JP6167393B1 - ベーゴマ及びベーゴマの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーゴマの本体部上にその頂点と同心円状に容易に素早く紐を巻き付けられるベーゴマを提供する。【解決手段】ベーゴマ100は、略円錐台形を有する本体部110と、本体部110の下面に設けられ、紐Sを固定するための紐固定部120と、紐固定部120に連なる回転軸部130と、を有し、紐固定部120は、本体部110の下面の径よりも小径の小径部122と、小径部122の上下に設けられ、小径部122よりも大径の第1及び第2大径部124a、124bと、を有することを特徴とする。紐の巻き途中または最後の1巻を大径部に食いつかせつつ重乗するように巻き付けて完全に固定して紐巻き付けの固定点とし、その後に紐を本体部120に移って連続して円錐台部上方向へ巻き付けることにより、ベーゴマ100の本体部110上にその頂点と同心円状に容易に素早く紐を巻きSを巻き付けることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ベーゴマ及びベーゴマの製造方法に関する。
ベーゴマ(貝独楽、べいごま、ばいごまとも称される)は、小さな独楽(こま)の一種である。大正時代頃から高度経済成長期にかけて、日本の子供たちの遊びに盛んに用いられた。従来、ベーゴマの紐の巻き付け方法としては、回転付勢用の紐に2つのこぶ(結び目)を作り、それらをベーゴマ本体の逆円錐部の頂点付近に位置させてアンカーとし、その外周部に紐を順次巻き付けていく方法(男巻、女巻と称する)であった。この男巻、女巻では、2つのこぶを逆円錐部頂点に対象に位置させてアンカーを形成し、紐をベーゴマの逆円錐部と同心円状に所定巻き数(7巻〜10巻)ほど巻き付けるには、相当の熟練を要するものであった。
二つのこぶを逆円錐部頂点に対象に配置できないと、紐をベーゴマの逆円錐部と同心円状に巻くことができずに偏心するので、ベーゴマが水平に回転せず(傾斜したままで回転し)回転エネルギーをロスしてしまい、長時間回転させることができなかった。このような問題を解決する方法として、従来、特開2007−209558号公報(特許文献1)、実用新案登録第3186457号公報(特許文献2)、実用新案登録第3087690号公報(特許文献3)に開示されるものがあった。
特開2007−209558号公報 実用新案登録第3186457号公報 実用新案登録第3087690号公報
しかしながら、特許文献1〜3でも以下のような問題があった。すなわち、特許文献1は、ベーゴマの逆円錐部上面(天面)から頂点部に向かって紐の係止部とそれに連なるガイド溝を設け頂点部手前に周状に突出部を設けた構造を開示するが、紐端点にこぶを必要とし、そのこぶを係止用切り欠きに引っ掛け、さらに紐をガイド溝に嵌め込みながら巻き始めるのは煩雑(面倒)であり、回転力符勢のために紐を引き終わってベーゴマから離脱させるときにガイド溝や係止部への紐の引っ掛かりが発生することもあり、素早く確実に紐を巻き付けることは容易ではなかった。
また、特許文献2では、ベーゴマの逆円錐部からの紐の脱落防止のために逆円錐頂点付近の周囲に引っ掛かり用の段差を設けた構造を開示するが、逆円錐部の斜面の傾斜が緩い(円錐の高さが低い)と紐の巻き始め部が滑ってしまい固定ができず、素早く的確に紐を巻き付けることが困難であった。引用文献2の技術は傾斜のきついベーゴマにのみ適用が可能であった。
また、特許文献3では、ベーゴマの逆円錐部上部(天面近傍)の外周部に溝を設けて紐を所定の巻き数巻き付けられる構造を開示するが、逆円錐部上の頂点に向かって紐を巻き付けることができないためベーゴマの回転速度を上げることができず、初心者向けのベーゴマに用途限定されるものであった。
以上のようなことから、紐にアンカー用のこぶを必要とせず、紐の端点の係止も必要とせず、逆円錐部上にその頂点と同心円状に容易に素早く紐を巻き付けられる構造のベーゴマが求められていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ベーゴマの本体部上にその頂点と同心円状に容易に素早く紐を巻き付けられるベーゴマ及びベーゴマの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、略円錐台形を有する本体部と、前記本体部の下面に設けられ、紐を固定するための紐固定部と、前記紐固定部に連なる回転軸部と、を有し、前記紐固定部は、前記本体部の下面の径よりも小径の小径部と、前記小径部の上下に設けられ、前記小径部よりも大径の第1及び第2大径部と、を有することを特徴とする、ベーゴマが提供される。
なお、略円錐台形とは、実質的に円錐台形であること、すなわち、必ずしも完全な円錐台形ではないが、円錐台形と作用効果等の技術的意義が同じ形状をいう。また、ベーゴマの上下方向を規定するときは、特に他の規定をしない限り、ベーゴマが回っているときに上に来る側を上といい、下に来る側を下という。第1大径部は、小径部の上方(本体部側)に設けられる大径部であり、第2大径部は、小径部の下方(回転軸部側)に設けられる大径部である。
