってもよいし、チャンスボタン136が操作されなくても表示される汎用の表示であってもよい。
一方、チャンスボタン136が操作(押下)される図9(f)から続く他の例を示す図9(g’)では、第1装飾図柄表示装置208Lに“残念”という表示がなされ、その後、同図(h’)に示すように、スーパーリーチには発展せずに、第1装飾図柄表示装置208Lには、「装飾3」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。なお、“残念”という表示がなされても、逆転演出によって大当りする場合もある。
なお、チャンスボタン136の操作は、常時受け付けられるが、操作有効期間外の操作は、最終的には無効なものとして扱われ、カットイン予告等の新たな演出が開始されることはない。すなわち、パチンコ機100における操作有効期間内の状態は、チャンスボタン136の操作があった場合に、カットイン予告等の新たな演出の実行が開始される状態(操作有効状態)である。ただし、チャンスボタン136の操作を、常には受け付けておらず、受付期間のみ受け付ける制御を行ってもよい。
図10は、図1に示すパチンコ機100に設けられた操作手段について詳しく説明するための図である。
図1に示すパチンコ機100には、進退動作を実行可能なチャンスボタン136と、前後方向に回動可能な透過部191が設けられている。
図10(a)には、図1に示すパチンコ機100と同じく、チャンスボタン136も、透過部191も、それぞれの初期位置にある様子が示されている。すなわち、チャンスボタン136は突出しておらず、透過部191も、透明板部材118と略平行の状態にある。チャンスボタン136は、初期位置にあっても、操作(押下)可能であり、内蔵されたチャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能である。また、チャンスボタン136は、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。チャンスボタン136が振動している際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。なお、チャンスボタン136は、押し込まれた位置でのみ振動可能なものであってもよい。
図10(b)には、透過部191が、初期位置から、下部に設けられ不図示の駆動軸を中心に回動し、前方に傾斜した様子が示されている。この駆動軸は、パチンコ機100の左右方向に延在した水平軸である。透過部191は、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅しながら前方へ回動し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。透過部191も、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。また、図10(b)に示す前方へ傾斜した状態でも、前後方向あるいは横方向に振動可能である。また、振動の振れ幅が大きな強振動として、透過部191は前後方向に小刻みに回動する場合もある。透過部191が振動している際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDは点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。図10(b)に示す透過部191の状態(第二の状態)は、同図(a)に示す初期位置にある状態(第一の状態)に比べて、遊技者に接近しており、遊技者は、この透過部191を手で初期位置に向けて押し込むように操作可能であり、透過部191は操作手段の一例に相当する。透過部191が操作されて押し込まれる際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。なお、透過部191は、初期位置では振動しないものであってもよい。
図10(c)には、チャンスボタン136が、初期位置から、上方に向かって進出し始めた様子が示されている。チャンスボタン136は、内蔵されたチャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅しながら進出し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、同図(d)には、チャンスボタン136が、最大進出位置まで進出した様子が示されている。チャンスボタン136は、初期位置と最大進出位置との間の一又は複数の位置でも停止可能である。したがって、複数段階に分けて進出可能である。また、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136も振動可能であり、進出(突出)した状態で、横方向あるいは上下方向に振動する。この際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。さらに、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136は、初期位置に向けて押し込むように操作可能である。チャンスボタン136が操作されて押し込まれる際にも、チャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、チャンスボタン136は、進出した状態で軽く押さえられるだけで、自動で初期位置に向けて後退していくものであってもよい。
なお、チャンスボタン136の振動や透過部191の振動は、ある設定状態に限って発現する機能であってもよい。例えば、遊技者による演出カスタマイズ機能による設定や、遊技店員側のスイッチの設定により、発現する機能であってもよい。すなわち、設定状態によっては、全く振動しない場合があってもよいし、一部しか振動しない場合があってもよい。
図11は、図1に示すパチンコ機100における操作手段を絡めた演出を説明するための図である。
ここでは、操作手段として、図10を用いて説明した、チャンスボタン136を操作手段Aとし、透過部191を操作手段Bとして説明する。ここでの操作手段Aと操作手段Bを比較すると、操作手段Bは、操作手段Aよりも大きな操作手段(操作面が大きな操作手段)であり、操作手段Aは初期位置でも操作可能だが、操作手段Bは初期位置では操作不能であるといった違いがあるが、操作手段Bと操作手段Aは逆であってもよいし、両者は、同じ大きさの操作手段であってもよいし、初期位置でともに操作可能な操作手段であってもよいし、ともに操作不能な操作手段であってもよい。なお、ここで列挙した操作手段についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
また、以降の説明で透過部191として説明している操作手段は、チャンスボタン136とは別に設けられた第二のチャンスボタン等の他の操作手段に置き換えることができる。
図11(a)に示すように、操作手段B(透過部191)を操作することを絡めた演出の方が、操作手段A(チャンスボタン136)を操作することを絡めた演出よりも、大当りの期待度は高い。また、機能Aについては両方備わっているが、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていない。機能Aの例として、動作位置で振動するといった機能や、光るといった機能があげられる。機能Bの例として、回転するといった機能や、初期位置でも振動するといった機能があげられる。図11(a)に示すように、操作手段Bの方が、操作手段Aよりも、機能数では劣っている。
ただし、図11(b)に示すように、両者は機能数が同じであってもよい。すなわち、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていなかったが、操作手段Bには機能Cが備わっていてもよい。機能Cの例としては、強振動が行えるといった機能があげられる。
なお、操作手段Aと操作手段Bでは、機能数は同じであってもよい。
図11(c)は、操作手段Aの演出データの一部を示す図である。ここでは、第1装飾図柄表示装置208Lにおける表示データが「液晶」、八代役物224Faおよび将軍役物224Fbや家紋役物224Eにおける動作データが「可動手段」、スピーカ120からの音声出力データが「サウンド」、枠ランプ122や、LEDや、各種内蔵ランプの発光データが「LED」、操作手段Aの振動データが「バイブ」として表示されている。図中の「・・・」は、データの省略を表す。演出No.1における「バイブ」のデータは「E0」であり、この「E0」は振動しないことを表している。演出No.2における「バイブ」のデータは「E1」であり、この「E1」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作前に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.2における「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになり、操作前に振動している操作手段Aが操作されると、これらの各演出データに従って、操作後の演出が開始される。演出No.3における「バイブ」のデータは「E2」であり、この「E2」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作後に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.3における「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになる。演出No.2のデータおよび演出No.3のデータは、操作手段B(透過部191)が操作された場合にも呼び出されることがある。操作手段Bの操作後の演出データとして「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データが使用できる場合があるからである。この場合には、操作手段Bが操作された後、演出No.2のデータあるいは演出No.3のデータにおける「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「E1」あるいは「E2」のデータに従って操作手段Aが振動する。すなわち、演出No.2のデータは、操作手段Aの操作前に操作手段Aを振動させるデータ(E1)を含み、「液晶」等のその他のデータは、操作手段Aの操作後のデータになるが、操作手段Bの操作で、演出No.2のデータを読み出す場合には、「バイブ」のデータについても、「液晶」等のその他のデータに合わせて、操作手段Bの操作後に実行される。また、演出No.2のデータと演出No.3のデータとでは、少なくとも「液晶」のデータが「A1」と「A2」というように異なっており、操作手段Bが操作された後に、「A1」の「液晶」のデータを使用する場合には、演出No.3のデータではなく、演出No.2のデータを読み出す必要がある。
なお、操作手段Bに関する演出データも、操作手段Aが操作された場合に呼び出されることがあり、操作手段Aが操作された後、操作手段Bに関する演出データにおける「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「バイブ」のデータに従って操作手段Bが振動する。ただし、操作手段Bに関する演出データは、操作手段Aが操作された場合であっても呼び出されなくてもよい。
図12は、操作手段Aを絡めた演出と操作手段Bを絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図12に示すフローチャートでは、図の左から右に向かって時間が経過していく。図12(a)〜同図(c)に示すフロチャートでは、上から順に、操作手段B(透過部191)の操作に応じて開始される「操作手段B関連演出」、操作手段Bが操作されると操作手段B関連演出が開始されることになる「操作手段B操作有効状態」、操作手段Bが操作されたことを表す「操作手段B操作」、操作手段A(チャンスボタン136)の操作に応じて開始される「操作手段A関連演出」、操作手段Aが操作されると操作手段A関連演出が開始されることになる「操作手段A操作有効状態」、操作手段Aが操作されたことを表す「操作手段A操作」が示されている。「操作手段B関連演出」には、操作手段B自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。また、「操作手段A関連演出」には、操作手段A自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。ただし「操作手段A関連演出」は、操作手段A自体が振動することのみを示していてもよい。なお、「操作手段B操作有効状態」中には、操作手段Bを操作することを促す報知が行われる場合と、行われない場合があり、「操作手段A操作有効状態」中にも、操作手段Aを操作することを促す報知(操作促進報知)が行われる場合と、行われない場合がある。これらの報知が行われれば遊技者は操作有効状態であることを知ることができるが、行われない場合には、各操作手段は、いわゆる裏ボタンになる。
図12(a)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作されなかったが、操作手段B操作有効状態の終了と同時に操作手段B関連演出が開始されている。このように、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Bの操作の有無で、「操作手段B関連演出」の内容を異ならせてもよい。一方、操作手段Aに関しては、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。このように、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Aの操作の有無で、「操作手段A関連演出」の内容を異ならせてもよい。この例では、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図12(b)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。この例でも、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図12(c)に示す例でも、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。図12(c)に示す例では、操作手段B関連演出の実行期間の方が、操作手段A関連演出の実行期間よりも長く、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始されるが、操作手段Aの振動が先に終了し、操作手段Aの振動が終了した後に、操作手段Bの振動が終了する。
なお、開始時期は一緒であって、操作手段A関連演出の実行期間の方が、操作手段B関連演出の実行期間よりも長くてもよい。あるいは、開始時期が異なり、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段A関連演出が先に終了し、その後、操作手段B関連演出が終了してもよい。また、反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段B関連演出が先に終了し、その後、操作手段A関連演出が終了してもよい。また、終了時期が同じであってもよく、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段B関連演出と操作手段A関連演出が揃って終了してもよいし、その反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段A関連演出と操作手段B関連演出が揃って終了してもよい。
また、図12(a)を用いて説明したように操作手段Bを操作しなくても操作手段B関連演出が実行される場合に、例えば、その操作手段B関連演出が、操作手段B操作有効状態の開始から第一の時間が経過するまで実行される態様であれば、操作手段Bを早い段階で操作すればするほど、操作手段B関連演出の実行時間が長くなるように構成することができるようになる。
図13は、操作手段を絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図13(a)〜同図(c)それぞれにおける矢印は、操作手段Aの振動期間を表す。
図13(a)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出は、大当りについてのジャッジ演出であり、第一の演出の一例に相当する。この第一の演出は、操作手段A(チャンスボタン136)の操作を用いない予告演出である。また、第一の演出は、操作手段A(チャンスボタン136)に関する予告演出ではない。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、第1装飾図柄表示装置208Lでは、装飾図柄の変動表示として、3つの装飾図柄の揺れ変動表示が開始される。操作手段Aの振動は、この揺れ変動表示の実行期間の途中まで継続される。やがて、揺れ変動表示が終了し、3つの装飾図柄の組合せが確定表示される。
ここで、図13(a)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、全体の装飾図柄の変動時間は既に決まっている関係から、3つの装飾図柄の揺れ変動表示の実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された揺れ変動表示の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
図13(a)に示すように、確定表示といった、遊技者の利益に関する結果の報知の前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、利益に関する結果の報知に集中できるようにしている。
図13(b)に示す例は、大当り遊技中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出におけるジャッジは、確変状態に移行するか否かに結びつくジャッジである。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、第1装飾図柄表示装置208Lでは、次のラウンドで特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが報知される。操作手段Aの振動は、この報知の実行期間の途中まで継続される。やがて、次のラウンドが開始され、特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが再度報知される。
ここで、図13(b)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、1ラウンドの最大許容時間は既に決まっている関係から、次のラウンドで特定入賞口を狙うことを報知する実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮されたその報知の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
以上説明したように、大当り遊技中であっても、操作手段を絡めた演出は実行される。また、特定入賞口を狙うべきラウンドは限定されており、そのラウンドに特定入賞口に入賞させることができると、大当り遊技終了後に確変状態に移行する。このため、特定入賞口を狙うべきラウンドは遊技者の利益につながる重要なラウンドであり、遊技者の利益につながるラウンドの開始前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、特定入賞口を狙うことに集中できるようにしている。
また、図13(a)に示す例や同図(b)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わっても、操作手段Aの振動期間は変わらずに一定である例になる。
図13(c)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における擬似連演出の例であり、操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、擬似連図柄の停止表示が開始される。操作手段Aの振動は、この擬似連図柄の停止表示が終了するまで継続され、擬似連図柄の停止表示が終了すると同時に操作手段Aの振動も終了する。そして、次の擬似変動表示が開始され、擬似連回数はn回目になり、このn回目の擬似変動表示でも操作手段Bの操作促進報知が行われる。
ここで、図13(c)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れた場合には、操作手段Bの操作で開始された擬似連図柄の停止表示の期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された擬似連図柄の停止表示の終了と同時に終了することになる。
この図13(c)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わると、操作手段Aの振動期間も変わってしまう例になる。
以上説明したことを含めてまとめると、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が少なくとも実行されている期間において振動可能である。また、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が実行されている期間の少なくとも一部において振動可能であってもよい。例えば、ジャッジ演出の終了と同時に振動も終了してもよいし、ジャッジ演出が終了しても振動を継続してもよいし、ジャッジ演出が終了する前に振動を終了してもよい。また、操作手段Aが振動する振動期間は、一定であってもよいし、操作手段Bの操作の有無や操作タイミングに応じて異なるものであってもよい。
図13(d)に示す上方の例は、最終ジャッジ演出が、操作手段Aの操作に応じて開始される例である。最終ジャッジ演出とは、装飾図柄の変動表示中に、その変動表示において大当りとなるか否かに関するジャッジであったり、リーチ演出(強SPリーチなど、最終段階のリーチ演出)における結末を示すジャッジであったりする。この上方の例では、
操作手段Aが振動している期間が操作手段Aの操作を有効として取り扱う期間であり、操作手段Aが操作された時点で、振動は終了し、最終ジャッジ演出が開始される。したがって、操作手段Aの操作が遅れれば、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングとの間の期間L1は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。また、操作手段Aが操作されなかった場合でも、最終ジャッジ演出は開始される。この場合には、上記期間L1は、最長になり、また一定の期間長である。
一方、図13(d)に示す下方の例は、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始されるとともに、操作手段Aの振動も開始される。したがって、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングは同時になり、両者の間の期間長はゼロになる。ただし、操作手段Aが振動している期間は一定期間確保することができる。ここでの最終ジャッジ演出も、第一の演出の一例に相当し、操作手段A(チャンスボタン136)の操作を用いない予告演出であり、操作手段A(チャンスボタン136)に関する予告演出でもない。
なお、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始される一方で、操作手段Aの振動は、操作手段Bの操作後、操作手段Aを操作することで開始される場合には、上方の例と同じく、操作手段Aの操作が遅れれば、最終ジャッジ演出の開始タイミングと操作手段Aの振動開始タイミングとの間の期間は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。
次に、メータ演出について説明する。
図14は、メータ演出の一例を段階的に示す図である。
図14(1)には、中央に第1装飾図柄表示装置208L、向かって左側には第2装飾図柄表示装置208M、向かって右側には第3装飾図柄表示装置208Nが示されている。
また、図3では不図示であった家紋役物224Eが、第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方に示されている。図14(1)に示す家紋役物224Eの位置は初期位置に相当する。なお、この家紋役物224Eと、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nとの前後関係(奥行き方向の位置関係)は、家紋役物224Eが最も前側になり、第1装飾図柄表示装置208Lが最も後側になり、家紋役物224Eと第1装飾図柄表示装置208Lの間に、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが配置されている。
図14では不図示の、第1特図表示装置212(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)や、第2特図表示装置214(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)が第1図柄に相当する。また、同じく不図示の普図表示装置210(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(普図)が第2図柄に相当する。そして、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて実行される変動表示の装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cにおいて変動表示する、図5(b)に示す装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。第3図柄pd3は、不図示の第1図柄を装飾を高めて表した演出図柄である。第1図柄は、主制御部300で表示制御され、第3図柄pd3は、副制御部400,500側で表示制御される。上述したように、副制御部400,500側では、所定の周期ごとにタイマ割込処理が実行される。このため、第1図柄と第3図柄pd3とでは、副制御部400,500側におけるタイマ割込処理の所定の周期分だけ少なくともタイムラグが生じるが、第1図柄が変動表示を開始すると、第3図柄pd3も変動表示を開始し、第1図柄が停止表示になると、第3図柄pd3も停止表示になる。以下、第3図柄pd3を用いて説明したり、第3図柄pd3を基準に説明したりするが、第3図柄pd3を第1図柄に置き換えても同じことである。
また、図14では、八代役物224Faおよび将軍役物224Fbが、第1装飾図柄表示装置208Lの上方に示されている。さらに、将軍役物224Fの右側には、第4図柄pd4が示されている。第4図柄pd4には四角の表示と丸の表示があり、四角の表示は特図1に対応しており、丸の表示は特図2に対応している。四角の表示であっても丸の表示であっても、灰色表示は、特図表示装置(212,214)においてハズレの停止図柄が表示中であることを表し、黒色表示は、特図表示装置(212,214)において大当りの停止図柄が表示中であることを表し、白色表示は、特図表示装置(212,214)において図柄変動の表示中であることを表す。この第4図柄pd4は、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されるものであってもよいし、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されるものであってもよいし、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されるものであってもよいし、あるいはその他の表示手段や専用表示手段に表示されるものであってもよい。なお、盤面のLEDランプ等の点灯で変動表示中と停止表示中を区別して表してもよい。さらに、左側の第2装飾図柄表示装置208Mの上部分には、第3図柄pd3を縮小表示したミニ装飾図柄が示され、このミニ装飾図柄は第5図柄pd5に相当する。なお、第5図柄pd5は、第3図柄pd3と表示態様が異なっていてもよく、第3図柄pd3の大きさよりも小さいか、表示位置が異なっているか、あるいは小さく且つ表示位置が異なっていればよい。第5図柄pd5も、変動表示と停止表示を行い、第4図柄pd4と同じく、第3図柄pd3の変動表示中と停止表示中を、わかりやすく表す役目を担っている。したがって、第4図柄pd4と第5図柄pd5は互いに同期している。第3図柄pd3、第4図柄pd4、第5図柄pd5それぞれは、複数表示される場合があってもよい。なお、第3図柄pd3も、第4図柄pd4も、第5図柄pd5も、広義の意味では装飾図柄に相当する。
図14(1)に示す状態は、第3図柄pd3も第5図柄pd5も、ハズレの装飾図柄の組合せの停止表示である。また、第4図柄pd4は、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示であり、特図1も特図2も停止表示中を表している。
また、図14(1)に示す第1特図表示装置212の演出表示領域208dには、保留枠UIが示されている。この保留枠UIは、アイコン表示領域に表示された領域アイコンとも見ることができるし、各種の情報を遊技者に提供するユーザーインターフェースとも見ることができる。また、保留枠UIには、中央に変動アイコン表示領域が配置され、その左側に保留アイコン表示領域、右側に演出表示領域が配置されている。保留アイコン表示領域には、特図1あるいは特図2の最大保留球数に対応した4つのステージhs1〜hs4が用意されており、各ステージごとに一つの保留アイコンが表示される。なお、特図1の保留球数と特図2の保留球数を合わせた数(例えば8つ)に対応したステージが用意されていてもよい。変動アイコン表示領域には、保留アイコン表示領域に用意された4つのステージhs1〜hs4よりも高くて大きなステージcsが用意されており、変動アイコンはこのステージcsの上に表示される。また、図14(1)に示す保留枠UIには、縦縞の柄が入った左右に延びたベースアイコンUIbが設けられており、保留アイコン表示領域に用意された4つのステージhs1〜hs4や、変動アイコン表示領域に用意されたステージcsは、それぞれベースアイコンUIbに前側から重なって表示されたステージアイコンと見ることもできる。また、図14(1)に示す演出表示領域にはチュートリアル表示tsが表示されている。このチュートリアル表示tsも、ベースアイコンUIbに前側から重なったチュートリアルアイコンと見ることもできる。
図14(1)に示す保留アイコン表示領域208fには、1つの保留アイコンh1が表示され、現在の特図の保留数が1つであることが報知されている。すなわち、特図の保留球数分だけ保留アイコンが表示され、入賞タイミングが古いものほど、中央寄り(右側)に表示される。図14(1)に示す第1保留の保留アイコン(第1保留アイコン)h1は、特図1についての保留アイコンであって、先読み予告の表示態様である赤色の表示態様で表示されている。保留アイコンには、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の他、様々な表示態様が用意されており、各表示態様ごとに、その保留に対応した図柄変動表示における大当りの期待度(信頼度)を表す。ただし、大当りの期待度が高い表示態様であっても、その保留に対応した図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。すなわち、大当りの期待度が高いほど、第1図柄において最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい。また、保留アイコンが先読み予告の態様で表示され始めたり、デフォルトの表示態様で表示され始めた後、先読み予告の態様に変化するタイミングは、変動開始時、変動中、停止時、先読み対象保留の入賞時があげられる。
また、図14(1)に示す変動アイコン表示領域のステージcsには、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。図14(1)では、上述のごとく、第3図柄pd3も第5図柄pd5も停止表示であり、第4図柄pd4も停止表示中を表しているが、図14(1)では、停止表示中になった直後の状態であり、変動アイコンcは消えずにまだ残っている。図14(2)では、停止図柄の確定表示が行われており、変動アイコンcは消えている。
また、図14(1)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面中の上部には、保留数の数値表示hnが表示されている。ここでの保留数の数値表示hnは、特図1の保留数が「1」であり、特図2の保留数が「0」であることを表示している。さらに、その第3装飾図柄表示装置208Nには、ミニキャラクター表示(以下、「ミニキャラ」という。)が表示されている。このミニキャラは第3図柄pd3(装飾図柄)の変動表示中、停止表示中を問わずに表示される表示(いわゆる常時表示)であり、複数回の第3図柄pd3の変動表示に跨って表示される。図14に示す例では、主人公となる殿様のキャラクタcdの表示が、表示ステージss上に表示されている。図14(1)に示す殿様のキャラクタcdの姿勢は初期姿勢である。
また、図14(1)に示す左側の第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面中の下部には、情報表示部ST1が設けられている。図14に示す例では、情報表示部ST1には、背景ステージの名称が表示されている。ここでは、城下町ステージであり、情報表示部ST1には、「城下町」と表示され、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景には、共通して城下町の町並みが表示されている。なお、情報表示部ST1には、演出モードが表示されてもよく、現在の制御状態(例えば、確変中)が表示されてもよく、先読み予告が表示されてもよく、現在行われている図柄変動表示を対象とした予告(通常予告)が表示されてもよい。
さらに、図14(1)には、左隅にスピーカ120が示されており、左下には、チャンスボタン136(第一の操作手段に相当)も示されている。また、チャンスボタン136の右横には第2チャンスボタン137(第二の操作手段に相当)も示されている。この第2チャンスボタン137は、図1に示す操作キーユニット181のOKボタン181bであってもよいし、チャンスボタン136とは別に新たに設けられた操作手段であってもよい。
なお、図14を用いて説明した各種の表示の表示位置、大きさ、表示個数は、ここで説明したことに限定されず、適宜変更可能である。また、第4図柄pd4および第5図柄pd5は、他の表示よりも優先的に表示されるようにしてもよい。例えば、家紋役物224Eや、八代役物224Faおよび将軍役物224Fb等の可動手段が、第4図柄pd4や第5図柄pd5に前側から重なってしまう場合には、最初から第4図柄pd4や第5図柄pd5を複数表示しておいたり、あるいは可動手段の移動に合わせて表示位置を変更してもよい。
図14(2)に示すように、停止図柄の確定表示が行われ、変動アイコンcが消えた後、図14(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始される。図14(3)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3の変動表示が開始されており、第5図柄pd5でも変動表示が開始されている。なお、第3図柄pd3は、変動表示が開始されたばかりであるため低速変動である。白抜きの太くて短い矢印は、低速変動を表す(以下、同じ。)。低速変動中は、変動している図柄を認識可能な場合がある。また、図14(2)に示す第1保留アイコンh1は、変動アイコン表示領域のステージcsに移動し、そのステージcs上には、赤色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。ここでは、それまで保留アイコンであったときのアイコンの表示態様(赤色)と、変動アイコンになった後のアイコンの表示態様(赤色)は一致している。変動アイコンの表示態様は、表示中の図柄変動表示における大当りの期待度(信頼度)を表す。すなわち、変動アイコンの表示態様によって通常予告が実行される。なお、大当りの期待度が高い表示態様であっても、表示中の図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。図14(3)では、保留アイコンはなくなり、右側の第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている保留数の数値表示hnは、特図1、特図2ともに「0」になる。また、図14(3)に示す第4図柄pd4は、特図1に対応した四角の表示が灰色から白色に変化しており、特図1の変動表示中を表している。なお、図柄変動表示が開始された図14(3)では、チュートリアル表示tsの表示内容に変更はない。
図14(4)に示す第3図柄pd3は、高速変動している。白抜きの細くて長い矢印は、高速変動を表す(以下、同じ。)。高速変動になると、変動している図柄を認識することは困難になる。この図14(4)では、第1装飾図柄表示装置208Lにメータ表示が出現する。メータ表示の表示位置は、第3図柄pd3の上方になるが、表示位置はこの位置に限定されない。また、メータ表示の表示サイズは、保留アイコンよりも大きく、変動アイコンcよりも大きいが、表示サイズもこのサイズに限定されない。さらに、メータ表示の出現タイミングは、第3図柄pd3が高速変動になった時の他、図柄変動開始時、変動アイコンcの移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時(メータ表示自体が入賞時先読み予告に相当)、或る演出の成功時、第3図柄pd3の第1停止時、擬似連演出における、第3図柄pd3の仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時、スーパーリーチ中で等を列挙することができる。すなわち、メータ表示の出現タイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。メータ表示が出現すると、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、メータ表示に関する表示内容になっている。図14(4)に示すメータ表示は、メータ枠mfが白色のものであり、以下、白メータ表示MWと称する。この白メータ表示MWは、第一のメータ表示の一例に相当する。また、メータ表示には、増加タイプのものと、減少タイプのものと、増減タイプのものがある。図14に示す例におけるメータ表示は、増加タイプのものであり、5つの目盛が付与されており、6段階目で満タンになる。図14(4)に示す白メータ表示MWは、空の状態(メータが0の状態)で表示が開始されている。この空の状態は第一の状態の一例に相当する。
図14(5)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(6)では、その左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、図14(6)では、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。そして、図14(6)に続く同図(7)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、メータ上昇アイテムUpIが出現している。このメータ上昇アイテムUpIは、第一のミニアイテムあるいは第一のミニアイコンに相当し(以下、同じ。)、このメータ上昇アイテムUpIの表示位置は、揺れ変動(仮停止)している装飾図柄に前側から重なる位置になるが、表示位置はこの位置に限定されない。また、メータ上昇アイテムUpIの表示サイズは、揺れ変動(仮停止)している装飾図柄よりも小さいが、表示サイズもこのサイズに限定されない。さらに、メータ上昇アイテムUpIの出現タイミングは、第1停止のタイミングの他、第3図柄pd3が高速変動になった時、図柄変動開始時、変動アイコンcの移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時(メータ表示自体が入賞時先読み予告に相当)、或る演出の成功時、擬似連演出における、第3図柄pd3の仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時、スーパーリーチ中で等を列挙することができる。すなわち、メータ上昇アイテムUpIの出現タイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。メータ上昇アイテムUpIは、メータ表示のメータを上昇させるアイテムである。図14(7)に示すメータ上昇アイテムUpIは、白色のものであるが、後述するように、メータ上昇アイテムUpIには複数種類用意されており、種類によって、メータの上昇率が異なる。
図14(8)では、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、揺れ変動(仮停止)している装飾図柄に前側から重なる位置に表示されていたメータ上昇アイテムUpIが、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図14(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾6」)が認識可能になる。また、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが1目盛分上昇(増加)している。なお、増減するメータ自身の色はメータ枠mfとは異なる色(ここでは、青色)であるが、メータ枠mfと同じ色であってもよい。このメータ上昇アイテムUpIが消えるタイミング、すなわち、メータ増加のタイミングは、第2停止のタイミング、第3図柄pd3が高速変動になった時、図柄変動開始時、変動アイコンcの移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時(メータ表示自体が入賞時先読み予告に相当)、或る演出の成功時、擬似連演出における、第3図柄pd3の仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時、スーパーリーチ中で等を列挙することができる。すなわち、メータ増加のタイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
図14(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、2個目のメータ上昇アイテムUpIが出現している。2個目のメータ上昇アイテムUpIの表示位置は、揺れ変動(仮停止)を開始した右図柄に前側から重なる位置になる。図14(11)では、2個目のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、2個目のメータ上昇アイテムUpIも、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図14(12)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが再び1目盛分上昇(増加)している。これで、白メータ表示MWのメータは2目盛分まで上昇したことになる。
図14(13)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図14(14)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)し、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。図14(15)では、第3図柄pd3全体に前側から重なるように、擬似連演出のカットイン表示が行われる。ここでのカットイン表示では、主人公の殿様が登場し、「まだまだ」という台詞が表示されており、再変動が開始されそうなことを煽っている。図14(16)では、カットイン表示が消え、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態が再度表示されるとともに、仮停止している左図柄に一部が重なるように、継続回数表示である「×2」の文字表示が表示される。図14(17)では、擬似連演出における第3図柄pd3の再変動が開始され、左図柄、中図柄、右図柄ぞれぞれが高速変動を開始する。図14(18)では、継続回数表示である「×2」の文字表示が、第1装飾図柄表示装置208Lの左下隅に縮小表示される。
図15は、図14に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図14(18)から続く図15(19)では、第3図柄pd3の3図柄が依然として高速変動を続ける中、左側の第2装飾図柄表示装置208Mでは、ミニアイテムが出現する予告が開始される。すなわち、第2装飾図柄表示装置208Mの左端から徐々に宝箱のアイコンが現れ、図15(20)では、情報表示部ST1の上に、閉じた状態の宝箱のアイコンI1が表示される。この宝箱のアイコンI1がミニアイテムの出現についての予告アイコンになる。図15(21)では、その宝箱のアイコンI1が開いて、宝箱の中からメータ上昇アイテムUpIが出現する。ここでは、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現している。
なお、図15(20)に示す宝箱のアイコンI1が開かずに閉じたまま消えていったり、開いても何も出現しなかったり、メータ上昇アイテムUpIとは異なるアイテム(例えば、クエスチョンマークのアイテムや×印のアイテムや残念の文字表示のアイテム等)が出現する場合もある。すなわち、宝箱のアイコンI1が表示されても、ミニアイテムが出現する予告としては偽予告になる場合もある。
次いで、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、第2装飾図柄表示装置208Mに出現したメータ上昇アイテムUpIが、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている白メータ表示MWに向けて移動を開始する。図18(22)では、移動するメータ上昇アイテムUpIが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lの間に位置している。すなわち、メータ上昇アイテムUpIの左半分が第2装飾図柄表示装置208Mに表示され、その右半分が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されているように見える。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面を囲んだフレームが邪魔して、メータ上昇アイテムUpIの一部が見えなくなっている。
図15(23)では、メータ上昇アイテムUpIが、白メータ表示MWに到達し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。図15(24)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータがさらに1目盛分上昇し、白メータ表示MWは3目盛分まで上昇したことになる。
なお、メータ上昇アイテムUpIが表示されると、必ずメータが上昇してもよいが、メータが上昇しない場合があってもよい。例えば、メータ上昇アイテムUpIが、メータ表示に到達せずに消えてしまったり、到達してもメータが上昇しない場合があってもよい。
図15(25)では、第3図柄pd3の左図柄と右図柄が低速変動になり、同図(26)では、リーチ状態に突入している。すなわち、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれで「装飾4」が仮停止し、揺れ変動を開始している。図15(26)に示すスピーカ120からは、「リーチ」の音声が出力されている。図15(27)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、続く同図(28)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。そして、図15(29)に示すように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、第1装飾図柄表示装置208Lでは、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。ただし、白メータ表示MWは、依然として上部に表示されている。一方、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、城下町の背景画面のままであり、第3装飾図柄表示装置208Nでは表示ステージss上に殿様のキャラクタcdの表示が依然として表示され、第2装飾図柄表示装置208Mには情報表示部ST1が依然として表示されている。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mでは、宝箱のアイコンI1が消えている。
なお、スーパーリーチ演出に発展すると、保留枠UIが消え、チュートリアル表示tsも消えている。また、ここでは保留アイコンが残っていなかったが、保留アイコンが残っている場合には、保留アイコンも消える。ただし、現在行われている図柄変動に対応した変動アイコンcのみは表示が継続されている。ただし、変動アイコンcも一緒に消えてもよい。あるいは、保留アイコンが残っている場合には、保留アイコンの表示も継続されてもよい。また、チュートリアル表示tsの表示も継続されてもよく、さらには、保留枠UIの表示も継続される場合があってもよい。
図15(30)では、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景が全て、荒野の背景に切り替わり、第2装飾図柄表示装置208Mからは情報表示部ST1の表示が消え、第3装飾図柄表示装置208Nからは表示ステージss及び殿様のキャラクタcdの表示が消えている。ただし、第5図柄pd5は第2装飾図柄表示装置208Mに依然として表示され、保留数の数値表示hnは第3装飾図柄表示装置208Nに依然として表示されている。また、図15(30)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが表示され、二人の決闘シーンが開始されている。ただし、白メータ表示MWは、ここでも依然として上部に表示されている。
図15(31)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、白メータ表示MWが拡大表示され、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタは、拡大表示された白メータ表示MWによって隠されている。図15(31)に示す拡大表示された白メータ表示MWは、メータが3目盛分まで貯まった状態(第二の状態の一例に相当)である。そして、メータが貯まった分だけ主人公の殿様がパワーアップすることを予告する「パワーアップ」という文字表示もなされている。図15(32)〜同図(33)にかけて、メータが使用されており、白メータ表示MWは減少していき、同図(33)では0の状態(第一の状態の一例に相当)に戻っている。図15(34)では、拡大表示されて0の状態に戻った白メータ表示MWが消え、主人公の殿様のキャラクタの後ろには緑色のオーラアイコンOI1が追加されている。このオーラアイコンOI1の色は、現在行われている図柄変動表示で大当りする期待度を表す。例えば、青色のオーラアイコンよりも緑色のオーラアイコンの方が大当りの期待度が高く、緑色のオーラアイコンよりも赤色のオーラアイコンの方が大当りの期待度が高く、金色のオーラアイコンでは大当り濃厚、七色に変化するレインボーカラーのオーラアイコンでは大当りの期待度が最も高く、大当り濃厚のさらに上のレベル(例えば、大当り確定)に相当する。
図15(35)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが斬り合いを行った後のシーンが表示され、同図(36)では、殿様のキャラクタが敗れたシーンが表示されるとともに、左上隅や右上隅に表示された「装飾4」とは異なる「装飾3」が中図柄として大きく表示されている。この後、図柄変動表示は終了し、第1装飾図柄表示装置208Lには、「装飾4」−「装飾3」−「装飾4」の第3図柄pd3が確定表示され、第2装飾図柄表示装置208Mには、「装飾4」−「装飾3」−「装飾4」の第5図柄pd3が停止表示される。ここでのスーパーリーチ演出は、ハズレスーパリーチ演出であったことになる。
以上説明した図14及び図15に示す例は、白メータ表示MWが空の状態(メータが0の状態)から満タン状態に変化せず、最終的に大当り図柄が確定表示されなかった例になる。
図16は、メータ演出が行われて大当りする例を段階的に示す図である。
以下、図14〜図15に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図16(1)に示す状態も、図14(1)に示す状態と同じく、第3図柄pd3も第5図柄pd5も、ハズレの装飾図柄の組合せの停止表示である。ただしここでは、「装飾2」−「装飾5」−「装飾6」の組合せである。また、図16(1)に示す第1保留の保留アイコン(第1保留アイコン)h1は、特図1についての保留アイコンであって、先読み予告の表示態様である緑色の表示態様で表示されている。緑色の表示態様は、赤色の表示態様よりも大当り期待度が低い。
図16(2)では、停止図柄の確定表示が行われ、変動アイコンcが消えた後、同図(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始される。図16(3)に示す変動アイコン表示領域のステージcs上には、緑色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図16(4)では、第1装飾図柄表示装置208Lに白メータ表示MWが出現する。図16(4)に示す白メータ表示MWも、増加タイプのものであり、空の状態(メータが0の状態)で表示が開始されている。
図16(5)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示されている。この「いくぞ」という台詞の表示もミニアイテムが出現する予告に相当する。図16(6)では変化ボールアイコンcIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、その変化ボールアイコンcIを担いでいる。図16(7)では、殿様のキャラクタcdが、変化ボールアイコンcIを投げ、変化ボールアイコンcIの移動アニメーションが表示されている。図16(7)では、変化ボールアイコンcIは、第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに移動しており、同図(8)では、変化ボールアイコンcIが白メータ表示MWに命中し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。図16(8)に示す変化ボールアイコンcIは表示態様が変化し、エフェクト表示ed1が追加されている。図16(9)では、エフェクト表示ed1が追加された変化ボールアイコンcIが消え、空の状態(メータが0の状態)のまま、白メータ表示MWが赤メータ表示MRに変化している。すなわち、メータ枠mfの色が赤色のメータ表示MRに置き換わっている。図16(6)〜同図(8)に示す、殿様のキャラクタcdが登場し続ける演出は、メータ変化演出の一例に相当する。また、赤メータ表示MRは、第四のメータ表示の一例に相当する。この赤メータ表示MRは、白メータ表示MWよりもランクが上(例えば、出現率が低い等)であり、図16(6)〜同図(8)に示すメータ変化演出はランクアップ演出の一種に相当する。図16(9)に示す赤メータ表示MRも、空の状態(メータが0の状態)である。また、図16(9)に示すスピーカ120からはメータ表示の変化を報知する効果音が出力されている。
図16(10)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(11)では、その左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている殿様のキャラクタcdは初期姿勢に戻っている。図16(11)では、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。そして、図16(12)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、図14(7)と同じく、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現している。図16(13)では、図14(8)と同じく、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、メータ上昇アイテムUpIが、赤メータ表示MRに前側から重なる位置まで移動する。図16(14)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、赤メータ表示MRのメータが一気に3目盛分上昇(増加)している。これは、図14に示す白メータ表示MWよりも、図16に示す赤メータ表示MRの方がメータが貯まりやすいことになる。言い換えれば、空の状態で表示されている白メータ表示MWが満タン状態に変化する確率よりも、空の状態で表示されている赤メータ表示RMが満タン状態に変化する確率の方が高くなるように構成されている。これは、白メータ表示MWにおける一回の状態変化量(一つのメータ上昇アイテムUpIによる上昇量)よりも赤メータ表示MRにおける一回の状態変化量(一つのメータ上昇アイテムUpIによる上昇量)の方が多いことになる。なお、増減するメータ自身の色はメータ枠mfの赤色とは異なる色(ここでも青色)であるが、メータ枠mfと同じ色であってもよい。このメータ上昇アイテムUpIが消えるタイミング、すなわち、メータ増加のタイミングは、図14で種々説明したタイミングと同じである。また、図16(14)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動が低速になり始め、同図(15)では、右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になり、やがて、リーチ状態に突入する。図16(16)では、リーチ状態であり、右図柄に前側から重なるように2個目のメータ上昇アイテムUpIが出現している。図16(17)では、2個目のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、2個目のメータ上昇アイテムUpIも、赤メータ表示MRに前側から重なる位置まで移動する。図16(18)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、赤メータ表示MRのメータが再び3目盛分上昇(増加)し、赤メータ表示MRは満タン状態になっている。なお、メータ上昇アイテムUpIが消え、赤メータ表示MRの上昇演出が終了した図16(18)に示すスピーカ120からは、「リーチ」の音声が出力されている。
図17は、図16に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図16(18)から続く図17(19)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、続く同図(20)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。そして、図17(21)に示すように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、図14(29)と同じように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留枠UIが消え、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。ただし、満タン状態の赤メータ表示MRは、依然として上部に表示されている。ここでのスーパーリーチ演出は、図17(22)に示すように、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nのうち第1装飾図柄表示装置208lのみの背景が荒野の背景に切り替わり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの背景は、依然として城下町の背景のままであり、さらに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第5図柄pd5と情報表示部ST1の表示が残っており、第3装飾図柄表示装置208Nでは、表示ステージss及び殿様のキャラクタcdの表示が残っている。また、満タン状態の赤メータ表示MRは、ここでも依然として上部に表示されている。なお、図15に示すスーパーリーチ演出も、この図17に示すスーパーリーチ演出と同様であってもよいし、反対に、この図17に示すスーパーリーチ演出が、図15に示すスーパーリーチ演出と同様であってもよい。
図17(23)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、満タン状態の赤メータ表示MRが拡大表示され、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタは、拡大表示された赤メータ表示MRによって隠されている。そして、メータが貯まった分だけ主人公の殿様がパワーアップすることを予告する「パワーアップ」という文字表示もなされている。ここでは、メータが満タンであるため、殿様が大きくパワーアップして勝利すること、すなわち大当りの期待度が高くなる。図17(24)〜同図(25)にかけて、メータが使用されており、赤メータ表示MRは減少していき、第五の状態を経て、同図(26)では0の状態(第四の状態の一例に相当)に戻っている。図17(26)では、拡大表示されて0の状態に戻った赤メータ表示MRが消え、主人公の殿様のキャラクタの後ろには金色のオーラアイコンOI2が追加されている。このオーラアイコンOI2の色は、上述の如く、現在行われている図柄変動表示で大当り濃厚を示唆する色に相当する。なお、オーラアイコンOI2の色は、大当り濃厚のさらに上のレベル(例えば、大当り確定)に相当するレインボーカラーであってもよい。
図17(27)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが斬り合いを行った後のシーンが表示され、同図(28)では、殿様のキャラクタが勝利したシーンが表示されるとともに、左上隅や右上隅に表示された「装飾7」と同じ「装飾7」が中図柄として大きく表示されている。そして、図17(29)では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示され、同図(30)では、それら3つの第3図柄pd3が確定表示され、確変付き大当りに当選したことが報知されている。
以上説明した図16及び図17に示す例は、赤メータ表示MRが空の状態(メータが0の状態)から満タン状態に変化して、最終的に大当り図柄が確定表示された場合の例になる。赤メータ表示MRが空の状態ままであって満タン状態に変化しなかった場合よりも、赤メータ表示MRが空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。さらに、赤メータ表示MRでは、空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、空の状態から満タン状態に変化しなかった場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。また、図17を用いて説明したスーパーリーチ演出は、赤メータ表示MRが満タン状態に変化すると表示が開始される予告表示の一例に相当する。
図18は、図16を用いて説明した変化ボールアイコンcIによる演出の変形例を段階的に示す図である。
図18(1)〜同図(6)は、図16(1)〜同図(6)と同じであり、図18(7)では、殿様のキャラクタcdが、変化ボールアイコンcIを投げ、変化ボールアイコンcIの移動アニメーションが表示されている。この図18(7)では、変化ボールアイコンcIは、第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lにおける変動アイコンcに向かって移動しており、同図(8)では、変化ボールアイコンcIが変動アイコンcに命中し、変動アイコンcに一部が前側から重なるように表示されている。また、図18(8)に示す変化ボールアイコンcIは表示態様が変化し、エフェクト表示ed2が追加されている。ここでのエフェクト表示ed2は、図16(8)のようにメータ表示に命中した場合のエフェクト表示ed1と同じエフェクト表示であるが、異なるエフェクト表示であってもよい。図18(9)では、エフェクト表示ed2が追加された変化ボールアイコンcIが消え、これまで緑色であった変動アイコンcが赤色に変化している。緑色の変動アイコンよりも赤色の変動アイコンの方が、表示中の図柄変動表示で大当りする確率が高く、ここではランクアップしている。なお、変化ボールアイコンcIによってランクダウンする場合があってもよい。また、この図18に示す例では、変化ボールアイコンcIは変動アイコンcの表示態様を変化させているが、保留アイコンの表示態様を変化させてもよい。
図19は、色々な種類のメータ表示について詳しく説明するための図である。この図19を用いて説明するメータ表示は、増加タイプのものである。
図19(a)〜同図(f)に示すメータ表示は、図14及び図15や図16(4)〜同図(8)に示す白メータ表示MW(第一のメータ表示の一例に相当)である。すなわち、メータ枠mfが白色のメータ表示である。白メータ表示MWは、デフォルトのメータ表示である。また、図19(a)に示す白メータ表示MWは、空の状態(メータが0の状態)であり、第一の状態の一例に相当する。さらに、図19(a)には、白色のメータ上昇アイテムUpIも示されている。メータ上昇アイテムUpIは、メータ表示の種類によって、メータの上昇率が変化するアイテムであり、白色のメータ上昇アイテムUpIは、メータ表示のメータを第一の量上昇させるアイテムである。
図19(b)には、空の状態であった白メータ表示MWのメータが、同図(a)に示す白色のメータ上昇アイテムUpIによって1目盛り分上昇した状態が示されている。白色のメータ上昇アイテムUpIは、白メータ表示MWに対しては、1目盛り分上昇させるアイテムになる。なお、図19(b)に示す白メータ表示MWの状態は、満タン状態と空の状態との間の状態である第二の状態の一例に相当する。
図19(c)には、増減するメータ自身の色と同じ色の青色のメータ上昇アイテムUpIbが示されている。この青色のメータ上昇アイテムUpIbは、メータ表示のメータを第二の量上昇させるアイテムである。
図19(d)には、空の状態であった白メータ表示MWのメータが、同図(c)に示す青色のメータ上昇アイテムUpIbによって2目盛り分上昇した状態(第二の状態)が示されている。青色のメータ上昇アイテムUpIbは、白メータ表示MWに対しては、2目盛り分上昇させるアイテムになる。
図19(e)には、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが示されている。この赤色のメータ上昇アイテムUpIrは、メータ表示のメータを第三の量上昇させるアイテムである。
図19(f)には、空の状態であった白メータ表示MWのメータが、同図(e)に示す赤色のメータ上昇アイテムUpIrによって4目盛り分上昇した状態(第二の状態)が示されている。赤色のメータ上昇アイテムUpIrは、白メータ表示MWに対しては、4目盛り分上昇させるアイテムになる。
なお、金色のメータ上昇アイテムが表示される場合もある。空の状態であった白メータ表示MWのメータは、金色のメータ上昇アイテムによって5目盛り分上昇した状態(第二の状態)になるか、あるいは満タン状態(6目盛り分上昇した状態)になる。このように、メータの上昇率が一定でなく、抽選結果等によって変化する場合があってもよい。
図19(g)〜同図(l)に示すメータ表示は、図16(9)〜同図(18)に示す赤メータ表示MR(第四のメータ表示の一例に相当)である。すなわち、メータ枠mfが赤色のメータ表示である。赤メータ表示MRは、白メータ表示MWよりも、メータの貯まり具合が多くなる。増加タイプのメータ表示では、満タン状態に近いほど、大当りの期待度(信頼度)が高くなる。したがって、白メータ表示MWが表示されている状態よりも赤メータ表示MRが表示されている状態の方が、大当りの期待度(信頼度)が高くなる。大当りの期待度が高いほど、第1図柄において最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい。また、白メータ表示MWが表示されている状態よりも赤メータ表示MRが表示されている状態の方が、有利な大当りに当選する期待度が高くなってもよい。ここにいう有利な大当りとは、例えば、確変付き大当りや出球有りラウンド数が多い大当り等のことである。
図19(g)には、デフォルトの白色のメータ上昇アイテムUpIが示されており、同図(h)には、空の状態であった赤メータ表示MRのメータが、その白色のメータ上昇アイテムUpIによって一気に3目盛り分上昇した状態(第五の状態)が示されている。白色のメータ上昇アイテムUpIは、赤メータ表示MRに対しては、3目盛り分上昇させるアイテムになる。
図19(i)には、青色のメータ上昇アイテムUpIbが示されており、同図(j)には、空の状態であった赤メータ表示MRのメータが、その青色のメータ上昇アイテムUpIbによって一気に6目盛り分上昇した様子、すなわち満タン状態(第六の状態)になった様子が示されている。青色のメータ上昇アイテムUpIbは、赤メータ表示MRに対しては、6目盛り分(全目盛り分)上昇させるアイテムになる。
以上説明したように、赤メータ表示MRが表示されている状態では、白メータ表示MWが表示されている状態に比べて、メータ上昇アイテムUpIによるメータの上昇率が3倍になる。
図19(k)には、緑色のメータ上昇アイテムUpImが示されている。この緑色のメータ上昇アイテムUpImは、赤メータ表示MRに対しては、9目盛り分上昇させるアイテムになる。メータ表示では、満タン状態になると、余った目盛り分(オーバーフローした目盛り分)は無効化してもよいが、ここでは、余った目盛り分を有効に取り扱うため、空の状態のメータ表示が追加表示される。追加表示されるメータ表示の種類は、満タン状態になったメータ表示の種類と同じ種類であってもよいし、ランクアップしてもよい。すなわち、図19(l)では、満タン状態になったメータ表示の種類と同じ種類の赤メータ表示MRが、満タン状態になったメータ表示の下に追加表示されている。一方、図19(l)とは異なり、満タン状態になった赤メータ表示MRの下に、メータ枠mfが金色のメータ表示が表示されてもよい。図19(l)に示す、追加表示された赤メータ表示MRは、余った目盛り分に相当する3目盛りまで上昇している。
図19(m)及び同図(n)に示すメータ表示は、メータ枠mfがレインボーカラーの虹メータ表示MNである。この虹メータ表示MNも、第四のメータ表示の一例に相当する。虹メータ表示MNが表示されている状態では、何色のメータ上昇アイテムが表示されても、虹メータ表示MNは必ず満タンになる。例えば、図19(m)に示すように、虹メータ表示MNが空の状態であり、白色のメータ上昇アイテムUpIであっても、図19(n)に示すように、虹メータ表示MNは満タンになる。このような虹メータ表示MNでは、メータが上昇すれば、必ず満タン状態になり、さらには、大当り確定になる。
ただし、虹メータ表示MNでは、満タン状態になってさらに余った目盛り分(オーバーフローした目盛り分)がある場合であっても、大当り確定であるため、図19(l)のように新たなメータ表示が追加表示されず、余った目盛り分は無効化される。
なお、メータ上昇アイテムは、色を問わず、1つ表示された場合には、必ず同じ目盛り分(例えば、1目盛り分)だけしか上昇しないようにしてもよい。この場合には、メータ上昇アイテムの色が大当りの期待度になる。
また、メータ上昇アイテムの出現タイミングについては上述したが、ここで補足すると、メータ上昇アイテムは、大当りとなる図柄変動中、長時間変動中、スーパーリーチ前であったりスーパーリーチ中、装飾図柄の仮停止時等に出現しやすくてもよい。
以上説明したメータ表示は、メータ表示が表示され始めた時点で表示中の図柄変動表示(当該変動)における大当りの予告(いわゆる通常予告)であってもよいし、当該変動よりも後に開始される図柄変動表示における大当りの予告(先読み予告)であってもよい。すなわち、上述で大当りの期待度といった場合には、当該変動における大当りの期待度であってもよいし、その後に開始される図柄変動表示における大当りの期待度であってもよい。
また、図19(a)〜同図(f)に示す白メータ表示MWと、図19(g)〜同図(l)に示す赤メータ表示MRと、図19(m)及び同図(n)に示す虹メータ表示MNは、メータ枠mfの色が異なる他、表示サイズが互いに異なっていてもよいし、表示位置も互いに異なっていてもよい。さらに、白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MNでは、メータ自体の色も異ならせて、全部の色が異なるようにしてもよい。
さらに、一つのメータ表示で見た場合、図19(a)等に示す、メータ枠が白色で空の状態が第一の状態であり、図19(b)あるいは同図(d)あるいは同図(f)に示す、メータ枠が白色で空でもなく満タンでもない中間状態が第二の状態であり、図19には不図示の、メータ枠が白色で満タンの状態が第三の状態であり、図19(g)等に示す、メータ枠が赤色で空の状態が第四の状態であり、図19(h)に示す、メータ枠が赤色で空でもなく満タンでもない中間状態が第五の状態であり、図19(j)に示す、メータ枠が赤色で満タンの状態が第六の状態になる。
以下、メータ演出について説明を続けるが、これまで説明した事項と重複する事項については説明を省略する場合がある。
図20は、メータ表示が変化するかを占うランクアップ演出の一例を段階的に示す図である。
図20(1)に示す状態は、第3図柄pd3も第5図柄pd5も、ハズレの装飾図柄の組合せの停止表示である。ただしここでは、「装飾5」−「装飾6」−「装飾3」の組合せである。この状態では、特図の保留がなく、第1図柄pd1は、特図始動口230,232に入賞するまで、停止表示を継続する。さらに、図20(1)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、白メータ表示MWが表示されている。ここでの白メータ表示MWは空の状態である。白メータ表示MWは、図20(1)より前の段階から表示され続けており、既に複数変動を跨いで表示され続けているものであってもよい。
図20(2)では、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(3)では、特図1の図柄変動表示の開始に合わせた第3図柄pd3の変動表示が開始され、変動アイコン表示領域のステージcs上には、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcの表示が開始されている。また、特図1の図柄変動表示が開始されても、第1装飾図柄表示装置208Lには、空の状態の白メータ表示MWが表示されており、この空の状態の白メータ表示MWの表示は図20(18)まで継続する。
特図1の図柄変動中である図20(4)でも、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(5)に示す保留アイコン表示領域の第1ステージhs1には、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の保留アイコン(特図1の第1保留アイコンh1)の表示が開始されている。さらに続けて、図20(6)でも、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(7)に示す保留アイコン表示領域の第2ステージhs2には、先読み予告の表示態様である緑色の表示態様の保留アイコン(特図1の第2保留アイコンh2)の表示が開始されている。
図20(8)に示す第3図柄pd3では、ハズレ図柄の装飾図柄の組合せになる「装飾7」―「装飾1」―「装飾1」が停止表示され、同図(9)では、そのハズレ図柄の装飾図柄の組合せが確定表示され、変動アイコン表示領域のステージcs上からは、白色の表示態様の変動アイコンcが消えている。図20(1)や、図20(8)〜同図(9)における、第3図柄pd3の停止表示中(確定表示中も含む)の期間であっても、白メータ表示MWは表示され続けており、メータ表示も常時表示が行われる場合がある。すなわち、メータ表示は、第3図柄pd3における複数回の変動表示を跨いで表示される場合がある。
図20(10)では、デフォルトの表示態様である第1保留アイコンh1が表す特図1の保留による第3図柄pd3の変動表示が開始され、その第1保留アイコンh1が、変動アイコンcに変化している。図20(10)に示す変動アイコンcは、保留アイコンのときの表示態様と同じくデフォルトの表示態様である。なお、図20(9)では、先読み予告の表示態様の第2保留アイコンh2であった保留アイコンが、表示態様をそのままにシフト移動し、同図(10)では第1保留アイコンh1になっている。
図20(11)では、メータ表示が変化するかを占うランクアップ演出が開始され、左側の第2装飾図柄表示装置208Mの左端から徐々に変化アイコンI2が現れ、図20(12)では、情報表示部ST1の上に、変化アイコンI2が表示されるようになる。変化アイコンI2には「変」の文字が記されている。
図20(13)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdが弓を引き、同図(13)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、チュートリアル表示tsが「矢が当たれば」に変更されている。
図20(14)では、殿様のキャラクタcdが矢を放ち、放たれて矢を表す矢のアイコンは、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されており、左側の第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている変化アイコンI2に向けて飛んでいる。図20(15)では、飛んできた矢のアイコンが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lの間に位置している。すなわち、矢のアイコンの左半分が第2装飾図柄表示装置208Mに表示され、その右半分が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されているように見える。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面を囲んだフレームが邪魔して、矢のアイコンの一部が見えなくなっている。
図20(16)では、矢のアイコンが、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている変化アイコンI2に見事に命中し、同図(17)では、命中した矢のアイコンが消え、変化アイコンI2は表示態様が変化し、エフェクト表示ed3が追加されている。ここでのエフェクト表示ed3も、図16(8)に示すエフェクト表示ed1と同じようなエフェクト表示であるが、例えば色が異なる等の異なるエフェクト表示であってもよい。なお、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている殿様のキャラクタcdはポーズを変えているが初期姿勢とは異なる姿勢である。図20(18)では、エフェクト表示ed3が追加された変化アイコンI2が、第2装飾図柄表示装置208Mから、第1装飾図柄表示装置208Lに表示された白メータ表示MWに向けて移動し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。
図21は、図20に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図20(18)から続く図21(19)では、エフェクト表示ed3が追加された変化アイコンI2が消え、空の状態(メータが0の状態)のまま、白メータ表示MWが赤メータ表示MRに変化している。すなわち、メータ枠mfの色が赤色のメータ表示MRに置き換わっている。図21(19)に示す赤メータ表示MRも、空の状態(メータが0の状態)である。以上説明したランクアッップ演出では、メータ表示が白メータ表示MWから赤メータ表示MRにランクアップすることに成功しているが、失敗する場合があってもよい。例えば、変化アイコンI2とは異なるアイコン(例えば、クエチョンマークが記されたアイコン)が現れて、殿様のキャラクタcdが、弓を引かないままアイコンが消えてしまったり、弓を引いたものの矢のアイコンが命中せずにアイコンが消えてしまったり、さらには、矢のアイコンが命中してもエフェクト表示が追加されずにアイコンが消えてしまったり、エフェクト表示が追加されても白メータ表示MWまで移動せずにアイコンが消えてしまい、メータ表示が白メータ表示MWのまま何ら変化しない場合があってもよい。また、変化アイコンI2であっても同様に、殿様のキャラクタcdが、弓を引かなかったり、矢のアイコンが命中しなかったり、エフェクト表示が追加されなかったり、白メータ表示MWまで移動しなかったりして変化アイコンI2が消えてしまい、メータ表示が白メータ表示MWのまま何ら変化しない場合があってもよい。また、エフェクト表示ed3が、追加された変化アイコンI2あるいは追加されていない変化アイコンI2が、白メータ表示MWに前側から重なっても、メータ表示自体はランクアップしないが、メータは上昇する場合があってもよいし、反対に、メータが上昇することは絶対になくてもよい。さらには、メータ表示自体がランクダウン(例えば、赤メータ表示MRから白メータ表示MWに変化)してしまう場合があってもよい。
図21(20)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾5」−「装飾6」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示され、殿様のキャラクタcdは初期姿勢に戻っている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図21(21)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。第3図柄pd3が停止表示されたり、確定表示されている期間も、赤メータ表示MRは表示され続けている。なお、ここでの赤メータ表示MRは空の状態である。
図21(22)では、同図(21)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、メータ表示に関する表示内容になっている。図21(23)では、第3図柄pd3が高速変動を開始し、同図(24)に示す左側の第2装飾図柄表示装置208Mでは、ミニアイテムが出現する予告が開始される。すなわち、図15に示す例と同じく、第2装飾図柄表示装置208Mの左端から徐々に宝箱のアイコンが現れ、図21(25)では、情報表示部ST1の上に、閉じた状態の宝箱のアイコンI1が表示される。図21(26)では、その宝箱のアイコンI1が開いて、宝箱の中から白色のメータ上昇アイテムUpIが出現する。
次いで、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、第2装飾図柄表示装置208Mに出現したメータ上昇アイテムUpIが、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている赤メータ表示MRに向けて移動を開始する。図21(27)では、移動するメータ上昇アイテムUpIが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lの間に位置し、図21(28)では、メータ上昇アイテムUpIが、赤メータ表示MRに前側から重なるように表示されている。図21(29)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWよりもメータが貯まりやすい赤メータ表示MRでは、メータが一気に3目盛分上昇する。
図21(30)では、第3図柄pd3の左図柄と右図柄が低速変動になり、同図(31)では、リーチ状態に突入している。すなわち、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれで「装飾4」が仮停止し、揺れ変動を開始している。続く図21(32)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。そして、図21(33)では、図15に示す例と同じように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、第1装飾図柄表示装置208Lでは、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。ただし、赤メータ表示MRは、3目盛分貯まった状態で依然として表示されている。
図21(34)では、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景が全て、荒野の背景に切り替わり、第1装飾図柄表示装置208Lには、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが表示され、二人の決闘シーンが開始されている。なお、赤メータ表示MRは、3目盛分貯まった状態で依然として表示されている。
図21(35)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、赤メータ表示MRが3目盛分貯まった状態(第五の状態の一例に相当)のまま拡大表示される。そして、メータが貯まった分だけ主人公の殿様がパワーアップすることを予告する「パワーアップ」という文字表示もなされている。
なお、メータ表示が変化する前の図20(3)〜同図(10)の間で、白メータ表示MWのメータが上昇する場合があってもよい。
図22は、図21に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図21(36)〜図22(37)にかけて、メータが使用されており、赤メータ表示MRは減少していき、図22(37)では0の状態(第四の状態の一例に相当)に戻っている。図22(38)では、拡大表示されて0の状態に戻った赤メータ表示MRが消え、主人公の殿様のキャラクタの後ろには、大当り濃厚を示唆する金色のオーラアイコンOI2が追加されている。
図22(39)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが斬り合いを行った後のシーンが表示され、同図(40)では、殿様のキャラクタが勝利したシーンが表示されるとともに、左上隅や右上隅に表示された「装飾4」と同じ「装飾4」が中図柄として大きく表示されている。そして、図22(41)では、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示され、同図(42)では、それら3つの第3図柄pd3が確定表示され、時短(電サポ)付き大当りに当選したことが報知されている。
図15に示す例と、この図21〜図22に示す例では、メータ表示は同じ3目盛り分貯まった状態であるが、白メータ表示MWであった図15に示す例では、ハズレスーパーリーチ演出であったのに対して、赤メータ表示MRであったこの例では、大当りスーパーリーチ演出である。このように、メータの貯まり具合とは別に、メータ表示自体(ここではメータ枠mf)でも大当りの期待度が変わってくる。すなわち、メータの貯まり具合(空の状態も含む)が同じであれば、白メータ表示MWよりも赤メータ表示MRの方が大当りの期待度が高くなる。
図23は、図22(41)から続く場合がある再抽選の一例を段階的に示す図である。
図22に示す例では、白メータ表示MWよりも大当りの期待度が高い赤メータ表示MRが表示され、さらに、その赤メータ表示MRが空の状態ではなく、3目盛り分貯まった状態であった。そのため、有利な大当りに当選する期待度も高く、この図23に示すように再抽選が行われる場合がある。すなわち、白メータ表示MWで3目盛り分貯まった状態よりも赤メータ表示MRで3目盛り分貯まった状態の方が有利な大当り(例えば、確変付き大当りや出球有りラウンド数が多い大当り)に当選する期待度が高くなる。
ここでは、図22(41)に示す、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示されている状態から、図23(42’)が示すように、第1装飾図柄表示装置208Lの中央でボタン演出が開始される。ここでのボタン演出は、チャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効なものとして受付ける期間(操作有効期間)に関する表示としての残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。なお、残期間メータ表示136cは、チャンスボタン136の操作を受付ける残期間を表す表示である。なお、ボタン画像136aは赤色に表示され、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138も、赤色に点灯し、押下を促している。
図23(43’)〜同図(44’)では、チャンスボタン136の押下がなく、操作有効期間が減少していき、同図(45’)のタイミングでチャンスボタン136が押下される。チャンスボタン136の押下に応じて、図23(46’)に示すように、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の揺れ表示が、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の揺れ表示に変化し、同図(47’)では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組合せが確定表示され、確変付き大当りに当選したことが報知されている。すなわち、時短(電サポ)付き大当りから、確変付き大当りに昇格している。
なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が押下されなかった場合でも、操作有効期間経過後に、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の揺れ表示が、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の揺れ表示に変化し、確定表示され、確変付き大当りに昇格する。
図24は、メータ表示が出現するか否かを占うミニゲームの一例を段階的に示す図である。
図24(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図24(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。
図24(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、「飲み比べに勝つと」といったミニゲームに関する表示内容になっている。図24(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始している。
図24(5)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3が消え、これまで城下町の町並みであった背景画像が、殿様と爺との飲み比べのミニゲームの背景画像に変化している。なお、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第5図柄pd5が表示され続けている。図24(6)では、ミニゲームの背景画像の第1装飾図柄表示装置208Lに、殿様が爺にミニゲームで勝つと剣舞メータ(メータ表示)が表示される旨の説明表示が表示され、同図(7)では、飲み比べのミニゲームが開始されている。図24(8)では、ミニゲームにおける殿様の勝利が報知され、同図(9)では、剣舞メータを獲得したことが表示されている。
図24(10)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおける第3図柄pd3の表示の上に、剣舞メータとともにエフェクト表示ed4が表示される。ここでは、剣舞メータが何色のメータ表示であるのかエフェクト表示ed4の効果によって視認困難である。なお、本明細書で「視認困難」という場合は、その前後の状態と比べて相対的に視認しにくくなっていることを意味する。図24(11)では、エフェクト表示ed4が消え、剣舞メータである白メータ表示MWがはっきりと表示される。
なお、ミニゲームにおいて殿様が敗北すると、剣舞メータは表示されない。図24を用いて説明したミニゲームによる演出は、メータ表示の獲得演出にも相当する。
図25は、メータ表示が満タン状態になると当該変動で大当りが確定する例を段間的に示す図である。
図25(1)〜同図(9)は、図14(1)〜同図(9)と同じであり、図25(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。上述のごとく、金色のメータ上昇アイテムUpIgは、白メータ表示MWのメータを、5目盛り分あるいは6目盛り分上昇させる。図25(10)には、1目盛り分貯まった白メータ表示MWが表示されており、金色のメータ上昇アイテムUpIgの出現は、当該変動での大当り確定を意味する。すなわち、メータが貯まりやすいメータ上昇アイテム(ここでの金色や図19(e)に示す赤色)が出現した方が、メータが貯まりにくいメータ上昇アイテム(例えば、白色)が出現する場合より、大当りの期待度が高くなる。図25(11)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図25(12)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが満タンになる。なお、6目盛り分上昇の場合であれば、1目盛り分余る状態であるが、当該変動で大当りが確定しており、次変動は大当り遊技終了後になるため、余った1目盛り分は次変動まで持ち越しすることができず、無効化される。また、図25(12)に示すスピーカ120からは、「おめでとう」という音声が出力されている。ここでの音声出力は、メータが満タンになって大当り確定であることを報知する大当り告知音に相当する。
図25(13)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。そして、図25(14)では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示され、同図(15)では、それら3つの第3図柄pd3が確定表示され、確変付き大当りに当選したことが報知されている。
以上説明した図25に示す例は、白メータ表示MWが空の状態(メータが0の状態)から満タン状態に変化して、最終的に大当り図柄が確定表示された場合の例になる。白メータ表示MWが空の状態のままであって満タン状態に変化しなかった場合よりも、白メータ表示MWが空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。さらに、白メータ表示MWにおいても、空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、図14及び図15に示す例のように、空の状態から満タン状態に変化しなかった場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。
図26は、メータ表示が保留枠内に表示される例を段階的に示す図である。
図26に示す保留枠UI’にも、縦縞の柄が入った左右に延びたベースアイコンUIb’が設けられているが、図26に示すベースアイコンUIb’は、図14等に示すベースアイコンUIbよりも高さが高い。また、図26に示す保留枠UI’における、右側に設けられた演出表示領域には、チュートリアル表示tsに代えて、空の状態の白メータ表示MWが表示されている。この白メータ表示MWは、図26に示すベースアイコンUIb’が高いことから、保留枠UI’内に完全に入り込んでおり、保留枠UI’と一体になっているが、メータ表示は、保留枠UI’内に一部がかかっていればよい。言い換えれば、メータ表示は、一部又は全部が保留枠UI’に重なっていればよく、保留枠UI’は、広義の意味での保留表示領域の一例に相当し、アイコン表示領域の一例にも相当する。また、図26に示す例では、保留枠UI’内にメータ表示が常時表示されている。すなわち、保留枠UI’が表示されている期間中はメータ表示も表示され、保留枠UI’が消えればメータ表示も消える。ただし、常時はチュートリアル表示tsが表示され、メータ演出時に限って、チュートリアル表示tsに代えてメータ表示が表示されるようにしてもよい。
図26(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾2」−「装飾5」−「装飾6」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図26(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。
図26(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始され、同図(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始している。図26(5)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示され、ミニアイテム出現予告が行われている。図26(6)では白色のメータ上昇アイテムUpIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、そのメータ上昇アイテムUpIを担いでいる。図26(7)では、殿様のキャラクタcdが、メータ上昇アイテムUpIを投げ、メータ上昇アイテムUpIが、保留枠UI’内の白メータ表示MWの上に表示されている。なお、図26(7)に示すメータ上昇アイテムUpIは、白メータ表示MWとは重なっておらず、ベースアイコンUIb’に一部が重なっているだけであるが、白メータ表示MWに一部又は全部が重なるように表示されてもよい。
図26(8)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWは、1目盛り分貯まった状態に変化している。図26(9)に示す第1装飾図柄表示装置208Lの中央部分には、「メータ満タンで継続」といったチュートリアル表示が表示されている。
図26(10)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(11)では、その左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、図26(11)では、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。そして、図26(12)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。図26(13)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgの移動アニメーションが開始され、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、保留枠UI’内の白メータ表示MWの上まで移動する。図26(14)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾6」)が認識可能になっている。また、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが一気に満タンまで上昇(増加)している。
図26(15)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図26(16)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)し、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。図26(17)では、図14(15)と同様に、第3図柄pd3全体に前側から重なるように、擬似連演出のカットイン表示が行われる。図26(18)では、カットイン表示が消え、擬似連演出における第3図柄pd3の再変動が開始され、左図柄、中図柄、右図柄ぞれぞれが低速変動を開始するとともに、左図柄に一部が重なるように、継続回数表示である「×2」の文字表示が表示される。満タン状態であった白メータ表示MWは、再変動が開始されるまで表示され続けているが、再変動の開始に応じて、白メータ表示MWは、空の状態に戻る。そして、擬似連演出が継続した後、現在行われている図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される。
図26を用いて説明した擬似連演出は、メータ表示(ここでは白メータ表示MWであったが、それ以外のメータ表示(例えば、赤メータ表示MR)であってもよい)が満タン状態に変化すると表示が開始される予告表示の一例に相当する。
なお、白メータ表示MWは、大当り図柄が停止表示されるまで、満タン状態のまま表示され続けてもよい。あるいは、満タン状態の白メータ表示MWは、図26(16)における擬似連図柄の仮停止(擬似連演出の開始)までしか表示されず、空の状態に戻ってもよい。
また、メータ表示が空の状態に戻るタイミングについては、メータ表示の表示が開始された図柄変動表示(メータ表示が通常予告である場合の予告対象の図柄変動表示を含む)であったり、メータ表示が先読み予告である場合には先読み予告対象の図柄変動表示の一つ前の図柄変動表示であったり、先読み予告対象の図柄変動表示において、ハズレ図柄が停止表示あるいは確定表示されたタイミングで、空の状態に戻ってもよい。例えば、上記それぞれの図柄変動表示において、満タン状態にならずに図柄停止時に空の状態に戻ってもよい。すなわち、第二の状態から第一の状態に戻ってもよいし、第五の状態から第四の状態に戻ってもよい。また、第二の状態あるいは第五の状態では、ハズレ図柄が停止表示あるいは確定表示されたタイミングで、空の状態に必ず戻る構成であってもよい。あるいは、第三の状態あるいは第六の状態であっても、ハズレ図柄が停止表示あるいは確定表示されたタイミングで、空の状態に必ず戻る構成であってもよい。また、メータ表示が空の状態に戻って、空の状態の表示を続けるのは、ハズレ図柄が停止表示された後に限られてもよく、後続の保留がなく次の図柄変動表示がすぐに開始されない場合には、メータ表示は、消えてしまってもよいが空の状態のまま表示を続けてもよい。また、後続の保留があって次の図柄変動表示がすぐに開始される場合には、メータ表示は空の状態のまま表示を続ける場合がある。
また、白メータ表示MWは、保留枠UI’内で赤メータ表示MRに変化してもよいし、あるいは最初から赤メータ表示MRが表示される場合があってもよい。
図27は、メータ表示のメータが満タンになるとミニアイテムを獲得してストックする例を段階的に示す図である。
図27(1)〜同図(6)は、図14(1)〜同図(6)と同じであり、図27(7)では、左図柄(ここでは「装飾7」)が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが出現している。この赤色のメータ上昇アイテムUpIrは、左図柄に前側から重なる位置に表示されている。
図27(8)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrの移動アニメーションが開始され、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが、空の状態の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図27(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが消え、白メータ表示MWのメータが4目盛分上昇(増加)している。
図27(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、リーチ状態が形成されている。また、リーチ状態の形成と同時、あるいはその前後のタイミングで、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。図27(11)では、その金色のメータ上昇アイテムUpIgが、4目盛り分貯まった白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図27(12)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが満タンになる。ここでの金色のメータ上昇アイテムUpIgは、白メータ表示MWのメータを5目盛り分上昇させるアイテムであり、4目盛り分貯まった白メータ表示MWであれば、3目盛り分が余った目盛り分(オーバーフローした目盛り分)になるが、図27(12)では、余った目盛り分については何ら表示されておらず、同図(13)では、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である擬似連予告アイテムNIが出現するとともに、第3図柄pd3のうち仮停止している右図柄等に前側から重なるようにして「GET」の文字表示が表示される。擬似連予告アイテムNIは、この後、擬似連演出が開始されることについて予告するアイコンであり、「GET」の文字表示は擬似連予告アイテムNIを獲得したことを表す文字表示である。
図27(14)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、「装飾7」のリーチ状態である。リーチ状態において、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化するとともに、「GET」の文字表示が消え、擬似連予告アイテムNIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動して、情報表示部ST1の上に表示されている。第2装飾図柄表示装置208Mは、ストックしたアイコンを表示する手段として機能しており、擬似連予告アイテムNIがストックされたことになる。
図27(15)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、空の状態の白メータ表示MWに、先程余った目盛り分の3目盛り分が追加されている。すなわち、満タン状態になってオーバーフローした分の表示がこのタイミングで開始される。白メータ表示MWを上昇させるチャンスが、この後も引き続き残っている。
以上説明した図27(12)〜同図(15)における白メータ表示MWは、ランクダウンしているのではなく、満タン状態になった分は擬似連予告アイテムNIに置き換えられ、余った分が改めて表示されている。
図27(16)では、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされていた擬似連予告アイテムNIが、高速変動を続ける中図柄の位置まで移動し、擬似連予告アイテムNIが消化される。また、中図柄の位置に表示されている擬似連予告アイテムNIの下には「発動」の文字表示が表示される。この「発動」の文字表示は、擬似連予告アイテムNIが発動したことを表す文字表示であり、この後すぐに擬似連演出が開始される。
図27(17)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄が揺れ変動(仮停止)している。ここでの中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。
以上説明した例では、メータ表示は満タン状態になると、擬似連予告アイテムNIに限定されずに各種のミニアイテムが出現し、出現したミニアイテムはストック可能である。出現したミニアイテムが大当りに関係するアイテム(例えば、擬似連予告アイテムNI)であれば、メータ表示が満タン状態になることは、大当りの期待度が高くなることに相当し、引いては、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくなる。
図28は、メータ表示の一回の満タンで複数アイテムがストックされる例を段階的に示す図である。
図28(1)〜同図(6)は、図14(1)〜同図(6)と同じであり、図28(7)では、左図柄(ここでは「装飾7」)が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbの2つのメータ上昇アイテムが出現している。すなわち、メータ上昇アイテムが同時に複数出現している。
図28(8)では、2つのメータ上昇アイテムの移動アニメーションが開始され、赤色のメータ上昇アイテムUpIrも、青色のメータ上昇アイテムUpIbも、空の状態の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。先に図19を用いて説明したように、白メータ表示MWのメータを、赤色のメータ上昇アイテムUpIrは4目盛り分上昇させるアイテムであり、青色のメータ上昇アイテムUpIbは2目盛り分上昇させるアイテムである。図28(9)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbの両方のメータ上昇アイテムが消え、これまで空の状態であった白メータ表示MWのメータが、赤色のメータ上昇アイテムUpIr分として4目盛上昇し、青色のメータ上昇アイテムUpIb分として2目盛上昇し、図28(9)に示す白メータ表示MWは満タン状態になっている。
図28(10)では、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である擬似連予告アイテムNIが2つ出現するとともに、仮停止している右図柄の「装飾7」等に前側から重なるようにして「GET」の文字表示が一つ表示される。先の図27に示す例では、赤色のメータ上昇アイテムUpIr一つで白メータ表示MWが満タンになったが、この例では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbといった2つのメータ上昇アイテムで白メータ表示MWが満タンになった。赤色のメータ上昇アイテムUpIrにしても青色のメータ上昇アイテムUpIbにしても、デフォルトの白色のメータ上昇アイテムUpIよりはメータの上昇率が高く、赤色のメータ上昇アイテムUpIrや青色のメータ上昇アイテムUpIbは、メータを貯めやすいアイテムといえる。このことから、メータを貯めやすいメータ上昇アイテムが出現した方が、複数アイテムをストックすることができる可能性が高いといえる。 なお、白メータ表示MWよりも赤メータ表示MRの方が、複数アイテムをストックすることができる可能性が高くてもよい。
図28(11)に示すリーチ状態の第1装飾図柄表示装置208Lでは、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化するとともに、「GET」の文字表示が消え、2つの擬似連予告アイテムNIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動し、第2装飾図柄表示装置208Mでは、2つの擬似連予告アイテムNIがストックされる。
図28(12)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、空の状態の白メータ表示MWが依然として表示されており、白メータ表示MWを上昇させるチャンスが、この後も引き続き残っているが、チャンスがない場合や、反対に大当り確定の場合には、白メータ表示MWを空の状態になる時点で消してもよいし、空の状態に戻ってから消してもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされている2つの擬似連予告アイテムNIのうちの1つが、高速変動を続ける中図柄の位置まで移動し、その擬似連予告アイテムNIの下には「発動」の文字表示が表示される。図28(12)のタイミングでは、まずは1つの擬似連予告アイテムNIが消化され、第3図柄pd3全体の一回の仮停止と再変動の開始が行われる。そして、ストックされている2つ目の擬似連予告アイテムNIによって、二回目の仮停止と再変動の開始が行われる。
なお、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされているアイテムのうち、次の図柄変動表示以降まで持ち越しができるアイテム(例えば、先読み予告系のアイテム)もあるが、持ち越しができず、現在行われている図柄変動表示中に消化されてしまうアイテム(例えば、擬似連予告アイテムNI)もある。
また、図28に示す例のように、1回のメータ満タンで複数アイテムがストックされる場合があってもよいが、反対に、メータが満タンになってもアイテムがストックされない場合があってもよい。例えば、白メータ表示MWが白色のメータ上昇アイテムUpIによって満タンになった場合には、擬似連予告アイテムNI自体が出現しない、あるいは出現してもストックされないことが一例としてあげられる。
図29は、満タン状態のメータ表示が次の図柄変動表示まで持ち越される場合がある例を段階的に示す図である。
図29(1)〜同図(8)は、図28(1)〜同図(8)と同じであり、図28(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動が低速になり、右図柄(ここでは「装飾1」)が認識可能になる。また、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbの両方のメータ上昇アイテムが消え、これまで空の状態であった白メータ表示MWのメータが、この図29の例でも満タン状態になっている。しかしながら、図29(10)に示すように、この例では、擬似連予告アイテムNI等のアイテムは出現せず、白メータ表示MWの満タン状態は維持される。さらに、第3図柄pd3では、右図柄には、「装飾7」の左図柄とは異なる「装飾1」が仮停止し、揺れ変動を開始している。すなわち、図28に示す例のようにリーチ状態には突入していない。また、図29(10)では、白メータ表示MWは満タンになったことに応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、「次回チャンス」といった先読み予告に関係した表示内容になっている。
