JP6160206B2 - 光軸調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体が前後に傾いた際、前照灯の光軸を調整する光軸調整装置に関する。
前照灯は、ヘッドライトとも言われ、自動車などの車両の前端に付け、前方を照明するライトである。車両の座席に人または荷物などを搭載した場合には、車体が前方または後方に傾く。また、車両が加速した場合または減速した場合にも、車体が前方または後方に傾く。「車体が前方または後方に傾く」とは、車体が車輪の回転軸まわりに傾くことである。つまり、車体が前後方向に傾くことである。また、「前方」とは、車両の進行方向である。このため、前照灯による配光が上下方向に変わり、最適な配光が得られないという問題が生じる。「上下方向」とは、上方向が空への方向であり、下方向が地面への方向である。つまり、「上下方向」とは、地面に対する垂直方向である。また、前照灯による配光が上方向に変わることで対向車へ幻惑を与える問題が生じる。
この問題の対応策として、前照灯には光軸調整装置が搭載されており、前照灯の光軸が、手動で補正されるか、自動で補正される技術が開示されている。光軸を補正する方法として、光源が取り付けられたリフレクタの一点がピボット軸受により支持され、もう一点が送りねじに接続され、送りねじの回転動作によりリフレクタを動かすことが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、「ピボット軸受」とは、軸が軽く回転するようにした軸受のことであり、円すい形の軸端を、円すい形のくぼみを持った軸受で支えているものである。「配光」とは、光源の空間に対する光度分布である。つまり、光源から出る光の空間的分布である。ここでは、車体の前方への光の空間的分布である。「幻惑」とは、人の目先をまどわすことである。ここでは、対向車のドライバーの目に前照灯の光が入り、運転を邪魔することである。また、光軸を補正する別の方法として、ランプユニット全体がピボット軸受により支持され、ユニット全体を上下方向に動作させることで光軸を調整することが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許4803166号公報 特許4497056号公報
しかし、これらの特許文献の光軸調整装置は、リフレクタまたはランプユニット全体を動作させて光軸調整を行う。そのため調整動作させる部材が大型となり、これを動かすアクチュエータまたは駆動機構が大きくなる。なお、リフレクタとは反射器材である。
光軸調整装置は、車両の前方を照射する光線を発する光源と、前記光線の光軸を変更する第1のレンズ及び前記第1のレンズの回転軸となる第1の回転ピンを有する第1のレンズユニットと、前記光線の光軸を変更する第2のレンズ及び前記第2のレンズの回転軸となる第2の回転ピンを有する第2のレンズユニットと、前記第1のレンズが光軸を変更した光線を前方に投射し、前記車両の前方に照射領域を形成するプリズムと、前記第2のレンズが光軸を変更した光線を前方に投射し、前記車両の前方に照射領域を形成する第3のレンズと、前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットを回転駆動させる駆動部とを備え、前記駆動部は、前記車両の車体の前後方向の傾きに応じて前記第1のレンズユニットを前記第1の回転ピンを中心に回転させ、前記第2のレンズユニットを前記第2の回転ピンを中心に回転させることを特徴とする。
先行技術に対して小さい部材を動かして光軸を調整でき、アクチュエータまたは駆動機構を小型化できる。
実施の形態1に係る光軸調整装置の分解斜視図である。 実施の形態1に係る光軸調整装置の斜視図である。 実施の形態1に係るスライダ113の側面図及び正面図である。 実施の形態1に係る光軸調整装置100により調整される前照灯の照射領域を示す模式図である。 実施の形態1に係る光軸調整装置100により調整される前照灯の照射領域を示す模式図である。 実施の形態1に係る光軸調整装置100により調整される前照灯の照射領域を示す模式図である。 実施の形態2に係る光軸調整装置の分解斜視図である。 実施の形態2に係る光軸調整装置の斜視図である。 実施の形態2に係るウォームホイール122の側面図及び正面図である。 実施の形態2に係る光軸調整装置100aにより調整される前照灯の照射領域を示す模式図である。 実施の形態2に係る光軸調整装置100aにより調整される前照灯の照射領域を示す模式図である。 実施の形態2に係る光軸調整装置100aにより調整される前照灯の照射領域を示す模式図である。 前照灯100が照らす路面201及び路面以外の領域203への照射領域を示す模式図である。 前照灯100が照らす路面201及び路面以外の領域203への照射領域を示す模式図である。 前照灯100が照らす路面201及び路面以外の領域203への照射領域を示す模式図である。
車両用の前照灯は、そのほとんどが車体に直接設置されている。このため前照灯は、車両の後部座席に人または荷物などを搭載した場合には、車体が後方に傾く。また、車両が加速した場合にも、車体は後方に傾く。あるいは車両が減速した場合には、車体は前方に傾く。また、車体の前後方向の傾きにより前照灯も傾き、照射領域も上下に動く。
図13から図15までは、車両の前方に対する前照灯の照射領域を示す模式図である。照射領域202は、路面201に投射される前照灯の照射領域である。照射領域204は、路面以外の領域203に投射される前照灯の照射領域である。なお、路面以外の領域203は、投射される照射領域の形状を分かり易くするために、路面201に対して垂直な面に投射される形状を示している。図13から図15までの矢印Cは、車両の進行方向を示している。
