JP6167195B2 - 三次元造形装置および三次元造形方法 - Google Patents

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本発明は、ビーム光により粉末を焼結して造形する三次元造形装置および三次元造形方法に関する。
従来の三次元造形装置(SLM(Selective Laser Melting)装置)として、たとえば特許文献1のように、造形物を載せる造形テーブル(特許文献1における加工物台)の上方に、レーザー光を照射するスキャナを設けた構造が知られている。造形サイズを大きくとるため、一般にスキャナはガントリーのようなX−Y駆動軸装置(特許文献1におけるクロススライドサポート)に取り付けられてX−Y軸方向に移動可能に構成されている。
特表2004−516166号公報
特許文献1の技術は、粉体の供給行程や粉体の均し行程の時間が長くなり、造形サイクルタイムが長くなりやすい。また、造形テーブル上の造形空間の全体を不活性ガスの雰囲気で満たす構造であるため、不活性ガスの使用量が増え、造形コストが嵩みやすい。
本発明は、以上のような課題を解決するために創作されたものであり、造形サイクルタイムの短縮化と、不活性ガス等の雰囲気ガスの使用量の削減化とが図れる三次元造形装置および三次元造形方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、造形エリア上に粉体を供給する粉体供給手段と、前記粉体供給手段から供給された粉体を均して粉体層を形成する粉体均し手段と、造形エリアの上方に配され、前記粉体層に光ビームを照射して粉体を焼結または溶融固化させて造形物を造形する光ビーム照射手段と、上方に、造形エリアの空間と、造形エリアから外れた前記粉体供給手段を逃がすための逃げ用エリアの空間とが形成される造形ベッドと、を備えた三次元造形装置であって、前記光ビーム照射手段を3次元方向に移動させる移動手段と、前記光ビーム照射手段と一体に移動し、造形エリアよりも小さい領域で光ビームの照射周りの前記粉体層の上方空間を覆うカバーと、を備え、前記粉体供給手段および前記粉体均し手段は、前記カバーの前進方向寄りに配されて前記光ビーム照射手段と一体に移動し、前記カバーには、該カバーの内部に雰囲気ガスを供給するための雰囲気ガス供給口と、前記カバーの内部に発生したヒュームを吸引するためのヒューム吸引口とが形成され、前記カバーの下端周りには、上下に移動可能であって、下降したときに該カバーの下端と粉体層との間に形成された隙間を塞ぐスカート部材が設けられ、前記スカート部材は、前記カバーの側面形状に倣った枠状の部材からなることを特徴とする。
この三次元造形装置によれば、以下のような効果が奏される。
(1)光ビーム照射手段を保持する移動手段の3次元方向の可動範囲に応じて造形物の造形サイズを容易に拡大できる。
(2)粉体供給手段および粉体均し手段が光ビーム照射手段と一体化されることで、光ビーム照射手段の移動時に粉体層を形成できるため、造形サイクルタイムを短縮化できる。
(3)粉体供給手段および粉体均し手段が光ビーム照射手段と一体化されることで、粉体供給手段や粉体均し手段を個別に作動させるための駆動源が不要となり、装置をコンパクト化できる。
(4)造形エリアよりも小さい領域の粉体層を覆うカバーの内部のみに雰囲気ガスを供給すればよいため、雰囲気ガスの使用量を削減できる。
(5)光ビーム照射手段と、粉体供給手段および粉体均し手段とが一体化されていることから、光ビーム照射手段と、粉体供給手段および粉体均し手段によって形成される粉体層の表面との間の寸法精度が高くなる。したがって、粉体層における光ビームの焦点が安定し、造形精度が向上する。
(6)移動手段により光ビーム照射手段を移動させながら光ビームを照射して造形物を造形することも可能となり、造形サイクルタイムをさらに短縮化できる。