図29(11)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄(ここでは「装飾1」)が認識可能になる。そして、図29(12)では、「装飾7」−「装飾1」−「装飾1」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示されている。この「装飾7」−「装飾1」−「装飾1」の組合せはチャンス目であり、図29(13)では、チャンス目の揺れ表示(仮停止)に応じて、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側に配置された透明の導光板でフラッシュ模様fdが発光する。なお、導光板に代えて第1装飾図柄表示装置208Lにフラッシュ図柄を表示させてもよい。
図29(14)では、チャンス目の第3図柄pd3が停止表示され、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図29(15)では、チャンス目の第3図柄pd3が確定表示され、変動アイコンcが消えている。また、第3図柄pd3が確定表示されたことに応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が再び変更され、「711の並びは」といったチャンス目を示唆する表示内容になっている。第3図柄pd3が停止表示されても、さらには確定表示されても、満タン状態の白メータ表示MWは依然として表示され続けている。図29(16)では、同図(15)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示、すなわち次の図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。満タン状態の白メータ表示MWは、次の図柄変動表示が開始されても、依然として満タン状態のまま表示され続けており、連続した図柄変動表示を跨いで表示されている。図29(9)〜同図(15)における満タン状態の白メータ表示MWは、先読み予告に相当し、同図(16)における満タン状態の白メータ表示MWは、通常予告に相当する。
図30は、メータ表示が満タンになってアイテムが出現してもストックされずに消化される例を段階的に示す図である。
図30(1)〜同図(6)は、図14(1)〜同図(6)と同じであり、図30(7)では、左図柄(ここでは「装飾7」)が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。この金色のメータ上昇アイテムUpIgは、左図柄に前側から重なる位置に表示されている。
図30(8)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgの移動アニメーションが開始され、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、空の状態の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図30(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが満タン状態になっている。
図30(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、リーチ状態が形成されている。また、リーチ状態の形成と同時、あるいはその前後のタイミングで、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である操作手段予告表示アイコン136Iが出現するとともに、第3図柄pd3のうち仮停止している右図柄等に前側から重なるようにして「GET」の文字表示が表示される。操作手段予告表示アイコン136Iは、この後、操作手段予告(例えば、ボタン予告)の演出が開始されることについて予告するアイコンであり、「GET」の文字表示は操作手段予告表示アイコン136Iを獲得したことを表す文字表示である。操作手段予告表示アイコン136Iは、操作手段(ここではチャンスボタン136)を模したアイコンであり、図30(10)に示す操作手段予告表示アイコン136Iは白色のアイコンである。ここでの白色は、操作手段が操作されても、何も変化は起こらないことを表す意とである。すなわち、操作手段が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)が開始されない。したがって、操作手段の操作が受け付けられなかったということもできるし、受け付けられたとして該操作が無効化されたということもできる。以下の説明で、操作手段の操作が受け付けられないことと、受け付けられたとして該操作が無効にされることを合わせて、操作手段の操作が無効であるとし、ここでの白色は、操作手段の操作が無効であることを示す色である。
図30(11)に示すリーチ状態の第1装飾図柄表示装置208Lでは、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化するとともに、「GET」の文字表示が消え、続く同図(12)では、白メータ表示MWの右端に表示されていた操作手段予告表示アイコン136Iが、高速変動中の中図柄の位置まで移動し、表示態様を変化させる。すなわち、図30(13)に示すように、中図柄ではボタン演出が開始される。ここでのボタン演出でも、図23に示すボタン演出と同じく、ボタン画像136aと、促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。また、赤色は、操作手段の操作を促す色であり、ボタン画像136aは赤色に表示され、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138も、赤色に点灯し、押下を促している。
図30(14)では、チャンスボタン136の押下がなく、操作有効期間が減少しているが、次の同図(15)のタイミングでチャンスボタン136が押下される。チャンスボタン136の押下に応じて、図30(16)に示すように、第3図柄pd3に前側から重なるように「ゲキアツ」という文字表示が表示される。この文字表示は、通常予告に相当する。
以上説明した図30に示す例では、メータ満タンにより獲得したアイテムは、即使用される。すなわち、獲得したアイテムは、表示が開始された装飾図柄表示装置とは別の装飾図柄表示装置まで移動することなく使用される。また、表示が開始された時点で行われている図柄変動表示中に使用される。ただし、操作手段予告表示アイコン136Iを白表示のまま、操作手段の操作有効期間が到来するまでストックする場合があってもよく、場合によっては、次以降の図柄変動表示までストックする場合があってもよい。
なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が押下されなかった場合でも、操作有効期間経過後に、「ゲキアツ」という文字表示が表示され、通常予告が実行される。
図31は、メータ表示が2つ表示され、2つとも消える例を段階的に示す図である。
図31(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示され、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図31(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。
図31(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。図31(4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208では、第3図柄pd3の変動表示が開始された後、第3図柄pd3の左上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第一のメータ表示の一例に相当)が表示される。次いで、図31(5)に示すように、第3図柄pd3の右上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第四のメータ表示の一例に相当)が表示される。なお、ここでは、2つの白メータ表示MWが別々に表示を開始されたが、2つ一緒に表示を開始される場合があってもよい。
図31(7)では、仮停止した「装飾7」の左図柄に、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが出現し、同図(8)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが、左側の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図31(9)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが消え、左側の白メータ表示MWのメータのみが4目盛分上昇している。
図31(10)では、仮停止した「装飾7」の右図柄に、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現し、同図(11)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、右側の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図31(12)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、右側の白メータ表示MWのメータのみが5目盛分上昇している。
図31(13)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、同図(14)では、その中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図31(15)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)するとともに、その擬似連図柄に前側から重なるようにして、白色のメータ上昇アイテムUpIが3つ表示されている。これら3つの白色のメータ上昇アイテムUpIは、図31(16)に示すように、2つが左側の白メータ表示MWに移動し、残り1つが右側の白メータ表示MWのメータに移動する。
図31(17)に示す2つの白メータ表示MWそれぞれでは、移動してきたメータ上昇アイテムUpIによってメータが上昇する。すなわち、左側の白メータ表示MWは、2目盛り分上昇し、満タン状態になり、右側の白メータ表示MWは、1目盛り分上昇し、同じく満タン状態になる。さらに、満タン状態になることによって、左側の白メータ表示MWでは、チャンスアップアイテムCUIが出現するとともに、「GET」の文字表示が表示され、右側の白メータ表示MWでは、剣豪リーチアイテムRIが出現するとともに、「GET」の文字表示が表示されている。左側の白メータ表示MWに出現したチャンスアップアイテムCUIは、現在行われている図柄変動表示で大当りする期待度が高まったことを表すアイコンであり、右側の白メータ表示MWに出現した剣豪リーチアイテムRIは、現在行われている図柄変動表示でスーパーリーチ演出の一種である剣豪リーチに発展することを予告するアイコンである。
図31(18)では、満タン状態であった2つの白メータ表示MWそれぞれが消え、それぞれの「GET」の文字表示も消え、チャンスアップアイテムCUIも、剣豪リーチアイテムRIも、第2装飾図柄表示装置208Mに移動して、第2装飾図柄表示装置208Mでストックされる。なお、満タン状態であった2つの白メータ表示MWそれぞれを、消さずに、空の状態に変化させてもよいが、現在行われている図柄変動表示で大当りすることが確定の場合には、図31(18)に示すように、メータ表示は消してしまってよい。
図32は、メータ表示が2つ表示され、片方だけ消える例を段階的に示す図である。
図32(1)に示す第3図柄pd3では、ハズレ図柄の装飾図柄の組合せになる「装飾7」―「装飾7」―「装飾1」が停止表示され、同図(2)では、そのハズレ図柄の装飾図柄の組合せが確定表示され、変動アイコン表示領域のステージcs上からは、白色の表示態様の変動アイコンcが消えている。
図32(3)では、デフォルトの表示態様である第1保留アイコンh1が表す特図1の保留による第3図柄pd3の変動表示が開始され、その第1保留アイコンh1が、変動アイコンcに変化している。図32(3)に示す変動アイコンcは、保留アイコンのときの表示態様と同じくデフォルトの表示態様である。なお、図32(2)では、先読み予告の表示態様の第2保留アイコンh2であった保留アイコンが、表示態様をそのままにシフト移動し、同図(3)では第1保留アイコンh1になっている。
図32(4)に示す第1装飾図柄表示装置208では、第3図柄pd3の変動表示が開始された後、第3図柄pd3の左上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第一のメータ表示の一例に相当)が表示される。次いで、図32(5)に示すように、第3図柄pd3の右上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第四のメータ表示の一例に相当)が表示される。
図32(6)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示され、ミニアイテム出現予告が行われている。図32(7)では変化ボールアイコンcIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、その変化ボールアイコンcIを担いでいる。図32(8)では、殿様のキャラクタcdが、変化ボールアイコンcIを投げ、同図(9)では、変化ボールアイコンcIが、右側の白メータ表示MWに命中し、右側の白メータ表示MWの右端に前側から重なるように表示されている。図32(9)に示す変化ボールアイコンcIは表示態様が変化し、エフェクト表示ed1が追加されている。なお、右側の白メータ表示MWの右端で、エフェクト表示ed1が追加されて表示されている変化ボールアイコンcIは、第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208Nにまたがって表示されている。図32(10)では、エフェクト表示ed1が追加された変化ボールアイコンcIが消え、右側の白メータ表示MWのみが、空の状態(メータが0の状態)のまま赤メータ表示MRに変化している。すなわち、第四のメータ表示が第一の状態から第四の状態に変化した一例に相当する。なお、複数のメータ表示MWが同時に変化してもよい。すなわちこの例によれば、左側の白メータ表示MWも、右側の白メータ表示MWと一緒に、空の状態(メータが0の状態)のまま赤メータ表示MRに変化してもよい。
図32(11)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(12)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、青色のメータ上昇アイテムUpIbが出現している。すなわち、一つの青色のメータ上昇アイテムUpIbが、「装飾7」の左図柄に前側から重なるように表示されている。
図32(13)では、青色のメータ上昇アイテムUpIbの分裂アニメーションが開始され、一つの青色のメータ上昇アイテムUpIbが二つに分裂して、左側の空の状態の白メータ表示MWと、右側の空の状態の赤メータ表示MRそれぞれに青色のメータ上昇アイテムUpIbが表示されている。上述のごとく、青色のメータ上昇アイテムUpIbは、白メータ表示MWに対しては2目盛り分上昇させ、赤メータ表示MRに対しては6目盛り分上昇させるアイテムである。図32(14)では、左右それぞれの青色のメータ上昇アイテムUpIbが消え、左側の白メータ表示MWのメータは2目盛り分しか上昇していないのに対して、右側の赤メータ表示MRのメータは一気に満タンまで上昇している。そして、満タン状態になった右側の赤メータ表示MRには、剣豪リーチアイテムRIが出現するとともに、「GET」の文字表示が表示されている。なお、満タン状態に到達していない左側の白メータ表示MWには、アイテムは出現していない。
図32(17)では、2つのメータ表示のうち、満タン状態であった右側の赤メータ表示MRのみが消えるとともに、「GET」の文字表示も消え、剣豪リーチアイテムRIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動して、第2装飾図柄表示装置208Mでストックされる。また、図32(17)では、第3図柄pd3が停止表示され、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図32(18)では、第3図柄pd3が確定表示され、変動アイコンcが消えている。結局、ストックされた剣豪リーチアイテムRIは、出現時の図柄変動表示では使用されなかった。したがって、ここでの剣豪リーチアイテムRIは、次の図柄変動表示でスーパーリーチ演出の一種である剣豪リーチに発展することを予告する先読み系のアイコンに相当する。
図33は、図32に示す例の続きを段階的に示す図である。
図32(18)から続く図33(19)では、図32(18)に示す、特図1の先読み予告態様である赤色の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。なお、変動アイコンcも赤色の表示態様で表示されており、通常予告として機能している。また、図32(18)に示す、2目盛り分まで貯まった左側の白メータ表示MWは、新たな図柄変動表示が開始されても依然として表示されており、次の図柄変動表示まで持ち越されたことになる。すなわち、メータが貯まった状態で、連続する図柄変動表示を跨いだことになる。
図33(20)では、第3図柄pd3は高速変動を開始し、同図(21)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化する。図33(22)では、左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になり、さらに、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。
図33(23)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現している。
図33(24)では、白色のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、白色のメータ上昇アイテムUpIは、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図33(25)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが1目盛分上昇している。また、この図33(25)のタイミングで、リーチ状態に突入し、同図(25)に示すスピーカ120からは「リーチ」という音声が出力されている。
こうしてリーチ状態に突入した後の図33(26)では、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされていた剣豪リーチアイテムRIが発動し、第2装飾図柄表示装置208Mには「発動」という文字表示が表示されている。図33(27)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。なお、左上に表示されていた白メータ表示MWも中央位置に移動する。そして、図33(28)に示すように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、第1装飾図柄表示装置208Lでは、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。図33(28)に示す第2装飾図柄表示装置208Mからは、剣豪リーチアイテムRIが消えている。こうして開始された剣豪リーチ演出は、図17(22)以降に示す剣豪リーチ演出と同じであり、詳しい説明は省略するが、ここでは、白メータ表示MWは3目盛り分までしか貯まっていなかったにも関わらず、図33(33)では、殿様のキャラクタの後ろには金色のオーラアイコンOI2が追加されている。図15に示す例では、3目盛り分までしか貯まっていなかった白メータ表示MWからのパワーアップでは、図15(34)に示すように緑色のオーラアイコンOI1であったが、この図33に示す例では、1回前の図柄変動表示でメータ表示が複数個表示された場合は、メータ表示が一個しか表示されない場合に比べて大当りしやすく、オーラアイコンの色も大当りの期待度が高い色になりやすくなる。また、複数のメータ表示が表示されている場合であっても、デフォルトの白メータ表示MWばかりが表示されているよりも、白メータ表示MWとは異なるメータ表示(例えば、赤メータ表示MR等)が表示されている方が、さらに大当りしやすく、オーラアイコンの色も大当りの期待度がより高い色になりやすくなる。
これまでのメータ表示はいずれも、増加タイプのものであって、空の状態(メータが0の状態)で表示が開始されていたが、メータ表示は、空の状態と満タン状態との間
の状態(第二の状態あるいは第五の状態)で表示が開始されることがある。
図34は、増加タイプのメータ表示が途中まで貯まった状態で表示が開始される例を段階的に示す図である。
図34(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾2」−「装飾5」−「装飾6」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。図34(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。
図34(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、ここでは、チュートリアル表示tsに、「メータが少し貯まった状態で出現すると」といった文字列がスクロールして表示される。
図34(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始し、その第3図柄pd3の上には、白メータ表示MWが最初から途中まで貯まっている状態で表示を開始される。図34(4)に示す白メータ表示MWは、1目盛り分貯まった状態であり、第二の状態の一例に相当する。また、メータが途中まで貯まった状態のメータ表示の出現に合わせて、図34(4)に示すスピーカ120からは「チャンス」の音声が出力されている。
図34(5)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示され、ミニアイテム出現予告が行われている。図34(6)では金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現しており、殿様のキャラクタcdは、その金色のメータ上昇アイテムUpIgを担いでいる。図34(7)では、殿様のキャラクタcdが、金色のメータ上昇アイテムUpIgを投げ、金色のメータ上昇アイテムUpIgは、第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208Nの間に位置している。図34(8)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが白メータ表示MWに命中し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。図34(9)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWは、1目盛り分貯まった状態から満タン状態に変化している。金色のメータ上昇アイテムUpIgは少なくとも5目盛り分はメータを上昇させるアイテムのため、メータ表示が途中まで貯まった状態で表示が開始された場合には、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現した時点で、メータ満タンが確定する。
白メータ表示MWでは、途中まで貯まっている状態から満タン状態に変化した場合の方が、途中まで貯まっている状態から満タン状態に変化しなかった場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。さらに、白メータ表示MWは、空の状態で表示が開始された場合よりも、途中まで貯まっている状態で表示が開始された場合の方が、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。また、これらのことは赤メータ表示MRにおいても同様である。
なお、メータが途中まで貯まっている状態(第二の状態)では、メータ上昇アイテムによるメータの上昇率は高められている。例えば、メータが0の状態(第一の状態)に比べて、メータ上昇アイテムによるメータの上昇率は2倍になってもよい。
これまでは、バータイプ(ゲージタイプ)のメータ表示について説明したきたが、メータ表示は数値を示す表示であってもよい。
図35は、数値を示すメータ表示によるメータ演出の一例を段階的に示す図である。
図35(1)は、第3図柄pd3が高速変動の変動中であり、チュートリアル表示tsには、「メータが赤いと」といった表示内容になっている。図35(2)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、白色の数値型メータ表示DWが出現するとともに、同図(2)に示すスピーカ120からは、その出現に合わせて効果音(出現音)が出力されている。図35(2)に示す白色の数値型メータ表示DWは、第一のメータ表示の一例に相当し、その状態は、数値が00%の状態であり、この状態は第一の状態の一例に相当する。また、図35(2)では、チュートリアル表示tsが変化し、「メータMAX到達で」といった表示内容になっている。
図35(3)では、第1装飾図柄表示装置208Lの上から、可動手段の一つである八代役物224Faが落下してくる。この可動手段の動作に応じて、図35(4)に示すように、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現する。ただし、白色のメータ上昇アイテムUpIの前側には、落下してきた八代役物224Faが位置しており、白色のメータ上昇アイテムUpIの一部が相対的に視認困難になっている。図35(5)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが下方へ移動し、落下してきた八代役物224Faとのオーバラップが解消され、メータ上昇アイテムUpIの視認性が向上している。図35(6)では、八代役物224Faが上昇し初期位置に戻り、白色のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始される。白色のメータ上昇アイテムUpIは、第2装飾図柄表示装置208Mに表示された白色の数値型メータ表示DWに前側から重なる位置まで移動する。図35(6)に示す白色のメータ上昇アイテムUpIは、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mの間に位置しており、同図(7)に示す白色のメータ上昇アイテムUpIは、白色の数値型メータ表示DWに重なる位置に表示されている。図35(7)に示す白色の数値型メータ表示DWの数値表示は白色のメータ上昇アイテムUpIによって、一時的に視認困難になっている。図35(8)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが消え、白色の数値型メータ表示DWの数値表示の視認性が回復し、その数値表示が、それまでの00%から10%に上昇している。図35(8)に示す、10%の数値表示を行っている白色の数値型メータ表示DWの状態は、第二の状態の一例に相当する。
図35(9)では、第1装飾図柄表示装置208Lの上から、将軍役物224Fbが落下してくる。可動手段である将軍役物224Fbの動作に応じて、図35(10)に示すように、今度は、将軍役物224Fbの後ろ側となる位置に、変化ボールアイコンcIが出現しており、その変化ボールアイコンcIの一部が相対的に視認困難になっている。図35(11)では、変化ボールアイコンcIが下方へ移動し、落下してきた将軍役物224Fbとのオーバラップが解消され、変化ボールアイコンcIの視認性が向上している。図35(12)では、将軍役物224Fbが上昇し初期位置に戻り、変化ボールアイコンcIは、第2装飾図柄表示装置208Mに表示された白色の数値型メータ表示DWに前側から重なる位置まで移動している。図35(13)では、変化ボールアイコンcIが消え、それまでの白色の数値型メータ表示DWが赤色の数値型メータ表示DR(第四のメータ表示の一例に相当)に変化している。すなわち、種類が異なるメータ表示に置き換わっている。ここでのメータ表示の変化は、貯まった数値によって行われたのではなく、変化演出(ここでは変化ボールアイコンcIを用いた演出)によって行われたものである。また、数値型メータ表示の色とメータ上昇アイテムの色との関係、すなわち数値型メータ表示の種類とアイテムの種類との関係によって、図19を用いた説明と同様に、数値の上昇率が変化する。
図35(14)では、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(15)に示す保留アイコン表示領域の第1ステージhs1には、特図1の第1保留アイコンh1の表示が開始されているはずである。しかしながら、図35(15)では、その第1保留アイコンh1の表示位置には、緑色のメータ上昇アイテムUpImが表示されており、第1保留アイコンh1の存在を確認することが困難になっている。図35(16)では、その緑色のメータ上昇アイテムUpImが、赤色の数値型メータ表示DRに前側から重なる位置まで移動し、同図(16)に示す第1ステージhs1には、白色の第1保留アイコンh1の存在を確認することができる。なお、メータ上昇アイテムよりも保留アイコンを手前側に表示するようにしてもよい。
ここでのメータ上昇アイテムの出現は、第1特図始動口230への入賞を契機にしているが、賞球を伴う普図始動口への入賞を契機にしてもよいし、賞球を伴うか否かに関係なく普図始動ゲートの遊技球通過を契機にしてもよいし、第2特図始動口232(電チュー)への入賞を契機にしていもよいし、賞球があるだけの一般入賞口226への入賞を契機にしていもよいし、演出用のアウト口への入球を契機にしていもよい。
また、メータ表示が表示されている場合は、表示されていない場合よりも、特図始動口230,232等への入賞や入球で、アイテム(メータ上昇アイテムに限らず、例えば、チャンスアップアイテムCUIや剣豪リーチアイテムRI等)が出現しやすい。
図35(17)では、緑色のメータ上昇アイテムUpImが消え、赤色の数値型メータ表示DRの数値表示が、それまでの10%からMAXに上昇している。このMAXは、例えば、100%を表す表示である。図35(17)に示す赤色の数値型メータ表示DWの状態は、第六の状態の一例に相当する。
図35に示すメータ演出では、数値型メータ表示がMAX表示状態になると、図35(18)に示すように、「ゲキアツ」の文字表示が数値型メータ表示に前側から重なるようにして表示される。この「ゲキアツ」の文字表示は、当該変動での大当りが濃厚、あるいは大当り確定を表す表示であってもよい。
図36は、図35に示す数値型メータ表示が、操作手段の操作に応じて変化する例を段階的に示す図である。
図36(1)は、第3図柄pd3が高速変動の変動中であり、同図(2)では、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(3)に示す保留アイコン表示領域の第1ステージhs1には、特図1の第1保留アイコンh1の表示が開始されている。図36(3)に示す第1保留アイコンh1は、白色の丸形のアイコンの上に、チャンスボタン136を模したボタン画像136aが操作を促す赤色で表示されたものである。すなわち、第1保留アイコンh1の表示態様は、いわゆるボタン保留の表示態様である。また、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138も、赤色に点灯し、操作を促しており、図36(4)では、チャンスボタン136が操作される。
図36(5)では、チャンスボタン136が操作されたことに応じて、白色の数値型メータ表示DWが赤色の数値型メータ表示DRに変化している。一方、第1保留アイコンh1の表示態様は、ボタン画像136aが無くなり、白色の丸形のアイコンだけ、すなわちデフォルトの表示態様になっている。ここでは、チャンスボタン136が実際に操作されると、第1保留アイコンh1がボタン保留の表示態様であったにも関わらず、その第1保留アイコンh1は、先読み予告の表示態様に変化せず、メータ表示が、種類が異なるメータ表示に置き換わっている。これは、当該変動での大当りを予告する演出であり、次変動以降での大当りを予告する先読み予告の場合であれば、第1保留アイコンh1が先読み予告の表示態様に変化してもよい。なお、数値型メータ表示も、先読み予告として用いること(例えば、MAX表示になった後の次変動への持ち越し)が可能である。
このように、メータ表示が表示されている場合は、表示されていない場合よりも、特図始動口230,232等への入賞や入球で、ボタン保留の保留アイコンが表示されやすい。
図37は、これまで説明したメータ演出とは異なる演出の一例を段階的に示す図である。
図37では、これまで説明したメータ表示と同じく、或る量又は数を表す表示が表示される演出であるが、ここでは、メータの代わりに、キャラクタの登場数が用いられる。このキャラクタの登場数を用いた表示が、第一のメータ表示の一例、あるいは第四のメータ表示の一例に相当する。
図37(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。図37(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。
図37(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、「キャラが登場すると」といった表示内容になっている。図37(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始している。
図37(5)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3が消えるとともに、これまで城下町の町並みであった背景画像も消え、「全員集合でチャンス」といった文字表示の下方に、うっすらと4人のキャラクタのシルエットが横一列に表示されている。この図37(5)に示す状態は、キャラクタ表示が一つも表示されておらず、メータ表示における空の状態(メータが0の状態)、すなわち第一の状態あるいは第四の状態に相当する。なお、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第5図柄pd5が表示され続けている。
図37(6)では、第1装飾図柄表示装置208Lの右端に、チビ姫のキャラクタ表示cd1が出現し、文字表示は「あと3人」に変化する。図37(7)では、第1装飾図柄表示装置208Lの左端に、爺のキャラクタ表示cd2が出現し、文字表示は「あと2人」に変化する。図37(8)では、チビ姫のキャラクタ表示cd1の左横に、姫のキャラクタ表示cd3が出現し、文字表示は「あと1人」に変化する。図37(6)に示す状態、同図(7)に示す状態、同図(8)に示す状態それぞれは、第二の状態あるいは第五の状態に相当する。
図37に示す例では、3人揃ったところで、図37(9)に示すように、「失敗」の文字表示が表示され、全員集合はできず、同図(10)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは城下町の背景画像に戻り、第3図柄pd3の変動表示の表示も再開されている。そして、図37(11)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾5」−「装飾6」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。図37(12)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。
なお、通常、キャラクタのシルエットの色は灰色であるが、残り一人を残した段階で、その残り一人のキャラクタのシルエットが赤色に表示される場合がある。この場合は、4人全員集合の確定であり、赤色のシルエットの表示は成功することの予告に相当する。4人全員が集合した状態は、メータ表示における満タン状態、すなわち第三の状態あるいは第六の状態に相当する。キャラクタを集合させるこの例では、4人全員集合すると、大当りの期待度が非常に高く、大当り濃厚、あるいは大当り濃厚のさらに上のレベル(例えば、大当り確定)であってもよい。また、4人全員集合しなくても、「失敗」とせず、大当りの期待度をある程度付与してもよく、3人しか集合しない場合であっても、当該変動で大当りする場合があってもよいし、当該変動よりも後に開始される図柄変動表示で大当りする場合があってもよい。
図38は、メータ表示の表示中にエラーが発生した場合の一例を段階的に示す図である。
図38(1)〜同図(4)は、図32(1)〜同図(4)と同じであり、図38(5)では、皿満タンエラーが発生し、同図(6)に示す第1装飾図柄表示装置208Lの上部中央(第3図柄pd3の真上)には「球を抜いてください」といったエラー表示ER1が表示されている。このエラー表示ER1によって、第3図柄pd3の左上に表示されていた、空の状態の白メータ表示MWの右半分以上が隠されてしまっている。すなわち、エラー表示ER1の一部が、白メータ表示MWの一部に前側から重なって表示されている。なお、エラー表示ER1の少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)が、白メータ表示MWの少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)に前側から重なって表示されてもよい。さらに、エラー表示ER1は透過性を持った表示であってもよく、メータ表示等に前側から重なっていても、重なっている部分が透けて見える場合があってもよい。
また、図38(6)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(7)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)が、エラー表示ER1の一部が、仮停止中の左図柄(ここでは「装飾7」)の一部に前側から重なって表示されている。なお、エラー表示ER1の少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)が、装飾図柄の少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)に前側から重なって表示されてもよい。このように、エラー表示ER1は、メータ表示よりも優先表示され、第3図柄pd3よりも優先表示されている。
また、図38(7)では、第3図柄pd3の左図柄に前側から重なるようにして、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが表示されており、同図(8)では、その赤色のメータ上昇アイテムUpIrが、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動している。ただし、この赤色のメータ上昇アイテムUpIrの一部にも、エラー表示ER1の一部が前側から重なっている。図38(9)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが消え、白メータ表示MWのメータが4目盛り分上昇しているはずであるが、エラー表示ER1によって白メータ表示MWの右半分以上が隠されてしまっているため、メータがどこまで上昇したのかを確認することができない。ただし、図38(9)に示すスピーカ120からは、音符1つが1目盛り分の上昇として、ここでは4つの音符の音が出力されている。なお、メータの貯まり具合(上昇具合)は、スピーカ120からの出力音だけに限らず、装飾図柄表示装置周辺のランプや枠ランプ等の発光手段の発光態様によっても報知可能である。
図38(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動が低速になり、同図(11)では、その右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、2個目のメータ上昇アイテムとなる白色のメータ上昇アイテムUpIが、その右図柄に前側から重なるようにして出現している。この白色のメータ上昇アイテムUpIも、図38(12)に示すように、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動している。ただし、この白色のメータ上昇アイテムUpIの一部にも、エラー表示ER1の一部が前側から重なっている。図38(13)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが1目盛り分上昇しているはずであるが、依然として、エラー表示ER1が重なっているため、メータがどこまで上昇したのかを確認することができないが、図38(13)に示すスピーカ120からは、1つの音符の音が出力されている。
図38(14)では、図26(5)等に示すミニアイテム出現予告無しに、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、そのメータ上昇アイテムUpIを担いでいる。図38(15)では、殿様のキャラクタcdが、白色のメータ上昇アイテムUpIを投げ、白色のメータ上昇アイテムUpIが、白メータ表示MWに命中し、白メータ表示MWの上に表示されているはずであるが、エラー表示ER1が重なっているため、白色のメータ上昇アイテムUpIを確認することが困難になっている。図38(16)では、白メータ表示MWが、白色のメータ上昇アイテムUpIによってさらに1目盛り分上昇しているはずであるが、依然として、エラー表示ER1が重なっているため、メータがどこまで上昇したのかを確認することができないが、図38(16)に示すスピーカ120からは、1つの音符の音が出力されている。図でも表されていないが、図38(16)に一部が示されている白メータ表示MWは、満タン状態であり、同図(17)に示すスピーカ120からは、満タン告知音が出力されている。
図38(18)では、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である擬似連予告アイテムNIが出現するとともに、第3図柄pd3のうち高速変動を続ける中図柄の位置に「GET」の文字表示が表示されるが、擬似連予告アイテムNIにも「GET」の文字表示にも、エラー表示ER1が重なっており、擬似連予告アイテムNIを獲得したことが認識困難である。
図39は、図38に示すエラー表示ER1の一例の続きを段階的に示す図である。
図38(18)から続く図39(19)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、「GET」の文字表示が消え、擬似連予告アイテムNIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動し、第2装飾図柄表示装置208M上でストックされる。また、図39(20)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化する。なお、白メータ表示MWは、空の状態のまま表示が継続される。図39(21)では、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされていた擬似連予告アイテムNIが、高速変動を続ける中図柄の位置まで移動し、擬似連予告アイテムNIが消化されるが、中図柄の位置まで移動した擬似連予告アイテムNIには、エラー表示ER1が前側から重なっており、視認困難である。図39(22)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図39(23)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)し、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾1」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。エラー表示ER1は、擬似連図柄(「継続」)にも前側から重なっており、エラー表示ER1は、擬似連図柄よりも優先表示されている。
図39(24)では、依然としてエラー表示ER1が表示されており、この例では、最後まで球抜き操作が行われなかったことになる。すなわち、球抜き操作が行われれば、「球を抜いてください」といったエラー表示ER1は自動的に非表示になる。言い換えれば、エラーが解消されれば、エラー表示ER1は自動的に消える。
図38及び図39に示す例では、遊技者は、メータ表示の状態(例えば、貯まり具合等)を目で見て確認することができないため、メータ表示の状態が気になる遊技者に対しては、エラー表示ER1をメータ表示に重ねて表示することで、球抜き操作を早目に行わせることができる場合がある。また、メータ表示は、貯まると遊技者にとって良いことが起こりやすいため、遊技者の視線が常に集まりやすく、エラー表示ER1をメータ表示に重ねて表示することで、エラー表示ER1を気付かせやすくするといった効果も奏する。
また、この例では、皿満タンエラーよりも重大な入賞異常エラーが発生し、図39(24)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、先のエラー表示ER1の表示サイズよりも大きな表示サイズで、入賞異常エラーの発生を報知するエラー表示ER2が表示される。このエラー表示ER2は、第3図柄pd3の他、エラー表示ER1にも前側から重なり、第3図柄pd3やエラー表示ER1よりも優先表示されている。エラー表示ER1に他のエラー表示ER2を重ねることで、重大エラーが発生していることを伝えることができる場合がある。なお、エラー表示どうしは、必ずしも重ならなくてもよく、重大エラーほど、少なくとも表示サイズが大きければ良い場合もある。なお、ここにいう重大エラーの一例として、主制御部300や払出制御部600が検出するエラー、店員を呼ばなければエラーを解消することができないエラー、エラーが解消されてもエラー表示が自動的に非表示にならない(消えない)エラー等を列挙することができる。すなわち、重大エラーとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。あるいは、後述する図124に記載のリストで上に記載されているほど重大エラーになる。すなわち、最も重大なエラーは、磁気(磁石)検知エラーである。反対に、軽微なエラーの一例として、第1副制御部400や第2副制御部500が検出するエラー、遊技者だけでエラーを解消することができるエラー、エラーが解消されるとエラー表示が自動的に非表示になる(消える)エラー等を列挙することができる。すなわち、軽微なエラーとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、軽微なエラーの中には、メータ表示の方が優先表示されたり、第3図柄pd3の方が優先表示されるエラーがあってもよい。
また、図38および図39におけるエラー表示については、後述する図124〜図126に記載された各種エラーの表示でも同じである。特に、各種エラーのエラー報知の報知態様を記した図126における「態様」で“液晶表示”と記されている報知内容は、図38および図39におけるエラー表示と置き換えることができる。
なお、本明細書における「或る表示が他の表示に前側から重なる」といった趣旨の記載は、「或る表示の少なくとも一部が他の表示の少なくとも一部に前側から重なる」といった記載に読み替えることができ、或る表示の全部が他の表示の全部に前側から重なってもよいし、或る表示の全部が他の表示の一部に前側から重なってもよいし、或る表示の一部が他の表示の全部に前側から重なってもよいし、或る表示の一部が他の表示の一部に前側から重なってもよい。また、本明細書における「或る表示が他の表示に前側から重なる」といった趣旨の記載は、その逆、すなわち「他の表示が或る表示に前側から重なる」といった記載に読み替えることができる。
以上の説明では、メータ表示は、或る量又は数を表す表示が増加するのみの増加タイプのものであったが、或る量又は数を表す表示が増減する増減タイプのものであってもよく、或る量又は数を表す表示が減少するのみの減少タイプのものであってもよい。
また、メータ表示は、図19等に示す白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MN、図35及び図36に示す白色の数値型メータ表示DWや赤色の数値型メータ表示DR、図37に示すキャラクタの登場数を用いた表示を説明したが、これらに限られず、針が或る量又は数をさす表示であったり、図形や記号の表示数を用いた表示であったりしてもよい。
さらに、赤メータ表示MRは、白メータ表示MWから変化するものであったが、白メータ表示MWからの変化ではなく、赤メータ表示MR自体の表示が単独で開始されてもよい。あるいは反対に、赤メータ表示MRは、白メータ表示MWから変化しない限りは、表示されることがないメータ表示であってもよい。
また、赤メータ表示MRは、白メータ表示MWが途中まで貯まった状態で変化し、白メータ表示MWのメータを引き継ぎ、途中まで貯まった状態で表示が開始されてる場合があってもよい。あるいは、途中まで貯まった状態の赤メータ表示MR自体の表示が単独で開始されてもよい。これらの場合、空の状態で表示が開始された場合よりも、途中まで貯まった状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
さらに、白メータ表示MWが途中まで貯まった状態である場合よりも、赤メータ表示MRが途中まで貯まった状態である場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
なお、以上の説明で、「〜最終的に大当り図柄が確定表示されやす」い。旨の記載は、「不利な大当りよりも有利な大当りに当選しやす」い。旨の記載に置き換えることができる。
以上、本発明をパチンコ機(弾球遊技機)に適用させた例について詳細に説明したが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、メダルや遊技球(パチンコ球)を使用する回胴遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。すなわち、これまでに説明したパチンコ機100は、ぱちんこ(1種+1種)であるが、他のぱちんこ(例えば、1種、2種、3種、1種+2種等)でもよく、スロット等(パロット、じゃん球)でもよい。より具体的には、メダル(遊技媒体)を投入してスタートレバーを操作することでリールを回転させるとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することでリールを停止させたときに、図柄表示窓上に内部決定に応じて予め定められた図柄の組み合わせが表示されると役が成立し、メダルの払い出しを伴う役が成立した場合には、規定数のメダルを払い出すなど遊技者に特典が与えられるようした回胴遊技機(スロットマシン)であってもよい。あるいは、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技台であってもよい。
このように、本発明は、様々な種類の遊技台に適用可能であり、以下、図面を用いてさらに具体的に説明する。
図40は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図40に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
図41は、本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図41において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図41に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図41に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図41において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図41に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図41に示すスロットマシン1000には、図1に示すパチンコ機100に設けられていた操作キーユニット181と同じ操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090も、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、図1に示すパチンコ機100に設けられていたチャンスボタン136と同じ演出ボタン1091が設けられている。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略)を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図41に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
以上説明したスロットマシン1000では、操作手段としては、ベットボタン1030〜1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037〜1039等の他、操作キーユニット1090(第一の操作手段や第三の操作手段の一例)や演出ボタン1091(第二の操作手段の一例)があげられる。さらに、図41に示すスロットマシン1000では、機器のタイトル等を表示した表示パネル1070が、前側に向かって突出可能である。また、表示パネル1070内部には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図41に示す表示パネル1070は初期位置にある。この表示パネル1070は、前側に向かって突出してきた場合には、押し込み操作を行うことができ、透過部191と同じように、操作手段(ボタン)として機能し、操作手段の一例(例えば、第一の操作手段の一例)に相当するとともに、可動手段の一例にも相当する。また、操作キーユニット1090の各ボタンや、演出ボタン1091や、表示パネル1070は振動可能である。ただし、操作キーユニット1090の各ボタンは振動しないものであってもよい。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示[例えば、図19等に示す白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MN、図35及び図36に示す白色の数値型メータ表示DWや赤色の数値型メータ表示DR、図37に示すキャラクタの登場数を用いた表示等]を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示[例えば、図19等に示す白メータ表示MW、図31(4)〜同図(17)に示す左側のメータ表示、図32(4)〜同図(18)に示す左側のメータ表示、あるいは図35及び図36に示す白色の数値型メータ表示DW]であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示[例えば、図19等に示す赤メータ表示MR、図31(5)〜同図(17)に示す右側のメータ表示、図32(5)〜同図(15)に示す右側のメータ表示、図35及び図36に示す赤色の数値型メータ表示DR、あるいは図37に示すキャラクタの登場数を用いた表示]であり、
前記第一のメータ表示は、第一の状態[例えば、空の状態(メータが0の状態)]から第三の状態[例えば、満タン状態]へ変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、第四の状態[例えば、空の状態(メータが0の状態)]から第六の状態[例えば、満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が前記第一の状態のまま前記第三の状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が該第一の状態から該第三の状態に変化した場合[例えば、図25に示す例や図31に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく、
前記第四のメータ表示が前記第四の状態のまま前記第六の状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が該第四の状態から該第六の状態に変化した場合[例えば、図16及び図17に示す例や図32に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
ここで、前記第一のメータ表示は、アナログ式のメータ表示であってもよいし、デジタル式のメータ表示であってもよい。前記第四のメータ表示は、アナログ式のメータ表示であってもよいし、デジタル式のメータ表示であってもよい。また、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は表示態様が異なるメータ表示であってもよい。さらに、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、同時に表示されている期間があってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、常に同時に表示されている表示であってもよいし、同時に表示される場合がある表示であってもよい。あるいは、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、該期間はなく別々に表示される表示であってもよい。
なお、前記表示手段は、複数種類のメータ表示を必ず表示する手段であってもよい。また、前記第一のメータ表示は、第一の状態から第三の状態へ必ず変化する表示であってもよい。また、前記第四のメータ表示は、第四の状態から第六の状態に必ず変化する表示であってもよい。
また、
『 前記第一の状態で表示されている前記第一のメータ表示が前記第三の状態に変化する確率よりも、前記第四の状態で表示されている前記第四のメータ表示が前記第六の状態に変化する確率の方が高くなるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示における一回の状態変化量よりも前記第四のメータ表示における一回の状態変化量の方が多くてもよい。
また、前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化した場合は、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態に変化した場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始される場合[例えば、図16(4)の場合]がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第一の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示[例えば、図16(9)に示す赤メータ表示MR]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示であり、前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第四の状態の前記第四のメータ表示に変化する場合があってもよいし、前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第五の状態の前記第四のメータ表示に変化する場合があってもよい。
また、前記第三の状態の前記第一のメータ表示から前記第四のメータ表示に変化する場合はないが、前記第二の状態の前記第一のメータ表示から前記第四のメータ表示に変化する場合はあってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が必ず開始される表示であってもよい。また、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が必ず開始される表示であってもよい。また、前記第一のメータ表示から前記第四のメータ表示に変化する場合は、前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第四の状態の前記第四のメータ表示に必ず変化してもよいし、あるいは前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第五の状態の前記第四のメータ表示に必ず変化してもよい。
また、
『 前記第一の状態の前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
前記第四の演出は、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出である[例えば、図16(6)〜同図(8)に示す変化ボールアイコンcIを用いたメータ変化演出]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第四の演出は、いわゆるランクアップ演出であってもよい。より具体的には、操作手段演出(ボタン演出)であってもよく、前記第一のメータ表示が、操作手段が操作されたことに応じて前記第四のメータ表示に変化してもよい。
なお、前記第一の状態の前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が必ず開始されてもよい。
ここでさらに、前記第一のメータ表示は、前記第四の演出によって表示が終了される表示であり、前記第四のメータ表示は、前記第四の演出によって表示が開始される表示であってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示は消え、前記第四のメータ表示の表示が開始される。例えば、前記第一の状態の前記第一のメータ表示が表示されている状態で前記第一の演出が開始され、該第一の演出が終了すると、該第一のメータ表示が消え、前記第四のメータ表示の表示が開始されるように構成されていてもよい。
また、
『 前記第四の演出は、第四のキャラクタを用いた演出であり、
前記第四のキャラクタは、前記表示手段による連続した複数回の装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合[例えば、図16(1)及び同図(2)と、同図(3)以降]があるキャラクタ[例えば、殿様のキャラクタcd]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「装飾図柄の変動表示」とは、装飾図柄の変動表示の表示中のことであり、停止表示を挟んで変動表示がまた開始された場合の変動表示の表示中も含む。また、変動表示の開始から確定表示までを1変動とみることもできる。さらに、「跨がって」とは、装飾図柄の停止表示の期間(変動停止期間)を間に挟むことである。また、前記第四のキャラクタは、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示されるキャラクタであってもよいし、途中で一旦消えるキャラクタであってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示されるキャラクタであってもよいし、途中で一旦消えるキャラクタであってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けているキャラクタであってもよい。
なお、前記第四のキャラクタは、連続した前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示されるキャラクタであってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の停止表示の表示中に表示されている場合がある表示[例えば、図20(1)や、図20(8)〜同図(9)における白メータ表示MW]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示が開始され、停止表示の表示中まで表示が継続される表示であってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に必ず表示されている表示であってもよい。
ここでさらに、前記第一のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に状態変化する場合がある表示であり、前記第四のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に状態変化する場合がある表示であってもよい。なお、前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に必ず状態変化する表示であってもよく、前記第四のメータ表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に必ず状態変化する表示であってもよい。
また、前記第四のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に表示が開始される場合がある表示であり、前記第四のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に表示が開始された場合、該装飾図柄の変動表示が終了すると、ハズレ図柄よりも大当り図柄が停止表示されやすくてもよい。すなわち、前記第四のメータ表示は、ハズレ図柄が停止表示される装飾図柄の変動表示の表示中よりも、大当り図柄が停止表示される装飾図柄の変動表示の表示中のほうが、表示が開始されやすい。なお、前記第四のメータ表示は、表示が開始される場合は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、複数回の装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第一の装飾図柄の変動表示[例えば、図20(1)で停止表示した変動表示]であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第二の装飾図柄の変動表示[例えば、図20(3)〜同図(9)の変動表示]であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第四の装飾図柄の変動表示[例えば、図20(10)〜図21(21)の変動表示]であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第五の装飾図柄の変動表示[例えば、図21(22)〜図22(42)の変動表示]であり、
前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合[例えば、図20(1)のタイミングでは空の状態であるのに対して図20(7)のタイミングでメータが上昇したとした場合]がある表示であり、
前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合がある表示である[例えば、図21(19)のタイミングでは空の状態であるのに対して図21(29)のタイミングでメータが上昇している]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一の装飾図柄の変動表示が終了した後、前記第二の装飾図柄の変動表示が開始され、前記第二の装飾図柄の変動表示が終了した後、前記第四の装飾図柄の変動表示が開始され、前記第四の装飾図柄の変動表示が終了した後、前記第五の装飾図柄の変動表示が開始され、前記第五の装飾図柄の変動表示が終了した後、第六の装飾図柄の変動表示が開始されてもよい。この場合、前記第五の装飾図柄の変動表示が終了すると、大当り図柄が停止表示される場合があってもよいし、あるいは、前記第六の装飾図柄の変動表示が終了すると、大当り図柄が停止表示される場合があってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示とで状態が必ず異なる表示であってもよく、前記第四のメータ表示は、前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示とで状態が必ず異なる表示であってもよい。
また、
『 前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される表示である[例えば、図16(9)等に示す赤メータ表示MR]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
上述の如く、前記第四の状態は、空状態であってもよい。
こうすることで、メータ出現時又は変化時から、第六の状態への変化(例えばメータ満タン)に対する期待感を持つことができる。
なお、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第四の状態で必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、
『 前記第四のメータ表示は、前記第四の状態[例えば、図16(9)に示す空の状態]から第五の状態[例えば、図16(14)に示す3目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第五の状態から前記第六の状態[例えば、図16(18)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示[例えば、図16(9)等に示す赤メータ表示MR]であり、
前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で表示が開始される場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示が、前記第四の状態で表示が開始された場合よりも、前記第五の状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四のメータ表示が、前記第四の状態で表示が開始された場合よりも、前記第五の状態で表示が開始された場合のほうが、前記第六の状態に変化しやすい態様であってもよい。
また、前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で表示が開始される場合はない表示であってもよいし、該第五の状態で表示が開始される場合もある表示であってもよい。
さらに、前記第五の状態は、第五の量又は数を表す状態であってもよく、前記第五の量又は数は、前記第四の量又は数と前記第六の量又は数との間の量又は数であってもよい。
なお、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第四の状態から第五の状態に必ず変化する表示であってもよく、さらには、前記第五の状態から前記第六の状態に必ず変化する表示であってもよい。あるいは、前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第五の状態から前記第六の状態に必ず変化する表示であってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記第一の状態[例えば、図25(4)に示す空の状態]から第二の状態[例えば、図25(9)に示す1目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態から前記第三の状態[例えば、図25(12)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始される場合がある表示[例えば、図25(4)等に示される白メータ表示MW]であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で表示が開始される場合がある表示[例えば、図34(4)に示される白メータ表示MW]であり、
前記第一のメータ表示が、前記第一の状態で表示が開始された場合よりも、前記第二の状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示が、前記第一の状態で表示が開始された場合よりも、前記第二の状態で表示が開始された場合のほうが、前記第三の状態に変化しやすい態様であってもよい。
また、前記第一のメータ表示は、前記第三の状態で表示が開始される場合はない表示であってもよいし、該第三の状態で表示が開始される場合もある表示であってもよい。
さらに、前記第二の状態は、第二の量又は数を表す状態であってもよく、前記第二の量又は数は、前記第一の量又は数と前記第三の量又は数との間の量又は数であってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第一の状態から第二の状態に必ず変化する表示であってもよく、さらには、前記第二の状態から前記第三の状態に必ず変化する表示であってもよい。あるいは、前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第二の状態から前記第三の状態に必ず変化する表示であってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記第一の状態[例えば、図25(4)に示す空の状態]から第二の状態[例えば、図25(9)に示す1目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態から前記第三の状態[例えば、図25(12)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態[例えば、図16(9)に示す空の状態]から第五の状態[例えば、図16(14)に示す3目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第五の状態から前記第六の状態[例えば、図16(18)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が前記第二の状態である場合よりも、前記第四のメータ表示が前記第五の状態である場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよい。
また、前記第一のメータ表示が前記第二の状態で表示が開始される場合よりも、前記第四のメータ表示が前記第五の状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
ここで、前記第一のメータ表示の表示開始パターンをまとめておく。前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始され、前記第二の状態に変化する場合がある表示であり、該第一の状態で表示が開始され、該第二の状態を経て前記第三の状態に変化する場合がある表示であり、該第一の状態で表示が開始され、該第三の状態に変化する場合がある表示であり、該第二の状態で表示が開始され、該第三の状態に変化する場合がある表示であり、該第一の状態で表示が開始され、前記第四の状態を経てさらに前記第五の状態を経て前記第六の状態に変化する場合がある表示であり、該第四の状態で表示が開始され、該第五の状態に変化する場合がある表示であり、該第四の状態で表示が開始され、該第六の状態に変化する場合がある表示であり、該第四の状態で表示が開始され、該第五の状態を経て該第六の状態に変化する場合がある表示であり、該第五の状態で表示が開始され、該第六の状態に変化する場合がある表示である。前記第四のメータ表示の表示開始パターンについても同様である。
なお、前記第四の状態で表示が開始され、前記第一の状態に変化することはなくてもよい。また、前記第二の状態で表示が開始され、該第一の状態に変化することもなくてもよい。
また、
『 前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、
前記第一のメータ表示は、前記第一のアイコン[例えば、図19(c)に示す青色のメータ上昇アイテムUpIbのアイコン]が第一の回数[例えば、3回]表示されることによって、前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第一のアイコン[例えば、図19(i)に示す青色のメータ上昇アイテムUpIbのアイコン]が第四の回数[例えば、1回]表示されることによって、前記第四の状態から前記第六の状態へ変化する表示であり、
前記第四の回数は、前記第一の回数よりも少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、少ない回数で状態が変化するといことは、1回の変化量が多いということになる。
また、
『 前記第一のメータ表示は、第一の演出[例えば、図24に示すミニゲームによる演出]によって表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、前記第一のメータ表示の獲得演出であってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の演出によって表示が必ず開始される表示であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、保留球数に応じた保留アイコン[例えば、第1保留アイコンh1、第2保留アイコンh2等]を保留表示領域[例えば、図26に示す保留枠UI’]に表示可能な手段であり、
前記第一のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示であり、
前記第四のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記保留表示領域は、アイコン表示領域であってもよい。また、例えば、前記第一のメータ表示は、前記保留表示領域と一体となって表示される表示であり、前記第四のメータ表示も、前記保留表示領域と一体となって表示される表示であってもよい。
なお、前記表示手段は、保留球数に応じた保留アイコンを保留表示領域に必ず表示する手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記保留アイコンを表示する場合には、保留表示領域に該保留アイコンを必ず表示する手段であってもよい。
また、
『 前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第七のメータ表示[例えば、図19(m)及び(n)に示す虹メータ表示MN]であり、
前記第七のメータ表示が表示された場合は、最終的に大当り図柄が確定表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第七のメータ表示が表示された場合は、大当り濃厚であってもよい。また、前記第七のメータ表示が第七の状態[例えば、空の状態]から第九の状態[例えば、満タン状態]に変化した場合は、最終的に大当り図柄が必ず確定表示されてもよい。さらに、前記第七のメータ表示は、前記第七の状態から前記第九の状態へ必ず変化する表示であってもよい。
また、前記第一のメータ表示が前記第三の状態に変化した場合は、該第一のメータ表示が該第三の状態に変化した際に前記表示手段に表示されている装飾図柄の変動表示において大当り図柄が必ず確定表示され、前記第四のメータ表示が前記第六の状態に変化した場合は、該第四のメータ表示が該第六の状態に変化した際に前記表示手段に表示されている装飾図柄の変動表示において最終的に大当り図柄が必ず確定表示されてもよい。
なお、前記第七のメータ表示が表示された場合は、最終的に大当り図柄が必ず確定表示されてもよい。
また、
『 前記表示手段は、予告表示を表示可能な手段であり、
前記予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図26に示す擬似連演出]であり、
前記予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図17に示すスーパーリーチ演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記予告表示として、擬似連演出表示、操作手段関連表示、大当りについての予告表示(通常予告表示や先読み予告表示)、演出(たとえば、スーパーリーチ演出)についての予告表示等を列挙することができる。すなわち、前記予告表示としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、前記表示手段は、擬似連演出表示を表示可能な手段であって、前記擬似連演出表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であり、前記擬似連演出表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であってもよい。ここで、前記擬似連演出表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記擬似連演出表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
なお、前記予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
ここでまた、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段を備え、前記表示手段は、操作手段関連表示を表示可能な手段であって、前記操作手段関連表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記操作手段関連表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であり、前記操作手段関連表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であってもよい。なお、前記操作手段関連表示は、前記操作手段を模した表示であってもよいし、該操作手段を操作することを促す表示(操作促進表示)であってもよいし、該操作手段の操作有効期間に関する表示(より具体的には、該操作有効期間の残期間の表示(残期間表示))であってもよいし、該操作手段を連想させる表示であってもよいし、これらの表示の組合せであってもよいし、これらの表示のうちの少なくともいずれか一つを含む表示であってもよい。また、前記操作手段関連表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記操作手段関連表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、前記表示手段は、通常予告表示を表示可能な手段であって、前記通常予告表示は、該通常予告表示の表示が開始された際に前記表示手段に表示されている装飾図柄の変動表示における大当りについての予告表示であり、前記通常予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であり、前記通常予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であってもよい。ここで、通常予告表示は、例えば、スーパーリーチ演出表示であってもよい。また、前記通常予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記通常予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示における前記第一の状態は、第一の量又は数を表す状態[例えば、空の状態あるいはその逆に満タン状態]であり、
前記第一のメータ表示における前記第三の状態は、第三の量又は数を表す状態[例えば、満タン状態あるいはその逆に空の状態]であり、
前記第四のメータ表示における前記第四の状態は、第四の量又は数を表す状態[例えば、空の状態あるいはその逆に満タン状態]であり、
前記第四のメータ表示における前記第六の状態は、第六の量又は数を表す状態[例えば、満タン状態あるいはその逆に空の状態]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一の量又は数と前記第三の量又は数は、異なる量又は数であり、前記第四の量又は数と前記第六の量又は数は、異なる量又は数であってもよい。
また、前記第三の量又は数の方が前記第一の量又は数よりも少ない量又は数であり、前記第六の量又は数の方が前記第四の量又は数よりも少ない量又は数であってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する場合とは、該第一のメータ表示が減少する場合のことであり、前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化する場合とは、該第四のメータ表示が減少する場合のことである。
また、前記第三の量又は数の方が前記第一の量又は数よりも多い量又は数であり、前記第六の量又は数の方が前記第四の量又は数よりも多い量又は数であってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する場合とは、該第一のメータ表示が増加する場合のことであり、前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化する場合とは、該第四のメータ表示が増加する場合のことである。
また、前記第一の状態は、満タン状態であり、前記第三の状態は、空状態であり、前記第四の状態は、満タン状態であり、前記第六の状態は、空状態であってもよく、あるいは反対に、前記第一の状態は、空状態であり、前記第三の状態は、満タン状態であり、前記第四の状態は、空状態であり、前記第六の状態は、満タン状態であってもよい。
さらに、前記第一のメータ表示が、前記第四の状態[例えば、メータ枠が赤色で空の状態]から前記第六の状態[例えば、メータ枠が赤色で満タン状態]に変化する場合もあり、前記第四のメータ表示が、前記第一の状態[例えば、メータ枠が白色で空の状態]から前記第三の状態[例えば、メータ枠が白色で満タン状態]に変化する場合もある。
また、
『 前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部[例えば、メータ枠mfのみ]又は全部の色が異なる[例えば、白と赤等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、色が異なることによって前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示の区別がつく。なお、継続して色が異なっていてもよい。あるいは、一定期間に限って色が異なっていてもよい。すなわち、色は変化してもよく、前記第一の状態と前記第四の状態で異なっていればよく、あるいは前記第三の状態と前記第六の状態で異なっていればよい。さらには、後述する第二の状態と第五の状態で異なっていればよい。また、互いに表示が開始されたときの色が異なっていればよい。あるいは、互いに表示が終了する(消える)ときの色が異なっていればよい。
また、前記第一のメータ表示は、枠表示と、該枠表示の中で増減する増減表示を含むものであり、前記第四のメータ表示は、枠表示と、該枠表示の中で増減する増減表示を含むものであり、該第一のメータ表示と該第四のメータ表示は、該枠表示の色のみが異なっていてもよいし、該増減表示の色のみが異なっていてもよいし、該枠表示と該増減表示の両方の色が異なっていてもよい。なお、枠表示は円形であっても矩形であってもよく、形状は限定されない。
なお、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部のみの色が異なっていてもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、大きさが異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、大きさ(表示サイズ)が異なることによって前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示の区別がつく。なお、継続して大きさが異なっていてもよい。あるいは、一定期間に限って大きさが異なっていてもよい。すなわち、大きさは変化してもよく、前記第一の状態と前記第四の状態で異なっていればよく、あるいは前記第三の状態と前記第六の状態で異なっていればよい。さらには、後述する第二の状態と第五の状態で異なっていればよい。また、互いに表示が開始されたときの大きさが異なっていればよい。あるいは、互いに表示が終了する(消える)ときの大きさが異なっていればよい。
また、
『 前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、表示位置が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、表示位置が異なることによって前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示の区別がつく。なお、継続して表示位置が異なっていてもよい。あるいは、一定期間に限って表示位置が異なっていてもよい。すなわち、表示位置は変化してもよく、前記第一の状態と前記第四の状態で異なっていればよく、あるいは前記第三の状態と前記第六の状態で異なっていればよい。さらには、後述する第二の状態と第五の状態で異なっていればよい。また、互いに表示が開始されたときの表示位置が異なっていればよい。あるいは、互いに表示が終了する(消える)ときの表示位置が異なっていればよい。
以上の記載における「メータ表示」は、「或る量又は数を表す表示」に置き換えてもよく、「第一のメータ表示」は「第一の表示」、「第四のメータ表示」は「第四の表示」に置き換えてもよい。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示[例えば、図19等に示す白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MN、図35及び図36に示す白色の数値型メータ表示DWや赤色の数値型メータ表示DR、図37に示すキャラクタの登場数を用いた表示等]を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示[例えば、図16,図19等に示す白メータ表示MW、図31(4)〜同図(17)に示す左側のメータ表示、図32(4)〜同図(18)に示す左側のメータ表示、あるいは図35及び図36に示す白色の数値型メータ表示DW]であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示[例えば、図19等に示す赤メータ表示MR、図31(5)〜同図(17)に示す右側のメータ表示、図32(5)〜同図(15)に示す右側のメータ表示、図35及び図36に示す赤色の数値型メータ表示DR、あるいは図37に示すキャラクタの登場数を用いた表示]であり、
前記第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合[例えば、図25に示す例や図31に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
前記第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合[例えば、図16及び図17に示す例や図32に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
空の状態で表示されている前記第一のメータ表示よりも、空の状態で表示されている前記第四のメータ表示のほうが、満タンの状態に変化しやすいように構成されており、
前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコン[例えば、白色のメータ上昇アイテムUpIのアイコン]であり、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第一の量[例えば、1目盛り分]だけ上昇するように構成されており、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第四の量[例えば、3目盛り分]だけ上昇するように構成されており、
前記第四の量は、前記第一の量よりも多い量であり、
前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
前記第四の演出は、第四の表示[例えば、殿様のキャラクタcd]が、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出[例えば、図16(6)〜同図(9)に示す変化ボールアイコンcIを用いたメータ変化演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコン[例えば、青色のメータ上昇アイテムUpIbのアイコン]であり、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第二の量[例えば、2目盛り分]だけ上昇するように構成されており、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第五の量[例えば、6目盛り分]だけ上昇するように構成されており、
前記第五の量は、前記第二の量よりも多い量であり、
前記第二の量[例えば、2目盛り分は、前記第一の量[例えば、1目盛り分]よりも多い量であり、
前記第五の量[例えば、6目盛り分]は、前記第四の量[例えば、3目盛り分]よりも多い量である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示[例えば、図19等に示す白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MN、図35及び図36に示す白色の数値型メータ表示DWや赤色の数値型メータ表示DR、図37に示すキャラクタの登場数を用いた表示等]を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示[例えば、図16,図19等に示す白メータ表示MW、図31(4)〜同図(17)に示す左側のメータ表示、図32(4)〜同図(18)に示す左側のメータ表示、あるいは図35及び図36に示す白色の数値型メータ表示DW]であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示[例えば、図19等に示す赤メータ表示MR、図31(5)〜同図(17)に示す右側のメータ表示、図32(5)〜同図(15)に示す右側のメータ表示、図35及び図36に示す赤色の数値型メータ表示DR、あるいは図37に示すキャラクタの登場数を用いた表示]であり、
前記第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合[例えば、図25に示す例や図31に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
前記第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合[例えば、図16及び図17に示す例や図32に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
空の状態で表示されている前記第一のメータ表示よりも、空の状態で表示されている前記第四のメータ表示のほうが、満タンの状態に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第四のメータ表示は、空の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示[例えば、図16(9)に示す赤メータ表示MR]であり、
前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、大きさおよび表示位置は同じであり[例えば、図16(4)に示す白メータ表示MWと同図(9)に示す赤メータ表示MR]、
前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部又は全部の色が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、或る背景画面[例えば、城下町の背景]において、前記第一のメータ表示を表示可能な手段であり[例えば、図16(4)]、
前記表示手段は、前記或る背景画面において、前記第四のメータ表示を表示可能な手段であり[例えば、図16(9)]、
前記或る背景画面は、或る演出ステージ[例えば、城下町ステージ]における背景画面であり、
前記或る演出ステージで、前記第一のメータ表示が表示されていなければ前記第四のメータ表示が表示される場合[例えば、図16(9)〜同図(25)に示す場合]があり、該第四のメータ表示が表示されていなければ該第一のメータ表示が表示される場合[例えば、図16(4)〜同図(8)に示す場合]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 空の状態の前記第一のメータ表示が変化して、空の状態の前記第四のメータ表示が表示される場合があるように構成されている[例えば、図16(6)〜同図(9)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコン[例えば、白色のメータ上昇アイテムUpIのアイコン]であり、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第一の上昇率[例えば、1目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第四の上昇率[例えば、3目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第四の上昇率は、前記第一の上昇率よりも高い上昇率である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技球が入賞口[例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口、一般入賞口226]へ入賞すると、前記第一のアイコンが表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコン[例えば、青色のメータ上昇アイテムUpIbのアイコン]であり、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第二の上昇率[例えば、2目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第五の上昇率[例えば、6目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第五の上昇率は、前記第二の上昇率よりも高い上昇率であり、
前記第二の上昇率[例えば、2目盛り分の上昇率]は、前記第一の上昇率[例えば、1目盛り分の上昇率]よりも高い上昇率であり、
前記第五の上昇率[例えば、6目盛り分の上昇率]は、前記第四の上昇率[例えば、3目盛り分の上昇率]よりも高い上昇率である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、 前記第四の演出は、第四のキャラクタ[例えば、殿様のキャラクタcd]が、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出[例えば、図16(6)〜同図(9)に示す変化ボールアイコンcIを用いたメータ変化演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第四のキャラクタは、連続した複数回の装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合があるキャラクタ[例えば、図16(1)及び同図(2)と、同図(3)以降]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンは、前記第四のキャラクタの表示位置に出現する場合があるアイコン[例えば、図26(6)に示す白色のメータ上昇アイテムUpI]であり、
前記第四のキャラクタの表示位置に出現した前記第一のアイコンを該第四のキャラクタが用いて、前記第一のメータ表示のメータを上昇させる場合があり[例えば、図26(8)]、
前記第四のキャラクタの表示位置に出現した前記第一のアイコンを該第四のキャラクタが用いて、前記第四のメータ表示のメータを上昇させる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、図柄変動表示に関する保留アイコンを表示可能な手段であり、
保留アイコンが表示されている状態で第二の演出が開始される場合があり、
前記第二の演出は、前記第四のキャラクタが、保留アイコンの表示態様を変化させる演出[例えば、図18に示す例]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、保留球数に応じた保留アイコン[例えば、第1保留アイコンh1、第2保留アイコンh2等]を保留表示領域[例えば、図26に示す保留枠UI’]に表示可能な手段であり、
前記第一のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示であり、
前記第四のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した
た、
『 前記表示手段は、複数種類のエラー表示[例えば、図124〜図126に記載された各種エラーの表示]を表示可能な手段であり、
前記複数種類のエラー表示のうちの或るエラー表示[例えば、皿満タンエラー表示]は、一部又は全部が前記第一のメータ表示の一部又は全部にオーバーラップする場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記或るエラー表示は、前記第一のメータ表示の貯まり具合を表す部分にオーバーラップする場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技球を貯留可能な貯留皿を備え、
前記或るエラー表示は、皿満タンエラー表示であり、
前記皿満タンエラー表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から遊技球を排出することを促す表示[例えば、「球を抜いてください」といった文字表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の停止表示の表示中に表示されている場合がある表示[例えば、図20(1)や、図20(8)〜同図(9)における白メータ表示MW]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、複数回の装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第一の装飾図柄の変動表示[例えば、図20(1)で停止表示した変動表示]であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第二の装飾図柄の変動表示[例えば、図20(3)〜同図(9)の変動表示]であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第四の装飾図柄の変動表示[例えば、図20(10)〜図21(21)の変動表示]であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第五の装飾図柄の変動表示[例えば、図21(22)〜図22(42)の変動表示]であり、
前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合[例えば、図20(1)のタイミングでは空の状態であるのに対して図20(7)のタイミングでメータが上昇したとした場合]がある表示であり、
前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合がある表示である[例えば、図21(19)のタイミングでは空の状態であるのに対して図21(29)のタイミングでメータが上昇している]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のメータ表示は、第一の演出[例えば、図24に示すミニゲームによる演出]によって表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、予告表示を表示可能な手段であり、
前記予告表示は、前記第一のメータ表示が満タンの状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図26に示す擬似連演出]であり、
前記予告表示は、前記第四のメータ表示が満タンの状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図17に示すスーパーリーチ演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記1)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示うちの一のメータ表示は、第一のメータ表示であり、
前記複数種類のメータ表示うちの一のメータ表示は、第四のメータ表示であり、
前記第一のメータ表示は、複数種類の状態を持つ表示であり、
前記第一のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第一の状態であり、
前記第一のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第三の状態であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、複数種類の状態を持つ表示であり、
前記第四のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第四の状態であり、
前記第四のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第六の状態であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態から前記第六の状態に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態に変化した場合は、該第一のメータ表示が該第一の状態から該第三の状態に変化しなかった場合よりも、大当りの期待度が高く、
前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化した場合は、該第四のメータ表示が該第四の状態から該第六の状態に変化しなかった場合よりも、大当りの期待度が高い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台において、
前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化する期待度は、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態に変化する期待度よりも高い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄を表示可能な手段であって、
前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の停止中に表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示開始される表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一のメータ表示における前記複数の状態のうちの一の状態は、第二の状態であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態から前記第二の状態に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態から前記第三の状態に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示開始される場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で表示開始される場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が、前記第一の状態で表示開始された場合よりも、前記第二の状態で表示開始された場合のほうが大当りの期待度が高い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうち、一の表示は第一のアイコンであり、
前記第一のメータ表示は、前記第一のアイコンが第一の回数表示されることによって、前記第一の状態から前記第三の状態へと変化する表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第一のアイコンが第二の回数表示されることによって、前記第四の状態から前記第六の状態へと変化する表示であり、
前記第二の回数は、前記第一の回数よりも少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記1乃至6のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数の表示のうち一の表示は、大当り表示であり、
前記第一のメータ表示における前記第三の状態は、該第三の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示されることを示す表示の状態であり、
前記第四のメータ表示における前記第六の状態は、該第六の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示されることを示す表示の状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記7に記載の遊技台であって、
前記第一のメータ表示の前記第二の状態は、該第二の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示される場合があることを示す表示の状態であり、
前記第四のメータ表示の前記第五の状態は、該第五の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示される場合があることを示す表示の状態であり、
前記第二の状態よりも前記第五の状態が表示されている場合の方が、前記大当り表示が表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記1乃至8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、擬似連演出であり、
前記擬似連予告は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示であり、
前記擬似連予告は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記1乃至9のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記操作手段の操作促進表示であり、
前記操作促進表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示であり、
前記操作促進表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記1乃至10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は複数種類の演出を表示可能な手段であって、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、或る演出であり、
前記或る演出は、該或る演出が表示された前記装飾図柄の変動において、前記大当り表示が表示されやすい演出であり、
前記或る演出は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示開始される場合がある演出であり、
前記或る演出は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示開始される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、上記で装飾図柄の変動表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の変動表示であってもよく、装飾図柄の停止表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の停止表示であってもよい。
また、上記で「〜場合がある」とは、「必ず〜する」、「必ず〜される」、あるいは「必ず〜になる」等に置き換えてもよく、上記で「○○可能」とは、「必ず○○する」に置き換えてもよい。
また、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
