以下に、本願の開示する文書作成プログラム、文書作成装置、および文書作成方法の実施例を詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせてもよい。
図1は、本実施例における文書作成システムの一例を示す説明図である。図1に示す文書作成システム1は、クライアント2と、Webサーバ3とを有する。クライアント2とWebサーバ3とは通信回線4に接続されている。
クライアント2は、例えば、メールブラウザ機能やWebブラウザ機能等を有する、ユーザ側のパーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報端末である。なお、クライアント2は、例えば、文書作成装置である。クライアント2は、通信インターフェイス21と、操作インターフェイス22と、表示インターフェイス23と、RAM(Random Access Memory)24と、制御部25と、記憶部26とを有する。
通信インターフェイス21は、通信回線4を介して通信データの送信および受信を行う。通信インターフェイス21は、制御部25が生成したデータを、通信回線4を介してWebサーバ3等の他の装置へ送信し、通信回線4を介してWebサーバ3等の他の装置から送信された通信データを制御部25へ送る。
操作インターフェイス22は、例えば、各種コマンドを入力する、マウスやタッチパネル等の入力インターフェイスである。表示インターフェイス23は、例えば、各種情報を表示装置に表示させる出力インターフェイスである。RAM24は、制御部25の処理に必要なデータ等を一時的に記憶する。
記憶部26は、各種情報を記憶した記憶領域であり、例えばROM(Read Only Memory)や外部記憶装置内に実現される。記憶部26には、文書データ26Aと、検出文字列格納領域26Bと、画像テーブル26Cと、文書作成プログラム26Dとが記憶される。文書データ26Aは、後述する文書作成部25Aによって作成された文書のデータである。
検出文字列格納領域26Bは、操作インターフェイス22を介してユーザが入力した文字等(文字、数字、および記号等を含む)のデータを一時的に格納する領域である。画像テーブル26Cについては、図2を用いて後述する。文書作成プログラム26Dは、制御部25によって読み込まれて実行されることにより、制御部25に、文書作成部25A、URL検出部25B、画像一覧作成部25C、および画像表示部25Dの各機能を実現させる。
図2は、画像テーブルの一例を示す説明図である。画像テーブル26Cには、例えば図2に示すように、それぞれの画像を識別する画像ID260毎に、原画像データ261、サムネイルデータ262、検出URL263、および画像取得元アドレス264が格納される。
原画像データ261は、文書作成部25Aによって作成された文書内にURL文字列が検出された場合に、当該URLで示されるサイトから取得された画像のデータである。サムネイルデータ262は、原画像データ261が所定サイズのサムネイルに加工された画像データである。検出URL263は、文書作成部25Aが作成された文書内で検出されたURL文字列である。画像取得元アドレス264は、文書作成部25Aによって作成された文書内で検出されたURL文字列で示されるサイト内において、当該サイトから取得された原画像データ261に割り当てられているアドレスである。
制御部25は、クライアント2全体を制御する。制御部25は、記憶部26内の文書作成プログラム26Dを読み込んで実行することにより、文書作成部25A、URL検出部25B、画像一覧作成部25C、および画像表示部25Dの各機能を実現する。URL検出部25Bは、例えば取得部に相当し、画像一覧作成部25Cは、例えば第1の表示制御部に相当し、画像表示部25Dは、例えば第2の表示制御部に相当する。
文書作成部25Aは、例えば、HTMLメール等の画像の表示が可能な文書を作成する機能を有する。文書作成部25Aは、操作インターフェイス22を介してユーザから文書の作成を指示された場合に、記憶部26内に文書データ26Aを作成する。そして、文書作成部25Aは、操作インターフェイス22を介してユーザから受け付けた入力操作に応じて文書データ26Aに文字等のデータを追加する等の変更を加える。
入力操作には、文字等の入力の他、改行の操作や、クリップボード等のメモリ経由で複数の文字を一括して入力する操作等も含まれる。そして、文書作成部25Aは、文書データ26Aに基づいて画面に表示する文書のレイアウトを作成し、作成したレイアウトで文書を、表示インターフェイス23を介して表示装置に表示させる。
図3から図6は、文書の作成過程の一例を示す説明図である。図3では、画像の表示が可能な文書の作成画面として、HTMLメールの作成画面30が例示されている。図3では、作成画面30内の領域300に作成中の文書が表示される。文書作成部25Aは、操作インターフェイス22を介してユーザから受け付けた文字等のデータを、記憶部26内の文書データ26Aに追加する。そして、文書作成部25Aは、文書データ26Aに基づいて文書のレイアウトを作成し、作成したレイアウトで領域300に文書を表示させる。