図13は、車体が前後に傾斜していない状態の照射領域202及び照射領域204を示している。照射領域202,204は、運転者に最適となる照射領域である。図14は、車両が進行方向に対して前方に傾斜した状態の照射領域205及び照射領域206を示している。図14中で、実線は、車両が進行方向に対して前方に傾斜した状態の照射領域を示している。また、図14中で、破線で示す照射領域202,204は、車体が前後に傾斜していない状態の照射領域を示している。つまり、図14中の破線は、図13の状態を示している。照射領域205は、路面201に投射される前照灯の照射領域である。照射領域206は、路面以外の領域203に投射される前照灯の照射領域である。例えば、通常の走行時における状態からブレーキを掛けて減速をする場合では、慣性力により、車両は前方に傾斜する。このため前照灯による照射領域205,206は、照射領域202,204よりも下方に移動し、前照灯は遠方を十分に照らすことが難しくなる。
図15は、車両が進行方向に対して後方に傾斜した状態の照射領域207及び照射領域208を示している。図15中で、実線は、車両が進行方向に対して後方に傾斜した状態の照射領域を示している。また、図15中で、破線で示す照射領域202,204は、車体が前後に傾斜していない状態の照射領域を示している。つまり、図14中の破線は、図13の状態を示している。照射領域207は、路面201に投射される前照灯の照射領域である。照射領域208は、路面以外の領域203に投射される前照灯の照射領域である。例えば、速度を上げて加速している場合では、慣性力により、車両が後方に傾斜する。また、後部座席に人が乗った場合または荷物が乗った場合でも、車両が後方に傾斜する姿勢となる。このため前照灯による照射領域207,208は、照射領域202,204よりも上方に移動し、車体に近い範囲を照らすことが難しくなる。また、対向車へ幻惑を与えてしまう。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る光軸調整装置100の分解斜視図である。図2は、光軸調整装置100を組み立てた状態の斜視図である。説明を容易にするために、各図中にXYZ直交座標の座標軸を示す。以下の説明において、光軸調整装置100の前方を+Z軸方向とし、後方を−Z軸方向とする。前方を向いて左側を+X軸方向とし、右側を−X軸方向とする。光軸調整装置100の上方向(空の方向)を+Y軸方向とし、光軸調整装置100の下方向(地面の方向)を−Y軸方向とする。
光軸調整装置を後方(−Z軸方向)から見た際に、Z軸を中心軸とし、時計回りを+RZ方向とし、反時計回りを−RZ方向とする。また、光軸調整装置を右側(−X軸方向)から見た際に、X軸を中心軸とし、時計回りを+RX方向とし、反時計回りを−RX方向とする。図3は、光軸調整装置100を構成するスライダ113の正面図及び側面図である。
光軸調整装置100は、光源101a,101b、第1のレンズユニット124a、第2のレンズユニット124b、投射レンズ108、投射プリズム109及び駆動部を備える。第1のレンズユニット124aは、光軸調整用レンズ110a及び第1の回転ピン104aを有する。光軸調整用レンズ110aは、第1のレンズである。第2のレンズユニット124bは、光軸調整用レンズ110b及び第2の回転ピン104bを有する。光軸調整用レンズ110bは、第2のレンズである。投射レンズ108は、第3のレンズである。駆動部は、モータ111、送りねじ112及びスライダ113を有する。
また、レンズユニット124aは、保持部材103a及びスライドピン105aを有する。さらに、第2のレンズユニット124bは、保持部材103b及びスライドピン105bを有する。また、駆動部は、ねじ穴部114、スライド軸115a,115b、スライド溝116、スライド穴117及びカム溝118a,118bを有する。また、光軸調整装置100は、レンズ102a,102b、ベース部106及び回転穴107a,107bを有する。
光源101a,101bは、例えばLED(Light Emitting Diode)、キセノンランプまたはハロゲンランプなどである。光源101a,101bは、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定される。
レンズ102aは、光源101aの前面(+Z軸方向)に配置される。また、レンズ102aの光軸は、光源101aの光軸と一致している。また、レンズ102aは、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定される。レンズ102aは、光源101aからの光を透過する。
同様に、レンズ102bは、光源101bの前面(+Z軸方向)に配置される。また、レンズ102bの光軸は、光源101bの光軸と一致している。また、レンズ102bは、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定される。レンズ102bは、光源101bからの光を透過する。
保持部材103a,103bは、それぞれレンズ102a,102bの前面(+Z軸方向)に配置されている。保持部材103aは、第1の回転ピン104a、スライドピン105aを有している。保持部材103bは、第2の回転ピン104b、スライドピン105bを有している。第1の回転ピン104aは、ベース部106に設けられた回転穴107aに挿入される。同様に、第2の回転ピン104bは、ベース部106に設けられた回転穴107bに挿入される。保持部材103a,103bは、それぞれX軸を中心に時計回り(+RX方向)または反時計回り(−RX方向)に回転する。光軸調整用レンズ110a,110bは、それぞれ保持部材103a,103bに固定される。
投射レンズ108は、光軸調整用レンズ110bの前面(+Z軸方向)に配置されている。また、投射プリズム109は、光軸調整用レンズ110aの前面(+Z軸方向)に配置されている。投射レンズ108及び投射プリズム109は、ベース部106に固定される。なお、光軸調整用レンズ110aを第1のレンズとも呼ぶ。光軸調整用レンズ110bを第2のレンズとも呼ぶ。また、投射レンズ108を第3のレンズとも呼ぶ。
