JP6288964B2 - 立体形成具 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の棒状部材を相互に連結して多様な形態の立体物を形成可能な立体形成具に関する。
表面に挿入孔が多数形成された球状のジョイント部材を用いて棒状部材を連結して、各種形態の立体物を組み立てることのできる組立玩具が、米国のゾムツール(Zometool)社から販売されている。しかし、その球状のジョイント部材の挿入孔は、それぞれ、挿入される棒状部材を特定の方向に向けて固定するものであるため、連結する棒状部材の結合角度に制約があり、組み立て可能な立体形状に制限があり、また、多様な形態の立体物を組み立て可能とするには、向きが異なる多数の挿入孔を設ける必要があった。そのため、射出成形により製造する場合には、可動部を備えた複雑な型を用いなければならならず、製造コストの削減が難しい等の問題があった。また、棒状部材についても多様な長さのものを用意する必要があり、多様な立体形状の立体物の組み立てる上で不便である。
本出願人は、棒状部材を連結して多様な形態の立体物を組み立て可能な立体形成具として、特許文献1のものを提案した。
特許文献1で提案した立体形成具は、2つのジョイント部材を合体させ、一つの連結部として使用可能なジョイント部材を備えたものであったが、2つのジョイント部材の結合状態の安定性や、連結部間を可変にする等の観点から改良の余地を残すものであった。
特公平4−53450号公報
したがって、本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る、立体形成具を提供することにある。
本発明は、数の棒状部材を相互に連結して立体物を形成するための立体形成具であって、複数の棒状部材を相互に連結させるジョイント部材を含み、前記ジョイント部材は、コアと、該コアの外周部に、周方向に間隔を開けて環状に設けられた複数の結合素子とを有し、前記結合素子は、それぞれ、ヒンジ部を介して前記コアに結合しており、コアどうしを重ねた、もう一つの同じジョイント部材のコア上に移動させた状態下に、前記棒状部材を結合可能になされていることを特徴とする、立体形成具を提供するものである(以下、この発明を第1発明ともいう)。
本発明は、複数の棒状部材を相互に連結して立体物を形成するための立体形成具であって、複数の棒状部材を相互に連結させるジョイント部材を含み、前記ジョイント部材は、コアと、該コアの外周部に、周方向に間隔を開けて環状に設けられた複数の結合素子とを有し、前記結合素子は、それぞれ、ヒンジ部を介して前記コアに結合しており、前記コアの底面に、もう一つの同じジョイント部材と合体させるための結合孔及び該係合孔に対応する突起を有していることを特徴とする、立体形成具を提供するものである(以下、この発明を第2発明ともいう)。
本発明は、複数の棒状部材を相互に連結して立体物を形成するための立体形成具であって、複数の棒状部材を相互に連結させるジョイント部材を含み、前記ジョイント部材は、前記棒状部材と結合する複数の結合素子を有し、前記結合素子は、前記棒状部材を挿入可能な筒体からなり、該筒体の内面には、棒状部材固定用の突起が設けられ、ネジ部を有する前記棒状部材を回転させずに挿入するだけで、該棒状部材の固定が可能であり、且つ該棒状部材を回転させることによって、該突起を破壊することなく該棒状部材の取り外しが可能であることを特徴とする、立体形成具を提供するものである(以下、この発明を第3発明ともいう)。
本発明は、ネジ溝を有する棒状部材を内部に挿入して固定可能な挿入孔を有する結合部材であって、
前記挿入孔の内面には、変形して、前記棒状部材を回転せずに挿入することを許容する一方、挿入された棒状部材のネジ部に係合して、該棒状部材を回転せずに引き抜くことを阻止する第1の突起と、前記棒状部材の挿入方向における前記突起よりも奥に設けられ、該棒状部材をその回転方向に応じて進退させる第2の突起とが形成されていることを特徴とする、結合部材を提供するものである(以下、この発明を第4発明ともいう)。
本発明(第1、第2発明)の立体形成具によれば、ジョイント部材に結合素子を介して結合させる棒状部材の結合角度が可変で、なおかつ同一ジョイント部材を合体させることによって棒状部材の結合数を増やすことができため、例えば、多様な立体形状の立体物の組み立てに用いるジョイント部材を1種類で済ますことも可能であり、経済性が高く、棒状部材を結合させる態様に自由度が高い。また組み立て、解体、微調整が簡便なため、増殖性に優れ、個性的な形状も形成でき、多様な立体形状の立体物の組み立ても可能である。本明細書において、増殖とは、形成した立体物に更に棒状部材を結合して、より大きな立体物を形成することを意味する。
