JP6162865B1 - 沈殿物掻寄機及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】沈殿物の掻き寄せを過負荷状態のまま継続することなく、運転を継続でき、さらに過負荷状態を解消できる沈殿物掻寄機及びその運転方法を提供すること。【解決手段】上部に旋回支持部50を有する中央支柱30と、一端が旋回支持部50に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アーム61と、旋回アーム61の他端に設置され且つ旋回アーム61を旋回させる駆動手段71と、旋回アーム61から沈殿池10内に上下動自在に吊り下げられ旋回アーム61と共に旋回することで沈殿池10に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段101と、掻寄手段101を昇降させる昇降手段121と、掻寄手段101を旋回した際の負荷を検出する負荷検出手段(回転検出センサ)91と、負荷検出手段91が検出した掻寄手段101の負荷が過負荷である場合に、昇降手段121に対して掻寄手段101を上昇させる指示を出力する制御手段150と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、液体から固体を分離するために使用される沈殿物掻寄機及びその運転方法に関するものである。
液体と固体の分離は、下水、し尿、工場廃水、上水処理においてだけでなく、工場(例えば製紙工場等)の生産工程等においても重要な操作の一つである。液体と固体の分離には沈殿池が用いられる。そして沈殿池の底に沈殿した沈殿物を除去するために沈殿物掻寄機が設置される。即ち、民間工場の排水処理施設や、官公庁汚水下水道施設等で使用される沈殿池では、固液分離した沈殿物(沈殿汚泥)を掻き集めて系外に搬出するために沈殿物掻寄機が利用されている。
従来、この種の沈殿物掻寄機は、沈殿池の中央部を旋回中心とする旋回アームを具備し、この旋回アームに沈殿池の底に沈殿した沈殿物を掻き寄せるスクレーパ(掻寄部)を取り付け、このスクレーパで掻き寄せた沈殿物を、この旋回アームに取り付けた吸い上げ用のポンプで吸い上げて配管輸送し(又は沈殿池の底に設けた沈殿物ピットに回収したものを配管輸送し)、沈殿池の系外に排出するように構成されている。
特許第5844932号公報
しかしながら、上記従来の沈殿物掻寄機においては、以下のような問題があった。即ち、沈殿物の性状や、沈殿物量や、沈殿物の大きな負荷変動等により、スクレーパに設計値以上の過負荷がかかると、沈殿物掻寄機の駆動装置が高負荷状態になり、この高負荷状態が検出されることで、駆動手段の運転が停止される。そして、駆動装置の運転を再開するには、前記沈殿した沈殿物を、別途の作業によって取り除くなどの処置を施さなければならない。例えば、高負荷状態で沈殿物掻寄機が停止すると、水処理の継続処理は困難で、沈殿槽内の水抜き清掃を行い、沈殿物を搬出したり、沈殿物を破砕したりすることで沈殿物の負荷を軽減させる等して復旧する方法を取る必要がある。沈殿物掻寄機の停止中は沈殿処理が困難になり、水質悪化による工場の操業停止等のトラブルに発展する恐れもある。
特に、旋回アームの旋回中心部分(根元部分)に駆動装置を設置する比較的小型の沈殿物掻寄機(中央駆動型沈殿物掻寄機)に比べ、旋回アームの先端部分に駆動装置を設置して沈殿池の外周壁部分に駆動力を印加することで旋回する大型の沈殿物掻寄機(周辺駆動型沈殿物掻寄機)の場合は、処理を行う沈殿物が多いので、沈殿物の過負荷によって運転が停止されると、その復旧作業に多くの労力と時間が必要となり、上記問題が大きくなる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、沈殿物の掻き寄せを高負荷状態のまま行うことがなくなり、且つ運転を継続して行うことができ、さらに前記高負荷状態を解消していくことができる沈殿物掻寄機及びその運転方法を提供することにある。
本発明に係る沈殿物掻寄機は、沈殿池内に設置され且つ上部に旋回支持部を有する中央支柱と、一端が前記旋回支持部に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アームと、前記旋回アームの他端に設置され且つ沈殿池の周辺部分に駆動力を印加することで前記旋回アームを旋回させる駆動手段と、前記旋回アームから前記沈殿池内に上下動自在に吊り下げられ前記旋回アームと共に旋回することで沈殿池に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段と、前記掻寄手段を昇降させる昇降手段と、前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段により掻き寄られた沈殿物を吸い上げて排出するポンプ手段と、前記掻寄手段の旋回による負荷と前記昇降手段による沈殿物押圧負荷とをそれぞれ検出する負荷検出手段と、通常運転