第1のレンズユニット124aは、光軸調整用レンズ110a及び第1の回転ピン104aを有する。第2のレンズユニット124bは、光軸調整用レンズ110b及び第2の回転ピン104bを有する。また、第1のレンズユニット124aは、保持部材103a及びスライドピン105aを有する。第2のレンズユニット124bは、保持部材103b及びスライドピン105bを有する。
本実施の形態1の二つの光源101a,101bは、それぞれ配光が異なる光学系を備えており、これら二つの配光を重ね合わせることで前照灯としての機能を果たす。
モータ111は、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定されている。モータ111は、例えば直流モータである。モータ111の軸の先端には送りねじ112が取り付けられている。送りねじ112は、送りねじ112の回転軸がZ軸と平行になるように配置されている。スライダ113は、ねじ穴部114を有しており、送りねじ112が挿入される。ねじ穴部114は、Z軸と平行に設けられたねじ穴である。送りねじ112は雄ねじであり、ねじ穴部114は雌ねじである。送りねじ112が軸回りに回転すると、送りねじ112及びねじ穴部114のねじ作用により、スライダ113はZ軸方向に移動する。
ベース部106は、スライド軸115a,115bを有している。スライダ113は、スライド溝116とスライド穴117とを有している。スライド溝116は、ねじ穴部114の+Y軸方向に配置されている。スライド溝116は、Z軸に平行な溝である。スライド穴117は、ねじ穴部114の−Y軸方向に配置されている。スライド穴117は、Z軸に平行な穴である。スライド軸115aは、スライド溝116に挿入される。スライド軸115bはスライド穴117に挿入される。スライダ113は、スライド軸115a,115bにガイドされてZ軸方向に並進運動する。「並進運動」とは、剛体などにおいて、それを構成する各点が同一方向に平行移動する運動である。
モータ111が回転すると、送りねじ112はZ軸に平行な軸回りに回転する。一方、スライダ113は、2つのスライド軸115a,115bにより、Z軸に平行な軸回りには回転しない。このため、スライダ113は、送りねじ112及びねじ穴部114のねじ作用によりZ軸方向に並進運動する。
スライダ113は、カム溝118a,118bを有している。保持部材103aに備えられたスライドピン105aは、カム溝118aに挿入され、カム溝118aに案内される。保持部材103bに備えられたスライドピン105bは、カム溝118bに挿入され、カム溝118bに案内される。
保持部材103aは、スライダ113に対して−X軸方向に配置されている。保持部材103bは、スライダ113に対して+X軸方向に配置されている。スライダ113は、Y−Z平面に平行な板状の部材である。つまり、スライダ113は、保持部材103aと保持部材103bとに挟まれて配置されている。
スライドピン105aは、第1の回転ピン104aに対して−Z軸方向に配置されている。図1に示すように、スライドピン105aは、+X軸方向に取り付けられた第1の回転ピン104aの位置から−Z軸方向に伸びた腕状の部分の先端に取り付けられている。2つの第1の回転ピン104aは、光軸調整用レンズ110aを挟んでX軸に平行なピンである。つまり、1つの第1の回転ピン104aは、光軸調整用レンズ110aに対して−X軸方向に配置され、−X軸方向に伸びたピンである。他の第1の回転ピン104aは、光軸調整用レンズ110aに対して+X軸方向に配置され、+X軸方向に伸びたピンである。スライドピン105aは、光軸調整用レンズ110aに対して+X軸方向に配置され、+X軸方向に伸びたピンである。スライドピン105aは、第1の回転ピン104aと平行なピンである。
スライドピン105bは、第2の回転ピン104bに対して−Z軸方向に配置されている。図1に示すように、スライドピン105bは、−X軸方向に取り付けられた第2の回転ピン104bの位置から−Z軸方向に伸びた腕状の部分の先端に取り付けられている。2つの第2の回転ピン104bは、光軸調整用レンズ110bを挟んでX軸に平行なピンである。つまり、1つの第2の回転ピン104bは、光軸調整用レンズ110bに対して+X軸方向に配置され、+X軸方向に伸びたピンである。他の第2の回転ピン104bは、光軸調整用レンズ110aに対して−X軸方向に配置され、−X軸方向に伸びたピンである。スライドピン105bは、光軸調整用レンズ110bに対して−X軸方向に配置され、−X軸方向に伸びたピンである。スライドピン105bは、第2の回転ピン104bと平行なピンである。
図3に示すように、カム溝118a,118bは、互いにY軸に対して軸対称の形状となるようにスライダ113に形成されている。なお、上述のように、スライダ113は、Y−Z平面に平行に配置された板状の部品である。スライダ113の−X軸方向の面(Y−Z平面に平行な面)には、カム溝118aが形成されている。スライダ113の+X軸方向の面(Y−Z平面に平行な面)には、カム溝118bが形成されている。
カム溝118aは、Y軸方向の中心付近ではZ軸に平行な溝となっている。この位置では、スライドピン105aは、Y軸方向には移動しない。Y軸方向の中心位置から+Z軸方向では、カム溝118aは、−Y方向に傾斜して伸びている。つまり、スライドピン105aがカム溝118aの+Z軸方向に移動すると、スライドピン105aは−Y軸方向に移動する。一方、Y軸方向の中心位置から−Z軸方向では、カム溝118aは、+Y方向に傾斜して伸びている。つまり、スライドピン105aがカム溝118aの−Z軸方向に移動すると、スライドピン105aは+Y軸方向に移動する。図3中では、カム溝118aは、破線で示されている。
カム溝118bは、Y軸方向の中心付近ではZ軸に平行な溝となっている。この位置では、スライドピン105bは、Y軸方向には移動しない。Y軸方向の中心位置から+Z軸方向では、カム溝118bは、+Y方向に傾斜して伸びている。つまり、スライドピン105bがカム溝118bの+Z軸方向に移動すると、スライドピン105bは+Y軸方向に移動する。一方、Y軸方向の中心位置から−Z軸方向では、カム溝118bは、−Y方向に傾斜して伸びている。つまり、スライドピン105bがカム溝118bの−Z軸方向に移動すると、スライドピン105bは−Y軸方向に移動する。図3中では、カム溝118bは、実線で示されている。
