JP6164579B2 - 後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物、及びガラスを備えた建築構造物に対する後施工方法 - Google Patents

後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物、及びガラスを備えた建築構造物に対する後施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、既存のビル等において、ガラスを備えた建築構造物に対して後施工によって樹脂合せガラスとした、後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物、及びガラスを備えた建築構造物に対する後施工方法に関する。
より具体的には、本発明は、既に施工されたビル等のガラス窓等(フロートガラス又はそれを強化した強化ガラスを入れたガラス窓等)のガラスを備えた建築構造物に対して、後施工によって樹脂合せガラスに変更可能な後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物に関するものであり、また、その既存ビルの現場において、ガラスを備えた建築構造物のガラスを樹脂合せガラスに変更する後施工方法に関するものである。
本明細書において、「ガラスを備えた建築構造物」とは、ガラス窓、ガラス扉、ガラス手摺、ガラス間仕切り等のように、一部あるいは全部がガラス建材である建築用の構造物をいう。また、「ガラス窓」とは、サッシ等にガラスをはめ込んだ窓をいい、「窓ガラス」とは、サッシ等に嵌め込まれたガラスをいう。また、「後施工」とは、施工済のビル等の建築の構造物に対して行う施工のことをいい、それにより施工されたガラス窓を「後施工ガラス窓」という。
以上のように、本発明は、後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物、及びガラスを備えた建築構造物に対する後施工方法に関するものであるが、ガラス窓を実施例として説明するが、その実施例に限定されるものではない。
合せガラスは、割れても破片が飛散しない、衝撃物が貫通しにくい、防音性に優れている、紫外線カット率が高い、等という多くの優れた特性があり、既に自動車ガラスや防犯ガラスとして用いられ、ビル等のガラス窓にも安全ガラスとして使用されている。
現在、合せガラスのほぼ100%近くがPVB(ポリビニルブチラール)フイルムによって接着して製造されている。これは、既に50年以上の歴史があり、製造コストは安く品質も安定している。しかし、フイルム合せガラスの製造は、オートクレーブと称する合せガラス接着炉の中において、高温・高圧にして2枚のガラス板を接着するので、大型の設備と大きなエネルギーを必要とする。したがって、PVBフイルム合せガラスの技術では、すでに施工されたビルのガラス窓(フロートガラスや強化ガラス等を嵌め込んだ窓)を、現場でそのままの状態で合せガラス窓にする補修や加工は不可能である。具体的商品の開示としては非特許文献1、2等がある。
一方、割合は多くないが、合せガラスの製造方法には、もう一つの樹脂注入方式による樹脂合せガラス製造技術がある。この樹脂合せガラスの製造方法は、ガラス専用に開発された耐候性の高い樹脂、アクリル樹脂(例えば、HERCULEX 250ヘラクレスガラス技研株式会社販売)、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等を2枚のガラスの間に注入して、常温・常圧下の化学反応により中間膜を生成して2枚のガラスを接合して合せガラスを製造するものである。具体的商品の開示としては非特許文献3がある。
今日、地震や台風や竜巻などの自然災害の発生時の安全(破損ガラスの落下防止)のために普通のガラス窓や強化ガラス窓などを合せガラス窓に変更しようとする動きがある。しかしながら、従来の施工法では、ガラス窓をフロートガラス窓から強化ガラス窓に変更する場合では、例えば、非特許文献4に一例が開示されているように、窓ガラスそのものを入れ替える工事を行うのが普通であった。この考え方は、合わせガラスに変更しようとする場合も同様にガラスを交換するか、サッシを含めて全体を交換するという考えであった。このような場合には、窓ガラスのみの交換で対応しようとしても、ガラスの厚みが大きくなって既存のサッシに入らなくなり、どうしてもサッシごと取り換える必要があった。