時(ST1−1)に前記掻寄手段の旋回による負荷が過負荷になった場合(ST1−2)、前記掻寄手段を停止(ST1−3)、上昇させて(ST1−4,5)、該掻寄手段を再び運転し(ST1−7)、前記再運転による前記掻寄手段の旋回による負荷が過負荷でない場合(ST1−8)、前記掻寄手段を停止して(ST1−9)その後所定寸法下降し(ST1−10)、前記所定寸法下降する際に、前記昇降手段による沈殿物押圧負荷が所定値以下であり、且つ前記掻寄手段が通常運転位置に至っていない場合(ST1−11,12)は、所定時間通常運転を行って(ST1−16)再び前記掻寄手段を停止し(ST1−9)所定寸法下降する動作を行い(ST1−10)、一方前記所定寸法下降する動作(ST1−10)の内の何れを行った場合でも、前記昇降手段による沈殿物押圧負荷が所定値以上場合(ST1−11)は、前記掻寄手段の下降を停止し(ST1−17)所定寸法上昇させて(ST1−18)、所定時間通常運転を行い(ST1−19)、その後、旋回による負荷が過負荷でない場合(ST1−20)、再度、前記掻寄手段を停止して(ST1−9)所定寸法下降する(ST1−10)ことで、前記沈殿物を上から少しずつ掻き取り、前記ポンプ手段で排出する制御を行う制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、掻寄手段の負荷が過負荷である場合は掻寄手段が上昇するので、沈殿物の掻き寄せを過負荷状態(高負荷状態)のまま継続して行う虞がなくなる。これによって装置の故障を防止できるばかりか、装置の運転を適正負荷で継続でき、沈殿物の除去を継続して行うことができる。
また本発明は、前記掻寄手段が、前記旋回アームに上下動自在に吊り下げられる支柱と、前記支柱の下部に取り付けられて沈殿物を掻き寄せるスクレーパとを具備し、前記昇降手段は、前記旋回アームに取り付けられて前記支柱を上下動させることを特徴としている。
これによって、スクレーパを容易に昇降させることができる。
また本発明は、前記支柱が複数本あり、且つ前記スクレーパは一体又は複数枚に分割されており、前記制御手段は、前記分割されたスクレーパの場合、スクレーパ毎にその上下動を制御することが好ましい。
分割されたスクレーパ毎に制御することによって、場所によって異なる沈殿物の状態に応じて、過負荷となった部分のスクレーパのみを上昇でき、過負荷状態を回避できると共に、より効率的に沈殿物の除去を行うことができる。
また本発明は、前記負荷検出手段が、前記駆動手段内に設置されるトルクリミッタ又はトルク感知機構であるか、或いは前記沈殿池周囲の側壁上面に載置される前記駆動手段の車輪のスリップを検出するスリップ感知手段であるか、或いは、過負荷時の旋回アームのねじれを検出するねじれ検出手段であることを特徴としている。
また本発明は、前記制御手段が、過負荷発生時の前記掻寄手段の上昇速度を、上昇した掻寄機を元の位置に下降する際の下降速度よりも速くするように制御することが好ましい。
過負荷発生時の掻寄手段の上昇速度を速くすることで、過負荷状態から速く解放でき、また下降速度を遅くすることで、急激に過負荷状態に戻ることを防止できる。
また本発明は、沈殿池内に設置され且つ上部に旋回支持部を有する中央支柱と、一端が前記旋回支持部に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アームと、前記旋回アームの他端に設置され且つ沈殿池の周辺部分に駆動力を印加することで前記旋回アームを旋回させる駆動手段と、前記旋回アームから前記沈殿池内に上下動自在に吊り下げられ前記旋回アームと共に旋回することで沈殿池に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段と、前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段を昇降させる昇降手段と、前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段により掻き寄られた沈殿物を吸い上げて排出するポンプ手段と、前記旋回アームと共に前記掻寄手段を旋回した際の旋回による負荷と前記昇降手段によって前記掻寄手段を下降した際の沈殿物押圧負荷それぞれ検出する負荷検出手段と、上昇させた前記掻寄手段を元の位置に下降する際、該掻寄手段の旋回時の負荷又は前記昇降手段による該掻寄手段の下降時の沈殿物押圧負荷が所定値以上を検出した場合は、その掻寄手段の下降を停止して上昇させ、再び下降を開始する動作を、通常運転時の位置になるまで繰り返し行うことで、前記掻寄手段により沈殿物を高負荷状態とならないように上から少しずつ掻き取り、前記ポンプ手段で排出、除去しながら、通常運転に戻す制御を行う制御手段と、を有することを特徴としている。
