JP6165620B2 - 二次電池モジュールおよび二次電池監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池の残寿命を算出する二次電池監視装置、およびその二次電池監視装置を備える二次電池モジュールに関する。
二次電池を電源とする装置、例えば、二次電池を車両走行モータの電源として用いる電動車両においては、二次電池の劣化状態を正確に把握し、電池劣化による障害が生じる前に二次電池を交換するなどの処置を施すことが重要である。二次電池の劣化状態を検知する装置として、例えば、特許文献1に記載されているような装置が知られている。特許文献1には、残寿命を算出する方法として、平方根式γ=1+k√Nを用いる方法が記載されている。なお、Nは運用日数であり、kは劣化加速係数である。
特開2012−37337号公報
しかしながら、負極電極に非晶質系炭素を用いた二次電池においては、運用期間での温度と充電率(SOC)とによって劣化率が変化するため、予め決定された一定の残寿命算出式では精度良く残寿命を算出できないという課題があった。
本発明に係る二次電池モジュールは、負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池と、前記二次電池の電圧を測定する電圧測定部と、前記二次電池に流れる電流を測定する電流測定部と、前記二次電池の温度を測定する温度測定部と、前記二次電池の使用時間を測定するタイマーと、前記電圧測定部で測定された電圧および前記電流測定部で測定された電流に基づいて、前記二次電池の充電状態(SOC)を算出するSOC演算部と、係数Aを含む次式(2)で表される劣化率y(t)の推定式が予め記憶されている記憶部と、前記二次電池の使用期間にわたって取得された前記温度および前記充電状態(SOC)に基づいて劣化進行度合いに関係する前記係数Aを決定し、該係数Aを用いた式(2)と予め決められた寿命時劣化率とに基づいて寿命時間を算出し、該寿命時間と前記タイマーで測定された使用時間とに基づいて前記二次電池の残寿命を算出する残寿命演算部と、を備えることを特徴とする。
y(t)=A×y1(t)+(1−A)×y2(t) …(2)
なお、式(2)において、tは前記二次電池の使用時間、y1(t)は使用時間tの対数から求めた劣化率、y2(t)は使用時間tの平方根から求めた劣化率である。
本発明に係る電池監視装置は、負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池の電池状態を監視する二次電池監視装置であって、前記二次電池の電圧を測定する電圧測定部と、前記二次電池に流れる電流を測定する電流測定部と、前記二次電池の温度を測定する温度測定部と、前記二次電池の使用時間を測定するタイマーと、前記電圧測定部で測定された電圧および前記電流測定部で測定された電流に基づいて、前記二次電池の充電状態(SOC)を算出するSOC演算部と、係数Aを含む次式(2)で表される劣化率y(t)の推定式が予め記憶されている記憶部と、前記二次電池の使用期間にわたって取得された前記温度および前記充電状態(SOC)に基づいて劣化進行度合いに関係する前記係数Aを決定し、該係数Aを用いた式(2)と予め決められた寿命時劣化率とに基づいて寿命時間を算出し、該寿命時間と前記タイマーで測定された使用時間とに基づいて前記二次電池の残寿命を算出する残寿命演算部と、を備えることを特徴とする。
y(t)=A×y1(t)+(1−A)×y2(t) …(2)
なお、式(2)において、tは前記二次電池の使用時間、y1(t)は使用時間tの対数から求めた劣化率、y2(t)は使用時間tの平方根から求めた劣化率である。
本発明によれば、負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池の残寿命算出精度を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施の形態の二次電池モジュールを示すブロック図である。 図2は、使用状況が異なる場合の推定劣化率y(t)を示す図である。 図3は、係数Aのテーブルの一例を示す図である。 図4は、残寿命算出を説明する図である。 図5は、二次電池2の外観斜視図である。 図6は、二次電池2の分解斜視図である。 図7は、捲回電極群13を示す図である。 図8は、残寿命算出を説明するフローチャートである。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態の二次電池モジュール1を示すブロック図である。二次電池モジュール1は、二次電池2、電圧測定部3、電流測定部4、温度測定部5、タイマー6、演算部7および記憶部8を備えている。
