JP6159666B2 - 電動機械器具 - Google Patents

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Description

本発明は、モータを駆動源として動作する電動機械器具に関する。
電源からモータへの通電経路にスイッチング素子が設けられ、ユーザが操作スイッチをオンするとそのスイッチング素子がオンしてモータが駆動するよう構成された電動機械器具(例えば電動工具や電動作業機など)が種々知られている。このような構成の電動機械器具として、モータ駆動中に異常が発生した場合には操作スイッチがオンされていてもスイッチング素子を強制的にオフして通電を停止させる保護機能を持ったものもある。
特許文献1には、操作スイッチがオンされると制御ユニットがスイッチング素子をオンさせてバッテリからモータへの通電経路を導通させることによりモータを駆動させるよう構成された電動工具用装置が開示されている。この特許文献1に記載の電動工具用装置は、バッテリを過負荷状態から保護する過負荷保護機能を備えている。この過負荷保護機能は、モータ駆動中にバッテリが過負荷状態になった場合に、制御ユニットがスイッチング素子をオフさせることで、バッテリからモータへの通電経路を遮断させるという機能である。
特開2012−135849号公報
しかし、異常発生時に制御ユニットがスイッチング素子をオフさせるという保護機能には、次のような問題がある。例えば、異常が発生して制御ユニットがスイッチング素子をオフさせたものの、その後、何らかの要因でスイッチング素子が短絡故障すると、モータが回り始めてしまう。また例えば、異常が発生して制御ユニットがスイッチング素子をオフさせたものの、その後、何らかの要因で制御ユニットが誤動作してスイッチング素子がオンされてしまうと、モータが回り始めてしまう。
上記の問題は、保護機能によってモータが停止したときにユーザが操作スイッチをすぐにオフさせれば、発生の可能性を低減できる。しかし、作業中に保護機能が作動してモータが停止した場合、ユーザがすぐに操作スイッチをオフさせるとは限らない。特に、操作スイッチが、オンした後にユーザが操作スイッチから手を離してもオン状態が保持される、いわゆるロックオン機構を備えた構成のスイッチである場合には、保護機能が作動してモータが停止した後も、操作スイッチがオンの状態に維持され続ける可能性が高い。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、モータ駆動中に保護機能が作動してモータが停止された場合に、その停止状態を良好に維持させることが可能な、信頼性の高い電動機械器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、電動機械器具であって、モータと、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、操作部と、制御部と、監視部と、を備える。
第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、電源からモータへの通電経路上に直列接続されて設けられる。操作部は、モータを駆動させるための外部からの操作入力を受け付ける。
制御部は、制御機能及び保護機能を有する。制御機能は、操作部の操作状態に応じて第1スイッチング素子をオンさせるための制御信号を出力する機能である。保護機能は、制御信号を出力しているときに所定の保護条件が成立した場合は操作部の操作状態にかかわらず制御信号の出力を停止する機能である。
監視部は、制御部による保護機能の作動状態を監視し、保護機能が作動した場合に、第2スイッチング素子をオフさせるためのオフ信号を出力する。
本発明の電動機械器具では、制御部が、保護機能を有し、制御信号出力中に保護条件が成立した場合は第1スイッチング素子をオフさせる。第1スイッチング素子がオフすると、電源からモータへの通電経路が遮断され、モータは停止する。電動機械器具は、制御部とは別に、監視部を有し、制御部による保護機能が作動した場合は、第2スイッチング素子をオフさせる。
そのため、制御部による保護機能の作動後に、何らかの要因で制御部が誤動作して制御信号が出力されたとしても、少なくとも第2スイッチング素子は監視部によってオフされているため、モータは停止状態を維持する。また、制御部による保護機能の作動後に、何らかの要因で第1スイッチング素子が短絡故障したとしても、第2スイッチング素子が監視部によってオフされていることで、モータは停止状態を維持する。
このように、本発明の電動機械器具によれば、モータ駆動中に保護機能が作動して第1スイッチング素子がオフされることによりモータが停止された場合、監視部によって第2スイッチング素子も停止される。そのため、制御部による保護機能の作動後に、モータの停止状態を良好に維持させることができ、信頼性の高い電動機械器具を提供することが可能となる。
監視部は、当該電動機械器具内の状態のうち、少なくとも2つの状態に基づいて、保護機能の作動状態を監視するようにしてもよい。電動機械器具内の各種状態のうち少なくとも2つの状態を用いることで、保護機能の作動状態を容易且つ適切に監視することができる。
上記のように監視部が電動機械器具内の状態のうち少なくとも2つの状態に基づいて保護機能の作動状態を監視する場合、その2つの状態のうち一方は、モータの動作状態を表す動作関連状態であってもよい。その場合、監視部は、モータの駆動開始後、動作関連状態が、モータが停止する条件(モータが停止していることを直接的又は間接的に示す条件)であるモータ停止条件を満たしている場合であって、且つ、2つの状態のうち他方の状態が特定の状態になっている場合に、オフ信号を出力するようにしてもよい。
制御部による保護機能が作動した場合、第1スイッチング素子がオフされて、モータは停止する。そのため、上記2つの状態のうち一方を、モータの動作状態を直接的又は間接的に表す動作関連状態とすれば、他方の状態と合わせて、保護機能が作動したか否か(延いてはオフ信号を出力すべきか否か)を適切に監視することができる。
監視部が電動機械器具内の状態のうち少なくとも2つの状態に基づいて保護機能の作動状態を監視する場合、その2つの状態のうち他方は、操作部の操作状態であってもよい。その場合、特定の状態とは、操作部が、モータを駆動させるための所定の状態に操作されていること、としてもよい。つまり、モータ停止条件を満たしていて、且つ、操作部がモータを駆動させるための所定の状態に操作されている場合に、オフ信号を出力するようにしてもよい。
モータの駆動開始後、操作部がモータを駆動させるための所定の状態に操作されているにもかかわらず、モータ停止条件を満たしている場合は、制御部による保護機能が作動してモータが停止したことが容易に推測できる。そのため、監視部が、少なくとも2つの状態のうち一方を動作関連状態とし、他方を操作部の操作状態として、これら2つの状態を少なくとも用いることで、保護機能が作動したか否かをより適切に監視できる。
モータ停止条件の具体的内容は種々考えられるが、例えば、モータに対して、モータの駆動に必要な電圧が印加されていないこと、としてもよい。モータは、通常、駆動に必要な電圧が印加されると駆動(回転)し、駆動に必要な電圧が印加されていない場合は停止する。そのため、モータに印加されている電圧をみることで、モータが停止する条件が成立しているか否かを容易且つ確実に判断することができる。
また例えば、モータ停止条件は、制御部から制御信号が出力されていないこと、としてもよい。制御部から制御信号が出力されていない場合は、第1スイッチング素子はオンされないため、モータは駆動されない。そのため、制御部から制御信号が出力されているか否かをみることで、モータが停止する条件が成立しているか否かを容易且つ適切に判断することができる。
また例えば、モータ停止条件は、第1スイッチング素子の通電端子間の電圧が、第1スイッチング素子がオンされてモータが駆動されているときの電圧よりも高い所定の電圧閾値以上になっていること、としてもよい。