以下、図42〜図128を用いて、本発明に適用することができる他の遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図42〜図128に示す符号は、原則として図42〜図128を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、図42〜図128を用いた説明では図42〜図128に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図42を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。この外枠102には、スピーカ120(低音が出力される低音スピーカ)が取り付けられており、本体104が外枠102に収納されると電気的に接続された状態となり(本体104と外枠102に一対のフローティングコネクタが設けられており、本体104が外枠102に収納されると、本体104のコネクタと外枠102のコネクタが接続状態となる)、スピーカ120から音が出力可能な状態となる。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサが設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサも設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120(高音が出力される高音スピーカ)や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する他、蛍光灯、冷陰極管等、光を発するものであればランプと称する場合があり、光を発するものは発光手段の一例に相当する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる不図示の開放レバーを押すことによって開く。なお、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサを設けてもよい。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図44参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136に内蔵され、そのチャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。また、図42に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット137も備えている。この操作キーユニット137には、十字キーとして、上キーおよび下キーの上下キー、並びに左キーおよび右キーの左右キーが配置されているとともに、その十字キーの中心には決定キーが配置されている。また、十字キーから右側に離れた下方には、キャンセルキーも配置されている。なお、パチンコ機100は球貯留皿付扉108を備えず、前面枠扉106に上皿126、下皿128、球抜ボタン130、球排出レバー132、球発射ハンドル134、チャンスボタン136、チャンスボタンランプ138、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142、球貸表示部、下皿満タン検知センサおよび操作キーユニット137の全てまたは一部が設けられていてもよい。
なお、前面枠扉106と本体104は、不図示のハーネスによって接続されており、前面枠扉106(球貯留皿付扉108を含んでもよい)が本体104に対して開放状態となっている場合もハーネスによって前面枠扉106の各種制御回路と本体104の各種制御回路が接続状態となっていれば、前面枠扉106に設けられた演出手段(本例では、スピーカ120、枠ランプ122およびチャンスボタンランプ138。前面枠扉106に演出可動体が設けられている場合は演出可動体も含む)による演出、球貸表示部の表示、チャンスボタン136、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142および操作キーユニット137の操作、および下皿満タン検知センサの検知が行えるように構成されている。
また、本実施形態では、後述する電源制御部660を構成する電源基板182が収納された電源基板ケース184が本体104に取り付けられているため、外枠102、前面枠扉106(球貯留皿付扉108を含んでもよい)、および遊技盤200は、本体104から電源電圧が供給されるように構成されている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。球発射ハンドル134は、球発射ハンドル134の操作に伴う遊技球の発射(射出)を遊技者の操作によって無効化する不図示の発射停止スイッチと、遊技者が球発射ハンドル134に触れていることを検出可能なタッチセンサと、を備える。なお、球発射ハンドル134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。また、デモ画面の表示中に球発射ハンドル134が操作されていない状態から操作されている状態となったことをタッチセンサによって検出された場合に、専用の演出が行われる場合があってもよい。例えば、表示手段による演出表示、音出力手段による演出音、および各種装飾LEDや導光板による発光演出、演出可動体(遊技盤または枠に設けられた)が挙げられる。4種類の演出手段によって演出が行われてもよく、1種類以上の演出手段によって行われてもよい。また同じ種類の演出手段であっても、専用演出を行う演出手段と行わない演出手段があってもよい。(例えば、枠の演出可動体は専用演出を行うが、遊技盤の演出可動体は専用演出を行わないとか、遊技盤の演出可動体Aは専用演出を行うが、遊技盤の演出可動体Bは専用演出を行わない等が挙げられる。この例は、他の演出手段にも適用可能である。)
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図42では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図44に示す。
図43は、図42のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の本体104の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面視右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、本体104に設けられており、本体104から着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流入した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に
配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図45参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図45参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図45参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図45参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図45参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図45参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。なお、主基板156が収納された主基板ケース158、第1副基板160が収納された第1副基板ケース162および第2副基板164が収納された第2副基板ケース166は、遊技盤200の背面に設けられており、エラー解除スイッチ168を備える払出基板170が収納された払出基板ケース172、発射基板174が収納された発射基板ケース176、電源スイッチ178とRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、およびCRインターフェース部186は、本体104に設けられている。
図44は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図43に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図42に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図43に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では第1特図始動口230の下側に1つだけ配設している。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、本実施形態では、第1特図始動口230および第2特図始動口232の2つが設けられているが、始動口が3つ設けられていてもよい。ここで、始動口が3つある場合、第1特図始動口が2つ設けられ、第2特図始動口が1つ設けられていてもよく、逆に第1特図始動口が1つ設けられ、第2特図始動口が2つ設けられていてもよい。また、特図表示装置が1つのみ場合は、3つの始動口が同じ特図表示装置に対応するように構成されていてもよい。また、始動口は4つ以上設けられていてもよい。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図44に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、本実施例では、可変入賞口が1つのみ設けられているが、可変入賞口が2つ設けられていてもよい。ここで、可変入賞口が2つ設けられている場合、第1可変入賞口および第2可変入賞口のうちの一方の可変入賞口の開放中は、他方の可変入賞口が必ず閉鎖されるように構成されているが、両方の可変入賞口が開放する場合があってもよい。また、可変入賞口が3以上設けられていてもよい。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。なお、遊技盤にアウトセンサが設けられていてもよい。アウトセンサは、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)のセンサを通過した遊技球、始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)のセンサを通過した遊技球およびアウト口へ進入した遊技球を検知可能に構成されたセンサである。なお、入賞口、始動口およびアウト口のうちの一部のみを検知可能に構成されたセンサであってもよい。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装
飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図42に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図44に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は装飾図柄表示手段の一例に相当する。
さらに、遊技盤200には、この遊技台のスペックを表すスペックシール290が、遊技者から見える位置に貼り付けられている。
次に、図45を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、乱数値生成回路318は、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している。なお、乱数値生成回路318は、基本回路302に内蔵したものとしているが、基本回路302に対して接続されるものであってもよい。
また、基本回路302には、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を基本回路302におけるCPU304や乱数値生成回路318等に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば、普通電動役物としての第2特図始動口
232のベロ部材2321を駆動する駆動手段や、特別電動役物としての可変入賞口234の扉部材2341を駆動する駆動手段等を含む各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を基本回路302における乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、図示しない外部端子板を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信である。主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、シリアル通信制御回路424とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本
回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。また、ROM406が基本回路402に備えらえた構成であってもよい。シリアル通信制御回路424は、遊技盤用ランプ442の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路440と、遊技台枠用ランプ452の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路450とを接続し、遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450との間でシリアル通信による点灯制御を行う。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、演出可動体224及び遮蔽装置246等の駆動制御を行うための駆動回路422と、センサ回路428と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量スイッチ163と、を接続している。センサ回路428は、遮蔽装置246や演出可動体224等の現在位置を検出する各種可動体センサ430や、チャンスボタン136や操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力する。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出してVRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)516と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が接続されている。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、図示しない外部端子板を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605には、本体104が開いたことを検出する本体開放センサや、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ等が含まれており、本体104や前面枠扉106が開放されている場合にはこれらのセンサが検知し、開放信号を出力する。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射ソレノイド632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
次に、図46(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図46(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図46(a)には、「特図A」から「特図I」の9種類の特図が示されている。図46(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、7種類の大当り図柄(「特図A」から「特図G」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの5つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質5R確変大当り図柄であり、「特図C」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−ランクアップボーナス(RUB)図柄であり、「特図D」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図E」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図F」は5R通常大当り図柄であり、「特図G」は2R大当り図柄であって、いずれのラウンドにおいても出玉の獲得が期待できない潜伏確変あるいは隠れ確変と称される2R確変大当り図柄である。ここで、ランクアップボーナスとは、例えば、大当りの開始時には出玉の獲得が期待できるラウンドがいつまで続くのかが遊技者に特定困難な態様で演出する大当りであり、特定のラウンド(例えば、5ラウンド目や9ラウンド目)となったときに、出玉の獲得が期待できるラウンドが継続するか否かを遊技
者に煽る態様で演出する大当りである。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと確変大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、大当り遊技の終了後に時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。ここで、電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。このように、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/100に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、特図2始動口232の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない羽根部材2321が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図2始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、特に大当り遊技において賞球数の少ない電チューに遊技球が拾われてしまい、可変入賞口(アタッカ)234への遊技球の入賞が減ってしまうと遊技者に不利益が生じる場合があるからである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、特図2始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図2始動口232に進入し難い。上述のごとく、特図2始動口232は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図2始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、「特図F」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(「特図G」)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
このように、本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図F」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図G」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として1種類の停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば2回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。なお、小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。図46(a)に示す、「特図H」は小当り図柄である。本実施形態では、小当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開閉回数及び開放時間)と、「特図G」が停止表示されて移行される大当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開放回数及び開放時間)とを略同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、開放回数及び開放時間の少なくともいずれか一方が異なっていてもよい。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図I」はハズレ図柄である。
図46(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図46(b)には、「特図a」〜「特図f」の6種類の特図が示されており、そのうち5種類の特図が大当り図柄(「特図a」〜「特図e」)となっている。「特図a」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図b」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−RUB図柄であり、「特図c」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図d」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図e」は2R通常大当り図柄である。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図f」はハズレ図柄である。
図46(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。
実質5R確変大当り(「特図B」)、5R通常大当り(「特図F」)、2R通常大当り
(「特図e」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」及び「装飾7−装飾7−装飾7」以外の同じ数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、15R確変大当り(「特図A」及び「特図a」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」又は「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。さらに、15R−RUB、実質8R−RUB及び実質4R−RUBを報知する場合には、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cに同じ数字の装飾図柄であり、中図柄表示領域208bが殿様の装飾図柄である装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−殿様−装飾1」や「装飾4−殿様−装飾4」等)を停止表示する。また、2Rの大当りである隠れ確変(「特図G」)、あるいは小当り(「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図f」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
図46(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図46(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
次に、図47を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部電源投入時処理について説明する。図47(a)は主制御部電源投入時処理のフローチャートであり、図47(b)は復帰起動処理のフローチャートであり、図47(c)は初期起動処理のフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、スタックポインタ初期設定を行う。このスタックポインタ初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)を行う。
続いて、ステップS102では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)以上であるか否かを判定する。電源の電圧値が所定値未満である場合には(ステップS102:No)、電源の電圧値が所定値以上になるまでウエイトし、所定値以上となった場合には(ステップS102:Yes)、ステップS103に進む。
ステップS103では、内部レジスタ初期設定を行う。この内部レジスタ初期設定では、WDT314の起動や、RAM308のアクセス許可や、後述する主制御部タイマ割込処理の実行周期を決める数値をタイマ回路312の各レジスタへ設定する処理や、主制御部300と払出制御部600との間のシリアル通信の初期設定や、ハードウェア乱数の最大値設定等の処理を行った後にステップS104に進む。
ステップS104では、電源基板に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否かを判定する。すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には(ステップS104:Yes)、基本回路302を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には(ステップS104:No)、ステップS105に進む。
ステップS105では、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には(ステップS105:No)、基本回路302を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。一方、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には(ステップS105:Yes)、ステップS106に進む。
ステップS106では、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には(ステップS106:Yes)、電断前の状態に復帰すべくステップS107に進み復帰起動処理を実行する。一方、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には(ステップS106:No)、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。
ここで、図47(b)を参照して、復帰起動処理について説明する。復帰起動処理が開始されると、ステップS201では、復帰起動時の初期設定を行う。具体的には、電源ステータスの情報に「復帰起動」を示す情報を設定する処理や、磁気検知異常フラグをオフに設定する処理や、デバイスエラー(磁気検知や入賞異常等によるエラーのフラグ)をクリアする処理や、前回デバイスエラーステータスをクリアする処理や、セキュリティ信号用のデバイスエラーステータスをクリアする処理等を行う。
続いて、ステップS202では、ステップS201で初期設定を行った記憶領域以降のアドレスを、RAMクリアを開始するアドレスとして設定した後に、復帰起動処理を終了する。
その他、復帰起動処理では、例えば、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられており、この送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるサブコマンド送信処理において、第1副制御部400へ送信される。
次に、図47(c)を参照して、初期起動処理について説明する。初期起動処理が開始されると、ステップS301では、ソフト乱数の初期設定を行う。具体的には、特図や普図の抽選で使用されるソフト乱数の初期設定を行う。
続いて、ステップS302では、ステップS301で初期設定を行った記憶領域以降のアドレスを、RAMクリアを開始するアドレスとして設定した後に、初期起動処理を終了する。
その他、初期起動処理では、例えば、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)等を行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期起動処理が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS405)において、第1副制御部400へ送信される。
図47(a)に示すように、復帰起動処理又は初期起動処理が実行された後、ステップSS109では、RAMクリア処理を行う。このRAMクリア処理では、上述したようにして設定されたRAMクリア開始アドレス以降のRAM308の記憶領域についてクリア(初期化)を行う。
続いて、ステップS110では、サブ制御関連起動設定を行う。このサブ制御関連起動設定では、第1副制御部400の起動待ちカウンタの設定等を行うとともに、本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400にサブコマンドを3回送信する構成としているため、RAM308に記憶しているサブ制御コマンド連続送信カウンタの初期値を設定する処理等も行う。
ステップS111では、出力ポート設定を行う。この出力ポート設定では、図柄データ、発射位置指定信号、エラー状態信号、賞球信号、普図当り信号、普通電動役物(第2特図始動口232、電チュー)作動中信号、普図作動中信号、入賞容易状態信号、特図当り信号、特図小当り信号(但し、小当り搭載機種に限る)、特図変動中信号、特図変動時間短縮状態信号、特別電動役物(可変入賞口234、アタッカ)作動中信号、条件装置作動中信号、役物連続作動装置作動中信号、大入賞口ソレノイド信号、普通電動役物ソレノイド信号、図柄LEDデータ、外部端子板信号等が設定される出力ポートの設定等を行う。また、このステップS111の処理を終えた後は、主制御部メインループ処理に移行する。ここで、入賞容易状態とは、電サポ状態のことを示していてもよい。
次に、図48を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メインループ処理について説明する。主制御部メインループ処理のフローチャートである。
主制御部300は、上述の主制御電源投入時処理の実行を終了すると、次に、この主制御部メインループ処理の実行を開始する主制御部メインループ処理のステップS401では、割込禁止の設定を行った後、ステップS402では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動(リスタート)する。ステップS403では、基本乱数初期値更新処理を行う(ステップS403)。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値や普図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する処理等を行う。初期値生成用乱数カウンタの更新は、例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
ステップS404では、割込許可の設定を行った後、ステップS405では、サブコマンド送信処理を行う)。このサブコマンド送信処理では、第1副制御部400に送信すべきコマンドがあるか否かを確認し、送信すべきコマンドがある場合には当該コマンドを送信する処理等を行う。ステップS406では、その他判定乱数更新処理を行った後、ステップS407に進む。その他判定乱数更新処理では、特図変動時間判定用乱数と普図変動時間判定用乱数の更新等の処理を行う。
ステップS407では、電源制御部660から主制御部300に供給されている電源の電圧値が所定値(例えば、9V)以上であるか否かを判定し、所定値以上の場合には(ステップS407:Yes)、ステップS401に戻って主制御部メインループ処理を継続し、所定値未満の場合には(ステップS407:No)、ステップS408に進む。ステップS408では、電断処理を行う。この電断処理では、割込禁止に設定した後、電源ステータス情報を「サスペンド」に設定する。また、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出してRAM308の所定の記憶領域に記憶する。その後、RAM308へのアクセスを禁止する設定を行った後に、HALT状態となる。
次に、図49を参照して、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図49は、主制御部タイマ割込処理のフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS501では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理等を行う。
ステップS502及びステップS503では、基本乱数初期値更新処理及び基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS403で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタを更新する。例えば、ある乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けたその乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、その乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、その乱数カウンタにセットすると共に、その乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。なお、本実施形態において、特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けるようにしてもよい。
ステップS504では、割込機能限定中か否か(第1副制御部400が起動しているか否か)を判定し、割込機能限定中の場合(第1副制御部400が起動していない場合)には(ステップS504:Yes)、ステップS519に進み、割込機能限定中ではない場合(第1副制御部400が起動している場合)には(ステップS504:No)、ステップS505に進む。ここで、割込機能限定中とは、電源投入時処理のステップS110で設定された第1副制御部400の起動待ちカウンタが0になっていないことであり、すなわち、ステップS504において、第1副制御部400の起動待ちカウンタが0になっていると判定した場合には、第1副制御部400が起動したと判断して、ステップS505に進む。なお、第1副制御部400と双方向通信可能に構成されている場合には、第1副制御部400に起動しているか否かを確認するためのコマンドを送信し、第1副制御部400から確認コマンドの返信があれば第1副制御部400が起動したと判断するようにしてもよい。ステップS505では、特定のエラー(本実施形態では、磁気検知エラー)の発生中であるか否かを判定し、特定のエラーの発生中の場合には(ステップS505:Yes)、ステップS520に進み、特定のエラーの発生中ではない場合には(ステップS505:No)、ステップS506に進む。
ステップS506では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放期間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS507では、入力ポート状態更新等処理を行う。この入力ポート状態更新等処理では、I/O310の入力ポートを介して、特図始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)、普図始動口228、アウト口240、可変入賞口(アタッカ)234、入賞口(一般入賞口226)などのスイッチに関する信号の入力の有無を監視し、RAM308に設けた信号状態記憶領域に記憶する。
球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。また、始動口、入賞口への入賞が異常であると判定した場合には、当該入賞は無効であるとして信号状態記憶領域に記憶した情報を消去する。
また、ステップS508では、入賞口入賞処理を行う。この入賞口入賞処理では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。
一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS507では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号が入力されてから所定時間(例えば100μs)継続して検出ありとなった場合には、入賞があったと判定する。なお、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定するようにしてもよい。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS507では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
また、ステップS508の入賞口入賞処理では、入賞口カウンタ更新処理も行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、特図2始動口232への入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS508の入賞口入賞処理では、入賞受付処理も行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを、入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。なお、特図の乱数が取得された場合は、特図先読み処理(当否判定、図柄、変動時間の先読み抽選)も行う。特図先読み処理については詳しくは後述する。
ステップS509では、入賞関連エラーチェック処理を行う。この入賞関連エラーチェック処理では、入賞関連の異常を確認・監視し、処理の結果に応じて異常を設定する処理などを行う。なお、スイッチによっては、異常を検出しないものもあってもよい。ステップS510では、アウトスイッチ入力更新処理を行う。このアウトスイッチ入力更新処理では、アウト口240に設けられたセンサを通過した遊技球の数を検出し、更新する処理などを行う。このアウトスイッチの入力結果は、主に演出に使用される。
ステップS511では、シリアルコマンド管理処理を行う。このシリアルコマンド管理処理では、払出制御部600からのコマンドを受信する処理や、払出制御部600にコマンドを送信する処理などを行う。なお、主制御部300が払出制御部600に送信するコマンドとしては、電源投入後の第1副制御部400の起動待ち時間の経過後に送信される通信確認コマンド(払出制御部600との通信状態の確認、主制御部300の起動方法(初期起動、復帰起動)を通知するコマンド)や、指定賞球分の遊技球の払出しを指示する賞球数コマンドなどがある。
また、主制御部300が払出制御部600から受信するコマンドとしては、通信確認戻りコマンド(主制御部300からのコマンドを払出制御部600が受信したことを示す応答用コマンド)や、試射試験信号用のコマンド(賞球信号出力要求)や、払出系エラーの発生状況(エラーなしを含む)の情報を含むコマンドや、賞球払出動作状態コマンド(賞球の払出の動作中/非動作中を示すコマンドや、払出中であることを示す表示(LEDなど点灯・非点灯)を第1副制御部400に指示する)がある。
次いで、ステップS512では、特図1および特図2についての特図状態更新処理を行う。特図状態更新処理は、特図の処理状態に応じて次の8つの処理のうちの1つの処理を実行する。特図状態更新処理については、図50を参照して後述する。
ステップS513では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。
また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄および外れ図柄のうちいずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500msの間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS514に移行するようにしている。
また、ステップS513では、普図関連抽選処理も行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS514では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS507において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無を監視し、所定のエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、エラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS515では、外部出力信号管理処理を行う。この外部出力信号管理処理では、外部端子板信号を送信する準備を行う処理などを行う。ステップS516では、サブコマンド管理処理を行う。このサブコマンド管理処理では、各種のコマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報(サブコマンド)は、例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当り開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。本実施形態では、可変入賞口234への入賞があった場合には、大入賞口入賞コマンドが設定される。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・遊技盤用ランプ442・遊技台枠用ランプ452・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・遊技盤用ランプ442・遊技台枠用ランプ452・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS516では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS517では、表示器表示設定処理を行う。この表示器表示設定処理では、普図および特図の「保留球数、図柄組合せ」、状態(電サポ中、または非電サポ中)、右打ち状態などの表示(LEDの点灯パターン)について、出力するデータを設定する処理などを行う。ステップS518では、出力管理処理を行う。この出力管理処理では、各処理で設定された制御信号をソレノイドやLEDに出力する処理や、準備されたコマンドを第1副制御部400や払出制御部600に向けて送信する処理などを行う。
ステップS519では、サブ制御起動待ちウエイト処理を行う。このサブ制御起動待ちウエイト処理では、第1副制御部400が起動して通信可能状態になるのを待つために、サブ制御の起動待ちカウンタを1つ減算し、この起動待ちカウンタが0になった場合は、所定のコマンドを送信する準備を行う。なお、所定のコマンドとしては、電源投入コマンドや、払出制御部600に関するコマンドのうちのいずれか1以上のコマンド(例えば、全エラー解除状態であることを示すコマンド、下皿満タンエラーが発生状態であることを示すコマンド、払出球数不足エラーが発生状態であることを示すエラー、主制御通信エラーコマンド(払出制御部600との通信が異常状態であることを示すコマンド)、CRユニット未接続エラーが発生状態であることを示すコマンド、発射位置コマンド(状態に応じて発射位置を報知するためのコマンド)などがある。
ステップS520では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS501で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メインループ処理に復帰する。
次に、図50を参照して、主制御部タイマ割込処理における特図状態更新処理(ステップS512)について説明する。図50は、特図状態更新処理のフローチャートである。
ステップS601では、特図処理状態アドレスの取得・保存を行い、次のステップS602では、RAM308に記憶している特図処理状態が示す値に応じた処理を実行する。具体的には、ここでは、特図処理状態が示す値に基づいて、後述する、図51(a)に示す特図関連抽選処理、図52に示す図柄変動中処理、図53に示す特図表示確定ウエイト処理、図54(a)に示す当り開始ウエイト処理、図55に示す特電役作動処理、図58に示す特電役残存球検出処理、図59に示す特電役作動終了処理、図60に示す当り終了表示ウエイト処理、のいずれかの処理を実行する。
ステップS603では、入賞容易ステータスをONに設定する。また、ステップS604では、特図処理状態の状態変化を判定し、次のステップS605では、特図処理状態の状態変化(特図処理状態が示す値の変化)の有無を判定し、特図処理状態の状態変化が無かった場合(特図処理状態が示す値が変化していない場合)には(ステップS605:No)、特図状態更新処理を終了し、特図処理状態の状態変化があった場合(特図処理状態が示す値が変化している場合)には(ステップS605:Yes)、ステップS606に進む。
ステップS606では、特図処理状態が「変動待ち状態」に設定されているか否かを判定し、該当する場合には(ステップS606:Yes)、ステップS608に進み、該当しない場合には(ステップS606:No)、ステップS607に進む。ステップS607では、特図処理状態が「当り開始表示ウエイト状態」に設定されているか否かを判定し、該当する場合には(ステップS607:Yes)、ステップS608に進み、該当しない場合には(ステップS607:No)、特図状態更新処理を終了する。
ステップS608では、サブコマンドの送信要求を設定(本実施形態では、特図および普図の遊技状態を含む遊技状態コマンドの送信要求を設定した後に、右打ち状態か否かの情報を含む発射位置コマンドの送信要求を設定)した後に特図状態更新処理を終了する。なお、サブコマンドの送信要求の順番は、本例に限定されず、送信要求の順番を逆にしてもよいし、一の処理で複数のコマンドの送信要求を一度にまとめて行ってもよい。
続いて、図51(a)を参照して特図状態更新処理について説明する。図51(a)は、特図状態更新処理において実行される特図関連抽選処理のフローチャートである。
この特図関連抽選処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「変動待ち状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特図関連抽選処理のステップS701では、RAM308に記憶している特図2保留球数を取得し、次のステップS702では、取得した特図2保留球数が0か否かを判定し、0の場合(特図2変動遊技の保留が無い場合)には(ステップS702:Yes)、ステップS703に進み、0以外の場合(特図2変動遊技の保留が有る場合)には(ステップS702:No)、特図2に関する処理を実行すべく、ステップS705に進む。
ステップS703では、RAM308に記憶している特図1保留球数を取得し、次のステップS704では、取得した特図1保留球数が0か否かを判定し、0の場合(特図1変動遊技の保留が無い場合)には(ステップS704:Yes)、特図関連抽選処理を終了し、0以外の場合(特図1変動遊技の保留が有る場合)には(ステップS704:No)、特図1に関する処理を実行すべく、ステップS705に進む。
ステップS705では、特図2に関する処理を実行する場合には、RAM308に記憶している特図2保留球数の値を1つ減算し、特図1に関する処理を実行する場合には、RAM308に記憶している特図1保留球数の値を1つ減算する。ステップS706では、特図乱数移行処理を実行する。この特図乱数移行処理では、特図2に関する処理を実行する場合には、特図2の保留2〜4に対応する乱数記憶領域に記憶している乱数値を、特図2の保留1〜3に対応する乱数記憶領域にシフトするとともに、特図2の保留4に対応する乱数記憶領域をクリアし、特図1に関する処理を実行する場合には、特図1の保留2〜4に対応する乱数記憶領域に記憶している乱数値を、特図1の保留1〜3に対応する乱数記憶領域にシフトするとともに、特図1の保留4に対応する乱数記憶領域をクリアする。このように、本実施形態における遊技台(パチンコ機)は、特図2優先変動機である。また、特図2及び特図1はそれぞれ4つまで保留を記憶することができる。
ステップS707では、特図当り抽選処理を行う。詳細は後述するが、この特図当り抽選処理では、特図2変動遊技(または、特図1変動遊技)の当否判定などを行う。ステップS708では、表示図柄抽選処理を行う。この表示図柄抽選処理では、特図2図柄決定用テーブル(または、特図1図柄決定用テーブル)を参照し、ステップS707の特図当り抽選処理の結果と乱数値に基づいて、第2特図表示装置214(または、第1特図表示装置212)に停止表示する特図表示図柄データの抽選を行う。
図62(a)は特図1図柄決定用テーブルの一例を示した図であり、図62(b)は特図2図柄決定用テーブルの一例を示した図である。ステップS708の表示図柄抽選処理において特図1の表示図柄データを決定する場合には、図62(a)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、ステップS707の特図当り抽選処理による特図1の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の表示図柄データを選択する。本実施形態では、特図1の当否結果が大当りの場合には、特図A〜特図Gのうちからいずれか一つが選択され、特図1の当否判定結果が小当りの場合には、特図Hが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図Iが選択される。
また、ステップS708の表示図柄抽選処理において特図2の表示図柄データを決定する場合には、図62(b)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、ステップS707の特図当り抽選処理による特図2の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の表示図柄データを抽選する。本実施形態では、特図2の当否結果が大当りの場合には、特図a〜特図eのうちからいずれか一つが選択され、特図2の当否結果がハズレの場合には、特図fが選択される。表示される図柄が決定された後、特図表示装置に表示される図柄データを設定する。ここで設定された図柄データは、主制御部タイマ割込処理内の表示器表示設定処理(ステップS517)にて再度取得され、特図表示装置へ表示させる制御が行われる。図柄データが設定された後、決定した図柄(図柄種別情報)を判定し、ハズレであれば本処理は終了する。
決定した図柄(図柄種別情報)が大当りまたは小当りの図柄の場合、当り終了に設定されるデータを設定する処理(当り終了後データ設定処理)が行われる。当り終了後データ設定処理は、抽選によって決定された図柄に応じて、当り後に設定される遊技状態を設定する処理である。
図51(a)に戻って、ステップS709では、特図変動時間抽選処理を行う。この特図変動時間抽選処理では、不図示の変動時間テーブルを参照し、ステップS707の特図当り抽選処理による特図2(または、特図1)の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図変動時間のタイマを選択した後、特図関連抽選処理を終了する。
<特図当り抽選処理>
次に、図51(b)を参照して、特図当り抽選処理(ステップS707)について説明する。図51(b)は、特図関連抽選処理における特図当り抽選処理(ステップS707)のフローチャートである。
この特図当り抽選処理のステップS801では、当否判定用テーブルを参照し、特図当り抽選を行う。本実施形態では、特図1及び特図2のいずれも同じ当否判定用テーブルを用いて特図当り抽選を行うようにしたが、特図1と特図2とで別々の当否判定用テーブルを用意するようにしてもよい。
図61(a)は、当否判定用高確率テーブルの一例を示した図であり、図61(b)は、当否判定用低確率テーブルの一例を示した図である。ステップS801の特図当り抽選処理において特図1の当否判定を行う場合には、特図高確率状態である場合には、図61(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図61(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図1変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図1変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り、小当り又はハズレが選択される。
また、ステップS801の特図当り抽選処理において特図2の当否判定を行う場合も同様に、特図高確率状態である場合には、図61(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図61(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図2変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図2変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又はハズレが選択される。
図51(b)に戻って、ステップS802では、ステップS801の特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が「大当り」以外かどうかを判定し、「大当り」以外の場合には(ステップS802:Yes)、ステップS803に進み、「大当り」の場合には(ステップS802:No)、ステップS804に進む。ステップS803では、小当り判定用テーブルを用いて、特図小当り抽選処理を行う。
図61(c)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図である。ステップS803の特図小当り抽選処理では、図61(c)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図1の場合には、当否判定結果として2000/65536の確率で小当りが選択され、63536/65536の確率でハズレが選択されるが、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図2の場合には、小当りが選択されることはない。
図51(b)に戻って、ステップS804では、ステップS801の特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)やステップS803の特図小当り抽選の当否判定結果(抽選結果)に基づいて、RAM308に記憶している当否判定種別に、「大当り」、「小当り」及び「ハズレ」のうちのいずれかの情報を設定する。次のステップS805では、特図処理状態に「特図変動中」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図52に示す図柄変動中処理が呼び出されて実行される。
ステップS806では、RAM308に記憶している特図判定乱数の値をクリアし、次のステップS807では、サブコマンド(特図変動開始コマンド)の送信要求を設定し、次のステップS808では、特図2(または特図1)の変動中であることを示す基本信号情報(試験用)を設定した後に、特図当り抽選処理を終了する。
次に、図52を参照して、特図状態更新処理において実行される図柄変動中処理について説明する。図52は、特図状態更新処理において実行される図柄変動中処理のフローチャートである。この図柄変動中処理は、特図状態更新処理のステップ602において、特図処理状態に設定されている情報が「特図変動中」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
図柄変動中処理のステップS901では、RAM308に記憶している特図作動種別(特図1又は特図2)を取得し、この特図作動種別に応じて、更新対象のRAMのアドレスを算出する。
ステップS902では、ステップS901で算出したアドレス先を参照することで、特図関連抽選処理のステップS709で設定した特図変動時間のタイマを取得し、この特図変動時間のタイマが0であるか否かを判定する。判定の結果、特図変動時間のタイマが0の場合(設定した特図変動時間が経過した場合)には(ステップS902:Yes)、ステップS905に進み、0でない場合(設定した特図変動時間が経過していない場合)には(ステップS902:No)、ステップS903に進む。ステップS903では、特図表示図柄の更新タイミングでないかどうかを判定し、更新タイミングでない場合には(ステップS903:Yes)、図柄変動中処理を終了し、更新タイミングの場合には(ステップS903:No)、ステップS904に進む。ステップS904では、特図表示図柄データの更新を行った後に、図柄変動中処理を終了する。
この特図表示図柄データの更新処理により、特図1の場合には、第1特図表示装置212を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」が行われ、特図2の場合には、第2特別図柄表示装置214を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」が行われる。
ステップS905では、特図関連抽選処理のステップS708で選択した特図表示図柄データを取得して設定し、次のステップS906では、特図処理状態に「特図表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図53に示す特図表示確定ウエイト処理が呼び出されて実行される。
ステップS907では、表示図柄更新データをクリアし、次のステップS908では、特図2(または特図1)の変動停止中であることを示す基本信号情報(試験用)を設定し、次のステップS909では、RAM308に記憶している図柄確定回数情報信号をONに設定することで、外部端子板349から図柄確定回数情報信号を出力する。
ステップS910では、サブコマンド(特図変動停止コマンド)の送信要求を設定し、次のステップS911では、RAM308に記憶している図柄種別情報(図46(a)に示す特図1の図柄、または図46(b)に示す特図2の図柄のいずれか)を取得し、この図柄種別情報に基づいて、特図の停止表示を維持する時間を示す特図表示確定タイマを設定した後に、図柄変動中処理を終了する。
次に、図53を参照して、特図状態更新処理において実行される特図表示確定ウエイト処理について説明する。図53は、特図状態更新処理において実行される特図表示確定ウエイト処理のフローチャートである。この特図表示確定ウエイト処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「特図表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特図表示確定ウエイト処理のステップS1001では、図柄変動中処理のステップS911で設定した特図表示確定タイマが0よりも大きいか否かを判定し、0よりも大きい場合(特図表示確定時間が経過していない場合)には(ステップS1001:Yes)、特図表示確定ウエイト処理を終了し、そうでない場合(特図表示確定時間が経過した場合)には(ステップS1001:No)、ステップS1002に進む。
ステップS1002では、図柄変動中処理のステップS909で設定した図柄確定回数情報信号をクリアし(OFFに設定し)、次のステップS1003では、図柄停止時の特図変動時間短縮ステータス(特図変動遊技の状態(本実施形態では、通常遊技状態、確変遊技状態及び時短遊技状態のいずれかの遊技状態)を示すステータス)を、後述する保存特図変動時間短縮ステータスとしてRAM308に保存する。
ステップS1004では、特図関連抽選処理のステップS804で設定した当否判定種別を取得し、次のステップS1005では、取得した当否判定種別が「大当り」であるか否かを判定する。この判定の結果、当否判定種別が「大当り」の場合には(ステップS1005:Yes)、ステップS1010に進み、当否判定種別が「大当り」以外の場合には(ステップS1005:No)、ステップS1006に進み、RAM308に記憶している特図の時短回数を更新(時短回数を1つ減算)する。
ステップS1007では、特図関連抽選処理のステップS804で設定した当否判定種別を取得し、次のステップS1008では、取得した当否判定種別が「小当り」であるか否かを判定する。この判定の結果、当否判定種別が「小当り」の場合には(ステップS1008:Yes)、ステップS1010に進み、当否判定種別が「小当り」以外の場合には(ステップS1008:No)、ステップS1009に進み、特図処理状態に「変動待ち状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図51(a)に示す特図関連抽選処理が呼び出されて実行される。
ステップS1010では、特図当否種別や図柄種別を示す基本信号情報(試験用)を設定し、次のステップS1011では、指定された範囲のRAMクリアを実行する。ここでは、当否種別、特電役の作動回数、大入賞口(可変入賞口234)の入賞数、特電役の動作パターン、特電役作動状態、当りトータル入賞数、大入賞口の入賞異常に関するフラグ、当り終了表示タイマ種別などの情報をクリアするとともに、大当り時には、さらに入賞容易ステータス、特図普図ステータスをクリアする。
ステップS1012では、特図処理状態に「当り開始表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図54(a)に示す当り開始ウエイト処理が呼び出されて実行される。ステップS1013では、当りトータル入賞数を0に設定し、次のステップS1014では、サブコマンド(当り開始コマンド)の送信要求を設定する。
ステップS1015では、図柄種別情報を設定し、ステップS1016では、ステップS1015で設定した図柄種別情報に応じた当り開始表示タイマを設定し、ステップS1017では、ステップS1015で設定した図柄種別情報に応じた、その他の情報信号設定種別を設定した後に、特図表示確定ウエイト処理を終了する。
次に、図54(a)を参照して特図状態更新処理において実行される当り開始ウエイト処理について説明する。図54(a)は、特図状態更新処理において実行される当り開始ウエイト処理のフローチャートである。この当り開始ウエイト処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「当り開始表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
当り開始ウエイト処理のステップS1101では、特図表示確定ウエイト処理のステップS1016で設定した当り開始表示タイマが0よりも大きいか否かを判定し、0よりも大きい場合(特図表示確定時間が経過していない場合)には(ステップS1101:Yes)、当り開始ウエイト処理を終了し、そうでない場合(特図表示確定時間が経過した場合)には(ステップS1101:No)、ステップS1102に進む。
ステップS1102では、後述する特電役開放処理を実行した後、当り開始ウエイト処理を終了する。
次に、図54(b)を参照しながら、当り開始ウエイト処理における特電役開放処理(ステップS1102)について説明する。図54(b)は、当り開始ウエイト処理における特電役開放処理(ステップS1102)のフローチャートである。
この特電役開放処理のステップS1201では、特図処理状態に「特電役作動状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図55に示す特電役作動処理が呼び出されて実行される。
ステップS1202では、RAM308における大入賞口の入賞数(以下、「主制御部入賞カウンタ」ということがある。)の値と特電役の作動状態をクリアし、次のステップS1203では、サブコマンド(特電役開放コマンド)の送信要求を設定する。これにより、第1副制御部400では、ラウンドが開始されたことを認識することができる。ステップS1204では、特図表示確定ウエイト処理のステップS1015で設定した図柄種別情報を取得し、次のステップS1205では、取得した図柄種別情報に基づいて、特電役動作パターンデータテーブルを設定する。特電役動作パターンデータテーブルは、例えば、図57(a−1)〜同図(a−3)に示すように、大当り及び小当りとなる特図の種類の数だけ用意されている。なお、図57はそのうちの一部だけ例示的に示している。特電役動作パターンデータテーブルは、ラウンド毎の可変入賞口234の開閉パターンを示す特電役作動データが格納されている。特電役作動データは、図57(b−1)〜同図(b−3)に示すように、可変入賞口234の開閉状態を示す情報(開放タイマパターン、閉鎖タイマパターン)と、開放状態又は閉鎖状態を維持する時間の情報(特電役開閉タイマ)とからなるタイマパターンデータが1又は複数格納されて構成されている。これにより、1ラウンド中における可変入賞口234の開閉動作にさまざまなバリエーションを与えることができるようになる。
例えば、特図Aで大当りした場合の大当り遊技では、図57(a−1)に示すように、1R目〜15R目では、図57(b−1)に示される特電役作動データ1が参照され、開放タイマパターン2によって可変入賞口234が29500ms開放した後、閉鎖タイマパターン3によって、可変入賞口234が閉鎖して動作が終了するように制御される。
また、特図Cで大当りした場合の大当り遊技では、図57(a−2)に示すように、1R目〜4R目、6R目〜8R目、10R目〜15R目では、上述した特電役作動データ1が参照されて上述したような動作を行う一方、5R目、9R目では、図57(b−3)に示される特電役作動データ4が参照されて、可変入賞口234の開閉動作が制御される。すなわち、5R目及び9R目では、最初に開放タイマパターン1によって可変入賞口234が180msだけ開放した後、閉鎖タイマパターン1によって可変入賞口234が2820msだけ閉鎖状態が維持される動作を4回実行した後、開放タイマパターン3によって可変入賞口234が17500msだけ開放し、その後、閉鎖タイマパターン3によって、可変入賞口234が閉鎖して動作が終了するように制御される。
また、特図Eで大当りした場合の大当り遊技では、図57(a−3)に示すように、1R目〜4R目では、上述した特電役作動データ1が参照されて上述したような動作を行う一方、5R目〜15R目では、図57(b−2)に示される特電役作動データ2が参照されて、可変入賞口234の開閉動作が制御される。すなわち、5R目〜15R目では、最初に開放タイマパターン1によって可変入賞口234が180msだけ開放した後、閉鎖タイマパターン1によって可変入賞口234が2820msだけ閉鎖状態が維持され、その後、閉鎖タイマパターン3によって、可変入賞口234がそのまま閉鎖状態を維持されて動作が終了するように制御される。なお、閉鎖パターンタイマ3が設定される前に、他の閉鎖パターンタイマ(例えば、閉鎖パターンタイマ1等)を設定してもよい。
ステップS1206では、特電役の作動回数(ラウンド回数)を取得し、次のステップS1207では、取得した特電役の作動回数(ラウンド回数)を更新する。続いて、ステップS1208では、更新後の特電役の作動回数(ラウンド回数)に対応する特電役作動データを読み出して特電役の動作パターンを設定する。そして、ステップS1209では、特電役制御処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1210では、特電役の入賞検出タイマをクリアした後に、特電役開放処理を終了する。
次に、図55を参照して、特図状態更新処理において実行される特電役作動処理について説明する。図55は、特図状態更新処理において実行される特電役作動処理のフローチャートである。この特電役作動処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「特電役作動状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役作動処理のステップS1301では、RAM308に記憶している最大入賞数を取得し、ステップS1302では、RAM308に記憶している入賞数を取得する。ステップS1303では、取得した最大入賞数と入賞数とを比較し、入賞数が最大入賞数よりも小さいか否かを判定し、小さい場合(入賞数<最大入賞数の場合)には(ステップS1303:Yes)、ステップS1304に進み、そうでない場合(入賞数>=最大入賞数の場合)には(ステップS1303:No)、ステップS1308に進む。
ステップS1304では、特電役開放処理のステップS1208で設定された、実行中の開放タイマパターンあるいは閉鎖タイマパターンに対応する特電役開閉タイマが0よりも大きいか否かを判定し、大きい場合(特電役開閉タイマが経過していない場合)には(ステップS1304:Yes)、特電役作動処理を終了し、そうでない場合(特電役開閉タイマが経過した場合)には(ステップS1304:No)、ステップS1305に進む。ステップS1305では、特電役制御処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1306では、特電役開閉タイマパターンを取得し、次のステップS1307では、取得した特電役開閉タイマパターンのうちの閉鎖タイマパターンを参照し、特電役作動中であるか否か(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されていないかどうか)を判定する。
判定の結果、特電役作動中の場合(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されていない場合)には(ステップS1307:Yes)、特電役作動処理を終了し、特電役作動中でない場合(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されている場合)には(ステップS1307:No)、ステップS1308に進む。ステップS1308では、特図処理状態に「残存球検出状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図58に示す特電役残存球検出処理が呼び出されて実行される。
ステップS1309では、RAM308に記憶している特電役作動間隔タイマを設定し、ステップS1310では、その他の情報信号送信判定タイマをクリアし、ステップS1311では、サブコマンド(大入賞口閉鎖コマンド)の送信要求を設定する。
ステップS1312では、RAM308に記憶している特電役入賞検出タイマを設定する。ここで、特電役入賞検出タイマとは、大入賞口(可変入賞口234)の閉鎖後に、大入賞口(可変入賞口234)の内部に残存する遊技球を有効に検出するためのタイマのことである。ステップS1313では、大入賞口(可変入賞口234)のソレノイド(332)を駆動するための駆動信号(大入賞口ソレノイド信号)をOFFに設定した後に、特電役作動処理を終了する。
このように、本実施形態では、可変入賞口234は、入球容易状態となった後で、通過領域への最大入賞数の遊技球の通過があった場合に、入球困難状態に変化する可変入賞手段の一例として機能している。
次に、図56を参照しながら、特電役開放処理及び特電役作動処理において実行される特電役制御処理(ステップS1209,ステップS1305)について説明する。図56は、特電役開放処理及び特電役作動処理において実行される特電役制御処理のフローチャートである。
ステップS1401では、ROM306に記憶している特電役制御データを取得する。具体的には、特電役開放処理のステップS1208において特電役作動データが読み出されて設定された、実行される特電役の動作パターンのうち、今回実行する対象となる動作パターンの制御データを取得する。例えば、特電役作動データ1に示される特電役の動作パターンが設定されており、ラウンドの開始時であれば、図57(b−1)の「(1)」に示される「開放タイマパターン2」の制御データが取得されることとなる。また、図57(b−1)の「(1)」に示される制御データに示される動作パターンが終了した後では、図57(b−1)の「(2)」に示される「閉鎖タイマパターン3」の制御データが取得されることとなる。
続いて、ステップS1402では、取得した特電役の動作パターンの制御データに基づいて、可変入賞口234を開放させるか閉鎖させるかを示す開閉情報を取得する。例えば、「開放タイマパターン」であれば、可変入賞口234を開放するためのデータ(開放情報)を取得し、「閉鎖タイマパターン」であれば、可変入賞口234を閉鎖するためのデータ(閉鎖情報)を取得する。
そして、ステップS1403では、ステップS1401で取得した特電役の動作パターンの制御データと、ステップS1402で取得した開閉情報とに基づいて、特電役の開閉タイマを取得する。例えば、「開放タイマパターン2」が取得され、開閉情報が「開放情報」である場合には、29500msの開放タイマが取得される。また、「閉鎖タイマパターン1」が取得され、開閉情報が「閉鎖情報」である場合には、2820msの閉鎖タイマが取得される。
ステップS1404では、RAM308に記憶している特電役入賞可否状態に受付可能を示す情報を設定する。特電役入賞可否状態が受付可能を示す情報が設定されている場合に、遊技球が可変入賞口内に設けられた球検出センサ(可変入賞口234のカウントスイッチSW1)を通過したことを受付可能であり、受付不可を示す情報が設定されている場合は、遊技球が可変入賞口内に設けられた球検出センサ(カウントスイッチSW1)を通過しても無効となる。ステップS1405では、特電役信号情報(試験用信号)を設定し、ステップS1406では、大入賞口ソレノイド信号の更新準備を行う。この処理で、大入賞口ソレノイドの駆動に対する準備を行い、上述したタイマ割込処理における出力管理処理(ステップS518)で駆動信号が出力されることとなる。ステップS1407では、特電役開閉タイマのうちの特電役開放タイマまたは特電役閉鎖タイマを設定した後、特電役制御処理を終了する。すなわち、この処理では、ステップS1403で取得された開放タイマ又は閉鎖タイマがセットされる。
次に、図58を参照して、特図状態更新処理において実行される特電役残存球検出処理について説明する。図58は、特図状態更新処理において実行される特電役残存球検出処理のフローチャートである。この特電役残存球検出処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「残存球検出状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役残存球検出処理のステップS1501では、特電役作動処理のステップS1309で設定した特電役作動間隔タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合(特電役作動間隔時間が経過していない場合)には(ステップS1501:Yes)、特電役残存球検出処理を終了し、そうでない場合(特電役作動間隔時間が経過した場合)には(ステップS1501:No)、ステップS1502に進む。
ステップS1502では、RAM308に記憶している特電役作動遅延タイマを設定し、ステップS1503では、特図処理状態に「特電役作動終了状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図59に示す特電役作動終了処理が呼び出されて実行される。すなわち、ラウンド間インターバルの状態となる。
ステップS1504では、特電役信号情報(試験用信号)をクリアした後に、特電役残存球検出処理を終了する。なお、特電役信号情報をクリアした後にサブコマンドの送信要求(例えば、ラウンド間インターバル開始コマンド)を設定してもよい。
次に、図59を参照して、特図状態更新処理において実行される特電役作動終了処理について説明する。図59は、特図状態更新処理において実行される特電役作動終了処理のフローチャートである。この特電役作動終了処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「特電役作動終了状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役作動終了処理のステップS1601では、特電役残存球検出処理のステップS1502で設定した特電役作動遅延タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合には(ステップS1601:Yes)、特電役作動終了処理を終了し、そうでない場合には(ステップS1601:No)、ステップS1602に進む。ステップS1602では、図柄種別情報を取得して、特図当否種別が小当りであるか否かを判定し、小当りである場合には(ステップS1602:Yes)、ステップS1603で小当りに対応する当り終了表示タイマを取得した後、ステップS1608に進む。一方、特図当否種別が小当りでない場合には(ステップS1602:No)、ステップS1604に進み、RAM308に記憶している大入賞口最大開放回数に所定回数を設定する。ステップS1605では、大入賞口最大開放回数と特電役開放回数を比較し、特電役開放回数が大入賞口最大開放回数よりも少ない回数であるか、すなわち、当りが終了でないか否かを判定する。当りが終了していない場合には(ステップS1605:Yes)、ステップS1606に進んで上述した特電役開放処理を実行し、特電役作動終了処理を終了する。すなわち、次のラウンドを開始させるための処理が行われる。一方、当りが終了した場合には(ステップS1605:No)、ステップS1607に進む。
ステップS1607では、図柄種別情報に応じた当り終了表示タイマを取得し、ステップS1608では、ステップS1603またはステップS1607で取得した当り終了表示タイマを設定する。ステップS1609では、特図処理状態に「当り終了表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図60に示す当り終了表示ウエイト処理が呼び出されて実行される。ステップS1610では、サブコマンド(当り終了コマンド)の送信要求を設定した後に、特電役作動終了処理を終了する。
次に、図60を参照しながら、特図状態更新処理において実行される当り終了表示ウエイト処理について説明する。図60は、特図状態更新処理において実行される当り終了表示ウエイト処理のフローチャートである。この当り終了表示ウエイト処理は、特図状態更新処理のステップS602において、特図処理状態に設定されている情報が「当り終了表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
当り終了表示ウエイト処理のステップS1701では、特電役動作終了処理のステップS1608で設定した当り終了表示タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合には(ステップS1701:Yes)、当り終了表示ウエイト処理を終了し、そうでない場合には(ステップS1701:No)、ステップS1702に進む。ステップS1702では、RAM308の所定の領域に記憶されている図柄種別情報をスタックエリアに退避し、ステップS1703では、基本信号情報(試験用)をクリアし、ステップS1704では、特図処理状態に「変動待ち状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS602では、図51(a)に示す特図関連抽選処理が呼び出されて実行される。
ステップS1705〜ステップS1707では、表示図柄データ、図柄種別情報、当りトータル入賞数を、それぞれクリアする。ステップS1708では、退避した図柄種別情報を再設定し、ステップS1709では、小当りで終了したかどうかを判定し、小当りで終了した場合には(ステップS1709:Yes)、当り終了表示ウエイト処理を終了し、小当り以外で終了した場合(大当りで終了した場合)には(ステップS1709:No)、ステップS1710に進む。
ステップS1710では、当り終了後設定データ(確変、時短、隠れ確変)を取得し、ステップS1711では、当り終了後設定データに応じたデータ(確変ステータス(特図確率状態ステータス、普図確率状態ステータス)、時短回数(特図変動時間短縮変動回数、変動時間補正変動回数、入賞容易状態変動回数)、時短ステータス(特図変動時間短縮ステータス、普図変動時間短縮ステータス、開放延長ステータス)、変動時間抽選状態(変動時間抽選テーブルを決定するための情報等)を設定するとともに、当り終了後設定データをクリアした後に、当り終了表示ウエイト処理を終了する。
このように、本実施形態では、主制御部300のCPU304は、大当り遊技を実行可能な遊技制御手段の一例として機能している。
次に、図49に示すステップS508の入賞口入賞処理における特図先読み処理について説明する。
図63は、特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図64(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS508a)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS508bに進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS508dに進む。
ステップS508bでは、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、図51に示す特図関連抽選処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、図61に示す当否判定用テーブルおよび図62に示す特図図柄決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、図51に示す特図関連抽選処理での表示図柄抽選処理S708よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS508bの次のステップS508cでは、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS508dに移行する。
ステップS508dでは、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS508eに進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS508eでは、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS508fに進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS508hに進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS508fでは、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、図51に示す特図関連抽選処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、図61に示す当否判定用テーブルおよび図62に示す特図図柄決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、図51に示す特図関連抽選処理での表示図柄抽選処理S708よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS508fの次のステップS508gでは、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS508hでは、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS405)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図63に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図64は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図64(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図64(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図64(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図A」(15R確変大当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶されている。
図64(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図64(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図64(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図f」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図64(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図64(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図64(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
本実施形態では、上述した停止図柄情報の他、当否判定結果や特図変動時間を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信することができる。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図65(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図65(a)のステップS4001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS4001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS4001の次のステップS4003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し
、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS4005の処理に移行する。ステップS4005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS4005の次のステップS4007では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS4007の次のステップS4009では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS4007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS4009の次のステップS4011では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136や操作キーユニット137の操作を検出し、その検出結果に応じて、ステップS4009で更新した演出データをチャンスボタン136や操作キーユニット137の操作に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS4011の次のステップS4013では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS4009で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS4013の次のステップS4015では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS4009で読み出した演出データの中に、遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452への命令がある場合には、この命令を遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450に出力する。
ステップS4015の次のステップS4017では、可動体制御処理を行う。例えば、ステップS4009で読みだした演出データの中に演出可動体224及び遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS4017の次のステップS4019では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS4009で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS4003に戻る。
図65(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS4031では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図65(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS4041では、第1副制御部メイン処理のステップS4003において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS4003において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS4041の次のステップS4043では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS4019)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図66(a)は、第2副制御部500の図示しないCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図66(a)のステップS5001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS5001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM(不図示)内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS5001の次のステップS5003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS5005の処理に移行する。ステップS5005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS5005の次のステップS5007では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPUは、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS5007の次のステップS5009では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS5007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(装飾図柄表示装置208による演出データ)をROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS5009の次のステップS5011では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS5009で読み出した演出データの中にVDP516への命令がある場合には、この命令をVDP516に出力する(詳細は後述)。その後、ステップS5003に戻る。
図66(b)は、第2副制御部500のCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS5031では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図66(c)は、第2副制御部500のCPUが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS5041では、第2副制御部メイン処理のステップS5003において説明したRAMのタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS5003において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS5041の次のステップS5043では、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図66(d)は、第2副制御部メイン処理のステップS5011における画像制御処理のフローチャートである。ステップS5051では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS5051の次のステップS5053では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS5053:Yes)、ステップS5055に進み、そうでない場合は(ステップS5053:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS5055では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS5051でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP516に指示する。VDP516は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS5055の次のステップS5057では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS5057の次のステップS5059では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS5059:Yes)、ステップS5061に進み、そうでない場合は(ステップS5059:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS5061では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100に適用可能な演出装置206の構成の一例について、図67を参照しながら説明する。ここで、図67(a)は、演出装置206の第1の構成例について説明する図であり、同図(b)は、演出装置206の第2の構成例について説明する図である。
図67(a)に示す演出装置206では、装飾図柄表示装置208は、その外周部分の前面側が演出装置206を構成する装飾部材によって覆われており、一部が視認できないように構成されている。なお、装飾部材が透明によって構成され、装飾図柄表示装置208の外周部分も視認可能に構成されてもよい。また、装飾図柄表示装置208の外周部分が覆われていないようにしてもよい。また、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220及び普図保留ランプ216については、図示を省略している。
装飾図柄表示装置208では、表示画面の下部の右側に第1ユーザーインタフェイス(UI)部280が配置され、その左側に第2UI部281が配置されている。以下、第1UI部280と第2UI部281を合わせたものを保留枠と称する場合がある。この保留枠は、アイコン表示領域に表示された領域アイコンとも見ることができる。第1UI部280には、その左側に変動アイコン表示領域が設けられており、その変動アイコン表示領域には、台座h0sが配置されている。変動アイコンh0は、その台座h0sに載置された態様で表示可能とされており、変動アイコンh0が表示されている場合には図柄変動表示中であることを報知している。なお、図柄確定表示中の場合には、変動アイコンh0が表示されない。また、変動アイコンh0の右側には、殿様のキャラクタからなるナビキャラクタYMが表示されている。ナビキャラクタYMは、通常時には常時表示されているキャラクタであり、遊技の進行に応じて表示態様を変化させることにより、例えば、予告表示を行ったり、先読み予告表示を行ったりする。第2UI部281には、4つの保留アイコンが表示可能に4つのステージ(第1ステージhs1〜第4ステージhs4)が配置された保留アイコン表示領域が形成されている。なお、保留アイコンのステージhs1〜hs4よりも、変動アイコンh0の台座hs0の方が高くなっている。また、ナビキャラクタYMは、常時表示されていなくてもよく、ナビキャラクタYMを用いた特定の予告や演出(例えば、先読み予告、当該図柄変動表示における予告、図柄変動表示の保留がN個貯まったときに表示される演出等)の際に表示したり、ユーザ設定によりナビキャラクタYMが表示されるように設定された際に表示されてもよい。図67(a)では、特図1の変動表示が4つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、4つの保留アイコンh11,h12,h13,h14が表示されている。なお、変動アイコンh0及び4つの保留アイコンh11〜h14は、いずれもデフォルトの表示態様(例えば、丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されているが、遊技の進行に応じて表示態様が変化する場合がある。これにより、予告表示や先読み予告表示を行うことができるようになっている。
変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコン、言い換えれば、実行中の図柄変動表示に関するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンになる。より厳密には、始動入賞が最も古い第一の保留アイコンが保留アイコン表示領域から変動アイコン表示領域に移動する場合、移動中のアイコンを変動アイコンと称したり、変動アイコンが移動すると表現してもよい。あるいは、変動アイコン表示領域への移動が完了した後のアイコンを変動アイコンと称してもよい。この変動アイコンは、保留アイコンとは異なる表示サイズ(保留アイコンよりも大きい表示サイズあるいは小さい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。なお、変動アイコンh0は、表示されなくてもよい。
また、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央には、第1装飾図柄(第3図柄)が「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。そして、装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅部には、第1装飾図柄よりも小さい第2装飾図柄(第5図柄)が「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。なお、装飾図柄表示装置208に第2装飾図柄が表示されず、第1装飾図柄のみが表示されていてもよい。また、第2装飾図柄が装飾図柄表示装置208に表示されず、他の演出用表示装置(例えば、7セグやLEDやドットマトリクス表示装置等)によって表示されてもよい。なお、本実施形態では、第2装飾図柄における装飾図柄の組合せが、第1装飾図柄における装飾図柄の組合せと一致しているが、第1装飾図柄における装飾図柄の組合せと第2装飾図柄における装飾図柄の組合せの一部(1又は2の装飾図柄が一致)又は全てが不一致であってもよい。さらに、装飾図柄表示装置208の表示画面の右上隅部には、特図1及び特図2の第2保留数表示(ここでは「4」と「0」)が表示されている。なお、特図1及び特図2の第2保留数表示が装飾図柄表示装置208に表示されなくてもよい。また、特図1及び特図2の第2保留数表示が装飾図柄表示装置208に表示されず、他の演出用表示装置(例えば、7セグやLEDやドットマトリクス表示装置等)によって表示されてもよい。なお、第2保留数表示は、特図1及び特図2のうちの一方の特図のみの保留数を表示してもよく、特図1及び特図2の両方の保留数を表示してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の表示領域に背景表示が表示されており、演出や遊技状態(通常遊技状態、確変状態、隠れ確変状態、時短状態等)に対応した背景表示が表示される。なお、演出に対応する背景表示は、ユーザーによって設定可能なモードに対応する背景表示、当該図柄変動表示における予告又は先読み予告として行われる背景表示、当否判定結果に関わらない背景表示を示す。また、背景表示は、ある遊技状態(通常遊技状態、確変状態、隠れ確変状態、時短状態のうちのいずれか1つ又は2以上)において、複数種類表示される場合があってもよい。この場合において、法則性をもって変化してもよいし(例えば、背景表示A→背景表示B→背景表示C→背景表示A→・・・といったように順番に変化する等。ここで、法則性が崩れた場合は、大当り確定の予告(プレミア予告)となるようにしてもよい。)、順番は関係なくランダムに変化してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、演出可動体の一つである家紋役物224Eが配置されており、演出内容に応じて、上下方向に移動したり、回転することができるように構成されている。なお、図67(a)に示す例では、家紋役物224Eは、初期位置に位置している。家紋役物224Eの初期位置は、装飾図柄表示装置208よりも下方となっているが、適宜の位置に設定することができる。また、家紋役物224Eには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
また、装飾図柄表示装置208の左右両側には、演出可動体の一つである、「大」の文字が施された第1大盤振舞役物224Ga、「盤」の文字が施された第2大盤振舞役物224Gb、「振」の文字が施された第3大盤振舞役物224Gc及び「舞」の文字が施された第4大盤振舞役物224Gdが配置されている。これらの第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdは、それぞれ、中心を軸として回転することができるとともに、装飾図柄表示装置208の中央に向かって移動することができるようになっている。このとき、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdは、装飾図柄表示装置208の前面側に位置しており、装飾図柄表示装置208の前面側にオーバーラップ可能とされている。また、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
また、装飾図柄表示装置208の上方には、演出可動体の一つである千両箱役物224Hが配置されており、演出内容に応じて、上下方向に移動することができるように構成されている。千両箱役物224Hは、装飾図柄表示装置208よりも前側に配置されており、装飾図柄表示装置208の前面側にオーバーラップ可能とされている。また、千両箱役物224Hには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
これら、装飾図柄表示装置208、家紋役物224E、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gd及び千両箱役物224Hの前面側には、透明の導光板ILが配置されており、遊技者は導光板を介して装飾図柄表示装置208の表示状態や各演出可動体の動作を視認可能とされている。導光板ILは、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板ILの側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。図67(a)に示される実施形態では、導光板ILには所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板ILは光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、装飾図柄表示装置208の表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板ILが可動するものであってもよい。
また、本実施形態では、装飾図柄表示装置208の右側下方に、第4図柄表示装置284が設けられている。第4図柄表示装置284は、例えば、LEDの発光態様により第4図柄の表示結果を表示することが可能となっている。なお、第4図柄表示装置284をLCDやEL等の画像表示装置によって構成されてもよい。第4図柄表示装置284は、第1副制御部400により駆動制御される。特図の図柄停止中には、LEDが点灯表示されるが、特図の図柄変動中には、点滅表示あるいは消灯される。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。なお、第4図柄は、図柄変動中に点灯表示し、図柄停止中に消灯表示されるようにしてもよい。
図67(b)に示す演出装置206では、装飾図柄表示装置を3つ横列に並べて配置されている。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、表示領域については、高さがわずかに短い。また、第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Nの右端辺部分の前面側に重なっている。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って、互いに近接する方向にスライド移動可能に構成されている。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って、上下方向にスライド移動することもできるように構成されている。なお、上述した第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの演出動作は、全て行うことができるように構成されていなくてもよく、いずれか1つ又は2以上の動作を行うことができるように構成されていてもよい。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの一方又は両方は、演出動作を行わなくてもよい(すなわち、固定されていてもよい)。また、第2装飾図柄表示装置208Mが行うことができる演出動作と第3装飾図柄表示装置208Nが行うことができる演出動作が異なってもよく、例えば、行うことができる演出動作の数が異なっていたり、行うことができる演出動作自体が異なってもよい。具体的には、例えば、第2装飾図柄表示装置208Mは、右方向への移動及び回転が可能であり、第3装飾図柄表示装置208Nは、上下方向への移動が可能であるようにしてもよい。また、第1装飾図柄表示装置208Lも演出動作が行うことができるように構成されてもよい。具体的には、第1装飾図柄表示装置208Lが演出動作するとともに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちのいずれか一方又は両方が動作してもよいし、第1装飾図柄表示装置208Lのみが動作してもよい。また、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、これらの装飾図柄表示装置(第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)をまとめたものを演出表示手段とし、演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を行ったり、複数種類の演出表示を行ったりするということもできる。第1装飾図柄表示装置208Lは、その外周部分の前面側が演出装置206を構成する装飾部材によって覆われており、一部が視認できないように構成されている。なお、装飾部材が透明によって構成され、第1装飾図柄表示装置208Lの外周部分も視認可能に構成されてもよい。また、第1装飾図柄表示装置208Lの外周部分が覆われていないようにしてもよい。また、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220及び普図保留ランプ216については、図示を省略している。
第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部の右側に第1ユーザーインタフェイス(UI)部280が配置され、その左側に第2UI部281が配置されている。以下、第1UI部280と第2UI部281を合わせたものを保留枠と称する場合がある。この保留枠は、アイコン表示領域に表示された領域アイコンとも見ることができる。第1UI部280には、その左側に変動アイコンh0が台座hs0に載置された態様で表示されており、図柄変動表示中であることを報知している。また、変動アイコンh0の右側には、殿様のキャラクタからなるナビキャラクタYMが表示されている。第2UI部281には、4つの保留アイコンが表示可能に4つのステージ(第1ステージhs1〜第4ステージhs4)が配置された保留アイコン表示領域が形成されている。なお、保留アイコンのステージhs1〜hs4よりも、変動アイコンh0の台座hs0の方が高くなっている。図67(b)では、特図1の変動表示が4つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、4つの保留アイコンh11,h12,h13,h14が表示されている。図67(b)では、変動アイコンh0及び4つの保留アイコンh11〜h14は、いずれもデフォルトの表示態様(例えば、丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されているが、遊技の進行に応じて、表示態様が変化する場合がある。これにより、予告表示や先読み予告表示を行うことができるようになっている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の中央には、第1装飾図柄(第3図柄)が「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の左上隅部には、第1装飾図柄よりも小さい第2装飾図柄(第5図柄)が「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。なお、本実施形態では、第2装飾図柄が第1装飾図柄と同じ装飾図柄表示装置に表示されているが、異なる装飾図柄表示装置に表示されてもよい。また、第1装飾図柄表示装置208Lに第2装飾図柄が表示されず、第1装飾図柄のみが表示されていてもよい。また、第2装飾図柄が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されず、他の演出用表示装置(例えば、7セグやLEDやドットマトリクス表示装置等)によって表示されてもよい。なお、本実施形態では、第2装飾図柄における装飾図柄の組合せが、第1装飾図柄における装飾図柄の組合せと一致しているが、第1装飾図柄における装飾図柄の組合せと第2装飾図柄における装飾図柄の組合せの一部(1又は2の装飾図柄が一致)又は全てが不一致であってもよい。さらに、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の右上隅部には、特図1及び特図2の第2保留数表示が表示されている。なお、本実施形態では、第2保留数表示が保留アイコン表示領域と同じ装飾図柄表示装置に表示されているが、異なる装飾図柄表示装置に表示されてもよい。また、第2保留数表示を特図1と特図2とで異なる装飾図柄表示装置に分けて表示してもよい。また、特図1及び特図2の第2保留数表示が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されなくてもよい。また、特図1及び特図2の第2保留数表示が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されず、他の演出用表示装置(例えば、7セグやLEDやドットマトリクス表示装置等)によって表示されてもよい。なお、第2保留数表示は、特図1及び特図2のうちの一方の特図のみの保留数を表示してもよく、特図1及び特図2の両方の保留数を表示してもよい。
第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nでは、それぞれ背景表示が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている背景表示につながるように表示されている。この背景表示は、例えば、演出や遊技状態(通常遊技状態、確変状態、隠れ確変状態、時短状態等)に対応した背景表示が表示される。なお、演出に対応する背景表示は、ユーザーによって設定可能なモードに対応する背景表示、当該図柄変動表示における予告又は先読み予告として行われる背景表示、当否判定結果に関わらない背景表示を示す。また、背景表示は、ある遊技状態(通常遊技状態、確変状態、隠れ確変状態、時短状態のうちのいずれか1つ又は2以上)において、複数種類表示される場合があってもよい。この場合において、法則性をもって変化してもよいし(例えば、背景表示A→背景表示B→背景表示C→背景表示A→・・・といったように順番に変化する等。ここで、法則性が崩れた場合は、大当り確定の予告(プレミア予告)となるようにしてもよい。)、順番は関係なくランダムに変化してもよい。なお、本実施形態では、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nには、それぞれ外周にフレーム(ベゼル)が設けられているが、フレームレスの形態であってもよい。また、フレームに装飾部材やLEDが設けられてもよい。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、演出内容に応じて、上下方向に移動したり、回転することができるように構成されている。なお、図67(b)に示す例では、家紋役物224Eは、初期位置に位置しているが、図67(b)に示される家紋役物224Eの初期位置は、家紋役物224Eの上端部分が第1装飾図柄表示装置208Lの下端部分にわずかにオーバーラップする位置となっているが、適宜の位置に設定することができる。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した千両箱役物224Hが配置されており、演出内容に応じて、上下方向に移動することができるように構成されている。千両箱役物224Hは、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nよりも前側に配置されており、これらの装飾図柄表示装置の前面側にオーバーラップ可能とされている。