また、本発明(第3発明及び第4発明)によれば、棒状部材の筒体に対する固定及び折り外しが容易であり、多様な立体形状の立体物や、棒状部材と筒体との結合構造が、簡便に得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るジョイント部材を、コアの底面側から視た平面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1に示すジョイント部材の結合素子を水平状態とした状態を一部断面で示す模式側面図である。 図4は、図1に示すジョイント部材の結合素子を、コアどうしを重ねた、もう一つの同じジョイント部材のコア上に位置させた状態を一部断面で示す模式側面図である。 図5は、図1に示すジョイント部材を、もう一つの同じジョイント部材と合体させた状態を、一方のジョイント部材のコア上面側から視た平面図である。 図6(a)〜図6(c)は、図1に示すジョイント部材の結合素子の詳細を示す図で、(a)は(b)のA−A線断面図であり、(b)は、結合素子及びその近傍を、コアの上面側から視た平面図、(c)は(b)のB−B線断面図である。 図7は、本発明に好ましく用いられる棒状部材を示す側面図である。 図8(a)〜図8(d)は、棒状部材を好ましい構成の筒体に固定する様子を示す模式断面図である。 図9は、本発明の立体形成具で形成する立体物を構成する基本パターンの例を示す斜視図である。 図10は、本発明の立体形成具で形成する立体物の一例を示す斜視図である。
以下本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態の立体形成具は、図1及び図2に示す形態のジョイント部材1を含む。ジョイント部材を含むという表現は、立体形成具が、ジョイント部材のみからなる場合を含む。即ち、本発明の立体形成具は、ジョイント部材のみからなるものであっても良いし、ジョイント部材と棒状部材とからなるものであっても良いし、ジョイント部材と棒状部材に加えて更に別の部材を含むものであっても良い。
ジョイント部材は、複数の棒状部材どうしを連結させるものであり、本実施形態におけるジョイント部材1は、図1及び図2に示すように、コア2と、該コア2の外周部に、周方向に間隔を開けて環状に設けられた複数の結合素子3とを有している。結合素子3は、それぞれ、ヒンジ部4を介してコア2に結合しており、図4に示すように、コア2どうしを重ねた、もう一つの同じジョイント部材1Aのコア2上に位置させた状態下に、棒状部材5を結合可能になされている。
ジョイント部材1について、より具体的に説明すると、コア2は、円盤状の形態を有し、凸曲面状に形成された上面2aと、もう一つの同じジョイント部材1Aと合体させたときに、該ジョイント部材1Aのコア2と対向する底面2bとを有する。コア2の上面2aの中央部には、中央係合孔21が形成されている。中央係合孔21は、棒状部材5を、コア2にも挿入固定可能とするものであり、貫通孔でも非貫通孔であっても良いが、貫通孔であることが好ましく、更に、2つのジョイント部材1を重ねたときに、2つのジョイント部材1の中央係合孔21どうしが重なり一つの連続する係合孔を形成することが好ましい。本実施形態における中央係合孔21の内面には、係合突起21aが形成されており、外周に螺条を有する棒状部材5を螺入させて、適宜の位置に固定可能である。
また、ジョイント部材1のコア2には、もう一つのジョイント部材1のコア2と合体させるための、結合孔23及び該結合孔23に対応する突起22とが形成されている。結合孔23及び突起22は、図1に示すように、コア2の底面2bにおける、コア2の中央部の周囲に、環状に且つ周方向に交互に並ぶように形成されている。ジョイント部材1の結合孔23は、合体させるジョイント部材1Aの突起22と嵌合することが好ましい。それらの結合孔23及び突起22は、ジョイント部材1どうしが一体化した状態を安定化させ得るものであればよく、ジョイント部材1の結合素子3をもう一つのジョイント部材のコア2上に配さない状態においては、結合孔23から突起22が容易に抜けるものであっても良い。また、突起22は、結合孔23に圧入することにより該結合孔に結合し、ある程度の力で引っ張ることにより結合孔23から引き抜くことが可能なものであっても良い。また、結合孔23と突起22とは他の態様で配置されていても良い。また、結合孔23は、コア2を貫通するものであっても、貫通しないものであっても良い。
