JP6161447B2 - 超音波治療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波治療装置に関するものである。
従来、対象領域を温度上昇させる超音波を発生させる超音波発生源と、温度上昇に必要な発熱エネルギを設定する発熱エネルギ設定手段と、発熱エネルギに基づいて超音波発生源を制御する制御手段とを備える超音波装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の超音波装置は、発熱エネルギを設定するために必要な減衰係数として、一般値を用いて超音波の出力強度を制御している。
特開2012−95752号公報
しかしながら、生体組織の減衰係数は、生体組織の密度や種類によって異なるので、実際の減衰係数と一般値とは必ずしも一致していない。実際の値とは異なる減衰係数を用いて制御が行われた場合には、患部を温度上昇させるのに必要な発熱エネルギと、集束超音波によって実際に患部に与えられる発熱エネルギとの間にずれが生じる。そのため、患部を十分に加熱できなかったり、患部を過度に加熱したりして、適正な治療を施すことが困難であるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、組織の密度や種類に関係なく、患部の治療に必要な発熱エネルギを安定的に発生させることができる超音波治療装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、集束超音波を照射する集束超音波振動子と、該集束超音波が通過する生体組織に対して計測用超音波を照射してその強度の計測を行う探触子と、該探触子により照射された計測用超音波が通過する2つの計測点間の距離と該計測点間を通過したことによる計測用超音波の強度変化量とに基づいて前記集束超音波振動子が照射する集束超音波の出力強度を制御する制御部と、前記探触子により計測された計測用超音波の強度情報から画像を形成する画像形成部と、前記画像における前記生体組織の深さ方向に隣り合う画素の階調値の差が閾値を超え、かつ、前記探触子を通過する任意の直線上に間隔をあけて配列された2つの計測点を選択する階調値勾配検出部とを備える超音波治療装置を提供する。
本態様によれば、探触子から生体組織に対して計測用超音波が照射されると、該計測用超音波は、生体組織を通過した後に探触子によって受信される。間隔をあけた2箇所の計測点における計測用超音波の強度が探触子により計測されることにより、2箇所の計測点における計測用超音波の強度変化量と、その2箇所の計測点の相対距離とから計測用超音波が通過する生体組織の減衰係数を精度よく求めることができ、患部を適正に治療するために必要な集束超音波の出力強度を精度よく求めることができる。したがって、集束超音波が通過する生体組織の種類や密度が異なっても、患部の治療に必要な発熱エネルギを安定的に患部に供給して適正な治療を行うことができる。
上記態様においては、前記探触子が計測用超音波を照射してから計測用超音波を受信するまでの時間を計測する時間計測部と、該時間計測部により計測された時間に基づいて前記探触子からの距離が異なる2つの計測点の相対距離を算出する演算部とを備えていてもよい。
このようにすることで、探触子を生体組織の表面に配置して、探触子から生体組織に対して計測用超音波を照射すると、計測用超音波は生体組織内の各部において反射され、戻ってきた計測用超音波が探触子によって受信される。この場合に、探触子による計測用超音波の照射から受信までに要した時間が時間計測部により計測され、計測された時間に基づいて、探触子から生体組織の各部までの距離が計測される。そして、例えば、生体組織の深さ方向に異なる位置に配置される2つの計測点を選択し、表面から各計測点までの距離を計測して減算することで2つの計測点間の相対距離を容易に求めることができる。
上記態様においては、前記演算部が、以下の演算式により生体組織の減衰係数を算出し、前記制御部が、前記演算部により算出された前記減衰係数に基づいて前記集束超音波振動子が照射する集束超音波の出力強度を制御してもよい。
ここで、
α:減衰係数
:探触子から近い計測点までの距離
:探触子から遠い計測点までの距離
:探触子から近い計測点の計測用超音波の強度
:探触子から遠い計測点の計測用超音波の強度
である。