http://glass-wonderland.jp/shurui/awase.html http://www.asahiglassplaza.net/wps/wcm/connect/gplib/navi/p_pro/type/g03?key=list http://www.ipros.jp/product/detail/2000077329/ http://www.34al.com/security/tempered-glass/example/
今までに建設されたビル等(高層ビルを含む)の窓ガラス等のガラスを備えた建築構造物は、フロートガラスまたはそれを強化したガラス、それらを組み合わせた複層ガラスなどがあるが合せガラスでないものが多い。合せガラス以外のガラスでは、地震・台風・竜巻などの災害やテロの被害にあって割れた時には、破損ガラスが地上に落下する怖れもあり非常に危険である。
本発明の課題は、これらガラスを備えた建築構造物のガラスを合せガラスに変更することにより、万が一にガラスが割れたとしても、破損したガラスが地上に落下しない安全なガラス窓に改良することにある。
しかしながら、上記非特許文献4等に開示されている従来施工方法では、ガラスを入れ替えるために既存のガラスを破壊して廃棄する必要もあり、また、ビルの2階以上高層階での施工は極めて困難になる。
本発明の目的は、既存のガラスを備えた建築構造物のガラスを入れ替えることなく、既存ビルの現場において、ガラスを合せガラス、特に樹脂合せガラスに変更することができるガラス窓等のガラスを備えた建築構造物の構造とその後施工方法を提供するものである。
本発明の後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物は、既存ビル等に設置されたガラスを備えた建築構造物のガラスに、貼り合せガラスを貼り合わせた後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物であり、
前記既存の建築構造物のガラスは、当該建築構造物の一部或いは全部を構成しており、この既存の建築構造物のガラスに対しては、当該建築構造物のガラスの寸法よりも小さい寸法に切断された貼り合せガラスの外周部分が両面テープにより貼り合わされており、
前記既存の建築構造物のガラスと前記貼り合せた貼り合せガラスとの間の間隙には注入樹脂が充填されていることを特徴とする。
本発明の後施工樹脂合せガラス窓は、既存ビル等に設置されたガラス窓に別の貼り合せガラスを貼り合わせた後施工樹脂合せガラス窓であり、
前記既存のガラス窓は、サッシとそれに嵌め込まれた窓ガラスから成っており、この既存ガラス窓の前記窓ガラスに対しては、前記サッシの内法寸法よりも小さい寸法に切断された貼り合せガラスの4辺が両面テープにより貼り合わされており、
前記既存のガラス窓の前記窓ガラスと前記貼り合せた貼り合せガラスとの間の間隙には注入樹脂が充填されていることを特徴とする。
さらに本発明の後施工樹脂合せガラス窓は、前記貼り合せガラスの4辺の外法にはシリコン等のシーラントが充填されていることを特徴とする。
本発明のガラスを備えた建築構造物に対する後施工方法は、既存ビル等に設置されたガラスを備えた建築構造物のガラスに対して、後施工により貼り合せガラスを貼り合わせて、後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物を得るようにしたガラスを備えた建築構造物に対する後施工方法であり、
前記既存の建築構造物のガラスは、当該建築構造物の一部或いは全部を構成しており、
前記既存の建築構造物のガラスに対して、貼り合せガラスを当該建築構造物のガラスの寸法よりも小さい寸法に切断し、
当該切断された貼り合せガラスの外周部分を両面テープにより前記既存の建築構造物のガラスに貼り合わせ、
前記既存の建築構造物のガラスと前記貼り合せた貼り合せガラスとの間の間隙に樹脂を注入充填することを特徴とする。
本発明の後施工樹脂合せガラス窓の施工方法は、既存ビル等に設置されたガラス窓に貼り合せガラスを貼り合わせて後施工樹脂合せガラス窓の施工方法であり、以下の工程より成ることを特徴とする。
(1)貼り合せガラスの準備工程