URL検出部25Bは、操作インターフェイス22を介してユーザから入力された文字を、例えば図3の右側に示すように、記憶部26内の検出文字列格納領域26Bに順次格納する。そして、改行の操作を受け付けた場合、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内にURLを示す文字列が含まれているか否かを判定する。また、クリップボード経由で複数の文字が一括して入力された場合も、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内にURLを示す文字列が含まれているか否かを判定する。
URL検出部25Bは、例えば、「http://」、「https://」、または「ftp://」等から始まる半角の英数字および記号の組合せの文字列をURL文字列と判定する。検出文字列格納領域26B内にURLを示す文字列が含まれていない場合、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内のデータを削除する。
検出文字列格納領域26B内にURLを示す文字列が含まれている場合、URL検出部25Bは、当該URLで示されるサイト(例えばWebサーバ3が提供するWebサイト)に、通信インターフェイス21を介してアクセスする。そして、URL検出部25Bは、アクセス先のサイトから、当該サイト内のWebページに掲載されている画像のデータを取得する。URL検出部25Bは、例えば、サイト内のトップページ(ホームページ)内の画像のデータを取得してもよい。
次に、URL検出部25Bは、取得したそれぞれの画像のデータに、それぞれの画像を識別する画像IDを割り当てる。そして、URL検出部25Bは、取得したそれぞれの画像データを、予め定められたサイズ(例えば、150ピクセル×150ピクセル)に拡大または縮小してサムネイルのデータを作成する。そして、URL検出部25Bは、取得したそれぞれの画像のデータを原画像データとして、画像IDに対応付けて、サムネイルデータ、文書中から検出したURL、および原画像データのアドレスである画像取得元アドレスと共に、画像テーブル26Cに格納する。そして、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内で検出したURLを示す文字列を画像一覧作成部25Cへ送り、検出文字列格納領域26B内データを削除する。
画像一覧作成部25Cは、URL検出部25BからURLの文字列を受け取った場合に、画像テーブル26Cを参照し、当該URLの文字列と同一の検出URLに対応付けられている画像IDを特定する。そして、画像一覧作成部25Cは、特定した画像ID毎に、サムネイルのデータを画像テーブル26Cから抽出して、例えば図4に示すような一覧画面31を作成し、作成した一覧画面31を表示装置に表示させる。
一覧画面31には、例えば図4に示すように、URL検出部25Bから受け取ったURLの文字列が表示される領域310と、当該URLのサイトから取得した画像のサムネイルが表示される領域311とが含まれる。また、一覧画面31には、例えば図4に示すように、領域311に表示されたサムネイルに対応する画像IDが表示される領域312と、スライダ313とが含まれる。
ユーザは、マウス等の入力装置を介してスライダ313を操作することにより、それぞれの領域311に表示されたサムネイルを閲覧して、作成中の文書に貼り付ける画像を選ぶ。そして、貼り付ける画像が決まった場合、ユーザは、マウス等の入力装置を介して、貼り付ける画像のサムネイルが表示された領域311を選択する。このとき、ユーザは、貼り付ける画像のサムネイルが表示された領域311を複数選択してもよい。
画像表示部25Dは、領域311に表示された画像のサムネイルが選択された場合に、当該サムネイルに対応付けられている画像IDを一覧画面31の領域312から取得する。そして、画像表示部25Dは、例えば図5に示すように、作成中の文書内に表示する画像の形式を指定する指定画面32を表示装置に表示させる。指定画面32には、それぞれの形式毎に設けられたラジオボタン320a〜320cと、形式の選択を確定するOKボタン321と、一覧画面31に戻るキャンセルボタン322とが表示される。
ラジオボタン320aには、文書中で検出されたURLで示されるサイトから取得した画像が、取得時の大きさで文書中に貼り付けられる形式が対応付けられている。ラジオボタン320bには、当該サイトから取得した画像が、予め定められたサイズ(例えば、150ピクセル×150ピクセル)のサムネイルに拡大または縮小されて貼り付けられる形式が対応付けられている。ラジオボタン320cには、ハイパーリンク形式で貼り付けられる形式が対応付けられている。