このようにすることで、演算式により精度よく算出された生体組織の減衰係数を用いて、患部を適正に治療する為に必要な集束超音波の出力強度をより精度よく求めることができ、患部の治療に必要な発熱エネルギをより安定的に患部に供給して適正な治療を行うことができる。
上記態様においては、前記演算部が、以下の演算式により前記生体組織における集束超音波の強度を算出し、前記制御部が、前記演算部により算出された前記集束超音波の強度に基づいて前記集束超音波振動子が照射する集束超音波の出力強度を制御してもよい。
ここで、
I:集束超音波振動子の集束超音波の出力強度
:集束超音波振動子から単位距離における集束超音波の出力強度
X:集束超音波振動子からの距離
である。
このようにすることで、演算式により算出された強度の集束超音波を所望の距離Xに位置する生体組織に与えることができる。
本発明の参考例としての発明の参考態様においては、前記探触子により計測された計測用超音波の強度情報から画像を形成する画像形成部と、前記画像を表示する画像表示部と、前記画像における任意の2つの計測点を選択可能な選択部とを備えていてもよい。
このようにすることで、計測用超音波の強度情報から画像形成部により形成された画像が画像表示部に表示された状態において、該画像における任意の2つの計測点が選択部により指定されると、選択された2つの計測点における座標と計測超音波の強度とから、2つの計測点間の相対距離と強度変化量とが求められる。これにより、集束超音波振動子の焦点位置に必要な発熱エネルギを供給して適正な治療を行うことができる。
上記態様においては、前記選択部が、前記画像表示部と一体となっているタッチパネルであってもよい。
このようにすることで、集束超音波の出力強度を算出する為に必要な探触子からの距離が異なる2つの計測点として、ユーザが、画像表示部に表示されている画像上の任意の2つの計測点を手動で選択することにより、画像上の座標や探触子からの距離を入力しなくても、所望の計測点を指定することができる。
本発明の上記一態様では、前記探触子により計測された計測用超音波の強度情報から画像を形成する画像形成部と、前記画像における前記生体組織の深さ方向に隣り合う画素の階調値の差が閾値を超え、かつ、前記探触子を通過する任意の直線上に間隔をあけて配列された2つの計測点を選択する階調値勾配検出部とを備えている。
このようにすることで、画像形成部により形成された画像において、階調値勾配検出部により2つの計測点が選択される。これらの計測点は、深さ方向に隣り合う画素の階調値が閾値を超えて変化しているため、成分の異なる生体組織の境界近傍に位置している。したがって、生体組織の2つの境界近傍に配置される2つの計測点を自動的に選択でき、ユーザが各計測点を指定する手間を省略することができる。
本発明の参考例としての発明の参考態様においては、前記探触子が、前記集束超音波振動子の焦点における計測用超音波の強度を1つの計測点における計測用超音波の強度として計測してもよい。
このようにすることで、探触子が計測点として焦点を自動的に用いるため、ユーザが他方の計測点を任意に指定すれば、2箇所の計測点を指定する手間を省略することができる。
本発明の参考例としての発明の参考態様においては、一端に開口端を有し、内部に陰圧が供給される筒状のシース部を備え、前記探触子が、前記シース部内の前記開口端近傍に、該シース部の軸線に交差する方向に間隔をあけて対向配置される計測用超音波の照射用素子および計測用素子を備え、前記制御部が、前記照射用素子と前記計測用素子の間の距離と前記計測用素子により計測された計測用超音波の強度とに基づいて前記集束超音波振動子が照射する集束超音波の出力強度を制御してもよい。
このようにすることで、シース部の開口端を生体組織の表面によって閉塞した状態でシース部内に陰圧が供給されることにより、生体組織がシース部内に陰圧により吸引される。吸引された生体組織は、シース部内の開口端近傍に配置されている照射用素子と計測用素子との間に引き込まれる。この状態において、照射用素子から計測用超音波を照射することにより、生体組織を通過した計測用超音波が計測用素子によって受信され計測用超音波の強度が計測される。これにより、2つの素子間の距離と計測された計測用超音波の強度とを用いて、生体組織の減衰係数を精度よく求めることができる。
上記態様においては、2つの前記素子間の距離を可変させる距離可変部を備えていてもよい。