かかる構成によれば、ベーゴマの本体部の下部に、小径部と大径部とを有するボビン形状の紐固定部を有することで、この紐固定部が、紐の巻き始め部分を固定して同心円状に巻き付ける開始点としての機能を有する。すなわち、紐の巻き始め部分に1巻目終了部分を重ねてもしくは隣り合わせて圧接して紐を抑え込んで固定し、紐の巻き途中または最後の1巻を大径部に食いつかせつつ重乗するように巻き付けて完全に固定して紐巻き付けの固定点(始点)とし、その後に紐をベーゴマの本体部の円錐台部(逆円錐台部)に移って連続して円錐台部上方向へ巻き付けることにより、円錐台部と同心円状に所定の巻き数だけ巻き付けられる。このようにして、ベーゴマの本体部上にその頂点と同心円状に容易に素早く紐を巻き付けられる。
本発明は以下のようなさまざまな応用が可能である。以下に説明する本発明の応用例は、適宜組み合わせることが可能である。
例えば、前記紐固定部と前記回転軸部とが一体に構成され、前記本体部と、前記紐固定部及び前記回転軸部とが、着脱自在であってもよい。かかる構成によれば、本体部(上方部分)と、紐固定部及び回転軸部の部分(下方部分)とが着脱自在であることによって、上方部分と下方部分を組み合わせたさまざまなバリエーションのベーゴマとすることができる。
また、前記本体部と前記第1大径部と前記小径部の前記本体部側の一部とが一体に構成され、前記回転軸部と前記第2大径部と前記小径部の前記回転軸部側の一部とが一体に構成され、前記本体部と前記第1大径部と前記小径部の前記本体部側の一部と、前記回転軸部と前記第2大径部と前記小径部の前記回転軸部側の一部とが、着脱自在であってもよい。かかる構成によれば、本体部と第1大径部と小径部の前記本体部側の一部(上方部分)と、回転軸部と第2大径部と小径部の回転軸部側の一部(下方部分)とが着脱自在であることによって、上方部分と下方部分を組み合わせたさまざまなバリエーションのベーゴマとすることができる。
前記小径部は、前記回転軸部から前記本体部に向けて広がる又は狭まるテーパー面を有するようにしてもよい。かかる構成によれば、巻き付けやすい。なお、回転軸部から本体部に向けて広がるテーパーであれば、本体部への紐の移行がスムーズであり、また、回転軸部から本体部に向けて狭まるテーパーであれば、紐が食い込みやすい。
また、前記第2大径部と前記小径部との差は、前記紐の太さの半分より大きい構成としてもよい。かかる構成によれば、第2大径部が十分大きいことで、紐がずれにくい。
また、前記小径部の外周面に滑り止め加工を施してもよい。滑り止め加工としては、例えばローレット加工、スプライン加工、又は梨地加工などであってもよい。かかる構成によれば、小径部の外周面に紐の滑り止め加工を施すことで、紐が巻き付けやすい。
また、前記小径部の外周面に滑り止め部材を装着してもよい。滑り止め部材としては、例えば合成ゴム、軟質プラスチック、もしくはエラストマーなどであってもよい。かかる構成によれば、小径部の外周面に紐の滑り止め部材を装着することで、紐が巻き付けやすい。また、滑り止め部材が交換可能であるので、消耗時に交換したり、使用者に合った最適な滑り止め部材としたりすることができる。
また、前記本体部の下面により、前記第1大径部が構成されるようにしてもよい。第1大径部を本体部の下面とすることで、第1大径部を形成する必要がない。
また、前記本体部の下面により前記第1大径部が構成されるようにしたときには、さらに、前記小径部の径と前記本体部の下面の径との差は、前記紐の太さに等しいように構成してもよい。かかる構成によれば、本体部の下面に紐を1巻したときに、紐固定部から本体部へ連続してスムーズに紐を巻き付けることができる。
また、前記小径部の軸方向の長さは、前記紐の太さより大きく、前記紐の2倍の太さよりも小さくしてもよい。紐は少なからず伸縮することから、小径部の軸方向の長さが任意の長さであっても、紐の巻き付け時に紐を小径部に食い込ませることができるが、小径部の軸方向の長さを、前記紐の太さより大きく、前記紐の2倍の太さよりも小さくすることによって、確実に2巻目が食い込むように巻き付けることができる。すなわち、紐の巻き始め部分に1巻目終了部分を重ねてもしくは隣り合わせて圧接して紐を抑え込んで固定し、さらに2巻目も大径部に食いつかせつつ重乗するように巻き付けて完全に固定して紐巻き付けの固定点(始点)とし、その後に紐をベーゴマの本体部の円錐台部に移って連続して円錐台部上方向へ巻き付けることにより、円錐台部と同心円状に所定の巻き数だけ巻き付けられる。
また、前記回転軸部の側面が、前記本体部の略円錐台形の側面の延長上にあるように構成してもよい。回転軸部の略円錐形の側面が本体部の略円錐台形の側面と同一平面にあることによって、製造が容易であるとともに、デザイン性に優れる。
以上説明した本発明のベーゴマは、ベーゴマ単体で商取引の対象として市場を流通するようにしてもよく、また、紐とベーゴマをセットにしたベーゴマセットとして、商取引の対象として市場を流通するようにしてもよい。
また、本発明によれば、上記のベーゴマを製造する方法であって、前記本体部、前記紐固定部又は前記回転軸部の少なくとも1つを、旋盤により回転切削加工して製作することを特徴とする、ベーゴマの製造方法が提供される。上記本発明の優れたベーゴマを精度よく製造することができる。
本発明によれば、ベーゴマの本体部上にその頂点と同心円状に容易に素早く紐を巻き付けられるベーゴマを提供することが可能である。本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