これら、装飾図柄表示装置、家紋役物224E及び千両箱役物224Hの前面側には、上述した導光板ILが配置されており、遊技者は導光板を介して各装飾図柄表示装置の表示状態や各演出可動体の動作を視認可能とされている。
また、図67(b)では、第3装飾図柄表示装置208Nの下方に、第4図柄表示装置284が設けられている。
次に、図67(a)あるいは同図(b)に示される演出装置206を用いた演出例について、図68を参照しながら説明する。ここで、図68は、本実施形態において適用可能な演出例について説明する図である。
図68(A1)〜同図(A2)では、図67(a)に示される演出装置206における演出可動体の動作態様が示されている。すなわち、図68(A1)に示される状態から、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gd及び千両箱役物224Hが動作すると、図68(A2)に示される態様となる。具体的には、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdは、最初に「大」、「盤」、「振」、「舞」の各文字が正面に向く位置となるまでそれぞれ回転し、その後、装飾図柄表示装置208の中央に向かって水平方向に移動する。また、千両箱役物224Hは、初期位置から装飾図柄表示装置208の略中央でオーバーラップする位置まで移動する。ここで、千両箱役物224Hは、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの前面側に配置され、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが千両箱役物224Hにオーバーラップされていない状態である場合に比べ、視認困難とされている。なお、千両箱役物224Hが第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの前面側にオーバーラップしないように構成されてもよい。また、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが千両箱役物224Hの前面側に配置され、千両箱役物224Hにオーバーラップするように構成されてもよい。
図68(B1)では、図67(a)に示される演出装置206において、導光板ILの発光が行われ、導光板IL上に所定のエフェクト画像を模した模様が視認容易な態様で現されている様子が示されている。ここで、導光板ILの発光中は、装飾図柄表示装置208のバックライトや各種ランプの輝度を低下させる等して、導光板IL上に現れた模様をより視認しやすくするようにしてもよい。
図68(C1)〜同図(C4)では、図67(a)に示される演出装置206における演出可動体の動作態様が示されている。ここで、図68(C1)〜同図(C4)に示される例では、家紋役物224Eに換えて、演出可動体としてのPOV(Persistence Of Vision)ディスプレイ224Iが設けられている。POVディスプレイ224Iは、バーサライタとも称され、上下方向に移動可能であって、装飾図柄表示装置208の前面側にオーバーラップ可能に構成されている。POVディスプレイ224Iの初期位置は、装飾図柄表示装置208の下方とされているが、任意の位置に設定することができる。POVディスプレイ280は、昇降アームと、その昇降アームの先端部に回転自在に取り付けられたLEDアレイとを有する。昇降アームは、例えば、ラック・アンド・ピニオン等の公知の機構によって、昇降動作を行うことができる。LEDアレイには、複数のLEDが一列に配置されており、水平方向に延在する姿勢がLEDアレイの初期姿勢となっている。なお、LEDアレイに設けられるLEDは、フルカラーLEDであってもよいし、単色のLEDであってもよい。昇降アームの先端部には、モータが内蔵されており、LEDアレイは、延在方向の中央部で、そのモータの回転軸に連結されている。第1副制御部400(あるいは、第2副制御部500)は、回転するLEDアレイに配置された複数のLEDにつき、1つ1つの点灯制御を、演出データの一種であるバーサデータに基づいて行う。このようにすることで、LEDアレイの回転中に複数のLEDの発光態様が変化し、遊技者に残像が視認される。すなわち、各LEDの回転軌跡に光の残像が生じ、絵柄が表される。また、POVディスプレイ224Iは、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gd及び千両箱役物224Hよりも前面側に配置されているが、これらの演出可動体の前後関係は、適宜に設定することができる。
図68(C1)では、POVディスプレイ224Iが初期位置でLEDアレイが初期姿勢とされている状態が示されている。
図68(C2)では、POVディスプレイ224Iが、昇降アームによりLEDアレイを上昇させ、装飾図柄表示装置208の略中央の前面側にLEDアレイがオーバーラップしている様子が示されている。そのため、装飾図柄表示装置208は、POVディスプレイ224Iがオーバーラップしていない状態である場合と比べて、表示画面が視認困難とされている。
図68(C3)では、POVディスプレイ224IのLEDアレイが回転を開始した様子が示されている。LEDアレイは、低速から高速へと回転を加速している。なお、LEDアレイに設けられた複数のLEDは、LEDアレイが回転を開始した時点で、点灯や点滅を開始してもよいし、一定の回転速度に到達した後に点灯や点滅を開始してもよい。また、LEDアレイの回転領域は、変動アイコンh0、保留アイコンh11〜h14、第1装飾図柄にオーバーラップしており、LEDアレイの回転中は、これらが視認困難とされている。
図68(C4)では、POVディスプレイ224IのLEDアレイが定速回転とされ、「熱」の文字が表示され、予告表示あるいは先読み予告表示が行われている様子が示されている。なお、POVディスプレイ224Iによって表示される画像は、上述したものに限らず、例えば、キャラクタ画像や、装飾図柄や、背景画像等であってもよい。また、POVディスプレイ224Iによって画像が表示されている間、装飾図柄表示装置208のバックライトや各種ランプの発光輝度を低下して、POVディスプレイ224Iによって表示された画像の視認性を向上させるようにしてもよい。また、POVディスプレイ224Iによって画像が表示されている間、装飾図柄表示装置208を暗転表示とするようにしてもよい。
図68(D1)では、図67(b)に示される演出装置206において、導光板ILの発光が行われ、導光板IL上に所定のエフェクト画像を模した模様が視認容易な態様で現されている様子が示されている。ここで、導光板ILの発光中は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのバックライトや各種ランプの輝度を低下させる等して、導光板IL上に現れた模様をより視認しやすくするようにしてもよい。
図68(E1)〜同図(E2)では、図67(b)に示される演出装置206において、家紋役物224Eが動作している様子が示されている。具体的には、図68(E1)に示すように、家紋役物224Eが、初期位置から上昇した位置まで移動して、変動アイコンh0、保留アイコンh11〜h14及びナビキャラクタYMにオーバーラップし、変動アイコンh0、保留アイコンh11〜h14及びナビキャラクタYMの少なくとも一部がオーバーラップしていない場合よりも視認困難とされている。その後、図68(E2)に示すように、家紋役物224Eは、時計方向(CW方向)に回転している。なお、家紋役物224Eは、初期位置において回転してもよい。また、家紋役物224Eが、回転とともに、あるいは、回転に換えて、振動するようにしてもよい。また、上昇のみ行い、回転及び振動を行わないようにしてもよい。なお、図67(a)に示される演出装置206にも適用可能である。
図68(F1)では、図67(b)に示される演出装置206において、千両箱役物224Hが動作している様子が示されている。具体的には、千両箱役物224Hが初期位置から、第1装飾図柄表示装置208Lの略中央の前面側にオーバーラップする位置に移動している様子が示されている。図68(F1)に示すタイミングでは、第1装飾図柄が千両箱役物224Hがオーバーラップされていることにより、オーバーラップされていない状態である場合よりも視認困難とされている。この演出例では、千両箱役物224Hが動作する場合には、千両箱役物224Hと家紋役物224Eとが干渉しないように、家紋役物224Eを動作しないようにしている。なお、千両箱役物224Hと家紋役物224Eの両方が動作している状態となる場合があってもよい。また、千両箱役物224Hが動作する場合には、家紋役物224Eをさらに下方に移動させる退避動作が行われるようにしてもよい。
図68(G1)では、図67(b)に示される演出装置206において、第2装飾図柄表示装置208Mが下方にスライド移動し、第3装飾図柄表示装置208Nが上方にスライド移動している様子が示されている。このとき、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている背景画像は、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている背景画像に連続するように、スライド移動に合わせてスクロール表示がなされている。すなわち、背景画像について、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nがスライド移動する前に表示されていなかった領域が、スライド移動することにより視認され得るように構成されている。換言すれば、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが移動することにより見える画像があるということができる。これにより、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが移動しても、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが一体となった表示を行うことができる。なお、第2装飾図柄表示装置208Mが上方にスライド移動し、第3装飾図柄表示装置208Nが下方にスライド移動してもよいし、第2装飾図柄表示尾装置208Mが上方にスライド移動し、第3装飾図柄表示装置208Nが上方にスライド移動してもよいし、第2装飾図柄表示装置208Mが下方にスライド移動し、第3装飾図柄表示装置208Nが下方にスライド移動してもよい。
図68(H1)では、図67(b)に示される演出装置206において、第1装飾図柄が拡大して、第2装飾図柄表示装置208M、第1装飾図柄表示装置208L、第3装飾図柄表示装置208Nに跨って表示されている様子が示されている。すなわち、拡大した第1装飾図柄の左図柄が第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lに跨って表示され、拡大した第1装飾図柄の右図柄が第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208Nに跨って表示されている。このとき、第2装飾図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lにのみ表示され、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nに跨って表示されていない。また、変動アイコンh0や保留アイコンh11〜h14も第1装飾図柄表示装置208Lにのみ表示され、第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208Nには跨っていない。なお、拡大した第1装飾図柄が2つの表示装置に跨って表示しなくてもよく、例えば、第2装飾図柄表示装置208Mにのみ拡大した左図柄が表示され、第1装飾図柄表示装置208Lにのみ拡大した中図柄が表示され、第3装飾図柄表示装置208Nにのみ拡大した右図柄が表示されてもよい。また、変動アイコンh0や保留アイコンh11〜h14、第2装飾図柄が複数の表示装置に跨って表示されてもよい。
図68(I1)〜同図(I2)では、図67(b)に示される演出装置206における演出可動体の動作態様が示されている。ここで、図68(I1)〜同図(I2)に示される例では、家紋役物224Eに換えて、上述したPOVディスプレイ224Iが設けられている。なお、図68(I1)に示されるタイミングでは、POVディスプレイ224Iが初期位置でLEDアレイが初期姿勢とされている状態が示されている。
図68(I2)では、POVディスプレイ224Iが、初期位置から第1装飾図柄表示装置208Lの略中央の前面側にLEDアレイがオーバーラップする位置まで移動した後、LEDアレイが回転し、一定の回転速度に到達して定速回転とされ、「熱」の文字が表示されている様子が示されている。
図68(J1)では、図67(b)に示される演出装置206において、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた背景表示を第1UI部280における表示に変更し、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた背景表示を第2UI部281における表示に変更されている様子が示されている。すなわち、第2装飾図柄表示装置208Mには、ナビキャラクタYM及び変動アイコンh0が表示されており、第3装飾図柄表示装置208Nには、保留アイコンh11〜h14が表示されている。つまり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが、第1装飾図柄表示装置208Lとは別の表示が行われている様子が示されている。
図68(K1)〜同図(K4)では、図67(b)に示される演出装置206における演出可動体の動作態様が示されている。なお、図68(K1)〜同図(K4)に示す例では、第1装飾図柄表示装置208Lの外周が装飾部材に重なっておらず、当該領域に表示される画像についても視認可能に構成されている。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lの左右両側が、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nによって一部がオーバーラップされている。
図68(K1)では、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが初期位置となっている様子が示されている。
図68(K2)では、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Mが、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って互いに近接する位置までスライド移動している様子が示されている。このとき、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示は、スライド移動に沿って、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に連続するように、スライド移動に合わせてスクロール表示がなされている。その結果、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた第1装飾図柄が、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nに表示される。すなわち、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて表示されている画像であって、オーバーラップしている部分の画像をスライド移動に合わせてスクロール表示することにより、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nで一体感のある表示を行うことができる。なお、図68(K2)に示すように、家紋役物224Eは、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nに干渉しないように、初期位置から下方に移動して退避位置となっている。ここで、図68(K2’)に示すように、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nにおける表示をスクロールさせずスライド移動させるようにしてもよい。また、家紋役物224Eは、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの動作が行われているときに、初期位置で回転してもよいし、振動してもよいし、回転しながら振動してもよい。
図68(K3)〜同図(K4)では、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nとが近接した状態で、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って反時計方向(CCW方向)に一体となって回転している様子が示されている。図68(K4)では、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが90度回転した様子が示されている。このとき、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nにそれぞれ表示されている画像が第1装飾図柄表示装置208Lに整合するように、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの回転軸を中心として第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの回転方向とは反対方向に回転する表示が行われる。これにより、遊技者が、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは回転しているが、表示されている画像は回転していないように見える場合がある。
図68(L1)では、図67(a)に示される演出装置206の変形例を示している。すなわち、図68(L1)に示す例では、家紋役物224Eに換えて、サブ表示装置208Sが装飾図柄表示装置208の下方に配置され、サブ表示装置208Sの上端部分が装飾図柄表示装置208の下端部分の少なくとも一部にオーバーラップしている。サブ表示装置208Sでは、上述した第1UI部280及び第2UI部281(保留枠)におけるそれぞれの表示が表示されている。すなわち、サブ表示装置208Sでは、変動アイコンh0と保留アイコンh11〜h14が表示されるとともに、ナビキャラクタYMも表示されている。また、サブ表示装置208Sにおける表示は、装飾図柄表示装置208における表示とは別の表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の下方右側には、サボハニのキャラクタSBHが右側から左側に向かって歩いている様子が示されているが、一部がサブ表示装置208Sにオーバーラップされており、サブ表示装置208Sにオーバーラップされていない状態である場合よりも視認困難とされている。なお、図68(L1’)に示すように、表示画像(背景画像やサボハニのキャラクタSBH等)を装飾図柄表示装置208とサブ表示装置208Sに跨って表示するようにしてもよい。
図68(M1)では、サブ表示装置208S及び第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作態様が示されている。すなわち、サブ表示装置208Sは、初期位置から装飾図柄表示装置208の略中央の前面側となる位置に移動して、装飾図柄表示装置208の表示画面の少なくとも一部をオーバーラップしており、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdは、「大」、「盤」、「振」、「舞」の各文字が正面となる位置までそれぞれ回転した後、装飾図柄表示装置208の略中央の前面側となる位置まで移動したサブ表示装置208Sの左右両端の近傍となる位置まで移動している。このとき、サブ表示装置208Sでは、カットイン表示が行われ、装飾図柄表示装置208では、所定のエフェクト画像が表示されており、所定の予告演出あるいは先読み予告演出が行われている様子が示されている。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について、図69〜図72を参照しながら説明する。ここで、図69は、本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であり、図70は、図69に示す演出の一例の続きを段階的に示す図であり、図71は、図70に示す演出の一例の続きを段階的に示す図であり、図72は、図71に示す演出の別の例について段階的に示す図である。
図69には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284が示されている。なお、以下では、図67(a)に示される演出装置206を適用して説明するが、図67(b)に示される演出装置206を適用することも可能である。また、以下では、家紋役物224E、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gd、千両箱役物224H及び導光板ILについては、図示を省略している。
図69(1)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は非表示であるが、例えば、図67(a)に示すようなデフォルトの背景画像(海岸の背景画像)が表示されている。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右上隅部には第2保留数表示が表示され、左上隅部には第2装飾図柄が表示されている。第2装飾図柄も第1装飾図柄の停止表示に合わせて、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の下方右側に形成された第1UI部280では、ナビキャラクタYMが表示されている。なお、図69(1)に示されるタイミングでは、図柄が停止表示されているため、変動アイコンh0は表示されていない。
さらに、図69に示す制御状態(遊技状態)は、特図低確率普図低確率状態である。この非電サポ状態における装飾図柄表示装置208では、第2UI部281に特図1の保留アイコンが表示される。なお、非電サポ状態における装飾図柄表示装置208の所定領域(例えば、表示画面の右端)に、特図2の保留アイコン表示領域が設けられてもよい。
第2UI部281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数や第2保留数表示によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数の他、特図2の保留アイコンの数や第2保留数表示によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。第2UI部281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図69(1)には、第2UI部281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、図69(1)では、第2UI部281に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンを破線で示してある。また、図69(1)では、説明を容易にするために、第1UI部280及び第2UI部281を破線で区画して表しているが、実際にはこの破線は表示されない。
一方、特図2の保留アイコンは一つも表示されていない。これは、上述のごとく、図69に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるため、電チューが開きにくく特図2始動口232への入賞が困難な状態であるためである。
本実施形態のパチンコ機100では、制御状態(遊技状態)に応じて、特図1と特図2で入賞しやすい方の特図の保留アイコンが表示され、もう一方の特図の保留アイコンが表示されないようにしている。すなわち、制御状態が非電サポ状態である場合には、図69(1)に示すように、第2UI部281に特図1の保留アイコンが表示され、特図2の保留アイコンは表示されない。一方、制御状態が電サポ状態である場合には、反対に、特図2の保留アイコンが表示され、特図1の保留アイコンは表示されない。なお、非電サポ状態において、特図2の保留アイコンが表示されてもよいし、電サポ状態において、特図1の保留アイコンが表示されてもよい。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の点滅開始又は消灯→第2装飾図柄の変動開始→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図69(2)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。なお、第1特図表示装置212における図柄変動と第4図柄の変動表示とが同時に開始してもよいし、第1特図表示装置212における図柄変動が開始した後で第4図柄の変動表示が開始してもよいし、第4図柄の変動表示が開始した後で第1特図表示装置212における図柄変動が開始してもよい。
図69(3)では、第2保留数表示が2から1に更新され、第2装飾図柄の変動表示が開始している様子が示されている。なお、第2保留数表示の更新表示と第2装飾図柄の変動表示の開始とが同時に行われてもよいし、第2保留数表示の更新表示が行われた後で第2装飾図柄の変動表示が開始してもよいし、第2装飾図柄の変動表示が開始した後で第2保留数表示の更新表示が行われてもよい。
図69(4)では、特図1の保留アイコンh11,h12の移動アニメーションが開始している。ここでの移動(減少)アニメーションは、第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が第1UI部280における変動アイコンの台座hs0に向けて移動を開始するとともに、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置(図67に示す第1ステージhs1参照)に向けて移動を開始する。この段階では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。
図69(5)では、移動アニメーションが続き、同図(6)では、変動開始前まで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンが変動アイコンの台座hs0に到達し、変動アイコンh0として表示されるとともに、変動開始前まで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンが第一の保留アイコンh11の表示位置に到達し、第一の保留アイコンh11として表示され、その後、第1装飾図柄の変動表示が開始される。なお、第1特図表示装置212における図柄変動が開始された時点で、それまで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンを変動アイコンh0として見てもよいし、それまで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンを第一の保留アイコンh11として見てもよい。なお、移動アニメーションの終了と第1装飾図柄の変動表示の開始とが同じタイミングであってもよいし、移動アニメーションが終了した後で第1装飾図柄の変動表示が開始されてもよいし、第1装飾図柄の変動表示が開始した後で移動アニメーションが終了してもよい。
図69(7)では、第1装飾図柄の変動表示が行われている様子が示されている。
図69(8)に示す装飾図柄表示装置208では、ナビキャラクタYMによるナビキャラ予告が行われている様子が示されていれる。すなわち、装飾図柄表示装置208では、ナビキャラ予告が開始すると、ナビキャラクタYMの近傍に「好機」の文字が表示された吹き出しが表示され、大当りへの期待感が高いことを報知している。
その後、図69(9)に示す装飾図柄表示装置208では、ナビキャラ予告が行われている間に、会話予告が開始している様子が示されている。会話予告が開始されると、殿様のキャラクタとともに「チャンス」という文字表示が表示された殿様の会話画像CI1が表示される。この、殿様の会話画像CI1の表示は、会話予告の第1段階となっている。また、この殿様の会話画像CI1は、第1装飾図柄にオーバーラップしており、第1装飾図柄にオーバーラップしていない状態である場合よりも、第1装飾図柄が視認困難とされている。また、ナビキャラ予告では、吹き出しの表示が「好機」の文字表示から「否」の文字表示に変化し、大当りへの期待感がより高まっていることを報知している。なお、殿様の会話画像CI1が表示されるタイミングと、吹き出しにおける表示が「否」に更新されるタイミングとが同じであってもよいし、殿様の会話画像CI1が表示された後で吹き出しにおける表示が「否」に更新されてもよいし、吹き出しにおける表示が「否」に更新された後で殿様の会話画像CI1が表示されてもよい。なお、先に表示された予告(例えば、「好機」)から後に表示された予告(例えば、「激熱」)に昇格する演出(例えば、「否」)が行われない場合があってもよい。また、ナビキャラ予告は、当該図柄変動表示における予告だけではなく、先読み予告や、ある予告が行われることを予告する予告、説明表示(各種予告や遊技状態、パチンコ機100の演出で登場するキャラクタや演出の舞台等の説明、チュートリアル表示ともいう)等が行われてもよい。
その後、図69(10)に示す装飾図柄表示装置208では、会話予告が更新されるとともにナビキャラ予告も更新されている。会話予告では、殿様の会話画像CI1が縮小表示されて第2装飾図柄の表示位置の下方に表示され、爺のキャラクタとともに操作促進報知画像が表示された爺の会話画像CI2が表示される。操作促進報知画像は、チャンスボタン136を操作有効期間内に押下することを促す画像であり、チャンスボタン136を模したボタン画像136aと、上記操作有効期間の残時間を表す残時間表示メータMTとによって構成されている。なお、図69(10)に示すタイミングでは、操作有効期間は開始されておらず、チャンスボタン136が操作されてもこれに応じた表示は行われない。第1装飾図柄は、爺の会話画像CI2によって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄表示装置284や第2装飾図柄等によって特図が変動中であることを認識することができる場合がある。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を爺の会話画像CI2や殿様の会話画像CI1とは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。また、図69(10)に示すように、殿様の会話画像CI1は、爺の会話画像CI2によって少なくとも一部がオーバーラップされており、オーバーラップされていない状態である場合よりも、殿様の会話画像CI1の表示態様が視認困難とされている。また、ナビキャラ予告では、吹き出しの表示が「否」の文字表示から「激熱」の文字表示に変化し、大当りへの期待感が相当程度高いことを報知している。また、この吹き出しの表示は、爺の会話画像CI2の一部にオーバーラップしている。なお、爺の会話画像CI2が表示されるタイミングと、吹き出しにおける表示が「激熱」に更新されるタイミングとが同じであってもよいし、爺の会話画像CI2が表示された後で吹き出しにおける表示が「激熱」に更新されてもよいし、吹き出しにおける表示が「激熱」に更新された後で爺の会話画像CI2が表示されてもよい。このように、この演出例では、会話予告が行われた場合の方が、会話予告が行われない場合よりも、大当りとなりやすくなっている。また、会話予告が更新される際に殿様の会話画像CI1が縮小表示されなくてもよく(例えば、図69(9)と同じ大きさの表示が表示されたまま)、殿様の会話画像CI1が消去されてもよい。また、後から表示された会話画像が先に表示された会話画像と異なる大きさ(大きい又は小さい)であってもよく、表示されると大当りへの期待度が高い会話予告Aが、この会話予告Aよりも大当りへの期待度が低い会話予告Bと異なる大きさ(大きい又は小さい)であってもよい。
その後、図69(11)に示すタイミングで操作有効期間が開始される。遊技者は、図69(11)に示すタイミング以降にチャンスボタン136が操作することにより、操作に応じた演出を見ることができる場合がある。
図69(12)に示す残時間表示メータMTは、上記操作有効期間が開始して所定時間が経過したときの表示態様で示されており、その後、図69(13)に示すタイミングで、遊技者が、チャンスボタン136を押下している様子が示されている。なお、図69(12)に示されるタイミングでは、ナビキャラ予告は終了しており、吹き出しの表示が消去されている。チャンスボタン136が上記操作有効期間内に押下されると、図69(14)に示すように、爺の会話画像CI2では、操作促進報知画像に換えて「激熱ですぞ」の文字が表示される場合がある。これにより、大当りの信頼度がかなり高いことが報知される。なお、「激熱ですぞ」といった予告の文字表示は、チャンスボタン136が操作されたことを条件に表示されるものであってもよいし、チャンスボタン136が操作されることなく操作有効期間が経過した場合にも表示されるものであってもよい。
その後、図69(15)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様の会話画像CI1及び爺の会話画像CI2が消去されて会話予告が終了し、第1装飾図柄が視認容易とされている様子が示されている。
その後、図69(16)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の左図柄に「装飾7」が停止表示された後、図69(17)に示すように、右図柄に「装飾7」が停止表示してリーチ状態が形成される。ここで、第1装飾図柄の各図柄が停止表示する際に、図柄停止表示アニメーションを行い、図柄が停止表示したことを演出するようにしてもよい。
そして、図69(17)〜同図(19)に示すように、リーチ状態が形成されると、装飾図柄表示装置208では、リーチ開始時アニメーションが行われる。この演出例におけるリーチ開始時アニメーションでは、リーチ状態が形成されたときに、左図柄と右図柄を拡大・縮小するアニメーション表示が行われる。なお、リーチ開始時アニメーションの表示態様としては適宜のものを採用することができる。遊技者は、このリーチ開始時アニメーションを見ることにより、リーチ演出が開始されることを認識することができる場合がある。
リーチ演出が開始されると、図69(20)〜同図(21)に示すように、第1装飾図柄の左図柄と右図柄がそれぞれ左右上方に移動表示され、第1UI部280では、変動アイコンh0を残して表示領域の下方にフレームアウトするとともに、第2UI部281に表示されている保留アイコンh11〜h14(図69(20)に示す演出例では、保留アイコンh11)もフレームアウトされる。なお、第1装飾図柄の左図柄と右図柄の移動表示の開始と、第1UI部280及び第2UI部281における各画像のフレームアウト表示の開始とが同じタイミングであってもよいし、第1装飾図柄の左図柄と右図柄の移動表示が開始した後で、第1UI部280及び第2UI部281における各画像のフレームアウト表示が開始してもよいし、第1UI部280及び第2UI部281における各画像のフレームアウト表示が開始した後で、第1装飾図柄の左図柄と右図柄の移動表示が開始してもよい。
その後、図69(22)に示すように、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作し、それぞれ装飾図柄表示装置208の前面側でオーバーラップする。第1装飾図柄の左図柄と右図柄は、それぞれ第1大盤振舞役物224Gaと第2大盤振舞役物224Gbによってオーバーラップされ、視認困難とされている。また、第2装飾図柄と第2保留数表示も、それぞれ第1大盤振舞役物224Gaと第2大盤振舞役物224Gbによって少なくとも一部がオーバーラップされ、視認困難とされている。なお、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdのうちの一部のみが動作してもよいし、全部が動作してもよく、例えば、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作する数によって信頼度が異なるようにしてもよい。また、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作しない場合があってもよい。
続いて、図69(23)に示すように、導光板ILの発光が行われ、導光板IL上に所定のエフェクト画像を模した模様が視認容易な態様で現される。なお、導光板ILの発光が行われない場合があってもよい。例えば、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作と導光板ILの発光の両方が行われる場合があってもよいし、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作のみが行われ、導光板ILの発光が行われない場合があってもよいし、導光板ILの発光のみが行われ、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作が行われない場合があってもよいし、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作と導光板Ilの発光の両方が行われない場合があってもよい。
その後、図69(24)に示すように、導光板ILの発光が終了した後、図70(25)に示すように、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdがそれぞれ初期位置に戻る。なお、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdがそれぞれ初期位置に戻った後で導光板ILの発光が終了するようにしてもよいし、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの初期位置への移動開始と導光板ILの発光の終了とが同時に行われてもよい。ここで、図69(22)〜同図(24)において、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gd及び導光板ILによって行われる一連の演出が行われた方が、一連の演出が行われない場合よりも大当りとなりやすいように構成されてもよい。
図70(26)では、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展した様子が示されている。図70(26)に示す装飾図柄表示装置208では、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く図70(27)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
その後、図70(28)に示す装飾図柄表示装置208では、ボタン画像136aと残時間表示メータMTが表示され、ボタン演出が開始されている様子が示されている。その後、図70(29)に示すタイミングで、チャンスボタン136の操作有効期間が開始すると、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受付可能な状態となる。
図70(30)に示す残時間表示メータMTでは、上記操作有効期間が開始されてゲージが減っている様子が示されており、その後、図70(31)に示すタイミングで、遊技者が、チャンスボタン136を押下している様子が示されている。チャンスボタン136が上記操作有効期間内に押下されると、図70(32)に示すように、殿様のカットイン画像CI3が表示され、大当りの信頼度が高いことを報知する予告演出が行われる。殿様のカットイン画像CI3は、決闘シーンのアニメーション表示にオーバーラップしており、殿様のカットイン画像CI3が表示されていない場合と比べると視認困難とされている。なお、殿様のカットイン画像C13は、チャンスボタン136が操作されたことを条件に表示されるものであってもよいし、チャンスボタン136が操作されることなく操作有効期間が経過した場合にも表示されるものであってもよい。
その後、図70(33)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様のカットイン画像CI3が消去され、決闘シーンのアニメーション表示が継続している様子が示されている。
その後、図70(34)に示す装飾図柄表示装置208では、ボタン画像136aと残時間表示メータMTが表示され、スーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出が開始されている様子が示されている。その後、図70(35)に示すタイミングで、チャンスボタン136の操作有効期間が開始すると、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受付可能な状態となる。
図70(36)に示す残時間表示メータMTでは、上記操作有効期間が開始されてゲージが減っている様子が示されており、その後、図70(37)に示すタイミングで、遊技者が、チャンスボタン136を押下している様子が示されている。なお、スーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における操作有効期間がスーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における操作有効期間よりも短くてもよく、この場合、スーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における残時間表示メータMTにおけるゲージの減る速度がスーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における残時間表示メータMTにおけるゲージの減る速度よりも速くてもよい。また、スーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における操作有効期間がスーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における操作有効期間よりも短くてもよいし、スーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における操作有効期間とスーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における操作有効期間とが同じ長さであってもよい。
チャンスボタン136が上記操作有効期間内に押下されると、図70(38)に示すように、装飾図柄表示装置208では、決闘シーンのアニメーション表示からエフェクト画像の表示に切り換えられるとともに、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作し、それぞれ装飾図柄表示装置208の前面側でオーバーラップする。エフェクト画像や第1装飾図柄の左図柄及び右図柄は、それぞれ第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdによってオーバーラップされ、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdによってオーバーラップされていない状態である場合に比べると視認困難とされている。また、第2装飾図柄と第2保留数表示も、それぞれ第1大盤振舞役物224Gaと第2大盤振舞役物224Gbによって少なくとも一部がオーバーラップされ、視認困難とされている。なお、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdのうちの一部のみが動作してもよいし、全部が動作してもよく、例えば、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作する数によって信頼度が異なるようにしてもよい。また、図70(38)に示される演出は、チャンスボタン136が操作されたことを条件に表示されるものであってもよいし、チャンスボタン136が操作されることなく操作有効期間が経過した場合にも表示されるものであってもよい。また、エフェクト画像の表示と第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作のうちのいずれか一方のみが行われる場合があってもよい。また、エフェクト画像の表示と第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作の両方が行われる場合は、エフェクト画像が表示された後で第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作が開始されてもよいし、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作が開始された後でエフェクト画像が表示されてもよいし、エフェクト画像の表示と第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作が同時に開始されてもよい。また、操作有効期間内にチャンスボタン136が押下された場合に、図70(38)に示される演出が行われずにハズレとなる演出表示が行われてもよく、さらに、ハズレとなる演出表示が行われた後で復活演出を表示して大当りとなる演出表示が行われるようにしてもよい。なお、図70(38)に示される演出が開始されると、表示されていた変動アイコンh0が非表示となるが、引き続き表示してもよい。
その後、図70(39)では、千両箱役物224Hが動作して下方に移動し、装飾図柄表示装置208及び第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの前面側にオーバーラップしている様子が示されている。さらに、その後、図70(40)では、導光板ILの発光が行われている様子が示されている。なお、エフェクト画像の表示、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作、千両箱役物224Hの動作、導光板ILの発光の開始する順序については、上述したものに限定されず、適宜に設定することができる。また、エフェクト画像の表示、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作、千両箱役物224Hの動作、導光板ILの発光のうちの全部が行われてもよいし、一部が行われない場合があってもよい。
図70(41)では、導光板ILの発光が終了した様子が示されている。その後、図70(42)に示すように、千両箱役物224Hが初期位置に向かって上昇を開始する。その後、図70(43)では、エフェクト画像がフェイドアウトし、その後、図70(44)に示すように、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdがそれぞれ初期位置に向かって移動を開始している。このとき、装飾図柄表示装置208では、表示が中断された決闘シーンのアニメーション表示がフェイドインしながら再開している様子が示されている。このとき、変動アイコンh0の表示も再開されている。
その後、決闘シーンのアニメーション表示は、図70(46)まで継続する。図70(46)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、図70(47)では、中図柄に「装飾7」が表示され、大当りとなることが報知される。その後、図70(48)に示す装飾図柄表示装置208では、決闘シーンのアニメーション表示がフェイドアウトし、図71(49)に示すように、第1装飾図柄が「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組合せで揺れ変動が開始される。なお、第2装飾図柄は左図柄、中図柄、右図柄のいずれも依然として変動表示が行われている。ここでの背景は、非表示であってもよいし、スーパーリーチが行われるまでとは異なる背景画像であってもよいし、スーパーリーチが行われる前と同じ背景画像であってもよい。また、このとき、変動アイコンh0や特図1の保留アイコンは表示されていないが、変動アイコンh0や特図1の保留アイコンは表示されていてもよい。また、ナビキャラクタYMの表示も行われていないが、ナビキャラクタYMの表示が行われてもよい。
その後、図71(50)に示すタイミングで、第1特図表示装置212が特図Aの表示態様で表示される。なお、図71(50)に示すタイミングでは、第1特図表示装置212は停止表示されたが、第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを受信していない状態であるので、図柄確定停止と判断していないため、第1装飾図柄では揺れ変動が継続しており、第2装飾図柄や第4図柄表示装置284では未だ変動表示中となっている。
その後、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信すると、図71(51)に示すように、第1装飾図柄及び第2装飾図柄がそれぞれ「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示するとともに、第4図柄表示装置284では、図柄が停止した旨の態様での表示が行われる。
その後、大当り遊技が開始して主制御部300から第1副制御部400に入賞演出開始コマンドが送信されると、図71(52)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り開始演出表示が開始される。今回は、「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組合せで大当りとなって開始された大当り遊技であるので、装飾図柄表示装置208では、「スペシャルボーナス」の表示が行われ、遊技者に15R確変大当りであることが報知されている。また、図71(52)に示す装飾図柄表示装置208では、表示領域の左上隅部に、右打ちを指示するミニ右打ち表示が行われている。なお、ミニ右打ち表示が行われないようにしてもよい。
その後、図71(53)に示すように、遊技者に右打ちを指示する右打ち指示画面が表示された後、図71(54)に示すように、1ラウンド目が開始される。1ラウンド目が開始されると、装飾図柄表示装置208では、ラウンド演出表示が行われるとともに、表示画面の右下隅部に大当りとなったときの装飾図柄の組合せを示す「装飾7」の表示が行われている。また、表示画面の左上隅部には、ミニ右打ち表示が行われ、右上隅部には、現在のラウンドである「1R」の表示が行われている。なお、大当り遊技において獲得した賞球数や、連荘中に獲得した総賞球数を表示するようにしてもよい。
その後、大当り遊技が消化され、15ラウンド目が開始されると、図71(55)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ラウンド演出表示が行われるとともに、表示領域の右上隅部では、現在のラウンドである「15R」の表示が行われる。
図71(56)は、大当り遊技が終了し、装飾図柄表示装置208では、大当り終了演出表示が行われている様子が示されている。今回の大当り遊技は、15R確変大当りとなって開始された大当り遊技であるので、大当り遊技終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(電サポ付き確変状態)となる。そのため、大当り終了演出表示では、その旨を示す「吉宗RUSH突入」の表示が行われ、電サポ付き確変状態に移行することが報知される。
その後、図71(57)に示す装飾図柄表示装置208では、カードユニット608(図45参照)に挿入されているプリペイドカードの取り忘れについて注意喚起する表示(注意喚起表示)が行われる。なお、この注意喚起表示は、電サポ中でない遊技状態において大当りとなった初回大当りでの大当り遊技が終了した場合にのみ表示するようにしてもよいし、大当りとなった状況に拘らず、大当り遊技が終了した場合に必ず表示するようにしてもよい。
図71(58)は、大当り遊技が終了して電サポ付き確変状態に移行し、1回目の図柄変動表示が開始される前の様子を示している。電サポ付き確変状態では、背景画像が電サポ付き確変状態用の背景画像となっており、装飾図柄も通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)とは異なる表示態様となっている。また、表示画面の中央下部には、特図2の保留アイコン表示領域282が形成されており、表示されるアイコンの数によって特図2の保留数を報知している。ここで、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様は、四角形の無模様かつ白色の表示態様であり、特図1の保留アイコンとは表示態様(ここでは形状)が異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、特図1の保留アイコンのデフォルトの表示態様と、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様とが同じであってもよい。なお、図71(58)〜同図(63)では、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されていることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンを破線で示してある。また、図71(58)〜同図(63)では、説明を容易にするために、特図2の保留アイコン表示領域282を破線で区画して表しているが、実際にはこの破線は表示されない。また、電サポ付き確変状態では、特図1の保留アイコンが表示されていないが、表示するようにしてもよい。また、図71(58)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の左上隅部にミニ右打ち表示が行われるとともに、その下方に連荘回数を示す「ボーナス×○」の文字が表示されている。なお、図71(58)に示すタイミングでは、初回の大当り遊技が終了したので、その旨を示す「ボーナス×1」の表示が行われている。
そして、図71(59)に示すタイミングで第1特図表示装置212における図柄変動表示が開始された後、図71(60)に示す装飾図柄表示装置208では、遊技者に右打ちを指示する右打ち報知が表示される。この右打ち報知は、半透明の帯画像上に「右打ちしてください」の文字が表示された態様で表示されている。右打ち報知は、装飾図柄にオーバーラップしており、オーバーラップしていない状態である場合よりも装飾図柄が視認困難とされている。右打ち報知は、初回の大当り遊技が終了して移行した電サポ状態においてのみ表示するが、初回の大当り遊技以外の大当り遊技が終了して移行した電サポ状態においても表示するようにしてもよく、例えば、大当り遊技が終了して電サポ状態に移行する毎に表示するようにしてもよい。また、電サポ状態に移行した後、左打ちしていることを検知した場合にも右打ち報知を表示するようにしてもよく、例えば、第1特図始動口230に入賞したことを検知した場合に左打ちが行われたと判断して右打ち報知を表示するようにしてもよい。なお、図71(60)に示す装飾図柄表示装置208では、表示領域の右下隅部に第2保留数表示が表示されている。
その後、図71(61)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始している様子が示されている。その後、右打ち報知が表示されてから所定時間(例えば、3秒)が経過すると、図71(62)に示すように、右打ち報知が非表示となる。なお、ミニ右打ち表示は継続して行われている。
図71(63)では、特図2の図柄変動表示の保留が4つとなった様子が示されている。すなわち、特図2保留ランプ220では、特図2の保留が4つであることを示すために4つのランプの全てが点灯し、装飾図柄表示装置208では、特図2の保留アイコンh21〜h24が4つ表示されている。また、第2保留数表示でも、特図2の保留数が4つであることを示す「4」の表示が行われている。
図72(49a)は、図70(48)に続く別の演出例について示している。なお、図69〜図70では、「装飾7」でリーチ状態となって中図柄に「装飾7」が表示された場合について説明したが、ここでは、「装飾6」でリーチ状態となって中図柄に「装飾6」が表示された場合について説明する。図72(49a)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が「装飾6−装飾6−装飾6」の装飾図柄の組合せで揺れ変動が行われている様子が示されている。なお、第2装飾図柄は左図柄、中図柄、右図柄のいずれも依然として変動表示が行われている。ここでの背景は、非表示であってもよいし、スーパーリーチが行われるまでとは異なる背景画像であってもよいし、スーパーリーチが行われる前と同じ背景画像であってもよい。また、このとき、変動アイコンh0や特図1の保留アイコンは表示されていないが、変動アイコンh0や特図1の保留アイコンは表示されていてもよい。また、ナビキャラクタYMの表示も行われていないが、ナビキャラクタYMの表示が行われてもよい。
その後、図72(50a)に示すタイミングで、第1特図表示装置212が特図Bの表示態様で表示される。なお、図72(50a)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを受信していない状態であるので、図柄確定停止と判断していないため、第1装飾図柄は揺れ変動を継続しており、第2装飾図柄や第4図柄表示装置284では未だ変動表示中となっている。
その後、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信すると、図72(51a)に示すように、第1装飾図柄及び第2装飾図柄がそれぞれ「装飾6−装飾6−装飾6」の装飾図柄の組合せで停止表示するとともに、第4図柄表示装置284では、図柄が停止した旨の態様での表示が行われる。遊技者は、これを見ることにより、実質5R確変大当り、5R通常大当り、2R通常大当りのいずれかの大当りとなったことを認識することができる場合がある。
その後、大当り遊技が開始して主制御部300から第1副制御部400に入賞演出開始コマンドが送信されると、図72(52a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り開始演出表示が開始される。今回は、「装飾6−装飾6−装飾6」の装飾図柄の組合せで大当りとなって開始された大当り遊技であるので、装飾図柄表示装置208では、「ボーナス」の表示が行われ、遊技者に実質5R確変大当り、5R通常大当り、2R通常大当りのいずれかであることが報知されている。また、図72(52a)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の左上隅部にミニ右打ち表示が表示されている。
図72(38b)は、図70(37)に続く別の演出例について示している。図72(38b)では、チャンスボタン136が操作有効期間内に押下されたがハズレの結果が表示されている様子が示されている。具体的には、装飾図柄表示装置208では、中図柄に「装飾6」が表示され、ハズレとなることが報知される。このとき、変動アイコンh0も表示が再開されている。その後、図72(39b)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄がフェイドアウトするとともに、決闘シーンのアニメーション表示が再開される。ここでは、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れ、その後、決闘シーンのアニメーション表示がフェイドアウトして、図71(40b)に示すように、変動アイコンh0、第2保留数表示及び第2装飾図柄を残し、非表示とされる。
その後、図72(41b)〜同図(42b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1UI部280及び第2UI部281(保留枠)が表示領域の下方からスクロールインし、保留アイコンとナビキャラクタYMが表示される。そして、図72(42b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が「装飾7−装飾6−装飾7」の装飾図柄の組合せで揺れ変動が開始される。なお、第2装飾図柄は左図柄、中図柄、右図柄のいずれも依然として変動表示が行われている。
その後、図72(43b)に示すタイミングで、第1特図表示装置212が特図Iの表示態様で表示される。なお、図72(43b)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを受信していない状態であるので、図柄確定停止と判断していないため、第1装飾図柄は揺れ変動が継続して行われ、第2装飾図柄や第4図柄表示装置284では未だ変動表示中となっている。
その後、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信すると、図72(44b)に示すように、第1装飾図柄及び第2装飾図柄がそれぞれ「装飾7−装飾6−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示するとともに、第4図柄表示装置284では、図柄が停止した旨の態様での表示が行われる。
続いて、図72(45b)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン消去アニメーションの表示が行われる。変動アイコン消去アニメーション表示では、変動アイコンh0が徐々に小さくなり、最終的には、図72(46b)に示すように変動アイコンh0が消失するアニメーション表示が行われる。なお、変動アイコン消去アニメーションは、特図が停止する前に開始されてもよい。
本実施形態のパチンコ機100では、各種のカスタマイズを行うことができる。
図73は、本実施形態のパチンコ機100で行うことができるカスタマイズの内容を示す図である。
本実施形態のパチンコ機100では、図柄変動表示が停止してから一定時間(例えば、30秒)経過しても図柄変動表示が開始されない場合は、デモンストレーションモードに移行し、装飾図柄表示装置208はデモ画面になる。なお、特図の図柄変動表示が停止してからデモンストレーションモードに移行するまでの間は、装飾図柄表示装置208に、装飾図柄の停止図柄の組合せが表示され続け、チャンスボタン136等の操作手段を操作すると、専用のアニメーションが表示される場合もある。デモ画面では、専用のアニメーションが表示されたり、装飾図柄の停止図柄の組合せ(装飾図柄がキャラクタ等の画像と文字画像(数字を含む)から構成されている場合、デモ画面では、キャラクタ等の画像のみが表示され、文字画像が非表示となっていてもよいし、キャラクタ等の画像と文字画像の両方が表示されていてもよい)が表示されたり、機種タイトルを含むムービー(なお、期待度の高い予告や期待度の高いリーチ等が紹介される演出紹介ムービーが含まれていてもよい)が表示されたりする他、メニューアイコン、音量調整アイコン、および輝度調整アイコンが表示される期間もある。なお、デモンストレーションモードに装飾図柄の停止表示の組合せが表示された状態が含まれていてもよい。
メニューアイコン、音量調整アイコン、および輝度調整アイコンが表示されている状態で、図1に示すチャンスボタン136を操作すると、装飾図柄表示装置208には、オプションメニューが表示される。また、図1に示す操作キーユニット137の左右キーを操作することで、装飾図柄表示装置208には、音量調整ウィンドウが表示され、図1等に示すスピーカ120の音量を増減させることができる。さらに、操作キーユニット137の上下キーを操作することで、装飾図柄表示装置208には、輝度調整ウィンドウが表示され、図4等に示す遊技盤用ランプ442または/および遊技台枠用ランプ452といったLEDの光量を増減させることができる。ここで、遊技盤用ランプ442は、図67等に示す導光板ILが含まれているが、含まれていなくてもよい。なお、音量調整ウィンドウが表示されている状態で、操作キーユニット137の上下キーを操作すれば、輝度調整ウィンドウが表示され、反対に、輝度調整ウィンドウが表示されている状態で、操作キーユニット137の左右キーを操作すれば、音量調整ウィンドウが表示される。
詳しくは後述するが、オプションメニューの中には、「デモ画面に戻る」ためのアイコンが用意されており、このアイコンにカーソルを合わせた状態で、チャンスボタン136を操作すれば、デモ画面に戻ることができる。また、特図の図柄変動表示が開始されれば、自動的にオプションメニューは終了し、装飾図柄表示装置208には、装飾図柄の変動表示が表示される。さらに、オプションメニューを表示させた状態で一定期間(例えは1分間)無操作であった場合には、自動的にデモ画面に戻る。
また、操作キーユニット137の左右キーを操作後にチャンスボタン136を押下した場合には、音量が決定され、音量調整ウィンドウからデモ画面に戻り、操作キーユニット137の上下キーを操作後にチャンスボタン136を押下した場合には、光量が決定され、輝度調整ウィンドウからデモ画面に戻る。さらに、チャンスボタン136を押下しなかった場合であっても、左右キーあるいは上下キー操作後一定期間(例えば、10秒間)経過後には、自動的にデモ画面に戻る。また、特図の図柄変動表示が開始されれば、ここでも自動的に、音量調整ウィンドウや輝度調整ウィンドウが消え、装飾図柄表示装置208には、装飾図柄の変動表示が表示される。
図73(b)は、オプションメニューの構成を示す図である。
オプションメニューでは、大まかに分けて、「演出カスタマイズ」、「キャラクタ選択」、「保留枠選択」、「保留表示選択」、「背景表示選択」を行うことが可能である。
「演出カスタマイズ」のうちの「オートボタンモード」とは、チャンスボタン136等の操作手段を操作しなくても、チャンスボタン136等の操作手段を操作した時と同じ応答演出が行われる場合があるモードのことである。なお、図73(b)の「選択肢」に記されたON/OFFは、設定/非設定や有効/無効の意味である。「長押しオート連打」とは、チャンスボタン136等の操作手段に対して長押しを行っておくだけで、長押しを行っている期間中、高速での押下を繰り返している(連打している)時と同じ応答演出を行う機能のことであり、連打の速さを選択することができる。「群予告」とは、通常予告(当該変動の予告)の一種であり、このオプションメニューでは、群予告の大当りの信頼度(期待度)を遊技者が選択することができる。例えば、群予告が表示された変動が大当りとなる可能性が信頼度100%!?よりも低いが、群予告が当該変動の予告として登場する頻度を上げたい場合は信頼度50%に設定し、群予告が当該変動の予告として登場する頻度が信頼度50%に設定した時よりも低いが、大当り濃厚(大当り確定)の予告として当該変動に表示されて欲しい場合は信頼度100%!?に設定する。「入賞音予告」は特図始動口に入賞して保留が増加した時の先読み予告の一種である。なお、入賞音予告は、当該変動の予告としてもよい。裏ボタンとは、チャンスボタン136等の操作手段の操作有効期間が開始されていること、および/または操作手段の操作有効期間中であることを報知してくれないことであるが、「裏ボタンナビ」をON(設定)しておくと、例えば、操作手段の操作有効期間にチャンスボタンランプ138が点灯したり、「操作手段を操作すると良いことがあるかもしれないよ」といった文字表示が表示されるようになる。「先読み予告なし」とは、保留アイコンの表示態様による先読み予告以外の先読み予告(例えば、可動手段(演出可動体)による先読み予告や表示手段による保留アイコン以外の先読み予告表示)全てについて行わない(「ON」に相当)ようにする設定である。「プレミアアップ」とは、大当り濃厚あるいは大当り確定の演出の出現頻度を上昇させる(「ON」に相当)ようにする設定である。「保留変化なし」とは、保留アイコンの表示態様による先読み予告を行わない(「ON」に相当)ようにする設定である。「一発告知」とは、大当り濃厚あるいは大当り確定についての特定の予告のことである(例えば、演出可動体による演出動作や、音出力手段による大当り濃厚(大当り確定)音、枠または遊技盤の一部または全部の装飾LEDによる発光演出による予告が挙げられる。)。
なお、本明細書における「大当り確定」とは、大当り確定の当該予告および/または先読み予告予告が表示された場合に、大当り確定の予告が表示された図柄変動または、先読み対象保留の図柄変動に向けて大当り確定の先読み予告が表示されると当該変動または先読み対象保留が必ず大当りとなることを示している(以下の説明においても同じ)。
また、本明細書における「大当り濃厚」とは、大当りへの期待度が高い状態のことであって、大当り濃厚の当該予告および/または先読み予告予告が表示されても、大当り濃厚の予告が表示された図柄変動または、先読み対象保留の図柄変動に向けて大当り濃厚の先読み予告が表示されてもハズレとなる場合があることを示している(以下の説明においても同じ)。また、大当り濃厚は、大当り確定のことを示していてもよい(以下の説明においても同じ)。
さらに、本明細書における「熱い」という記載も、大当りへの期待度が高い状態のことであるが、熱いの当該予告および/または先読み予告予告が表示されても、熱い予告が表示された図柄変動または、先読み対象保留の図柄変動に向けて熱いの先読み予告が表示されてもハズレとなる場合があることを示している(以下の説明においても同じ)。また、「熱い」は、大当り濃厚よりも、大当りの期待度が低いことを示してもよいし、「激熱」は、大当り濃厚、あるいは大当り確定のことを示していてもよい(以下の説明においても同じ)。
また、図73(b)中に記載のある「ダイトモ」とは、会員登録をして、インターネット回線を通じてWebサーバとアクセスをする会員サービスのことであり、経験値を貯めることでレベル(lv)が上がり、レベルに応じて種々の特典を獲得することができるといったサービスである。この「ダイトモ」の会員サービスを実行する場合には、パチンコ機100はユーザモードに設定される。パチンコ機100の中には、「ダイトモ」の会員サービスに対応していない仕様のものもある。「ダイトモ」の会員サービスに対応している仕様の機種では、ユーザモードに設定し、ダイトモのレベルが15レベルに達していれば、演出カスタマイズの一種として裏ボタンナビの設定が開放される。また、図73(b)中、「ダイトモ設定」と記されている項目は、会員登録をして、ユーザモードに設定するだけで開放される。したがって、ダイトモ入会時でレベルが0であっても、ユーザモードに設定するだけで、例えば、保留枠選択であれば、保留枠Bを使用可能になる。ここで、保留枠とは、図67等に示す第1UI部280と第2UI部281を合わせたものに相当する。なお、「初期設定」とは、ユーザモードに設定していない場合に自動的に選択されることを意味する。また、「ダイトモ」は、正式な会員登録の前に入会体験することができ、入会体験者には、お試しプレイとして、キャラクタ選択において、爺のキャラクタが使用可能になる。
また、ダイトモの上記特典の一つとして、ダイトモのレベルを上げないと選択することができない項目がある。すなわち、「キャラクタ選択」、「保留枠選択」、「保留表示選択」、「背景表示選択」のうち、「開放条件」にダイトモのレベル(lv)が表示されている項目は、表示されたレベル(lv)に到達して初めて選択することがができるようになる項目である。
図74は、会員サービスを利用していない状態におけるオプションメニュー画面の遷移図である。
操作キーユニット137の上キー又は下キーを操作することで、装飾図柄表示装置208に表示されたオプションメニュー画面では、カーソルが上下する。「演出カスタマイズ」、「キャラクタ選択」、「保留枠選択」、「保留表示選択」、「背景表示選択」、「初期化」、「デモ画面に戻る」の各項目のうち、矢印で結ばれた相互間は、操作キーユニット137の上キー又は下キーを操作することでカーソルが移動し、チャンスボタン136を押下したときにカーソルが表示されていた項目に応じた画面が表示される。すなわち、「演出カスタマイズ」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、オプションメニュー画面から演出カスタマイズ画面に切り替わる。また、「デモ画面に戻る」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、オプションメニュー画面からデモ画面に切り替わる。
一方、「演出カスタマイズ画面」、「キャラクタ選択画面」、「保留枠選択画面」、「保留表示選択画面」、「背景表示選択画面」、「初期化確認画面」それぞれには、“戻る”のアイコンが表示されており、その“戻る”のアイコンにカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、オプションメニュー画面に戻ることができる。また、“戻る”のアイコンにカーソルを合わせなくても、操作キーユニット137のキャンセルキーを押下しても、オプションメニュー画面に戻ることができるようにしてもよい。
なお、この遷移図では表されていないが、特図始動口212,214に入賞があって、特図の図柄変動表示が開始されれば、オプションメニュー画面であっても、「演出カスタマイズ画面」、「キャラクタ選択画面」、「保留枠選択画面」、「保留表示選択画面」、「背景表示選択画面」、「初期化確認画面」であっても、装飾図柄の変動表示の画面に移行する。
続いて、図73及び図74を用いて説明した事項につき、具体的に、装飾図柄表示装置208における表示例を用いて説明する。
図75は、デモ画面から、オプションメニュー画面、音量調整ウィンドウ、輝度調整ウィンドウを呼び出す一例を示す図である。ここで説明する例は、「ダイトモ」の会員サービスに対応していない仕様のパチンコ機100についての例であり、図73(b)の開放条件は、無視され、最初からいずれの項目についても選択可能である。なお、以降の実施形態において、装飾図柄表示装置208に、操作キーユニットの十字キー(上キー、下キー、左キー、右キーの)の外観を示すアイコンやチャンスボタンの外観を示すアイコンが表示されている場合に、無色且つ無模様のアイコンが操作不可の操作手段を示し、それ以外の態様(有色または/および模様有り)で表示されているアイコンが操作可能な操作手段を示している。
図75(1)に示す装飾図柄表示装置208には、海の背景表示に保留枠UIが表示されており、ナビキャラクタYMも表示されている。また、第1装飾図柄(第3図柄)にも第2装飾図柄(第5図柄)にも装飾図柄のハズレの組合せ(「装飾4」−「装飾1」−「装飾7」)が表示されており、特図の図柄変動表示は停止中である。さらに、装飾図柄表示装置208の右上隅部に表示された第2保留数表示では、特図1の保留数も特図2の保留数も0である。すなわち、保留が無く、特図の停止図柄の確定表示が行われてから図柄変動表示が開始されていない状態である。この状態で、一定時間(例えば、30秒間)が経過すると、図75(1)に示す、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIの表示が開始される。なお、一定時間経過前であっても、特図の停止図柄の確定表示期間が終了し、次の図柄変動表示が開始されていない状態(例えば、保留が無い状態における特図の停止図柄の確定表示期間経過直後)であれば、操作手段(例えば、チャンスボタン136や操作ユニットの十字キー等)を操作することで、これらのアイコンMI,VI,BIが表示されるようにしてもよいし、特図の停止図柄の確定表示期間が終了してから或る定まった期間(例えば、10秒間)経過したことを条件に加えて、これらのアイコンMI,VI,BIが表示されるようにしてもよい。あるいは、これらのアイコンMI,VI,BIの表示が開始されても一定期間(例えば、3秒間)は、チャンスボタン136および操作キーユニット137の十字キーを操作しても、オプションメニュー画面や音量調整ウィンドウや輝度調整ウィンドウが表示されないようにしてもよい。
また、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIに、カスタマイズを行っている内容の表示(文字表示や画像表示)が含まれていてもよい。例えば、メニューアイコンMIであれば、演出カスタマイズの文字表示やアイコン表示、音量調整アイコンVIであれば音量のレベルを表すゲージの表示、輝度調整アイコンBIであれば光量のレベルを表すゲージの表示が含まれていてもよい。さらに、メニューアイコンMIに、図73(b)に示す大項目の表示(例えば、「キャラクタ選択」等)が含まれていてもよいし、図75(1)に示すように含まれていなくてもよい。
図75(2)では、操作キーユニットの下キー137dが操作される。なお、上キー137uが操作されても同じである。なお、十字キーは、無操作の状態では白色点灯であるが、押下されたキーは赤色点灯に変化するが、十字キーに装飾ランプが設けられていなくてもよい。
下キー137dが操作されたことで、図75(3)に示す装飾図柄表示装置208には、輝度調整ウィンドウBWが表示されている。輝度調整ウィンドウBWは、輝度調整アイコンBIよりも大きな表示であり、図75(3)に示す装飾図柄表示装置208では、メニューアイコンMIが消え、音量調整アイコンVIがメニューアイコンMIの位置にシフトして、輝度調整アイコンBIの4倍程度の大きさの輝度調整ウィンドウBWが表示されている。この例では、遊技盤用ランプ442または/および遊技台枠用ランプ452といったLEDの光量を5段階で調整可能であり、初期値は最も明るい5レベルである。
図75(4)では、下キー137dがもう一度操作され、同図(5)に示す輝度調整ウィンドウBWでは、一段階下がり4レベルになっている。
図75(6)では、操作キーユニット137の上キー137uが操作され、同図(7)に示す輝度調整ウィンドウBWでは、一段階上がり5レベルに戻っている。5レベルの状態で、上キー137uを操作しても、それ以上、光量は上がらない。また、1レベルの状態で、下キー137dを操作しても、それ以上、光量は下がらない。また、一定期間(例えば、10秒)何も操作をしないと、3つのアイコンMI,VI,BIが表示されたデモ画面に戻るが、上キー137d又は下キー137uを操作すると、その一定期間のカウント開始を更新することができる。すなわち、デモ画面に戻るまでの期間を延ばすことができる。なお、1レベルよりも下の0レベルまで設定可能であってもよい。この0レベルでは、LEDは消灯状態を維持することになる。
図75(8)では、操作キーユニット137の右キー137rが操作される。なお、左キー137lが操作されても同じである。
右キーが操作されたことで、図75(9)に示す装飾図柄表示装置208には、音量調整ウィンドウVWが表示されている。音量調整ウィンドウVWは、音量調整アイコンVIよりも大きな表示であり、図75(9)に示す装飾図柄表示装置208では、音量調整ウィンドウVWがメニューアイコンMI側に、音量調整アイコンVIの4倍程度まで拡大表示され、メニューアイコンMIは無くなって、輝度調整アイコンBIは表示されている。この例では、スピーカ120からの音量を5段階で調整可能であり、初期値は中間の音量の3レベルである。
図75(10)では、操作キーユニット137の右キーがもう一度操作され、同図(11)に示す音量調整ウィンドウVWでは、一段階上がり4レベルになっている。なお、最も音の大きな5レベルの状態で、右キーを操作しても、それ以上、音量は上がらない。また、1レベルの状態で、左キーを操作しても、それ以上、音量は下がらない。また、一定期間(例えば、10秒)何も操作をしないと、3つのアイコンMI,VI,BIが表示されたデモ画面に戻るが、左キー又は右キーを操作すると、デモ画面に戻るまでの期間を延ばすことができる。なお、1レベルよりも下の0レベルまで設定可能であってもよい。この0レベルでは、スピーカ120は消音(ミュート)を維持することになる。
最後の操作があってから一定期間(例えば、10秒)が経過したことにより、図75(13)に示す装飾図柄表示装置208では、3つのアイコンMI,VI,BIが表示されたデモ画面に戻っている。
図75(14)では、チャンスボタン136が操作され、チャンスボタン136が操作されたことで、図75(15)に示す装飾図柄表示装置208には、オプションメニュー画面が表示されている。なお、チャンスボタン136は、内蔵されているチャンスボタンランプ138が、押下されたことにより赤色に発光しているが、押下される前から赤色に点灯していてもよい。このオプションメニュー画面では、背景表示、保留枠UI、ナビキャラクタYM、第1装飾図柄(第3図柄)、および第2装飾図柄(第5図柄)全てが消え、「メニュー」の文字表示の下に、縦一列に上から順に、演出カスタマイズアイコン、キャラクタ選択アイコン、保留枠選択アイコン、保留表示選択アイコン、背景表示選択アイコン、初期化アイコン、およびデモ画面に戻るための戻るアイコンといった7種類のアイコンが表示されている。これら7種類のアイコンのうちのいずれか一つのアイコンの左横には、操作キーユニット137の上下キーで上下することができるカーソルアイコンcsが表示されている。図75(14)では、一番上の演出カスタマイズアイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、他のアイコンが白表示であるのに対して、演出カスタマイズアイコンは赤色に点灯している。また、オプションメニュー画面では、右下に、選択操作や決定操作に用いることができる操作手段の絵柄が表示されている。すなわち、操作キーユニット137のうち、選択操作に用いられる十字キーの絵柄と、決定操作に用いられるチャンスボタン136の絵柄が表示されている。さらに、チャンスボタン136と、十字キーのうち、カーソルアイコンcsやカーソル表示の移動に用いる上下キー137u,dの絵柄は、赤色に表示されている。なお、決定操作には、チャンスボタン136とともに操作キーユニット137の決定キーも用いることができるようにしてもよいし、チャンスボタン136に代えてその決定キーを用いることができるようにしてもよい。
ここで、図75(2)〜同図(12)の、輝度調整中や音量調整中に、チャンスボタン136を操作しても、オプションメニュー画面は表示されないが、表示されるようにしてもよい。また、オプションメニュー画面表示開始時のカーソルアイコンcsの初期位置は、一番上の演出カスタマイズアイコンであってもよいし、戻るアイコンであってもよいし、その他のアイコンであってもよい。あるいは、カスタマイズを現在行っている項目のアイコンであってもよい。
図75(16)では、演出カスタマイズアイコンにカーソルアイコンcsが表示されている状態で、チャンスボタン136が押下され、図75(17)に示すように、装飾図柄表示装置208には、演出カスタマイズ画面が表示される。演出カスタマイズ画面には、5行のリストが表示され、そのリストには、図73(b)に示す演出カスタマイズにおける小項目の表示の上から5つ分(「01 オートボタンモード」〜「05 裏ボタンナビ」)と、それぞれの選択肢(例えば、「OFF ON」等)が表示されている。すなわち、5行のリストの1行につき1項目が表示されている。さらに、その下には、設定変更を保存するための確定アイコン、オプションメニュー画面に戻るための戻るアイコン、設定を一括して初期値に戻すための初期化アイコンが左側から順に横一列に配置されている。また、演出カスタマイズ画面では、カーソルアイコンに代えてカーソル表示が用いられている。演出カスタマイズ画面表示開始時のカーソル表示の初期位置は、オプションメニュー画面に戻るための戻るアイコンである。カーソル表示が表示されている戻るアイコンは、枠が強調表示され、さらに赤色に点灯表示されている。また、表示されている選択肢のうち現在設定されている選択肢も赤色に表示されている。例えば、図75(17)に示す演出カスタマイズ画面では、オートボタンモードは非設定(OFF)である。さらに、演出カスタマイズ画面の右下にも、選択操作に用いられる十字キーの絵柄と、決定操作に用いられるチャンスボタン136の絵柄が表示されている。なお、演出カスタマイズ画面では、十字キーのうち全てのキー137u,d,l,rの絵柄が、赤色に表示されている。
図75(18)では、下キー137dが操作され、カーソル表示は、オートボタンモードの項目に移動する。すなわち、図75(19)に示す演出カスタマイズ画面では、オートボタンモードの項目の枠が強調表示され、さらに、吹き出し表示が追加され、オートボタンモードの説明が表示されている。
図75(20)では、オートボタンモードの項目にカーソル表示が表示されている状態で、右キー137rが操作される。その結果、図75(21)に示すように、オートボタンモードの現在設定されている選択肢がONに変化する。すなわち、OFFからONに切り替えられた。なお、現在設定されている選択肢がOFFの状態で、左キー137lが操作された場合は、そのキー操作は無効になるが、右キー137rが操作された場合と同じ結果になってもよい。
図75(22)では、下キー137dが操作され、カーソル表示は、オートボタンモードの1つ下の項目(長押しオート連打)に移動する。すなわち、図75(23)に示す演出カスタマイズ画面では、長押しオート連打の項目の枠が強調表示され、さらに、吹き出し表示が追加され、この項目に関する説明が表示されている。なお、下キー137dではなく上キー137uが操作されると、カーソル表示は、設定変更があった場合には、確定アイコンに移動し、設定変更がなかった場合には、戻るアイコンに移動する。ただし、設定変更があってもなくても確定アイコンに移動してもよいし、あるいは戻るアイコンに移動してもよい。
その後、下キー137dが3回操作され、カーソル表示は、一番下の裏ボタンナビの項目に移動する。すなわち、図75(25)に示す演出カスタマイズ画面では、裏ボタンナビの項目の枠が強調表示され、さらに、吹き出し表示が追加され、この項目に関する説明が表示されている。
図75(26)では、さらにもう1回、下キー137dが操作され、図75(27)に示すように、5行のリストの更新が行われ、図73(b)では01であったオートボタンモードの項目が消え、代わりに新たに追加された、図73(b)では06であった先読み予告なしの項目にカーソル表示が移動している。
図75(28)では、さらに下キー137dが操作され続ける。
図76は、図75に示す例の続きを示す図である。
下キー137dの操作に合わせてリストの更新が行われ、図75(28)に続く図76(29)に示す演出カスタマイズ画面では、図73(b)における演出カスタマイズの最後の小項目である09の一発告知の項目にカーソル表示が移動している。
図76(30)に示すように、下キー137dがもう一回操作されると、図76(31)に示すように、カーソル表示は確定アイコンに移動し、確定アイコンは、枠が強調表示され、さらに赤色に点灯表示されている。
図76(32a)では、決定操作としてチャンスボタン136が操作され、同図(33a)に示す装飾図柄表示装置208では、演出カスタマイズの設定完了を報知する報知画面が、演出カスタマイズ画面に前側から重ねて表示される。なお、演出カスタマイズの設定を更新することを確認する確認画面(例えば、キャンセルアイコンと更新アイコンが表示された画面)が表示されてもよい。図76(33a)に示す報知画面には、オプションメニュー画面に戻るための戻るアイコンが表示されており、カーソル表示はそのアイコンに表示されている。
図76(34)ではチャンスボタン136が操作され、同図(35)に示すように、オプションメニュー画面に戻る。
なお、図76(33a)に示す報知画面における戻るアイコンは、演出カスタマイズ画面に戻るためのアイコンであってもよく、演出カスタマイズ画面に配置されている戻るアイコンを操作することで、オプションメニュー画面に復帰できるようにしてもよい。
オプションメニュー画面に戻った後、図76(36)に示すようにオプションメニュー画面が表示されている状態で、下キー137dが再び操作されると(同図(37)参照)、図76(38)に示すように、それまで演出カスタマイズアイコンに表示されていたカーソルアイコンcsは一つ下に移動し、今度は、キャラクタ選択アイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、そのキャラクタ選択アイコンは赤色に点灯する。
図76(39)では、キャラクタ選択アイコンにカーソルアイコンcsが表示されている状態で、チャンスボタン136が押下され、図76(40)に示すように、装飾図柄表示装置208には、キャラクタ選択画面が表示される。キャラクタ選択画面にも、5行のリストが表示され、そのリストには、図73(b)に示すキャラクタ選択における選択肢の表示の上から5つ分(「01 吉宗」〜「05 ハニ」)が表示されている。すなわち、5行のリストの1行につき1項目が表示されている。図76(40)では、カーソル表示は、吉宗の項目に表示されており、キャラクタ選択画面の左側には、カーソル表示が表示されている項目のキャラクタの絵柄(ここでは吉宗の絵柄)がプレビュー表示されている。なお、73(b)に示すように、キャラクタ選択の初期設定は、吉宗であるが、この初期設定自体を無くしてしまってもよい。また、キャラクタ選択画面の右下には、オプションメニュー画面に戻るための戻るアイコンと、選択操作に用いられる十字キー(上下キー137u,dのみ赤色)の絵柄と、決定操作に用いられる赤色のチャンスボタン136の絵柄も表示されている。
ここでのキャラクタ選択で設定されたキャラクタは、常時表示されるようになったり、演出時には必ず登場するようになったり、出現頻度が他のキャラクタより高くなったりする。
図76(41)に示すように、下キー137dが一回操作されると、図76(42)に示すように、カーソル表示は、吉宗の1つ下の項目の爺に移動し、爺の絵柄がプレビュー表示されている。
図76(43)では、下キー137dがさらに5回操作され、下キー137dの操作に合わせてリストの更新が行われ、図76(44)に示すキャラクタ選択画面では、図73(b)におけるキャラクタ選択の最後の選択肢である07のコパンダの項目にカーソル表示が移動している。
図76(45)に示すように、下キー137dがもう一回操作されると、図76(46)に示すように、カーソル表示は戻るアイコンに移動し、戻るアイコンは、枠が強調表示され、さらに赤色に点灯表示されている。
ここで、チャンスボタン136ではなく、下キー137dが一回だけ操作されると(図76(47))、リストの更新が行われて、図76(48)に示すように、01の吉宗が先頭にくる最初のリストに戻り、カーソル表示はその吉宗の項目に移動している。そして、図76(49)では、チャンスボタン136が操作される。図76(50)に示すキャラクタ選択画面では、プレビュー表示が行われていた領域で、キャラクタを決定することを示すアニメーション表示が行われている。なお、キャラクタの設定を更新することを確認する確認画面(例えば、キャンセルアイコンと更新アイコンが表示された画面)が表示されてもよいが、この例では、キャラクタを決定することを示すアニメーション表示が終了すると、選択したキャラクタの設定の更新が自動的に行われ、図76(51)に示すように、オプションメニュー画面に戻る。
なお、キャラクタを決定することを示すアニメーション表示が終了してもキャラクタ選択画面のままであり、キャラクタ選択画面に配置されている戻るアイコンを操作することで、オプションメニュー画面に復帰できるようにしてもよい。
オプションメニュー画面に戻った後、オプションメニュー画面が表示されている状態で、下キー137dが再び操作されると(図76(52)参照)、図76(53)に示すように、それまでキャラクタ選択アイコンに表示されていたカーソルアイコンcsは一つ下に移動し、今度は、保留枠選択アイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、その保留枠選択アイコンは赤色に点灯する。
図76(54)では、保留枠選択アイコンにカーソルアイコンcsが表示されている状態で、チャンスボタン136が押下され、図76(55)に示すように、装飾図柄表示装置208には、保留枠選択画面が表示される。保留枠選択画面にも、5行のリストが表示され、そのリストには、図73(b)に示す保留枠選択における選択肢の表示の上から5つ分(「01 保留枠A」〜「05 保留枠E」)が表示されている。すなわち、5行のリストの1行につき1項目が表示されている。図76(55)では、カーソル表示は、保留枠Aの項目に表示されており、保留枠選択画面の左側のウィンドウには、カーソル表示が表示されている項目の保留枠が保留アイコンと変動アイコンとともにプレビュー表示されている。なお、73(b)に示すように、保留枠選択の初期設定は、保留枠Aであるが、この初期設定自体を無くしてしまってもよいし、あるいはここでは選択することができない専用の保留枠を用意してもよい。また、保留枠選択画面の右下には、オプションメニュー画面に戻るための戻るアイコンと、選択操作に用いられる十字キー(上下キー137u,dのみ赤色)の絵柄と、決定操作に用いられる赤色のチャンスボタン136の絵柄も表示されている。
ここでの保留枠選択で設定された保留枠は、装飾図柄表示装置208の下部に、第1UI部280と第2UI部281として表示されるようになる。
図76(56)では、下キー137dが一回操作される。
図77は、図76に示す例の続きを示す図である。
図76(55)から続く図76(56)に示す、下キー137dの一回の操作を受けて、図77(57)に示す装飾図柄表示装置208では、カーソル表示は、保留枠Aの1つ下の項目の保留枠Bに移動し、左側のウィンドウには、保留枠Bがプレビュー表示されている。
図77(58)では、チャンスボタン136による決定操作が行われる。図77(59)に示す保留枠選択画面では、プレビュー表示が行われている左側のウィンドウを囲むようなエフェクト表示Ed1が発生し、そのエフェクト表示Ed1が消えると、選択した保留枠の設定の更新が自動的に行われ、図77(60)に示すように、オプションメニュー画面に戻る。なお、保留枠の設定を更新することを確認する確認画面(例えば、キャンセルアイコンと更新アイコンが表示された画面)が表示されてもよい。また、エフェクト表示Ed1が消えても保留枠選択画面のままであり、保留枠選択画面に配置されている戻るアイコンを操作することで、オプションメニュー画面に復帰できるようにしてもよい。
オプションメニュー画面に戻った後、オプションメニュー画面が表示されている状態で、下キー137dが再び操作されると(図77(61)参照)、図77(62)に示すように、それまで保留枠選択アイコンに表示されていたカーソルアイコンcsは一つ下に移動し、今度は、保留表示選択アイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、その保留表示選択アイコンは赤色に点灯する。この状態で、チャンスボタン136が押下され、図77(63)に示すように、装飾図柄表示装置208には、保留表示選択画面が表示される。保留表示選択画面にも、5行のリストが表示され、そのリストには、図73(b)に示す保留表示選択における選択肢の表示の上から5つ分(「01 アイコンA」〜「05 アイコンE」)が表示されている。すなわち、5行のリストの1行につき1項目が表示されている。図77(63)では、カーソル表示は、アイコンAの項目に表示されており、保留表示選択画面の左側のウィンドウには、カーソル表示が表示されている項目のアイコンが保留枠とともにプレビュー表示されている。なお、73(b)に示すように、保留表示選択の初期設定は、アイコンAであるが、この初期設定自体を無くしてしまってもよいし、あるいはここでは選択することができない専用のアイコンを用意してもよい。また、保留表示選択画面の右下には、オプションメニュー画面に戻るための戻るアイコンと、選択操作に用いられる十字キー(上下キー137u,dのみ赤色)の絵柄と、決定操作に用いられる赤色のチャンスボタン136の絵柄も表示されている。
ここでの保留表示選択で設定されたアイコンは、保留枠UIに、保留アイコンh1〜h4として表示されたり、変動アイコンh0として表示されるようになる。
その後、下キー137dが二回操作され、カーソル表示は、アイコンCに移動し、左側のウィンドウには、アイコンCがプレビュー表示されている。この状態で、チャンスボタン136による決定操作が行われ、図77(65)に示す保留表示選択画面では、プレビュー表示が行われている左側のウィンドウを囲むようなエフェクト表示Ed1が再び発生し、そのエフェクト表示Ed1が消えると、選択したアイコンの設定の更新が自動的に行われ、図77(66)に示すように、オプションメニュー画面に戻る。なお、アイコンの設定を更新することを確認する確認画面(例えば、キャンセルアイコンと更新アイコンが表示された画面)が表示されてもよい。また、エフェクト表示Ed1が消えても保留表示選択画面のままであり、保留表示選択画面に配置されている戻るアイコンを操作することで、オプションメニュー画面に復帰できるようにしてもよい。
オプションメニュー画面に戻った後、オプションメニュー画面が表示されている状態で、下キー137dがまた操作されると(図77(67)参照)、図77(68)に示すように、それまで保留表示選択アイコンに表示されていたカーソルアイコンcsは一つ下に移動し、今度は、背景表示選択アイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、その背景表示選択アイコンは赤色に点灯する。
図77(69)では、背景表示選択アイコンにカーソルアイコンcsが表示されている状態で、チャンスボタン136が押下され、図77(70)に示すように、装飾図柄表示装置208には、背景表示選択画面が表示される。背景表示選択画面にも、5行のリストが表示され、そのリストには、図73(b)に示す背景表示選択における5つの選択肢全て(「01 背景A」〜「05 背景E」)が表示されている。すなわち、5行のリストの1行につき1項目が表示されている。図77(70)では、カーソル表示は、背景Aの項目に表示されており、背景表示選択画面の左側のウィンドウには、カーソル表示が表示されている項目の背景がプレビュー表示されている。なお、73(b)に示すように、背景表示選択の初期設定は、背景Aであるが、この初期設定自体を無くしてしまってもよいし、あるいはここでは選択することができない専用の背景を用意してもよい。また、背景表示選択画面の右下には、オプションメニュー画面に戻るための戻るアイコンと、選択操作に用いられる十字キー(上下キー137u,dのみ赤色)の絵柄と、決定操作に用いられる赤色のチャンスボタン136の絵柄も表示されている。
ここでの背景表示選択で設定された背景は、装飾図柄表示装置208における通常状態の背景表示として表示されるようになる。ここにいう通常状態の背景表示には、先読みモードにおける背景表示や、当該変動の大当りの予告としての背景表示や、電サポ状態における背景表示は含まれない。ただし、電サポ状態における背景表示に限っては、含まれるようにしてもよい。
その後、下キー137dが四回操作され、カーソル表示は、背景Eに移動し、左側のウィンドウには、背景E(空の背景)がプレビュー表示されている。この状態で、チャンスボタン136による決定操作が行われ、図77(72)に示す保留表示選択画面では、プレビュー表示が行われている左側のウィンドウを囲むようなエフェクト表示Ed1がまた発生し、そのエフェクト表示Ed1が消えると、選択した背景の設定の更新が自動的に行われ、図77(73)に示すように、オプションメニュー画面に戻る。なお、背景の設定を更新することを確認する確認画面(例えば、キャンセルアイコンと更新アイコンが表示された画面)が表示されてもよい。また、エフェクト表示Ed1が消えても背景表示選択画面のままであり、背景表示選択画面に配置されている戻るアイコンを操作することで、オプションメニュー画面に復帰できるようにしてもよい。
オプションメニュー画面に戻った後、オプションメニュー画面が表示されている状態で、下キー137dが2回操作されると(図77(74a)参照)、図77(75)に示すように、それまで保留表示選択アイコンに表示されていたカーソルアイコンcsは一番下まで移動し、デモ画面に戻るための戻るアイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、その戻るアイコンは赤色に点灯する。
図77(76)では、戻るアイコンにカーソルアイコンcsが表示されている状態で、チャンスボタン136が押下され、図77(77)に示すように、装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示される。ここでのデモ画面には、カスタマイズした結果が反映されている。すなわち、背景は、空の背景に変更されており、保留枠UIは、図75(1)に示す保留枠UIと異なっており、画面右上の枠RW内には、演出カスタマイズでONに設定したモード名(ここではオートボタンモード)が表示されている。なお、2つのモードをONに設定した場合には、カスタマイズの番号の若い順に交互に表示される。例えば、01のオートボタンモードと05の裏ボタンナビをONにしていたら、オートボタンモードと裏ボタンナビが画面右上の枠RW内に交互に表示される。なお、デフォルト設定と同じときは、枠RW内に表示しないようにしてもよいが、同じであっても表示してもよい。また、何の設定も行っていない場合には、枠RW内にOFFと表示してもよいし、何も表示しなくてもよい。また、信頼度の設定の群予告や、連打の速さの設定の長押しオート連打については、設定しても枠RW内に表示しないようにしてもよい。さらに、設定しているモードを細かく表示せず、例えば「演出カスタマイズ中」とだけ表示するようにしてもよい。
図77(79)には、普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、および第4図柄表示装置284も示されている。図77(79)に示す普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214のいずれも停止表示中である。また、図77(79)に示す装飾図柄表示装置208における第1装飾図柄(第3図柄)も第2装飾図柄(第5図柄)も停止表示中であり、図77(79)に示す第4図柄表示装置284も停止表示を表している。さらに、図77(79)に示す普通図柄保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220はいずれも全て消灯しており、装飾図柄表示装置208の右上隅部に表示された第2保留数表示でも、特図1の保留数も特図2の保留数も0である。したがって、保留が無く、停止図柄の確定表示が行われてから図柄変動表示が開始されていない状態である。
図77(80)に示すタイミングで、第1特図始動口230に1球入球があり、図77(80)に示す第1特図表示装置212は、図柄変動表示を開始している。ただし、図77(80)に示す、副制御部400,500側によって制御される装飾図柄表示装置208における第1装飾図柄(第3図柄)も第2装飾図柄(第5図柄)も装飾図柄の変動表示を開始しておらず、同じく副制御部400,500側によって制御される第4図柄表示装置284も停止表示を表したままである。なお、図77(80)に示す第4図柄表示装置284は、黒い四角が第1装飾図柄(第3図柄)の停止表示中を表し、灰色の丸が第2装飾図柄の(第5図柄)の停止表示中を表し、白い四角が第1装飾図柄(第3図柄)の変動表示中を表し、白い丸が第2装飾図柄(第5図柄)の変動表示中を表す。
図77(81)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄は依然として停止表示したままであるが、第2装飾図柄は変動表示を開始し、右上隅部に表示された第2保留数表示では、特図1の保留数が一瞬、「1」と表示されている。
図77(82)に示す装飾図柄表示装置208では、第2保留数表示のうちの、先に一瞬「1」と表示された特図1の保留数が「0」になっている。なお、第1特図始動口230に入賞してすぐに消化されるため、第2保留数表示が一瞬たりとも「1」と表示されず、「0」のままであってもよい。
図77(83)では、第一の保留アイコンh11の増加アニメーションが開始されている。
図78は、図77に示す例の続きを示す図である。
図77(83)から続く図78(84)では、増加アニメーションが終了し、第一の保留アイコンh11が表示されている。図78(84)に示す第一の保留アイコンh11は、演出カスタマイズの保留表示選択で新たに設定されたアイコンであり、デフォルトの表示態様(菱形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
図78(85)では、未だ、第1装飾図柄の変動表示は開始されていないが、第1特図表示装置212における図柄変動表示の開始から遅れて、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIといった3つのアイコンの消去が開始され、透化表示になっている。ここでの消去は、アニメーション仕立てであってもよいが、必ずしも消去アニメーションである必要はなく、図78(86)では、これら3つのアイコンMI,VI,BIの消去が完了している。
図78(87)では、第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域の台座hs0に向けて移動を開始しており、同図(88)では、第一の保留アイコンh11の移動が完了し、変動アイコン表示領域の台座hs0には、デフォルトの表示態様(菱形の無模様かつ白色の表示態様)の変動アイコンh0が表示されている。そして、図78(89)で、ようやく第1装飾図柄の変動表示が開始され、第1装飾図柄は低速変動中である。なお、第1装飾図柄の変動表示の開始にあたって詳しくは、左図柄が一番最初に変動表示を開始し、次いで中図柄が変動表示を開始し、最後に右図柄が変動表示を開始する。しかしながら、左図柄、中図柄、および右図柄の変動表示開始の順番はこの順番に限定されず、これら3つの左図柄、中図柄、および右図柄が同時に変動表示を開始するようにしてもよい。また、第1装飾図柄の変動表示が開始される前に、装飾図柄によるアニメーション(例えば、装飾図柄が一度大きく表示されてから元々の大きさに戻るアニメーションや、装飾図柄がキャラクタ等の画像と文字画像(数字を含む)から構成されている場合、第1装飾図柄の変動が開始するまでにキャラクタ等の画像がアニメーションを行う等が挙げられる)が表示されてもよい。
図78(91)では、第1装飾図柄は高速変動中になる。特図表示装置212,214における図柄変動表示が開始された後であっても、操作キーユニット137の左キー137l又は右キー137rを操作すると(図78(92)参照)、図78(93)に示すように、保留枠UIの上には音量調整用のバー表示VBが表示されている。この音量調整用のバー表示VBは、第1装飾図柄(第3図柄)の少なくとも一部、変動アイコンh0の少なくとも一部、およびナビキャラクタYMの少なくとも一部に前側から重なるように表示されている。音量調整用のバー表示VBが表示されている状態で、左キー137lを操作するとバー表示が1レベル減って音が小さくなり、右キー137rを操作するとバー表示が1レベル増えて音が大きくなり、音量調整可能である。
本実施形態では、特図表示装置212,214における図柄変動表示が開始された後であっても、音量調整のみは常時可能である。なお、音量調整が常時可能であっても、音量調整用のバー表示VBが表示されないように構成されていてもよい。また、大当り遊技中であっても、音量調整のみは常時可能である。ただし、或る期間だけ規制されていてもよい。例えば、大当り遊技の開始演出中や、ラウンド間インターバル中や、大当り遊技の終了演出中や、スーパーリーチ演出の実行中や、特図表示装置212,214における図柄の確定表示中や、装飾図柄の確定表示中や、ハズレの図柄の確定表示中や、大当り図柄の確定表示中や、電サポ(時短)状態の終了時(例えば、ST終了時)のリザルト画面(例えば、出球数又は/及び連荘数等を表示する画面)の表示中や、左右キー137l,137rを演出で使用する期間は、規制されてもよい。なお、スーパーリーチ演出が勝負演出であった場合には、勝敗の結果が報知されるまで規制され、その後は調整可能としてもよいし、3つの装飾図柄が揃って揺れ表示を開始した後は調整可能としてもよいし、スーパーリーチ演出から停止表示が行われるまでの期間は全て規制してもよい。
なお、本実施形態では、特図表示装置212,214における図柄変動表示が開始された後の音量調整は、特図低確普図低確状態に限って可能としてもよい。また、特図表示装置212,214における図柄変動表示が開始された後に、操作キーユニット137の上キー137u又は下キー137dを操作しても、光量調整は不能であるが、光量調整用のバー表示を音量調整用のバー表示VBと同様に表示し、光量調整可能としてもよいし、バー表示は行わずに光量調整可能としてもよい。さらに、特図表示装置212,214における図柄変動表示が開始された後であっても、演出カスタマイズや、キャラクタ選択等も設定可能であってもよい。
また、音量調整アイコンVI等が消えている状態、すなわち図柄変動中に、左キー137l又は右キー137rを操作した場合、本実施形態のように音量調整用のバー表示VBを表示することなく、音量調整を可能であってもよい。音量調整用のバー表示VBは、一定期間(例えば10秒間)操作しないと消去されるように構成されているが、一定期間が経過する前に再度左キー137l又は右キー137rが操作された場合は、その一定期間のカウント開始を更新することができる(すなわち、デモ画面に戻るまでの期間を延ばすことができる)ように構成されていてもよい。図柄の変動が開始されることにより音量調整アイコンVI等が消去されるアニメーションの実行中に、左キー137l又は右キー137rの操作があった場合には、消去アニメーションを途中でキャンセルして、即座に音量調整アイコンVI等を消し、代わりに音量調整用のバー表示VBを表示してもよい。あるいは、消去アニメーションをキャンセルせず、音量調整アイコンVI等を再表示してもよいし、消去アニメーションを最後まで行った後に音量調整用のバー表示VBが表示されてもよい。
さらに、特図表示装置212,214における図柄変動表示が開始された後であっても、第1装飾図柄の変動表示が開始されるまでは、3つのアイコンMI,VI,BIの表示の有無に関わらず、光量調整可能としてもよいし、演出カスタマイズや、キャラクタ選択等も設定可能としてもよい。
また、図柄変動中に音量調整および/または輝度調整が行える場合であっても、調整用のバー表示が表示されないように構成されていてもよい。
図79は、図76を用いて説明した例の変形例を示す図である。
図76(32a)に示すチャンスボタン136の操作に代えて、図79(32b)に示すように右キー137rを操作した場合には、図79(33b1)に示すように、カーソル表示は戻りアイコンに移動し、戻りアイコンは、枠が強調表示され、さらに赤色に点灯表示される。この状態で、チャンスボタン136が操作されると(図79(33b2))、オプションメニュー画面に戻るか否かの確認画面が、演出カスタマイズ画面に前側から重ねて表示される(図79(33b3))。この確認画面には、オプションメニュー画面に戻ることを了承する戻るアイコンと、オプションメニュー画面に戻ることを中止するキャンセルアイコンとが表示されており、図79(33b2)では、カーソル表示はキャンセルアイコンに表示されている。
そして、図79(33b4−1)に示すように右キー137rを操作して、カーソル表示を戻るアイコンに移動させるか(図79(33b5−1)、カーソル表示がキャンセルアイコンに表示されている状態で、図79(33b4−2)に示すようにチャンスボタン136を操作して、演出カスタマイズ画面に戻す(図79(33b5−2))ことができる。
図76(32a)に示すチャンスボタン136の操作に代えて、図79(32c)に示すように右キー137rを操作した場合には、図79(33c1)に示すように、カーソル表示は戻りアイコンに移動し、右キー137rをさらにもう1回操作すると(図79(33c2))、図79(33c3)に示すようにカーソル表示が初期化アイコンに移動する。この状態で、チャンスボタン136が操作されると(図79(33c4))、演出カスタマイズを初期化するか否かの確認画面が、演出カスタマイズ画面に前側から重ねて表示される(図79(33c5))。この確認画面には、初期化することを了承する“はいアイコン”と、初期化することを中止する“いいえアイコン”とが表示されており、図79(33c5)では、カーソル表示は“いいえアイコン”に表示されている。そして、図79(33c6−1)に示すように右キー137rを操作すると、カーソル表示が“はいアイコン”に移動し(図79(33c7−1)、この状態で、図79(33c8−1)に示すようにチャンスボタン136を操作すると、演出カスタマイズの初期化が実行される。ここでの初期化は、遊技者が演出カスタマイズで設定したこと全てについて初期値に戻される。なお、特に何も設定していないときであっても初期化を行うことは可能であるが、できないようにしてもよい。初期化が完了すると、初期化完了画面が、演出カスタマイズ画面に前側から重ねて表示される(図79(33c9−1))。続いて、チャンスボタン136が操作されると(図79(33c6−2))、初期化が反映された演出カスタマイズ画面が表示される。この例では、特に何も設定していなかったが、各項目は全て、初期値のOFFになっている。
図80は、その他の変形例を示す図である。
図77(74a)に示す下キー137dの2回操作に代えて、図80(74b1)に示すように下キー137dを1回だけ操作した場合には、図80(74b2)に示すように、カーソルアイコンcsが初期化アイコンの左横に表示され、その初期化アイコンが赤色に点灯する。
図80(74b3)では、初期化アイコンにカーソルアイコンcsが表示されている状態で、チャンスボタン136が押下され、図80(74b4)に示すように、装飾図柄表示装置208には、全ての設定を初期化するか否かの確認画面が、オプションメニュー画面に前側から重ねて表示される。この確認画面には、初期化することを了承する“はいアイコン”と、初期化することを中止する“いいえアイコン”とが表示されており、図80(74b4)では、カーソル表示は“いいえアイコン”に表示されている。