このようにすることで、2つの素子間の距離が開いた状態で、陰圧によってシース部内に生体組織を吸引し、シース部内に生体組織が吸引されると距離可変部を用いて2つの素子間の距離を狭めて生体組織を挟持する。これにより、各素子と生体組織とを密着させることができ、2つの素子間の距離および計測用超音波の強度の計測精度を向上させることができる。
本発明の上記一態様においては、前記探触子が、アレイ状に配列された圧電素子であってもよい。
このようにすることで、探触子は、計測用超音波を照射し、生体組織内の各部に反射されて戻ってきた計測用超音波を広範囲で計測することができる。これにより、患部および生体組織の位置を容易に特定することができる。
本発明によれば、組織の密度や種類に関係なく、患部の治療に必要な発熱エネルギを安定的に発生させることができるという効果を奏する。
本発明の参考例としての発明の第1の参考実施形態に係る超音波治療装置を示す概略図である。 図1の超音波治療装置のA部の拡大図である。 本発明の実施形態に係る超音波治療装置を示す概略図である。 本発明の参考例としての発明の第1の参考実施形態に係る超音波治療装置の画像形成部により形成されたエコー画像を示す詳細図である。 本発明の実施形態に係る超音波治療装置の画像形成部により形成されたエコー画像を示す詳細である。 本発明の参考例としての発明の第2の参考実施形態に係る超音波治療装置を示す概略図である。 図6の超音波治療装置のB部の拡大図である。
本発明の参考例としての発明の第1の参考実施形態に係る超音波治療装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る超音波治療装置1は、図1に示されるように、集束超音波を照射する集束超音波振動子2と、計測用超音波を照射および受信する探触子3と、これらに接続された処理部100とを備えている。
集束超音波振動子2は、焦点Sに集束する集束超音波を射出する凹面状の照射面21を備えている。
探触子3は、平面上に圧電素子10をアレイ状に配列して構成されている。
圧電素子10は、電圧が印加されると該電圧値に応じた強度の計測用超音波を発生する一方、受けた計測用超音波の強度に応じた電圧を発生するようになっている。
処理部100は、探触子3を作動させるとともに、探触子3により検出された計測用超音波に基づいて集束超音波振動子2が照射する集束超音波の出力強度を制御する制御部9を備えている。さらに具体的には、処理部100には探触子3に接続する時間計測部7が備えられ、制御部9から探触子3に対して計測用超音波の照射指令信号が入力された時刻を起算点として、計測用超音波が各部において反射して戻り探触子3によって受信されるまでに要した時間(所要時間)を計測するようになっている。
また、処理部100は、探触子3により計測された計測用超音波の強度と時間計測部7において計測された所用時間とを対応づけて画像(例えば、エコー画像)を形成する画像形成部4を備えている。計測用超音波は音速で伝播するので、所要時間を計測することで、探触子3から各部までの距離を算出することができる。画像形成部4は、好ましくは、スキャンコンバータである。
また、処理部100は、画像形成部4により形成された画像を表示するディスプレイ(画像表示部)5と、該ディスプレイ5に表示されている画像上の任意の位置をユーザが指定することでその位置の座標および計測用超音波の強度選択するための選択部6とを備えている。選択部6は、例えば、ディスプレイ5と一体となっているタッチパネルセンサ(図示略)である。
そして、処理部100は、タッチパネルセンサで選択された2つの位置(計測点)に対応する座標および計測用超音波の強度が入力され、これらの座標および計測用超音波の強度から減衰係数を算出する演算部8を備えている。
具体的には、演算部8は、入力された2つの計測点の座標から両計測点間の相対距離を算出するとともに、入力された2つの計測点における計測用超音波の強度の比を算出し、これらに基づいて2つの計測点間に存在する物質の減衰係数を算出するようになっている。