(第1の実施形態)ベーゴマ100の構成を示す図である。 紐Sの巻き始めの状態を示す図であり、(a)は第2大径部124bが設けられている場合を示し、(b)は第2大径部124bが設けられていない場合を示す。 ベーゴマ100に紐を巻く工程を示す図である。 (第2の実施形態)ベーゴマ200の構成を示す図である。 (第3の実施形態)ベーゴマ300の構成を示す図である。 (第4の実施形態)ベーゴマ400の構成を示す図である。 (第5の実施形態)ベーゴマ500の構成を示す図である。 (第6の実施形態)ベーゴマ600の構成を示す図である。 (第7の実施形態)ベーゴマ700の構成を示す図である。 回転軸部に切り欠きを設けた例を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は底面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、ベーゴマの一般的な構成について言及しておく。以下の各実施形態では、ベーゴマの特殊な構成を主な特徴とする。それ以外の一般的なベーゴマの構成については、当業者であれば理解できるので、詳細に説明しないことがある。例えば、ベーゴマの上面(ベーゴマの回転時に上に来る面)には紐を巻き付けるための軸が突出していない。また、ベーゴマの上面には、模様などデザインが施されたり、ベーゴマの上面の周囲は角が落されてテーパー形状になっていたりすることがある。このためベーゴマの外形は厳密に円錐形又は円錐台形ではないことがあるが、このようなものを略円錐形又は略円錐台形と称する。また、ベーゴマの材質はごく一般的なものを用いることができる。なお以下に述べるように、ベーゴマを複数の部品(部分)で構成するときには、それぞれの部品(部分)を異なる材質で構成してもよい。また、ベーゴマの大きさは任意であるが、一例としては、一般的なベーゴマと同程度(直径28〜36mm)か、それよりやや大きい程度である。また、ベーゴマの紐は、さまざまな太さや素材のものがあるが、一例としては太さが2.5〜3mm程度の綿製である。紐の径は、引っ張らない自然の状態で2.8〜3mm程度、引っ張ると多少伸びて直径が細くなり2.5〜2.7mm程度である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。まず、本実施形態にかかるベーゴマ100の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、ベーゴマ100の構成を示す図である。図2は、紐Sの巻き始めの状態を示す図である。
ベーゴマ100は、図1に示したように、略円錐台形を有する本体部110と、本体部110の下面110aに設けられ、紐を固定するための紐固定部120と、紐固定部120に連なる回転軸部130と、を有する。そして、紐固定部120は、本体部110の下面110aの径よりも小径の小径部122と、小径部122の上下に設けられ、小径部122よりも大径の第1及び第2大径部124a、124bと、を有して構成される。以下、ベーゴマ100の各構成要素について詳細に説明する。
(本体部110)
本体部110は、一般的なベーゴマの本体部と同様に、ベーゴマを回すために紐が巻きつけられる部分である。本体部110は、図1に示したように、小径の下面110aと大径の上面110bとを備えた略円錐台形をしている。本体部110の下面110aには、紐固定部120と回転軸部130とが同軸に設けられている。また、本体部110の上面110bからは回転軸部130は突出しておらず、上面110bはほぼ平らな形状をしている。また、上面110bの外周は、角が落されたテーパー110cが形成されている。テーパー110cから下面110aまでが紐が巻き付けられる側面110dになっている。
(紐固定部120)
紐固定部120は、紐Sの巻き始め部分を固定して同心円状に巻き付ける開始点となる部分である。紐固定部120は、図1及び図2に示したように、本体部110の下面110aの径よりも小径の小径部122(紐巻き付け部)と、小径部122の上下に設けられ、小径部122よりも大径の第1及び第2大径部124a、124bと、を有するボビン形状に構成される。紐固定部120の材質は、本体部110の材質と同じでもよく、また異なっていてもよい。
小径部122は、紐Sを巻き付ける部分である。一方、第1及び第2大径部124a、124bは、周囲に小径部122に巻き付けた紐Sを食いつかせて固定するエッジ部として機能する。第1及び第2大径部124a、124bは、紐Sの巻き始め部分を固定して、紐Sの軸方向への移動を規制することができる。
小径部122の長さ及び作用(小径部122に紐Sを固定する原理)について、図2を参照しながら説明する。図2は、紐Sの巻き始めの状態を示す図であり、図2(a)は第2大径部124bが設けられている場合を示し、図2(b)は第2大径部124bが設けられていない場合を示す。なお、説明の便宜上、巻き付けられる紐Sの一部を、紐Sa、Sb、Scとする。
小径部122の長さは、本実施形態では紐Sの太さの1.5倍の大きさに設定されている。紐Sの直径を約3mmとした場合、小径部122の長さは約4.5mmとなる。小径部122に紐Sを巻き付ける際には、例えば、図2(a)に示したように、小径部122の軸方向に2段に巻き付け、これら巻き付けた紐Sの外周側にさらに紐Sを巻き付けることができる。