これによって、高負荷とならないように、掻寄手段を下降させていくことができ、一旦高負荷状態となった沈殿物を、無理なく除去しながら、通常運転に戻すことができる。ここでいう所定値以上の負荷とは、前記掻寄手段を旋回した際の負荷が所定値以上である場合と、掻寄手段を下降する際に沈殿物を押圧する負荷が所定値以上である場合の2種類がある。何れの負荷も所定値以上であれば、掻寄手段に沈殿物による無理な力が印加され、装置故障の原因になる。
また本発明にかかる沈殿物掻寄機の運転方法は、沈殿池内に設置され且つ上部に旋回支持部を有する中央支柱と、一端が前記旋回支持部に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アームと、前記旋回アームの他端に設置され且つ沈殿池の周辺部分に駆動力を印加することで前記旋回アームを旋回させる駆動手段と、前記旋回アームから前記沈殿池内に上下動自在に吊り下げられ前記旋回アームと共に旋回することで沈殿池に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段と、前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段を昇降させる昇降手段と、前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段により掻き寄られた沈殿物を吸い上げて排出するポンプ手段と、前記掻寄手段の旋回による負荷と前記昇降手段による沈殿物押圧負荷とをそれぞれ検出する負荷検出手段と、を有し、前記旋回アームに設けられた掻寄手段により沈澱池の底部に沈殿した沈殿物を掻き寄せ、該沈殿物を前記ポンプ手段で吸い上げて前記沈澱池系外に排出する沈殿物掻寄機の運転方法において、前記旋回アームと共に、前記掻寄手段を旋回した際、又は掻寄手段を下降し、沈殿物を押圧した際、負荷検出手段により該掻寄手段の負荷を検出し、制御手段により、前記負荷検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段、前記掻寄手段、前記昇降手段、前記ポンプ手段の動作を制御すると共に、前記掻寄手段の負荷が過負荷になった場合に、前記昇降手段によって前記掻寄手段を上昇させることで高負荷を回避させ、その後、前記掻寄手段を下降させ、所定値以上の負荷を検出した場合は、高負荷にならない様に掻寄手段の上昇と下降を前記昇降手段で繰り返し行うことで、沈殿物の上の部分を少しずつ掻き取り前記ポンプ手段で沈殿物を除去しながら通常運転に戻す制御を行うことにより、沈殿物の掻き寄せを高負荷状態のまま行うことなく継続運転を行うことを特徴としている。
これによって、高負荷とならないように、掻寄手段を下降させていくことができ、一旦高負荷状態となった沈殿物を、無理なく除去しながら、通常運転に戻すことができる。この場合の所定値以上の負荷も、前記掻寄手段を旋回した際の負荷が所定値以上である場合と、掻寄手段を下降する際に沈殿物を押圧する負荷が所定値以上である場合の2種類がある。
本発明によれば、沈殿物の掻き寄せを高負荷状態のまま行うことがなくなり、且つ運転を継続して行うことが可能になる。さらに一旦高負荷状態となった沈殿物を除去していくことが可能になる。
沈殿物掻寄機1の概略断面図である。 駆動手段71を示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は正面図である。 スクレーパ105及び昇降手段121と、沈殿物排出管131の開口部133とを示す概略図である。 旋回アーム61と掻寄手段101と沈殿池10とを側面側から見たときの位置関係を示す概略図である。 沈殿物掻寄機1の動作の一例を示す概略動作フロー図である。 掻寄手段101を上昇させたときの沈殿物掻寄機1を示す概略断面図である。 沈殿物掻寄機1の動作の他の例を示す概略動作フロー図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる沈殿物掻寄機1の概略断面図である。同図では、沈殿池10の中央付近から一方の外周に至る範囲を一部断面にして示している。
同図に示すように沈殿物掻寄機1は、円形に形成された沈殿池10と、沈殿池10の中央に設置された中央支柱30と、一端が中央支柱30上部の旋回支持部50に取り付けられ旋回支持部50を中心に沈殿池10上を旋回(回転)する沈殿物掻寄除去部60と、前記沈殿物掻寄除去部60の動作を制御する制御手段150を具備して構成されている。
沈殿池10は、円形の底部11と、その周囲を囲む円筒状の側壁13とを有し、さらに側壁13の外周側に、この側壁13をリング状に囲む凹状の溝からなる排泥樋15を設けて構成されている。側壁13の上面は、下記する駆動手段71の車輪83,85を載置する駆動面(動力伝達面)17となっている。
中央支柱30は、沈殿池10内に設置される攪拌整流部40と、攪拌整流部40上(沈殿池10上)に設置される旋回支持部50とを具備して構成されている。攪拌整流部40には、被処理水(原水)を導入する導入管41が接続されており、この導入管41によって攪拌整流部40内に導入された被処理水は、攪拌・整流された後、沈殿池10内に流出する。旋回支持部50は、攪拌整流部40の上部に設置された回転軸受を具備して構成されており、沈殿物掻寄除去部60を回動自在に支持している。