二次電池2は、複数のセル100を直列または並列に接続することで構成され、図1に示す例では、複数のセル100が直列接続されている。セル100には、正極にマンガン系材料が、負極に非晶質系炭素材料がそれぞれ用いられている。セル100の詳細構造は後述する。例えば、二次電池2が96個のセルを直列に接続して構成されている場合は、二次電池2の定格容量は、例えば5.0Ah、定格電圧は3.6Vとなる。
電圧測定部3は、二次電池2の電圧を測定し、その測定値に応じた電圧を電圧測定信号として出力する。電流測定部4は、二次電池2に入出力される電流を測定し、その測定値に応じた電圧を電流測定信号として出力する。温度測定部5は、二次電池2の温度を測定し、その測定値に応じた電圧を温度測定信号として出力する。また、時間を測定するタイマー6は二次電池の使用時間を測定し、その測定値に応じた電圧を使用時間測定信号として出力する。電圧測定部3、電流測定部4、温度測定部5およびタイマー6からそれぞれ出力された各測定信号は、演算部7にそれぞれ入力される。
演算部7は、測定された電流値及び電圧値から二次電池2の充電率(SOC)を算出する。充電率(SOC)は、例えば、電流値Iを用いて次式(1)により算出される。充電率算出は繰り返し行われ、式(1)におけるSOC0は前回の処理で算出された充電率(SOC)を表しており、SOC1は今回算出される充電率(SOC)を表している。式(1)では、前回の演算処理と今回の演算処理との間に流れ込んだ電流量(Ah)が電池容量の何パーセントであるか(すなわちSOC変化量)を計算し、前回のSOC0にそれを加えることにより今回のSOC1としている。なお、式(1)において、t1,t0は秒で表される。
SOC1={(t1−t0)×I}÷(電池容量)×100+SOC0 …(1)
式(1)では、計測された電流値Iから充電率(SOC)を算出しているが、開放電圧値(OCV)とSOCとの関係を表すOVC−SOCマップから求めることもできる。この場合、充放電時の端子電圧と電流をサンプリングし、サンプリングデータを直線回帰して電圧―電流特性を求め、その回帰直線の電圧軸切片から開放電圧(OCV)を求めることができる。そして、演算部7は、後述するように、計測された電池温度Tと算出された充電率(SOC)と記憶部8に記憶されている係数A設定テーブルとから係数Aを決定し、その決定された係数Aを用いて残寿命を推定する。推定された残寿命は演算部7から上位のコントローラ(不図示)に出力される。
なお、計測された電流値Iから充電率(SOC)を算出する場合であっても、充放電停止時には開放電圧が計測可能なので、電流積算により算出されていた充電率SOCを、OVC−SOCマップとから得られるSOCで置き換えてから電流積算を再開するようにしても良い。そのような処理を行うことで、電流積算誤差の累積をリセットすることが出来る。
(残寿命算出方法の説明)
残寿命の推定は一般に電池の劣化率に基づいて行われるが、その場合、電池使用時間と劣化率との関係式、すなわち使用時間から劣化率を推定する式(以下では、劣化率推定式と呼ぶことにする)を用いて残寿命を推定する。そのため、この劣化率推定式による推定精度が残寿命推定精度に影響する。
本実施の形態では、劣化率推定式の推定精度を向上させるために、以下のようなことを考慮した。第一のポイントは、電池モジュールに設けられている二次電池の特性により適した劣化率推定式を選定することである。第二のポイントは、二次電池の使用状況に応じて劣化率推定式を修正するようにしたことである。
まず、第一のポイントについて説明する。本実施形態におけるセル100は負極電極に非晶質系炭素が使用されている。そして、負極電極に非晶質系炭素を用いた二次電池の寿命特性(劣化率の変化の仕方)は、負極電極に黒鉛系の材料を使用している二次電池の寿命特性と異なっている。非晶質系炭素を用いた場合には、例えば、使用初期におけるに劣化の進行が、黒鉛系に比べて大きいことである。
そこで、本実施の形態では、推定劣化率y(t)を、使用時間t(h)の対数から求めた劣化率y1(t)と使用時間tの平方根から求めた劣化率y2(t)とを用いて、次式(2)のように表すようにした。対数を用いた劣化率y1(t)は、上述した初期における劣化率の上昇を表すものとして導入したものである。一方、平方根を用いた劣化率y2(t)は、使用期間の晩期における劣化率変化を表すものとして導入したものである。係数Aによって、劣化率y1(t)およびy2(t)の寄与率を調整するようにした。