光軸調整用レンズ110aは、2つの第1の回転ピン104aを中心軸として、スライドピン105aが−Y軸方向に移動すると、−RX回りに回転する。また、光軸調整用レンズ110bは、2つの第2の回転ピン104bを中心軸として、スライドピン105bの+Y軸方向に移動すると、+RX回りに回転する。つまり、スライダ113のZ軸方向への並進運動により、光軸調整用レンズ110aと光軸調整用レンズ110bとは、それぞれX軸回りに、互い違いに異なる方向に同じ角度で傾く。
また、光軸調整用レンズ110a及び光軸調整用レンズ110bは、モータ111が回転しない場合には、X軸を中心に回転しない。つまりモータ111が回転しない場合には、光軸調整用レンズ110a及び光軸調整用レンズ110bは、ベース部106に対して位置が決められる。
図4、図5及び図6は、光源101a,101bから出射される光線の軌跡を示した模式図である。図4、図5及び図6は、+X軸方向から−X軸方向を見た図である。各図とも、(A)は光源101aの光線軌跡を示し、(B)は光源101bの光線軌跡を示す。
図4は、車体が前後に傾斜しない場合の光線軌跡を示している。つまり、車体が地面に対して水平となった場合の光線の軌跡を示している。実際には前照灯からの光は地面を照射するため下向きの配光となる。しかし、説明を簡単にするために、図4に示すように、前照灯から出射される光線の光線軌跡は、Z軸に対して平行で示す。つまり、説明を簡単にするために、車体が前後に傾斜しない場合の光線軌跡は、Z軸に対して平行で示す。
光源101aから発せられる光は、レンズ102aと光軸調整用レンズ110aとを透過し、投射プリズム109から出射される。光源101bから発せられる光は、レンズ102bと光軸調整用レンズ110bとを透過し、投射レンズ108から出射される。
スライドピン105aは、カム溝118aのZ軸方向の中央に位置する。また、スライドピン105aは、カム溝118aのY軸方向の中央に位置する。スライドピン105aと第1の回転ピン104aとを結ぶ直線は、Z軸と平行となる。このとき、光軸調整用レンズ110aの光軸はZ軸に対して平行となる。また、スライドピン105bは、カム溝118bのZ軸方向の中央に位置する。また、スライドピン105bは、カム溝118bのY軸方向の中央に位置する。スライドピン105bと第2の回転ピン104bとを結ぶ直線は、Z軸と平行となる。このとき、光軸調整用レンズ110bの光軸はZ軸に対して平行となる。車体が前後に傾斜していない通常の走行時には、光源101a,101bの正面に照射領域が形成される。「正面」とは、+Z軸方向である。
図5は、車体が前方に傾斜した場合の光線の軌跡を示している。「車体が前方に傾斜した場合」とは、例えば、走行時にブレーキを掛けて減速をする場合などである。実際には前照灯からの光は地面を照射するため下向きの配光となる。しかし、説明を簡単にするため、図5に示すように、前照灯から出射される光線の光線軌跡は、Z軸に対して前方上側に傾斜した状態で示す。この光線軌跡の傾斜角は、車体の前方への傾斜角と同じであり、その結果、車体から出射される光線の光線軌跡はZ軸と平行になることとして説明する。
光源101aから発せられる光は、レンズ102aと光軸調整用レンズ110aとを透過することで平行光として出射される。そして、光源101aから発せられる光は、投射プリズム109から出射される。光源101bから発せられる光は、レンズ102bと光軸調整用レンズ110bとを透過することで平行光として出射される。そして、光源101bから発せられる光は、投射レンズ108から出射される。平行光とは、発散せず同じ角度に均一に当たる光を言う。ただし、ここでは平行光に近い光であれば、微小に集光あるいは発散する場合も含む。
車体が前傾の状態となった場合には、モータ111は送りねじ112を回転させ、スライダ113を+Z軸方向へ移動させる。
スライドピン105aは、カム溝118aに案内されて+Y方向に移動する。保持部材103aと光軸調整用レンズ110aとは、第1の回転ピン104aを中心にして+RX方向へ回転する。このとき投射プリズム109に入射する光は、下向き(−Y軸方向)に変わる。そして、投射プリズム109から出射される光は、上向き(+Y軸方向)となる。
スライドピン105bは、カム溝118bに案内されて−Y方向に移動する。保持部材103bと光軸調整用レンズ110bとは、第2の回転ピン104bを中心にして−RX方向へ回転する。このとき投射レンズ108に入射する光は上向き(+Y軸方向)に変わり、投射レンズ108から出射される光も上向き(+Y軸方向)になる。
これらの動作により、車体が前方に傾斜した場合においても通常の走行時と変わらない照射領域が得られる。ここで、「通常の走行」とは、車体が前後に傾斜していない場合の走行を意味する。
図6は、車体が後方に傾斜した場合の光線軌跡を示している。「車体が後方に傾斜した場合」とは、例えば、速度を上げて加速している場合である。また、後部座席に人または荷物が乗った場合などである。実際には前照灯からの光は地面を照射するため下向きの配光となる。しかし、説明を簡単にするため、図6に示すように、前照灯から出射される光線の光線軌跡は、Z軸に対して前方下側に傾斜した状態で示す。この光線軌跡の傾斜角は、車体の後方への傾斜角と同じであり、その結果、車体から出射される光線の光線軌跡はZ軸と平行になることとして説明する。
光源101aから発せられる光は、レンズ102aと光軸調整用レンズ110aとを透過し、集光される。そして、光源101aから発せられる光は、投射プリズム109から出射される。光源101bから発せられる光は、レンズ102bと光軸調整用レンズ110bとを透過し、集光される。そして、光源101bから発せられる光は、投射レンズ108から出射される。