ここで、ハイパーリンク形式で貼り付けられる形式とは、例えば、表示する画像を指定されたURLから取得する命令と、表示された画像が選択された場合に所定のURLのWebページを表示する命令とを含むリンク文字列を貼り付けられる形式である。作成中の文書の形式がHTMLメール等である場合、ラジオボタン320cが選択されると、画像表示部25Dは、例えば下記式(1)に示すリンク文字列をHTMLメール内の所定の位置に貼り付ける。
<A href=[検出URL]><IMG src=[画像取得元アドレス]></A> ・・・(1)
上記式(1)において、「検出URL」とは、URL検出部25Bによって文書中で検出されたURLである。また、「画像取得元アドレス」とは、図4の一覧画面31で選択された領域311の画像に割り当てられたアドレスであって、URL検出部25Bによって文書中で検出されたURLのサイト内において当該画像に割り当てられたアドレスである。
指定画面32において、いずれかのラジオボタン320a〜320cが選択されて、OKボタン321が押下された場合、画像表示部25Dは、指定画面32において指定された形式がいずれの形式であるかを判定する。取得画像をそのまま貼り付ける形式が指定された場合、画像表示部25Dは、一覧画面31で選択された画像の画像IDに対応付けられている原画像データを画像テーブル26Cから取得する。
そして、画像表示部25Dは、取得した原画像データに基づいて表示される画像を、作成中の文書のレイアウトにおいて、所定の位置に貼り付ける。所定の位置とは、例えば図6に示すように、URL検出部25Bによって検出されたURL文字列(図6の例では「http://abcd.jp」)の末尾と次の文字との間である。これにより、一覧画面31において選択された画像が、指定画面32において選択された形式で、文書内に表示される。
図6に示した例では、画像表示部25Dは、URL検出部25Bによって検出されたURL文字列の末尾と次の文字との間に、貼り付ける画像301の大きさに相当する領域を挿入し、その領域に画像301を貼り付ける。なお、文書のレイアウト上において画像を貼り付ける位置は、検出されたURL文字列の末尾に限られず、当該URL文字列の先頭であってもよく、文書のレイアウト上で、文字が表示されていない場所であってもよい。
また、取得画像のサムネイルを貼り付ける形式が指定された場合、画像表示部25Dは、一覧画面31で選択された画像の画像IDに対応付けられているサムネイルデータを画像テーブル26Cから取得する。そして、画像表示部25Dは、取得したサムネイルデータに基づいて表示される画像を、作成中の文書のレイアウトにおいて、所定の位置に貼り付ける。これにより、一覧画面31において選択された画像が、指定画面32において選択された形式で、文書内に表示される。
また、取得画像をハイパーリンク形式で貼り付ける形式が指定された場合、画像表示部25Dは、一覧画面31で選択された画像の画像IDに対応付けられている検出URLおよび画像取得元URLを画像テーブル26Cから取得する。そして、画像表示部25Dは、取得した検出URLおよび画像取得元URLを用いて、例えば前述の式(1)に示したリンク文字列を作成する。
そして、画像表示部25Dは、作成したリンク文字列を、作成中の文書のレイアウトにおいて、所定の位置に貼り付ける。これにより、リンク文字列が貼り付けられた文書が閲覧者の端末装置に表示された場合に、当該リンク文字列において指定された画像取得元アドレスから取得された画像が、当該リンク文字列が貼り付けられた領域に表示される。
なお、一覧画面31において、画像が複数選択された場合、文書作成部25Aは、選択されたそれぞれの画像を、指定画面32で指定された形式で、文書内に貼り付ける。
次に、本実施例のクライアント2の動作について説明する。図7は、クライアントの制御部によって実行される入力操作監視処理の一例を示すフローチャートである。制御部25は、操作インターフェイス22を介してユーザから入力操作を受け付けた場合に、図7に示す動作を開始する。なお、文書作成部25Aは、操作インターフェイス22を介してユーザからの文書作成の指示に応じて、記憶部26内に文書データ26Aを既に作成しているものと仮定する。
図7に示す入力操作監視処理は、例えばユーザからの入力操作を監視し、作成中の文書内にURLを示す文字列が検出された場合に、当該URLが示すサイトから画像を取得して表示し、表示した画像から選択された画像を、作成中の文書内に表示する処理である。
まず、文書作成部25Aは、受け付けた入力操作に応じて、記憶部26内の文書データ26Aに変更を加える。そして、文書作成部25Aは、変更後の文書データ26Aに基づいて文書のレイアウトを作成し、作成したレイアウトで表示インターフェイス23を介して表示装置に文書を表示させる(S100)。