そして、図80(74b5−1)に示すように右キー137rを操作して、カーソル表示を“はいアイコン”に移動させるか(図80(74b6−1)、カーソル表示が“いいえアイコン”に表示されている状態で、図80(74b5−2)に示すようにチャンスボタン136を操作して、オプションメニュー画面に戻す(図80(74b6−2))ことができる。
図80(74b6−1)に示すようにカーソル表示が“はいアイコン”に表示されている状態でチャンスボタン136を操作すると(図80(74b7−1))、全ての設定の初期化が実行される。ここでの初期化は、遊技者が設定したことが全て初期値に戻される。なお、特に何も設定していないときであっても初期化を行うことは可能であるが、できないようにしてもよい。初期化が完了すると、初期化完了画面が、オプションメニュー画面に前側から重ねて表示される(図80(74b8−1))。続いて、チャンスボタン136が操作されると(図80(74b9−1))、図80(74b10−1)に示すようにオプションメニュー画面に戻る。
なお、遊技者が各種のカスタマイズを行ってから、オプションメニュー画面に戻さずに、一定期間(例えば5分間)、チャンスボタン136や操作キーユニット137の操作、あるいは球発射ハンドル134の操作がない場合は、各種設定を初期化してもよい。また、図80(74b6−1)の確認画面に代えて、図79(33c5)の確認画面が表示されてもよい。また、確認画面から“はいアイコン”を無くして、確認画面が表示されてから一定期間が経過したら初期化されるようにしてもよい。また、“はいアイコン”があっても、無操作の場合には、確認画面が表示されてから一定期間が経過したら初期化されるように構成してもよい。あるいは、確認画面で「初期化すること」を選んだ場合(ここでは、カーソル表示が“はいアイコン”に表示されている状態で、チャンスボタン136を操作した場合)にのみ初期化されてもよい。
また、音量調整や輝度調整についても、初期化に関しては同様であってもよく、さらには、各種設定の初期化設定と音量および/または輝度の初期化を同じタイミングで行うようにしてもよく、一方を他方よりも先に初期化するようにしてもよい。また、各種設定の初期化設定と同じタイミングで音量の初期化や輝度の初期化を行う場合には、音量の初期化や輝度の初期化については、初期化の確認画面を表示しないようにしてもよいし、各種設定、音量、および輝度すべての設定を初期化するような確認画面を表示するようにしてもよい。
さらに、演出カスタマイズの設定を初期化するかを確認する表示が図柄変動中に自動的に表示されるようにしてもよい。例えば、100変動に1回表示されたり、最後に表示されてから定まった回数の変動が行われたり、あるいは、最初に開始された変動から定まった回数の変動が行われた場合に、必ず表示されたり、ランダム(例えば表示抽選で当選した場合に)に表示されるようにしてもよい。
図80(I)〜同図(V’)は、大当りラウンド中にカスタマイズが行える例を示す図である。
この例では、例えば、1ラウンド目、または2ラウンド目に遊技者は楽曲選択を行うことができ、2ラウンド目以降の或るラウンドに到達して、次のラウンドからカスタマイズを行うことができる。ここでの或るラウンドとは、Vアタッカーに入賞可能になるラウンドのことであり、具体的には、5ラウンドである。図80(I)では、5ラウンド目の装飾図柄表示装置208が示されており、Vアタッカーへの入賞を煽るVの文字が表示されている。また、楽曲選択によって選択された楽曲のタイトルが画面左下に表示されている。
図80(II)は、Vアタッカーが閉じ、ラウンド間インターバルに相当する期間である。なお、5ラウンドと6ラウンドの間のラウンド間インターバルであっても、装飾図柄表示装置208には未だ5ラウンドと表示されている。また、アタッカーは閉じているが、右打ち報知が継続されている。
図80(III)では、アタッカーが開放を開始し、6ラウンド目が開始されている。この図80(III)に示す装飾図柄表示装置208には、演出カスタマイズを実行可能であることを報知する文字表示と、チャンスボタン136の絵柄が表示されている。すなわち、この例では、Vアタッカーに入賞可能になる5ラウンドの次のラウンドである6ラウンド目に演出カスタマイズを実行可能になる。なお、6ラウンド目に限って実行可能で
あってもよいし、6ラウンド目以降の複数ラウンドにわたって実行可能であってもよい。
図80(IV)では、チャンスボタン136が押下され、同図(V)に示す装飾図柄表示装置208には、図75等に示す演出カスタマイズ画面が縮小表示され、5行のリストが表示されている。
また、図80(V)の変形例として示す同図(V’)では、5行のリストのうちの1行のみ(1項目のみ)に関する表示(ここではオートボタンモードに関する表示)が表示されている。この変形例では、操作キーユニット137の上下キー137u,137dで項目をスクロールし、左右キー137l、137rで表示されている項目のON/OFFを切り替えることで、全ての演出カスタマイズを変更可能である。
なお、図80(V)の例にしても、同図(V’)の例にしても、一部の演出カスタマイズのみ変更可能であってもよい。
以上説明した例では、或るラウンド(例えば、いわゆるV確機でV入賞を行うラウンド)の次のラウンドからカスタマイズが行える。なお、V確機に限らず、或るラウンドからカスタマイズが行えてもよい。
また、大当り遊技中に楽曲選択を行うことができる期間は、カスタマイズを行うことができず、選択した楽曲が出力されるラウンドからカスタマイズを行うことができる構成であってもよい。楽曲選択は、ラウンドの途中で完了し、ラウンドの途中から選択した楽曲が出力される場合もあり、この場合には、楽曲選択を行ったラウンドであっても、選択した楽曲が出力されれば、当該ラウンド内でカスタマイズを行うことができる。
また、特定ラウンドの終了で楽曲が決定される場合もあり、この場合には、特定ラウンドが終了した以降にカスタマイズを行うことができる。細かくいえば、特定ラウンドの終了と同時からカスタマイズを行うことができてもよく、特定ラウンドの次のラウンドの開始からカスタマイズを行うことができてもよく、特定ラウンドとその次のラウンドの間のラウンド間インターバルからカスタマイズを行うことができてもよい。
さらに、カスタマイズは、大当りラウンド中はいつでも実行可能であってもよい。また、カスタマイズは、大当り遊技中はいつでも実行可能であってもよい。ここにいう大当り遊技中とは、大当り開始から大当り終了まで軒間であってラウンド中を含む期間のことである。
なお、大当り図柄が確定表示されてから1ラウンド目が開始されるまでの期間とは、主制御部300から見れば、役物連続作動装置がオフからオンになってから、特別電動役物(アタッカ)がオフからオンになるまでの間の期間であるが、大当り遊技開始演出が実行されている期間が含まれる。なお、大当り遊技開始演出で表示されたいた表示(例えば、スペシャルボーナスの表示)が1ラウンドが開始されても引き続き表示されている場合もあるが、アタッカーが最初の開放を開始するまでが1ラウンド目が開始されるまでの期間になる。また、大当り図柄の確定表示は、装飾図柄の確定表示ではなく、特図表示装置212,214における図柄の確定表示を基準にする。また、アタッカーが開放される前から右打ち報知を行う(例えば、特図1の初当りの場合や大当りする度毎)遊技台であれば、この右打ち報知が開始されたタイミングも、大当り図柄が確定表示されてから1ラウンド目が開始されるまでの期間中に含まれる。
大当り図柄が確定表示されてから1ラウンド目が開始されるまでの期間中は、カスタマイズが行えないように構成されていてもよいし、反対に行えるように構成されていてもよい。
また、最終ラウンドが終了してから最短で図柄変動が開始されるまでの期間において、カスタマイズが行えないようにしてもよい。例えば、大当り終了演出中は、カスタマイズが行えないようにしてもよい。
さらに、プリペイドカード取り忘れ警告表示中は、カスタマイズが行えないように構成されていてもよいし、反対に行えるように構成されていてもよい。
また、特定の演出中(例えば、V入賞演出や楽曲選択、確変示唆演出等々)中は、カスタマイズが行えないように構成されていてもよい。また、演出選択(例えば、楽曲選択、演出モード選択等)が行える期間において、カスタマイズが行えないように構成されていてもよい。さらに、カスタマイズで使用する操作手段を用いる演出の実行期間中も、カスタマイズが行えないように構成されていてもよいし、その演出が開始される前からカスタマイズを規制してもよい。こうすることで、カスタマイズの規制が、その演出の予告として機能する。
さらに、図80(I)〜同図(V’)に示す例とは逆に、或るラウンドに到達したら、カスタマイズが行えないように構成されていてもよい。例えば、1R〜14Rまではカスタマイズを行うことができるが、15Rになったらできなくなってもよい。あるいは、5R〜12Rまではカスタマイズを行うことができるが、13R以降はできなくなってもよい。
また、二次元コードの表示中は、カスタマイズが行えないように構成されていてもよい。例えば、大当り遊技中の或る一定期間において二次元コードが表示されている場合や、遊技者の操作によって二次元コードを表示しているとき(例えば、「ボタンを押して二次元コード表示」と表示されているときにボタン操作で二次元コードを出したとき)には、カスタマイズが行えないように構成されていてもよい。あるいは反対に、二次元コードの表示中であっても、カスタマイズが行えるように構成されていてもよい。二次元コードとカスタマイズに関する表示の全部または一部が重なる位置に表示されていてもよいし、重ならない位置に表示されていてもよい。すなわち、二次元コードの一部又は全部が、カスタマイズに関する表示の一部又は全部に前側から重なるように表示されていてもよいし、その逆に、カスタマイズに関する表示の一部又は全部が、二次元コードの一部又は全部に前側から重なるように表示されていてもよい。
なお、図80(I)〜同図(V’)では、確変領域を有する可変入賞口を備えたパチンコ機の大当り演出について説明したが、確変領域がない可変入賞口を備えたパチンコ機の大当りにも適用可能であり、V入賞することで大当りが開始するいわゆる1種2種の機種の大当りについても適用可能である。
図80(VI)〜同図(VIII)は、図柄変動表示中にカスタマイズが行える例を示す図である。
図80(VI)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄(第3図柄)および第2装飾図柄(第5図柄)がともに、リーチ状態ではなく、3つの装飾図柄とも高速変動中である。また、図80(VI)に示す装飾図柄表示装置208の画面右上の枠RW内には、現在、オードボタンモードがカスタマイズ設定されていることが表示されており、その下に、演出カスタマイズを実行可能であることを報知する文字表示と、チャンスボタン136の絵柄が表示されている。
図80(VII)では、チャンスボタン136が押下され、同図(VII)に示す装飾図柄表示装置208では、画面右上の枠RWが消え、代わりに、図80(V’)で示した1行のみ(1項目のみ)に関する表示(ここではオートボタンモードに関する表示)が表示されている。この例でも、操作キーユニット137の上下キー137u,137dで項目をスクロールし、左右キー137l、137rで表示されている項目のON/OFFを切り替えることで、全ての演出カスタマイズを変更可能である。
図80(IX)〜同図(XI)は、図柄変動表示中にカスタマイズが行える他の例を示す図である。
図80(IX)に示す装飾図柄表示装置208でも、第1装飾図柄(第3図柄)および第2装飾図柄(第5図柄)がともに、リーチ状態ではなく、3つの装飾図柄とも高速変動中である。さらに、図80(IX)には、装飾図柄表示装置208(第1表示装置に相当)の上に第2表示装置208Pが配置されている。第2表示装置208Pは、装飾図柄表示装置208よりも表示画面が小さなものである。なお、第2表示装置208Pは、装飾図柄表示装置208よりも前側に配置されており、図80(IX)に示す第2表示装置208Pは、初期位置にあり、昇降動作可能なものである。第2表示装置208Pは、初期位置でも、一部が装飾図柄表示装置208の一部に重なっており、初期位置から降下すると、装飾図柄表示装置208との重なり具合が大きくなる。
この第2表示装置208Pには、機種タイトルが表示されており、その機種タイトルに前側から重なるようにして、現在、オードボタンモードがカスタマイズ設定されていることを表す表示RW’が表示されている。また、その表示RW’の下に、演出カスタマイズを実行可能であることを報知する文字表示と、チャンスボタン136の絵柄が表示されている。
図80(X)では、チャンスボタン136が押下され、同図(XI)に示す第2表示装置208Pでは、全画面が、図75等に示す演出カスタマイズ画面と同じ画面に切り替わっている。なお、図75等に示す演出カスタマイズ画面の一部の内容(例えば、実行中のカスタマイズ表示)が装飾図柄表示装置208に表示され、残りの内容が第2表示装置208Pに表示されてもよい。また、図75等に示す演出カスタマイズ画面と同じ画面が、装飾図柄表示装置208と第2表示装置208Pに跨って表示されてもよい。さらに、第2表示装置208Pを用いた表示については、大当り遊技中のカスタマイズに関する表示にも適用可能である。
なお、カスタマイズは、図柄変動表示中であればいつでも実行可能であってもよい。例えば、スーパーリーチ演出の表示中であっても、カスタマイズが行えるように構成されていてもよい。あるいは反対に、スーパーリーチ演出の表示中は、カスタマイズが行えないように構成されていてもよい。ここにいうスーパーリーチ演出には、リーチ状態になってから、決闘演出等のジャッジ演出が始まるまでの煽り部分の演出や前兆演出も含まれる。例えば、リーチ状態に突入して仮定した装飾図柄の左図柄と右図柄が表示位置を変更する演出や、スーパーリーチへの発展を示唆する文字表示が行われる前の演出も含まれる。また、決闘演出等のジャッジ演出から装飾図柄の表示画面に切り替わる場合は、装飾図柄の表示画面に切り替わるまでスーパーリーチ演出に含まれる。
なお、煽り部分の演出や前兆演出でも、カスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に行えないようにしてもよい。また、ジャッジ演出の結果表示画面や、ジャッジ演出から装飾図柄の表示画面に切り替わった後には、カスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に行えないようにしてもよい。
また、複数の遊技台で実行される一斉演出中であっても、カスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に一斉演出中は行えないようにしてもよい。また、装飾図柄の仮停止中はカスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に行えないようにしてもよい。さらには、装飾図柄の仮停止中のうち、最終的に大当りになる場合に限って、カスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に行えないようにしてもよいし、最終的にハズレになる場合に限って、カスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に行えないようにしてもよい。また、保留がある状態で、図柄変動表示が終了して次の図柄変動表示が開始するまでの間についても、カスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に行えないようにしてもよい。また、図柄変動表示中の特定の演出の実行中(例えば、先読みモード中)は、カスタマイズが行えるようにしてもよいし、反対に行えないようにしてもよい。
さらに、図柄変動表示中にカスタマイズが行われた場合には、当該図柄変動表示から設定変更が適用されるようにしてもよいし、次の図柄変動表示から設定変更が適用されるようにしてもよい。
また、ユーザーモード(ダイトモ)の設定中に遊技者操作(例えば、チャンスボタンで表示、矢印キーで切替等)で、達成しているミッション一覧や遊技履歴(回転数、出球数、ミッションクリア数、今回プレイの大当り数、今回プレイの最大連荘回数等)を表示することができるように構成されていたり、ユーザーが設定したキャラクタや背景、保留枠、保留表示等の変更ができるように構成されていてもよい。さらにユーザーモード(ダイトモ)の設定中であって、ユーザーモード(ダイトモ)の設定中に遊技者操作(例えば、チャンスボタンで表示、矢印キーで切替等)で、達成しているミッション一覧や遊技履歴(回転数、出球数、ミッションクリア数、今回プレイの大当り数、今回プレイの最大連荘回数等)を表示することができるように構成されていたり、ユーザーが設定したキャラクタや背景、保留枠、保留表示等の変更ができるように構成されていてもよい。
また、ユーザーモードの設定中に、ミッションが達成した場合には、ミッションが達成したことを報知するアイコンが表示されてもよい。
次に、「ダイトモ」の会員サービスに対応している仕様のパチンコ機100についての例を説明する。この仕様のパチンコ機100では、図73(b)の開放条件が採用される。また、この仕様のパチンコ機100には、トップメニューが用意されている。このトップメニューは、デモ画面が表示されている状態で、チャンスボタン136を操作すると呼び出すことができる。なお、トップメニューは、デモ画面を経由しなくても、チャンスボタン136を操作するだけで呼び出すことができる場合があってもよい。あるいは、チャンスボタン136を操作しなくても、デモ画面から自動的に切り替わって表示される場合があってもよい。さらには、デモ画面をこのトップメニューに置き換えてもよい。
トップメニューには、ダイトモアイコン、機種カスタマイズアイコン、初期化アイコン、戻るアイコンが用意されている。
図81(1)は、トップメニュー画面の遷移図である。
装飾図柄表示装置208に表示されるトップメニュー画面でも、操作キーユニット137の上キー137u又は下キー137dを操作することでカーソルが上下する。「ダイトモ」、「機種カスタマイズ」、「初期化」、「デモ画面に戻る」の各項目のうち、矢印で結ばれた相互間は、操作キーユニット137の上キー又は下キーを操作することでカーソルが移動し、チャンスボタン136を押下したときにカーソルが表示されていた項目に応じた画面が表示される。すなわち、「ダイトモ」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、トップメニュー画面からダイトモ画面に切り替わる。また、「デモ画面に戻る」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、トップメニュー画面からデモ画面に切り替わる。
一方、「ダイトモ画面」、「機種カスタマイズ画面」、「初期化確認画面」それぞれには、“戻る”のアイコンが表示されており、その“戻る”のアイコンにカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、トップメニュー画面に戻ることができる。また、“戻る”のアイコンにカーソルを合わせなくても、操作キーユニット137のキャンセルキーを押下しても、トップメニュー画面に戻ることができるようにしてもよい。
なお、この遷移図では表されていないが、特図始動口212,214に入賞があって、特図の図柄変動表示が開始されれば、トップメニュー画面であっても、「ダイトモ画面」、「機種カスタマイズ画面」、「初期化確認画面」であっても、装飾図柄の変動表示の画面に移行する。
図81(2)は、機種カスタマイズ画面の遷移図である。
この図81(2)に示す機種カスタマイズ画面の遷移図は、図74に示すオプションメニュー画面の遷移図と、一番下の「トップメニューに戻る」とその右横の「トップメニュー画面」を除けば同じであるため、重複する説明は省略する。「トップメニューに戻る」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、機種カスタマイズ画面からトップメニュー画面に切り替わる。
図82は、ダイトモ画面の遷移図である。
ダイトモ画面でも、操作キーユニット137の上キー137u又は下キー137dを操作することでカーソルが上下する。「お試しプレイ」、「パスワード入力」、「データ保存」、「データクリア」、「クイックスタート」、「トップメニュー画面に戻る」の各項目のうち、矢印で結ばれた相互間は、操作キーユニット137の上キー又は下キーを操作することでカーソルが移動し、チャンスボタン136を押下したときにカーソルが表示されていた項目に応じた画面が表示される。すなわち、「お試しプレイ」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、ダイトモ画面からお試しプレイ画面に切り替わる。お試しプレイ画面からは、十字キー137u,d,l,rの選択操作によるカーソルの移動とチャンスボタン136の決定操作によって、新規登録画面に移行したり、お試しプレイを開始するためにトップメニュー画面に戻ることができる。さらに、新規登録画面からは、十字キー137u,d,l,rの選択操作によるカーソルの移動とチャンスボタン136の決定操作によって、パスワード入力画面に移行したり、ダイトモ画面に戻ったりすることができる。
「パスワード入力」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、ダイトモ画面からパスワード入力画面に切り替わる。パスワード入力画面では、正しいパスワードが入力されるまで表示が繰り返され、入力したパスワードが正しければ、一定期間経過後にダイトモモードに設定されたデモ画面に切り替わる。
「データ保存」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、ダイトモ画面からデータ保存確認画面に切り替わる。データ保存確認画面では、十字キー137u,d,l,rの選択操作によるカーソルの移動とチャンスボタン136の決定操作によって「はい」が決定された場合には二次元コード発行画面に移行し、ここでも同様に「はい」が決定された場合には、二次元コードが発行され、ダイトモモードが設定されていないデモ画面に移行可能である。一方、データ保存確認画面にしても、二次元コード発行画面にしても、十字キー137u,d,l,rの選択操作によるカーソルの移動とチャンスボタン136の決定操作によって「いいえ」が決定された場合は、それぞれの表示が繰り返される。
「データクリア」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、ダイトモ画面からデータクリア確認画面に切り替わる。
「クイックスタート」の項目にカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、装飾図柄表示装置208では、ダイトモ画面からクイックスタート開始画面に切り替わる。クイックスタート開始画面では、一定期間経過後にダイトモモードに設定されたデモ画面に切り替わる。
一方、「お試しプレイ画面」、「パスワード入力画面」、「データ保存確認画面」、「データクリア確認画面」、「クイックスタート開始画面」それぞれには、“戻る”のアイコンが表示されており、その“戻る”のアイコンにカーソルを合わせてチャンスボタン136を押下すれば、ダイトモ画面に戻ることができる。また、“戻る”のアイコンにカーソルを合わせなくても、操作キーユニット137のキャンセルキーを押下しても、ダイトモ画面に戻ることができるようにしてもよい。
なお、この遷移図では表されていないが、特図始動口212,214に入賞があって、特図の図柄変動表示が開始されれば、ダイトモ画面であっても、「お試しプレ画面」等であっても、装飾図柄の変動表示の画面に移行する。
また、図82に示すかっこ書きの符号は、図83におけるかっこ書きの図番と対応付けられている。
図83は、トップメニュー画面およびダイトモ画面を示す図である。
図83(a)に示す装飾図柄表示装置208には、トップメニュー画面が表示されている。このトップメニュー画面では、背景表示、保留枠UI、ナビキャラクタYM、第1装飾図柄(第3図柄)、および第2装飾図柄(第5図柄)全てが消え、「メニュー」の文字表示の下に、縦一列に上から順に、ダイトモアイコン、機種カスタマイズアイコン、初期化アイコン、およびデモ画面に戻るための戻るアイコンといった4種類のアイコンが表示されている。また、図82(a)では、一番下の戻るアイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、他のアイコンが白表示であるのに対して、戻るアイコンは赤色に点灯している。トップメニュー画面の表示が開始される際のカーソルアイコンcsの初期位置は、戻るアイコンになる。また、トップメニュー画面でも、右下に、選択操作に用いられる十字キー(上下キー137u,dのみ赤色)の絵柄と、決定操作に用いられる赤色のチャンスボタン136の絵柄が表示されている。
図83(b1)に示す装飾図柄表示装置208に表示されている画面は、同図(a)に示すトップメニュー画面において、ダイトモアイコンにカーソルアイコンcsが表示されている状態で、チャンスボタン136が押下されることで表示されたダイトモ画面である。このダイトモ画面には、「ダイトモ」の文字表示の下に、縦一列に上から順に、お試しプレイアイコン、パスワード入力アイコン、データ保存アイコン、データクリアアイコン、クイックスタートアイコン、およびトップメニュー画面に戻るための戻るアイコンといった6種類のアイコンが表示されている。また、図82(b1)では、カーソル表示が、一番上のお試しプレイアイコンに表示され、お試しプレイアイコンは、枠が強調表示され、さらに赤色に点灯表示されている。また、縦一列に配置された6種類のアイコンの右横には、吉宗のキャラクタが登場し、お試しプレイについての説明が表示されている。また、その説明の表示の下には、選択操作に用いられる十字キー(上下キー137u,dのみ赤色)の絵柄と、決定操作に用いられる赤色のチャンスボタン136の絵柄が表示されている。この状態でチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、図83(b1−1)に示すお試しプレイ画面が表示される。
図83(b1−1)に示すお試しプレイ画面では、ダイトモの入会体験の特典として、各種のカスタマイズで選択が可能になる選択肢が表示されている。その表示の下には、その下には、設定変更を保存するための確定アイコン、ダイトモ画面に戻るための戻るアイコン、お試しプレイを始める“開始するアイコン”、新規に会員登録を行う新規登録アイコンが左側から順に横一列に配置されている。カーソル表示は、“開始するアイコン”に表示されており、この位置が初期位置になる。この状態で、右キー137rを一回操作すると、カーソル表示は、“新規登録アイコン”に移動し、そでこチャンスボタン136を押下して決定操作を行うと、装飾図柄表示装置208には、図83(b1−2)に示す新規登録画面が表示される。
図83(b1−2)に示す新規登録画面には、左側に大きく二次元コードQR1が表示され、右側には、撮影機能付きの通信端末で二次元コードを読み取って、その二次元コードQR1に埋め込まれているURLのWebサイト(ダイトモサイト)にアクセスし、そこからパスワードを取得することを勧める文章が表示されている。またその文章の表示の下には、パスワード入力アイコンと、ダイトモ画面に戻るための戻るアイコンが表示されている。なお、この例では、新規登録画面は、お試しプレイ画面経由で表示されるが、お試しプレイ画面を経由しなくても表示可能にしてもよい。例えば、図83(b1)に示すダイトモ画面に、お試しプレイアイコン等とは別に、新規登録アイコンを設け、この新規登録アイコンが選択されてチャンスボタン136が操作されると、図83(b1−2)に示す新規登録画面が表示されるようにしてもよい。
図83(b2)に示すダイトモ画面では、カーソル表示が、パスワード入力アイコンに表示されており、右側には、パスワード入力についての説明が表示されている。この状態でチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、図83(b2−1)に示すパスワード入力画面が表示される。
図83(b2−1)に示すパスワード入力画面には、8ケタのパスワード入力領域pwと、その下に、アルファベット、記号、数字の文字盤kwが表示されている。パスワードを入力する者は、十字キー137u,d,l,rを用いてカーソル(灰色に表示され、図83(b2−1−1)ではTを指定中)を移動させ、カーソルによって指定した文字を、チャンスボタン136による決定操作でパスワード入力領域pwに入力する操作を、ダイトモサイトから取得したパスワードにしたがって一文字ずつ行っていく(図83(b2−1−1)参照)。文字盤kwの下には、ダイトモ画面に戻るための戻るアイコンと、パスワード入力領域pwの入力文字を消去するための消去アイコンと、パスワードの入力完了を表す完了アイコンが左側から順に横一列に配置されている。
パスワードの入力操作が終了すると、カーソル表示を完了アイコンに表示させた状態で、チャンスボタン136を操作する。パスワードの入力が間違っていれば、図83(b2−1−2)に示す入力ミスのウィンドウが表示され、このウィンドウが消えると、再度、パスワードの入力操作が可能になる。前回入力したパスワードはパスワード入力領域pwからクリアされてもよいし、そのまま残っていてもよい。また、パスワードの入力が正しければ、装飾図柄表示装置208では、図83(b2−1−3)に示す入力完了のウィンドウが一定期間表示された後、ダイトモモードに設定されたデモ画面に切り替わる。
図83(b3)に示すダイトモ画面では、カーソル表示が、データ保存アイコンに表示されており、右側には、データ保存についての説明が表示されている。この状態でチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208には、図83(b3−1)に示すデータ保存確認画面が表示される。なお、お試しプレイやクイックスタートが行われている場合や、パスワード入力が行われていない場合には、データ保存アイコンを選択することができないようにしたり、このデータ保存確認画面が表示されないようにしてもよいが、反対に、選択可能であってもよいし、表示可能であってもよい。
図83(b3−1)に示すデータ保存確認画面には、データを保存することを了承する“はい”アイコンと、データを保存しない“いいえ”アイコンとが表示されている。“はい”アイコンを選択して、チャンスボタン136を操作すると、二次元コードQR2がパチンコ機100によって生成され、発行される(図83(b3−2))。この二次元コードQR2には、ダイトモサイトのURLの他、遊技者のID、今回の遊技履歴情報(例えば、ゲーム回数、出球数、大当り回数、連荘数、ダイトモモードのレベル、経験値、ミッション達成情報等も含む)等が埋め込まれており、この二次元コードQR2を撮影機能付きの通信端末で読み取って、その二次元コードQR2に埋め込まれているURLのWebサイト(ダイトモサイト)にアクセスすると、データがダイトモサイトのサーバに保存される。なお、このデータ保存確認画面の右下には、終了アイコンが表示されており、二次元コードQR2の読み取りが完了した場合には、終了アイコンを選択してチャンスボタン136を操作すると、終了確認画面が表示される。
図83(b3−2−1)には、その終了確認画面が表示されており、終了することを了承する“はい”アイコンと、終了しない“いいえ”アイコンとが表示されている。“はい”アイコンを選択してチャンスボタン136を操作すると、装飾図柄表示装置208では、ダイトモモードが設定されていないデモ画面に切り替わる。
なお、二次元コードQR2に埋め込んだデータは、今回の遊技履歴情報等のデータは、二次元コードQR2の生成が終了するとパチンコ機から消去されてもよいし、図83(b3−2−1)の“はい”アイコンを選択してチャンスボタン136を操作した段階でパチンコ機100から消去されてもよいし、後述するデータクリアが行われるまで消去されなくてもよい。
図83(b4)に示すダイトモ画面では、カーソル表示が、データクリアアイコンに表示されており、右側には、データクリアについての説明が表示されている。この状態でチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208には、図83(b4−1)に示すデータクリア確認画面が表示される。なお、お試しプレイやクイックスタートが行われている場合や、パスワード入力が行われていない場合には、データクリアアイコンを選択することができないようにしたり、このデータクリア確認画面が表示されないようにしてもよいが、反対に、選択可能であってもよいし、表示可能であってもよい。
図83(b4−1)に示すデータクリア確認画面には、今回の遊技履歴情報等のデータを消去することを了承する“はい”アイコンと、データを消去しない“いいえ”アイコンとが表示されている。“はい”アイコンを選択して、チャンスボタン136を操作すると、データがパチンコ機から消去され、消去完了画面が表示される。
図83(b4−1−1)には、その消去完了画面が表示されており、この消去完了画面は一定期間表示されると消え、ダイトモ画面に戻る。
図83(b5)に示すダイトモ画面では、カーソル表示が、クイックスタートアイコンに表示されており、右側には、クイックスタートについての説明が表示されている。この状態でチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208には、図83(b5−1)に示すクイックスタート開始画面が表示される。このクイックスタート開始画面は一定期間表示されると消え、装飾図柄表示装置208では、ダイトモモードに設定されたデモ画面に切り替わる。
図83(b6)に示すダイトモ画面では、カーソル表示が、戻るアイコンに表示されており、右側には、トップメニュー画面に戻ることが表示されている。この状態でチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208は、トップメニュー画面に切り替わる。
図84は、機種カスタマイズ画面を示す図である。
図83(a)に示すトップメニュー画面の上から2つ目の機種カスタマイズアイコンが選択されてチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208には図84(c)に示す機種カスタマイズ画面が表示される。この機種カスタマイズ画面には、「機種カスタマイズ」の文字表示の下に、縦一列に上から順に、演出カスタマイズアイコン、キャラクタ選択アイコン、保留枠選択アイコン、保留表示選択アイコン、背景表示選択アイコン、初期化アイコン、およびトップメニュー画面に戻るための戻るアイコンといった7種類のアイコンが表示されている。これら7種類のアイコンのうちのいずれか一つのアイコンの左横には、カーソルアイコンcsが表示されている。図84(c)では、一番上の演出カスタマイズアイコンの左横にカーソルアイコンcsが表示され、他のアイコンが白表示であるのに対して、演出カスタマイズアイコンは赤色に点灯している。また、機種カスタマイズ画面では、右下に、選択操作に用いられる十字キーの絵柄と、決定操作に用いられるチャンスボタン136の絵柄が表示されている。さらに、チャンスボタン136と、十字キーのうち、カーソルアイコンcsやカーソル表示の移動に用いる上下キー137u,dの絵柄は、赤色に表示されている。なお、決定操作には、チャンスボタン136とともに操作キーユニット137の決定キーも用いることができるようにしてもよいし、チャンスボタン136に代えてその決定キーを用いることができるようにしてもよい。
図84(c1)には、演出カスタマイズ画面が表示されているが、図75(17)に示す演出カスタマイズ画面とは、入力音予告の選択肢と裏ボタンナビの選択肢が、未解放である点が相違する。ダイトモのパスワードが入力されていないか、開放条件を満足するレベルに到達していないと、図84(c1)に示すような画面になる。
図84(c2)には、キャラクタ選択画面が表示されているが、図76(40)に示すキャラクタ選択画面とは、吉宗の選択肢を除いて、他の選択肢が全て未解放であり、他の選択肢はどんなキャラクタであるのかさえも表示されていない点が相違する。なお、未解放の選択肢であってもキャラクタ画像の一部または全部を表示してもよいし、キャラクタの形をしたシルエット画像が表示されてもよく、選択可能なキャラクタが認識可能な表示態様(例えば、「ダイトモLv.20で姫が開放」等)を含む表示が表示されていてもよい。ここで、未解放の選択肢に関する表示については、他のカスタマイズ表示(本例では、保留枠、保留表示、背景表示)についても適用可能である。ダイトモのパスワードが入力されていないと、図84(c2)に示すような画面になる。この画面では、吉宗しか選択することができない。
一方、図84(c2’)に示すキャラクタ選択画面では、パスワード入力を行うか、お試しプレイを選択しているため、爺のキャラクタも選択可能になっている。ただし、03以降は、開放条件を満足するレベルに到達していないため、選択することができない。
図84(c3)には、保留枠選択画面が表示されているが、図76(55)に示す保留枠選択画面とは、保留枠Aの選択肢を除いて、他の選択肢が全て未解放であり、他の選択肢はどんな保留枠の名称であるのかさえも表示されていない点が相違する。ダイトモのパスワードが入力されていないと、図84(c3)に示すような画面になる。この画面では、保留枠Aしか選択することができない。
一方、図84(c3’)に示す保留枠選択画面では、パスワード入力を行っているため、保留枠Bも選択可能になっている。ただし、03以降は、開放条件を満足するレベルに到達していないため、選択することができない。
図84(c4)には、保留表示選択画面が表示されているが、図77(63)に示す保留表示選択画面とは、アイコンAの選択肢を除いて、他の選択肢が全て未解放であり、他の選択肢はどんな保留表示の名称であるのかさえも表示されていない点が相違する。ダイトモのパスワードが入力されていないと、図84(c4)に示すような画面になる。この画面では、アイコンAしか選択することができない。
一方、図84(c4’)に示す保留表示選択画面では、パスワード入力を行っているため、アイコンBも選択可能になっている。ただし、ここでも03以降は、開放条件を満足するレベルに到達していないため、選択することができない。
図84(c5)には、背景表示選択画面が表示されているが、図77(70)に示す背景表示選択画面とは、背景Aの選択肢を除いて、他の選択肢が全て未解放であり、他の選択肢はどんな背景の名称であるのかさえも表示されていない点が相違する。ダイトモのパスワードが入力されていないと、図84(c5)に示すような画面になる。この画面では、背景Aしか選択することができない。
一方、図84(c5’)に示す背景表示選択画面では、パスワード入力を行っているため、背景Bも選択可能になっている。ただし、ここでも03以降は、開放条件を満足するレベルに到達していないため、選択することができない。
図84(d1)には、全ての設定を初期化するか否かの確認画面が表示されているが、図80(74b6−1)に示す確認画面と同じであるため説明は省略する。また、図84(d2)には、初期化完了画面が表示されているが、図80(74b8−1)に示す初期化完了画面と同じであるため説明は省略する。
図84(e1)は、ダイトモモードに設定されたデモ画面の一例を示す図ある。
図84(e1)に示す装飾図柄表示装置208には、海の背景表示に保留枠UIが表示されており、ナビキャラクタYMも表示されている。また、第1装飾図柄(第3図柄)にも第2装飾図柄(第5図柄)にも装飾図柄のハズレの組合せ(「装飾4」−「装飾1」−「装飾7」)が表示されており、特図の図柄変動表示は停止中である。さらに、装飾図柄表示装置208の右上隅部に表示された第2保留数表示では、特図1の保留数も特図2の保留数も0である。すなわち、保留が無く、特図の停止図柄の確定表示が行われてから図柄変動表示が開始されていない状態である。さらに、第2保留数表示の下には、現在のダイトモモードのレベル(ここではレベル1)と、経験値(EXP)(ここでは0)が表示されている。すなわち、図84(e1)に示すダイトモモードに設定されたデモ画面は、例えば、新規登録してデモ画面に移行した直後の画面に相当する。
また、図84(e1)に示すスピーカ120からは、対応する効果音が出力されている。例えば、クイックスタートが設定されてこのデモ画面が表示された場合には、「ダイトモ開始」という音声が出力され、お試しプレイが設定されてこのデモ画面が表示された場合には、「お試しプレイ開始」という音声が出力され、パスワード入力が完了してこのデモ画面が表示された場合には、「ダイトモ開始。今日も頑張ろう」という音声が出力される。なお、対応する効果音がお試しプレイによってダイトモが開始された場合と、クイックスタートによってダイトモが開始された場合、およびパスワード入力によってダイトモが開始された場合とで異なる効果音が出力されているが、全て同じ効果音が出力されてもよく、2つの場合で同じ効果音が出力されてもよい。また、ダイトモのレベルや、前回の遊技状況等によって効果音が変わってもよい。また、機種カスタマイズを経て、この図84(e1)に示すダイトモモードに設定されたデモ画面に戻る場合は、効果音が出力されなくてもよく、専用の効果音が出力されてもよい。また、対応する効果音とともに、あるいは対応する効果音に代えて、アニメーションが表示されてもよい。効果音やアニメーションが行われているときに、図柄変動開始が開始された場合は、対応する効果音やアニメーションを途中で中断(キャンセル)してもよいが、そのまま最後まで出力してもよい。
また、クイックスタートが設定されてこのデモ画面が表示された場合や、お試しプレイが設定されてこのデモ画面が表示された場合や、パスワード入力が完了してこのデモ画面が表示された場合のうち少なくともいずれか一つの場合には、一定期間は、図83(a)に示すトップメニュー画面や、図84(c)に示す機種カスタマイズ画面を呼び出すことができないようにしてもよいし、一定期間を待つことなく図83(a)に示すトップメニュー画面や、図84(c)に示す機種カスタマイズ画面を呼び出せるように構成されていてもよい。あるいは、上記の場合の総てで、一定期間は、図83(a)に示すトップメニュー画面や、図84(c)に示す機種カスタマイズ画面を呼び出すことができないようにしてもよい。
図84(e1−1)は、同図(e1)に示すデモ画面が表示されてから一定期間経過したことによりメニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIが追加表示された様子を示す図である。
なお、図83(a)に示すトップメニュー画面を表示してから、一定期間(例えば、1分間)は、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIが追加表示されないように規制してもよい。また、この一定期間に、チャンスボタン136の操作や、十字キー137u,d,l,rの操作が行われた場合は、その操作は無効とされる。ただし、有効とされる場合があってもよい。
また、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIの非表示中であっても(例えば、保留がない状態で図柄変動表示が停止した直後や停止して間もない間)、図75に示す音量調整ウィンドウVWや輝度調整ウィンドウBWは呼び出すことが可能である。また、音量調整ウィンドウVWや輝度調整ウィンドウBWを呼び出して一定期間操作がなかった場合には、図84(e1−1)に示す画面に戻るようにしてもよい。
また、保留が無い状態で、停止図柄が表示しされた場合は、一定期間、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIは表示されず、また、一定期間は、図84(c)に示す機種カスタマイズ画面を呼び出すことができないようにしてもよい。
また、図83(a)に示すトップメニュー画面や、図84(c)に示す機種カスタマイズ画面を呼び出すことができない期間であっても、図75に示す音量調整ウィンドウVWや輝度調整ウィンドウBWは呼び出すことが可能であてもよい。
さらに、図75に示す音量調整ウィンドウVWや輝度調整ウィンドウBWと、図84(e1−1)に示す画面との切り替え時は、これらのウィンドウVW,BWも図84(e1−1)に示す画面もどちらも表示されない状態があり、この状態であっても、音量や輝度の調整操作は実行可能であってもよいし、実行できないように規制してもよい。
図84(e2)は、図83(b3−2)で二次元コードを発行した後に、図83(b3−2−1)を経由して表示されるデモ画面の一例を示す図ある。ここでのスピーカ120からの出力音は、「お疲れ様でした」という音声が出力される。また、このデモ画面が表示される前の状態によって、出力される効果音が変わってもよい。
図85は、変動アイコンを用いた演出の一例を示す図である。
ここで、変動アイコンh0について、もう一度まとめておく。変動アイコンh0は、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコン、言い換えれば、実行中の図柄変動表示に関するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンh0になる。より厳密には、始動入賞が最も古い第一の保留アイコンh11が保留アイコン表示領域HISから変動アイコン表示領域CISに移動する場合、移動中のアイコンを変動アイコンと称したり、変動アイコンが移動すると表現してもよい。あるいは、変動アイコン表示領域CISへの移動が完了した後のアイコンを変動アイコンと称してもよい。この変動アイコンh0は、保留アイコンh11とは異なる表示サイズ(保留アイコンよりも大きい表示サイズあるいは小さい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンh0と保留アイコンh11との識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンh0は、保留アイコンh11の表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンh0は、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンh0は、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。また、変動アイコンh0の表示態様は、デフォルトの表示態様(例えば、丸形の無模様かつ白色の表示態様)の他、通常予告の表示態様として複数種類用意されており、表示態様に応じて、大当りの信頼度(期待度)が異なる。大当りの信頼度が高ければ高いほど、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくなる。なお、以降の説明では、色によって大当りの期待度の高低を表す。デフォルトの白は、変動アイコンh0の表示態様についての演出抽選にて「変化なし」が選択された場合である。デフォルトの白の変動アイコンでは大当りの期待度を予告していないが、大当りの期待度を予告してもよい(その場合、大当りの期待度が最も低いアイコンの色となる)。白点滅は、大当りの期待度が最も低い(0%又は0%以上1%未満)。通常予告の表示態様の色としては、大当りの期待度が低い順に、白点滅、青色、緑色、赤色、金色、七色に変化するいわゆるレインボーカラー(虹色)になる。金色は、大当り濃厚であり、虹色はそれよりも大当りの期待度が高く、例えば、大当り確定とまで言える場合があってもよい。なお、この色の関係は、保留アイコンによる先読み予告の表示態様の色でも同じである。以下、赤色以上といった場合は、赤色、金色、虹色のことになる。
図85(あ1)に示す装飾図柄表示装置208では、中央領域で第1装飾図柄(第3図柄)が高速変動を行っている。また、左上では第2装飾図柄(第5図柄)が変動表示を行っている。また、図85(あ1)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、保留枠UIが表示されている。この保留枠UIは、保留アイコン表示領域HIS、変動アイコン表示領域CIS、演出アイコン表示領域DISを有する。変動アイコン表示領域CISは中央に設けられ、変動アイコン表示領域CISには、台座hs0が配置されている。保留アイコン表示領域HISは、変動アイコン表示領域CISの左側に設けられ、左ベースアイコンbIlの上に4つのステージ(第1ステージhs1〜第4ステージhs4)が配置されている。演出アイコン表示領域DISは、変動アイコン表示領域CISの右側に設けられ、右ベースアイコンbIrの上に、図85(あ1)では、殿様のキャラクタのナビキャラクタYMが表示されている。演出アイコン表示領域DISでは、アイコンやミニアイテム等の様々な表示が行われる。図85(あ1)に示すナビキャラクタYMは、連続する複数の図柄変動表示を跨いで表示される場合がある表示である。例えば、或る図柄変動表示の開始と同時に表示が開始され、その図柄変動表示の表示中、継続して表示されていてもよいし、一時的に消えたり、見えなくなってもよい。また、その図柄変動表示が終了し、停止表示の表示中も継続して表示されていてもよいし、一時的に消えたり、見えなくなってもよい。そして、連続して開始される次の図柄変動表示の表示中、継続して表示されていてもよいし、一時的に消えたり、見えなくなってもよい。あるいは、次の図柄変動表示の表示中に表示が終了する場合があってもよい。また、一回の図柄変動表示の表示中の全期間のうち一部又は全部の期間でしか表示されず、次の図柄変動表示の表示中には表示されない場合があってもよい。このナビキャラクタYMは、いわゆる常時表示のキャラクタということもできるが、いかなる場合であっても表示され続けるものでなくてもよい。さらに、ナビキャラクタYMは、表示が続く中で、表示態様が変化する場合がある。この点については、詳細は後述する。
また、図85(あ1)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1の保留アイコン(第1保留アイコンh11)が第1ステージhs1に表示されている。この第1保留アイコンh11の表示態様は、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)である。また、変動アイコン表示領域CISの台座hs0には、変動アイコンh0が表示されている。この変動アイコンh0の表示態様も、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)である。
図85(あ2−1)では、演出アイコン表示領域DISに、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が表示される。変化予告表示とは、その表示がなされると、他のアイコン等が変化するかもしれないことを表す予告に相当する。他のアイコン等としては、ナビキャラクタYMであったり、保留アイコンh11であったり、変動アイコンh0であったり、装飾図柄であったりする。すなわち、変化予告表示の表示が開始される前から表示されているアイコン等が変化させる対象になる。ただし、変化予告表示の表示開始と同時に表示が開始されたものや、後から表示が開始されたものであっても、変化させる対象にしてもよい。変化予告表示の表示が開始された時点では、何が変化されるか、遊技者はわかっていてもよいし、わからなくてもよい。また、何を変化させるかの示唆があってもよい。さらには、変化予告表示が表示されても、変化予告表示によっては何も変化しない、偽の予告である場合があってもよい。また、変化予告表示は変化させる対象物は一つに決まっていてもよく、必ず変化させると決まっていてもよい。
図85(あ2−1)に示す宝箱のアイコンI1は絨毯のアイコンI2に乗って出現する。この絨毯のアイコンI2は、出現時にのみ表示され、宝箱のアイコンI1が演出アイコン表示領域DISの表示位置に到達すると、その場で消えたり、画面外に飛んでいったりする。この変化予告表示のアイコンの出現タイミングとしては、第1装飾図柄が高速変動になった時、図柄変動開始時、変動アイコンh0の移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時、或る演出の成功時、第1装飾図柄の第1停止時、擬似連演出における仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時、スーパーリーチ中等を列挙することができる。すなわち、変化予告表示のアイコンの出現タイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、宝箱のアイコンI1の表示態様も複数あってもよく、例えば、宝箱や絨毯の表示態様(大きさ、色、アニメーションの違い)によって、ナビキャラクタYM等の変化のしやすさが変化してもよい。また、絨毯のアイコンI2のように、登場時や退場時にのみ表示される演出表示について、表示態様が通常の表示態様と異なっていると、変化させる確率が高くなったり、遊技者にとって有利な状態や表示態様に変化させる確率が高くなってもよい。例えば、大当りの期待度が高い表示態様に変化させる確率が高くなってもよい。また、変化予告表示は、ナビキャラクタのみを変化させる表示であってもよいが、ナビキャラクタ以外の演出表示(保留アイコン、変動アイコン、当該変動の予告表示,先読み予告表示等)を変化させる場合があってもよい。また、ナビキャラクタ以外の演出表示(保留アイコン、変動アイコン、当該変動の予告表示(タイマ予告、会話予告、チャンスアップメータ等)、先読み予告表示(タイマ予告、先読みモード用背景表示等)等のうちの一の演出表示、複数の演出表示、または全ての演出表示)を変化させる予告表示によって、ナビキャラクタが変化されないように構成されていてもよいが、ナビキャラクタが変化される場合があってもよい。また、変化予告表示は、ナビキャラクタ以外の演出表示を変化させるよりもナビキャラクタを変化させる頻度が多いように構成されていてもよいが、逆にナビキャラクタを変化させる頻度がナビキャラクタ以外の演出表示を変化させる頻度よりも少なくてもよく、2つの頻度が同じ頻度で行われるようにしてもよい。ここで、「演出表示を変化させる予告(変化予告表示、ナビキャラクタ以外の演出表示を変化させる予告表示。以下、予告Aという。)」によって演出表示(ナビキャラクタ、ナビキャラクタ以外の演出表示)が変化される場合に、予告Aによって変化される頻度の低い演出表示が、該予告Aによって変化された場合は、予告Aによって変化される頻度が高い演出表示が該予告Aによって変化された場合よりも大当りしやすいように構成されていてもよいし、構成されていなくてもよい。
図85(あ3−1)では、絨毯のアイコンI2が消え、宝箱のアイコンI1が残っている。この宝箱のアイコンI1は、ナビキャラクタYMの右横に表示されている。図85(あ4−1)では、宝箱のアイコンI1の表示態様が変化する。すなわち、変化アニメーションが表示され、宝箱が開いて、中から、エフェクトの煙画像が出現し、その煙画像によって、ナビキャラクタYMの一部又は全部が隠され、煙画像が出現する前よりも明らかに視認困難になる。なお、ナビキャラクタYM以外のアイコン等の表示がなされている場合には、煙画像が、ナビキャラクタYM以外のアイコン等の表示の一部又は全部を前側から覆ってもよい。また、宝箱が開放しない場合があってもよい。さらには、宝箱が開放しても他の予告が行われる場合があってもよい。図85(あ5−1)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMの表示態様が変化している。すなわち、ナビキャラクタYMの殿様がこれまで着ていた紺色(デフォルト色)の着物が赤色の着物に変化している。ナビキャラクタYMの殿様の着物が赤色の着物に変化したことで、当該変動で変動アイコンh0が赤色に変化しやすいことが示唆されている状態であってもよい。なお、宝箱のアイコンI1が表示された時点で、ナビキャラクタYMの表示態様が変化することが確定してもよい。また、赤色の着物以外にも、金色の着物や、虹色の着物に変化してもよい。また、白点滅、青色、緑色に変化してもよい。また、保留アイコンおよび/または変動アイコンの色に対応して、ナビキャラクタYMの表示態様が変化してもよい(例えば、保留2に緑色の保留が表示された場合は、ナビキャラクタYMが緑色の着物に変化するなど)。ここで、ナビキャラクタの色が変動アイコンおよび/または保留アイコンの色に対応している場合であって、保留アイコンおよび/または変動アイコンの表示態様が複数変化している場合は、先に消化される保留アイコンまたは変動アイコンの色とナビキャラクタの色が対応するように構成されていてもよく、後に消化される保留アイコンの色とナビキャラクタの色が対応するように構成されていてもよく、大当り期待度の高い色を優先的に表示してもよく、逆に大当り期待度の低い色を優先的に表示してもよく、保留アイコンや変動アイコンの自体の色に関係なく大当りの期待度が高い保留アイコンまたは変動アイコンの色が表示されてもよく、保留アイコンや変動アイコンの自体の色に関係なく大当りの期待度が低い保留アイコンまたは変動アイコンの色が表示されてもよく、変化している保留アイコンおよび/または変動アイコンの色が全てナビキャラクタの色に反映されていてもよく、ナビキャラクタの色が、変化している保留アイコンおよび/または変動アイコンの色の中からランダムで表示されてもよい。また、表示態様が変化したナビキャラクタYMの横には、蓋が開いたままの宝箱のアイコンI1が依然として表示されたままである。なお、この宝箱のアイコンI1は、煙画像の出現と同時に消えてもよいし、煙画像と一緒に消えてもよい。図85(あ6−1)のタイミングで宝箱のアイコンI1が消え、演出アイコン表示領域DISには、赤色の着物を着た殿様のナビキャラクタYMのみが表示されている。ここまで、第1装飾図柄は高速変動表示を続けている。
図85(あ7)では、第1装飾図柄がリーチ状態になり、左図柄、右図柄ともに「装飾7」が揺れ表示(仮停止)されている。なお、第2装飾図柄では、仮停止は行われておらず、3つの装飾図柄が変動表示を継続している。図85(あ8)では、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、装飾図柄表示装置208の背景画面が、荒野の背景画面に変化し、仮停止している左図柄が装飾図柄表示装置208の左上へ移動し、同じく仮停止している右図柄が装飾図柄表示装置208の右上へ移動する。荒野の背景画面hには、主人公の殿様と敵役の剣豪が対峙している決闘シーンが表示されている。また、保留枠UIのうち、保留アイコン表示領域HISの左ベースアイコンbIlおよび4つのステージhs1〜hs4は消え、第1保留アイコンh11も消えている。また、変動アイコン表示領域CISの台座の高さが低くなってはいるものの、低くなった台座hs0’は表示されており、その上に変動アイコンh0も表示されたままである。さらに、演出アイコン表示領域DISには、右ベースアイコンbIrの上に赤色の着物を着た殿様のナビキャラクタYMが表示されている。なお、スーパーリーチ演出中は、保留枠UI全体が非表示になってもよい。すなわち、変動アイコン表示領域CISの台座hs0’および演出アイコン表示領域DISの右ベースアイコンbIrも非表示になってもよい。さらに、スーパーリーチ演出中は、変動アイコンh0及びナビキャラクタYMも非表示になってもよい。また、スーパーリーチ演出中は、ナビキャラクタYM、保留アイコン、および変動アイコンh0のうちのいずれか1つ又は2つが非表示になってもよい。さらには、スーパーリーチ演出中は、ナビキャラクタYM、保留アイコン、および変動アイコンh0総てを非表示にして、保留枠UI(左ベースアイコンbIl、4つのステージhs1〜hs4、台座hs0(hs0’)、右ベースアイコンbIr)は表示してもよいし、あるいは、この逆に、ナビキャラクタYM、保留アイコン、および変動アイコンh0総てを表示して、保留枠UIを非表示にしてもよい。
図85(あ9)では、それまで正面を向いて立っていた殿様のナビキャラクタYMが、変動アイコンh0の方を向き、刀を抜いて構えているポーズに変化する。図85(あ10)では、殿様のナビキャラクタYMの刀から波動が発振され、同図(あ11)では、それまで白色であった変動アイコンh0が赤色に変化している。上述の如く、赤色の表示態様の変動アイコンは、現在行われている図柄変動表示での大当りの期待度がかなり高いことになる。図85(あ12)では、殿様のナビキャラクタYMが正面を向いて立っている姿勢に戻っている。図85(あ12)に示す殿様のナビキャラクタYMは、赤色の着物の表示態様のままであるが、デフォルトの表示態様(紺色の着物の表示態様)に戻っていてもよい。
図85(あ13)では、図示省略したが、ボタン演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、ボタン画像と残時間表示メータが表示され、チャンスボタン136の操作有効期間が開始すると、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受付可能な状態となる。残時間表示メータでは、上記操作有効期間が開始されてゲージが減っていく。その後、チャンスボタン136が上記操作有効期間内に押下されると、装飾図柄表示装置208には、殿様のカットイン画像が表示され、大当りの信頼度が高いことを報知する予告演出が行われる。殿様のカットイン画像は、決闘シーンのアニメーション表示にオーバーラップしており、殿様のカットイン画像が表示されていない場合と比べると視認困難とされている。なお、殿様のカットイン画像は、チャンスボタン136が操作されたことを条件に表示されるものであってもよいし、チャンスボタン136が操作されることなく操作有効期間が経過した場合にも表示されるものであってもよい。
その後、装飾図柄表示装置208では、殿様のカットイン画像が消去され、決闘シーンのアニメーション表示が継続し、ボタン画像と残時間表示メータが表示され、スーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出が開始される。その後、チャンスボタン136の操作有効期間が開始すると、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受付可能な状態となる。
残時間表示メータでは、上記操作有効期間が開始されてゲージが減っていく。なお、スーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における操作有効期間は、スーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における操作有効期間よりも短くてもよく、この場合、スーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における残時間表示メータにおけるゲージの減る速度がスーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における残時間表示メータにおけるゲージの減る速度よりも速くてもよい。また、スーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における操作有効期間がスーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における操作有効期間よりも短くてもよいし、スーパーリーチに発展してから1回目のボタン演出における操作有効期間とスーパーリーチに発展してから2回目のボタン演出における操作有効期間とが同じ長さであってもよい。
チャンスボタン136が上記操作有効期間内に押下されると、装飾図柄表示装置208では、決闘シーンのアニメーション表示からエフェクト画像の表示に切り換えられるとともに、図67(a)に示す第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作し、それぞれ装飾図柄表示装置208の前面側でオーバーラップする。エフェクト画像や第1装飾図柄の左図柄及び右図柄は、それぞれ第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdによってオーバーラップされ、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdによってオーバーラップされていない状態である場合に比べると視認困難とされている。また、第2装飾図柄と第2保留数表示も、それぞれ第1大盤振舞役物224Gaと第2大盤振舞役物224Gbによって少なくとも一部がオーバーラップされ、視認困難とされている。なお、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdのうちの一部のみが動作してもよいし、全部が動作してもよく、例えば、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作する数によって信頼度が異なるようにしてもよい。この第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作する演出は、チャンスボタン136が操作されたことを条件に表示されるものであってもよいし、チャンスボタン136が操作されることなく操作有効期間が経過した場合にも表示されるものであってもよい。また、エフェクト画像の表示と第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作のうちのいずれか一方のみが行われる場合があってもよい。また、エフェクト画像の表示と第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作の両方が行われる場合は、エフェクト画像が表示された後で第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作が開始されてもよいし、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作が開始された後でエフェクト画像が表示されてもよいし、エフェクト画像の表示と第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作が同時に開始されてもよい。また、操作有効期間内にチャンスボタン136が押下された場合に、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作する演出が行われずにハズレとなる演出表示が行われてもよく、さらに、ハズレとなる演出表示が行われた後で復活演出を表示して大当りとなる演出表示が行われるようにしてもよい。なお、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作する演出が開始されると、表示されていた変動アイコンh0が非表示となるが、引き続き表示してもよい。
その後、図67(a)に示す千両箱役物224Hが動作して下方に移動し、装飾図柄表示装置208及び第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの前面側にオーバーラップする。さらに、その後、導光板ILの発光が行われる。なお、エフェクト画像の表示、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作、千両箱役物224Hの動作、導光板ILの発光の開始する順序については、上述したものに限定されず、適宜に設定することができる。また、エフェクト画像の表示、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの動作、千両箱役物224Hの動作、導光板ILの発光のうちの全部が行われてもよいし、一部が行われない場合があってもよい。
導光板ILの発光が終了した後、千両箱役物224Hは初期位置に向かって上昇を開始する。その後、エフェクト画像がフェイドアウトし、続いて、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdがそれぞれ初期位置に向かって移動を開始する。このとき、装飾図柄表示装置208では、表示が中断された決闘シーンのアニメーション表示がフェイドインしながら再開する。このとき、変動アイコンh0の表示も再開される。
その後、決闘シーンのアニメーション表示は、図85(あ14−1)まで継続する。図85(あ14−1)では、殿様と剣豪が斬り合った後の場面が表示されている。
図85(あ9)〜同図(あ12)のナビキャラクタYMのアニメーションは、変動アイコンh0の表示態様を変化させる演出(以下、「変化演出」という。)に相当する。この変化演出は、スーパーリーチ演出の一部と見ることもできるが、スーパーリーチ演出の開始を契機にして開始された、スーパーリーチ演出とは別の演出とも見ることができる。変化演出の開始タイミングとしては、スーパーリーチ演出中の他、第1装飾図柄が高速変動になった時、図柄変動開始時、変動アイコンh0の移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時、或る演出の成功時、第1装飾図柄の第1停止時、擬似連演出における仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時等を列挙することができる。すなわち、変化演出の開始タイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、変動アイコンh0が変化するタイミングも、スーパーリーチ演出中の他、第1装飾図柄が高速変動になった時、図柄変動開始時、変動アイコンh0の移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時、或る演出の成功時、第1装飾図柄の第1停止時、擬似連演出における仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時等を列挙することができる。すなわち、変動アイコンh0が変化するタイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。さらに、変動アイコンh0が変化するタイミングは、上述したボタン演出におけるボタン有効期間中と重なってもよい。なお、スーパーリーチ演出中の或る期間以降は、変動アイコンの表示態様が変化しないようにしてもよい。ここで説明したスーパーリーチ演出も勝負演出であって、ボタン演出を含んでおり、主人公か敵のどちらかが勝利する、いわゆる最終ジャッジ演出の一種である。最終ジャッジ演出の結果が表示された以降は、変動アイコンの表示態様が変化しないようにしてもよい。また、ナビキャラクタYMによって、変動アイコンの表示態様を変化させようとするアニメーションが行われた場合は、変動アイコンh0の表示態様を必ず変化する様にしてもよいし、あるいは、失敗があるようにしてもよい。すなわち、変化演出は、変動アイコンh0の表示態様を必ず変化させる演出であってもよいし、変動アイコンh0の表示態様を変化せる場合(成功する場合)と、変化させない場合(失敗する場合)とがあってもよい。
また、ナビキャラクタYMによる変動アイコンの変化アニメーションが行われない場合があってもよい。その場合、スーパーリーチ演出の終了時に、スーパーリーチ演出の終了画面と、装飾図柄が表示された画面とがワイプによって切り替えられた後に、変動アイコンh0の表示態様が変化していてもよい。また、ナビキャラクタYMの表示態様は、ワイプによって切り替えられた後に、デフォルトの表示態様(紺色の着物の表示態様)に戻っていてもよいし、ナビキャラクタYMは次の図柄変動表示の先読み予告として、そのままの表示態様(赤色の着物の表示態様)を維持してもよい。
図85(あ15−1)では、敵役の剣豪が倒れ、主人公の殿様が勝利した場面が表示され、殿様のナビキャラクタYMも勝利のポーズをとっている。ただしまだ、中図柄は表示されておらず、同図(あ16−1)で「装飾7」の中図柄が表示されているが、赤色の変動アイコンh0は未だ表示されており、第2装飾図柄も変動表示中である。しかも、同図(あ16−1)の段階では、第1装飾図柄の各図柄(左中右図柄)はいずれも仮停止(揺れ変動)中である。なお、図85(あ15−1)では、主人公の殿様による大当り用のアニメーションが実行されてもよい。
ここで、中図柄が表示される前の図85(あ15−1)までがスーパーリーチ演出と見ることもできるが、中図柄が表示されて一応勝利が確定したように見える(あ16−1)までがスーパーリーチ演出と見ることもできるし、さらに進んで、停止表示が行われる直前までスーパーリーチ演出と見ることもできる。また、上述のごとく、ここでのスーパーリーチ演出は最終ジャッジ演出の一例に相当し、最終ジャッジ演出の結果が確定するまで(例えば、停止表示が行われる直前まで)、スーパーリーチ演出の実行中としてもよい。
その後、装飾図柄表示装置208では、決闘シーンのアニメーション表示がフェイドアウトし、第1装飾図柄が「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組合せで揺れ変動が開始される。なお、第2装飾図柄は左図柄、中図柄、右図柄のいずれも依然として変動表示が行われている。ここでの背景は、非表示であってもよいし、スーパーリーチが行われるまでとは異なる背景画像であってもよいし、スーパーリーチが行われる前と同じ背景画像であってもよい。また、このとき、変動アイコンh0や特図1の保留アイコンは表示されていないが、変動アイコンh0や特図1の保留アイコンは表示されていてもよい。また、ナビキャラクタYMの表示も行われていないが、ナビキャラクタYMの表示が行われてもよい。
その後、不図示の第1特図表示装置212が特図Aの表示態様で表示される。なお、第1特図表示装置212は停止表示されたが、第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを受信していない状態であるので、図柄確定停止と判断していないため、第1装飾図柄では揺れ変動が継続しており、第2装飾図柄や第4図柄表示装置284では未だ変動表示中となっている。
その後、第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信すると、第1装飾図柄及び第2装飾図柄がそれぞれ「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組合せで停止表示するとともに、第4図柄表示装置では、図柄が停止した旨の態様での表示が行われる。
その後、大当り遊技が開始して主制御部300から第1副制御部400に入賞演出開始コマンドが送信されると、装飾図柄表示装置208では、大当り開始演出表示が開始される。
なお、スーパーリーチ中は変動アイコンh0とナビキャラクタYMの両方が表示されている。ここで、最終ジャッジ演出であるボタン演出が開始された場合、保留枠UIの一部又は全部が非表示あるいは消えるように構成されていてもよい。例えば、右ベースアイコンbIrがそれまでは表示されていたが、最終ジャッジ演出が開始されると、右ベースアイコンbIrが非表示あるいは消えるように構成されていてもよい。また、最終ジャッジ演出が開始されると、変動アイコh0が非表示あるいは消えるように構成されていてもよく、ナビキャラクタYMが非表示あるいは消えるように構成されていてもよく、変動アイコh0とナビキャラクタYMの両方が非表示あるいは消えるように構成されていてもよい。また、保留アイコンをそれまで表示している場合には、保留アイコンも最終ジャッジ演出が開始されると非表示あるいは消えるように構成されていてもよい。さらに、演出アイコン表示領域DISに表示されているその他のアイコンやミニキャラも、それまで表示している場合には、最終ジャッジ演出が開始されると非表示あるいは消えるように構成されていてもよい。
図85(あ2−1)に代えて同図(あ2−2)に示すように、殿様のナビキャラクタYMに「変化!?」といった吹き出し表示が追加される場合があったり、同図(あ2−3)に示すように、「変化準備中」といった吹き出し表示が追加される場合もある。この後、図85(あ3−1)に戻り、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が表示される。ナビキャラクタYMの吹き出し表示は、変化予告表示の開始の予告演出(前兆演出)に相当する。すなわち、「変化!?」のようにナビキャラクタ自身が変化する可能性があることを示唆する予告であったり、「変化準備中」のようにナビキャラクタがこれから(「変化準備中」が表示された変動内または、「変化準備中」が表示された変動の次変動以降に)必ず変化することを示唆する予告であったりする。
また、図85(あ3−1)に代えて同図(あ3−2−1)に示すように、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が一旦、演出アイコン表示領域DISに表示されながら、再び絨毯のアイコンI2が登場し、宝箱のアイコンI1がその絨毯のアイコンI2に乗って飛び去ってしまう場合もある。この場合には、ナビキャラクタYMの表示態様は変化せず、いわゆる失敗パターンに相当する。
また、図85(あ4−1)に代えて同図(あ4−2)に示すように、煙画像が赤色の場合もある。変化予告表示における変化アニメーションの種類によって、ナビキャラクタYMの変化する態様や変化しやすさを予告してもよい。図85(あ4−2)の場合は、ナビキャラクタYMが、煙と同じ色の着物を着た表示態様に変化する可能性があることが予告されている。また、変化予告表示における変化アニメーションの種類によって、当該変動または保留内の大当りの期待度を予告してもよい。
また、図85(あ5−1)に代えて同図(あ5−2)に示すように、ナビキャラクタYMの着物の色が変化するのではなく、ナビキャラクタYM自身が大きくなる場合もある。このように、ナビキャラクタYMの表示態様の変化は、色の変化の他に、大きさの変化であってもよいし、形状(例えば、ポーズ)の変化であってもよい。なお、図85(あ5−2)に示す、大きくなったナビキャラクタYMの着物の色は、紺色(デフォルト色)であってもよいが、赤色に変化していてもよい。図85(あ5−2)に示す大きくなったナビキャラクタYMの一部は、宝箱のアイコンI1の一部に前側から重なっている。なお、ナビキャラクタYMの一部が、宝箱のアイコンI1の全部に前側から重なっていてもよい。あるいは、宝箱のアイコンI1の少なくとも一部が、大きくなったナビキャラクタYMの少なくとも一部に前側から重なっていてもよい。
また、変動アイコンh0を変化させる確率、引いては大当りの期待度としては、デフォルトの色で小さい表示態様よりも、デフォルトの色で大きい表示態様の方が高く、赤色で小さい表示態様よりも、赤色で大きい表示態様の方が高くてもよい。また、大きさと色であれば、色の方が優先されてもよく、例えば、デフォルトの色で大きい表示態様よりも、赤色で小さい表示態様の方が高くてもよい。あるいは反対に、大きさの方が優先されてもよく、例えば、赤色で小さい表示態様よりも、デフォルトの色で大きい表示態様の方が高くてもよい。さらに、ナビキャラクタYMの大きさ(表示サイズ)については、大きい場合と小さい場合の他、その中間サイズ等複数のサイズがあってもよい。
なお、ナビキャラクタYMが、赤い着物を着た表示態様であるときは変動アイコンh0は赤色に変化し、金色の着物を着た表示態様であるときは、変動アイコンh0は金色に変化し、虹色の着物を着た表示態様であるときは、変動アイコンh0は虹色に変化する場合があってもよい。また、ナビキャラクタYMが、赤い着物を着た表示態様であるときは、変動アイコンh0は、大当りの期待度が赤以上の色(赤、金、虹)に変わりやすくてもよい。すなわち、変動アイコンh0の変化が成功するなら、赤以上の色に変化することが確定してもよいし、赤以上の色に変化すること自体が確定してもよい。ただし、ナビキャラクタYMが、赤い着物を着た表示態様であっても、大当りの期待度が赤より下の色(緑、青、白点滅、白)に変わってしまう場合があってもよい。さらに、ナビキャラクタYMが、プレミアの色である虹色の着物を着た表示態様であるときは、変動アイコンh0の色も必ず虹色に変化してもよい。すなわち、ナビキャラクタYMが虹色の着物を着た表示態様であるときは、ナビキャラクタYMの表示態様によって、直接的に大当りすることを報知していることになり、ナビキャラクタYMが他の色(例えば、赤)の着物を着た表示態様であるときは、変動アイコンの表示態様が変化すれば、結果的に大当りしやすいことになり、ナビキャラクタYMの表示態様によって大当りのしやすさを間接的に報知することができる。
また、ナビキャラクタYMは、表示態様が変化していないときでも、変動アイコンh0を変化させる場合があってもよい。あるいは、表示態様が変化したときのみ変動アイコンh0を変化させてもよい。さらに、主人公の殿様のキャラクタは、いわゆる常時表示のキャラクタであるが、変動アイコンh0を変化させるナビキャラクタYMは、変動アイコンh0を変化させるときのみ表示されるキャラクタであってもよい。また、予告を行うときのみ表示されるキャラクタであってもよい。さらに、上述したカスタマイズにおけるキャラクタ選択で遊技者が設定したキャラクタが、変動アイコンh0を変化させるキャラクタとして使用できるようにしてもよいし、カスタマイズにおけるキャラクタ選択で遊技者が設定したキャラクタのみが、変動アイコンh0を変化させるキャラクタとして使用できるようにしてもよい。
図86は、図85に示す例の変形例を示す図である。
図85(あ6−1)に続いて、図86(あ6−2−1)〜同図(あ6−2−3)を経て、図85(あ7)に戻るように、変化予告表示である宝箱のアイコンI1が非表示になるまで、ナビキャラクタYMは、複数回変化してもよい。図86(あ6−2−1)に示すナビキャラクタYMは赤色の着物であるが、同図86(あ6−2−2)に示すナビキャラクタYMは、金色の着物である。なお、宝箱のアイコンI1は、一度消えて、また新たに表示されてもよい。また、複数変動に亘って変化予告表示が表示されていてもよい。この場合、宝箱のアイコンI1は、開放したり閉鎖したりすることを繰り返す。
また、図85(あ6−1)に続いて、図86(あ6−3−1)〜同図(あ6−3−2)のような変化アニメーションが表示されてもよい。すなわち、変化予告表示とは別の予告(ここではUFOアイコンUFI)によって、ナビキャラクタYMがさらに昇格してもよい。図86(あ6−3−2)から続く同図(あ6−3−3a)では、飛来してきたUFOアイコンUFIから金色のビームが、赤色の着物を着たナビキャラクタYMに向けて照射され、図86(あ6−3−4a)に示すようにナビキャラクタYMは、金色の着物を着た表示態様に変化している。あるいは、図86(あ6−3−2)から続く同図(あ6−3−3b)では、飛来してきたUFOアイコンUFIから灰色のビームが、赤色の着物を着たナビキャラクタYMに向けて照射され、図86(あ6−3−4b)に示すようにナビキャラクタYMは、赤色の着物を着たまま大きくなっている。
なお、ここでは昇格について説明したが、ビームが照射されてもナビキャラクタYMに変化がない場合(いわゆる失敗パターン)があってもよく、あるいは、ビームが照射されると、デフォルトの表示態様や、青色の着物を着た表示態様や、小さくなってしまう場合(降格してしまう場合)があってもよい。
また、スーパーリーチ演出おける、殿様と剣豪が斬り合った後の場面である図85(あ14−1)に続いて、図86(あ14−2−1)が表示されてもよい。すなわち、中図柄として、左右図柄(「装飾7」)とは異なる「装飾6」が大きく表示(揺れ表示)され、続く同図(あ14−2−2)では、左図柄、中図柄、右図柄の装飾図柄総てが、通常の濃さよりも一旦薄く表示される。また、同図には、殿様が倒れたシーンが表示されている。図86(あ14−2−3)では、左図柄、中図柄、右図柄の装飾図柄総てが再び通常の濃さで表示され、同図(あ14−2−4)では、ワイプ演出が行われ、スーパーリーチの演出場面(演出表示)と、通常背景(図85(あ1)等に示す、スーパーリーチ演出の開始前の背景)との切り替えが行われる。ワイプ演出では、図86(あ14−2−5)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示画面が一旦、無模様同一色のワイプ表示になる。このワイプ表示では、変動アイコンh0や、ナビキャラクタYMは消え、第2装飾図柄と、第2保留数表示は表示されている。また、左隅には機種タイトルが表示されている。なお、変動アイコンh0や、ナビキャラクタYMも表示されていてもよい。図86(あ14−2−6)では、ワイプアウトし、背景が通常背景に戻るとともに、ナビキャラクタYMの表示態様もデフォルトの表示態様に戻っている。なお、ナビキャラクタYMの表示態様は、ワイプ演出開始時(図86(あ14−2−4)のタイミング)でデフォルトの表示態様に戻っていてもよい。図86(あ14−2−7)では、ワイプ演出が終了し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの組合せである「装飾7」−「装飾6」−「装飾7」が揺れ表示されている。また、保留枠UIも表示され、変動アイコンh0も第1保留アイコンh11も表示されている。図86(あ14−2−7)に示す変動アイコンh0は、赤色の表示態様のままであるが、デフォルトの表示態様に戻っていてもよく、あるいは、変動アイコンh0自身が消去されていてもよい。一方、ナビキャラクタYMの表示態様は、赤色の着物を着た表示態様のままであってもよい。なお、本例では、ナビキャラクタの表示態様が変化した状態からデフォルトの状態に戻る表示がナビキャラクタが非表示のため視認できないが、ナビキャラクタの表示態様が変化した状態からデフォルトの状態に戻る表示が視認可能であってもよい。(例えば、ナビキャラクタの表示態様が変化した状態からデフォルトの状態へ切り替わる表示や、ナビキャラクタの表示態様が変化した状態からデフォルトの状態へ戻るアニメーション表示などが挙げられる。)
なお、ワイプアウト時(図86(あ14−2−6)〜同図(あ14−2−7))に、変動アイコンh0および/またはナビキャラクタYMが表示されているが、表示されていない場合があってもよく、表示されているときは、表示されていない場合よりも、復活演出が行われやすい構成であってもよい。あるいは、表示されているときは、復活演出が必ず行われる構成であってもよく、表示されていない場合には、復活演出が行われたり、行われなかったりしてもよい。
さらに、図86(あ14−2−1)〜同図(あ14−2−3)では、保留枠UIの一部(台座hs0’や右ベースアイコンbIr)が表示されているが、保留枠UIの全部が非表示になってもよいし、一部のみが非表示になってもよい。また、変動アイコンh0が非表示になってもよいし、ナビキャラクタYMが非表示になってもよい。あるいは、変動アイコh0とナビキャラクタYMの両方が非表示になってもよい。また、保留アイコンをそれまで表示している場合には、保留アイコンも非表示になってもよい。さらに、演出アイコン表示領域DISに表示されているその他のアイコンやミニキャラも、それまで表示している場合には、非表示になってもよい。
図87は、図85に示す例の他の変形例を示す図である。
図85(あ16−1)に続いて、図87(あ16−2−1)〜同図(あ16−2−2)のような表示が行われてもよい。すなわち、図87(あ16−2−2)に示す装飾図柄表示装置208では、画面全体が薄くなり始めている。この後、再抽選演出で一度消えて、再び、図87(あ16−2−1)に示す画面(殿様勝利の画面)が表示されてもよいし、あるいは図85(あ14−2−3)に示す画面(殿様敗北の画面)が表示されてもよいし、同図(あ16−2−3)に示すような、通常背景で、装飾図柄の組合せ(大当りの組合せの場合やハズレの組合せの場合がある)が揺れ表示されている画面が表示されてもよい。
また、再表示された画面でも、ナビキャラクタYMや変動アイコンh0は表示されており、ナビキャラクタYMまたは/および変動アイコンh0の表示態様が赤い表示態様であれば、有利な大当り確定(例えば、確変大当りやラウンド数が長い大当り)が確定であってもよい。あるいは、表示態様が変化していないと、有利な大当りは確定ではないが、表示態様が昇格していると、有利な大当りが確定であってもよいし、表示態様が金色や虹色のプレミアムであると、有利な大当りが確定であってもよい。
また、図87(い1)〜同図(い12)は、ナビキャラクタYMが、複数変動を跨いで表示され、先読み予告としても機能する例を示す図である。
図87(い1)には、赤色の着物を着た表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。
図87(い2)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。赤色の着物を着た表示態様のナビキャラクタYMは表示されたままである。図87(い3)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。次の図柄変動表示が開始されても、赤色の着物を着た表示態様のナビキャラクタYMは表示されたままである。
図87(い4−1)では、ナビキャラクタYMを用いた変動アイコンh0の変化アニメーションが開始される。すなわち、それまで正面を向いて立った姿勢(初期姿勢)であった殿様のナビキャラクタYMが、変動アイコンh0の方を向き、刀を抜いて構えているポーズに変化する。図87(15)では、殿様のナビキャラクタYMの刀から波動が発振されるが、同図(い6)では、変動アイコンh0の表示態様はデフォルトのままであり、変化演出は失敗に終わっている。図87(い7)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。赤色の着物を着た表示態様のナビキャラクタYMは、再び初期姿勢で表示されている。
図87(い8)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が再び開始されている。3回目の図柄変動表示が開始されても、赤色の着物を着た表示態様のナビキャラクタYMは表示されたままである。図87(い9)では、ナビキャラクタYMを用いた変動アイコンh0の変化アニメーションが再び開始される。図87(い11)では、それまで白色であった変動アイコンh0が赤色に変化しており、通常予告が開始されている。同図(い12)では、ナビキャラクタYMは、赤色の着物を着た表示態様のまま初期姿勢に戻っている。この後、図示省略しているが、現在行われている図柄変動表示で大当り図柄が確定表示される。
また、図87(い4−1)の代わりに同図(い4−2−1)では、ナビキャラクタYMが、図柄変動表示中に、演出アイコン表示領域DISから保留アイコン表示領域HISに移動し、同図(い4−2−2)では、保留アイコンに対する変化アニメーションが開始されている。ナビキャラクタYMの移動はアニメーションであってもよいし、瞬間的に表示位置が切り替わる態様であってもよい。また、ナビキャラクタYMが演出アイコン表示領域DISから出て行った場合には、演出アイコン表示領域DISにおいてナビキャラクタYMが表示されていた位置(初期位置)に別の表示(例えば、看板に「出張中」と記載されているアイコン表示)が表示されていてもよい。
なお、ナビキャラクタYMによる保留アイコンに対する変化演出は失敗する場合(保留アイコンの表示態様が変化しない場合)があってもよく、あるいは反対に、必ず成功(保留アイコンの表示態様が変化)してもよい。また、先読み対象の保留アイコンに対してのみ変化演出を行ってもよい。例えば、保留数が1の状態に限って、第1保留アイコンh11を対象に行われてもよいし、複数の保留アイコン(変動アイコンを含んでいてもよい)を対象に行われてもよい。さらに、ナビキャラクタYMによる保留アイコンに対する変化演出は、先読み対象保留に対して表示態様が変化するまで(成功するまで)何回でも行ってよいし、1回失敗したらもう一度行わないようにしてもよい。
また、変化演出によって、表示態様が一度変化した保留アイコンに対して、再度、変化演出を行ってもよい。これは、保留アイコンに限らず、変動アイコンh0ついても同様である。
さらに、変動アイコンh0に対する変化演出でも、ナビキャラクタYMは、演出アイコン表示領域DISから移動してもよい。また、ナビキャラクタYMは、演出アイコン表示領域DISから出ないにしても、演出アイコン表示領域DIS内で移動してもよい。さらに、ナビキャラクタYMは、保留枠UI内に限って移動可能であってもよいし、保留枠UIから外にも移動可能であってもよい。
なお、本例では、ナビキャラクタYMを用いた変動アイコンh0の変化アニメーションがナビキャラクタYMの色が赤色になった変動の次の変動から先読み対象の保留の変動まで毎変動行われているが、ナビキャラクタYMの色が赤色になった変動の次の変動から先読み対象の変動までの間に変化アニメーションを行わない変動があってもよい。また、ナビキャラクタYMが赤色になった変動も変化アニメーションがおこなわれてもよい。
図88は、ナビキャラクタYMによる保留アイコンの変化演出と変動アイコンの変化演出の組合せの例を示す図である。
図88(う1)には、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが初期姿勢で表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。
図88(う2)では、演出アイコン(ここではUFOアイコンUFI)が保留枠UI外に出現し、保留枠UIに接近してくる。なお、演出アイコンは、保留枠UI内に出現してもよい。図88(う3)に示すように、UFOアイコンUFIから白色のビームが第2保留アイコンh12に向けて照射され、同図(う4)に示すように、第2保留アイコンh12の表示態様が、デフォルトの表示態様から白点滅の表示態様に変化する。すなわち昇格演出に成功している。なお、演出アイコンは複数種類あり、出現する演出アイコンによって、昇格演出の成功確率が変わってもよい。例えば、第一の演出アイコンが出現した場合は、昇格演出に必ず成功するようにしてもよく、第二の演出アイコンが出現した場合は、昇格演出に80%以上成功するようにしてもよく、第三の演出アイコンが出現した場合は、昇格演出に50%未満しか成功しないようにしてもよい。図88(う4)では、UFOアイコンUFIは消えている。図88(う5)では、3つの装飾図柄が仮停止状態となっている。図88(う6)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは、初期姿勢で表示されている。図88(う7)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されており、同図(う8)では第1装飾図柄が高速変動中である。次の図柄変動表示が開始されても、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは初期姿勢で表示されたままである。
図88(う9)では、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが、弓を引くポーズに変化し、ナビキャラクタYMによる保留アイコンの昇格演出が開始される。ここでの昇格演出もアニメーション表示である。図88(う10)では、矢が発射され、矢は、変動アイコンh0を越えて飛んでいき、同図(う11)では、白点滅の表示態様である第1保留アイコンh11に命中し、同図(う12)では、第1保留アイコンh11の表示態様が、白点滅から青色の表示態様に変化し、昇格演出は成功する。なお、ここでの昇格演出も、失敗する場合(保留アイコンの表示態様が変化しない場合)があってもよく、あるいは反対に、必ず成功(保留アイコンの表示態様が変化)してもよい。また、保留数が1の状態に限って、第1保留アイコンh11を対象に行われてもよいし、複数の保留アイコン(変動アイコンを含んでいてもよい)を対象に行われてもよい。さらに、昇格演出は、先読み対象保留に対して表示態様が変化するまで(成功するまで)何回でも行ってよいし、1回失敗したらもう一度行わないようにしてもよい。また、昇格演出によって、表示態様が一度変化した保留アイコンに対して、再度、昇格演出を行ってもよい。なお、ナビキャラクタによる昇格演出は、保留アイコンが複数表示されていても、そのうちの一の保留アイコンについてのみ行われる演出であってもよい(つまり、保留の減少に伴い保留アイコンAの位置が移動しても、保留アイコンAについてのみナビキャラクタによる昇格演出がおこなわれる。)し、保留アイコン表示領域に表示されている複数の保留アイコンおよび/または変動アイコンに対して行われる演出であってもよい。図88(う13)で、ナビキャラクタYMは初期姿勢に戻り、同図(う14)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは、初期姿勢で表示されている。図88(う15)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されており、同図(う16)では第1装飾図柄が高速変動中である。次の図柄変動表示が開始されても、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは初期姿勢で表示されたままである。変動アイコンh0は、先の昇格演出で青色の表示態様に変化した第1保留アイコンh11から変化したアイコンであり、同じく、青色の表示態様で台座hs0に表示されている。
図88(う17)では、演出アイコン表示領域DISに、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が絨毯のアイコンI2に乗って出現し、同図(う18)では、絨毯のアイコンI2が消え、宝箱のアイコンI1が残る。図88(う19)では、変化アニメーションが開始され、宝箱が開いて、中から、エフェクトの煙画像が出現し、その煙画像によって、ナビキャラクタYMの一部又は全部が隠され、ナビキャラクタYMは、煙画像が出現する前よりも明らかに視認困難になる。図88(う20−1)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMは、デフォルトの表示態様から赤色の着物を着た表示態様に変化している。図88(う21)のタイミングで宝箱のアイコンI1が消え、演出アイコン表示領域DISには、赤色の着物を着た殿様のナビキャラクタYMのみが表示されている。ナビキャラクタYMの表示態様の色は、現在行われている図柄変動表示の大当りの信頼度(期待度)を表すものである。あるいは、変動アイコンの表示態様の変化のしやすさ(昇格)を表すものであってもよい。さらには、ここでは保留アイコンは表示されていないが、保留アイコンが表示されている場合には、保留アイコンの表示態様の変化のしやすさ(昇格)を表すものであってもよい。
図88(う23)では、リーチ状態に突入し、同図(う24)ではスーパーリーチ演出に発展する。スーパーリーチ演出に発展すると、保留枠UIのうち、保留アイコン表示領域HISの左ベースアイコンbIlおよび4つのステージhs1〜hs4は消え、保留アイコンが残っている場合には保留アイコンも消える。また、図88(う24)に示す演出アイコン表示領域DISでは、右ベースアイコンbIrが消え、赤色の着物を着た殿様のナビキャラクタYMの足部分は消えている。また、変動アイコン表示領域CISにおける台座が沈んできてはいるものの、青色の表示態様の変動アイコンh0は表示されている。スーパーリーチ中の図88(う25)では、ナビキャラクタYMが完全に消え、低くなった台座hs0’の上に青色の表示態様の変動アイコンh0は表示されている。なお、ここでは、ナビキャラクタYMが消えてしまっているが、図85に示す例のように表示されていてもよい。また、台座hs0’および変動アイコンh0の両方が消えてもよいし、一方のみが消えてもよい。
図88(う27−1)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出の続きとして、荒野の背景画面hに、主人公の殿様と敵役の剣豪が対峙している決闘シーンが表示されている。ここでも、台座hs0’および変動アイコンh0の両方が表示されている。
図89は、図88に示す例の続きと変形例等を示す図である。
図89(う29)では、左図柄、中図柄、右図柄の装飾図柄総てが、通常の濃さよりも薄く表示されるとともに、殿様が倒れたシーンが表示されている。ここでも、台座hs0’および変動アイコンh0の両方が表示されている。図89(う30)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が終了し、通常背景に戻り、第2装飾図柄および第2保留数表示と、台座hs0’および変動アイコンh0が表示されている。図89(う31)では、左図柄と右図柄の表示が復活し、今まで沈んでいた台座が、変動アイコンh0を乗せたまま上昇は始めている。図89(う32)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の組合せが揺れ表示されており、保留枠UIも再表示されている。また、ナビキャラクタYMは、デフォルトの表示態様で表示されている。
また、図88(う20−1)に代えて、図89(う20−2)では、ナビキャラクタYMが、プレミアの虹色の着物を着た表示態様に変化している。この場合は、変動アイコンh0の表示態様(色)に関係なく、ナビキャラクタYMの表示態様が虹色なので大当り確定である。なお、変動アイコンの表示態様も、赤色以上の表示態様に変化させてもよく、プレミアの虹色に変化させてもよい。また、ナビキャラクタYMが先読み予告として機能する場合には、その先読み対象の保留アイコンの表示態様も、赤色以上の表示態様に変化させてもよく、プレミアの虹色に変化させてもよい。
また、図88(う27−1)に代えて、図89(う27−2)では、演出アイコン表示領域DISに右ベースアイコンbIrが表示され、さらに、赤色の着物を着た表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。ここで表示されているナビキャラクタYMは、表示されているだけで何もしなくてもよい。あるいは、ナビキャラクタYM自身が単独で自身の表示態様を昇格させたり、変動アイコンの表示態様を変化させたりしてもよい。あるいは、ナビキャラクタYMが他の予告表示によって変化してもよい。
ここで、演出アイコン(ここではUFOアイコンUFI)および/または変化予告表示(ここでは宝箱のアイコンI1)による予告は、1つの装飾図柄(例えば、左図柄)が仮停止表示となる前までに行われており、1つの装飾図柄が仮停止表示となった後は演出アイコンおよび/または変化予告表示による予告が行われないように構成されているが、1つの装飾図柄が仮停止状態となった後も演出アイコンおよび/または変化予告表示が行われる場合があってもよい。なお、1つの装飾図柄と記載したが複数の装飾図柄であってもよく、全ての装飾図柄であってもよい。また、図柄(特別図柄表示装置による変動表示)が完全に停止した状態では演出アイコンおよび/または変化予告表示による予告が行われないように構成されているが、行われる場合があってもよい。
図89(え1)〜同図(え4−1)は、ナビキャラクタYM自身が単独で自身の表示態様を変化させる例である。
図89(え1)には、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが初期姿勢で表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、デフォルトの第1保留アイコンh11が表示されている。
図89(え2)では、ナビキャラクタYMのポーズが変化し、扇子を持った手を上げている。図89(え3−1)では、ナビキャラクタYM自身が、灰色の煙画像に包まれ、視認困難になり、同図(え4−1)では、赤色の着物を着た表示態様に変化している。
また、図89(え3−1)に代えて同図(え3−2)では、ナビキャラクタYM自身が、赤色の煙画像に包まれており、この後、ナビキャラクタYMは、赤色の着物を着た表示態様に変化する。このように、変化アニメーション自体が、ナビキャラクタYMが変化する表示態様(色)を予告してもよい。また、赤色の煙画像は、ナビキャラクタの変化が成功すれば赤色以上の表示態様に変更されることを予告する予告表示であってもよく、赤色以上の表示態様に変化することが確定される予告表示であってもよい。
また、図89(え3−1)に代えて同図(え3−3)では、ナビキャラクタYM自身が、虹色の煙画像に包まれており、現在行われている図柄変動表示、あるいはこの後開始される図柄変動表示で大当り確定(大当り濃厚であってもよい)になる。このように、変化アニメーション自体で通常予告あるいは先読み予告を行ってもよい。なお、虹色の煙画像は、ナビキャラクタの変化が成功すれば虹色の表示態様に変更されることを予告する表示であってもよく、この場合虹色の煙画像が表示されても虹色の煙画像が表示された図柄変動および/または保留内が大当り確定(大当り濃厚であってもよい)とならなくてもよい。
また、図89(え4−1)に代えて同図(え4−2)では、ナビキャラクタが、別のナビキャラクタに変化している。ここでは、姫のナビキャラクタに変化している。変化するキャラクタの種類は、上述したカスタマイズにおけるキャラクタ選択で遊技者が設定したキャラクタであってもよいし、カスタマイズにおけるキャラクタ選択で遊技者が設定したキャラクタのみであってもよい。
また、図89(え4−2)に代えて同図(え4−3)では、ナビキャラクタが、遊技者が選択不能なナビキャラクタ(例えば、番長のキャラクタ)に変化している。なお、番長のナビキャラクタの方が、ナビキャラクタYMよりも保留アイコンおよび/または変動アイコンの昇格演出が行われやすいように構成されていてもよいし、ナビキャラクタが変化した図柄変動および/または保留内の大当りの期待度が高いように構成されていてもよい。
なお、姫(番長)のナビキャラクタの方が、ナビキャラクタYMよりも保留アイコンおよび/または変動アイコンの昇格演出が行われやすいように構成されていてもよいし、ナビキャラクタが変化した図柄変動および/または保留内の大当りの期待度が高いように構成されていてもよいし、姫(番長)が登場する予告および/またはスーパーリーチ演出が発生しやすい(または、必ず発生する)ように構成されていてもよい。
なお、ナビキャラクタYMが別のナビキャラクタに変化する場合、遊技者が選択可能なナビキャラクタのみに変化するように構成されていてもよく、遊技者が選択不可のナビキャラクタに変化されるように構成されていてもよく、遊技者が選択可能なナビキャラクタに変更される場合と遊技者が選択不可のナビキャラクタに変更される場合の両方の場合があってもよい。遊技者が選択可能なナビキャラクタに変更される場合と遊技者が選択不可のナビキャラクタに変更される場合の両方の場合がある場合において、遊技者が選択可能なナビキャラクタよりも遊技者が選択不可のナビキャラクタの方が保留アイコンおよび/または変動アイコンの昇格演出が行われやすいように構成されていてもよいし、ナビキャラクタが変化した図柄変動および/または保留内の大当りの期待度が高いように構成されていてもよい。逆に、遊技者が選択可能なナビキャラクタに変更される場合と遊技者が選択不可のナビキャラクタに変更される場合の両方の場合がある場合において、遊技者が選択不可のナビキャラクタよりも遊技者が選択可能なナビキャラクタの方が保留アイコンおよび/または変動アイコンの昇格演出が行われやすいように構成されていてもよいし、ナビキャラクタが変化した図柄変動および/または保留内の大当りの期待度が高いように構成されていてもよい。
さらに、図89(え4−1)に代えて同図(え4−4)では、キャラクタが変化せず、自身の変化演出に失敗している。
なお、この例では、ナビキャラクタYM自身が単独で自身の表示態様を変化させる例であって、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は絡まなかったが、変化予告表示の宝箱のアイコンI1の色によって、ナビキャラクタYMが変化する表示態様(色)を予告してもよい。例えば、赤色の宝箱のアイコンI1が出現した場合は、ナビキャラクタYMは赤色、あるいは赤色以上の表示態様に変化することが確定であってもよい。
さらに、宝箱のアイコンI1の色によって、現在行われている図柄変動表示、あるいはこの後開始される図柄変動表示における大当りの期待度を予告してもよい。すなわち、宝箱のアイコンI1の色によって、通常予告あるいは先読み予告を行ってもよい。
図90は、保留枠が一時的に視認不能になる演出例を示す図である。
図90(お1)に示す装飾図柄表示装置208には、海の背景が表示されている。また、図90(お1)に示す初期姿勢のナビキャラクタYMは、デフォルトの表示態様である。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。
図90(お2)では、特図1の保留が増加し、第3保留アイコンh13が追加表示されている。この第3保留アイコンh13もデフォルトの表示態様である。
図90(お4)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは初期姿勢で表示されたままである。また、図90(お4)に示す装飾図柄表示装置208には、海の背景が依然として表示されている。
図90(お5)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されており、海の背景が依然として表示されている。
図90(お6)では、先読予告の一種である背景変化予告が開始される。ここでの背景変化予告の対象(先読み対象保留)は、図90(お2)のタイミングで増加した保留(このタイミングでは第2保留)になる。背景変化予告では、左右から襖の画像が出現し、襖が閉じられるアニメーションによって、表示画面全体が襖の画像になる(図90(お7)参照)。このため、保留枠UIも、保留アイコンh11,h12も、変動アイコンh0も、ナビキャラクタYMも、襖の画像によって前側からオーバーラップされ、視認不能になる。なお、襖の画像に代えて、保留枠UI、保留アイコンh11,h12、変動アイコンh0、ナビキャラクタYMの一部に前側からオーバーラップする画像が出現してもよい。あるいは、保留枠UI、保留アイコンh11,h12、変動アイコンh0、ナビキャラクタYMには、何ら画像がオーバーラップしない演出であってもよい。
なお、背景変化予告は、先読み対象保留の入賞時(図90(お2)のタイミング)で開始されてもよい。この例では、入賞した変動の次の変動中に開始されるが、次の変動に限らず、先読み対象保留の変動が終わるまでに開始されればよい。例えば、先読み対象保留の変動開始で背景変化予告と同じ背景が表示されてもよい。
また、背景変化予告では、出現画像(ここでは襖の画像)色によって、先読み対象保留の大当り期待度を表してもよく、あるいは、襖の色と同じ色のナビキャラクタYMが出現していれば、そのナビキャラクタYMが変化する予告として機能し、変化予告表示に相当する。また、襖の色が緑なら山の背景に変化するといった背景自体の予告としても機能してよい。さらに、背景変化予告は、複数種類用意されていてもよい。
図90(お8)では、襖が開き、保留枠UI、保留アイコンh11,h12、変動アイコンh0、ナビキャラクタYMが見え始め、同図(お9)では、完全に襖が開き、襖画像は消えている。背景変化予告によって、装飾図柄表示装置208の背景は、夜の背景に変化している。また、背景変化後のナビキャラクタYMは、変化した背景に依存するキャラクタに変化している。ここでは、殿様のキャラクタから、ロボットのキャラクタに変化している。なお、この例では、一種類の背景に対して一種類のキャラクタが対応しているが、一種類の背景に対して複数種類のキャラクタが対応していてもよい。
図90(お11)では、リーチ状態に突入している。また、図90(お9−1)から同図(お11)までの間に変動アイコンh0の表示態様が、デフォルトの表示態様から赤色の表示態様に変化している。なお、リーチ状態突入を契機に変動アイコンh0の表示態様が、デフォルトの表示態様から赤色の表示態様に変化してもよい。なお、保留枠UIは表示されているものの、保留アイコンh11、h12は総て消えている。その後、スーパーリーチ演出に発展し、スーパーリーチ演出の背景(ここでは荒野の背景)に変化する。図90(お13)に示す装飾図柄表示装置208には、荒野の背景で、殿様が敗北した場面が表示されている。なお、倒れた殿様に、ロボットのナビキャラクタYMがオーバーラップし、視認困難になっている。
図90(お14)では、ワイプ演出が開始され、ワイプインによって、装飾図柄表示装置208はワイプ表示になっている。図90(お15)に示すように、ここでのワイプ表示では、変動アイコンh0も、ナビキャラクタYMも消え、さらに、第2装飾図柄も、第2保留数表示も消え、左隅には機種タイトルが表示されているのみである。図90(お16)では、ワイプアウトし、背景が夜の背景に戻るとともに、ナビキャラクタYMも見え始めている。
図90(お17)では、ワイプ演出が終了し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの組合せである「装飾7」−「装飾6」−「装飾7」が揺れ表示されている。また、保留枠UIも表示され、赤色の表示態様の変動アイコンh0も、保留アイコンh11,h12も表示が再開されている。
図90(お18)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの組合せである「装飾7」−「装飾6」−「装飾7」が停止表示されている。
その後、第1保留が消化され、ハズレの図柄が停止表示された後、図90(お20−1)に示すように、次の図柄変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されており、先読み対象保留の図柄変動が終了したが、背景は夜の背景のままである。
図90(お21)では、背景変化予告が再び開始され、左右から襖の画像が出現し、襖が閉じられるアニメーションによって、ここでも表示画面全体が襖の画像になる(図90(お22)参照)。図90(お23)では、襖が開き、保留枠UI、保留アイコンh11,h12、変動アイコンh0、ナビキャラクタYMが見え始め、同図(お24)では、完全に襖が開き、襖画像は消えている。図90(お24)に示すように、装飾図柄表示装置208の背景は、海の背景に戻っており、ナビキャラクタYMも、殿様のキャラクタに戻っている。
また、図90(お9−1)に代えて同図(お9−2)では、ロボットのナビキャラクタYMの表示態様が、デフォルトとは異なる表示態様に変化している。背景依存するキャラクタの表示態様(例えば、色、形状、大きさ等)も、大当りの信頼度に応じて変化してもよい。あるいは、元々変化していてもよい。
なお、先読み予告の背景によらず、演出背景に依存してナビキャラクタYMが変化してもよい。例えば、海岸背景、城下町背景、城内背景が順番に出現する場合に、それぞれの背景に依存するナビキャラクタYMに変化していてもよい。なお、複数種類の背景は、出現順番がランダムであってもよい。また、遊技者によって演出モードを変化させる場合も背景変化に依存してナビキャラクタYMが変化してもよい。また、演出背景に依存するナビキャラクタと異なるナビキャラクタが表示される場合があってもよい。例えば、演出背景AにおいてナビキャラクタAが表示され、演出背景BにおいてナビキャラクタBが表示される場合、演出背景AにおいてナビキャラクタBが表示される場合があってもよい。ここで、演出背景と一致しないナビキャラクタが表示された場合は、演出背景と一致するナビキャラクタが表示された場合よりも保留アイコンおよび/または変動アイコンの昇格演出が行われやすいように構成されていてもよいし、ナビキャラクタが変化した図柄変動および/または保留内の大当りの期待度が高い(または、大当り確定(大当り濃厚であってもよい))ように構成されていてもよいし、演出背景と一致しないナビキャラクタが登場する予告および/またはスーパーリーチ演出の発生頻度が高い(または、必ず発生する)ように構成されていてもよい。
