JP6161988B2 - 燃料給油管の接続装置及び接続方法 - Google Patents

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本発明は、例えば、車両の燃料タンクにガソリン等の燃料を給油する際の通路となる燃料給油管において、その短筒状部材と筒状給油管本体とを接続するための接続装置及び接続方法に関する。
一般的に、車両には、燃料タンクに燃料を給油する際の通路となる燃料給油管が設けられている。該燃料給油管は、給油キャップで開閉可能に旋蓋されるとともに給油ガンのノズルが挿入される給油口を一端側に有する短筒状部材と、一端側が該短筒状部材の他端側に接続され、他端側が燃料タンクに接続される筒状給油管本体とを備えている。上記短筒状部材の他端側が、上記筒状給油管本体の一端側に挿入されて、上記筒状給油管本体の一端側が上記短筒状部材の外周に連続溶接されることにより、燃料給油管が構成されるようになっている。
近年、自動車の衝突安全性能の向上が進められているが、従来のような車両前後方向からの衝突対応だけでなく、側方からの衝突にも対応できるようなことが求められている。このような環境下において、一般に車両の側方に装着されることの多い燃料給油管についても同様な要求が有り、衝突時に燃料漏れを生じさせないような構成にすることが重要になってきている。
その対策として、例えば、給油管の板厚を厚くすることが考えられるが、そうすると重量がアップし、コストアップになるので、対策としては好ましくない。そのために、板厚をアップするのではなく、給油管の短筒状部材と給油管本体との接続部分の剛性強化により、燃料漏れを防止することが検討されている。更に、近年では環境対策の関係から腐食性のある植物由来の燃料油を通常の化石燃料油に混合または全量投入して使用する場合が増えて来ており、給油管本体の外面のみならず該燃料油が接触する内面の防錆力の向上も検討されている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料給油管は、口金(短筒状部材)の口金接合部と導管(給油管本体)の導管接合部とを両接合部の接合により一体化する燃料給油管において、口金と導管との接合強度を高めることを目的として、口金と導管の接合角度を変位できる燃料給油管であって、口金接合部は異なる法線方向を有する複合面とし、導管接合部は前記口金接合部に倣う帯面とし、口金接合部に導管接合部を線又は面接触させ、この導管接合部の範囲で口金と導管とを接合する燃料給油管としたものである。
特許文献1では、給油管の短筒状部材と給油管本体との接続部分については、幅のある導管接合部の範囲を溶接代として、レーザ溶接、アーク溶接又はロウ付けで口金接合部と導管接合部とを接合し、一体化することを開示しているだけである。レーザ溶接の具体的な溶接技術については記載されていない。
特許文献2には、メッキ鋼板からなる筒状給油管本体は、給油口を一端側に有し、他端が燃料タンクに接続されるメッキ鋼板からなる筒状給油管本体と、ステンレス鋼材からなり、給油口に組み付けられる短筒状リテーナとを備え、リテーナを給油管本体に嵌合させ、嵌合部分をロウ付けで連続溶接する技術が開示されている。
その中で、給油管の短筒状部材と給油管本体との接続部分についての記載が開示されている。しかし、給油管本体に筒状部材をMIG溶接でロウ付けによる連続溶接をすることに限らず、例えば、レーザ溶接、プラズマ溶接及びTIG溶接でロウ付けによる連続溶接をしてもよいし、連続溶接であれば上記以外の施工方法でも構わないと述べているだけである。
特開2002−370552号公報(段落0012) 特開2012−091534号公報(段落0023)
すなわち、特許文献1及び2のいずれにおいても、給油管の短筒状部材と給油管本体との接続部分については、ロウ付け、レーザ溶接などの各種の手法を開示しているが、その具体的な内容については言及されておらず、実施上不明確である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、給油管の短筒状部材と給油管本体との接続部分について、その接続強度が強く、外面のみならず組立後に防錆処理の施し難い内面の防錆力にも優れた接続構造が得られる装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、給油管の短筒状部材と、該短筒状部材に接続される給油管本体とを相対的に回転させて、接続部分にレーザ光を照射して該接続部分を接合するとともに、この接続部分に軸方向のズレがあっても、該接続部分にレーザ光を確実に照射できるようにしたことを特徴とする。