貼り付けるガラス本体を既存ガラス窓のサッシ内法よりも小さな寸法で切断し、一方の面の4辺の縁に両面テープを接着させる。
(2)貼り合せガラスの貼り合せ工程
前記既存ガラス窓の窓ガラスに対して前記貼り合せガラス本体が前記4辺の縁部の両面テープによって、2枚のガラスの間に間隙を形成して貼り付ける。その際、前記貼り合せガラス本体の縦寸法a及び横寸法bは、前記サッシの内法の縦寸法A及び横寸法Bと比較して夫々が少し短い(A>a,B>b)。
(3)樹脂の注入
前記既存ガラス窓のサッシに保持された窓ガラスと前記貼り付けた貼り合せガラス本体との間に形成された間隙内に樹脂を注入する。
さらに、本発明の後施工樹脂合せガラス窓の施工方法は、前記貼り合せガラスの準備工程(1)において、前記新しく貼り付けるガラス本体の4辺の縁に接着させた両面テープの上下左右の内の1辺のみを残して他3辺の剥離紙を剥離しておくことを特徴とする。
さらに、本発明の後施工樹脂合せガラス窓の施工方法は、さらに以下の工程より成ることを特徴とする。
(4)シリコンシーラントの充填
前記既存ガラス窓のサッシの内法と前記貼り合せガラスの外法との隙間にシリコンシーラントを充填する。
さらに、本発明の後施工樹脂合せガラス窓の施工方法は、さらに以下の工程より成ることを特徴とする。
(5)樹脂の移動と均一化
前記貼り合せガラス本体の下辺部を押圧手段により押し当て、前記間隙内に注入した樹脂を上辺に向けて移動させ、注入樹脂の厚みを均一化する。
(6)残留空気の除去
前記注入樹脂内に小気泡が残った場合には、貼り合せガラス本体の上辺部から特殊注射器の針を挿入して吸引して除去する。
本発明は、大設備を必要とせずに、既存ビルの現場において、フロートガラス又は強化ガラスなどのガラスを備えた建築構造物のガラスを樹脂合せガラスに変更する後施工工事を可能とするもので、大幅な工数低減を可能とするものである。また、既存の建築構造物のガラスを取り替えることがないために、資源の無駄を省けて省エネにも繋がる。
既存のビル等に設置されたガラスを備えた建築構造物としてのガラス窓の斜視図 本発明の実施例としての後施工樹脂合せガラス窓に用いる貼り合せガラスの斜視図 既存のビル等に設置されたガラスを備えた建築構造物としてのガラス窓に本発明の後施工樹脂合せガラス窓に用いる貼り合せガラスを接着した状態の斜視図 図3のA−A断面図 既存のガラスを備えた建築構造物としてのガラス窓と貼り合せガラスとの間の空隙へのシーラント充填工程の説明図 既存のガラスを備えた建築構造物としての窓ガラスと貼り合せガラスの間隙に樹脂を注入している状態の説明図 金属ファネルの詳細斜視図 既存のガラスを備えた建築構造物としての窓ガラスと貼り合せガラスの間隙に樹脂を加圧注入している状態の説明図 加圧注入口の詳細図 樹脂の移動と均一化に使用するプレス装置の斜視図 ガラスを備えた建築構造物として完成した後施工樹脂合せガラス窓の構造を示す断面図
本発明の説明の手順としては、まず本発明のガラスを備えた建築構造物に対する後施工の施工方法について説明し、次いで、本発明の後施工樹脂合せガラス窓を備えた建築構造物としての後施工ガラス窓の構造的特徴について説明することとする。
前述したように、本発明は、後施工樹脂合せガラスを備えた建築構造物、及びガラスを備えた建築構造物に対する後施工方法に関するものである。以下では、ガラス窓を実施例として説明するが、その実施例に限定されるものではない。「ガラスを備えた建築構造物」とは、ガラス窓、ガラス扉、ガラス手摺、ガラス間仕切り等のように、一部あるいは全部がガラス建材である建築用の構造物である。ガラス窓に関する実施例をガラス扉、ガラス手摺、ガラス間仕切り等の他のガラスを備えた建築構造物に適用することは当業者にとって容易なことである。
図1には、既存のビル等(図示せず)に設置されたガラスを備えた建築構造物の一実施例としてガラス窓10が描かれている。このガラス窓10は、アルミ等のサッシ11と、それに嵌め込まれた窓ガラス12から成っている。このガラス窓10は、開放できないタイプのサッシで描かれているが、窓が開放され得るか否かは本発明のテーマではないので、開放できないサッシにて説明するが、開放できる既存のサッシ窓への本発明の転用を否定するものではない。ここで、サッシ11の内法の縦寸法をA、横寸法をBとして説明する。