この三次元造形装置によれば、前記粉体供給手段および前記粉体均し手段を前記カバーの前進方向寄りに配したことにより、粉体供給手段および粉体均し手段を簡単な構造でカバーに対して一体化させることができる。
この三次元造形装置によれば、カバーの内部に容易に雰囲気ガスを供給でき、かつヒュームを外部に排出できる。
また、この三次元造形装置によれば、カバーの下端と粉体層との間に形成される隙間からの雰囲気ガスの漏れを効果的に防ぐことができる。
また、本発明は、前記粉体供給手段は、下部に粉体落下口が形成された粉体貯留槽からなり、前記粉体均し手段は、前記粉体貯留槽と前記カバーとの間に配されるブレードからなることを特徴とする。
この三次元造形装置によれば、粉体供給手段を、下部に粉体落下口が形成された粉体貯留槽としたことにより、粉体供給手段を簡単な構造の部材から構成でき、カバーに容易に取り付けることができる。
また、本発明は、前記カバーには、上下に移動可能であって、下降したときに該カバーの下端と粉体層との間に形成された隙間を塞ぐスカート部材が設けられていることを特徴とする。
この三次元造形装置によれば、カバーの下端と粉体層との間に形成される隙間からの雰囲気ガスの漏れを効果的に防ぐことができる。
また、本発明は、造形エリア上に粉体を供給する粉体供給手段と、前記粉体供給手段から供給された粉体を均して粉体層を形成する粉体均し手段と、造形エリアの上方に配され、前記粉体層に光ビームを照射して粉体を焼結または溶融固化させて造形物を造形する光ビーム照射手段と、造形エリアよりも小さい領域で光ビームの照射周りの前記粉体層の上方空間を覆うカバーと、を一体に3次元方向に移動可能に構成し、前記カバーには、該カバーの内部に雰囲気ガスを供給するための雰囲気ガス供給口と、前記カバーの内部に発生したヒュームを吸引するためのヒューム吸引口とを形成し、前記カバーの下端周りには、上下に移動可能であって、下降したときに該カバーの下端と粉体層との間に形成された隙間を塞ぐスカート部材が設けられ、前記スカート部材は、前記カバーの側面形状に倣った枠状の部材からなり、前記カバーおよび前記スカート部材を横方向に移動させ、その移動距離分だけ前記粉体供給手段により粉体を前記カバーおよび前記スカート部材の下方に供給するとともに前記粉体均し手段により粉体を均す粉体層形成行程と、該粉体層形成行程で均された粉体層に光ビームを照射して造形物を造形する造形行程と、を複数回行うことにより粉体層一層分の造形を行う一層分造形行程を有し、前記カバーおよび前記スカート部材を上昇させて前記一層分造形行程を繰り返し行うことにより三次元の造形を行うことを特徴とする。
この三次元造形方法によれば、前記(1)〜()と同様の効果が奏される。
また、本発明は、造形対象の造形物周りの粉体が崩れないように、造形物の周りを囲う仮設壁体を三次元に造形することを特徴とする。
この三次元造形方法によれば、仮設壁体によって造形物周りの粉体の崩れを防止できる。
本発明によれば、造形サイクルタイムの短縮化と、不活性ガス等の雰囲気ガスの使用量の削減化とが図れる。
本発明に係る三次元造形装置の側面図である。 本発明に係る三次元造形装置の主な構成要素の外観斜視図である。 本発明に係る三次元造形装置の動作説明図である。 本発明に係る三次元造形装置の動作説明図である。 本発明に係る三次元造形装置の動作説明図である。 仮設壁体を設けた場合の三次元造形装置の側面図である。 貯留槽の開閉扉の変形構造例を示す側面図である。
図1において、本実施形態に係る三次元造形装置1は、造形ベッド2と、造形ベッド2の造形エリアP1上に粉体を供給する粉体供給手段3と、粉体供給手段3から供給された粉体を均して粉体層13を形成する粉体均し手段4と、造形エリアP1の上方に配され、均された粉体層13に光ビームLを照射して粉体を焼結または溶融固化させて造形物を造形する光ビーム照射手段5と、光ビーム照射手段5を3次元方向に移動させる移動手段6と、造形エリアP1よりも小さい領域で光ビームLの照射周りの粉体層13の上方空間を覆うカバー(以降、シュラウドという)7と、制御部8と、を主に備えて構成される。シュラウド7と粉体供給手段3と粉体均し手段4とは、光ビーム照射手段5と一体に移動する。