具体的には、第1の発明は、給油キャップで開閉可能に旋蓋されるとともに給油ガンのノズルが挿入される給油口を一端側に有する短筒状部材と、一端(即ち端部)が該短筒状部材の他端(即ち端部)に接続され、他端が燃料タンクに接続される筒状給油管本体とを備えた燃料給油管において、上記短筒状部材の他端側と上記筒状給油管本体の一端側とを、いずれか一方が内側になり、他方が外側になるように重ねて、外側になる部材の端部を内側になる部材の外周に溶着するようにした燃料給油管の接続装置が対象である。
そして、上記外側になる部材の端部の端面に溶着用のレーザ光を照射するレーザ光照射装置と、該短筒状部材及び該筒状給油管本体をレーザ光に対し相対的に回転させる回転機構と、該短筒状部材及び該筒状給油管本体がレーザ光に対し相対的に回転する時に上記端面の上記回転機構における軸方向へのズレ量を検出するズレ量検出部と、上記レーザ光照射装置によるレーザ光の照射位置を上記軸方向に変位可能な位置変更部と、上記レーザ光照射装置、上記回転機構、上記ズレ量検出部及び上記位置変更部に接続され、上記ズレ量検出部により検出された上記端面の上記ズレ量に応じて、上記位置変更部を作動させて上記レーザ光照射装置によるレーザ光の位置を変位させる制御部とを備え、該制御部は、レーザ光照射装置からのレーザ光がデフォーカスで上記端面に照射されるように制御するデフォーカス制御部を備え、このデフォーカス制御部は、上記制御部によってレーザ光の位置を変位させられながら、該外側になる部材の端面全周を溶融して崩落するような入熱量のデフォーカス状態でレーザ光を照射し、この照射に続いて、上記制御部によってレーザ光の位置を変位させられながら、該外側になる部材の溶融された部分が上記内側になる部材に溶着するような入熱量のデフォーカス状態で、上記溶融された部分に向けてデフォーカスでレーザ光を照射するように制御することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の燃料給油管の接続装置において、上記デフォーカス制御部は、該外側になる部材の端面全周を溶融して崩落するように上記端面に向けてデフォーカスでレーザ光を照射する1回目の照射と、この照射に続いて、該外側になる部材の溶融された部分を上記内側になる部材に溶着するように上記溶融された部分に向けてデフォーカスでレーザ光を照射する2回目の照射は、同じ条件で同じ位置に向けて照射するように制御することを特徴とする。
の発明は、第1又は第2の発明の燃料給油管の接続装置において、上記位置変更部は、上記レーザ光照射装置からのレーザ光を反射して上記端面に照射する反射鏡面部を備え、該反射鏡面部を作動させて該レーザ光の照射位置を変位させることを特徴とする。
第1の発明の燃料給油管の接続装置において、上記制御部は、レーザ光照射装置からのレーザ光がデフォーカスで上記端面に照射されるように制御するデフォーカス制御部を備え、このデフォーカス制御部は、少なくとも1回以上上記端面に向けてデフォーカスでレーザ光を照射するようにしても良い
記外側になる部材が上記筒状給油管本体で、上記内側になる部材が上記短筒状部材であり、上記短筒状部材の内面及び外面がメッキされているようにしても良い
記外側になる部材が上記短筒状部材で、上記内側になる部材が上記筒状給油管本体であり、上記筒状給油管本体の内面及び外面がメッキされているようにしても良い
記制御部は、上記レーザ光の照射を、該外側になる部材の端面全周を溶融する場合と、上記外側になる部材と上記内側になる部材とを溶着する場合とで同じ条件のデフォーカス状態になるように制御するようにしても良い
回転機構は、短筒状部材の内面に沿う外形を有する挿入部と、該挿入部が該短筒状部材の内側に挿入された状態で該挿入部を回転させる回転部とを備え、該回転部の回転により該短筒状部材及び上記筒状給油管本体を一体的に回転させるようにしても良い
第1の発明では、レーザ光を照射するとともに短筒状部材及び筒状給油管本体を回転させることによって、端面(即ち隅角部)が溶融崩落されるので、溶着面積が増加するとともに外側になる部材と内側になる部材との隙間を埋めることができ、溶着強度が向上する。それと同時に、レーザ光が照射される端面に軸方向にズレがあっても、例えば、短筒状部材及び筒状給油管本体の一方が少し傾いて他方に挿入されていた場合や、寸法のばらつきで軸方向に誤差が出ていた場合であっても、このズレに応じてレーザ光の照射位置を移動させるので、ズレが生じていても、狙った端面に確実に所定のレーザ光を照射でき、安定した接続構造が得られる。
射鏡面部を用いたものでは、接合部分のズレ量に応じてレーザ光の照射位置を微調整することが素早くでき、追従性に優れる。