本実施形態のジョイント部材1においては、前述のように、底面2bに複数の突起部とそれが嵌まる結合孔を有し、底面同士を合体させることにより、ジョイント部材どうしの結合状態が安定化する。そして、ジョイント部材を合体して使用することにより、結合素子を増やすことができる。
また、本実施形態のジョイント部材1においては、図4に示すように、ジョイント部材1の結合素子のいくつかを、合体させた他のジョイント1Aのおもて側にオーバーハングして棒状部材と結合することができる。そのため、ジョイント部材どうしの結合状態が安定化し、互いの底面の突起部が結合孔に嵌入するためにズレも生じないこととも相まって、ジョイント部材どうしの結合状態が一層安定化する。
また、ジョイント部材1の結合素子を、もう一つの同じジョイント部材のコア上に位置させた状態下に棒状部材を結合可能であることによって、複数の棒状部材を、合体したジョイント部材からなる連結部の中央部付近にそれらの延長線が集まるように連結することができ、各種形態の立体物を高精度に組み立てることができる。
ヒンジ部4は、コア2と結合素子3との間に形成され、結合素子3のコア2に対する結合角度を可変とするものである。本実施形態においては、ヒンジ部4の存在により、個々の結合素子3を、結合させる棒状部材5の軸方向5Lが水平状態よりも上側を向いた状態(図2参照)から、該軸方向5Lが水平状態よりも下側に向いた状態(図4参照)まで回動させることができる。
より詳細には、ジョイント部材1は、図4に示すように、個々の結合素子3を、コア2どうしを重ねたもう一つの同一のジョイント部材1のコア上に位置するまで回動させることができ、その状態の結合素子3に、棒状部材5を結合させることが可能である。
図5は、本実施形態のジョイント部材1を、コア2の底面同士を対向させ2つ重ねた状態を示す図であり、図中、符号3Bで示す結合素子が、中央に見えるコア2の周囲に設けられている結合素子であり、符号3Aで示す結合素子が、中央に見えるコア2の底面側に重ねた見えないコアの周囲に設けられている結合素子である。2つのジョイント部材1,1Aは、図5に示すように、一方のジョイント部材1の結合素子3Aを、他方のジョイント部材の結合素子3B、3B間を通して、該他方のジョイント部材のコア2上に移動させることができる。
本実施形態におけるジョイント部材1は、合成樹脂を原料として、射出成形により一体成形したものであり、ヒンジ部4は、コア2と結合素子3との間に厚みの薄い部分として形成されている。そのため、本実施形態におけるヒンジ部4は、結合素子3を、コア2の底面2b又はそれに平行な面に対して上方向U及び下方向Dに移動させ得るのみならず、コア2と結合素子3との間を僅かにではあるが捻るようにも変形させることができる。そのため、棒状部材5どうしを一層自由な結合角度に連結することが可能であり、組み立て可能な立体形状の幅が一層広がる。
ジョイント部材1は、このような観点から、合成樹脂からなることが好ましい。合成樹脂としては、各種公知の樹脂を用いることができ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン等が好ましく用いられる。また、ヒンジ部4の厚みT4は、コア2の厚みのT2の0.5〜30%が好ましく、1〜15%がより好ましい。本実施形態におけるヒンジ部4は、図2に示すように、上面側及び下面側のいずれもが断面凹状に形成されている。ヒンジ部4は、上面側及び下面側の少なくとも一方が断面凹状に形成されていることが好ましい。
本発明における結合素子3は、棒状部材5を結合可能なものである。結合素子3に棒状部材5を結合させる方法には特に制限はなく、棒状部材5を係合、螺合、嵌合、圧入又はこれらの2以上の組み合わせからなる方法等によって結合させることができる。具体的な構成としては、棒状部材5の外径よりやや小さい内径の筒状体を設け、該筒状体に棒状部材5を圧入するだけで結合されるようにしても良いし、棒状部材5の端部と結合素子3を構成する筒状体の内面とに螺条を設け、それらの螺合により結合されるようにしても良い。
本実施形態のジョイント部材1における結合素子3は、図6及び図7に示すように、棒状部材5を挿入可能な円筒体31(筒体)からなり、円盤状のコア2の中央部を中心とする円周上に等間隔に並ぶように形成されている。個々のジョイント部材1には、6個の円筒体31が形成されている。