「造形ベッド2」
造形ベッド2は、例えば四角箱形状に形成された装置筐体9の内部に水平状に配置された板状部材であり、装置筐体9に固定されている。造形ベッド2の下方には、残留粉末を回収する台車10が配置されている。造形ベッド2上で発生した残留粉末は例えば、造形ベッド2を上下に貫通する図示しない排出路を介して台車10に回収される。造形ベッド2の上面の一部には、造形物載置プレート11が造形ベッド2と面一状となるように着脱自在に嵌め込まれている。造形物はこの造形物載置プレート11の上部において形成されるものであり、造形物載置プレート11の上方空間が造形エリアP1を構成する。
「光ビーム照射手段5」
光ビーム照射手段5は、レーザー光等の光ビームLを照射する光ビーム照射部12からなる。光ビーム照射部12にはレンズやミラー等が内蔵されており、光ビームLの照射範囲は所定距離分、水平方向の範囲(X−Y軸の範囲)に可動できるようになっている。
「移動手段6」
移動手段6は、図1および図2に示すように、装置筐体9に取り付けられた一対の固定ガイドレール14と、一対の固定ガイドレール14に掛け渡されて図示しない駆動源によりY軸方向に移動する可動ガイドレール15と、可動ガイドレール15に取り付けられ図示しない駆動源により可動ガイドレール15に沿ってX軸方向に移動するベース16と、図示しない駆動源によりベース16に対してZ軸方向に移動する鉛直状の支柱部材17と、を備えて構成される。光ビーム照射部12は支柱部材17の下端に取り付けられている。以上の構造により、移動手段6は光ビーム照射部12を3次元方向に移動可能とする。
「シュラウド7」
シュラウド7は、下端が開口形成された中空のカバー部材からなる。図2では四角形状の部材として図示してあるが、円筒形状などその他の形状でも差し支えない。シュラウド7の上部は、光ビームLの照射範囲と干渉しないように光ビーム照射部12の下端に一体に取り付けられている。シュラウド7の下端の開口面積は造形エリアP1の面積よりも小さく形成されている。シュラウド7の下端周りには、上下に移動可能であって、下降したときにシュラウド7の下端と粉体層13との間に形成された隙間Cを塞ぐスカート部材18が設けられている。スカート部材18は、シュラウド7の側面形状に倣った枠状の部材であり、たとえばシュラウド7に取り付けたモータ等の駆動源により昇降する。
また、シュラウド7には、シュラウド7の内部に雰囲気ガスとしてのNガスを供給するための雰囲気ガス供給口19と、シュラウド7の内部に発生したヒュームを吸引するためのヒューム吸引口20とが形成されている。雰囲気ガス供給口19、ヒューム吸引口20はそれぞれ可撓性のホース31、32を介して、装置筐体9の外部に設置されたNガス供給機21、ヒューム吸引機22に接続されている。
「粉体供給手段3」
図1において、粉体供給手段3は、下部に粉体落下口24が形成された粉体貯留槽23からなる。粉体貯留槽23は、たとえば粉体落下口24に向かうにしたがい平断面積が狭くなるホッパ部を有した漏斗形状からなり、上部は粉体の充填口として開口形成されている。粉体はたとえば粒径数〜数十μm程度の金属粉体等である。粉体貯留槽23には粉体落下口24を開閉するための開閉扉25が取り付けられている。開閉扉25は、たとえば粉体貯留槽23に取り付けた図示しないモータ等の駆動源により横方向にスライドして粉体落下口24を開閉する。粉体貯留槽23は、ブラケット26により、シュラウド7の前進方向(図1における右方向)寄りに位置するようにシュラウド7に取り付けられている。
「粉体均し手段4」
粉体均し手段4は、たとえば矩形平板状のブレード27からなる。ブレード27はその板面が略鉛直方向に沿うようにして粉体貯留槽23とシュラウド7との間に配置されており、水平状に配された長辺の下縁により粉体を均して粉体層13を形成する。ブレード27は図1に示すように粉体貯留槽23の外面に螺子止め等により取り付けられるか、若しくはシュラウド7の外面に螺子止め等により取り付けられる。ブレード27の下縁は、粉体貯留槽23の粉体落下口24の位置やシュラウド7の下端位置よりも下方に位置している。