上記端面に向けてデフォーカスでレーザ光を照射するものでは、上記外側になる部材の端部の端面に、デフォーカス状態でレーザ光を照射するとともに短筒状部材及び筒状給油管本体を回転させることによって、端部の外周側隅角部が溶融して崩落するので、溶着面積が増加するとともに外側になる部材と内側になる部材との隙間を埋めることができ、溶着強度が向上する。特に、レーザ光が内側になる部材を貫通しないので内面層を傷めることが無く、組立後に防錆処理(メッキや塗装などの表面処理)が施し難い給油管内面の防錆力を高めることができる。
内側になる部材の内面及び外面がメッキされているものでは、初期のレーザ照射により内側になる部材の外周のメッキ層を除去できるので、溶接時にメッキが気化したガスによるポロシティ(溶接金属中に発生するブローホールや、芋虫状に表面まで穴のあいたピットなどの溶接欠陥)の発生を抑制できる。その上で、更に該端面全周にデフォーカス状態でレーザ光を照射するので、上記外側になる部材の端部の端面と内側になる部材の外周とが強固に溶着される。また同時に、レーザ光が内側になる部材を貫通しないので内面のメッキ層を傷めることが無く、組立後に防錆処理(メッキや塗装などの表面処理)が施し難い給油管内面の防錆力を高めることができる。
レーザ光の照射が初回も2回目も同じデフォーカス状態であるものでは、り、レーザ光の照射状態を変位しないので、生産性に優れる。特に、同じ場所を同じデフォーカス状態で照射することが有効であり、このときにはさらに生産性が向上する。
回転機構の挿入部を該短筒状部材の内側に挿入して、回転部で該挿入部を回転させることで、該短筒状部材及び上記筒状給油管本体を一体的に回転させるようにしたものでは、短筒状部材と筒状給油管本体との回転が安定し、外側になる部材の端部の位置が安定した円周上の位置になり、溶融や溶着が安定して得られる。それとともに、挿入部があることで溶接時の筒状給油管本体や短筒状部材の変形が抑制できる。
本発明の実施形態1に係る燃料給油管と、燃料給油管が接続される燃料タンク及び給油口を旋蓋する給油キャップとを示す斜視図である。 図1で示す燃料給油管について、接続部分を溶接する溶接構造を簡略的に説明する部分拡大図である。 本発明の実施形態1に係る燃料給油管の接続装置の構成を示す図である。 軸方向にズレが生じていた場合を説明する図である。 図2の部分拡大断面図であって、初回転時の溶融状態を説明する図である。 図2の部分拡大断面図であって、2回目以降の回転時の溶着状態を説明する図である。 本発明の実施形態2に係る燃料給油管の要部を示す図である。 本発明の実施形態3に係る燃料給油管であって、接続部分を溶接する状態を簡略的に説明する部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る燃料給油管1を示す。燃料給油管1は、車両の燃料タンク10に燃料を給油する際の燃料の通路となるものであり、給油口4を端部2aに有する略円形筒状の短筒状部材2と、端部3aが該短筒状部材2の他端2bに接続され、他端3bが燃料タンク10に接続される略円形筒状の筒状給油管本体3とを備える。
上記筒状給油管本体3内にその端部3a側から短筒状部材2の他端2bが挿入されて、短筒状部材2の他端2b側と筒状給油管本体3の端部3a側とは、短筒状部材2が内側になり、筒状給油管本体3が外側になるように重ねられ、外側になる筒状給油管本体3の端部3aが内側になる短筒状部材2の外周に溶着されている。
上記給油管本体3は、両面が亜鉛メッキ層からなる肉厚一定な板状の亜鉛メッキ鋼板を筒状に丸めてその継ぎ目を溶接した電縫管を用いて形成され、上記端部3aが拡径されている。短筒状部材2は、両面が亜鉛メッキ層からなる亜鉛メッキ鋼板からなり、所定形状に拡径されるとともに、給油キャップCが螺合する螺合部が形成されている。
なお、短筒状部材2は、亜鉛メッキ鋼板ではなく、通常の鋼板を所定形状に拡径させるとともに、給油キャップCが螺合する螺合部を形成し、その後に短筒状部材2の内外面に亜鉛メッキまたはその他のメッキ処理が施される場合や、SUS436L等のステンレス鋼板を使用する場合もあり、それらの場合にも本発明は適用できる。
給油口4は、給油キャップCで開閉可能に旋蓋されるとともに給油ガンのノズル(図示省略)が挿入されるようになっている。
図2及び図3に基づいて、本発明の実施形態1の接続構造を説明する。図2は、筒状給油管本体3の端部3aと短筒状部材2の他端2bとの接続部分のレーザ光の照射状況を示し、図3は、燃料給油管の接続装置を示す。本発明では、短筒状部材2の他端2bとは、端部(隅角部)とは限らず、端部2aとは異なる側を説明する意味で使用しており、端部でなく、途中の位置のこともあり得る。