第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子が共にオンしてモータへの通電が行われているときは、第1スイッチング素子の通電端子間の電圧はほぼ0である。つまり、第1スイッチング素子において電位差はほとんど生じない。一方、例えば制御部からの制御信号の出力が停止されて第1スイッチング素子がオフされ、これによりモータへの通電が停止すると、第2スイッチング素子がオンされている限り、第1スイッチング素子の通電端子間には、モータ駆動中よりも大きな電圧(例えば電源電圧に近い値)が印加される。そのため、第1スイッチング素子の通電端子間の電圧をみることで、モータが停止する条件が成立しているか否かを容易且つ適切に判断することができる。
本発明の電動機械器具は、さらに、監視部からオフ信号が出力されている場合に制御部からの制御信号の出力有無にかかわらず第1スイッチング素子をオフさせる強制オフ部を備えていてもよい。
強制オフ部を備えることで、監視部からのオフ信号の出力時に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の双方をオフさせることができる。そのため、保護機能の作動後に制御部が誤動作して制御信号を出力したとしても、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を共にオフ状態に維持することができる。これにより、保護機能作動後、モータをより確実に停止状態に維持させることが可能となる。
監視部は、オフ信号を出力した場合は、特定の解除条件が成立するまで、オフ信号の出力を継続するようにしてもよい。その場合、解除条件は種々考えられるが、例えば、操作部の操作状態が、モータの駆動を停止させるための所定の状態に操作されること、としてもよい。
このように、監視部からオフ信号が出力されてモータが強制的に停止された場合は解除条件が成立するまでその停止状態を維持させることで、モータの停止状態を適切に維持させることができ、且つ適切なタイミングで電動機械器具を再び使用できるようにすることができる。
第1実施形態の電動機械器具1の構成を示す回路図である。 ハードウェア保護回路の詳細構成を示す回路図である。 第1実施形態の電動機械器具1の動作例を説明するための説明図である。 第2実施形態の電動機械器具51の構成を示す回路図である。 第3実施形態の電動機械器具61の構成を示す回路図である。 第4実施形態の電動機械器具71の構成を示す回路図である。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)電動工具1の電気的構成
図1に示す本実施形態の電動工具1は、例えば、被加工材へ穴をあけたりネジの締結作業を行ったりするために用いられる電動工具である。
図1に示すように、本実施形態の電動工具1は、工具本体2と、バッテリパック3とを備える。バッテリパック3は、工具本体2に着脱可能である。図1は、バッテリパック3が工具本体2に装着されている状態を示している。
バッテリパック3は、バッテリ40と、正極端子41と、負極端子42とを備える。バッテリ40は、直列接続された複数のセル、又は直並列接続された複数のセルを有する。本実施形態における各セルは、いずれも二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)セルである。
バッテリパック3において、バッテリ40の正極は正極端子41に接続され、バッテリ40の負極は負極端子42に接続されている。なお、バッテリパック3は、バッテリの電圧や温度、放電電流などを監視して、その監視結果に基づいて各種の処理を行う制御回路を備えているが、図1では図示を省略している。
工具本体2は、モータ4と、制御回路5と、操作スイッチ6と、正極端子7と、負極端子8とを備えている。モータ4は、工具ビット(図示略)を回転駆動させるための駆動源である。モータ4が回転すると、その回転駆動力は、図示しない駆動力伝達機構を介して工具ビットに伝達され、これにより工具ビットが回転する。本実施形態のモータ4は、ブラシ付き直流モータである。
操作スイッチ6は、ユーザによりオン、オフ操作される。ユーザは、電動工具1を動作させたい場合は、操作スイッチ6をオンすればよく、操作スイッチ6をオンすると、後述するようにモータ4が駆動されて(回転して)、各種作業が可能となる。操作スイッチをオフすると、後述するようにモータ4の駆動が停止される(回転が停止する)。
本実施形態の操作スイッチ6は、例えば、スライド式のスイッチであり、一端側(オンの位置)にスライド操作させるとオンされ、他端側(オフの位置)にスライド操作させるとオフされる構成となっている。
本実施形態の操作スイッチ6は、オンされた後にユーザが操作スイッチ6から手を離してもオンの位置に操作された状態が機械的に保持される、いわゆるロックオン機構を備えている。そのため、ユーザが操作スイッチ6をオンしてモータ4が回転すると、ユーザが操作スイッチ6から手を離しても、モータ4の回転は継続する。モータ4の回転を止めるためには、ユーザ自ら、操作スイッチ6をオフの位置に操作する必要がある。
操作スイッチ6の一端は、制御回路5内において、コントローラ13、ハードウェア保護回路14、及び第1NOT回路15に接続されている。操作スイッチ6の他端は、制御回路5内において、グランドライン(接地電位)に接続されている。
正極端子7は、工具本体2にバッテリパック3が装着されたときに、バッテリパック3の正極端子41と機械的且つ電気的に接続される端子である。負極端子8は、工具本体2にバッテリパック3が装着されたときに、バッテリパック3の負極端子42と機械的且つ電気的に接続される端子である。そのため、工具本体2にバッテリパック3が装着されると、工具本体2の正極端子7と負極端子8の間には、バッテリ40の電圧(バッテリ電圧VB)が印加された状態となる。
制御回路5は、第1FET11と、第2FET12と、コントローラ13と、ハードウェア保護回路14と、第1NOT回路15と、2つのAND回路16,18と、2つのドライバ17,19と、レギュレータ20と、電圧検出回路21と、電流検出回路22とを備えている。
第1FET11及び第2FET12は、何れも、Nチャネル型MOSFETである。第1FET11と第2FET12は直列接続されている。即ち、第1FET11のドレインが第2FET12のソースに接続されている。第2FET12のドレインは、正極端子7に接続されている。第1FET11のソースは、モータ4の一端に接続されている。モータ4の他端は、電流検出用の抵抗である電流検出抵抗R0を介して負極端子8に接続されている。
なお、負極端子8は、制御回路5のグランドラインに接続されている。また、モータ4の両端には、モータ4への通電がオフされたときにモータ4に発生する逆起電力を吸収するためのダイオード(いわゆるフライホイールダイオード)D1が接続されている。
このような構成により、工具本体2にバッテリパック3が装着され、双方の正極端子7,41及び双方の負極端子8,42が接続されると、バッテリ40から各FET11,12を介してモータ4へ至る通電経路が形成される。バッテリ40からこの通電経路へ電流が流れることにより、モータ4が回転する。以下、特に断りのない限り、工具本体2にバッテリパック3が装着されていることを前提として、説明を続ける。
第1FET11のゲートには、第1ドライバ17が接続されている。第1ドライバ17は、第1AND回路16から入力される第1駆動信号に従って、第1FET11をオン・オフさせる。具体的には、第1AND回路16から出力される第1駆動信号がLレベルのときは、第1FET11をオフさせる。第1AND回路16から出力される第1駆動信号がHレベルのときは、第1FET11をオンさせる。第1AND回路16は、コントローラ13から出力されるモータ駆動信号bと、ハードウェア保護回路14から出力される遮断信号eとの論理積を演算して、その演算結果を出力する。
第2FET12のゲートには、第2ドライバ19が接続されている。第2ドライバ19は、第2AND回路18から入力される第2駆動信号に従って、第2FET12をオン・オフさせる。具体的には、第2AND回路18から出力される第2駆動信号がLレベルのときは、第2FET12をオフさせる。第2AND回路18から出力される第2駆動信号がHレベルのときは、第2FET12をオンさせる。第2AND回路18は、第1NOT回路15から出力される操作入力信号cと、ハードウェア保護回路14から出力される遮断信号eとの論理積を演算して、その演算結果を出力する。