このように巻き付けられた紐Sのうち回転軸部130側に巻き付けられた紐Saは、変形して第2大径部124bの周囲に食いつくため、回転軸部130側にずれない。また、紐Sのうち第1大径部124a側に巻き付けられた紐Sbは、変形して第1大径部124aの周囲に食いつき固定されるとともに、上端が本体部110の下面110aに押し付けられるため、本体部110側に移動することはない。
このように、小径部122の軸方向に紐Sが2段に巻き付けられることにより、紐Sの巻き始め部分が紐固定部120に固定されることになる。さらに、紐Sa及び紐Sbの外周側に紐Scを巻き付けることにより、紐固定部120から本体部110に向かって円滑に紐Sが巻き付けられることになる。
これに対して、図2(b)に示したように、紐固定部が設けられていないベーゴマ800では、紐Sの巻き始めの部分が回転軸部830に直接巻き付けられることになる。回転軸部830は、円筒状の部分の先端に連続して円錐状の部分が形成されているだけであるため、紐Sが食いつく部分がない。このため、回転軸部830に巻き付けられた紐Sは回転軸部830の先端からすり抜けてしまう。よって、紐Sの巻き始めの部分が固定されない。このため、本体部810に向かって円滑に紐Sが巻き付けられない。
(回転軸部130)
回転軸部130は、ベーゴマ100が回転するときの軸になる部分である。回転軸部130は、図1及び図2に示したように、紐固定部120に対して本体部110と逆側に紐固定部120に連なるように設けられる。回転軸部130は略円錐状をしている。回転軸部130の側面は、本体部110の略円錐台形の側面の延長上にある。回転軸部130の略円錐形の側面が本体部110の略円錐台形の側面と同一平面にあることによって、製造が容易であるとともに、デザイン性に優れる。
以上、本実施形態にかかるベーゴマ100の構成について説明した。次に、ベーゴマ100の製造方法について説明する。
ベーゴマ100は、NC旋盤により棒材から回転切削加工して製作される。NC旋盤は、各種の旋盤に数値制御(Numerical Control)装置を取り付け、刃物台の移動距離や送り速度を数値で指示できるようにしたものである。現在では、コンピュータを用いての制御(CNC)が主流である。NC旋盤によれば、0.005mm以下の精度で作成できるため、ベーゴマ100の精度を厳密に行うことが可能である。ただし、必ずしもNC旋盤を用いなくてもよく、必要とされる精度に応じて、適切な旋盤を用いることができる。
次に、ベーゴマ100に紐Sを巻き付ける手順について、図3を参照しながら説明する。図3は、ベーゴマ100に紐を巻く工程を示す図である。
ベーゴマ100に紐Sを巻くときには、一例として、図3の(1)から(8)の順に紐Sが巻き付けられていく。以下、順に説明する。
(1)本体部110と指Fの間に紐Sの一端を挟んで本体部110を持ち、紐Sの他端を紐固定部120の小径部122の本体部110の下面110a寄りに誘導し、小径部122に半周分巻き付ける。
(2)下面110a寄り巻かれた紐Sを第2大径部124bの方向に誘導しながら小径部122にさらに半周分巻き付ける。よって、紐Sは小径部122に一巻きされる。このとき、紐Sの巻き始め部分に一巻き目が隣り合わせて巻き付けるため、紐Sの巻き始め部分に圧接して抑え込んで固定する。
(3)第2大径部124b寄りに位置する紐Sをこの位置で半周分巻き付ける。
(4)次に、第2大径部124b寄りの位置から第1大径部124aの方向に紐Sを誘導しながら小径部122にさらに半周分巻き付ける。これにより、紐Sは第2大径部124bの周囲に食いつかせつつ一巻き目に重乗するように巻き付けられる。よって、紐Sの巻き始めの部分が完全に固定されて紐Sの巻き付けの固定点(始点)となる。
(5)そして、第1大径部124a寄りの位置で紐Sを半周分巻き付ける。
(6)第1大径部124a寄りの位置から本体部110の下面110aに向かって紐Sを引き上げながら小径部122に巻き付ける。
(7)引き続き、本体部110の下面110aと側面110dとの境界部分に半周分巻き付ける。これにより、ベーゴマ100に巻き付けられる紐Sは紐固定部120から本体部110に円滑に移行する。
(8)本体部110の上面110bに向かって紐Sを側面110dに巻き付けていく。
紐Sの巻き始めの部分は、第1大径部124aと第2大径部124bにそれぞれ食いついているため、ベーゴマ100を投げたときに紐固定部120から巻き解かれる瞬間まで緩むことなく紐固定部120に巻き付いている。このため、ベーゴマ100により大きな回転力を付与することができる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ベーゴマ100の本体部110の下部に、小径部122と第1及び第2大径部124a、124bとを有するボビン形状の紐固定部120を有することで、この紐固定部120が、紐Sの巻き始め部分を固定して同心円状に巻き付ける開始点としての機能を有する。すなわち、紐Sの巻き始め部分に1巻目終了部分を重ねてもしくは隣り合わせて圧接して紐Sを抑え込んで固定する。さらに次の1巻(2巻目)も第2大径部124bの周囲(エッジ部)に食いつかせつつ重乗するように巻き付けて完全に固定して紐Sの巻き付けの固定点(始点)とする。その後に紐Sをベーゴマ100の本体部110の円錐状の側面110dに移って連続して本体部110の上方向へ巻き付けることにより、本体部110と同心円状に所定の巻き数だけ巻き付けられる。