また、円筒体31の内面32には、棒状部材固定用の突起33が設けられ、ネジ部51を有する棒状部材5を回転させずに挿入するだけで、結合素子3に棒状部材5を固定可能であり、また、棒状部材5を回転させることによって、該突起33を破壊することなく、該棒状部材5の取り外しが可能である。
より詳細に説明すると、本実施形態の立体形成具は、ジョイント部材1とともに、図7に示す棒状部材5を含んでいる。
図7に示す棒状部材5は、円柱形であり、円筒体31に挿入される端部にネジ部51を有する。ネジ部51は、ジョイント部材1の円筒体31の内径にほぼ一致する外径を有し、円筒体31に嵌入される形状を有する。
ジョイント部材1の円筒体31の内面には、棒状部材5を回転せずに挿入することを許容する一方、挿入された棒状部材5のネジ部51に係合して、該棒状部材5を回転せずに引き抜くことを阻止する第1の突起33が設けられている。
第1の突起33は、図8(a)及び図8(b)に示すように、挿入される棒状部材5に押圧されると、挿入方向Pの奥側に傾くように変形し、それによって、棒状部材5を回転させずに挿入することを許容する。
また、本実施形態における円筒体31は、棒状部材5の挿入方向Pにおける、第1の突起33よりも奥に、棒状部材5の回転方向に応じて該棒状部材5を進退させる第2の突起34を有する。第2の突起34は、図8(c)に示すように、棒状部材5に押圧されても容易には変形せず、それによって、棒状部材5を回転させずに更に挿入することをは不可能となる。
また、図8(c)に示す状態から、棒状部材5を引き抜こうとしても、棒状部材5のネジ部51の溝やネジ山に、第1の突起33が、素材の弾性復元力により係合して、棒状部材5が引き抜かれることが阻止する。
本実施形態における立体形成具においては、棒状部材5が、ジョイント部材1の結合素子3の孔に嵌入する形状であり、結合素子3の挿入部の内面に、第1の突起33及び第2の突起34を有し、棒状部材5を差し込むだけで、第1の突起33がネジ溝の螺条間に挟まり、第2の突起34が、棒状部材5のそれ以上の挿入を阻止するため、棒状部材5を、簡便に所定の深さまで挿入して固定することが可能である。
しかも、第2の突起34は、棒状部材5の回転方向に応じて該棒状部材5を進退させるものであるため、図8(d)に示すように、必要に応じて、棒状部材5を第2の突起34の位置より奥にまで挿入させることも可能であり、その挿入の程度は、棒状部材5の回転により高精度に制御可能である。そのため、ジョイント部材1と棒状部材5の着脱の簡便さと長さ調節の精度の高さを両立させることができる。
本実施形態におけるジョイント部材1は、本発明の結合部材の一実施形態である。本発明の結合部材は、棒状部材の挿入孔を有する限り筒状でなくても良く、筒状又は非筒状の何れの場合においても、その挿入孔に、ジョイント部材1と同様の第1の突起33及び第2の突起34を設けることで、棒状部材の結合部材に対する着脱の簡便さと挿入させる深さの精度の高さを両立させることができる等の効果が奏される。
本発明の立体形成具において、両端をジョイント部材1に結合させる棒状部材5は、図7に示すように、長手方向の一方に正ネジであるネジ部、他方に逆ネジであるネジ部を有することが好ましい。そのような棒状部材5を用いると、ジョイント部材の結合素子に両端を嵌入させた状態において、その棒状部材5を、正ネジ方向に対して右向きに回せば、第2の突起34にネジ溝が噛み込むことで、棒状部材5が結合素子に更にねじ込まれ、同時に反対側の逆ネジは左向きに回転して、同様に棒状部材5が他のジョイント部材の結合素子にねじ込まれる。このように、両端とも結合素子にねじ込まれるために、棒状部材によって形成される立体物の辺の長さが短くなる。また、逆に回したときは、立体物の辺の長さが長くなり、更に回すと両端の結合素子から棒状部材5が外れる。このように、棒状部材5の正と逆のネジ溝切りによって、簡便な着脱に加えて簡便な長さ調節も可能となる。
上述した実施形態のジョイント部材1は、合成樹脂の射出成形により製造されたものであり、その射出成形の際には、複数の結合素子3を、図1及び図2に示すように、すべて上向きに揃えられている。即ち、すべての結合素子3に関し、結合させる棒状部材5の軸方向5Lをコア2の底面2bに垂直な一方向に向けた状態として射出成形することができる。一方、射出成形後のジョイント部材1に、棒状部材を固定する際には、結合素子3を、上向きに揃えられた状態から、水平方向や更に反対方向を向くまで、自由な角度に折り曲げて使用することができる。