なお、ハードウェア保護回路14は、後述するように、通常は遮断信号eをHレベルとする。つまり、各AND回路16,18において、2つの入力のうち一方は、通常はHレベルとなる。そのため、遮断信号eがHレベルである限り、第1AND回路16の出力は、コントローラ13からのモータ駆動信号bに従って変化し、第2AND回路18の出力は、第1NOT回路15からの操作入力信号cに従って(つまり操作スイッチ6の操作状態に従って)変化する。一方、ハードウェア保護回路14からの遮断信号eがLレベルになると、各AND回路16,18において、モータ駆動信号bや操作入力信号cは無効化され、各AND回路16,18から出力される各駆動信号はいずれもLレベルとなる。
レギュレータ20は、バッテリ40から供給されるバッテリ電圧VBを、そのバッテリ電圧VBよりも低い所定電圧値の制御電圧Vcに降圧して制御回路5内の各部へ供給する電源回路である。レギュレータ20で生成された制御電圧Vcは、制御回路5内の各部の動作用電源として使用される。
電圧検出回路21は、バッテリ40のバッテリ電圧VBを取得し、そのバッテリ電圧VBの値を示す電圧検出信号をコントローラ13へ出力する。電流検出回路22は、電流検出抵抗R0の両端の電圧を取得して、その電圧に基づいてモータ4に流れる電流(以下「モータ電流」という)を検出し、そのモータ電流の値を示す電流検出信号をコントローラ13へ出力する。
コントローラ13は、CPU13aや図示しないメモリなどを有するマイクロコンピュータを備えている。コントローラ13は、操作スイッチ6の操作状態に従って、モータ4を駆動するためのモータ駆動信号bを出力する。コントローラ13には、操作スイッチ6の一端側の電圧が、操作スイッチ6の操作状態を示す操作信号aとして入力される。
操作信号aは、後述するハードウェア保護回路14(図2参照)の入力側の構成により、操作スイッチ6がオフされているときはHレベルとなる。操作スイッチ6がオンされると、操作信号aはLレベルとなる。
コントローラ13は、操作スイッチ6から入力される操作信号aがHレベルのとき(つまり操作スイッチ6がオフされているとき)はモータ駆動信号bをLレベルとし、操作信号aがLレベルのとき(つまり操作スイッチ6がオンされているとき)はモータ駆動信号bをHレベルとする。
また、第1NOT回路15は、操作スイッチ6から入力される操作信号aを論理反転させて、操作入力信号cとして出力する。操作スイッチ6がオフされて操作信号aがHレベルになっている間は、第1NOT回路15から出力される操作入力信号cはLレベルとなる。一方、操作スイッチ6がオンされて操作信号aがLレベルになると、第1NOT回路15から出力される操作入力信号cはHレベルとなる。
そのため、操作スイッチ6がオンされて、モータ駆動信号b及び操作入力信号cが共にHレベルになると、ハードウェア保護回路14からの遮断信号eがHレベルとなっている通常時は、各FET11,12がオンしてモータ4に電流が流れ、モータ4が回転する。
コントローラ13は、Hレベルのモータ駆動信号bを出力してモータ4を回転させているときに、所定の保護条件が成立した場合、操作スイッチ6の操作状態にかかわらずモータ駆動信号bをLレベルにすることでモータ4を強制的に停止させる、保護機能を備えている。
保護条件は、本実施形態では、少なくとも3つある。保護条件の1つは、バッテリ40が過放電状態になることである。コントローラ13は、電圧検出回路21から入力される電圧検出信号に基づいてバッテリ電圧VBを監視し、バッテリ電圧VBが予め設定した電圧値以下となった場合に、バッテリ40が過放電状態であると判断する。コントローラ13は、モータ4の回転中、バッテリ40が過放電状態であると判断した場合は、操作スイッチ6の操作状態にかかわらずモータ駆動信号bをLレベルにして、モータ4の回転を停止させる。
保護条件の他の1つは、モータ4に流れるモータ電流が過電流状態になることである。コントローラ13は、電流検出回路22から入力される電流検出信号に基づいてモータ電流を監視し、モータ電流が予め設定した電流値以上となった場合に、モータ電流が過電流状態であると判断する。コントローラ13は、モータ4の回転中、モータ電流が過電流状態であると判断した場合は、操作スイッチ6の操作状態にかかわらずモータ駆動信号bをLレベルにして、モータ4の回転を停止させる。
保護条件の他の1つは、コントローラ13に外部停止信号Stが入力されることである。外部停止信号Stは、モータ4の駆動を停止させるべき状態であることを示す信号であり、制御回路5の外部から、或いは工具本体2の外部から入力される。
外部停止信号Stが具体的にどこから入力されるかについての具体的な図示は図1では省略しているが、例えば、工具本体2の筐体にユーザが操作可能なスイッチを設け、そのスイッチが押された場合に外部停止信号Stが入力されるという構成が考えられる。また例えば、バッテリ40が備える制御回路(図示略)がバッテリ40の異常やその他バッテリパック3内の異常を検知した場合に工具本体2へ外部停止信号Stを出力するという構成が考えられる。
コントローラ13は、モータ4の駆動開始後、複数の保護条件のうち1つでも成立した場合は、保護機能を作動させる。即ち、操作スイッチ6がオンされていても、モータ駆動信号bをLレベルとして、モータ4の回転を停止させる。コントローラ13は、保護機能を作動させてモータ駆動信号bをLレベルとした場合は、操作スイッチ6が一旦オフされて再びオンされるまでは、モータ駆動信号bのLレベル状態を維持する。コントローラ13による、モータ駆動信号bの出力制御や、保護機能の作動制御は、いずれも、CPU13aがメモリに記憶されているプログラムに従って行う。
ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6がオンされてモータ4が回転を開始した後に、コントローラ13による保護機能が作動したか否かを監視することを主な機能として備えている。
ハードウェア保護回路14には、操作スイッチ6から操作信号aが入力されると共に、モータ4の一端側の電圧(換言すれば第1FET11のソース側の電圧)が、モータ状態信号dとして入力される。モータ状態信号dは、モータ4の動作状態を示す信号である。即ち、各FET11,12が共にオフしてモータ4が停止しているときは、モータ状態信号dはLレベルとなる。一方、各FET11,12がオンしてバッテリ40からモータ4に通電され、モータ4が回転しているときは、モータ4に印加される電圧は、バッテリ電圧VBとほぼ等しい電圧(モータ4の駆動が可能な電圧)となり、モータ状態信号dはHレベルとなる。そのため、モータ状態信号dをみることで、モータ4の動作状態(モータ4が回転しているか否か)を判断することができる。そして、モータ状態信号dがLレベルになっている場合に、モータ4が停止していると判断できる。そのため、モータ4の回転開始後、モータ状態信号dがLレベルになることは、モータ4が停止する条件(モータ4が停止していることを直接的又は間接的に示す条件)であるモータ停止条件を満たしていることを判断できる。
ハードウェア保護回路14は、操作信号a及びモータ状態信号dに基づいて、コントローラ13による保護機能が作動したか否かを判断する。具体的には、操作スイッチ6がオンされていて且つモータ4が回転している場合は、操作信号aがLレベルであってモータ状態信号dはHレベルであり、これにより、保護機能は作動しておらず電動工具1は正常に動作していると判断する。この場合、ハードウェア保護回路14は、遮断信号eをHレベルとする。
一方、コントローラ13による保護機能が作動して第1FET11がオフされると、モータ4への通電が遮断されてモータ4は停止し、モータ状態信号dがLレベルとなる。この場合、ハードウェア保護回路14は、操作信号aがLレベルであるにもかかわらずモータ状態信号dがLレベルになったこと(つまり操作スイッチ6がオンされているにもかかわらずモータ4の回転が止まったこと)から、コントローラ13による保護機能が作動したと判断する。この場合、ハードウェア保護回路14は、遮断信号eをLレベルとする。
ハードウェア保護回路14から出力される遮断信号eがLレベルになると、その後、コントローラ13に何らかの異常が生じてコントローラ13が誤動作し、保護機能の作動を継続すべき状態であるにもかかわらず誤ってモータ駆動信号bをHレベルにしてしまったとしても、そのモータ駆動信号bは、第1AND回路16において遮断信号eによって無効化され、第1FET11がオンされない。