このため、以下の効果がある。
・本体部110の傾斜が緩やかでも(円錐高さが低くても)紐Sが巻き付けられる。
・紐Sに二つのこぶ(結び目)を必要としない。
・紐Sの端点の本体部110への係止を必要としない。
このようにして、ベーゴマ100の本体部110上にその頂点と同心円状に容易に素早く紐Sを巻き付けられる。
以下に、他の実施形態として、上記第1の実施形態の応用例について説明する。以下の実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとし、上記第1の実施形態と実質的に同様の点については、重複説明を省略することがある。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のベーゴマ200について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態のベーゴマ200の構成を示す図である。上記第1の実施形態では、ベーゴマ100の本体部110、紐固定部120及び回転軸部130を一体に形成したが、第2の実施形態のベーゴマ200では、本体部210(上方部分ともいう)と、紐固定部220及び回転軸部230(下方部分ともいう)とが、着脱自在である点が上記第1の実施形態と相違する点であり、その他の点では同様である。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の紐固定部220、回転軸部230は、第1の実施形態の紐固定部120、回転軸部130と実質的に同様である。
本実施形態のベーゴマ200は、図4に示したように、紐固定部220と回転軸部230とが一体に構成され、本体部210と、紐固定部220及び回転軸部230とが、着脱自在である。上方部分である本体部210と、下方部分である紐固定部220及び回転軸部230と、が組み付けられたときのベーゴマ200の外形は、第1の実施形態のベーゴマ100と実質的に同様である。
本体部210は、図4に示したように、紐固定部220及び回転軸部230を着脱自在とするための組み付け孔212が軸心に形成されている。組み付け孔212には、後述する紐固定部220の上端から突出する組み付け軸240が差し込まれて固定される。本体部210は、この点が第1の実施形態の本体部110と相違する。
紐固定部220には、図4に示したように、本体部210の組み付け孔212に組み付けられる組み付け軸240が設けられている。組み付け軸240は、紐固定部220の回転軸部230側とは反対側の端部から同軸に軸方向に突出して形成されている。紐固定部220は、このように組み付け軸240が設けられている点が、第1の実施形態の紐固定部120と相違する。
回転軸部230は、図4に示したように、紐固定部220と一体に構成されており、紐固定部220とともに本体部210と着脱自在に構成されている点が第1の実施形態の回転軸部230と相違し、その他の点では回転軸部130と同様である。
本体部210(上方部分)と、紐固定部220及び回転軸部230の部分(下方部分)とは、組み付け軸240を本体部210の組み付け孔212に差し込んで、Оリングなどで固定することによって着脱自在に組み付けられる。なお、組み付け軸240と本体部210の組み付け孔212とは、ねじ止めによって固定してもよい。
ベーゴマ200の製造方法としては、本体部210、紐固定部220又は回転軸部230の少なくとも1つを、NC旋盤により回転切削加工して製作することができる。また、組み付け軸240もNC旋盤により回転切削加工して製作することができる。これにより、本体部210(上方部分)と、紐固定部220及び回転軸部230の部分(下方部分)との組み付け精度を極めて高くすることができる。ただし、必ずしもNC旋盤を用いなくてもよく、必要とされる精度に応じて、適切な旋盤を用いることができる。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、本体部210(上方部分)と、紐固定部220及び回転軸部230の部分(下方部分)とが着脱自在であることによって、上方部分と下方部分を組み合わせたさまざまなバリエーションのベーゴマとすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態のベーゴマ300について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態のベーゴマ300の構成を示す図である。本実施形態のベーゴマ300は、図5に示したように、本体部310と第1大径部324aと小径部322の本体部310側の一部(上方部分ともいう)とが一体に構成され、回転軸部330と第2大径部324bと小径部322の回転軸部330側の一部(下方部分ともいう)とが一体に構成され、上方部分である本体部310と第1大径部324aと小径部322の本体部310側の一部と、下方部分である回転軸部330と第2大径部324bと小径部322の回転軸部330側の一部とが、着脱自在に構成されている。本実施形態では、上記構成が第1の実施形態と相違している。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の下面310a、小径部322、第1大径部324a、第2大径部324bは第1の実施形態の下面110a、小径部122、第1大径部124a、第2大径部124bと実質的に同様である。