制御部9は、集束超音波振動子2により発生される集束超音波の出力強度を制御する。具体的には、演算部8から入力されてきた減衰係数を用いて、集束超音波振動子2により発生される集束超音波の焦点Sにおいて所望の発熱エネルギが発生されるように集束超音波振動子2を制御するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る超音波治療装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る超音波治療装置1を用いて生体組織C内部に存在する患部Dの治療を行うには、図1に示されるように、探触子3および集束超音波振動子2を人体や動物等の生体組織Cの表面に配置する。
この状態で、制御部9を作動させて、探触子3から生体組織Cに対して計測用超音波を入射させると、図2に示されるように、該計測用超音波は、生体組織Cを通過し、生体組織C内の組織界面や患部D等の各部において反射され、戻ってきた計測用超音波が探触子3で受信されて、生体組織Cの各部の計測用超音波の強度が計測される。また、生体組織Cの各部において反射して戻った計測用超音波の所要時間が時間計測部7において計測される。そして、該計測用超音波の強度および所要時間に基づいて、画像形成部4が、図4に示されるような、生体組織C内の画像を形成し、該画像がディスプレイ5により表示される。
そして、ユーザが、ディスプレイ5に表示された画像における任意の2つの計測点O,Qをタッチパネルセンサにより指定する。これにより、選択された2つの計測点O,Qにおける座標と計測用超音波の強度とが演算部8に入力され、以下の演算式により生体組織Cの減衰係数を算出する。その結果、生体組織Cの減衰係数を精度よく求めることができる。

ここで、
α:減衰係数
:探触子3から近い計測点O,Qまでの距離
:探触子3から遠い計測点O,Qまでの距離
:探触子3から近い計測点O,Qの計測用超音波の強度
:探触子3から遠い計測点O,Qの計測用超音波の強度
である。
制御部9は、演算部8で算出された減衰係数を用いて、以下の演算式により、生体組織Cにおける集束超音波の出力強度を制御する。これにより、算出された強度の集束超音波を所望の距離Xに位置する生体組織Cに与えることができる。

ここで、
I:集束超音波振動子2の集束超音波の出力強度
:集束超音波振動子2から単位距離における集束超音波の出力強度
X:集束超音波振動子2からの距離
である。
したがって、制御部9は、探触子3により照射された計測用超音波が通過する2つの計測点O,Qの座標距離と、該計測点O,Q間を通過したことによる計測用超音波の強度比とに基づいて集束超音波振動子2の集束超音波振動子の出力強度を制御する。
この場合において、算出した生体組織Cの減衰係数を精度よく算出することができ、減衰係数に基づいて演算を行う集束超音波の出力強度も必然的に精度よく算出することができる。したがって、超音波治療装置1が、患部Dの治療に必要な発熱エネルギを安定して供給することができ、患部Dを適正に治療することができる。
また、タッチパネルセンサにより生体組織Cの深さ方向に異なる位置に配置される2つの計測点O,Qが選択されると、演算部8が生体組織Cの表面から各計測点O,Qまでの距離を計測して減算するため、2つの計測点O,Q間の相対距離を容易に求めることができる。
また、画像形成部4が、所要時間から、探触子3から各計測点O,Qまでの距離を求めることにより、体内等の距離を実測することが困難な場所であったとしても、探触子3から計測点O,Qまでの距離を精度よく算出することができる。
また、制御部9が、集束超音波振動子2を制御することによって、患部Dを適正に治療する為に必要な集束超音波の出力強度をより精度よく求めることができ、患部Dの治療に必要な発熱エネルギをより安定的に供給して適正な治療を行うことができる。
また、集束超音波の出力強度を算出するために必要な探触子3からの距離が異なる2つの計測点O,Qとして、ユーザが、ディスプレイ5に表示されている画像上の任意の2つの計測点O,Qを手動ですることにより、画像上の座標や探触子3からの距離を入力しなくても、所望の計測点O,Qを指定することができる。
また、探触子3は、アレイ状に配列された圧電素子10であるため、計測用超音波を照射し、生体組織C内の各部に反射されて戻ってきた計測用超音波を広範囲で計測することができる。これにより、患部Dおよび生体組織Cの位置を容易に特定することができる。
本発明の一実施形態に係る超音波治療装置11は、図3に示されるように、処理部101がタッチパネルセンサやディスプレイ5に代えて、画像における生体組織Cの深さ方向に隣り合う画素の階調値の差が閾値を超え、かつ、探触子3を通過する任意の直線Y上に間隔をあけて配列された2つの計測点O,Qを選択する階調値勾配検出部62を備えている