y(t)=A×y1(t)+(1−A)×y2(t) …(2)
使用開始時における式(2)のy1(t)およびy2(t)、Aの決め方としては、例えば、所定の使用条件で二次電池2を使用して、劣化率の実験データ(t,y)をt=0から使用に耐えうる劣化率の上限値(以下では、保証劣化率または寿命時劣化率と呼ぶ)となる使用時間t1の間で複数取得し、(t,y)平面上の実験データと式(2)で表される曲線(t,y(t))とがフィッティングするようにy1(t)およびy2(t)、Aを設定する。例えば、次式(3)のように、劣化率y1(t)={a×ln(t+b)+c}、および、劣化率y2(t)=(d+e×√t)と設定し、実験データにフィッティングするようにパラメータa,b,c,d,e,Aを決定する。式(3)は一例であって、例えば、パラメータcやdを省略するようにしても良い。また、実験データ取得時の使用条件によっても推定劣化率y(t)の表し方は異なる。
y(t)=A×{a×ln(t+b)+c}+(1−A)×(d+e×√t)…(3)
次に、第二のポイントについて説明する。二次電池の劣化は、図2に示すように、同じ使用時間であっても、劣化しやすい使い方をした場合(ラインL1のy1)と、劣化しにくい使い方をした場合(ラインL2のy2)とによって異なる。すなわち、それまでの使用状況に応じて劣化進行の度合いが異なる。その結果、ラインL2の場合には使用時間t12で保証劣化率に達するが、ラインL1の場合にはそれよりも短い使用時間t11において保証劣化率に達することになる。そのため、使用状況に応じて、推定劣化率y(t)の式を修正する必要がある。本実施の形態では、式(2)の係数Aを電池使用状況に応じて変化させることで、推定劣化率y(t)を調整するようにした。
二次電池の一般的な特性として、電池温度Tと充電率(SOC)とによって劣化率の進行の度合いが異なる。定性的には、充電率(SOC)が大きい状態で使用を続けると劣化が速くなる傾向がある。また、電池温度Tに関しては、25℃〜35℃程度で使用するのが好ましく、その温度範囲より高くても、逆に、低くても劣化進行が速くなる。本実施の形態では、電池温度Tの範囲、かつ、充電率の範囲に応じて式(2)の係数Aを設定するようにした。
図3は、係数A設定テーブルの一例を示したものである。図3に示す例では、電池温度Tの範囲を3つの範囲(25℃未満、25℃以上35℃未満、35℃以上60℃未満)に分けると共に、充電率(SOC)を3つの範囲(30%未満、30%以上50%未満、50%以上80%未満)に分け、電池温度Tと充電率(SOC)とを組み合わせた9つの条件に対して、それぞれ係数Aを設定した。
このテーブルは次のように利用する。まず、使用開始時から現時点までにおいて、電池温度Tが図3に示す3つの温度範囲となっていた累積時間をそれぞれ計算する。そして、その内で最も累積時間の長い領域を、その時点における係数A設定テーブルの温度とする。同様に、使用開始時から現時点までにおいて、充電率(SOC)が図3に示す3つの充電率範囲となっていた累積時間を計算する。そして、その内で最も累積時間の長い領域を、その時点における係数A設定テーブルの充電率とする。例えば、累積時間の最も長い温度範囲が25℃以上35℃未満で、累積時間の最も長い充電率範囲が50%以上80%未満の場合には、係数Aを0.4に設定する。なお、ここでは、累積時間を用いたが、使用開始時から現時点まで平均温度、平均充電率を用いても良い。
図3のテーブルからも分かるように、電池温度が25℃以上35℃未満で、充電率(SOC)が30%未満、または30%以上50%未満の場合に、係数A(=0.67)は最も大きく、温度範囲がそれよりも高い場合および低い場合、または、充電率がそれよりも大きい50%以上80%未満の範囲では、係数Aは0.67よりも小さくなる。係数Aが大きい場合は、式(2)において劣化率y1(t)の寄与がより大きくなり、劣化進行が抑えられた推定劣化率y(t)が得られる。一方、係数Aが小さい場合には式(2)において劣化率y2(t)の寄与がより大きくなり、劣化がより進んだ状態の推定劣化率y(t)が得られる。
このようにして、使用開始から現時点までの使用状況を反映した推定劣化率y(t)が得られる。次いで、図4に示すように、この推定劣化率y(t)に基づいて残寿命を計算する。すなわち、式(2)の推定劣化率y(t)に二次電池2の性能を保証する保障劣化率yLを代入し、その保障劣化率yLに対応する使用時間(すなわち寿命時間)tLを算出する。そして、算出された寿命時間tLとタイマー6により計時されている使用開始時から現時点までの使用時間tとの差分(tL−t)を、残寿命ΔtL(=tL−t)とする。