次に、URL検出部25Bは、受け付けた入力操作が改行の操作であるか否かを判定する(S101)。入力操作が改行の操作である場合(S101:Yes)、URL検出部25Bは、ステップS105に示す処理を実行する。一方、入力操作が改行の操作ではない場合(S101:No)、URL検出部25Bは、受け付けた入力操作が、クリップボード経由で文字列を貼り付ける操作であるか否かを判定する(S102)。
入力操作が文字列を貼り付ける操作ではない場合(S102:No)、入力操作で入力されたデータは、1つの文字等のデータであるため、URL検出部25Bは、入力操作で入力された文字等のデータを、検出文字列格納領域26Bに追加格納する(S103)。そして、制御部25は、本フローチャートに示した動作を終了する。
入力操作が文字列を貼り付ける操作である場合(S102:Yes)、URL検出部25Bは、貼り付けられた文字列のデータを検出文字列格納領域26B内に追加格納する(S104)。そして、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内にURLを示す文字列が含まれているか否かを判定する(S105)。検出文字列格納領域26B内にURLを示す文字列が含まれていない場合(S105:No)、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内のデータを削除する(S108)。そして、制御部25は、本フローチャートに示した動作を終了する。
文書データ26A内にURLを示す文字列が含まれている場合(S105:Yes)、制御部25は、図8に示す画像一覧作成処理を実行する(S106)。ステップS106の画像一覧作成処理により、例えば図4に示した一覧画面31が表示される。
次に、制御部25は、図9に示す画像表示処理を実行する(S107)。ステップS107の画像表示処理により、例えば図6に示したように、作成中の文書が表示されている領域300内に画像301が表示される。そして、URL検出部25Bは、ステップS108に示した処理を実行する。
制御部25は、図7に示した入力操作監視処理において、ユーザからの入力操作を監視し、作成中の文書内にURLを示す文字列が検出された場合に、当該URLが示すサイトから画像を取得して表示する。そして、制御部25は、表示した画像から選択された画像を、作成中の文書内に表示する。これにより、ユーザは、作成中の文書内に記載したURLが示すサイトから、当該サイトのWebページの画像を取得して文書内に挿入する手間を省くことができる。従って、画像を用いた文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。
図8は、画像一覧作成処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す画像一覧作成処理は、例えば、作成中の文書内で検出されたURLが示すサイトにアクセスして、当該サイト内のWebページから画像を取得して表示する処理である。
まず、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内に含まれているURLが示すサイトにアクセスし、アクセス先のサイトのWebページに掲載されている画像のデータを取得する(S110)。そして、URL検出部25Bは、取得したそれぞれの画像のデータを用いて、当該画像を拡大または縮小させて、予め定められた画像サイズのサムネイルのデータを作成する(S111)。
次に、URL検出部25Bは、Webページから取得したそれぞれの画像に画像IDを割り当てる。そして、URL検出部25Bは、取得したそれぞれの画像のデータを原画像データとして、画像IDに対応付けて、サムネイルデータ、文書中から検出されたURL、および原画像データの画像取得元アドレスと共に、画像テーブル26Cに格納する(S112)。
次に、URL検出部25Bは、検出文字列格納領域26B内に含まれているURLの文字列のデータを画像一覧作成部25Cへ送る。画像一覧作成部25Cは、画像テーブル26Cを参照し、URL検出部25Bから受け取ったURLの文字列と同一の検出URLに対応付けられている画像IDを特定する。そして、画像一覧作成部25Cは、特定した画像ID毎に、サムネイルのデータを画像テーブル26Cから抽出して、例えば図4に示す一覧画面31を作成し、作成した一覧画面31を表示装置に表示させる(S113)。そして、制御部25は、本フローチャートに示した動作を終了する。
制御部25は、図8に示した画像一覧作成処理において、作成中の文書内で検出されたURLが示すサイトから画像を取得する。そして、制御部25は、取得した画像を選択する一覧画面31を表示する。これにより、ユーザは、作成中の文書内に記載したURLが示すサイトのWebページの画像を、容易に選択することができる。
図9は、画像表示処理の一例を示すフローチャートである。図9に示す画像表示処理は、例えば、ユーザによって選択された画像を、ユーザによって指定された形式で、作成中の文書内に表示する処理である。