この場合において、図5に示されるように、画像形成部4により形成された画像において、階調値勾配検出部61により自動的に2つの計測点O,Qが選択される。これらの計測点O,Qは、深さ方向に隣り合う画素の階調値が閾値を超えて変化しているため、成分の異なる生体組織Cの境界近傍に位置している。したがって、生体組織Cの2つの境界近傍に配置される2つの計測点O,Qを自動的に選択でき、ユーザが各計測点O,Qを指定する手間を省略することができる。
また、上述した第1の参考実施形態においては、探触子3が、集束超音波振動子2の焦点Sにおける計測超音波の強度を1つの計測点Oにおける計測超音波の強度として計測してもよい。
このようにすることで、探触子3が計測点Oとして集束超音波振動子2の焦点Sを自動的に用いるため、ユーザが他方の計測点Qを任意に指定すれば、2箇所の計測点O,Qを指定する手間を省略することができる。
また、上述した実施形態においては、探触子3により計測した計測用超音波の強度と探触子3からの距離とが入力されて保存される記録部を備えてもよい。これにより、タッチパネルセンサにより2つの計測点O,Qを指定すると、選択された2つの計測点O,Qに対応する計測用超音波の強度と探触子3からの距離とが記録部から読み出されて演算部8に入力され、演算部8が減衰係数を算出して患部Dを適正に治療する為に必要な集束超音波の出力強度を算出するようにしてもよい。
次に、本発明の参考例としての発明の第2の参考実施形態に係る超音波治療装置12について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の参考実施形態に係る超音波治療装置と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る超音波治療装置12は、図6に示されるように、超音波振動子2と、一端に開口端13を有し、内部に陰圧が供給される筒状のシース部14と、該シース部14内の開口端13近傍に、該シース部14の軸線に直交する方向に所定の距離をあけて対向配置される計測用超音波の照射用素子15および計測用素子16を備えている探触子3と、処理部103とを備えている。
シース部14の内部は、開口部13のみにおいて外部に連絡するように気密に構成されており、開口端13が閉塞されている状態で、基端部端に接続されている吸引部(図示省略)により吸引されることにより、内部を減圧することができるようになっている。
照射用素子15は、圧電素子10で構成されており、計測用素子16に向かって計測用超音波を照射するようになっている。
計測用素子16は、同様に圧電素子10で構成されており、照射用素子15から照射された計測用超音波を受信して計測用超音波の強度を計測するようになっている。
処理部103は、照射用素子15から照射された計測用超音波が通過する2つの素子15,16間の距離と、照射用素子15において発生させた計測用超音波の強度および計測用素子16において受信された計測用超音波の強度とに基づいて集束超音波振動子2が発生する集束超音波の出力強度を制御する制御部9を備えている。
また、処理部103は、照射用素子15から照射された計測用超音波が通過する2つの素子15,16間の距離と該素子15,16間を通過した計測用超音波の強度変化量とを用いて、予め設定されている演算式に基づいて演算を行って集束超音波の出力強度を求める演算部8を備えている。
このように構成された本実施形態に係る超音波治療装置12の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る超音波治療装置12によれば、シース部14の開口端13を生体組織Cの表面によって閉塞し、2つの素子15,16間の距離が開いて固定された状態で、シース部14内に陰圧が供給されることにより、生体組織Cがシース部14内に陰圧により吸引される。吸引された生体組織Cは、シース部14内の開口端13付近に配置されている2つの素子15,16の間まで引き込まれ、陰圧によりその状態が保持される。