図2は、筒状給油管本体3の端部3aの端面3a’に向けて溶融及び溶着用のレーザ光12aを照射するレーザ光照射装置12及び筒状給油管本体3と短筒状部材2を一緒に回転する回転機構11を示している。
図3の接続装置は、上記短筒状部材2の他端2b側と筒状給油管本体3の端部3aとを重ねて、外側の筒状給油管本体3の端部3aを内側の短筒状部材2の外周に溶着するためのものである。すなわち、接続装置は、上記外側の筒状給油管本体3の端部3aの端面3a’に溶着用のレーザ光12aを照射するレーザ光照射装置12と、短筒状部材2及び該筒状給油管本体3をレーザ光12aに対し相対的に回転させる回転機構11と、該短筒状部材2及び該筒状給油管本体3がレーザ光12aに対し相対的に回転する時に上記端面3a’の軸方向へのズレ量を検出するズレ量検出部13と、上記レーザ光照射装置12によるレーザ光12aの照射位置を上記軸方向に変位可能な位置変更部14と、上記レーザ光照射装置12、上記回転機構11、上記ズレ量検出部13及び上記位置変更部14に信号授受可能に接続され、上記ズレ量検出部13により検出された上記端面3a’の上記ズレ量に応じて、上記位置変更部14を作動させて上記レーザ光照射装置12によるレーザ光12aの位置を変位させる制御部15とを備えている。
図2に基づいて、レーザ光の照射状況を説明する。レーザ光照射装置12からのレーザ光12aは、被接合部材となる筒状給油管本体3及び短筒状部材2を保持し回転させる回転機構11の回転軸芯に対して直角方向よりも若干斜めに傾斜した方向から、端部3a(所謂隅角部)に向けて照射する状態が好ましい。例えば、レーザ光12aの照準を非接合部の表面で通常では、直径0.6mm程度に調整されるところを、0.8mm程度の若干広い範囲になるようにする。本発明では、照準をこのように通常より若干広い範囲にして、ピントをあえて暈かす状態にすることをデフォーカス状態と言う。このデフォーカス状態を例えば入熱量で表現すれば、初回のレーザ光12aの入熱量は、端部3aの端面3a’が溶融して形状が崩壊する入熱量であって、2回目以降は、溶融した端部3a1が短筒状部材2の外周に溶着できるとともに短筒状部材2を突き抜けない入熱量になる状態になっている。このデフォーカス状態の制御は、制御部15のデフォーカス制御部15aで自由に設定できるようになっている。
回転機構11は、短筒状部材2の内面に沿う外形を有し、短筒状部材2と一緒に回転する挿入部11aと、挿入部11aを回転させる回転部11b(回転アクチュエータ)とを備える。特に、短筒状部材2の内面に形成された螺合部に螺合するようなネジ部を有する挿入部11aを用いれば、簡単に挿入部11aを短筒状部材2にセットでき、確実に一緒に回転させることができる。作動時には、回転機構11の挿入部11aが短筒状部材2の内面に挿入されて、回転部11bが挿入部11aを回転することで、回転機構11の挿入部11aと一緒に短筒状部材2及び筒状給油管本体3を軸方向に回転する。
図3に基づいて、筒状給油管本体3の端部3aの端面3a’の軸方向の変位量を測定するシステムについて説明する。このシステムは、上述の如く、このレーザ光12aの照射位置を軸方向に変位する位置変更部14と、短筒状部材2及び筒状給油管本体3が回転する時に軸方向への端面のズレ量を検出するズレ量検出部13とを備える。
ズレ量検出部13は、例えば走査型赤外線レーザ変位計測器からなり、短筒状部材2及び筒状給油管本体3がレーザ光12aに対し相対的に回転する時に、図4に示すように、短筒状部材2の軸方向への端面3a’のズレ量L1(或いはL2)を計測する。
位置変更部14は、レーザ光照射装置12によるレーザ光12aの照射位置を軸方向に変位するもので、レーザ光照射装置12からのレーザ光12aを反射する反射鏡面部14aを備える。反射鏡面部14aは、内蔵のアクチュエータ(図示省略)により揺動軸回りに揺動するもので、この反射鏡面部14aが揺動するように作動することで、レーザ光照射装置12からのレーザ光12aの照射位置が軸方向に変位される。このように、反射鏡面部14aで照射位置を変更するようにしているので、レーザ光照射装置12自体を変位させる場合に比べ、微細な変更も制御しやすく、且つ素早く変更できるメリットを有する。
更に、上記制御部15は、レーザ光照射装置12、回転機構11、ズレ量検出部13及び位置変更部14に接続されており、ズレ量検出部13からの端面3a’のズレ量L1(或いはL2)に応じて、位置変更部14を作動させてレーザ光照射装置12によるレーザ光12aの位置を変位するように制御する。このズレ量検出部13及び位置変更部14は、筒状給油管本体3の回転方向に見て、レーザ光12aの照射位置の前方側に設けられている。短筒状部材2及び筒状給油管本体3が回転する時に、レーザ光12aの照射位置よりも先に端面3a’の軸方向のズレ量(変位量)L1(或いはL2)をズレ量検出部13により測定し、この測定結果を制御部15に送る。制御部15からの信号が位置変更部14に送られ、この信号に基づいて、位置変更部14でレーザ光12aの照射位置が変位されて、その後に、デフォーカス制御部15aで所定のデフォーカス状態に制御されたレーザ光12aが照射されるようになっている。