まず、画像表示部25Dは、一覧画面31において、いずれかの画像の領域311が選択された否かを判定する(S120)。画像の領域311が選択された場合(S120:Yes)、画像表示部25Dは、当該画像に割り当てられた画像IDを一覧画面31内の領域312から取得する(S121)。
次に、画像表示部25Dは、例えば図5に示した指定画面32を表示装置に表示させる(S122)。そして、画像表示部25Dは、貼り付けの形式が指定されたか否かを判定する(S123)。指定画面32において、貼り付けの形式が指定された場合(S123:Yes)、画像表示部25Dは、指定された形式が、取得画像をそのまま貼り付ける形式であるか否かを判定する(S124)。
指定された形式が、取得画像をそのまま貼り付ける形式である場合(S124:Yes)、画像表示部25Dは、ステップS121において取得した画像IDに対応付けられている原画像データを、画像テーブル26Cから取得する(S125)。そして、画像表示部25Dは、取得した原画像データに基づいて表示される画像を、作成中の文書のレイアウトにおいて、所定の位置に貼り付ける(S126)。そして、制御部25は、本フローチャートに示した動作を終了する。
指定された形式が、取得画像をそのまま貼り付ける形式ではない場合(S124:No)、画像表示部25Dは、指定された形式が、取得画像のサムネイルを貼り付ける形式であるか否かを判定する(S127)。指定された形式が、取得画像のサムネイルを貼り付ける形式である場合(S127:Yes)、画像表示部25Dは、ステップS121において取得した画像IDに対応付けられているサムネイルデータを、画像テーブル26Cから取得する(S128)。
次に、画像表示部25Dは、取得したサムネイルデータに基づいて表示される画像を、作成中の文書のレイアウトにおいて、所定の位置に貼り付ける(S129)。そして、制御部25は、本フローチャートに示した動作を終了する。
指定された形式が、取得画像のサムネイルを貼り付ける形式ではない場合(S127:No)、指定された形式は、取得画像をハイパーリンク形式で貼り付ける形式である。この場合、画像表示部25Dは、ステップS121において取得した画像IDに対応付けられている検出URLおよび画像取得元URLを画像テーブル26Cから取得する(S130)。そして、画像表示部25Dは、取得した検出URLおよび画像取得元URLを用いて、例えば前述の式(1)に示したリンク文字列を作成する(S131)。
そして、画像表示部25Dは、作成したリンク文字列を、作成中の文書のレイアウトにおいて、所定の位置に貼り付ける(S132)。これにより、リンク文字列が貼り付けられた文書が閲覧者の端末装置に表示された場合に、当該リンク文字列において指定された画像取得元アドレスから取得された画像が、当該リンク文字列が貼り付けられた領域に表示される。そして、制御部25は、本フローチャートに示した動作を終了する。
制御部25は、図9に示した画像表示処理において、作成中の文書内で検出されたURLのサイトから取得した画像を、ユーザが希望する形式で文書内に表示さることができる。これにより、画像を用いた文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。
本実施例のURL検出部25Bは、画像表示可能な形式の文書内にURL文字列が検出された場合に、当該URL文字列が示すサイトにアクセスして、当該サイトから画像を取得する。そして、画像一覧作成部25Cは、URL検出部25Bが取得した画像を一覧画面31に表示する。そして、画像表示部25Dは、表示した画像のうち、少なくとも1つの画像が選択された場合に、選択された画像を文書内に表示させる。その結果、ユーザは、簡単な操作で、画像を用いた文書を作成することができる。
また、画像表示部25Dは、画像一覧作成部25Cによって表示された画像のうち、少なくとも1つの画像が選択された場合に、選択された画像を文書内に貼り付ける場合に指定可能な複数の形式を示す指定画面32をさらに表示する。そして、画像表示部25Dは、当該指定画面32の中で指定された形式で、選択された画像を文書内に表示させる。その結果、ユーザは、作成中の文書内で検出されたURLのサイトから取得した画像を、希望する形式で文書内に貼り付けることができる。
また、指定画面32には、所定サイズのサムネイルの形式が含まれる。文書内に貼り付ける画像を所定サイズのサムネイルとすることにより、作成中の文書内で検出されたURLのWebページに掲載されている画像のサイズに関わらず、文書内に貼り付けられる画像を一定の大きさに揃えることができる。これにより、画像を用いた文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。