ハードウェア保護回路14の具体的な構成例を、図2に示す。図2に示すように、本実施形態のハードウェア保護回路14は、主に、リセット端子付きのD型フリップフロップ(以下「D−FF」という)23と、第1入力端子31と、第2入力端子32と、出力端子33とを備えている。第1入力端子31には、操作スイッチ6からの操作信号aが入力される。第2入力端子32には、モータ状態信号dが入力される。出力端子33からは、遮断信号eが出力される。
ハードウェア保護回路14内において、第1入力端子31には、抵抗R1の一端及び抵抗R2の一端が接続されている。抵抗R1の他端には制御電圧Vcが印加されている。抵抗R2の他端には、第2NOT回路24の入力側及びコンデンサC1の一端が接続されている。コンデンサC1の他端には制御電圧Vcが印加されている。
第2NOT回路24の出力端子は、D−FF23の反転リセット入力端子に接続されると共に、抵抗R3の一端及び第1トランジスタTr1のソースに接続されている。第1トランジスタTr1は、本実施形態では、pチャネル型MOSFETである。抵抗R3の他端は、第1トランジスタTr1のゲートに接続されている。第1トランジスタTr1のドレインは、抵抗R4の一端に接続されている。抵抗R4の他端は、D−FF23のクロック入力端子及びコンデンサC2の一端に接続されている。コンデンサC2の他端はグランドラインに接続されている。
第2入力端子32には、抵抗R7の一端が接続されている。抵抗R7の他端は、コンデンサC4の一端、抵抗R8の一端、及び第2トランジスタTr2のベースに接続されている。コンデンサC4の他端及び抵抗R8の他端は、グランドラインに接続されている。第2トランジスタTr2は、本実施形態では、NPN型バイポーラトランジスタである。
第2トランジスタのエミッタは、グランドラインに接続されている。第2トランジスタのコレクタは、抵抗R5の一端及び抵抗R6の一端に接続されている。抵抗R5の他端には制御電圧Vcが印加されている。抵抗R6の他端は、第3NOT回路25の入力側及びコンデンサC3の一端に接続されている。コンデンサC3の他端には制御電圧Vcが印加されている。第3NOT回路25の出力端子は、第1トランジスタTr1のゲートに接続されている。
D−FF23は、データ入力端子、出力端子、反転出力端子、クロック入力端子、及び反転リセット入力端子を備えている。データ入力端子には、入力信号(入力D)として、制御電圧Vcが入力される。そのため、D−FF23の入力Dは、レギュレータ20で制御電圧Vcが生成されている限り、常にHレベルである。
出力端子Qからは、クロック入力端子に入力されるクロック信号(クロック入力CL)がLレベルからHレベルに転じるタイミングにおける、入力Dの状態が、出力Qとして出力される。出力Qは、反転リセット入力端子に入力される反転リセット信号Res(つまり第2NOT回路24からの出力信号)がHレベルからLレベルに転じる度に、Lレベルにリセットされる。
D−FF23の出力Qは、第4NOT回路26によって論理反転され、その論理反転された信号が、遮断信号eとして、ハードウェア保護回路14から各AND回路16,18へ出力される。
このような構成により、操作スイッチ6がオンされている場合、ハードウェア保護回路14の第1入力端子31は操作スイッチ6を介してグランドラインに接続された状態となり、これによって、操作信号aはLレベルとなる。一方、操作スイッチ6がオフされると、ハードウェア保護回路14の第1入力端子31には、抵抗R1を介して制御電圧Vcが印加された状態となり、これによって、操作信号aはHレベルとなる。つまり、操作スイッチ6の一端がハードウェア保護回路14内の抵抗R1を介して制御電圧Vcにプルアップされていることにより、操作スイッチ6の一端の電圧(即ち操作信号a)は、操作スイッチ6の操作状態に応じて、Hレベル又はLレベルに変化する。
(2)電動工具1の動作例
電動工具1の動作例を、図3を用いて説明する。図3は、操作スイッチ6がオフされている状態からオンされてモータ4が回転し、その後再び操作スイッチ6がオフされるまでの一連の動作における、工具本体2内の各部(各信号や各FET11,12)の変化例を示している。
まず、操作スイッチ6がオフされてモータ4の動作が停止している状態(以下「第1の状態」という)について説明する。図3に示すように、第1の状態では、操作信号aはHレベルである。そのため、コントローラ13からのモータ駆動信号bはLレベル、第1NOT回路15からの操作入力信号cはLレベルとなる。またこのとき、モータ4は、各FET11,12がオフされていることによって停止しているため、モータ状態信号dはLレベルである。
ハードウェア保護回路14内では、操作信号aがHレベルの場合、第2NOT回路24の出力はLレベルとなり、D−FF23の反転リセット入力ResはLレベルとなる。また、第2入力端子32に入力されるモータ状態信号dはLレベルであるため、第2トランジスタTr2はオフする。そのため、第3NOT回路25の入力はHレベル、出力はLレベルとなる。
よって、第1トランジスタTr1はオフし、D−FF23のクロック入力CLはLレベルとなる。なお、後述するように、操作スイッチ6がオンされてモータ4が駆動開始した後、再び操作スイッチ6がオフされると、D−FF23はリセットされて、出力QはLレベルとなる。そのため、操作スイッチ6がオフされてモータ4が停止している第1の状態では、通常、D−FF23の出力QはLレベルとなっており、よってハードウェア保護回路14からの出力信号である遮断信号eはHレベルとなっている。第1の状態では、そのHレベルの遮断信号eが、各AND回路16,18に入力される。そのため、第1の状態では、各AND回路16,18に入力される他方の信号がそれぞれ有効化され、その他方の信号のレベルに応じて出力信号のレベルも変化する。
次に、第1の状態から操作スイッチ6がオンされて電動工具1が動作(モータ4が回転)を開始した状態(以下「第2の状態」という)について説明する。図3に示すように、第2の状態になると、操作信号aがLレベルに変化する。そのため、コントローラ13からのモータ駆動信号bはHレベルとなり、第1NOT回路15からの操作入力信号cもHレベルとなる。
そのため、各AND回路16,18から出力される各駆動信号はいずれもHレベルとなる。これにより、各FET11,12がオンし、バッテリ40からモータ4に通電されて、モータ4が回転する。各FET11,12のオンによりモータ4が回転すると、モータ状態信号dはHレベルとなる。
ハードウェア保護回路14内では、第2入力端子32に入力されるモータ状態信号dがHレベルになると、第2トランジスタTr2がオンする。そのため、第3NOT回路25の入力はLレベル、出力はHレベルとなる。また、第1入力端子31に入力される操作信号aがLレベルになるため、第2NOT回路24の出力はHレベルとなり、D−FF23の反転リセット入力ResはHレベルとなる。
第2NOT回路24及び第3NOT回路25の出力が共にHレベルであるため、第1トランジスタTr1はオフのままであり、D−FFのクロック入力CLはLレベルのままである。従って、D−FF23の出力QはLレベルのまま変化せず、ハードウェア保護回路14から出力される遮断信号eはHレベルの状態が維持される。これにより、この第2の状態では、各FET11,12はオンされた状態が維持され、モータ4が回転を続ける。
次に、第2の状態のときに、過電流若しくは過放電の発生、又は外部停止信号Stの入力によって、コントローラ13において保護機能が作動した状態(以下「第3の状態」という)について説明する。図3に示すように、第3の状態では、操作スイッチ6はまだオンされたままであるため、操作信号aはLレベルである。
一方、コントローラ13から出力されるモータ駆動信号bは、保護機能作動によって、Lレベルに切り替わる。モータ駆動信号bがLレベルになることで、第1FET11がオフし、モータ4への通電が遮断されてモータ4が停止する。第1FET11のオフによってモータ4が停止すると、モータ状態信号dはLレベルとなる。