本体部310には、図5に示したように、回転軸部330の上端に形成された組み付け軸340を組み付けるための組み付け孔312が形成されている。また、本体部310には、下面310aに連続して、後述する紐固定部320の第1大径部324aと小径部322の本体部310側の一部である第1小径部322aとが構成されている。本体部310は、これらの点が第1の実施形態の本体部110と相違する。
紐固定部320は、図5に示したように、本体部310と一体に構成された第1大径部324a及び第1小径部322aと、後述の回転軸部330と一体に構成された第2大径部324bと第2小径部322bと、が着脱自在に連結されて構成されている。このように、紐固定部320の小径部322は軸方向途中位置で2つに分離される構成である。
また、紐固定部320の第2小径部322bの上端から同軸に、組み付け軸340が突出している。組み付け軸340は、本体部310の組み付け孔312に差し込まれてОリングで固定されたり、組み付け軸340と組み付け孔312とをねじ止めされたりすることにより、本体部310と紐固定部320と回転軸部330とが着脱自在に組み付けられる。紐固定部320は、これらの点が第1の実施形態の紐固定部120と相違するものである。
回転軸部330は、図5に示したように、これの上端に連続して第2大径部324bと小径部322の回転軸部330側の一部である第2小径部322bとが構成されている。回転軸部330は、この点が第1の実施形態の回転軸部130と相違するものである。
ベーゴマ300の製造方法としては、本体部310、紐固定部320又は回転軸部330の少なくとも1つを、NC旋盤により回転切削加工して製作することができる。また、組み付け軸340もNC旋盤により回転切削加工して製作することができる。これにより、本体部310と第1大径部324aと小径部322の本体部310側の一部(上方部分)と、回転軸部330と第2大径部324bと小径部322の回転軸部330側の一部(下方部分)との組み付け精度を極めて高くすることができる。ただし、必ずしもNC旋盤を用いなくてもよく、必要とされる精度に応じて、適切な旋盤を用いることができる。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、本体部310と第1大径部324aと第1小径部322a(上方部分)と、回転軸部330と第2大径部324bと第2小径部322b(下方部分)とが着脱自在であることによって、上方部分と下方部分を組み合わせたさまざまなバリエーションのベーゴマとすることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態のベーゴマ400について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態のベーゴマ400の構成を示す図である。本実施形態のベーゴマ400は、図6に示したように、小径部422は、回転軸部430から本体部410に向けて広がるテーパー面を有して構成される。本実施形態では、上記構成が第1の実施形態と相違している。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の本体部410、回転軸部430は、上記第1の実施形態の本体部110、回転軸部130と実質的に同様である。
紐固定部420は、図6に示したように、小径部422が回転軸部430から本体部410に向けて広がるテーパー面を有して構成される。この点が第1の実施形態の紐固定部120と相違する点である。
ベーゴマ400の製造方法としては、NC旋盤により回転切削加工して製作することができる。ただし、必ずしもNC旋盤を用いなくてもよく、必要とされる精度に応じて、適切な旋盤を用いることができる。
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、小径部422は、回転軸部430から本体部410に向けて広がるテーパー面を有するように構成されるため、紐を巻き付けやすく、紐固定部420から本体部410への紐の移行がスムーズである。
なお、本実施形態では、小径部422を回転軸部430から本体部410に向けて広がるテーパー面としたが、本実施形態の応用例として、小径部422を、回転軸部430から本体部410に向けて狭まるテーパー面を有するようにしてもよい。回転軸部430から本体部410に向けて狭まるテーパーであれば、紐を巻き付けやすく、第2大径部に紐が食い込みやすい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態のベーゴマ500について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態のベーゴマ500の構成を示す図である。本実施形態のベーゴマ500は、図7に示したように、第2大径部524bと小径部522との差は、紐Sの太さより大きく構成される。本実施形態では、上記構成が第1の実施形態と相違している。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の本体部510、回転軸部530は第1の実施形態の本体部110、回転軸部130と実質的に同様である。