沈殿物掻寄除去部60は、一端が前記旋回支持部50に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アーム61と、旋回アーム61の他端に設置されて旋回アーム61を旋回させる駆動手段71と、旋回アーム61から沈殿池10内に上下動自在に吊り下げられ旋回アーム61と共に旋回することで沈殿池10に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段101と、掻寄手段101を昇降させる昇降手段121と、旋回アーム61に取り付けられる沈殿物排出管131と、沈殿物排出管131に取り付けられるポンプ141とを具備して構成されている。
旋回アーム61は、鉄骨を略矩形柱状に組んで構成されている。図示はしないが一般にその上部には歩廊が設けられる。
図2は駆動手段71を示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は正面図である。これらの図に示すように、駆動手段71は、旋回アーム61の先端部分から下方向に延びる一対の取付部73に設けた軸受部75に駆動手段本体77を揺動自在に取り付け、この駆動手段本体77の上面側に駆動モータ79及び減速機81を、下面側に一対の車輪83,85を設置して構成されている。車輪83が前輪であり、車輪85が後輪である。駆動モータ79と減速機81間は、チェーン(又はベルト)からなる巻掛け体87によって動力が伝達される。一対の車輪83,85は、何れも沈殿池10の側壁13の駆動面17上に載置されるように、水平に前後に設置されている。一方の車輪85の回転軸85aにはスプロケット85bが取り付けられ、減速機81の出力側の軸81aに取り付けたスプロケット81bとの間に、チェーン等の巻掛け体89を巻き掛けている。即ち、車輪83は従動輪、車輪85は駆動輪である。従動輪である車輪83近傍には、車輪83の回転検出用の回転検出センサ91が設置されている。この回転検出センサ91は、車輪83の回転状態から、掻寄手段101を旋回した際の沈殿物の負荷を検出する負荷検出手段である。
図4は旋回アーム61と掻寄手段101と沈殿池10とを側面側から見たときの位置関係を示す概略図であり、図4(a)は図1に対応し、図4(b)は図6に対応している。図1及び図4(a)に示すように、掻寄手段101は、旋回アーム61に上下動自在に吊り下げられる複数本の支柱103と、支柱103の下部に取り付けられて沈殿物A1を掻き寄せるスクレーパ105とを具備して構成されている。図3はスクレーパ105及び昇降手段121と、下記する沈殿物排出管131の開口部133の位置とを示す概略図である。図1及び図3に示すようにスクレーパ105は、沈殿池10の底部11近傍に設置され、スクレーパ105の移動方向B(図3参照)に向かって前後に複数回折り曲げることで、複数の凹部からなる沈殿物集積部107を設けて構成されている。
昇降手段121は、旋回アーム61に取り付けられていて、支柱103、即ち掻寄手段101を昇降させる。昇降手段121としてこの例では、モータの回転運動を直線運動に変換するパワーシリンダを用いている。もちろん昇降手段としては、パワーシリンダに限らず、掻寄手段101を昇降させる(支柱103を上下動させる)ことができる装置であれば、油圧シリンダー、エアシリンダー、ワイヤー・シーブ車等を用いた他の各種装置であってもよい。なお、昇降手段121には、掻寄手段101を下降する際に沈殿物A1を押圧することによって印加される負荷を検出する負荷検出手段(トルクリミッタ等)が取り付けられている。
沈殿物排出管131は、一端側が複数本(図では3本)に分岐して前記スクレーパ105近傍(さらには沈殿物集積部107近傍)の開口部133において開口し、他端側が1本に集合されて旋回アーム61の先端側から側壁13の外側に設置されている排泥樋15内の開口135に開口している。
ポンプ141は、沈殿物排出管131の分岐している各部分に取り付けられており、各ポンプ141を駆動することで、スクレーパ105近傍の開口部133から沈殿物を吸い上げて、排泥樋15側の開口135から排出させる。ポンプ141及びポンプ141の下流側(開口135側)の沈殿物排出管131全体は、旋回アーム61に固定されており、旋回アーム61と一体に旋回(回転)する。ポンプ141の下流側の沈殿物排出管131は、金属製又は樹脂製等の硬質のパイプである。一方、ポンプ141の上流側の沈殿物排出管131は、可撓性を有するパイプによって構成されており、さらにその先端部分(開口部133の部分)はスクレーパ105(場合によっては支柱103等の掻寄手段101の他の部分)に固定されている。