ハードウェア保護回路14内では、第2入力端子32に入力されるモータ状態信号dがLレベルになると、第2トランジスタTr2がオフし、第3NOT回路25の入力はHレベル、出力はLレベルとなる。つまり、第1トランジスタTr1のゲートがLレベルになる。一方、第1入力端子31に入力される操作信号aは、既述の通りLレベルのままであるため、第2NOT回路24の出力はHレベルのままである。そのため、第1トランジスタTr1がオンし、D−FF23のクロック入力CLはHレベルに立ち上がる。
D−FF23のクロック入力CLがHレベルに立ち上がると、D−FF23の出力Qは、そのときの入力DのレベルであるHレベルとなる。出力QがHレベルになると、第4NOT回路26の出力がLレベルとなり、これにより、ハードウェア保護回路14から出力される遮断信号eはLレベルとなって、そのLレベルの遮断信号eが各AND回路16,18に入力される。
これにより、各AND回路16,18に入力される他方の信号はいずれも無効化され、各AND回路16,18からの各駆動信号はいずれも強制的にLレベルにされる。よって、コントローラ13の保護機能によって第1FET11がオフされている状態から、更に、第2FET12もオフされて、各FET11,12がいずれもオフされた状態となる。
このように、コントローラ13の保護機能が作動してモータ4が停止されると、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6はオンされているにもかかわらずモータ4は停止したという、2つの入力信号a,dの相反する関係から、保護機能の作動を検知する。そして、保護機能の作動を検知すると、遮断信号eをLレベルにすることで、各FET11,12を強制的にオフさせる。
次に、コントローラ13による保護機能の作動後、操作スイッチ6がオンされたままの状態で、コントローラ13が誤動作してモータ駆動信号bがHレベルに変化してしまった状態(以下「第4の状態」という)について説明する。
図3に示すように、コントローラ13の誤動作によってモータ駆動信号bがHレベルに変化してしまうと、そのHレベルのモータ駆動信号bが第1AND回路16に入力される。しかしこのとき、ハードウェア保護回路14から出力されている遮断信号eはLレベルであるため、第1AND回路16から出力される第1駆動信号はLレベルのままであり、第1FET11はオフ状態が保持される。つまり、保護機能作動後にコントローラ13が誤動作しても、ハードウェア保護回路14からの遮断信号eによって、モータ4の停止状態が維持される。
なお、第3の状態では、ハードウェア保護回路14が各FET11,12を強制的に停止させているのに加え、コントローラ13も、モータ駆動信号bをLレベルにして第1FET11をオフさせている。
そのため、上記第4の状態への変化以外に、例えば、ハードウェア保護回路14に何らかの異常が生じて遮断信号eがHレベルになったとしても、コントローラ13が正常である限り(つまり保護機能が正常に作動してLレベルのモータ駆動信号bを出力している限り)、モータ4の停止状態は維持される。また例えば、第1FET11又は第2FET12の何れか一方が短絡故障したとしても、他方がLレベルの駆動信号b又はLレベルの遮断信号eによってオフされている限り、モータ4の停止状態は維持される。
次に、第3の状態又は第4の状態から、ユーザが操作スイッチ6をオフさせた状態(以下「第5の状態」という)について説明する。図3に示すように、第5の状態では、操作スイッチ6がオフされたことにより、操作信号aはHレベルとなる。そのため、コントローラ13からのモータ駆動信号bはLレベル、第1NOT回路15からの操作入力信号cはLレベルとなる。
操作信号aがHレベルになると、ハードウェア保護回路14は、次のように動作する。即ち、ハードウェア保護回路14内では、操作信号aがHレベルになると、第2NOT回路24の出力はLレベルとなり、D−FF23の反転リセット入力ResはHレベルからLレベルに転じる。そのため、D−FF23の出力Qは、Lレベルにリセットされる。
出力QがLレベルにリセットされると、ハードウェア保護回路14から出力される遮断信号eはHレベルとなり、これにより、遮断信号eによる、各AND回路16,18におけるモータ駆動信号b及び操作入力信号cの無効化は、いずれも解除される。なお、第5の状態では、第2NOT回路24の出力がLレベルとなって第1トランジスタがオフするため、D−FF23のクロック入力CLはLレベルとなる。
第4の状態、即ちコントローラ13が誤動作した状態が継続している場合、操作スイッチ6がオフされても、コントローラ13からのモータ駆動信号はHレベルのまま維持される可能性もある。しかしその場合、操作スイッチ6のオフによって少なくとも第2FET12はオフされるため、モータ4は停止状態が維持される。
このように、ハードウェア保護回路14は、コントローラ13の保護機能作動により遮断信号eをLレベルにした後は、操作スイッチ6がオフされるまでは、遮断信号eのLレベル状態を維持(ラッチ)して、各FET11,12を強制的にオフさせる。そして、操作スイッチ6がオフされたときに、遮断信号eのLレベル維持状態を解除する。そのため、操作スイッチ6をいったんオフにした後は、再び操作スイッチ6をオンすることで、モータ4を回転させて電動工具1を使用することができる。
(3)第1実施形態の効果等
以上説明したように、本実施形態の電動工具1は、コントローラ13が保護機能を有している。コントローラ13は、操作スイッチ6がオンされると、モータ駆動信号bをHレベルにしてモータ4を駆動させる。モータ4の駆動開始後、保護条件が成立した場合、即ち過電流若しくは過放電を検知した場合、又は外部停止信号Stが入力された場合は、保護機能を作動させる。即ち、操作スイッチ6の状態にかかわらず、モータ駆動信号bをLレベルとして、第1FET11をオフさせ、モータ4を停止させる。
また、電動工具1は、コントローラ13とは別に、ハードウェア(ロジック回路)で構成されたハードウェア保護回路14を備えている。ハードウェア保護回路14は、コントローラ13において保護機能が作動したことを検知すると、遮断信号eをLレベルにすることで、第1FET11及び第2FET12を共に強制的にオフ状態に維持させる。
そのため、コントローラ13による保護機能の作動後に、何らかの要因でコントローラ13が誤動作してモータ駆動信号bがHレベルになったとしても、モータ4の停止状態は維持される。また、保護機能の作動後に、例えば第1FET11又は第2FET12の何れか一方が短絡故障したとしても、他方が正常である限り、モータ4の停止状態は維持される。また、保護機能の作動後に、何らかの要因でハードウェア保護回路14が誤動作して遮断信号eがLレベルに戻ったとしても、コントローラ13が正常である限り、モータ4の停止状態は維持される。
このように、本実施形態の電動工具1は、バッテリ40からモータ4への通電経路上に、直列接続された2つのFET11,12が設けられ、このうち一方の第1FET11がコントローラ13により制御される。そして、保護機能作動時には、コントローラ13によって第1FET11がオフされると共に、ハードウェア保護回路14によって各FET11,12が共に強制的にオフ状態に維持される。そのため、コントローラ13による保護機能の作動後に、モータ4の停止状態を良好に維持させることができ、信頼性の高い電動工具1を提供することが可能となる。
ハードウェア保護回路14は、電動工具1内の状態のうち、2つの状態に基づいて、コントローラ13の保護機能の作動状態を監視する。具体的には、モータ4の動作状態と操作スイッチ6の操作状態をみて、モータ4がモータ停止条件を満たしていて、且つ操作スイッチ6がオンされている場合に、コントローラ13の保護機能が作動していることを判断する。
つまり、ハードウェア保護回路14は、モータ4の駆動開始後、操作スイッチ6がオンされているにもかかわらずモータ4が停止したことを検知した場合に、コントローラ13の保護機能が作動したことを判断できるように構成されている。そのため、ハードウェア保護回路14は、モータ4の駆動開始後、コントローラ13による保護機能が作動したか否か(延いては遮断信号eをLレベルとすべきか否か)をより適切に監視することができる。
ハードウェア保護回路14は、モータ4の駆動開始後、コントローラ13の保護機能作動を検知して遮断信号eをLレベルにした場合は、その後、操作スイッチ6がオフされるまでは、遮断信号eをLレベルに維持する。そして、操作スイッチ6がオフされたら、遮断信号eをHレベルに戻す。そのため、コントローラ13による保護機能の作動後、モータ4の停止状態を適切に維持させることができ、且つ適切なタイミングで電動工具1を再び使用できるようにすることができる。