あるいは逆に、背景変化が行われてもナビキャラクタYMの種類が変化しない場合があってもよいし、絶対に変化しなくてもよい。
図91は、演出アイコン表示領域DISに複数のナビキャラクタYMが出現する演出の一例を示す図である。
図91(か1)には、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが初期姿勢で表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、デフォルトの第1保留アイコンh11が表示されている。
図91(か2−1)には、ナビキャラクタYMに、仲間を呼ぶ台詞の吹き出しが追加表示されている。この吹き出しの表示は、現在表示されている殿様のナビキャラクタYMが行う、他のキャラクタ(爺又は姫)が表示されることの予告に相当する。図91(か3−1)に示す演出アイコン表示領域DISには、殿様のナビキャラクタYMの他に、姫のナビキャラクタYM1の表示が追加され、姫を呼ぶのに成功してる。姫のキャラクタの登場は、アニメーション表示であってもよいし、瞬間的に登場する態様であってもよい。アニメーション表示の場合には、煙画像による当初はキャラクタが見えないアニメーションであってもよいし、画面の右端から歩いて登場するアニメーションであってもよい。この姫のナビキャラクタYM1もデフォルトの表示態様である。
図91(か4)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。ともにデフォルトの表示態様である、殿様のナビキャラクタYMと、姫のナビキャラクタYM1は、初期姿勢で表示されている。図91(か5)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。次の図柄変動表示が開始されても、二人のナビキャラクタYM,YM1は表示されたままである。このように、複数のナビキャラクタの表示は、複数変動に跨ってもよい。ただし、ナビキャラクタYM1が登場した図柄変動表示で、登場したナビキャラクタYM1は消えてしまってもよい。この場合であっても、先に表示されていたナビキャラクタ(ここでは殿様のナビキャラクタYM)は、複数変動に跨って表示される。
図91(か5)では、今度は、二人のナビキャラクタYM,YM1に、爺を呼ぶ台詞の吹き出しが追加表示され、同図(か6−1)に示す演出アイコン表示領域DISには、二人のナビキャラクタYM,YM1の他に、爺のナビキャラクタYM2の表示が追加され、爺を呼ぶのに成功してる。すなわち、これで三人全員が揃ったことになる。この演出では、ナビキャラクタが一人でも多く集まる方が、変動アイコンh0が変化する確率が高くなったり、プレミア若しくはプレミアに近い色に変化させる確率が高くなったり、当該変動で大当りする期待度が高くなったり、次変動以降で大当りする期待度が高くなったりしてもよい。また、三人全員が揃った場合は、プレミアの虹色が確定したり、大当りが確定したりしてもよい。図91(か7−1)では、三人全員が揃った状態で、第1装飾図柄がリーチ状態になり、左図柄、右図柄ともに「装飾7」が揺れ表示(仮停止)されている。
また、図91(か2−1)に代えて、同図(か2−2−1)では、ナビキャラクタYM自身以外の予告が行われている。すなわち図91(か2−1)では、ナビキャラクタYM
の台詞が予告になっていたが、この例では、演出アイコン表示領域DISにルーレット表示アイコンRIが追加表示され、ルーレット予告が開始されている。ここでのルーレット予告は、他のナビキャラクタの出現予告専用であってもよいし、他の予告(保留変化予告等)も行うものであってもよい。図91(か2−2)では、ルーレット表示アイコンRIに姫の文字が表示されている。この後、姫のナビキャラクタYM1が登場する場合もあるが、何のナビキャラクタも登場しない場合(いわゆる失敗の場合)があってもよいし、異なるナビキャラクタ(例えば、爺のナビキャラクタYM2)が登場する場合があってもよい。なお、ルーレット表示アイコンRIは、すでに登場しているキャラクタの文字が表示されないように構成されているが、すでに登場しているキャラクタの文字が登場するように構成されていてもよい。その場合、ルーレット表示アイコンRIに文字が表示された数に応じて同じキャラクタが複数表示されてもよく(例えば、ルーレット表示アイコンRIに姫の文字が3回停止表示されたら、姫のナビキャラが3人表示される等)、ルーレット表示アイコンRIに文字が表示された数に応じてすでに登場しているキャラクタの昇格演出が行われてもよい(例えば、ルーレット表示アイコンRIに姫の文字が3回停止表示されたら、1回目で姫が登場し、2回目で姫の着物が赤色に変化し、3回目で姫の着物が金色に変化する等)。
また、図91(か3−1)に代えて、同図(か3−2)に示すように、何のナビキャラクタも登場せず失敗する場合もある。
また、図91(か3−1)に代えて、同図(か3−3)では、姫のナビキャラクタYM1ではなく、爺のナビキャラクタYM2が登場している。このように、登場する順番は決まっておらず、隣に表示されるナビキャラクタによって、異なるアニメーションが行われてもよい。例えば、図91(か3−1)では、殿様のナビキャラクタYMは、姫のナビキャラクタYM1が来ると思っていたのに、爺のナビキャラクタYM2が来て、ビックリしているアニメーションが表示されており、姫より先に爺が来るのはプレミア演出であってもよい。またキャラクタの登場する順番によって、変動アイコンh0が変化する確率が変わったり、プレミア若しくはプレミアに近い色に変化させる確率が変わったり、当該変動で大当りする期待度が変わったり、次変動以降で大当りする期待度が変わったり、あるいは、まったくこれらに影響しなくてもよい。
また、図91(か3−1)に代えて、同図(か3−4−1)に示すように、キャラクタによって表示位置が予め定まっていてもよい。すなわち、図91(か3−4−1)に示す演出アイコン表示領域DISでは、左端に殿様のナビキャラクタYMが表示され、一人分あけて、姫のナビキャラクタYM1が表示されている。そして、図91(か3−4−3)に示す演出アイコン表示領域DISでは、一人分あけてあった位置に、爺のナビキャラクタYM2が表示されている。このように、表示位置の順番(殿様、爺、姫)が定まっている場合であっても、その順番が崩れる場合(殿、姫、爺)があってもよく、この場合には、プレミア演出(大当り確定演出)であったり、大当り濃厚であってもよい。
また、図91(か3−1)に代えて、同図(か3−5−1)に示すように、ナビキャラクタが増えた場合、増えたことを文字表示で報知(ここでは「姫ストック」)してもよいし、あるいはスピーカから音声で報知してもよいし、ランプの点滅等によって報知してもよい。また、図91(か3−5−3)では、全員集合したことを文字表示で報知している。なお、全員集合に成功した場合に、いつもは「全員集合」の文字表示であるのに対して、異なる文字表示(例えば、「激アツだ」あるいは「全員集合リーチだ」等)が表示された場合は、プレミア演出(大当り確定演出)であったり、大当り濃厚であってもよく、あるいは、特定のリーチ態様が必ず開始されるようにしてもよい。また、ここでも、文字表示の報知とともに、あるいは文字表示の報知に代えて、スピーカから音声で報知してもよいし、ランプの点滅等によって報知してもよい。
また、図91(か6−1)に代えて、同図(か6−2)に示すように、殿様、姫、爺以外のキャラクタ(ここでは、サボテンを模した埴輪のキャラクタYM3)が増えた場合、プレミア演出(大当り確定演出)であったり、大当り濃厚であってもよい。
なお、「姫」を指定して呼んだにも関わらず、「爺」が表示された場合は、プレミア演出(大当り確定演出)であったり、大当り濃厚であってもよく、「姫」を呼んでいるのに「爺」が表示される頻度の方が多ければ、呼んだとおりのキャラクタ(「姫」)がでると、大当り濃厚(または大当り確定)であってもよい。また、他のナビキャラクタを呼ぶナビキャラクタ(この例では、殿様)の表示態様によって、他のナビキャラクタが登場(ストック)しやすかったり、あるいは登場(ストック)しにくい場合があってもよい。また、他のナビキャラクタを呼ぶナビキャラクタの種類によって他のナビキャラクタが登場(ストック)しやすかったり、あるいは登場(ストック)しにくい場合があってもよい。例えば、殿様のナビキャラクタよりも、姫のナビキャラクタが呼んだ方が、他のナビキャラクタが登場(ストック)しやすくてもよい。また、登場(ストック)するキャラクタは、異なる種類のキャラクタに限らず、同じ種類のナビキャラクタであってもよい。例えば、殿様のナビキャラクタYMが複数表示される場合があってもよいし、殿様×3と表記される場合があってもよい。また、同じ種類のナビキャラクタであっても、表示態様(色、形、ポーズ、大きさ)が異なっていてもよい。さらに、キャラクタによって、表示された後に行われる演出が異なってもよい。例えば、演出アイコン表示領域DISからキャラクタが放出される演出が行われる場合には、殿様を放出すると疑似連演出開始、姫を放出すると保留が昇格、爺を放出するとタイマ予告開始であってもよい。また、複数のキャラクタを放出してもよい。さらに、複数のキャラクタを同時に放出すると、単体の放出と異なる演出を行ってもよい。例えば、殿様と姫を同時に放出すると、殿様単体よりも熱い疑似連演出が開始されてもよい。
図92は、図91に示す変形例等を示す図である。
図92(き1)には、デフォルトの表示態様の殿様のナビキャラクタYMが初期姿勢で表示されており、その右隣には、デフォルトの表示態様の姫のナビキャラクタYM1が初期姿勢で表示されている。また、姫のナビキャラクタYM1の右横には、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、デフォルトの第1保留アイコンh11が表示されている。
図92(き2−1)では、宝箱のアイコンI1が開き、中から、煙画像が出現し、殿様のナビキャラクタYMと姫のナビキャラクタYM1のうち、姫のナビキャラクタYM1のみが、その煙画像に包まれている。すなわち、殿様のナビキャラクタYMには煙画像は及んでいない。図92(き4)では、煙画像が消失し、姫のナビキャラクタYM1は、赤色の着物を着た表示態様に変化している。図92(き5)では、宝箱のアイコンI1が消えている。
図92(き2−1)に代えて同図(き2−2−1)では、殿様のナビキャラクタYMのポーズが変化し、扇子を持った手を上げている。図92(き2−2−2)では、殿様のナビキャラクタYMが煙画像を出現させ、姫のナビキャラクタYM1のみが、その煙画像に包まれている。図92(き2−2−3)では、煙画像が消失し、姫のナビキャラクタYM1は、赤色の着物を着た表示態様に変化している。また、殿様のナビキャラクタYMは初期姿勢に戻っている。
図92(き3−1)に代えて同図(き3−2−1)では、宝箱のアイコンI1の中から出現した煙画像が、殿様のナビキャラクタYMと姫のナビキャラクタYM1の両方のナビキャラクタを包んでいる。そして、図92(き3−2−2)では、煙画像が消失し、殿様のナビキャラクタYMも姫のナビキャラクタYM1も、赤色の着物を着た表示態様に変化している。すなわち、二人とも表示態様が変化している。ここでは、二人とも同じ色に変化しているが、異なる色に変化してもよい。例えば、片方が赤色で、もう一方が金色に変化してもよい。あるいは、煙画像に二人とも包まれるものの、一方のみ変化し、他方は、デフォルトのままであってもよい。
なお、ナビキャラクタが複数表示される場合に、一方のナビキャラクタ(例えば、姫)が昇格可能で、他方のナビキャラクタ(例えば、吉宗)が昇格不可であってもよい。また、両方のナビキャラクタが昇格可能であってもよい。その場合、或る一方のキャラクタ(例えば、姫)が変化した方が、他方のキャラクタ(例えば、吉宗)が変化した場合よりも熱くてもよく、大当りの期待度は同じであってもよい。また、両方のキャラクタが変化した方が、片方のキャラクタが変化した場合よりも熱くてもよい。また、変化態様によって片方のキャラクタが変化した方が両方のキャラクタが変化したよりも熱くてもよい。例えば、デフォルトの表示態様の殿様のナビキャラクタYMおよび虹色の着物を着た表示態様の姫のナビキャラクタYM1の組合せと、赤色の着物を着た表示態様の殿様のナビキャラクタYMおよび同じく赤色の着物を着た表示態様の姫のナビキャラクタYM1の組合せとでは、前者の組合せの方が後者の組合せよりも大当りしやすくてもよい。また、両方のキャラクタが必ず変化する様にしてもよい。その場合、同じ色に変化するように構成されていてもよいし、異なる色に変化する様に構成されていてもよい。また、変化するキャラクタによって、変化後のキャラクタが持つ意味が変わってもよい。例えば、赤色の着物を着た表示態様の殿様のナビキャラクタYMであれば、当該変動が熱く、赤色の着物を着た表示態様の姫のナビキャラクタYM1であれば、スーパーリーチに発展しやすくてもよい。また、虹色の着物を着た表示態様の殿様のナビキャラクタYMであれば、大当り確定であり、虹色の着物を着た表示態様の姫のナビキャラクタYMであれば、確変付き大当り確定(有利な大当り確定)であってもよい。
なお、本例は、常時表示されているナビキャラクタが1つで、そのナビキャラクタによって新たに別のナビキャラクタが呼び出される場合や、ナビキャラクタが常時複数表示されている場合、ナビキャラクタYMが表示されない期間があり特定タイミングで1または複数のナビキャラクタが表示される場合にも本実施例が適用可能である。
図92(く1−1)〜同図(く7)は、ナビキャラクタYMにボタン演出を絡めた演出例を示す。
図92(く1−1)には、デフォルトの表示態様の殿様のナビキャラクタYMが初期姿勢で表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、デフォルトの第1保留アイコンh11が表示されている。
図92(く2−1)に示すナビキャラクタYMに、ボタン表示アイコン136Dが追加される。ボタン表示アイコン136Dは吹き出しの表示態様であり、ナビキャラクタYM自身による予告に相当する。ボタン表示アイコン136Dには、チャンスボタン136の操作有効期間の残期間を表す残期間メータMTも表示されている。図92(く3)では、操作有効期間が開始され、同図(く4)では、残期間メータが少し減少している。図92(く5)では、チャンスボタン136が操作され、同図(く6)では、チャンスボタン136の操作を受けて、ナビキャラクタYMの変化アニメーションが開始され、エフェクト画像によって殿様のキャラクタが視認困難になっている。図92(く7)では、赤色の着物を着た表示態様の殿様のナビキャラクタに変化している。
図92(く1−2−1)にも、デフォルトの表示態様の殿様のナビキャラクタYMが初期姿勢で表示されているが、ここでは、ボタン表示アイコン136Dは表示されていない。すなわち、裏ボタン演出が行われており、図92(く1−2−2)で、チャンスボタン136が操作されると、同図(く1−2−3)では、チャンスボタン136の操作を受けて、ナビキャラクタYMの変化アニメーションが開始されている。このように、裏ボタン演出によってナビキャラクタの表示態様が変化してもよい。
なお、裏ボタン演出と、他のボタン演出(ボタン表示あり)と重なったときは両方変化してもよく、裏ボタン演出を優先してもよく、もう一つのボタン演出を優先させてもよい。また、裏ボタン重複時も同様であってもよい。
また、先読みボタン予告と、当該変動のボタン予告(通常予告)とが重なった場合には、先読みボタン予告を優先させてもよいし、あるいは、当該変動のボタン予告を優先させてもよい。
また、図92(く2−1)に代えて同図(く2−2)では、ナビキャラクタYMに、ボタン表示アイコン136Dが追加されるのではなく、ナビキャラクタYMから離れた位置であって、演出アイコン表示領域DIS外でもあり、保留枠UIの外でもある位置に、ボタン画像136aと残期間メータMTが表示されている。ここでの、ボタン画像136aと残期間メータMTの表示は、ナビキャラクタYM自身による予告とは異なる予告であり、この異なる予告によっても、ナビキャラクタYMの表示態様が変化してもよい。なお、ボタン画像136aと残期間メータMTの表示は、常時表示されていてもよく、有効期間が開始される前に表示されてもよい。
図93は、ナビキャラクタYMにボタン保留アイコンの演出を絡めた演出例を示す。
図93(く−3−1)には、デフォルトの表示態様の殿様のナビキャラクタYMが初期姿勢で表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、第1保留アイコンh11が表示されている。図93(く−3−1)に示す第1保留アイコンh11は、ボタン保留アイコンであり、白色の丸表示の上にボタン画像136aが表示されている。なお、残期間メータMTは表示されていないが、表示されてもよい。ここでのチャンスボタン136の操作有効期間は、当該変動の期間内である。図93(く1−3−2a)で、チャンスボタン136が操作されると、同図(く1−3−3a)に示すように、エフェクトの煙画像が出現し、その煙画像によって、ナビキャラクタYMの一部又は全部が隠され、煙画像が出現する前よりも明らかに視認困難になる。ここで、第1保留アイコンh11の上に表示されていたボタン画像136aが消去されており、第1保留アイコンh11は何の変化(例えば、表示態様の変化)も生じない。すなわち、ボタン保留アイコンの表示中にチャンスボタン136が表示された場合に、第1保留アイコンh11の表示態様を変化せず、ナビキャラクタYMを変化させる、ボタン保留アイコンによる変化演出に成功したパターンである。なお、操作有効期間外にチャンスボタン136を操作した場合は、ナビキャラクタおよび/またはボタン保留アイコン自体が変化しないように構成されている。ただし、図93(く1−3−3a)に示す状態を経由して、後述する同図(く1−3−4)に移行する場合もあり得る。
また、図93(く1−3−2a)で、チャンスボタン136が操作された場合、同図(く1−3−3b1)に示すように、ボタン保留アイコンについて、ボタン画像136aが消えるとともに、第1保留アイコンh11にエフェクト画像がかかり、変化アニメーションが開始される場合がある。この場合、図93(く1−3−3b2)に示すように、第1保留アイコンh11の表示態様が白色の丸表示から青色の丸表示の表示態様に変化することがある。なお、白色の丸表示の表示態様のままである場合(結局、失敗したパターン)もあり得る。また、図93(く1−3−2a)で、チャンスボタン136が操作された場合、同図(く1−3−3b1)を経由しないで、この図93(く1−3−3b2)に示すように、ボタン保留アイコンであったアイコンが、変化アニメーションを伴わず、青色の丸表示の表示態様に変化することもある。
あるいは、図93(く1−3−3b1)から、同図(く1−3−4)に示すように、第1保留アイコンh11の表示態様が白色の丸表示のまま変化しないものの、ナビキャラクタYMが、赤色の着物を着た表示態様に変化する場合もある。ここでの、ナビキャラクタYMの表示態様の変化は、図93(く1−3−3b1)を経由した場合は変化アニメーションではなく、瞬間的に表示態様が切り替わり、同図(く1−3−3a)を経由した場合は煙画像のエフェクトによる変化アニメーションが実行された後に表示される。ただし、図93(く1−3−3b1)を経由した場合に煙画像等のエフェクト画像を伴う変化アニメーションが実行されてもよい。なお、チャンスボタン136が操作された直後に変化する場合と、少し遅れて変化する場合があってもよい。また、図93(く1−3−2a)で、チャンスボタン136が操作された場合、同図(く1−3−3b1)を経由しないで、図93(く1−3−4)に示すように、ナビキャラクタYMの表示態様が変化する場合もある。
また、ボタン保留アイコンが表示されていても、チャンスボタンを操作せず(図93(く1−3−2b1))、次変動が開始されてしまった場合(第1装飾図柄の変動はまだ開始されていないが第2装飾図柄の変動は開始されている場合)には、同図(く1−3−2b2)に示すように、変動アイコンh0がボタン保留アイコンになる場合がある。この場合、次変動にボタン演出が持ち越されたことになり、操作有効期間内にチャンスボタン136を操作すると、図93(く1−3−2b3’)に示すように、ボタン画像136aが消えるとともに、ボタン画像136aが表示されていた白色の丸表示が、青色の丸表示の表示態様に変化することがある(成功パターン)。なお、変化に際しては、煙画像等のエフェクト画像を伴う変化アニメーションが実行されてもよい。また、ナビキャラクタYMの表示態様は変化していないが、変化する場合があってもよい。一方、チャンスボタン136を操作しても、変動アイコンh0について、ボタン画像136aは消えるももの、ボタン画像136aが表示されていた白色の丸表示には何の変化(例えば、表示態様の変化)も生じない場合もある。すなわち、ボタン保留アイコンからの変化演出に失敗したパターンである。なお、ナビキャラクタYMの表示態様も変化していないが、ナビキャラクタYMの表示態様は変化する場合があってもよい。なお、ボタン保留アイコンが表示されていてもチャンスボタンを操作せず、次変動が開始されてしまった場合には、ボタン保留アイコンが変化しないように構成されていてもよく、ボタン保留アイコンがチャンスボタンを操作しなくとも次変動が開始された後に自動的に変化されるように構成されていてもよい。
また、ボタン保留アイコンが表示されていても、チャンスボタンを操作せず(図93(く1−3−2b1))、次変動が開始されてしまった場合には、同図(く1−3−2b2’)に示すように、変動アイコンh0にエフェクト画像がかかり、変化アニメーションが開始される場合がある。この場合、先の図93(く1−3−2b3’)に移行する場合もあれば、図93(く1−3−2b3)に移行する場合もある。
なお、図93(く−3−1)に示すナビキャラクタYMは、デフォルトの表示態様であったが、昇格した表示態様のナビキャラクタYMであっても同じである。すなわち、図93(く1−3−4)では2回目の昇格が行われることになる。また、保留アイコンが複数ある場合には、ボタン保留アイコン以外のアイコンを変化させてもよい。また、すでに変化している保留アイコンを、ボタン保留アイコンが表示されていることによるボタンの操作で変化させてもよい。
また、保留アイコンが8個表示される場合には、例えば、N個貯まると保留アイコンが一部又は全てボタン保留アイコンに変化し、そのボタン操作に応じて保留アイコンや変動アイコン、ナビキャラクタYMが変化するように構成されていてもよい。これは、保留アイコンが4個しか表示されない場合にも、適用可能である。
図94は、ナビキャラクタYMが表示されない期間がある例を示す図である。
図94(け1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。図94(け1)に示す装飾図柄表示装置208には、ナビキャラクタYMが表示されていない。
図94(け2)では、特図1の保留が増加し、第3保留アイコンh13が追加表示されている。この第3保留アイコンh13もデフォルトの表示態様である。
図94(け3)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。この停止表示中も、装飾図柄表示装置208には、ナビキャラクタYMが表示されていない。
図94(け4)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されている。また、この図柄変動表示の開始に応じて第2保留アイコンh11の表示態様が青色の表示態様に変化している。なお、図柄変動表示が開始されても、装飾図柄表示装置208には、ナビキャラクタYMが表示されていない。
図94(け5−1)に示す演出アイコン表示領域DISには、煙画像が表示され、同図(け6−1)では、煙画像が消失し、演出アイコン表示領域DISに殿様のナビキャラクタYMが表示されている。図94(け6−1)に示す殿様のナビキャラクタYMはデフォルトの表示態様である。ここで、ナビキャラクタYMは、先読み対象保留に対応する予告(先読み予告および/または当該変動の予告)である。
なお、ナビキャラクタYMの登場は、先読み対象保留の入賞時(図94(け2)のタイミング)で開始されてもよい。この例では、入賞した変動の次の変動中に開始されるが、次の変動に限らず、先読み対象保留の変動が終わるまでに開始されればよい。また、ナビキャラクタYMは、先読み対象保留があったら必ず表示されるようにしてもよいし、演出抽選に当選した場合に限って表示されるようにしてもよい。
図94(け7)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。ここで停止表示した図柄変動表示中に表示が開始されたデフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは初期姿勢で表示されたままである。
次いで、次の図柄変動表示が開始され、図94(け9−1)に示す演出アイコン表示領域DISには、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMの横に、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が表示されている。ナビキャラクタYMは、図85(あ4−1)に示す変化アニメーションと同じ変化アニメーションによって、表示態様が赤い着物を着た表示態様に変化している(図94(け11))。なお、変化アニメーションは実行されても、ナビキャラクタYMの表示態様はデフォルトの表示態様のままである場合があってもよい。また、宝箱のアイコンI1が出現せず、ナビキャラクタYMの表示態様が変化してもよい。すなわち、変化予告表示が行われない場合があってもよい。
図94(け13)では、先読み対象保留の変動が開始されており、青色の表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、赤い着物を着た表示態様のナビキャラクタYMは、この変動中も表示されている。したがって、ナビキャラクタYMは最初表示されていなかったが、表示された後は、複数変動に跨って常時表示されている。
なお、現在行われている、先読み対象保留の変動が終了すると、ナビキャラクタYMは消えてもよい。この場合、ナビキャラクタYMは、先読み対象保留の装飾図柄の変動における、3つの図柄か仮停止(揺れ表示)してから図柄停止するまでの間に消えてもよいし、1または2つの装飾図柄が仮停止(第一停止又は第二停止)したら消えてもよい。
また、ナビキャラクタYMは、図94(け7)の停止表示のタイミングで消え、変動を跨いで表示されなくてもよい。
また、図94(け5−1)に代えて、同図(け5−2)に示すように、ナビキャラクタYMが表示される場所は、演出アイコン表示領域DISだけとは限らず、保留アイコン表示領域HISに表示されてもよい。また、ナビキャラクタYMが表示される場所は、複数あってもよく、変動アイコン表示領域CISにも表示される場合があってもよい。さらに、ナビキャラクタYMは、表示される位置によって異なる演出を実行してもよい。例えば、保留アイコン表示領域HISに表示された場合には保留アイコンを変化させ、変動アイコン表示領域CISに表示された場合には変動アイコンを変化させてもよい。また、表示位置によって、変動アイコンを変化させる確率が異なってもよく、引いては、大当りの信頼度が異なってくることになってもよい。なお、ナビキャラクタYMが表示される場所は必ず一の表示領域(例えば、演出アイコン表示領域DIS、保留アイコン表示領域HIS、変動アイコン表示領域CISなど)のみであってもよい。
また、図94(け5−1)に代えて、同図(け5−3)に示すように、ナビキャラクタYMは、保留アイコン表示領域HIS内(左ベースアイコンbIl内)で移動可能であって、保留アイコンが表示されている場合には、保留アイコンの前側を移動してもよい。すなわち、保留アイコンに前側から重なるように表示される。
一方、図94(け5−1)に代えて、同図(け5−4)に示すように、ナビキャラクタYMは、保留アイコンの後ろ側を移動してもよい。すなわち、今度は、保留アイコンが、ナビキャラクタYMに前側から重なるように表示される。
なお、ナビキャラクタは、複数の表示領域(例えば、演出アイコン表示領域DIS、保留アイコン表示領域HIS、変動アイコン表示領域CISなど)を移動するアニメーションをおこなってもよい。
図95は、ナビキャラクタYMが表示されない他の期間がある例を示す図である。
図95(け6−2−1)に示す装飾図柄表示装置208には、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。また、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。
その後、保留消化が続き、図95(け6−2−3a)に示す装飾図柄表示装置208では、保留がない状態で、ハズレの装飾図柄の組合せが揺れ表示されている。デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは表示されている。そして、図95(け6−2−4)に示す装飾図柄表示装置208では、保留がない状態で、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは依然として表示されている。
図95(け6−2−6)では、保留がない状態で、第1特図始動口230に入賞があり、図柄変動表示が開始され、第1装飾図柄はまだ変動を開始していないが、第2装飾図柄は変動を開始している。この時点では、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMは表示されている。
図95(け6−2−7)に示す装飾図柄表示装置208では、既に消化されている保留(開始された図柄変動表示の保留)を表す保留アイコンの増加アニメーションが表示されている。図95(け6−2−7)に示すナビキャラクタYMは、薄く表示されており、ナビキャラクタYMの消去アニメーションが開始されている。図95(け6−2−8)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄は未だ変動を開始せず、保留増加アニメーションによって増加した保留アイコンh11が、第1ステージhs1に表示されている。この段階で、ナビキャラクタYMは完全に消えている。なお実際は、図95(け6−2−6)〜同図(け6−2−8)は一瞬の間の出来事であるが、ナビキャラクタYMの消去アニメーションが行われてもよい。
装飾図柄表示装置208の表示にはタイムラグがあるものの、保留がない状態からの図柄変動表示の開始でナビキャラクタYMは消えている。ここでの消えるタイミングは、第1装飾図柄の変動表示の開始より前であってもよいし、第1装飾図柄の変動表示の開始と同時であってもよいし、第1装飾図柄の変動表示の開始より後であってもよい。また、保留増加アニメーションが行われる場合には、保留増加アニメーションの開始前であってもよいし、保留増加アニメーションの開始と同時であってもよいし、保留増加アニメーションの開始より後であってもよい。
また、図95(け6−2−3a)に代えて、同図(け6−2−3b1)に示すように、リーチ状態に突入する場合もあり、ナビキャラクタYMの表示態様は、リーチ状態中には変化しないように構成されていてもよいし、あるいは反対に、リーチ状態中に変化する場合があってもよい。また、変動アイコンの表示態様も、ナビキャラクタYMによって、リーチ状態中には変化しないように構成されていてもよいし、あるいは反対に、リーチ状態中に変化する場合があってもよい。
図95(け6−2−3b2)では、スーパーリーチ演出に発展し、同図(け6−2−3b3)では、殿様と敵役の剣豪が対峙している決闘シーンが表示されている。この図95(け6−2−3b3)でも、ナビキャラクタYMはデフォルトの表示態様のまま表示されている。
なお、ナビキャラクタYMは、スーパーリーチに発展した場合は、表示態様が昇格してもよく、反対に、スーパーリーチに発展せず、ノーマルリーチの場合には、表示態様が昇格しないように構成されていてもよい。あるいは反対に、ノーマルリーチであっても、ナビキャラクタYMは、表示態様が昇格する場合があってもよい。例えば、次変動以降の先読み予告として昇格する場合があってもよい。また、ノーマルリーチ時に中図柄に「ナビキャラ昇格」図柄が停止した場合は、表示態様が昇格する。さらに、当該変動の予告(通常予告)として表示態様が昇格する場合があってもよい。
その後、図95(け6−2−3b4)では、図86(あ14−2−4)〜同図(あ14−2−6)を用いて説明したワイプ演出等が実行され、図95(け6−2−3b5)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの組合せである「装飾7」−「装飾6」−「装飾7」が揺れ表示されている。また、ナビキャラクタYMの表示態様は、デフォルトの表示態様のままである。そして、図95(け6−2−3b6)に示す装飾図柄表示装置208では、ハズレの組合せである「装飾7」−「装飾6」−「装飾7」が停止表示され、ナビキャラクタYMもデフォルトの表示態様のまま表示されている。
図95(け6−2−1)〜(け6−2−8)、(け6−2−3b1)〜(け6−2−3b6)をまとめると、先読み対象保留の図柄変動が終了し、保留が0になった場合であっても先読み対象保留に対応する予告(先読み予告および/または当該変動の予告)として表示されたナビキャラクタは非表示とならず、次の変動が開始された際に消去されている。なお、ナビキャラクタは、先読み対象保留の図柄変動が終了する前(例えば、装飾図柄が1または複数仮停止表示となる前、仮停止となったと同時、または仮停止となった後や、装飾図柄が全て(本例では左図柄、中図柄、右図柄の3つ)が仮停止表示となる前、仮停止となったと同時、仮停止となった後、図柄(特図)が停止表示となる前など)に消去されてもよいし、先読み対象保留の図柄変動が終了した後(図柄(特図)が停止表示となったと同時、または停止表示となった後)に消去されてもよい。
図96は、保留アイコンが最大8個表示される例を示すである。
図96に示す装飾図柄表示装置208の保留枠UIでは、左端に変動アイコン表示領域CISが設けられ、台座hs0が配置されている。また、右端に演出アイコン表示領域DISが設けられている。保留アイコン表示領域HISは、変動アイコン表示領域CISと演出アイコン表示領域DISの間に位置しており、ベースアイコンbImが延在している。このベースアイコンbImに8つのステージが配置され、各ステージに保留アイコンが表示される。図96(こa1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、第2保留数表示には、特図1の保留数が「3」、特図2の保留数が「2」であることが表示されており、保留アイコンは全部で5個表示されている。これら5個の保留アイコンはいずれも、デフォルトの表示態様である。
図96に示す保留枠UIでは、保留が5個のときは、6個目の保留に対応するステージが1〜5個目のステージと同じ表示態様(例えば、白色)で表示され、7個目、8個目のステージhs7,hs8は異なる表示態様(例えば、灰色)で表示されている。また、保留が3つ貯まるまでは、4個目のステージまで白色で、5個目以降のステージは灰色であり、保留が4つ貯まると、5個目のステージまで白色で、6個目以降のステージは灰色になる。このように、保留数に応じてステージの表示態様が変化するが、保留数に関係なくステージは、常時同じ表示態様であってもよい。
また、図96(こa1)に示す装飾図柄表示装置208には、ナビキャラクタYMが表示されていない。
図96(こa2)では、特図2の保留が1つ増加し、同図(こa3)では保留増加アニメーションが行われ、同図(こa4)に示す装飾図柄表示装置208では、保留アイコンが6個表示されている。なお、追加された6個目の保留アイコンh6も、デフォルトの表示態様である。また、7個目のステージhs7は白色に変化し、灰色のステージは8個目のステージhs8のみになる。
図96(こa5)に示す装飾図柄表示装置208には、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが出現し、「あと2個で満タン」という吹き出しが付加されている。ナビキャラクタYMは、保留がN個以上(この例では6個以上)になると出現する。
図96(こa6)では、特図1の保留が1つ増加し、同図(こa7)に示す装飾図柄表示装置208では、保留アイコンが7個表示され、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMに「あと1個で満タン」という吹き出しが付加されている。なお、追加された7個目の保留アイコンh7も、デフォルトの表示態様である。また、最後の8個目のステージhs8も白色に変化し、灰色のステージは消滅している。
図96(こa8)では、特図2の保留が1つ増加し、同図(こa9)に示す装飾図柄表示装置208では、保留アイコンが8個表示され、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMに「満タン」という吹き出しが付加されている。なお、追加された8個目の保留アイコンh8も、デフォルトの表示態様である。なお、この例では、ナビキャラクタYMは、保留数に関する報知を吹き出しを用いて行っているが、行わなくてもよい。
この例では、保留が8個貯まると(満タンになると)、ナビキャラクタYMが変化する場合がある。図96(こa10)では、ナビキャラクタYMが煙画像に包まれている。この煙画像は、ナビキャラクタYMが変化する予告に相当する。ただし、ナビキャラクタYMが煙画像に包まれても、必ず変化するとは限らず、変化しない場合があってもよい。また、煙画像自体が出現しない場合があってもよいし、煙画像は必ず出現してもよい。あるいは、保留が満タンになると、ナビキャラクタYMが必ず変化してもよい。また、ナビキャラクタYMが煙画像に包まれると、必ず変化するように構成されていてもよい。
図96(こa11)では、ナビキャラクタYMが赤い着物を着た表示態様に変化し、そのナビキャラクタYMには、「保留内が熱いぞ」という吹き出しが付加され、先読み予告が実行されている。なお、吹き出しに表示された予告は、当該変動の予告であってもよい。また、吹き出しに表示された予告によって、保留内の大当りへの期待度を予告してもよい。また、本例では保留が満タンとなった図柄変動でナビキャラクタが変化するが、保留が満タンとなった図柄変動の次変動にてナビキャラクタが変化するように構成されていてもよい。また、ナビキャラクタは図柄変動毎に変化する場合があってもよく、ナビキャラクタが変化することによってその図柄変動の予告を行ってもよい。
なお、ナビキャラクタYMの変化は、色に限らず、表示サイズやポーズや形状であってもよい。また、出現するキャラクタが複数種類あって、キャラクタによって、熱さが違ってもよい。例えば、赤い着物を着た表示態様の殿様のナビキャラクタよりも赤い着物を着た表示態様の姫のナビキャラクタの方が熱かったり、殿様のナビキャラクタよりも番長のナビキャラクタの方が熱くてもよい。
図97は、ナビキャラクタYMに普図の装飾図柄を絡めた演出例を示す。
図97(こb1)では、第1装飾図柄は高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、特図1の保留を表す、丸印の特図1第1保留アイコンh11が表示されている。なお、特図1第1保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様である。また、図97(こb1)では、ナビキャラクタYMが表示されていないが、演出アイコン表示領域DISにはルーレット表示アイコンRIが表示されている。ここでのルーレット表示アイコンRIは普図の装飾図柄の変動表示を表示するものであり、出目としては、「○」,「×」の他、当該変動の特図の大当り予告としての「激アツ」も含まれている。図97(こb2)では、ルーレット表示アイコンRIに「○」が表示されており、普図抽選に当選したことが報知されている。
図97(こb3)では、演出アイコン表示領域DISに、ナビキャラクタYMが出現する。このナビキャラクタYMはデフォルトの表示態様であり、普図抽選に当選したことを契機に出現している。続く図97(こb4)では、普図抽選に当選したので、電チューが開放し、ナビキャラクタYMは、電チュー開放中であることを報知している。図97(こb5−1)では、電チューが開放中であることにより、特図2始動口232に続けて入賞があり、特図2の保留数が満タンの4つまで増える。図97(こb6−1)では、第2保留数表示には、特図1の保留数が「1」、特図2の保留数が「4」であることが表示されており、特図2の保留を表す、菱形の保留アイコンが4つ表示されている(特図2第1保留アイコンh21〜特図2第4保留アイコンh24)。なお、4つの特図2保留アイコンh21〜h24は、いずれもデフォルトの表示態様である。このパチンコ機100は、特図2優先変動機であり、保留アイコンも特図2の保留アイコンの方が特図1の保留アイコンよりも優先表示され、特図2の保留アイコンが、特図1の保留アイコンの一部に前側から重なるように表示されている。
図97(こb7)では、ナビキャラクタYMによる電チュー開放中の報知が終了し、続く同図(こb8)では、電チューの開放時間が終了したため、ルーレット表示アイコンRI自体が、下方に消えていっている。なお、特図2の保留の図柄変動表示が総て終了するまで、ルーレット表示アイコンRIは表示されていてもよい。図97(こb9)では、ルーレット表示アイコンRIが、完全に消えている。
その後、図97(こb11)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。デフォルトの表示態様であるナビキャラクタYMは初期姿勢で表示されている。図97(こb12)では、特図2第1保留アイコンh21の保留が消化され、図柄変動表示が開始され、同図(こb13)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2の変動アイコンとして菱形の変動アイコンが台座hs0に表示されている。
図97(こb14)では、ナビキャラクタYMが煙画像に包まれている。この煙画像は、ナビキャラクタYMが変化する予告に相当する。ただし、ナビキャラクタYMが煙画像に包まれても、必ず変化するとは限らず、変化しない場合があってもよい。また、煙画像自体が出現しない場合があってもよいし、煙画像は必ず出現してもよい。あるいは、保留が満タンになると、ナビキャラクタYMが必ず変化してもよい。また、ナビキャラクタYMが煙画像に包まれると、必ず変化するように構成されていてもよいし、煙画像に包まれても変化しない場合があってもよい。
図97(こb15−1)では、ナビキャラクタYMが赤い着物を着た表示態様に変化し、そのナビキャラクタYMには、「この変動は熱い」という吹き出しが付加され、通常予告が実行されている。また、ナビキャラクタYMの表示態様によっても、通常予告が実行されている。
また、図97(こb15−1)に代えて、図97(こb15−2−1)では、ナビキャラクタYMはデフォルトの表示態様のままであり、変化演出は失敗している。また、ナビキャラクタYMには、「この変動は」という吹き出しが付加されている。
その後、特図2の保留消化が進み、図97(こb15−2−3)に示す装飾図柄表示装置208では、最後の特図2の図柄変動表示が行われている。ここでも、ナビキャラクタYMには、「この変動は」という吹き出しが付加されており、先の図97(こb15−2−1)から継続して、ナビキャラクタYMによる演出が行われている。図97(こb15−2−4)では、ナビキャラクタYMには、「さらばじゃ」という吹き出しが付加されており、ナビキャラクタYMによる演出が終了することが報知されている。図97(こb15−2−5)に示す装飾図柄表示装置208からは、ナビキャラクタYMが消えている。なお、熱いときは、ナビキャラクタYMは消えず、ナビキャラクタYMによる演出がさらに継続してもよいが、反対に、ナビキャラクタYMは必ず消えてもよい。また、図97(こb15−2−1)〜同図(こb15−2−4)の間にスーパーリーチ演出が開始された場合でも、ナビキャラクタYMによる演出は継続し、ナビキャラクタYMは表示され続けてもよいし、あるいは反対に、ナビキャラクタYMによる演出は終了し、ナビキャラクタYMは消えてよい。
なお、図97(こb1)〜同図(こb15−1)、同図(こb15−2−1)〜同図(こb15−2−4)にて説明したナビキャラクタYMは、当該変動の予告のみを行い、先読み予告を行わないが、先読み予告を行う場合があってもよい。
図98は、変化予告表示が待機表示される例を示す図である。
図98(さ1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。さらに、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。図98(さ1)に示す装飾図柄表示装置208には、ナビキャラクタYMが表示されていない。
図98(さ2)では、特図1の保留が増加し、第3保留アイコンh13、第4保留アイコンh14が追加表示されている。この第3保留アイコンh13および第4保留アイコンh14もデフォルトの表示態様である。ここで、本例では、第4保留アイコンh14が表す保留4が先読み対象保留である。
図98(さ3)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。この停止表示中も、装飾図柄表示装置208には、ナビキャラクタYMが表示されていない。
図98(さ4)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、図柄変動表示が開始されても、装飾図柄表示装置208には、ナビキャラクタYMが表示されていない。
図98(さ5)に示す演出アイコン表示領域DISでは、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が絨毯のアイコンI2に乗って出現している。変化予告表示の宝箱のアイコンI1は、ナビキャラクタYMの表示態様を変化させる予告表示であるが、この例では、ナビキャラクタYM自体が表示されていない。ただし、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が出現したことによって、いずれはナビキャラクタYMも出現する可能性があることが報知(予告)されていることになる。変化予告表示の宝箱のアイコンI1は、ナビキャラクタYMが出現するまで、待機表示になる。宝箱のアイコンI1の待機表示は、絨毯のアイコンI2に乗ったままでの表示になる。
図98(さ7)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。ナビキャラクタYMは未だ出現せず、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は待機表示されたままである。
図98(さ8)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。図柄変動表示が開始されても、ナビキャラクタYMは出現せず、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は待機表示されたままである。
図98(さ9−1)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。ナビキャラクタYMは未だ出現せず、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は待機表示されたままである。
図98(さ10−1)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。図柄変動表示が開始されても、ナビキャラクタYMは出現せず、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は待機表示されたままである。このように、宝箱のアイコンI1は待機表示は、複数変動に跨って行われる場合がある。
図98(さ11−1)に示す演出アイコン表示領域DISには、煙画像が表示され、同図(さ12)では、煙画像が消失し、演出アイコン表示領域DISに殿様のナビキャラクタYMが表示されている。図98(さ12)に示す殿様のナビキャラクタYMはデフォルトの表示態様である。なお、ここでの煙画像は、ナビキャラクタYMが出現する予告に相当する。ただし、煙画像が表示されても、ナビキャラクタYMが必ず出現するとは限らず、出現しない場合があってもよい。また、煙画像自体が表示されない場合があってもよいし、煙画像は必ず表示されてもよい。また、煙画像が表示されると、ナビキャラクタYMが必ず出現するように構成されていてもよい。
なお、ナビキャラクタYMの登場は、先読み対象保留の入賞時(図98(さ2)のタイミング)で開始されてもよい。この例では、入賞した変動の次の変動中に開始されるが、次の変動に限らず、先読み対象保留の変動が終わるまでに開始されればよい。また、ナビキャラクタYMは、先読み対象保留があったら必ず表示される様にしてもよいし、演出抽選に当選した場合に限って表示されるようにしてもよい。なお、本例では変化予告表示の宝箱のアイコンおよびナビキャラクタYMは同じ先読み対象保留(本例では、図98(さ2))に示す第4保留アイコンh14が表す保留4)について行う先読み予告であるが、変化予告表示の宝箱のアイコンとナビキャラクタYMの先読み対象保留が異なってもよい。
図98(さ12)において、殿様のナビキャラクタYMが出現すると、その後、絨毯のアイコンI2のみが消え去り、宝箱のアイコンI1は、演出アイコン表示領域DISに残る。すなわち、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は待機表示は終了する。
図98(さ14)では、先読み対象保留の変動が開始されている。宝箱のアイコンI1を用いた変化アニメーションは、先読み対象保留の変動中に行われる。図98(さ15−1)では、宝箱が開いて、中から煙画像が出てきて、殿様のナビキャラクタYMを包み込んでいる。図98(さ16)では、煙画像が消失し、殿様のナビキャラクタYMの表示態様は、デフォルトの表示態様から赤色の着物を着た表示態様に変化している。赤色の着物を着た表示態様に変化したナビキャラクタYMは、当該変動の予告(通常予告)として機能する。
なお、宝箱のアイコンI1を用いたナビキャラクタYMの変化演出は、先読み対象保留の入賞時(図98(さ2)のタイミング)に開始されてもよい。また、ナビキャラクタYMは、先読み対象保留があったら必ず表示される様にしてもよいし、演出抽選に当選した場合に限って表示されるようにしてもよい。
また、図98(さ10−1)に代えて、同図(さ10−2−1)では、殿様のナビキャラクタYMが出現していないが、絨毯のアイコンI2が消え去り、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は待機表示は終了している。図98(さ10−2−2)に示す演出アイコン表示領域DISには、煙画像が表示され、ここでの煙画像は、ナビキャラクタYMの表示位置を越えて変動アイコンh0まで延び、ナビキャラクタYMの表示位置および変動アイコンh0が煙画像によって前側から覆われている。図98(さ10−2−3)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMは出現していないが、変動アイコンh0の表示態様が赤色の表示態様に変化している。ここで、ナビキャラクタYMが出現して、変動アイコンh0の表示態様が変化しない場合があってもよいし、ナビキャラクタYMも出現し、変動アイコンh0の表示態様も変化する場合があってもよいし、あるいは反対に、ナビキャラクタYMも出現せず、変動アイコンh0の表示態様も変化しない場合があってもよい。
また、図98(さ11−1)に代えて、同図(さ11−2)では、煙画像は表示されているものの、またナビキャラクタYMは見えていない状態で、絨毯のアイコンI2が消え去り、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は待機表示は終了している。このように、待機表示は終了するタイミングは、ナビキャラクタYMが登場する前であってよい。また、待機表示は終了するタイミングは、ナビキャラクタYMの登場と同時であってもよい。さらには、装飾図柄の仮停止のタイミングや、装飾図柄の停止表示のタイミングや、装飾図柄の変動開始のタイミングであってもよい。なお、変化予告表示の待機表示が終了した後は、同じ先読み対象保留についてナビキャラクタが表示されないが、変化予告表示の待機表示が終了した後であっても同じ先読み対象保留についてナビキャラクタが表示される場合があってもよい(例えば、待機表示が終了した変動の次変動以降の変動や、待機表示が終了した変動内が挙げられる)。また、変化予告表示の待機表示が終了した後も同じ先読み対象保留について変化予告表示が表示されないが、同じ先読み対象保留について再度変化予告表示が表示される場合があってもよい(例えば、待機表示が終了した変動の次変動以降の変動や、待機表示が終了した変動内が挙げられる)。
さらに、図98(さ13)に代えて、同図(さ13−2−1)では、絨毯のアイコンI2が消え去り、宝箱のアイコンI1と、ナビキャラクタYMが表示されているが、同図(さ13−2−2)では、宝箱が開くこともなく、またナビキャラクタYMが変化することもなく、変動アイコンh0の表示態様を変化させることもなく、宝箱のアイコンI1とナビキャラクタYMの両方が消えている。このように、ナビキャラクタYMは登場したものの、何も起こらず、両方のアイコンが消えてしまう場合もある。この場合には、変化予告表示の宝箱のアイコンI1は偽予告であったことになる。なお、宝箱のアイコンI1とナビキャラクタYMのアイコンのうち、宝箱のアイコンI1のみが消えてしまう場合もあるし、ナビキャラクタYMのみが消えてしまう場合もある。また、両方のアイコンが消えてしまう場合には、両方同時に消えてもよいし、宝箱のアイコンI1が先に消えてもよいし、ナビキャラクタYMが先に消えてもよい。
図99は、これまで説明した保留枠とは異なる保留枠を用いた演出例を示す図である。
図99(し1)に示す保留枠UIは、演出表示領域208d全体に拡がった、クローズドタイプのものである。すなわち、これまで説明した保留枠UIと構成要素(台座hs0等)は同じであるが、図99(し1)の状態では、装飾図柄表示装置208の表示画面のうち、保留枠UIの領域と、それ以外の領域が、が左フレームUIf1、上フレームUIf2、および右フレームUIf3によってしっかりと区別され、それ以外の領域に海の背景が表示されており、保留枠UI内には、海の背景は表示されていない。なお、図99(し1)に示す保留枠UIは、左フレームUIf1、上フレームUIf2、右フレームUIf3、さらには、左ベースアイコンbIlおよび右ベースアイコンbIrは総て白色表示であり、保留枠UIは、これらの色が変化することで昇格する。
なお、図99(し1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。ここで、第1装飾図柄よりも、保留枠UIは手前に表示されており、高速変動する装飾図柄の最下端部が、保留枠UIの上フレームUIf2によって前側からオーバラップされている。ただし、この逆で、装飾図柄が、保留枠UIを前側からオーバーラップする場合があってもよい。さらに、デフォルトの表示態様の第1保留アイコンh11が表示されている。また、演出アイコン表示領域DISには、ナビキャラクタYMが表示されている。
図99(し2−1)では、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が絨毯のアイコンI2に乗って出現し、同図(し3)では、絨毯のアイコンI2のみが消え、宝箱のアイコンI1は、演出アイコン表示領域DISに残る。図99(し4)では、宝箱のアイコンI1が開き、中から「枠昇格」と文字表示が表示されたアイコンが出現し、保留枠UIの昇格を報知(予告)している。図99(し5)では、保留枠UIが昇格し、左フレームUIf1、上フレームUIf2、右フレームUIf3、左ベースアイコンbIl、および右ベースアイコンbIrが総て赤色表示になる。なお、「枠昇格」のアイコンが出現しても、保留枠UIは昇格しない場合もある。また、「枠昇格」のアイコンが出現すると、保留枠UIは必ず昇格してもよい。
また、図99(し2−1)に代えて、同図(し2−2−1)では、海の背景が表示されている領域に、巨大なパンダの下半身が表示される。この巨大なパンダの下半身によって、第1装飾図柄の変動表示が前側からオーバーラップされる。ただし、第2装飾図柄及び第2保留数表示は、パンダの下半身よりも前側に表示されている。この巨大なパンダは、上から下に向けて通過中であり、やがて保留枠UIの領域にも入り込み、保留枠UIの一部又は全部が、巨大なパンダによって前側からオーバーラップされる、図99(し−2−2)に示す状態では、保留枠UIの左上と右上それぞれのほんの一部が、パンダの画像にまだオーバーラップされていないが、同図(し−2−3)に示す状態では、保留枠UIの全体がパンダの画像にオーバーラップされている。画面のほぼ全体を覆うような巨大なパンダの出現は、変化予告の一種である。なお、保留枠UIは、巨大なパンダによって全体をオーバーラップされるが、巨大なパンダが保留枠UIの全体をオーバーラップしないサイズで表示されてもよい。
図99(し2−2−4)には、巨大なパンダが通過し終わった後の装飾図柄表示装置208の一態様が示されており、第1保留アイコンh11が青色の表示態様に変化(昇格)しており、ナビキャラクタYMも赤色の着物を着た表示態様に変化(昇格)しており、保留枠UIも赤色表示に昇格している。なお、変動アイコンも表示態様が変化(昇格)していてもよい。また、左フレームUIf1等、保留アイコン、変動アイコンh0、ナビキャラクタYMのうち、全部が変化してもよいし、一部のみが変化してもよい。例えば、左フレームUIf1等のみ赤色に変化して保留枠UIが昇格するだけであってもよい。あるいは、後述するように、保留枠UI外でも変化が生じてもよい。
図99(し2−2−4’)には、巨大なパンダが通過し終わった後の装飾図柄表示装置208の他の態様が示されており、保留枠UI内での変化に加えて、保留枠UI外でも変化が生じている。すなわち、第1装飾図柄の左図柄、中図柄、右図柄それぞれに付されたレベル表示Lvのレベルが上昇している。このレベルが上昇すると、リーチ演出が開始さやすくなったり、擬似連演出が開始されやすくなったり、図柄の態様が確変付き大当りの時に出現する態様の図柄に切り替わったりする。また、このレベルが高い状態でリーチ演出が開始されると大当りの期待度が高くなる。なお、背景が変化してもよい。
なお、巨大なパンダの出現が、大当り予告の場合は、パンダの画像よりも手前に表示されるようにして、第1装飾図柄が、通過するパンダの画像に前側から重なってもよいし、大当り予告であっても第1装飾図柄が、通過するパンダの画像にオーバーラップされてもよい。
また、図99(し2−1)に代えて、同図(し2−3−1)では、保留枠UIにワイプ演出用の襖画像が付加されており、同図(し2−3−1)に示す状態は、襖画像が全閉した状態(ワイプイン状態)である。一方、同図(し2−3−2)に示す状態は、襖画像が全開した状態(ワイプアウト状態)である。
図100は、これまで変化予告報知のアイコンとして使用されてきた宝箱のアイコンI1が、保留アイコンとして出現する例を示す図である。
図100(す1−1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、演出アイコン表示領域DISには、ナビキャラクタYMが表示されている。さらに、第1保留アイコンh11として宝箱のアイコンが表示されている。
図100(す2−1)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されており、同図(す3)では、宝箱のアイコンの第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。宝箱のアイコンの第1保留アイコンh11は、変動アイコンh0として台座hs0に表示されているが、ここでの変動アイコンh0としても、宝箱のアイコンが表示されている。
図100(す4)では、変動アイコンh0である宝箱のアイコンの宝箱が開き、中から煙画像が出現し、その煙画像は、演出アイコン表示領域DISに表示されているナビキャラクタYMを前側から覆い、変化アニメーションが実行されている。図100(す5)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMが、赤い着物を着た表示態様に変化している。この例では、変動アイコンh0によってナビキャラクタYMが変化されている。なお、煙画像は変化予告に相当するが、煙画像が、変化候補である変動アイコンh0にオーバーラップしなくてもよく、あるいは、煙画像が出現しなくてもよい。
また、図100(す1−1)に代えて同図(す1−2−1)では、デフォルトの表示態様の第2保留アイコンh12も表示されている。この第2保留アイコンh12は、宝箱のアイコンの第1保留アイコンh11によってオーバーラップされている。すなわち、大当りの期待度が相対的に高い保留アイコンの少なくとも一部が、相対的に低い保留アイコンの少なくとも一部に前側から重なっている。なお、先読み予告態様の保留アイコンの少なくとも一部が、デフォルトの表示態様の保留アイコンの少なくとも一部に前側から重なってもよい。あるいは、大当りの期待度とは関係なく、先に消化される保留アイコンの少なくとも一部が、後に消化される保留アイコンの少なくとも一部に前側から重なってもよい。図100(す1−2−2)では、第1保留アイコンh11である宝箱のアイコンの宝箱が開き、変化アニメーションが実行されている。すなわち、煙画像が出現し、その煙画像が、第2保留アイコンh12にオーバーラップしている。図100(す1−2−3)では、煙画像が消失し、煙画像がオーバーラップしていた第2保留アイコンh12の表示態様が変化している。
また、図100(す2−1)に代えて同図(す2−2−1)では、第1保留アイコンh11である宝箱のアイコンの宝箱が開き、変化アニメーションが実行されている。ここでの変化アニメーションでは、煙画像が、変動アイコンh0およびナビキャラクタYMにオーバーラップし、同図(す2−2−2)では、煙画像が消失し、変動アイコンh0もナビキャラクタYMも表示態様が変化している。ここでは、両方とも同じ赤色に変化しているが、異なる色に変化してもよい。例えば、片方が赤色で、もう一方が金色に変化してもよい。あるいは、煙画像に二人とも包まれるものの、一方のみ変化し、他方は、デフォルトのままであってもよい。
また、図100(す2−1)に代えて同図(す2−3−1)では、第1保留アイコンh11である宝箱のアイコンの宝箱が開き、ここでも変化アニメーションが実行されている。ただし、ここでの変化アニメーションは、煙画像が、変動アイコンh0およびナビキャラクタYMのうち変動アイコンh0のみにオーバーラップしている。図100(す2−3−2)では、煙画像が消失し、煙画像がオーバーラップしていた変動アイコンh0の表示態様のみが変化している。
なお、煙画像によってオーバーラップされていないアイコン(保留アイコン、変動アイコン)および/またはナビキャラクタも、煙画像が消失した後に煙画像によってオーバーラップされたアイコン(保留アイコン、変動アイコン)および/またはナビキャラクタの表示態様の変化に伴って(表示態様の変化と同時であってもよく、表示態様の変化の後であってもよい)表示態様が変化する場合があってもよい。
図101は、ナビキャラクタYMにメータ演出を絡めた演出例を示す。
図101(せ1−1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。さらに、演出アイコン表示領域DISには、ナビキャラクタYMが表示されており、その横には、メータ枠mfが白色の白メータ表示MWが表示されている。図101(せ1−1)に示す白メータ表示MWは、空の状態である。このメータ表示は、満タンになると、ナビキャラクタYMを昇格させる。なお、メータ枠mfの表示態様(例えば、色や枠の形状等)が変化することにより、メータの貯まりやすさを予告したり、先読み予告および/または当該変動の予告をおこなってもよい。
図101(せ2)では、第1装飾図柄における左図柄の仮停止(第1停止)が行われ、「装飾4」が揺れ表示されている。この「装飾4」の図柄には、白色のメータ上昇アイテムUpIが付加されており、図101(せ3)では、そのメータ上昇アイテムUpIが、白メータ表示MWに移動し、白メータ表示MWにオーバーラップして表示されている。図101(せ4)に示すように、白メータ表示MWに移動したメータ上昇アイテムUpIは、白メータ表示MWに取り込まれ(ストックされ)、白メータ表示MWは1レベル上昇する。なお、メータ上昇アイテムは色によってメータの上昇度が異なる。白色のメータ上昇アイテムUpIは白メータ表示MWに対して1レベルアップさせる。
図101(せ4)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示され、同図(せ5−1)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されている。
図101(せ7−1)では、白メータ表示MWの上にルーレット表示アイコンRIが出現し、ルーレット演出が開始される。ここでのルーレット演出は、必ず何かが起きる場合(ハズレ無しの場合)と何かが起きない場合(ハズレの場合)がある。何かの例としては、保留アイコン変化、通常予告(当該変動の予告)等があげられる。また、例えば、スーパーリーチの一種類として、殿スーパーリーチ、姫スーパーリーチ、爺スーパーリーチを含むキャラクタ系スーパーリーチがあった場合、上記何かの例としては、発展するスーパーリーチの種類(例えば、キャラクタ系スーパーリーチ)の予告、具体的なスーパーリーチ(例えば、殿スーパーリーチ)の予告等もあげられる。
図101(せ8)では、ルーレット表示アイコンRIに青色のメータ上昇アイテムUpIbが停止表示され、図101(せ9)では、その青色のメータ上昇アイテムUpIbが、白メータ表示MWに移動し、白メータ表示MWにオーバーラップして表示されている。図101(せ10)に示すように、白メータ表示MWに移動した青色のメータ上昇アイテムUpIbは、白メータ表示MWに取り込まれ(ストックされ)、白メータ表示MWは2レベル上昇する。青色のメータ上昇アイテムUpIbは白メータ表示MWに対して2レベルアップさせる。この結果、図101(せ10)に示す白メータ表示MWは3レベルになっている。
図101(せ11)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示され、同図(せ12)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されている。
図101(せ11)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示され、同図(せ12)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されている。
図101(せ13)に示すナビキャラクタYMに、ボタン表示アイコン136Dが追加される。ボタン表示アイコン136Dは吹き出しの表示態様であり、ナビキャラクタYM自身による予告に相当する。ボタン表示アイコン136Dには、チャンスボタン136の操作有効期間の残期間を表す残期間メータMTも表示されている。ボタン表示アイコン136Dの一部は、白メータ表示MWの一部(メータ枠mfの一部)にオーバーラップしている。なお、ボタン表示アイコン136Dが、メータ表示の全部にオーバーラップしてもよいし、メータ表示にオーバーラップしない位置に表示されてもよい。
図101(せ14)では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始され、同図(せ15)では、残期間メータが減少している。図101(せ16)では、チャンスボタン136が操作され、同図(せ17)では、チャンスボタン136の操作を受けて、ナビキャラクタYMに、応答表示としてのメータ上昇アイコンMUIが追加される。メータ上昇アイコンMUIは吹き出しの表示態様であり、図101(せ17)に示すメータ上昇アイコンMUIには、緑色のメータ上昇アイテムUpImが表示されている。このメータ上昇アイコンMUIも、先のボタン表示アイコン136Dと同じく、白メータ表示MWの一部(メータ枠mfの一部)にオーバーラップしている。なお、メータ上昇アイコンMUIが、メータ表示の全部にオーバーラップしてもよいし、メータ表示にオーバーラップしない位置に表示されてもよい。
なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合でも、応答表示を表示してもよいし、表示しなくてもよい。また、応答表示はメータ上昇アイコンMUI以外の表示もあり、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合に、応答表示は表示されないが、特定の演出(例えば、メータ上昇アイコンMUIの表示)のみ応答表示として表示されてもよい。また、応答表示が表示されなくても、メータが増えるように構成されていてもよいし、応答表示が表示された場合のみメーターが増えて、応答表示が表示されなかった場合はメータが増えない様に構成されていてもよい。
図101(せ18)では、メータ上昇アイコンMUI中の緑色のメータ上昇アイテムUpImが、白メータ表示MWに移動し、白メータ表示MWにオーバーラップして表示されている。図101(せ19)に示すように、白メータ表示MWに移動した緑色のメータ上昇アイテムUpImは、白メータ表示MWに取り込まれ(ストックされ)、白メータ表示MWは3レベル上昇し、図101(せ19)に示す白メータ表示MWは満タンになっている。図101(せ20−1)では、白メータ表示MWが「昇格」という文字表示に変化し、不図示の変化アニメーションが開始され、同図(せ21)では、ナビキャラクタYMの表示態様が赤色の着物を着た表示態様に変化(昇格)している。ここで変化したナビキャラクタYMの着物の色は、図101(せ20−1)に示す、「昇格」という文字表示の背景色と一致しており、図101(せ20−1)の段階でナビキャラクタYMが変化する表示態様が予告されている。なお、変化アニメーションは省略されてもよい。また、同図(せ21)に示す白メータ表示は、空の状態に戻っているが、満タン状態のままであってもよい。また、メータ表示が満タンになると、ナビキャラクタYMの表示態様が必ず変化(昇格)してもよいし、変化(昇格)しない場合(失敗の場合)があってもよい。
図101(せ1−1)に代えて、同図(1−2−1)に示すように、メータ表示は常時表示されていなくてもよい。図101(せ1−2−2)に示すようにメータ表示が表示されていな状態でもメータ上昇アイテムUpIが出現する場合がある。この場合にも、メータ上昇アイテムUpIは、図101(せ1−2−3)に示すように、演出アイコン表示領域DIS内の定まった位置に移動する。そして、図101(せ1−2−4)に示すように、メータ上昇アイテムUpIの移動が完了した後にメータ表示(ここでは白メータ表示MW)が出現する。この場合、メータ上昇アイテムUpIの出現は、メータ表示が表示される予告になる。また、メータ上昇アイテムUpIの出現に応じてメータ表示が表示されてもよい。例えば、メータ上昇アイテムUpIの出現と同時であってもよいし、図101(せ1−2−2)と同図(せ1−2−3)の間のタイミングで表示されてもよい。
図101(せ1−2−5)では、メータ上昇アイテムUpIによって、白メータ表示MWが1レベルアップしている。なお、図101に示す例では、メータ表示が表示されると、その後、メータが必ず上昇しているが、メータ表示が表示されても、メータが上昇しない場合(偽に相当)があってもよいし、あるいは、メータ上昇アイテムが出現しない場合があってもよい。さらには、メータ上昇アイテムが出現してもメータが上昇しない場合があってもよい。
また、メータ表示は、メータ上昇アイテムが出現する図柄変動表示よりも前の図柄変動表示から表示されていてもよく、この場合には、メータ表示は、メータが貯まる可能性があることの先読み予告になる。あるいは、メータ表示は、メータ上昇アイテムが出現する図柄変動表示の開始と同時、またはその図柄変動中に表示されてもよく、この場合には、メータ表示は、当該変動内でメータが貯まる可能性があることの予告になる。
図102は、図101を用いて説明した例の変形例を示す図である。
図101(せ1−1)に代えて、図102(せ1−3−1)では、保留がない状態で、第1装飾図柄が高速変動中であり、空の状態の白メータ表示MWが表示されている。図101(せ1−1)に表示されていた白メータ表示MWは6レベルで満タンであったのに対して、この図102(せ1−3−1)に表示されている白メータ表示MWは5レベルで満タンである。
図102(せ1−3−3a)では、ナビキャラクタYMにメータ上昇アイコンMUIが追加される。図102(せ1−3−3a)に示すメータ上昇アイコンMUIには、金色のメータ上昇アイテムUpIgが表示されている。図102(せ1−3−4a)に示す白メータ表示MWは、金色のメータ上昇アイテムUpIgによって、一気に満タンになっている。この後、ナビキャラクタYMが変化するアニメーションが開始される。その際、メータは空の状態になってもよいし、貯まったままであってもよい。なお、メータ表示における、メータ枠mfの中で増加するメータ自身(ゲージmg)の色は青色であるが、貯まったままの状態である場合には、青色のゲージで満タン状態であってもよいし、金色のメータ上昇アイテムUpIgによって一気に満タンになったことによって、金色のゲージで満タン状態であってもよい。
一方、図102(せ1−3−3b)でも、ナビキャラクタYMにメータ上昇アイコンMUIが追加され、ここでは、虹色のメータ上昇アイテムUpInが表示されている。図102(せ1−3−4b)に示す白メータ表示MWも、虹色のメータ上昇アイテムUpInによって、一気に満タンになっている。この後、ナビキャラクタYMが変化するアニメーションが開始される。その際、メータは空の状態になってもよいし、貯まったままであってもよい。なお、貯まったままの状態である場合には、青色のゲージで満タン状態であってもよいし、虹色のメータ上昇アイテムUpInによって一気に満タンになったことによって、虹色のゲージで満タン状態であってもよい。
メータ上昇アイテムとしては、白色、青色、緑色、赤色、金色、虹色のアイテムが用意されている。これらのアイテムのうち、虹色のメータ上昇アイテムUpInと、金色のメータ上昇アイテムUpIgのみが、1個でメータを一気に5レベル上昇させるアイテムである。なお、白色のメータ上昇アイテムUpIは1レベルアップ、青色のメータ上昇アイテムUpIbは2レベルアップ、緑色のメータ上昇アイテムUpImは3レベルアップ、赤色のメータ上昇アイテムUpIrは4レベルアップさせる。
加えて、虹色のメータ上昇アイテムUpInは、大当り確定の予告としても機能する。一方、金色のメータ上昇アイテムUpIgは、そのような機能はない。したがって、虹色のメータ上昇アイテムUpIn1個でメータを満タンにした場合と、金色のメータ上昇アイテムUpIn1個でメータを満タンにした場合、あるいはその他の色(白色、青色、緑色、赤色)のメータ上昇アイテムの組合せでメータを満タンにした場合とでは、意味合いが異なる。
なお、メータ表示における、メータ枠mfの中で増加するメータ自身(ゲージ)の色は、白色、青色、緑色、赤色のメータ上昇アイテムで、メータが、上昇するときや満タンになったときには、青色のゲージであってもよい。
なお、メータ上昇アイテムの色で通常予告又は先読み予告としての機能を併せ持っていてもよい。また、色によって、大当りの期待度が表されてもよい。
また、メータ上昇アイテムの色とナビキャラクタYMの表示態様の色がリンクしている場合があってもよいし、必ずリンクしていてもよい。例えば、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現すると、ナビキャラクタYMも金色の着物を着た表示態様に変化しやすかったり、必ず変化したり、その逆に、ナビキャラクタYMが金色の着物を着た表示態様であると、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現しやすかったり、必ず出現したりしてもよい。
さらに、メータ上昇アイテムの出現の順番や色の組合せが、先読み予告として機能してもよいし、通常予告として機能してもよい。また、メータ上昇アイテムの出現の順番や色の組合せが、大当りの期待度を表してもよい。あるいは反対に、メータ上昇アイテムの出現の順番や色の組合せは、大当りの期待度とは全く無関係であってもよい。
また、この例では、メータが15(メータが3回満タン)になるまで貯まる。なお、図101の6レベルで満タンになるメータ表示では、メータが18(こちらもメータが3回満タン)になるまで貯まる。ここで、メータ上昇アイテムが表示されることでメータがオーバーフローした場合(例えば、メータが3つ貯まっているときに赤Upアイコンが表示された場合)、ナビキャラを昇格させつつ、メータを0にして貯めていない分を貯まるようにしてもよい。例えば、メータが3つ貯まっているときに赤色のメータ上昇アイテムUpItが表示されると、メータが1回満タンになって、さらにメータが2レベル貯まった状態になる。
なお、メータが2回満タンになった状態で、メータがオーバーフローしてしまった場合は、メータを満タンにして、貯まりきらなかった分をメータに表示してもよい。例えば、先読み対象変動又は当該変動が終了したらメータを0に戻してもよいし、あるいは、先読み対象変動又は当該変動に関係なく表示したままでもよい。また、貯まりきらなかった分切り捨ててもよい。例えば、メータを貯めす、その際のメータは0の状態であってもよいし、満タンの状態であってもよいし、特別な表示であってもよいし、メータ非表示であってもよい。さらには、オーバーフローしないように構成されていてもよい。例えば、すでに3つ貯まっているときは、白色のメータ上昇アイテムUpIが2個か、あるいは青色のメータ上昇アイテムUpIbが1個しか表示されないように構成されている。
図101(せ1−1)に代えて、図102(せ1−4−1)から始まる例では、同図(せ1−4−2)では、飛来してきたUFOアイコンUFIから赤色のビームが、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMに向けて照射され、図(せ1−4−3)に示すようにナビキャラクタYMは、赤色の着物を着た表示態様に変化し、「Up高確中」という吹き出しが付されている。この「Up高確中」によって、メータ上昇アイテムが貯まりやすい状態であることが報知されている。
なお、ナビキャラクタYMを変化させる予告の表示態様によって、「Up高確中」の報知が発生する場合があったり、必ず発生してもよい。また、ナビキャラクタYMが変化したら、必ず「Up高確中」の報知を行うようにしてもよく、「Up高確中」の報知を含む複数種類の演出表示(予告表示)を行ってもよく、「Up高確中」の報知を含む演出表示を行わないようにしてもよい。
また、ナビキャラクタYMの表示態様(色)によって、ナビキャラクタYMによって行われる演出が異なってもよい。例えば、赤のナビキャラクタYMであれば「Up高確中」の報知が行われ、金のナビキャラクタYMであれば激熱表示が表示され、虹色のナビキャラクタYMであれば鉄板表示が表示されてもよい。なお、表示態様の異なるナビキャラクタYMが同じ予告(同じ種類の予告)を行う場合があってもよい。
図101(せ5−1)に代えて、図102(せ5−2−1)では、白メータ表示MWのゲージは白点滅で1レベルであり、ナビキャラクタYMの着物は同じく白点滅している。その後、一旦メータが満タンになって、空の状態に戻った後、図102(せ5−2−3)では、ナビキャラクタYMの表示態様が緑色の着物を着た表示態様に変化し、白メータ表示MWのゲージも緑色に変化し、3レベルに上昇している。その後、再びメータが満タンになって、空の状態に戻った後、図102(せ5−2−5)では、ナビキャラクタYMの表示態様が虹色の着物を着た表示態様に変化し、白メータ表示MWのゲージも虹色に変化し、満タンになっている。このように、メータの貯まり具合とナビキャラクタYMの表示態様が一致するように構成されていてもよい。また、ゲージの色とナビキャラクタYMの色も対応していてもよい。
なお、メータが全部貯まると、大当り確定、あるいは大当りの期待度が高いパターンと、メータが貯まって放出されて演出が行われるパターンが別途用意されていてもよい。後者の例としては、例えば、メータが2レベルまで貯まっているときに放出されると、青色相当の演出が行われ、メータが4レベルまで貯まっているときに放出されると、赤色相当の演出が行われる。
図103は、図101を用いて説明した例のさらに別の変形例を示す図である。
図101(せ6−1)に代えて、図103(せ6−2)では、メータ枠mfが白色に点滅する白点滅メータ表示MW’の上に、ルーレット表示アイコンRIと、メータ上昇アイコンMUIが表示されているが、ルーレット表示アイコンRIの一部にメータ上昇アイコンMUIの一部が前側からオーバーラップしており、図103(せ6−2)に示すルーレット表示アイコンRIは、図101(せ7−1)に示すルーレット表示アイコンRIに比べて視認困難である。一方、図101(せ7−1)に示すメータ上昇アイコンMUIには、緑色のメータ上昇アイテムUpImが表示されている。なお、ルーレット表示アイコンRIの全部にメータ上昇アイコンMUIが前側からオーバーラップしてもよいし、その反対に、メータ上昇アイコンMUIの少なくとも一部にルーレット表示アイコンRIの少なくと一部が前側からオーバーラップしてもよい。なお、前側に表示する優先順位としては、ナビキャラクタYMに付加されたアイコンの方がその他のアイコンより高くてもよい。なお、本例ではルーレット表示アイコンの表示中などのメータ上昇アイコンが表示される可能性がある予告が行われる場合は、メータ枠を白色に点滅させる白点滅メータを表示させることでメータ上昇アイコンが表示される可能性があることを報知しているが、メータ上昇アイコンが表示される可能性がある予告が行われる場合であってもメータ枠により報知されない場合があってもよく、メータ枠によってメータ上昇アイコンが表示される可能性があることを報知されないように構成されていてもよい。また、メータ上昇アイコンが表示される可能性があることを報知する予告はメータ枠に限らず他の表示や演出手段によって行われてもよい。
図101(せ7−1)に代えて、図103(せ7−2)では、ルーレット表示アイコンRIに青色のメータ上昇アイテムUpIbが停止表示されている。しかしながら、依然としてメータ上昇アイコンMUIがオーバーラップしているため、視認困難である。このように、メータ上昇アイコンどうしがオーバーラップしてもよい。なお、メータ上昇アイコンどうしがオーバーラップする場合、前側に表示する優先順位は、メータ上昇アイコンの表示順であってもよいし、メータ上昇度が高い方が優先されてもよいし、メータ上昇度が低い方が優先されてもよい。また、ナビキャラクタYMには、メータ上昇アイコンは前側からオーバーラップしないが、オーバーラップする場合があってもよい。
また、図101(せ7−1)に代えて、図103(せ7−3−1)では、ルーレット表示アイコンRIの中に、メータ上昇アイコンが表示されることを報知(予告)する画像up’が表示される。ただし、この段階では、何色のメータ上昇アイコンが表示されるかは不明であり、この後、ルーレット表示アイコンRIの中に、何色かのメータ上昇アイコンが表示される。このようにして、ルーレット演出で、何色かは不明であるがメータ上昇アイコンが表示されることが報知されると、図103(せ7−3−2)に示すように、ルーレット表示アイコンRIに前側からオーバーラップするようにして、オーラが付与されたエフェクト表示Ed1が表示される。続く図103(せ7−3−3)では、エフェクト表示Ed1が変化し、青色のメータ上昇アイコンを拡大したような表示になる。この段階では、ルーレット表示アイコンRIの中に、何色のメータ上昇アイコンが表示されているのかはわからない。なお、この段階で、ルーレット表示アイコンRIの中にも、青色のメータ上昇アイコンが表示されていてもよい。
図103(せ7−3−4)では、ルーレット表示アイコンRIをオーバーラップしていた、青色のメータ上昇アイコンを拡大したような表示が、青色のメータ上昇アイコンUpIbになり、白点滅メータ表示MW’に移動し、白点滅メータ表示MW’にオーバーラップして表示されている。また、ルーレット表示アイコンRIはフェードアウトして表示が薄くなって徐々に消えていく。なお、ルーレット表示アイコンRIの中に表示されるメータ上昇アイテムは何色であったか不明のままであってもよい。この後、青色のメータ上昇アイテムUpIbは、白点滅メータ表示MW’に取り込まれ(ストックされ)、白点滅メータ表示MW’はレベルアップする。
なお、ルーレット表示アイコンRIの中に青色のメータ上昇アイテムUpIbが出現して、それが白点滅メータ表示MW’に取り込まれてもよい。この場合、ルーレット表示アイコンRIの中に、青色のメータ上昇アイテムUpIbが、エフェクト表示Ed1が表示される前に表示されていてもよいし、表示されると同時に表示されていてもよいし、表示された後に表示されていてもよい。あるいは、ルーレット表示アイコンRIの中に、青色のメータ上昇アイテムUpIbが、青色のメータ上昇アイコンを拡大したような表示が、表示される前に表示されていてもよいし、表示されると同時に表示されていてもよいし、表示された後に表示されていてもよい。
図101(せ20−1)に代えて、図103(せ−20−2−1)では、満タン状態の白メータ表示MWが、「ストック」という文字表示に一旦変化し、空の状態の白メータ表示MWに戻ると、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が絨毯のアイコンI2に乗って出現している。この例では、メータは満タンになったものの、宝箱が開くまでナビキャラクタYMの表示態様は変化せず、ナビキャラクタYMの表示態様の変化が遅らされている。なお、宝箱のアイコンI1が開放することによりナビキャラクタYMの表示態様のみを変化させる、ナビキャラクタ以外のアイコン(保留アイコン、変動アイコン)や他の演出表示を変化させてもよい。
以上、図101〜図103を用いた説明には、図14〜図39を用いて説明したメータ表示に関する記載を適用することができる。すなわち、メータ枠の色が異なるとメータの上昇率が異なるといった記載を含む総ての記載を適用することができる。あるいは反対に、図14〜図39を用いた説明に、図101〜図103を用いて説明した事項を適用することもできる。
図104は、ナビキャラクタYMにテロップ演出を絡めた演出例を示す。
図104(そ1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、特図1の保留は2つ貯まっており、第1保留アイコンh11と第2保留アイコンh12が表示されている。2つの保留アイコンh11,h12ともデフォルトの表示態様である。さらに、演出アイコン表示領域DISには、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。
図104(そ2−1)では、第1装飾図柄の上方に、テロップ表示trpが表示されている。このテロップ表示trpには、ナビキャラクタYMが変化する可能性があることが文字表示され、変化予告表示の一例に相当する。例えば、「ナビキャラ変化高確中」といった表示や、「ナビキャラ変化高確準備中」といった文字表示が、画面の右から左に向けて流される。なお、この他にも、テロップ表示trpには、無地で何も文字が表示されず、テロップ表示によって「○○高確中」、「××&○○高確中」、「○○高確準備中」、「××又は○○高確準備中」、「高確準備中」等が表示される可能性があることを事前に報知する場合があってもよい。ここで無地のテロップ表示trpが表示されても「○○高確中」、「××&○○高確中」、「○○高確準備中」、「××又は○○高確準備中」、「高確準備中」等が表示されない場合があってもよい。また、「○○高確準備中」、「××又は○○高確準備中」、「高確準備中」等を表示し、これからテロップ表示された演出について高確率状態が発生するかもしれないことを事前に報知してもよい。ここで記載した「××」や「○○」は各種演出(例えば、保留(保留アイコンおよび/または変動アイコン)変化、疑似連、期待度の高い色での予告、大当りへの期待度が高い予告(いわゆる激アツ予告)など)の名称を示している。
なお、ここで記載した演出についての高確率状態とは、テロップ表示により高確率状態と報知された予告が、テロップ表示によって高確率状態と報知されていない場合よりもテロップにて報知された演出が行われる頻度が高くなる状態を示している。つまり、図104(そ1)〜同図(そ14)、同図(そ2−2)、同図(そ2−3)、同図(そ8−2)の「ナビキャラ変化高確中」とは、テロップ表示にて「ナビキャラ変化高確中」と報知されていない場合よりもナビキャラクタの表示態様が変化しやすい状態を示している。また、前述した「○○高確準備中」、「××又は○○高確準備中」、「高確準備中」等に含まれている「高確準備中」は、テロップ表示にて報知されている演出が高確率状態にこれから(「高確準備中」を含むテロップの表示が開始された変動の次変動以降の変動または「高確準備中」を含むテロップの表示が開始された変動内)なること(または、高確率状態になる可能性があること)を報知している。
図104(そ3)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。なお、テロップ表示trpは、第2装飾図柄よりも手前に表示されており、第2装飾図柄の下端部が、テロップ表示trpによって前側からオーバラップされている。ただし、この逆で、第2装飾図柄が、テロップ表示trpを前側からオーバーラップする場合があってもよい。
図104(そ4)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が開始されている。その後、ハズレ図柄が停止表示され、図104(そ6)でも、図柄変動表示が開始されている。テロップ表示trpは、継続中である。
図104(そ7)では、ナビキャラクタYMの変化アニメーションが開始され、ナビキャラクタYMは煙画像に包まれている。図104(そ8−1)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMは、赤色の着物を着た表示態様に変化している。ナビキャラクタYMの変化演出が成功しても、テロップ表示trpは、継続中である。その後、ハズレ図柄が停止表示され、図104(そ10)でも、図柄変動表示が開始され、同図(そ11)でもテロップ表示trpは依然として継続中である。
なお、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が出現し、変化アニメーションが開始され、宝箱のアイコンI1の宝箱が開いてナビキャラクタYMが変化してもよい。この場合には、テロップ表示trpの「ナビキャラ変化高確中」といった表示は、宝箱のアイコンI1の出現、あるいは変化アニメーションの開始を予告しているといえる。
図104(そ12)では、ナビキャラクタYMの変化アニメーションが再度開始され、ナビキャラクタYMは煙画像に包まれている。図104(そ13)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMは、金色の着物を着た表示態様に変化している。ナビキャラクタYMの2回目の変化演出が成功しても、テロップ表示trpは、継続中である。
テロップ表示trpの表示中は、ナビキャラクタYMの変化演出を何度行ってもよいが、テロップ表示trpの表示中にナビキャラクタYMが1回変化してしまうと、その後は、ナビキャラクタYMが変化しないように構成されていてもよい。
図104(そ14)では、リーチ状態に突入しているが、テロップ表示trpは依然として継続中である。テロップ表示trpの表示が消えるタイミングとしては、スーパーリーチ開始時(例えば、図88(う24))、装飾図柄の仮停止時(例えば、第1停止時、第2停止時、第3停止時]、図柄停止字、次変動開始時等があげられる。
なお、本例では、ナビキャラクタ自身により変化演出が行われているが、変化予告表示によってナビキャラクタが変化される場合があってもよく、変化予告表示のみによりナビキャラクタ変化されるように構成されていてもよく、ナビキャラクタ自身による変化演出のみ行われるように構成されていてもよい。
また、図104(そ2−1)に代えて、同図(そ2−2)に示すように、テロップ表示trpは上下二段で行われてもよい。そして、上のテロップ表示trpと下のテロップ表示trpとでは、異なる内容を表示してもよい。
なお、テロップ表示では、他の予告についても高確中表示を表示してもよい。同じ先読み対象保留についてであれば、表示されるタイミングは同じであってもよく、一方が他方よりも後であってもよい。また、「○○高確中」のテロップ表示が1つ出ている場合は、別の先読み対象保留についてテロップ表示が表示されないようにしてもよいし、表示される場合があってもよい。その場合、同じ予告に関するテロップ表示(例えば、「ナビキャラ高確中」)を別に表示してもよく、同じテロップ表示の表示期間が延長される様に構成されていてもよい。また、表示の開始順にテロップ表示の表示位置が決まってもよいし、テロップ毎の表示位置が固定されていてもよい。
また、図104(そ2−1)に代えて、同図(そ2−3)に示すように、上のテロップ表示trpと下のテロップ表示trpとで同じ内容を表示してもよい。すなわち、同じテロップ表示を複数表示してもよい。複数表示した方が、1つしか表示しない場合よりも、大当りの期待度が高いことをアピールすることができる場合がある。ただし、複数表示しても、1つしか表示しない場合と、実際には、大当りの期待度が同じであってもよい。また、同じテロップ表示を複数表示することを、繰り返してもよい。すなわち、テロップ表示の表示が開始される度に、同じ内容の複数のテロップ表示を表示するようにしてもよい。
また、図104(そ8−1)に代えて、同図(そ8−2)に示すように、ナビキャラクタYMの変化が行われてた場合(1又は複数回)、これ以上変化しないことを、テロップ表示trpで報知してもよい。この例では、「完了」という文字表示を表示している。しかしながら、この報知が行われていても、ナビキャラクタYMがさらに変化する場合があってもよい。
図105は、図67(b)に示す演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めた演出の一例を示す図である。
図105(た1a−1)には、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nが示されている。なお、向かって右側の第3装飾図柄表示装置208Nで、第2装飾図柄と第2保留数表示が行われている。
図105(た1a−1)に示す中央の第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、特図1の保留は4つ貯まっており、4つの保留アイコンh11〜h14が表示されている。これら4つの保留アイコンh11〜h14はいずれもデフォルトの表示態様である。さらに、演出アイコン表示領域DISには、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。
図105(た2a−1)では、第1装飾図柄がリーチ状態になり、左図柄、右図柄ともに「装飾7」が揺れ表示(仮停止)されており、同図(た3a)では、スーパーリーチ演出に移行し、第1装飾図柄表示装置208Lからは総ての表示が消えている。すなわち、第1装飾図柄、保留枠UI、保留アイコンh11〜h14、変動アイコンh0、およびナビキャラクタYMが消えている。
図105(た4a)では、第1装飾図柄表示装置208Lには、敵役の剣豪の絵柄が画面全体に表示されている。一方、第2装飾図柄表示装置208Mには、縮小表示された第1装飾図柄、変動アイコンh0、ナビキャラクタYMが表示されている。なお、変動アイコンh0とナビキャラクタYMはそれぞれ別の装飾図柄表示装置に表示されてもよい。
図105(た5a)では、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nにわたって、スーパーリーチ演出の背景表示になる荒野の背景が表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lには、主人公の殿様と敵役の剣豪が対峙している決闘シーンが表示されている。
ここで、図105(た1a−1)に代えて、同図(た1a−2)では、保留枠UIの一部が拡大表示されて、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lを跨いで表示されている。すなわち、保留アイコン表示領域HISが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lを跨いで表示されており、変動アイコン表示領域CISは第1装飾図柄表示装置208Lの右端に表示されている。また、第1保留アイコンh11、第2保留アイコンh12は、第1装飾図柄表示装置208Lに拡大表示され、第4保留アイコンh14は、第2装飾図柄表示装置208Mに拡大表示され、第3保留アイコンh13は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mに跨って拡大表示されている。さらに、ナビキャラクタYMは、第3装飾図柄表示装置208Nに拡大表示されている。なお、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは表示画面を囲むフレームがあるため、このフレームが邪魔をして、跨って表示された画像を分断してしまっている。
また、ナビキャラクタYMが拡大表示された第3装飾図柄表示装置208Nには、右ベースアイコンbIrが表示されていないが、右ベースアイコンbIrも、ナビキャラクタYMと一緒に拡大表示されてもよい。
なお、図105(た1a−2)に示すように拡大表示されていなくても、複数の表示装置を跨ぐ場合があってもよい。例えば、表示当初から跨いでいるパターンや、元の位置から移動して跨いで表示されるパターンや、画像が変化して跨いで表示されるパターンや、画像が拡大していって跨いで表示されるパターンや、反対に画像が縮小していって跨いで表示されるパターン等があげられる。また、図105(た1a−2)に示すように拡大表示さると、大当りの期待度が高くなったり、保留アイコンが変化しやすくなったり、変動アイコンが変化しやすくなったり、あるいはナビキャラクタYMが変化しやすくなってもよい。また、ナビキャラクタYMが複数の表示装置を跨いで表示されてもよい。ここで、複数の表示装置を跨いで演出表示が表示されている場合であって、手前にある表示装置Aによって表示装置Bの表示領域の一部がオーバーラップされている場合に、表示装置Bにおける表示装置Aによってオーバーラップされている表示領域に表示装置Bの表示領域に表示された画像の一部が表示されていてもよい。
以上、図105(た1a−2)を用いて説明した事項は、これまで説明した演出例にも適用可能であるし、この後に説明する演出例にも適用可能である。
また、図105(た1a−1)に代えて、同図(た1a−3)では、保留枠UIの一部が移動表示されている。すなわち、演出アイコン表示領域DISが第3装飾図柄表示装置208Nに移動しており、右ベースアイコンbIrも第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている。また、右ベースアイコンbIrの上には、ナビキャラクタYMも表示されている。
このように、ナビキャラクタYMが他の表示装置に移動すると、ナビキャラクタYMが変化しやすくなってもよいし、大当りの期待度が高くなってもよいし、他の演出の変化(例えば、保留アイコンや変動アイコンの変化等)が行われやすくなってもよい。また、ナビキャラクタYMの移動先によって、ナビキャラクタYMの変化のしやすさや、大当りの期待度の高さや、他の演出の変化(例えば、保留アイコンや変動アイコンの変化等)のしやすさが異なってもよいし、全く影響がなく同じであってもよい。例えば、第3装飾図柄表示装置208Nに移動した場合の方が、第2装飾図柄表示装置208Lに移動した場合よりも、ナビキャラクタYMが変化する確率が高くなってもよい。以上は、ナビキャラクタYMの移動について説明したが、保留アイコンが他の表示装置に移動したり、変動アイコンが他の表示装置に移動する場合でも同様である。
また、図105(た1a−3)に示す例では、保留枠Uiが分割された(割れた)と見ることもできる。すなわち、演出アイコン表示領域DISが割れて、第3装飾図柄表示装置208Nに移動しているが、第1装飾図柄表示装置208Lの別の場所に移動してもよい。
以上、図105(た1a−3)を用いて説明した事項は、これまで説明した演出例にも適用可能であるし、この後に説明する演出例にも適用可能である。
また、図105(た1a−1)に代えて、同図(た1a−4)では、ナビキャラクタYMが移動した際に分裂している。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lから他の表示装置に移動する場合に、2つに分裂し、第2装飾図柄表示装置208Mにも、第3装飾図柄表示装置208Nにも表示されている。これは、ナビキャラクタYMの増加と見ることもできる。
このように、ナビキャラクタYMが分裂(増加)すると、ナビキャラクタYMが変化しやすくなってもよいし、大当りの期待度が高くなってもよいし、他の演出の変化(例えば、保留アイコンや変動アイコンの変化等)が行われやすくなってもよい。
また、ナビキャラクタYMが表示される箇所には、右ベースアイコンbIrも表示されていることから、演出アイコン表示領域DISも分裂(増加)しているといえる。
以上、図105(た1a−4)を用いて説明した事項は、これまで説明した演出例にも適用可能であるし、この後に説明する演出例にも適用可能である。すなわち、他の演出例でも、ナビキャラクタYMが、分裂(増加)する場合があってもよく、必ず分裂(増加)すしてもよい。
図106は、図67(b)に示す演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めた他の演出の一例を示す図である。
図106(た1b)では、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nにわたって海の背景が表示されている。また、図105(た1a−1)に示す中央の第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、特図1の保留は4つ貯まっており、4つの保留アイコンh11〜h14が表示されている。これら4つの保留アイコンh11〜h14はいずれもデフォルトの表示態様である。さらに、演出アイコン表示領域DISには、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。
図106(た2b)では、ナビキャラクタYMの変化アニメーションが開始され、ナビキャラクタYMが煙画像によってオーバーラップされている。また、図106(た2b)に示す左右の第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nでは、海の背景表示が消えている。
図106(た3b)では、煙画像が消失し、演出アイコン表示領域DISから、ナビキャラクタYMがいなくなり、代わりに「捜索中」という看板のアイコンが表示されている。また、海の背景表示が消えた右側の第3装飾図柄表示装置208Nには、ナビキャラクタYMと同じキャラクタ(殿様)YM’が表示され、走っている。また、その上には、捜索中という文字表示が表示されている。同じく海の背景表示が消えた左側の第2装飾図柄表示装置208Mには、クエスチョンマークの画像とともにシルエット表示sltが表示されている。
「捜索中」という看板のアイコンは、ナビキャラクタYMの変化演出(昇格演出)に成功する可能性が高いことを表す報知であってもよい。また、看板の色が白色よりも青色の方が成功確率は高く、青色よりも赤色の方が成功確率が高い。なお、赤色であれば、昇格確定であってもよい。また、この看板は、色や表示文字等が変化してもよいが、変化しないものであってもよい。また、看板の表示態様によって、ナビキャラクタYMが変化する可能性がある表示態様を示唆していてもよい。例えば、看板が青色であれば、ナビキャラクタYMは青色の着物を着た表示態様に変化する可能性がある。
図106(た4b)では、これまで全開状態(初期状態)であった、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが、互いに近づくように第1装飾図柄表示装置208Lの前を移動してくる。なおこの期間は、煽り演出の期間に相当する。
図106(た5b−1)では、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが或る位置まで移動し、停止する。ここでは、互いに接する全閉状態の位置(最大移動位置)まで移動し、停止するが、接する前の位置であってもよい。
図106(た6b−1)は、昇格成功パターンの例を示す図であり、第3装飾図柄表示装置208Nでは、走っていたキャラクタ(殿様)YM’が親指を立てたポーズをとり、その上にはレベルアップを表す文字表示が表示されている。一方、第2装飾図柄表示装置208Mでは、シルエット表示sltが実物表示に変化し、千両箱が表示されている。なお、千両箱の表示態様によって、ナビキャラクタYMが変化する可能性がある表示態様を示唆していてもよい。例えば、千両箱が青色であれば、ナビキャラクタYMは青色の着物を着た表示態様に変化する可能性がある。また、この千箱箱は、色や開閉状態等が変化してもよいが、変化しないものであってもよい。図106(た7b)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されているキャラクタ(殿様)YM’が、赤い着物を着た表示態様に変化している。
そして、図106(た8b)では、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれが、互いに離れるように第1装飾図柄表示装置208Lの前を移動し、初期状態に復帰する。第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれが初期状態に復帰すると、それぞれの装飾図柄表示装置208M,Nでワイプ演出が行われる。図106(た9b)に示す第2装飾図柄表示装置208Mでも第3装飾図柄表示装置208Nでもワイプインの途中であり、同図(た10b)では、ワイプインが完了し、第2装飾図柄表示装置208Mにも第3装飾図柄表示装置208Nにも、機種タイトルのみが表示されたワイプ表示が表示されている。また、図106(た10b)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、それまで看板のアイコンが表示されていた位置には、煙画像が表示されている。
図106(た11b)に示す第1装飾図柄表示装置208Lの演出アイコン表示領域DISでは、煙画像が消え、赤い着物を着た表示態様に変化したナビキャラクタYMが表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nとではそれぞれワイプアウトが開始されている。なお、この例では、ワイプインのアニメーション(左右から閉じるアニメーション)と、ワイプアウトのアニメーション(内側から外側に開くアニメーション)は異なっているが、同じアニメーションであってもよい。図106(た12b)では、ワイプアウトが完了し、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nにわたって海の背景が表示されている。なお、一の装飾図柄表示装置において、本例の3つの装飾図柄表示装置に表示された演出表示が行われてもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび/または第3装飾図柄表示装置208Nは、液晶表示装置を含まない1または複数の演出可動体に置換可能である(例えば、演出可動体が演出動作を行うと、ナビキャラクタが昇格するような演出が挙げられる。)。
なお、この図106を用いて説明したナビキャラクタYMの変化演出(昇格演出)は、これまで説明した演出例にも適用可能であるし、この後に説明する演出例にも適用可能である。
図107は、図67(b)に示す演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めたさらに他の演出の一例を示す図である。
図107(た1a−3−1)に示す中央の第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、特図1の保留は4つ貯まっており、4つの保留アイコンh11〜h14が表示されている。これら4つの保留アイコンh11〜h14はいずれもデフォルトの表示態様である。さらに、演出アイコン表示領域DISには、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。
図107(た1a−3−2)では、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていたナビキャラクタYMが、第3装飾図柄表示装置208Nに移動する移動アニメーションが表示されている。この図107(た1a−3−2)では、ナビキャラクタYMが丁度、第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208Nとの間に位置しており、第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208Nを跨いで表示されている。なお、ここでも、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面を囲むフレームがあるため、このフレームが邪魔をして、跨って表示されたナビキャラクタYMを分断してしまっている。図107(た1a−3−3)に示す第3装飾図柄表示装置208Nには、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていたときと同じ表示サイズのナビキャラクタYMが表示されている。
一方、図107(た1a−3−2’)には、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていたナビキャラクタYMが、第3装飾図柄表示装置208Nに移動し、第3装飾図柄表示装置208Nでは拡大表示される例が示されている。図107(た1a−3−2’)に示す第3装飾図柄表示装置208Nには、ナビキャラクタYMの右手と右足のつま先のみが表示されているが、この右手と右足のつま先は拡大表示されており、ナビキャラクタYMは、第3装飾図柄表示装置208Nに入り込んだ部分から即座に拡大表示されていく。図107(た1a−3−3’)に示す第3装飾図柄表示装置208Nには、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていたときよりも大きな表示サイズのナビキャラクタYMが表示されている。このようにナビキャラクタYMが拡大表示された場合は、拡大表示されなかった場合に比べて、ナビキャラクタYMが変化しやすくなってもよいし、大当りの期待度が高くなってもよいし、他の演出の変化(例えば、保留アイコンや変動アイコンの変化等)が行われやすくなってもよいし、あるいは、全く影響がなく同じであってもよい。また、ナビキャラクタYMが第3装飾図柄表示装置208Nに表示される場合には、必ず拡大表示されてもよいし、拡大表示されない場合があってもよい。
なお、この図107を用いて説明したナビキャラクタYMの移動アニメーションは、これまで説明した演出例にも適用可能であるし、この後に説明する演出例にも適用可能である。
また、図106(た8b)に代えて、図107(た5b−2)には、ナビキャラクタYMの変化演出(昇格演出)に失敗したパターンが示されている。図106(た4b)で、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nが、互いに近づくように移動を開始し、或る位置に到達する前に両者208M,208Nが停止した場合には、失敗である。途中で停止した第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nも、初期状態に復帰するが、変化演出(昇格演出)失敗の報知は、初期状態に戻ってから行われる。図107(た5b−2)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、キャラクタ(殿様)YM’が後ろを向き落ち込んでいるポーズをとっている。なお、初期状態に復帰する途中で、失敗の報知を開始してもよい。あるいは、或る位置に到達する前に停止してしまった段階で失敗の報知を開始してもよい。
また、或る位置に到達する前に両者208M,208Nが停止した場合は、必ず失敗であってもよいが、ナビキャラクタYMが昇格する場合があってもよい。また、この変化演出(昇格演出)に失敗しても、他の演出によってナビキャラクタYMが昇格する場合があってもよい。このことは、これまで説明した成功と失敗に分かれる演出についても言えることである。
また、ここでの変化演出(昇格演出)に失敗すると、ナビキャラクタYMは当分の間(例えば、背景表示が変化するまでであったり、昇格失敗からN回の変動が終了するまでであったり、昇格失敗に関連する先読み対象保留の変動が終了するまで等)、変化することが規制されてもよい。
また、図106(た6b−1)に代えて、図107(た6b−2)には、或る位置(例えば、全閉状態の位置)まで第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが移動したにも関わらず、変化演出(昇格演出)に失敗したパターンが示されている。図107(た6b−2)に示す第3装飾図柄表示装置208Nにも、先と同様に、後ろを向き落ち込んでいるポーズのキャラクタ(殿様)YM’が表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、シルエット表示sltが実物表示に変化し、そこにはみかん箱が表示されている。
このように、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが或る位置まで移動しても、昇格演出に失敗する場合があってもよい。あるいは反対に、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが或る位置まで移動したら、ナビキャラクタYMは必ず昇格してもよい。また、図107(た6b−2)に示す状態になっても、ナビキャラクタYMは昇格する場合があってもよいし、反対に、この状態になれば、失敗確定であってもよい。