図8は、残寿命算出処理、および算出された残寿命を用いた電池制御の一例を示すフローチャートである。ステップS11では、電流、電圧および温度の測定を行う。ステップS12では、ステップS11で取得された電圧値および電流値に基づいて充電率(SOC)を算出する。ステップS13では、図3の各温度範囲における累積時間および各充電率範囲における累積時間を更新する。例えば、ステップS11で得られた温度が含まれる温度範囲の累積時間、および、ステップS12で算出された充電率(SOC)が含まれる充電率範囲の累積時間のそれぞれに、図8の処理のインターバル時間Δtを加算する。ステップS14では、ステップS12で更新された累積時間と図3のテーブルとに基づいて、係数Aを決定する。
ステップS15では、ステップS14で決定された係数Aを用いて、推定劣化率y(t)の式(2)を再設定する。ステップS16では、タイマー6から現在までの使用時間tを取得する。ステップS17では、記憶部8に予め記憶されている保証劣化率とステップS15で再設定された推定劣化率y(t)とに基づいて寿命時間tLを算出し、その寿命時間tLとステップS16で取得した使用時間tとから残寿命ΔtL(=tL−t)を算出する。
ステップS18では、ステップS17で算出された残寿命ΔtLと公称の保証時間までの残時間とを比較し、ΔtL≧残時間か否かを判定する。ステップS18でYES(残寿命ΔtL≧残時間)と判定されると、一連の処理を終了する。一方、ステップS18でNO(残寿命ΔtL<残時間)と判定されると、ステップS19へ進み、充電制御時のSOC上限値を、予め設定されているSOC上限値よりも低く設定した後、一連の処理を終了する。ステップS19の処理を行うことにより、これ以後の二次電池2の充電率(SOC)の使用範囲が低めに設定される。その結果、二次電池2の劣化進行の度合いが小さくなり、残寿命ΔtLの改善を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態の二次電池モジュール1は、負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池2の残寿命をより正確に推定することができるものであって、電圧測定部3で測定された電圧および電流測定部4で測定された電流に基づいて、二次電池2の充電状態(SOC)を算出する演算部7と、上述した係数Aを含む式(2)で表される推定劣化率y(t)の推定式が予め記憶されている記憶部8とを備える。そして、演算部7は、二次電池2の使用期間にわたって取得された電池温度Tおよび充電状態(SOC)に基づいて係数Aを決定し、該係数Aを用いた式(2)と予め決められた寿命時劣化率とに基づいて図4に示すように寿命時間tLを算出し、該寿命時間tLとタイマー6で測定された使用時間tとに基づいて二次電池2の残寿命ΔtL=tL−tを算出する。
上述した式(2)では、推定劣化率y(t)を、対数式を用いた劣化率y1(t)と平方根式を用いた劣化率y2(t)との和として表現し、それらの重み付けを、二次電池2の使用期間にわたって取得された電池温度Tおよび充電状態(SOC)に基づいて決定された劣化進行度合いを示す係数Aで行うようにした。このように、負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池2の初期的な劣化進行状況をより適切に表す対数式の劣化率y1(t)を加味することで、二次電池2に関する推定劣化率y(t)をより正確に表現することができる。
さらに、上述のような係数Aによる重み付けを行うことにより、二次電池2の使用履歴が推定劣化率y(t)の式に反映され、二次電池2の使用実態に応じたより正確な推定劣化率y(t)が得られる。その結果、推定劣化率y(t)の式に基づいて算出される寿命時間tLの推定精度が向上し、より正確な残寿命ΔtLを算出することができる。
式(2)の係数Aの設定方法としては、例えば、複数の温度範囲と複数の充電状態範囲とに応じた係数Aが設定されているテーブル(図3参照)を使用し、該テーブルの複数の温度範囲における使用累積時間と複数の充電状態範囲における使用累積時間とを算出し、使用累積時間の最も多い温度範囲および充電状態範囲における係数Aを用いるようにしても良い。
(第1の変形例)