なお、本実施形態において、電動工具1は本発明の電動機械器具の一例に相当し、バッテリ40は本発明の電源の一例に相当し、第1FET11は本発明の第1スイッチング素子の一例に相当し、第2FET12は本発明の第2スイッチング素子の一例に相当し、操作スイッチ6は本発明の操作部の一例に相当し、コントローラ13は本発明の制御部の一例に相当し、コントローラ13から出力されるHレベルのモータ駆動信号bは本発明の制御信号の一例に相当し、ハードウェア保護回路14は本発明の監視部の一例に相当し、ハードウェア保護回路14から出力されるLレベルの遮断信号eは本発明のオフ信号の一例に相当し、第1AND回路16は本発明の強制オフ部の一例に相当し、操作スイッチ6がオン状態からオフ状態に操作されることは本発明の解除条件の一例に相当し、モータ状態信号dは本発明の動作関連状態の一例に相当する。
[第2実施形態]
図4を用いて、第2実施形態の電動工具51について説明する。図4に示す本第2実施形態の電動工具51は、図1に示した第1実施形態の電動工具1と比較して、工具本体52の制御回路53の構成が一部異なる。
具体的には、ハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される信号が、第1実施形態ではモータ状態信号dであったのに対し、本第2実施形態では、コントローラ13から出力されるモータ駆動信号bとなっている。ハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される信号が異なること以外は、第1実施形態の電動工具1と同じである。
モータ駆動信号bがHレベルになっている場合は、モータ4は回転しているものと判断できる。一方、モータ駆動信号bがLレベルになっている場合は、第1AND回路16からの第1駆動信号はLレベルになって第1FET11はオフし、モータ4は停止する。そのため、モータ駆動信号bがLレベルになることは、モータ停止条件の1つとして扱うことができる。
そこで、本第2実施形態では、ハードウェア保護回路14は、モータ4が停止していること、即ちモータ停止条件が成立しているか否かを、モータ駆動信号bによって間接的に判断している。
このように構成された本第2実施形態の電動工具51では、操作スイッチ6がオンされてモータ4が回転しているときに、コントローラ13の保護機能が作動してモータ駆動信号bがLレベルになると、そのLレベルのモータ駆動信号bがハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される。この状態は、第1実施形態でいえば、保護機能が作動してモータ4が停止したことによりモータ状態信号dがLレベルになることと等価である。つまり、図3に示した第3の状態と等価である。
そのため、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6がオンされてモータ4が正常に駆動開始した後、コントローラ13の保護機能が作動してモータ駆動信号bがLレベルになった場合は、保護機能の作動を検知して、遮断信号eをLレベルにする。つまり、本実施形態では、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6はオンされているにもかかわらずモータ駆動信号bはLレベルになった(つまりモータ4は停止した)という、2つの入力信号a,bの相反する関係から、保護機能の作動を検知する。そして、保護機能の作動を検知すると、遮断信号eをLレベルにすることで、各FET11,12を強制的にオフさせ、これにより、コントローラ13が誤動作してもモータ4が回転しないようにする。
従って、本第2実施形態の電動工具51によれば、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6の操作状態及びモータ駆動信号bに基づいて、コントローラ13による保護機能の作動の有無を適切に監視することができる。そのため、コントローラ13による保護機能の作動後に、モータ4の停止状態を良好に維持させることができ、信頼性の高い電動工具51を提供することが可能となる。なお、本第2実施形態において、モータ駆動信号bは本発明の動作関連状態の一例に相当し、モータ駆動信号bがLレベルであることは、本発明における、制御信号が出力されていないこと、の一例に相当する。
[第3実施形態]
図5を用いて、第3実施形態の電動工具61について説明する。図5に示す本第3実施形態の電動工具61は、図1に示した第1実施形態の電動工具1と比較して、工具本体62の制御回路63の構成が一部異なる。
具体的には、ハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される信号が、第1実施形態ではモータ状態信号dであったのに対し、本第3実施形態では、第1AND回路16から出力される第1駆動信号となっている。ハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される信号が異なること以外は、第1実施形態の電動工具1と同じである。
第1AND回路16から出力される第1駆動信号がHレベルになっている場合は、モータ4は回転しているものと判断できる。一方、第1駆動信号がLレベルになっている場合は、第1FET11はオフし、モータ4は停止する。そのため、第1駆動信号がLレベルになることは、モータ停止条件の1つとして扱うことができる。
そこで、本第3実施形態では、ハードウェア保護回路14は、モータ4が停止していること、即ちモータ停止条件が成立しているか否かを、第1AND回路16から出力される第1駆動信号によって間接的に判断している。
このように構成された本第3実施形態の電動工具61では、操作スイッチ6がオンされてモータ4が回転しているときに、コントローラ13の保護機能が作動してモータ駆動信号bがLレベルになると、第1AND回路16から出力される第1駆動信号がLレベルとなり、そのLレベルの第1駆動信号がハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される。この状態は、第1実施形態でいえば、保護機能が作動してモータ4が停止したことによりモータ状態信号dがLレベルになることと等価である。つまり、図3に示した第3の状態と等価である。
そのため、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6がオンされてモータ4が正常に駆動開始した後、コントローラ13の保護機能が作動して第1AND回路16からの第1駆動信号がLレベルになった場合は、保護機能の作動を検知して、遮断信号eをLレベルにする。つまり、本実施形態では、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6はオンされているにもかかわらず第1AND回路16からの第1駆動信号はLレベルになった(つまりモータ4は停止した)という、2つの入力信号の相反する関係から、保護機能の作動を検知する。そして、保護機能の作動を検知すると、遮断信号eをLレベルにすることで、各FET11,12を強制的にオフさせ、これにより、コントローラ13が誤動作してもモータ4が回転しないようにする。
このように構成された本第3実施形態の電動工具61によれば、第1実施形態の電動工具51と同様、コントローラ13による保護機能の作動の有無を適切に監視することができる。そのため、コントローラ13による保護機能の作動後に、モータ4の停止状態を良好に維持させることができ、信頼性の高い電動工具61を提供することが可能となる。なお、本第3実施形態において、第1AND回路16から出力される第1駆動信号は本発明の動作関連状態の一例に相当し、その第1駆動信号がLレベルであることは、本発明における、制御信号が出力されていないこと、の一例に相当する。
[第4実施形態]
図6を用いて、第4実施形態の電動工具71について説明する。図6に示す本第4実施形態の電動工具71は、図1に示した第1実施形態の電動工具1と比較して、工具本体72の制御回路73の構成が一部異なる。