上記で説明したズレについて、図4に基づいて説明する。
筒状給油管本体3と短筒状部材2を回転した時に、端面3a’の軸方向の位置Tが軸方向に変位(ズレ)を生じていなければ、レーザ光12aが軸方向には変位しない所謂固定された方向で照射されても、所定のフォーカス状態(デフォーカス状態)で照射される。しかし、現実には、端面3a’は軸方向にずれている頻度が高い。例えば、筒状給油管本体3の端面3a’や短筒状部材2の他端2bの寸法精度のばらつき、筒状給油管本体3に短筒状部材2を挿入した時の挿入誤差や、挿入時の筒状給油管本体3と短筒状部材2との互いの挿入時の軸方向の傾き差等の要因によって、端面3a’の位置が軸方向にずれる。
図4に示すように、本来の照射位置Tに対して、図4の左方向に距離L1ほどずれて照射位置がT1となった場合には、筒状給油管本体3の端面3a’ではなく、直接短筒状部材2の外周面にレーザ光12aを照射することとなり、場合によっては、筒状給油管本体3を突き抜けて溶融することも起こりかねない。逆に、本来の照射位置Tに対して、図4の右方向に距離L2ほどずれて照射位置がT2となった場合には、筒状給油管本体3の端面3a’ではない外周を溶融することとなり、端面3a’が溶融されずに残る結果となり、溶接不足が生じる可能性がある。
なお、ズレは、一方向でなく、ズレT1とズレT2が混在する場合も有り、その場合には、端面3a’の溶融不足であったり、端面3a’でない部分を溶融したりすることが同時に起きてしまうこともある。
上記不具合を防止するために、本発明では、上記ズレに対応して、レーザ光12aの照射位置を変位するようにしたものであり、上記不具合を未然に防止できる。
次に、ズレに対応しながら、筒状給油管本体3の端面3a’と短筒状部材2の他端2bとの接続部分を溶接する接合方法について、図2〜図6に基づいて説明する。なお、図3〜図6においては、断面のハッチングを省略する。
始めに、筒状給油管本体3内にその端面3a’から短筒状部材2の他端2bを相対的に挿入して、所定位置にセットする。そして、回転機構11の挿入部11aを短筒状部材2の内部に挿入する。回転部11bにより挿入部11aを回転することで、筒状給油管本体3と短筒状部材2が一緒に回転されるようになっている。図3に示すように、筒状給油管本体3内に短筒状部材2の他端2bを所定位置に挿入した状態において、筒状給油管本体3の端部3aの端面3a’のズレ量(回転機構11の軸方向へのズレ量)を検出するズレ量検出部13を、端面3a’に向けてセットする。ズレ量検出部13は、赤外線レーザ変位計からなるものが好ましい。それと共に、図2に示すように、レーザ装置12を、レーザ光12aがデフォーカス状態で筒状給油管本体3の端部3aの端面3a’において外周隅角部を照射する状態にセットする。このときに、端面3a’へのレーザ光12aの照射位置が、上記ズレ量の測定位置に対して、回転方向で後側になるような位置にセットされている。
上記の状態にして、回転部11bの駆動により挿入部11aを回転して、筒状給油管本体3と短筒状部材2を一緒に回転させる。この回転時に、端面3a’の軸方向のズレ量(変位量)L1或いはL2を、ズレ量検出部13で検出測定する。直ぐこの後に続くレーザ光12aの照射位置を、このズレ量L1或いはL2に応じた位置に位置変更部14の反射鏡面部14aの作動で変位させることで、常に端面3a’の位置にレーザ光12aの照射位置を追従してセットできる。この状態で、デフォーカス制御部15aからの信号に基づいてレーザ光12aをデフォーカス状態で筒状給油管本体3の端面3a’の外周隅角部に照射する。例えば、図4に示すように、ズレ量(変位量)L1ほどズレが生じた場合には、レーザ光12aをその方向に変位させて、端面3a’を熱影響範囲Nで溶融できるようにする。
初回のレーザ光12aの照射では、図5に示すように、端面3a’が溶融して形状が崩壊する状態に溶融し、2回目以降は、図6に示すように、溶融した端部3a1が短筒状部材2の外周に溶着できるとともに短筒状部材2を突き抜けない入熱量になっている。
この初回の回転で、筒状給油管本体3の端面3a’では、図5に示すような熱影響範囲Nが生成されるので、筒状給油管本体3の端面3a’が溶融するとともに、短筒状部材2の外周にメッキされた亜鉛メッキ層が除去できる。それと同時に、端面3a’形状が崩れて、短筒状部材2の外周に広がり、溶融した端部3a1に変化する。この状態で筒状給油管本体3が一周する時に、端面3a’の軸方向へのズレに応じて、レーザ光12aの照射位置を補正するので、確実にデフォーカス状態で端面3a’を溶融できる。