上述した実施の形態の第1の変形例について説明する。上述した実施の形態では、式(2)で表される推定劣化率y(t)は、所定の使用条件の下で得られた実験データに基づいて予め設定されたものであり、係数Aは実験データに基づく初期値A0に設定される。上述した実施の形態では、運用時の実際の使用状況によって係数Aを調整することで、より精度の高い推定劣化率y(t)を求め、残寿命の推定精度を向上させるようにした。
しかしながら、式(2)の劣化率y1(t),y2(t)そのもの、すなわち式(3)のパラメータa,b,c,d,eの値は、実験データに基づく初期値のままとされていた。そこで、第1の変形例では、後述のように使用開始後に算出される劣化率データに基づいてパラメータa,b,c,d,eの補正を行うことにより、すなわち、式(3)で表される推定劣化率y(t)が実際の劣化状態に近づくようにパラメータa,b,c,d,e(すなわち、推定劣化率曲線)のフィッティングを行うことで、推定劣化率y(t)の精度をより高め、残寿命算出精度のさらなる向上を図るようにした。
パラメータa,b,c,d,eを補正するための上述したフィッティング処理は常に行う必要はなく、例えば、所定使用時間間隔で行う。それにより、係数Aによる推定劣化率の調整に加えて、劣化率y1(t),y2(t)の調整も行うことができ、より実際の電池状態に近い推定劣化率y(t)を得ることができ、残寿命算出精度の向上が図られる。
本実施の形態における劣化率は二次電池の内部抵抗の上昇の度合いを表すものであり、電池新品時の劣化率は1で、劣化の進行に伴って劣化率は大きくなる。一般に、電池の劣化状態を表すものとしてSOH(State of health)と呼ばれているものがあるが、例えば、次式(4)のように表される。この場合、SOHは電池新品時には1で劣化の進行につれて値が小さくなり、本実施の形態の劣化率は、1/SOHに相当するものである。
SOH=(劣化時内部抵抗)/(新品時内部抵抗) …(4)
二次電池は、劣化の進行とともに内部抵抗が増加するため、その内部抵抗を検出することでその劣化状態(二次電池の劣化率)を検出することができる。二次電池の内部抵抗の検出の仕方は種々のものが知られており、例えば、充放電時の端子電圧と電流をサンプリングし、サンプリングデータを直線回帰して電圧―電流特性を求め、その傾きから内部抵抗を算出することができる。式(4)における新品時内部抵抗は、電池温度Tと充電率(SOC)とに対応付けられたテーブルとして記憶部8に予め記憶されており、SOH算出時の電池温度Tおよび充電率(SOC)とに基づいてテーブルから検索される。
(第2の変形例)
次いで、本実施の形態の第2の変形例について説明する。上述した実施の形態では、使用開始から現時点までの使用時間としてタイマーの計時を用いたが、第1の変形例のように現時点の劣化率が算出された場合には、その算出した劣化率を式(3)の推定劣化率y(t)に代入して算出される使用時間t1を、タイマー6の計時の代わりに用いることもできる。そして、ΔtL=tL−t1のように残寿命時間ΔtLを算出する。この場合、上述したフィッティング処理は行っても行わなくてもどちらでも良いが、フィッティング処理を行うことにより残寿命推定精度をより向上させることができる。
(二次電池2の構成)
次に、セル100の詳細構造について説明する。図5〜7は、セル100の一例を示す図である。図5はセル100の外観斜視図、図6は二次電池2の分解斜視図、図7は捲回電極群13を示す図である。
図5に示すセル100は扁平捲回形二次電池であって、セル100は、電池容器として電池缶50および蓋(電池蓋)16を備える。図6に示すように、電池缶50は、相対的に面積の大きい一対の対向する幅広の側面50bと相対的に面積の小さい一対の対向する幅の狭い側面50cとを有している。これらの側面50b、50cは底面50dから立ち上がるように形成され、角筒状の側面を構成している。底面50dと対向する部分は開口部50aになっている。電池缶50内には、図7に示す捲回電極群13が収納され、電池缶50の開口部50aが電池蓋16によって封止されている。略矩形平板状の電池蓋16を略矩形状の開口部50aに溶接することで、開口部50aを塞がれ、電池缶50が封止される。
図5に示すように、電池蓋16には、正極外部端子14と、負極外部端子12とが設けられている。正極外部端子14と負極外部端子12を介して捲回電極群13に充電され、また外部負荷に電力が供給される。電池蓋16には、ガス排出弁10が一体的に設けられている。電池容器内の圧力が上昇すると、ガス排出弁10が開いて内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。これによって、セル100の安全性が確保される。