制御手段150は、前記沈殿物掻寄除去部60の動作を制御する制御装置であり、例えば各種電気回路やコンピュータ等によって構成されている。制御手段150は、前記回転検出センサ91からの信号を入力すること等によって、前記駆動手段71(駆動モータ79)、昇降手段121、ポンプ141等の運転制御を行う。
図5は、上記沈殿物掻寄機1の動作の一例を示す概略動作フロー図である。同図に示すように、まず通常は、通常運転を行う(ステップST1−1)。通常運転の制御も制御手段150によって行われる。即ち、通常は、被処理水が導入管41から中央支柱30の攪拌整流部40内に導入され、攪拌されると共に、図示しない薬液供給管から薬液が供給された後、整流され、その後、沈殿池10内に導入される。その間、前記薬液によって固形分の凝集が進行する。
沈殿池10内に導入された被処理水中の凝集された沈殿物は、沈殿池10の底に沈殿していく。固形分が取り除かれた被処理水(上澄み水)は、図示しない所定の位置で前記側壁13を乗り越えて次の工程に移送される。一方、駆動手段71(駆動モータ79)を起動して車輪85を駆動面17上で走行させ、旋回アーム61を旋回させる。これによって旋回アーム61と共に掻寄手段101が回転し、そのスクレーパ105によって、沈殿池10の底に堆積した沈殿物が、各沈殿物集積部107の部分、即ち各開口部133の近傍位置に集められる。
各開口部133近傍に集められた沈殿物は、各ポンプ141を駆動することで沈殿物排出管131に吸い込まれ、排泥樋15に排出される。排泥樋15に排出された沈殿物は、次の工程に移送される。
上記通常運転を行っている際、制御手段150は、回転検出センサ91からの信号を入力することによって、駆動側の車輪85にスリップが発生しているか否かを検出する。即ち、駆動側の車輪85に駆動するための電力を供給しているにもかかわらず、従動側の車輪83が回転していない場合(又はその回転数が少ない場合)は、車輪85が回転しているにもかかわらず、旋回アーム61が旋回していない(又は正規の速度よりゆっくり旋回している)ことを意味する。この場合は、制御手段150は、掻寄手段101の旋回による負荷が過負荷であると判断し(ステップST1−2)、ステップST1−3に移行する。制御手段150は、ステップST1−3において、沈殿物掻寄機1の運転を停止し、次に、昇降手段121を起動し、支柱103及びスクレーパ105を所定位置(上限位置)まで上昇させ、停止させる(ステップST1−4,ST1−5,ST1−6)。ここで上限位置とは、掻寄手段101の上昇する最も上の地点(スクレーパ105が上昇できる限界点)である。これによって、沈殿物A1によって過負荷となった掻寄手段101の前記過負荷を解消できる。なお、掻寄手段101の上昇速度は、なるべく高速とし、過負荷の状態を速やかに解消して掻寄手段101へのダメージを少なくさせる。
図6は、掻寄手段101を上昇させたときの沈殿物掻寄機1の状態を示す概略断面図である。同図に示すように、このときスクレーパ105は上昇し、同時にスクレーパ105に取り付けた開口部133も同時に上昇するが、ポンプ141の上流側の沈殿物排出管131は、可撓性を有するので、撓むだけであり、吸引動作を行うことができる。
スクレーパ105が最も高い位置まで上昇した直後、またはタイマー等を用いて所定時間経過した後、再び沈殿物掻寄機1の運転を行う(ステップST1−7)。例えば、掻寄手段101を所定時間旋回してみる。そしてこのとき再び過負荷を検出した場合は(ステップST1−8)、掻寄手段101を上昇させても旋回時の過負荷状態が解消されなかったことを意味するので、ステップST1−14に移行し、警報を発すると共に、沈殿物掻寄機1の運転を停止し(ステップ1−15)、運転制御を終了する。この場合は、作業員自ら、沈殿物の除去作業等を行う。
一方、沈殿物掻寄機1を所定時間運転した際に、過負荷ではなくなっていた場合は(ステップST1−8)、再び沈殿物掻寄機1を停止し(ステップST1−9)、掻寄手段101を所定深さ寸法だけ下降する(ステップST1−10)。このときの下降速度は、前記上昇速度に比べて遅くし、ゆっくりと下降させる。掻寄手段101を所定深さ寸法だけ下降する際に、前記昇降手段121に取り付けた負荷検出手段によって検出される沈殿物A1の押圧による負荷が、予め定めておいた所定値以上とならない場合であって、且つ未だ掻寄手段101が通常運転位置に至っていない場合(ステップST1−11,ST1−12)は、沈殿物掻寄機1を所定時間運転した後(ステップST1−16)、再び沈殿物掻寄機1の運転を停止して(ステップST1−9)、再び掻寄手段101を所定深さ寸法だけ下降させ、上記ステップST1−10〜ST16を繰り返し行う。そして掻寄手段101が通常運転位置まで下降した場合は、ステップST1−12からステップST1−13に移行し、掻寄手段101の下降を停止し、ステップST1−1に戻って沈殿物掻寄機1の通常運転を再開する。
