JP6162774B2 - パーキングロック - Google Patents
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特許文献1には、内部に螺旋状の凸状の補強体4を有する樹脂ポール3が、螺旋状の凸状の補強体4と螺合する凹状溝9を有する固定台2にねじ込まれて取り付けられる固定式路面表示ポストコーンが記載されている。特許文献2にも、同様の構造を有する路面表示ポストコーンが記載されている。
特許文献1及び特許文献2記載のポストコーンは、路面に固定されるものであるが、樹脂ポール部分は、固定台に螺合されているため、樹脂ポール部分を回転させることにより、容易に樹脂ポール部分を取り外して移動することが出来てしまうものであった。そして、特許文献1及び特許文献2には、無断で樹脂ポール部分を移動する行為を防止するための構造は記載されていなかった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、路上に設置された円錐形状の標識体を無断で移動する行為を防止することの出来るパーキングロックを提供することを目的とする。
また、前記引き抜き防止器具は、前記棒状部材に貫通された状態で、前記開口を覆う蓋と、前記蓋と当接する掛け金を有する錠とからなり、前記掛け金は、前記棒状部材の前記他端に設けられた貫通孔を貫通するように構成しても良い。
さらに、前記引き抜き防止器具は、前記開口の幅が最も広い部分の両端の縁に当接可能な掛け金を有する錠からなり、前記掛け金は、前記貫通孔を貫通するように構成しても良い。
また、前記一端は、フック形状からなり、前記土台部は、前記フック形状に対応する形状の溝を有し、前記棒状部材は、前記溝内に前記一端を載置した際に、直立するように構成しても良い。
パーキングロック100の土台部10は、土台部本体11と、土台部本体11に設けられる係合棒12と、土台部本体11を路面に固定するボルト13とを有する。
土台部本体11は、中央付近に向かって盛り上がったドーム型の形状を有し、塩化ビニル樹脂により構成されている。土台部本体11は、土台部本体11の中央を横切るようにして形成される凹部11aと、凹部11aの長手方向の中央付近に形成される溝11bと、土台部本体11の側部に形成される四角穴11cとを有する。このうち、四角穴11cは、溝11bと接続している。これにより、溝11b内にゴミが溜まった際に、ゴミを四角穴11cから掻き出すことができ、清掃しやすいようになっている。
なお、本実施例では、ボルト13を用いて土台部本体11を路面に固定しているが、これ以外のもので、土台部本体11を路面に固定しても良い。
棒状部材20は、内部が中空の鋼管からなるパイプ21と、パイプ21にスポット溶接されるフック22とを有する。
パイプ21は、直立した際に、上端が標識体P1の開口H1の位置よりも上方に位置する長さを有する。また、パイプ21は、直立した際に、標識体P1の開口H1の位置よりも上に位置する部分に、第1の貫通孔21a及び第2の貫通孔21bを有する。第1の貫通孔21a及び第2の貫通孔21bは、直立した状態のパイプ21を水平方向に貫通するものである。第1の貫通孔21aは、第2の貫通孔21bよりもパイプ21の上端に近い側に形成されている。また、パイプ21の上端部分には、パイプ21の孔を塞ぎ、内部に雨水やゴミが入らないようにするキャップ40が取り付けられている(図4参照)。
フック22は、土台部10の係合棒12にヒンジ状に係合する部分であり、図4(b)中の記号Sの箇所でスポット溶接されている。フック22には、切り欠き22aが設けられている。これにより、フック底面22bにゴミが溜まった際に、切り欠き22aからゴミを掻き出すことができ、清掃しやすいようになっている。
蓋31は、上面側に凸形状31aを、下面側に凸形状31bを有する円板形状からなり、塩化ビニル樹脂により構成される。蓋31の中央部には、上面側から下面側に貫通する孔31cが形成されている。また、蓋31は、標識体P1の開口H1よりも大きい径を有しており、標識体P1の開口H1の縁E1に載置することが出来るようになっている。
蓋31の凸形状31bは、標識体Pの開口H1よりも少しだけ小さい径を有する。これにより、蓋31を開口H1の縁に乗せた際に、凸形状31bが開口H1の縁E1の内側に当接し、位置決めを行うことが出来る。
蓋31の孔31cは、凸形状31aの上面から凸形状31bの下面に貫通しており、パイプ21よりも少しだけ大きい径を有する。これにより、パイプ21が孔31cを貫通できるようになっている。