紐固定部520は、図7に示したように、第2大径部524bと小径部522との差は、紐Sの太さの半分より大きく構成される。第2大径部524bは、外周面に紐Sが載る突出部となっており、紐Sの脱落を防止することができる。この点が第1の実施形態の紐固定部120と相違する点である。
ベーゴマ500の製造方法としては、NC旋盤により回転切削加工して製作することができる。ただし、必ずしもNC旋盤を用いなくてもよく、必要とされる精度に応じて、適切な旋盤を用いることができる。
(第5の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、第2大径部524bと小径部522との差を、紐Sの太さの半分より大きい構成とすることにより、第2大径部524bが十分大きいことで、紐Sが第2大径部524bの外周面に載ることができる。このため、紐Sが第2大径部524bからずれたり脱落したりすることが防止される。
(第6の実施形態)
第6の実施形態のベーゴマ600について、図8を参照しながら説明する。図8は、第6の実施形態のベーゴマ600の構成を示す図である。本実施形態のベーゴマ600は、図8に示したように、小径部622の外周面に、紐の滑り止め加工622aを施して構成される。本実施形態では、上記構成が第1の実施形態と相違している。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の本体部610、回転軸部630は第1の実施形態の本体部110、回転軸部130と実質的に同様である。
紐固定部620は、図8に示したように、小径部622の外周面に、紐の滑り止め加工622aを施して構成される。紐の滑り止め加工622aとしては、例えば、ローレット加工、スプライン加工、もしくは梨地加工などを施してもよい。この点が第1の実施形態の紐固定部120と相違する点であり、その他の点では紐固定部120と同様である。
ベーゴマ600の製造方法としては、NC旋盤により回転切削加工して製作することができる。ただし、必ずしもNC旋盤を用いなくてもよく、必要とされる精度に応じて、適切な旋盤を用いることができる。
(第6の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、小径部622の外周面に、紐の滑り止め加工622aを施すことにより、紐が滑らず巻き付けられるので、紐が巻き付けやすい。
(第7の実施形態)
第7の実施形態のベーゴマ700について、図9を参照しながら説明する。図9は、第7の実施形態のベーゴマ700の構成を示す図である。本実施形態のベーゴマ700は、図9に示したように、小径部722の外周面に、紐の滑り止め部材726を装着して構成される。本実施形態では、上記構成が第1の実施形態と相違している。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の本体部710、回転軸部730は第1の実施形態の本体部110、回転軸部130と実質的に同様である。
紐固定部720は、図9に示したように、小径部722の外周面に、紐の滑り止め部材726を装着して構成される。滑り止め部材726としては、例えば合成ゴム、軟質プラスチック、もしくはエラストマーなどであってもよい。滑り止め部材726は小径部722の外周面に装着されるものなので、交換することができる。よって、消耗時に交換したり、使用者に合った最適な滑り止め部材726としたりすることができる。このような点が第1の実施形態の紐固定部120と相違する点であり、その他の点では紐固定部120と同様である。
ベーゴマ700の製造方法としては、NC旋盤により回転切削加工して製作することができる。ただし、必ずしもNC旋盤を用いなくてもよく、必要とされる精度に応じて、適切な旋盤を用いることができる。
(第7の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、小径部722の外周面に滑り止め部材726を装着することで、紐が滑らず巻き付けられるので、紐が巻き付けやすい。また、滑り止め部材726が交換可能であるので、消耗時に交換したり、使用者に合った最適な滑り止め部材としたりすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、紐固定部は小径部と第1及び第2大径部とを有する構成としたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、本体部の下面により、第1大径部を構成するようにしてもよい。このように、第1大径部を本体部の下面とすることで、第1大径部を形成する必要がない。また、本体部の下面と離間させた位置に第1大径部を形成してもよい。
また、小径部の径と本体部の下面の径との差は、紐の太さに等しいように構成してもよい。かかる構成によれば、本体部の下面に紐を1巻したときに、紐固定部から本体部へ連続してスムーズに紐を巻き付けることができる。
また、上記実施形態では、小径部の長さは紐の太さの1.5倍の大きさに設定したが、本発明はこの例に限定さない。例えば、小径部の軸方向の長さは、紐の太さより大きく、紐の2倍の太さよりも小さく設定してもよい。例えば、小径部の軸方向の長さを、3mm程度〜6mm程度としてもよい。紐は少なからず伸縮することから、小径部の軸方向の長さが任意の長さであっても、紐の巻き付け時に紐を小径部に食い込ませることができるが、小径部の軸方向の長さを、紐の太さより大きく、紐の2倍の太さよりも小さくすることによって、確実に2巻目が食い込むように巻き付けることができる。さらに、小径部の長さは紐の太さの2倍より大きく設定してもよい。