車体が後傾の状態となった場合には、モータ111は送りねじ112を回転させ、スライダ113を−Z軸方向へ移動させる。
スライドピン105aは、カム溝118aに案内されて−Y方向に移動する。保持部材103aと光軸調整用レンズ110aとは、第1の回転ピン104aを中心にして−RX方向へ回転する。このとき投射プリズム109に入射する光は、上向き(+Y軸方向)に変わる。そして、投射プリズム109から出射される光は、下向き(−Y軸方向)となる。
スライドピン105bは、カム溝118bに案内されて+Y方向に移動する。保持部材103bと光軸調整用レンズ110bとは、第2の回転ピン104bを中心にして+RX方向へ回転する。投射レンズ108に入射する光は、下向き(−Y軸方向)に変わる。そして、投射レンズ108から出射される光も下向き(−Y軸方向)になる。これらの動作により、車体が後方に傾斜した場合においても通常の走行時と変わらない照射領域が得られる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る光軸調整装置100aの分解斜視図である。図8は、光軸調整装置100を組み立てた状態の斜視図である。説明を容易にするために、各図中にXYZ直交座標の座標軸を示す。以下の説明において、光軸調整装置100aの前方を+Z軸方向とし、後方を−Z軸方向とする。前方を向いて左側を+X軸方向とし、右側を−X軸方向とする。光軸調整装置100aの上方向(空の方向)を+Y軸方向とし、光軸調整装置100aの下方向(地面の方向)を−Y軸方向とする。光軸調整装置100aを後方(−Z軸方向)から見た際に、Z軸を中心軸とし、時計回りを+RZ方向とし、反時計回りを−RZ方向とする。また、光軸調整装置100aを右側(−X軸方向)から見た際に、X軸を中心軸とし、時計回りを+RX方向とし、反時計回りを−RX方向とする。図9は、光軸調整装置100aを構成するウォームホイール122の側面図及び正面図である。
実施の形態2においては、実施の形態1における駆動部を構成するスライダ113、送りねじ112に代え、ウォームホイール122と、ウォーム119とを有する。光源101a,101bと、第1のレンズユニットを構成する、第1のレンズである光軸調整用レンズ110a及び第1の回転ピン104aと、第2のレンズユニットを構成する、第2のレンズである光軸調整用レンズ110b及び第2の回転ピン104bと、第3のレンズである投射レンズ108と、投射プリズム109と回転穴107a,107b及びモータ111とについては、実施の形態1と同じ構成部品である。
光源101a,101bは、例えばLED(Light Emitting Diode)、キセノンランプまたはハロゲンランプなどである。光源101a,101bは、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定される。
レンズ102aは、光源101aの前面(+Z軸方向)に配置される。また、レンズ102aの光軸は、光源101aの光軸と一致している。また、レンズ102aは、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定される。レンズ102aは、光源101aからの光を透過する。
同様に、レンズ102bは、光源101bの前面(+Z軸方向)に配置される。また、レンズ102bの光軸は、光源101bの光軸と一致している。また、レンズ102bは、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定される。レンズ102bは、光源101bからの光を透過する。
保持部材103a,103bは、それぞれレンズ102a,102bの前面(+Z軸方向)に配置されている。保持部材103a,103bは、それぞれ第1の回転ピン104a、第2の回転ピン104b及びスライドピン105a,105bを有している。第1の回転ピン104aは、ベース部106に設けられた回転穴107aに挿入される。同様に、第2の回転ピン104bは、ベース部106に設けられた回転穴107bに挿入される。保持部材103a,103bは、それぞれX軸を中心に時計回り(+RX方向)または反時計回り(−RX方向)に回転する。光軸調整用レンズ110a,110bは、それぞれ保持部材103a,103bに固定される。
投射レンズ108は、光軸調整用レンズ110bの前面(+Z軸方向)に配置されている。また、投射プリズム109は、光軸調整用レンズ110aの前面(+Z軸方向)に配置されている。投射レンズ108及び投射プリズム109は、ベース部106に固定される。なお、投射レンズ108を第1のレンズとも呼ぶ。また、光軸調整用レンズ110a,110bをそれぞれ第1のレンズ,第2のレンズとも呼ぶ。
第1のレンズユニット124aは、光軸調整用レンズ110a及び第1の回転ピン104aを有する。光軸調整用レンズ110aは、第1のレンズである。第2のレンズユニット124bは、光軸調整用レンズ110b及び第2の回転ピン104bを有する。光軸調整用レンズ110bは、第2のレンズである。また、第1のレンズユニット124aは、保持部材103a及びスライドピン105aを有する。第2のレンズユニット124bは、保持部材103b及びスライドピン105bを有する。
本実施の形態2の二つの光源101a,101bは、それぞれ配光が異なる光学系を備えており、これら二つの配光を重ね合わせることで前照灯としての機能を果たす。
モータ111は、ベース部106に保持部材(図示せず)により固定されている。モータ111は、例えば直流モータである。モータ111の軸の先端にはウォーム119が取り付けられている。ウォーム119は、ウォーム119の回転軸がZ軸と平行になるように配置されている。
ウォームホイール122は、ウォームホイール回転軸120と円弧カム溝121a,121bとを備えている。ウォームホイール122は、ウォームホイール回転軸120の−Y軸方向側にウォーム119とかみ合う歯車形状を有している。ウォームホイール122は、ウォームホイール回転軸120の+Y軸方向側に円弧カム溝121a,121bを有している。ウォームホイール回転軸120の回転軸は、X軸と平行である。