(1)貼り合せガラスの準備工程
図2には、既存のビル等のガラス窓10に対して貼り合せて樹脂合せガラス窓を作り上げるための貼り合せガラス20が描かれている。新しく貼り付けるガラス本体21を既存ガラス窓の内法よりも、横方向に10mm(左右夫々5mm)程度、縦方向に10mm〜100mm(下辺で5mm〜上辺で100mm)程度小さな寸法に切断し、貼り合せガラス20の上下左右の4辺をサッシ11の内法よりも少し後退させる。このとき、上辺の後退寸法は、後述する樹脂注入作業のために、下辺の後退寸法よりも少し大きく後退させるのが望ましいが、100mmより小さい寸法であれば出来上がりの見栄えが良い。
この貼り合せガラス20のガラス本体21は、予め、一方の面(ガラス本体21に対して貼り合せられる面)の上下左右4辺の角部で、テープ同士が相互に隙間を発生しないように、両面テープ22同士を突き当てて接着しておく必要がある。この両面テープ22を貼り合せガラス20の上下左右4辺の縁に貼り合せるには、当然、貼り合せガラス本体21側の剥離紙23は剥離する必要があるが、それと反対側の表面側に出る剥離紙は、貼り合せガラス20を既存ガラス窓10のガラス12に貼り付ける直前までは剥離しないままで良い。これにより、次に説明するように、サッシ11のガラス本体21に対する貼り合せガラス20の位置決めが容易になる。
(2)貼り合せガラスの貼り合せ工程
貼り合せ工程で、貼り合せガラス20を既存ガラス窓10に対して精度よく貼り付けるためには、貼り合せガラス20を既存ガラス窓10に対して位置合わせができるように工夫する必要がある。
そのためには、図2に示すように、貼り合せガラス本体21の上下左右4辺の縁に貼られた両面テープ22の剥離紙の全てを剥離するのではなく、両面テープ22の上下左右4辺全ての貼り合せ面側の剥離紙23の中央部分は残し、角部に近い両端部23a,23aを剥離しておく。つまり、貼り合せガラス20の4隅の角部の剥離紙のみが剥離された状態(4隅のみが接着力を備えた状態)を作っておき、その状態の貼り合せガラス20の4隅を既存ガラス窓10のガラス12に正確に位置合わせし、それから上辺の剥離紙を残し(後述する樹脂注入のため)、他3辺の剥離紙を剥離するのが良い。その剥離の順番は下辺、左辺、右辺の順番は適宜行えばよい。
また、この貼り合せ工程においては、貼り合せガラス20を既存ガラス窓10のガラス12に対して正確に位置合わせできるのであれば、ガラス本体21の上下左右4辺の縁に貼られた両面テープ22のうち、左右辺の縁部及び底辺の縁部の両面テープ22は全ての剥離紙23が剥離されているものを貼り付けても良い。この場合でも、上辺の縁部の両面テープ22は一部の剥離紙23a,23aは剥離されているが、他の部分は未だ剥離されていない。その理由は、樹脂注入のためであるが、詳細は後段で説明する。図2においては、上辺の縁部の両面テープ22の一部が剥離されていない場合を説明しているが、後段で説明する注入樹脂の漏れの問題を対策するのであれば、剥離紙23の未剥離部分は、上辺の縁部に限ったものではない。
上記貼り合せガラス20の貼り合せ工程が完了したガラス窓10の斜視図は、図3のようになる。また、そのA−A断面図を示せば図4のとおりである。
図4によれば明らかなように、既存のガラス窓10は、サッシ11に保持された既存の窓ガラス12を備えており、その窓ガラス12に対して貼り合せガラス本体21が上下左右4辺の縁部の両面テープ22によって、その両面テープの厚み分(1.5mm程度)の間隙25を形成して貼り付けられている。ただし、上辺の縁部の一部には剥離紙23aが残されている。図示の実施例では、剥離紙を残す部分23aを上辺の中央部としたが、本発明としてはこれに限るものではない。図示はしないが、上辺の両面テープの左右の一方の高さが高い方の端部、或いは左右辺何れかの上端部近傍の位置の剥離紙を残す部分23aとしても良い。
ここにおいて、サッシ11の内法の縦寸法A及び横寸法Bと比較すると、貼り合せガラス本体21の縦寸法a及び横寸法bは夫々が少し短くして、貼り合せガラス本体21の4辺をサッシ11の内法から後退させている。図面では縦寸法のみが描かれているが、横寸法も同様である。つまり、サッシ11の内法よりも貼り合せガラス本体21の寸法が、上下左右の4辺共に少し(5mm程度)後退して配置されているものである。その理由は、後述するが、その隙間にシリコンシーラントを充填し、確実に後施工ガラス窓を成形することができる。