「制御部8」
制御部8はCPU等から構成されており、たとえば装置筐体9の外部に配置される。制御部8は、PC等の操作端末装置28からの指令に基づいてレーザー光発振機29、Nガス供給機21、ヒューム吸引機22等を制御する。前記光ビーム照射部12は、光ファイバケーブル30を介してレーザー光発振機29に接続されている。
「三次元造形装置1の動作説明」
以上の構成からなる三次元造形装置1の動作の一例について説明する。図3(a)は造形動作の開始前の状態を示しており、シュラウド7が造形エリアP1の一端側に形成された待機エリアP2に位置している。粉体貯留槽23の粉体落下口24は開閉扉25によって閉じられており、シュラウド7のスカート部材18は上昇している。なお、造形エリアP1の他端側は粉体貯留槽23の逃げ用エリアP3として形成される。
図3(a)の状態から、開閉扉25が開き、移動手段6によりシュラウド7が造形エリアP1側に前進移動することにより、その移動距離分だけ粉体が粉体貯留槽23の粉体落下口24から造形物載置プレート11上に供給され、ブレード27によって均されて一層分の内の一部の粉体層13としてシュラウド7の下方に形成される(図3(b))。この行程を「粉体層形成行程」というものとする。なお、シュラウド7の移動開始と前後して、Nガス供給機21によりNガスをシュラウド7内に供給するとともに、ヒューム吸引機22を作動させてシュラウド7内の雰囲気を循環させている。
次いで、シュラウド7の下端と粉体層13との間に形成された隙間CからのNガスの漏れを防止するべく、図3(c)に示すようにスカート部材18が下降して隙間Cを塞ぐ。なお、隙間Cが僅かな寸法に形成されていてNガスの漏れ量が無視できる程度であるならば、スカート部材18を設ける必要はない。また、スカート部材18を設けることなく、移動手段6の支柱部材17を下降させることにより、つまりシュラウド7自体を下げることにより隙間Cを塞ぐようにしてもよい。
次いで、光ビーム照射部12から粉体層形成行程で均された粉体層13に光ビームLが照射されて造形物Wの一部が造形される。これを「造形行程」というものとする。造形時に発生したヒュームはヒューム吸引機22によりヒューム吸引口20から排出される。
造形行程の終了後、スカート部材18が上昇し、移動手段6により再度シュラウド7が前進移動することにより、既に造形された造形物Wの前進方向側(図4(a)における右側)にこれから造形する分の粉体が粉体貯留槽23の粉体落下口24から供給され、ブレード27によって均されて粉体層13が形成される(図4(a)の状態)。そして、スカート部材18が下降して光ビーム照射部12から粉体層13に光ビームLが照射されて、図3(c)の造形物Wの一部に連続するようにしてさらに造形物Wの一部が造形される(図4(b))。以上のように粉体層形成行程と造形行程とが複数回行われることにより、図4(c)に示すように、粉体層13の一層分の造形物Wが造形される。粉体層形成行程と造形行程とを複数回行って粉体層13の一層分の造形を行う行程を「一層分造形行程」というものとする。
「一層分造形行程」が終わったら、開閉扉25により粉体貯留槽23の粉体落下口24が閉じ、移動手段6により次に形成する粉体層13の厚さ分だけ支柱部材17が上昇し、シュラウド7が待機エリアP2まで後進する(図5(a))。そして、既に形成された一層目の粉体層13に対して、2層目の粉体層13が形成されて図3、図4で示した一層分造形行程が再び行われる。このように一層分造形行程が繰り返し行われることにより、図5(b)に示すように造形物W全体の造形が完了する。なお、シュラウド7が待機エリアP2に位置している時間はごく僅かであり、そのときにシュラウド7の下端から漏れるNガスの漏れ量は僅かな量である。場合により、シュラウド7が待機エリアP2に位置しているときはNガスの供給を止めるようにしてもよい。