ウォームホイール122は、保持部材103aの+X軸方向に配置されている。ウォームホイール122は、保持部材103bの−X軸方向に配置されている。つまり、ウォームホイール122は、保持部材103aと保持部材103bとに挟まれている。スライドピン105aは、円弧カム溝121aに挿入され、円弧カム溝121aに案内されて配置されている。スライドピン105bは、円弧カム溝121bに挿入され、円弧カム溝121bに案内される。
図9に示すように、円弧カム溝121a,121bは、互いにY軸に対して軸対称の形状となるようにウォームホイール122に形成されている。なお、ウォームホイール122は、Y−Z平面に平行な板状の形状をしている。ウォームホイール122の−X軸方向の面(Y−Z平面に平行な面)には、円弧カム溝121aが形成されている。ウォームホイール122の+X軸方向の面(Y−Z平面に平行な面)には、円弧カム溝121bが形成されている。
円弧カム溝121aは、+Z軸方向にいくほど、ウォームホイール回転軸120からの距離が遠くなる。円弧カム溝121aは、−Z軸方向にいくほど、ウォームホイール回転軸120からの距離が近くなる。つまり、ウォームホイール122が+RX方向に回転すると、スライドピン105aは−Y軸方向に移動する。また、ウォームホイール122が−RX方向に回転すると、スライドピン105aは+Y軸方向に移動する。図9中では、円弧カム溝121aは、破線で示されている。
円弧カム溝121bは、−Z軸方向にいくほど、ウォームホイール回転軸120からの距離が遠くなる。円弧カム溝121bは、+Z軸方向にいくほど、ウォームホイール回転軸120からの距離が近くなる。つまり、ウォームホイール122が+RX方向に回転すると、スライドピン105aは+Y軸方向に移動する。また、ウォームホイール122が−RX方向に回転すると、スライドピン105aは−Y軸方向に移動する。図9中では、カム溝118bは、実線で示されている。
光軸調整用レンズ110aと光軸調整用レンズ110bとは、それぞれ第1の回転ピン104a、第2の回転ピン104bを中心に異なる方向に回転する。ウォーム119とウォームホイール122とは、ウォーム歯車を構成する。ベース部106は、ウォームホイール回転穴123を有している。ウォームホイール回転軸120は、ウォームホイール回転穴123に挿入される。ウォームホイール122は、ウォームホイール回転軸120を回転軸として、ベース部106に対して回転する。
ウォームホイール122の歯車形状は、ウォーム119とかみ合う。モータ111が回転すると、ウォーム119は軸回りに回転する。ウォーム119の軸は、Z軸に平行である。ウォーム119が回転すると、ウォームホイール122はウォームホイール回転軸120の軸回りに回転する。ウォームホイール回転軸120は、X軸に平行である。つまり、ウォームホイール122は、+RX方向または−RX方向に回転する。
円弧カム溝121aは、ウォームホイール122のX軸回りへの回転により、光軸調整用レンズ110aが第1の回転ピン104aを中心として回転するように設計されている。円弧カム溝121bは、ウォームホイール122のX軸回りへの回転により、光軸調整用レンズ110bが第2の回転ピン104bを中心として回転するように設計されている。光軸調整用レンズ110aと光軸調整用レンズ110bとは、それぞれX軸回りに、互い違いに異なる方向に同じ角度で傾く。
また、光軸調整用レンズ110a及び光軸調整用レンズ110bは、モータ111が回転しない場合には、X軸を中心に回転しない。つまりモータ111が回転しない場合には、光軸調整用レンズ110a及び光軸調整用レンズ110bは、ベース部106に対して位置が決められる。
図10、図11及び図12は、光源101a,101bから出射される光線の軌跡を示した模式図である。図10、図11及び図12は、+X軸方向から−X軸方向を見た図である。各図とも、(A)は光源101aの光線軌跡を示し、(B)は光源101bの光線軌跡を示す。
図10は、車体が前後に傾斜しない場合の光線軌跡を示している。つまり、車体が地面に対して水平となった場合の光線の軌跡を示している。実際には前照灯からの光は地面を照射するため下向きの配光となる。しかし、説明を簡単にするために、図10に示すように、前照灯から出射される光線の光線軌跡は、Z軸に対して平行で示す。つまり、説明を簡単にするために、車体が前後に傾斜しない場合の光線軌跡は、Z軸に対して平行で示す。
光源101aから発せられる光は、レンズ102aと光軸調整用レンズ110aとを透過し、集光され、投射プリズム109から出射される。光源101bから発せられる光は、レンズ102bと光軸調整用レンズ110bとを透過し、集光され、投射レンズ108から出射される。
スライドピン105aは、円弧カム溝121aの中央に位置する。スライドピン105aと第1の回転ピン104aとを結ぶ直線は、Z軸と平行となる。このとき、光軸調整用レンズ110aの光軸はZ軸に対して平行となる。また、スライドピン105bは、円弧カム溝121bの中央に位置する。スライドピン105bと第2の回転ピン104bとを結ぶ直線は、Z軸と平行となる。このとき、光軸調整用レンズ110bの光軸はZ軸に対して平行となる。車体が前後に傾斜していない通常の走行時には、光源101a,101bの正面に照射領域が形成される。「正面」とは、+Z軸方向である。
図11は、車体が前方に傾斜した場合の光線の軌跡を示している。車体が前方に傾斜した場合とは、例えば、走行時にブレーキを掛けて減速をする場合などである。実際には前照灯からの光は地面を照射するため下向きの配光となる。しかし、説明を簡単にするため、図11に示すように、前照灯から出射される光線の光線軌跡は、Z軸に対して前方上側に傾斜した状態で示す。この光線軌跡の傾斜角は、車体の前方への傾斜角と同じであり、その結果、車体から出射される光線の光線軌跡はZ軸と平行になることとして説明する。