図108は、装飾図柄表示装置208(第1表示装置)の下方に第2表示装置が設けられた演出装置206による、ナビキャラクタYMを絡めた演出の一例を示す図である。
図108(た1c)に示す装飾図柄表示装置208には海の背景が表示されている。一方、装飾図柄表示装置208(第1表示装置)の下方に設けられた第2表示装置208Sには、海の背景は表示されておらず、この第2表示装置208Sに保留枠UIが表示されている。すなわち、保留アイコン表示領域HIS、変動アイコン表示領域CIS、演出アイコン表示領域DISが設けられ、変動アイコン表示領域CISには、台座hs0が配置されている。保留アイコン表示領域HISでは、ベースアイコンbInの上に4つのステージ(第1ステージhs1〜第4ステージhs4)が配置されている。また、演出アイコン表示領域DISには、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。なお、第2表示装置208Sは固定されたものであってもよく、昇降動作可能なものであってもよい。
また、図108(た1c)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が第2表示装置208Sに表示されている。さらに、デフォルトの第1保留アイコンh11も第2表示装置208Sに表示されている。
図108(た2c)に示す第2表示装置208Sには、ワイプ演出用の襖画像が表示されており、同図(た3c)に示す状態は、襖画像が全閉した状態(ワイプイン状態)である。図108(た4)に示す第2表示装置208Sでは、ワイプアウトが始まり、同図(た5c)に示す第2表示装置208Sでは、襖画像が全開した状態(ワイプアウト状態)である。ワイプ演出が終了した図108(た5c)に示す第2表示装置208Sには、保留枠UIも、保留アイコンh11も、変動アイコンh0も、ナビキャラクタYMも表示されておらず、代わりに、殿様によるミニゲームのアニメーションが表示されている。すなわち、ワイプ演出によって、保留枠UIも、保留アイコンh11も、変動アイコンh0も、ナビキャラクタYMも非表示になり、ナビキャラクタYMの表示態様の変化(昇格)を賭けた(占う)ゴルフのミニゲームが開始されている。なお、同じミニゲームであっても、成功したるスーパーリーチ演出が開始されるミニゲームがあってもよい。図108(た4c)の段階では、第2表示装置208Sでミニゲームが開始されていることはわかるが、何を賭けた(占う)ミニゲームであるのかわからず、図108(た5c)の段階になるまでわからない。このため、ミニゲームについての説明(ここでは「カップに入れば吉宗昇格」)が行われるまでは少なくとも第2表示装置208Sに注目させておくことができる場合がある。
図108(た6c−1)に示す第2表示装置208Sでは、カップインに見事成功する。カップインに成功すると、再びワイプ演出が開始され、図108(た7c)では襖画像が再び閉まり始め、同図(た8c)に示す状態は、襖画像が全閉した状態(ワイプイン状態)である。図108(た9c)に示す第2表示装置208Sでは、ワイプアウトが始まり、同図(た10c)に示す第2表示装置208Sでは、襖画像が全開した状態(ワイプアウト状態)である。再度ワイプアウトした図108(た10c)に示す第2表示装置208Sでは、保留枠UI、保留アイコンh11、変動アイコンh0、及びナビキャラクタYMが表示されている。このようにワイプアウトが完了してから、第2表示装置208Sでは、ナビキャラクタYMの変化アニメーションが表示される(図108(た11c))。ここでの変化アニメーションでは、ナビキャラクタYMが煙画像によってオーバーラップされ、図108(た12c)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMが赤色の着物の表示態様に変化している。
また、図108(た6c−1)に代えて同図(た6c−2)では、カップインに失敗してしまう。このように、ナビキャラクタYMの表示態様の変化(昇格)を賭けたミニゲームに失敗した場合は、ナビキャラクタYMが絶対に昇格することはなくてもよいが、昇格する場合があってもよい。また図108(た6c−1)に示すようにミニゲームに成功した場合は、ナビキャラクタYMが絶対に昇格してもよいが、昇格しない場合があってもよい。
なお、図108(た8c)からワイプアウトする際、ナビキャラクタYMが昇格する可能性を遊技者に示唆することができるワイプ演出であってもよく、あるいは、ナビキャラクタYMが変化する表示態様を示唆することができるワイプ演出であってもよい。
また、図108(た10c)でワイプアウトした時点で、すでにナビキャラクタYMが変化(昇格)していてもよい。
また、ミニゲームの実行中に第2表示装置208Sが演出動作を行ってもよい。また、成功時(本例だと図108(た6c−1))と失敗時(本例だと図108(た6c−2))や煽り演出(本例だと図108(た5c))で異なる演出動作が行われてもよい。なお、第2表示装置208Sの代わりに演出可動体による演出動作が行われてもよい。
なお、この図108を用いて説明したミニゲームは、これまで説明した演出例にも適用可能であるし、この後に説明する演出例にも適用可能である。
図109は、遊技者によって選択された演出の実行中に他の演出が実行された場合の一例を示す図である。
この説明におけるパチンコ機100では、上述したカスタマイズ設定が行われている。すなわち、図73(b)に示す「キャラクタ選択」では07の「コパンダ」が設定されており、「保留枠選択」では02の「保留枠B」が設定されており、「保留表示選択」では03の「アイコンC」が設定されており、背景表示選択では05の「背景E」が設定されている。
図109(アa1)に示す装飾図柄表示装置208には、保留枠Bの保留枠UIが表示され、その演出アイコン表示領域DISには、ナビキャラクタYMとしてコパンダが表示されている。また、特図1の保留は1つ貯まっており、アイコンCのデフォルトの表示態様である第1保留アイコンh11が表示されている。さらに、図109(アa1)に示す装飾図柄表示装置208では、背景Eの背景(空の背景)が表示されている。
図109(アa2)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、第1装飾図柄は高速変動中であり、アイコンCのデフォルトの表示態様である変動アイコンh0が表示されている。なお、コパンダのナビキャラクタYMも表示されている。
図109(アa3−1)では、演出アイコン表示領域DISに、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が絨毯のアイコンI2に乗って出現し、同図(アa4−1)では、絨毯のアイコンI2が消え、宝箱のアイコンI1が残っている。図109(アa5)では、変化アニメーションが開始され、宝箱が開いて、中から、エフェクトの煙画像が出現し、その煙画像によって、ナビキャラクタYMの一部又は全部が隠され、ナビキャラクタYMは、煙画像が出現する前よりも明らかに視認困難になる。なお、変化アニメーションは、チャンスボタン136の操作によって開始されてもよい。この場合、裏ボタンであってもよいし、操作促進報知が行われてもよい。図109(アa6)では、煙画像が消失し、ナビキャラクタYMは、コパンダから番長に変化している。ナビキャラクタYMにおける番長のキャラクタは、図73(b)に示すように、遊技者によって選択できないキャラクタである。なお、遊技者によって選択可能なキャラクタ(例えば、爺や姫等)に変わる場合があってもよいし、遊技者によって選択できないキャラクタに必ず変化するようにしてもよい。
図109(アa7)では、宝箱のアイコンI1が消え、同図(ア8)では、リーチ状態に突入する。図109(アa8)に示す番長のナビキャラクタYMには、擬似連演出を示唆する「NEXT」の吹き出しアイコンが付加されている。
図109(アa9)では、第1装飾図柄の中図柄に、擬似連図柄(殿様のキャラクタの図柄)が仮停止し、同図(ア10)では、殿様のキャラクタと「継続」の文字表示とからなるカットイン表示が行われる。本実施形態では、このようにして、疑似連図柄が停止表示されることにより、疑似連が実行されることを報知する。ここで、疑似連とは、装飾図柄の変動開始及び仮停止表示を1回の特図の変動表示において複数回実行する装飾図柄の変動表示態様である。本実施形態では、疑似連が実行される回数が多いほど大当りとなりやすいように構成されている。
その後、図109(アa11)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が再度開始される。このとき、装飾図柄表示装置208では、疑似連による2回目の装飾図柄の変動表示が開始されたことを示す「×2」が、第1装飾図柄にオーバーラップするようにして大きく表示される。次いで、図109(アa12)に示す装飾図柄表示装置208では、「×2」の表示が縮小されて第2装飾図柄の下方に移動している。
図109(アa13)に示す番長のナビキャラクタYMには、擬似連演出を示唆する「NEXT」の吹き出しアイコンが再度付加されており、擬似連の継続にまだ期待がもてる。その後、0回、又は1回又は複数回の仮停止表示が行われた後、リーチ状態に突入し、さらにスーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)へと発展する。図109(アa15)に示す装飾図柄表示装置208の背景画面は、剣豪リーチ演出の背景表示である荒野の背景に変化し、その装飾図柄表示装置208には、主人公の殿様と敵役の剣豪が対峙している決闘シーンが表示されている。また、保留枠UIのうち、保留アイコン表示領域HISの左ベースアイコンbIlおよび4つのステージhs1〜hs4は消えている。また、変動アイコン表示領域CISの台座hs0は表示されており、その上に変動アイコンh0も表示されたままである。さらに、演出アイコン表示領域DISには、右ベースアイコンbIrの上に番長のナビキャラクタYMが表示されている。
図109(アa16)に示す番長のナビキャラクタYMには、大当りを煽る「チャンス」の吹き出しアイコンが付加されており、番長のナビキャラクタYMは、煽り演出を実行している。
図109(アa18)に示す装飾図柄表示装置208には、スーパーリーチ演出おいて、殿様と剣豪が斬り合った後の場面が表示され、ここでは、殿様が倒れており、中図柄として、左右図柄(「装飾7」)とは異なる「装飾6」が大きく表示(揺れ表示)されている。なお、変動アイコン表示領域CISの台座の高さが低くなってはいるものの、低くなった台座hs0’は表示されており、その上に変動アイコンh0も表示されたままである。また、演出アイコン表示領域DISには、番長のナビキャラクタYMも表示されたままである。その後、ワイプ演出が開始され、図109(アa19)に示す装飾図柄表示装置208ではワイプインの途中であり、同図(アa20)では、ワイプインが完了し、続いてワイプアウトが開始され、同図(アa21)では、背景Eの背景(空の背景)に戻るとともに、コパンダのナビキャラクタYMも見え始めている。図109(アa22)では、ワイプ演出が終了し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの組合せである「装飾7」−「装飾6」−「装飾7」が揺れ表示されている。また、保留枠Bの保留枠UIも表示され、アイコンCのデフォルトの表示態様である変動アイコンh0も表示が再開されている。また、第1保留アイコンh11として青色の保留アイコン(先読み保留アイコン)が表示されている。
なお、図89(え2)〜同図(え4−1)に示すように、ナビキャラクタYM自身が単独で自身の表示態様を変化させる場合もある。この例では、変化予告表示の宝箱のアイコンI1を用いた変化アニメーションが実行されながらもハズレてしまっているが、ナビキャラクタYMの表示態様が、宝箱のアイコンI1を用いた演出によって変化した場合の方が、宝箱のアイコンI1を用いずに変化(例えば、自分自身で変化)する場合よりも、最終的に遊技者にとって有利な状態に移行されやすくてもよい。ここにいう、有利な状態とは、大当り遊技状態への移行や、さらには、出球数の多い大当り遊技状態への移行や、確変状態や電サポ状態への移行までもを含む。
本例では、保留アイコンの非表示中に保留が増加した場合であっても、保留アイコンが非表示から表示となった場合に、保留アイコンの非表示中に増加した保留に対応する保留アイコンについて先読み予告が行われる場合がある。なお、保留アイコンの非表示中に保留が増加した場合に、その保留が消化されるまで(変動アイコン表示領域に表示されるまでであってもよく、変動アイコン表示領域から消去されるまでであってもよい)保留アイコンの非表示中に増加した保留に対応する保留アイコンによる先読み予告および/または当該変動の予告を規制するように構成されていてもよいし、保留が増加した変動での対象となる保留アイコンによる先読み予告を規制し、保留が増加した変動の次変動以降から先読み予告および/または当該変動の予告が行われる場合があるように構成されていてもよい。
本例では、一の保留アイコンによる先読み予告の実行中に、他の保留アイコンによる先読み予告が行われる場合があるが、一の保留アイコンによる先読み予告の実行中に他の保留アイコンによる先読み予告が、該一の保留アイコンに対応する保留が消化されるまで(変動アイコン表示領域に表示されるまでであってもよく、変動アイコン表示領域から消去されるまでであってもよい)規制されていてもよい。
本例では、遊技者によって選択されたナビキャラクタによって当該変動の予告および/または先読み予告が行われる場合があるが、遊技者によって選択されたナビキャラによって当該変動の予告および/または先読み予告が行われないようにしてもよい。また、遊技者によって選択されたナビキャラによってチュートリアル表示が行われる場合があってもよい(例えば、吹き出しアイコンによってチュートリアル表示が行われる等)が、遊技者によって選択されたナビキャラによってチュートリアル表示が行われないようにしてもよい。また、本例では、遊技者によって選択できないナビキャラクタによって当該変動の予告および/または先読み予告が行われる場合があるが、当該変動の予告および/または先読み予告が行われなくてもよい。また、遊技者によって選択可能なナビキャラクタよりも遊技者によって選択できないナビキャラクタの方が保留アイコンおよび/または変動アイコンの昇格演出が行われやすいように構成されていてもよいし、ナビキャラクタが変化した図柄変動および/または保留内の大当りの期待度が高い(または、大当り確定(大当り濃厚であってもよい))ように構成されていてもよいし、そのナビキャラクタが登場する予告および/またはスーパーリーチ演出の発生頻度が高い(または、必ず発生する)ように構成されていてもよい。
図110は、図109に示す例の変形例を示す図である。
図109(アa3−1)に代えて、図110(アa3−2)では、宝箱のアイコンI1に代えて、導光板ILの発光によって変化予告表示を行っている。すなわち、ナビキャラクタYMが変化することを、そのナビキャラクタYMが表示された演出手段(ここでは装飾図柄表示装置208)とは別の演出手段で予告してもよい。
また、図109(アa3−1)に代えて、図110(アa3−3)では、宝箱のアイコンI1に代えて、可動手段(ここでは、家紋役物224E)の演出動作によって変化予告表示を行っている。すなわち、家紋役物224Eが、初期位置から上昇した位置まで移動して、変動アイコンh0、ナビキャラクタYMにオーバーラップする。なお、ここでは保留アイコンはないが、保留アイコンがある場合には保留アイコンにもオーバーラップする。その後、家紋役物224Eは、時計方向(図中矢印参照)に回転する。なお、家紋役物224Eは、初期位置において回転してもよい。また、家紋役物224Eが、回転とともに、あるいは、回転に換えて、振動するようにしてもよい。また、上昇のみ行い、回転及び振動を行わないようにしてもよい。また、ナビキャラクタYMをオーバーラップ中に変化させてもよく、あるいは、家紋役物224Eの演出動作の終了後、すなわち家紋役物224Eが初期位置に戻ってから変化させてもよい。また、家紋役物224Eに設けられたLEDによる発光演出によって、ナビキャラクタYMへの変化しやすさや、変化後の表示態様の色を報知してもよい。
また、図109(アa3−1)に代えて、図110(アa3−4)では、宝箱のアイコンI1に代えて、スピーカ120からの音出力で変化予告表示を行っている。なお、遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452によって、変化予告表示を行ってもよい。
また、図109(アa4−1)に代えて、図110(アa4−2)に示すように、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が一旦、演出アイコン表示領域DISに表示されながら、宝箱のアイコンI1が絨毯のアイコンI2に乗って飛び去ってしまう場合もある。この場合には、ナビキャラクタYMの表示態様は変化せず、いわゆる失敗パターンに相当する。
また、図109(アa6−1)に代えて、図110(アa6−2)では、宝箱のアイコンI1の宝箱が開いたにも関わらず、ナビキャラクタYMの表示態様は変化せず、これもいわゆる失敗パターンに相当する。
また、図109(アa6−1)に代えて、図110(アa6−3)では、コパンダのナビキャラクタYMが、同じコパンダでありながら、洋服の色が異なるコパンダ(ここでは、赤色の洋服のコパンダ)に変化し、ナビキャラクタYMの変化演出(昇格演出)に成功している。
また、図109(アa3−1)に代えて、図110(アb1)では、図108に示した例と同じく、装飾図柄表示装置208(第1表示装置)の下方に第2表示装置208Sが配置されており、この第2表示装置208Sに、保留アイコン表示領域HIS、変動アイコン表示領域CIS、演出アイコン表示領域DISが設けられ、変動アイコン表示領域CISには、台座hs0が配置されている。また、保留アイコン表示領域HISでは、ベースアイコンbInの上に4つのステージ(第1ステージhs1〜第4ステージhs4)が配置されている。また、演出アイコン表示領域DISには、コパンダのナビキャラクタYMが表示されている。さらに、図110(アb1)に示す装飾図柄表示装置208では、爺のキャラクタと「ナビキャラが変化」という文字表示の予告による会話予告が行われており、この会話予告によって変化予告表示が行われている。すなわち、ナビキャラクタYMが変化することが、そのナビキャラクタYMが表示された演出手段(ここでは第2表示装置208S)とは別の演出手段(ここでは、装飾図柄表示装置208)によって予告されている。図110(アb2)に示す第2表示装置208Sでは、ナビキャラクタYMが、コパンダから、遊技者によって選択できないキャラクタである番長に変化している。
また、図109(アa2)に代えて、図110(アc1)では、スピーカ120が示されている。また、遊技者が図75(9)に示す音量調整ウィンドウVWで設定した音量レベルと、図75(3)に示す輝度調整ウィンドウBWで設定した輝度(光量)レベルが、「ユーザ設定値」として装飾図柄表示装置208の左下に記されている。この例では共に3レベルである。また、この例におけるパチンコ機100では、遊技者が設定した音量や輝度が、演出に実行時に強制的に変更されて、スピーカ120から出力されたり、遊技盤用ランプ442または/および遊技台枠用ランプ452といったLEDが発光する場合があるため、「実設定値」として装飾図柄表示装置208の右下に記されている。このことは、以降の例においても同じである。図110(アc2)では、「激熱」予告が行われる可能性があることを、「激熱」予告が行われる可能性がある演出手段とは別の演出手段であるスピーカ120で報知している。この際のスピーカ120の音量(実設定値)は、ユーザ設定値に一致している。その後、図110(アc3)では、「激熱」予告が実行され、装飾図柄表示装置208には「激熱」という文字が大きく表示され、スピーカ120から音出力が行われるとともに、遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が発光している。「激熱」予告実行時の音量(実設定値)は、ユーザ設定値を越え、レベル5であり、輝度(実設定値)も、ユーザ設定値を越え、レベル5である。すなわち、遊技者が設定した音量レベルよりも大きな音量で出力され、遊技者が設定した輝度レベルよりも高い輝度で発光している。なお、演出実行時に、音量や輝度が、ユーザ設定値を越える他、強制的にユーザ設定値を下回る場合もある(以下、同じ)。また、音量や輝度が強制的に変化するタイミングは、この例に限定されず、例えば、激熱接近中の音が出力されるタイミングで輝度も変化してもよいし、激熱接近中の音が出力される間に音量や輝度が変化してもよい。また、或る特定の演出実行時には、音量と輝度のうち音量のみがユーザ設定値を越えて出力される場合もあれば、輝度のみがユーザ設定値を越えて発光する場合もあれば、この例のように両方が越える場合もある。
なお、音量と輝度のユーザ設定は、図75を用いて説明したような便利な音量調整ウィンドウVWや輝度調整ウィンドウBWが用意されていない遊技台であっても可能な場合があり、遊技者が音量や輝度を設定できる遊技台であればよい。また、ここにいう画像の解像度や、画像の色合い等を遊技者が設定(調整)できる場合にも、ここでの技術的思想を適用することができる(以下、同じ。)。
以上、図110を用いて説明した種々の技術的思想は、これまで説明した演出例にも適用可能であるし、この後に説明する演出例にも適用可能である。
図111は、スピーカ120から出力可能な楽曲についてまとめた表である。
ここでの例における遊技台では、スピーカ120から出力される楽曲をユーザが選択することができる場合がある。図111の表における通し番号の1〜11は、大当りの連荘回数に応じて、ユーザが選択可能になる楽曲である。例えば、大当りを15連荘しないと、楽曲「大盤振舞じゃ」は選択することができない。また、複数の楽曲が選択可能になってもよい。例えば、大当りを15連荘すると、通し番号の1〜11の総ての楽曲が選択可能になる。
また、通し番号の12の楽曲は、大当り開始インターバル中(大当り開始演出実行中)にチャンスボタン136を5回操作すると選択可能になる楽曲であり、裏ボタンナビモードに設定されている場合は、大当り開始インターバル中に、チャンスボタン136を操作することについての案内が報知されるが、裏ボタンナビモード非設定の場合は報知されない。なお、裏ボタンナビモード設定時も案内が報知されなくてもよいし、反対に裏ボタンナビモード非設定の場合にも案内が報知されてもよい。
また、通し番号の13と14の楽曲は、特定リーチで大当りした場合を条件に選択可能になる楽曲である。ここにいう「コラボSP」とは、複数のキャラクタが共演するスーパーリーチ演出(例えば、剣豪リーチにて吉宗とパンダが共演するスーパーリーチ演出など)のことであり、「SPリーチ中に楓登場で大当り」とは、スーパーリーチ中のカットイン画像でプレミアキャラクタの「楓」が登場して大当りしたことである。
図112は、図111を用いて説明した楽曲選択が行われる例を示す図である。
図112(イ1)では、確変状態(特図高確率普図高確率状態)であり、第1装飾図柄の高速変動中である。図112(イ1)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の右下には第2保留数表示が表示されており、特図1の保留数は3であり、特図2の保留数も3である。また、このパチンコ機100は特図2優先変動機であり、図112では、特図2の保留アイコンh21〜h23のみ図示している。これら3つの保留アイコンh21〜h23はいずれも、デフォルトの表示態様である。また、大当り3連荘目である。さらに、図112(イ1)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の右上の曲名表示部MNには、現在出力されている楽曲の曲名(ここではデフォルトの「そこにあるかもしれない」)が表示されており、スピーカ120からは、その曲名の楽曲が出力されている。すなわち、ここで出力されている楽曲は、確変状態中で出力されている楽曲になる。さらに、曲名表示部MNの左側には、操作キーユニット137の上下キー137u,dのアイコンが表示されており、上下キー137u,dを操作することによって楽曲選択可能なことが報知されている。また、装飾図柄表示装置208には宇宙の背景画面が表示されており、宇宙の背景画面は、確変状態用の背景画面である。
図112(イ2)では、操作キーユニット137の下キー137dが操作され、同図(イ3)では、曲名表示部MNの曲名が「メガ ギガ サマー」に変更されている。なお、楽曲選択操作から少し遅れて(例えば、500m秒)、スピーカ120から楽曲が出力されるため、曲名表示部MNの曲名と実際にスピーカ120から出力されている楽曲が異なる期間がある。なお、曲名表示部MNの曲名と実際にスピーカ120から出力されている楽曲が一致するように構成されていてもよい。図112(イ4)では、スピーカ120からも「メガ ギガ サマー」の楽曲が出力されている。楽曲変更が行われると、楽曲が先頭から出力されるが、例えば、電源投入やRTC(Real Time Clock)演出によって曲が流れるタイミングや時間が決まっている場合や前回出力されたときの続きから出力される場合には、途中から出力されてもよい。
図112(イ5)では、特図2の保留が増加し、特2は満タンになる(装飾図柄行事装置208の右下に表示されている保留数表示が4に更新されている)が、第4保留アイコンの表示開始は保留数表示が4に更新されるよりも少し遅れており、同図(イ6)では、先読み予告の表示態様(白点滅)の第4保留アイコン24が表示されている。その後、特図2の保留が3個消化され、図112(イ8)では、特図2の図柄停止が行われ、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。なお、特図2の残り保留数は1であり、第1保留アイコンh21は、赤色の表示態様に変化している。
図112(イ9)では、特図2の最後の保留が消化され、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始されている。図112(イ10)の状態でも、選択されている楽曲は依然として「メガ ギガ サマー」であり、同図(イ11)では、番長のキャラクタC11が出現し、楽曲変更予告が行われている。楽曲変更予告は、遊技者が選択した楽曲を他の楽曲に強制的に変更してしまう演出を含んだ大当り予告であって、通常予告であってもよいし、先読み予告に適用してもよい。本例では、楽曲変更予告が表示されたことにより、楽曲変更予告が表示された図柄変動について大当り確定(または、大当り濃厚)を予告しているが、楽曲変更予告が表示された図柄変動がはずれの場合があってもよい。例えば、登場したキャラクタの番長のテーマソングである「轟けDREAM」が出力されれば成功(大当りの期待度が高い、または大当り確定(大当り濃厚であってもよい))であるが、「轟けDREAM」が出力されない場合は失敗となり、楽曲変更予告が表示された図柄変動がはずれとなる場合があってもよい。なお、「轟けDREAM」が出力されず楽曲変更予告が失敗となった場合であっても他の演出(例えば、復活演出)によって大当りが確定されたことを報知してもよい。また、楽曲変更予告が表示されることで楽曲変更予告が表示された図柄変動の次変動以降について大当り確定(または大当り濃厚)/または楽曲変更予告以外の予告が行われた場合よりも大当りの期待度が高いことを予告する先読み予告を行ってもよい。また、楽曲変更予告が失敗した場合であっても、他の演出(例えば、復活演出)によって必ず大当り確定であることが報知されるように構成されていてもよい。ただし、楽曲変更予告は、遊技者が選択した楽曲を強制的に代えてしまうという、場合によっては遊技者にとって迷惑な演出になりかねないため、その代償として、楽曲変更予告が開始されれば大当り確定としてもよい。
図112(イ12)に示すスピーカ120からは、曲変更演出効果音が出力されている。また、スピーカ120にて出力されていた「メガ ギガ サマー」の楽曲の出力も行われていないが、「メガ ギガ サマー」の楽曲が出力されていてもよい。なお、楽曲変更予告で登場した番長のキャラクタC11は片手を上げ、その手が、曲名表示部MNの一部にオーバーラップしている。
図112(イ13)では、曲名表示部MNの曲名が「Distance」に変更されているが、スピーカ120からは何の楽曲も出力されていない。なお、図112(イ12)〜同図(イ15−1)の全ての期間または一部の期間において「メガ ギガ サマー」の楽曲の出力が同図(イ11)に引き続きそのまま出力されてもよいし、楽曲変更予告によって変更された「Distance」がスピーカ120から出力が開始されてもよい。ここで、図111に示すように、「Distance」は、「メガ ギガ サマー」の次に開放される楽曲ではなく、「轟けDREAM」とも異なる楽曲である。ただし、「Distance」は、開放順序でいえば「轟けDREAM」の一つ前の楽曲である。ここでの楽曲変更予告では、このような「Distance」の楽曲を間に挟んで、最終的に「轟けDREAM」が出力されるといった演出になる。なお、図112(イ13)の段階で曲名表示部MNに「轟けDREAM」が表示されていてもよい。
図112(イ14)では再び、スピーカ120から、曲変更演出効果音が出力され、番長のキャラクタC11は片手を上げている。曲名表示部MNの曲名が「Distance」に変更されてから一定期間がたってもスピーカ120からは「Distance」の楽曲は出力されていないが、出力されるようにしてもよい。
図112(イ15)では、曲名表示部MNの曲名が「轟けDREAM」に変更され、スピーカ120からは、また曲変更演出効果音が出力されている。曲名表示部MNに「轟けDREAM」が表示された段階で楽曲変更予告は成功としてもよく、図112(イ16)では、スピーカ120から「轟けDREAM」の楽曲が出力されている。すなわち、曲名表示部MNに「轟けDREAM」が表示されると、スピーカ120から「轟けDREAM」の楽曲が必ず出力される。なお、「轟けDREAM」が表示されても、スピーカ120から「轟けDREAM」の楽曲が出力されず失敗する場合を設けてもよい。
また、本例では、楽曲変更予告が表示されると、必ず「轟けDREAM」が出力されるが、図112(イ15)で、曲名表示部MNに、元の「メガ ギガ サマー」が表示された場合は失敗(はずれ)であり、その後スピーカ120からも「メガ ギガ サマー」が出力されてもよい。あるいは、図112(イ15)のタイミングで曲名表示部MNに、「Distance」が表示されたままである場合も失敗(はずれ)であり、その後スピーカ120からも「Distance」が出力されてもよいし、遊技者が選択していた曲名表示部MNに、元の「メガ ギガ サマー」が表示され、「メガ ギガ サマー」の楽曲の出力が開始されてもよい。
なお、図112(イ13)のタイミングで曲名表示部MNに、「Distance」が表示されるか、「メガ ギガ サマー」の次に開放される「君のカケラ」が表示されるかによって、当該変動および/または保留内の図柄変動について大当りの期待度を表してもよい。すなわち、「Distance」が表示された場合の方が、「君のカケラ」が表示された場合より、大当りの期待度が高くでもよい。
なお、楽曲変更予告による楽曲の変更回数によって当該変動および/または保留内の図柄変動について大当りの期待度を表してもよい。例えば、楽曲変更予告により楽曲が1回変更された場合よりも、楽曲が2回変更された場合の方が当該変動および/または保留内の図柄変動について大当りしやすいように構成されていてもよい。また、楽曲変更予告により特定回数(例えば、7回)楽曲が変化した場合は、当該変動および/または保留内の図柄変動が大当り確定(または大当り濃厚)であってもよい。逆に楽曲変更予告により特定回数(例えば、1回)楽曲が変化した場合はハズレ確定であってもよい。
また、図112(イ16)に示す装飾図柄表示装置208には、「轟けDREAM」のアニメーションも表示されている。そして、図112(イ19)に示す装飾図柄表示装置208には、確変付き大当りの組合せである「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が揺れ表示されており、同図(イ20)では、その組合せで確定表示されている。この例では、楽曲変更予告が表示されると、必ず楽曲が「轟けDREAM」に変更され、その後スピーカ120から「轟けDREAM」の楽曲が出力されて、装飾図柄表示装置208に「轟けDREAM」のアニメーション(歌詞表示を含む)が表示されて大当りとなる。なお、楽曲変更予告が表示されて、楽曲が「轟けDREAM」となっても、スピーカ120から「轟けDREAM」の楽曲が出力される、および/または、装飾図柄表示装置208に「轟けDREAM」のアニメーションが表示されない場合があるように構成されていてもよい。つまり、楽曲変更予告が表示され特定の楽曲に変更されても、次にその楽曲に対応する演出表示が行われなければハズレとなる場合があってもよい。
図113は、図112に示す例の続きを示す図である。
図113(イ21)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の開始画面が表示され、スピーカ120からは、大当り開始BGMが出力されており、大当り開始インターバル中(大当り開始演出実行中)である。
図113(イ22)のタイミングは、1ラウンド目が開始された直後のタイミングである。この例における大当り遊技演出では、1ラウンド目と2ラウンド目が楽曲セレクト期間になる。装飾図柄表示装置208には、1ラウンド目が開始されると、自動的に楽曲セレクト画面が表示される。なお、楽曲セレクトを遊技者の意志で開始できるようにしてもよく、この場合には、チャンスボタン136の操作等で楽曲セレクト画面を呼び出すことができるようにしてもよい。なお、楽曲セレクト期間であっても、楽曲の選択が終了すれば、楽曲セレクト画面が消えて、ラウンド演出が開始される。なお、装飾図柄表示装置208には、1ラウンド目であることを表す表示(「1R」)や、出球数(賞球数)の表示(0pt)も行われている。
楽曲セレクト画面には、楽曲開放リストGRが表示されている。今回の大当りで4連荘を達成したことから、楽曲開放リストGRには、「キセキの宇宙」が新たに追加され、選択可能になっている。この「キセキの宇宙」の表示には「New」のマークが付されている。なお、本例では、新たに追加された楽曲を楽曲開放リストGRの二段目に表示するように構成されているため、すでに開放されている「そこにあるかもしれない」および「メガ ギガ サマー」が非表示となっている。ここでは、新たに開放された「キセキの宇宙」が選択されている状態であり、スピーカ120からは、「キセキの宇宙」のサビの部分が出力されている。この楽曲開放リストGRには、先の「轟けDREAM」は表示されておらず、「轟けDREAM」は選択不能である。ただし、「轟けDREAM」の演出が実行された場合は、「轟けDREAM」が開放されてもよい。この場合、「轟けDREAM」の、楽曲開放リストGRにおける表示位置は、前回までに開放された曲(「君のカケラ」)の直下の位置であってもよいし、今回開放された「キセキの宇宙」の直下の位置であってもよい。あるいは、図113に示すように開放順番が6番目の楽曲であるため、先頭の曲から数えて6曲目の位置であってもよいが、この場合には、クエスチョンマークが3つ並んだ表示に挟まれることになる。また、「轟けDREAM」の演出が実行された場合は、今回の連荘数に対応して解放される楽曲(「キセキの宇宙」)と、「轟けDREAM」の楽曲のうち、「轟けDREAM」のみが開放されてもよく、あるいは両方の楽曲が開放されてもよい。
図113(イ24)では、下キー137dを操作して、楽曲開放リストGR中の、「キセキの宇宙」の表示の下のクエスチョンマークが3つ並んだ表示にカーソルcsdが合わせられている。クエスチョンマークが3つ並んだ表示は、未解放の表示であり、曲名も不明である。すなわち、楽曲開放リストGRでは、この先、何の楽曲が開放される予定であるかは不明である。なお、図113(イ24)のタイミングでは、アタッカーに遊技球が入賞し始めている。
クエスチョンマークが3つ並んだ表示にカーソルcsdが合わせられると、自動的に下方に向けたスクロールが開始され(図113(イ25))、カーソルcsdは末尾まで行って、先頭の「そこにあるかもしれない」に戻る。なお、自動的に下方に向けたスクロールに代えて、遊技者自身の操作でスクロールするようにしてもよい。また、クエスチョンマークが3つ並んだ表示に代えて、将来開放予定の曲名を薄く表示してもよい。あるいは反対に、開放されていない曲があること自体を報知しなくてもよい。すなわち、楽曲開放リストGRには、クエスチョンマークが3つ並んだ表示自体は表示されず、開放された曲名のみが表示されていてもよい。
図113(イ27)でも、自動スクロールは終了せず、スピーカ120からは「キセキの宇宙」のサビの部分が繰り返し出力されている。なお、楽曲セレクト中は、各楽曲の一部(この例ではサビ部分)がループするように出力されるが、ループしなくてもよく、例えば、ある一定期間の出力が終わったら、次の楽曲に自動的に移ってもよいし、次が選択されるまで楽曲が出力されなくてもよい。また、各楽曲の先頭から全部を出力してもよく、楽曲の途中(例えばサビの部分)から後ろを全部出力してもよい。
図113(イ28)でも、自動スクロールは終了しておらず、カーソルcsdは先頭の「そこにあるかもしれない」に戻っていないが、スピーカ120からは、「キセキの宇宙」に代えて「そこにあるかもしれない」のサビの部分の出力が開始されている。なお、「そこにあるかもしれない」にカーソルcsdが合わせられるまで「そこにあるかもしれない」の楽曲が出力されないように構成されていてもよい。図113(イ30)には、カーソルcsdが自動スクロールによって、楽曲開放リストGRの末尾まで到達した様子が示されており、同図(イ31)では、カーソルcsdが先頭の「そこにあるかもしれない」に戻っており、自動スクロールが終了している。本来であればカーソルcsdが対象となる楽曲の表示にカーソルが合わせられた後(合わせられたと同時であってもよく、合わせられる前であってもよい)にスピーカ120から楽曲の表示に対応する楽曲の出力が開始されるが、「そこにあるかもしれない」が自動スクロールの途中で出力されているため、図113(イ31)では同図(イ30)の時点で出力されていた楽曲の続きがそのまま出力されている。なお、カーソルcsdが「そこにあるかもしれない」に合わせられた後(合わせられたと同時であってもよく、合わせられる前であってもよい)に、新たに「そこにあるかもしれない」の楽曲が「そこにあるかもしれない」のサビの部分の先頭(すなわち、楽曲セレクトで出力される楽曲の先頭)から新たに開始されてもよい。
その後、下キー137dが一回操作され、カーソルcsdは、図113(イ33)に示すように「メガ ギガ サマー」の表示に合わされる。この状態で、図113(イ34)に示すようにチャンスボタン136が操作され、「メガ ギガ サマー」に決定される。図113(イ35)に示す楽曲開放リストGRでは、決定された「メガ ギガ サマー」の表示が赤色に表示されており、スピーカ120からは楽曲決定音が出力されている。
こうして楽曲が決定されると、楽曲セレクト画面から、ラウンド演出画面に切り替わる。図112(イ36)に示す装飾図柄表示装置208には、2ラウンド目のラウンド演出画面が表示されており、装飾図柄表示装置208の左下に選択された楽曲のタイトル「メガ ギガ サマー」が表示されている。また、スピーカ120からは、「メガ ギガ サマー」の楽曲が出力されている。選択された楽曲は、ラウンド演出開始時に先頭から出力される。なお、楽曲選択時に、サビ部分だけでなく楽曲の先頭から全部出力される場合は、ラウンド演出開始時に、その続きから出力されるようにしてもよい。
また、図112(イ15−1)に代えて、図113(イ15−2−1)では、装飾図柄表示装置208ので曲名表示部MNに、「CREA」の曲名が表示されている。この曲名の楽曲は、図111に示す表に入っていない楽曲である。すなわち遊技者が選択不能な楽曲である。図112(イ15−2−2)に示すスピーカ120からは、「CREA」の楽曲が出力されており、装飾図柄表示装置208には、「CREA」のキャラクタのアニメーションが表示されるとともに、「CREA」の楽曲の歌詞も表示されている。このように、遊技者が選択不能な楽曲が出力されるようになった場合は、大当りの期待度が高い、あるいは大当り確定であってもよい。ただし、ハズレる場合を含んでいてもよい。また、その後の、遊技者による楽曲選択において、「CREA」の楽曲は、一度出力されたことから、楽曲開放リストGR中に選択可能な楽曲の一つとして追加されてもよいし、あるいは反対に、追加することが禁止されてよい。また、大当り遊技中の楽曲選択では選択可能とし、図柄変動中の楽曲選択では選択不能としてもよいし、その逆に、大当り遊技中の楽曲選択では選択不能とし、図柄変動中の楽曲選択では選択可能としてもよい。
図114は、図67(b)に示す演出装置206による演出の一例を示す図である。
図114(ウa1)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が高速変動中であり、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0が表示されている。また、特図1の保留は1つ貯まっており、デフォルトの表示態様の第1保留アイコンh11が表示されている。さらに、演出アイコン表示領域DISには、デフォルトの表示態様のナビキャラクタYMが表示されている。
また、この図114では、図110(アc1)と同様に、各図の装飾図柄表示装置208の左下に「音量」および「輝度」の「ユーザ設定値」を記し、右下に「音量」および「輝度」の「実設定値」を記している。また、実際に実行されている演出のうちの「BGM」、「SE(効果音)」、「発光」の種類も記している。
図114(ウa1)では、図柄変動用BGMが、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されており、図柄変動用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。
なお、音量や輝度を強制的に実設定値にするには、演出制御データ自身が、ユーザ設定値を無視して演出データで規定した値で実行することを指示してもよいし、ユーザ設定値を無視する演出がまとめられたテーブルによって副制御部400,500側が自己管理してもよいし、主制御部300からのコマンドに基づいて管理してもよい。
図114(ウa3)では、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、装飾図柄表示装置208で仮停止している左図柄が装飾図柄表示装置208の左上へ移動し、同じく仮停止している右図柄が装飾図柄表示装置208の右上へ移動する。図114(ウa3)では、スーパーリーチ発展用BGMが、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されており、スーパーリーチ発展用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。
図114(ウa4)では、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作し、それぞれ初期位置から装飾図柄表示装置208の前側に向けて進出し、装飾図柄表示装置208に前側からオーバーラップしている。この状態で、導光板ILの発光が行われ、導光板IL上に所定のエフェクト画像を模した模様が視認容易な態様で現されている。図114(ウa4)では、BGMは消え、スーパーリーチ発展時時役物可動時効果音が、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されており、スーパーリーチ発展時役物可動時ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。このように、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdや、導光板ILといった役物が演出動作を行っているが、音量、輝度はユーザ設定値のままである。
なお、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdは、適宜のタイミングで、初期位置に一旦戻る。
図114(ウa6)に示す装飾図柄表示装置208には、荒野の背景画面で、主人公の殿様と敵役の剣豪が決闘を行い、殿様と剣豪が斬り合った後の場面が表示されている。図114(ウa6)では、スーパーリーチ用BGMが、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されており、スーパーリーチ用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。
図114(ウa7−1)に示す装飾図柄表示装置208では、ボタン画像136aと残時間表示メータMTが表示され、ボタン演出が開始されている。図114(ウa8)では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始され、同図(ウa9)では残時間表示メータMTのゲージが減っており、その後、同図(ウa10)に示すように、操作有効期間内のタイミングで、チャンスボタン136が操作される。この間(図114(ウa7−1)〜図114(ウa11−1)では、スーパーリーチ用BGMが、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されるとともに、スーパーリーチ結果煽り用効果音も、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されており、図柄変動用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。なお、ボタン演出は、音量、輝度の設定が変わる演出が開始するかもしれないといった示唆に相当する場合があってもよい。
図114(ウa10)でチャンスボタン136が操作されことに応じて、図114(ウa11−1)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様と剣豪が斬り合った後の場面の表示からエフェクト画像Ed2の表示に切り換えられる。チャンスボタン136が操作されことに応じた図114(ウa11−1)では、BGMが消え、大当り確定効果音が、ユーザ設定値を越えて5レベルでスピーカ120から出力されており、大当り確定用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、これもユーザ設定値を越えて5レベルの輝度で発光している。すなわち、音量、輝度ともに強制的に上がっている。
なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなくても、図114(ウa11−1)で説明した演出は実行される。ただし、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作がなかった場合は、一旦ハズレ図柄を仮停止して、復活演出を行うようにしてもよい。
図114(ウa12)では、再び、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdが動作し、それぞれ初期位置から装飾図柄表示装置208の前側に向けて進出し、装飾図柄表示装置208に前側からオーバーラップしている。そして、図114(ウa13)では、千両箱役物224Hが動作して初期位置から下方に移動し、装飾図柄表示装置208及び第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdの前面側でオーバーラップし、同図(ウa14)では、導光板ILの発光が再び行われ、導光板IL上に所定のエフェクト画像を模した模様が視認容易な態様で現されている。この間(図114(ウa12)〜図114(ウa14))も、図114(ウa11−1)と同じく、スピーカ120からは、大当り確定効果音が、ユーザ設定値を越えて5レベルで出力され、遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、大当り確定用ランプパターンに従って、これもユーザ設定値を越えて5レベルの輝度で発光している。
なお、役物が故障等で演出動作を行わなかった場合も、音量・輝度は、ユーザ設定値から変化してもよいし、この場合は変化せずにユーザ設定値のままでもよい。
また、図114(ウa7−1)等、ボタン画像136が表示されているときに、音量や輝度が強制的に変化してもよい。すなわち、役物が動作する演出が行われる前に音量や輝度が強制的に変化してもよい。ここでの変化は、ボタン演出の結果予告(引いては大当り予告)になり、このような前変化は、大当り確定演出の一つとして取り扱ってもよい。
また、ここでは、ボタン演出におけるチャンスボタン136の操作に応じて音量や輝度が強制的に変化したが、千両箱役物224H等の役物の動作開始や、その役物の演出位置への移動完了に応じて音量や輝度を強制的に変化させてもよいし、役物の動作タイミング以外のタイミングでも音量や輝度を強制的に変化させることがあってもよい。また、1回の図柄変動で複数回、音量や輝度を強制的に変化させてもよいし、1回の図柄変動で最大1回のみ音量や輝度を強制的に変化させてもよい。また、ここでは、音量と輝度が揃って変化しているが、音量のみが変化する場合があってもよく、輝度のみが変化する場合があってもよい(以降においても同じ)。
やがて、図114(ウa15)では、導光板ILの発光が終了し、千両箱役物224Hを初期位置に戻すコマンドを副制御部400,500側が受信したことを受けて、千両箱役物224Hが上方に向けて移動を開始し、初期位置に戻っていく。ここで、スピーカ120からの大当り確定効果音が、ユーザ設定値まで引き下げられ、大当り確定用ランプパターンに従って発光している遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452の輝度も、ユーザ設定値まで引き下げられている。これは、副制御部400,500側が、千両箱役物224Hを初期位置に戻すコマンドを受信したことによってユーザ設定値に戻っている。
次いで、図114(ウa16)に示す装飾図柄表示装置208では、エフェクト画像Ed2がフェードアウトして薄くなって徐々に消えていき、図114(ウa17)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様と剣豪が斬り合った後の場面の表示がフェードインしてくる。また、このタイミングで第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdは初期位置に戻り始めている。この間(図114(ウa16)〜図114(ウa17))も、図114(ウa15)と同じく、スピーカ120からは、大当り確定効果音が、ユーザ設定値の音量で出力されており、大当り確定用ランプパターンに従って発光している遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452も、ユーザ設定値の輝度で発光している。
なお、図114(ウa11−1)〜同図(ウa17)のように同じ音データおよび/または発光データである期間において、音量および/または輝度がユーザ設定値から変化し、別の音データおよび/または発光データに切り替わった際に音量および/または輝度がユーザー設定値に戻るように構成されていてもよい。逆に音データおよび/または発光データが1または複数回切り替わる期間をまたいで音量および/または輝度がユーザ設定値から変化してもよい。
図115は、図114に示す例の続きを示す図である。
図115(ウa18)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様と剣豪が斬り合った後の場面の表示が完全に復活している。また、このタイミングでは、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gdは、初期位置で停止している。図115(ウa18)では、スーパーリーチ勝利用BGMが、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されており、スーパーリーチ勝利用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。なお、音量および輝度が元に戻るタイミングは、図114(ウa15)のタイミング(役物(千両箱役物224H)が演出位置から初期位置に向けて戻り始めるタイミング)に限らず、このタイミング(背景表示の切り替えタイミング)であってもよいし、決闘シーンの勝利が確定するタイミング(図115(ウa19−1)のタイミング)であってもよいし、大当りの装飾図柄の組合せが停止表示するタイミングであってもよい。
図115(ウa19−1)では、敵役の剣豪が倒れ、主人公の殿様が勝利した場面が表示され、殿様のナビキャラクタYMも勝利のポーズをとっている。図115(ウa19−1)では、スーパーリーチ勝利用BGMが、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力されるとともに、主人公の「やったぜ」という音声も、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力され、スーパーリーチ勝利用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。
この後、装飾図柄表示装置208では、大当りの装飾図柄の組合せが停止表示し、確定表示が行われる。
また、図114(ウa11−1)に代えて、図115(ウa11−2)では、図114(ウa10)でチャンスボタン136が操作されことに応じて、殿様と剣豪が斬り合った後の場面の表示から、中図柄として、左右図柄(「装飾7」)とは異なる図柄(「装飾6」)が大きく表示(揺れ表示)されている表示に切り換えられる。これは、ボタン演出失敗を示唆する表示であり、このときは、スーパーリーチ敗北用BGMが、ユーザ設定値と同じ3レベルでスピーカ120から出力され、スーパーリーチ敗北用ランプパターンに従って遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452が、ユーザ設定値と同じ3レベルの輝度で発光している。このように、演出が失敗したときや、ハズレ濃厚あるいはハズレ確定のときには、音量および/または輝度をユーザ設定値から変化させなくてもよいが、音量および/または輝度をユーザ設定値から変化させてもよい。
また、図114(ウa11−1)に代えて、図115(ウa11−2’)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面は、同図(ウa11−2)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面と同じであるが、この例では、音量がユーザ設定値よりも低いレベルになり、輝度もユーザ設定値よりも低いレベルになっている。このように、演出が失敗したときや、ハズレ濃厚あるいはハズレ確定のときには、音量および/または輝度を低下させてもよい。また、演出が成功したときや、大当り濃厚あるいは大当り確定のときに音量および/または輝度を低下させてもよい。
図114(ウa7−1)に代えて、図115(ウa7−2−1)では、ボタン演出は開始されず、同図(ウa7−2−2)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様のキャラクタが拡大表示が表示され、勝利したことを報知している。このように、チャンスボタン136等の操作手段や、千両箱役物224H等の役物(可動手段)を用いた演出が絡まない場合であっても、特定の演出表示が表示された場合には、音量および/または輝度を強制的に変化させてもよい。また、図115(ウa7−2−3)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様と剣豪が斬り合った後の場面の表示に戻っており、音量や輝度もユーザ設定値と同じレベルに戻っている。
なお、役物や表示に限らず、他の演出手段による演出に応じても、音量又は/および輝度を強制的に変化させることがあってもよい。ここにいう他の演出手段としては、導光板IL、バーサライタ(POVディスプレイ)、発光手段(例えば、各種ランプ)、第2表示手段(例えば、サブ液晶表示装置)等があげられ、また、特定の入賞口(例えば、一般入賞口、始動口、アタッカ)への入賞や、特定のゲートの通過に応じても、音量又は/および輝度を強制的に変化させることがあってもよい。さらに、演出用センサへの遊技球の進入時に行われる演出においても音量又は/および輝度を強制的に変化させることがあってもよい。
また、図115(ウa19−1)に代えて、同図(ウa19−2−1)から続く例では、同図(ウa19−2−1)の装飾図柄表示装置208に表示された、主人公の殿様が勝利した場面の表示が、同図(ウa19−2−3)に示すようにフェードアウトし、その後、同図(ウa19−2−4)に示すように、第1装飾図柄が「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組合せで揺れ表示される。この例では、図114(ウa11−1)で音量および輝度を強制的に変化させた後、その状態を図115(ウa19−2−3)まで継続し、その後、ユーザ設定値に戻る。すなわち、音量および輝度を強制的に変化させた状態を、スーパーリーチ演出が終了するまで、あるいは同じ装飾図柄が3つ並んで揺れ表示が開始されるまで継続する。また、その揺れ表示が終了するまで継続してもよい。また、最終ジャッジ演出が終了するまで、音量および輝度が強制的に変化した状態を継続してもよい。
なお、役物動作時等に音量又は/および輝度を強制的に大きくしているが、小さくしてもよい。また、ユーザー設定値が最大値又は最小値の場合、音量又は/および輝度が変化しなくてもよい。あるいは、遊技者が設定不可の音量や輝度を用意しておき、この場合には、ユーザー設定値である最大値よりも大きな値やユーザー設定値である最小値よりも小さな値に変化させてもよい。
また、輝度が高くなって、音量が低くなる場合があってもよく、反対に、音量が高くなって、輝度が低くなる場合があってもよい。また、輝度が変化して、音量が変化しない場合があってもよく、反対に、音量が変化して、輝度が変化しない場合があってもよい。また、音量又は輝度変化時に、音量又は輝度の調整(設定)画面を表示した場合、遊技者が設定した時の値のままであってもよいし、強制的に変化させている値が表示されてもよい。また、音量又は輝度変化時に、遊技者による音量又は輝度の調整が可能であってもよいし、音量又は輝度変化時は、調整不可であってもよい。
図114(ウb)は、保留アイコンの表示態様が変化する際に、音量又は/および輝度を強制的に変化させてもよい例である。この例では、第2保留アイコンh12の表示態様が変化している。なお、変動アイコンの表示態様が変化する際であってもよい。なお、音量又は/および輝度が強制的に変化されない、保留アイコン又は変動アイコンの表示態様の変化があってもよい。例えば、大当りの期待度がさほど高くない表示態様へ変化する場合は、音量又は/および輝度が強制的に変化させなくてもよい。例えば、大当りの期待度が、白点滅、青、緑、赤、金、虹色の順に上がって行く場合には、赤色以上の変化でないと、音量又は/および輝度が強制的に変化させなくてもよい。あるいは反対に、保留アイコン又は変動アイコンの表示態様が変化する際には、音量又は/および輝度を強制的に必ず変化させてもよい。
図114(ウc)は、大当りの期待度が高い演出(熱い演出)の出現時に音量又は/および輝度を強制的に変化させてもよい例である。図114(ウc)に示す装飾図柄表示装置208には、赤色の枠で囲まれた会話予告が出現している。熱い演出としては、赤、金、虹色が用いられた演出であり、この場合には、音量又は/および輝度を強制的に変化させてもよい。また、その変化量は、赤のとき(例えば、1レベルアップ)、金のとき(例えば、2レベルアップ)、虹色のとき(例えば、最大レベルまでアップ)で異なってもよいし、同じであってもよい。
図114(ウd)は、ハズレの装飾図柄が一回仮停止された後、復活演出が開始されると、音量又は/および輝度を強制的に変化させてもよい例である。図114(ウd−2)に示す装飾図柄表示装置208では、この後、ワイプ演出を伴う復活演出が実行される。この場合、結果表示よりも先に音量又は/および輝度を変化させてもよい。すなわち、復活演出の開始と同時に音量又は/および輝度を強制的に変化させてもよい。
図116は、遊技者が選択した保留枠が変更される例を示す図である。
図116及び図117におけるパチンコ機100では、上述したカスタマイズ設定が行われている。すなわち、図73(b)に示す「キャラクタ選択」では07の「コパンダ」が設定されており、「保留枠選択」では、ワイプ演出用の襖画像が付加された04の「保留枠D」が設定されており、「保留表示選択」では03の「アイコンC」が設定されており、背景表示選択では05の「背景E」が設定されている。
なお、ここでの説明では、演出で用いられる色は、大当りの期待度の高さを表し、大当りの期待度が、白点滅、青、緑、赤、金、虹色の順に上がっていく。例えば、保留アイコンや変動アイコンの表示態様としての色等があげられる。以下、大当りの期待度が高くなる方向に色が変化することを昇格と称することがある。このことは、以下の説明においても同じである。なおこのことは、これまでの説明にも適用できる。
図116(エ1)に示す装飾図柄表示装置208には、保留枠Dの保留枠UIが表示され、その演出アイコン表示領域DISには、ナビキャラクタYMとしてコパンダが表示されている。また、特図1の保留は1つ貯まっており、アイコンCのデフォルトの表示態様である第1保留アイコンh11が表示されている。さらに、図116(エ1)に示す装飾図柄表示装置208では、背景Eの背景(空の背景)が表示されている。
その後、特図1の保留が2個増加し、図116(エ3)に示す、停止表示中の装飾図柄表示装置208には、3つの保留アイコンh11〜h13が表示されている。ここで、先読み予告対象の保留は、第2保留アイコンh12の保留である。
図116(エ4)では、保留が1つ消化され、図柄変動表示が開始される。図116(エ4)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄はまだ変動を開始していないが、第2装飾図柄は変動を開始している。また、第1保留アイコンh11の台座hs0へ向けての移動や、保留アイコンh12,h13のシフト移動はまだ開始されていない。
図116(エ5)に示す保留枠UIでは、第1保留アイコンh11の台座hs0へ向けての移動アニメーションや、保留アイコンh12,h13のシフト移動アニメーションが開始されているが、ワイプ演出用の襖画像が左右から出現している。なお、ワイプ演出用の襖画像の出現中に第1保留アイコンh11の台座hs0へ向けての移動アニメーションや、保留アイコンh12,h13のシフト移動アニメーションは行われなくてもよい。図116(エ6)では、襖画像が全閉した状態(ワイプイン状態)であり、保留枠UIは見えなくなっている。図116(エ7)では、第1装飾図柄も変動表示を開始し、同図(エ8)では、第1装飾図柄は高速変動を行っている。この図116(エ8)でも、保留枠UIはワイプイン状態)である。
図116(エ9−1)では、ワイプアウトが開始され、ワイプ演出用の襖画像が開き始めており、同図(エ10)では、襖画像が全開した状態(ワイプアウト状態)である。ここでのワイプ演出では、保留枠が変化している。すなわち、図116(エ10)に示す保留枠UIは、遊技者がカスタマイズ設定で選択した「保留枠D」とは異なる「保留枠R」であり、周囲が赤色のフレームで囲まれている保留枠になる。「保留枠R」は、カスタマイズ設定では選択することができない保留枠であるが、選択できるようにしてもよい。なお、この赤色のフレームによって、ナビキャラクタYMの足は見えなくなっている。「保留枠R」は、保留アイコンの表示態様が変化しやすい状態にあることを報知する機能をもった保留枠であり、ナビキャラクタYMのコパンダの横には、「保留変化!?タイム」という文字表示が表示されている。なお、先読み予告対象の保留は、図116(エ4)で保留が1つ消化された関係で、第1保留アイコンh11の保留になる。ここで、「保留変化!?タイム」とは、前述した「演出についての高確率状態」に相当する。
図116(エ12)に示す装飾図柄表示装置208には、右端から爆撃機アイコンI3が登場し、保留枠UIの上を通過する。爆撃機アイコンI3は、保留アイコンに向けてミサイルを発射し、そのミサイルは、先読み予告対象の保留の第1保留アイコンh11に命中する。ミサイルが命中した第1保留アイコンh11は表示態様が変化し、図116(エ13)に示す第1保留アイコンh11は、青色の表示態様に変化し、昇格演出に成功している。なお、爆撃機アイコンI3が登場しても、ミサイルが発射されなかったり、いずれの保留アイコンや変動アイコンにもミサイルが命中しなかったり、ミサイルが命中しても表示態様が変化しなかったりする場合があってもよい。これらは総て昇格演出の失敗に相当する。
図116(エ15)ではリーチ状態になり、同図(エ16)では、第1装飾図柄の中図柄には、保留変化図柄が仮停止している。保留変化図柄は、赤色の図柄と、青色の図柄があり、赤色の保留変化図柄が仮停止すると、保留アイコンの表示態様が2段階昇格し、青色の保留変化図柄が仮停止すると、保留アイコンの表示態様が1段階昇格する。図116(エ16)には、赤色の保留変化図柄が仮停止しており、同図(エ17)では、保留変化アニメーションが開始されている。すなわち、図116(エ17)に示す第1保留アイコンh11は、エフェクト画像Ed3によって前側からオーバーラップされ、同図(エ18)では、そのエフェクト画像Ed3が消失し、第1保留アイコンh11は、赤色の表示態様に変化している。図116(エ19)に示す装飾図柄表示装置208では、これまで赤色の保留変化図柄であった中図柄が「装飾2」に変化し、「装飾1」−「装飾2」−「装飾1」の組合せが変動表示(仮停止)されている。図116(エ20)では、その装飾図柄の組合せのまま停止表示され、ハズレが確定する。
図116(エ22)では、これまで第1保留アイコン11であった赤色の保留アイコンが、台座hs0へ移動し、赤色の表示態様の変動アイコンh0として表示されている。先読み予告対象の保留が消化されても、保留枠UIには、「保留変化!?タイム」という文字表示が表示され続けている。図116(エ23)では、ナビキャラクタYMから金色の光線が変動アイコンh0に向けて照射され、同図(エ24)では、これまで赤色であった変動アイコンが金色に変化している。
図116(エ26)では、リーチ状態になり、同図(エ28)では、スーパーリーチ演出に発展している。スーパーリーチ演出では、空の背景が荒野の背景に切り替わり、決闘シーンが表示されている。スーパーリーチ状態では、保留枠UIは、台座hs0の残して残りは総て消え、保留アイコンも消えている。ただし、変動アイコンh0は消えておらず、変動アイコンh0は、台座hs0に乗った状態で表示されている。図116(エ28)に示す台座hs0は、ワイプ演出で変化する前の「保留枠D」の台座である。すなわち、元の台座である。ただし、ワイプ演出で変化した後の「保留枠R」の台座であってもよい。また、スーパーリーチ中、あるいはノーマルリーチ状態(図116(エ26))から、台座hs0や変動アイコンh0を表示しないようにしてもよい。また、保留枠UI全部、保留アイコンも表示しないようにしてもよい。さらに、スーパーリーチ演出が終了すると、保留枠UIや保留アイコン等、非表示になっていたものは表示されてもよいし、スーパーリーチ演出の終了後は保留枠Rが表示され、次の図柄変動表示の開始から保留枠Dが表示されてもよい。
なお、この例では、リーチ状態になっても、保留枠UIのフレームの色は赤色のままであったが、保留枠UIのフレームの色も変化すると、大当りの期待度が上昇するようにしてもよい。
なお、遊技者により選択された保留枠(例えば、「保留枠D」)に先読み保留アイコンが表示された場合よりも、遊技者によって選択されていない保留枠(例えば、「保留枠R」)に先読み保留アイコンが表示された場合の方が、その先読み保留アイコンに対応する図柄変動において最終的に大当り図柄態様が表示されやすいように構成されていてもよいし、遊技者により選択された保留枠(例えば、「保留枠D」)に先読み保留アイコンが表示された場合よりも、遊技者によって選択されていない保留枠(例えば、「保留枠R」)に先読み保留アイコンが表示された場合の方が、同じ先読み保留アイコンの表示態様であってもその先読み保留アイコンに対応する図柄変動において最終的に大当り図柄態様が表示されやすいように構成されていてもよい。
図117は、図116に示す例の変形例等を示す図である。
図116(エ9−1)に代えて、図117(エ9−2−1)では、保留アイコンも変動アイコンも特殊態様(キャラクタ)に一旦変化している。また、ナビキャラクタYMもパンダに変化している。この例では、この後、大当りの期待度が反映された各色の表示態様に変化する。ここで一旦表示されたキャラクタの態様によって、大当りの期待度の高い色への変化のしやすさが決まっている。
図117(エ9−2−2)では、ナビキャラクタYMのパンダとのミニゲームが行われる。ミニゲームに勝利したキャラクタが、大当りの期待度の高い色のアイコン(保留アイコン又は変動アイコン)へ変化する。爺のキャラクタは50%の確率で勝利し、姫のキャラクタは75%の確率で勝利し、殿様のキャラクタは100%の確率で勝利する。なお、殿様のキャラクタの他に、プレミアキャラクタを設けておいてもよい。プレミアキャラクタは、大当り確定の色(ここでは虹色)のアイコンに変化する。
図117(エ9−2−3)では、ミニゲームとしてジャンケンゲームが行われ、皆一斉にジャンケンを行った。その結果、爺のキャラクタが2人とも負け、殿様のキャラクタが勝利した。なお、複数のキャラクタが勝利する場合があってもよい。
図117(エ9−2−4)では、再びワイプ演出が開始され、同図(エ9−2−5)の襖画像が全閉した状態(ワイプイン状態)を経て、ワイプアウトし(同図(エ9−2−6))、同図(エ9−2−7)に示す保留枠UI内では、第2保留アイコンh12が、青色の保留アイコンに変化している。なお、保留枠UIは、「保留枠D」のままである。
図117(オ1)〜同図(オ12)には、ナビキャラクタYMおよび変化予告表示の宝箱のアイコンI1が複数変動跨いで表示される例を示す図である。
図117(オ1)に示す装飾図柄表示装置208には、保留枠Dの保留枠UIが表示され、その演出アイコン表示領域DISには、ナビキャラクタYMとしてコパンダが表示されている。また、特図1の保留は2つ貯まっており、アイコンCのデフォルトの表示態様である第1保留アイコンh11と、第2保留アイコンh12が表示されている。さらに、図117(オ1)に示す装飾図柄表示装置208では、背景Eの背景(空の背景)が表示されている。
図117(オ2)では、特図1の保留が1つ増加し、第3保留アイコンh13が増加している。ここで、先読み予告対象の保留は、この第3保留アイコンh13の保留である。図117(オ3)では、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されており、同図(オ4)では、保留が1つ消化され、同図(オ4)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。図117(オ5)では、演出アイコン表示領域DISに、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が絨毯のアイコンI2に乗って出現する。この例では、変化予告表示の宝箱のアイコンI1が待機表示される。その後、保留が1つ消化され、先読み予告対象の保留は、第1保留アイコンh11の保留になる。図117(オ7)では、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されており、演出アイコン表示領域DISには、絨毯のアイコンI2の上に乗ったまま宝箱のアイコンI1が表示され続けている。
図117(オ9)では、先読み予告対象の保留である、第1保留アイコンh11の保留が消化され、同図(オ9)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。演出アイコン表示領域DISには、絨毯のアイコンI2の上に乗ったまま宝箱のアイコンI1が依然として表示されており、この宝箱のアイコンI1は、複数変動を跨いで表示されていることになる。図117(オ10)では、絨毯のアイコンI2が消え去り、宝箱のアイコンI1の待機表示が終了し、変化アニメーションが開始される。すなわち、図117(オ11)では、宝箱のアイコンI1の宝箱が広き、中から煙画像が出現し、ナビキャラクタYMはその煙画像に前側から覆われている。図117(オ12)では、その煙画像が消失し、上述したカスタマイズ設定で遊技者が選択したコパンダのナビキャラクタYMは番長のナビキャラクタYMに変化している。番長のナビキャラクタYMは、カスタマイズ設定では選択することができないキャラクタであるが、選択できるようにしてもよい。
なお、この例では、特図の図柄変動表示といった真の図柄変動表示を跨いで、ナビキャラクタYMの他、変化予告表示の宝箱のアイコンI1も表示されているが、擬似連演出における仮停止と再変動を跨いで、ナビキャラクタYMや変化予告表示が表示されてもよい。例えば、当該変動で変化予告表示(宝箱のアイコンI1、絨毯のアイコンI2)が表示され、疑似連3回目で、変化予告表示によって常時表示のナビキャラクタYMが変化したり、当該変動よりも前の変動で変化予告表示(宝箱のアイコンI1、絨毯のアイコンI2)が表示され、疑似連2回目まで変化予告表示が表示され続け、疑似連3回目で、変化予告表示によって常時表示のナビキャラクタYMが変化してもよい。
図118は、オートボタンモードに設定に設定されたパチンコ機における演出例を示す図である。
この例におけるパチンコ機100は、オートボタンモードに設定されおり、装飾図柄表示装置208の右上には、オートボタンモードに設定されていることが表示されている。
図118(A1)では、図柄変動表示が停止表示し、装飾図柄表示装置208には、海の背景に、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、特図1の保留は1つ貯まっており、デフォルトの表示態様である第1保留アイコンh11が表示されている。なお、保留枠UIの演出アイコン表示領域DISには、ナビキャラクタYMが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下には、チャンスボタン136が示されている。図118(A1)に示すチャンスボタンは通常の白色点灯を行っている。なお、本例では、チャンスボタンの操作有効期間外であってもチャンスボタンランプ138が常時点灯しているように構成されているが、チャンスボタンの操作有効期間外ではチャンスボタンランプが常時消灯状態であってもよい。
図118(A2)では、第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始され、その後、会話予告が開始されている。会話予告が開始されると、殿様のキャラクタとともに「チャンス」という文字表示が表示された殿様の会話画像CI1が表示される。この、殿様の会話画像CI1の表示は、会話予告の第1段階となっている。その後、図118(A5−1)に示す装飾図柄表示装置208では、会話予告が更新され、殿様の会話画像CI1が縮小表示されて第2装飾図柄の表示位置の下方に表示され、爺のキャラクタとともにボタン演出画像が表示された爺の会話画像CI2が表示される。ボタン演出画像は、チャンスボタン136を操作有効期間内に押下することを促す画像であり、チャンスボタン136を模したボタン画像136aと、上記操作有効期間の残時間を表す残時間表示メータMTとによって構成されている。なお、図118(A5−1)に示すタイミングでは、操作有効期間は開始されておらず、チャンスボタン136が操作されてもこれに応じた表示は行われない。第1装飾図柄は、爺の会話画像CI2によって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄表示装置284や第2装飾図柄等によって特図が変動中であることを認識することができる場合がある。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を爺の会話画像CI2や殿様の会話画像CI1とは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。また、図118(A5−1)に示すように、殿様の会話画像CI1は、爺の会話画像CI2によって少なくとも一部がオーバーラップされており、オーバーラップされていない状態である場合よりも、殿様の会話画像CI1の表示態様が視認困難とされている。この例では、会話予告が行われた場合の方が、会話予告が行われない場合よりも、大当りとなりやすくなっている。また、会話予告が更新される際に殿様の会話画像CI1が縮小表示されなくてもよく、殿様の会話画像CI1が消去されてもよい。また、後から表示された会話画像が先に表示された会話画像と異なる大きさ(大きい又は小さい)であってもよく、表示されると大当りへの期待度が高い会話予告Aが、この会話予告Aよりも大当りへの期待度が低い会話予告Bと異なる大きさ(大きい又は小さい)であってもよい。
その後、図118(A6)に示すタイミングで操作有効期間が開始される。遊技者は、図118(A6)のタイミング以降にチャンスボタン136を操作することにより、操作に応じた演出を見ることができる場合がある。図118(A6)に示すチャンスボタン136は、白色で点滅を開始している。
図118(A7)のタイミングで、特図1の保留が増加する。ただし、まだこのタイミングでは保留アイコンは表示され始めていない。また、操作有効期間が開始されてから時間が経過したことで、残時間表示メータMTは少し減っている。図118(A8−1)では、第1保留アイコンが表示されている。図118(A8−1)に示す第1保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、白色の丸表示の上に赤色のボタン画像136aが表示されている。なお、残期間メータMTは表示されていないが、表示されてもよい。図118(A8−1)に示すチャンスボタン136は、ボタン保留アイコンの出現に応じて、青色点灯に変化するとともに振動を開始している。
図118(A10)では、会話予告におけるボタン演出の操作有効期間が開始されてから一定期間が経過する。すると、会話予告におけるボタン演出に対してオートボタンモードが機能し、図118(A11)に示すように、爺の会話画像CI2が更新され、オートボタンに対する応答表示として「夏休みまだかの〜」という文字表示が表示される。なお、ボタン保留アイコンについては、オートボタンモードが機能しておらず、遊技者がチャンスボタン136を実際に操作しないと、応答表示は表示されない。図118(A12)〜同図(A13)に示すように、ボタン保留アイコンに対する操作促進態様として、チャンスボタン136は、青色点灯しながら振動を継続している。
図118(A15)に示す装飾図柄表示装置208では、ハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、図118(A15)に示すチャンスボタン136は、振動が終了しており、青色点灯から通常の白色点灯に戻っている。より詳細には、図118(A14)の或るタイミングで、チャンスボタン136は振動が終了し白色点灯に戻っている。これは、ボタン保留アイコンの操作有効期間が終了したことによる。ボタン保留アイコンの操作有効期間は、例えば、予め定められた有効期間が経過したことによって終了してもよいし、装飾図柄が第1停止を行ったことで終了してもよいし、装飾図柄の確定表示が行われたことで終了してもよい。ただし、第1保留アイコンh11は、未だボタン保留アイコンの表示態様である。そして、図118(A16)では、ボタン保留アイコンである第1保留アイコンh11の保留が消化され、図柄変動表示が開始される。図118(A16)に示す装飾図柄表示装置208では、第2装飾図柄が変動表示を開始しているが、第1装飾図柄はまだ変動表示を開始しておらず、ボタン保留アイコンの表示態様の第1保留アイコンh11もまだ表示されている。
図118(A17)では、保留減少アニメーションが開始され、ボタン保留アイコンの表示態様の第1保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域CISの台座hs0に向けて移動を開始し、同図(A18)では、ボタン保留アイコンの表示態様のまま台座hs0の上に到達し、同図(A19)において、台座hs0上で変化アニメーションが開始され、同図(A20)では、青色の表示態様の変動アイコンh0に変化している。
図119は、図118に示す例の続き等を示す図である。
その後、図119(A22)で、第1装飾図柄の変動表示が開始され、同図(A23)では第1装飾図柄は高速変動を行っている。
この例では、オートボタンモードにずっと設定されているが、オートボタンモードの設定の有無に関わらず、ボタン保留アイコンに変化した図柄変動表示が確定表示されるまでにチャンスボタン136が操作されなかった場合は、保留減少アニメーションの後、自動的に表示態様が変化する。すなわち、ボタン保留アイコンの表示態様の保留アイコンである間は、チャンスボタン136の操作に応じて、青色の表示態様の保留アイコンに変化するが、保留減少アニメーションが開始されてしまうと(変動アイコンh0になったと見ることもでき、変動アイコンh0になってしまうと)、チャンスボタン136の操作に応じては表示態様は変化しない。
また、オートボタンモード中にチャンスボタン136の操作で、オートボタンモードが終了するように構成されていてもよい。その場合、残期間メータMTの表示中は、チャンスボタン136を操作しても、オートボタンモードが終了しないように構成されていてもよいし、残期間メータMTの表示中であってもチャンスボタン136を操作すると、オートボタンモードが終了してもよい。
また、チャンスボタン136の操作がなかった場合は、ボタン保留アイコンと同じ態様で変動アイコンh0が表示されてもよいし、青色の表示態様の変動アイコンh0に変化しないようにしてもよいし、デフォルトの表示態様の変動アイコンh0に変化してもよい。また、チャンスボタン136が振動を終了し白色点灯に戻っても、操作有効期間は終了していない場合があってもよい。さらに、チャンスボタン136の操作がなかった場合に青色の表示態様の変動アイコンh0に変化しないことは、オートボタンモード中であっても、非オートボタンモード中であっても同じである。ただし、変化するようにしてもよく、さらには、オートボタンモード中には変化するが、非オートボタンモード中には変化しない、あるいはその反対であってもよい。
さらに、オートボタンモードに未設定の状態において、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作がなかった場合は、図118(A11)に示すようにな、「夏休みまだかの〜」という文字表示の爺の会話画像CI2に更新されない。ただし、更新されるようにしてもよい。
また、図118(A5−1)に代えて、図119(Aa5−2−1)では、ナビキャラクタYMに、ボタン表示アイコン136Dが追加される。ボタン表示アイコン136Dには、チャンスボタン136の操作有効期間の残期間を表す残期間メータMTも表示されている。また、図119(Aa5−2−1)には、メータ表示MW’も表示されている。ボタン表示アイコン136Dは、チャンスボタン136が操作されないと変化しない予告であり、当該変動の予告であってもよい。図119(Aa5−2−2)では、ボタン演出画像が表示された爺の会話画像CI2とともに、ボタン表示アイコン136Dが表示されている。上述のごとく、会話予告におけるボタン演出に対してオートボタンモードが機能するため、図119(Aa5−2−2)に示すボタン表示アイコン136Dは、ボタン操作しなくても変化する予告と重複している。
また、図118(A5−1)に代えて、図119(Aa5−3)では、複数のボタン演出画像(ボタン画像136a,残時間表示メータMT)が表示されている。この場合は、チャンスボタン136を複数回操作する必要が生じ、チャンスボタン136を複数回操作する必要がある演出のときもオートボタン機能が働かなくてもよい。なお、特定回数(例えば1回)操作したら、残りのボタン演出画像についてオートボタン機能が働くようにしてもよい。
また、図118(A5−1)に代えて、図119(Aa5−4)では、装飾図柄表示装置208(第1表示装置)の下方に配置された第2表示装置208Sでボタン演出画像(ボタン画像136a,残時間表示メータMT)が表示されている。図119(Aa5−4)の例では、第2表示装置208Sに表示されたボタン演出画像は一つであるが、第2表示装置208Sに表示された一又は複数のボタン演出画像には、オートボタン機能が働かないようにしてもよい。
また、図118(A5−1)に代えて、図119(Aa5−5−1)では、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136の連打を促す報知が行われている。図119(Aa5−5−2)では、ボタン連打演出が開始され、装飾図柄表示装置208には、ボタン演出画像(ボタン画像136a,残時間表示メータMT)と、連打メータRHMが表示されている。ボタン連打演出には、オートボタン機能が働かず、図119(Aa5−5−2)に示すチャンスボタン136は、振動を開始するとともに青色点灯に変化し、操作を促している。やがて、図119(Aa5−5−5)では、チャンスボタン136の連打が開始され、同図(Aa5−5−6)に示す連打メータRHMは上昇し、応答表示が行われている。図119(Aa5−5−5)でチャンスボタン136の連打が開始され、連打メータRHMの上昇といった応答表示も行われているが、同図(Aa5−5−6)に示すチャンスボタン136は、振動を継続するとともに青色点灯も継続している。これまでの例では、チャンスボタン136を一回操作すればよかったが、この例では、連打が必要なため、チャンスボタン136の振動と青色点灯は継続されている。なお、長押しの場合も、連打と同様にチャンスボタン136の操作が長くなるため、ここでの技術的思想を適用することができる。図119(Aa5−5−7)のタイミングは、操作有効期間が経過し、残時間表示メータMTが0になった瞬間である。チャンスボタン136の振動と青色点灯は、残時間表示メータMTが0になるまで継続する。チャンスボタン136はこの後、即座に振動を停止し、白色点灯に戻る。なお、1回以上操作した場合にオートボタン機能が働くように構成されていてもよい。また、本例では、オートボタン機能は働かないが、長押しオート連打機能は働くように構成されており、長押しを一定期間行うことで連打操作を行っているときと同じ応答表示を行うように構成されていてもよいが、オートボタン機能が働かない場合には長押しオート連打機能も働かないように構成されていてもよい。
図120は、図118に示す例の変形例を示す図である。
図118(A8−1)に代えて、図120(Aあ8−2−1)から続く例では、ボタン保留アイコンの操作有効期間が開始した後であって、会話予告におけるボタン演出に対してのオートボタン機能が働く前に、チャンスボタン136が一回操作された例である。この場合には、ボタン保留アイコンの応答演出と、会話予告におけるボタン演出の応答演出の両方が表示される。すなわち、ボタン保留アイコンの応答演出として、ボタン保留アイコンは変化し、会話予告におけるボタン演出の応答演出として、爺の会話画像CI2の更新が行われている。ボタン保留アイコンの変化は、先読み予告に相当し、会話予告における爺の会話画像CI2の更新も、先読み予告に相当する。なお、会話予告は、通常予告であってもよい。また、図118(A20)におけるボタン変動アイコンの変化は、通常予告に相当する。
なお、オートボタン機能が働かない方の応答演出のみ表示されるようにしてもよい。すなわち、ボタン保留アイコンの変化アニメーションのみ表示を行い、爺の会話画像CI2の更新は行われないようにしてもよい。あるいは反対に、オートボタン機能が働く方の応答演出のみ表示されるようにしてもよい。
また、チャンスボタン136の一回の操作では、オートボタン機能が働かない方の応答演出のみ表示され、二回目の操作で、オートボタン機能が働く方の応答演出が表示されるようにしてもよいし、その逆で、チャンスボタン136の一回の操作では、オートボタン機能が働く方の応答演出のみ表示され、二回目の操作で、オートボタン機能が働かない方の応答演出が表示されるようにしてもよい。
さらに、図120(Aあ8−2−1)〜同図(Aあ8−2−4)を用いた上記説明は、オートボタンモード設定中における説明であったが、オートボタンモード未設定中においても同様である。
また、図118(A8−1)に代えて、図120(Aa8−3)では、オートボタンモード未設定時でも、チャンスボタン136は、振動するとともに、特別色(ここでは青色)で発光する例を示す。なお、オートボタン未設定時とオートボタン設定時で異なる報知を行ってもよい。
また、図118(A8−1)に代えて、図120(Aa8−3’)では、オートボタンモード未設定時は、チャンスボタン136は、振動せず、通常色(ここでは白点滅)で発光する例を示す。
また、その他の例として、図120(Ab1)では、大当り遊技中に、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136の連打を促す報知がなされている。図120(Ab2)に示す装飾図柄表示装置208には、3ラウンド目の表示とともにボタン演出画像(ボタン画像136a,残時間表示メータMT)が表示されているが、大当り遊技中は、オートボタン機能を働かないようにしてもよいし、あるいは反対に、オートボタン機能が働くようにしてもよい。
図120(Ba1−1)〜同図(Ba5)は、裏ボタンに関する演出例を示す図である。図120(Ba1−1)のタイミングで、チャンスボタン136を操作すると、ナビキャラクタYMによる演出が開始される。しかしながら、チャンスボタン136は通常の白色点灯であり、振動もしておらず、裏ボタンの報知がなされていない。図120(Ba2)では、オートボタン機能が働かないボタン保留アイコン(第1保留アイコンh11)が出現したことにより、チャンスボタン136は、振動を開始するとともに青色点灯に変化し、操作を促す。図120(Ba3)では、チャンスボタン136が操作され、ボタン保留アイコンであった、第1保留アイコンh11の表示態様が変化している(図120(Ba1−5)参照)。
図120(Ba1−2)は、図120(Ba1−1)に示す状態と同じ状態であるが、唯一異なる点は、図120(Ba1−2)では、チャンスボタン136が、振動を開始するとともに青色点灯に変化し、裏ボタンを報知している点になる。
なお、これまで説明してきた操作有効期間の残期間を表す残期間メータMTについて、さらに詳述する。ここでの記載は、これまで説明した残期間メータMTが表示される演出例のいずれにも適用可能である。残期間メータMTは、時間の経過に応じて表示態様が変化する(本例では、減少表示を行う)残時間表示領域MT1と、残時間表示領域の奥にあり時間の経過に応じて表示態様が変化する(本例では増加表示を行う)経過時間表示領域MT2の2つから構成されている。ここで、残時間表示領域MT1および/または経過時間表示領域MT2の表示態様(例えば、色や形状など)がデフォルトの表示態様と異なる特別な表示態様で表示される場合があってもよい。例えば、残時間表示領域MT1の表示態様がデフォルトの色(本例では青色)ではなく赤色で表示された場合や経過時間表示領域MT2の表示態様がデフォルトの色(本例では白色)ではなく赤色で表示された場合などが挙げられる。残時間表示領域MT1が特別な表示態様で表示されている場合であって、時間の経過に伴い残時間表示領域MT1が減少表示される場合は、時間の経過に伴い特別な表示態様で表示される領域が減るので、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)に注目させることができる場合がある。逆に経過時間表示領域MT2の表示態様が特別な表示態様で表示されている場合であって、時間の経過に伴い経過時間表示領域MT2の表示領域が増加表示される場合は、時間の経過に伴い特別な表示態様で表示される領域が増えるので、経過時間表示領域MT2による特別な表示態様を見たい遊技者はすぐに操作手段(本例ではチャンスボタン136等)を操作しないなど、演出の楽しみ方のバリエーションを増加させ遊技者の遊技への参加意欲を向上させることができる場合がある。なお、残時間表示領域MT1および/または経過時間表示領域MT2の表示態様は、残期間メータが最初に表示された時点で(なお、残時間表示領域MT1の場合は残時間メータが最初に表示された時点のことであってもよく、経過時間表示領域MT2の場合は、残期間表示領域MT1が減少し初めて経過時間表示領域MT2が視認可能となった時点のことであってもよい)特別な表示態様が表示されてもよいし、操作有効期間が経過してから一定期間が経過した場合にデフォルトの表示態様から特別な表示態様に変化するように構成されていてもよい。
また、これまで説明してきたナビキャラクタYMについて、さらに補足する。ここでの記載は、これまで説明したナビキャラクタYMが表示される演出例のいずれにも適用可能である。まず、ナビキャラクタによって各種予告が行われないように構成されていてもよい。また、ナビキャラクタ(以下、「ナビキャラクタA」)の表示中に、他のナビキャラクタ(以下、「ナビキャラクタB」)が表示されてもよい。その場合、先に表示されていたナビキャラクタAに後から表示されたナビキャラクタBがオーバーラップする場合があるように構成されていてもよく、逆に後から表示されたナビキャラクタBが先に表示されたナビキャラクタAにオーバーラップされてもよく、ナビキャラクタAとナビキャラクタBがそれぞれをオーバーラップしない位置に表示されてもよい。例えば、常時表示されているナビキャラクタYMを一または複数変動の間、当該変動の予告および/または先読み予告を行うナビキャラクタによってオーバーラップする場合などが挙げられる。さらに、ナビキャラによって変化予告表示が表示される可能性があることを示唆する演出表示が行われることで、変化予告表示が行われる場合があってもよい。
図121は、皿満タンエラーの発生によって報知される球抜き報知の表示と、輝度調整ウィンドウBWそれぞれの、他の表示とのオーバーラップ関係について説明する図である。
図121(α1)に示す装飾図柄表示装置208には、海の背景表示に保留枠UIが表示されており、ナビキャラクタYMも表示されている。また、第1装飾図柄(第3図柄)にも第2装飾図柄(第5図柄)にも装飾図柄のハズレの組合せ(「装飾4」−「装飾1」−「装飾7」)が表示されており、特図の図柄変動表示は停止中である。さらに、装飾図柄表示装置208の右上隅部に表示された第2保留数表示では、特図1の保留数も特図2の保留数も0である。すなわち、保留が無く、特図の停止図柄の確定表示が行われてから図柄変動表示が開始されていない状態であり、第1装飾図柄の下部に前側からオーバラップするように、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIが表示されている。また、第1装飾図柄の下部に前側からオーバラップするように、「球を抜いてください」といった球抜き報知が表示されている。この球抜き報知の表示は、少し透明な表示であり、球抜き報知の表示が前側からオーバラップするように表示された場合、後ろ側の表示は少し見える状態になる。以下、前側から重なるように表示されていること、あるいは前側のレイヤに表示されていることを、単に「オーバラップする」と表現する場合がある。なお、球抜き報知の表示は、後ろ側の表示が全く見えなくなるような表示であってもよい。さらに、スピーカ120からも「球を抜いてください」といった音声が出力されている。
球抜き報知の表示は、左上の第2装飾図柄や右上の第2保留数表示とは表示位置がズレており、これらの表示にはオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、第2装飾図柄または/および第2保留数表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。また、球抜き報知の表示は、現在の設定状態を報知する画面右上の枠RWとも表示位置がズレており、この枠RWにもオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、この枠RWに絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。また、球抜き報知の表示は、保留枠UIとも表示位置がズレており、この保留UIにもオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、この保留枠UIに絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。
図121(α2)では、操作キーユニットの下キーが操作され、輝度調整ウィンドウBWが表示されている。輝度調整ウィンドウBWは、球抜き報知の表示よりも後から表示されたものであるが、球抜き報知の表示が優先し、輝度調整ウィンドウBWは、球抜き報知の表示よりも後ろ側のレイヤに表示されている。すなわち、球抜き報知の表示は、輝度調整ウィンドウBWにオーバーラップしている。
やがて、図柄変動表示が開始され、輝度調整ウィンドウBWも、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIも非表示になり、図121(α3)に示す装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄の変動表示が行われている。しかしながら、未だ球抜き操作を行わず、球抜き報知の表示は継続されている。なお、球抜き操作を行って、一旦は皿満タンエラーを解消したものの再度皿満タンエラーが発生し、球抜き報知の表示が新たに表示された場合も同様である。球抜き報知の表示は、第1装飾図柄の変動表示にオーバーラップしている。また、図121(α3)では、操作キーユニットの左右キーが操作され、保留枠UIの上には音量調整用のバー表示VBが表示されている。この音量調整用のバー表示VBは、第1装飾図柄の少なくとも一部、変動アイコンh0の少なくとも一部、およびナビキャラクタYMの少なくとも一部に前側から重なるように表示されている。なお、以下の説明で、音量調整用のバー表示VBが表示されている場合は、その都度、左右キーが操作されて表示されているものとする。また、操作キーユニットの上下キーを操作することで、輝度調整用のバー表示を表示させることができ、この輝度調整用のバー表示は音量調整用のバー表示VBと同じ位置に表示されるため、以下の音量調整用のバー表示VBについての説明は、輝度調整用のバー表示に当てはめることができる。ただし、輝度調整用のバー表示と音量調整用のバー表示VBは同時に表示されてもよい。また、音量調整用のバー表示VBにしても、輝度調整用のバー表示にしても、常時表示可能であってもよいし、一定期間に限って表示可能であってもよい。また、左右キー又は上下キーを操作している間だけ表示可能であってもよい。
また、音量調整用のバー表示VBと、球抜き報知の表示は、重ならない位置に表示されている。球抜き報知の表示は、音量調整用のバー表示VBに絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。
さらに、球抜き報知の表示は、保留アイコンとも変動アイコンとも表示位置がズレており、これらのアイコンにもオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、保留アイコンまたは/および変動アイコンに絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。また、球抜き報知の表示は、ナビキャラクタYMの表示とも表示位置がズレており、ナビキャラクタYMの表示にもオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、ナビキャラクタYMの表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。
図121(α4)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が行われており、荒野の背景での決闘シーンが表示されている。こここでも球抜き報知の表示が表示されてり、左上に移動した「装飾7」の左図柄と、右上に移動した「装飾7」の右図柄それそれに、球抜き報知の表示はオーバーラップしている。また、球抜き報知の表示は、荒野の背景での決闘シーンの表示にもオーバーラップして表示されている。なお、スーパーリーチ中でも、音量調整は可能であり、図121(α4)に示す装飾図柄表示装置208には、音量調整用のバー表示VBが表示されている。この音量調整用のバー表示VBも、荒野の背景での決闘シーンの表示にオーバーラップしている。
図121(α5)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の開始画面が表示されているが、ここでの大当り開始演出表示にも球抜き報知の表示はオーバーラップしている。また、大当り遊技中でも、音量調整は可能であり、図121(α5)に示す装飾図柄表示装置208には、音量調整用のバー表示VBが表示されている。この音量調整用のバー表示VBも、大当り開始演出表示にオーバーラップしている。一方、球抜き報知の表示は、画面左上の右打ち示唆表示(右打ち警告とは異なる表示。前述の図71(52)のミニ右打ち表示に相当。)とは表示位置がズレており、右打ち示唆表示にオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、右打ち示唆表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。右打ち示唆表示は、大当り遊技の開始画面で表示されていなくてもよい。
図121(α6)に示す装飾図柄表示装置208には、遊技者に右打ちを指示する右打ち指示画面が表示されている。本例では右打ち指示画面は、初回大当り(通常状態(特図低確普図低確状態)での大当りの状態から1回目(1連荘目)の大当りのことであるが、潜伏確変状態(特図高確普図低確)からの1回目(1連荘目)の大当りや、突然確変状態(特図高確普図高確)からの1回目(1連荘目)の大当りも含んでもよい。なお、上記に記載の潜伏確変状態および/または突然確変状態とは、通常状態から移行した状態のみを示し、確変状態や時短状態において発生したものを除いている)のみ表示されているが、大当り毎に右打ち指示画面が表示されてもよい。ここでの右打ち指示画面には、球抜き報知の表示がオーバーラップされているが、一方で右打ち示唆表示は球抜き報知の表示によってオーバーラップされていない。なお、本例では、右打ち指示画面の表示中に右打ち警告表示(前述の図70(60)の右打ち報知、後述する図126の打ち方警告の右打ち時の液晶表示に相当)が行われないが、右打ち指示画面の表示中に右打ち警告表示が行われてもよい。また、右打ち指示画面の表示中に左打ち警告表示(後述する図126の打ち方警告の左打ち時の液晶表示に相当))は表示されないが、表示される場合があってもよい。また、右打ち指示画面の表示中に右打ち示唆表示が行われているが、右打ち指示画面の表示中に右打ち示唆表示が行われなくてもよい。
図121(α7)では、1ラウンド目が開始され、ラウンド演出が表示されている。球抜き報知の表示および音量調整用のバー表示VBは、ラウンド演出の表示にオーバーラップしている。なお、球抜き報知の表示は、画面右上のラウンド数表示とは表示位置がズレており、このラウンド数表示にオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、ラウンド数表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。また、球抜き報知の表示は、画面右下の出球数表示(0pt)とも表示位置がズレており、この出球数表示にオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、出球数表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。
4ラウンド目の図121(α8)では、5ラウンド目において第2可変入賞口が長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来するか否かを示唆する昇格演出が行われ、その結果、昇格演出に成功したことを表す成功演出が実行されている。すなわち、確変移行条件が成立しやすい大当り遊技であることが報知されている。球抜き報知の表示および音量調整用のバー表示VBは、この成功演出の表示にオーバーラップしている。また、図121(α8)に示す装飾図柄表示装置208では、星印の「VチャンスGET」の表示も表示が開始されている。球抜き報知の表示は、この星印の「VチャンスGET」の表示とは表示位置がズレており、この表示にオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、星印の「VチャンスGET」の表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。
図121(α9)では、5ラウンド目が開始され、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の5ラウンド目であることの表示が行われるとともに、このラウンドでV通過を行わせることを促す旨の「Vを狙え」という表示が行われる。これにより、遊技者にV通過を確実に行わせることができる場合がある。球抜き報知の表示は、「Vを狙え」という表示にオーバーラップしている。
そして、図121(α10)に示すタイミングで、第2可変入賞口内の確変作動領域への遊技球の通過(V通過)があり、装飾図柄表示装置208には、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が大きく表示されている。すなわち、この確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示は、V通過があったことに基づいて表示されるものである。球抜き報知の表示および音量調整用のバー表示VBは、この「V」の表示にオーバーラップしている。なお、図121(α10)に示すタイミングでは、星印の「VチャンスGET」の表示が非表示になってもよい。
5ラウンド目が終了すると、図121(α11)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、5ラウンド目にV通過したことにより、確変移行条件が成立したので、大当り遊技の終了後に一定回数の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。そのため、大当り遊技の終了演出では、確変状態に移行する旨を表す「吉宗RUSH突入」の表示(確変中演出)が行われる。球抜き報知の表示および音量調整用のバー表示VBは、この「吉宗RUSH突入」の表示にオーバーラップしている。なお、大当り遊技の終了演出でも、右打ち示唆表示が表示されているが、表示されなくてもよい。
図121(α12)に示す装飾図柄表示装置208には、プリペイドカード取り忘れ警告表示(前述の図71(57)の注意喚起表示に相当)が表示されている。球抜き報知の表示および音量調整用のバー表示VBは、このプリペイドカード取り忘れ警告表示にオーバーラップしている。なお、プリペイドカード取り忘れ警告表示の終了演出でも、右打ち示唆表示が表示されているが、表示されなくてもよい。
図121(α13)に示す装飾図柄表示装置208には、画面左上の右打ち示唆報知のすぐ下に大当り連荘数の表示(BONUS×3)が表示されている。また、画面右上には、曲名表示部MNが表示されるとともに、その左側には、操作キーユニットの上下キーのアイコンが表示されている。さらに、第2保留数表示は、画面右下に表示されている。
球抜き報知の表示は、大当り連荘数の表示とは表示位置がズレており、この表示にオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、大当り連荘数の表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。また、球抜き報知の表示は、曲名表示部MNとも表示位置がズレており、曲名表示部MNにもオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、曲名表示部MNに絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。また、球抜き報知の表示は、上下キーのアイコンとも表示位置がズレており、上下キーのアイコンにもオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、上下キーのアイコンに絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。また、球抜き報知の表示は、画面右下の第2保留数表示とも表示位置がズレており、この第2保留数表示にもオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、このの第2保留数表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。
また、図121(α13)に示す音量調整用のバー表示VBは、保留アイコンの一部にオーバーラップしているが、オーバーラップしない位置に表示されていてもよい。
また、図121(α14)では、大当り遊技の開始画面が表示され、同図(α15)に示す装飾図柄表示装置208には、図113に示す楽曲セレクト画面が表示されている。球抜き報知の表示および音量調整用のバー表示VBは、楽曲開放リストGRにオーバーラップしている。
また、図121(α16)では、楽曲選択が終了し、ラウンド演出が開始されている。図121(α16)に示す装飾図柄表示装置208の左下には、現在選択中の楽曲の曲名が表示されている。球抜き報知の表示は、曲名表示とは表示位置がズレており、この曲名表示にオーバーラップしていない。球抜き報知の表示は、曲名表示に絶対にオーバーラップしないように表示されてもよいし、オーバーラップする場合があってもよい。
また、4ラウンド目の図121(α17)では、画面右横に「次のRでVを狙え」という表示が表示されており、5ラウンド目の図121(α18)では、画面右横に「Vを狙え」という表示が表示されており、球抜き報知の表示は、画面右横に表示されたこれらの表示にオーバーラップしている。ここで、図121(α17)は、4ラウンド終了時、主制御部300の残存球検出期間終了に対応してもよい。また、図121(α18)は、5ラウンド開始時であり、主制御部300の特電役作動中信号がオフからオンになったときに対応してもよい。なおこの場合、図121(α17)と図121(α18)の間の期間は、4ラウンド終了から5ラウンド開始までのラウンド間インターバルの期間に相当し、主制御部300の特電役作動中信号がオンからオフになっている期間になる。
また、図121(α19)では、画面右横に、V通過があったことに基づく「V」の表示が表示されており、球抜き報知の表示は、この「V」の表示にオーバーラップしている。ただし、音量調整用のバー表示VBは、この「V」の表示にはオーバーラップしていない。
なお、図121(α20)は、5Rの実行中で、V通過があってから一定期間経過したときの状態であってもよいし、5ラウンド終了時(例えば、主制御部の残存球検出期間終了に対応した期間)の状態であってもよい。
その後、15ラウンドまで大当り遊技が進み(図121(α21)〜同図(23))、図121(α24)では、同図(α11)と同様に、「吉宗RUSH突入」の表示(確変中演出)が表示され、球抜き報知の表示および音量調整用のバー表示VBは、この「吉宗RUSH突入」の表示にオーバーラップしている。この図121(α24)は、ラウンド間インターバルの終了後に大当り終了表示期間が開始され表示されているものである。
なお、主制御部300からコマンドを送信し、第1副制御部400が受信して、各種制御を行う関係上、主制御部300でのタイミングと実際のタイミングはタイムラグが生じる。
また、図121では、ラウンド間インターバル中に前のラウンド表示をそのまま表示している。例えば、5ラウンドと6ラウンドの間のラウンド間インターバル中は「5R」を表示するが、ラウンド間インターバル中にラウンド表示の全部または一部を非表示にしてもよい。例えば、Rだけ表示して数字部分を非表示にしてもよい。
また、15ラウンド終了時も同様であり、ラウンド間インターバルの期間はラウンド表示を行ってもよく、非表示にしてもよい。
なお、本例では大当り中に右打ち警告表示が表示される場合があるが、一方で左打ち警告表示が表示されないが、左打ち警告表示が表示される場合があってもよいし、打ち方警告に関する報知が行われないように構成されていてもよい。
以上、球抜き報知の表示を例にあげて説明したが、ここでの説明は、球抜き報知の表示に限らず、他のエラー(例えば、図124や図125のリストに挙げた各種エラー)に関する報知の表示に適用可能である。
図122は、球抜き報知の表示例を示す図である。
図122(β)に示す球抜き報知の表示は、球抜き報知の表示の後ろ側の表示が全く見えなくなるような表示である。
図122(γ1)に示す球抜き報知の表示は、輝度調整ウィンドウBWの他に、音量調整アイコンVIにもオーバーラップしている。すなわち、図122(γ1)に示す球抜き報知の表示は、輝度調整ウィンドウBWの一部と、音量調整アイコンVIの一部にオーバーラップしている。なお、球抜き報知の表示は、輝度調整ウィンドウBWの全部にオーバーラップしてもよいし、音量調整アイコンVIの全部にオーバーラップしてもよい。また、図122(γ1)に示す球抜き報知の表示は、図121に示す球抜き報知の表示と同じく、少し透明な表示であり、後ろ側の表示が少し見える状態にある。ただし、図122(β)に示す球抜き報知の表示のように、後ろ側の表示が全く見えなくなるような表示であってもよい。
図122(γ2)に示す球抜き報知の表示は、図柄変動表示中に表示された音量調整用のバー表示VBにオーバーラップしている。この球抜き報知の表示は、ナビキャラクタYMにはオーバーラップしていないが、ナビキャラクタYMには音量調整用のバー表示VBがオーバーラップしている。また、図122(γ1)に示す球抜き報知の表示も、同図(β)に示す球抜き報知の表示のように、後ろ側の表示が全く見えなくなるような表示であってもよい(以下、同じ。)。なお、音量調整用のバーに限らず、図柄変動中に遊技者によって設定可能な機能や前述のダイトモ等に関する表示(前述の図75(V)および(V’)等に示した演出カスタマイズ画面、図112(イ1)等に示した曲名表示部MN、輝度調整用のバー、ユーザーモード(ダイトモ)の設定中であって図柄の変動状況に関わらず遊技者操作によって、達成しているミッション一覧や遊技履歴(回転数、出球数、ミッションクリア数、今回プレイの大当り数、今回プレイの最大連荘回数等)を表示する表示、ユーザーが設定したキャラクタや背景、保留枠、保留表示等の設定・変更が行える表示など)にも適用可能である。