また、造形物Wの造形に合わせて、図6に示すように、造形物Wの周りを囲う仮設壁体33も前記一層分造形行程時に造形して三次元に造形しておけば、この仮設壁体33によって造形物W周りの粉体の崩れを防止できる。
以上のように、光ビーム照射部12(光ビーム照射手段5)を3次元方向に移動させる移動手段6と、光ビーム照射部12と一体に移動し、造形エリアP1よりも小さい領域で光ビームLの照射周りの粉体層13の上方空間を覆うシュラウド7と、光ビーム照射部12と一体に移動する粉体貯留槽23(粉体供給手段3)およびブレード27(粉体均し手段4)と、を備える三次元造形装置1とすれば以下の効果が奏される。
(1)光ビーム照射手段5を保持する移動手段6の3次元方向の可動範囲に応じて造形物Wの造形サイズを容易に拡大できる。
(2)粉体供給手段3および粉体均し手段4が光ビーム照射手段5と一体化されることで、光ビーム照射手段5の移動時に粉体層13を形成できるため、造形サイクルタイムを短縮化できる。
(3)粉体供給手段3および粉体均し手段4が光ビーム照射手段5と一体化されることで、粉体供給手段3や粉体均し手段4を個別に作動させるための駆動源が不要となり、装置をコンパクト化できる。
(4)造形エリアP1よりも小さい領域の粉体層13を覆うシュラウド7の内部のみに雰囲気ガスを供給すればよいため、雰囲気ガスの使用量を削減できる。
(5)光ビーム照射手段5と、粉体供給手段3および粉体均し手段4とが一体化されていることから、光ビーム照射手段5と、粉体供給手段3および粉体均し手段4によって形成される粉体層13の表面との間の寸法精度が高くなる。したがって、粉体層13における光ビームLの焦点が安定し、造形精度が向上する。
(6)移動手段6により光ビーム照射手段5を移動させながら光ビームLを照射して造形物Wを造形することも可能となり、造形サイクルタイムをさらに短縮化できる。
また、粉体供給手段3および粉体均し手段4をシュラウド7の前進方向寄りに配する構造にすれば、粉体供給手段3および粉体均し手段4を簡単な構造でシュラウド7に対して一体化させることができる。
また、粉体供給手段3を下部に粉体落下口24が形成された粉体貯留槽23から構成し、粉体均し手段4を粉体貯留槽23とシュラウド7との間に配されるブレード27から構成すれば、粉体供給手段3および粉体均し手段4を簡単な構造の部材から構成でき、シュラウド7に容易に取り付けることができる。
さらに、粉体貯留槽23の粉体落下口24を開閉する開閉扉25を備えれば、粉体貯留槽23からの粉体の排出を開閉扉25の開閉動作により容易に制御できる。シュラウド7に雰囲気ガス供給口19とヒューム吸引口20とを形成することで、シュラウド7の内部に容易に雰囲気ガスを供給でき、かつヒュームを外部に排出できる。シュラウド7にスカート部材18を設けることで、シュラウド7と粉体層13との間に形成される隙間Cからの雰囲気ガスの漏れを効果的に防ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。粉体貯留槽23の粉体落下口24を開閉する開閉扉25としてはブレード27を利用することができる。図7に示すように、粉体貯留槽23の外側面に支軸34を形成し、この支軸34周りに回転可能となるようにブレード27を設ける。符号35はブレード27を回転させるモータ等の駆動源であり、たとえば粉体貯留槽23の外側面に取り付けられる。図7(a)に示すように、ブレード27は水平状に位置した状態で粉体貯留槽23の粉体落下口24を閉じ、駆動源35の駆動によりブレード27が支軸34周りに回転して鉛直状に位置決めされることで、粉体落下口24が開いて粉体が落下排出され、ブレード27の下端により粉体が均される。この構造によれば、ブレード27に粉体の均し機能と粉体落下口24の開閉機能との両方を持たせることができ、粉体供給手段3と粉体均し手段4の構造を簡略化できる。