光源101aから発せられる光は、レンズ102aと光軸調整用レンズ110aとを透過し、集光される。そして、光源101aから発せられる光は、投射プリズム109から出射される。光源101bから発せられる光は、レンズ102bと光軸調整用レンズ110bとを透過し、集光される。そして、光源101bから発せられる光は、投射レンズ108とから出射される。
車体が前傾の状態となった場合には、モータ111はウォーム119を回転させ、ウォームホイール122を−RX方向に回転させる。
スライドピン105aは、円弧カム溝121aに案内される。スライドピン105bは、円弧カム溝121bに案内される。
保持部材103a及び光軸調整用レンズ110aは、第1の回転ピン104aを中心にして+RX方向に回転する。このとき投射プリズム109に入射する光は、下向き(−Y軸方向)に変わる。投射プリズム109から出射される光は、上向き(+Y軸方向)となる。
保持部材103b及び光軸調整用レンズ110bは、第2の回転ピン104bを中心にして−RX方向に回転する。このとき投射レンズ108に入射する光は、上向き(+Y軸方向)に変わる。投射レンズから出射される光も上向き(+Y軸方向)になる。
これらの動作により、車体が前方に傾斜した場合においても通常の走行時と変わらない照射領域が得られる。ここで、「通常の走行」とは、車体が前後に傾斜していない場合の走行を意味する。
図12は、車体が後方に傾斜した場合の光線軌跡を示している。車体が後方に傾斜した場合とは、例えば、速度を上げて加速している場合である。また、後部座席に人または荷物が乗った場合などである。実際には前照灯からの光は地面を照射するため下向きの配光となる。しかし、説明を簡単にするため、図12に示すように、前照灯から出射される光線の光線軌跡は、Z軸に対して前方下側に傾斜した状態で示す。この光線軌跡の傾斜角は、車体の後方への傾斜角と同じであり、その結果、車体から出射される光線の光線軌跡はZ軸と平行になることとして説明する。
光源101aから発せられる光は、レンズ102aと光軸調整用レンズ110aとを透過することで平行光として出射される。そして、光源101aから発せられる光は、投射プリズム109から出射される。光源101bから発せられる光は、レンズ102bと光軸調整用レンズ110bとを透過することで平行光として出射される。そして、光源101bから発せられる光は、投射レンズ108とから出射される。ただし、ここでは平行光に近い光であれば、微小に集光あるいは発散する場合も含む。
車体が後傾の状態となった場合には、モータ111はウォーム19を回転させ、ウォームホイール122を+RX方向に回転させる。
スライドピン105aは、円弧カム溝121aに案内される。スライドピン105bは、円弧カム溝121bに案内される。
保持部材103a及び光軸調整用レンズ110aは、第1の回転ピン104aを中心にして−RX方向に回転する。このとき投射プリズム109に入射する光が上向き(+Y軸方向)に変わる。投射プリズム109から出射される光が下向き(−Y軸方向)となる。
保持部材103b及び光軸調整用レンズ110bは、第2の回転ピン104bを中心にして+RX方向に回転する。このとき投射レンズ108に入射する光は、下向き(−Y軸方向)に変わる。投射レンズから出射される光も下向き(−Y軸方向)になる。
これらの動作により、車体が後方に傾斜した場合においても通常の走行時と変わらない照射領域が得られる。ここで、「通常の走行」とは、車体が前後に傾斜していない場合の走行を意味する。
本実施の形態1の光軸調整装置100及び実施の形態2の光軸調整装置100aは、前照灯としての配光を実現するために、レンズ102a,102b、投射レンズ108、投射プリズム109を用いた。しかし、前照灯用の配光を実現するために用いる光学部品は、これらに限らない。例えば、光源101a,101bからの光を集光するためには、リフレクタを用いることができる。その場合には、投射レンズ108及び投射プリズム109の代わりに、リフレクタを用いる。また、投写プリズム109の代わりに、投写レンズ108を用いて前照灯を構成してもよい。
本実施の形態1ではスライダ113を並進運動させる構成部品として、スライド軸115a,115b、スライド溝116、スライド穴117、送りねじ112、ねじ穴114及びモータ111を用いた。しかし、スライダ113を並進運動させる構成部品は、これらに限らない。スライダ113をZ軸方向に並進運動させる部品としてガイドレールを用いることができる。スライダ113を駆動する部品として、ベルト及びプーリを組み合わせた機構を用いることができる。また、ラック及びピニオン(小歯車)を組み合わせた機構を用いることができる。
本実施の形態2では、ウォームホイール122を回転させる構成部品として、ウォーム119、ウォームホイール回転穴123、ウォームホイール回転軸120及びモータ111を用いた。しかし、ウォームホイール122を回転させる構成部品はこれらに限らない。ウォームホイール122をX軸回りに回転させる部品として転がり軸受けを用いることができる。ウォームホイール122を回転させる部品として、ベルト及びプーリを組み合わせた機構を用いることができる。また、またはラック及びピニオン(小歯車)を組み合わせた機構を用いることができる。
本実施の形態1及び実施の形態2では保持部材103a,103b及び光軸調整用レンズ110a,110bの回転動作を互いに異なる方向に同じ角度で回転する仕様とした。しかし、本発明によればカム溝118a,118bまたは円弧カム溝121a,121bの溝形状を変えることで、保持部材103a,103b及び光軸調整用レンズ110a,110bの回転動作のタイミング、回転方向、回転角度及び回転速度などを容易に変えることができる。例えば、投写プリズム109の代わりに、投写レンズ108のような光学レンズを用いる場合でも、カム溝118aまたは円弧カム溝121aの溝形状を適宜変更し、各配光特性に適した光軸調整を行う。