(3)シリコンシーラントの充填
図5に示すように、既存ガラス窓10(サッシ11の内法)の左右辺ならびに下辺に形成された約5mmの空隙26にシリコンシーラント27を充填する。シーラント27は左右辺及び下辺に充填した後、これを上からなぞって空隙を埋めるように押し込む。シーラント27は所定時間養生するのが好ましい。
ここでは、左右辺及び下辺へのシーラント27の充填工程は、後述する樹脂注入工程の前に実施する実施例を説明したが、シーラント27の充填工程は樹脂注入工程の後に実施する方法もある。
(4)樹脂の注入
既存のガラス窓10のサッシ11に保持された窓ガラス12と貼り付けた貼り合せガラス本体21との間に形成された1.5mm程度の間隙25(両面テープ22の厚さ分の隙間)内に樹脂を注入するために、金属製のファネル30(図7)の先端部を窓ガラス12と貼り合せガラス本体21との間に挿入する(図6)。その際には、窓ガラス12の上辺の縁部の一部(図面では中央部)剥離紙23aが残されている部分で、窓ガラス12と両面テープ22を貼り付けた貼り合せガラス本体21との間を広げて、金属製ファネル30の先端部を差し込むか、金属製のファネル30の先端部を貼り合せガラス本体21の所定位置に先に挿入した状態(或いは引っ掛けた状態)で窓ガラス12に貼り合せることも良い手法である。また、このファネル30は、樹脂注入後には取り外す必要があるために、ある程度剛性の高い金属製を採用したが、必ずしも金属製である必要がなく、ポリエチレン等のプラスチック製でも良い。
これが、貼り合せガラス本体21の上辺の後退寸法を少し大きくした理由であるが、樹脂の注入とその後処理ができるのであれば、上辺の後退寸法を大きくとる理由はない。
樹脂の注入手段としては、このように樹脂注入ファネル30を用いて樹脂の自重により注入する手法もあるが、既存のガラス窓10の窓ガラス12と貼り合せガラス本体21との間の間隙25内に、樹脂をより効率的に注入するには加圧ポンプにより強制的に注入する方法が考えられる。その一例を図8及び図9に示す。
図8,9において、加圧ポンプ34は簡略表示されている。加圧ポンプ34は図示しない樹脂供給手段から樹脂を強制的に加圧供給する。図9には、加圧注入口35の詳細を示す。加圧注入口35は、薄い隙間からでも樹脂を供給できるように、剛性のない薄いプラスチィック円筒体36を備えており、その円筒体36を剛性のある樹脂供給パイプ37に対して被せてバンド38等で抜けないように装着している。薄いプラスチィック円筒体36は剛性がなく柔軟であるために、内部に樹脂がない状態では円筒形がつぶれて薄いシート状になるので、既存のガラス窓10の窓ガラス12と貼り合せガラス本体21との間が狭くても、シート状になったプラスチィック円筒体36を容易に挿入することが可能である。そして、この加圧注入口35のプラスチィック円筒体36部分を、窓ガラス12と貼り合せガラス本体21との間の剥離片が残された部分に挟み込んだ状態(図8)で、加圧ポンプ34を駆動して樹脂を加圧供給すれば、樹脂は加圧注入口35のプラスチィック円筒体36を押し広げて、間隙25内に強制的に供給される。
勿論、加圧ポンプ34の圧力で樹脂を加圧供給する場合に、微小な気泡を巻き込む怖れがある場合には、金属製または樹脂製のファネル30にまで加圧ポンプ34で供給し、そのファネル30の先端に柔軟で薄いプラスチィック円筒体36を取り付けて、狭いガラスとガラスの間隙を介して樹脂を注入することは有効な方法である。ただしこの場合には、剛性のない柔軟な円筒体36は、窓ガラス12と貼り合せガラス本体21との間で潰されて扁平になってしまうので、その近傍に楔状の部品を挟み込み樹脂が流れることができる隙間を作ってやる必要がある。
注入する樹脂の実施例は、透明で低粘度のアクリル樹脂(HERCULEX 250:ヘラクレスガラス技研株式会社販売)に硬化剤を添加したものを用いた。注入樹脂は、ミキサー(図示なし)からポンプ(図示なし)により貼り合せガラス本体21の上辺から加圧注入しても良いし、金属製ファネル30まで圧送して金属製ファネル30から自然に注入させても良い。
金属製ファネル30の詳細構造の一例は図7に示している。金属製ファネル30は、上部に注入樹脂を受け入れるラッパ口31を設け、先端部には樹脂が吐出注入される吐出口32が設けられ、その途中は空洞の胴体33により連通されている。