そのため、ジョイント部材を生産する場合、単純な成形手順(金型動作方向とは別方向のピストン動作などを必要としない)で済み、金型のコストが抑えられ、なおかつ量産にも適している。なお、図6中に符号35で示す溝は、第1の突起33と第2突起34とを結ぶライン上に、金型を構成する一の割型の凸部と他の割型の凸部との衝合面を設定できるようにするために設けた溝である。
本発明の立体形成具によれば、頂点と辺で三角形が構成されるように、平面だけでなく立体構造においても三角形を基本形状として様々な立体構造が形成できる。またその構造を連続、拡張させることで、より複雑な造形ができる。しかし形状の異なる構造物の場合、各頂点から延びる各辺の角度は一定ではなく、一種類の固定ジョイントでは様々な形状には対応できない。また同様に立体物の各辺となる棒状部材の長さが一定であればパターンが画一化され、より変化のある形状を組み立てるためには棒状部材の長さを変える必要がある。
本発明の好ましい実施形態においては、組み上げる形状に応じて「結合素子の角度が可変で、かつ複数の接続方向を選択できるヴァリアブルジョイント(=Variable Joint)」と「辺の長さを調節できるスクリュースポーク(=Screw Spoke)」を実現することができ、それによって、1種類のジョイントと1種類の棒状部材で、多様な立体形状の立体物を形成することができ、多目的の立体形成も可能となる。
通常、立体の骨格構造の種類には、図9に示すように、基本的なパターンとして(プラトン立体といわれる)5種類の正多面体がある(正4面体、正6面体、正8面体、正12面体、正20面体)。こうした単純な形状の場合、各頂点の棒状部材接続はおよそ6方向以内なので、6個の結合素子がついたジョイント単体のままで組み上げられる。しかし、多面体を複数個繋げた拡張型や種類の違う多面体を合体させる場合には、単体ジョイントでは対応できない接続角度や7個以上の結合素子が必要になる。このような場合には、ジョイント2個を合体させ、最大12個の結節点とすることで、ほとんどの形状をカバーすることが可能である。
図10には、本発明の立体形成具で形成可能な立体物の一例が示されており、同図には、正三角錐(正4面体)の骨格構造を4倍に延長した立体構造物が示されている。その立体構造物の連結部6Aにおいては、単一のジョイント部材1により3本の棒状部材が連結されており、連結部6Bにおいては、単一のジョイント部材1により6本の棒状部材が連結されている。他方、連結部6C(中央の結節点)においては、12本の棒状部材が連結されているが、該連結部6Cにおいては、2個のジョイント部材を合体させて用い、12個の結合素子によって12本の棒状部材を連結させている。
このように結合角度と結合数が異なる頂点や結節点でも1種類のヴァリアブルジョイントで対応できる。また、各辺を構成する棒状部材5として、前述したスクリュー棒状部材を用いることによって、結合素子への嵌入の深さを変えることによって、容易に辺の長さが変えられるため、形状を変形させて、より変則的な構造物として組み上げることも可能となる。
本発明によれば、プラトン立体や図9に示すような形状の立体物だけではなく、アルキメデス立体や星型正多面体、また円筒形態、それらの変形や異形、さらにそれぞれの組み合わせを増殖させることなども可能となり、単純化された部材を用いるにも拘わらず、自由で個性的な構造物を簡便に形成できる。
以上、本発明をその好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、上記の実施形態に制限されることなく種々変更可能である。例えば、コアの周囲に設ける結合素子の数は、少なくとも3個以上であり、6個に代えて、4個、5個、7個又は8個設けても良い。また、射出成形に代えて、3Dプリンターや、他の立体造形技術を用いて製造することもできる。また、棒状部材5としては、長手方向の一方と他方に何れも正ネジ又は逆ネジであるネジ部を設けたものを用いることできる。棒状部材としては、中央に連結部を有し、連結部を境とする長手方向の一方と長手方向の他方とを棒状部材の軸周りに独立して回転させ得るもの等を用いることもできる。また、棒状部材には、予め設定した所定の長さに切断できるように切断位置を示す目印を形成することもできる。そのような目印としては、点や線を塗料等で表示しても良いし、ネジ部の途中に点や溝状の凹部を形成しても良い。