図6に示すように、電池缶50内には、絶縁保護フィルム20を介して捲回電極群13が収容されている。捲回電極群13は、扁平形状に捲回されているため、断面半円形状の互いに対向する一対の湾曲部と、これら一対の湾曲部の間に連続して形成される平面部とを有している。捲回電極群13は、捲回軸方向が電池缶50の横幅方向に沿うように、一方の湾曲部側から電池缶50内に挿入され、他方の湾曲部側が上部開口側に配置される。
捲回電極群13の正極箔露出部34cは、正極集電板(集電端子)44を介して電池蓋16に設けられた正極外部端子14と電気的に接続されている。また、捲回電極群13の負極箔露出部32cは、負極集電板(集電端子)24を介して電池蓋16に設けられた負極外部端子12と電気的に接続されている。これにより、正極集電板44および負極集電板24を介して捲回電極群13から外部負荷へ電力が供給され、正極集電板44および負極集電板24を介して捲回電極群13へ外部発電電力が供給され充電される。
正極集電板44と負極集電板24、及び、正極外部端子14と負極外部端子12を、それぞれ電池蓋16から電気的に絶縁するために、ガスケット15および絶縁板17が電池蓋16に設けられている。また、注液孔9から電池缶50内に電解液を注入した後、電池蓋16に注液栓11をレーザ溶接により接合して注液孔9を封止し、セル100の電池容器を密閉する。
ここで、正極外部端子14および正極集電板44の形成素材としては、例えばアルミニ
ウム合金が挙げられ、負極外部端子12および負極集電板24の形成素材としては、例え
ば銅合金が挙げられる。また、絶縁板17およびガスケット15の形成素材としては、例えばポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂材が挙げられる。
また、電池蓋16には、電池容器内に電解液を注入するための注液孔9が穿設されており、この注液孔9は、電解液を電池容器内に注入した後に注液栓11によって封止される。ここで、電池容器内に注入される電解液としては、例えばエチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を適用することができる。
正極外部端子14、負極外部端子12は、バスバー等に溶接接合される溶接接合部を有している。溶接接合部は、電池蓋16から上方に突出する直方体のブロック形状を有しており、下面が電池蓋16の表面に対向し、上面が所定高さ位置で電池蓋16と平行になる構成を有している。
正極接続部14aは正極外部端子14の下面から突出し、先端が電池蓋16の正極側貫通孔46に挿入可能な円柱形状を有している。同様に、負極接続部12aは、負極外部端子12の下面から突出して先端が電池蓋16の負極側貫通孔26に挿入可能な円柱形状を有している。正極接続部14aは、電池蓋16を貫通して正極集電板44の正極集電板基部41よりも電池缶50の内部側に突出しており、先端がかしめられて、正極外部端子14と正極集電板44とを電池蓋16に一体に固定している。同様に、負極接続部12aは、電池蓋16を貫通して負極集電板24の負極集電板基部21よりも電池缶50の内部側に突出しており、先端がかしめられて、正極外部端子14と正極集電板44を電池蓋16に一体に固定している。正極外部端子14および負極外部端子12と電池蓋16との間には、ガスケット15が介在されており、正極集電板44および負極集電板24と電池蓋16との間には、絶縁板17が介在されている。
正極集電板44に設けられた矩形板状の正極集電板基部41は、電池蓋16の下面に対向して配置される。正極集電板基部41には、電池缶50の幅広面に沿って底面側に向かって延びた正極側接続端部42が形成されている。正極側接続端部42は、捲回電極群13の正極箔露出部34cに対向して重ね合わされた状態で接続される。同様に、負極集電板24に設けられた矩形板状の負極集電板基部21は、電池蓋16の下面に対向して配置され、電池缶50の幅広面に沿って底面側に向かって延びた負極側接続端部22が形成されている。負極側接続端部22は、捲回電極群13の負極箔露出部32cに対向して重ね合わされた状態で接続される。