図6に示すように、樹脂を金属製ファネル30から自然注入により、既存の窓ガラス12と貼り合せガラス本体21との間の間隙に充填する場合には、注入口は上辺に設けるのが望ましい。その場合には、上辺部の両面テープ22には、樹脂注入の際の空気抜き穴を形成するために、上辺部の2か所のコーナー近傍のうち少なくとも1か所に約2mmの空隙(図示なし)を空気穴として設けると良い。
この空気抜き穴は、貼り合せガラス本体21の上辺を少し斜めに構成し、その斜めの上辺の高い方の左右何れかの一方の隅部に形成すると、樹脂内の気泡が高い位置に形成された空気抜き穴に集まってくるという効果が期待できる。この少し高い位置に形成された空気抜き穴は、上辺の左右の隅部に限らず、左右の両辺に設けても良いし、中央部を高くして空気抜き孔を形成しても良い。
本発明の主要な要件ではないので詳細な説明は省略するが、樹脂の注入量は制御されており、一定量の樹脂が注入されたら樹脂注入を終了する。その後、金属製ファネル30を抜き取り、貼り合せガラス本体21上辺部の剥離していなかった剥離紙23aを除去して、2枚のガラス(既存の窓ガラス12と貼り合せガラス本体21)の空間を封止する。その際、2枚のガラスの間の空気は、上述した上辺コーナー部の1か所の空気穴から抜け出ていく。注入される樹脂が一定量で良いのは、2枚のガラスを貼り合せる両面テープ22の厚さは予め分かっており、その間の間隙25の容量も、樹脂の収縮率も事前に分かっていることから、間隙25の容量に見合った適当な量の充填が完了したときで注入動作を終了させれば良い。
以上の実施例では、樹脂注入の位置を貼り合せガラス本体21上辺部から行うということで説明したが、必ずしも上辺部に限るものではない。左右辺からでも良いし、下辺から圧送してもよい。この場合には、下辺側に設けられた樹脂注入口に対して上辺側に真空引き穴を設け、樹脂注入を助けるように真空引きする手法もある。その際に、樹脂注入口と真空引き穴とは対角線状に対向して配置するとより良い。
(5)樹脂の移動と均一化
注入された樹脂は、既存のガラス窓に対しての後施工であり、通常は既存の窓ガラス12が垂直に立っているために、2枚のガラス(既存の窓ガラス12と貼り合せガラス本体21)の間隙25の下辺部に滞留して、貼り合せガラス本体21の下辺部が膨らむ。これでは、好ましい後施工とは言えず、上辺部に樹脂が注入されない大きな空隙ができることも考えられる。本発明においては、これを防止するために、貼り合せガラス本体21の下辺からガラスの高さの2/5から4/5位までの間に、パネル(金属製、プラスチック製、ガラス製等)等の押圧手段により押し当てプレスをし、注入樹脂41を上辺に向けて移動させて注入樹脂の厚みを均一化する。
樹脂の移動と均一化に使用するプレス装置50(押圧手段)の一形態を図8に示す。図8に示す実施例では、既存ビル等のガラス窓10のサッシ11は床面60に設置されており、プレス装置50も床面60に置かれて、2枚のガラス(既存の窓ガラス12と貼り合せガラス本体21)の間隙に樹脂が注入された貼り合せ窓ガラスに対峙している。プレス装置50は、相当程度の重量部からなる架台51を有しており、その架台51に対して進退自在なプレス板52を備えている。プレス板52は、貼り合された貼り合せガラス本体21に接し、それを平らになるように押している。その押圧力は、スクリュ53によりプレス板52が進退することにより得られ、その進退運動はハンドル54を回して達成できる。この場合に、プレス装置50による押圧力を適当な力に制御する必要があるので、スクリュ53の適当な個所にロードセル等の荷重センサ56を設ける。これにより、プレス装置50による押圧力を制御するがその詳細な制御方式は本発明の主要な課題ではないのでこれ以上の説明はしない。
2枚のガラスの間に注入された樹脂41内にある残留する小気泡は、上述の工程で貼り合せガラス本体21の下辺部がプレスされると、ほとんどの気泡は空気穴から出ていき、最後には注入樹脂が僅かに出ていくが、樹脂が溢れ出す直前に空気穴を粘土等で埋めて封止する。
(6)残留空気の除去