本実施の形態1及び実施の形態2では、二つの光学系(光源101、投射レンズ108、投射プリズム109、光軸調整用レンズ110等)を用いて前照灯を構成している。しかし、本発明は、光学系の数に限らず複数の光学系がある場合においても光軸調整を行うことができる。また、二つの光軸調整用レンズ110a,110bの動作を一つの駆動機構(モータ111、送りねじ112、スライダ113など、または、モータ111、ウォーム119、ウォームホイール122など)で実現している。しかし、本発明は、光源及び光学系の数に関係なく、駆動機構を構成することができる。例えば、三つの光学系がある場合は、それぞれ独立した三つのアクチュエータで駆動機構を構成してもよいし、一つのアクチュエータで三つの光軸を調整するような駆動機構を用いてもよい。
本実施の形態1及び実施の形態2では、保持部材103a,第1の回転ピン104a,スライドピン105a及び光軸調整用レンズ110aの機能をまとめて第1のレンズユニットとしていたが、例えば第1のレンズユニットは、第1の回転ピン104aとスライドピン105aを光軸調整用レンズ110aと一体で加工したものでもよい。第2のレンズユニットについても同様である。
なお、本発明の光軸調整装置100,100aは、車両が加速または減速する場合に、車体が前後に傾斜する車両に効果を奏する。また、本発明の光軸調整装置100,100aは、後部座席に人または荷物が乗った場合などに、車体が前後に傾斜する車両に効果を奏する。そのため、自動車、二輪車などの車輪を有する車両に限らず、船舶または航空機など前照灯が取り付けられた部分が傾斜する車両に採用される。
また、上述の各実施の形態においては、平面、垂直または平行など部品などの位置関係を示す用語は、製造上の公差または組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含む。
また、以上のように本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限るものではない。
100,100a 光軸調整装置、101a,101b 光源、102a,102b レンズ、103a,103b 保持部材、104a,104b 回転ピン、105a,105b スライドピン、106 ベース部、107a,107b 回転穴、108 投射レンズ、109 投射プリズム、110a,110b 光軸調整用レンズ、111 モータ、112 送りねじ、113 スライダ、114 ねじ穴部、115a,115b スライド軸、116 スライド溝、117 スライド穴、118a,118b カム溝、119 ウォーム(ねじ歯車)、120 ウォームホイール回転軸、121a,121b 円弧カム溝、122 ウォームホイール(はす歯歯車)、123 ウォームホイール回転穴、124a,124b レンズユニット、201 路面、202 路面201に対する前照灯100の照射領域、203 路面以外の領域、204 路面以外の領域203に対する前照灯100の照射領域、205 路面201に対する前照灯100の照射領域、206 路面以外の領域203に対する前照灯100の照射領域、207 路面201に対する前照灯100の照射領域、209 路面以外の領域203に対する前照灯100の照射領域。

Claims (5)

  1. 車両の前方を照射する光線を発する光源と、
    前記光線の光軸を変更する第1のレンズ及び前記第1のレンズの回転軸となる第1の回転ピンを有する第1のレンズユニットと、
    前記光線の光軸を変更する第2のレンズ及び前記第2のレンズの回転軸となる第2の回転ピンを有する第2のレンズユニットと、
    前記第1のレンズが光軸を変更した光線を前方に投射し、前記車両の前方に照射領域を形成するプリズムと、
    前記第2のレンズが光軸を変更した光線を前方に投射し、前記車両の前方に照射領域を形成する第3のレンズと、
    前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットを回転駆動させる駆動部と
    を備え、
    前記駆動部は、前記車両の車体の前後方向の傾きに応じて前記第1のレンズユニットを前記第1の回転ピンを中心に回転させ、前記第2のレンズユニットを前記第2の回転ピンを中心に回転させることを特徴とする光軸調整装置。
  2. 前記第3のレンズは、入射光に対する出射光の上下方向が同じ方向になり、
    前記プリズムは、入射光に対する出射光の上下方向が逆方向になることを特徴とする請求項1に記載の光軸調整装置。
  3. 前記第1のレンズユニットは、車体が前後方向に傾斜した場合に前記第2のレンズユニットに対して反対方向に回転することを特徴とする請求項1または2に記載の光軸調整装置。
  4. 前記駆動部は、前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットとカム溝構造により機械的に接続され、前記カム溝構造を構成する溝を有する摺動部材を備え、
    前記摺動部材を並進動作させることで前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットを、前記光源の光線進行方向に垂直、かつ前記車両に対して水平方向となる軸まわりに回転駆動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光軸調整装置。
  5. 前記駆動部は、前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットとカム溝構造により機械的に接続され、前記カム溝構造を構成する溝を有する回転部材を備え、
    前記回転部材を回転動作させることで前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットを、前記光源の光線進行方向に垂直、かつ前記車両に対して水平方向となる軸まわりに回転駆動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光軸調整装置。
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