掛け金32aを第1の貫通孔21a又は第2の貫通孔21bのいずれに通すかは、標識体P1の背丈や土台部10周囲の路面の状況による。すなわち、もともと標識体P1の背丈が高い場合や、土台部10周囲の路面が盛り上がっていて(小石などで盛り上げる場合も含む)、標識体P1の上部の位置が、通常時(路面が平らな場合)よりも高くなる場合は、蓋31の凸形状31aにより、第2の貫通孔21bが隠れる。このようなときは、掛け金32aを、第2の貫通孔21bよりもパイプ21の上端に近い側に形成された第1の貫通孔21aに通す。
掛け金32aが、第1の貫通孔21a又は第2の貫通孔21bのいずれか最適な方に通されて、錠32が施錠されることにより、錠32の掛け金32aが蓋31の凸形状31aに当接し、蓋31がパイプ21から抜けなくなる。このように、錠32により、蓋31のパイプ21からの引き抜きが防止されることによって、蓋31により開口H1部分を覆われた標識体P1の引き抜きも防止される。
なお、本実施例では、錠32は、U字型の掛け金32aを有するダイヤル式の南京錠としたが、掛け金の形状はU字型に限られず、例えば、棒状のものであっても良い。また、南京錠は、ダイヤル操作により施錠及び解錠を行うダイヤル式南京錠に限られず、例えば、鍵により、施錠及び解錠を行う方式のものであっても良い。
まず、標識体P1の設置予定場所に、土台部10を設置する。この際、ボルト13により、土台部本体11を路面に固定する。次いで、棒状部材20を横倒しした状態で、フック22を係合棒12に係合させる。そして、係合棒12を中心に棒状部材20を回転させ、フック22の下部が溝11bの上方に位置するようにする。次いで、フック22の下部を溝11b内に収めて、パイプ21を直立させる。このとき、係合棒12は、フック22の内側に位置しており、パイプ21を持ち上げると、フック22と係合するようになっている。
その後、キャップ40をパイプ21の上端に取り付ける。そして、標識体P1の開口H1にパイプ21を通しながら、標識体P1を設置予定場所に置く。次いで、蓋31の孔31cにパイプ21を通しながら、蓋31を標識体P1の開口H1の縁E1に載置する。このとき、蓋31の下面側の凸形状31bを用いて、位置決めを行う。これにより、蓋31により、標識体P1の開口H1を覆う。
本実施例のパーキングロック200は、引き抜き防止器具230の構成が第1実施例と異なる以外は、第1実施例の構成と同様であるため、同様の部分は説明を省略する。また、本実施例のパーキングロック200により固定される標識体P2の開口H2は、第1実施例のパーキングロック100により固定される標識体P1の開口H1よりも小さくなっている。
また、第1実施例では、引き抜き防止器具30として、蓋31と錠32を用いたが、標識体P1を棒状部材20から引き抜くのを防止するものであれば、どのようなものを用いても良い。また、引き抜き防止器具として蓋と錠を用いる場合でも、それは、第1実施例に示したものに限定されない。
また、第2実施例では、掛け金231aが、標識体P2の開口H2の幅が最も広い部分の両端の縁E2に当接することで、標識体P2の引き抜きが防止されていたが、掛け金の長さが第2実施例のものより短くても、錠の本体部分が標識体の開口の幅が最も広い部分の両端の縁に当接して、標識体の引き抜きが防止されるのであれば、そのような形状の錠を用いても良い。
10 土台部
11 土台部本体
11a 凹部
11b 溝
11c 四角穴
12 係合棒
13 ボルト
20 棒状部材
21 パイプ
21a 第1貫通孔
21b 第2貫通孔
22 フック
22a 切り欠き
22b フック底面
30 引き抜き防止器具
31 蓋
31a 凸形状
31b 凸形状
31c 孔
32 錠
32a 掛け金
40 キャップ
P1 標識体
H1 開口
E1 縁
Claims (3)
- 上部に開口を有する円錐形状の標識体を路面に固定するロードコーンロックであって、
前記路面に固定される土台部と、
一端が前記土台部にヒンジ状に係合するとともに、他端が前記標識体の前記開口を貫通する棒状部材と、
前記他端に取り付けられ、前記標識体を前記棒状部材から引き抜くことを防止する引き抜き防止器具とを備え、
前記土台部は、前記路面上に載置された状態で前記路面に固定される土台部本体を有し、
前記一端は、フック形状からなり、
前記土台部本体は、前記フック形状に対応する形状の溝を有し、
前記棒状部材は、前記溝内に前記一端を載置した際に、直立することを特徴とするロードコーンロック。 - 前記引き抜き防止器具は、
前記棒状部材に貫通された状態で、前記開口を覆う蓋と、
前記蓋と当接する掛け金を有する錠とからなり、
前記掛け金は、前記棒状部材の前記他端に設けられた貫通孔を貫通することを特徴とする請求項1に記載のロードコーンロック。 - 前記引き抜き防止器具は、
前記開口の幅が最も広い部分の両端の縁に当接可能な掛け金を有する錠からなり、
前記掛け金は、前記貫通孔を貫通することを特徴とする請求項1に記載のロードコーンロック。
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