本第4実施形態の電動工具71は、モータ4が回転しているか否かを間接的に検知するための、FET動作状態検知回路74を備えている。このFET動作状態検知回路74は、間接的には、モータ4が回転しているか否か(各FET11,12がオンしてモータ4が通電状態であるか否か)を検知するが、直接的には、第1FET11のドレイン−ソース間にバッテリ電圧VBに近い電圧がかかっているか否かを判断する。
各FET11,12がオンしてモータ4が回転している場合は、第1FET11のドレイン−ソース間にかかる電圧はほぼ0であり、第1FET11のソースから第2FET12のドレインの間の電圧もほぼ0である。
一方、各FET11,12がオンしてモータ4が回転開始した後、コントローラ13の保護機能が作動して第1FET11がオフすると、モータ4への通電が遮断される。この時点では、第1FET11はオフされるものの、第2FET12はオンされたままである(操作スイッチ6がオンされていることが前提)。そのため、第1FET11のドレイン−ソース間には、バッテリ電圧VBとほぼ同じ電圧がかる。第1FET11のソースから第2FET12のドレインの間の電圧も、バッテリ電圧VBとほぼ同じである。
したがって、モータ4への通電開始後、第1FET11のドレイン−ソース間の電圧をみて、ほぼ0の場合はモータ4が回転しているものと判断でき、逆にバッテリ電圧VBとほぼ同じ電圧がかかっている場合はモータ4が停止しているものと判断できる。つまり、第1FET11のドレイン−ソース間にバッテリ電圧VBにほぼ等しい電圧がかかることは、モータ停止条件の1つとして扱うことができる。
そこで、本実施形態では、FET動作状態検知回路74が、第1FET11のドレイン−ソース間の電圧を検知し、その検知結果に応じた信号であるFET動作信号gを出力する。このFET動作信号gは、ハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される。ハードウェア保護回路14は、モータ4が停止していること、即ちモータ停止条件が成立しているか否かを、FET動作信号gによって間接的に判断する。
FET動作状態検知回路74は、図6に示すように、第3トランジスタTr3と、3つの抵抗R11,R12,R13を備えている。第3トランジスタTr3は、本実施形態では、Nチャネル型MOSFETである。第3トランジスタTr3のドレインは、抵抗R13の一端に接続されている。抵抗R13の他端は、第2FET12のドレインに接続されている。第3トランジスタTr3のソースは、第1FET11のソースに接続されている。第3トランジスタTr3のゲートは、抵抗R11及び抵抗R12の一端に接続されている。抵抗R11の他端は、第2FET12のドレインに接続されている。抵抗R12の他端は、第1FET11のソースに接続されている。そして、第3トランジスタTr3のドレインの電圧が、FET動作信号gとして、ハードウェア保護回路14の第2入力端子32に入力される。
このように構成された本第4実施形態の電動工具71では、操作スイッチ6がオンされてモータ4が回転しているときは、各FET11,12は共にオンしている。そのため、FET動作状態検知回路74において、第3トランジスタTr3のゲート−ソース間の電圧はほぼ0となり、第3トランジスタTr3はオフする。そのため、ハードウェア保護回路14へ出力されるFET動作信号gは、Hレベルとなる。
一方、モータ4の回転中、コントローラ13の保護機能が作動してモータ駆動信号bがLレベルになると、第1FET11がオフし、モータ4は停止する。このとき、第2FET12はオンされたままであるため、第1FET11のドレイン−ソース間には、バッテリ電圧VBとほぼ等しい電圧がかかった状態となる。この状態は、オンされている第2FET12を介して検知することができるため、FET動作状態検知回路74は、第1FET11のドレイン−ソース間にバッテリ電圧VBに近い電圧がかかっていることを、第2FET12を介して検知する。
即ち、第1FET11がオフされてそのドレイン−ソース間にバッテリ電圧VBにほぼ等しい電圧がかかると、第1FET11のソースと第2FET12のドレインの間にかかる電圧もバッテリ電圧VBとほぼ等しい電圧となる。そのため、第3トランジスタTr3がオンし、これにより、第3トランジスタTr3のドレインの電圧、即ちFET動作信号gは、Lレベルとなる。このLレベルのFET動作信号gが、ハードウェア保護回路14に入力される。
ハードウェア保護回路14の第2入力端子32にLレベルのFET動作信号gが入力された状態は、第1実施形態でいえば、保護機能が作動してモータ4が停止したことによりモータ状態信号dがLレベルになることと等価である。つまり、図3に示した第3の状態と等価である。
そのため、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6がオンされてモータ4が正常に駆動開始した後、コントローラ13の保護機能が作動して第1FET11がオフされたことによりFET動作信号gがLレベルになった場合は、保護機能の作動を検知して、遮断信号eをLレベルにする。つまり、本実施形態では、ハードウェア保護回路14は、操作スイッチ6はオンされているにもかかわらずFET動作信号gはLレベルになった(つまりモータ4は停止した)という、2つの入力信号a,gの相反する関係から、保護機能の作動を検知する。そして、保護機能の作動を検知すると、遮断信号eをLレベルにすることで、各FET11,12を強制的にオフさせ、これにより、コントローラ13が誤動作してもモータ4が回転しないようにする。
なお、第1FET11のドレイン−ソース間の電圧がどの程度まで上昇したときに第3トランジスタTr3をオンさせるかについては、抵抗R11と抵抗R12の分圧比を調整することで適宜決めることができる。そのため、第1FET11のドレイン−ソース間の電圧が所定の電圧閾値以上となった場合に第3トランジスタTr3がオンするように各抵抗R11,R12の分圧比を調整することで、第3トランジスタTr3を適切なタイミングでオンさせることができる。
電圧閾値は、少なくとも、各FET11,12がオンされてモータ4が駆動されているときの、第1FET11のドレイン−ソース間の電圧よりも高い値に設定すればよい。換言すれば、電圧閾値は、モータ4が正常に駆動されている限り第1FET11のドレイン−ソース間の電圧がその値以上となることが通常想定されないような範囲内の値に設定すればよい。本実施形態では、電圧閾値がバッテリ電圧VBの定格値よりも所定値低い値となるように各抵抗R11,R12の分圧比が設定されており、第1FET11のドレイン−ソース間の電圧がその電圧閾値以上になったら第3トランジスタTr3がオンするように構成されている。
このように構成された本第4実施形態の電動工具71によれば、第1FET11のドレイン−ソース間の電圧に基づいて、コントローラ13による保護機能の作動の有無を適切に監視することができる。そのため、コントローラ13による保護機能の作動後に、モータ4の停止状態を良好に維持させることができ、信頼性の高い電動工具61を提供することが可能となる。なお、本第4実施形態において、第1FET11のドレイン−ソース間は本発明の通電端子間の一例に相当し、FET動作信号gは本発明の動作関連状態の一例に相当する。
[他の実施形態]
(1)ハードウェア保護回路14の構成は、図2に示した構成に限定されない。また、ハードウェア保護回路14に入力される2つの信号についても、上記各実施形態で示した2つの信号に限定されない。操作スイッチ6がオンされていること、及び、モータ4が停止していること(モータ停止条件を満たしていること)、の2つの状態を直接的又は間接的に検出できる限り、具体的にどのような信号や情報に基づいてこれら2つの状態を検出するかについては適宜決めることができる。ハードウェア保護回路を具体的にどのような回路構成とするかについても同様であり、D−FF23を用いた上記実施形態の構成とは異なる構成であってもよい。入力される信号に基づいてコントローラ13の保護機能の作動状態を適切に監視することができる限り、ハードウェア保護回路の具体的回路構成は適宜決めることができる。
また、ハードウェア保護回路に入力される入力信号の種類は、2種類に限定されない。例えば、3つ以上の状態を示す信号又は情報をそれぞれ入力して、それら信号又は情報に基づいて、コントローラ13の保護機能の作動状態を監視するようにしてもよい。