また、指定画面32には、画像が選択された場合に、当該画像の取得元のサイトへアクセスさせる命令を含む形式が含まれる。これにより、文書内に表示された画像で示される情報に興味を持ったユーザが、当該画像を選択するという直感的な操作で、当該画像の取得元のWebページに容易にアクセスすることができる。
なお、上記した実施例では、改行の操作を受け付けるまでに入力された文字列、または、貼り付けられた文字列の中に、URLの文字列が1つ含まれている場合を例に説明したが、これらの中には、URLの文字列が複数含まれていてもよい。
図10から図12は、変形例1における文書の作成過程の一例を示す説明図である。例えば、図10に示すように、作成画面30の領域300において作成中の文書内に同一のURLが複数含まれている場合、URL検出部25Bは、これらのURLが示すサイトにアクセスして、当該サイト内のWebページから画像を取得する。
そして、URL検出部25Bは、取得した画像に画像IDを割り当て、図2に示したように、当該画像IDに対応付けて、原画像データ、サムネイルデータ、検出URL、および画像取得元アドレスを画像テーブル26Cに格納する。そして、URL検出部25Bは、作成中の文書内で検出したURLの文字列を画像一覧作成部25Cへ送る。画像一覧作成部25Cは、画像テーブル26Cを参照して、URL検出部25Bから受け取ったURLが示すサイトから取得した画像のサムネイルを含む一覧画面31(図4参照)を作成して表示装置に表示させる。
次に、一覧画面31において画像のサムネイルが選択された場合、画像表示部25Dは、当該サムネイルに対応付けられている画像IDを一覧画面31の領域312から取得する。そして、画像表示部25Dは、選択された画像の貼り付け形式を指定する指定画面32(図5参照)を表示装置に表示させる。
画像の貼り付け形式が指定された場合、画像表示部25Dは、一覧画面31の領域312から取得した画像IDに対応付けられている検出URLの文字列を画像テーブル26Cから抽出する。そして、画像表示部25Dは、例えば、図11に示すように、作成中の文書が表示されている領域300の中で、抽出した検出URLと同一の文字列303aおよび303bを選択可能に強調表示する。また、画像表示部25Dは、強調表示した文字列303aまたは303bのいずれかの選択を促すメッセージを画面302に表示する。
ユーザは、マウス等の入力装置を介して、強調表示されたいずれかのURL文字列を選択する。図11の例では、文字列303aがユーザによって選択されたものと仮定する。画像表示部25Dは、例えば図12に示すように、作成中の文書のレイアウトにおいて、ユーザによって選択されたURLの文字列の位置(例えば、URL文字列の末尾と次の文字との間)に、指定画面32で指定された形式の画像304をに、貼り付ける。
このように、画像表示部25Dは、作成中の文書内に同一のURL文字列が複数検出された場合に、それぞれのURL文字列の文書内における位置を指定可能に表示する。そして、画像表示部25Dは、指定されたURL文字列の位置に、選択された画像を貼り付ける。これにより、同一のURL文字列を複数記載した場合に、画像を用いた文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。
図13から図15は、変形例2における文書の作成過程の一例を示す説明図である。例えば図13に示すように、画面30の領域300において作成中の文書内に複数の異なるURLの文字列が含まれている場合、URL検出部25Bは、それぞれのURLの文字列が示すサイトにアクセスして、当該サイト内のWebページから画像を取得する。
そして、URL検出部25Bは、取得した画像に画像IDを割り当て、図2に示したように、当該画像IDに対応付けて、原画像データ、サムネイルデータ、検出URL、および画像取得元アドレスを画像テーブル26Cに格納する。そして、URL検出部25Bは、作成中の文書内で検出したそれぞれのURLの文字列を画像一覧作成部25Cへ送る。
画像一覧作成部25Cは、URL検出部25Bから受け取ったURL毎に、当該URLが示すサイトから取得した画像の画像IDおよびサムネイルのデータを画像テーブル26Cから抽出する。そして、画像一覧作成部25Cは、例えば図14に示すような一覧画面31を作成して表示装置に表示させる。
変形例2における一覧画面31には、例えば図14に示すように、URL検出部25Bから受け取ったそれぞれのURLの文字列毎に、当該URLの文字列が表示される領域310aおよび310bが含まれる。また、変形例2における一覧画面31には、URLの文字列毎に、当該URLのサイトから取得した画像のサムネイルが表示される領域311aおよび311bが含まれる。また、変形例2における一覧画面31には、URLの文字列毎に、サムネイルに対応付けられた画像IDが表示される領域312aおよび312bと、スライダ313aおよび313bとが含まれる。