また、上記実施形態では、小径部に紐を3巻きしたが、本発明はこの例に限定されず、例えば、小径部の長さに応じて、又は小径部の径と本体部の下面の径との差の大きさに応じて、小径部への紐の巻数は任意に設計することができる。
また、上記実施形態では、回転軸部の側面が、本体部の略円錐台形の側面の延長上にあるように構成したが、本発明はかかる構成に限定されず、回転軸部の側面が、本体部の略円錐台形の側面の延長上になくてもよい。
また、上方部分と下方部分を設けたベーゴマ200、300(第2又は第3の実施形態)において、図10に示したように、回転軸部230、330には、回転対称となる位置に複数の切り欠きCを設けてもよい。図10は、回転軸部に切り欠きを設けた例を示す図であり、図10(a)は側面図であり、図10(b)は底面図である。このような切り欠きCは、回転軸部230、330を本体部210、310に結合させるためのスパナ掛けに用いることができる。特に、上方部分と下方部分をねじで結合させる際に好適である。
以上説明した実施形態、変更例及び応用例の内容は、適宜組み合わせて実施できる。例えば、上方部分と下方部分を設けたベーゴマ(第2又は第3の実施形態)において、小径部に滑り止め加工をする(第6の実施形態)又は滑り止め部材を設ける(第7の実施形態)など、任意の組み合わせが可能である。
100、200、・・・、700 ベーゴマ
110、210、・・・、710 本体部
110a、310a 下面
110b、 上面
110c テーパー
110d 側面
120、220、・・・、720 紐固定部
122、222、・・・、722 小径部
124a、224a、・・・、324a 第1大径部
124b、224b、・・・、524b 第2大径部
130、230、・・・、730 回転軸部
240、340 組み付け軸
212、312 組み付け孔
322a 第1小径部
322b 第2小径部
240、340 組み付け軸
622a 滑り止め加工
726 滑り止め部材
C 切り欠き
S 紐

Claims (11)

  1. 略円錐台形を有する本体部と、
    前記本体部の下面に設けられ、紐を固定するための紐固定部と、
    前記紐固定部に連なる回転軸部と、
    を有し、
    前記紐固定部は、
    前記本体部の下面の径よりも小径の小径部と、
    前記小径部の上下に設けられ、前記小径部よりも大径の第1及び第2大径部と、
    を有し、
    前記小径部は、軸方向と平行な面又は前記回転軸部から前記本体部に向けて広がる若しくは狭まるテーパー面が、全周にわたって形成され、
    前記小径部の軸方向の長さは、前記紐の太さより大きく、前記紐の2倍の太さよりも小さいことを特徴とする、ベーゴマ。
  2. 前記紐固定部と前記回転軸部とが一体に構成され、
    前記本体部と、前記紐固定部及び前記回転軸部とが、着脱自在であることを特徴とする、請求項1に記載のベーゴマ。
  3. 前記本体部と前記第1大径部と前記小径部の前記本体部側の一部とが一体に構成され、
    前記回転軸部と前記第2大径部と前記小径部の前記回転軸部側の一部とが一体に構成され、
    前記本体部と前記第1大径部と前記小径部の前記本体部側の一部と、前記回転軸部と前記第2大径部と前記小径部の前記回転軸部側の一部とが、着脱自在であることを特徴とする、請求項1に記載のベーゴマ。
  4. 前記回転軸部の先端部には、回転対称となる位置に複数の切り欠きを設けたことを特徴とする、請求項2又は3に記載のベーゴマ。
  5. 前記第2大径部と前記小径部との差は、前記紐の太さの半分より大きいことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のベーゴマ。
  6. 前記小径部の外周面に滑り止め加工を施したことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のベーゴマ。
  7. 前記小径部の外周面に滑り止め部材を装着したことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のベーゴマ。
  8. 前記本体部の下面により、前記第1大径部が構成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のベーゴマ。
  9. 前記小径部の径と前記本体部の下面の径の差は、前記紐の太さに等しいことを特徴とする、請求項8に記載のベーゴマ。
  10. 前記回転軸部の側面が、前記本体部の略円錐台形の側面の延長上にあることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のベーゴマ。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のベーゴマを製造する方法であって、
    前記本体部、前記紐固定部又は前記回転軸部の少なくとも1つを、旋盤により回転切削加工して製作することを特徴とする、ベーゴマの製造方法。
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