捲回電極群13の扁平面に沿う方向でかつ捲回電極群13の捲回軸方向に直交する方向を中心軸方向として、捲回電極群13の周囲に絶縁保護フィルム20が巻き付けられている。絶縁保護フィルム20は、例えばPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製の一枚のシートまたは複数のフィルム部材からなり、捲回電極群13の扁平面と平行な方向でかつ捲回軸方向に直交する方向を巻き付け中心として巻き付けることができる長さを有している。
図7は捲回電極群13を示す図である。捲回電極群13は、セパレータ33、35を介して積層された負極電極32および正極電極34を偏平状に捲回することによって構成されている。セパレータ33、35は、正極電極34と負極電極32との間を絶縁する役割を有している。捲回電極群13は、最外周の電極が負極電極32であり、さらにその外側にセパレータ35が捲回される。負極電極32の負極合剤層32bが塗布された部分の幅寸法(すなわち、捲回電極群13の軸方向寸法)は、正極電極34の正極合剤層34bが塗布された部分の幅寸法よりも大きく設定されている。このように設定することで、正極合剤層34bが塗布された部分は、必ず負極合剤層32bが塗布された部分に挟まれるように構成されている。
正極電極34は、正極集電体である正極電極箔の両面に正極活物質合剤を有するものであり、図6に示すように、正極電極箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極箔露出部34cが設けられている。負極電極32は、負極集電体である負極電極箔の両面に負極活物質合剤を有するものであり、負極電極箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極箔露出部32cが設けられている。正極箔露出部34cおよび負極箔露出部32cは、電極箔の金属面が露出した領域である。正極電極34および負極電極32は、正極箔露出部34cと負極箔露出部32cとが捲回軸方向の一方側と他方側の位置に振り分けて配置されるように、捲回される。
正極箔露出部34cは、一対の湾曲部との間の平面部分で束ねられて溶接等により互いに接続される。負極箔露出部32cも正極箔露出部34cと同様に、一対の湾曲部の間の平面部分で束ねられて溶接等により互いに接続される。尚、セパレータ33、35の幅方向寸法は負極合剤層32bが塗布された部分の幅方向寸法よりも大きく設定されているが、セパレータ33、35は、正極箔露出部34cおよび負極箔露出部32cの両端部の金属箔面が露出するように捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
負極電極32に関しては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極電極箔)の両面に溶接部(負極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極電極32を得た。
なお、本実施形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
一方、正極電極34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn2O4)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を、厚さ20μmのアルミニウム箔(正極電極箔)の両面に溶接部(正極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極電極34を得た。
また、本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムや、これらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、正極電極、負極電極における塗工部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。また、軸芯としては、例えば、正極箔、負極箔、セパレータのいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回して構成したものを用いることができる。
上述した実施形態および変形例はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態および変形例での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
1…二次電池モジュール、2…二次電池、3…電圧測定部、4…電流測定部、5…温度測定部、6…タイマー、7…演算部、8…記憶部、100…セル