一方、掻寄手段101の下降を所定深さ寸法毎に続けている途中に、前記昇降手段121に取り付けた負荷検出手段によって検出される沈殿物A1の押圧による負荷が、予め定めておいた所定値以上となった場合は、ステップST1−11からステップST1−17に移行し、掻寄手段101の下降を停止し(ステップST1−17)、次に掻寄手段101を所定寸法だけ上昇する(ステップST1−18)。そして再び所定時間、沈殿物掻寄機1の運転を再開し(ステップST1−19)、その際に掻寄手段101の旋回による負荷が過負荷であると判断した場合は、ステップST1−20からステップST1−3に戻って再び沈殿物掻寄機1の運転を停止し、掻寄手段101を最上位置まで戻すステップからやり直す。一方、ステップST1−20において過負荷を検出しなかった場合は、ステップST1−9に戻って、引き続き掻寄手段101を所定寸法ずつ下降していく動作を行う。
つまり、ステップST1−16や、ステップST1−17〜ST1−20の動作によって、沈殿物A1の上の部分を少しずつスクレーパ105によって掻き取る等しながら、掻き寄せた沈殿物A1を開口部133から吸引し、系外に排出することができ、沈殿物A1の量を減少させていくことができる。
図7は、上記沈殿物掻寄機1の動作の他の一例を示す概略動作フロー図である。同図に示す動作フローにおいて、ステップST2−1〜ST2−8及びステップST2−13,ST2−14は、前記図5に示す動作フローのステップST1−1〜ST1−8及びステップST1−14,ST1−15と同一なので、その説明は省略する。
そしてステップST2−8において、沈殿物掻寄機1を運転した際に、旋回による負荷が過負荷ではなかった場合は(ステップST2−8)、そのまま掻寄手段101を段階的に下降する(ステップST2−9)。下降した際に、掻寄手段101の旋回に対する負荷が所定値以上になった場合は(ステップST2−10の「Y」)、ステップST2−3に戻り、再び沈殿物掻寄機1を停止し、掻寄手段101を上限位置まで上昇する等の操作に戻る。一方、掻寄手段101を段階的に下降した際に、掻寄手段101の旋回に対する負荷が所定値以上にならないで(ステップST2−10の「N」)、且つ未だ掻寄手段101が通常運転位置に至っていない場合(ステップST2−10,ST2−11)は、沈殿物掻寄機1を通常運転しながら(ステップST2−15)、掻寄手段101を再び段階的に下降させ、上記ステップST2−9〜ST2−15を繰り返す。そして掻寄手段101が通常運転位置まで下降した場合は、ステップST2−11からST2−12に移行し、掻寄手段101の下降を停止し、通常運転に戻る(ステップST2−1)。
以上説明したように、上記沈殿物掻寄機1の図5、図7に示す動作フローによれば、回転検出センサ(負荷検出手段)91が検出した掻寄手段101の旋回による負荷が過負荷になった場合に、掻寄手段101を上昇させて高負荷を回避するので、沈殿物A1の掻き寄せを過負荷状態(高負荷状態)のまま継続して行う虞がなくなる。これによって装置の故障を防止できるばかりか、装置の運転を適正負荷で継続でき、沈殿物A1の除去を継続して行うことができる。
また掻寄手段101の旋回による負荷が過負荷になった場合に掻寄手段101を上昇させて一時的に高負荷を回避させた後、掻寄手段101を下降させて行き、所定値以上の負荷(掻寄手段101の旋回に対する負荷、または掻寄手段101下降に対する沈殿物A1の押圧負荷)を検出した場合はその下降を停止すると共に掻寄手段101を上昇して掻寄手段101の旋回に対する負荷が所定値以下になったら前記下降を再開する動作を繰り返し、最終的に通常運転時の位置まで下降するようにしているので、過負荷とならないように、掻寄手段101を下降させていくことができ、一旦過負荷状態となった沈殿物A1を、無理なく除去していくことが可能になる。そして装置を通常運転に戻すことができる。
また上記例では、過負荷発生時の掻寄手段101の上昇速度を、上昇した掻寄手段101を元の位置に下降させる際の下降速度よりも速くしたので、過負荷状態から速く解放でき、また下降速度を遅くすることで急激に過負荷状態に戻ることを防止でき、装置の故障等を未然に防ぐことができる。
なお上記例では、過負荷の場合に掻寄手段101を一旦上昇させた後、負荷の状態を検出しながら下降させていくように構成したが、負荷の状態を検出せず、例えば一定の速度(下降位置に応じて速度を変更しても良い)で掻寄手段101を下降させていくように構成しても良い。また過負荷の場合に掻寄手段101を上昇させ、上昇させた位置で停止させたままとするように動作させても良い。この場合は例えば、掻寄手段101を過負荷によって上昇したことを作業員などに報知し、作業員が装置を停止して過負荷となった沈殿物を別途の作業によって取り除き、その後運転を再開する等しても良い。
また上記沈殿物掻寄機1では、1枚の(一体の)スクレーパ105を複数本の支柱103によって支持しているが、スクレーパ105を分割し、分割したスクレーパ105毎に支柱103を取り付け、各スクレーパ105毎にその上下動を制御しても良い。即ちこの場合、制御手段150は、掻寄手段101の一部を上昇させる指示を出力する。このように構成すれば、場所によって異なる沈殿物の状態に応じて、過負荷となった部分のスクレーパ105のみを上昇でき、過負荷状態を回避できると共に、より効率的に沈殿物の除去を行うことができる。