この状態において、図7に示されるように、照射用素子15から計測用超音波を照射することにより、2つの素子15,16間に介在する生体組織Cを通過した計測用超音波が計測用素子16によって受信され計測用超音波の強度が計測される。これにより、演算部8が、2つの素子15,16間の距離と計測された計測用超音波の強度とを用いて、生体組織Cの減衰係数を精度よく求めることができ、患部Dを適正に治療する為に必要な集束超音波の出力強度を精度よく求めることができる。したがって、集束超音波が通過する生体組織Cの種類や密度が異なっても、患部Dの治療に必要な発熱エネルギを安定的に患部Dに供給して適正な治療を行うことができる。
なお、上述した超音波治療装置12においては、2つの素子15,16間の距離を可変させる距離可変部17を備えていてもよい。
この場合において、2つの素子15,16間の距離が開いた状態で陰圧によってシース部14内に生体組織Cを吸引し、シース部14内に生体組織Cが吸引されると、体外からの操作により距離可変部17を操作し、2つの素子15,16間の距離を狭めて生体組織Cを挟持する。これにより、各素子15,16と生体組織Cとを密着させることができ、2つの素子15,16間の距離および計測用超音波の強度の計測精度を向上させることができる。
また、上述した超音波治療装置12においては、画像形成部4やディスプレイ5を備え、探触子3が、シース部14外から生体組織Cの深さ方向に計測用超音波を照射して、生体組織Cの各部に反射された計測用超音波を受信する画像用素子18を備えていてもよい。
この場合において、画像用素子18により得られた計測用超音波の強度情報を画像形成部4で画像を形成し、画像を画像表示部5により表示することにより、集束超音波により治療を行う患部Dの位置を特定することができる。
1,11,12 超音波治療装置
2 集束超音波振動子
3 探触子
4 画像形成部
5 ディスプレイ(画像表示部)
6 選択部
7 時間計測部
8 演算部
9 制御部
10 圧電素子
13 開口端
14 シース部
15 照射用素子
16 計測用素子
62 階調値勾配検出部
100,101,103 処理部
O,Q 計測点
S 焦点
C 生体組織
D 患部

Claims (5)

  1. 集束超音波を照射する集束超音波振動子と、
    該集束超音波が通過する生体組織に対して計測用超音波を照射してその強度の計測を行う探触子と、
    該探触子により照射された計測用超音波が通過する2つの計測点間の距離と該計測点間を通過したことによる計測用超音波の強度変化量とに基づいて前記集束超音波振動子が照射する集束超音波の出力強度を制御する制御部と
    前記探触子により計測された計測用超音波の強度情報から画像を形成する画像形成部と、
    前記画像における前記生体組織の深さ方向に隣り合う画素の階調値の差が閾値を超え、かつ、前記探触子を通過する任意の直線上に間隔をあけて配列された2つの計測点を選択する階調値勾配検出部とを備える超音波治療装置。
  2. 前記探触子が計測用超音波を照射してから計測用超音波を受信するまでの時間を計測する時間計測部と、
    該時間計測部により計測された時間に基づいて前記探触子からの距離が異なる2つの計測点の相対距離を算出する演算部とを備える請求項1に記載の超音波治療装置。
  3. 前記演算部が、以下の演算式により生体組織の減衰係数を算出し、前記制御部が、前記演算部により算出された前記減衰係数に基づいて前記集束超音波振動子が照射する集束超音波の出力強度を制御する請求項2に記載の超音波治療装置。

    ここで、
    α:減衰係数
    :探触子から近い計測点までの距離
    :探触子から遠い計測点までの距離
    :探触子から近い計測点の計測用超音波の強度
    :探触子から遠い計測点の計測用超音波の強度
    である。
  4. 前記演算部が、以下の演算式により前記生体組織における集束超音波の強度を算出し、前記制御部が、前記演算部により算出された前記集束超音波の強度に基づいて前記集束超音波振動子が照射する集束超音波の出力強度を制御する請求項3に記載の超音波治療装置。
    ここで、
    I:集束超音波振動子の集束超音波の強度
    :集束超音波振動子から単位距離における集束超音波の強度
    X:集束超音波振動子からの距離
    である。
  5. 前記探触子が、アレイ状に配列された圧電素子である請求項1から請求項のいずれか一項に記載の超音波治療装置。
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