この状態で一周させた後、同じ場所に同じ照準で2回目のレーザ光12aを照射する。この時にも、レーザ光12aの照射位置を同じように補正して、同じ位置を照射するようにする。すると、図6に示すように、筒状給油管本体3の一端の溶融した端部3a1と短筒状部材2の外面からの一部が熱影響範囲Nとなり、両者が溶着される。この時には、端面3a’が既に溶融されて端面3a’を見極められることが難しく、端面3a’の軸方向の位置ズレを計測できない。しかし、既に1回目の回転時にズレ量を計測して、この計測値を記憶しているので、この記憶した計測値に応じて、軸方向のズレに応じてレーザ光の照射位置を変位して照射することができる。その結果、同じ位置に同じデフォーカス状態のレーザ光を照射できる。
なお、図6中のYは、高エネルギー範囲を示す。この状態で一周させた後、同じ場所に同じ照準で3回目のレーザ光12aを照射する。このことによって更に深度の深い部分まで溶融部を発展して形成でき、溶着強度が格段に増加する。なお、この場合でも、デフォーカス状態でレーザ光12aを照射するので、レーザ光12aが短筒状部材2を突き抜けることがなく、内面の亜鉛メッキ層を傷付けることが無い。
このように、端面3a’のズレに応じて、端面3a’を照射するレーザ光12aの照射位置を追従させるので、確実に端面3a’にレーザ光12aを照射できる。それと共に、所定のレーザ光12aを同じ部分に複数回照射するようにすれば、筒状給油管本体3の端部3aと短筒状部材2の他端2bとを確実に溶着することができる。
実施形態1では、上記のように、挿入部11aを回転させて短筒状部材2及び筒状給油管本体3を回転させると共に、筒状給油管本体3の端面3a’の軸方向のズレを測定して、この測定値に応じて位置を補正しながら端部3の端面3a’に、デフォーカス状態でレーザ光12aを照射する。軸方向への端面3aのズレを測定して、このズレに応じてレーザ光12aの照射位置を追従して補正するようにしたので、端面3a’の周囲全体に対して、同じデフォーカス状態のレーザ光を照射できる。
実施形態1では、レーザ光の照射によって、図5に示すように、端面3a’の外周隅角部が溶融崩落されて端部3a1のようになるので、溶着面積が増加するとともに筒状給油管本体3と短筒状部材2との隙間を埋めることができ、溶着強度が向上する。それと同時に、短筒状部材2の外周の亜鉛メッキ層が除去されるので、亜鉛メッキが気化したガスの巻き込み(ポロシティ)が抑制される。その上で、更に引き続いて該端部3a1全周に同じ移動軌跡でかつ同じデフォーカス状態でレーザ光12aを照射するので、筒状給油管本体3の端部3a1と短筒状部材2の外周とが強固に溶着される。それと同時に、レーザ光12aが短筒状部材2を貫通しないので、短筒状部材2の内面の亜鉛メッキ層を傷めることが無い。
実施形態1では、初回と2回目及び3回目とがいずれも同じ条件のデフォーカス状態であり、レーザ光12aの照射状態を変位しないで済むので、作業性が楽であり、生産性に優れる。
また、回転機構11で短筒状部材2と給油管本体3とを回転させることで、溶接時の短筒状部材2と筒状給油管本体3の変形や変動が抑制できるとともに、短筒状部材2と筒状給油管本体3が安定した円周軌跡になり、溶融や溶着が安定して得られる。
実施形態1では、レーザ光12aの照射位置の手前でズレ量検出部13によりズレ量を検出して、このズレ量に応じて直ぐ後でレーザ光12aの照射位置を移動するようにしたが、一旦筒状給油管本体3を回転させてズレ検出部13で筒状給油管本体3の端面3a’のズレ量を計測しておき、それからレーザ光12aを照射するようにしても良い。或いは複数回回転して、ズレ量の平均値をだして、この平均値に基づいて、レーザ光の照射位置を変更するようにしても良い。
(実施形態2)
図7に基づいて実施形態2を説明する。実施形態2は、実施形態1の一部を変更したものであり、実施形態2では変更部分のみ説明する。
すなわち、実施形態2では、短筒状部材2の形状が異なる。具体的には、短筒状部材2の他端2b側に、筒状給油管本体3の内径に一致する大きさの外径を有する部分と、この部分から端部2a側に向かって段差部7を形成して外径が筒状給油管本体3の内径よりも拡大した部分とを有する形状となっている。