また上記沈殿物掻寄機1では、負荷検出手段として、駆動手段71の車輪85のスリップを検出するスリップ感知手段(回転検出センサ91及びこのセンサの出力を用いてスリップの有無を判断する制御手段150)を用いたが、その代りに(またはそれと共に)、減速機81に内蔵されるトルクリミッタ又はトルク感知機構93(図2(b)に点線で示す)を用いても良いし、或いは、旋回アーム61上面に設置して過負荷時の旋回アーム61のねじれを検出するねじれ検出手段(角度センサ)95(図2(a),(b)に点線で示す)を用いても良い。トルクリミッタ又はトルク感知機構93は、減速機81内の動力伝達機構における負荷を検出することで、過負荷状態を検知できる。ねじれ検出手段95は、過負荷の際の旋回アーム61のねじれを検出することで、過負荷状態を検知できる。また上記スリップ感知手段は、2輪1駆動方式を用い、従動輪に回転検出機構(回転検出センサ91)を設置したが、1輪1駆動方式を用いた場合は、旋回支持部50近傍に設置した回転検出機構(回転検出センサ97)(図1に点線で示す)によりスリップを感知しても良い。さらに上記以外の各種構造の負荷検出手段であっても良く、要は、掻寄手段101を旋回した際の負荷を検出する負荷検出手段であればどのような構成のものであっても良い。なお本実施形態のように、車輪85のスリップを検出するスリップ感知手段を用いて負荷検出手段を構成すれば、実際に旋回アーム61が正規の状態で旋回していないことを直接検知できるので、過負荷を判断する方法として好適である。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、中央支柱、旋回アーム、駆動手段、掻寄手段、昇降手段等の形状・構造は、種々の変更が可能である。また掻寄手段を構成する支柱や昇降手段の数は1以上であれば良い。また場合によっては、過負荷発生時の掻寄手段の上昇速度と下降速度を同一、さらには下降速度の方を速くしても良い。
また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 沈殿物掻寄機
10 沈殿池
30 中央支柱
50 旋回支持部
60 沈殿物掻寄除去部
61 旋回アーム
71 駆動手段
91 回転検出センサ(スリップ感知手段、負荷検出手段)
93 トルクリミッタ又はトルク感知機構(負荷検出手段)
95 ねじれ検出手段(負荷検出手段)
97 回転検出センサ(スリップ感知手段、負荷検出手段)
101 掻寄手段
103 支柱
105 スクレーパ
121 昇降手段(昇降用駆動手段)
150 制御手段
A1 沈殿物

Claims (5)

  1. 沈殿池内に設置され且つ上部に旋回支持部を有する中央支柱と、
    一端が前記旋回支持部に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アームと、
    前記旋回アームの他端に設置され且つ沈殿池の周辺部分に駆動力を印加することで前記旋回アームを旋回させる駆動手段と、
    前記旋回アームから前記沈殿池内に上下動自在に吊り下げられ前記旋回アームと共に旋回することで沈殿池に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段と、
    前記掻寄手段を昇降させる昇降手段と、
    前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段により掻き寄られた沈殿物を吸い上げて排出するポンプ手段と、
    前記掻寄手段の旋回による負荷と前記昇降手段による沈殿物押圧負荷とをそれぞれ検出する負荷検出手段と、
    通常運転時(ST1−1)に前記掻寄手段の旋回による負荷が過負荷になった場合(ST1−2)、前記掻寄手段を停止(ST1−3)、上昇させて(ST1−4,5)、該掻寄手段を再び運転し(ST1−7)
    前記再運転による前記掻寄手段の旋回による負荷が過負荷でない場合(ST1−8)、前記掻寄手段を停止して(ST1−9)その後所定寸法下降し(ST1−10)
    前記所定寸法下降する際に、前記昇降手段による沈殿物押圧負荷が所定値以下であり、且つ前記掻寄手段が通常運転位置に至っていない場合(ST1−11,12)は、所定時間通常運転を行って(ST1−16)再び前記掻寄手段を停止し(ST1−9)所定寸法下降する動作を行い(ST1−10)
    一方前記所定寸法下降する動作(ST1−10)の内の何れを行った場合でも、前記昇降手段による沈殿物押圧負荷が所定値以上場合(ST1−11)は、前記掻寄手段の下降を停止し(ST1−17)所定寸法上昇させて(ST1−18)、所定時間通常運転を行い(ST1−19)、その後、旋回による負荷が過負荷でない場合(ST1−20)、再度、前記掻寄手段を停止して(ST1−9)所定寸法下降する(ST1−10)ことで、前記沈殿物を上から少しずつ掻き取り、前記ポンプ手段で排出する制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする沈殿物掻寄機。