1 三次元造形装置
2 造形ベッド
3 粉体供給手段
4 粉体均し手段
5 光ビーム照射手段
6 移動手段
7 シュラウド(カバー)
8 制御部
11 造形物載置プレート
12 光ビーム照射部(光ビーム照射手段)
13 粉体層
18 スカート部材
19 雰囲気ガス供給口
20 ヒューム吸引口
23 粉体貯留槽(粉体供給手段)
24 粉体落下口
25 開閉扉
27 ブレード(粉体均し手段)
33 仮設壁体
C 隙間
L 光ビーム
P1 造形エリア

Claims (4)

  1. 造形エリア上に粉体を供給する粉体供給手段と、
    前記粉体供給手段から供給された粉体を均して粉体層を形成する粉体均し手段と、
    造形エリアの上方に配され、前記粉体層に光ビームを照射して粉体を焼結または溶融固化させて造形物を造形する光ビーム照射手段と、
    上方に、造形エリアの空間と、造形エリアから外れた前記粉体供給手段を逃がすための逃げ用エリアの空間とが形成される造形ベッドと、
    を備えた三次元造形装置であって、
    前記光ビーム照射手段を3次元方向に移動させる移動手段と、
    前記光ビーム照射手段と一体に移動し、造形エリアよりも小さい領域で光ビームの照射周りの前記粉体層の上方空間を覆うカバーと、
    を備え、
    前記粉体供給手段および前記粉体均し手段は、前記カバーの前進方向寄りに配されて前記光ビーム照射手段と一体に移動し、
    前記カバーには、該カバーの内部に雰囲気ガスを供給するための雰囲気ガス供給口と
    記カバーの内部に発生したヒュームを吸引するためのヒューム吸引口とが形成され、
    前記カバーの下端周りには、上下に移動可能であって、下降したときに該カバーの下端と粉体層との間に形成された隙間を塞ぐスカート部材が設けられ、
    前記スカート部材は、前記カバーの側面形状に倣った枠状の部材からなることを特徴とする三次元造形装置。
  2. 前記粉体供給手段は、下部に粉体落下口が形成された粉体貯留槽からなり、
    前記粉体均し手段は、前記粉体貯留槽と前記カバーとの間に配されるブレードからなることを特徴とする請求項1に記載の三次元造形装置。
  3. 造形エリア上に粉体を供給する粉体供給手段と、
    前記粉体供給手段から供給された粉体を均して粉体層を形成する粉体均し手段と、
    造形エリアの上方に配され、前記粉体層に光ビームを照射して粉体を焼結または溶融固化させて造形物を造形する光ビーム照射手段と、
    造形エリアよりも小さい領域で光ビームの照射周りの前記粉体層の上方空間を覆うカバーと、
    を一体に3次元方向に移動可能に構成し、
    前記カバーには、該カバーの内部に雰囲気ガスを供給するための雰囲気ガス供給口と
    記カバーの内部に発生したヒュームを吸引するためのヒューム吸引口とを形成し、
    前記カバーの下端周りには、上下に移動可能であって、下降したときに該カバーの下端と粉体層との間に形成された隙間を塞ぐスカート部材が設けられ、
    前記スカート部材は、前記カバーの側面形状に倣った枠状の部材からなり、
    前記カバーおよび前記スカート部材を横方向に移動させ、その移動距離分だけ前記粉体供給手段により粉体を前記カバーおよび前記スカート部材の下方に供給するとともに前記粉体均し手段により粉体を均す粉体層形成行程と、該粉体層形成行程で均された粉体層に光ビームを照射して造形物を造形する造形行程と、を複数回行うことにより粉体層一層分の造形を行う一層分造形行程を有し、
    前記カバーおよび前記スカート部材を上昇させて前記一層分造形行程を繰り返し行うことにより三次元の造形を行うことを特徴とする三次元造形方法。
  4. 造形対象の造形物周りの粉体が崩れないように、造形物の周りを囲う仮設壁体を三次元に造形することを特徴とする請求項に記載の三次元造形方法。
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