そして、筒状給油管本体3の端部3aがこの段差部7に当接するあるいは近接する位置までになるようにセットされる。すなわち、内側になる短筒状部材2については、その外径が、外側になる筒状給油管本体3と重なり合う部分では外側になる筒状給油管本体3の内径に等しく、外側になる筒状給油管本体3と重ならない部分では外側になる筒状給油管本体3の内径よりも大きくなっていて、外側になる筒状給油管本体3と重なり合う部分と重ならない部分との間に段差部7が形成されている。このとき、この段差部7と筒状給油管本体3の端部3aとの隙間は極めて少なく、溶着しにくい状態になっており、筒状給油管本体3の内周面と短筒状部材2の外周面間に隙間があった場合にもその隙間を埋めにくい状況になっている。
この実施形態2では、初回のレーザ光12aの照射で、筒状給油管本体3の端部3aがデフォーカス状態で溶融されるので、筒状給油管本体3の内周面と短筒状部材2の外周面間に隙間があった場合にもその隙間を埋めることが容易である。しかも段差部7と筒状給油管本体3の端部3aとの隙間も筒状給油管本体3の溶融した端部3a1で埋められるので、筒状給油管本体3と短筒状部材2とが強固に溶着され、この溶着部分の強度が増加し、衝突時の耐久性がアップする。
(実施形態3)
図8に基づいて実施形態3を説明する。実施形態3は、実施形態1の一部を変更したものであり、実施形態3では変更部分のみ説明する。
すなわち、実施形態3では、筒状給油管本体3の端部3aが短筒状部材2の他端2b内側に挿入される実施形態を示す。この実施形態3では、短筒状部材2の他端2bが溶融して、筒状給油管本体3の外周に溶着されるものであり、短筒状部材2と筒状給油管本体3の位置関係が実施形態1と異なるが、実施形態1と同様な溶着状態を得られるものであり、詳細な説明は省略する。
また、6は内部筒体を示す。内部筒体6は、短筒状部材2と一体に設けられたものもあるが、この実施形態3のように別に設けられたものもあるので、実施形態3では、別に設けられたものでも良いことを示す一例として取り上げる。当然、実施形態1でも短筒状部材2と別に内部筒体6を設けるようにしても良い。
略円形筒状の給油管本体3は亜鉛メッキ鋼板からなり、略円形短筒状の短筒状部材2はステンレス鋼材からなるが、この実施形態3でも、給油管本体3の外周と短筒状部材2の他端2bとを、実施形態1と同様に強固に溶着できる。なお、この実施形態3に実施形態2を組み合わせても良い。実施形態3でも、実施形態1と同様に給油管本体3と短筒状部材2とを亜鉛メッキ鋼板にしても良い。逆に、実施形態1でも、短筒状部材2をステンレス鋼材にしても良い。また、メッキは亜鉛メッキに限られるものではなく、他のメッキでも良い。
(その他の実施形態)
上記実施形態1ないし3では、初回〜3回目まで同じデフォーカス状態であり、レーザ光12aの照射状態を変更しないようにしたが、材質の違いや厚さの違いなどによって、場合によっては、初回と2回目以降の照射条件(レーザ出力、レーザ光の移動速度、レーザの焦点等)、照射場所の移動軌跡を変位するようにしても良い。その場合でも、デフォーカス状態の中での変更であり、デフォーカス状態をやめてフォーカス状態にすることはしない。
また、レーザ光12aを計3回照射するようにしたが、場合によっては、2回(溶融及び溶着でそれぞれ1回)で済ませても良く、逆に4回以上(溶融で1回、溶着で3回以上)照射するようにしても良い。
更に、上記実施形態1ないし3では、ズレ量検出部13を赤外線レーザ変位計としたが、これに限らず赤外線レーザ変位計よりも低コストなCCDまたはCMOSカメラ等を使い、該カメラ等で撮影した撮影画像を分析してエッジ検出を行い、変位量を算出する変位計とすることも可能である。但し、この場合、撮影画素数、照明、撮影位置ならびに撮影速度等の最適化に難易度が高く、総じて赤外線レーザ変位計を選択するのが好ましい。
本発明は、例えば、車両の給油口に注がれた燃料を燃料タンクまで導く燃料給油管に適している。
1 燃料給油管
2 短筒状部材
2a 一端
2b 他端
3 給油管本体
3a 端部
3a’端面
3a1 溶融した端部
3b 他端
4 給油口
7 段差部
10 燃料タンク
11 回転機構
11a 挿入部
11b 回転部
12 レーザ光照射装置
12a、12a’ レーザ光
13 ズレ量検出部
14 位置変更部
14a 反射鏡面部
15 制御部
15a デフォーカス制御部
Y 高エネルギー範囲
N、N’ 熱影響範囲
C 給油キャップ
T 本来の照射位置
T1 ずれた照射位置
T2 ずれた照射位置
L1 ズレ量(変位量)
L2 ズレ量(変位量)

Claims (7)

  1. 給油キャップで開閉可能に旋蓋されるとともに給油ガンのノズルが挿入される給油口を一端に有する短筒状部材と、一端が該短筒状部材の他端に接続され、他端が燃料タンクに接続される筒状給油管本体とを備えた燃料給油管において、上記短筒状部材の他端側と上記筒状給油管本体の一端側とを、いずれか一方が内側になり、他方が外側になるように重ねて、外側になる部材の端部を内側になる部材の外周に溶着するようにした燃料給油管の接続装置であって、