空気穴を封止した後、注入樹脂内に小気泡が残った場合には、貼り合せガラス本体21の上辺部の両面テープから特殊注射器の針を挿入して吸引して除去する。この後で、上辺へのシーラント充填工程を実施する。ここで、左右辺及び下辺へのシーラント27の充填工程を、樹脂の充填工程の前ではなく、樹脂の充填工程の後に4辺一緒に実施することも可能である。この特殊注射器は、具体的には長めの針をカギ型の形状に曲げたものを使用すると気泡の除去が容易である。
(7)ガラス周辺のボロ隠し
貼り合せガラス本体21の周辺は、シリコンでシールされており、客先の希望でこのままでよい場合もあるが、必要ならば手直し、仕上げ工程を実施する。この仕上げ工程は、アルミサッシなどを使用して実施されることもある。これは、本発明の主題ではないのでこれ以上の詳細な説明はしない。
なお、以上の実施例では、後施工の工事は室内側から行うことで説明しているが、必ずしも室内側から工事を行うことが必須の構成ではない。例えば、ゴンドラ等を使って外部から同様の工事を行うことが可能である。
以上の後施工の工程により完成した後施工樹脂合せガラス窓の構造を、図11を用いて説明する。
本発明の後施工樹脂合せガラス窓100は、既存ビル等に設置されたガラス窓10と貼り合せガラス20とによって構成されている。既存のガラス窓10は、サッシ11と、それに嵌め込まれた窓ガラス12から成っている。この既存のガラス窓10の窓ガラス12に対して貼り合せガラス20が貼り合わされている。新しく貼り付けた貼り合せガラス20のガラス本体21は、既存ガラス窓10のサッシ11の内法よりも、横方向に10mm(左右夫々5mm)、縦方向に100(下辺5mm、上辺100mm)程度小さな寸法を有している。なお、上辺は、100mmより大きな寸法でも良く、小さい寸法でも良い。それにより、貼り合せガラス20とサッシ11の間には空隙26が形成され、その空隙26にはシリコンシーラント27が充填されている。
この新しく貼り付けた貼り合せガラス20のガラス本体21は、既存ガラス窓10のガラス12に対して上下左右4辺の縁を両面テープ22で接着されている。ガラス12とガラス本体21との間に形成されている間隙25内には注入樹脂41が充填されている。
また、大寸法の窓ガラスなどの場合には、貼り合せたガラスの周辺を補強するために、既存のサッシに新しいサッシを連結させたり、コンクリート躯体に新しいサッシを施工したりすることが必要な場合があるが、これらの処置は必要に応じて随時行えばよく、発明の必須の構成要件ではない。
100・・・後施工樹脂合せガラス窓
10・・・既存ビル等に設置されたガラス窓
11・・・サッシ
12・・・窓ガラス
20・・・貼り合せガラス
21・・・ガラス本体
22・・・両面テープ
23・・・剥離紙
25・・・間隙
26・・・空隙
27・・・シリコンシーラント
30・・・樹脂注入ファネル
34・・・加圧ポンプ
35・・・加圧注入口
36・・・薄いプラスチック円筒体
37・・・樹脂供給パイプ
41・・・注入樹脂
50・・・プレス装置

Claims (2)

  1. 既存ビル等に設置されたガラス窓に貼り合せガラスを貼り合せて後施工樹脂合せガラス窓を施工する方法であり、以下の工程より成ることを特徴とする後施工樹脂合せガラス窓の施工方法。
    (1)貼り合せガラスの準備工程
    貼り付けるガラス本体を既存ガラス窓のサッシ内法よりも小さな寸法で切断し、一方の面の4辺の縁に両面テープを接着させ、該両面テープの上下左右の内の1辺のみを残して他3辺の剥離紙を剥離しておく。
    (2)貼り合せガラスの貼り合せ工程
    前記既存ガラス窓の窓ガラスに対して前記貼り合せガラス本体が前記4辺の縁部の両面テープによって、2枚のガラスの間に間隙を形成して貼り付ける。その際、前記貼り合せガラス本体の縦寸法a及び横寸法bは、前記サッシの内法の縦寸法及び横寸法Bと比較して夫々が5〜100mm短い。
    (3)樹脂の注入
    前記既存ガラス窓のサッシに保持された窓ガラスと前記貼り付けた貼り合せガラス本体との間に形成された間隙内に樹脂を注入する。
  2. 前記(3)の樹脂の注入において、前記(1)の貼り合せガラスの準備工程において上下左右の内の1辺の剥離紙を残しておいた箇所に樹脂注入用のファネルを挿入して樹脂を注入することを特徴とする請求項1に記載の後施工樹脂合せガラス窓の施工方法。
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