Claims (5)

  1. 負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池と、
    前記二次電池の電圧を測定する電圧測定部と、
    前記二次電池に流れる電流を測定する電流測定部と、
    前記二次電池の温度を測定する温度測定部と、
    前記二次電池の使用時間を測定するタイマーと、
    前記電圧測定部で測定された電圧および前記電流測定部で測定された電流に基づいて、前記二次電池の充電状態(SOC)を算出するSOC演算部と、
    係数Aを含む次式(1)で表される劣化率y(t)の推定式が予め記憶されている記憶部と、
    前記二次電池の使用期間にわたって取得された前記温度および前記充電状態(SOC)に基づいて劣化進行度合いに関係する前記係数Aを決定し、該係数Aを用いた式(1)と予め決められた寿命時劣化率とに基づいて寿命時間を算出し、該寿命時間と前記タイマーで測定された使用時間とに基づいて前記二次電池の残寿命を算出する残寿命演算部と、を備える二次電池モジュール。
    y(t)=A×y1(t)+(1−A)×y2(t) …(1)
    なお、式(1)において、tは前記二次電池の使用時間、y1(t)は使用時間tの対数から求めた劣化率、y2(t)は使用時間tの平方根から求めた劣化率である。
  2. 請求項1に記載の二次電池モジュールにおいて、
    複数の温度範囲と複数の充電状態範囲とに応じた前記係数Aが設定されているテーブルをさらに備え、
    前記残寿命演算部は、前記複数の温度範囲における使用累積時間と前記複数の充電状態範囲における使用累積時間とを算出し、使用累積時間の最も多い温度範囲および充電状態範囲における前記係数Aを前記テーブルから決定することを特徴とする二次電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の二次電池モジュールにおいて、
    前記y1(t)はy1(t)=a×ln(t+b)+cと表され、かつ、前記y2(t)はy2(t)=(d+e×√t)と表され、
    前記二次電池の使用期間において前記電圧測定部で測定された電圧と前記電流測定部で測定された電流とに基づいて、前記二次電池の劣化率を算出する劣化率演算部と、
    前記劣化率演算部で算出された劣化率に基づいて前記パラメータa,b,c,d,eを算出し、前記y1(t)および前記y2(t)の各パラメータa,b,c,d,eを、算出された前記パラメータa,b,c,d,eを用いて再設定する推定式補正部と、をさらに備えたことを特徴とする二次電池モジュール。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の二次電池モジュールにおいて、
    前記残寿命演算部で算出された残寿命が、予め設定された所定寿命から算出される残寿命よりも短い場合に、前記二次電池を充電する際のSOC上限値を、予め設定されているSOC上限値よりも低く設定することを特徴とする二次電池モジュール。
  5. 負極活物質に非晶質炭素を含む二次電池の電池状態を監視する二次電池監視装置であって、
    前記二次電池の電圧を測定する電圧測定部と、
    前記二次電池に流れる電流を測定する電流測定部と、
    前記二次電池の温度を測定する温度測定部と、
    前記二次電池の使用時間を測定するタイマーと、
    前記電圧測定部で測定された電圧および前記電流測定部で測定された電流に基づいて、前記二次電池の充電状態(SOC)を算出するSOC演算部と、
    係数Aを含む次式()で表される劣化率y(t)の推定式が予め記憶されている記憶部と、
    前記二次電池の使用期間にわたって取得された前記温度および前記充電状態(SOC)に基づいて劣化進行度合いに関係する前記係数Aを決定し、該係数Aを用いた式(2)と予め決められた寿命時劣化率とに基づいて寿命時間を算出し、該寿命時間と前記タイマーで測定された使用時間とに基づいて前記二次電池の残寿命を算出する残寿命演算部と、を備える二次電池監視装置。
    y(t)=A×y1(t)+(1−A)×y2(t) …(2)
    なお、式(2)において、tは前記二次電池の使用時間、y1(t)は使用時間tの対数から求めた劣化率、y2(t)は使用時間tの平方根から求めた劣化率である。
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