次に、一覧画面31において、それぞれのURLの文字列毎に画像のサムネイルが選択された場合、画像表示部25Dは、当該サムネイルに対応付けられているURLの文字列を一覧画面31の領域310aおよび310bからそれぞれ取得する。そして、画像表示部25Dは、選択された画像の貼り付け形式を指定する指定画面32(図5参照)を表示装置に表示させる。このとき、画像表示部25Dは、URLの文字列毎に指定画面32を表示させてもよい。
画像の貼り付け形式が指定された場合、画像表示部25Dは、一覧画面31の領域310aおよび310bからそれぞれ取得したURLの文字列と同一の文字列を、作成中の文書内でそれぞれ特定する。そして、画像表示部25Dは、例えば図15に示すように、作成中の文書のレイアウトにおいて、特定したURLの文字列毎に、当該URLの文字列の位置に、指定画面32で指定された形式の画像305および306をそれぞれ貼り付ける。
このように、URL検出部25Bは、作成中の文書内に複数の異なるURL文字列が検出された場合に、当該URL文字列毎に、当該URL文字列が示すサイトにアクセスして、当該サイトから画像を取得する。そして、画像一覧作成部25Cは、URL文字列毎に、URL検出部25Bが取得した画像を、一覧画面31に表示する。そして、画像表示部25Dは、URL文字列毎に選択された画像を、文書内の当該URL文字列の位置に表示させる。これにより、画像を用いた文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。
なお、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図16は、文書作成プログラムを実行するコンピュータの一例を示す説明図である。
図16において、文書作成プログラムを実行するコンピュータ40は、通信インターフェイス41、操作インターフェイス42、表示インターフェイス43、ROM44、CPU45、RAM46、およびHDD47を有する。
HDD47には、例えば図16に示すように、文書作成プログラム470が予め記憶される。CPU45は、文書作成プログラム470をHDD47から読み出してRAM46に展開する。この文書作成プログラム470については、図1に示した各々の構成要素と同様、適宜統合又は分離してもよい。また、HDD47に格納される各データは、常に全てのデータがHDD47内に格納される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD47に格納されればよい。
CPU45は、文書作成プログラム470を、文書作成プロセス460として機能させる。この文書作成プロセス460は、HDD47から読み出した各種データを適宜RAM46上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。上記実施例では、CPU45が、文書作成プログラム470を読み込んで実行することにより、文書作成部25A、URL検出部25B、画像一覧作成部25C、および画像表示部25Dと同様の機能を発揮する。
なお、上記実施例における文書作成プロセス460は、図1に示した文書作成部25A、URL検出部25B、画像一覧作成部25C、および画像表示部25Dにおいて実行される処理、例えば図7〜図9に示した処理を実行する。CPU45によって仮想的に実現される各処理部は、全ての処理部がCPU45によって常に実現される必要はなく、処理に必要な処理部のみが仮想的に実現されればよい。
なお、上記の文書作成プログラム470については、必ずしも最初からHDD47やROM44内に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ40に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの可搬型記録媒体に各プログラムが記憶される。そして、コンピュータ40がこれらの可搬型記録媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、各プログラムを記憶させた他のコンピュータまたはサーバ装置などから、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介して、コンピュータ40が各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
CPU45は、画像表示可能な形式の文書内にURL文字列が検出された場合に、通信インターフェイス41を介して当該URL文字列が示すサイトにアクセスして、当該サイトから画像を取得する。そして、CPU45は、取得した画像を一覧画面31に表示する。そして、CPU45は、表示した画像のうち、少なくとも1つの画像が選択された場合に、選択された画像を、作成中の文書内に貼り付ける。これにより、文書作成プログラム470を実行するコンピュータ40は、画像を用いた文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。