図122(γ3−1)に示す球抜き報知の表示は、変動アイコンh0、保留アイコンh11、ナビキャラクタYMそれぞれにオーバーラップしている。そして、図122(γ3−1)に示す状態で、操作キーユニットの左右キーが操作されと、音量調整用のバー表示VBが表示されるが、同図(γ3−2)に示すように、球抜き報知の表示と音量調整用のバー表示VBとでは、球抜き報知の表示の方が優先され、前側に表示される。なお、音量調整用のバー表示VBの方が優先されて前側に表示されてもよい。また、いずれにしても、音量調整用のバー表示VBも、変動アイコンh0、およびナビキャラクタYMそれぞれにオーバーラップしており、保留アイコンh11にもオーバーラップしてもよい。
図122(γ4)では、図122(γ3−2)とは逆に、球抜き報知の表示が、音量調整用のバー表示VBにオーバーラップされている。
図122(δ3−1)には、演出アイコン表示領域DIS上にナビキャラクタYMが表示されており、同図(δ3−2)では、そのナビキャラクタYMがアニメーションによってジャンプすることで、球抜き報知の表示に重なっている。ここでは、球抜き報知の表示がナビキャラクタYMにオーバーラップしているが、ナビキャラクタYMが球抜き報知の表示の一部にオーバーラップしてもよい。また、ナビキャラクタYMは、球抜き報知の表示の全部または一部にオーバーラップされるようなアニメーションを行わないようにしてもよい。この技術的思想は、後述する他のエラーに関する表示にも適用可能である。
図122(ε)では、球抜き報知の表示が枠表示がなく、文字だけで表示されている。
図122(ζ1)は、球抜き報知の表示が、文字表示と、球排出レバー132(図1参照)周辺の周辺画像表示132Gとで構成されている例を示す。この周辺画像表示132Gによって、第1装飾図柄、および、メニューアイコンMI、音量調整アイコンVI、および輝度調整アイコンBIそれぞれの一部がオーバーラップされている。
図122(ζ2)では、周辺画像表示132Gが、図121(α9)に示す「Vを狙え」の文字表示と同じ文字表示にオーバーラップしてその文字表示を隠している。
図122(ζ3)では、周辺画像表示132Gが、図121(α17)に示す右側の「次のRでVを狙え」の表示と同じ表示の一部にオーバーラップしている。
図122(η1)では、周辺画像表示132Gが、「Vを狙え」の文字表示および星印の「VチャンスGET」の表示に跨ってオーバーラップしている。
図122(η2)では、周辺画像表示132Gが、右側に表示された「次のRでVを狙え」の表示にオーバーラップしていない。
図122(θ1)では、周辺画像表示132Gが、音量調整用のバー表示VBの一部にオーバーラップし、音量調整用のバー表示VBの一部を隠している。すなわち、この例では、ゲージ部分全体のみが隠されている。ただし、周辺画像表示132Gが、音量調整用のバー表示VBの全部にオーバーラップしてもよい。なお、この例では、周辺画像表示132Gが、「Vを狙え」の文字表示および星印の「VチャンスGET」の表示にはオーバーラップしていない。
図122(θ2)では、周辺画像表示132Gが、音量調整用のバー表示VBのゲージ部分全体と、右側の「次のRでVを狙え」の一部にオーバーラップしている。
図123は、複数種類のエラー表示が表示される例を示す図である。
図123に示すエラーA〜エラーEについての一例は後述する。これらエラーA〜エラーEの中に球抜き報知が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
図123(ι1)では、エラーA報知の透過性表示が表示され、スピーカ120からは、エラーA報知の警告音が出力されている。
図123(ι1’)では、エラーA報知の不透過性表示が表示されている。
図123(ι2)では、エラーA報知の透過性表示が、図122(γ3−1)と同様に、変動アイコンh0、保留アイコンh11、ナビキャラクタYMそれぞれにオーバーラップしており、その他の点については、図122(γ3−1)における説明と同様である。
図123(ι3−1)には複数種類のエラー表示(エラーA報知〜エラーE報知の透過性表示)がエラー発生順に表示されている。すなわち、新たに発生したエラーほど、下に表示され、この例では、一番最初に発生したエラーはエラーAになる。スピーカ120からは、一番新しいエラーEの警告音が出力されている。なお、表示されている総てのエラーについて発生した順番に警告音を出力してもよい。
図123(ι3−2)では、エラーEが解消されたため、エラーE報知の透過性表示が消え、スピーカ120からはエラーDの警告音が出力されている。すなわち、最後に発生したエラーが解除されると、その前に発生したエラーの警告音が出力される。
図123(ι3−2’)では、音量調整用のバー表示VBが、複数の種類のエラー表示(エラーA報知〜エラーE報知の透過性表示)の一部にオーバーラップしている。ここでは、一番下のエラーE報知の透過性表示に音量調整用のバー表示VBがオーバーラップしており、エラーEの文字表示が隠されている。なお、複数の種類のエラー表示が、音量調整用のバー表示VBにオーバーラップしてもよい。
図123(ι4−1)では、エラーABCDEの順にエラーが発生した場合に、報知すべき優先順位の高いエラーを上に表示し、スピーカ120からは、最も優先順位が高いエラーの警告音が出力される。優先順位の高いエラーとは、重要度の高いエラー(例えば、遊技店にとっての重大エラー)のことであり、具体的には、図124に記載のリストの順番であったりする。図123(ι4−1)では、エラーBが最も優先順位が高いエラーになる。
図123(ι4−2)では、エラーBが解消されたため、エラーB報知の透過性表示が消え、スピーカ120からは、これまでは2番目であったエラーEの警告音が出力されている。
図123(ι5−1)では、エラーAが発生し、エラーA報知の透過性表示が表示され、スピーカ120からは、エラーA報知の警告音が出力されている。この状態で、エラーZが発生する。エラーZは、遊技を停止させるエラーであり、図123(ι5−2)に示す装飾図柄表示装置208では、ブルースクリーンになっており、エラーZに関する表示を除いて、すべての表示が表示されなくなっている。ここにいう遊技を停止させるエラーとは、主制御部300が各種抽選を行わなくなるエラー(例えば、磁気(磁石)検知エラー)である。すなわち、主制御部300が各種抽選を行うことができなくなったり、行うことができてもあえて行わないようにするエラーである。エラーZのように装飾図柄表示装置208の表示領域全体で表示されるエラーは、遊技を停止させるエラーに限らず、例えば、後述する演出可動手段エラーや、払出動作を停止するエラーなどであってもよい。また、後述する図126のリストに記載された各種エラーの一部または全部がエラーZであってもよいが、逆に図126のリストに記載された各種エラーのうちの一部または全部のエラーはエラーZの表示態様で表示されないようにしてもよい。また、主制御部300が各種抽選を行わなくなると、副制御部400,500側にコマンドが送信されなくなるため、副制御部400,500側でも結果的に各種抽選を行わなくなる。
図123(κ1)では、エラー表示の位置が変更されている。すなわち、装飾図柄表示装置208の左端に、複数種類のエラー表示(エラーA報知〜エラーE報知の不透過性表示)がエラー発生順に表示されている。なお、図123(κ1)のエラー表示は、該エラー表示の後ろ側の表示が全く見えなくなるような表示であるが、少し透明な表示であり、球抜き報知の表示が前側からオーバラップするように表示された場合、後ろ側の表示は少し見える状態になってもよい。
図123(κ2)では、同図(κ1)に示す状態で、球抜き報知の表示が追加されている。ここで、球抜き報知のエラー(皿満タンエラー)は、複数種類のエラー(エラーA〜エラーE)には含まれていないが、複数種類のエラー(エラーA〜エラーE)に含まれていてもよい。なお、球抜き報知のエラーに代えて、発生頻度が高いエラーを、複数種類のエラー(エラーA〜エラーE)と区別して表示してもよい。
図123(κ2)に示す球抜き報知のエラーの一部は、左端に表示された複数種類のエラー表示によってオーバーラップされている。なお、球抜き報知のエラーの全部が、左端に表示された複数種類のエラー表示によってオーバーラップされていてもよい。
一方、図123(κ2)に示す球抜き報知のエラーは、左端に表示された複数種類のエラー表示にオーバーラップしている。
なお、副制御部400,500側の制御に関するエラー報知表示が、主制御部部300の制御に関するエラー報知表示によって、オーバーラップされてもよく、あるいはその逆であってもよい。例えば、打ち方警告表示が球抜き報知の表示によってオーバーラップされたり、逆に球抜き報知の表示が打ち方警告表示によってオーバーラップされることが挙げられる。また、副制御部400,500側の制御に関するエラー報知表示と、主制御部部300の制御に関するエラー報知表示が互いに重ならないような位置に、両エラー報知表示が表示されるように構成されていてもよい。
図123(λ1−1)は、図柄変動表示中であり、図柄変動表示の途中から、複数の遊技台で実行される一斉演出が開始される。図123(λ1−2)には、通常時(エラー未発生かつ第1停止前)の一斉演出の表示画面の一例を示す。図123(λ1−2)に示すように、通常時であれば、装飾図柄表示装置208の背景表示は、一斉演出の背景表示にかわる。なお、音量調整用のバー表示VBは、一斉演出の背景表示にオーバーラップして表示されてもよい。ただし、その逆であってもよい。また、エラー表示については、後述する図123(λ2’)に示す例があるが、一斉演出の背景表示にオーバーラップして表示されてもよい。ただし、その逆であってもよい。
図123(λ2)には、スーパーリーチ演出中に一斉演出が発生した場合の一例を示す。スーパーリーチ演出中は、一斉演出の表示が、装飾図柄表示装置208の表示画面中の別枠表示部OFDに表示され、遊技者は、スーパーリーチの演出を楽しむことができるとともに、一斉演出についても見ることができる。なお、第2表示装置208Sや、第2装飾図柄表示装置208M、あるいは第3装飾図柄表示装置208Nを備える遊技台であれば、それらの表示装置208S,208M,208Nに一斉演出の表示が表示されてもよい。
図123(λ2’)には、エラー報知表示中に一斉演出が発生した場合の一例を示す。ここでは、さらにスーパーリーチ演出中という状況も重なっているが、装飾図柄の第1停止前であったり、ノーマルリーチ状態中であっても同じであってもよい。一斉演出の表示は、別枠表示部OFDに表示され、複数種類のエラー表示(エラーA報知〜エラーE報知の透過性表示)が、一斉演出発生前とかわることなく表示されており、別枠表示部OFDにおける一斉演出の表示は、複数種類のエラー表示にオーバーラップされている。
なお、音量調整用のバー表示VBは、別枠表示部OFDにおける一斉演出の表示にオーバーラップしてもよい。あるいは反対に、音量調整用のバー表示VBはに、別枠表示部OFDにおける一斉演出の表示がオーバーラップしてもよい。
また、第2表示装置208Sや、第2装飾図柄表示装置208M、あるいは第3装飾図柄表示装置208Nを備える遊技台では、それらの表示装置208S,208M,208N(以下、「第二表示手段」という。)が、装飾図柄表示装置208あるいは第1装飾図柄表示装置208L(以下、「第一表示手段」という。)にオーバーラップしているとき、第二表示手段の移動に応じて、第一表示手段における表示の一部が、第二表示手段に表示される場合がある。この場合に、第二表示手段に、エラー表示が表示されてもよいし、エラー表示のみ表示されなくてもよい。
以上、図121〜図123を用いた説明の中で、「エラー」という言葉や「警告」という言葉を用いているが、両者を区別する必要はなく、エラーが発生していることの報知であったり、発生したエラーを解消するように指示していることの報知であってもよい。また、エラーと記載されているものは、警告と記載されているものよりも優先度が高く設定されていてもよい。
<エラー報知/主制御部が検出可能なエラー>
次に、図124を用いて、パチンコ機100の主制御部300が検出可能なエラーについて説明する。図124は、パチンコ機100の主制御部300が検出可能なエラーの一例を示した図である。
本例のパチンコ機100の主制御部300が検出可能なエラーとしては、磁気(磁石)検知エラー、スイッチ(センサ)未接続エラー、磁界(電波)検知エラー、スイッチ(センサ)レベル異常エラー、入賞率(一般入賞口、始動口2(電チュー)、大入賞口(アタッカー))異常エラー、大入賞口排出超過エラー、大入賞口入賞超過エラー、衝撃異常エラー、ソレノイド異常エラーなどが挙げられる。
磁気(磁石)検知エラーは、電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で磁気検知信号がオフからオンに変化し、その状態が所定期間(例えば、10ms)継続した場合に発生し、電源を再投入した場合に復帰するエラーである。スイッチ(センサ)未接続エラーは、電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で特図1・2始動口、普図始動口(ゲート)、アタッカーのいずれかが未接続(ハーネスが断線またはコネクタ抜け)の状態が所定期間(例えば、4ms)継続した場合に発生し、電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で未接続の装置(特図1・2始動口、普図始動口、アタッカー)が接続状態であることが検知された場合に復帰するエラーである。磁界(電波)検知エラーは、磁界(電波)検知センサにより、磁界(電波)を検知した際に発生するエラーである。
スイッチ(センサ)レベル異常エラーは、デカ玉ゴトが疑われる場合に発生するエラーである。入賞率異常エラーのうち、一般入賞口のエラーは、一般入賞口(例えば、図3に示す一般入賞口226)への入賞数が異常値だった場合に発生するエラーであり、始動口2のエラーは、普通電動役物(例えば、図3に示す第2特図始動口232)が未作動のときに、遊技球が所定数検知された場合に発生するエラーであり、大入賞口のエラーは、大入賞口(例えば、図3に示す可変入賞口234)への入賞数が異常値だった場合に発生するエラーである。
大入賞口排出超過エラーは、確変領域有効期間中および確変領域有効期間外において、排出数>入球数となった場合に発生し、大入賞口排出超過エラーが発生した次の主制御部タイマ割り込み処理が発生した場合に復帰するエラーである。
大入賞口入賞超過エラーは、残存球検出時間の経過後(特電役作動間隔タイマが0の場合)に、入球数>排出数となった場合に発生し、入球数=排出数となった場合、あるいは電源再投入をした場合に復帰するエラーである。大入賞口入賞超過エラーの復帰処理では、確変領域関連通過数を0に設定する。
衝撃異常エラーは、スイッチ電源確認信号がOFF(=電源がON)の間、かつ確変領域(特定領域)有効期間中に、衝撃センサのレベルがOFFからONに変化し、ONである状態が所定時間(例えば、12ms)継続した場合に発生し、衝撃センサのレベルがONからOFFに変化した場合、もしくは確変領域有効期間中から確変領域有効期間外に変化した場合に復帰するエラーである。
ソレノイド異常エラーは、確変領域有効期間中に、フォトセンサが1回もOFFからONに変化する動作あるいはONからOFFに変化する動作を行わなかった場合に発生し、ソレノイド異常エラーが発生した次のタイマ割り込み処理が発生した場合に復帰するエラーである。
本例では、図124の最上段(磁気(磁石)検知エラー)は、主制御部300が動作禁止(遊技不可)となるため最優先エラーであり、以下、最下段に向かって順次エラーの優先度が低くなるが、他のエラーが最優先エラーであってもよく、優先度の高さが図124に記載のリストの順番でなくてもよい。また、各エラーの発生条件、復帰条件、主制御部300における検出時動作、主制御部300における復帰時動作の詳細は、同図に示す通りである。なお、大入賞口(アタッカー)の入賞率異常エラーの復帰条件の「当り終了表示期間が終了したとき」とは、大当りまたは小当りの終了表示期間が終了したときのことである。
<エラー報知/払出制御部が検出可能なエラー>
次に、図125を用いて、パチンコ機100の払出制御部600が検出可能なエラーについて説明する。図125は、パチンコ機100の払出制御部600が検出可能なエラーの一例を示した図である。
本例のパチンコ機100の払出制御部600が検出可能なエラーとしては、下受け皿満タンエラー(下皿満タンエラー、皿満タンエラー)、払出数不足エラー、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラー、CRユニット通信エラー、主制御通信エラー(主制御部300からの通信確認コマンドが所定時間(本例では1000ms)、受信できなかった場合のエラー)、CRユニット未接続エラー、ガラス枠開放エラー、内枠開放エラー、扉開放エラーのほか、図示しない、磁気異常エラー、外部クロック異常エラー、磁界異常エラー、スイッチレベル異常エラー、スイッチ未接続エラー、衝撃センサエラーなどが挙げられる。
また、各エラーの発生条件、復帰条件、払出装置152における払出動作、発射装置110における発射動作は、図125(a)に示す通りである。なお、同図に示す項目「発射停止」に記載の「停止する。」とは、発射許可信号をオフにすることと同義である。
図125(b)は、扉開放エラーの発生条件であるガラス枠開放エラーと内枠開放エラーの組み合わせを示した図である。扉開放エラーは、ガラス枠開放エラーおよび内枠開放エラーの少なくとも一方が発生状態の場合に、発生状態となり、ガラス枠開放エラーおよび内枠開放エラーの両方が解除状態の場合に、解除状態となるエラーである。
<エラー報知/その他の例>
なお、上述の磁気(磁石)検知エラーは、他のエラー(例えば、磁界(電波)検知エラー、スイッチ未接続エラー(主制御部が制御する装置のコネクタ抜けや断線に関するエラー)、衝撃異常エラー、払出制御通信エラー、スイッチレベル異常エラー、入賞率異常エラー、扉開放エラー、上皿満タンエラー)よりも優先度が高いエラーであってもよいが、優先度が同じであってもよい。
また、例えば、磁気(磁石)検知エラーと、優先順位の低いエラーが同時に発生した場合において、出力条件を先に磁界(電波)検知エラーが満たす場合は、磁界(電波)検知エラー用の動作を実行した後に、磁気(磁石)検知エラーの動作を実行するようにしてもよい。その場合、装飾図柄表示装置208や、ランプ418、532,542、スピーカ120による報知が、磁界(電波)検知エラー用から磁気(磁石)検知エラー用に報知を行う全ての装置(装飾図柄表示装置208、ランプ418、532,542、およびスピーカ120など)が切り替わる(データを上書きする)ように構成してもよく、一または複数の一部の装置のみ(例えば、スピーカ120)が上書きされ、他の一または複数の装置が磁界(電波)検知エラー用の報知を継続するようにしてもよい。
<エラー報知/報知態様の具体例>
次に、図126を用いて、エラー報知の報知態様の具体例について説明する。図126は、パチンコ機100によるエラー報知の報知態様の一例を示した図である。
図126に記載されている液晶表示とは、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)によるエラー表示を示しており、『』内に記載された文字表示を表示する。ここで、表示手段によるエラー表示は、エラーが解除されるまで表示され、エラーが解除されたら非表示になるように構成されているが、エラーが解除された後も一定期間(例えば、10秒間)表示されるように構成されていてもよいし、エラーが解除されていなくてもエラー発生から一定期間(例えば、30秒間)が経過すると非表示になるように構成されていてもよい。なお、表示手段による表示は、装飾図柄表示装置208による表示に限らず、セグメントや各種ランプの点灯によるエラー表示や導光板による発光表示、POVディスプレイによる表示であってもよい。
図126に記載されている効果音とは、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知であってもよく、『』内を音声にて繰り返し出力する。ここで、音声による報知は、エラーが解除されるまで繰り返し出力されるように構成されているが、エラーが解除されていなくてもエラーが発生してから一定期間(例えば、30秒間)が経過したら音声が出力されないように構成されていてもよく、エラーが解除されてから一定期間(例えば、15秒間)音声が出力される様に構成されていてもよい。
図126に記載されているエラー照明LEDとは、前面枠扉106の表側(遊技者が視認可能な位置)に設けられたLEDであり、払出に関するエラーが発生した場合のみ点灯するように構成されているが、電源、主制御、サブ制御(副制御)に関する各種エラーの一部または全部で点灯するように構成されていてもよいし、一部または全部で点灯しないように構成されていてもよい。また、サブ制御に関する警告(本例では、衝撃警告、打ち方警告)では、エラー照明LEDが点灯されないように構成されているが、点灯してもよい。なお、エラー照明LEDは、常時点灯状態であってもよく、エラーが発生した場合に消灯することでエラーが発生していることを報知してもよい。図126に記載されている払出照明LEDとは、前面枠扉106の表側(遊技者が視認可能な位置)に設けられたLEDであり、払出装置152による払い出しが行われている期間において点灯し、払出装置152による払い出しが行われていない期間は消灯する。また、払出照明LEDは払出に関する一部のエラー(本例では、払出数不足エラー)の発生時にも点灯するが、払出装置152による払い出しが行われている期間においてのみ点灯してもよいし、払出に関するエラーが発生した場合に点灯するように構成されていてもよい。図126に記載されている装飾LEDとは、遊技盤200や枠(本例では、前面枠扉106の枠ランプ122。本体104(内枠)および/または外枠102に装飾LEDが設けられていてもよく、設けられていないように構成されていてもよい)に設けられたランプのことであり、各種演出に応じて発光演出を行う。また、図126に記載されている装飾LEDは、エラーの発生時に発光演出を行っていても、該発光演出を中止しエラー用の発光パターンで点灯する場合がある。(復帰時の例として、エラー中も発光演出を別のレイヤで進行させ、エラーから復帰した際にエラー復帰時点の発光演出が復帰するように構成されていてもよいが、エラーから復帰しても復帰しやすいタイミング(例えば、新たな発光演出の開始時)までは発光演出を行わないように構成されていてもよく、エラーが発生した時点の演出データから復帰するように構成されていてもよい)ここで、各種LEDが点灯することによるエラー報知は、エラーが解除されるまで点灯または点滅し、エラーが解除されたら消灯されるように構成されているが、エラーが解除された後も一定期間(例えば、10秒間)点灯または点滅するように構成されていてもよいし、エラーが解除されていなくてもエラー発生から一定期間(例えば、30秒間)が経過すると消灯するように構成されていてもよい。
本例のパチンコ機100が検出可能なエラーは、(1)払出(払出制御部600)に関するエラー、(2)電源(電源制御部660)に関するエラー、(3)主制御(主制御部300)等に関するエラー、(4)サブ制御(第1副制御部400、第2副制御部500)に関する警告、の4つに大別することができる。以下、各々について説明する。
<エラー報知/報知態様の具体例/払出に関するエラー>
最初に、払出に関するエラーについて説明する。本例の「払出(払出制御部600)に関するエラー」としては、下受け皿満タンエラー(以下、皿満タンエラーともいう。)、ガラス枠開放エラー、払出数不足エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、払出個数スイッチエラー、主制御通信エラー、CRユニット未接続エラー、CRユニット通信エラー、扉開放エラーが挙げられる。ここで、払出エラー表示用7セグメントLEDは、払出制御基板(払出基板170)に設けられており、外枠102に対して本体104が開放された場合にのみ視認可能(透明または透過度の高い樹脂によって構成された払出基板ケース172を介して視認可能)である。
本例では、下受け皿満タンエラーが発生した場合には、発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「2」を表示することで発光手段による報知を行うとともに、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、下受け皿満タンエラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、下受け皿満タンエラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。なお、この例では、上皿126と下皿128とを有するパチンコ機100において、下皿128が満タンの場合に、下受け皿満タンエラーが発生する場合を説明している。しかしこれに限らず、上皿126のみを有する(貯留皿が1つの)パチンコ機100の場合は、上皿126が満タンの場合にこのエラー(皿満タンエラー)が発生するようにしてもよい。
また、ガラス枠開放エラーが発生した場合には、第一の発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「1」を表示することで第一の発光手段による報知を行うとともに、第二の発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、ガラス枠開放エラーが発生した旨の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、ガラス枠開放エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、扉開放エラーが発生した場合には、第一の発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「1」を表示することで第一の発光手段による報知を行うとともに、第二の発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、扉開放エラーの報知とは、ガラス枠開放エラーの報知のことであってもよく、ガラス枠開放エラーと内枠開放エラーの一部の報知態様(例えば、表示手段による報知)を異ならせ、他の報知を同じにしてもよく、全ての報知態様を異ならせるようにしてもよい。また、前面枠扉106を開放した場合には、遊技球の払い出しを中断するようにし、内枠を開放したときに遊技球の払い出しを継続するようにしていてもよい。
また、払出数不足エラーが発生した場合には、第一の発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「3」を表示することで第一の発光手段による報知を行うとともに、第三の発光手段(本例では、払出照明用のLED)による報知(本例では、払出照明用のLEDの点灯)を行う。なお、払出に関するその他のエラー報知の報知態様と、各エラーの原因、エラー中の遊技機(パチンコ機100)の状態、および、措置は、図126に示す通りである。
<エラー報知/報知態様の具体例/電源に関するエラー>
次に、電源に関するエラーについて説明する。本例の「電源(電源制御部660)に関するエラー」としては、ヒューズ切れ1、ヒューズ切れ2、ヒューズ切れ3が挙げられる。本例では、電源に関するエラーが発生した場合には、エラー報知を行わないようにしている。なお、各エラーの原因、エラー中の遊技機(パチンコ機100)の状態、および、措置は、図126に示す通りである。なお、電源に関するエラーについて、本例では報知を行っていないが、表示手段や音出力手段、各種LEDによる報知を行ってもよい。また、電源基板に電源状態確認LEDが設けられていてもよい。ここで、電源状態確認LEDは電源投入から常時点灯状態であり、エラーが発生した場合に消灯されるように構成されていてもよく、逆に電源投入から消灯状態であり、エラーが発生した場合に点灯されるように構成されていてもよい。
<エラー報知/報知態様の具体例/主制御等に関するエラー>
次に、主制御等に関するエラーについて説明する。本例の「主制御(主制御部300)等に関するエラー」としては、磁気(磁石)検知エラー、外部クロック異常エラー、磁界(電波)検知エラー、スイッチレベル異常エラー、スイッチ未接続エラー、衝撃異常エラー、入賞率異常エラー、大入賞口入賞超過エラー、大入賞口排出超過エラー、ソレノイド異常エラー(大入賞口異常エラー)が挙げられる。
本例では、磁気(磁石)検知エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、磁気(磁石)検知エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、磁気(磁石)検知エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、磁界(電波)検知エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例で
は、磁界(電波)検知エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、磁界(電波)検知エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。また、異常が解消した場合は、30秒経過後にエラーを自動で解除する。
また、衝撃異常エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、衝撃異常エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、衝撃異常エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。また、異常が解消した場合は、30秒経過後にエラーを自動で解除する。
また、大入賞口入賞超過エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、大入賞口入賞超過エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、大入賞口入賞超過エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、大入賞口排出超過エラーが発生した場合には、エラー報知を行わないようにしている。なお、エラー報知(発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、大入賞口排出超過エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、大入賞口排出超過エラーが発生した旨の効果音の出音))を行うようにしてもよい。
また、ソレノイド異常エラー(大入賞口異常エラー)が発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、ソレノイド異常エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、ソレノイド異常エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。また、異常が解消した場合は、30秒経過後にエラーを自動で解除する。
なお、入賞率異常エラーは、一般入賞口(本例では、一般入賞口226)、始動口2(本例では、第2特図始動口232)および大入賞口(本例では、可変入賞口234)について同じエラー報知を行うように構成されているが、エラーが発生した入賞口によって異なるエラー報知を行ってもよい。また、入賞率エラーに対応する他のエラーとして、異常入賞エラーがある。異常入賞エラーとは、対象となる入賞口(例えば、一般入賞口226、第2特図始動口232、可変入賞口234など)に或る特定の条件下(例えば、N球発射時、大当り中以外、電サポ(普図高確状態)中以外など)で特定個数以上の入賞が検出された場合に発生するエラーである。異常入賞エラーの発生時は、入賞率異常エラーと同様の遊技機の状態、報知、措置であってもよい。
なお、主制御等に関するエラーに、扉開放エラーが含まれても良い。その場合、扉開放エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。なお、主制御等に関するその他のエラー報知の報知態様と、各エラーの原因、エラー中の遊技機(パチンコ機100)の状態、および、措置は、図126に示す通りである。
<エラー報知/報知態様の具体例/サブ制御に関する警告・エラー>
次に、サブ制御に関する警告・エラーについて説明する。本例の「サブ制御(第1副制御部400、第2副制御部500)に関する警告・エラー」としては、衝撃警告、打ち方警告、演出可動手段エラーが挙げられる。本例では、衝撃警告が発生した場合には、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、衝撃警告が発生した旨の文字の表示)を行うが、発光手段による報知は行わない。
また、打ち方警告が発生した場合には、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、打ち方警告が発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、打ち方警告が発生した旨の効果音の出音)を行うが、発光手段による報知は行わない。
演出可動手段エラーとは、電源投入時に各種演出可動手段(本例では、演出可動体224、遮蔽手段246、家紋役物224E、第1大盤振舞役物224Ga〜第4大盤振舞役物224Gd及び千両箱役物224Hなどの遊技盤に設けられた演出可動手段。(本例では、前面枠扉106。本体104や外枠102に設けられていてもよい)なお、枠に演出可動手段が設けられている場合は、枠の演出可動手段を含むが、含まなくてもよい。また、枠に演出可動手段が設けられていなくてもよい)の初期動作を行った際に異常があったと判定された場合に発生するエラーである。ここで言う異常とは、初期動作が正常に行われなかった場合を示しているが、例えば、各演出可動手段の初期位置にあるセンサ(初期位置にある場合はON)がOFFの状態であり、1または複数回リトライ動作を行ってもONにならなかった場合や、センサがONの状態が継続していると判定された場合を示していてもよい。また、初期動作とは、原点復帰動作、センサチェック動作、フルストローク動作の全てまたはいずれか1つまたは2つの動作から構成されていてもよい。ここで、原点復帰動作とは、初期位置のセンサの状態を確認し、初期位置のセンサがOFF(初期位置にない)の演出可動手段のみを初期位置に戻す動作のことである。また、センサチェック動作とは、センサの故障を確認するための動作であり、センサがONからOFFへ切り替えられる最低限の動作を行う動作である。また、フルストローク動作とは、演出可動手段が動作可能な最大位置まで移動し、初期位置に戻る動作である。なお、原点復帰動作とフルストローク動作を一の動作で行ってもよい。(例えば、原点位置にない演出可動手段を初期位置に戻し、そのままフルストローク動作を行うなど)また、センサチェック動作とフルストローク動作を一の動作で行ってもよい。また、全ての演出可動手段について原点復帰動作が行われた後に、センサチェック動作および/またはフルストローク動作が予め決められた順番で行われるように構成されていてもよい。(例えば、演出可動体A→演出可動体B→演出可動体Cの順番で初期動作が行われる場合であって、演出可動体Bが初期位置にない場合は、演出可動体A〜Cについて原点復帰動作が行われた後(見た目上は、演出可動体Bについて動作)に、演出可動体A→演出可動体B→演出可動体Cの順番でセンサチェック動作および/またはフルストローク動作が行われる。)また、原点位置にない演出可動手段について初期動作で行われた後に、他の演出可動手段について初期動作を行うように構成されていてもよい。(例えば、演出可動体A→演出可動体B→演出可動体Cの順番で初期動作が行われる場合であって、演出可動体Bの初期位置のセンサがOFFの場合、演出可動体Bについて初期動作が行われ、その後に演出可動体A→演出可動体Cの初期動作が行われる。)なお、複数の演出可動手段が初期位置にないと判定した場合、優先順位の高い演出可動手段から初期動作(原点復帰動作または原点復帰動作を含む初期動作)が行われるように構成されていてもよい。
また、演出可動手段エラーは、演出可動手段のコネクタが接続が正しく接続されていない場合や演出可動手段のハーネスの断線またはコネクタの損傷などにより演出可動手段が各種回路(例えば、図45の駆動回路422など)に正常に接続されていない状態でも発生するエラーである。なお、「演出可動手段の接続不良(配線不良)に関するエラー」と「電源投入時に各種演出可動手段の初期動作を行った際に異常があったと判定された場合に発生するエラー」を別々のエラーに分けて報知してもよい。
また、演出可動手段エラーは、後述する復帰中表示の表示中に表示される場合があるエラーであるが、復帰中表示の表示中に表示されないように構成されていてもよい。
なお、サブ制御に関するエラーは、主制御や払出に関するエラーと同じ表示態様(表示領域やフォントの大きさ、色、画像の形状、表示位置等)でエラー表示が行われてもよく、異なる表示態様でエラー表示が表示されてもよい。また、サブ制御に関する警告は、サブ制御に関するエラー表示と異なる表示態様で表示されてもよいが、同じ表示態様で表示されてもよい。また、サブ制御に関する警告は、主制御に関するエラー表示と異なる表示態様で表示されてもよいが、同じ表示態様で表示されてもよい。また、サブ制御に関する警告は、払出制御に関するエラー表示と異なる表示態様で表示されてもよいが、同じ表示態様で表示されてもよい。
また、サブ制御に関するエラー(本例では、演出可動手段エラー)で、表示手段によるエラー表示の他に、枠や遊技盤200に設けられた装飾LEDが点灯または点滅するように構成されていてもよいし、音出力手段によりエラーが報知されるように構成されてもよいし、その両方を行ってもよい。
また、サブ液晶に関するエラー報知は、遊技者による操作手段(例えば、演出ボタン136(チャンスボタン))の操作によってエラー報知の一部または全部が終了するように構成されていてもよい。(エラー報知の一部が終了するとは、例えば、演出可動手段エラーの発生中に演出ボタン136を操作した場合に、エラー表示はそのまま表示されるが、音出力手段によるエラー報知は終了し、遊技盤の装飾LEDによる点滅表示が終了し、枠の装飾LEDも一部が消灯し、他の一部による点滅がそのまま継続するなど。このように操作手段を操作することで、演出手段Aのエラー報知は継続、演出手段Bのエラー報知は終了、演出手段Cの一部が終了し、他の一部がそのまま継続する場合が考えられる。演出手段A〜Cは、音出力手段、表示手段、装飾LEDなどが該当する。)
なお、電源投入時に液晶ローディング表示を表示する場合に、液晶ローディング表示中にエラー表示が表示されないように構成されていてもよく、表示される場合があってもよい。ここで、液晶ローディング表示とは、第2副制御部500のROM506に記憶されたデータを読み込みしている状態を示す表示のことである。第2副制御部500のRON506に記憶されたデータの読み込みが完了すると、図柄停止表示(デモ画面または図柄変動表示間に表示される図柄停止表示)または復帰中表示(準備中表示)が表示される。復帰中表示は、図柄変動中や大当り中に遊技制御が復帰した場合に表示される表示であり、図柄変動中であれば図柄が停止するまで(特図表示確定タイマが0になるまで)、大当り中であれば大当りが終了するまで(当り終了表示タイマが0となるまで)表示される。なお、図柄変動中の特定のタイミング(例えば、スーパーリーチ演出の開始や3つの装飾図柄の仮停止表示など)で復帰中表示から図柄変動表示に復帰するように構成されてもよい。また、大当り中の特定のタイミング(例えば、特定のラウンドの開始または終了、大当り開始演出の開始または終了、大当り終了表示の開始または終了)で復帰中表示から各種大当り表示が表示されてもよい。ここで、復帰中表示の表示中に、上述したエラー表示の全部または一部についても表示される場合があってもよいが、他のエラー表示の全部または一部について表示されないように構成されていてもよい。また、液晶ローディング表示の表示中に上述の全てのエラー表示が表示されないように構成されているが、一部または全てのエラー表示が液晶ローディング表示の表示中に表示される場合があってもよい。
なお、変化演出表示とは、変化予告表示のことであってもよい。
なお、保留アイコンの表示態様が遊技者によってアイコンAに選択されている場合において、保留先読み予告が開始されるとアイコンAが遊技者が選択可能なアイコンB〜アイコンGに強制的に変化する場合があってもよいし、保留先読み予告が開始されるとアイコンAが遊技者が選択不可のアイコンの態様に変化する場合があってもよい。
なお、演出に関する操作手段が複数設けられていてもよい。ここで、操作手段A(例えば、チャンスボタン136)と操作手段B(レバー)が設けられている場合、操作手段Aの操作を促す画像(または、操作手段Aの外観を示す画像や「操作手段Aを押せ」等の文字表示。以下、「操作手段画像A」という。)が表示された場合の方が、操作手段Bの操作を促す画像(または、操作手段Bの外観を示す画像や「操作手段Bを押せ」等の文字表示。以下、「操作手段画像B」という。)が表示された場合よりも最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよいが、大当り図柄態様が確定表示されやすい操作手段に関する画像が逆であってもよく、大当り図柄態様が確定表示されやすさが変わらなくてもよい。ここで、操作手段Aについてオートボタン機能が働くが操作手段Bについてはオートボタン機能が働かなくてもよく、オートボタン機能が働く操作手段が逆であってもよく、両方の操作手段についてオートボタン機能が働いてもよく、両方の操作手段についてオートボタン機能が働かなくてもよい。また、操作手段画像Bが表示された方が操作手段画像Aが表示された場合よりもナビキャラクタの表示態様の変化が成功しやすいように構成されていてもよいが、逆であってもよく、表示された操作手段画像によってナビキャラの表示態様の変化の成功度が異ならないように構成されていてもよい。(つまり、同じであってもよい。)また、操作手段画像Bが表示された方が操作手段画像Aが表示された場合よりもナビキャラクタの表示態様が大当り期待度の高い表示態様に変化しやすいように構成されていてもよいが、逆であってもよく、表示された操作手段画像によってナビキャラクタが変化しやすい表示態様が異ならないように構成されていてもよい。(つまり、同じであってもよい。)また、操作手段画像Aが表示される頻度が操作手段画像Bが表示される頻度よりも多いが、逆であってもよく、同じであってもよい。また、操作手段画像Aが操作手段画像Bに変化する演出(昇格演出または降格演出)が行われる場合があってもよい。ここで、操作手段画像Aが操作手段画像Bに昇格する期間は、操作手段Aの操作有効期間の有効期間外かつ操作手段Bの操作有効期間が開始される前であってもよく、操作手段Aの操作有効期間の期間外かつ操作手段Bの操作有効期間の期間中であってもよく、操作手段Aの操作有効期間の期間中かつ操作手段Bの操作有効期間の有効期間外であってもよく、操作手段Aの操作有効期間の期間中かつ操作手段Bの操作有効期間の期間中であってもよい。なお、操作手段画像Bから操作手段画像Aに変化する場合についても同様である。以上、ここでの説明では、操作手段Aと操作手段Bの2つの操作手段を例にあげて説明したが、操作手段は3つ以上でも同様である。
なお、遊技者によって選択可能な演出は、特図始動口、普図始動口、一般入賞口および/または演出用ゲート(ゲート内に進入し、センサ検知されても賞球が行われず、演出のみ行われるゲート)を通過したことによって得られたポイントに応じて増加する場合があってもよい。ここで、通過したことによって得られたポイント数と獲得される演出は一対一関係であってもよく、通過したことによって得られたポイントが特定のポイントになると、例えば装飾図柄表示装置208にて「これから獲得される演出を抽選する演出を行う表示(ガチャ演出)」が行われ、第1副制御部400による演出抽選により当選した演出が獲得されるように構成されていてもよい。
なお、遊技者が操作手段(例えば、チャンスボタン136)を操作することによって、ナビキャラクタの表示と非表示が切り替え可能に構成されていてもよい。ナビキャラクタの表示・非表示の切り替えは常時可能であってもよく、ナビキャラクタの表示中のみ可能であってもよく、図柄の変動開始から一定期間が経過するまで(例えば、一または複数、若しくは全ての装飾図柄が仮停止する等)可能であってもよく、スーパーリーチ演出の実行中はナビキャラクタの表示・非表示の切り替えができないように構成されていてもよく、スーパーリーチ演出の実行中ナビキャラクタの表示・非表示の切り替えができるように構成されていてもよく、図柄停止中(特図の停止中)のみ表示・非表示が切り替えられるように構成されていてもよい。
以上、本発明をパチンコ機(弾球遊技機)に適用させた例について詳細に説明したが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、メダルや遊技球(パチンコ球)を使用する回胴遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。すなわち、これまでに説明したパチンコ機100は、ぱちんこ(1種+1種)であるが、他のぱちんこ(例えば、1種、2種、3種、1種+2種等)でもよく、スロット等(パロット、じゃん球)でもよい。より具体的には、メダル(遊技媒体)を投入してスタートレバーを操作することでリールを回転させるとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することでリールを停止させたときに、図柄表示窓上に内部決定に応じて予め定められた図柄の組み合わせが表示されると役が成立し、メダルの払い出しを伴う役が成立した場合には、規定数のメダルを払い出すなど遊技者に特典が与えられるようした回胴遊技機(スロットマシン)であってもよい。あるいは、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技台であってもよい。
このように、本発明は、様々な種類の遊技台に適用可能であり、以下、図面を用いてさらに具体的に説明する。
図127は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図127に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図42に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
図128は、本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図128において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図128に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図128に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図128において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図128に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図128に示すスロットマシン1000には、図42に示すパチンコ機100に設けられていた操作キーユニット181と同じ操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090も、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、図42に示すパチンコ機100に設けられていたチャンスボタン136と同じ演出ボタン1091が設けられている。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略)を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図128に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
以上説明したスロットマシン1000では、操作手段としては、ベットボタン1030〜1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037〜1039等の他、操作キーユニット1090(第一の操作手段や第三の操作手段の一例)や演出ボタン1091(第二の操作手段の一例)があげられる。さらに、図128に示すスロットマシン1000では、機器のタイトル等を表示した表示パネル1070が、前側に向かって突出可能である。また、表示パネル1070内部には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図128に示す表示パネル1070は初期位置にある。この表示パネル1070は、前側に向かって突出してきた場合には、押し込み操作を行うことができ、透過部191と同じように、操作手段(ボタン)として機能し、操作手段の一例(例えば、第一の操作手段の一例)に相当するとともに、可動手段の一例にも相当する。また、操作キーユニット1090の各ボタンや、演出ボタン1091や、表示パネル1070は振動可能である。ただし、操作キーユニット1090の各ボタンは振動しないものであってもよい。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S等]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、第一のアイコン[例えば、変動アイコンh0]であり、
前記第一のアイコンとは、実行中の図柄変動表示[例えば、当該図柄変動表示]に関するアイコン(以下、「変動アイコン」という。)のことであり、
前記変動アイコンは、第一の表示態様[例えば、デフォルト(白色)の表示態様]で表示される場合があるアイコンであり、
前記変動アイコンは、第二の表示態様[例えば、白色点滅、青色、緑色、赤色、金色、虹色の表示態様等]で表示される場合があるアイコンであり、
前記第二の表示態様の前記変動アイコンが表示された場合の方が、前記第一の表示態様の該変動アイコンが表示された場合よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすく[例えば、大当りの期待度が高い]、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、第二のアイコン[例えば、ナビキャラクタYMのアイコン等]であり、
前記第二のアイコンは、連続する図柄変動表示を跨いで表示される場合があるアイコンであり[例えば、図87(い1)〜同図(い12)等]、
前記第二のアイコンは、前記変動アイコンを前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へ変化させる演出[例えば、図87(い−9)〜同図(い11)に示す演出等]に用いられる場合があるアイコンであり、
前記第二のアイコンは、第三の表示態様[例えば、デフォルトの色の着物を着た殿様の表示態様、殿様の表示態様、コパンダの表示態様]で表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアイコンは、第四の表示態様[例えば、白色点滅、青色、緑色、赤色、金色、虹色の着物を着た殿様の表示態様、姫の表示態様、番長の表示態様、ロボットの表示態様]で表示される場合があるアイコンであり、
前記第三の表示態様と前記第四の表示態様が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
ここで、前記変動アイコンは、前記表示手段におけるアイコン表示領域に表示される場合があるアイコンであり、前記第二のアイコンは、前記アイコン表示領域に表示される場合があるアイコンであってもよい。また、前記変動アイコンと前記第二のアイコンは、前記アイコン表示領域に同時に表示される場合があるアイコンであってもよい。すなわち、前記第二のアイコンは、第一の期間の間、前記アイコン表示領域に前記変動アイコンと同時に表示されるアイコンであってもよい。さらに、前記第二のアイコンは、前記アイコン表示領域の外に表示される場合があるアイコンであってもよい。あるいは、前記アイコン表示領域は、移動可能な表示領域であってもよいし、分割されて互いに異なる位置に移動する場合がある表示領域であってもよい。
また、「跨いで」とは、図柄の停止表示の期間(変動停止期間)を間に挟むことである。また、前記第二のアイコンは、図柄変動表示の表示中に継続して表示されるアイコンであってもよいし、途中で一旦消えるアイコンであってもよい。また、図柄の停止表示の表示中も、継続して表示されるアイコンであってもよいし、途中で一旦消えるアイコンであってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けているアイコンであってもよい。
また、「連続する図柄変動表示を跨いで表示される場合があるアイコン」とは、「常時表示されているアイコンであり、一旦消去されて、再表示される場合があるアイコン」のことである。
また、前記第二のアイコンは、前記第三の表示態様から前記第四の表示態様へ変化する場合があってもよい。
なお、前記表示手段は、複数種類の表示を必ず表示する手段であってもよい。
また、
『 前記第二のアイコンは、一回の図柄変動表示に限って表示される場合もあるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第二のアイコンは、或る条件を満たした場合に表示されるアイコンであってもよい。ここにいう或る条件の一例として、保留n個以上であること、先読み予告が行われている保留があること、遊技者によるカスタマイズが行われていること、或る予告(例えば、タイマ予告、会話予告等)が表示されていること、前記第二のアイコンが先読み予告の予告表示であること、前記第二のアイコンがストックされていること、実行中の図柄変動表示における大当りの期待度が高いこと、予告抽選に当選したこと等を列挙することができる。すなわち、前記或る条件としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、
『 前記第二のアイコンは、前記変動アイコンとは別のアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、変化演出表示[例えば、宝箱のアイコンI1、UFOアイコンUFI、ボタン保留アイコン、メータ表示MW,MGのアイコン、巨大なパンダ、爺のキャラクタによる「ナビキャラが変化」という文字表示を含む会話予告、襖の画像、ワイプ演出用の襖画像等]であり、
前記変化演出表示は、前記第二のアイコンを前記第三の表示態様から前記第四の表示態様へ変化させる演出[例えば、図85(あ3−1)〜同図(あ6)、図86(あ6−3−2)〜同図(あ6−3−4a)、図93(く1−3−1)〜同図(く1−3−4)、図101に示すメータ演出、図99(し2−2−1)〜同図(し2−2−3)、図110(アb1)〜(アb2)、図90(お6)〜同図(お8)、図117(エ9−2−1)等]に用いられる場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記変化演出表示は、前記第二のアイコンが前記第三の表示態様で表示されている状態で表示される場合がある表示であり、前記変化演出表示は、前記第二のアイコンの表示態様が前記第三の表示態様から前記第四の表示態様へ変化することについての予告表示である。
また、前記変化演出表示は、前記変動アイコンの表示態様を変化させる演出に用いられる場合があるアイコンであってもよい。あるいは反対に、前記変化演出表示は、前記変動アイコンの表示態様を変化させる演出には用いられないアイコンであってもよく、この場合には、前記変化演出表示は、前記第二のアイコンの表示態様を変化させる演出にのみ用いられるアイコンであってもよい。
また、前記第二のアイコンは、前記変化演出表示が表示されると、前記第三の表示態様から前記第四の表示態様へ必ず変化するアイコンであってもよい。
また、前記変化演出表示は、前記第二のアイコンが非表示の状態でも表示される場合がある表示であってもよい。
また、
『 前記第二のアイコンは、前記変化演出表示が表示されても、表示態様が変化しない場合[例えば、図85(3−2−1)〜同図(3−2−2)、図93(く1−3−1)〜同図(く1−3−3b2)、図110(ア4−2)、図110(ア6−2)]もあるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第四の表示態様の前記第二のアイコンが表示されている場合の方が、前記第三の表示態様の該第二のアイコンが表示されている場合よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい[例えば、大当りの期待度が高い]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「前記第三の表示態様の該第二のアイコンが表示されている場合」とは、「前記第三の表示態様の該第二のアイコンが表示され、該第二のアイコンが該第四の表示態様へ変化しない場合」のことであってもよい。
また、前記第二のアイコンが前記第三の表示態様で表示されている状態は、前記第二のアイコンが前記第四の表示態様で表示されている状態よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されにくくてもよい。
また、
『 前記第二のアイコンは、実行中の図柄変動表示における大当りについての予告表示[例えば、図88(う20−1)、図97(こb15−1)]である場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「前記第二のアイコンは、実行中の図柄変動表示における大当りについての予告表示である場合がある、」とは、「実行中の図柄変動表示における大当りの予告が、第二のアイコンによって行われる」ことであってもよい。
ここで、前記第三の表示態様は、デフォルトの表示態様であってもよく、前記第四の表示態様は、実行中の図柄変動表示における大当りについての予告の表示態様であってもよい。
また、
『 前記第二のアイコンは、先読み予告の予告表示[例えば、図93(け5−1)〜同図(け13)、図96(こアa11)]である場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「前記第二のアイコンは、先読み予告の予告表示である場合がある」とは、「第二のアイコンによって先読み予告が行われる」ことであってもよい。
ここで、前記第三の表示態様は、デフォルトの表示態様であってもよく、前記第四の表示態様は、先読み予告の表示態様であってもよい。
また、前記第二のアイコンは、前記変動アイコンとしても機能するアイコンであってもよい。すなわち、この場合には、前記第一のアイコンと前記第二のアイコンとによって2種類の変動アイコンが表示されていることになる。
また、前記第二の表示態様の前記変動アイコンと、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンの両方のアイコンが表示された場合の方が、該両方のアイコンが表示されない場合よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすくてもよい。
また、前記第二の表示態様の前記変動アイコンと、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンの両方のアイコンが表示された場合の方が、該両方のアイコンのうちのいずれか一方のアイコンのみが表示された場合よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすくてもよい。
また、前記第二の表示態様の前記変動アイコンと、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンとのうちのいずれか一方のアイコンが表示された場合の方が、いずれのアイコンも表示されない場合よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすくてもよい。
また、前記第二の表示態様の前記変動アイコンと、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンの両方のアイコンが表示された場合の方が、該両方のアイコンが表示されない場合よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすくてもよい。
また、デフォルトの表示態様とは異なる表示態様(例えば、前記第二の表示態様)の前記変動アイコンと、デフォルトの表示態様(例えば、前記第三の表示態様)の前記第二のアイコンが表示されている状態の方が、デフォルトの表示態様(例えば、前記第一の表示態様)の前記変動アイコンと、デフォルトの表示態様とは異なる表示態様(例えば、前記第四の表示態様)の前記第二のアイコンが両方表示されている状態よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすくてもよい。
あるいは反対に、デフォルトの表示態様とは異なる表示態様(例えば、前記第二の表示態様)の前記変動アイコンと、デフォルトの表示態様(例えば、前記第三の表示態様)の前記第二のアイコンが表示されている状態の方が、デフォルトの表示態様(例えば、前記第一の表示態様)の前記変動アイコンと、デフォルトの表示態様とは異なる表示態様(例えば、前記第四の表示態様)の前記第二のアイコンが両方表示されている状態よりも、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすくてもよい。
また、前記変動アイコンは、第五の表示態様で表示される場合があるアイコンであり、前記変動アイコンが前記第五の表示態様で表示された場合、最終的に大当り図柄態様が必ず確定表示されてもよい。また、前記第二のアイコンは、第六の表示態様で表示される場合があるアイコンであり、前記第二のアイコンが前記第六の表示態様で表示された場合、最終的に大当り図柄態様が必ず確定表示されてもよい。なお、前記変動アイコンが前記第五の表示態様で表示されているのに対して前記第二のアイコンは前記三の表示態様、あるいは前記第四の表示態様で表示されている場合があってもよい。また、前記第二のアイコンが前記第六の表示態様で表示されているのに対して前記変動アイコンは前記一の表示態様、あるいは前記第二の表示態様で表示されている場合があってもよい。
さらには、前記変動アイコンが前記第五の表示態様で表示され、前記第二のアイコンが前記第六の表示態様で表示されている場合があってもよい。この場合、例えば、有利な大当りが確定(例えば、確変付き大当り確定、長いラウンドの大当り確定)したり、レアなリーチ(例えば、全回転リーチ等)が出現しやすかったり、他のプレミア演出が出現しやすかったり、復活大当りしやすかったりしてもよい。あるいは逆に、復活大当りしにくくてもよい。また、操作手段の態様が変化(例えば、ボタンが飛び出したり、回転したり、凹んだり、内蔵ランプがレアな発光態様(例えば、七色に変化するレインボー発光態様)で発光したり)してもよい。また、演出カスタマイズの特典が手に入ったり、大当り遊技中に選択することができる演出の数が増えたり、特別なスーパーリーチが開始されたり、特別な大当りラウンド(例えば、第二のアタッカーが開放するラウンド)が開始されたりしてもよい。
また、前記変動アイコンの表示態様と、前記第二のアイコンの表示態様の組合せによって、演出の種類(例えば、スーパーリーチの種類等)が示唆される場合があってもよい。例えば、前記変動アイコンの表示態様が殿様で、前記第二のアイコンの表示態様が剣豪であった場合には、殿様と剣豪が決闘する剣豪リーチに発展することが示唆されてもよい。あるいは、前記変動アイコンの表示態様が兜で、前記第二のアイコンの表示態様が殿様であった場合には、2つのアイコンが表示されて初めて、当該変動の予告(通常予告)として機能するように構成されていてもよい。
また、前記変動アイコンの表示態様と、前記第二のアイコンの表示態様の組合せによって、大当りの信頼度(期待度)が異なってもよい。例えば、前記第一の表示態様の前記変動アイコンと、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンの組合せと、前記第二の表示態様の前記変動アイコンと、前記第三の表示態様の前記第二のアイコンの組合せとでは、大当りの信頼度(期待度)が異なってもよい。
また、
『 前記第四の表示態様の前記第二のアイコンが表示されている場合の方が、前記第三の表示態様の該第二のアイコンが表示されている場合よりも、前記変動アイコンが前記第一の表示態様から前記第二の表示態様に変化しやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一の表示態様の前記変動アイコンが前記第二の表示態様に変化する確率は、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンによって該第一の表示態様の該変動アイコンが該第二の表示態様に変化する場合の方が、前記第三の表示態様の該第二のアイコンによって該第一の表示態様の該変動アイコンが該第二の表示態様に変化する場合よりも高くてもよい。
ここで、「前記第三の表示態様の該第二のアイコンが表示されている場合よりも」とは、「第三の表示態様の第二のアイコンによって変動アイコンを第一の表示態様から第二の表示態様へ変化させる演出が行われた場合よりも」のことであってもよい。
また、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンが表示された場合には、前記変動アイコンが前記第一の表示態様から前記第二の表示態様に必ず変化してもよい。また、前記第三の表示態様の前記第二のアイコンが表示された場合には、前記変動アイコンが前記第一の表示態様から前記第二の表示態様に、必ず変化しなくてもよいし、変化する場合があってもよい。
また、前記第六の表示態様の前記第二のアイコンが表示された場合の方が、前記第四の表示態様の前記第二のアイコンが表示された場合よりも、前記変動アイコンが前記第五の表示態様に変化しやすくてもよい。
以上説明したように、前記第二のアイコンの表示態様が変化していると、前記変動アイコンの表示態様も変化しやすい場合があってもよいし、該変動アイコンの表示態様が必ず変化してもよい。
さらに、前記第二のアイコンの表示態様によって、変化しやすい表示態様の前記変動アイコンが異なってもよい。また、前記第二のアイコンの表示態様によって、出現しやすい予告(擬似連予告、タイマ予告、先読み予告)が変わってもよい。
また、
『 前記第二のアイコンが複数表示される場合[例えば、図91に示す例、図92(き1)〜同図(き5)に示す例等]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第二のアイコンが複数表示されることで、大当りしやすかったり、保留アイコンや前記変動アイコンの表示態様が変化しやすかったりしてもよい。
また、複数の前記第二のアイコンの組合せ(同じ表示態様の前記第二のアイコンの組合せや、異なる表示態様の前記第二のアイコンの組合せ)によって、大当りしやすかったり、保留アイコンや前記変動アイコンの表示態様が変化しやすかったり、出現しやすい予告(擬似連予告、タイマ予告、先読み予告)が変わったりしてもよい。
また、
『 遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136等]を備え、
前記第二のアイコンは、前記操作手段が操作されると、表示態様が変化する場合[例えば、図92(く1−1)〜図92(く7)に示す例]があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、例えば、前記操作手段の操作に応じて、前記第三の表示態様から前記第四の表示態様に変化する場合があってもよい。
また、前記第二のアイコンは、前記操作手段に関する表示態様であり、該操作手段の操作に応じて、表示態様が変化してもよい。なお、前記操作手段に関する表示態様とは、前記操作手段を模した表示態様であってもよいし、該操作手段を操作することを促す表示態様(操作促進表示態様)であってもよいし、該操作手段の操作有効期間に関する表示態様(より具体的には、該操作有効期間の残期間の表示態様(残期間表示態様))であってもよいし、該操作手段を連想させる表示態様であってもよいし、これらの表示態様の組合せであってもよいし、これらの表示態様のうちの少なくともいずれか一つを含む表示態様であってもよい。
また、前記表示手段は、メータ表示を表示可能な手段であって、前記メータ表示の状態に応じて前記操作手段の操作が受け付けられ、該操作手段の操作が受け付けられると、前記第二のアイコンの表示態様が変化してもよい。
さらに、前記操作手段の操作有効期間であっても該操作手段を操作することを促す報知がなされない、いわゆる裏ボタン状態で、該操作手段が操作されると、前記第二のアイコンの表示態様が変化してもよい。
また、第二のアイコンは、演出モードの変更に応じて表示態様が変化してもよい。
また、第二のアイコンは、遊技者によるカスタマイズ操作で表示態様を変更することができるアイコンであってもよい。
また、
『 前記第三の表示態様は、遊技者が選択した表示態様[例えば、73(b)のキャラクタ選択]であり、
前記第四の表示態様は、遊技者が選択していない表示態様[例えば、図89(え4−3)に示す番長の表示態様]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第三の表示態様は、遊技者が選択することができる表示態様であり、前記第四の表示態様は、遊技者が選択することができない表示態様であってもよいし、遊技者が選択することができる表示態様であってもよい。
また、
『 前記第二のアイコンは、他の表示による演出を伴うことなく、表示態様が変化する場合[例えば、図89(え1)〜同図(え3−1)、図92(く2−1)〜同図(く7)]があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「前記第二のアイコンは、他の表示による演出を伴うことなく、表示態様が変化する場合がある」とは、「第二のアイコンによる演出によって、該第二のアイコンの表示態様が変化する場合がある」のことであってもよい。
また、
『 前記変動アイコンは、他の表示による演出を伴うことなく、表示態様が変化する場合[例えば、図100(す3)〜同図(す4)]があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「前記変動アイコンは、他の表示による演出を伴うことなく、表示態様が変化する場合がある」とは、「変動アイコンによる演出によって、該変動アイコンの表示態様が変化する場合がある」のことであってもよい。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、第三のアイコン[例えば、保留アイコンh11〜h14等]であり、
前記第三のアイコンとは、保留球数に応じたアイコン(以下、「保留アイコン」という。)のことであり、
前記保留アイコンは、複数種類の表示態様[例えば、図73(b)の保留表示選択のアイコンA〜アイコンG、図88(う2)、同図(う3)、同図(う12)、デフォルトの表示態様、白点滅、青色、緑色、赤色、金色、虹色等]で表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアイコンは、前記保留アイコンとは別のアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記保留アイコンは、前記第一の表示態様で表示される場合があるアイコンであってもよいし、前記保留アイコンは、前記第四の表示態様で表示される場合があるアイコンであってもよい。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S等]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、第一のアイコンであり、
前記第一のアイコンとは、保留表示に関するアイコン[例えば、保留アイコンh11〜h14,h21〜h24や変動アイコンh0等]のことであり、
前記第一のアイコンは、第一の表示態様[例えば、デフォルト(白色)の表示態様]で表示される場合があるアイコンであり、
前記第一のアイコンは、第二の表示態様[例えば、白色点滅、青色、緑色、赤色、金色、虹色の表示態様等]で表示される場合があるアイコンであり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、第二のアイコン[例えば、ナビキャラクタYMのアイコン等]であり、
前記第二のアイコンは、連続する図柄変動表示を跨いで表示される場合があるアイコンであり[例えば、図87(い1)〜同図(い12)等]、
前記第二のアイコンは、前記第一のアイコンを前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へ変化させる演出[例えば、図87(い−9)〜同図(い11)に示す演出等]に用いられる場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、第三の表示態様[例えば、デフォルトの色の着物を着た殿様の表示態様、殿様の表示態様、コパンダの表示態様]で表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアイコンは、第四の表示態様[例えば、白色点滅、青色、緑色、赤色、金色、虹色の着物を着た殿様の表示態様、姫の表示態様、番長の表示態様、ロボットの表示態様]で表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアイコンは、前記第三の表示態様から前記第四の表示態様に変化する場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、他の表示による演出を伴うことなく、表示態様が変化する場合[例えば、図89(え1)〜同図(え3−1)、図92(く2−1)〜同図(く7)]があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。 また、
『 前記第二のアイコンは、一回の図柄変動表示に限って表示される場合もあるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、前記第一のアイコンとは別のアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、変化演出表示[例えば、宝箱のアイコンI1、UFOアイコンUFI、ボタン保留アイコン、メータ表示MW,MGのアイコン、巨大なパンダ、爺のキャラクタによる「ナビキャラが変化」という文字表示を含む会話予告、襖の画像、ワイプ演出用の襖画像等]であり、
前記変化演出表示は、前記第二のアイコンを前記第三の表示態様から前記第四の表示態様へ変化させる演出[例えば、図85(あ3−1)〜同図(あ6)、図86(あ6−3−2)〜同図(あ6−3−4a)、図93(く1−3−1)〜同図(く1−3−4)、図101に示すメータ演出、図99(し2−2−1)〜同図(し2−2−3)、図110(アb1)〜(アb2)、図90(お6)〜同図(お8)、図117(エ9−2−1)等]に用いられる場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、前記変化演出表示が表示されても、表示態様が変化しない場合[例えば、図85(3−2−1)〜同図(3−2−2)、図93(く1−3−1)〜同図(く1−3−3b2、図110(ア4−2)、図110(ア6−2))]もあるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、実行中の図柄変動表示における大当りについての予告表示[例えば、図88(う20−1)、図97(こb15−1)]である場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンは、図93(け5−1)〜同図(け13)、先読み予告の予告表示[例えば、図96(こアa11)]である場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のアイコンが複数表示される場合[例えば、図91に示す例、図92(き1)〜同図(き5)に示す例等]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136等]を備え、
前記第二のアイコンは、前記操作手段が操作されると、表示態様が変化する場合[例えば、図92(く1−1)〜図92(く7)に示す例]があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンは、他の表示による演出を伴うことなく、表示態様が変化する場合[例えば、図100(す3)〜同図(す4)]があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「前記第一のアイコンは、他の表示による演出を伴うことなく、表示態様が変化する場合がある」とは、「第一のアイコンによる予告によって、該第一のアイコンの表示態様が変化する場合がある」のことであってもよい。
また、
『 上に記載の「保留表示に関するアイコン」とは、「保留アイコンと変動アイコンの両方を含む概念のアイコン」のことであり、
前記保留アイコンとは、未消化の保留を表すアイコン[例えば、保留アイコンh11〜h14,h21〜h24]のことであり、
前記変動アイコンとは、消化済みの保留を表すアイコン[例えば、変動アイコンh0]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「保留表示に関するアイコン」とは、「保留アイコン」のことであり、
前記保留アイコンとは、未消化の保留を表すアイコン[例えば、保留アイコンh11〜h14,h21〜h24]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、上に記載の「保留表示に関するアイコン」とは、「変動アイコン」のことであり、前記変動アイコンとは、消化済みの保留を表すアイコン[例えば、変動アイコンh0]のことであってもよい。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
「 演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S、スピーカ120、遊技盤用ランプ442、遊技台枠用ランプ452、千両箱役物224H等]と、
操作手段[例えば、チャンスボタン136、操作キーユニット137、第二チャンスボタン、レバータイプの操作手段等]と、
を備え、
前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第二の演出であり、
非オートボタンモードにおける第一の期間[例えば、操作有効期間]の期間中に前記操作手段の操作が行われると、前記第一の演出[例えば、図118(A11)の「夏休みはまだかの〜」の応答表示]が実行される場合があり、
オートボタンモードにおいて、前記第一の期間が開始されてから第一の時間[例えば、オートボタン機能発動時間(図118(A6)〜同図(A11)直前までの時間)]が経過すると、前記第一の演出が実行される場合があり、
前記非オートボタンモードにおける第二の期間[例えば、操作有効期間(図118(A8−1)〜同図(A14)の期間]の期間中に前記操作手段の操作が行われると、前記第二の演出[例えば、保留アイコンが青色の表示態様に変化する演出、図119(Aa5−5−6)〜同図(Aa5−5−7)の連打メータRHMが上昇する応答表示]が実行される場合があり、
前記オートボタンモード中において、前記第二の期間が開始されてから第二の時間[例えば、オートボタン機能発動時間]が経過しても、前記第二の演出が実行されず[例えば、図118の例、図119(Aa5−5−2)および同図(Aa5−5−4)の連打メータRHMの状態]、
前記オートボタンモード中において、前記第二の期間が開始されてから前記第二の時間が経過するまでに前記操作手段の操作が行われると、前記第二の演出が実行されるように構成されており、
前記操作手段の状態を第一の状態および第二の状態のうちの一方の状態[例えば、白色点灯]から他方の状態[例えば、特別色(青色)点灯]へ変化可能に構成されており、
前記オートボタンモード中における前記第二の期間の期間中において、前記操作手段の状態が前記一方の状態から前記他方の状態へ変化される場合[例えば、図118(A8−1)〜同図(A14)の場合等]がある、
ことを特徴とする遊技台。」
について説明した。
この記載の発明によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。より具体的には、前記オートボタンモードにおける前記第二の期間の期間中に前記操作手段の状態が変化する場合があるので、該操作手段に視線を誘導させ、該操作手段の操作を促すことができる場合がある。
ここで、オートボタンモードとは、前記操作手段の操作がなくても該操作手段の操作に応じた演出が行われる場合があるモードのことである。なお、非オートボタンモードとは、オートボタンモードに設定されていない状態のことである。
オートボタンモード中も前記操作手段の操作を受け付け(無効にしなく)てもよいし、受け付ける場合と受け付けない場合とがあってもよいし、一切受け付けなくてもよい。受け付ける場合と受け付けない場合とは、Aの演出では受け付けてBの演出では受け付けない、あるいはAの期間では受け付けてBの期間では受け付けなくてもよい。さらには、Aの操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作では受け付けて、Bの操作手段(例えば、操作キーユニット137、第二チャンスボタン、レバータイプの操作手段等)の操作は受け付けなくてもよい。
また、前記第二の期間の期間中において、前記操作手段以外の演出手段(例えば、表示手段による表示、可動手段、発光手段等)が変化するように構成されていてもよい。
また、
「 前記非オートボタンモード中における前記第二の期間の期間中において、前記操作手段の状態が前記一方の状態から前記他方の状態へ変化される場合[例えば、図120(Aa8―3)の場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
こうすることで、前記非オートボタンモード中における前記第二の期間の期間中に前記操作手段の状態が変化する場合があるので、操作手段に視線を誘導させ、操作手段の操作を促すことができる場合がある。また、オートボタンモードの設定の有無に関わらず、第二の期間の期間中においては操作手段の操作をしないと第二の演出が実行されないことに気づかせ、操作手段の操作意欲を向上させることができる場合がある。
また、
「 前記第一の期間の少なくとも一部の期間が前記第二の期間の少なくとも一部の期間と重なる場合がある[例えば、図118(A8−1)〜同図(A11)の直前、図119(Aa5−2−2)、図120(Aa8−2−1)]、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記オートボタンモードにおける前記第一の期間の少なくとも一部の期間と前記第二の期間の少なくとも一部の期間とが重なる期間[例えば、図118(A8−1)〜同図(A11)の直前までの期間、図119(Aa5−2−2)、図120(Aa8−2−1)]において、前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の演出および前記第二の演出のうちの少なくとも一方の演出が実行される[例えば、図120(Aa8−2−3)〜同図(Aa8−2−4)]、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
ここで、前記第一の演出および前記第二の演出のうちの両方の演出が実行されてもよいし、該第一の演出のみ実行されてもよいし、該第二の演出のみ実行されてもよい。
なお、前記第一の期間が開始されてから前記第一の時間が経過するまでに前記操作手段を操作すると、前記第一の演出および前記第二の演出の両方の演出が実行されてもよいし、該第一の演出のみが実行されてもよいし、該第二の演出のみが実行されてもよい。
例えば、前記オートボタンモード中にボタン表示が2つ表示されている場合に、一方のボタン表示はオートボタンモードの機能が働き、ボタン操作に応じて応答表示が表示され、他方のボタン表示はオートボタンモードの機能が働かず、自分でボタンを操作しなければならないといった違和感が生じ、遊技の興趣が向上する場合がある。
また、
「 前記非オートボタンモードにおける前記第一の期間の少なくとも一部の期間と前記第二の期間の少なくとも一部の期間とが重なる期間において、前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の演出および前記第二の演出のうちの少なくとも一方の演出が実行される、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
ここで、前記第一の演出および前記第二の演出のうちの両方の演出が実行されてもよいし、該第一の演出のみ実行されてもよいし、該第二の演出のみ実行されてもよい。
また、
「 前記非オートボタンモードにおける前記第一の期間[例えば、操作有効期間]の期間中に前記操作手段の操作が行われなかった場合には、前記第一の演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の期間が終了するまでの間に操作がなくても、前記第一の演出が実行されてもよい。
また、
「 前記非オートボタンモードにおける前記第二の期間[例えば、操作有効期間]の期間中に前記操作手段の操作が行われなかった場合には、前記第二の演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第二の期間が終了するまでの間に操作がなくても、前記第二の演出が実行されてもよい
また、
「 前記演出手段とは、画像表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S等]のことであり、
前記複数種類の演出とは、複数種類の表示のことであり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、応答表示であり、
前記応答表示とは、前記操作手段の操作があった場合に表示される場合がある表示であり、
前記第一の演出とは、前記応答演出のうちの第一の応答表示[例えば、図118(A11)の「夏休みはまだかの〜」の応答表示]のことであり、
前記第二の演出とは、前記応答演出のうちの第二の応答表示[例えば、保留アイコンが青色の表示態様に変化する演出]のことである、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、操作表示であり、
前記操作表示とは、操作手段の操作に関する表示であり、
前記操作表示として第一の操作表示[例えば、図118(A5−1)等に示されているボタン演出画像(ボタン画像136a及び残時間表示メータMT)]の表示が行われている場合に前記操作手段の操作が行われると、前記第一の応答表示が表示される場合があり、
前記操作表示として第二の操作表示[例えば、図118(A8−1)等に示されているボタン画像136a]の表示が行われている場合に前記操作手段の操作が行われると、前記第二の応答表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記操作表示は、前記操作手段の外観を表す画像[例えば、ボタン画像136a]を含む表示であってもよいし、前記操作手段の操作を促す表示[例えば、残時間表示メータMT、PUSHの文字表示、「押せ」の文字表示、操作方向を示す矢印の表示等]を含む表示であってもよい。
また、
「 前記第一の演出および前記第二の演出のうちの少なくとも一方は、実行中の図柄変動表示についての演出[例えば、当該図柄変動表示における大当りについての予告演出(通常予告)]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の演出および前記第二の演出のうちの両方がそうあってもよいし、前記第一の演出のみがそうであってもよいし、前記第二の演出のみがそうであってもよい。
また、
「 前記第一の演出および前記第二の演出のうちの少なくとも一方は、実行中の図柄変動表示が終了し、その後に開始される図柄変動表示についての演出[例えば、次に開始される図柄変動表示であったり、次の次に開始される図柄変動表示であったり、次の次の次に開始される図柄変動表示における大当りについての予告演出(先読み予告)]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の演出および前記第二の演出のうちの両方がそうあってもよいし、前記第一の演出のみがそうであってもよいし、前記第二の演出のみがそうであってもよい。
また、
「 前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を有効とする期間(以下、「第一の操作有効期間」という。)のことであり、
前記第二の期間とは、前記操作手段の操作を有効とする期間(以下、「第二の操作有効期間」という。)のことである、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の操作有効期間および前記第二の操作有効期間のうちの少なくともいずれか一方の操作有効期間を示すメータ表示[例えば、図118(A5−1)に示す残期間メータMTの表示]が、前記オートボタンモード中も表示されていてもよい。なお、図118(A8−1)に示すボタン保留アイコンにも、残期間メータMTの表示を加えてもよい。
また、前記メータ表示として、ゲージによる表示(増減するバー表示)であってもよいし、時間経過に応じて表示色の濃淡が変化し、例えば、残期間が無くなるとグレーアウトする表示であってもよい。
あるいは反対に、操作有効期間を示すメータが前記非オートボタンモード中にのみ表示され、前記オートボタンモード中には表示されなくてもよい。例えば、オートボタンモード中の図118(A5−1)に示す爺の会話画像CI2のうち残期間メータMTを省略し、反対に、非オートボタンモード中の図120(Aa8−3)に示すボタン保留アイコンに残期間メータMTを付加してもよい。
また、前記オートボタンモードであるか否かを問わず、前記操作有効期間を示すメータが表示される場合[例えば、図118〜図120に示す会話予告]とされない場合[例えば、図118〜図120に示すボタン変動アイコンやボタン保留アイコン]があってもよい。
また、
「 前記操作手段は、演出動作[例えば、発光、振動等]を行う場合がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、前記第一の状態は、前記演出動作を行っていない状態[例えば、消灯状態や白色点灯状態、振動停止状態]であり、前記第二の状態は、演出動作を行っている状態[例えば、点灯状態や青色点灯状態、振動状態]であってもよい。
また、前記第一の状態は、前記操作手段が停止している状態のことであってもよい。
また、前記演出手段は、演出可動手段[例えば、振動子]が内部に設けられたものであり、前記演出動作は、前記演出可動手段が動作する動作[例えば、振動]のことであってもよい。
また、前記第二の状態は、変形[例えば、突出したり凹んだり)したり、前記演出可動手段が動作している状態[例えば、進出状態、後退状態、振動中状態、回転中状態、硬化状態等]であってもよい。
前記操作手段は、発光手段が設けられた手段であってもよい。
前記発光手段は、点灯、点滅、あるいは消灯といった駆動動作を実行可能な手段であり、
前記第一の状態は、前記発光手段が第一の態様で前記駆動動作を行っている状態であり、
前記第二の状態は、前記発光手段が第二の態様で前記駆動動作を行っている状態であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は異なる態様であってもよい。
前記第一の態様は、消灯している態様であり、前記第二の態様は、点灯している態様であってもよい。
前記第一の態様は、第一の色で点灯している態様であり、前記第二の態様は、第二の色で点灯している態様であってもよい。
前記第二の態様は、点滅している態様であってもよい。
また、
「 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
以上の記載では、
『 演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S、スピーカ120、遊技盤用ランプ442、遊技台枠用ランプ452、千両箱役物224H等]を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第一の演出であり、
前記第一の演出とは、遊技者によって選択された演出のこと[例えば、図73(b)の(b)キャラクタ選択の各選択肢による演出、(c)保留枠選択の各選択肢による演出、(e)保留表示選択の各選択肢による演出、(f)背景表示選択の各選択肢による演出、図111に示す曲名の楽曲出力演出]であり、
前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第二の演出[例えば、ナビキャラクタYMによる演出、楽曲出力演出、保留枠UI演出、保留演出、背景演出、]であり、
前記第一の演出の実行中において、第三の演出[例えば、宝箱のアイコンI1による変化予告、楽曲変更予告、ワイプ演出、背景変化予告等]が実行されると、該第一の演出から前記第二の演出へ変更される場合[例えば、図109(アa3−1)〜同図(アa6−1)、図112(イ11)〜同図(イ15−1)、図116に示す例、図90(お1)で遊技者によって背景Aが選択されている場合に同図(お6)〜同図(お7)の背景変化予告(ワイプ演出用の襖画像のワイプインおよびワイプアウト)を経て、同図(お8)〜同図(お21)で表示されている先読み予告の背景に変化する等]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
ここで、前記第三の演出は、前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出であって、前記演出手段で実行される演出であってもよい。あるいは、前記第三の演出は、前記演出手段(例えば、表示手段)では実行されず、該演出手段とは異なる他の演出手段(例えば、音出力手段)で実行される演出であってもよい。
また、前記第一の演出は、図柄変動表示が一定時間開始されないと移行するデモンストレーションモードで選択可能なカスタマイズ系の演出であってもよいし、図柄変動表示の実行中でも選択可能な演出であってもよい。さらに、前記第一の演出は、遊技者によって選択可能な、スーパーリーチ演出や大当り遊技中のラウンド演出であってもよい。
また、前記第三の演出は、例えば、島一斉演出等の一斉演出が開始されるまでの残り時間報知の演出であってもよい。
前記演出手段の一例として、表示手段(例えば、液晶表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタ等)、発光手段、音出力手段、可動手段等を列挙することができる。また、側方から光が入射し前方に向けて発光する導光板、残像効果によって絵柄を表示可能なPOVディスプレイも一例として列挙することができる。前記演出手段としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、前記演出手段は、発光演出を行うデバイスであってもよく、この場合は、モードによって発光態様(色、点灯パターン、発光色によって表示される発光表示等)が異なるものであってもよい。
また、
『 前記演出手段は、画像表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S等]であり、
前記第一の演出とは、第一の演出表示[例えば、図73(b)の(b)キャラクタ選択の各選択肢による演出表示または(c)保留枠選択の各選択肢による演出表示、(e)保留表示選択の各選択肢による演出表示、(f)背景表示選択の各選択肢による演出表示、図112の曲名表示部MNに表示された図111に示す曲名]のことであり、
前記第二の演出とは、第二の演出表示[例えば、ナビキャラクタYMによる演出表示、保留枠UIによる演出表示、図112(イ13)〜同図(イ14)の曲名表示部MN「Distance」、図112(イ15−1)の曲名表示部MN「轟けDREAM」]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記演出手段は、複数の画像表示手段であってもよい。
また、
『 前記第三の演出とは、第三の演出表示[例えば、宝箱のアイコンI1、UFOアイコンUFI、ボタン保留アイコン、メータ表示MW,MGのアイコン、巨大なパンダ、爺のキャラクタによる「ナビキャラが変化」という文字表示を含む会話予告、襖の画像、ワイプ演出用の襖画像、図112(イ11)〜同図(イ15−1)の番長のキャラクタC11等]のことであり、
前記画像表示手段によって前記第三の演出表示が行われる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第三の演出表示の少なくとも一部と前記第一の演出表示の少なくとも一部が重なる場合があってもよい。すなわち、前記第三の演出表示の一部のみと前記第一の演出表示の一部のみが重なる場合があってもよいし、前記第三の演出表示の一部のみと前記第一の演出表示の全部が重なる場合があってもよいし、前記第三の演出表示の全部と前記第一の演出表示の一部のみが重なる場合があってもよいし、前記第三の演出表示の全部と前記第一の演出表示の全部が重なる場合があってもよい。また、前記第三の演出表示の少なくとも一部が、前記第一の演出表示の少なくとも一部に前側(遊技者側)から重なる場合があってもよいし、反対に、前記第一の演出表示の少なくとも一部が、前記第三の演出表示の少なくとも一部に前側(遊技者側)から重なる場合があってもよい。
また、画像表示装置には、装飾図柄の変動表示や、装飾図柄の停止表示や、保留球数に応じたアイコン(保留アイコン)や、実行中の図柄変動表示に関するアイコン(変動アイコン)が表示される場合がある。前記第三の演出表示は、装飾図柄の変動表示よりも前記第一の演出表示の近くに表示される場合があってもよいし、装飾図柄の停止表示よりも前記第一の演出表示の近くに表示される場合があってもよいし、保留アイコンよりも前記第一の演出表示の近くに表示される場合があってもよいし、変動アイコンよりも前記第一の演出表示の近くに表示される場合があってもよい。
また、
『 前記第三の演出が実行されなくても、前記第一の演出から前記第二の演出へ変更される場合がある[例えば、図89(え1)〜同図(え3−1)、図92(く2−1)〜同図(く7)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段を備え、前記第一の演出は、前記操作手段が操作されると、前記第二の演出へ変更される場合があってもよい。
また、前記第一の演出から前記第二の演出への変更は演出モードの変更であってもよく、該第一の演出は遊技者が設定した演出モードに相当し、演出モードの変更は、操作手段の操作に応じて変更が行われる場合と、例えば、先読み予告の実行開始に応じて変更が行われる場合(先読みモード(第二の演出表示に相当)への突入)とがあってもよい。
また、
『 前記第三の演出が実行されたことにより前記第一の演出から前記第二の演出に変更された場合[例えば、図109(アa4−1)〜同図(アa6−1)の場合]の方が、該第三の演出が実行されずに該第一の演出から該第二の演出に変更された場合[例えば、図89(え2)〜同図(え4−1)の場合]よりも、最終的に遊技者にとって有利な状態[例えば、大当り遊技状態、出球数の多い大当り遊技状態、確変状態、電サポ状態]に移行されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第三の演出が実行されると遊技者にとって有利な状態に必ず移行する構成であってもよい。あるいは反対に、前記第三の演出が実行されても、遊技者にとって有利な状態に移行しない場合があってもよい。
また、前記有利な状態として、図柄変動表示の表示中であれば、大当り遊技状態があげられる。また、スーパーリーチ状態であってもよいし、擬似連演出状態であってもよい。一方、前記有利な状態として、大当り遊技の実行中であれば、大当り遊技の終了後における確変状態あるいは電サポ状態があげられる。また、ラウンド数が見た目上増加したラウンド昇格状態であってもよい。
また、
『 遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136等]を備え、
前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の演出が選択される場合[例えば、図76(37)〜同図(50)の場合]があり、
前記操作手段の操作があった場合に、前記第三の演出が実行される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の演出の実行中において、前記第三の演出が実行されても、該第一の演出から前記第二の演出へ変更されない場合[例えば、図85(3−2−1)〜同図(3−2−2)、図93(く1−3−1)〜同図(く1−3−3b2)、図110(ア4−2)、図110(アa6−2)の場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
例えば、前記演出手段が表示手段である場合には、前記第三の演出が実行されても、前記第一の演出表示から前記第二の演出表示へ変更されない場合があってもよく、前記演出手段が発光手段である場合には、前記第三の演出が実行されても、前記第一の発光演出から前記第二の発光演出へ変更されない場合があってもよく、前記演出手段が音出力手段である場合には、前記第三の演出が実行されても、前記第一の音出力演出から前記第二の音出力演出へ変更されない場合があってもよく、前記演出手段が可動手段である場合には、前記第三の演出が実行されても、前記第一の動作演出から前記第二の動作演出へ変更されない場合があってもよい。
あるいは反対に、前記第一の演出の実行中において、前記第三の演出が実行されると、該第一の演出から前記第二の演出へ必ず変更されてもよい。
また、
『 前記第二の演出は、遊技者によって選択可能な演出の一つである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
あるいは反対に、前記第二の演出は、遊技者によって選択不能な演出であってもよい。
また、
『 楽曲を出力可能な音出力手段[例えば、スピーカ120]を備え、
前記演出手段は、表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S等]であり、
前記表示手段は、楽曲表示を表示可能な手段[例えば、図112(イ15−1)の曲名表示部MNや同図(イ16)〜同図(イ18)等]であり、
前記楽曲表示とは、前記音出力手段によって出力される楽曲に関する表示[例えば、曲名や歌詞の表示]のことであり、
前記第一の演出とは、第一の楽曲表示[例えば、「メガ ギガ サマー」]のことであり、
前記第二の演出とは、第二の楽曲表示[例えば、「轟けDREAM」]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の演出とは、第二のアイコン[例えば、ナビキャラクタYMのアイコン]が第三の表示態様[例えば、デフォルトの表示態様]で表示される演出のことであり、
前記第二の演出とは、前記第二のアイコンが第四の表示態様[例えば、白色点滅、青色、緑色、赤色、金色、虹色の着物を着た殿様の表示態様]で表示される演出のことであり、
前記第二のアイコンは、連続する図柄変動表示を跨いで表示される場合[例えば、図109(アa1)〜同図(アa2)の場合]があるアイコンであり、
前記第三の表示態様と前記第四の表示態様が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「跨いで」とは、図柄の停止表示の期間(変動停止期間)を間に挟むことである。また、前記第二のアイコンは、図柄変動表示の表示中に継続して表示されるアイコンであってもよいし、途中で一旦消えるアイコンであってもよい。また、図柄の停止表示の表示中も、継続して表示されるアイコンであってもよいし、途中で一旦消えるアイコンであってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けているアイコンであってもよい。
また、
『 前記演出手段は、表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)、第2表示装置208S等]であり、
前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一の種類のアイコンは、第一のアイコンであり、
前記複数種類のアイコンのうちの一の種類のアイコンは、第二のアイコンであり、
前記複数種類のアイコンのうちの一の種類のアイコンは、第三のアイコンであり、
前記第一のアイコンとは、実行中の図柄変動表示に関するアイコン(以下、「変動アイコン」という。)のこと[例えば、変動アイコンh0]であり、
前記第二のアイコンとは、連続する図柄変動表示を跨いで表示される場合があるアイコン[例えば、ナビキャラクタYMのアイコン]のことであり、
前記第三のアイコンとは、保留球数に応じたアイコン(以下、「保留アイコン」という。)のこと[例えば、保留アイコンh11]であり、
前記第二のアイコンは、前記変動アイコンとは異なるアイコンであり、
前記第二のアイコンは、前記保留アイコンとも異なるアイコンであり、
前記変動アイコンは、前記表示手段におけるアイコン表示領域[例えば、保留アイコン表示領域HISと変動アイコン表示領域CISと演出アイコン表示領域DISを有する保留枠UIのうちの変動アイコン表示領域CIS]に表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアイコンは、前記アイコン表示領域[例えば、保留枠UIのうちの演出アイコン表示領域DIS]に表示される場合があるアイコンであり、
前記保留アイコンは、前記アイコン表示領域[例えば、保留枠UIのうちの保留アイコン表示領域HIS]に表示される場合があるアイコンであり、
前記第一の演出とは、前記アイコン表示領域が第一の態様[例えば、「保留枠D」]で表示される演出のことであり、
前記第二の演出とは、前記アイコン表示領域が第二の態様[例えば、「保留枠R」]で表示される演出のことであり、
前記第一の態様と前記第二の態様が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記アイコン表示領域は、領域アイコンが表示されている領域であってもよいし、保留枠が表示されている領域であってもよいし、ユーザインターフェース(UI)が表示されている領域であってもよい。なお、領域アイコンは、土台アイコンであってもよいし、ステージアイコンであってもよいし、枠アイコン等であってもよい。また、領域アイコンは複数のアイコンからなるものであってもよい。また、前記アイコン表示領域は、保留アイコン表示領域、変動アイコン表示領域、第二のアイコン(たとえば、ナビキャラクタアイコン)表示領域を含む領域であってもよい。
また、前記第三の演出は、前記アイコン表示領域の態様を切り換える演出であってもよい。また、前記第三の演出は、前記アイコン表示領域に前側から重なる表示が表示される演出であってもよい。
また、
『 前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第四の演出であり、
前記第四の演出とは、前記第三の演出が実行される前に該第三の演出が実行されることについての予告演出[例えば、図104に示すテロップ表示trp]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の演出は、実行中の図柄変動表示における大当りについての予告演出[例えば、宝箱アイコンの色による通常予告の演出、番長のキャラクタC11による大当り確定(または、大当り濃厚)予告]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の演出は、先読み予告の演出[例えば、宝箱アイコンの色による先読み予告の演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、上記で装飾図柄の変動表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の変動表示であってもよく、装飾図柄の停止表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の停止表示であってもよい。
また、上記で「〜場合がある」とは、「必ず〜する」、「必ず〜される」、あるいは「必ず〜になる」等に置き換えてもよく、上記で「○○可能」とは、「必ず○○する」に置き換えてもよい。
また、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
100 パチンコ機
120 スピーカ
136 チャンスボタン
137u 上キー
137d 下キー
137l 左キー
137r 右キー
208 装飾図柄表示装置
208L 第1装飾図柄表示装置
208M 第2装飾図柄表示装置
208N 第3装飾図柄表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
600 払出制御部
1000 スロットマシン
pd3 第3図柄
pd4 第4図柄
pd5 第5図柄
UI 保留枠
HIS 保留アイコン表示領域
bIl 左ベースアイコン
hs1〜hs4 第1ステージ〜第4ステージ
h1〜h4,h11〜h14,h21〜h24 保留アイコン
CIS 変動アイコン表示領域
hs0 台座
h0,c 変動アイコン
YM ナビキャラクタ
I1 宝箱のアイコン
DIS 演出アイコン表示領域
bIr 右ベースアイコン
MW 白メータ表示
MR 赤メータ表示
UpI 白色のメータ上昇アイテム
UpIb 青色のメータ上昇アイテム
UpIm 緑色のメータ上昇アイテム
UpIr 赤色のメータ上昇アイテム
UpIg 金色のメータ上昇アイテム
MI メニューアイコン
VI 音量調整アイコン
BI 輝度調整アイコン
VW 音量調整ウィンドウ
BW 輝度調整ウィンドウ
VB 音量調整用のバー表示

Claims (5)

  1. 表示手段を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、複数種類のメータ表示を表示可能な手段であり、
    前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示であり、
    前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示であり、
    前記第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
    前記第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
    空の状態で表示されている前記第一のメータ表示よりも、空の状態で表示されている前記第四のメータ表示のほうが、満タンの状態に変化しやすいように構成されており、
    前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
    前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、
    前記第一のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第一の量だけ上昇するように構成されており、
    前記第一のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第四の量だけ上昇するように構成されており、
    前記第四の量は、前記第一の量よりも多い量であり、
    前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
    前記第四の演出は、第四の表示が、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第四のメータ表示は、空の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示であり、
    前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、大きさおよび表示位置は同じであり、
    前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部又は全部の色が異なる、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、或る背景画面において、前記第一のメータ表示を表示可能な手段であり、
    前記表示手段は、前記或る背景画面において、前記第四のメータ表示を表示可能な手段であり、
    前記或る背景画面は、或る演出ステージにおける背景画面であり、
    前記或る演出ステージで、前記第一のメータ表示が表示されていなければ前記第四のメータ表示が表示される場合があり、該第四のメータ表示が表示されていなければ該第一のメータ表示が表示される場合があるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    空の状態の前記第一のメータ表示が変化して、空の状態の前記第四のメータ表示が表示される場合があるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコンであり、
    前記第二のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第二の量だけ上昇するように構成されており、
    前記第二のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第五の量だけ上昇するように構成されており、
    前記第五の量は、前記第二の量よりも多い量であり、
    前記第二の量は、前記第一の量よりも多い量であり、
    前記第五の量は、前記第四の量よりも多い量である、
    ことを特徴とする遊技台。
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