    上記外側になる部材の端部の端面に溶着用のレーザ光を照射するレーザ光照射装置と、
    該短筒状部材及び該筒状給油管本体をレーザ光に対し相対的に回転させる回転機構と、
    該短筒状部材及び該筒状給油管本体がレーザ光に対し相対的に回転する時に上記端面の上記回転機構における軸方向へのズレ量を検出するズレ量検出部と、
    上記レーザ光照射装置によるレーザ光の照射位置を上記軸方向に変位可能な位置変更部と、
    上記レーザ光照射装置、上記回転機構、上記ズレ量検出部及び上記位置変更部に接続され、上記ズレ量検出部により検出された上記端面の上記ズレ量に応じて、上記位置変更部を作動させて上記レーザ光照射装置によるレーザ光の位置を変位させる制御部とを備え
    該制御部は、レーザ光照射装置からのレーザ光がデフォーカスで上記端面に照射されるように制御するデフォーカス制御部を備え、
    上記デフォーカス制御部は、上記制御部によってレーザ光の位置を変位させられながら、該外側になる部材の端面全周を溶融して崩落するような入熱量のデフォーカス状態でレーザ光を照射し、この照射に続いて、上記制御部によってレーザ光の位置を変位させられながら、該外側になる部材の溶融された部分が上記内側になる部材に溶着するような入熱量のデフォーカス状態で、上記溶融された部分に向けてデフォーカスでレーザ光を照射するように制御することを特徴とする燃料給油管の接続装置。
  2. 請求項1に記載の燃料給油管の接続装置において、
    上記デフォーカス制御部は、該外側になる部材の端面全周を溶融して崩落するように上記端面に向けてデフォーカスでレーザ光を照射する1回目の照射と、この照射に続いて、該外側になる部材の溶融された部分を上記内側になる部材に溶着するように上記溶融された部分に向けてデフォーカスでレーザ光を照射する2回目の照射は、同じ条件で同じ位置に向けて照射するように制御することを特徴とする燃料給油管の接続装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料給油管の接続装置において、
    上記位置変更部は、上記レーザ光照射装置からのレーザ光を反射して上記端面に照射する反射鏡面部を備え、該反射鏡面部を作動させて該レーザ光の照射位置を変位させることを特徴とする燃料給油管の接続装置。
  4. 請求項1記載の燃料給油管の接続装置を使用して燃料給油管を接続する燃料給油管の接続方法であって、
    始めに、該外側になる部材内にその端面から内側部材を相対的に挿入して、所定位置にセットし、回転機構の挿入部を内側部材の内部に挿入し、
    該挿入部を回転することで、上記該外側になる部材と上記内側部材とを一緒に回転し、
    該外側になる部材内に内側部材が挿入されて一緒に回転している状態で、該外側になる部材の端部の端面のズレ量を検出し、
    上記ズレ量に応じて、該外側になる部材の上記端面に向かって照射する該レーザ光の照射位置を軸方向に変位しながら、該外側になる部材の端面全周を溶融して崩落するような入熱量のデフォーカス状態で第1回目のレーザ光を照射し、
    この第1回目の照射に続いて、上記制御部によってレーザ光の位置を変位しながら、該外側になる部材の溶融された部分が上記内側になる部材に溶着するような入熱量のデフォーカス状態で、上記溶融された部分に向けてデフォーカスで第2回目のレーザ光を照射して、該外側になる部材の崩落した部分が該内側になる部材の外周に溶着することを特徴とする燃料給油管の接続方法。
  5. 請求項4記載の燃料給油管の接続方法において、
    該内側になる部材には、外側表面にメッキ層が被覆されており、
    上記第1回目の照射が、該内側になる部材の該外側表面のメッキ層を剥がすような入熱量であることを特徴とする燃料給油管の接続方法。
  6. 請求項4または5記載の燃料給油管の接続方法において、
    上記第2回目の照射が、該内側になる部材を貫通しないような入熱量であることを特徴とする燃料給油管の接続方法。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1つに記載の燃料給油管の接続方法において、
    上記第2回目の照射が、上記第1回目の照射時のデフォーカス状態と同じ条件のデフォーカス状態で行われ、且つ同じ位置に向けて照射するようになっていることを特徴とする燃料給油管の接続方法。
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