  2. 請求項1に記載の沈殿物掻寄機であって、
    前記掻寄手段は、前記旋回アームに上下動自在に吊り下げられる支柱と、前記支柱の下部に取り付けられて沈殿物を掻き寄せるスクレーパと、を具備し、
    前記昇降手段は、前記旋回アームに取り付けられて前記支柱を上下動させることを特徴とする沈殿物掻寄機。
  3. 請求項1に記載の沈殿物掻寄機であって、
    前記負荷検出手段は、前記駆動手段内に設置されるトルクリミッタ又はトルク感知機構であるか、或いは前記沈殿池周囲の側壁上面に載置される前記駆動手段の車輪のスリップを検出するスリップ感知手段であるか、或いは、過負荷時の旋回アームのねじれを検出するねじれ検出手段であることを特徴とする沈殿物掻寄機。
  4. 沈殿池内に設置され且つ上部に旋回支持部を有する中央支柱と、
    一端が前記旋回支持部に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アームと、
    前記旋回アームの他端に設置され且つ沈殿池の周辺部分に駆動力を印加することで前記旋回アームを旋回させる駆動手段と、
    前記旋回アームから前記沈殿池内に上下動自在に吊り下げられ前記旋回アームと共に旋回することで沈殿池に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段と、
    前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段を昇降させる昇降手段と、
    前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段により掻き寄られた沈殿物を吸い上げて排出するポンプ手段と、
    前記旋回アームと共に前記掻寄手段を旋回した際の旋回による負荷と前記昇降手段によって前記掻寄手段を下降した際の沈殿物押圧負荷それぞれ検出する負荷検出手段と、
    上昇させた前記掻寄手段を元の位置に下降する際、該掻寄手段の旋回時の負荷又は前記昇降手段による該掻寄手段の下降時の沈殿物押圧負荷が所定値以上を検出した場合は、その掻寄手段の下降を停止して上昇させ、再び下降を開始する動作を、通常運転時の位置になるまで繰り返し行うことで、前記掻寄手段により沈殿物を高負荷状態とならないように上から少しずつ掻き取り、前記ポンプ手段で排出、除去しながら、通常運転に戻す制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする沈殿物掻寄機。
  5. 沈殿池内に設置され且つ上部に旋回支持部を有する中央支柱と、
    一端が前記旋回支持部に旋回自在に取り付けられ且つ水平方向に延びる旋回アームと、
    前記旋回アームの他端に設置され且つ沈殿池の周辺部分に駆動力を印加することで前記旋回アームを旋回させる駆動手段と、
    前記旋回アームから前記沈殿池内に上下動自在に吊り下げられ前記旋回アームと共に旋回することで沈殿池に沈殿した沈殿物を掻き寄せる掻寄手段と、
    前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段を昇降させる昇降手段と、
    前記旋回アームに設けられ、前記掻寄手段により掻き寄られた沈殿物を吸い上げて排出するポンプ手段と、
    前記掻寄手段の旋回による負荷と前記昇降手段による沈殿物押圧負荷とをそれぞれ検出する負荷検出手段と、を有し、
    前記旋回アームに設けられた掻寄手段により沈澱池の底部に沈殿した沈殿物を掻き寄せ、該沈殿物を前記ポンプ手段で吸い上げて前記沈澱池系外に排出する沈殿物掻寄機の運転方法において、
    記旋回アームと共に、前記掻寄手段を旋回した際、又は掻寄手段を下降し、沈殿物を押圧した際、負荷検出手段により該掻寄手段の負荷を検出し、
    制御手段により、前記負荷検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段、前記掻寄手段、前記昇降手段、前記ポンプ手段の動作を制御すると共に、前記掻寄手段の負荷が過負荷になった場合に、前記昇降手段によって前記掻寄手段を上昇させることで高負荷を回避させ、その後、前記掻寄手段を下降させ、所定値以上の負荷を検出した場合は、高負荷にならない様に掻寄手段の上昇と下降を前記昇降手段で繰り返し行うことで、沈殿物の上の部分を少しずつ掻き取り前記ポンプ手段で沈殿物を除去しながら通常運転に戻す制御を行うことにより、沈殿物の掻き寄せを高負荷状態のまま行うことなく継続運転を行うことを特徴とする沈殿物掻寄機の運転方法。
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