また例えば、1つの信号又は情報に基づいて保護機能の作動状態を監視できる場合には、その1つの信号又は情報を入力してそれをもとに監視するようにしてもよい。具体的な例としては、コントローラ13を、保護機能の作動時にはその旨を示す信号(保護機能作動信号)を出力できるようにし、その保護機能作動信号をハードウェア保護回路に入力する、という構成が考えられる。このような構成の場合、ハードウェア保護回路は、コントローラ13から保護機能作動信号が入力されたか否かに基づいて、コントローラ13における保護機能の作動状態を監視できる。
(2)コントローラ13が保護機能を作動させる保護条件として、上記実施形態では、バッテリ40が過放電状態になること、モータ電流が過電流状態になること、及び外部停止信号Stが入力されること、の三種類を例示したが、これら保護条件はあくまでも一例である。保護条件としてどのような条件を設定するか、またいくつの条件を設定するか、などについては、適宜決めることができる。
(3)上記実施形態では、操作スイッチ6はロックオン機構を備えたスイッチであったが、操作スイッチ6は、ロックオン機構のないスイッチであってもよい。つまり、操作スイッチ6として、ユーザが操作(例えば押し操作)している間はオンされ、ユーザが手を離すとオフされる(つまりユーザが操作している間のみオンされる)構成のスイッチでもよい。
(4)上記実施形態では、第1FET11及び第2FET12が何れもNチャネル型MOSFETであったが、各FET11,12として他の種類のスイッチング素子を用いてもよい。また、これら2つのスイッチング素子を共にモータ4のハイサイド側(バッテリ40の正極側)に設けることも必須ではない。例えば、モータ4のハイサイド側及びローサイド側(バッテリ40の負極側)にそれぞれ1つずつスイッチング素子を設けてもよいし、2つのスイッチング素子を共にローサイド側に設けてもよい。
(5)上記実施形態では、工具本体2のコントローラ13がマイクロコンピュータにより構成されているものとして説明したが、コントローラ13は、マイクロコンピュータに限らず、例えばASICやFPGA、その他の各種IC、ロジック回路等により構成してもよい。
(6)上記実施形態のモータ4はブラシ付き直流モータであったが、ブラシ付き直流モータ以外の他のモータを備えた電動工具に対しても本発明を適用可能である。
(7)上記実施形態では、本発明を電動工具に適用した例を示したが、本発明は、電動工具に限らず、モータによって工具要素が駆動されるあらゆる種類の電動機械器具に適用可能である。例えば、電動草刈機や電動ブロワなどの各種の電動作業機に対しても適用可能である。また、工具本体とバッテリパックとが別体(互いに着脱可能)であることも必須ではなく、モータの電源がバッテリであることも必須ではない。バッテリ以外の他の電源(例えば商用交流電源)でモータが駆動される構成の電動機械器具に対しても本発明を適用可能である。
(8)その他、本発明は、上記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の形態を採り得る。例えば、上記の実施形態の構成の一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えたり、他の実施形態の構成に対して付加、置換等したり、課題を解決できる限りにおいて省略したりしてもよい。また、上記の複数の実施形態を適宜組み合わせて構成してもよい。
1,51,61,71…電動工具、2,52,62,72…工具本体、3…バッテリパック、4…モータ、5,53,63,73…制御回路、6…操作スイッチ、7,41…正極端子、8,42…負極端子、11…第1FET、12…第2FET、13…コントローラ、14…ハードウェア保護回路、15…第1NOT回路、16…第1AND回路、17…第1ドライバ、18…第2AND回路、19…第2ドライバ、20…レギュレータ、21…電圧検出回路、22…電流検出回路、23…D−FF、24…第2NOT回路、25…第3NOT回路、26…第4NOT回路、31…第1入力端子、32…第2入力端子、33…出力端子、40…バッテリ、74…FET動作状態検知回路、C1〜C4…コンデンサ、R0…電流検出抵抗、R1〜R8,R11〜R13…抵抗、Tr1…第1トランジスタ、Tr2…第2トランジスタ、Tr3…第3トランジスタ。

Claims (10)

  1. 電動機械器具であって、
    モータと、
    電源から前記モータへの通電経路上に直列接続されて設けられた第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    前記モータを駆動させるための外部からの操作入力を受け付ける操作部と、
    前記操作部の操作状態に応じて前記第1スイッチング素子をオンさせるための制御信号を出力する制御機能、及び、前記制御信号を出力しているときに所定の保護条件が成立した場合は前記操作部の操作状態にかかわらず前記制御信号の出力を停止する保護機能、を有する制御部と、
    前記制御部による前記保護機能の作動状態を監視し、前記保護機能が作動した場合に、前記第2スイッチング素子をオフさせるためのオフ信号を出力する監視部と、
    を備えることを特徴とする電動機械器具。
  2. 請求項1に記載の電動機械器具であって、
    前記監視部は、当該電動機械器具内の状態のうち少なくとも2つの状態に基づいて前記保護機能の作動状態を監視する
    ことを特徴とする電動機械器具。
  3. 請求項2に記載の電動機械器具であって、
    前記2つの状態のうち一方は、前記モータの動作状態を表す動作関連状態であり、
    前記監視部は、前記モータの駆動開始後、前記動作関連状態が、前記モータが停止する条件であるモータ停止条件を満たしている場合であって、且つ、前記2つの状態のうち他方の状態が特定の状態になっている場合に、前記オフ信号を出力する
    ことを特徴とする電動機械器具。
  4. 請求項3に記載の電動機械器具であって、
    前記他方の状態は、前記操作部の操作状態であり、
    前記特定の状態とは、前記操作部が、前記モータを駆動させるための所定の状態に操作されていることである
    ことを特徴とする電動機械器具。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の電動機械器具であって、
    前記モータ停止条件は、前記モータに対して、前記モータの駆動に必要な電圧が印加されていないことである
    ことを特徴とする電動機械器具。
  6. 請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の電動機械器具であって、
    前記モータ停止条件は、前記制御部から前記制御信号が出力されていないことである
    ことを特徴とする電動機械器具。
  7. 請求項3〜請求項6の何れか1項に記載の電動機械器具であって、
    前記モータ停止条件は、前記第1スイッチング素子の通電端子間の電圧が、前記第1スイッチング素子がオンされて前記モータが駆動されているときの電圧よりも高い所定の電圧閾値以上になっていることである
    ことを特徴とする電動機械器具。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の電動機械器具であって、
    前記監視部から前記オフ信号が出力されている場合に前記制御部からの前記制御信号の出力有無にかかわらず前記第1スイッチング素子をオフさせる強制オフ部を備える
    ことを特徴とする電動機械器具。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の電動機械器具であって、
    前記監視部は、前記オフ信号を出力した場合は、特定の解除条件が成立するまで、前記オフ信号の出力を継続する
    ことを特徴とする電動機械器具。
  10. 請求項9に記載の電動機械器具であって、
    前記解除条件は、前記操作部の操作状態が、前記モータの駆動を停止させるための所定の状態に操作されることである
    ことを特徴とする電動機械器具。
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