JP6167469B1 - トリプルシャワーヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】シャワー装置において、利便性に優れるシャワー装置を提供することを課題とする。【解決手段】頭上に頭上シャワーヘッドを備え、体の左右にサイドシャワーヘッドを備え、該サイドシャワーヘッドを支持するサイドシャワー送水管は、送水管取付回動部により垂直方向への可動式である。該サイドシャワーヘッドの形状は、噴射されたシャワー水が体に集中しやすい凹形曲面構造であり、頭上シャワーヘッドとサイドシャワーヘッドを同時、若しくは別別に利用することで多様な状況に対応できる構造とした。【選択図】図1
Description
本発明は浴室に設置されるシャワーに関する。
入浴の際利用するシャワーは、主にホースによって配管された円形のシャワーヘッドよりシャワー水が噴射される。高さにおいては、立って利用する場合と座って利用する場合とに2箇所にシャワーホルダーが設けられている。また、高さをスライド式により自由に可変できる形態も流通している。シャワーヘッドにおいても円形に限らず矩形のものも数多く開示されている。
特許文献1においては矩形のシャワーヘッドより気泡を混入させたシャワー水に、脈動を付与させて噴射する形態が開示され、シャワー水の飛散防止(節水効果)とマッサージ効果を有する形態が開示されている。また特許文献2においては、着座状態にて頭上シャワーヘッドとハンドシャワーヘッドの2台を利用できる形態のシャワー浴装置が開示されている。
しかし、元来シャワーの目的は、頭部へのシャワー若しくは体へのシャワーと別々に利用する場合が多く、必ずしも常に頭部から全体に噴射することではない。頭部への利用は、洗髪、洗顔、ひげ剃りの後等に利用され、体への利用は、体の洗浄後に利用される。また、冬期においては浴槽を利用しない場合は、体にシャワー水をかけたまま洗髪等を行い体の保温に供する場合も多い。
これらのように現代のシャワー利用時によると、体への利用の際は顔面等へかからない様に顔を背けながら利用し、また体への噴射も前面のみで、体を回転させながら体全体に噴射させる必要があり、若しくはハンドシャワーの利用により体全体にシャワー水を噴射させることとなる。これらを鑑み高さをスライド式により可変できる形態が流通しているものの体全体には噴射することはできず、特許文献1及び特許文献2においても同様の課題を抱えるものである。
そこで、シャワー利用時において、効果的であり且つ節水にも貢献できる形態のシャワー装置を提供することを課題とする。
本願発明によるトリプルシャワーヘッドは、従来の一個のシャワーヘッドにより全てに対応するものではなく、頭部と体とに別々に利用する形態である。頭部専用に備える頭上シャワーヘッドは従来と大きく変わるものではなく、配管においてもホースによるところが個人の利用法に対応し易く、例えば洗髪後やリンス後において、ハンドシャワーを頭部直近にて水量も多くし、髪や頭皮を充分に洗い流す方法もよく用いられる。
そこで体専用のシャワーヘッドを備えることとなるが、本発明によるトリプルシャワーヘッドは体専用のシャワーヘッド(以下サイドシャワーヘッドという)を左右に一個ずつ備える形状である。しかし、左右に備えた場合サイドシャワーヘッド間の幅が狭すぎると洗浄作業時に手や体が触れ支障を来し、また広すぎてもシャワー水が体に届きにくく、少量にて噴射する場合は体の下方にしか届かない状況となる。
これらの問題に対し、サイドシャワーヘッドの間隔を狭くし、送水パイプを上下方向の回動式とし、且つサイドシャワーヘッドは稍下方向へ噴射する角度にて備える。この方法によりサイドシャワーヘッドの位置が頭部と同じ程度の高さに設定されても頭部へは噴射されない状況である。また、サイドシャワーヘッド間の幅が狭くても洗浄時の動作(特に腕)において支障を来すものではない。
この構造によって体全体への噴射が可能であり、従来のように体を回転させたりする必要もない。また、冬期においては、従来は体の一面にしかシャワー水を噴射することができず体が温まりにくい状況であったが、左右のサイドシャワーヘッドにより体全体へシャワー水が噴射され、次第に温められてゆく。従来は洗髪やひげ剃りと同時にシャワー水を噴射させることは難しい状況であったが、このサイドシャワーヘッドの利用により洗髪時やひげ剃り時においても体へのシャワー水による保温を同時に行うことができる。また、サイドシャワーヘッドの高さ設定方法が回動式によることから瞬時に行うことができる。
形態について詳しく説明すると、頭上シャワーヘッド(2a)においては特に従来と変わるものではない。サイドシャワーヘッド(3a)においては、左右に備えサイドシャワー送水管(3b)によって支持される。該サイドシャワー送水管(3b)の形状は図1による形状、若しくは円孤形が好ましい。また、このサイドシャワー送水管(3b)を手動にて上下方向への回動可能とすることで高さを変更することができる。高さにおいては、図3による上方収納位置(A)と上段利用位置(B)、通常利用位置(C)、下段利用位置(D)、下方収納位置(E)との間を自由に回動することとなり、当然身長差等に適応できる形状である。