本発明の立体形成具は、多様な用途に用いることができ、製造する立体物の用途にも特に制限はない。例えば、本発明の立体形成具は、多様な立体物を形成し得る玩具であっても良いし、玩具以外であっても良い。例えば、自然界に存在する各種の構造や人工的に製造される各種の構造を再現した模型や、新規な構造や形状を研究するための模型を形成するのに用いても良い。また、芸術目的で、美しい形状の立体物を製造するために用いても良いし、実用的な立体物を形成するために用いても良い。
1,1A ジョイント部材
2 コア
2a 上面
2b 底面
21 中央係合孔
21a 係合突起
22 突起(合体用の突起)
23 結合孔
3,3A,3B 結合素子
31 円筒体
32 内面
33 第1の突起
34 第2の突起
4 ヒンジ部
5 棒状部材
51 ネジ部

Claims (6)

  1. 複数の棒状部材を相互に連結して立体物を形成するための立体形成具であって、
    複数の棒状部材を相互に連結させるジョイント部材を含み、
    前記ジョイント部材は、前記棒状部材と結合する複数の結合素子有し、
    前記結合素子は、前記棒状部材を挿入可能な筒体からなり、該筒体の内面には、棒状部材固定用の突起が設けられ、ネジ部を有する前記棒状部材を回転させずに挿入するだけで、該棒状部材の固定が可能であり、且つ該棒状部材を回転させることによって、該突起を破壊することなく該棒状部材の取り外しが可能であり、
    前記筒体は、前記棒状部材の挿入方向における、前記突起よりも奥に、該棒状部材の回転方向に応じて該棒状部材を進退させる第2の突起を有することを特徴とする、立体形成具。
  2. 記ジョイント部材は、コアを有し、該コアの外周部に、前記複数の結合素子が、周方向に間隔を開けて環状に設けられており、該複数の結合素子は、それぞれ、ヒンジ部を介して前記コアに結合しており、コアどうしを重ねた、もう一つの同じジョイント部材のコア上に位置させた状態下に、前記棒状部材を結合可能になされていることを特徴とする、請求項1に記載の立体形成具。
  3. 前記ジョイント部材は、コアを有し、該コアの外周部に、前記複数の結合素子が、周方向に間隔を開けて環状に設けられており、該複数の結合素子は、それぞれ、ヒンジ部を介して前記コアに結合しており、前記コアの底面に、もう一つの同じジョイント部材と合体させるための結合孔及び該係合孔に対応する突起を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の立体形成具。
  4. 複数の棒状部材を相互に連結して立体物を形成するための立体形成具であって、
    複数の棒状部材を相互に連結させるジョイント部材を含み、
    前記ジョイント部材は、前記棒状部材と結合する複数の結合素子を有し、
    前記結合素子は、前記棒状部材を挿入可能な筒体からなり、該筒体の内面には、棒状部材固定用の突起が設けられ、ネジ部を有する前記棒状部材を回転させずに挿入するだけで、該棒状部材の固定が可能であり、且つ該棒状部材を回転させることによって、該突起を破壊することなく該棒状部材の取り外しが可能であり、
    前記立体形成具は、前記棒状部材として、長手方向の一方に正ネジであるネジ部、他方に逆ネジであるネジ部を備えた棒状部材を含むことを特徴とする、立体形成具。
  5. 前記ジョイント部材は、コアを有し、該コアの外周部に、前記複数の結合素子が、周方向に間隔を開けて環状に設けられており、該複数の結合素子は、それぞれ、ヒンジ部を介して前記コアに結合しており、コアどうしを重ねた、もう一つの同じジョイント部材のコア上に位置させた状態下に、前記棒状部材を結合可能になされていることを特徴とする、請求項に記載の立体形成具。
  6. 前記ジョイント部材は、コアを有し、該コアの外周部に、前記複数の結合素子が、周方向に間隔を開けて環状に設けられており、該複数の結合素子は、それぞれ、ヒンジ部を介して前記コアに結合しており、前記コアの底面に、もう一つの同じジョイント部材と合体させるための結合孔及び該係合孔に対応する突起を有していることを特徴とする、請求項4又は5に記載の立体形成具。
JP2013139337A 2013-07-02 2013-07-02 立体形成具 Active JP6288964B2 (ja)

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