この下段収納位置(E)を利用する場合は、配管内に水が残りにくく例えばホース式の従来のシャワー装置では、最初に冷たい残り水が出て不快な状況であったが、これを防止することができる。また、サイドシャワー送水管(3b)を水平方向への回動型とし、サイドシャワーヘッド(3a)の間隔を広くする方法も考えられるが、大きな効果を得られるものではなく、またコストを抑えることも考慮する必要があり備えるに至るものではない。
次にサイドシャワーヘッド(3a)の形状として、正面から見た場合は矩形若しくは隋円形であり、平面的(図1参照)に見た場合凹状の曲面となる。これは従来の凸状の曲面の場合、噴射されたシャワー水が拡散しやすく、体以外へも噴射され水が無駄になる為の防止策である。この従来の凸状の曲面とすることは、広い範囲への噴射を目的とするものであって、節水を目的とするものではなくやむを得ないといえる。
そこで本発明による凹状の曲面を利用する場合、噴射範囲が狭い状況であるが、設定する高さは肩より高く人体に対し側面に位置する為、つまり肩幅程度、若しくは肩幅より狭い範囲であっても、肩に噴射されたシャワー水が体を伝って流れる状況であり、体に噴射されない無駄な水は非常に少ない。例えばハンドシャワーを肩の直近にて利用する形態に似るものである。また、体を90度回転させることでシャワー水を体の前後に利用することもできる。
また、シャワーヘッドの構造においては幾つかの考案もなされており、例えば洗浄後の体を洗い流す目的として、噴射の勢いが強く水量も多い状態で利用される場合と、体の保温や長時間の噴射においては節水効果を重視し、噴射の勢いへもあまり強くなく、水量も細く霧状や小雨状に噴射されるものも多い。この2種類の構造は其其に長所と短所を合わせ持つものであり、同一のシャワーヘッドで賄うものではない。
この二つの長所を利用する方法としては、サイドシャワーヘッド(3a)の上部と下部の噴射口の形状を変え、例えば上部の細い噴射口と下部の太い噴射口への送水を切り替えることで効果が得られるものであり、また、噴射されるシャワー水の量も噴射口の細さや、数量において調節される。また、サイドシャワーヘッド(3a)の噴射方向として、上下に対し角度を可変とすることも考えられるが必然性に乏しいものである。
次に頭上シャワーとサイドシャワーとに利用するシャワー水の温度として、洗髪の際は高温のシャワー水は頭皮にも刺激が強く好ましくない。反面冬期の場合、体へのシャワー水は個人によっては高温のシャワー水を利用する場合もある。これに対し、例えば頭上シャワーヘッド(2a)とサイドシャワーヘッド(3a)とに別別に混合栓バルブを備えたり、減圧弁を利用することでシャワー水の温度に対し差別化を計ることができる。
次に吐水切替レバー(4)の作動状態としては、最上段が頭上シャワーのみの利用時、中断が頭上シャワーとサイドシャワーの併用時、下段がサイドシャワーのみの利用時となる。また、吐水量の変更も吐水切替レバー(4)の左右への回動によるものであれば利便性も高まる。
1 送水管取付回動部
2a 頭上シャワーヘッド
2b 頭上シャワーヘッド送水管
3a サイドシャワーヘッド
3b サイドシャワー送水管
4 吐水切替レバー
2a 頭上シャワーヘッド
2b 頭上シャワーヘッド送水管
3a サイドシャワーヘッド
3b サイドシャワー送水管
4 吐水切替レバー
Claims (1)
- 頭上シャワーヘッドと、凹状となる曲面形状のサイドシャワーヘッドを備えるシャワー装置であって、
該サイドシャワーヘッドを垂直方向への回動自在となるサイドシャワー送水管の先端部に備えることを特徴とするトリプルシャワーヘッド。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016097530A JP6167469B1 (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | トリプルシャワーヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016097530A JP6167469B1 (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | トリプルシャワーヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP6167469B1 true JP6167469B1 (ja) | 2017-07-26 |
JP2017205136A JP2017205136A (ja) | 2017-11-24 |
Family
ID=59384355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016097530A Expired - Fee Related JP6167469B1 (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | トリプルシャワーヘッド |
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2016
- 2016-05-16 JP JP2016097530A patent/JP6167469B1/ja not_active Expired - Fee Related
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